JP7379924B2 - シート搬送装置、及び、画像形成システム - Google Patents

シート搬送装置、及び、画像形成システム Download PDF

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Description

この発明は、シートを搬送するシート搬送装置と、それを備えた画像形成システムと、に関するものである。
従来から、複写機やプリンタ等の画像形成装置に後処理装置などが接続された画像形成システムにおいて、ジャム(紙詰まり)によって滞留したシート(用紙)を収容部(パージ部)に搬送して収容するシート搬送装置(用紙シート搬送装置)を設置する技術が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
詳しくは、特許文献1におけるシート搬送装置は、パージ部に搬送した用紙が長尺サイズのものであって、通常パージ排出部に収まりきらないと判断された場合に、それらの用紙(長尺シート)の搬送先を切替えて長尺パージ排出部に排出する。そして、パージ排出部に排出されて収容された用紙が、ユーザーによって画像形成装置から取り除かれる。
上述した従来のシート搬送装置は、長尺シートなど搬送方向のサイズが大きなシートを収容するための収容部(長尺パージ排出部)を設けるために、そのシートのサイズ(搬送方向のサイズ)以上の収容スペースを確保していた。そのため、装置が大型化してしまっていた。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、装置が大型化することなく、サイズの大きなシートを収容することができる、シート搬送装置、及び、画像形成システム、を提供することにある。
この発明におけるシート搬送装置は、搬送経路でシートを所定の搬送方向に搬送する搬送手段と、前記搬送経路から分岐部で分岐した分岐搬送経路に繋がり、前記分岐搬送経路で搬送されたシートを収容可能な収容部と、前記搬送経路から前記分岐搬送経路に搬送されるシートの前記搬送方向のサイズを小さくして前記収容部に収容できるように折り処理を施す折り処理手段と、を備え、前記搬送手段は、前記分岐部に対して前記搬送方向の上流側に設置されて、シートを前記搬送方向の順方向に搬送する第1搬送手段と、前記分岐部に対して前記搬送方向の下流側に設置されて、シートを前記搬送方向の順方向にも逆方向にも搬送できるように搬送可能な第2搬送手段と、を具備し、前記折り処理手段は、前記分岐搬送経路において前記分岐部に最も近い位置に設置された搬送ローラ対としての折りローラ対である
本発明によれば、装置が大型化することなく、サイズの大きなシートを収容することができる、シート搬送装置、及び、画像形成システム、を提供することができる。
この発明の実施の形態における画像形成システムを示す全体構成図である。 画像形成装置とシート搬送装置とを示す構成図である。 第2後処理装置を示す構成図である。 シート搬送装置の要部を示す図である。 折り処理パージモード時のシート搬送装置の動作を示す図である。 画像形成装置でジャムが発生した状態の例を示す図である。 長尺シートのジャムが発した状態の例を示す図である。 ジャム発生時の制御の一例を示すフローチャートである。
以下、この発明を実施するための形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
まず、図1にて、画像形成システム100における全体の構成について説明する。
本実施の形態において、画像形成装置1は、長尺シート用給紙装置90や、後処理装置としてのシート搬送装置40や、第2後処理装置70が、着脱可能に設置されていて、それらの装置40、70、90とともに1つの画像形成システム100を構成している。
長尺シート用給紙装置90は、A3、A4サイズなどの汎用性の高い通常シートに比べて搬送方向の長さ(サイズ)が長いシート、例えば、A0、A1サイズなどのシートP(長尺シート)を給紙するための給紙装置である。本実施の形態における長尺シート用給紙装置90には、複数枚の長尺シートP(カット紙)を収容可能な2つの給紙カセット91が設置されている。
そして、給紙カセット91から給送された長尺シートPは、搬送経路K0を経由して画像形成装置1に搬入される。そして、画像形成装置1で所望の画像が形成された長尺シートPは、シート搬送装置40、第2後処理装置70を経由して排出トレイ81上に排出されることになる。
なお、本実施の形態における長尺シート用給紙装置90は、カット紙としての長尺シートPを給送するように構成されたものであるが、ロール紙を所望の大きさの長尺シートPにカットしながら給送するように構成されたものを用いることもできる。
そして、画像形成システム100におけるシート搬送装置40には、画像形成システム100内においてジャム(紙詰り)により滞留(搬送停止)した長尺シートPを取り除くために、その滞留した長尺シートPを搬送して収容する収容部50(長尺シート用パージ部)が設けられている。すなわち、長尺シートPを搬送している最中にジャムが発生した場合、搬送停止した長尺シートPを収容部50に向けて搬送して、滞留した長尺シートPを画像形成システム100の搬送経路から一掃することになる。このようにジャムにより滞留したシートPを装置から取り除くための制御モードを、以下、適宜に「パージ処理」と呼ぶ。
なお、このようなパージ処理に関わる装置の構成・動作については、後で詳しく説明する。
次に、図2を用いて、画像形成装置1の構成・動作について詳述する。
図2に示すように、画像形成装置1の中央上方には、中間転写ベルト8が設置されている。また、中間転写ベルト8に対向するように、各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)に対応した感光体ドラム2Y、2M、2C、2K(作像部)が並設されている。さらに、中間転写ベルト8は、その下方で2次転写ローラ15(2次転写ベルト16)に圧接して、画像形成部としての2次転写ニップを形成している。
図2に示すように、ブラックに対応した感光体ドラム2Kの周囲には、帯電部3、現像部4、クリーニング部5、除電部などが配置されている。そして、感光体ドラム2K上で、作像プロセス(帯電工程、露光工程、現像工程、転写工程、クリーニング工程、除電工程)がおこなわれて、感光体ドラム2Kの表面にブラック画像が形成されることになる。
なお、他の3つの感光体ドラム2Y、2M、2Cの周囲もほぼ同じように構成されていて、それぞれのトナー色に対応した画像が感光体ドラム2Y、2M、2Cの表面に形成される。以下、他の3つの感光体ドラム2Y、2M、2C上の作像プロセスの説明を適宜に省略して、ブラックに対応した作像プロセスのみの説明をおこなうことにする。
感光体ドラム2Kは、メインモータによって図2の反時計方向に回転駆動される。そして、帯電部3の位置で、感光体ドラム2Kの表面が一様に帯電される(帯電工程である。)。
その後、感光体ドラム2Kの表面は、露光部7から発せられたレーザ光の照射位置に達して、この位置での幅方向(図2の紙面垂直方向であって、主走査方向である。)の露光走査によってブラックに対応した静電潜像が形成される(露光工程である。)。
その後、感光体ドラム2Kの表面は、現像部4との対向位置に達して、この位置で静電潜像が現像されて、ブラックのトナー像が形成される(現像工程である。)。
その後、感光体ドラム2Kの表面は、中間転写ベルト8及び1次転写ローラ6の対向位置に達して、この位置で感光体ドラム2Kの表面に形成されたトナー像が中間転写ベルト8の表面に1次転写される(1次転写工程である。)。このとき、感光体ドラム2K上には、僅かながら未転写トナーが残留する。
その後、感光体ドラム2Kの表面は、クリーニング部5との対向位置に達して、この位置で感光体ドラム2K上に残留した未転写トナーがクリーニングブレードによってクリーニング部5内に回収される(クリーニング工程である。)。
最後に、感光体ドラム2Kの表面は、除電部との対向位置に達して、この位置で感光体ドラム2K上の残留電位が除去される。
こうして、感光体ドラム2K上でおこなわれる、一連の作像プロセスが終了する。
なお、上述した作像プロセスは、他の感光体ドラム2Y、2M、2Cの表面でも、ブラックの感光体ドラム2Kと同様におこなわれる。
そして、それぞれの感光体ドラム2Y、2M、2C、2Kの表面に形成された各色のトナー像が、中間転写ベルト8上に重ねて1次転写されることになる。こうして、中間転写ベルト8上にカラー画像が形成される。
その後、各色のトナー像が重ねて1次転写された中間転写ベルト8は、2次転写ローラ15(2次転写ベルト16)との対向位置に達する。この位置では、2次転写対向ローラ9が、2次転写ローラ15との間に中間転写ベルト8と2次転写ベルト16とを挟み込んで2次転写ニップ(画像形成部)を形成している。そして、中間転写ベルト8上に形成された4色のトナー像は、この2次転写ニップの位置に搬送された用紙等のシートP上に2次転写される(2次転写工程である。)。このとき、中間転写ベルト8には、シートPに転写されなかった未転写トナーが残留する。
その後、中間転写ベルト8は、中間転写クリーニング部の位置に達する。そして、この位置で、中間転写ベルト8の表面に付着した未転写トナーなどの付着物が除去される。
こうして、中間転写ベルト8上でおこなわれる、一連の転写プロセスが終了する。
ここで、図1、図2を参照して、2次転写ニップ(画像形成部)の位置に搬送されるシートPは、画像形成装置1の下方に配設された給紙カセット10から、給紙ローラ11やレジストローラ12等が配置された搬送経路K1を経由して搬送されるものである。
詳しくは、給紙カセット10には、用紙などのシートP(通常シート)が複数枚重ねて収容されている。そして、給紙ローラ11が図2の反時計方向に回転駆動されると、一番上のシートPが搬送経路K1を経由してレジストローラ12のローラ間に向けて給送される。
レジストローラ12に搬送されたシートPは、回転駆動を停止したレジストローラ12のローラニップの位置で一旦停止する。そして、中間転写ベルト8上のカラー画像にタイミングを合わせて、レジストローラ12が回転駆動されて、シートPが2次転写ニップ(画像形成部)に向けて搬送される。こうして、シートP上に、所望のカラー画像が転写される。
その後、2次転写ニップの位置でカラー画像が転写されたシートPは、2次転写ベルト16によって搬送されて、2次転写ベルト16から分離された後に、搬送ベルト18によって定着部19の位置に搬送される。そして、この位置で、定着ベルト及び圧力ローラによる熱と圧力とにより、表面に転写されたカラー画像がシートP上に定着される(定着工程である。)。
その後、シートPは、排出搬送経路K2を経由して、排紙ローラ25によって画像形成装置1の外部へと排出される。
さらに、画像形成装置1から排出されたシートPは、シート搬送装置40を経由して第2後処理装置70の内部に搬送されて、第2後処理装置70内でパンチ処理、綴じ処理などの後処理が施される。そして、後処理が施されたシートP(又は、シート束PT)は、排出トレイ81(図1、図3参照)に排出される。なお、シート搬送装置40や第2後処理装置70の構成・動作については後で詳しく説明する。
こうして、画像形成装置1における、一連の画像形成プロセス(画像形成動作)が完了する。
なお、長尺シート用給紙装置90(図1参照)から給送した長尺シートPに対して画像を形成する場合にも、給紙経路が異なる以外は、上述したものと同様の画像形成プロセスがおこなわれることになる。
なお、図2を参照して、シートPの両面(オモテ面とウラ面とである。)へのプリントをおこなう「両面プリントモード」が選択されている場合には、オモテ面への定着工程が終了したシートPは、第1、第2切替爪35、36の動作により、上述した「片面プリントモード」が選択されているときのようにそのまま画像形成装置1から排出されることなく、垂直搬送経路K4に導かれる。そして、垂直搬送経路K4に導かれたシートPは、第3切替爪37の動作により、反転搬送経路K3に導かれる。そして、反転搬送経路K3に導かれたシートPは、その搬送方向が反転ローラ27の正回転から逆回転の駆動切替によって反転された後に、第3切替爪37の動作により、水平搬送経路K5に導かれる。そして、水平搬送経路K5に導かれたシートPは、再び2次転写ニップ(画像形成部)の位置に向けて搬送される。そして、2次転写ニップの位置で先に説明したものと同様の画像形成プロセス(画像形成動作)によってシートPのウラ面への画像形成がおこなわれ、その後に定着部19での定着工程を経て、排出搬送経路K2を経由して、画像形成装置1から排出される。
すなわち、「両面プリントモード」が選択されている場合には、垂直搬送経路K4、反転搬送経路K3、水平搬送経路K5が両面搬送経路として機能することになる。
なお、「片面プリントモード」、「両面プリントモード」は、ユーザーによる操作表示パネル39(画像形成装置1の外装部に設置されている。)の操作によって選択される。
ここで、図2に示すように、本実施の形態における画像形成装置1には、シート搬送装置40に設置された長尺シート用の収容部50(長尺シート用パージ部)とは別に、通常シート用の本体収容部30(通常シート用パージ部)が設けられている。
本体収容部30は、画像形成装置1の内部において給紙カセット10に隣り合う位置に配置されている。そして、画像形成装置1内においてジャム(紙詰り)により滞留した通常サイズ(長尺サイズに至らないサイズである。)のシートPが本体収容部30に向けて搬送されて収容されることになる。具体的に、通常サイズのシートPの搬送中に、画像形成装置1における搬送経路中の複数箇所に配置したジャム検知センサによってシートPがジャム(紙詰り)した状態が光学的に検知されると、搬送経路中に滞留したすべてのシートPのうち、本体収容部30までの搬送経路が確保できるシートPがすべて搬送ローラ対の駆動により本体収容部30に向けて搬送されることになる。
本体収容部30は、通常サイズの複数枚のシートPを積載して収容できるように構成されている。詳しくは、本体収容部30は、画像形成装置本体1に滞留したシートPが垂直搬送経路K4、反転搬送経路K3を経由して搬送され収容されて、その収容されたシートPを画像形成装置本体1の外部に取り出し可能に構成されている。このとき、反転搬送経路K3に設置された反転ローラ27は、垂直搬送経路K4から搬送されたシートPを、反転させずに、そのまま本体収容部30に向けて搬送することになる。
収容部30に収容されたシートPは、適宜、ユーザーによって画像形成装置本体1から取り除かれる。詳しくは、本体収容部30の外装部としても機能する開閉ドアが開放されて、本体収容部30が露呈された状態で、湾曲ガイド板上に積載された不要なシートPが取り出されて、ユーザーによって処分されることになる。
以下、図3を用いて、第2後処理装置70について詳述する。
まず、画像形成装置1からシート搬送装置40を経由して搬送されたシートPは、入口ローラ51によって第2後処理装置70の内部に送入される。
そして、操作表示パネル39にユーザーによって予め「通常処理モード」が選択されている場合には、切替爪74による搬送経路の切り替えによって、シートPは直線搬送経路K20を経由して排出ローラ対73によって排出トレイ81上にそのまま排紙される。
その際、ユーザーによって操作表示パネル39に予め「パンチ処理」が付加的に選択されている場合には、シートPがパンチ処理部80を通過するときに、パンチ処理部80によってシートPにパンチ処理が施される。
また、ユーザーによって操作表示パネル39に予め「ソート処理」が付加的に選択されている場合には、シートPが排出ローラ対73によって排出トレイ81上に排出されるときに、ソート処理部として機能する排出ローラ対73が、シートPを仕分けるタイミングに合わせて幅方向に移動して、排出トレイ81に排出されるシートPにソート処理が施される。
これに対して、画像形成装置1の操作表示パネル39にユーザーによって予め「綴じ処理モード」が選択されている場合には、切替爪74による搬送経路の切り替えによって、シートPは綴じ処理用搬送経路K21を経由して積載部76に向けて搬送される。そして、積載部76に積載されたシートP(シート束PT)に対して、搬送方向と幅方向との揃え処理が施される。
詳しくは、積載部76の載置面上にシートP(シート束PT)が載置されると、そのたびに、その上方に配置された叩きローラ75が回転軸を中心にして退避位置から最上方のシートPに当接する位置に回動して、叩きローラ75が図3の反時計方向に回転駆動されることで、そのシートPがエンドフェンス78に向けて搬送される。これにより、複数枚のシートP(シート束PT)の後端がエンドフェンス78に突き当たって、複数枚のシートP(シート束PT)の搬送方向の位置が揃えられることになる。
また、本実施の形態では、積載部76の載置面上にシートP(シート束PT)が載置されると、そのたびに、搬送ベルト77のベルト面に保持されたストッパ部79が、搬送ベルト77の図3の時計方向の走行によって、シートPの先端を押動するように移動して、そのシートPがエンドフェンス78に向けて搬送(移動)される。これにより、複数枚のシートP(シート束PT)の後端がエンドフェンス78に突き当たって、複数枚のシートP(シート束PT)の搬送方向の位置が揃えられることになる。
また、このようにシート束PTに対して搬送方向の揃え処理がおこなわれるとき、積載部76の幅方向両端部に設置されたサイドフェンス(ジョガーフェンス)が、積載部76上にシートPが載置されるたびに(又は、所望の枚数のシートPが積載された後に)、シートP(シート束PT)を挟み込むように幅方向(搬送方向に直交する方向であって、図3の紙面垂直方向である。)に移動して、シートP(シート束PT)の幅方向の位置が揃えられることになる。
そして、搬送方向と幅方向とがそれぞれ揃えられたシートP(シート束PT)の後端に対して、ステープラ85によって綴じ処理が施されることになる。
その後、綴じ処理が施されたシートP(シート束PT)は、放出爪としても機能するストッパ部79の排紙方向の移動によって載置面の傾斜に沿って斜め上方に移動して、排出搬送経路K22を通過した後に、排出ローラ対73による搬送によって排出トレイ81に排紙される。
なお、綴じ処理モード時においても、ユーザーによって操作表示パネル39に予め「パンチ処理」が付加的に選択されている場合には、シートPがパンチ処理部80を通過するときに、パンチ処理部80によってシートPにパンチ処理が施される。
以下、本実施の形態における画像形成システム100において特徴的な、シート搬送装置40について詳述する。
先に、図1、図2等を用いて説明したように、本実施の形態におけるシート搬送装置40は、画像形成装置1の後処理装置として画像形成装置1とともに画像形成システム100を構成している。
そして、図2、図4等に示すように、シート搬送装置40には、搬送手段として機能する複数の搬送ローラ対41~43や、第1、第2シート検知センサ58、59や、分岐搬送経路K13に設置された複数の搬送ローラ対46~48や、長尺シート用の収容部50や、折り処理手段45、などが設けられている。
また、図2に示すように、シート搬送装置40には、略水平方向に延在する搬送経路としての第1、第2搬送経路K11、K12や、その搬送経路K11、K12から分岐部55で略垂直方向下方に向けて分岐する分岐搬送経路K13や、搬送経路K11、K12に分岐部55で略垂直方向上方から合流する給紙搬送経路K14、などの複数の経路が設けられている。
なお、分岐部55は、第1搬送経路K11と第2搬送経路K12とが接続される部分に設けられている。
また、給紙搬送経路K14は、画像形成装置1を経由することなく、シートPを給紙部60の給紙トレイ61から給送して、第2後処理装置70に向けて直に搬送するための経路である。給紙トレイ61から第2後処理装置70に搬送されたシートPは、第2後処理装置70で、パンチ処理や綴じ処理などの所望の後処理が施されて、排出トレイ81上に排出されることになる。
図4を参照して、第1~第3搬送ローラ対41~43は、搬送経路K11、K12でシートPを所定の搬送方向(破線で示す矢印方向である。)に搬送する搬送手段として機能するものである。
詳しくは、搬送手段は、第1搬送手段として機能する第1搬送ローラ対41と、第2搬送手段として機能する第2、第3搬送ローラ対42、43と、で構成されている。第1~第3搬送ローラ対41~43は、いずれも、駆動ローラと従動ローラとからなり、双方のローラがニップを形成したものである。
第1搬送手段としての第1搬送ローラ対41は、分岐部55に対して搬送方向の上流側(図4の右方である。)であって第1搬送経路K11に設置されている。第1搬送ローラ対41(第1搬送手段)は、シートPを搬送方向の順方向に搬送するものである(図4の右方から左方へのシートPの搬送である)。具体的に、制御部65に制御される第1モータ67によって、第1搬送ローラ対41の駆動ローラが駆動されることで、第1搬送ローラ対41が図5(A)の矢印方向に回転して、シートPが順方向に搬送されることになる。
第2搬送手段としての第2、第3搬送ローラ対42、43は、分岐部55に対して搬送方向の下流側(図4の左方である。)であって第2搬送経路K12に設置されている。本実施の形態では、搬送方向上流側から第2搬送ローラ対42、第3搬送ローラ対43の順で、2つの搬送ローラ対42、43が搬送方向に間隔をあけて並設されている。第2、第3搬送ローラ対42、43(第2搬送手段)は、シートPを搬送方向の順方向にも逆方向にも搬送できるように搬送可能に構成されている。具体的に、制御部65に制御される第2モータ68(正逆双方向回転型モータ)によって、第2、第3搬送ローラ対42、43のそれぞれの駆動ローラが正方向に駆動されると、第2、第3搬送ローラ対42、43が図5(A)の矢印方向に回転して、シートPが順方向に搬送されることになる。これに対して、制御部65に制御される第2モータ68によって、第2、第3搬送ローラ対42、43のそれぞれの駆動ローラが逆方向に駆動されると、第2、第3搬送ローラ対42、43が図5(B)の矢印方向に回転して、シートPが逆方向に搬送されることになる。このような回転方向の切替は、制御部65による第2モータ68の回転駆動方向の切替によっておこなわれる。
第1シート検知センサ58は、分岐部55に対して搬送方向の上流側であって第1搬送経路K11に設置されていて、シートPを検知する検知手段として機能するものである。詳しくは、第1シート検知センサ58は、第1搬送ローラ対41の上流側近傍に配置されている。
第2シート検知センサ59は、分岐部55に対して搬送方向の下流側であって第2搬送経路K12に設置されていて、シートPを検知する検知手段として機能するものである。詳しくは、第2シート検知センサ59は、第3搬送ローラ対43の下流側近傍に配置されている。
第1、第2シート検知センサ58、59は、いずれも、発光素子と受光素子とからなる反射型フォトセンサであって、その対向位置におけるシートPの有無を光学的に検知するものである。
そして、第1シート検知センサ58の検知結果と、第2シート検知センサ59の検知結果と、に基づいて第1搬送ローラ対41(第1搬送手段)と第2、第3搬送ローラ対42、43(第2搬送手段)とが駆動制御されることになる。具体的に、第1、第2シート検知センサ58、59の検知結果に基づく制御部65による第1、第2モータ67、68の制御によって、第1~第3搬送ローラ対41~43の駆動タイミングや、第2、第3搬送ローラ対42、43の回転方向の切替などが、制御されることになる。
収容部50は、搬送経路K11、K12から分岐部55で分岐した分岐搬送経路K13に繋がり、分岐搬送経路K13で搬送されたシートPを収容可能に構成されている。
分岐搬送経路K13には、3つの搬送ローラ対46~48が間隔をあけて並設されている。そして、制御部65に制御される第3モータ69によって、3つの搬送ローラ対46~48の駆動ローラが駆動されることで、それらの搬送ローラ対46~48が図5(B)の矢印方向に回転して、シートPが分岐部55から収容部50に向けて搬送されることになる。
そして、この分岐搬送経路K13を経由して搬送されたシートPが収容されるように、収容部50が設けられている。
図4を参照して、収容部50は、シート搬送装置40の内部における下方の位置に配置されている。この収容部50に収容されるシートPは、シート搬送装置40が設置された画像形成システム100においてジャムにより滞留したシートP(特に、長尺サイズのシートPである。)が搬送されたものである。
具体的に、シートPの搬送中に、画像形成システム100における搬送経路中の複数箇所に配置したジャム検知センサによってシートPがジャム(紙詰り)した状態が光学的に検知されると、搬送経路中に滞留したすべてのシートPのうち、収容部50までの搬送経路が確保できるシートPであって、本体収容部30に収容できないシートPが、すべて収容部50に向けて搬送されることになる。
収容部50には、複数枚のシートPを積載して収容するための湾曲ガイド板51が設けられている。また、湾曲ガイド板51の端部(搬送方向下流側の端部である。)には、湾曲ガイド板51上に積載されたシートPを揃えるためのストッパ部52(壁部)が設けられている。
収容部50に収容されたシートPは、適宜、ユーザーによってシート搬送装置40から取り除かれる。詳しくは、収容部50の外装部としても機能する開閉ドアが開放されて、収容部50が露呈された状態で、湾曲ガイド板51上に積載された不要なシートP(無効シート)が取り出されて、ユーザーによって処分されることになる。
ここで、本実施の形態におけるシート搬送装置40には、第1、第2搬送経路K11、K12(搬送経路)から分岐搬送経路K13に搬送されるシートPの搬送方向のサイズを小さくして収容部50に収容できるように折り処理を施す折り処理手段としての折りローラ対45が設置されている。
この折りローラ対45(折り処理手段)は、分岐搬送経路K13において分岐部55に最も近い位置に設置された搬送ローラ対としても機能するものである。すなわち、先に説明した3つの搬送ローラ対46~48よりも分岐部55に近い位置に折りローラ対45が配置されている。
詳しくは、本実施の形態における折りローラ対45は、第1ローラ45a、第2ローラ45b、第3ローラ45cの3つのローラで構成されている。第1ローラ45aは、制御部65によって制御される第2モータ68によって正逆回転駆動される駆動ローラである。第2ローラ45bは、第1ローラ45aに当接してニップを形成する従動ローラであって、第1ローラ45aの回転に沿うように従動回転する。第1ローラ45aと第2ローラ45bとのニップは、分岐搬送経路K13の最上流に位置していて、このニップにシートPの搬送方向中央に形成した弛み部Pm(図5(B)参照)が送入されて折り処理が施されることになる。このように、第1ローラ45aと第2ローラ45bとが、折りローラ対45の主部として機能することになる。
第3ローラ45cも、第1ローラ45aに当接してニップを形成する従動ローラであって、第1ローラ45aの回転に沿うように従動回転する。第1ローラ45aと第3ローラ45cとのニップは第2搬送経路K12の最上流に位置していて、第1、第3ローラ45a、45cは第2、第3搬送ローラ対42、43とともに第2搬送手段としても機能することになる。
なお、本実施の形態では、折りローラ対45を3つのローラ45a~45cで構成したが、第1ローラ45aと第2ローラ45bとでのみ折りローラ対45を構成することもできる。
そして、このように構成されたシート搬送装置40において、図5(A)~(C)に示すように、第1、第2搬送経路K11、K12(搬送経路)においてシートPが分岐部55を跨いだ状態で、そのシートPを第1搬送ローラ対41(第1搬送手段)によって順方向(左方)に搬送するとともに、そのシートPを第2、第3搬送ローラ対42、43(第2搬送手段)によって逆方向(右方)に搬送して、そのシートPにおける分岐部55に対向する部分に弛み部Pmを形成して、そのシートPを分岐搬送経路K13で搬送する方向に回転する折りローラ対45(第1ローラ45a、第2ローラ45b)のニップに弛み部Pmを送入することで折り部Pnを形成して、その折り部Pnから分岐搬送経路K13を通してシートP(折り部Pnで折り畳まれたシートPである。)を収容部50に向けて搬送している。
以下、このようにシートPに折り処理を施してサイズを小さくした状態で収容部50に搬送して収容する制御モードを、適宜に「折り処理パージモード」と呼ぶことにする。
以下、図5(A)~(C)を用いて、折り処理パージモード時のシート搬送装置40の動作について説明する。
まず、画像形成装置1からシート搬送装置40に搬送された長尺シートP(ジャムにより滞留したシートPである。)は、第1~第3搬送ローラ対41~43(及び、第1ローラ45a、第3ローラ45c)によって、第1、第2搬送経路K11、K12を順方向に搬送される。
そして、長尺シートPが分岐部55を跨いだ状態になったときに、その順方向の搬送が一時的に停止される。このとき、第1、第2シート検知センサ58、59によってシート先端位置を検知したタイミングや、操作表示パネル39に入力された長尺シートPのサイズ(搬送方向サイズ)の情報や、シートPの搬送速度の情報、などに基づいて、長尺シートPの搬送方向中央位置(搬送サイズの丁度1/2の位置である。)が分岐部55に位置するように、その搬送停止のタイミングが調整される。これは、長尺シートPを折り畳んだときのサイズを最小にしたいためであるが、収容部50に収容可能なサイズに折り畳めるのであれば、上述したような制御をおこなう上で精度の高さは必要ない。
その後、図5(B)に示すように、第1搬送ローラ対41によって第1搬送経路K11に位置する長尺シートPの部分(後端側の略半分)を順方向に搬送するとともに、第2、第3搬送ローラ対42、43(及び、第1ローラ45a、第3ローラ45c)によって第2搬送経路K12に位置する長尺シートPの部分(先端側の略半分)を逆方向に搬送する。すなわち、長尺シートPは、分岐部55の位置に向けて、後端側と先端側とが近づくように搬送されることになる。
これにより、図5(B)に示すように、長尺シートPは、分岐部55に位置している部分が撓んで弛み部Pmが形成されることになる。
このとき、分岐部55に設置されたガイド部材53によって、長尺シートPの弛み部Pmが折りローラ対45(第1ローラ45aと第2ローラ45bとのニップ)に向けて案内されるため、弛み部Pmに対してスムーズに折り処理を施すことが可能になる。なお、このガイド部材53は、先に説明した給紙搬送経路K14から第2搬送経路K12へのシートPの搬送を妨げないものである必要があり、場合によっては、可動式のガイド部材や、可撓性を有するガイド部材とすることもできる。
そして、図5(C)に示すように、長尺シートPの弛み部Pmが折りローラ対45のニップ(第1ローラ45aと第2ローラ45bとのニップ)に送入されて、そのニップにおける圧力によって弛み部Pmがしっかりとした折り部Pn(折り目)となる。
その後、長尺シートPは、その折り部Pnを先頭にして、折り畳まれた状態で、搬送ローラ対46~48によって収容部50に搬送されて、収容部50に収容されることになる。
このように、本実施の形態では、長尺シートなど搬送方向のサイズが大きなシートPを収容するための収容部50を設けているが、そのように大きなサイズのシートPを折り処理によって小サイズ化して収容部50に収容しているため、収容部50を長尺シートのサイズに合わせて大きく形成する必要がない。すなわち、収容部50(シート搬送装置40)を大型化することなく、サイズの大きなシートPを収容部50に収容することが可能になる。
ここで、本実施の形態におけるシート搬送装置40は、折り処理を施さなくても収容部50に収容可能なサイズのシートPを収容部50に収容する場合には、折りローラ対45(折り処理手段)による折り処理をおこなうことなく、第1、第2搬送経路K11、K12(搬送経路)において分岐部55を跨がない状態のシートPを分岐部55から分岐搬送経路K13に導き収容部50に収容している。
具体的に、第1シート検知センサ58の位置に達していないシートPであって、通常サイズ(例えば、A3サイズである。)のシートPに対してパージ処理をおこなう場合などには、シートPに折り処理を施して小サイズ化しなくても収容部50に収容することができるため、折り処理を施さずに、そのまま分岐搬送経路K13に導いて収容部50に向けて搬送することが好ましい。また、そのようにすることにより、折り処理を施す場合に比べて収容時の厚みを減ずることができるため、収容部50に収容可能なシートPの枚数を増やすことができる。
なお、そのような場合に、シートPは、第1搬送経路K11から分岐搬送経路K13に直接的に搬送されることになるため、第1搬送経路K11から第2搬送経路K12への経路を切替える切替部材(切替爪)を分岐部55に設けることが好ましい。
ここで、先に図2等を用いて説明したように、シート搬送装置40の上流側に接続された画像形成装置1には、画像形成装置1においてジャムにより滞留したシートPを収容(パージ処理)するための本体収容部30が設けられている。
そして、本実施の形態では、画像形成装置1においてジャムにより停滞したシートPであって本体収容部30に収容できないシートPが、シート搬送装置40の収容部50に搬送して収容されるように構成している。
具体的に、図6(A)に示すように、長尺サイズでない通常サイズのシートPが、画像形成装置1内の本体シート検知センサ29(垂直搬送経路K4と排出搬送経路K2との合流部の上流側に配置されている。)の上流側で、ジャムにより滞留してしまった場合には、そのシートPを垂直搬送経路K4、反転搬送経路K3を介して本体収容部30に搬送することが可能である。したがって、そのような場合には、滞留したシートPを本体収容部30に搬送・収容するようなパージ処理が実行される。
これに対して、図6(B)に示すように、長尺サイズでない通常サイズのシートPが、画像形成装置1内の本体シート検知センサ29の下流側(排出搬送経路K2にかかる位置である。)で、ジャムにより滞留してしまった場合には、そのシートPを垂直搬送経路K4、反転搬送経路K3を介して本体収容部30に搬送することができない。したがって、そのような場合には、滞留したシートPをシート搬送装置40に搬送して、第1搬送経路K11、分岐搬送経路K13を経由して収容部50(長尺シート用パージ部)に搬送・収容するようなパージ処理が実行される。
なお、図6(A)に示す位置にシートPが滞留してしまった場合であっても、そのシートPが長尺シートであるような場合には、本体収容部30への収容ができない。したがって、そのような場合には、滞留した長尺シートPをシート搬送装置40に搬送して、先に図5(A)~(C)にて説明した折り処理パージモードにて収容部50(長尺シート用パージ部)に搬送・収容するようなパージ処理が実行される。
なお、本実施の形態において、図7(A)に示すように、長尺シートPがシート搬送装置40内でジャムにより滞留してしまった場合には、先に図5(A)~(C)にて説明した折り処理パージモードにて収容部50(長尺シート用パージ部)に搬送・収容するようなパージ処理が実行される。
これに対して、図7(B)に示すように、シート搬送装置40内で滞留した長尺シートP1を先行紙として、画像形成装置1内に後行紙としての長尺シートP2が滞留している場合に、双方の長尺シートP1、P2の間隔(紙間)が短くて、双方の長尺シートP1、P2に対して折り処理パージモードを実行することができない場合がある。そのような場合には、双方の長尺シートP1、P2のうち、一方の長尺シート(本実施の形態では後行の長尺シートP2である。)に対してのみ折り処理パージモードを実行して収容部50に収容して、他方の長尺シートP1は画像形成システム100内に滞留させたまま、ユーザーによってジャム処理をおこなってもらうようにしている。
以下、図8のフローチャートを用いて、ジャム発生時の制御の一例について、まとめとして説明する。
図8に示すように、画像形成システム100内で搬送中のシートPのジャムが発生すると、まず、そのシートPの先端が本体シート検知センサ29の位置に達しているかが判別される(ステップS1)。
その結果、シートPの先端が本体シート検知センサ29の位置に達していないものと判別された場合には、そのシートPの搬送方向サイズ(シート長)が所定値A以上であるかが判別される(ステップS2)。その結果、シートPのシート長が所定値Aに達しないものと判別された場合には、本体収容部30への収容が可能であるものとして、本体収容部30へのパージ処理が実行される(ステップS3)。
これに対して、ステップS2にて、シートPのシート長が所定値A以上であるものと判別された場合には、本体収容部30への収容が不可能であるものとして、折り処理パージモードを実行して長尺用の収容部50へのパージ処理が実行される(ステップS4)。
なお、シートPのシート長に関する情報は、操作表示パネル39に入力されるシートPに関する情報に基づいて取得することもできるし、装置に設置されたサイズ検知センサの検知結果に基づいて取得することもできる。
また、ステップS1にて、シートPの先端が本体シート検知センサ29の位置を通過しているものと判別された場合には、次に、そのシートPの先端が第1シート検知センサ58の位置を通過しているかが判別される(ステップS5)。
その結果、シートPの先端が第1シート検知センサ58の位置を通過していないものと判別された場合には、そのシートPのシート長が所定値A以上であるかが判別される(ステップS6)。その結果、シートPのシート長が所定値Aに達しないものと判別された場合には、収容部50への収容が可能であるものとして、折り処理をおこなうことなく長尺用の収容部50へのパージ処理が実行される(ステップS8)。
これに対して、ステップS6にて、シートPのシート長が所定値A以上であるものと判別された場合には、シートPを小サイズ化する必要があるものとして、折り処理パージモードを実行して長尺用の収容部50へのパージ処理が実行される(ステップS7)。
また、ステップS5にて、シートPの先端が第1シート検知センサ58の位置を通過しているものと判別された場合には、次に、そのシートPの先端が第2シート検知センサ59の位置を通過しているかが判別される(ステップS9)。
その結果、シートPの先端が第2シート検知センサ59の位置を通過していないものと判別された場合には、そのシートPのシート長が所定値A以上であるかが判別される(ステップS10)。その結果、シートPのシート長が所定値Aに達しないものと判別された場合には、収容部50への収容が不可能であるものとして、パージ処理をおこなうことなく、そのままシートPを搬送停止して、ユーザーによるジャム処理をおこなう必要がある旨を操作表示パネル39に報知する(ステップS12)。
これに対して、ステップS10にて、シートPのシート長が所定値A以上であるものと判別された場合には、シートPを小サイズ化する必要があるものとして、折り処理パージモードを実行して長尺用の収容部50へのパージ処理が実行される(ステップS11)。
また、ステップS9にて、シートPの先端が第2シート検知センサ59の位置を通過しているものと判別された場合には、次に、そのシートPを先行紙とした後行紙(後行のジャムシート)があるかが判別される(ステップS13)。
その結果、後行のジャムシートPがないものと判別された場合には、その後行のシートPの後端が第1シート検知センサ58の位置を通過しているかが判別される(ステップS14)。その結果、後行のシートPの後端が第1シート検知センサ58の位置を通過しているものと判別された場合には、収容部50への収容が不可能であるものとして、パージ処理をおこなうことなく、そのままシートPを搬送停止して、ユーザーによるジャム処理をおこなう必要がある旨を操作表示パネル39に報知する(ステップS16)。
これに対して、ステップS14で、後行のシートPの後端が第1シート検知センサ58の位置を通過していないものと判別された場合には、シートPのサイズに関わらず折り処理が可能であるものとして、折り処理パージモードを実行して長尺用の収容部50へのパージ処理が実行される(ステップS15)。
また、ステップS13にて、後行のジャムシートPがあるものと判別された場合には、後行のシートPのパージ処理をおこなうために、先行のジャムシートPを順方向に搬送して、先行シートPに対してパージ処理をおこなうことなく、そのまま先行シートPを搬送停止して、ユーザーによるジャム処理をおこなう必要がある旨を操作表示パネル39に報知する(ステップS17)。
そして、後行シートPのシート長が所定値A以上であるかが判別される(ステップS18)。その結果、後行シートPのシート長が所定値Aに達しないものと判別された場合には、小サイズ化をおこなうことなく収容部50への収容が可能であるものとして、折り処理をおこなうことなく長尺用の収容部50へのパージ処理が実行される(ステップS19)。
これに対して、ステップS18にて、後行シートPのシート長が所定値A以上であるものと判別された場合には、後行シートPを小サイズ化する必要があるものとして、折り処理パージモードを実行して長尺用の収容部50へのパージ処理が実行される(ステップS20)。
以上説明したように、本実施の形態におけるシート搬送装置40は、第1、第2搬送経路K11、K12(搬送経路)でシートPを所定の搬送方向に搬送する第1~第3搬送ローラ対41~43(搬送手段)と、第1、第2搬送経路K11、K12から分岐部55で分岐した分岐搬送経路K13に繋がり分岐搬送経路K13で搬送されたシートPを収容可能な収容部50と、が設けられている。そして、第1、第2搬送経路K11、K12から分岐搬送経路K13に搬送されるシートPの搬送方向のサイズを小さくして収容部50に収容できるように折り処理を施す折りローラ対45(折り処理手段)が設けられている。
これにより、装置が大型化することなく、サイズの大きなシートPを収容することができる。
なお、本実施の形態では、カラーの画像形成装置1に接続されるシート搬送装置40に対して本発明を適用したが、モノクロの画像形成装置に接続されるシート搬送装置に対しても当然に本発明を適用することができる。
また、本実施の形態では、第2後処理装置70と画像形成装置1とが設置された画像形成システム100に設置されるシート搬送装置40に対して本発明を適用したが、第2後処理装置70が設置されていない画像形成システム100に設置されるシート搬送装置に対しても当然に本発明を適用することができる。
また、本実施の形態では、電子写真方式の画像形成装置1に接続されるシート搬送装置40に対して本発明を適用したが、本発明の適用はこれに限定されることなく、その他の方式の画像形成装置(例えば、インクジェット方式の画像形成装置や、孔版印刷装置などである。)に接続されるシート搬送装置に対しても当然に本発明を適用することができる。さらに、シート搬送装置を画像形成装置に内蔵することもできる。
そして、それらのような場合であっても、本実施の形態のものと同様の効果を得ることができる。
また、本実施の形態では、第2後処理装置70における後処理機構として、ステープラ85、パンチ処理部80、ソート処理部73を設けたが、後処理機構はこれらのものに限定されることなく、折り処理や中折り処理など別の処理をもおこなうように後処理機構を構成することもできるし、上述した複数の処理部のうち別の組み合わせからなるように後処理機構を構成することもできる。
そして、そのような場合であっても、本実施の形態のものと同様の効果を得ることができる。
なお、本発明が本実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、本実施の形態の中で示唆した以外にも、本実施の形態は適宜変更され得ることは明らかである。また、前記構成部材の数、位置、形状等は本実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。
なお、本願明細書等において、「シート」とは、通常の用紙に限定されることなく、シート状の記録媒体のすべて、例えば、コート紙、ラベル紙、OHPシート、等も含むものと定義する。
また、本願明細書等において、「ジャム」とは、搬送中のシートや搬送しようとするシートが詰まる現象(紙詰り)であるものと定義する。
1 画像形成装置、
29 本体シート検知センサ、
30 本体収容部(通常シート用パージ部)、
40 シート搬送装置(後処理装置)、
41 第1搬送ローラ対(第1搬送手段、搬送手段)、
42 第2搬送ローラ対(第2搬送手段、搬送手段)、
43 第3搬送ローラ対(第2搬送手段、搬送手段)、
50 収容部(長尺シート用パージ部)、
53 ガイド部材、
55 分岐部、
58 第1シート検知センサ、
59 第2シート検知センサ、
90 長尺シート用給紙装置、
100 画像形成システム、
K11 第1搬送経路(搬送経路)、
K12 第2搬送経路(搬送経路)、
K13 分岐搬送経路、
P シート、
Pm 弛み部、 Pn 折り部。
特開2017-88378号公報

Claims (9)

  1. 搬送経路でシートを所定の搬送方向に搬送する搬送手段と、
    前記搬送経路から分岐部で分岐した分岐搬送経路に繋がり、前記分岐搬送経路で搬送されたシートを収容可能な収容部と、
    前記搬送経路から前記分岐搬送経路に搬送されるシートの前記搬送方向のサイズを小さくして前記収容部に収容できるように折り処理を施す折り処理手段と、
    を備え、
    前記搬送手段は、
    前記分岐部に対して前記搬送方向の上流側に設置されて、シートを前記搬送方向の順方向に搬送する第1搬送手段と、
    前記分岐部に対して前記搬送方向の下流側に設置されて、シートを前記搬送方向の順方向にも逆方向にも搬送できるように搬送可能な第2搬送手段と、
    を具備し、
    前記折り処理手段は、前記分岐搬送経路において前記分岐部に最も近い位置に設置された搬送ローラ対としての折りローラ対であることを特徴とするシート搬送装置。
  2. 前記搬送経路においてシートが前記分岐部を跨いだ状態で、当該シートを前記第1搬送手段によって前記順方向に搬送するとともに、当該シートを前記第2搬送手段によって前記逆方向に搬送して、当該シートにおける前記分岐部に対向する部分に弛み部を形成して、当該シートを前記分岐搬送経路で搬送する方向に回転する前記折りローラ対のニップに前記弛み部を送入することで折り部を形成して、前記折り部から前記分岐搬送経路を通して当該シートを前記収容部に向けて搬送することを特徴とする請求項1に記載のシート搬送装置。
  3. 前記弛み部を前記折りローラ対に向けて案内するガイド部材を備えたことを特徴とする請求項2に記載のシート搬送装置。
  4. 前記分岐部に対して前記搬送方向の上流側に設置されて、シートを検知する第1シート検知センサと、
    前記分岐部に対して前記搬送方向の下流側に設置されて、シートを検知する第2シート検知センサと、
    を備え、
    前記第1シート検知センサの検知結果と、前記第2シート検知センサの検知結果と、に基づいて前記第1搬送手段と前記第2搬送手段とが駆動制御されることを特徴とする請求項1~請求項3のいずれかに記載のシート搬送装置。
  5. 折り処理を施さなくても前記収容部に収容可能なサイズのシートを前記収容部に収容する場合には、前記折り処理手段による折り処理をおこなうことなく、前記搬送経路において前記分岐部を跨がない状態の当該シートを前記分岐部から前記分岐搬送経路に導き前記収容部に収容することを特徴とする請求項1~請求項4のいずれかに記載のシート搬送装置。
  6. 搬送経路でシートを所定の搬送方向に搬送する搬送手段と、
    前記搬送経路から分岐部で分岐した分岐搬送経路に繋がり、前記分岐搬送経路で搬送されたシートを収容可能な収容部と、
    前記搬送経路から前記分岐搬送経路に搬送されるシートの前記搬送方向のサイズを小さくして前記収容部に収容できるように折り処理を施す折り処理手段と、
    を備え、
    折り処理を施さなくても前記収容部に収容可能なサイズのシートを前記収容部に収容する場合には、前記折り処理手段による折り処理をおこなうことなく、前記搬送経路において前記分岐部を跨がない状態の当該シートを前記分岐部から前記分岐搬送経路に導き前記収容部に収容することを特徴とするシート搬送装置。
  7. 前記収容部に収容されるシートは、当該シート搬送装置が設置された画像形成システムにおいてジャムにより滞留したシートが搬送されたものであることを特徴とする請求項1~請求項6のいずれかに記載のシート搬送装置。
  8. 請求項1~請求項7のいずれかに記載のシート搬送装置が、画像形成装置の後処理装置として前記画像形成装置とともに設置された画像形成システム。
  9. 前記画像形成装置は、当該画像形成装置においてジャムにより滞留したシートを収容するための本体収容部を備え、
    前記画像形成装置においてジャムにより停滞したシートであって前記本体収容部に収容できないシートは、前記シート搬送装置の前記収容部に搬送して収容することを特徴とする請求項8に記載の画像形成システム。
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