JP2023084228A - 搬送装置、及び、画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】対向ガイド部材に対向する2つの開閉可能なガイド部材の間にシートが引っ掛かることなく、2つのガイド部材を閉鎖したときの互いの位置関係を精度良く定める。【解決手段】対向ガイド部材60にそれぞれ対向して搬送路K4、K5を形成する、開閉ガイド部材50と搖動ガイド部材46とが設けられている。また、幅方向に対して開閉ガイド部材50の一部と搖動ガイド部材46の一部とが櫛歯状に重なる重合部Xが、対向ガイド部材60に対向するように形成されている。また、開閉ガイド部材50は、閉鎖時において、搖動ガイド部材46が対向ガイド部材60から離れる方向に搖動するのを規制する規制部52が設けられている。そして、開閉ガイド部材50の開放時に、規制部52による搖動ガイド部材46の規制が解除されて、搖動ガイド部材46の対向位置から離れた退避位置への搖動が可能になる。【選択図】図3

Description

この発明は、シートを搬送する搬送装置と、それを備えた複写機、プリンタ、ファクシミリ、又は、それらの複合機や印刷機等の画像形成装置に関するものである。
従来から、複写機やプリンタ等の画像形成装置において、搬送装置の内部を開放して両面搬送路などの搬送路でジャム(紙詰り)したシートを取り除くために、開閉ガイド部材とともに対向ガイド部材を開閉可能に構成する技術が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
詳しくは、特許文献1では、両面搬送路(開閉ガイド部材と対向ガイド部材とによって形成された搬送路)が形成された搬送ユニットが開閉可能に構成されている。
従来の搬送装置は、搬送方向に沿うように並設された2つのガイド部材をそれぞれ対向ガイド部材に対向させて搬送路を形成した場合に、一方のガイド部材(開閉ガイド部材)のみを対向ガイド部材とともに開閉可能に構成して、他方のガイド部材を開閉できないように固定してしまうと、2つのガイド部材に跨るようにシートがジャムしてしまったときに、ガイド部材(開閉ガイド部材)とともに対向ガイド部材を開放しようとしても、ジャムしたシートに対向ガイド部材が干渉して開放することができない不具合が生じてしまっていた。
このような不具合を解決するために、2つのガイド部材(開閉ガイド部材、搖動ガイド部材)をそれぞれ開閉可能に構成する方策が考えられる。しかし、その場合に、2つのガイド部材を閉鎖したときの互いの位置関係が精度良く定まらない不具合や、2つのガイド部材が隣接する部分に隙間が形成されて搬送中のシートが引っ掛かってジャムしてしまう不具合が生じてしまう可能性があった。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、搬送方向に沿うように並設された2つのガイド部材をそれぞれ対向ガイド部材に対向させて搬送路を形成して、2つのガイド部材をそれぞれ開閉可能に構成した場合であっても、2つのガイド部材の間にシートが引っ掛かることなく、2つのガイド部材を閉鎖したときの互いの位置関係が精度良く定まる、搬送装置、及び、画像形成装置を提供することにある。
この発明における搬送装置は、対向ガイド部材に対向してシートが搬送される搬送路を形成するとともに、閉鎖された装置の内部を開放するように支軸を中心に前記対向ガイド部材とともに回動可能な開閉ガイド部材と、前記開閉ガイド部材に対して搬送方向上流側又は搬送方向下流側に設置されて、前記開閉ガイド部材とともに前記対向ガイド部材に対向して前記搬送路を形成するとともに、回転軸を中心に搖動可能な搖動ガイド部材と、を備え、前記支軸及び前記回転軸が延びる幅方向に対して前記開閉ガイド部材の一部と前記搖動ガイド部材の一部とが櫛歯状に重なる重合部が、前記対向ガイド部材に対向するように形成され、前記開閉ガイド部材は、閉鎖時において、前記搖動ガイド部材が前記対向ガイド部材に対向する対向位置から離れる方向に搖動するのを規制する規制部を具備し、前記開閉ガイド部材の開放時に、前記規制部による前記搖動ガイド部材の規制が解除されて、前記搖動ガイド部材の前記対向位置から離れた退避位置への搖動が可能になり、前記搖動ガイド部材が前記退避位置に位置しているときに、前記対向ガイド部材の回動が妨げられないものである。
本発明によれば、搬送方向に沿うように並設された2つのガイド部材をそれぞれ対向ガイド部材に対向させて搬送路を形成して、2つのガイド部材をそれぞれ開閉可能に構成した場合であっても、2つのガイド部材の間にシートが引っ掛かることなく、2つのガイド部材を閉鎖したときの互いの位置関係が精度良く定まる、搬送装置、及び、画像形成装置を提供することができる。
この発明の実施の形態における画像形成装置を示す全体構成図である。 搬送装置における開放動作を示す概略図である。 搬送装置を示す構成図である。 搖動ガイド部材と開閉ガイド部材との重合部を幅方向に示す図である。 搬送装置が開放されていく状態を示す図である。 搬送装置が開放された状態を示す図である。 従来の搬送装置が開放されていく状態を示す図である。 変形例1としての、搬送装置を示す構成図である。 図8の搬送装置が開放されていく状態を示す図である。 図9の搬送装置が開放された状態を示す図である。 変形例2としての、搬送装置が開放された状態を示す図である。 図11の搬送装置が閉鎖されていく状態を示す図である。 図11の搬送装置が閉鎖された状態を示す図である。
以下、この発明を実施するための形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
まず、図1にて、画像形成装置1における全体の構成・動作について説明する。
図1に示すように、本実施の形態における画像形成装置1は、タンデム型カラープリンタである。画像形成装置本体1の上方にあるボトル収容部101には、各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)に対応した4つのトナーボトル102Y、102M、102C、102Kが着脱可能(交換可能)に設置されている。
ボトル収容部101の下方には中間転写ユニット85が配設されている。その中間転写ユニット85の中間転写ベルト78(像担持体)に対向するように、各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)に対応した作像部4Y、4M、4C、4Kが並設されている。
画像形成装置本体1の下方には、用紙等のシートPが複数枚重ねて収納された給紙部12(給紙カセット)が設置されている。
また、画像形成装置本体1の右方には、シートPをスタック部100に向けて搬送(排出)したり、シートPを反転(スイッチバック)させて両面搬送路K5を搬送したりするための搬送装置30(両面搬送ユニット)が設置されている。
各作像部4Y、4M、4C、4Kには、それぞれ、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kが配設されている。また、各感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kの周囲には、それぞれ、帯電部75、現像装置76、クリーニング装置77、除電部、等が配設されている。そして、各感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上で、作像プロセス(帯電工程、露光工程、現像工程、転写工程、クリーニング工程)がおこなわれて、各感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kの表面に各色の画像が形成されることになる。
感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kは、メインモータによって図1の時計方向に回転駆動される。そして、帯電部75の位置で、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kの表面が一様に帯電される(帯電工程である。)。
その後、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kの表面は、露光部3(書込み部)から発せられたレーザ光の照射位置に達して、この位置での露光走査によって各色に対応した静電潜像が形成される(露光工程である。)。
その後、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kの表面は、現像装置76との対向位置に達して、この位置で静電潜像が現像されて、各色のトナー像が形成される(現像工程である。)。
その後、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kの表面は、中間転写ベルト78及び第1転写バイアスローラ79Y、79M、79C、79Kとの対向位置に達して、この位置で感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上のトナー像が中間転写ベルト78上に転写される(1次転写工程である。)。このとき、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kの表面には、僅かながら未転写トナーが残存する。
その後、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kの表面は、クリーニング装置77との対向位置に達して、この位置で感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上に残存した未転写トナーがクリーニング装置77のクリーニングブレードによって機械的に回収される(クリーニング工程である。)。
最後に、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kの表面は、除電部との対向位置に達して、この位置で感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上の残留電位が除去される。
こうして、感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上でおこなわれる、一連の作像プロセスが終了する。
その後、現像工程を経て各感光体ドラムの表面に形成した各色のトナー像を、中間転写ベルト78の表面に重ねて転写する。こうして、中間転写ベルト78の表面にカラー画像が形成される。
ここで、中間転写ユニット85は、中間転写ベルト78、4つの1次転写バイアスローラ79Y、79M、79C、79K、2次転写バックアップローラ82、クリーニングバックアップローラ83、テンションローラ84、中間転写クリーニング装置80、等で構成される。中間転写ベルト78は、3つのローラ82~84によって張架・支持されるとともに、メインモータに連結された1つのローラ82の回転駆動によって図1中の矢印方向に無端移動される。
4つの1次転写バイアスローラ79Y、79M、79C、79Kは、それぞれ、中間転写ベルト78を感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kとの間に挟み込んで1次転写ニップを形成している。そして、1次転写バイアスローラ79Y、79M、79C、79Kに、トナーの極性とは逆の転写バイアスが印加される。
そして、中間転写ベルト78は、矢印方向に走行して、各1次転写バイアスローラ79Y、79M、79C、79Kの1次転写ニップを順次通過する。こうして、感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上の各色のトナー像が、中間転写ベルト78の表面に重ねて1次転写される(1次転写工程である。)。
その後、各色のトナー像が重ねて1次転写された中間転写ベルト78は、転写装置としての2次転写ローラ89との対向位置に達する。この位置では、2次転写バックアップローラ82が、2次転写ローラ89(転写装置)との間に中間転写ベルト78を挟み込んで2次転写ニップを形成している。そして、中間転写ベルト78上に形成された4色のトナー像は、この2次転写ニップの位置に搬送されたシートP上に転写される(2次転写工程である。)。このとき、中間転写ベルト78には、シートPに転写されなかった未転写トナーが残存する。
その後、中間転写ベルト78は、中間転写クリーニング装置80の位置に達する。そして、この位置で、中間転写ベルト78上の未転写トナーが回収される。
こうして、中間転写ベルト78上でおこなわれる、一連の転写プロセスが終了する。
ここで、2次転写ニップの位置に搬送されるシートPは、装置本体1の下方に配設された給紙部12から、第1、第2搬送路K0、K1を経由して搬送されたものである。
詳しくは、給紙部12には、用紙等のシートPが複数枚重ねて収納されている。そして、給紙ローラ31が図1中の反時計方向に回転駆動されると、給紙ローラ31とフリクションパッド32との間に挟まれた一番上のシートPが、第1、第2搬送路K0、K2を形成するガイド板に案内されながら、レジストローラ対33(タイミングローラ対)のローラ間に向けて給送される。
レジストローラ対33(タイミングローラ対)に搬送されたシートPは、回転駆動を停止したレジストローラ対33のローラニップ(ニップ部)の位置で一旦停止する。そして、中間転写ベルト78上のカラー画像にタイミングを合わせて、レジストローラ対33が回転駆動されて、シートPが2次転写ニップ(画像形成部)に向けて搬送される。こうして、シートP上に、所望のカラー画像が転写される。
その後、2次転写ニップ(画像形成部)の位置でカラー画像が転写されたシートPは、第2搬送路K1を経由して、定着装置20の位置に搬送される。そして、この位置(定着ベルト21と加圧ローラ22とが圧接して形成された定着ニップ部である。)で、熱と圧力とにより、表面に担持されたトナー像がシートP上に定着される(定着工程である。)。
そして、定着工程後のシートPは、第2搬送路K1を通過して、切替部材45(分岐爪)によって排出搬送路K2に案内されて、排出ローラ対として機能する第1、第2ローラ40、41によって、装置外へと排出される。第1、第2ローラ40、41によって装置外に排出されたシートPは、出力画像として、スタック部100上に順次スタックされる。
こうして、画像形成装置における、一連の画像形成プロセスが完了する。
ここで、上述した給紙部12からスタック部100に至るシートP(又は、画像形成装置1)の動作は、片面プリントモード(シートPのオモテ面のみに画像を形成するモードである。)が選択されている場合のものである。
なお、片面プリントモード時(又は、両面プリントモード時において両面へのプリントが終了した後のシートPをスタック部100に排出するとき)には、排出搬送路K2を開放して中継搬送路K3を閉鎖するように切替部材45が回動軸を中心にして反時計方向に回動した位置(図1に示す位置である。)で停止することになる。
これに対して、両面プリントモード(シートPのオモテ面とウラ面とにそれぞれ画像を形成するモードである。)が選択されている場合には、以下のようにシートP(又は、画像形成装置1)が動作することになる。
給紙部12から給送されたシートPが、第1、第2搬送路K0、K1、2次転写ニップを経由して定着装置20に達するまでの工程は、片面プリントモード時のものと同様である。そして、定着工程後のシートP(オモテ面に画像が形成された状態のものである。)は、切替部材45によって中継搬送路K3を経由してスイッチバック搬送路K4に案内される。このとき、排出搬送路K2を閉鎖して中継搬送路K3を開放するように切替部材45が回動軸を中心にして時計方向に回動した位置で停止することになる。
そして、スイッチバック搬送路K4において、シートPの後端部(搬送方向の後端部である。)が反転ローラ42と第2ローラ40とのニップ部に達すると(シートPの後端部が中継搬送路K3と両面搬送路K5との分岐点を通過すると)、反転ローラ42の回転駆動を一時的に停止させる。このとき、シートP(オモテ面に対して定着工程が施された後のシートPである。)は、反転ローラ42によって後端部が保持された状態で、先端部の側が装置の外部(スタック部100の上方の位置である。)に露呈した状態になる。
その後、反転ローラ42を逆方向に回転駆動することで、シートPの搬送方向を反転(逆転)させて、両面搬送路K5に向けてシートPを搬送する。このとき、中継搬送路K3を閉鎖して排出搬送路K2(及び、両面搬送路K5)を開放するように切替部材45が回動軸を中心にして反時計方向に回動した位置で停止している(図1、図3の状態である)。
その後、図1を参照して、両面搬送路K5に導かれたシートPは、両面搬送路K5に設置された複数の搬送ローラ47、48によって搬送されて、2次転写ニップの位置に導かれる。そして、シートPは、この位置で、オモテ面への2次転写工程時と同じように、ウラ面への2次転写工程がおこなわれて、その後に定着装置20に向けて搬送されて、ウラ面への定着工程がおこなわれる。
そして、定着工程後のシートP(両面へのプリントが終了した後のシートPである。)は、先に説明したように、排出搬送路K2を経て第1、第2ローラ40、41のニップ部に導かれて、第1、第2ローラ40、41によって装置外へと排出されて、スタック部100上に順次スタックされる。
以下、図2~図6等を用いて、本実施の形態における搬送装置30(画像形成装置1)の、特徴的な構成・動作について詳述する。
先に図1を用いて説明したように、本実施の形態における画像形成装置1の右側方には、両面プリントモードを実行可能な搬送装置30(両面搬送ユニット)が設けられている。
そして、図2(A)、図3等を参照して、この搬送装置30(両面搬送ユニット)は、第1ユニットとして機能する開閉ガイド部材50と、第2ユニットとして機能する対向ガイド部材60と、が設けられている。開閉ガイド部材50(第1ユニット)は、スイッチバック搬送路K4の一部と、両面搬送路K5の一部と、を形成するためのユニットである。これに対して、対向ガイド部材60(第2ユニット)は、第2搬送路K1と、中継搬送路K3と、スイッチバック搬送路K4の一部と、両面搬送路K5の一部と、を形成するためのユニットである。
ここで、図2(A)、(B)を参照して、搬送装置30(両面搬送ユニット)は、画像形成装置1の内部を開閉するために、開閉ガイド部材50と対向ガイド部材60とが一体的に支軸30aを中心に回動可能に構成されている。
具体的に、図2(A)(及び、図1)に示すように閉鎖状態の開閉ガイド部材50及び対向ガイド部材60が、図2(B)に示すように支軸30aを中心に時計方向(矢印方向)に回動されると、搬送装置30(及び、画像形成装置本体1)の内部の一部(第2搬送路K1や定着装置20などである。)が開放(露呈)されて、第2搬送路K1などでジャムしたシートPを取り除いたり、定着装置20を着脱してメンテナンスをおこなったりすることが可能になる。
なお、本実施の形態において、対向ガイド部材60(第2ユニット)は、開閉ガイド部材50(第1ユニット)の支軸30aを中心にした回動に連動することなく、支軸30aを中心に回動可能に構成されている。
すなわち、図2(B)、(C)を参照して、対向ガイド部材60(第2ユニット)は、開閉ガイド部材50(第1ユニット)に対して、支軸30aを中心に相対的に回動可能に構成されている。
具体的に、図2(B)に示すように開放状態の開閉ガイド部材50及び対向ガイド部材60に対して、図2(C)に示すように支軸30aを中心に開閉ガイド部材50のみが時計方向(矢印方向)にさらに回動されると、搬送装置30の内部の一部(両面搬送路K5などである。)が開放(露呈)されて、両面搬送路K5などでジャムしたシートPを取り除くことが可能になる。
なお、図示は省略するが、図2(A)の閉鎖状態から、対向ガイド部材60を回動することなく、開閉ガイド部材50のみを支軸30aを中心にして時計方向に回動させることもできる。さらには、図2(B)の開放状態から、開閉ガイド部材50を回動することなく、対向ガイド部材60のみを支軸30aを中心にして反時計方向に回動させることもできる。
ここで、図3(及び、図5、図6)等を参照して、開閉ガイド部材50は、対向ガイド部材60に対向してシートPが搬送される搬送路(スイッチバック搬送路K4から両面搬送路K5に至る搬送路を含むものである。)を形成するとともに、閉鎖された搬送装置30(及び、画像形成装置本体1)の内部を開放するように支軸30aを中心に対向ガイド部材60とともに回動可能に構成された第1ユニットである。
開閉ガイド部材50には、対向ガイド部材60(対向ガイド面61)に対向する両面ガイド面51(両面ガイド板)が形成されている。
本実施の形態において、対向ガイド部材60は、先に図2(C)を用いて説明したように、開閉ガイド部材50(第1ユニット)の回動に連動することなく、支軸30aを中心に回動可能に構成された第2ユニットである。
また、本実施の形態において、対向ガイド部材60(第2ユニット)には、中継搬送路K3や第2搬送路K1などを形成するガイド部としての搬送ガイド面62(搬送ガイド板)が一体的に形成されている。具体的に、対向ガイド部材60(第2ユニット)において、搬送ガイド面62(ガイド部)は、対向ガイド面61が形成された側とは異なる側(画像形成装置本体1に近い側である。)に形成されている。
なお、本実施の形態における搬送装置30には、先に図1等を用いて説明したように、中継搬送路K3、スイッチバック搬送路K4、両面搬送路K5、切替部材45、が設けられている。
中継搬送路K3は、定着工程後のシートPをスイッチバック搬送路K4に向けて搬送するための搬送路である。
スイッチバック搬送路K4は、シートPの搬送方向の向きを反転させるための搬送路である。
両面搬送路K5は、スイッチバック搬送路K4で反転されたシートPが搬送される搬送路である。
切替部材45は、中継搬送路K3からスイッチバック搬送路K4へのシートPの搬送と、スイッチバック搬送路K4から両面搬送路K5へのシートPの搬送と、を切替えるための部材である。
具体的に、前者の場合には切替部材45が回動軸を中心に時計方向に回動して図3の破線で示す位置に位置して、後者の場合には切替部材45が回動軸を中心に反時計方向に回動して図3の実線で示す位置に位置することになる。
また、切替部材45には、後述する搖動ガイド部材46(反転ガイド面47)に対向してスイッチバック搬送路K4の一部を形成したり、対向ガイド部材60の搬送ガイド面62に対向して中継搬送路K3を形成したりするための、ガイド面(図3の上面である。)が形成されている。また、切替部材45には、排出搬送路K2を形成するためのガイド面(図3の下面である。)も形成されている。
なお、本実施の形態では、図3を参照して、幅方向(図3の紙面垂直方向であって、図4の左右方向である。)に対して、切替部材45の一部と対向ガイド部材60の一部と、が櫛歯状に重なるように構成されている。
すなわち、切替部材45が図3の位置に位置しているとき、対向ガイド部材60に隣接する部分が隙間なくオーバーラップしている。
このように構成することで、第2搬送路K1から排出搬送路K2へのシートPの搬送や、スイッチバック搬送路K4から両面搬送路K5へのシートPの搬送が、引っ掛かりなくスムーズにおこなわれることになる。
ここで、図3(及び、図5、図6)等を参照して、本実施の形態における搬送装置30には、回転軸46aを中心に搖動可能な搖動ガイド部材46(第2開閉ガイド部材)が、開閉ガイド部材50(第1開閉ガイド部材)に対して搬送方向上流側に設置されている。この搖動ガイド部材46は、開閉ガイド部材50とともに対向ガイド部材60に対向して搬送路(スイッチバック搬送路K4から両面搬送路K5に至る搬送路を含むものである。)を形成する部材である。
搖動ガイド部材46には、切替部材45の上面や対向ガイド部材60の対向ガイド面61の上流側の一部に対向する反転ガイド面47(反転ガイド板)が形成されている。
なお、本実施の形態では、搖動ガイド部材46の回転軸46aが、反転ローラ42の軸中心に一致するように配置されているが、回転軸46aの位置はこれに限定されない。
このように、搬送方向に沿うように並設された2つのガイド部材をそれぞれ対向ガイド部材60に対向させて搬送路K4、K5を形成した場合に、図7に示す従来の搬送装置130のように、一方のガイド部材150(開閉ガイド部材)のみを対向ガイド部材60とともに開閉可能に構成して、他方のガイド部材146を開閉できないように固定してしまうと、対向ガイド部材60と固定ガイド部材146とが軌跡M上で重なる部分を櫛歯状に形成したとしても、2つのガイド部材146、150に跨るようにシートPがジャムしてしまったときに、開閉ガイド部材150とともに対向ガイド部材60を開放しようとしても、ジャムしたシートPに対向ガイド部材60が干渉して開放することができない不具合が生じてしまうことになる。すなわち、開放時に対向ガイド部材60の先端部が描く軌跡Mに重なる位置に、シートPが位置して、対向ガイド部材60の開放動作が妨げられることになる。
これに対して、本実施の形態では、対向ガイド部材60に対向する2つのガイド部材(開閉ガイド部材50と搖動ガイド部材46とである。)をそれぞれ開閉可能に構成しているため、図5、図6に示すように2つのガイド部材46、50に跨るようにシートPがジャムしてしまって、開閉ガイド部材50とともに対向ガイド部材60を開放しようとしても、搖動ガイド部材46を図6において実線で示す退避位置に回動させることで、ジャムしたシートPが搖動ガイド部材46に押え込まれた状態にならないため(先端がフリーな状態になるため)、ジャムしたシートPの除去と、開閉ガイド部材50と対向ガイド部材60との一体的な開放と、が可能になる。したがって、2つのガイド部材46、50に跨るようにジャムしたシートPの除去はもちろんのこと、第2搬送路K1や両面搬送経路K5でジャムしたシートPの除去も容易におこなうことが可能になる。特に、開放時に対向ガイド部材60の先端部(支軸30aからの距離が最も長い位置である。)が描く軌跡Mに重ならないように、搖動ガイド部材46が回動されることになる。
ここで、図3、図4を参照して、本実施の形態における搬送装置30は、支軸30a及び回転軸46aが延びる幅方向(図3の紙面垂直方向であって、図4の左右方向である。)に対して、開閉ガイド部材50の一部(搬送方向上流側の端部である。)と、搖動ガイド部材46の一部(搬送方向下流側の端部である。)と、が櫛歯状に重なる重合部Xが、対向ガイド部材60に対向するように形成されている。
すなわち、搖動ガイド部材46と開閉ガイド部材50とが隣接する部分は、支軸30aや回転軸46aに直交する断面でみたときに、図3に示すように、隙間なくオーバーラップしている(重合部Xとなっている)。
このように、搖動ガイド部材46と開閉ガイド部材50とが隣接する部分に重合部Xを形成することで(隙間を形成しないことで)、その隣接する部分(シートPの受け渡しがされる部分)にシートPが引っ掛かってジャムしてしまう不具合が生じにくくなる。すなわち、対向ガイド部材60に対向する開閉ガイド部材50と搖動ガイド部材46とをそれぞれ開閉可能に構成しても、2つのガイド部材46、50の間にシートPが引っ掛かってジャムしてしまう不具合が生じにくくなる。
なお、本願明細書等において、2つの部材(搖動ガイド部材46、開閉ガイド部材50)が「櫛歯状」に重なった状態とは、幅方向に直交する断面でみたときに2つの部材が隙間なくオーバーラップした状態であって、図4に示すようなものに限定されない。
ここで、図3等を参照して、本実施の形態において、搖動ガイド部材46(反転ガイド面47)は、搬送方向下流側(図3の右下側である。)の端部が、開閉ガイド部材50(両面ガイド面51)の搬送方向上流側(図3の左上側である。)の端部に比べて、対向ガイド部材60(対向ガイド面61)に近づくように形成されている。
すなわち、重合部Xの近傍で、搖動ガイド部材46の反転ガイド面47は、開閉ガイド部材50の両面ガイド面51よりも、図3の下方に位置するように設定されている。
このように構成することで、搖動ガイド部材46(スイッチバック搬送路K4)から開閉ガイド部材50(両面搬送路K5)へのシートPの受け渡しが、引っ掛かりなくスムーズにおこなわれることになる。
ここで、本実施の形態における開閉ガイド部材50(第1ユニット)には、閉鎖時(図3に示す状態のときである。)において、搖動ガイド部材46が対向ガイド部材60(対向ガイド面61)に対向する対向位置から離れる方向に搖動するのを規制する規制部52が設けられている。
すなわち、搖動ガイド部材46を回転軸46aを中心に図3の反時計方向に回動(搖動)する外力を作用させても、搖動ガイド部材46が規制部52に当接して、その回動が規制されることになる。
また、規制部52は、搬送路K4、K5におけるシートPの搬送を妨げない位置に設けられている。具体的に、本実施の形態において、規制部52は、開閉ガイド部材50(第1ユニット)の上部において、搖動ガイド部材46の側に突出するように形成されている。
そして、図5に示すように、開閉ガイド部材50の開放時に、規制部52による搖動ガイド部材46の規制が解除されて、搖動ガイド部材46の対向位置(図3の位置である。)から離れた退避位置(図6の位置である。)への搖動が可能になる。
すなわち、開閉ガイド部材50が図3の閉鎖状態から図5の状態に移行するときに、規制部52による規制が解除されて、搖動ガイド部材46は、図6において破線で示す対向位置から実線で示す退避位置へ移動(回動)が可能になる。
さらに換言すると、開閉ガイド部材50が図6に示す開放状態にあるとき、搖動ガイド部材46の退避位置への回動は、規制部52(開閉ガイド部材50)によって妨げられないことになる。
そして、搖動ガイド部材46が図6に示す退避位置に位置しているときに、対向ガイド部材60(第2ユニット)の回動が妨げられないことになる。
詳しくは、先に図5、図6等を用いて説明したように、開放時における対向ガイド部材60の軌跡Mに重ならないように搖動ガイド部材46が回動されて、搖動ガイド部材46と開閉ガイド部材50とに跨るようにジャムしたシートPの除去はもちろんのこと、第2搬送路K1や両面搬送経路K5でジャムしたシートPの除去も容易におこなうことが可能になる。
このように構成された規制部52を開閉ガイド部材50に設けることで、2つのガイド部材(開閉ガイド部材50と搖動ガイド部材46とである。)をそれぞれ開閉可能に構成した場合であっても、図3に示す閉鎖時における開閉ガイド部材50と搖動ガイド部材46との互いの位置関係を精度良く定めることができる。
詳しくは、規制部52が設けられていない場合、搖動ガイド部材46を押上げる(回転軸46aを中心に図3の反時計方向に回動させる)外力(例えば、その位置を通過するシートPがぶつかることによって生じる外力である。)が作用したときに、搖動ガイド部材46の絶対的な位置も、開閉ガイド部材50に対する搖動ガイド部材46の相対的な位置も定まらず、シートPの搬送不良が生じてしまう可能性がある。
これに対して、本実施の形態では、そのような搖動ガイド部材46の押上げを規制部52によって規制しているため、搖動ガイド部材46の絶対的な位置も、開閉ガイド部材50に対する搖動ガイド部材46の相対的な位置も精度良く定まる。そのため、上述したようなシートPの搬送不良も生じにくくなる。
ここで、本実施の形態において、搖動ガイド部材46は、自重で対向位置(図3に示す位置である。)に向けて搖動可能に構成されている。
すなわち、退避位置(図6に示す位置である。)に位置した状態の搖動ガイド部材46は、その自重によって、図3の対向位置に向けて回転軸46aを中心に回動することになる。
このように構成された搬送装置30では、図3に示すように閉鎖状態の搖動ガイド部材46を図5、図6に示すように開放するためには、ユーザーなどの操作者が手動で搖動ガイド部材46を回動させることになる。したがって、図示は省略するが、そのような操作を可能にする操作レバーなどの操作部が、搬送装置30の外装カバーの外側に露呈している。
また、本実施の形態では、図3に示すように、閉鎖時に規制部52に当接した搖動ガイド部材46が、搬送装置30におけるシートPの搬送を妨げない部分(第1ストッパ部90である。)に当接して、対向ガイド部材60に対する対向位置が定まるようにしている。
詳しくは、搬送装置30の筐体(不図示)には、搖動ガイド部材46の搖動に連動しない固定位置に、第1ストッパ部90が幅方向に突出するように設けられている。一方、搖動ガイド部材46には、当接部46bが幅方向に突出するように設けられている。そして、閉鎖時に、搖動ガイド部材46の当接部46bが第1ストッパ部90に当接することで、搬送装置30の筐体に対して位置決めされた対向ガイド部材60(対向ガイド面61)に対する搖動ガイド部材46(反転ガイド面47)の位置が定まることになる。なお、図5、図6では、第1ストッパ部90の図示を省略している。
これにより、対向ガイド部材60(対向ガイド面61)と搖動ガイド部材46(反転ガイド面47)との間でシートPが良好に搬送されることになる。
なお、本実施の形態では、搖動ガイド部材46の当接部46bに当接する第1ストッパ部90を搬送装置30の筐体に設けたが、第1ストッパ部90を対向ガイド部材60に設けることもできる。
また、図6を参照して、本実施の形態における搬送装置30には、搖動ガイド部材46の対向位置から退避位置を超えての搖動を制限するストッパ部としての第2ストッパ部91が設けられている。
詳しくは、搬送装置30の筐体(不図示)には、搖動ガイド部材46の搖動に連動しない固定位置に、第2ストッパ部91(ストッパ部)が幅方向に突出するように設けられている。一方、搖動ガイド部材46には、当接部46bが幅方向に突出するように設けられている。そして、開放時に、搖動ガイド部材46の当接部46bが第2ストッパ部91に当接することで、搖動ガイド部材46の開放方向の回動が規制される。すなわち、搖動ガイド部材46が無制限に開放されることなく、その退避位置(最大開放位置)が定められることになる。なお、図3、図5では、第2ストッパ部91の図示を省略している。
これにより、搖動ガイド部材46が無制限に開放されて、他の部材に衝突してしまう不具合や、搖動ガイド部材46が脱落してしまう不具合などを抑止することができる。
<変形例1>
図8~図10に示すように、変形例1における搬送装置30は、搖動ガイド部材46が退避位置(図10に示す位置である。)に向けて搖動するように付勢する付勢部材としての引張スプリング95が設けられている。
詳しくは、付勢部材としての引張スプリング95は、その一端側のフックが搬送装置30の筐体(不図示)に接続されていて、その他端側のフックが搖動ガイド部材46に接続されている。これにより、搖動ガイド部材46は、回転軸46aを中心にして図8~図10の反時計方向に回動するように付勢されることになる。なお、引張スプリング95の付勢力は、閉鎖時における開閉ガイド部材50を押上げるのに必要な力よりも充分に小さいものであって、規制部52による規制が解除された状態の搖動ガイド部材46を退避位置に向けて回動させるのに充分な大きさのものである。
このように構成することにより、開閉ガイド部材50の開放時(対向ガイド部材60とともに開閉するときも含む。)の動作に連動して、搖動ガイド部材46が退避位置に回動することになる。そのため、そのような開放動作が、搖動ガイド部材46を手動で退避位置に回動させることなく、スムーズにおこなわれることになる。
そして、変形例1においても、対向ガイド部材60に対向する2つの開閉可能なガイド部材46、50の間にシートPが引っ掛かることなく、2つのガイド部材46、50を閉鎖したときの互いの位置関係を精度良く定めることができる。
なお、変形例1においては、図10に示す退避位置にある搖動ガイド部材46を図8に示す対向位置に戻すときに、引張スプリング95の付勢力に抗するように搖動ガイド部材46を押し込む操作が必要になる。
また、このように構成した場合には、閉鎖時において、引張スプリング95の付勢力によって搖動ガイド部材46が規制部52に当接して位置が定まることになるため、先に図3を用いて説明した第1ストッパ部90の設置を省くことができる。
<変形例2>
図11~図13に示すように、変形例2における搬送装置30は、開放状態(図11に示す状態である。)から閉鎖状態(図13に示す状態である。)に移行するときの開閉ガイド部材50の回動に連動して、引張スプリング95(付勢部材)の付勢に抗するように搖動ガイド部材46を対向位置(図13に示す位置である。)に向けて搖動するように押動する押動部53が、開閉ガイド部材50に設置されている。
詳しくは、開閉ガイド部材50において、押動部53は、規制部52の近傍の上方で搖動ガイド部材46に近づく側(図11の左側である。)に突出している。そして、図11に示す開放状態の開閉ガイド部材50を、支軸30aを中心に反時計方向に回動していくと、図12に示すように押動部53の傾斜面を滑るように搖動ガイド部材46が接触しながら、押動部53に押動されて搖動ガイド部材46が回転軸46aを中心にして図12の時計方向に回動する。そして、やがて、そのような押動部53の搖動ガイド部材46の押動から、規制部52による搖動ガイド部材46の当接に切り替えられて、最終的に、図13に示すように、規制部52による規制によって搖動ガイド部材46の回動方向の位置が定められることになる。
このように、変形例2においては、図11に示す退避位置にある搖動ガイド部材46を図13に示す対向位置に戻すときに、引張スプリング95の付勢力に抗するように搖動ガイド部材46を手動で押し込む操作が不要になる。
そして、変形例2においても、対向ガイド部材60に対向する2つの開閉可能なガイド部材46、50の間にシートPが引っ掛かることなく、2つのガイド部材46、50を閉鎖したときの互いの位置関係を精度良く定めることができる。
以上説明したように、本実施の形態における搬送装置30は、対向ガイド部材60に対向してシートPが搬送される搬送路K4、K5を形成するとともに、閉鎖された装置30の内部を開放するように支軸30aを中心に対向ガイド部材60とともに回動可能な開閉ガイド部材50が設けられている。また、開閉ガイド部材50に対して搬送方向上流側(又は、搬送方向下流側)に設置されて、開閉ガイド部材50とともに対向ガイド部材60に対向して搬送路K4、K5を形成するとともに、回転軸46aを中心に搖動可能な搖動ガイド部材46が設けられている。また、支軸30a及び回転軸46aが延びる幅方向に対して開閉ガイド部材50の一部と搖動ガイド部材46の一部とが櫛歯状に重なる重合部Xが、対向ガイド部材60に対向するように形成されている。また、開閉ガイド部材50は、閉鎖時において、搖動ガイド部材46が対向ガイド部材60に対向する対向位置から離れる方向に搖動するのを規制する規制部52が設けられている。そして、開閉ガイド部材50の開放時に、規制部52による搖動ガイド部材46の規制が解除されて、搖動ガイド部材46の対向位置から離れた退避位置への搖動が可能になる。そして、搖動ガイド部材46が退避位置に位置しているときに、対向ガイド部材60の回動が妨げられないように構成している。
これにより、搬送方向に沿うように並設された2つのガイド部材46、50をそれぞれ対向ガイド部材60に対向させて搬送路を形成して、2つのガイド部材46、50をそれぞれ開閉可能に構成した場合であっても、2つのガイド部材46、50の間にシートPが引っ掛かることなく、2つのガイド部材46、50を閉鎖したときの互いの位置関係を精度良く定めることができる。
なお、本実施の形態では、カラーの画像形成装置1に設置される搬送装置30に対して本発明を適用したが、モノクロの画像形成装置に設置される搬送装置に対しても当然に本発明を適用することができる。
また、本実施の形態では、電子写真方式の画像形成装置1に設置される搬送装置30に対して本発明を適用したが、本発明の適用はこれに限定されることなく、その他の方式の画像形成装置(例えば、インクジェット方式の画像形成装置や、孔版印刷機などである。)に設置される搬送装置に対しても本発明を適用することができる。さらには、画像形成をともなわない搬送装置(例えば、単にシートを所定位置に向けて搬送する装置である。)に対しても本発明を適用することができる。
また、本実施の形態では、画像形成装置1の側方に設置された両面搬送路K5を備えた搬送装置30に対して本発明を適用したが、それ以外の位置に設置された搬送装置や、両面搬送路を備えない搬送装置に対しても、本発明を適用することができる。
また、本実施の形態では、搖動ガイド部材46が開閉ガイド部材50に対して搬送方向上流側に設置された搬送装置30に対して本発明を適用したが、搖動ガイド部材が開閉ガイド部材に対して搬送方向下流側に設置された搬送装置に対しても、本発明を適用することができる。
そして、それらのような場合であっても、本実施の形態のものと同様の効果を得ることができる。
なお、本発明が本実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、本実施の形態の中で示唆した以外にも、本実施の形態は適宜変更され得ることは明らかである。また、前記構成部材の数、位置、形状等は本実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。
1 画像形成装置(画像形成装置本体)、
30 搬送装置、
30a 支軸、
42 反転ローラ、
45 切替部材、
46 搖動ガイド部材、
46a 回転軸、
46b 当接部、
47 反転ガイド面、
50 開閉ガイド部材(第1ユニット)、
51 両面ガイド面、
52 規制部、
53 押動部、
60 対向ガイド部材(第2ユニット)、
61 対向ガイド面、
62 搬送ガイド面(ガイド部)、
90 第1ストッパ部、
91 第2ストッパ部(ストッパ部)、
95 引張スプリング(付勢部材)、
X 重合部、
K0 第1搬送路、 K1 第2搬送路、
K2 排出搬送路、 K3 中継搬送路、
K4 スイッチバック搬送路(搬送路)、
K5 両面搬送路(搬送路)、
P シート(記録媒体)。
特開2004-123393号公報

Claims (10)

  1. 対向ガイド部材に対向してシートが搬送される搬送路を形成するとともに、閉鎖された装置の内部を開放するように支軸を中心に前記対向ガイド部材とともに回動可能な開閉ガイド部材と、
    前記開閉ガイド部材に対して搬送方向上流側又は搬送方向下流側に設置されて、前記開閉ガイド部材とともに前記対向ガイド部材に対向して前記搬送路を形成するとともに、回転軸を中心に搖動可能な搖動ガイド部材と、
    を備え、
    前記支軸及び前記回転軸が延びる幅方向に対して前記開閉ガイド部材の一部と前記搖動ガイド部材の一部とが櫛歯状に重なる重合部が、前記対向ガイド部材に対向するように形成され、
    前記開閉ガイド部材は、閉鎖時において、前記搖動ガイド部材が前記対向ガイド部材に対向する対向位置から離れる方向に搖動するのを規制する規制部を具備し、
    前記開閉ガイド部材の開放時に、前記規制部による前記搖動ガイド部材の規制が解除されて、前記搖動ガイド部材の前記対向位置から離れた退避位置への搖動が可能になり、
    前記搖動ガイド部材が前記退避位置に位置しているときに、前記対向ガイド部材の回動が妨げられないことを特徴とする搬送装置。
  2. 前記搖動ガイド部材は、自重で前記対向位置に向けて搖動可能であることを特徴とする請求項1に記載の搬送装置。
  3. 前記搖動ガイド部材が前記退避位置に向けて搖動するように付勢する付勢部材を備えたことを特徴とする請求項1に記載の搬送装置。
  4. 開放状態から閉鎖状態に移行するときの前記開閉ガイド部材の回動に連動して、前記付勢部材の付勢に抗するように前記搖動ガイド部材を前記対向位置に向けて搖動するように押動する押動部が前記開閉ガイド部材に設置されたことを特徴とする請求項3に記載の搬送装置。
  5. 前記規制部は、前記搬送路におけるシートの搬送を妨げない位置に設けられ、
    前記閉鎖時に前記規制部に当接した前記搖動ガイド部材が、装置におけるシートの搬送を妨げない部分に当接して、前記対向位置が定まることを特徴とする請求項1~請求項4のいずれかに記載の搬送装置。
  6. 前記搖動ガイド部材の前記対向位置から前記退避位置を超えての搖動を制限するストッパ部を備えたことを特徴とする請求項1~請求項5のいずれかに記載の搬送装置。
  7. 前記対向ガイド部材は、前記開閉ガイド部材の回動に連動することなく前記支軸を中心に回動可能に構成されたことを特徴とする請求項1~請求項6のいずれかに記載の搬送装置。
  8. 前記搖動ガイド部材は、
    前記開閉ガイド部材に対して搬送方向上流側に設置されて、
    搬送方向下流側の端部が、前記開閉ガイド部材の搬送方向上流側の端部に比べて、前記対向ガイド部材に近づくように形成されたことを特徴とする請求項1~請求項7のいずれかに記載の搬送装置。
  9. 定着工程後のシートをスイッチバック搬送路に向けて搬送するための中継搬送路と、
    シートの搬送方向の向きを反転させるための前記スイッチバック搬送路と、
    前記スイッチバック搬送路で反転されたシートが搬送される両面搬送路と、
    前記中継搬送路から前記スイッチバック搬送路へのシートの搬送と、前記スイッチバック搬送路から前記両面搬送路へのシートの搬送と、を切替える切替部材と、
    を備え、
    前記対向ガイド部材は、前記中継搬送路を形成するガイド部が一体的に形成され、
    前記搬送路は、前記スイッチバック搬送路から前記両面搬送路に至る搬送路を含むことを特徴とする請求項1~請求項7のいずれかに記載の搬送装置。
  10. 請求項1~請求項9のいずれかに記載の搬送装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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