JP2021031201A - シート搬送装置、及び、画像形成システム - Google Patents
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Abstract
Description
本実施の形態において、画像形成装置1は、長尺シート用給紙装置90や、後処理装置としてのシート搬送装置40や、第2後処理装置70が、着脱可能に設置されていて、それらの装置40、70、90とともに1つの画像形成システム100を構成している。
そして、給紙カセット91から給送された長尺シートPは、搬送経路K0を経由して画像形成装置1に搬入される。そして、画像形成装置1で所望の画像が形成された長尺シートPは、シート搬送装置40、第2後処理装置70を経由して排出トレイ81上に排出されることになる。
なお、本実施の形態における長尺シート用給紙装置90は、カット紙としての長尺シートPを給送するように構成されたものであるが、ロール紙を所望の大きさの長尺シートPにカットしながら給送するように構成されたものを用いることもできる。
なお、このようなパージ処理に関わる装置の構成・動作については、後で詳しく説明する。
図2に示すように、画像形成装置1の中央上方には、中間転写ベルト8が設置されている。また、中間転写ベルト8に対向するように、各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)に対応した感光体ドラム2Y、2M、2C、2K(作像部)が並設されている。さらに、中間転写ベルト8は、その下方で2次転写ローラ15(2次転写ベルト16)に圧接して、画像形成部としての2次転写ニップを形成している。
その後、感光体ドラム2Kの表面は、露光部7から発せられたレーザ光の照射位置に達して、この位置での幅方向(図2の紙面垂直方向であって、主走査方向である。)の露光走査によってブラックに対応した静電潜像が形成される(露光工程である。)。
その後、感光体ドラム2Kの表面は、中間転写ベルト8及び1次転写ローラ6の対向位置に達して、この位置で感光体ドラム2Kの表面に形成されたトナー像が中間転写ベルト8の表面に1次転写される(1次転写工程である。)。このとき、感光体ドラム2K上には、僅かながら未転写トナーが残留する。
最後に、感光体ドラム2Kの表面は、除電部との対向位置に達して、この位置で感光体ドラム2K上の残留電位が除去される。
こうして、感光体ドラム2K上でおこなわれる、一連の作像プロセスが終了する。
そして、それぞれの感光体ドラム2Y、2M、2C、2Kの表面に形成された各色のトナー像が、中間転写ベルト8上に重ねて1次転写されることになる。こうして、中間転写ベルト8上にカラー画像が形成される。
こうして、中間転写ベルト8上でおこなわれる、一連の転写プロセスが終了する。
詳しくは、給紙カセット10には、用紙などのシートP(通常シート)が複数枚重ねて収容されている。そして、給紙ローラ11が図2の反時計方向に回転駆動されると、一番上のシートPが搬送経路K1を経由してレジストローラ12のローラ間に向けて給送される。
その後、シートPは、排出搬送経路K2を経由して、排紙ローラ25によって画像形成装置1の外部へと排出される。
さらに、画像形成装置1から排出されたシートPは、シート搬送装置40を経由して第2後処理装置70の内部に搬送されて、第2後処理装置70内でパンチ処理、綴じ処理などの後処理が施される。そして、後処理が施されたシートP(又は、シート束PT)は、排出トレイ81(図1、図3参照)に排出される。なお、シート搬送装置40や第2後処理装置70の構成・動作については後で詳しく説明する。
こうして、画像形成装置1における、一連の画像形成プロセス(画像形成動作)が完了する。
なお、長尺シート用給紙装置90(図1参照)から給送した長尺シートPに対して画像を形成する場合にも、給紙経路が異なる以外は、上述したものと同様の画像形成プロセスがおこなわれることになる。
すなわち、「両面プリントモード」が選択されている場合には、垂直搬送経路K4、反転搬送経路K3、水平搬送経路K5が両面搬送経路として機能することになる。
なお、「片面プリントモード」、「両面プリントモード」は、ユーザーによる操作表示パネル39(画像形成装置1の外装部に設置されている。)の操作によって選択される。
本体収容部30は、画像形成装置1の内部において給紙カセット10に隣り合う位置に配置されている。そして、画像形成装置1内においてジャム(紙詰り)により滞留した通常サイズ(長尺サイズに至らないサイズである。)のシートPが本体収容部30に向けて搬送されて収容されることになる。具体的に、通常サイズのシートPの搬送中に、画像形成装置1における搬送経路中の複数箇所に配置したジャム検知センサによってシートPがジャム(紙詰り)した状態が光学的に検知されると、搬送経路中に滞留したすべてのシートPのうち、本体収容部30までの搬送経路が確保できるシートPがすべて搬送ローラ対の駆動により本体収容部30に向けて搬送されることになる。
収容部30に収容されたシートPは、適宜、ユーザーによって画像形成装置本体1から取り除かれる。詳しくは、本体収容部30の外装部としても機能する開閉ドアが開放されて、本体収容部30が露呈された状態で、湾曲ガイド板上に積載された不要なシートPが取り出されて、ユーザーによって処分されることになる。
まず、画像形成装置1からシート搬送装置40を経由して搬送されたシートPは、入口ローラ51によって第2後処理装置70の内部に送入される。
そして、操作表示パネル39にユーザーによって予め「通常処理モード」が選択されている場合には、切替爪74による搬送経路の切り替えによって、シートPは直線搬送経路K20を経由して排出ローラ対73によって排出トレイ81上にそのまま排紙される。
その際、ユーザーによって操作表示パネル39に予め「パンチ処理」が付加的に選択されている場合には、シートPがパンチ処理部80を通過するときに、パンチ処理部80によってシートPにパンチ処理が施される。
また、ユーザーによって操作表示パネル39に予め「ソート処理」が付加的に選択されている場合には、シートPが排出ローラ対73によって排出トレイ81上に排出されるときに、ソート処理部として機能する排出ローラ対73が、シートPを仕分けるタイミングに合わせて幅方向に移動して、排出トレイ81に排出されるシートPにソート処理が施される。
また、本実施の形態では、積載部76の載置面上にシートP(シート束PT)が載置されると、そのたびに、搬送ベルト77のベルト面に保持されたストッパ部79が、搬送ベルト77の図3の時計方向の走行によって、シートPの先端を押動するように移動して、そのシートPがエンドフェンス78に向けて搬送(移動)される。これにより、複数枚のシートP(シート束PT)の後端がエンドフェンス78に突き当たって、複数枚のシートP(シート束PT)の搬送方向の位置が揃えられることになる。
また、このようにシート束PTに対して搬送方向の揃え処理がおこなわれるとき、積載部76の幅方向両端部に設置されたサイドフェンス(ジョガーフェンス)が、積載部76上にシートPが載置されるたびに(又は、所望の枚数のシートPが積載された後に)、シートP(シート束PT)を挟み込むように幅方向(搬送方向に直交する方向であって、図3の紙面垂直方向である。)に移動して、シートP(シート束PT)の幅方向の位置が揃えられることになる。
その後、綴じ処理が施されたシートP(シート束PT)は、放出爪としても機能するストッパ部79の排紙方向の移動によって載置面の傾斜に沿って斜め上方に移動して、排出搬送経路K22を通過した後に、排出ローラ対73による搬送によって排出トレイ81に排紙される。
なお、綴じ処理モード時においても、ユーザーによって操作表示パネル39に予め「パンチ処理」が付加的に選択されている場合には、シートPがパンチ処理部80を通過するときに、パンチ処理部80によってシートPにパンチ処理が施される。
先に、図1、図2等を用いて説明したように、本実施の形態におけるシート搬送装置40は、画像形成装置1の後処理装置として画像形成装置1とともに画像形成システム100を構成している。
そして、図2、図4等に示すように、シート搬送装置40には、搬送手段として機能する複数の搬送ローラ対41〜43や、第1、第2シート検知センサ58、59や、分岐搬送経路K13に設置された複数の搬送ローラ対46〜48や、長尺シート用の収容部50や、折り処理手段45、などが設けられている。
また、図2に示すように、シート搬送装置40には、略水平方向に延在する搬送経路としての第1、第2搬送経路K11、K12や、その搬送経路K11、K12から分岐部55で略垂直方向下方に向けて分岐する分岐搬送経路K13や、搬送経路K11、K12に分岐部55で略垂直方向上方から合流する給紙搬送経路K14、などの複数の経路が設けられている。
なお、分岐部55は、第1搬送経路K11と第2搬送経路K12とが接続される部分に設けられている。
また、給紙搬送経路K14は、画像形成装置1を経由することなく、シートPを給紙部60の給紙トレイ61から給送して、第2後処理装置70に向けて直に搬送するための経路である。給紙トレイ61から第2後処理装置70に搬送されたシートPは、第2後処理装置70で、パンチ処理や綴じ処理などの所望の後処理が施されて、排出トレイ81上に排出されることになる。
詳しくは、搬送手段は、第1搬送手段として機能する第1搬送ローラ対41と、第2搬送手段として機能する第2、第3搬送ローラ対42、43と、で構成されている。第1〜第3搬送ローラ対41〜43は、いずれも、駆動ローラと従動ローラとからなり、双方のローラがニップを形成したものである。
第2搬送手段としての第2、第3搬送ローラ対42、43は、分岐部55に対して搬送方向の下流側(図4の左方である。)であって第2搬送経路K12に設置されている。本実施の形態では、搬送方向上流側から第2搬送ローラ対42、第3搬送ローラ対43の順で、2つの搬送ローラ対42、43が搬送方向に間隔をあけて並設されている。第2、第3搬送ローラ対42、43(第2搬送手段)は、シートPを搬送方向の順方向にも逆方向にも搬送できるように搬送可能に構成されている。具体的に、制御部65に制御される第2モータ68(正逆双方向回転型モータ)によって、第2、第3搬送ローラ対42、43のそれぞれの駆動ローラが正方向に駆動されると、第2、第3搬送ローラ対42、43が図5(A)の矢印方向に回転して、シートPが順方向に搬送されることになる。これに対して、制御部65に制御される第2モータ68によって、第2、第3搬送ローラ対42、43のそれぞれの駆動ローラが逆方向に駆動されると、第2、第3搬送ローラ対42、43が図5(B)の矢印方向に回転して、シートPが逆方向に搬送されることになる。このような回転方向の切替は、制御部65による第2モータ68の回転駆動方向の切替によっておこなわれる。
第2シート検知センサ59は、分岐部55に対して搬送方向の下流側であって第2搬送経路K12に設置されていて、シートPを検知する検知手段として機能するものである。詳しくは、第2シート検知センサ59は、第3搬送ローラ対43の下流側近傍に配置されている。
第1、第2シート検知センサ58、59は、いずれも、発光素子と受光素子とからなる反射型フォトセンサであって、その対向位置におけるシートPの有無を光学的に検知するものである。
そして、第1シート検知センサ58の検知結果と、第2シート検知センサ59の検知結果と、に基づいて第1搬送ローラ対41(第1搬送手段)と第2、第3搬送ローラ対42、43(第2搬送手段)とが駆動制御されることになる。具体的に、第1、第2シート検知センサ58、59の検知結果に基づく制御部65による第1、第2モータ67、68の制御によって、第1〜第3搬送ローラ対41〜43の駆動タイミングや、第2、第3搬送ローラ対42、43の回転方向の切替などが、制御されることになる。
分岐搬送経路K13には、3つの搬送ローラ対46〜48が間隔をあけて並設されている。そして、制御部65に制御される第3モータ69によって、3つの搬送ローラ対46〜48の駆動ローラが駆動されることで、それらの搬送ローラ対46〜48が図5(B)の矢印方向に回転して、シートPが分岐部55から収容部50に向けて搬送されることになる。
そして、この分岐搬送経路K13を経由して搬送されたシートPが収容されるように、収容部50が設けられている。
具体的に、シートPの搬送中に、画像形成システム100における搬送経路中の複数箇所に配置したジャム検知センサによってシートPがジャム(紙詰り)した状態が光学的に検知されると、搬送経路中に滞留したすべてのシートPのうち、収容部50までの搬送経路が確保できるシートPであって、本体収容部30に収容できないシートPが、すべて収容部50に向けて搬送されることになる。
収容部50に収容されたシートPは、適宜、ユーザーによってシート搬送装置40から取り除かれる。詳しくは、収容部50の外装部としても機能する開閉ドアが開放されて、収容部50が露呈された状態で、湾曲ガイド板51上に積載された不要なシートP(無効シート)が取り出されて、ユーザーによって処分されることになる。
この折りローラ対45(折り処理手段)は、分岐搬送経路K13において分岐部55に最も近い位置に設置された搬送ローラ対としても機能するものである。すなわち、先に説明した3つの搬送ローラ対46〜48よりも分岐部55に近い位置に折りローラ対45が配置されている。
第3ローラ45cも、第1ローラ45aに当接してニップを形成する従動ローラであって、第1ローラ45aの回転に沿うように従動回転する。第1ローラ45aと第3ローラ45cとのニップは第2搬送経路K12の最上流に位置していて、第1、第3ローラ45a、45cは第2、第3搬送ローラ対42、43とともに第2搬送手段としても機能することになる。
なお、本実施の形態では、折りローラ対45を3つのローラ45a〜45cで構成したが、第1ローラ45aと第2ローラ45bとでのみ折りローラ対45を構成することもできる。
以下、このようにシートPに折り処理を施してサイズを小さくした状態で収容部50に搬送して収容する制御モードを、適宜に「折り処理パージモード」と呼ぶことにする。
まず、画像形成装置1からシート搬送装置40に搬送された長尺シートP(ジャムにより滞留したシートPである。)は、第1〜第3搬送ローラ対41〜43(及び、第1ローラ45a、第3ローラ45c)によって、第1、第2搬送経路K11、K12を順方向に搬送される。
そして、長尺シートPが分岐部55を跨いだ状態になったときに、その順方向の搬送が一時的に停止される。このとき、第1、第2シート検知センサ58、59によってシート先端位置を検知したタイミングや、操作表示パネル39に入力された長尺シートPのサイズ(搬送方向サイズ)の情報や、シートPの搬送速度の情報、などに基づいて、長尺シートPの搬送方向中央位置(搬送サイズの丁度1/2の位置である。)が分岐部55に位置するように、その搬送停止のタイミングが調整される。これは、長尺シートPを折り畳んだときのサイズを最小にしたいためであるが、収容部50に収容可能なサイズに折り畳めるのであれば、上述したような制御をおこなう上で精度の高さは必要ない。
これにより、図5(B)に示すように、長尺シートPは、分岐部55に位置している部分が撓んで弛み部Pmが形成されることになる。
このとき、分岐部55に設置されたガイド部材53によって、長尺シートPの弛み部Pmが折りローラ対45(第1ローラ45aと第2ローラ45bとのニップ)に向けて案内されるため、弛み部Pmに対してスムーズに折り処理を施すことが可能になる。なお、このガイド部材53は、先に説明した給紙搬送経路K14から第2搬送経路K12へのシートPの搬送を妨げないものである必要があり、場合によっては、可動式のガイド部材や、可撓性を有するガイド部材とすることもできる。
その後、長尺シートPは、その折り部Pnを先頭にして、折り畳まれた状態で、搬送ローラ対46〜48によって収容部50に搬送されて、収容部50に収容されることになる。
具体的に、第1シート検知センサ58の位置に達していないシートPであって、通常サイズ(例えば、A3サイズである。)のシートPに対してパージ処理をおこなう場合などには、シートPに折り処理を施して小サイズ化しなくても収容部50に収容することができるため、折り処理を施さずに、そのまま分岐搬送経路K13に導いて収容部50に向けて搬送することが好ましい。また、そのようにすることにより、折り処理を施す場合に比べて収容時の厚みを減ずることができるため、収容部50に収容可能なシートPの枚数を増やすことができる。
なお、そのような場合に、シートPは、第1搬送経路K11から分岐搬送経路K13に直接的に搬送されることになるため、第1搬送経路K11から第2搬送経路K12への経路を切替える切替部材(切替爪)を分岐部55に設けることが好ましい。
そして、本実施の形態では、画像形成装置1においてジャムにより停滞したシートPであって本体収容部30に収容できないシートPが、シート搬送装置40の収容部50に搬送して収容されるように構成している。
これに対して、図6(B)に示すように、長尺サイズでない通常サイズのシートPが、画像形成装置1内の本体シート検知センサ29の下流側(排出搬送経路K2にかかる位置である。)で、ジャムにより滞留してしまった場合には、そのシートPを垂直搬送経路K4、反転搬送経路K3を介して本体収容部30に搬送することができない。したがって、そのような場合には、滞留したシートPをシート搬送装置40に搬送して、第1搬送経路K11、分岐搬送経路K13を経由して収容部50(長尺シート用パージ部)に搬送・収容するようなパージ処理が実行される。
なお、図6(A)に示す位置にシートPが滞留してしまった場合であっても、そのシートPが長尺シートであるような場合には、本体収容部30への収容ができない。したがって、そのような場合には、滞留した長尺シートPをシート搬送装置40に搬送して、先に図5(A)〜(C)にて説明した折り処理パージモードにて収容部50(長尺シート用パージ部)に搬送・収容するようなパージ処理が実行される。
これに対して、図7(B)に示すように、シート搬送装置40内で滞留した長尺シートP1を先行紙として、画像形成装置1内に後行紙としての長尺シートP2が滞留している場合に、双方の長尺シートP1、P2の間隔(紙間)が短くて、双方の長尺シートP1、P2に対して折り処理パージモードを実行することができない場合がある。そのような場合には、双方の長尺シートP1、P2のうち、一方の長尺シート(本実施の形態では後行の長尺シートP2である。)に対してのみ折り処理パージモードを実行して収容部50に収容して、他方の長尺シートP1は画像形成システム100内に滞留させたまま、ユーザーによってジャム処理をおこなってもらうようにしている。
図8に示すように、画像形成システム100内で搬送中のシートPのジャムが発生すると、まず、そのシートPの先端が本体シート検知センサ29の位置に達しているかが判別される(ステップS1)。
その結果、シートPの先端が本体シート検知センサ29の位置に達していないものと判別された場合には、そのシートPの搬送方向サイズ(シート長)が所定値A以上であるかが判別される(ステップS2)。その結果、シートPのシート長が所定値Aに達しないものと判別された場合には、本体収容部30への収容が可能であるものとして、本体収容部30へのパージ処理が実行される(ステップS3)。
これに対して、ステップS2にて、シートPのシート長が所定値A以上であるものと判別された場合には、本体収容部30への収容が不可能であるものとして、折り処理パージモードを実行して長尺用の収容部50へのパージ処理が実行される(ステップS4)。
なお、シートPのシート長に関する情報は、操作表示パネル39に入力されるシートPに関する情報に基づいて取得することもできるし、装置に設置されたサイズ検知センサの検知結果に基づいて取得することもできる。
その結果、シートPの先端が第1シート検知センサ58の位置を通過していないものと判別された場合には、そのシートPのシート長が所定値A以上であるかが判別される(ステップS6)。その結果、シートPのシート長が所定値Aに達しないものと判別された場合には、収容部50への収容が可能であるものとして、折り処理をおこなうことなく長尺用の収容部50へのパージ処理が実行される(ステップS8)。
これに対して、ステップS6にて、シートPのシート長が所定値A以上であるものと判別された場合には、シートPを小サイズ化する必要があるものとして、折り処理パージモードを実行して長尺用の収容部50へのパージ処理が実行される(ステップS7)。
その結果、シートPの先端が第2シート検知センサ59の位置を通過していないものと判別された場合には、そのシートPのシート長が所定値A以上であるかが判別される(ステップS10)。その結果、シートPのシート長が所定値Aに達しないものと判別された場合には、収容部50への収容が不可能であるものとして、パージ処理をおこなうことなく、そのままシートPを搬送停止して、ユーザーによるジャム処理をおこなう必要がある旨を操作表示パネル39に報知する(ステップS12)。
これに対して、ステップS10にて、シートPのシート長が所定値A以上であるものと判別された場合には、シートPを小サイズ化する必要があるものとして、折り処理パージモードを実行して長尺用の収容部50へのパージ処理が実行される(ステップS11)。
その結果、後行のジャムシートPがないものと判別された場合には、その後行のシートPの後端が第1シート検知センサ58の位置を通過しているかが判別される(ステップS14)。その結果、後行のシートPの後端が第1シート検知センサ58の位置を通過しているものと判別された場合には、収容部50への収容が不可能であるものとして、パージ処理をおこなうことなく、そのままシートPを搬送停止して、ユーザーによるジャム処理をおこなう必要がある旨を操作表示パネル39に報知する(ステップS16)。
これに対して、ステップS14で、後行のシートPの後端が第1シート検知センサ58の位置を通過していないものと判別された場合には、シートPのサイズに関わらず折り処理が可能であるものとして、折り処理パージモードを実行して長尺用の収容部50へのパージ処理が実行される(ステップS15)。
そして、後行シートPのシート長が所定値A以上であるかが判別される(ステップS18)。その結果、後行シートPのシート長が所定値Aに達しないものと判別された場合には、小サイズ化をおこなうことなく収容部50への収容が可能であるものとして、折り処理をおこなうことなく長尺用の収容部50へのパージ処理が実行される(ステップS19)。
これに対して、ステップS18にて、後行シートPのシート長が所定値A以上であるものと判別された場合には、後行シートPを小サイズ化する必要があるものとして、折り処理パージモードを実行して長尺用の収容部50へのパージ処理が実行される(ステップS20)。
これにより、装置が大型化することなく、サイズの大きなシートPを収容することができる。
また、本実施の形態では、第2後処理装置70と画像形成装置1とが設置された画像形成システム100に設置されるシート搬送装置40に対して本発明を適用したが、第2後処理装置70が設置されていない画像形成システム100に設置されるシート搬送装置に対しても当然に本発明を適用することができる。
また、本実施の形態では、電子写真方式の画像形成装置1に接続されるシート搬送装置40に対して本発明を適用したが、本発明の適用はこれに限定されることなく、その他の方式の画像形成装置(例えば、インクジェット方式の画像形成装置や、孔版印刷装置などである。)に接続されるシート搬送装置に対しても当然に本発明を適用することができる。さらに、シート搬送装置を画像形成装置に内蔵することもできる。
そして、それらのような場合であっても、本実施の形態のものと同様の効果を得ることができる。
そして、そのような場合であっても、本実施の形態のものと同様の効果を得ることができる。
また、本願明細書等において、「ジャム」とは、搬送中のシートや搬送しようとするシートが詰まる現象(紙詰り)であるものと定義する。
29 本体シート検知センサ、
30 本体収容部(通常シート用パージ部)、
40 シート搬送装置(後処理装置)、
41 第1搬送ローラ対(第1搬送手段、搬送手段)、
42 第2搬送ローラ対(第2搬送手段、搬送手段)、
43 第3搬送ローラ対(第2搬送手段、搬送手段)、
50 収容部(長尺シート用パージ部)、
53 ガイド部材、
55 分岐部、
58 第1シート検知センサ、
59 第2シート検知センサ、
90 長尺シート用給紙装置、
100 画像形成システム、
K11 第1搬送経路(搬送経路)、
K12 第2搬送経路(搬送経路)、
K13 分岐搬送経路、
P シート、
Pm 弛み部、 Pn 折り部。
Claims (9)
- 搬送経路でシートを所定の搬送方向に搬送する搬送手段と、
前記搬送経路から分岐部で分岐した分岐搬送経路に繋がり、前記分岐搬送経路で搬送されたシートを収容可能な収容部と、
前記搬送経路から前記分岐搬送経路に搬送されるシートの前記搬送方向のサイズを小さくして前記収容部に収容できるように折り処理を施す折り処理手段と、
を備えたことを特徴とするシート搬送装置。 - 前記搬送手段は、
前記分岐部に対して前記搬送方向の上流側に設置されて、シートを前記搬送方向の順方向に搬送する第1搬送手段と、
前記分岐部に対して前記搬送方向の下流側に設置されて、シートを前記搬送方向の順方向にも逆方向にも搬送できるように搬送可能な第2搬送手段と、
を具備し、
前記折り処理手段は、前記分岐搬送経路において前記分岐部に最も近い位置に設置された搬送ローラ対としての折りローラ対であることを特徴とする請求項1に記載のシート搬送装置。 - 前記搬送経路においてシートが前記分岐部を跨いだ状態で、当該シートを前記第1搬送手段によって前記順方向に搬送するとともに、当該シートを前記第2搬送手段によって前記逆方向に搬送して、当該シートにおける前記分岐部に対向する部分に弛み部を形成して、当該シートを前記分岐搬送経路で搬送する方向に回転する前記折りローラ対のニップに前記弛み部を送入することで折り部を形成して、前記折り部から前記分岐搬送経路を通して当該シートを前記収容部に向けて搬送することを特徴とする請求項2に記載のシート搬送装置。
- 前記弛み部を前記折りローラ対に向けて案内するガイド部材を備えたことを特徴とする請求項3に記載のシート搬送装置。
- 前記分岐部に対して前記搬送方向の上流側に設置されて、シートを検知する第1シート検知センサと、
前記分岐部に対して前記搬送方向の下流側に設置されて、シートを検知する第2シート検知センサと、
を備え、
前記第1シート検知センサの検知結果と、前記第2シート検知センサの検知結果と、に基づいて前記第1搬送手段と前記第2搬送手段とが駆動制御されることを特徴とする請求項2〜請求項4のいずれかに記載のシート搬送装置。 - 折り処理を施さなくても前記収容部に収容可能なサイズのシートを前記収容部に収容する場合には、前記折り処理手段による折り処理をおこなうことなく、前記搬送経路において前記分岐部を跨がない状態の当該シートを前記分岐部から前記分岐搬送経路に導き前記収容部に収容することを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載のシート搬送装置。
- 前記収容部に収容されるシートは、当該シート搬送装置が設置された画像形成システムにおいてジャムにより滞留したシートが搬送されたものであることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載のシート搬送装置。
- 請求項1〜請求項7のいずれかに記載のシート搬送装置が、画像形成装置の後処理装置として前記画像形成装置とともに設置された画像形成システム。
- 前記画像形成装置は、当該画像形成装置においてジャムにより滞留したシートを収容するための本体収容部を備え、
前記画像形成装置においてジャムにより停滞したシートであって前記本体収容部に収容できないシートは、前記シート搬送装置の前記収容部に搬送して収容することを特徴とする請求項8に記載の画像形成システム。
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