JP2021149070A - 画像形成装置、記録紙再利用方法、及び、プログラム - Google Patents

画像形成装置、記録紙再利用方法、及び、プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】複数枚の記録紙に対して複数頁複数部の画像形成処理を行っている際に、記録紙に異常が発生した場合、記録紙の無駄を可及的に抑制することができる画像形成装置等を提供する。【解決手段】複写機は、搬送手段310と、位置検出手段S30と、異常検出手段と、搬送制御部604と、画像形成手段10と、印刷順制御部603と、記録紙再利用判定部605とを備える。記録紙再利用判定部605は、複数頁複数部の画像形成する処理において、搬送に異常が発生した記録紙Pの識別情報における部情報と異なる識別情報の部情報が関連付けられた記録紙Pを再利用可能な記録紙Pと判定する。【選択図】図17

Description

本発明は、画像形成装置、記録紙再利用方法、及び、プログラムに関する。
画像形成装置は、記録紙を搬送路で搬送している際において、記録紙の搬送に異常が発生した場合には、当該異常が発生した記録紙を搬送路から取り除かないとその後の処理を開始しないように制御される(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、上記画像形成装置は、複数枚の記録紙の両面に対して、複数頁複数部の画像形成処理の途中において、1枚の記録紙に対して搬送の途中で異常が発生した場合、当該異常が発生した記録紙の下流側に位置する記録紙を再利用不可と判定するため、記録紙が無駄になる問題がある。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、複数枚の記録紙に対して複数頁複数部の画像形成処理を行っている際に、記録紙に異常が発生した場合、記録紙の無駄を可及的に抑制することができる画像形成装置等を提供することにある。
上記の課題を解決するため、本発明に係る画像形成装置は、記録紙を搬送路に沿って搬送する搬送手段と、前記搬送路における複数の前記記録紙のそれぞれの位置を検出する位置検出手段と、前記搬送路において前記記録紙の搬送に異常が発生した位置を検出する異常検出手段と、前記異常検出手段によって前記搬送路における前記記録紙の搬送に異常が検出された場合には、前記搬送手段を停止する搬送制御部と、印刷ジョブに基づいて、前記記録紙の表面および裏面の少なくとも一方に画像形成を行う画像形成手段と、複数頁複数部の画像形成する処理において、前記記録紙に形成する画像の順番を決定し、前記記録紙のそれぞれに部情報及び頁情報の識別情報を関連付ける印刷順制御部と、前記印刷ジョブ、前記印刷順制御部が決定した画像形成の順番、前記搬送路における複数の前記記録紙のそれぞれの位置、及び、前記記録紙の搬送に異常が発生した位置に基づいて、前記搬送路に存在する複数枚の前記記録紙のうち、画像形成装置の内部から排出する記録紙を決定する記録紙再利用判定部と、を備える画像形成装置において、前記記録紙再利用判定部は、複数頁複数部の画像形成する処理において、前記搬送に異常が発生した前記記録紙の前記識別情報における前記部情報と同一の前記識別情報の前記部情報が関連付けられた前記記録紙を再利用不能な記録紙と判定し、前記搬送に異常が発生した前記記録紙の前記識別情報における前記部情報と異なる前記識別情報の前記部情報が関連付けられた前記記録紙を再利用可能な記録紙と判定する、ことを特徴とする。
本発明に係る画像形成装置は、上記構成を有するため、落丁のない全頁が揃った印刷物を排出位置に排出することができる。
図1は、実施形態に係る複写機を適用するシステム全体構成を示す説明図である。 図2は、実施形態に係る複写機の全体構成を示す説明図である。 図3は、実施形態の複写機が備える制御部の構成を示す説明図である。 図4は、実施形態の複写機における画像形成処理を示す説明図である。 図5は、実施形態の複写機における画像形成処理を示す説明図である。 図6は、実施形態の複写機における画像形成処理を示す説明図である。 図7は、実施形態の複写機における画像形成処理を示す説明図である。 図8は、実施形態の複写機における画像形成処理を示す説明図である。 図9は、実施形態の複写機における画像形成処理を示す説明図である。 図10は、実施形態の複写機における画像形成処理を示す説明図である。 図11は、実施形態の複写機において、複数枚の記録紙の両面に画像形成処理を行っている状態を示す説明図である。 図12は、実施形態の複写機における制御ブロック図である。 図13は、制御部によって行われるジャム検知処理を示すシーケンス図である。 図14は、複数枚の記録紙の両面に対して、複数頁複数の画像形成処理を行っている際に、ジャムが発生した場合を示す説明図である。 図15は、複数枚の記録紙の両面に対して、複数頁複数の画像形成処理を行っている際に、ジャムが発生した場合を示す説明図である。 図16は、実施形態の複写機の制御部により実行される画像形成処理の手順を示すフローチャートである。 図17は、実施形態の複写機の制御部により実行される再利用判定処理の手順を示すフローチャートである。 図18は、複数枚の記録紙に対して画像形成処理を行う場合において、印刷順制御部による記録媒体と識別情報との関連付けを示す説明図である。 図19は、複数枚の記録紙に対して、複数頁複数部の画像形成処理を行っている際に、ジャムが発生した場合において、記録紙再利用判定部による処理を示す説明図である。
以下、本発明に係る画像形成装置100である複写機に適用した実施形態について、図面を参照して説明する。なお、画像形成装置100は、複写機に限られず、プリンタ、ファクシミリ単体、あるいは、複写機、プリンタ、ファクシミリ、スキャナのうちの少なくとも2つの機能を備えた複合機でもよい。
最初に、図1を用いて、画像形成装置100を用いるシステム1000について説明する。システム1000は、画像形成装置100と、クライアントPC101と、Digital Front End(以下、単に「DFE102」と省略する)102と、サーバ104とを備える。
クライアントPC101は、ユーザが印刷したい印刷ジョブを作成し、DFE102又はサーバ104へ印刷ジョブを送信する。印刷ジョブには、記録紙Pを給紙する給紙手段300に関する指令、及び、画像形成処理後の記録紙Pを排出する排出手段90に関する指令が含まれる。クライアントPC101は、液晶表示ディスプレイ等の出力装置、及び、マウス、キーボード等の入力装置を備える。
DFE102は、クライアントPC101、又は、サーバ104から印刷ジョブが送信され、当該印刷ジョブに基づいてRIPエンジンにより描画データを作成し、画像形成装置100へ描画データを送信する。
画像形成装置100は、DFE102から送信された描画データに基づいて後述するように画像形成を行う。
サーバ104は、クライアントPC101から送信された印刷ジョブを管理する。また、サーバ104は、DFE102からの要求に応じて、印刷ジョブをDFE102に送信する。
次に、図2を用いて、画像形成装置100について説明する。画像形成装置100は、装置本体1と、後処理装置9とを備える。装置本体1は、給紙手段300と、搬送手段310と、画像形成手段10と、後処理装置9と、位置検出手段S30とを備える。
給紙手段300は、複数枚の記録紙Pが収容される給紙トレイ301と、当該記録紙Pを1枚毎に搬送手段310に給紙する給紙ローラ302とを備えるものである。記録紙Pは、例えば、感熱紙、普通紙、ロール紙、コート紙、厚紙、OHP(Over Head Projector)シート、プラスチックフィルム、プリプレグ、銅箔等の画像を転写可能な媒体であればどのようなものでもよい。本実施形態では、記録紙Pがカット紙である場合を例に取り説明するが、これに限定されるものではない。
搬送手段310は、複数の搬送ローラ310Aによって構成される。各搬送ローラ310Aは、装置本体1の内部、及び、後処理装置9の内部に形成された搬送路Rの途中に、間隔をあけて設けられる。各搬送ローラ310Aは、搬送路Rの両側に対向するように一対設けられ、回転可能に筐体に支持される。そして、一対の搬送ローラ310Aは、当該一対の搬送ローラ310Aの間に挿入された記録紙Pを搬送路Rに沿って搬送するものである。複数の搬送ローラ310Aは、搬送ローラ311、312、313、314、315、316、321、322、323が含まれる。また、複数の搬送ローラ310Aのうちには、2次転写ローラ19の上流側に位置するレジストローラ313と、2次転写ローラ19の下流側に位置する定着手段の定着ローラ314と、表面に画像が定着された記録紙Pを再度、搬送路Rに給紙するための再給紙ローラ316とが含まれる。定着手段の定着ローラ314は、後述するフルカラーのトナー画像が転写された記録紙Pを加熱及び加圧することにより、フルカラーのトナー画像を記録紙Pに定着させるものである。
搬送路Rは、装置本体主搬送路R1と、再搬送路R2と、後処理装置主搬送路R3と、後処理搬送路R4とを備える。装置本体主搬送路R1は、装置本体1の内部において屈曲して形成され、給紙手段300から画像形成手段10を経由し、後処理装置9の内部に繋がる。装置本体主搬送路R1は、給紙手段300が上流側に位置し、後処理装置9が下流側に位置する。再搬送路R2は、装置本体1の内部に形成され、画像形成手段10の下流側において、装置本体主搬送路R1から分岐し、装置本体主搬送路R1の上流側に繋がる。後処理装置主搬送路R3は、後処理装置9の内部に形成され、後処理手段95を経由せずに排出手段90に繋がるものである。後処理搬送路R4は、後処理装置主搬送路R3から分岐し、後処理手段95を経由して、再び、後処理装置主搬送路R3に繋がるものである搬送路Rにおいて、装置本体主搬送路R1と、再搬送路R2との分岐位置には、記録紙Pの搬送方向を案内する不図示の第1切替爪が設けられ、後処理装置主搬送路R3と、後処理搬送路R4との分岐位置には、記録紙Pの搬送方向を案内する不図示の第2切替爪が設けられる。
画像形成手段10は、感光体ドラム22K、22C、22M、22Yと、転写ベルトBと、1次転写ローラ18K、18C、18M、18Yと、2次転写ローラ19とを含む。画像形成手段10は、印刷ジョブに基づいて、記録紙Pの表面および裏面の少なくとも一方に画像形成を行うものである。
感光体ドラム22K、22C、22M、22Yは、転写ベルトBに沿って並べて配置される。感光体ドラム22K、22C、22M、22Yには、電子写真方式(電子写真プロセス)における帯電工程、露光工程、及び現像工程が行われることによりトナー画像が形成される。本実施形態では、感光体ドラム22K上にブラックトナー画像が形成され、感光体ドラム22C上にシアントナー画像が形成され、感光体ドラム22M上にマゼンタトナー画像が形成され、感光体ドラム22Y上にイエロートナー画像が形成されるものとするが、これに限定されるものではない。
1次転写ローラ18K、18C、18M、18Yは、各感光体ドラム22K、22C、22M、22Yに形成された各トナー画像を、転写ベルトBにそれぞれ一次転写するものである。
転写ベルトBは、無端状に形成され、例えば、2つの従動ローラ11、12と、1つの駆動ローラ13とに架けまわしてある。また、駆動ローラ13には、搬送路Rに対して対向するように2次転写ローラ19が位置する。転写ベルトBは、感光体ドラム22K、22C、22M、22Yから重畳して転写されたトナー画像(フルカラーのトナー画像)を2次転写ローラ19が配置された二次転写位置に搬送する。本実施形態では、転写ベルトBには、先ずイエロートナー画像が転写され、続いてマゼンタトナー画像、シアントナー画像、ブラックトナー画像が順次重畳して転写されるものとするが、これに限定されるものではない。
2次転写ローラ19は、転写ベルトBにより搬送されたフルカラーのトナー画像を、搬送ローラ30Aにより搬送された記録紙Pの表面又は裏面に二次転写位置で一括転写するものである。
再給紙手段300bは、表面に画像が形成された記録紙Pに対して、当該記録紙Pの裏面に画像を形成する場合、再度、画像形成手段10に当該記録紙Pを給紙するものである。再給紙手段300bは、再搬送路R2に設けられ、記録紙Pの裏面を2次転写ローラ19に対向させるため、記録紙Pの表面と裏面とを反転させる反転ローラ315が含まれる。
後処理装置9は、画像が現像された記録紙Pに、ステープル加工、パンチ加工、折り曲げ加工等の各種の後処理加工を行う後処理手段95を有するものである。なお、本実施形態の画像形成装置100は、後処理装置9を追加して接続することによって、記録紙Pに対する後処理加工の種類を追加することができる。
排出手段90は、例えば、複数の排出トレイによって構成され、例えば、後処理装置9に設けられるものである。本実施形態の画像形成装置100の排出手段90は、第1排出トレイ91と、第2排出トレイ92と、第3排出トレイ93と、第4排出トレイ94とを有する。排出手段90を構成する排出トレイ91、92、93、94は、画像が定着された記録紙Pである印刷物(原稿)が排出されるものである。本実施形態における複数の排出トレイ91、92、93、94は、上下方向に並べて配置され、後処理装置9に対して上下方向へ移動可能に形成される。そして、制御部200(図3参照)は、各排出トレイ91、92、93、94を上下方向へ移動させることによって、所望の記録紙Pを所望の排出トレイ91、92、93、94に排出することができる。
位置検出手段S30は、例えば、例えば複数の近接スイッチS31〜S39、S41〜S45によって構成され、近接スイッチS31〜S39、S41〜S45を搬送路Rにおいて間隔を空けて配置することによって、搬送路Rにおける複数の記録紙Pのそれぞれの位置を検出するものである。近接スイッチS31〜S39、S41〜S45は、装置本体1の内部、及び、後処理装置9の内部に複数設けられる。当該位置検出手段S30の検出結果が制御部200に送信されることにより、制御部200は、装置本体1の内部、及び、後処理装置9の内部のどこに記録紙Pが位置するのか検出することが可能となる。また、上記した複数の近接スイッチS31〜S39、S41〜S45によって構成される位置検出手段S30は、搬送路Rにおいて間隔を空けて配置することによって、搬送路Rにおいて記録紙Pの搬送に異常が発生した位置を検出する異常検出手段を構成する。
搬送路Rの途中において詰まった記録紙P(以下、単に、「ジャム要因紙」と省略する)が発生した場合には、当該ジャム要因紙を搬送路Rから取り除くため、装置本体1に対して開閉可能なドアを装置本体1に設けてある。装置本体1に対してドアを開いた場合には、搬送路Rが外部に露出する一方、装置本体1に対してドアを閉めた場合には、搬送路Rが外部に露出することを防止できる。また、装置本体1は、装置本体1に対してドアの開閉を検出するドアセンサS50を設けてある。
次に、図3を用いて、画像形成装置100が備える制御部200について説明する。制御部200は、CPU201と、ROM202と、RAM203と、HDD/SDD204と、I/Oインターフェース205と、通信インターフェース206とを備える。
制御部200は、画像形成装置100における上記各手段を統括的に制御し、記録紙Pに画像を形成し、画像が形成された当該記録紙Pを排出手段90に排出するものである。
CPU201は、主として各種のプログラムを実行するものである。ROM202は、各種のプログラムを格納するものである。RAM203は、各種のプログラムを実行する際の作業領域として各種の情報を一時記憶するものである。HDD/SDD204は、各種の設定値を記憶するものである。I/Oインターフェース205は、制御部200に対して接続された各種モータ、各種センサ、ヒータ等の電気機器を制御するものである。通信インターフェース206は、DFE102との通信を行うものである。
次に、上記装置本体1を用いて1枚の記録紙Pの両面(表面及び裏面)に画像を形成する処理を、図4〜図10を用いて説明する。なお、以下の説明に対応する図面において、一方の面が太線で表示される記録紙Pは、表面に画像が形成された記録紙Pであり、一方の面及び他方の面が太線で表示される記録紙Pは、表面及び裏面に画像が形成された記録紙Pである。
先ず、制御部200は、記録紙Pの両面に画像を形成する旨の印刷ジョブが送信された場合には、給紙手段300を駆動して搬送路Rに記録紙Pを給紙し、搬送路Rの搬送ローラ310Aを駆動して記録紙Pを搬送する。そして、図4に示すように、転写ベルトBに転写されたトナー画像が2次転写ローラ19の位置で記録紙Pの表面に転写されるように、搬送路Rにおけるレジストローラ313等を含む搬送手段310を駆動して記録紙Pを2次転写位置に給紙する。
次に、制御部200は、図5に示すように、2次転写ローラ19等を含む画像形成手段10を駆動して記録紙Pの表面にトナー画像を転写する。その後、制御部200は、定着ローラ314を含む定着装置を駆動して、画像を記録紙Pに定着する。
次いで、制御部200は、搬送路Rにおける不図示の第1切替スイッチを再搬送路R2側に切り替え、図6に示すように、表面に画像が定着した記録紙Pを再給紙手段300bの反転ローラ315に搬送する。次に、制御部200は、反転ローラ315を正駆動、及び、逆駆動することによって、記録紙Pを搬送しながら表面と裏面とを上述したように反転する。
次に、制御部200は、反転ローラ315の逆駆動を継続することによって、図7に示すように、表面に画像が定着された記録紙Pを再給紙ローラ316に搬送する。
次いで、制御部200は、図8に示すように、転写ベルトBに転写されたトナー画像が2次転写ローラ19の位置で記録紙Pの裏面に転写されるように、レジストローラ313等を含む搬送手段310を駆動して記録紙Pを2次転写位置に給紙する。
次に、制御部200は、図9に示すように、2次転写ローラ19を含む画像形成手段10を駆動して記録紙Pの裏面にトナー画像を転写する。その後、制御部200は、定着ローラ314を含む定着装置を駆動して、画像を記録紙Pに定着する。
最後に、制御部200は、搬送路Rにおける不図示の第1切替スイッチを後処理装置9側に切り替え、図10に示すように、表面及び裏面に画像が定着した記録紙Pを後処理装置9に搬送する。その後、後処理装置9に設けられた排出手段90に当該記録紙Pを排出する。
次に、図11を用いて、複数枚の記録紙Pの表面及び裏面に連続して画像を形成する処理を説明する。両面画像形成処理(両面印刷処理)の際には、処理の初期においては、給紙手段300から所定枚数の記録紙Pが画像形成手段10の2次転写ローラ19に連続して給紙され、処理の中期においては、再給紙手段300bから画像形成手段10の2次転写ローラ19に対する記録紙Pの給紙と、給紙手段300から画像形成手段10の2次転写ローラ19に対する記録紙Pの給紙とが交互に行われ、処理の後期においては、再給紙手段300bから所定枚数の記録紙Pが2次転写ローラ19に連続して給紙される。
より、具体的に説明すると、処理の初期において、給紙手段300からの連続して2次転写ローラ19に対する記録紙Pの給紙が行われ、2次転写ローラ19に対して以下の順番で記録紙Pを給紙して画像を形成する。ここでは、記録紙Pの表面に画像を形成する場合を「表」と省略して表示し、記録紙Pの裏面に画像を形成する場合を「裏」と省略して表示する。
1番目が記録紙P(N+1)表であり、2番目が記録紙P(N+2)表であり、3番目が記録紙P(N+3)表である。
処理の中期において、再給紙手段300bから画像形成手段10の2次転写ローラ19に対する記録紙Pの給紙と、給紙手段300から画像形成手段10の2次転写ローラ19に対する記録紙Pの給紙とが交互に行われる。より、具体的に説明すると、処理の中期において、画像形成手段10の2次転写ローラ19に対して以下の順番で記録紙Pを給紙して画像を形成する。
4番目が再給紙手段300bから給紙された記録紙P(N+1)裏であり、5番が給紙手段300から給紙された記録紙P(N+4)表であり、6番が再給紙手段300bから給紙された記録紙P(N+2)裏であり、7番が給紙手段300から給紙された記録紙P(N+5)表である。
処理の後期において、再給紙手段300bからの連続して2次転写ローラ19に対する記録紙Pの給紙が行われ、画像形成手段10の2次転写ローラ19に対して以下の順番で記録紙Pを給紙して画像を形成する。
8番目が再給紙手段300bから給紙された記録紙P(N+3)裏であり、9番が給紙手段300から給紙された記録紙P(N+4)裏であり、10番が再給紙手段300bから給紙された記録紙P(N+5)裏である。
また、図11には、複数枚の記録紙Pの位置を示す。より具体的に説明すると、処理の中期において、画像形成装置100の内部に位置する複数枚の記録紙Pのそれぞれの位置を示している。記録紙P(N+1)は、最初に排出手段90から排出される記録紙Pであって、搬送路Rにおいて、駆動ローラ13と2次転写ローラ19との間に位置し、2次転写ローラ19が駆動されることによって記録紙Pの裏面にトナー画像を転写中のものである。当該記録紙P(N+1)は、表面にすでに画像が形成されている。
記録紙P(N+2)は、記録紙P(N+1)の次に排出手段90に排出される記録紙Pであって、再搬送路R2に位置し、再給紙ローラ316で保持されて再給紙を待機している。当該記録紙P(N+2)は、表面にすでに画像が形成されている。
記録紙P(N+3)は、記録紙P(N+2)の次に排出手段90に排出される記録紙Pであって、再搬送路R2に位置し、反転ローラ315で保持されて再給紙を待機している。当該記録紙P(N+3)は、表面にすでに画像が形成されている。
記録紙P(N+4)は、記録紙P(N+4)の次に排出手段90に排出される記録紙Pであって、給紙手段300から搬送路Rに給紙され、装置本体主搬送路R1に位置し、レジストローラ313で保持される。
記録紙P(N+5)は、給紙トレイ301に収容された記録紙Pであって、まだ、搬送路Rにおける装置本体主搬送路R1に給紙されていない。
なお、画像形成装置100において、最初に給紙トレイ301から2次転写ローラ19に連続して給紙する記録紙Pの枚数は、表面に画像が形成された記録紙Pが一時停止する箇所の数、記録紙Pの搬送路Rにおける搬送方向の長さ、装置本体1の内部における搬送路Rの長さ、再給紙手段300bに含まれる再搬送路R2の長さに応じて予め設定される。給紙する記録紙Pの枚数の設定については、後述する印刷順制御部603によって制御される。
次に、図12を用いて、上記画像形成装置100における記録紙再利用判定処理を実行する制御プログラムについて説明する。上記制御プログラムである制御ソフトウェアは、印刷条件保持部602と、印刷順制御部603と、搬送制御部604と、記録紙位置情報部606と、記録紙再利用判定部605とを有する。制御ソフトウェアを制御部200で実行することにより、本実施形態の画像形成装置100は、後述するように各種の処理を実行する。つまり、制御部200は、後述する各種の処理を実行するものである。
印刷条件保持部602は、DFE102から要求された印刷ジョブの部数、部数毎の記録紙Pの枚数、記録紙Pの種類、記録紙Pの厚さ、記録紙Pサイズ等の印刷条件を保持するものである。
印刷順制御部603は、印刷条件保持部602の印刷条件から画像形成する記録紙Pの順番を決定し、画像形成装置100の内部に記録紙Pが何枚あり、その記録紙Pが部数における何部目の何枚目であるかを把握するものである。より詳細に説明すると、印刷順制御部603は、複数枚の記録紙Pの両面のそれぞれに画像形成する処理であり、複数頁複数部の画像形成する処理において、記録紙Pに形成する画像の順番を決定し、記録紙Pのそれぞれに部情報及び頁情報の識別情報を関連付けるものである。
次の表は、記録紙Pのそれぞれに関連付けられた部情報及び頁情報に関する識別情報の一例を示すデータテーブルT1である。記録紙Pの()に示した数字は、給紙手段300から給紙された記録紙Pの何番目に給紙された記録紙Pであるかを示す数字である。なお、記録紙Pの()に示した数字は、一例であり、数字に限られず、特定の法則を有することによって給紙手段300から給紙された記録紙Pであることが判別できれば、例えば、アルファベット、記号等を用いることができる。これら数字、アルファベット、記号等により、記録紙Pの順番を区別することが可能になる。また、データテーブルT1において、N、M、m、は自然数である。
Figure 2021149070
搬送制御部604は、画像形成装置100の内部における記録紙Pの位置を検出する位置検出手段S30からの情報を受信し、当該情報に基づいて、記録紙Pの位置を把握し、搬送中において、搬送路Rの途中で停止(以下、単に「ジャム」」と省略する)した記録紙Pを検出するものである。
記録紙位置情報部606は、搬送制御部604が把握した画像形成装置100における記録紙Pの搬送路R、及び、記録紙Pの再給紙手段300bにおける再搬送路R2、記録紙Pの後処理装置9の内部における搬送路R3、R4におけるに位置を、当該記録紙Pごとに保持するものである。
記録紙再利用判定部605は、ジャム発生時、各記録紙Pの画像形成装置100の内部における位置に基づいて、記録紙Pが利用可能か利用不可能かを判断し、当該判断における利用可否を印刷順制御部603にフィードバックするものである。より詳細に説明すると、記録紙再利用判定部605は、印刷ジョブ、印刷順制御部603が決定した画像形成の順番、搬送路Rにおける複数の記録紙Pのそれぞれの位置、及び、記録紙Pの搬送に異常が発生した位置に基づいて、搬送路Rに存在する複数枚の記録紙Pのうち、再利用可能な記録紙Pと、再利用不能な記録紙Pとを判定するものである。また、記録紙再利用判定部605は、複数頁複数部の画像形成する処理において、搬送に異常が発生した記録紙Pの識別情報における部情報と同一の識別情報の部情報が関連付けられた記録紙Pを再利用不能な記録紙Pと判定するものである。さらに、記録紙再利用判定部605は、搬送に異常が発生した記録紙Pの識別情報における部情報と異なる識別情報の部情報が関連付けられた記録紙Pを再利用可能な記録紙Pと判定するものである。
本実施形態の記録紙再利用判定部605は、搬送に異常が発生した記録紙Pの識別情報における部情報と異なる識別情報の部情報が関連付けられた記録紙Pを第1排出トレイ91に排出する決定を行う。その上、本実施形態の記録紙再利用判定部605は、搬送に異常が発生した記録紙Pの識別情報における部情報と同一の識別情報の部情報が関連付けられた記録紙Pを第2排出トレイ92に排出する決定を行う。さらに、本実施形態の記録紙再利用判定部605は、搬送に異常が発生した記録紙Pの識別情報におけるジョブ情報と異なる識別情報の前記ジョブ情報が関連付けられた記録紙Pを第3排出トレイ93に排出する決定を行う。
図13は、図12に示す搬送制御部604で実行するペーパージャム検知処理を示すシーケンス図である。なお、以下の説明では、ペーパージャムを単にジャムと表現する。また、図13に示す一例は、搬送路Rにおいて、定着ローラ314の上流側に位置する近接スイッチS35(以下、単に「定着入口センサ」と省略する)による記録媒体の検知、および、レジストローラ313の駆動に関するジャム処理について説明する。なお、ジャム処理に関しては、レジストローラ313と近接スイッチS35とに限られず、他の搬送ローラ310Aと他の近接スイッチS31〜S34、S36〜S39、S41〜S45についても同様の処理を行う。
搬送制御部604では、モータによってレジストローラ313の駆動を開始した時点から、定着入口センサである近接スイッチS35の出力の監視を開始する。そして、予め分かっているレジストローラ313と近接スイッチS35間の距離と、2次転写ローラ19による記録紙Pの搬送速度から計算される近接スイッチS35に、記録紙Pの先端が到達する正規タイミングを基準としている。この正規タイミングから、定着入口センサである近接スイッチS35の出力に基づいて記録媒体の検出タイミングを検証している。
図13に示す例では、一例として記録媒体の搬送が遅延した場合を示している。本実施形態において、レジストローラ313と定着ローラ314との間の搬送路Rは、直線状に構成されるが、例えば、搬送路Rが湾曲している場合において、先端が2次転写ローラ19を通過した記録媒体は、定着ローラ207に到達するまでに湾曲する。この湾曲が大きすぎると記録媒体が定着入口センサである近接スイッチS35への到達が遅延することがある。
図13に示されるジャムマージンは、このバラツキの吸収が可能な範囲を示している。この場合、正規タイミングと実際の検出タイミングの差の度合いに基づいて定まる動作タイミングを基準としてジャムが判定される。なお、その他のジャムの発生原因としては、例えば、レジストローラ313、2次転写ローラ19、定着ローラ314のそれぞれにおける搬送路Rの上流側の入り口で記録媒体がジャムすること等による搬送異常がある。
次に、図14、図15を用い、記録媒体の両面に画像を形成し、複数枚の記録紙Pで1部の印刷物を複数部作成する1つの印刷ジョブ(複数枚複数部作成処理)の途中において発生するジャムについて説明する。なお、この説明では、画像形成装置100の内部において、搬送路Rの途中で搬送路Rに詰まった記録媒体(ジャムが発生した原因の記録媒体(以下、単に「ジャム要因紙」と省略する))を除いた他の記録媒体(以下、単に「機内残留紙」と省略する)は、破損や折れ曲がり等のダメージがなく、ジャム要因紙を搬送路Rから除去した後に、再度、搬送路Rで搬送しても正常に搬送できるものとする。
ここで説明する例においては、1部が3枚で構成される印刷部を3部印刷するものを説明する。また、図14、図15において、1部目の1頁目を「1−1」と示し、1部目の2頁目を「1−2」と示し、1部目の3頁目を「1−3」と示し、2部目の1頁目を「2−1」と示し、2部目の2頁目を「2−2」と示し、2部目の3頁目を「2−3」と示し、3部目の1頁目を「3−1」と示し、3部目の2頁目を「3−2」と示し、3部目の3頁目を「3−3」と示す。
図14に示す例では、両面に画像が形成された記録媒体が搬送路Rにおいて、画像形成装置100本体から後処理装置9に搬送する際に「1−3」の記録媒体にジャムが発生したものを示す。この場合において、ジャム要因紙である「1−3」(すなわち、1部目の3頁目)を除去し、仮に、そのまま、印刷処理を再開した場合には、1部目の3頁が落丁することになる。
そこで、本実施形態の画像形成装置100は、ジャム要因紙と同一の部であって、他の頁の印刷部である「1部−1」及び「1部−2」は、再利用不可能な記録媒体として、正常印刷した印刷物(2部目及び3部目)とは異なる場所に排出する。異なる場所とは、パージトレイが設けられた画像形成装置100であれば、パージトレイ、複数の排出トレイを設ける画像形成装置100であれば、DFE102で指令された排出手段90とは異なる排出トレイを言う。一方、正常印刷した印刷物は、正規の排出トレイに排出する。本実施形態の画像形成装置100において、正規の排出トレイとは、例えば第1排出トレイ91であり、異なる排出トレイとは、例えば第2排出トレイ92である。
図15に示す例では、搬送路Rにおいて、2次転写ローラ19でトナー画像を裏面に転写している記録媒体にジャムが発生したものを示す。この場合において、ジャム要因紙である「2−2」(すなわち、2部目の2頁目)を除去し、仮に、そのまま、印刷処理を再開した場合には、「3−2」(すなわち3部目の2頁)の裏面に、2部目の2頁目の内容が印刷されることになる。このため、2部目については、印刷物の順番を正規の順番にすることができない。そのため、「2−2」の印刷内容を破棄して「3−2」に正規の印刷内容を印刷し、ジャム要因紙と同一の部を構成する「2−1」及び「2−3」は、再利用不可能な記録媒体として、正常印刷した印刷物異なる場所に排出する。一方、正常印刷した印刷物は、正規の排出トレイに排出する。
次に、図16におけるステップS101の印刷順決定処理について説明する。印刷順決定処理は、印刷順制御部603において行われる。印刷順制御部603は、印刷条件保持部602で保持する情報に基づき、識別情報を作成する。そして、印刷順制御部603は、当該識別情報と、画像を形成する記録紙Pとを関連付ける。
次に、当該識別情報と、画像を形成する記録紙Pとの関連付けについて図18を用いて説明する。識別情報は、ジョブ情報と、部の部情報と、部を構成する頁情報とによって構成される。
ジョブ情報は、例えば、「J0」、「J1」、「J2」等のように作成される。ジョブ情報は、例えば、複写機のADFに原稿が載置された状態において、「コピー」ボタンが押し下げ操作された場合に、1つのジョブ情報が作成される。最初に、記録紙Pに画像形成が行われるジョブ情報が「J0」であり、次に、記録紙Pに画像形成が行われるジョブ情報が「J1」であり、最後に、記録紙Pに画像形成が行われるジョブ情報が「J2」である。
部情報は、例えば、「B0」、「B1」、「B2」のように作成される。部情報は、例えば、複写機のADFに原稿が載置された状態において、「部数」欄にテンキーによる入力が行われずに「コピー」ボタンが押し下げ操作された場合、又は、「部数」欄にテンキーによって数字が入力された場合、部情報が作成される。例えば、複数頁の原稿をADFに載置した状態において、「部数」欄にテンキーによる入力が行われずに「コピー」ボタンが押し下げ操作された場合、部情報は「B0」である。一方、「部数」欄にテンキーによって数字が入力された場合、当該入力された数字に対応する部情報が作成される。例えば、図18に示す「B1」は、複数頁で構成される印刷物を2部形成することを表示する。また、図示省略するが、「B2」は、複数頁で構成される印刷物を3部形成することを表示する。また、図18において、同一の部情報が関連付けられた印刷物をBUで表示する。
頁情報は、例えば、「0」、「1」、「2」のように数字で作成される。頁情報は、複写機のADFに原稿が載置された状態において、「コピー」ボタンが押し下げ操作された場合、ADFによって読み取った原稿の枚数に対応して、印刷物の頁情報が作成される。例えば、3枚の原稿をADFに載置した状態において、「コピー」ボタンが押し下げ操作された場合、最初の原稿の頁情報が「0」であり、次の原稿の頁情報が「1」であり、最後の原稿の頁情報が「2」である。
次に、図16を用いて、本実施形態の画像形成装置100における画像形成処理について説明する。図16は、制御部200により実行される画像形成処理の手順を示すフローチャートである。
制御部200は、先ず、印刷順制御部603において印刷順決定処理を行う(ステップS101)。より具体的に説明すると、印刷順制御部603は、印刷順決定処理においてDFE102から印刷ジョブの要求をされた場合には、印刷順制御部603において、印刷ジョブの印刷枚数、1部を構成する記録紙Pの頁数等の印刷条件を作成し、印刷条件保持部602で当該印刷条件を保持する。
その後、画像形成手段10等を駆動する(ステップS102)。より具体的に説明すると、制御部200は、印刷順制御部603によって決定された印刷順に基づいて、給紙手段300、搬送手段310、画像形成手段10等を制御しながら駆動して、記録紙Pの搬送を行いながら記録紙Pに画像を形成する。
そして、画像形成処理の途中において、異常検出手段によってジャムを検出した場合には(ステップS103でYes)、搬送手段310を停止し、画像形成動作を停止する(ステップS104)。この場合において、ジャム要因紙の搬送路Rの下流に位置する記録紙Pで排出可能な記録紙Pが存在すれば、当該記録紙Pをそのまま排出手段90に排出して画像形成処理を終了してもよい。
一方、画像形成処理において、異常検出手段によってジャムが検出されない場合には(ステップS103でNo)、ステップS105に進む。
画像形成処理が終了していれば(ステップS105でYes)、画像形成処理を終了する。一方、画像形成処理が終了していなければ(ステップS105でNo)、ステップS101に戻る。
また、画像形成動作を停止した後、制御部200は、利用者がジャム要因紙を画像形成装置100の内部における搬送路Rから取り出すのを待機する(ステップS106でNo)。そして、制御部200は、利用者がジャム要因紙を画像形成装置100の内部における搬送路Rから取り出し、利用者が装置本体1のドアを閉めたことをドアセンサS50によって検知した場合、ジャム処理が終了したと判断し(ステップS106でYes)、ステップ107に進む。
ステップ107では、再利用可能判定処理を行い、その後、ステップS108に進む。再利用可能判定処理は、後述において詳細に説明する。
また、ステップ108において、再利用可能判定処理の結果に基づき、再利用可能な記録紙Pがなければ(ステップ108でNo)、搬送路Rに残留する記録紙Pが存在すると、次のジョブにおける画像形成処理の邪魔になるため、全機内残留記録紙を搬送路Rから排出し(ステップS109)、ステップS111に進む。
ステップ108において、再利用可能判定処理の結果に基づき、再利用可能な記録紙Pがあれば(ステップ108でYes)、当該記録紙Pを除いた他の記録紙Pは、再度の画像形成処理において落丁の原因となるため、再利用することができない記録紙P(つまり、再利用可能な機内残留記録紙以外の記録紙P)を搬送路Rから排出し(ステップS110)、ステップS111に進む。
ステップ111において、利用者がジョブキャンセルを行った場合には(ステップS111でYes)、画像形成処理を終了する。
一方、ステップ111において、利用者がジョブキャンセルを行わない場合には(ステップS111でNo)、印刷順再決定処理を行い(ステップS112)、その後、ステップS102に戻る。
次に、図16におけるステップS107の再利用可能判定処理について説明する。図17は、制御部200の記録紙再利用判定部605により実行される再利用可能判定処理の手順を示すフローチャートである。この処理は、画像形成装置100の内部に残留する複数枚の記録紙P(以下、単に、「機内残留紙」と省略する)において、再利用可能な記録紙Pと、再利用不可能な記録紙Pとの判定を行う処理である。
先ず、制御部200は、ジャム要因紙の搬送路Rにおける位置を位置検出手段S30によって特定し、当該記録紙Pの識別情報をRAM203から参照する。そして、機内残留紙のそれぞれに対して当該記録紙Pの識別情報におけるジョブ情報と、ジャム要因紙の識別情報におけるジョブ情報とが同一であるか否かを判定する(ステップS201)。この判定を行う理由は、連続して印刷ジョブが送信された場合には、画像形成装置100の内部にジョブ情報が異なる複数枚の記録紙Pが存在する可能性があるためである。
判定対象の記録紙Pの識別情報におけるジョブ情報が、ジャム要因紙の識別情報におけるジョブ情報と同一である場合(ステップS201でYes)、ステップS202に進む。
一方、判定対象の記録紙Pの識別情報におけるジョブ情報が、ジャム要因紙の識別情報におけるジョブ情報と同一でない場合(ステップS201でNo)、ステップS203に進む。ステップS203では、排出可能な排紙トレイがあるか否か判定する。排出可能なトレイがなければ(ステップS203でNo)、再利用不能と判定し(ステップS204)、この処理を終了する。一方、排出可能なトレイがあれば(ステップS203でYes)、再利用可能と判定し(ステップS205)、この処理を終了する。
本実施形態の画像形成装置100の排出手段90は、少なくとも、第1排出トレイ91と、第2排出トレイ92と、第3排出トレイ93とを有する。制御部200は、ステップ205において、再利用可能と判定した記録紙Pを第1排出トレイ91に排出する。つまり、制御部200は、落丁のない印刷物を第1排出トレイ91に排出する。また、制御部200は、ステップ204において、再利用不能と判定した記録紙Pを第2排出トレイ92に排出する。つまり、制御部200は、適正な印刷物を構成しない記録紙Pを第2排出トレイ92に排出する。さらに、制御部200は、ステップS203:Noにおいて、排出可能なトレイを第3排出トレイ93とし、ジャム要因紙の識別情報におけるジョブ情報と異なるジョブ情報を有する識別情報が関連付けられた記録紙Pを、第3排出トレイ93に排出する。つまり、制御部200は、第1排出トレイ91に排出されたジョブ情報とは異なるジョブ情報が関連付けられた記録紙Pを第3排出トレイ93に排出する。
一方、ステップS202では、判定対象の記録紙Pの識別情報における部情報が、ジャム要因紙の識別情報における部情報と同一であるか否かを判定する(ステップS202)。判定対象の記録紙Pの識別情報における部情報が、ジャム要因紙の識別情報における部情報と同一である場合(ステップS202でYes)、当該記録紙Pは再利用不能と判定し(ステップS204)、この処理を終了する。この判定を行う理由は、ジャム要因紙が搬送路Rから取り除かれるため、当該ジャム要因紙によって構成される印刷物に落丁が発生するため、この落丁を防止するためである。
一方、判定対象の記録紙Pの識別情報における部情報が、ジャム要因紙の識別情報における部情報と同一でない場合(ステップS202でNo)、当該記録紙Pは再利用可能と判定し(ステップS205)、この処理を終了する。この判定を行う理由は、ジャム要因紙が搬送路Rから取り除かれても、ジャム要因紙の搬送路Rにおける上流側に位置する記録紙P、及び、ジャム要因紙の搬送路Rにおける下流側に位置する記録紙Pは、適正に画像形成が可能なため、これらの記録紙Pが無駄になることを防止することができる。特に、本実施形態の画像形成装置100は、ジャム要因紙の上流側に位置する記録紙Pが無駄になることを防止することができる。
本実施形態の画像形成装置100によって形成される印刷物について図19を用いて説明する。一連の画像形成処理においてジャムが発生しない場合、(1)に示すように、2頁の記録紙Pによって構成する1部の印刷物が複数形成される。
一連の画像形成処理において、(2)に示すように、2部目における2頁目にジャムが発生した場合、1部目、3部目、4部目等の印刷物を落丁のない適正な印刷物に形成することができる。
一連の画像形成処理において、(3)に示すように、2部目における2頁目にジャムが発生した場合、ジャム発生要因の記録紙Pを含む2部目の印刷物は、すべての印刷物を形成した後に、別途、2部目の印刷物を形成してもよい。
本実施形態に係る画像形成装置100は、以下の構成を有する。記録紙再利用判定部605は、複数頁複数部の画像形成する処理において、搬送に異常が発生した記録紙Pの識別情報における部情報と異なる識別情報の部情報が関連付けられた記録紙Pを再利用可能な記録紙Pと判定する。そのため、本実施形態に係る画像形成装置100は、搬送に異常が発生した記録紙Pの下流側に位置する記録紙P、及び上流側に位置する記録紙Pをそれぞれ再利用することができ、記録紙Pが無駄になることを防止することができる。
本実施形態に係る画像形成装置100は、以下の構成を有する。記録紙再利用判定部605は、搬送に異常が発生した記録紙Pの識別情報における部情報と異なる識別情報の部情報が関連付けられた記録紙Pを第1排出トレイ91に排出する決定を行う。その上、記録紙再利用判定部605は、搬送に異常が発生した記録紙Pの識別情報における部情報と同一の識別情報の部情報が関連付けられた記録紙Pを第2排出トレイ92に排出する決定を行う。そのため、本実施形態に係る画像形成装置100は、落丁がある印刷物と、落丁のない印刷物とを異なる排出トレイに排出することができる。この結果、本実施形態に係る画像形成装置100は、利用者が、落丁がある印刷物と落丁のない印刷物とを仕分ける作業を不要にすることができ、利用者の利便性を向上することができる。
本実施形態に係る画像形成装置100は、以下の構成を有する。記録紙再利用判定部605は、搬送に異常が発生した記録紙Pの識別情報におけるジョブ情報と異なる識別情報のジョブ情報が関連付けられた記録紙Pを第3排出トレイ93に排出する決定を行う。そのため、本実施形態に係る画像形成装置100は、ジョブ情報が異なる印刷物が、同一の排出トレイに排出されることを防止することができる。この結果、本実施形態に係る画像形成装置100は、異なるジョブ情報の印刷物を利用者が仕分ける必要をなくし、利便性を向上することができる。
なお、上記実施形態において、複写機における制御部200の各部の機能のいずれかがプログラムの実行によって実現される場合、そのプログラムは、ROM202等に予め組み込まれて提供される。また、上記実施形態に係る複写機で実行されるプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)、フレキシブルディスク(FD)、CD−R(Compact Disc Recordable)、又はDVD(Digital Versatile Disc)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。また、上記実施形態に係る複写機で実行されるプログラムをインターネット上のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、上記実施形態に係る複写機で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供又は配布するように構成してもよい。また、上記実施形態に係る複写機で実行されるプログラムは、上述した制御部200の各部のいずれかを含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしては制御部200のCPU201が上述のROM202からプログラムを読みだして実行することにより、上記の各部の機能がCPU201(主記憶部装置)にロードされて生成されるようになっている。
10 画像形成手段
90 排出手段
91 第1排出トレイ
92 第2排出トレイ
93 第3排出トレイ
100 画像形成装置
200 制御部
310 搬送手段
603 印刷順制御部
604 搬送制御部
605 記録紙再利用判定部
S30 位置検出手段(異常検出手段)
P 記録紙
R 搬送路
特開2013−235137号公報

Claims (5)

  1. 記録紙を搬送路に沿って搬送する搬送手段と、
    前記搬送路における複数の前記記録紙のそれぞれの位置を検出する位置検出手段と、
    前記搬送路において前記記録紙の搬送に異常が発生した位置を検出する異常検出手段と、
    前記異常検出手段によって前記搬送路における前記記録紙の搬送に異常が検出された場合には、前記搬送手段を停止する搬送制御部と、
    印刷ジョブに基づいて、前記記録紙の表面および裏面の少なくとも一方に画像形成を行う画像形成手段と、
    複数頁複数部の画像形成する処理において、前記記録紙に形成する画像の順番を決定し、前記記録紙のそれぞれに部情報及び頁情報の識別情報を関連付ける印刷順制御部と、
    前記印刷ジョブ、前記印刷順制御部が決定した画像形成の順番、前記搬送路における複数の前記記録紙のそれぞれの位置、及び、前記記録紙の搬送に異常が発生した位置に基づいて、前記搬送路に存在する複数枚の前記記録紙のうち、再利用可能な前記記録紙と、再利用不能な記録紙とを判定する記録紙再利用判定部と、
    を備える画像形成装置において、
    前記記録紙再利用判定部は、複数頁複数部の画像形成する処理において、前記搬送に異常が発生した前記記録紙の前記識別情報における前記部情報と同一の前記識別情報の前記部情報が関連付けられた前記記録紙を再利用不能な記録紙と判定し、前記搬送に異常が発生した前記記録紙の前記識別情報における前記部情報と異なる前記識別情報の前記部情報が関連付けられた前記記録紙を再利用可能な記録紙と判定する、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記記録紙を排出する第1排出トレイと第2排出トレイとを有する排出手段をさらに有し、
    前記記録紙再利用判定部は、
    前記搬送に異常が発生した前記記録紙の前記識別情報における前記部情報と異なる前記識別情報の前記部情報が関連付けられた前記記録紙を前記第1排出トレイに排出する決定を行い、
    前記搬送に異常が発生した前記記録紙の前記識別情報における前記部情報と同一の前記識別情報の前記部情報が関連付けられた前記記録紙を前記第2排出トレイに排出する決定を行う、
    請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記排出手段は、第3排出トレイをさらに有し、
    前記印刷順制御部の前記識別情報は、複数の印刷ジョブが入力された場合のジョブ情報を含み、
    前記記録紙再利用判定部は、前記搬送に異常が発生した前記記録紙の前記識別情報における前記ジョブ情報と異なる前記識別情報の前記ジョブ情報が関連付けられた前記記録紙を前記第3排出トレイに排出する決定を行う、
    請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 記録紙を搬送路に沿って搬送する搬送手段と、
    前記搬送路における複数の前記記録紙のそれぞれの位置を検出する位置検出手段と、
    前記搬送路において前記記録紙の搬送に異常が発生した位置を検出する異常検出手段と、
    前記異常検出手段によって前記搬送路における前記記録紙の搬送に異常が検出された場合には、前記搬送手段を停止する搬送制御部と、
    印刷ジョブに基づいて、前記記録紙の表面および裏面の少なくとも一方に画像形成を行う画像形成手段と、
    を備えた画像形成装置で実行する記録紙再利用方法であって、
    複数頁複数部の画像形成する処理において、前記記録紙に形成する画像の順番を決定し、前記記録紙のそれぞれに部情報及び頁情報の識別情報を関連付ける印刷順制御ステップと、
    前記印刷ジョブ、前記印刷順制御ステップにおいて決定した画像形成の順番、前記搬送路における複数の前記記録紙のそれぞれの位置、及び、前記記録紙の搬送に異常が発生した位置に基づいて、前記搬送路に存在する複数枚の前記記録紙のうち、再利用可能な前記記録紙と、再利用不能な記録紙とを判定する記録紙再利用判定ステップと、
    を含み、
    前記記録紙再利用判定ステップは、複数頁複数部の画像形成する処理において、前記搬送に異常が発生した前記記録紙の前記識別情報における前記部情報と同一の前記識別情報の前記部情報が関連付けられた前記記録紙を再利用不能な記録紙と判定し、前記搬送に異常が発生した前記記録紙の前記識別情報における前記部情報と異なる前記識別情報の前記部情報が関連付けられた前記記録紙を再利用可能な記録紙と判定する、
    ことを特徴とする記録紙再利用方法。
  5. 記録紙を搬送路に沿って搬送する搬送手段と、
    前記搬送路における複数の前記記録紙のそれぞれの位置を検出する位置検出手段と、
    前記搬送路において前記記録紙の搬送に異常が発生した位置を検出する異常検出手段と、
    前記異常検出手段によって前記搬送路における前記記録紙の搬送に異常が検出された場合には、前記搬送手段を停止する搬送制御部と、
    印刷ジョブに基づいて、前記記録紙の表面および裏面の少なくとも一方に画像形成を行う画像形成手段と、
    を備えた画像形成装置が有するコンピュータに、
    複数頁複数部の画像形成する処理において、前記記録紙に形成する画像の順番を決定し、前記記録紙のそれぞれに部情報及び頁情報の識別情報を関連付ける印刷順制御ステップと、
    前記印刷ジョブ、前記印刷順制御ステップにおいて決定した画像形成の順番、前記搬送路における複数の前記記録紙のそれぞれの位置、及び、前記記録紙の搬送に異常が発生した位置に基づいて、前記搬送路に存在する複数枚の前記記録紙のうち、再利用可能な前記記録紙と、再利用不能な記録紙とを判定する記録紙再利用判定ステップと、
    を実行させ、
    前記記録紙再利用判定ステップは、複数頁複数部の画像形成する処理において、前記搬送に異常が発生した前記記録紙の前記識別情報における前記部情報と同一の前記識別情報の前記部情報が関連付けられた前記記録紙を再利用不能な記録紙と判定し、前記搬送に異常が発生した前記記録紙の前記識別情報における前記部情報と異なる前記識別情報の前記部情報が関連付けられた前記記録紙を再利用可能な記録紙と判定する、
    ことを特徴とするプログラム。
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