JP7147434B2 - 搬送装置、画像形成装置、及び、画像形成システム - Google Patents

搬送装置、画像形成装置、及び、画像形成システム Download PDF

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Description

この発明は、シートを搬送する搬送装置と、それを備えた画像形成装置と、画像形成システムと、に関するものである。
従来から、複写機やプリンタ等の画像形成装置において、両面印刷時にシート(用紙)の搬送方向を反転させて搬送するための反転スペース(反転搬送経路)を設けたり、紙詰まりなどによって滞留した不要なシートを搬送して積載するための収納スペース(パージ部)を設けたりする技術が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
一方、特許文献1には、シートのサイズによらずジャム等のシートの除去を容易におこなうことなどを目的として、第1の反転経路と、それに続く第2の反転経路と、の境界箇所に、第1の反転経路から第2の反転経路への進入を規制する進入規制部材を設ける技術が開示されている。
従来の搬送装置は、装置の小型化などを目的として、シートを搬送して積載するための収納スペースと、シートの搬送方向を反転させるための反転スペースと、を近い位置に設けたり共用したりする場合に、収納スペースに複数のシートが整然と積載されない不具合や、反転スペースにおいてシートが収納スペースの部材などにぶつかってダメージを受ける不具合が生じてしまっていた。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、収納スペースにシートが整然と積載されない不具合や、反転スペースにおいてシートがダメージを受ける不具合が生じにくい、搬送装置、画像形成装置、及び、画像形成システム、を提供することにある。
この発明における搬送装置は、複数枚のシートを積載して収納できるように構成された収納部と、前記収納部に向けてシートを正方向に搬送する第1搬送経路と、前記収納部の上流部を基準にして前記第1搬送経路に対して前記収納部においてシートの積載高さが高くなる方向に離れた位置に配置されて、シートの搬送方向を正方向から逆方向に反転する第2搬送経路と、前記第2搬送経路において正方向に搬送されて前記第2搬送経路から突出するシートの一部をガイドするガイド位置と、前記第2搬送経路を正方向の搬送方向に延長した仮想線に接することなく前記収納部の空間を広げる退避位置と、の間を移動可能な可動ガイド部材と、を備え、前記可動ガイド部材が前記ガイド位置に移動したときに前記可動ガイド部材の正方向の搬送方向下流側端部に繋がる固定ガイド部材が、前記収納部に積載されるシートに干渉しない固定位置に設置され、前記第1搬送経路と前記第2搬送経路とは、それぞれ、略垂直方向の上方から下方に向けてシートを正方向に搬送するように構成され、前記収納部は、前記第1搬送経路からシートが排出される位置又はその近傍を起点として、略垂直方向の下方に延びて、さらに下方に向けて前記第2搬送経路の垂直方向下方の位置を越える位置まで湾曲するガイド部と、前記ガイド部の終点に略垂直方向の上方に向けて起立する壁部と、を具備し、前記可動ガイド部材は、前記ガイド位置に移動した状態で、前記第2搬送経路からシートが正方向に突出する位置又はその近傍を起点として、略垂直方向の下方に延びて、さらに下方に向けて前記ガイド部と同じ湾曲方向に湾曲するように形成され、前記固定ガイド部材は、前記可動ガイド部材に繋がる部分を起点として、上方に向けて前記収納部から離れる方向に湾曲するように形成されたものである。
本発明によれば、収納スペースにシートが整然と積載されない不具合や、反転スペースにおいてシートがダメージを受ける不具合が生じにくい、搬送装置、画像形成装置、及び、画像形成システム、を提供することができる。
この発明の実施の形態1における画像形成システムを示す全体構成図である。 搬送装置を示す構成図である。 搬送装置の動作を示す図である。 この発明の実施の形態2における画像形成システムを示す全体構成図である。 実施の形態2における搬送装置を示す構成図である。 実施の形態2における搬送装置の動作を示す図である。
以下、この発明を実施するための形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
<実施の形態1>
図1~図3を用いて、この発明の実施の形態1について詳細に説明する。
まず、図1にて、画像形成システム100における全体の構成・動作について説明する。
本実施の形態1において、画像形成装置1は、後処理装置50が着脱可能に設置されていて、後処理装置50とともに1つの画像形成システム100を構成している。
また、画像形成システム100における画像形成装置1には、画像形成システム100内においてジャム(紙詰り)などにより滞留(搬送停止)したシートPを収納部30(パージ部)に向けて搬送して、滞留したシートPを装置内の搬送経路から一掃(パージ処理)するための搬送装置20が設置されている。また、本実施の形態における搬送装置20は、両面プリントモード時などにシートPの搬送方向を正方向から逆方向に反転させる機能も有している。
図1に示すように、画像形成装置1の中央上方には、中間転写ベルト8が設置されている。また、中間転写ベルト8に対向するように、各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)に対応した感光体ドラム2Y、2M、2C、2K(作像部)が並設されている。さらに、中間転写ベルト8は、その下方で2次転写ローラ15(2次転写ベルト16)に圧接して、画像形成部としての2次転写ニップを形成している。
図1に示すように、ブラックに対応した感光体ドラム2Kの周囲には、帯電部3、現像部4、クリーニング部5、除電部などが配置されている。そして、感光体ドラム2K上で、作像プロセス(帯電工程、露光工程、現像工程、転写工程、クリーニング工程、除電工程)がおこなわれて、感光体ドラム2Kの表面にブラック画像が形成されることになる。
なお、他の3つの感光体ドラム2Y、2M、2Cの周囲もほぼ同じように構成されていて、それぞれのトナー色に対応した画像が感光体ドラム2Y、2M、2Cの表面に形成される。以下、他の3つの感光体ドラム2Y、2M、2C上の作像プロセスの説明を適宜に省略して、ブラックに対応した作像プロセスのみの説明をおこなうことにする。
感光体ドラム2Kは、メインモータによって図1の反時計方向に回転駆動される。そして、帯電部3の位置で、感光体ドラム2Kの表面が一様に帯電される(帯電工程である。)。
その後、感光体ドラム2Kの表面は、露光部7から発せられたレーザ光の照射位置に達して、この位置での幅方向(図1の紙面垂直方向であって、主走査方向である。)の露光走査によってブラックに対応した静電潜像が形成される(露光工程である。)。
その後、感光体ドラム2Kの表面は、現像部4との対向位置に達して、この位置で静電潜像が現像されて、イエローのトナー像が形成される(現像工程である。)。
その後、感光体ドラム2Kの表面は、中間転写ベルト8及び1次転写ローラ6の対向位置に達して、この位置で感光体ドラム2Kの表面に形成されたトナー像が中間転写ベルト8の表面に1次転写される(1次転写工程である。)。このとき、感光体ドラム2K上には、僅かながら未転写トナーが残留する。
その後、感光体ドラム2Kの表面は、クリーニング部5との対向位置に達して、この位置で感光体ドラム2K上に残留した未転写トナーがクリーニングブレードによってクリーニング部5内に回収される(クリーニング工程である。)。
最後に、感光体ドラム2Kの表面は、除電部との対向位置に達して、この位置で感光体ドラム2K上の残留電位が除去される。
こうして、感光体ドラム2K上でおこなわれる、一連の作像プロセスが終了する。
なお、上述した作像プロセスは、他の感光体ドラム2Y、2M、2Cの表面でも、ブラックの感光体ドラム2Kと同様におこなわれる。
そして、それぞれの感光体ドラム2Y、2M、2C、2Kの表面に形成された各色のトナー像が、中間転写ベルト8上に重ねて1次転写されることになる。こうして、中間転写ベルト8上にカラー画像が形成される。
その後、各色のトナー像が重ねて1次転写された中間転写ベルト8は、2次転写ローラ15(2次転写ベルト16)との対向位置に達する。この位置では、2次転写対向ローラ9が、2次転写ローラ15との間に中間転写ベルト8と2次転写ベルト16とを挟み込んで2次転写ニップ(画像形成部)を形成している。そして、中間転写ベルト8上に形成された4色のトナー像は、この2次転写ニップの位置に搬送された用紙等のシートP上に2次転写される(2次転写工程である。)。このとき、中間転写ベルト8には、シートPに転写されなかった未転写トナーが残留する。
その後、中間転写ベルト8は、中間転写クリーニング部の位置に達する。そして、この位置で、中間転写ベルト8の表面に付着した未転写トナーなどの付着物が除去される。
こうして、中間転写ベルト8上でおこなわれる、一連の転写プロセスが終了する。
ここで、図1を参照して、2次転写ニップ(画像形成部)の位置に搬送されるシートPは、画像形成装置1の下方に配設された給紙部10から、給紙ローラ11やレジストローラ12等が配置された搬送経路K1を経由して搬送されるものである。
詳しくは、給紙部10には、用紙などのシートPが複数枚重ねて収納されている。そして、給紙ローラ11が図1の反時計方向に回転駆動されると、一番上のシートPが搬送経路K1を経由してレジストローラ12のローラ間に向けて給送される。
レジストローラ12に搬送されたシートPは、回転駆動を停止したレジストローラ12のローラニップの位置で一旦停止する。そして、中間転写ベルト8上のカラー画像にタイミングを合わせて、レジストローラ12が回転駆動されて、シートPが2次転写ニップ(画像形成部)に向けて搬送される。こうして、シートP上に、所望のカラー画像が転写される。
その後、2次転写ニップの位置でカラー画像が転写されたシートPは、2次転写ベルト16によって搬送されて、2次転写ベルト16から分離された後に、搬送ベルト18によって定着部19の位置に搬送される。そして、この位置で、定着ベルト及び圧力ローラによる熱と圧力とにより、表面に転写されたカラー画像がシートP上に定着される(定着工程である。)。
その後、シートPは、排出搬送経路K2を経由して、排紙ローラ25によって画像形成装置1の外部へと排出される。
さらに、画像形成装置1から排出されたシートPは、後処理装置50の内部に搬送されて、後処理装置50内でパンチ処理、綴じ処理などの後処理が施される。そして、後処理が施されたシートP(シート束PT)は、排出トレイ59に排出される。なお、後処理装置50の構成・動作については後で詳しく説明する。
こうして、画像形成装置1における、一連の画像形成プロセス(画像形成動作)が完了する。
なお、図1に加えて図2をも参照して、シートPの両面(オモテ面とウラ面とである。)へのプリントをおこなう「両面プリントモード」が選択されている場合には、オモテ面への定着工程が終了したシートPは、第1、第2切替爪35、36の動作により、上述した「片面プリントモード」が選択されているときのようにそのまま画像形成装置1から排出されることなく、垂直搬送経路K3に導かれる。そして、垂直搬送経路K3に導かれたシートPは、第3、第4切替爪37、38の動作により、第2搬送経路K5に導かれる。そして、第2搬送経路K5に導かれたシートPは、その搬送方向が第2反転ローラ27の正回転から逆回転の駆動切替によって反転された後に、第3、第4切替爪37、38の動作により、水平搬送経路K6に導かれる。そして、水平搬送経路K6に導かれたシートPは、再び2次転写ニップ(画像形成部)の位置に向けて搬送される。そして、2次転写ニップの位置で先に説明したものと同様の画像形成プロセス(画像形成動作)によってシートPのウラ面への画像形成がおこなわれ、その後に定着部19での定着工程を経て、排出搬送経路K2を経由して、画像形成装置1から排出される。
すなわち、「両面プリントモード」が選択されている場合には、垂直搬送経路K3、第2搬送経路K5、水平搬送経路K6が両面搬送経路として機能することになる。
さらに、シートPのオモテ面とウラ面とを反転させて排出をおこなう「反転排出モード」が選択されている場合には、オモテ面(又は、両面)への定着工程が終了したシートPは、第1、第2切替爪35、36の動作により、そのまま画像形成装置1から排出されることなく、垂直搬送経路K3に導かれる。そして、垂直搬送経路K3に導かれたシートPは、その先端部側が第3、第4切替爪37、38の動作により、第2搬送経路K5に導かれる。そして、第2搬送経路K5に導かれたシートPは、その搬送方向が第1、第2反転ローラ26、27の正回転から逆回転の駆動切替によって反転された後に、第2切替爪36の動作により、垂直搬送経路K3を経由して排出搬送経路K2に導かれる。そして、反転した状態のシートPが排出搬送経路K2を経由して、画像形成装置1から排出される。
すなわち、「反転排出モード」が選択されている場合には、垂直搬送経路K3、第2搬送経路K5、排出搬送経路K2が反転排出経路として機能することになる。
なお、「片面プリントモード」、「両面プリントモード」、「反転排出モード」は、ユーザーによる操作表示パネル95(画像形成装置1の外装部に設置されている。)の操作によって選択される。
以下、後処理装置50について詳述する。
まず、画像形成装置1から排出されたシートPは、入口ローラ51によって後処理装置50の内部に送入(搬送)される。
そして、操作表示パネル95にユーザーによって予め「通常処理モード」が選択されている場合には、切替爪57による搬送経路の切り替えによって、シートPは直線搬送経路K11を経由して排出ローラ58によって排出トレイ59上にそのまま排紙される。
その際、ユーザーによって操作表示パネル95に予め「パンチ処理」が付加的に選択されている場合には、シートPがパンチ処理部70を通過するときに、パンチ処理部70によってシートPにパンチ処理が施される。
また、ユーザーによって操作表示パネル95に予め「ソート処理」が付加的に選択されている場合には、シートPが排出ローラ58によって排出トレイ59上に排出されるときに、ソート処理部として機能する排出ローラ58が、シートPを仕分けるタイミングに合わせて幅方向に移動して、排出トレイ59に排出されるシートPにソート処理が施される。
これに対して、画像形成装置1の操作表示パネル95にユーザーによって予め「綴じ処理モード」が選択されている場合には、切替爪57による搬送経路の切り替えによって、シートPは綴じ処理用搬送経路K12を経由して積載部61に向けて搬送される。そして、シート揃え部60によって、積載部61に積載されたシートP(シート束PT)に対して、搬送方向と幅方向との揃え処理が施される。
詳しくは、積載部61の載置面上にシートP(シート束PT)が載置されると、そのたびに、その上方に配置された叩きローラ56が回転軸を中心にして退避位置から最上方のシートPに当接する位置に回動して、叩きローラ56が図1の反時計方向に回転駆動されることで、そのシートPがエンドフェンス62に向けて搬送(移動)される。これにより、複数枚のシートP(シート束PT)の後端がエンドフェンス62に突き当たって、複数枚のシートP(シート束PT)の搬送方向の位置が揃えられることになる。
また、本実施の形態1では、積載部61の載置面上にシートP(シート束PT)が載置されると、そのたびに、搬送ベルト65のベルト面に保持されたストッパ部64が、搬送ベルト65の図1の時計方向の走行によって、シートPの先端を押動するように移動して、そのシートPがエンドフェンス62に向けて搬送(移動)される。これにより、複数枚のシートP(シート束PT)の後端がエンドフェンス62に突き当たって、複数枚のシートP(シート束PT)の搬送方向の位置が揃えられることになる。
また、このようにシート束PTに対して搬送方向の揃え処理がおこなわれるとき、積載部61の幅方向両端部に設置されたサイドフェンス(ジョガーフェンス)が、積載部61上にシートPが載置されるたびに(又は、所望の枚数のシートPが積載された後に)、シートP(シート束PT)を挟み込むように幅方向(搬送方向に直交する方向であって、図1の紙面垂直方向である。)に移動して、シートP(シート束PT)の幅方向の位置が揃えられることになる。
そして、シート揃え装置60によって搬送方向と幅方向とがそれぞれ揃えられたシートP(シート束PT)の後端に対して、ステープラ80によって綴じ処理が施されることになる。
その後、綴じ処理が施されたシートP(シート束PT)は、放出爪としても機能するストッパ部64の排紙方向の移動によって載置面の傾斜に沿って斜め上方に移動して、排出搬送経路K13を通過した後に、排出ローラ58による搬送によって排出トレイ59に排紙される。
なお、綴じ処理モード時においても、ユーザーによって操作表示パネル95に予め「パンチ処理」が付加的に選択されている場合には、シートPがパンチ処理部70を通過するときに、パンチ処理部70によってシートPにパンチ処理が施される。
以下、本実施の形態1における画像形成装置1(画像形成システム100)において特徴的な、搬送装置20について詳述する。
本実施の形態1における画像形成装置1には、給紙部10に隣り合う位置に、画像形成システム100内においてジャム(紙詰り)などにより滞留したシートPを収納部30(パージ部)に向けて搬送するための搬送装置20が設置されている。画像形成装置1の排紙ローラ25の近傍に設置されたジャム検知センサ41や、後処理装置50の入口ローラ51の近傍に設置されたジャム検知センサ54、など、画像形成システム100における搬送経路中の複数箇所に配置したジャム検知センサによってシートPがジャム(紙詰り)した状態が光学的に検知されると、搬送経路中に滞留したすべてのシートPのうち、収納部30までの搬送経路が確保できるシートPがすべて搬送ローラの駆動により収納部30に向けて搬送されることになる。
なお、このような制御モードを、以下、適宜に「パージ処理モード」又は「パージ処理」と呼ぶ。
図1、図2等を参照して、搬送装置20は、収納部30(パージ部)、第1搬送経路K4、第2搬送経路K5、切替手段としての切替爪38(第4切替爪)、第1、第2フォトセンサ42、43、ガイド部としての収納ガイド部110、壁部としてのストッパ部111、可動ガイド部材112、固定ガイド部材113、などで構成されている。
本実施の形態1における搬送装置20の収納部30は、パージ処理モード時に不要なシートPを積載・収納するための収納スペースの他に、両面プリントモード時や反転排出モード時に長尺シートP(搬送方向の長さが長く、例えば、900mmを超えるようなシートである。)の一部を略U字状に湾曲させてガイドするための反転スペースが第2搬送経路K5の下方に設けられている。反転スペースには、可動ガイド部材112と固定ガイド部材113とが設けられている。特に、固定ガイド部材113は、収納部30と給紙部10との間のスペースを有効に利用できるように搬送方向下流側(正方向の搬送方向下流側)に向けて上方に湾曲するように形成されている。このように、収納スペースに近い位置に反転スペースを設けることで(又は、収納スペースの一部と反転スペースの一部とを共用することで)、装置を小型化することが可能になる。
なお、反転スペースに設置された可動ガイド部材112や固定ガイド部材113については、後で詳しく説明する。
本実施の形態1において、収納部30は、複数枚のシートP(シート束PT)を積載して収納できるように構成されている。詳しくは、収納部30は、画像形成装置本体1に滞留したシートPが収納されて、その収納されたシートP(シート束PT)を画像形成装置本体1の外部に取り出し可能に構成されている。
さらに具体的に、図2を参照して、収納部30には、搬送されたシートPを案内して積載する湾曲した収納ガイド部110(湾曲ガイド板)、収納ガイド部110上に積載されたシート束PTを揃えるためのストッパ部111(壁部)、などが設置されている。
収納部30に収納されたシートP(シート束PT)は、適宜、ユーザーによって画像形成装置本体1から取り除かれる。詳しくは、収納部30の外装部としても機能する開閉ドアが開放されて、収納部30が露呈された状態で、収納ガイド部49上に積載された不要なシート束PTが取り出されて、ユーザーによって処分されることになる。
ここで、本実施の形態1では、収納部30に向けてシートP(滞留して不要なシートPである。)を搬送する第1搬送経路K4が設けられている。
そして、パージ処理時に、図3(A)に示すように、制御部90の制御によって第4切替爪38(切替手段)が第2搬送経路K5の上流部を塞ぐように回転すると、垂直搬送経路K3を通過したシートPが第1搬送経路K4を経由して収納部30に搬送されることになる。
なお、第1搬送経路K4には、その位置を通過するシートPを光学的に検知する第1フォトセンサ42(第1検知手段)が設置されている。そして、この第1フォトセンサ42によって、収納部30に積載・収納されるシートPの枚数が検知されることになる。
また、本実施の形態1における搬送装置20には、第1搬送経路K4に隣接するように、第2搬送経路K5が設けられている。
この第2搬送経路K5は、先に図1等を用いて説明したように、画像形成装置本体1の画像形成部(2次転写ニップ)を通過して画像が形成されたシートPを反転して画像形成部(2次転写ニップ)に向けて搬送する両面搬送経路の一部でとして機能するとともに、画像形成装置本体1の画像形成部(2次転写ニップ)を通過して画像が形成されたシートPを反転して画像形成装置本体1の外部に排出する反転排出経路の一部としても機能する搬送経路である。
ここで、第2搬送経路K5は、収納部30の上流部(図2において一点鎖線で囲んだ領域の上部である。)を基準にして、第1搬送経路K4に対して、収納部30においてシートPの積載高さが高くなる方向(図2の右方)に離れた位置に配置されている。また、第2搬送経路K5は、先に説明した第2反転ローラ27の正逆方向の回転動作によって、シートPの搬送方向を正方向(下方)から逆方向(上方)に反転できるように構成されている。
特に、本実施の形態1において、第1搬送経路K4と第2搬送経路K5とは、それぞれ、略垂直方向の上方から下方に向けてシートPを正方向に搬送するように構成されている。詳しくは、図2に示すように、第1搬送経路K4は、略垂直方向に延びるガイド板47(対向ガイド板)によって、その搬送経路が形成されている。同様に、第2搬送経路K5も、略垂直方向に延びるガイド板48(対向ガイド板)によって、その搬送経路が形成されている。そして、第1搬送経路K4と第2搬送経路K5とは、水平方向に並設されている。
なお、第2搬送経路K5には、その位置を通過するシートPを光学的に検知する第2フォトセンサ43(第2検知手段)が設置されている。そして、この第2フォトセンサ43の検知結果に基づいて、第2反転ローラ27を正回転から逆回転に切り替えるタイミングが定められる。
ここで、収納部30(又は、その近傍)には、第2搬送経路K5の下方の位置(ガイド位置)に移動可能な可動ガイド部材112(可動ガイド板)と、そのガイド位置に移動した可動ガイド部材112に繋がる固定ガイド部材113(固定ガイド板)と、が設けられている。
詳しくは、可動ガイド部材112は、第2搬送経路K5において正方向(下方)に搬送されて第2搬送経路K5(ガイド板48の下端)から突出するシートPの一部をガイドするガイド位置(図3(C)の位置である。)と、第2搬送経路K5を正方向の搬送方向に延長した仮想線(鉛直方向下方に延長した仮想線である。)に接することなく収納部30の空間(収納ガイド部110の上方の空間であって、収納スペースである。)を広げる退避位置(図3(A)、(B)の位置である。)と、の間を移動可能に構成されている。具体的に、可動ガイド部材112は、回転軸112a(支軸)を中心に回転可能に、搬送装置20の筐体に保持されている。
また、搬送装置20には、可動ガイド部材112を移動する移動手段としての駆動モータ94(図2参照)が設けられている。駆動モータ94(移動手段)は、そのモータ軸に、可動ガイド部材112の回転軸112aに設置された従動ギアに噛合する駆動ギアが設置された正逆双方向回転型モータである。そして、駆動モータ94は、制御部90の制御によって、可動ガイド部材112を回転軸112aを中心に時計方向に回動してガイド位置から退避位置に移動させたり、可動ガイド部材112を回転軸112aを中心に反時計方向に回動して退避位置からガイド位置に移動させたりする。
なお、本実施の形態1では、移動手段として回転軸112aに接続される駆動モータ94を用いたが、移動手段はこれに限定されることなく種々の形態のもの(例えば、可動ガイド部材112を保持する伸縮自在な保持アームなどである。)を用いることができる。
また、本実施の形態において、搬送装置20の筐体に、可動ガイド部材112のガイド位置における位置を定めるためのストッパや、可動ガイド部材112の退避位置における位置を定めるためのストッパを設けることもできる。
また、本実施の形態における搬送装置20には、可動ガイド部材112が図3(C)に示すガイド位置に移動したときに可動ガイド部材112の正方向の搬送方向下流側端部に繋がる固定ガイド部材113が、収納部30に積載されるシートP(シート束PT)に干渉しない固定位置に設置されている。
具体的に、固定ガイド部材113は、収納ガイド部110の終端部に設置されたストッパ部111よりも右方であって、給紙部10よりも左方に、配置されている。
このように固定ガイド部材113を配置することで、パージ処理モード時において、収納ガイド部110に積載されるシートPが固定ガイド部材113に接触する不具合が抑止される。
ここで、可動ガイド部材112は、図2、図3(C)に示すガイド位置に移動した状態で、第2搬送経路K5からシートPが正方向(下方)に突出する位置又はその近傍を起点として、略垂直方向の下方に延びて、さらに下方に向けて収納ガイド部110(ガイド部)と同じ湾曲方向(右方)に湾曲するように形成されている。
また、固定ガイド部材113は、図2、図3(C)に示すように、可動ガイド部材112に繋がる部分(シート搬送性に影響しない程度の段差がある場合も含むものとする。)を起点として、上方に向けて収納部30(収納ガイド部110)から離れる方向に湾曲するように形成されている。すなわち、可動ガイド部材112と固定ガイド部材113とによって、略U字状の搬送ガイド面が形成されることになる。なお、可動ガイド部材112と固定ガイド部材113とによって形成される略U字状のカーブは、その位置に搬送されるシートP(長尺シート)に座屈が生じない程度に、急過ぎない曲率のものである。
このように構成することによって、長尺のシートPが搬送されて、第2搬送経路K5の下端から突出するシート部分が長くなってしまう場合であっても、そのシート部分を狭いスペースで充分にガイドすることが可能になる。なお、このような略U字状のカーブを有するガイド面上に、パージ処理時のシートPを積載・収納とすると、その端面の位置が定まらずに不整然な状態になってしまうため、反転スペースとは別に収納スペースを設ける必要がある。
一方、収納部30に設置された収納ガイド部110は、図2等に示すように、第1搬送経路K4からシートPが排出される位置(ガイド板47の下端である。)又はその近傍を起点(図2において破線で囲んだ部分である。)として、略垂直方向の下方に延びて、さらに下方に向けて第2搬送経路K5の垂直方向下方の位置を越える位置まで湾曲するガイド部である。
すなわち、収納ガイド部110は、その上端の位置が第1搬送経路K4のガイド板47の下端の位置か、それよりも左方に位置していて、その位置から下方に略垂直に延びて、その後に下方に向けて右方にカーブするようなガイド面を有している。
そして、その収納ガイド部110の終点(右方下端である。)には、略垂直方向の上方に向けて起立する壁部としてのストッパ部111が設けられている。第1搬送経路K4から排出されたシートPは、収納ガイド部110の湾曲したガイド面(又は、ガイド面上のシートP)に沿って下端位置まで滑落して、その先端部がストッパ部111に当接することにより、その搬送方向(滑落方向)の姿勢が定まり揃えられることになる。したがって、ユーザーは、良好に揃え処理がされたシート束PTを収納部30から取り出すことができる。
なお、このようなストッパ部11を備えた収納ガイド部110上で、長尺のシートPを反転させようとすると、その先端部がストッパ部111にぶつかって座屈してしまうため、収納スペースとは別に反転スペースを設ける必要がある。
ここで、搬送装置20には、第1搬送経路K4と第2搬送経路K5とを切替える切替手段としての切替爪(第4切替爪38である。)が設けられている。切替手段としての第4切替爪38は、第1搬送経路K4の上流部と第2搬送経路K5の上流部とに繋がる垂直搬送経路K3の下流部に配置されている。
そして、収納部30にシートPを積載して収納する場合(パージ処理モード時である。)には、図3(A)に示すように、制御部90に制御された第4切替爪38(切替手段)によって第1搬送経路K4が開放されるとともに第2搬送経路K5が閉鎖されて、制御部90に制御された駆動モータ94(移動手段)によって可動ガイド部材112が退避位置に移動されることになる。これにより、垂直搬送経路K3を通過したシートPが第1搬送経路K4を経由して収納部30に搬送されるときに、可動ガイド部材112が退避位置に位置して広い収納スペースが確保されているため、シートP(シート束PT)が収納ガイド部110上に乱れることなく整然と積載されることになる。
これに対して、両面プリントモード時において長尺でないシートPが搬送されるときのように、シートPの搬送方向を反転する場合であって、そのシートPの一部が第2搬送経路K5から突出する長さHが所定値M以下であるときには、図3(B)に示すように、第4切替爪38(切替手段)によって第1搬送経路K4が閉鎖されるとともに第2搬送経路K5が開放されて、駆動モータ94(移動手段)によって可動ガイド部材112が退避位置に移動されることになる。ここで、上述した「所定値M」は、第2搬送装置K5の下端から突出したシートPが収納ガイド部110に接触することがないように、充分に余裕をもって設定された値であって、長尺でないシートPが対象になっている。これにより、両面プリントモード時や反転排出モード時において、収納部30の反転スペースに搬送されたシートPが、収納ガイド部110などの部材にぶつかってダメージを受ける不具合が防止される。
さらに、両面プリントモード時において長尺のシートPが搬送されるときのように、シートPの搬送方向を反転する場合であって、そのシートPの一部が第2搬送経路K5から突出する長さHが所定値Mを超えるときには、図3(C)に示すように、第4切替爪38(切替手段)によって第1搬送経路K4が閉鎖されるとともに第2搬送経路K5が開放されて、駆動モータ94(移動手段)によって可動ガイド部材112がガイド位置に移動されることになる。このときは、長尺のシートPが対象になっている。これにより、両面プリントモード時や反転排出モード時において、収納部30の反転スペースに搬送された長尺シートPが、収納ガイド部110などの部材にぶつかってダメージを受ける不具合が防止されつつ、第2搬送経路K5の下端から突出する長いシート部分が可動ガイド部材112や固定ガイド部材113によって良好にガイドされることになる。
なお、シートPが長尺であるか否かは、ユーザーが操作表示パネル95に入力したシートPの情報(シート長さや種類に関する情報である。)から検知(認識)することができる。
また、本実施の形態では、長尺以外のシートP(搬送長さが長尺シートよりも短いシートである。)が反転されるときに、可動ガイド部材112が退避位置に位置するように制御したが、そのようなときに可動ガイド部材112がガイド位置に位置するように制御することもできる。長尺シートPを用いた両面プリントモードや反転排出モードが実行される頻度が多いユーザーに対しては、可動ガイド部材112の回動回数を減ずるといった観点から、そのような制御をおこなうことが有用になる。
以上説明したように、本実施の形態1における搬送装置20は、収納部30に向けてシートPを正方向に搬送する第1搬送経路K4と、シートPの搬送方向を正方向から逆方向に反転する第2搬送経路K5と、が設けられている。また、第2搬送経路K5において正方向に搬送されて第2搬送経路K5から突出するシートPの一部をガイドするガイド位置と、第2搬送経路K5を正方向の搬送方向に延長した仮想線に接することなく収納部30の空間を広げる退避位置と、の間を移動可能な可動ガイド部材112が設けられている。
これにより、収納スペースにシートPが整然と積載されない不具合や、反転スペースにおいてシートPがダメージを受ける不具合が生じにくくことができる。
<実施の形態2>
図4~図6を用いて、この発明の実施の形態2について詳細に説明する。
図4は、実施の形態2における画像形成システム100を示す全体構成図であって、前記実施の形態1における図1に対応する図である。また、図5は、搬送装置120を示す構成図であって、前記実施の形態1における図2に対応する図である。さらに、図6は、搬送装置120の動作を示す図であって、前記実施の形態1における図3に対応する図である。
本実施の形態2における画像形成システム100(画像形成装置1)は、搬送装置120の構成が前記実施の形態1のものとは相違する。
図4、図5に示すように、本実施の形態2における搬送装置120は、両面プリント時や反転排出モード時に用いられる反転搬送経路K7(前記実施の形態1において第2搬送経路K5に相当する搬送経路である。)が、パージ処理をおこなうための搬送経路としても共用されている点が、前記実施の形態1のものと相違する。
すなわち、本実施の形態2における搬送装置120には、シートPを正方向(下方)に搬送可能に構成されるとともに、シートPの搬送方向を正方向から逆方向(上方)に反転して搬送可能に構成された反転搬送経路K7が設けられている。
また、搬送装置120には、反転搬送経路K7においてシートPが反転されるときに反転搬送経路K7から正方向の搬送方向に突出するシートPの一部をガイドする反転ガイド部130が設けられている。
図5等に示すように、反転搬送経路K7は、略垂直方向の上方から下方に向けてシートPを正方向に搬送するように構成されている。
そして、反転ガイド部130(反転ガイド板140)は、反転搬送経路K7からシートPが正方向に突出する位置又はその近傍を起点として、略垂直方向の下方に延びて、さらに下方に向けて後述の可動ガイド部材141が配置された側に湾曲して、さらに上方に向けて湾曲するように形成されている。すなわち、反転ガイド部130において、反転ガイド板140は、略U字状の搬送ガイド面が形成されていることになる。
このように構成することによって、長尺のシートPが搬送されて、反転搬送経路K7(ガイド板49)の下端から突出するシート部分が長くなってしまう場合であっても、そのシート部分を狭いスペースで充分にガイドすることが可能になる。
そして、本実施の形態2における搬送装置120の反転ガイド部130は、両面プリントモード時や反転排出モード時に長尺シートPの一部を略U字状に湾曲させてガイドするための反転スペースの他に、パージ処理モード時に不要なシートPを積載・収納するための収納スペースが設けられている。このように反転スペースに近い位置に収納スペースを設けることで(又は、収納スペースの一部と反転スペースの一部とを共用することで)、装置を小型化することが可能になる。
ここで、反転ガイド部130(又は、その近傍)には、反転搬送経路K7の下方の位置(収納位置)に移動可能な可動ガイド部材141(可動ガイド板)が設けられている。
詳しくは、可動ガイド部材141は、反転搬送経路K7において正方向(下方)に搬送されて反転搬送経路K7から排出されたシートPを積載して収納する収納位置(図6(B)の位置である。)と、反転搬送経路K7を正方向の搬送方向に延長した仮想線に接することなく反転ガイド部130の空間(反転ガイド板140の上方の空間である。)を広げる退避位置(図6(A)の位置である。)と、の間を移動可能に構成されている。具体的に、可動ガイド部材141は、回転軸141a(支軸)を中心に回転可能に、搬送装置120の筐体に保持されている。
また、搬送装置120には、可動ガイド部材141を移動する移動手段としての駆動モータ94(図5参照)が設けられている。駆動モータ94(移動手段)は、そのモータ軸に、可動ガイド部材141の回転軸141aに設置された従動ギアに噛合する駆動ギアが設置された正逆双方向回転型モータである。そして、駆動モータ94は、制御部90の制御によって、可動ガイド部材141を回転軸141aを中心に時計方向に回動して収納位置から退避位置に移動させたり、可動ガイド部材141を回転軸141aを中心に反時計方向に回動して退避位置から収納位置に移動させたりする。
そして、両面プリントモード時や反転排出モード時のように、シートPの搬送方向を反転する場合には、図6(A)に示すように、制御部90に制御された駆動モータ94(移動手段)によって可動ガイド部材141が退避位置に移動されることになる。これにより、両面プリントモード時や反転排出モード時において、反転ガイド部130の反転スペースに搬送されたシートPが、可動ガイド部材141などの部材にぶつかってダメージを受ける不具合が防止される。また、反転されるシートPが長尺シートであっても、反転搬送経路K7の下端から突出する長いシート部分が、略U字状の反転ガイド板140によって良好にガイドされることになる。
これに対して、反転ガイド部130の収納スペースにシートPを積載して収納する場合(パージ処理モード時である。)には、図6(B)に示すように、制御部90に制御された駆動モータ94(移動手段)によって可動ガイド部材141が収納位置に移動されることになる。そして、垂直搬送経路K3を通過したシートPが反転搬送経路K7を経由して、収納位置に移動した可動ガイド部材141上に積載・収納されることになる。
このとき、可動ガイド部材141の上方には広い収納スペースが確保されているため、シートP(シート束PT)が、反転ガイド板140などの部材に干渉することなく、可動ガイド部材141上に整然と積載されることになる。
ここで、可動ガイド部材141は、図6(B)に示す収納位置に移動した状態で、反転ガイド部130(反転ガイド板140)を覆う位置又はその近傍を起点として、下方に向けて反転搬送経路K7の垂直方向下方の位置を越える位置まで湾曲して、その湾曲した部分の終点から略垂直方向の上方に向けて起立するように形成されたている。
すなわち、収納位置に移動した可動ガイド部材141は、その上端の位置が反転ガイド板140のガイド面に接して、上端が反転搬送経路K7の下方の位置か、それよりも左方に位置していて、その位置から下方に向けて右方にカーブするようなガイド面を有している。そして、そのカーブしたガイド面の終点(右方下端である。)には、略垂直方向の上方に向けて起立するストッパ部141b(壁部)が設けられている。反転搬送経路K7から排出されたシートPは、可動ガイド部材141の湾曲したガイド面(又は、ガイド面上のシートP)に沿って下端位置まで滑落して、その先端部がストッパ部141bに当接することにより、その搬送方向(滑落方向)の姿勢が定まり揃えられることになる。したがって、ユーザーは、良好に揃え処理がされたシート束PTを収納スペースから取り出すことができる。
以上説明したように、本実施の形態2における搬送装置20は、シートPを正方向に搬送可能に構成されるとともに、シートPの搬送方向を正方向から逆方向に反転して搬送可能に構成された反転搬送経路K7が設けられている。また、反転搬送経路K7においてシートPが反転されるときに反転搬送経路K7から正方向の搬送方向に突出するシートPの一部をガイドする反転ガイド部130が設けられている。また、反転搬送経路K7において正方向に搬送されて反転搬送経路K7から排出されたシートPを積載して収納する収納位置と、反転搬送経路K7を正方向の搬送方向に延長した仮想線に接することなく反転ガイド部130の空間を広げる退避位置と、の間を移動可能な可動ガイド部材141が設けられている。
これにより、収納スペースにシートPが整然と積載されない不具合や、反転スペースにおいてシートPがダメージを受ける不具合が生じにくくことができる。
なお、前記各実施の形態では、カラーの画像形成装置1に設置される搬送装置20、120に対して本発明を適用したが、モノクロの画像形成装置に設置される搬送装置に対しても当然に本発明を適用することができる。
また、前記各実施の形態では、後処理装置50と画像形成装置1とが設置された画像形成システム100に設置される搬送装置20、120に対して本発明を適用したが、後処理装置50が設置されていない画像形成装置1に設置される搬送装置に対しても当然に本発明を適用することができるし、後処理装置に設置された搬送装置に対しても本発明を適用することができる。
また、前記各実施の形態では、電子写真方式の画像形成装置1に設置される搬送装置20、120に対して本発明を適用したが、本発明の適用はこれに限定されることなく、その他の方式の画像形成装置(例えば、インクジェット方式の画像形成装置や、孔版印刷装置などである。)に設置される搬送装置に対しても当然に本発明を適用することができる。
そして、それらのような場合であっても、前記各実施の形態のものと同様の効果を得ることができる。
また、前記各実施の形態では、後処理装置50における後処理機構として、ステープラ80、パンチ処理部70、ソート処理部58、シート揃え部60を設けたが、後処理機構はこれらのものに限定されることなく、折り処理や中折り処理など別の処理をもおこなうように後処理機構を構成することもできるし、上述した複数の処理部のうち別の組み合わせからなるように後処理機構を構成することもできる。
そして、そのような場合であっても、前記各実施の形態のものと同様の効果を得ることができる。
また、前記各実施の形態では、移動手段(駆動モータ94)によって可動ガイド部材112、141を移動するように構成したが、ユーザーやサービスマンなどの操作者が、通紙するシートのサイズや実行する作業などに応じて、手動で可動ガイド板を移動するように構成することもできる。
そして、そのような場合であっても、前記各実施の形態のものと同様の効果を得ることができる。
なお、本発明が前記各実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、前記各実施の形態の中で示唆した以外にも、前記各実施の形態は適宜変更され得ることは明らかである。また、前記構成部材の数、位置、形状等は前記各実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。
なお、本願明細書等において、「シート」とは、通常の用紙に限定されることなく、シート状の記録媒体のすべて、例えば、コート紙、ラベル紙、OHPシート、金属シート、フィルム、プリプレグ、布、等も含むものと定義する。
1 画像形成装置、
20、120 搬送装置、
30 収納部、
38 第4切替爪(切替手段)、
50 後処理装置、
94 駆動モータ(移動手段)、
100 画像形成システム、
110 収納ガイド部(ガイド部)、
111 ストッパ部(壁部)、
112 可動ガイド部材、
112a 回転軸、
113 固定ガイド部材、
130 反転ガイド部、
140 反転ガイド板
140a 長尺ガイド部、
141 可動ガイド部材、
141a 回転軸、141b ストッパ部、
K3 垂直搬送経路、
K4 第1搬送経路(パージ搬送経路)、
K5 第2搬送経路(両面搬送経路)、
K6 水平搬送経路(両面搬送経路)、
K7 反転搬送経路、
P シート、 PT シート束。
特開2017-142365号公報

Claims (4)

  1. 複数枚のシートを積載して収納できるように構成された収納部と、
    前記収納部に向けてシートを正方向に搬送する第1搬送経路と、
    前記収納部の上流部を基準にして前記第1搬送経路に対して前記収納部においてシートの積載高さが高くなる方向に離れた位置に配置されて、シートの搬送方向を正方向から逆方向に反転する第2搬送経路と、
    前記第2搬送経路において正方向に搬送されて前記第2搬送経路から突出するシートの一部をガイドするガイド位置と、前記第2搬送経路を正方向の搬送方向に延長した仮想線に接することなく前記収納部の空間を広げる退避位置と、の間を移動可能な可動ガイド部材と、
    を備え、
    前記可動ガイド部材が前記ガイド位置に移動したときに前記可動ガイド部材の正方向の搬送方向下流側端部に繋がる固定ガイド部材が、前記収納部に積載されるシートに干渉しない固定位置に設置され、
    前記第1搬送経路と前記第2搬送経路とは、それぞれ、略垂直方向の上方から下方に向けてシートを正方向に搬送するように構成され、
    前記収納部は、
    前記第1搬送経路からシートが排出される位置又はその近傍を起点として、略垂直方向の下方に延びて、さらに下方に向けて前記第2搬送経路の垂直方向下方の位置を越える位置まで湾曲するガイド部と、
    前記ガイド部の終点に略垂直方向の上方に向けて起立する壁部と、
    を具備し、
    前記可動ガイド部材は、前記ガイド位置に移動した状態で、前記第2搬送経路からシートが正方向に突出する位置又はその近傍を起点として、略垂直方向の下方に延びて、さらに下方に向けて前記ガイド部と同じ湾曲方向に湾曲するように形成され、
    前記固定ガイド部材は、前記可動ガイド部材に繋がる部分を起点として、上方に向けて前記収納部から離れる方向に湾曲するように形成されたことを特徴とする搬送装置。
  2. 前記可動ガイド部材を移動する移動手段と、
    前記第1搬送経路と前記第2搬送経路とを切替える切替手段と、
    を備え、
    前記収納部にシートを積載して収納する場合には、前記切替手段によって前記第1搬送経路が開放されるとともに前記第2搬送経路が閉鎖されて、前記移動手段によって前記可動ガイド部材が前記退避位置に移動され、
    前記シートの搬送方向を反転する場合であって、そのシートの一部が前記第2搬送経路から突出する長さが所定値以下であるときには、前記切替手段によって前記第1搬送経路が閉鎖されるとともに前記第2搬送経路が開放されて、前記移動手段によって前記可動ガイド部材が前記退避位置に移動され、
    前記シートの搬送方向を反転する場合であって、そのシートの一部が前記第2搬送経路から突出する長さが前記所定値を超えるときには、前記切替手段によって前記第1搬送経路が閉鎖されるとともに前記第2搬送経路が開放されて、前記移動手段によって前記可動ガイド部材が前記ガイド位置に移動されることを特徴とする請求項1に記載の搬送装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の搬送装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項3に記載の画像形成装置と、前記画像形成装置から排出されたシートに後処理を施す後処理装置と、を備えたことを特徴とする画像形成システム。
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