JP6066260B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、複合機、印刷機などの画像形成装置に関するものである。
従来の画像形成装置として、転写紙等の記録媒体が通過する記録体搬送経路内での紙詰まり等の搬送異常を検出するためのジャムセンサを設け、ジャムセンサの検知結果に基づいて搬送異常を検出すると、印刷動作、及び、記録媒体の搬送を停止するものが知られている。このような画像形成装置では、搬送異常が検出されて装置を停止した後、使用者が記録体搬送経路内に残留する記録媒体を除去する。
近年の画像形成装置では、生産性の向上を図るため、先行する記録媒体の印刷が完了する前に複数枚の記録媒体について連続して給紙を行い、連続して印刷を行うものがある(特許文献1〜3等)。このような画像形成装置では、画像形成時に記録媒体搬送経路内に複数枚の記録媒体が存在する。このため、搬送異常が検出されたときに装置を停止してしまうと、搬送異常とは関係のない記録媒体も記録体搬送経路内に残留し、使用者が記録体搬送経路内の複数箇所から記録媒体を除去する必要が生じる。特許文献1〜3には、搬送異常が検出された後も搬送可能な記録媒体に対する搬送動作を継続し、記録媒体搬送路から記録媒体を排出する構成が記載されている。
上記特許文献1には、搬送異常が検出された記録媒体(以下、「搬送異常記録媒体」という。)以外の記録媒体で、正常に排出可能な記録媒体については、通常の画像形成時と同じ排出位置から排出する構成が記載されている。また、上記特許文献2には、搬送異常が検出されたときには、記録媒体搬送路の途中から記録媒体退避部(特許文献2では「エスケープトレイ」)に向かうように記録媒体の搬送経路を切り換える構成が記載されている。また、上記特許文献3には、印刷済みの記録媒体を収容するスタッカを複数備え、何れかのスタッカに向かう記録媒体搬送路で搬送異常が発生したら他のスタッカに搬送経路を変更する構成が記載されている。
画像形成装置で発生する搬送異常は、紙詰まりに限るものではない。所定のタイミングで検知位置に記録媒体が到達しない搬送遅れや、複数枚の記録媒体が重なった状態で搬送される重送、記録媒体が斜行状態で搬送されるスキューなどがある。搬送遅れ、重送及びスキューなどは、搬送異常検出後も搬送異常記録媒体を搬送可能な搬送異常である。特許文献4には、このような搬送異常が生じた場合に、搬送異常記録媒体が記録媒体退避部(特許文献4では「ジャム用紙収納ボックス」)に向かうように、記録媒体搬送路の途中から記録媒体の搬送経路を切り換える構成が記載されている。
上述したように画像形成装置で発生する搬送異常には、搬送異常検出後も搬送異常記録媒体を搬送可能な搬送異常もあるため、搬送異常が発生した際には、搬送異常記録媒体も含めて搬送可能な記録媒体に対しては搬送動作を継続し、記録媒体搬送路から排出することが望ましい。これにより、搬送異常発生後に、使用者が記録媒体を除去する箇所を最小限にすることが出来る。
搬送異常記録媒体を搬送可能な搬送異常が生じた場合、搬送異常記録媒体も含めて記録媒体の搬送は継続することができるが、所定の搬送状態に対して搬送方向の位置がずれていたり、傾斜していたりするため、搬送異常記録媒体に正常な印刷を行うことが出来ない。また、搬送異常記録媒体よりも後に搬送される記録媒体に対しては、搬送異常記録媒体の搬送異常の影響で正常な印刷が出来ない可能性がある。このため、搬送異常記録媒体以降に搬送される記録媒体に対する印刷動作は停止する必要がある。一方、搬送異常記録媒体よりも先行する記録媒体に対しては、搬送異常が発生した後であっても搬送動作と印刷動作とを継続することで正常な印刷を行うことが可能である。
搬送異常発生後に印刷動作を再開するときに、画像形成装置に印刷を行わせる内容を使用者が判断する際、搬送異常検出によって印刷動作を停止する前に最後に印刷が完了した内容を確認する必要がある。このような確認を行うときに、従来の画像形成装置では次のような問題が生じることがあった。
画像形成装置の排出部に後処理装置を取り付けた構成の場合、通常の画像形成時に記録体搬送経路から記録媒体を排出する排出部から排出された記録媒体は後処理装置へと受け渡される。このような構成で、印刷が行われなかった記録媒体のみを排出部とは別の記録媒体退避路に搬送し、印刷が完了した記録媒体の全てを排出部から排出すると次のような問題が生じる。すなわち、搬送異常後に印刷動作を停止したときに、最後に印刷が完了した内容を確認するには、排出部から後処理装置に受け渡された記録媒体を確認する必要がある。このとき、後処理装置が、所定の枚数の記録媒体を受け取るまでは装置内の収容部に記録媒体をストックするものであると、印刷が完了した内容を確認するために、後処理装置内の収容部から記録媒体を取り出す必要があり、使用者にとっての作業量の増大に繋がる。さらに、この収容部がステープルトレイの場合は、ストックされた記録媒体を使用者が取り出して画像の内容を確認し、ステープルトレイに戻すと、ステープルトレイ上での整合が乱れるおそれがある。また、後処理装置が装置内の収容部にストックされていなくても、最終的な排出位置が画像形成装置本体の操作位置から離れた位置にある構成の場合(特許文献3等)、その位置まで確認にいくことは使用者にとっての作業量の増大に繋がる。
一方、最後に正常な印刷が完了した記録媒体を排出部からは排出せずに、印刷が行われなかった記録媒体と共に記録媒体退避部へと搬送し、一つの収容部へと搬送する構成の場合、次のような問題が生じる。すなわち、搬送異常後に印刷動作を停止したときに、最後に印刷が完了した内容を確認するには、一つの収容部内に搬送された記録媒体の中から、印刷が完了した記録媒体と印刷が完了していない記録媒体とを使用者が仕分ける必要があり、使用者にとっての作業量の増大に繋がる。
本発明は以上の問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、搬送異常検出によって印刷動作を停止する前に最後に印刷が完了した内容を容易に確認することが可能な画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、記録媒体に画像を印刷する印刷手段と、記録媒体が格納される記録媒体供給手段と、記録媒体を収容する記録済媒体収容手段と、前記記録媒体供給手段によって供給された記録媒体が、前記印刷手段を経由して前記記録済媒体収容手段まで搬送される記録媒体搬送路と、前記記録媒体搬送路内の複数箇所における記録媒体の搬送状態を検出する搬送状態検出手段と、記録媒体の搬送動作を制御する制御手段と、を有する画像形成装置において、前記印刷手段の後段で前記記録媒体搬送路から分岐した記録媒体退避路を経由して設けられ、複数の退避記録媒体収容部を有する記録媒体退避部を装置本体外の本体上面部に備え、前記制御手段は、前記搬送状態検出手段による記録媒体の搬送異常検出時に、前記記録媒体搬送路内における記録媒体の位置に応じて、各記録媒体を前記複数の退避記録媒体収容部の何れかに選択搬送する構成で、前記記録媒体搬送路から前記記録媒体退避路に分岐する分岐位置に前記搬送異常検出時よりも後に到達した記録媒体は前記記録媒体退避部に搬送する構成であり、前記記録媒体退避部は、搬送異常が検出されたときに、搬送異常が検出された搬送異常検出箇所に位置していた記録媒体よりも先行して搬送された記録媒体を収容する第一退避記録媒体収容部と、前記搬送異常検出箇所に位置していた記録媒体を収容する第二退避記録媒体収容部とを有することを特徴とするものである。
本発明においては、搬送異常発生前に印刷が完了した記録媒体を記録済媒体収容手段に収容し、複数の退避記録媒体収容部のうち、最後に正常な印刷が完了した記録媒体を収容する退避記録媒体収容部と、印刷が行われなかった記録媒体を収容する退避記録媒体収容部とが異なる退避記録媒体収容部となるように選択搬送する。
本発明によれば、最後に正常な印刷が完了した記録媒体を収容する収容部内を確認するだけでよいので、搬送異常検出によって印刷動作を停止する前に最後に印刷が完了した内容を容易に確認することが可能となる、という優れた効果がある。
搬送異常用紙を含む全ての用紙を用紙搬送経路の外に排出可能な搬送異常が生じたプリンタの説明図、(a)は、搬送異常検出時のプリンタの説明図、(b)は、ジャムクリア動作中のプリンタの説明図。 実施形態に係るプリンタの概略構成図。 プリンタの制御部の概略を示すブロック図。 搬送異常用紙を用紙搬送経路の外に排出不能な搬送異常が生じたプリンタの説明図、(a)は、搬送異常検出時のプリンタの説明図、(b)は、ジャムクリア動作完了時のプリンタの説明図。 用紙退避部の概略構成図。
以下、図面を用いて、本発明の実施の形態を説明する。
図2は、本発明の一実施形態に係るタンデム型中間転写方式のフルカラー画像形成装置(以下「プリンタ100」という。)の構成例を示す概略構成図である。
プリンタ100は、その中央部に駆動源としての駆動モータで回転駆動可能な像担持体としての無端ベルト状の中間転写体である中間転写ベルト5を備えている。そして、中間転写ベルト5は複数の支持部材に掛け回され、図中時計回りに回転可能に構成されている。
また、中間転写ベルト5の上部張架面に対向するように、その表面移動方向に沿って、イエロー、マゼンタ、シアン及びブラックの四つの画像形成手段としての四つの作像装置200(Y,M,C,K)が横に並べて配置され、タンデム型画像形成部300を構成している。
プリンタ100の最下部には、記録媒体供給手段である給紙装置7が配置されており、中間転写ベルト5と給紙装置7との間には記録媒体搬送路としての用紙搬送経路9が形成されている。
中間転写ベルト5の下端部は用紙搬送経路9の一部である二次転写部6を形成する。用紙搬送経路9における二次転写部6に対して下流側には定着装置10及び排出ローラ対81が配置されている。用紙搬送経路9は、給紙装置7より呼び出され給紙装置7から排出部8まで搬送される用紙Sの搬送経路と、一面に画像が形成され定着装置10を通過した用紙Sを反転して再び二次転写部6に向けて搬送する用紙Sの搬送経路とからなる。
各色の作像装置200(Y,M,C,K)の構造は同一であるため、以下、説明では、色分け符号を省略して説明する。
作像装置200は、トナー像が表面に形成される潜像担持体としてのドラム状の感光体2を備えている。作像装置200は、図中の反時計方向に回転駆動される感光体2の周囲に、帯電器1、現像装置4と、クリーニング装置18とを備える。また、各作像装置200上方には潜像形成手段としての露光装置3が配置されている。また、中間転写ベルト5を間に挟んで感光体2と対向する位置には、感光体2上のトナー像を中間転写ベルト5に転写するための一次転写部材としての一次転写ローラ17が配設されている。
それぞれの作像装置200では、帯電器1は、感光体2の表面を均一に帯電させた後、露光装置3から感光体2にレーザ光Lを照射することで感光体2の表面上に静電潜像を形成させる。続いて、現像装置4によって静電潜像に感光体2とは逆電荷に帯電したトナーを付着させてトナー像を形成させる。感光体2上に形成されたトナー像は一次転写ローラ17と感光体2との間に形成される転写電界によって感光体2から中間転写ベルト5に転写される。このとき、四つの感光体2上の単色トナー像を順次重ね合わせて転写することで、中間転写ベルト5上に合成カラー画像(カラートナー像)が形成される。トナー像を中間転写ベルト5に転写した後の感光体2に残留したトナー等の付着物はクリーニング装置18によって除去する。
画像形成時には、タンデム型画像形成部300のそれぞれの作像装置200でトナー像が形成されるとともに、給紙装置7より用紙Sが一枚ずつ呼び出され、プリンタ100本体内部に設けられた用紙搬送経路9を通ってレジストローラ対19で突き当たる。その後、中間転写ベルト5上のカラートナー像と用紙Sとが二次転写部6で重なるタイミングでレジストローラ対19が駆動し、用紙搬送経路9を搬送される用紙Sの表面に中間転写ベルト5上のカラートナー像が二次転写部6で転写される。二次転写部6を通過した用紙Sは、用紙搬送経路9を搬送されて、加熱ローラと加圧ローラとを備える定着装置10に到達し、表面上に転写されたトナー像が溶融・定着される。これにより、用紙S上に正常にトナー像が形成される。画像が形成された用紙Sは、排出ローラ対81によって排出部8へ向けて搬送され、用紙搬送経路9から排出される。
図2に示すように、用紙搬送経路9の複数箇所に、用紙検知センサ11(11(a)〜11(l))が設けられており、それぞれの用紙検知センサ11の検知結果に基づいて用紙Sが用紙搬送経路9にて正常搬送されているか否か判断する。
また、プリンタ100は、用紙搬送経路9の途中から用紙Sを用紙退避部70に向けて搬送する用紙退避経路12が形成されている。さらに、定着装置10と排出ローラ対81との間に、用紙搬送経路9の途中から用紙退避経路12に向けて用紙Sの搬送経路を切り換える分岐点が設けられており、この分岐点に第一搬送切り換えゲート13が設けられている。そして、用紙検知センサ11の検知結果に基づいて用紙Sの搬送異常が検出された場合、第一搬送切り換えゲート13によって用紙搬送方向を用紙退避経路12へ切り換えて用紙Sをプリンタ100本体の上面部に設けられた用紙退避部70に向けて排出する動作へ移行する。
用紙退避経路12の下流側でプリンタ100本体の外部となる用紙退避部70には、詳細は後述する正常に印刷が完了した用紙Sを排出するための第一退避トレイ14と、詳細は後述する搬送異常用紙を排出するための第二退避トレイ15がそれぞれ設けられている。各退避トレイへの用紙搬送方向については用紙退避経路12に設けた第二搬送切り換えゲート16によって切り換え可能な構成である。更に、用紙退避経路12についても用紙搬送状況を監視するべく退避用紙検知センサ111が設けられている。
第一搬送切り換えゲート13及び第二搬送切り換えゲート16による用紙Sの搬送経路の切り換え制御は、搬送制御部60によって行われる。
図3は、プリンタ100内における印刷動作及び用紙Sの搬送動作を制御する制御手段である制御部500の概略を示すブロック図である。
用紙搬送経路9及び用紙退避経路12に設けられた用紙検知センサ11及び退避用紙検知センサ111のそれぞれの検知情報は、プリンタ100内に設けられた制御部500の処理手段であるCPU30に伝達され、CPU30において用紙搬送状態が正常か否かの判定がなされる。そして、用紙搬送状態に関する情報はCPU30、記憶装置40、操作部50及び搬送制御部60の間で伝達可能な構成となっている。
CPU30における判定情報は制御部500内に設けられた記憶装置40に逐次格納され、制御部500の一部を構成する操作部50にて設定した用紙サイズや印刷モード等の印刷設定情報と照合することでプリンタ100内の用紙搬送状況を逐次把握する。そして、把握した用紙搬送状況に応じて搬送制御部60の制御内容を決定する。
また、プリンタ100における用紙搬送経路9及び用紙退避経路12を形成する部分は、図2中の二点差線で示すように、給紙部ユニットU1、搬送部ユニットU2及び定着排紙部ユニットU3に分割された構成となっている。給紙部ユニットU1、搬送部ユニットU2及び定着排紙部ユニットU3はそれぞれプリンタ100本体に対して着脱可能な構成となっている。そして、搬送異常が発生して用紙Sがいずれかのユニット内に残った場合、そのユニットをプリンタ100本体に対して引き出すことによって残留用紙の除去作業を行うことが可能となっている。
用紙Sの搬送異常については以下の例がある。第一例は、用紙Sが所定位置に所定時間になっても到達しない未達ジャムである。第二例は、用紙Sが特定の位置から一定時間以上抜けない滞留ジャムである。第三例は、用紙Sが複数枚重なって搬送される重送である。第四例は、用紙Sが斜行状態で搬送されるスキューである。
これら四例の搬送異常のうち、滞留ジャム以外は、搬送異常が検出された搬送異常用紙を搬送異常発生後も搬送可能な搬送異常である。
本実施形態のプリンタ100は、用紙S等の記録媒体に画像を印刷する印刷手段が、作像装置200、中間転写ベルト5、二次転写部6及び定着装置10等から構成される電子写真方式の画像形成装置である。作像装置200は、像担持体である中間転写ベルト5上にトナー像を形成する作像手段である。二次転写部6は、中間転写ベルト5上のトナー像を転写位置で用紙Sに転写する転写手段であり、定着装置10は、転写位置を通過した用紙Sに画像を定着位置で定着させる定着手段である。
プリンタ100は、転写位置に向かう用紙Sを供給する記録媒体供給手段である給紙装置7と、定着位置を通過した用紙Sを記録済媒体収容手段である排出部8に向けて排出位置から排出する排出手段である排出ローラ対81を備える。また、給紙装置7によって供給された用紙Sが、転写位置及び定着位置を経由して排出位置まで搬送される記録媒体搬送路である用紙搬送経路9と、用紙搬送経路9内の複数箇所における用紙Sの搬送状態を検出する搬送状態検出手段である用紙検知センサ11を備える。さらに、用紙検知センサ11が用紙Sの搬送異常を検出した搬送異常検出時に用紙搬送経路9内の用紙Sを退避させる記録媒体退避部である用紙退避部70と、用紙搬送経路9における定着位置に対して搬送方向下流側、且つ、排出位置に対して搬送方向上流側の分岐位置から用紙退避部70へと用紙Sが搬送される記録媒体退避路である用紙退避経路12とを備える。また、分岐位置に到達した用紙Sの搬送経路を、排出ローラ対81に向かう用紙搬送経路9または用紙退避経路12の何れかに切り換える分岐切り換え手段である第一搬送切り換えゲート13を備える。さらに、装置内における印刷動作及び用紙Sの搬送動作を制御する制御手段である制御部500を備える。
プリンタ100は、用紙退避部70に複数の退避記録媒体収容部として第一退避トレイ14及び第二退避トレイ15等を備え、用紙退避経路12に進入した用紙Sの搬送経路を、第一退避トレイ14または第二退避トレイ15の何れかに向かうように切り換える退避路切り換え手段である第二搬送切り換えゲート16を備える。そして、制御部500は、搬送異常検出時に、用紙搬送経路9内における用紙Sの位置に応じて、各用紙Sを第一退避トレイ14または第二退避トレイ15の何れかに選択搬送する。
プリンタ100では、以下の制御を行うことにより、搬送異常発生前に印刷が完了して用紙搬送経路9に排出された用紙Sと、最後に正常な印刷が完了した用紙Sと、印刷が行われなかった用紙Sとを分別して用紙搬送経路9外に排出することが出来る。
すなわち、搬送異常検出時に、制御部500が、用紙搬送経路9内における用紙Sの搬送動作を継続する制御を行うことで、搬送異常記録媒体となる用紙Sも含めて搬送可能な用紙Sを用紙搬送経路9の外に排出することが可能となる。また、制御部500は、搬送異常検出時以降に分岐位置に到達した用紙Sの搬送経路が用紙退避経路12となるように第一搬送切り換えゲート13を制御する。これにより、搬送異常発生時には少なくともその先端が分岐位置を通過していた用紙S(搬送異常発生前に印刷が完了して排出部8に排出されていた用紙Sはこれに含まれる。)と、搬送異常発生時には分岐位置に到達していない搬送異常発生後に印刷が完了する用紙S(最後に正常な印刷が完了した用紙Sはこれに含まれる。)とを分別することが可能となる。
さらに、制御部500は、搬送異常検出時に搬送異常が検出された異常検出箇所よりも搬送方向下流側に位置していた用紙Sに対しては搬送異常検出時以降も印刷動作を継続する制御を行うとともに、搬送異常検出時に異常検出箇所及び異常検出箇所よりも搬送方向上流側に位置していた用紙Sに対する印刷動作は停止する制御を行う。これにより、搬送異常検出時に用紙搬送経路9内にある用紙Sのうち正常な印刷が可能な用紙Sに対しては、搬送異常発生後に印刷を行うことができる。
また、制御部500は、用紙Sを第一退避トレイ14または第二退避トレイ15の何れかに選択搬送する制御として、搬送異常検出時に異常検出箇所から分岐位置までの用紙搬送経路9内に位置し、上述した搬送異常検出時以降も印刷動作を継続する制御によって搬送異常発生後に印刷が完了した用紙S(最後に正常な印刷が完了した用紙Sはこれに含まれる。)を第一退避トレイ14に搬送するように第二搬送切り換えゲート16を制御する。さらに、搬送異常検出時に異常検出箇所及び異常検出箇所よりも上流側の用紙搬送経路9内に位置していた用紙S(印刷が行われなかった用紙Sはこれに含まれる。)を第二退避トレイ15に搬送するように第二搬送切り換えゲート16を制御する。これにより、最後に正常な印刷が完了した用紙Sと印刷が行われなかった用紙Sとを、第一退避トレイ14と第二退避トレイ15とで分別して収容することが可能となる。
このように、本実施形態のプリンタ100においては、搬送異常発生前に印刷が完了して用紙搬送経路9外に排出されていた用紙Sと、最後に正常な印刷が完了した用紙Sと、印刷が行われなかった用紙Sとを分別して用紙搬送経路9外に排出することが可能となる。そして、最後に正常な印刷が完了した用紙Sを収容する第一退避トレイ14内を確認するだけで、最後に印刷が完了した内容を確認することができる。
次に、本実施形態のプリンタ100における搬送異常検出時のジャムクリア動作構成の例を図1及び図4を用いて説明する。
図1は、搬送異常が検出された際、搬送異常用紙を含む全ての用紙Sを用紙搬送経路9の外に排出可能なケースを示すものである。図1(a)は、用紙搬送経路9内を複数枚の用紙S(S(1)〜S(7))が搬送されているときに搬送異常が検出されたタイミングにおけるプリンタ100の説明図である。また、図1(b)は、搬送異常が検出された後のジャムクリア動作中のプリンタ100の説明図である。図1に示すケースの印刷モードは、片面印刷の印刷モードである。
図1に示すケースでは、図中「S(4)」で示す用紙Sについて、搬送異常を検出したものとする(以下、搬送異常が検出された用紙Sを「搬送異常用紙X」と呼ぶ)。ここでの搬送異常としては、搬送異常用紙Xよりも上流側の用紙検知センサ11(11(c))で用紙Sの通過を検出後、所定時間経過しても搬送異常用紙Xよりも下流側の用紙検知センサ11(11(d))で用紙Sの到達を検出しなかったときに検出される未達ジャムが考えられる。
プリンタ100で搬送異常が検出されると、給紙装置7からの用紙Sの呼び出し動作を直ちに停止させる。このとき、搬送異常用紙X(S(4))の直前を搬送される用紙S(S(3))に転写するトナー像について中間転写ベルト5への一次転写が完了した後は、中間転写ベルト5へのトナー像転写動作を停止させる。
搬送異常検出時に第一搬送切り換えゲート13と排出部8との間の位置に残留していた用紙S(S(1))は排出ローラ対81の駆動により排出部8へと正常排出させる。一方、搬送異常検出時に、用紙搬送経路9内の第一搬送切り換えゲート13に対して上流側の位置に残留していた用紙S(S(2)〜S(6))については、搬送異常検出後に制御部500が第一搬送切り換えゲート13の位置を制御して、第一搬送切り換えゲート13によって案内される搬送方向が切り換えられることにより、用紙退避経路12へと搬送される。
なお、搬送異常検出時に第一搬送切り換えゲート13が配置された分岐点を通過中の用紙Sが存在する場合は、その一枚を通過させた後、第一搬送切り換えゲート13による搬送方向の切り換えを行う。
また、用紙退避経路12へと搬送された用紙Sのうち、トナー像転写が正常実施された用紙S(S(2)及びS(3))については、第二搬送切り換えゲート16による搬送方向の案内によって第一退避トレイ14へと搬送する。記憶装置40に格納された各用紙Sの搬送状態判定情報と操作部50による印刷設定情報が照合されることにより、搬送異常用紙X(S(4))を含むプリンタ100内における各用紙Sの位置は逐次把握されている。このため、搬送異常用紙X(S(4))の直前を搬送される用紙S(S(3))の後端が用紙退避経路12に設けられた退避用紙検知センサ111による検知位置を通過したことが検出されると、制御部500が第二搬送切り換えゲート16の位置を制御し、第二搬送切り換えゲート16によって案内される搬送方向が切り換えられる。これにより、搬送異常用紙X以降の用紙S(S(4)〜S(6))の搬送先は第二退避トレイ15へと切り換わる。
搬送異常検出時に、分岐点よりも上流側の用紙搬送経路9内に位置していた全ての用紙S(S(2)〜S(6))について、退避用紙検知センサ111の検知位置の通過が検出されると、用紙搬送経路9内(二次転写部6及び定着装置10も含む)における用紙搬送動作を停止させてジャムクリア動作を完了する。
搬送異常検出後も印刷動作を継続する制御としては、搬送異常用紙Xの直前の用紙Sまでとする制御と、搬送異常検出時に二次転写部6に位置する用紙Sまでとする制御とが考えられる。図1に示すケースでは、搬送異常用紙Xの直前の用紙Sと、搬送異常検出時に二次転写部6に位置する用紙Sとが同じ用紙S(S(3))である。よって、搬送異常用紙Xが図1(a)に示す用紙S(5)の場合は、最後に印刷を行う対象は搬送異常検出時に二次転写部6に位置する用紙S(3)でも良いし、搬送異常用紙Xの直前の用紙S(4)でもよい。何れの場合においても、最後に画像が形成された用紙Sまでを第一退避トレイ14へと搬送し、それより後の用紙Sは第二退避トレイ15へと搬送するように制御する。
搬送異常用紙Xが二次転写部6以降の用紙搬送経路9内に位置する場合は、搬送異常用紙Xの直前の用紙Sまでを第一退避トレイ14へと搬送し、搬送異常用紙X以降の用紙Sは第二退避トレイ15へと搬送するように制御する。そして、このときには、搬送異常用紙Xに対する転写動作、及び、定着動作は継続するように制御する。これは一つの用紙Sに対する転写動作の途中で転写動作を停止することは困難であり、転写が成された後に定着を行わずに第二退避トレイ15まで搬送異常用紙Xを搬送すると、装置内や第二退避トレイ15が未定着トナーによって汚れるためである。
図4は、搬送異常が検出された際、搬送異常用紙を用紙搬送経路9の外へ排出不能なケースを示すものである。図4(a)は、用紙搬送経路9内を複数枚の用紙S(S(1)〜S(8))が搬送されているときに搬送異常が検出されたタイミングにおけるプリンタ100の説明図である。また、図4(b)は、搬送異常が検出された後のジャムクリア動作が完了した状態のプリンタ100の説明図である。図4に示すケースの印刷モードは、両面印刷の印刷モードである。
図4に示すケースでは、図中「S(6)」で示す用紙Sについて、搬送異常を検出したものとする(以下、用紙S(6)を「搬送異常用紙X」とも呼ぶ)。ここでの搬送異常としては、搬送異常用紙Xがある用紙検知センサ11(11(j))の検知位置で検知されたまま、所定時間経過したときに検出される滞留ジャムと考えられる。
滞留ジャムは、用紙Sにシワや破れが生じるなどして用紙Sが搬送経路内で動けなくなる場合を指し、搬送異常検出後に用紙搬送不能なケースである。
用紙搬送不能の判断基準は、ある用紙検知センサ11にて搬送異常が検出された搬送異常用紙が、その後に搬送動作を継続しても、一定時間内にその用紙検知センサ11の検知位置を抜けない場合、用紙搬送不能状態と判断する。図4に示すケースでは、搬送異常用紙X(S(6))について、一つの用紙検知センサ11(11(j))での検知時間が所定時間を経過することで、搬送異常が検出され、その後、さらに所定時間経過しても検知されたままの状態が継続することで、搬送異常用紙X(S(6))がその場で搬送不能に陥ったものと検出される。
搬送異常が検出されると、図1のケースと同様に、給紙装置7からの用紙Sの呼び出し動作を直ちに停止させ、搬送異常検出時に第一搬送切り換えゲート13と排出部8との間の位置に残留していた用紙S(S(1))は排出ローラ対81の駆動により排出部8へと正常排出させる。
一方、搬送異常検出時に、用紙搬送経路9内の第一搬送切り換えゲート13に対して上流側の位置に残留していた用紙Sのうち、搬送可能な用紙S(S(2)〜S(5)及びS(8))については、図1のケースと同様に搬送異常検出後に制御部500が第一搬送切り換えゲート13の位置を制御して、第一搬送切り換えゲート13によって案内される搬送方向が切り換えられることにより、用紙退避経路12へと搬送される。
なお、図4に示すケースでは、搬送異常時に二次転写部6に位置する用紙S(S(3))に対する印刷動作は継続し、この用紙S(S(3))に転写するトナー像について中間転写ベルト5への一次転写が完了した後は、中間転写ベルト5へのトナー像転写動作を停止させる。よって、図4に示すケースでは、最終的に正常に両面に対する印刷が完了する用紙Sは、図4中の「S(1)」〜「S(3)」であり、他の用紙S(S(4)〜S(8))に対する印刷は完了しない。
このため、図4(a)に示すタイミングで、給紙装置7より送り出された直後となる用紙S(8)をはじめとする両面に対するトナー像転写を完了出来ない用紙S(S(4)、S(5)及びS(8))については、印刷が未完了の用紙Sとして、最終的に印刷が完了する用紙S(S(2)及びS(3))とは分別する必要がある。
用紙退避経路12へと搬送された用紙Sのうち、トナー像転写が正常実施された用紙S(S(2)及びS(3))については、第二搬送切り換えゲート16による搬送方向の案内によって第一退避トレイ14へと搬送する。一方、両面に対するトナー像転写を完了出来ない用紙Sのうち最下流に位置する用紙S(4)の直前を搬送される用紙S(S(3))の後端が退避用紙検知センサ111による検知位置を通過したことが検出されると、制御部500が第二搬送切り換えゲート16の位置を制御し、第二搬送切り換えゲート16によって案内される搬送方向が切り換えられる。これにより、両面に対するトナー像転写を完了出来ない用紙Sのうち搬送可能な用紙S(S(4)、S(5)及びS(8))の搬送先は第二退避トレイ15へと切り換わる。
これにより、図4(b)に示すように、最終的に印刷が完了した用紙S(S(2)及びS(3))と、印刷が完了されない用紙S(S(4)、S(5)及びS(8))とを異なる退避トレイで分別することができる。
また、搬送異常用紙X(S(6))よりも上流側の用紙搬送経路9内に位置していた用紙S(S(7))については、直前の用紙S(そのすぐ下流側を搬送される用紙S)への衝突を避け、且つ、給紙部ユニットU1、搬送部ユニットU2及び定着排紙部ユニットU3の各境界部に跨らない位置にて停止させる。
そして、各退避トレイへの排出動作及び搬送異常用紙Xよりも上流側の用紙Sに対する搬送動作の停止完了後に、用紙搬送経路9内(二次転写部6及び定着装置10も含む)における用紙搬送動作を停止させてジャムクリア動作を完了する。
ジャムクリア動作を完了した後は、使用者は、搬送異常用紙X及び他の用紙Sが残留する用紙搬送経路9を形成する部分のユニット(U1〜U3)を引き出し、残留する用紙Sを取り出す作業を行うことで、ジャム処理が終了する。
次に、本実施形態のプリンタ100において、搬送異常検出後の用紙排出先である用紙退避部70の構成例について説明する。
図5は、用紙退避部70の概略構成図である。各退避トレイ(14及び15)の両側面および奥行き方向は側板20、第一搬送ガイド21及び第二搬送ガイド22により仕切られた構造である。
正常に印刷が完了した用紙Sの搬送先である第一退避トレイ14は用紙退避部70の上段側に位置し、トレイ上面および出口部はオープンとなっていてトレイ排出紙へのアクセスが容易な構造となっている。
一方、印刷が完了しなかった用紙Sの搬送先である第二退避トレイ15は用紙退避部70の下段側に位置し、トレイの上下空間は第一退避トレイ14の第一底板23と第二退避トレイ15の第二底板24で仕切られている。さらに、第二退避トレイ15の出口にはドア部材25が第一底板23に支持軸26を設ける形で取り付けられている。そして、支持軸26に設けたネジリバネ27およびストッパ28によってドア部材25は通常時には第二退避トレイ15の出口を塞ぐ姿勢にて保持されている。これにより、トレイ外側よりドア部材25を押し込んだ際にドア部材25が矢印aの方向へ開いて外部からトレイ内へのアクセスできる構成である。このようなドア部材25を備えることにより、印刷が完了しなかった用紙Sが第二退避トレイ15の外に飛び出ることを防止できる。また、搬送不良が検知されて第二退避トレイ15に排紙された用紙S(搬送異常用紙X)に対する使用者からのアクセスを制限して、第一退避トレイ14に排紙された用紙Sの良否確認時に、不要なチェックをさせないようにすることが可能である。
図5では、常にドア部材25が一方向へ回転動作可能な構成例について示したが、ドア部材25にロック機構を設けてもよい。この場合、正常に印刷動作が実行されている間は、常に第二退避トレイ15の出口を塞ぐ姿勢にてドア部材25をロックしておき、搬送異常検出時に第二退避トレイ15へ用紙Sが排出された場合のみドア部材25のロックを解除してトレイ内へアクセス可能とする構成が考えられる。ロック機構を備えることで、印刷が完了しなかった用紙Sが第二退避トレイ15の外に飛び出ることをより確実に防止できる。また、第二退避トレイ15の用紙Sが堆積したことを検知したとき等に使用者が適宜アクセスする以外はロックされているため、搬送不良が検知された用紙S(搬送異常用紙X)に対する使用者からのアクセスをより制限でき、確認作業が不要な不良用紙に対する使用者の接触を防止することが可能である。
また、第一退避トレイ14の用途については図1及び図4を用いて説明した搬送異常検出時に正常に印刷が完了した用紙Sを排出する排出先の他に、操作部50設定により試用印刷や通常印刷を実施する場合の用紙排出先としての用途も考えられる。
搬送異常検出時のジャムクリア動作、搬送異常検出時の排紙経路および排出先トレイについて本実施形態のプリンタ100のような構成とすることで、搬送異常発生時における正常に印刷が完了した用紙Sと印刷が完了しなかった用紙Sとの分別作業が簡便化できる。
従来の画像形成装置として、特許文献1には、搬送異常検出時に記録媒体搬送路に残留していた残留用紙を記録媒体搬送路から退避させ、退避させた用紙を複数枚格納できる用紙退避部を装置内に複数設けた構成が知られている。このように、用紙退避部を装置内部に設けた構成であると、装置内の残留用紙を回収する作業を行う際には装置本体ドアの開放操作が必要となる。一般的な画像形成装置では、装置本体ドアの開閉後は現像ユニット、転写ユニット及び定着ユニット等の再立ち上げ動作が実行されるため、装置ダウンタイムが伸びる問題があった。
一方、本実施形態のプリンタ100のように、用紙退避部70をプリンタ100の上面部に設け、装置本体ドアを開放することなく、用紙退避部70内の用紙Sを回収することが出来る。このため、搬送異常用紙を含む全ての用紙Sを用紙搬送経路9の外に排出可能な搬送異常が発生した場合は、搬送異常検出時に装置内に残留していた用紙を回収するためにダウンタイムが伸びる問題の発生を防止できる。
なお、搬送異常が図4に示すような滞留ジャムの場合は、プリンタ100においても不図示の装置本体ドアを開放し、残留用紙が位置する部分のユニット(U1〜U3)を引き出すため、従来と同様のダウンタイムが生じる。
また、特許文献2には、搬送異常発生時に、搬送可能なシート(記録媒体である印字シート、印字シートの間に挿入される挿入シート)をエスケープトレイ(用紙退避部)に搬送し、シートの給紙元情報に基づいて、エスケープトレイ上でシフトさせる構成が記載されている。一方、本実施形態のプリンタ100は、用紙Sの給紙元ではなく、正常に印刷されたか否かによって用紙退避部のおける分別を行っている点で特許文献2に記載の構成と異なる。さらに、同一トレイ内でシフトさせて分別するものではなく、別トレイに搬送することで分別しているため、分別方法も特許文献2に記載の構成とプリンタ100とは異なる。
また、特許文献4には、用紙退避部の設置場所について、画像形成装置内の各給紙トレイ直後の用紙搬送経路内に用紙検知センサと分岐搬送経路と切り換えゲートを設けている。そして、搬送異常発生時に用紙が給紙トレイから用紙搬送経路間に跨っていると判断された場合には分岐搬送路を経由して用紙を用紙収納部へ退避させる構成が記載されている。このような構成では、給紙トレイ毎に分岐搬送経路と用紙収納部とが必要で、実装スペースが嵩張り易いという問題があった。
一方、本実施形態のプリンタ100では、分岐経路となる用紙退避経路12を定着装置10よりも下流側の用紙搬送経路9と接続する位置に設け、用紙退避経路12の搬送先となる用紙退避部70を装置本体の上面部に配置している。これによって、用紙退避部70に向かう用紙Sが通過する用紙退避経路12及び用紙退避部70の実装スペースの省スペース化を図ることができる。
このように、プリンタ100では、搬送異常発生時における正常に印刷が完了した用紙Sと印刷が完了しなかった用紙Sとの分別作業の簡便化を図りつつ、搬送異常発生後の装置ダウンタイムの短縮化と、用紙退避経路12及び用紙退避部70の実装スペースの省スペース化を図ることができる。
プリンタ100では、搬送異常発生前に用紙搬送経路9に排出されていた用紙S(S(1)よりも先に排出部8に排紙されていた用紙S)と、最後に正常な印刷が完了した用紙S(図1におけるS(3))と、印刷が行われなかった用紙S(図1におけるS(4)〜S(6))とを分別して記録媒体搬送路外に排出することができる。
そして、使用者は、第一退避トレイ14に排出された用紙Sを確認するだけで、最後に印刷が完了した内容を確認することができる。
プリンタ100の排出部8の位置に、後処理装置等を連結した構成においては、最後に印刷が完了した用紙Sが、後処理装置等のプリンタ100の装置本体から離れた位置で排紙されると、使用者は最後に印刷が完了した内容を確認し難くなる。これに対して、プリンタ100では、装置本体の上面部に用紙退避部70を設けているため、装置本体の操作パネル(操作部50)の付近で第一退避トレイ14に排出された用紙Sを確認することが出来る。
プリンタ100では、搬送不良発生時の最後に印刷が完了した用紙Sの排出先が装置本体の上面部のように、使用者の目につき易く、且つ、装置本体ドアのオープン・クローズ操作を必要としないエリアとすることで、搬送不良発生後のリカバリー作業の効率化を図ることができる。
プリンタ100では、第一退避トレイ14と第二退避トレイ15とを装置本体上面部の用紙退避部70に設けて、最後に印刷が完了した用紙Sと印刷が完了しなかった用紙Sとが同じ位置に排出される構成となっている。最後に印刷が完了した用紙Sが排出される収容部と印刷が完了しなかった用紙Sが排出される収容部とは、必ずしも同じ位置である必要はない。しかし、搬送不良発生後のリカバリー作業の効率化を考慮すると、同じ位置であることが望ましい。さらに、プリンタ100本体の上流側に大容量給紙トレイを配置し、下流側には大容量スタッカが接続される構成を考慮すると、最後に印刷が完了した用紙Sが排出される収容部と印刷が完了しなかった用紙Sが排出される収容部とは、プリンタ100のように、装置本体の上面部が望ましい。
なお、本実施形態では、第一退避トレイ14と第二退避トレイ15への経路を定着装置10の後段からの用紙退避経路12としているが、用紙搬送経路9から用紙Sを退避させる構成としてはこれに限るものではない。
例えば、給紙装置7から二次転写部6の間(用紙検知センサ11(c)付近など)に搬送切り換ええゲート(分岐部)を設け、図1(a)の中間転写ベルト5の右側に用紙退避経路12’を設け、用紙退避部70とは別に第二退避トレイ15’をプリンタ100の上面に設ける構成も可能である。
若しくは、上述した図1(a)の中間転写ベルト5の右側に用紙退避経路12’を設ける構成に加えて、プリンタ100の露光装置3の上方に用紙退避経路12"を設け、用紙退避経路12’から用紙退避経路12"、(必要に応じて第二搬送切り換えゲート16)を経由させて用紙退避部70までの用紙退避経路を設ける構成としてもよい。
このような構成の場合、例えば、図1(a)の用紙S(4)が滞留ジャムしたとき、用紙S(5)及び用紙S(6)を第二退避トレイ15’、若しくは、用紙退避部70の第二退避トレイ15まで搬送して格納することが可能となり、使用者による不良用紙の廃棄がより容易となる。
また、後処理装置や大容量スタッカにおいて、ジャムが発生した場合に、プリンタ100からの搬送経路を利用して用紙を逆送させて二つの退避トレイ(14,15)のいずれかに搬送させるように制御する構成とすることも可能である。
ここで、使用者が最後に印刷が完了した内容を確認した後の作業例を以下に示す。
<作業例1>
用紙退避部70内に排出された用紙Sは印刷済みの用紙として利用せずに回収し、第一退避トレイ14に排出された用紙Sに形成されていた画像の内容から印刷動作を再開するように操作する。
使用者は、正常に印刷が完了した内容と、印刷が出来なかった内容との境界が確認できれば、排出部8へと排出された用紙Sは正常に印刷が完了していると判断できる。ここで、正常に画像が完了した用紙Sを全て排出部8へと排出してしまう構成であると、おそらく問題がないと思っていても排出部8へと排出された用紙Sの確認作業が必要となり、使用者の作業量が増加する。これに対して、プリンタ100では、排出部8へと排出された用紙Sの確認作業が不要であり、使用者の作業量の軽減を図ることができる。
ここで、排出部8へと排出された用紙Sに正常に印刷が完了したか否かを確認する方法としては、排出部8にカメラ等の画像センサを設ける構成が考えられるが、このような構成はコスト高に繋がる。また、フェースダウンの場合は裏面が確認できず、この裏面を確認するための画像センサを設けると更なるコスト高に繋がる。さらに、最終ページかどうかの使用者による確認が画面上となるため、画像が形成された用紙Sを使用者が直接確認することができるプリンタ100に比して、確認作業が困難である。
<作業例2>
第一退避トレイ14内に排出された用紙Sは印刷済みの用紙として排出部8へと排出された用紙Sと同様に利用し、第一退避トレイ14に最後に排出された用紙S(図1におけるS(3))に規制された画像の次の内容から印刷動作を再開するように操作する。このような作業を行う構成の場合、第一退避トレイ14に用紙Sを検知するセンサと、第一退避トレイ14から用紙Sを逆方向に搬送させる搬送機構とを設ける。
印刷動作を再開する操作を行う際に、使用者は目視等で確認した正常印刷用紙のみを第一退避トレイ14に配置する。第一退避トレイ14に用紙Sが有ることが検知された場合、プリンタ100の制御部500は、その用紙Sを排出部8まで搬送させる構成としても良い。このような構成であれば、容易に最後に印刷が完了した内容を確認することができるほか、その用紙を排出部8まで搬送して排紙させることで用紙の有効利用が可能となる。
なお、印刷動作を再開する際、印刷結果が正常かどうかを使用者が確認し、操作パネル(操作部50)から印刷再開ページを指定する。または、第一退避トレイ14から排出部8まで搬送される用紙Sを退避用紙検知センサ111で検知し、制御部500にて、第一退避トレイ14に排出した用紙の枚数と、検知した用紙の枚数の差分とから再開ページを決定し、印刷を再開させることも可能である。
上述した実施形態では、記録媒体搬送路である用紙搬送経路9の最上流に接続された記録媒体供給手段がプリンタ100内に設けられた給紙装置7のみであるが、記録媒体供給手段としてはこれに限るものではない。画像形成装置の外部に設けられた手差しトレイを備える構成であれば、この手差しトレイも記録媒体搬送路の最上流に記録媒体を供給する記録媒体供給手段となる。さらに、記録媒体供給手段としては画像形成装置本体とは別体で、画像形成装置の給紙位置に接続された給紙装置であっても良い。
また、本実施形態では、電子写真方式の構成で説明したがこれに限られるものではなく、インクジェット等の、他の印刷方式の場合であっても本発明は適宜適用可能である。
以上に説明したものは一例であり、本発明は、次の態様毎に特有の効果を奏する。
(態様A)
用紙S等の記録媒体に画像を印刷する作像装置200、中間転写ベルト5、二次転写部6及び定着装置10等の印刷手段と、記録媒体が格納される給紙装置7等の記録媒体供給手段と、記録媒体を収容する排出部8等の記録済媒体収容手段と、記録媒体供給手段によって供給された記録媒体が、印刷手段を経由して記録済媒体収容手段まで搬送される用紙搬送経路9等の記録媒体搬送路と、記録媒体搬送路内の複数箇所における記録媒体の搬送状態を検出する用紙検知センサ11等の搬送状態検出手段と、記録媒体の搬送動作を制御する制御部500等の制御手段と、を有するプリンタ100等の画像形成装置において、印刷手段の後段で記録媒体搬送路から分岐した用紙退避経路12等の記録媒体退避路を経由して設けられ、第一退避トレイ14及び第二退避トレイ15等の複数の退避記録媒体収容部を有する用紙退避部70等の記録媒体退避部を備え、制御手段は、搬送状態検出手段による記録媒体の搬送異常検出時に、記録媒体搬送路内における記録媒体の位置に応じて、各記録媒体を複数の退避記録媒体収容部の何れかに選択搬送する。
これによれば、上記実施形態について説明したように、最後に正常な印刷が完了した記録媒体を収容する収容部内を確認するだけでよいので、搬送異常検出によって印刷動作を停止する前に最後に印刷が完了した内容を容易に確認することが可能となる。
(態様B)
態様Aにおいて、用紙搬送経路9等の記録媒体搬送路から用紙退避経路12等の記録媒体退避路に分岐する分岐位置に搬送異常検出時よりも後に到達した用紙S等の記録媒体は用紙退避部70等の記録媒体退避部に搬送する構成であり、記録媒体退避部は、搬送異常が検出されたときに、搬送異常が検出された搬送異常検出箇所に位置していた搬送異常用紙X等の記録媒体よりも先行して搬送された記録媒体を収容する第一退避トレイ14等の第一退避記録媒体収容部と、搬送異常検出箇所に位置していた記録媒体を収容する第二退避トレイ15等の第二退避記録媒体収容部とを有する。
これによれば、上記実施形態について説明したように、最後に正常な印刷が完了した記録媒体と、印刷が行われなかった記録媒体との判別が容易となり、最後に印刷がされた内容の確認が容易となる。
(態様C)
態様Aまた態様Bにおいて、制御部500等の制御手段は、搬送異常検出時には給紙装置7等の記録媒体供給手段による用紙S等の記録媒体の供給を停止する制御と、搬送異常検出時に搬送異常が検出された箇所よりも搬送方向下流側に位置していた記録媒体に対しては搬送異常検出時以降も印刷動作を継続する制御と、用紙搬送経路9等の記録媒体搬送路から用紙退避経路12等の記録媒体退避路に分岐する分岐位置に、搬送異常検出時以降に到達した記録媒体の搬送経路を記録媒体退避路とする制御と、搬送異常検出時に、分岐位置よりも搬送方向上流側で搬送異常検出箇所よりも搬送方向下流側に位置していた記録媒体を複数の退避記録媒体収容部のうち第一退避トレイ14等の第一退避記録媒体収容部に搬送し、搬送異常検出時に、搬送異常検出箇所及び搬送異常検出箇所よりも搬送方向上流側に位置していた記録媒体を複数の退避記録媒体収容部のうち第二退避トレイ15等の第二退避記録媒体収容部に搬送する制御と、を行う。
これによれば、上記実施形態について説明したように、搬送異常検出時に搬送異常検出箇所に位置する搬送異常記録媒体に対して、直前を搬送される記録媒体に対して印刷動作が継続されることで、搬送異常検出時に記録媒体搬送路内にある記録媒体のうち正常な印刷が可能な記録媒体に対しては、搬送異常発生後に印刷を行うことができる。このとき、搬送異常記録媒体の直前を搬送される記録媒体が最後に正常な印刷が完了した記録媒体となる。そして、搬送異常記録媒体の直前を搬送される記録媒体を第一退避記録媒体収容部に搬送し、搬送異常記録媒体以降の記録媒体第二退避記録媒体収容部に搬送することで、最後に正常な印刷が完了した記録媒体と、印刷が行われなかった記録媒体とを分別して記録媒体搬送路外に排出することが可能となる。
(態様D)
態様A乃至Cの何れか一つの態様において、複数の退避記録媒体収容部のうち搬送異常用紙X等の搬送異常が検出された記録媒体を収容する第二退避トレイ15等の第二退避記録媒体収容部に、第二退避記録媒体収容部の内部と外部とを仕切り、変位によって仕切りを解除することができるドア部材25等の仕切り部材を備える。
これによれば、上記実施形態について説明したように、印刷が完了しなかった記録媒体が第二退避記録媒体収容部の外に飛び出ることを防止できる。
(態様E)
態様Dにおいて、用紙搬送経路9等の記録媒体搬送路内または用紙退避経路12等の記録媒体退避路内に用紙S等の記録媒体が存在する状態では、ドア部材25等の仕切り部材の仕切りを解除することを防止するロック機構等の仕切り解除防止手段を備える。
これによれば、上記実施形態について説明したように、印刷が完了しなかった記録媒体が第二退避記録媒体収容部の外に飛び出ることをより確実に防止できる。
(態様F)
態様A乃至態様Eの何れか一つの態様において、用紙退避部70等の記録媒体退避部をプリンタ100の上面部等の装置本体外に設ける。
これによれば、上記実施形態について説明したように、装置本体ドアを開放することなく、記録媒体退避部内の記録媒体を回収することが出来、搬送異常検出時に装置内に残留していた記録媒体を回収するためにダウンタイムが伸びる問題の発生を防止できる。
(態様G)
態様A乃至態様Fの何れか一つの態様において、第一退避トレイ14及び第二退避トレイ15等の複数の退避記録媒体収容部は上下方向に複数段となるように配置され、複数の退避記録媒体収容部のうち搬送異常用紙X等の搬送異常が検出された記録媒体を収容する第二退避トレイ15等の第二退避記録媒体収容部を、最下段に設置する。
これによれば、上記実施形態について説明したように、搬送異常が検出された記録媒体以外を収容する第一退避記録媒体収容部(第一退避トレイ14等)へのアクセスが容易となり、最後に正常な印刷が完了した記録媒体を確認することが容易となる。
(態様H)
態様A乃至態様Gの何れか一つの態様において、印刷手段は、中間転写ベルト5等の像担持体上に画像を形成する作像装置200等の作像手段と、像担持体上の画像を転写位置で用紙S等の記録媒体に転写する二次転写部6等の転写手段と、転写位置を通過した記録媒体に画像を定着位置で定着させる定着装置10等の定着手段と、を備える。
これによれば、上記実施形態について説明したように、本発明の特徴部を備えた電子写真方式の画像形成装置が実現可能となる。なお、本態様においては、定着位置よりも下流側が上述した「印刷手段の後段」となる。
1 帯電器
2 感光体
3 露光装置
4 現像装置
5 中間転写ベルト
6 二次転写部
7 給紙装置
8 排出部
9 用紙搬送経路
10 定着装置
11 用紙検知センサ
12 用紙退避経路
13 第一搬送切り換えゲート
14 第一退避トレイ
15 第二退避トレイ
16 第二搬送切り換えゲート
17 一次転写ローラ
18 クリーニング装置
19 レジストローラ対
20 側板
21 第一搬送ガイド
22 第二搬送ガイド
23 第一底板
24 第二底板
25 ドア部材
26 支持軸
27 ネジリバネ
28 ストッパ
40 記憶装置
50 操作部
60 搬送制御部
70 用紙退避部
81 排出ローラ対
100 プリンタ
111 退避用紙検知センサ
200 作像装置
300 タンデム型画像形成部
500 制御部
L レーザ光
S 用紙
U1 給紙部ユニット
U2 搬送部ユニット
U3 定着排紙部ユニット
X 搬送異常用紙
特開2009−47807号公報 特開2011−95367号公報 特開2010−202337号公報 特開2009−220966号公報

Claims (8)

  1. 記録媒体に画像を印刷する印刷手段と、
    記録媒体が格納される記録媒体供給手段と、
    記録媒体を収容する記録済媒体収容手段と、
    前記記録媒体供給手段によって供給された記録媒体が、前記印刷手段を経由して前記記録済媒体収容手段まで搬送される記録媒体搬送路と、
    前記記録媒体搬送路内の複数箇所における記録媒体の搬送状態を検出する搬送状態検出手段と、
    記録媒体の搬送動作を制御する制御手段と、を有する画像形成装置において、
    前記印刷手段の後段で前記記録媒体搬送路から分岐した記録媒体退避路を経由して設けられ、複数の退避記録媒体収容部を有する記録媒体退避部を装置本体外の本体上面部に備え、
    前記制御手段は、前記搬送状態検出手段による記録媒体の搬送異常検出時に、前記記録媒体搬送路内における記録媒体の位置に応じて、各記録媒体を前記複数の退避記録媒体収容部の何れかに選択搬送する構成で、
    前記記録媒体搬送路から前記記録媒体退避路に分岐する分岐位置に前記搬送異常検出時よりも後に到達した記録媒体は前記記録媒体退避部に搬送する構成であり、
    前記記録媒体退避部は、搬送異常が検出されたときに、搬送異常が検出された搬送異常検出箇所に位置していた記録媒体よりも先行して搬送された記録媒体を収容する第一退避記録媒体収容部と、前記搬送異常検出箇所に位置していた記録媒体を収容する第二退避記録媒体収容部とを有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1の画像形成装置において、前記制御手段は、前記搬送異常検出時には前記記録媒体供給手段による記録媒体の供給を停止する制御と、
    前記搬送異常検出時に搬送異常が検出された搬送異常検出箇所よりも搬送方向下流側に位置していた記録媒体に対しては前記搬送異常検出時以降も印刷動作を継続する制御と、
    前記記録媒体搬送路から前記記録媒体退避路に分岐する分岐位置に、前記搬送異常検出時以降に到達した記録媒体の搬送経路を前記記録媒体退避路とする制御と、
    前記搬送異常検出時に、前記分岐位置より搬送方向上流側で前記搬送異常検出箇所よりも搬送方向下流側に位置していた記録媒体を前記複数の退避記録媒体収容部のうち第一退避記録媒体収容部に搬送し、前記搬送異常検出時に、前記搬送異常検出箇所及び前記搬送異常検出箇所よりも搬送方向上流側に位置していた記録媒体を前記複数の退避記録媒体収容部のうち第二退避記録媒体収容部に搬送する制御と、を行うことを特徴とする画像形成装置。
  3. 記録媒体に画像を印刷する印刷手段と、
    記録媒体が格納される記録媒体供給手段と、
    記録媒体を収容する記録済媒体収容手段と、
    前記記録媒体供給手段によって供給された記録媒体が、前記印刷手段を経由して前記記録済媒体収容手段まで搬送される記録媒体搬送路と、
    前記記録媒体搬送路内の複数箇所における記録媒体の搬送状態を検出する搬送状態検出手段と、
    記録媒体の搬送動作を制御する制御手段と、を有する画像形成装置において、
    前記印刷手段の後段で前記記録媒体搬送路から分岐した記録媒体退避路を経由して設けられ、複数の退避記録媒体収容部を有する記録媒体退避部を装置本体外の本体上面部に備え、
    前記制御手段は、前記搬送状態検出手段による記録媒体の搬送異常検出時に、前記記録媒体搬送路内における記録媒体の位置に応じて、各記録媒体を前記複数の退避記録媒体収容部の何れかに選択搬送する構成で、
    前記制御手段は、前記搬送異常検出時には前記記録媒体供給手段による記録媒体の供給を停止する制御と、
    前記搬送異常検出時に搬送異常が検出された搬送異常検出箇所よりも搬送方向下流側に位置していた記録媒体に対しては前記搬送異常検出時以降も印刷動作を継続する制御と、
    前記記録媒体搬送路から前記記録媒体退避路に分岐する分岐位置に、前記搬送異常検出時以降に到達した記録媒体の搬送経路を前記記録媒体退避路とする制御と、
    前記搬送異常検出時に、前記分岐位置より搬送方向上流側で前記搬送異常検出箇所よりも搬送方向下流側に位置していた記録媒体を前記複数の退避記録媒体収容部のうち第一退避記録媒体収容部に搬送し、前記搬送異常検出時に、前記搬送異常検出箇所及び前記搬送異常検出箇所よりも搬送方向上流側に位置していた記録媒体を前記複数の退避記録媒体収容部のうち第二退避記録媒体収容部に搬送する制御と、を行うことを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1乃至3の何れか一項に記載の画像形成装置において、前記複数の退避記録媒体収容部のうち搬送異常が検出された記録媒体を収容する第二退避記録媒体収容部に、前記第二退避記録媒体収容部の内部と外部とを仕切り、変位によって仕切りを解除することができる仕切り部材を備えることを特徴とする画像形成装置。
  5. 記録媒体に画像を印刷する印刷手段と、
    記録媒体が格納される記録媒体供給手段と、
    記録媒体を収容する記録済媒体収容手段と、
    前記記録媒体供給手段によって供給された記録媒体が、前記印刷手段を経由して前記記録済媒体収容手段まで搬送される記録媒体搬送路と、
    前記記録媒体搬送路内の複数箇所における記録媒体の搬送状態を検出する搬送状態検出手段と、
    記録媒体の搬送動作を制御する制御手段と、を有する画像形成装置において、
    前記印刷手段の後段で前記記録媒体搬送路から分岐した記録媒体退避路を経由して設けられ、複数の退避記録媒体収容部を有する記録媒体退避部を装置本体外の本体上面部に備え、
    前記制御手段は、前記搬送状態検出手段による記録媒体の搬送異常検出時に、前記記録媒体搬送路内における記録媒体の位置に応じて、各記録媒体を前記複数の退避記録媒体収容部の何れかに選択搬送する構成で、
    前記複数の退避記録媒体収容部のうち搬送異常が検出された記録媒体を収容する第二退避記録媒体収容部に、前記第二退避記録媒体収容部の内部と外部とを仕切り、変位によって仕切りを解除することができる仕切り部材を備えることを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項4または5の画像形成装置において、
    前記記録媒体搬送路内または前記記録媒体退避路内に記録媒体が存在する状態では、前記仕切り部材の仕切りを解除することを防止する仕切り解除防止手段を備えることを特徴とする画像形成装置
  7. 求項1乃至の何れか一項に記載の画像形成装置において、
    前記複数の退避記録媒体収容部は上下方向に複数段となるように配置され、前記複数の退避記録媒体収容部のうち搬送異常が検出された記録媒体を収容する第二退避記録媒体収容部を、最下段に設置したことを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項1乃至の何れか一項に記載の画像形成装置において、
    前記印刷手段は、像担持体上に画像を形成する作像手段と、前記像担持体上の画像を転写位置で記録媒体に転写する転写手段と、前記転写位置を通過した記録媒体に画像を定着位置で定着させる定着手段と、を備えることを特徴とする画像形成装置。
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