JP2021121559A - シート搬送装置、後処理装置、及び、画像形成システム - Google Patents
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Abstract
【課題】第2搬送経路に待機させた先行のシートを、第1搬送経路から搬送される後行のシートに精度良く重ね合わせる。【解決手段】第1搬送経路K11と第2搬送経路K12と合流搬送経路K13とが設けられていて、合流搬送経路K13において搬送されるシートPを検知可能な第1センサ66(第1検知部)と、第2搬送経路K12において搬送されるシートPを検知可能な第2センサ67(第2検知部)と、が設けられている。そして、合流搬送経路K13から第2搬送経路K12に向けて逆方向にシートPが搬送されるときの第1センサ66又は第2センサ67の検知結果に基づいて、第2搬送経路K12から待機シートPを合流搬送経路K13に向けて順方向に搬送する第2搬送ローラ対54(第2搬送手段)によるシートPの搬送動作を制御している。【選択図】図2
Description
この発明は、複数枚のシートを重ね合わせて搬送するシート搬送装置と、それを備えた後処理装置、及び、画像形成システムと、に関するものである。
従来から、複写機やプリンタ等の画像形成装置に接続されたシート搬送装置において、複数枚のシートを重ね合わせて搬送した後に、綴じ処理などの処理をおこなう技術が知られている(例えば、特許文献1〜3参照。)。
詳しくは、特許文献1におけるシート搬送装置には、ステイプル処理トレイに向けてシートを搬送する第1の搬送路と、一時的にシートを待機させる第2の搬送路と、が設けられている。そして、第2の搬送路に待機させた先行のシートを、第1の搬送路から搬送される後行のシートに重ね合わせた状態で、ステイプル処理トレイに搬送して、その重ね合わせた状態のシート束に対して綴じ処理を施している。
一方、特許文献3には、待機シートを待機部に待機させるときに、待機部に搬送される回数が多いシートほど次のシートに対するずらし量を減少させる技術が開示されている。
従来のシート搬送装置は、第2搬送経路(第2の搬送路)に待機させた先行のシートを、第1搬送経路(第1の搬送路)から搬送される後行のシートに重ね合わせるときに、搬送方向にズレた状態になってしまうことがあった。そして、そのようにズレた状態のシート束に対して綴じ処理などの処理がおこなわれてしまい見栄えが悪かった。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、第2搬送経路に待機させた先行のシートを、第1搬送経路から搬送される後行のシートに精度良く重ね合わせることができる、シート搬送装置、後処理装置、及び、画像形成システムを提供することにある。
この発明におけるシート搬送装置は、第1搬送経路でシートを順方向に搬送可能な第1搬送手段と、前記第1搬送経路の順方向下流に合流部を介して接続された合流搬送経路で、前記第1搬送経路から搬送されたシートを搬送可能な合流搬送手段と、前記合流部で前記第1搬送経路と合流するように前記合流搬送経路に接続された第2搬送経路で、前記合流搬送経路から逆方向に搬送されるシートを搬送停止して待機シートとして一時的に待機させるとともに、その待機シートを順方向に搬送するよう、シートを順方向にも逆方向にも搬送可能な第2搬送手段と、前記合流搬送経路において搬送されるシートを検知可能な第1検知部と、前記第2搬送経路において搬送されるシートを検知可能な第2検知部と、を備え、前記合流搬送経路から前記第2搬送経路に向けて逆方向にシートが搬送されるときの前記第1検知部又は前記第2検知部の検知結果に基づいて、前記第2搬送経路から前記待機シートを前記合流搬送経路に向けて順方向に搬送する前記第2搬送手段によるシートの搬送動作を制御するものである。
本発明によれば、第2搬送経路に待機させた先行のシートを、第1搬送経路から搬送される後行のシートに精度良く重ね合わせることができる、シート搬送装置、後処理装置、及び、画像形成システムを提供することができる。
以下、この発明を実施するための形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
まず、図1にて、画像形成システム100における全体の構成・動作について説明する。
本実施の形態において、画像形成装置1は、後処理装置40が着脱可能に設置されていて、後処理装置40とともに1つの画像形成システム100を構成している。
また、画像形成装置1は、コピー機能とプリンタ機能とスキャナ機能とを備えた複合機である。画像形成装置1には、ネットワークを介して遠隔入力装置としてのパソコンが接続されている。そして、ユーザーは、パソコンを用いて画像形成装置1に対して通信によって種々の指令をおこなって所望の印刷(画像形成動作)をおこなったり、操作部としての操作表示パネル95の画面上に表示される操作ボタンや操作キーを手動操作して種々の指令をおこなって所望の印刷(画像形成動作)をおこなったりすることになる。
また、後処理装置40には、複数枚のシートPを重ね合わせてシート束PTとして搬送することができるシート搬送装置50が設置されている。
本実施の形態において、画像形成装置1は、後処理装置40が着脱可能に設置されていて、後処理装置40とともに1つの画像形成システム100を構成している。
また、画像形成装置1は、コピー機能とプリンタ機能とスキャナ機能とを備えた複合機である。画像形成装置1には、ネットワークを介して遠隔入力装置としてのパソコンが接続されている。そして、ユーザーは、パソコンを用いて画像形成装置1に対して通信によって種々の指令をおこなって所望の印刷(画像形成動作)をおこなったり、操作部としての操作表示パネル95の画面上に表示される操作ボタンや操作キーを手動操作して種々の指令をおこなって所望の印刷(画像形成動作)をおこなったりすることになる。
また、後処理装置40には、複数枚のシートPを重ね合わせてシート束PTとして搬送することができるシート搬送装置50が設置されている。
図1に示すように、画像形成装置1の上部には、原稿の画像情報を光学的に読み取るスキャナ13(原稿読取装置)が設置されている。
また、画像形成装置1の中央上方には、中間転写ベルト8が設置されている。また、中間転写ベルト8に対向するように、各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)に対応した感光体ドラム2Y、2M、2C、2K(作像部)が並設されている。さらに、中間転写ベルト8は、その下方で2次転写ローラ15(2次転写ベルト16)に圧接して、画像形成部としての2次転写ニップを形成している。
また、画像形成装置1の中央上方には、中間転写ベルト8が設置されている。また、中間転写ベルト8に対向するように、各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)に対応した感光体ドラム2Y、2M、2C、2K(作像部)が並設されている。さらに、中間転写ベルト8は、その下方で2次転写ローラ15(2次転写ベルト16)に圧接して、画像形成部としての2次転写ニップを形成している。
図1に示すように、ブラックに対応した感光体ドラム2Kの周囲には、帯電部3、現像部4、クリーニング部5、除電部などが配置されている。そして、感光体ドラム2K上で、作像プロセス(帯電工程、露光工程、現像工程、転写工程、クリーニング工程、除電工程)がおこなわれて、感光体ドラム2Kの表面にブラック画像が形成されることになる。
なお、他の3つの感光体ドラム2Y、2M、2Cの周囲もほぼ同じように構成されていて、それぞれのトナー色に対応した画像が感光体ドラム2Y、2M、2Cの表面に形成される。以下、他の3つの感光体ドラム2Y、2M、2C上の作像プロセスの説明を適宜に省略して、ブラックに対応した作像プロセスのみの説明をおこなうことにする。
感光体ドラム2Kは、メインモータによって図1の反時計方向に回転駆動される。そして、帯電部3の位置で、感光体ドラム2Kの表面が一様に帯電される(帯電工程である。)。
その後、感光体ドラム2Kの表面は、露光部7から発せられたレーザ光の照射位置に達して、この位置での幅方向(図1の紙面垂直方向であって、主走査方向である。)の露光走査によってブラックに対応した静電潜像が形成される(露光工程である。)。
その後、感光体ドラム2Kの表面は、露光部7から発せられたレーザ光の照射位置に達して、この位置での幅方向(図1の紙面垂直方向であって、主走査方向である。)の露光走査によってブラックに対応した静電潜像が形成される(露光工程である。)。
なお、画像形成装置1がコピー機として用いられる場合には、スキャナ13によって読み取られた原稿の画像情報に基づいて、露光部7からのレーザ光の照射によって感光体ドラム2K上に潜像が形成されることになる。これに対して、画像形成装置1がプリンタとして用いられる場合には、パソコンから送られてきた画像情報に基づいて、露光部7からのレーザ光の照射によって感光体ドラム2K上に潜像が形成されることになる。
その後、感光体ドラム2Kの表面は、現像部4との対向位置に達して、この位置で静電潜像が現像されて、ブラックのトナー像が形成される(現像工程である。)。
その後、感光体ドラム2Kの表面は、中間転写ベルト8及び1次転写ローラ6の対向位置に達して、この位置で感光体ドラム2Kの表面に形成されたトナー像が中間転写ベルト8の表面に1次転写される(1次転写工程である。)。このとき、感光体ドラム2K上には、僅かながら未転写トナーが残留する。
その後、感光体ドラム2Kの表面は、中間転写ベルト8及び1次転写ローラ6の対向位置に達して、この位置で感光体ドラム2Kの表面に形成されたトナー像が中間転写ベルト8の表面に1次転写される(1次転写工程である。)。このとき、感光体ドラム2K上には、僅かながら未転写トナーが残留する。
その後、感光体ドラム2Kの表面は、クリーニング部5との対向位置に達して、この位置で感光体ドラム2K上に残留した未転写トナーがクリーニングブレードによってクリーニング部5内に回収される(クリーニング工程である。)。
最後に、感光体ドラム2Kの表面は、除電部との対向位置に達して、この位置で感光体ドラム2K上の残留電位が除去される。
こうして、感光体ドラム2K上でおこなわれる、一連の作像プロセスが終了する。
最後に、感光体ドラム2Kの表面は、除電部との対向位置に達して、この位置で感光体ドラム2K上の残留電位が除去される。
こうして、感光体ドラム2K上でおこなわれる、一連の作像プロセスが終了する。
なお、上述した作像プロセスは、他の感光体ドラム2Y、2M、2Cの表面でも、ブラックの感光体ドラム2Kと同様におこなわれる。
そして、それぞれの感光体ドラム2Y、2M、2C、2Kの表面に形成された各色のトナー像が、中間転写ベルト8上に重ねて1次転写されることになる。こうして、中間転写ベルト8上にカラー画像が形成される。
そして、それぞれの感光体ドラム2Y、2M、2C、2Kの表面に形成された各色のトナー像が、中間転写ベルト8上に重ねて1次転写されることになる。こうして、中間転写ベルト8上にカラー画像が形成される。
その後、各色のトナー像が重ねて1次転写された中間転写ベルト8は、2次転写ローラ15(2次転写ベルト16)との対向位置に達する。この位置では、2次転写対向ローラ9が、2次転写ローラ15との間に中間転写ベルト8と2次転写ベルト16とを挟み込んで2次転写ニップ(画像形成部)を形成している。そして、中間転写ベルト8上に形成された4色のトナー像は、この2次転写ニップの位置に搬送された用紙等のシートP上に2次転写される(2次転写工程である。)。このとき、中間転写ベルト8には、シートPに転写されなかった未転写トナーが残留する。
その後、中間転写ベルト8は、中間転写クリーニング部の位置に達する。そして、この位置で、中間転写ベルト8の表面に付着した未転写トナーなどの付着物が除去される。
こうして、中間転写ベルト8上でおこなわれる、一連の転写プロセスが終了する。
こうして、中間転写ベルト8上でおこなわれる、一連の転写プロセスが終了する。
ここで、図1を参照して、2次転写ニップ(画像形成部)の位置に搬送されるシートPは、画像形成装置1の下方に配設された給紙部10から、給紙ローラ11やレジストローラ12等が配置された搬送経路K1を経由して搬送されるものである。
詳しくは、給紙部10には、用紙などのシートPが複数枚重ねて収納されている。そして、給紙ローラ11が図1の反時計回り方向に回転駆動されると、一番上のシートPが搬送経路K1を経由してレジストローラ12のローラ間に向けて給送される。
詳しくは、給紙部10には、用紙などのシートPが複数枚重ねて収納されている。そして、給紙ローラ11が図1の反時計回り方向に回転駆動されると、一番上のシートPが搬送経路K1を経由してレジストローラ12のローラ間に向けて給送される。
レジストローラ12に搬送されたシートPは、回転駆動を停止したレジストローラ12のローラニップの位置で一旦停止する。そして、中間転写ベルト8上のカラー画像にタイミングを合わせて、レジストローラ12が回転駆動されて、シートPが2次転写ニップ(画像形成部)に向けて搬送される。こうして、シートP上に、所望のカラー画像が転写される。
その後、2次転写ニップの位置でカラー画像が転写されたシートPは、2次転写ベルト16によって搬送されて、2次転写ベルト16から分離された後に、搬送ベルト18によって定着部19の位置に搬送される。そして、この位置で、定着ベルト及び圧力ローラによる熱と圧力とにより、表面に転写されたカラー画像がシートP上に定着される(定着工程である。)。
その後、シートPは、排出搬送経路K2を経由して、排紙ローラ25によって画像形成装置1の外部へと排出される。
さらに、画像形成装置1から排出されたシートPは、シート搬送装置50の内部に搬送されて、シート搬送装置50内で穿孔処理(パンチ処理)、綴じ処理などの処理(後処理)が施される。そして、後処理が施されたシートP(シート束PT)は、排出トレイ59上に排出される。なお、シート搬送装置50の構成・動作については後で詳しく説明する。
こうして、画像形成装置1における、一連の画像形成プロセス(画像形成動作)が完了する。
その後、シートPは、排出搬送経路K2を経由して、排紙ローラ25によって画像形成装置1の外部へと排出される。
さらに、画像形成装置1から排出されたシートPは、シート搬送装置50の内部に搬送されて、シート搬送装置50内で穿孔処理(パンチ処理)、綴じ処理などの処理(後処理)が施される。そして、後処理が施されたシートP(シート束PT)は、排出トレイ59上に排出される。なお、シート搬送装置50の構成・動作については後で詳しく説明する。
こうして、画像形成装置1における、一連の画像形成プロセス(画像形成動作)が完了する。
以下、後処理装置40について詳述する。
まず、画像形成装置1から排出されたシートPは、入口ローラ51によって後処理装置40の内部に送入(搬送)される。
そして、操作表示パネル95にユーザーによって予め「通常処理モード」が選択されている場合には、切替爪73による搬送経路の切り替えによって、シートPは直線搬送経路K15を経由して排出ローラ58によって排出トレイ59上にそのまま排紙される。
その際、ユーザーによって操作表示パネル95に予め「穿孔処理(パンチ処理)」が付加的に選択されている場合には、シートPが穿孔処理部70を通過するときに、穿孔処理部70によってシートPに穿孔処理が施される。
また、ユーザーによって操作表示パネル95に予め「ソート処理」が付加的に選択されている場合には、シートPが排出ローラ58によって排出トレイ59上に排出されるときに、ソート処理部として機能する排出ローラ58が、シートPを仕分けるタイミングに合わせて幅方向に移動して、排出トレイ59に排出されるシートPにソート処理が施される。
まず、画像形成装置1から排出されたシートPは、入口ローラ51によって後処理装置40の内部に送入(搬送)される。
そして、操作表示パネル95にユーザーによって予め「通常処理モード」が選択されている場合には、切替爪73による搬送経路の切り替えによって、シートPは直線搬送経路K15を経由して排出ローラ58によって排出トレイ59上にそのまま排紙される。
その際、ユーザーによって操作表示パネル95に予め「穿孔処理(パンチ処理)」が付加的に選択されている場合には、シートPが穿孔処理部70を通過するときに、穿孔処理部70によってシートPに穿孔処理が施される。
また、ユーザーによって操作表示パネル95に予め「ソート処理」が付加的に選択されている場合には、シートPが排出ローラ58によって排出トレイ59上に排出されるときに、ソート処理部として機能する排出ローラ58が、シートPを仕分けるタイミングに合わせて幅方向に移動して、排出トレイ59に排出されるシートPにソート処理が施される。
これに対して、画像形成装置1の操作表示パネル95にユーザーによって予め「綴じ処理モード(ステイプルモード)」が選択されている場合には、切替爪73による搬送経路の切り替えによって、シートPは搬送経路K11、K13を経由して搬送されて、シート処理部としてのステイプルトレイ60上にスタックされる。
なお、本実施の形態における後処理装置40のシート搬送装置50には、切替爪73の位置からステイプルトレイ60に至る搬送経路(第1搬送経路K11と合流搬送経路K13とである。)の途中に、その搬送経路から分岐する第2搬送経路K12(待機搬送経路)が設けられているが、これについては後で詳しく説明する。
なお、本実施の形態における後処理装置40のシート搬送装置50には、切替爪73の位置からステイプルトレイ60に至る搬送経路(第1搬送経路K11と合流搬送経路K13とである。)の途中に、その搬送経路から分岐する第2搬送経路K12(待機搬送経路)が設けられているが、これについては後で詳しく説明する。
そして、ステイプルトレイ60上に積載されたシートP(シート束PT)の後端に対して、ステイプラ80によって綴じ処理が施されることになる。
その後、綴じ処理が施されたシートP(シート束PT)は、放出爪としても機能するストッパ部62の排紙方向の移動によってステイプルトレイ60の傾斜に沿って斜め上方に移動して、排出搬送経路K14を通過した後に、排出ローラ58による搬送によって排出トレイ59上に排紙される。
なお、綴じ処理モード時においても、ユーザーによって操作表示パネル95に予め「穿孔処理」が付加的に選択されている場合には、シートPが穿孔処理部70を通過するときに、穿孔処理部70によってシートPに穿孔処理が施される。
その後、綴じ処理が施されたシートP(シート束PT)は、放出爪としても機能するストッパ部62の排紙方向の移動によってステイプルトレイ60の傾斜に沿って斜め上方に移動して、排出搬送経路K14を通過した後に、排出ローラ58による搬送によって排出トレイ59上に排紙される。
なお、綴じ処理モード時においても、ユーザーによって操作表示パネル95に予め「穿孔処理」が付加的に選択されている場合には、シートPが穿孔処理部70を通過するときに、穿孔処理部70によってシートPに穿孔処理が施される。
以下、本実施の形態における後処理装置40において、特徴的なシート搬送装置50の構成・動作について詳述する。
図2に示すように、本実施の形態におけるシート搬送装置50には、搬送経路として、第1搬送経路K11、合流搬送経路K13、第2搬送経路K12が設けられている。
第2搬送経路K12は、シートPを第1搬送経路K11、合流搬送経路K13を経て載置部としてのステイプルトレイ60(図1、図6参照)にダイレクトに搬送するのではなくて、そのシートP(又は、シート束)を一時的に待機(退避)させておくための搬送経路である。そして、適宜、必要に応じて、第1搬送経路K11から搬送されるシートPと、第2搬送経路K12に待機させておいたシートP(シート束PTも含む。)と、を重ね合わせて合流搬送経路K13を経てステイプルトレイ60に向けて搬送している。これにより、画像形成装置1において連続印刷がおこなわれるときに要する時間(印刷時間)に比べて、シート搬送装置50においておこなわれる綴じ処理などの後処理に要する時間(処理時間)が長くなってしまうような場合であっても、その時間差を相殺するように第2搬送経路K12にシートPを適宜待機させることで、シート搬送装置50の処理時間に合わせて画像形成装置1の印刷時間を遅めに調整する必要がなくなる。したがって、画像形成装置1の側の制御が複雑化する不具合を軽減することができる。
図2に示すように、本実施の形態におけるシート搬送装置50には、搬送経路として、第1搬送経路K11、合流搬送経路K13、第2搬送経路K12が設けられている。
第2搬送経路K12は、シートPを第1搬送経路K11、合流搬送経路K13を経て載置部としてのステイプルトレイ60(図1、図6参照)にダイレクトに搬送するのではなくて、そのシートP(又は、シート束)を一時的に待機(退避)させておくための搬送経路である。そして、適宜、必要に応じて、第1搬送経路K11から搬送されるシートPと、第2搬送経路K12に待機させておいたシートP(シート束PTも含む。)と、を重ね合わせて合流搬送経路K13を経てステイプルトレイ60に向けて搬送している。これにより、画像形成装置1において連続印刷がおこなわれるときに要する時間(印刷時間)に比べて、シート搬送装置50においておこなわれる綴じ処理などの後処理に要する時間(処理時間)が長くなってしまうような場合であっても、その時間差を相殺するように第2搬送経路K12にシートPを適宜待機させることで、シート搬送装置50の処理時間に合わせて画像形成装置1の印刷時間を遅めに調整する必要がなくなる。したがって、画像形成装置1の側の制御が複雑化する不具合を軽減することができる。
詳しくは、第1搬送経路K11は、シートPが順方向(合流搬送経路K13に向かう方向である。)に搬送される搬送経路である。第1搬送経路K11は、対向する一対の搬送ガイド板によって、その搬送経路が形成されている。第1搬送経路K11には、第1搬送手段としての第1搬送ローラ対53(駆動ローラと従動ローラとがニップを形成したものである。)や、上流側検知部としての上流側センサ65、が設置されている。そして、制御部90に制御される第1駆動モータ91によって第1搬送ローラ対53が図3(A)に示す矢印方向に回転駆動されることで、シートPが順方向に搬送されることになる。
上流側センサ65は、第1搬送経路K11において搬送されるシートPを検知可能な上流側検知部として機能するものである。本実施の形態において、上流側センサ65は、発光素子と受光素子とからなる反射型フォトセンサであって、その位置にシートPがあるか否かを光学的に検知するもので、シートPの先端又は後端を検出するものである。また、上流側センサ65(上流側検知部)は、第1搬送経路K11において第1搬送ローラ対53に対して順方向上流側であって、第1搬送ローラ対53の近傍に設置されている。
上流側センサ65は、第1搬送経路K11において搬送されるシートPを検知可能な上流側検知部として機能するものである。本実施の形態において、上流側センサ65は、発光素子と受光素子とからなる反射型フォトセンサであって、その位置にシートPがあるか否かを光学的に検知するもので、シートPの先端又は後端を検出するものである。また、上流側センサ65(上流側検知部)は、第1搬送経路K11において第1搬送ローラ対53に対して順方向上流側であって、第1搬送ローラ対53の近傍に設置されている。
合流搬送経路K13は、第1搬送経路K11の順方向下流に合流部Xを介して接続されていて、第1搬送経路K11から搬送されたシートPが搬送される搬送経路である。合流搬送経路K13は、対向する一対の搬送ガイド板によって、その搬送経路が形成されている。合流搬送経路K13には、合流搬送手段としての第3、第4、第5搬送ローラ対55〜57(それぞれ駆動ローラと従動ローラとがニップを形成したものである。)や、第1検知部としての第1センサ66、が設置されている。第3、第4搬送ローラ対55、56は、後述する第2搬送経路K12の第2搬送手段としての第2搬送ローラ対54とともに、第2駆動モータ92(正逆双方向回転型モータである。)によって正方向(図3(A)に示す矢印方向である。)や逆方向(図3(B)に示す矢印方向である。)に回転駆動されるように構成されている。第5搬送ローラ対57は、不図示の第3駆動モータによって正方向(図3(D)に示す矢印方向である。)にのみ回転駆動されるように構成されている。
そして、制御部90に制御される第2駆動モータ92によって第3、第4搬送ローラ対55、56が逆方向(図3(B)に示す矢印方向)に回転駆動されることで、シートPが逆方向(後述する第2搬送経路K12に向かう方向である。)に搬送されることになる。また、制御部90に制御される第2駆動モータ92や第3駆動モータによって第3、第4、第5搬送ローラ対55〜57が正方向(図3(D)に示す矢印方向)に回転駆動されることで、シートPが順方向(シート処理部としてのステイプルトレイ60(図1、図6参照)に向かう方向である。)に搬送されることになる。
第1センサ66は、合流搬送経路K13において搬送されるシートPを検知可能な第1検知部として機能するものである。本実施の形態において、第1センサ66は、発光素子と受光素子とからなる反射型フォトセンサであって、その位置にシートPがあるか否かを光学的に検知するもので、シートPの先端又は後端を検出するものである。また、第1センサ66(第1検知部)は、合流搬送経路K13において、搬送ローラ対としての第3搬送ローラ対55と第4搬送ローラ対56との間に設置されている。換言すると、第1センサ66(第1検知部)は、合流搬送経路K13において合流部Xに最も近い位置に配置された搬送ローラ対としての第3搬送ローラ対55に対して順方向下流側に設置されている。
そして、制御部90に制御される第2駆動モータ92によって第3、第4搬送ローラ対55、56が逆方向(図3(B)に示す矢印方向)に回転駆動されることで、シートPが逆方向(後述する第2搬送経路K12に向かう方向である。)に搬送されることになる。また、制御部90に制御される第2駆動モータ92や第3駆動モータによって第3、第4、第5搬送ローラ対55〜57が正方向(図3(D)に示す矢印方向)に回転駆動されることで、シートPが順方向(シート処理部としてのステイプルトレイ60(図1、図6参照)に向かう方向である。)に搬送されることになる。
第1センサ66は、合流搬送経路K13において搬送されるシートPを検知可能な第1検知部として機能するものである。本実施の形態において、第1センサ66は、発光素子と受光素子とからなる反射型フォトセンサであって、その位置にシートPがあるか否かを光学的に検知するもので、シートPの先端又は後端を検出するものである。また、第1センサ66(第1検知部)は、合流搬送経路K13において、搬送ローラ対としての第3搬送ローラ対55と第4搬送ローラ対56との間に設置されている。換言すると、第1センサ66(第1検知部)は、合流搬送経路K13において合流部Xに最も近い位置に配置された搬送ローラ対としての第3搬送ローラ対55に対して順方向下流側に設置されている。
第2搬送経路K12は、合流部Xで第1搬送経路K11と合流するように合流搬送経路K13に接続されている。第2搬送経路K12は、合流搬送経路K13から逆方向に搬送されたシートP(シート束PTも含む。)がそのまま逆方向に搬送され、その後に搬送停止されて待機シートPとして一時的に待機させるとともに、その待機シートPが順方向に搬送される搬送経路である。第2搬送経路K12は、対向する一対の搬送ガイド板によって搬送経路が形成されているものであるが、第1搬送経路K11とは異なり、搬送経路の一端側がいずれの搬送経路にも接続されていない。第2搬送経路K12には、第2搬送ローラ対54(駆動ローラと従動ローラとがニップを形成したものである。)や、第2検知部としての第2センサ67、が設置されている。そして、制御部90に制御される第2駆動モータ92によって第2搬送ローラ対54が第3、第4搬送ローラ対55、56とともに、逆方向(図3(B)に示す矢印方向)に回転駆動されることでシートPが逆方向に搬送されたり、正方向(図3(C)に示す矢印方向)に回転駆動されることでシートPが順方向に搬送されたりすることになる。
第2センサ67は、第2搬送経路K12において搬送されるシートPを検知可能な第2検知部として機能するものである。本実施の形態において、第2センサ67は、発光素子と受光素子とからなる反射型フォトセンサであって、その位置にシートPがあるか否かを光学的に検知するもので、シートPの先端又は後端を検出するものである。また、第2センサ67(第2検知部)は、第2搬送経路K12において第2搬送ローラ対54と合流部Xとの間に設置されている。
第2センサ67は、第2搬送経路K12において搬送されるシートPを検知可能な第2検知部として機能するものである。本実施の形態において、第2センサ67は、発光素子と受光素子とからなる反射型フォトセンサであって、その位置にシートPがあるか否かを光学的に検知するもので、シートPの先端又は後端を検出するものである。また、第2センサ67(第2検知部)は、第2搬送経路K12において第2搬送ローラ対54と合流部Xとの間に設置されている。
ここで、第1搬送経路K11と第2搬送経路K12とが合流する合流部Xには、切替部材としての切替爪68が設置されている。
この切替爪68(切替部材)は、第1搬送経路K11から合流搬送経路K13に向けて順方向にシートPが搬送される場合には、合流部Xにおいて第1搬送経路K11と合流搬送経路K13とを連通させる。これに対して、切替爪68は、合流搬送経路K13から第2搬送経路K12に向けて逆方向にシートPが搬送される場合には、合流部Xにおいて第1搬送経路K11と合流搬送経路K13とが連通しないように遮断する。
具体的に、本実施の形態において、切替爪68は、支軸(根元部)を中心に図3(A)の矢印方向(反時計回り方向)や図3(B)の矢印方向(時計方向)に回動可能に設置されている。また、切替爪68は、スプリングに接続されていて、極めて弱いスプリング力で第1搬送経路K11を閉鎖する回動方向に付勢されている。そして、第1搬送経路K11から合流搬送経路K13に向けてシートPが搬送されるときには、そのシートPに切替爪68が押動されて切替爪68が反時計回り方向に回動することで、その搬送経路が確保されることになる。これに対して、合流搬送経路K13から第2搬送経路K12に向けてシートPが逆方向に搬送されるときには、スプリングのスプリング力によって切替爪68が時計回り方向に回動することで、その搬送経路が確保されて、待機用のシートPが第1搬送経路K11に向けて搬送される不具合が防止される。
この切替爪68(切替部材)は、第1搬送経路K11から合流搬送経路K13に向けて順方向にシートPが搬送される場合には、合流部Xにおいて第1搬送経路K11と合流搬送経路K13とを連通させる。これに対して、切替爪68は、合流搬送経路K13から第2搬送経路K12に向けて逆方向にシートPが搬送される場合には、合流部Xにおいて第1搬送経路K11と合流搬送経路K13とが連通しないように遮断する。
具体的に、本実施の形態において、切替爪68は、支軸(根元部)を中心に図3(A)の矢印方向(反時計回り方向)や図3(B)の矢印方向(時計方向)に回動可能に設置されている。また、切替爪68は、スプリングに接続されていて、極めて弱いスプリング力で第1搬送経路K11を閉鎖する回動方向に付勢されている。そして、第1搬送経路K11から合流搬送経路K13に向けてシートPが搬送されるときには、そのシートPに切替爪68が押動されて切替爪68が反時計回り方向に回動することで、その搬送経路が確保されることになる。これに対して、合流搬送経路K13から第2搬送経路K12に向けてシートPが逆方向に搬送されるときには、スプリングのスプリング力によって切替爪68が時計回り方向に回動することで、その搬送経路が確保されて、待機用のシートPが第1搬送経路K11に向けて搬送される不具合が防止される。
なお、図3(C)に示すように、第1搬送経路K11から合流搬送経路K13に向けて後行のシートP2を搬送して、同時に、第2搬送経路K12から合流搬送経路K13に向けて先行のシートP1(待機シート)を搬送するときには、切替爪68は双方のシートP1、P2に押動されながら、合流搬送経路K13からみて第1、第2搬送経路K11、K12が開放される中程度の回動位置に回動して、双方の搬送経路が確保されることになる。
ここで、本実施の形態では、合流搬送経路K13から第2搬送経路K12に向けて逆方向にシートP(シート束PTも含む。)が搬送されるときの第2センサ67(第2検知部)の検知結果に基づいて、第2搬送経路K12から待機シートP(複数枚のシートP(シート束PT)からなるものも含む。)を合流搬送経路K13に向けて順方向に搬送する第2搬送ローラ対54(第2搬送手段)によるシートP(シート束PTを含む。)の搬送動作を制御している。
詳しくは、図3(B)に示すように合流搬送経路K13から第2搬送経路K12に向けて逆方向にシートPが搬送されるときの移動量を第2センサ67(第2検知部)の検知結果から求めて、その移動量の狙いの値(ズレが生じない移動量である。)に対するズレ量を求めて、待機シートとしてのシートP(シート束PTを含む。)に対して、図3(C)に示すように第2搬送経路K12から合流搬送経路K13に向けて順方向に搬送するときの第2搬送ローラ対54(第2搬送手段)による搬送動作の開始タイミングを上述したズレ量が相殺されるように調整している。
詳しくは、図3(B)に示すように合流搬送経路K13から第2搬送経路K12に向けて逆方向にシートPが搬送されるときの移動量を第2センサ67(第2検知部)の検知結果から求めて、その移動量の狙いの値(ズレが生じない移動量である。)に対するズレ量を求めて、待機シートとしてのシートP(シート束PTを含む。)に対して、図3(C)に示すように第2搬送経路K12から合流搬送経路K13に向けて順方向に搬送するときの第2搬送ローラ対54(第2搬送手段)による搬送動作の開始タイミングを上述したズレ量が相殺されるように調整している。
さらに具体的に、図3(A)〜(D)(特に、図3(B))を参照して、制御部90による制御によって、第1搬送経路K11において搬送される後行のシートP2を上流側センサ65で検知してから所定時間Tが経過した後に、第2搬送ローラ対54(第2搬送手段)によって第2搬送経路K12から待機シートP1(先行のシート)を合流搬送経路K13に向けて順方向に搬送開始する。このとき、第2搬送経路K12に先行のシートP1を待機させる過程において、第2搬送経路K12において合流搬送経路K13から逆方向に搬送されるシートP1を第2センサ67で検知してから当該シートP1が搬送停止されるまでの経過時間t1が狙いの時間t0に対して増加した場合には、その増加分(t1−t0)だけ所定時間が減少されて(T−(t1−t0))、その経過時間t1が狙いの時間t0に対して減少した場合には、その減少分(t0−t1)だけ所定時間が増加されることになる(T+(t0−t1))。
合流搬送経路K13から第2搬送経路K12に向けてシートPを逆方向に搬送したときの第2センサ67からのシートP1の先端の移動量(移動時間)を検知して、その移動量が狙いの値よりも大きいときには、そのまま後行のシートP2に重ね合わせるように順方向に移動開始しても、移動量が大きくなった分だけ先行のシートP(待機シート)が遅れた状態でズレて重ね合わされてしまう。したがって、その分だけ早めに、先行のシートP1(待機シート)の順方向の移動開始をおこなうことになる。
これに対して、合流搬送経路K13から第2搬送経路K12に向けてシートPを逆方向に搬送したときの第2センサ67からのシートP1の先端の移動量を検知して、その移動量が狙いの値よりも小さいときには、そのまま後行のシートP2に重ね合わせるように順方向に移動開始しても、移動量が小さくなった分だけ先行のシートP(待機シート)が早い状態でズレて重ね合わされてしまう。したがって、その分だけ遅めに、先行のシートP1(待機シート)の順方向の移動開始をおこなうことになる。
これに対して、合流搬送経路K13から第2搬送経路K12に向けてシートPを逆方向に搬送したときの第2センサ67からのシートP1の先端の移動量を検知して、その移動量が狙いの値よりも小さいときには、そのまま後行のシートP2に重ね合わせるように順方向に移動開始しても、移動量が小さくなった分だけ先行のシートP(待機シート)が早い状態でズレて重ね合わされてしまう。したがって、その分だけ遅めに、先行のシートP1(待機シート)の順方向の移動開始をおこなうことになる。
このような制御をおこなうことで、第2搬送経路K12に待機させた先行のシートP1(シート束PTを含む。)を、第1搬送経路K11から搬送される後行のシートP2に重ね合わせるときに、搬送方向にズレた状態になりにくくなる。そのため、その後に、そのようにズレのない状態(狙った状態)のシート束PTがステイプルトレイ60に搬送されて、そこで整然と揃えられた状態で見栄えの良い綴じ処理が施されることになる。
ここで、本実施の形態では、図4に示すように、複数枚のシートP1、P2(シート束PT)を第2搬送経路K12に待機(退避)できるように構成されている。
具体的に、図4(A)、(B)を参照して、第1搬送経路K11から合流搬送経路K13に向けて順方向に搬送されるシートP2に合わせて、第2搬送経路K12から1枚又は複数枚の待機シートP1を合流搬送経路K13に向けて順方向に搬送して、合流搬送経路K13で後行のシートP2と待機シートP1とをシート束PT(P1、P2)として重ね合わさせた後に、そのシート束PT(P1、P2)を第2搬送経路K12に向けて逆方向に搬送して第2搬送経路K12でそのまま逆方向に搬送した後に搬送停止して再び待機シートPT(P1、P2)として一時的に待機させることになる。
このように制御することで、3枚以上のシートを整然と精度良く重ね合わせることができる。
なお、このときの動作については、後で図4(A)〜(D)を用いて詳しく説明する。
具体的に、図4(A)、(B)を参照して、第1搬送経路K11から合流搬送経路K13に向けて順方向に搬送されるシートP2に合わせて、第2搬送経路K12から1枚又は複数枚の待機シートP1を合流搬送経路K13に向けて順方向に搬送して、合流搬送経路K13で後行のシートP2と待機シートP1とをシート束PT(P1、P2)として重ね合わさせた後に、そのシート束PT(P1、P2)を第2搬送経路K12に向けて逆方向に搬送して第2搬送経路K12でそのまま逆方向に搬送した後に搬送停止して再び待機シートPT(P1、P2)として一時的に待機させることになる。
このように制御することで、3枚以上のシートを整然と精度良く重ね合わせることができる。
なお、このときの動作については、後で図4(A)〜(D)を用いて詳しく説明する。
そして、図4(B)に示すように、複数枚のシートP1、P2(シート束PT)が合流搬送経路K13から第2搬送経路K12に逆方向に搬送されるときの移動量を第2センサ67(第2検知部)の検知結果から求めて、その移動量の狙いの値に対するズレ量を求めて、待機シートとしてのシート束PTに対して、図4(C)に示すように第2搬送経路K12から合流搬送経路K13に向けて順方向に搬送するときの第2搬送ローラ対54(第2搬送手段)による搬送動作の開始タイミングを上述したズレ量が相殺されるように調整している。
すなわち、シートP(シート束PT)を第2搬送経路K12に待機させる動作がおこなわれるたびに、第2センサ67で移動量のズレ量を検知して、その検知結果に基づいて待機シートを合流搬送経路K13に戻すときの搬送タイミングが調整されることになる。
すなわち、シートP(シート束PT)を第2搬送経路K12に待機させる動作がおこなわれるたびに、第2センサ67で移動量のズレ量を検知して、その検知結果に基づいて待機シートを合流搬送経路K13に戻すときの搬送タイミングが調整されることになる。
ここで、上述したようにシートP(シート束PT)を第2搬送経路K12に待機させる動作を繰り返す場合に、1回目の待機動作時に第2センサ67によって検知したシートPの移動量(ズレ量)の情報を2回目以降の待機動作時に反映することもできる。
具体的に、1回目に合流搬送経路K13から第2搬送経路K12にシートPを逆方向に搬送するときに移動量のズレ量が検知された場合には、2回目に合流搬送経路K13から第2搬送経路K12にシート束PTを逆方向に搬送するときに、そのズレ量を相殺するように、その逆方向の搬送を開始するタイミングを調整する。このような制御をおこなうことで、2回目以降に待機シート(シート束PT)を合流搬送経路K13に戻すときの搬送タイミングの調整制御が簡素化されることになる。
具体的に、1回目に合流搬送経路K13から第2搬送経路K12にシートPを逆方向に搬送するときに移動量のズレ量が検知された場合には、2回目に合流搬送経路K13から第2搬送経路K12にシート束PTを逆方向に搬送するときに、そのズレ量を相殺するように、その逆方向の搬送を開始するタイミングを調整する。このような制御をおこなうことで、2回目以降に待機シート(シート束PT)を合流搬送経路K13に戻すときの搬送タイミングの調整制御が簡素化されることになる。
また、2回目以降に待機シート(シート束PT)を合流搬送経路K13に戻すときに、そのシート束PTの先端を第1センサ66で検知して、そのシート束PTの後端を第2センサ67で検知することで、そのシート束PTの搬送方向の見掛けの長さW´を把握することもできる。そして、その見掛けの長さが、シート束PTを構成するシートPの実際の搬送方向の長さWよりも長い場合には、その差分(W´−W)だけシート束PTの重ね合わせにズレが生じていることになる。したがって、そのようなズレが生じないように、それ以降に第2搬送経路K12から合流搬送経路K13にシートPを順方向に搬送するときに、そのズレ量を相殺するように、その順方向の搬送を開始するタイミングを調整することができる。そのような制御をおこなうことで、シート束PTの重ね合わせに大きなズレが生じる不具合を軽減することができる。
なお、本実施の形態では、待機シートP(PT)を第2搬送経路K12から合流搬送経路K13に向けて順方向に搬送するときの第2搬送ローラ対54(第2搬送手段)による搬送動作を、上流側センサ65(上流側検知部)による検知タイミングをトリガーにして開始している。
具体的に、先に説明したように、第1搬送経路K11において搬送される後行のシートP2を上流側センサ65で検知してから所定時間Tが経過した後に、第2搬送ローラ対54によって第2搬送経路K12から待機シートP1(先行のシート)を合流搬送経路K13に向けて順方向に搬送開始している。
このように制御することで、先行のシートP(シート束PTを含む)と後行のシートPとを精度良く重ね合わせることが可能になる。
具体的に、先に説明したように、第1搬送経路K11において搬送される後行のシートP2を上流側センサ65で検知してから所定時間Tが経過した後に、第2搬送ローラ対54によって第2搬送経路K12から待機シートP1(先行のシート)を合流搬送経路K13に向けて順方向に搬送開始している。
このように制御することで、先行のシートP(シート束PTを含む)と後行のシートPとを精度良く重ね合わせることが可能になる。
以下、図3(A)〜(D)を用いて、2枚のシートP1、P2が重ね合される動作について詳述する。
画像形成装置1から後処理装置40に搬入された画像形成後のシートP1(1枚目の先行シート)が第1搬送経路K11に達すると、そのシートP1は、図3(A)に示すように、第1搬送ローラ対53によって合流搬送経路K13に向けて順方向に搬送される。また、合流搬送部K13に搬送されたシートP1は、その後端(順方向の後端である。)が合流部Xの位置を通過するまで、正方向に回転する第3、第4搬送ローラ対55、56によって順方向に搬送される。
その後、そのシートP1を第2搬送経路K12に待機(退避)させるために、第2駆動モータ92(図2参照)が正転から逆転に切り替えられる。このときの切替タイミングは、シートP1の先端と後端とを上流側センサ65で検知した後のパルスカウントやタイマ等に基づいて制御される。
なお、このときにシートP1の待機の要否は画像形成装置1からの信号に基づいて判断され、シートP1の待機が不要と判断された場合には、第2駆動モータ92は逆転に切り替えられることなく、シートP1はそのまま合流搬送経路K13を経由してステイプルトレイ60に向けて搬送されることになる。
画像形成装置1から後処理装置40に搬入された画像形成後のシートP1(1枚目の先行シート)が第1搬送経路K11に達すると、そのシートP1は、図3(A)に示すように、第1搬送ローラ対53によって合流搬送経路K13に向けて順方向に搬送される。また、合流搬送部K13に搬送されたシートP1は、その後端(順方向の後端である。)が合流部Xの位置を通過するまで、正方向に回転する第3、第4搬送ローラ対55、56によって順方向に搬送される。
その後、そのシートP1を第2搬送経路K12に待機(退避)させるために、第2駆動モータ92(図2参照)が正転から逆転に切り替えられる。このときの切替タイミングは、シートP1の先端と後端とを上流側センサ65で検知した後のパルスカウントやタイマ等に基づいて制御される。
なお、このときにシートP1の待機の要否は画像形成装置1からの信号に基づいて判断され、シートP1の待機が不要と判断された場合には、第2駆動モータ92は逆転に切り替えられることなく、シートP1はそのまま合流搬送経路K13を経由してステイプルトレイ60に向けて搬送されることになる。
そして、図3(B)に示すように、シートP1は、逆方向に回転する第3、第4搬送ローラ対55、56によって逆方向に搬送されて、第2搬送経路K12に導かれる。そして、第2搬送経路K12に搬入されたシートP1は、逆方向に回転する第2搬送ローラ対54によって、さらに逆方向に搬送されて第2搬送経路K12の待機位置まで導かれる。そして、シートP1(待機シート)は、所定のタイミングでスルーダウン制御によって搬送停止される。
このとき、第2搬送経路K12において逆方向に搬送されるシートP1の後端(順方向の後端であって、逆方向の先端である。)が第2センサ67で検知されてから、シートP1が搬送停止(第2駆動モータ92が駆動停止)されるまでのパルスカウントが計測される。そして、その計測値と、予め設定されていた値(「狙いの値」)と、を制御部90で比較して、双方の値に差分があるときには、次工程で後行のシートP2と重ね合わせるために待機シートP1を順方向に搬送開始するタイミングの補正値Eが決定される。計測値と「狙いの値」とが一致した場合には、予め定められたタイミングで待機シートP1を搬送開始しても、後行のシートP2とズレなく重ね合わされることになる。
このとき、第2搬送経路K12において逆方向に搬送されるシートP1の後端(順方向の後端であって、逆方向の先端である。)が第2センサ67で検知されてから、シートP1が搬送停止(第2駆動モータ92が駆動停止)されるまでのパルスカウントが計測される。そして、その計測値と、予め設定されていた値(「狙いの値」)と、を制御部90で比較して、双方の値に差分があるときには、次工程で後行のシートP2と重ね合わせるために待機シートP1を順方向に搬送開始するタイミングの補正値Eが決定される。計測値と「狙いの値」とが一致した場合には、予め定められたタイミングで待機シートP1を搬送開始しても、後行のシートP2とズレなく重ね合わされることになる。
そして、図3(C)に示すように、画像形成後のシートP2(2枚目の後行シート)が第1搬送経路K11に達すると、そのシートP2は、第1搬送ローラ対53によって合流搬送経路K13に向けて順方向に搬送される。このとき、上流側センサ65によってシートP2の先端が検知されてから所定時間Tが経過した後に、第2駆動モータ92の正方向の駆動開始によって待機シートP1の順方向の搬送が開始されて、双方のシートP1、P2の先端が揃うように重ね合わせられることになるが、その待機シートP1の搬送開始のタイミングは先に決定した補正値Eに基づいて調整されることになる。
そして、2枚目のシートP2を1枚目のシートP1とともに待機させる必要がないと判断された場合には、精度良く重ね合わされた状態の2枚のシートP1、P2が、図3(D)に示すように、そのまま正回転する第3、第4搬送ローラ対55、56によって合流搬送経路K13を順方向に搬送されて、最後に第5搬送ローラ対57によって搬送されて、ステイプルトレイ60上に排出されることになる。
そして、2枚目のシートP2を1枚目のシートP1とともに待機させる必要がないと判断された場合には、精度良く重ね合わされた状態の2枚のシートP1、P2が、図3(D)に示すように、そのまま正回転する第3、第4搬送ローラ対55、56によって合流搬送経路K13を順方向に搬送されて、最後に第5搬送ローラ対57によって搬送されて、ステイプルトレイ60上に排出されることになる。
以下、図4(A)〜(D)を用いて、図3(C)の工程後に2枚目のシートP2を1枚目のシートP1とともに待機させる必要があると判断された場合の動作について説明する。
まず、図4(A)に示すように、図3(A)〜(C)の工程後にタイミングを合わせて重ね合わされた2枚のシートP1、P2(シート束PT)が合流搬送経路K13に搬送される。このとき、合流搬送部K13に搬送されたシート束PTは、その後端(順方向の後端である。)が合流部Xの位置を通過するまで、正方向に回転する第3、第4搬送ローラ対55、56によって順方向に搬送される。
その後、図4(B)に示すように、シート束PTは、逆方向に回転する第3、第4搬送ローラ対55、56によって逆方向に搬送されて、第2搬送経路K12に導かれる。そして、第2搬送経路K12に搬入されたシート束PTは、逆方向に回転する第2搬送ローラ対54によって、さらに逆方向に搬送されて第2搬送経路K12の待機位置まで導かれる。そして、シート束PT(待機シート)は、所定のタイミングでスルーダウン制御によって搬送停止される。
このとき、第2搬送経路K12において逆方向に搬送されるシート束PTの後端(順方向の後端である。)が第2センサ67で検知されてから、シート束PTが搬送停止(第2駆動モータ92が駆動停止)されるまでのパルスカウントが計測される。そして、その計測値と、予め設定されていた値(「狙いの値」)と、を制御部90で比較して、双方の値に差分があるときには、次工程で後行のシートP3と重ね合わせるために待機シートPTを順方向に搬送開始するタイミングの補正値Eが決定される。
まず、図4(A)に示すように、図3(A)〜(C)の工程後にタイミングを合わせて重ね合わされた2枚のシートP1、P2(シート束PT)が合流搬送経路K13に搬送される。このとき、合流搬送部K13に搬送されたシート束PTは、その後端(順方向の後端である。)が合流部Xの位置を通過するまで、正方向に回転する第3、第4搬送ローラ対55、56によって順方向に搬送される。
その後、図4(B)に示すように、シート束PTは、逆方向に回転する第3、第4搬送ローラ対55、56によって逆方向に搬送されて、第2搬送経路K12に導かれる。そして、第2搬送経路K12に搬入されたシート束PTは、逆方向に回転する第2搬送ローラ対54によって、さらに逆方向に搬送されて第2搬送経路K12の待機位置まで導かれる。そして、シート束PT(待機シート)は、所定のタイミングでスルーダウン制御によって搬送停止される。
このとき、第2搬送経路K12において逆方向に搬送されるシート束PTの後端(順方向の後端である。)が第2センサ67で検知されてから、シート束PTが搬送停止(第2駆動モータ92が駆動停止)されるまでのパルスカウントが計測される。そして、その計測値と、予め設定されていた値(「狙いの値」)と、を制御部90で比較して、双方の値に差分があるときには、次工程で後行のシートP3と重ね合わせるために待機シートPTを順方向に搬送開始するタイミングの補正値Eが決定される。
そして、図4(C)に示すように、画像形成後のシートP3(3枚目の後行シート)が第1搬送経路K11に達すると、そのシートP3は、第1搬送ローラ対53によって合流搬送経路K13に向けて順方向に搬送される。このとき、上流側センサ65によってシートP3の先端が検知されてから所定時間Tが経過した後に、第2駆動モータ92の正方向の駆動開始によって待機シート束PTの順方向の搬送が開始されて、双方のシートP3、PTの先端が揃うように重ね合せられることになるが、その待機シート束PTの搬送開始のタイミングは先に決定した補正値Eに基づいて調整されることになる。
そして、3枚目のシートP3を先行のシート束PTとともに待機させる必要がないと判断された場合には、精度良く重ね合された状態の3枚のシートP1〜P3(PT)が、図4(D)に示すように、そのまま正回転する第3、第4搬送ローラ対55、56によって合流搬送経路K13を順方向に搬送されて、最後に第5搬送ローラ対57によって搬送されて、ステイプルトレイ60上に排出されることになる。
なお、図4(C)の工程後に後行のシートPを先行のシート束PTとともに待機させる必要があると判断された場合には、図4(A)〜(C)の動作が繰り返されて、最終的に所望の枚数のシート束PTが第5搬送ローラ対57によって搬送されて、ステイプルトレイ60上に排出されることになる。
そして、3枚目のシートP3を先行のシート束PTとともに待機させる必要がないと判断された場合には、精度良く重ね合された状態の3枚のシートP1〜P3(PT)が、図4(D)に示すように、そのまま正回転する第3、第4搬送ローラ対55、56によって合流搬送経路K13を順方向に搬送されて、最後に第5搬送ローラ対57によって搬送されて、ステイプルトレイ60上に排出されることになる。
なお、図4(C)の工程後に後行のシートPを先行のシート束PTとともに待機させる必要があると判断された場合には、図4(A)〜(C)の動作が繰り返されて、最終的に所望の枚数のシート束PTが第5搬送ローラ対57によって搬送されて、ステイプルトレイ60上に排出されることになる。
ここで、図4(A)を参照して、本実施の形態では、第3搬送ローラ対55から第2センサ67(第2検知部)に至る搬送経路の長さLが、搬送可能な最小サイズのシートPの搬送方向長さWよりも短くなるように設定している(L<W)。
このように設定することで、搬送可能な最小サイズの先行のシートPを第2搬送経路K12に待機させて、その後に所定のタイミングで先行シートPを順方向に搬送開始して、後行のシートPに重ね合わせる場合であっても、その最小サイズのシートPを第2センサ67で検知することができるため、順方向の搬送開始をおこなうときのタイミングを第2センサ67の検知結果に基づいて調整することができる。
このように設定することで、搬送可能な最小サイズの先行のシートPを第2搬送経路K12に待機させて、その後に所定のタイミングで先行シートPを順方向に搬送開始して、後行のシートPに重ね合わせる場合であっても、その最小サイズのシートPを第2センサ67で検知することができるため、順方向の搬送開始をおこなうときのタイミングを第2センサ67の検知結果に基づいて調整することができる。
また、本実施の形態では、第2搬送経路K12から待機シートP1を合流搬送経路K13に向けて順方向に搬送するタイミングから所定の時間H1を経過しても第2センサ67(第2検知部)によって待機シートP1が検知されている場合には、待機シートP1が正常に搬送されていないものとして、異常がある旨を報知している。具体的に、例えば、操作表示パネル95(表示部)の画面に「シート搬送装置の第2搬送経路でシートがジャムしていますので、以下の手順に従ってシートの除去作業をおこなってください」などの警告表示がなされることになる。
同様に、合流搬送経路K13からシートP(又は、シート束PT)を第2搬送経路K12に向けて逆方向に搬送するタイミングから所定の時間H2を経過しても第1センサ66(第1検知部)によってシートP(又は、シート束PT)が検知されている場合には、シートP(又は、シート束PT)が正常に搬送されていないものとして、異常がある旨を報知している。具体的に、例えば、操作表示パネル95(表示部)の画面に「シート搬送装置の合流搬送経路でシートがジャムしていますので、以下の手順に従ってシートの除去作業をおこなってください」などの警告表示がなされることになる。
このような制御をおこなうことで、ユーザーが装置の異常を認識して、素早く的確に対応することが可能になる。
同様に、合流搬送経路K13からシートP(又は、シート束PT)を第2搬送経路K12に向けて逆方向に搬送するタイミングから所定の時間H2を経過しても第1センサ66(第1検知部)によってシートP(又は、シート束PT)が検知されている場合には、シートP(又は、シート束PT)が正常に搬送されていないものとして、異常がある旨を報知している。具体的に、例えば、操作表示パネル95(表示部)の画面に「シート搬送装置の合流搬送経路でシートがジャムしていますので、以下の手順に従ってシートの除去作業をおこなってください」などの警告表示がなされることになる。
このような制御をおこなうことで、ユーザーが装置の異常を認識して、素早く的確に対応することが可能になる。
このように第1、第2センサ66、67は、シートPのジャム(紙詰り)を検知する機能も有している。したがって、シート搬送装置50の開閉ドアが開放された状態から閉鎖されたときにおこなわれるイニシャル動作は、第1、第2センサ66、67の信号がオン(シートあり)である場合にはおこなわれずに、操作表示パネル95にシートPがジャムしている状態を表示することになる。また、シート搬送装置50が稼働している最中(通紙中)に予め設定されている時間が経過しても第1、第2センサ66、67の信号がオフからオン(又は、オンからオフ)に変化しない場合などにも、画像形成装置1やシート搬送装置50の稼働を停止して、操作表示パネル95にシートPがジャムしている状態を表示することになる。
以下、補足として、図5の制御フローを用いて、本実施の形態におけるシート搬送装置50(後処理装置40)でおこなわれる制御の詳細について説明する。
画像形成装置1の操作表示パネル95のスタートキーが押されると、シート搬送装置50の制御部90に、シートPの処理モード(綴じ処理や穿孔処理などである。)や搬送速度の情報が画像形成装置1から受信される。先に説明したように、本実施の形態では、綴じ処理時に画像形成装置1の印刷速度(処理速度)を変更することなく後処理ができるように構成されている。
そして、綴じ処理がおこなわれる場合に、まず、画像形成装置1から、シートPのサイズや第2搬送経路K12に待機させるシートPの枚数などの情報から、後行のシートPを第2搬送経路K12に待機させるか否かが判断されて、スイッチバックパルスP3が決定される(ステップS0)。そして、第1搬送経路K11で第1搬送ローラ対53によってシートPが搬送される(ステップS1)。このとき、シートPの先端が上流側センサ65によって検知される(ステップS2)。そして、シートPの先端が上流側センサ65によって検知されると、パルスカウンタC1の計測が開始される(ステップS3)。
画像形成装置1の操作表示パネル95のスタートキーが押されると、シート搬送装置50の制御部90に、シートPの処理モード(綴じ処理や穿孔処理などである。)や搬送速度の情報が画像形成装置1から受信される。先に説明したように、本実施の形態では、綴じ処理時に画像形成装置1の印刷速度(処理速度)を変更することなく後処理ができるように構成されている。
そして、綴じ処理がおこなわれる場合に、まず、画像形成装置1から、シートPのサイズや第2搬送経路K12に待機させるシートPの枚数などの情報から、後行のシートPを第2搬送経路K12に待機させるか否かが判断されて、スイッチバックパルスP3が決定される(ステップS0)。そして、第1搬送経路K11で第1搬送ローラ対53によってシートPが搬送される(ステップS1)。このとき、シートPの先端が上流側センサ65によって検知される(ステップS2)。そして、シートPの先端が上流側センサ65によって検知されると、パルスカウンタC1の計測が開始される(ステップS3)。
そして、先行のシートPが第2搬送経路K12で待機しているかが判別される(ステップS4)。このとき、待機シートPの有無は、制御部90のCPUによって判別される。
その結果、待機シートPがないものと判別された場合には、カウンタ値P1の更新はおこなわれない(ステップS6)。これに対して、待機シートPがあるものと判別された場合には、その待機シートP(先行シート)の逆搬送時の誤差E(第2センサ67の検知結果に基づいて求めた誤差である。)が0であるかが判別され(ステップS5)、誤差Eが0である場合にはカウンタ値P1の更新はおこなわず(ステップS6)、誤差Eがある場合にはカウンタ値P1に誤差Eを加算した値をカウンタ値P1として更新する(ステップS7)。
そして、そのようにカウンタ値P1の設定が完了した後に、第1駆動モータ91の回転量をパルスカウンタC1でカウントする。このカウントは、パルスカウンタC1によってCPUから第1駆動モータ91へ出力される駆動パルスをカウントすることによりおこなわれる。このようなカウント方法は、後述するパルスカウンタC2〜C4についても同様である。また、パルスカウンタP1のカウント開始は、ステップS3で上流側センサ65によってシートPの先端が検知されるタイミングをトリガーにしている。
そして、パルスカウンタC1のカウント値がステップS6、S7で設定された値P1に達すると(ステップS8)、第2駆動モータ92をオンして、第2、第3、第4搬送ローラ対54〜56による待機シートPの順方向の搬送を開始する(ステップS9)。
その結果、待機シートPがないものと判別された場合には、カウンタ値P1の更新はおこなわれない(ステップS6)。これに対して、待機シートPがあるものと判別された場合には、その待機シートP(先行シート)の逆搬送時の誤差E(第2センサ67の検知結果に基づいて求めた誤差である。)が0であるかが判別され(ステップS5)、誤差Eが0である場合にはカウンタ値P1の更新はおこなわず(ステップS6)、誤差Eがある場合にはカウンタ値P1に誤差Eを加算した値をカウンタ値P1として更新する(ステップS7)。
そして、そのようにカウンタ値P1の設定が完了した後に、第1駆動モータ91の回転量をパルスカウンタC1でカウントする。このカウントは、パルスカウンタC1によってCPUから第1駆動モータ91へ出力される駆動パルスをカウントすることによりおこなわれる。このようなカウント方法は、後述するパルスカウンタC2〜C4についても同様である。また、パルスカウンタP1のカウント開始は、ステップS3で上流側センサ65によってシートPの先端が検知されるタイミングをトリガーにしている。
そして、パルスカウンタC1のカウント値がステップS6、S7で設定された値P1に達すると(ステップS8)、第2駆動モータ92をオンして、第2、第3、第4搬送ローラ対54〜56による待機シートPの順方向の搬送を開始する(ステップS9)。
そして、第2駆動モータ92の駆動が開始された後に、後行のシートPを待機させる必要があるか(待機可能か)が判断される(ステップS10)。このときの待機の要否は、画像形成装置1から送られてくる情報に基づいて判断される。
その結果、後行シートPの待機が不要であると判断された場合には、後行シートと先行シートとを重ね合わせた状態のまま、その順方向の搬送を続けて、第5搬送ローラ対57(トレイ入口搬送ローラ)の駆動を開始して(ステップS22)、それらのシート束をステイプルトレイ60に向けて搬送する。
これに対して、ステップS10で後行シートPの待機が必要であると判断された場合には、上流側センサ65の信号がオンからオフに変化して、後行のシートの後端が検知された時点からパルスカウンタC2の計測を開始する(ステップS11、S12)。そして、そのパルスカウンタC2のカウント値と、予め設定されたカウント値P2と、を比較して(ステップS13)、パルスカウンタC2がカウント値P2に達した時点で第2駆動モータ92の駆動を停止する(ステップS14)。
その結果、後行シートPの待機が不要であると判断された場合には、後行シートと先行シートとを重ね合わせた状態のまま、その順方向の搬送を続けて、第5搬送ローラ対57(トレイ入口搬送ローラ)の駆動を開始して(ステップS22)、それらのシート束をステイプルトレイ60に向けて搬送する。
これに対して、ステップS10で後行シートPの待機が必要であると判断された場合には、上流側センサ65の信号がオンからオフに変化して、後行のシートの後端が検知された時点からパルスカウンタC2の計測を開始する(ステップS11、S12)。そして、そのパルスカウンタC2のカウント値と、予め設定されたカウント値P2と、を比較して(ステップS13)、パルスカウンタC2がカウント値P2に達した時点で第2駆動モータ92の駆動を停止する(ステップS14)。
そして、第2駆動モータ92を逆転させて、第2、第3、第4搬送ローラ対54〜56によってシートPを第2搬送経路K12に向けて逆方向に搬送する(ステップS15)。
そして、第2センサ67の信号がオフからオンに変化して、シートPの後端(順方向後端である。)を検知した時点で(ステップS16)、パルスカウンタC3とパルスカウンタC4との計測をそれぞれ開始する(ステップS17)。そして、パルスカウンタC3のカウント値がステップS0で決定したスイッチバックパルスP3に達した時点で(ステップS18)、第2駆動モータ92を駆動停止する(ステップS19)。そして、その駆動停止の直後にパルスカウンタC4の計測を終了して(ステップS20)、シートサイズ毎に予め設定された狙い値とパルスカウンタC4のカウント値との差分をとることで誤差Eを算出する(ステップS21)。この誤差Eは、第2搬送経路K12においてシートPを待機させたときの狙いの待機位置に対する位置ズレ量であって、ステップS7において補正値として使用されることになる。
そして、第2センサ67の信号がオフからオンに変化して、シートPの後端(順方向後端である。)を検知した時点で(ステップS16)、パルスカウンタC3とパルスカウンタC4との計測をそれぞれ開始する(ステップS17)。そして、パルスカウンタC3のカウント値がステップS0で決定したスイッチバックパルスP3に達した時点で(ステップS18)、第2駆動モータ92を駆動停止する(ステップS19)。そして、その駆動停止の直後にパルスカウンタC4の計測を終了して(ステップS20)、シートサイズ毎に予め設定された狙い値とパルスカウンタC4のカウント値との差分をとることで誤差Eを算出する(ステップS21)。この誤差Eは、第2搬送経路K12においてシートPを待機させたときの狙いの待機位置に対する位置ズレ量であって、ステップS7において補正値として使用されることになる。
そして、本実施の形態では、図3や図4に示すように、第1搬送ローラ対53(第1搬送手段)によって第1搬送経路K11から合流搬送経路K13に向けて順方向に搬送されるシートP2(P3)に合わせて、第2搬送ローラ対54(第2搬送手段)によって第2搬送経路K12から1枚又は複数枚の待機シートP1(P1、P2)を合流搬送経路K13に向けて順方向に搬送した後に、合流搬送経路K13で重ね合わされたシートP2(P3)と待機シートP1(P1、P2)とをシート束PTとしてステイプルトレイ60(シート処理部)に向けて順方向に搬送するとともに、第1センサ66(第1検知部)の検知結果と第2センサ67(第2検知部)の検知結果とからシート束PTの搬送方向の長さを求めている。
そして、第1センサ66(第1検知部)の検知結果と第2センサ67(第2検知部)の検知結果とから求めたシート束PTの搬送方向の長さに基づいて、綴じ装置(シート処理部)における図6に示す可動フェンス61(整合部)を制御している。そして、その後にステイプルトレイ60(シート処理部)でシート束PTに綴じ処理(所定の処理)をおこなっている。
すなわち、複数枚のシートPを重ね合わせた状態で、合流搬送経路K13に対して順方向下流側に設けられたステイプルトレイ60(シート処理部)に向けて搬送して、そのステイプルトレイ60上に載置されたシート束PTに対して可動フェンス61(整合部)によって揃え処理が施された後に、ステイプラ80によって綴じ処理が施されることになる。
このように制御することで、シート束PTに対して、整然と揃えられた状態で見栄えの良い綴じ処理を施すことができる。
そして、第1センサ66(第1検知部)の検知結果と第2センサ67(第2検知部)の検知結果とから求めたシート束PTの搬送方向の長さに基づいて、綴じ装置(シート処理部)における図6に示す可動フェンス61(整合部)を制御している。そして、その後にステイプルトレイ60(シート処理部)でシート束PTに綴じ処理(所定の処理)をおこなっている。
すなわち、複数枚のシートPを重ね合わせた状態で、合流搬送経路K13に対して順方向下流側に設けられたステイプルトレイ60(シート処理部)に向けて搬送して、そのステイプルトレイ60上に載置されたシート束PTに対して可動フェンス61(整合部)によって揃え処理が施された後に、ステイプラ80によって綴じ処理が施されることになる。
このように制御することで、シート束PTに対して、整然と揃えられた状態で見栄えの良い綴じ処理を施すことができる。
詳しくは、図6を参照して、本実施の形態において、シート処理部としての綴じ処理部は、シート束PTが載置される載置部としてのステイプルトレイ60や、ステイプルトレイ60(載置部)に載置されたシート束PTを搬送方向に揃える整合部としての可動フェンス61や、ストッパ部62や、ステイプラ80などで構成されている。可動フェンス61(整合部)は、不図示の駆動手段による駆動により、ステイプルトレイ60の傾斜面に沿って移動可能に構成されている。
図6(A)に示すように、ステイプルトレイ60に所望の枚数のシート束PTが載置されると、そのシート束PTは、自重によりステイプルトレイ60の傾斜に沿って傾斜方向下方のストッパ部62に突き当たるように移動する。さらに、図6(B)に示すように、可動フェンス61がステイプルトレイ60の傾斜に沿ってストッパ部62に近づく方向(図の矢印方向である。)に移動する。これにより、シート束PTは、ストッパ部62と可動フェンス61とに挟まれて、搬送方向に整然と揃えられた状態になり、その状態でステイプラ80による綴じ処理が施されることになる。
図6(A)に示すように、ステイプルトレイ60に所望の枚数のシート束PTが載置されると、そのシート束PTは、自重によりステイプルトレイ60の傾斜に沿って傾斜方向下方のストッパ部62に突き当たるように移動する。さらに、図6(B)に示すように、可動フェンス61がステイプルトレイ60の傾斜に沿ってストッパ部62に近づく方向(図の矢印方向である。)に移動する。これにより、シート束PTは、ストッパ部62と可動フェンス61とに挟まれて、搬送方向に整然と揃えられた状態になり、その状態でステイプラ80による綴じ処理が施されることになる。
このような綴じ処理が施されるシート束PTは、先に図3、図4を用いて説明した重ね合わせ時の調整制御によって、搬送方向のズレがないように重ね合されているものの、種々の外乱によって、そのようなズレが完全にゼロにならないことも想定される。そのため、本実施の形態では、先に説明したように、最終的な重ね合わせがおこなわれたシート束PTの搬送方向の長さを、第1センサ66の検知結果と第2センサ67の検知結果とから求めて、その長さが長い場合には短い場合に比べて、可動フェンス61が傾斜方向上方(ストッパ部62から離れる方向である。)に移動した状態でステイプルトレイ60上にシート束PTが載置されるように、可動フェンス61が制御される。また、ステイプルトレイ60上にシート束PTが載置された後には、搬送方向の長さが長い場合には短い場合に比べて、可動フェンス61が傾斜方向下方(ストッパ部62に近づく方向である。)に移動する量が増加するように、さらには移動を開始するタイミングが早まるように、可動フェンス61が制御される。
このような制御をおこなうことで、シート束PTに対して、さらに整然と揃えられた状態で見栄えの良い綴じ処理を施すことができる。
なお、本実施の形態において、シート束PTの搬送方向長さは、第2センサ67によって待機シートPの後端を検知してから、第1センサ66によってシート束PT(第1搬送経路K11から搬送されたシートPと待機シートPとが重ね合されたものである。)の後端が検知されるまでの時間Txによって定めていて、その時間Txが狙いの時間よりも長い場合には、その差分をシート束PTのズレ量としている。シート束PTの搬送方向長さは、それ以外の方法でも、求めることが可能である。
このような制御をおこなうことで、シート束PTに対して、さらに整然と揃えられた状態で見栄えの良い綴じ処理を施すことができる。
なお、本実施の形態において、シート束PTの搬送方向長さは、第2センサ67によって待機シートPの後端を検知してから、第1センサ66によってシート束PT(第1搬送経路K11から搬送されたシートPと待機シートPとが重ね合されたものである。)の後端が検知されるまでの時間Txによって定めていて、その時間Txが狙いの時間よりも長い場合には、その差分をシート束PTのズレ量としている。シート束PTの搬送方向長さは、それ以外の方法でも、求めることが可能である。
<変形例1>
変形例1におけるシート搬送装置50(後処理装置40)は、第2センサ67(第2検知部)の検知結果に基づいて重ね合わせ時の調整制御をおこなうのではなくて、第1センサ66(第1検知部)の検知結果に基づいて重ね合わせ時の調整制御をおこなっている。
詳しくは、合流搬送経路K13から第2搬送経路K12に向けて逆方向にシートP(シート束PTも含む。)が搬送されるときの第1センサ66(第1検知部)の検知結果に基づいて、第2搬送経路K12から待機シートP(複数枚のシートP(シート束PT)からなるものも含む。)を合流搬送経路K13に向けて順方向に搬送する第2搬送ローラ対54(第2搬送手段)によるシートP(シート束PTを含む。)の搬送動作を制御している。
さらに具体的に、図3(B)に示すように合流搬送経路K13から第2搬送経路K12に向けて逆方向にシートPが搬送されるときの移動量を第1センサ66(第1検知部)の検知結果から求めて、その移動量の狙いの値に対するズレ量を求めて、待機シートとしてのシートP(シート束PTを含む。)に対して、図3(C)に示すように第2搬送経路K12から合流搬送経路K13に向けて順方向に搬送するときの第2搬送ローラ対54(第2搬送手段)による搬送動作の開始タイミングを上述したズレ量が相殺されるように調整している。
ここで、図4(A)を参照して、変形例1では、合流搬送経路K13において合流部Xから第1センサ66(第1検知部)に至る搬送経路の長さMが、搬送可能な最小サイズのシートPの搬送方向長さWよりも短くなるように設定している(M<W)。
このように設定することで、搬送可能な最小サイズの先行のシートPを第2搬送経路K12に待機させて、その後に所定のタイミングで先行シートPを順方向に搬送開始して、後行のシートPに重ね合わせる場合であっても、その最小サイズのシートPを第1センサ66で検知することができるため、順方向の搬送開始をおこなうときのタイミングを第1センサ66の検知結果に基づいて調整することができる。
変形例1におけるシート搬送装置50(後処理装置40)は、第2センサ67(第2検知部)の検知結果に基づいて重ね合わせ時の調整制御をおこなうのではなくて、第1センサ66(第1検知部)の検知結果に基づいて重ね合わせ時の調整制御をおこなっている。
詳しくは、合流搬送経路K13から第2搬送経路K12に向けて逆方向にシートP(シート束PTも含む。)が搬送されるときの第1センサ66(第1検知部)の検知結果に基づいて、第2搬送経路K12から待機シートP(複数枚のシートP(シート束PT)からなるものも含む。)を合流搬送経路K13に向けて順方向に搬送する第2搬送ローラ対54(第2搬送手段)によるシートP(シート束PTを含む。)の搬送動作を制御している。
さらに具体的に、図3(B)に示すように合流搬送経路K13から第2搬送経路K12に向けて逆方向にシートPが搬送されるときの移動量を第1センサ66(第1検知部)の検知結果から求めて、その移動量の狙いの値に対するズレ量を求めて、待機シートとしてのシートP(シート束PTを含む。)に対して、図3(C)に示すように第2搬送経路K12から合流搬送経路K13に向けて順方向に搬送するときの第2搬送ローラ対54(第2搬送手段)による搬送動作の開始タイミングを上述したズレ量が相殺されるように調整している。
ここで、図4(A)を参照して、変形例1では、合流搬送経路K13において合流部Xから第1センサ66(第1検知部)に至る搬送経路の長さMが、搬送可能な最小サイズのシートPの搬送方向長さWよりも短くなるように設定している(M<W)。
このように設定することで、搬送可能な最小サイズの先行のシートPを第2搬送経路K12に待機させて、その後に所定のタイミングで先行シートPを順方向に搬送開始して、後行のシートPに重ね合わせる場合であっても、その最小サイズのシートPを第1センサ66で検知することができるため、順方向の搬送開始をおこなうときのタイミングを第1センサ66の検知結果に基づいて調整することができる。
図7は、変形例1において、シート搬送装置50でおこなわれる制御フローを示すものであって、ステップS23〜S28を除いて、図5の制御フローと同等であるため、図7においてステップS0〜S8の図示を省略するとともに、図5のものと共通するステップ(ステップS9〜S15、S22など)については説明を省略する。
図7に示すように、ステップS15において、第2駆動モータ92を逆転させて、第2、第3、第4搬送ローラ対54〜56によってシートPを第2搬送経路K12に向けて逆方向に搬送すると、パルスカウンタC3とパルスカウンタC5との計測をそれぞれ開始する(ステップS23)。
そして、第1センサ66の信号がオフからオンに変化して、シートPの先端(順方向先端である。)を検知した時点で(ステップS24)、パルスカウンタC5の計測をそれぞれ終了する(ステップS25)。そして、パルスカウンタC3のカウント値がステップS0で決定したスイッチバックパルスP3に達した時点で(ステップS26)、第2駆動モータ92を駆動停止する(ステップS27)。そして、シートサイズ毎に予め設定された狙い値とパルスカウンタC5のカウント値との差分をとることで誤差Eを算出する(ステップS28)。この誤差Eは、第2搬送経路K12においてシートPを待機させたときの狙いの待機位置に対する位置ズレ量であって、ステップS7において補正値として使用されることになる。
このような制御をおこなう変形例1においても、第2搬送経路K12に待機させた先行のシートP(シート束PTを含む。)を、第1搬送経路K11から搬送される後行のシートPに精度良く重ね合わせることができる。
また、変形例1においても、第1センサ66の検知結果と第2センサ67の検知結果とから求めたシート束PTの搬送方向の長さに基づいて、綴じ装置(シート処理部)における可動フェンス61(整合部)を制御しているため、シート束PTに対して、整然と揃えられた状態で見栄えの良い綴じ処理を施すことができる。
図7に示すように、ステップS15において、第2駆動モータ92を逆転させて、第2、第3、第4搬送ローラ対54〜56によってシートPを第2搬送経路K12に向けて逆方向に搬送すると、パルスカウンタC3とパルスカウンタC5との計測をそれぞれ開始する(ステップS23)。
そして、第1センサ66の信号がオフからオンに変化して、シートPの先端(順方向先端である。)を検知した時点で(ステップS24)、パルスカウンタC5の計測をそれぞれ終了する(ステップS25)。そして、パルスカウンタC3のカウント値がステップS0で決定したスイッチバックパルスP3に達した時点で(ステップS26)、第2駆動モータ92を駆動停止する(ステップS27)。そして、シートサイズ毎に予め設定された狙い値とパルスカウンタC5のカウント値との差分をとることで誤差Eを算出する(ステップS28)。この誤差Eは、第2搬送経路K12においてシートPを待機させたときの狙いの待機位置に対する位置ズレ量であって、ステップS7において補正値として使用されることになる。
このような制御をおこなう変形例1においても、第2搬送経路K12に待機させた先行のシートP(シート束PTを含む。)を、第1搬送経路K11から搬送される後行のシートPに精度良く重ね合わせることができる。
また、変形例1においても、第1センサ66の検知結果と第2センサ67の検知結果とから求めたシート束PTの搬送方向の長さに基づいて、綴じ装置(シート処理部)における可動フェンス61(整合部)を制御しているため、シート束PTに対して、整然と揃えられた状態で見栄えの良い綴じ処理を施すことができる。
<変形例2>
変形例2におけるシート搬送装置50(後処理装置40)は、操作部としての操作表示パネル95への入力をおこなうことで、第2搬送ローラ対54(第2搬送手段)によって第2搬送経路K12から待機シートPを合流搬送経路K13に向けて順方向に搬送するタイミングを調整できるように構成されている。
詳しくは、ユーザーやサービスマンなどの操作者は、排出トレイ59(図1参照)に排出された綴じ処理後のシート束PTの処理品質を確認して、その揃え状態を微調整したいときなどに、図8に示す操作表示パネル95(操作部)の画面上から第2駆動モータ92の搬送開始タイミングの調整値を入力することになる。そして、そのように操作表示パネル95から入力された調整値に基づいて、第2搬送経路K12から待機シートを順方向に搬送開始するタイミングが微調整されることになる。
図9は、そのときにシート搬送装置50でおこなわれる制御フローを示すものであって、ステップS31〜S33を除いて、図5の制御フローと同等であるため、図9においてステップS10〜S22の図示を省略するとともに、図5のものと共通するステップについては説明を省略する。
図9に示すように、まず、操作表示パネル95に入力された搬送開始タイミング(第2搬送経路K12の駆動開始タイミングM)の調整値(設定値)が制御部90にて取得される(ステップS31)。そして、ステップS0〜S5のフローがおこなわれるが、ステップS4で待機シートがないものと判別された場合には、カウンタ値P1は更新されない(ステップS6)。そして、ステップS5で、誤差Eが0である場合にはカウンタ値P1にステップS31で取得した調整値Mを加算した値をカウンタ値P1として更新して(ステップS32)、誤差Eがある場合にはカウンタ値P1に誤差Eと調整値Mとを加算した値をカウンタ値P1として更新する(ステップS33)。
そして、そのようにカウンタ値P1の設定が完了した後に、ステップS8以降のフローをおこなう。
このように、変形例2では、操作表示パネル95への入力によって待機シートP1の搬送タイミングを微調整できるため、第2搬送経路K12に待機させた先行のシートP1(待機シート)を、第1搬送経路K11から搬送される後行のシートP2に、さらにきれいに又は狙った状態に重ね合わせることができる。
変形例2におけるシート搬送装置50(後処理装置40)は、操作部としての操作表示パネル95への入力をおこなうことで、第2搬送ローラ対54(第2搬送手段)によって第2搬送経路K12から待機シートPを合流搬送経路K13に向けて順方向に搬送するタイミングを調整できるように構成されている。
詳しくは、ユーザーやサービスマンなどの操作者は、排出トレイ59(図1参照)に排出された綴じ処理後のシート束PTの処理品質を確認して、その揃え状態を微調整したいときなどに、図8に示す操作表示パネル95(操作部)の画面上から第2駆動モータ92の搬送開始タイミングの調整値を入力することになる。そして、そのように操作表示パネル95から入力された調整値に基づいて、第2搬送経路K12から待機シートを順方向に搬送開始するタイミングが微調整されることになる。
図9は、そのときにシート搬送装置50でおこなわれる制御フローを示すものであって、ステップS31〜S33を除いて、図5の制御フローと同等であるため、図9においてステップS10〜S22の図示を省略するとともに、図5のものと共通するステップについては説明を省略する。
図9に示すように、まず、操作表示パネル95に入力された搬送開始タイミング(第2搬送経路K12の駆動開始タイミングM)の調整値(設定値)が制御部90にて取得される(ステップS31)。そして、ステップS0〜S5のフローがおこなわれるが、ステップS4で待機シートがないものと判別された場合には、カウンタ値P1は更新されない(ステップS6)。そして、ステップS5で、誤差Eが0である場合にはカウンタ値P1にステップS31で取得した調整値Mを加算した値をカウンタ値P1として更新して(ステップS32)、誤差Eがある場合にはカウンタ値P1に誤差Eと調整値Mとを加算した値をカウンタ値P1として更新する(ステップS33)。
そして、そのようにカウンタ値P1の設定が完了した後に、ステップS8以降のフローをおこなう。
このように、変形例2では、操作表示パネル95への入力によって待機シートP1の搬送タイミングを微調整できるため、第2搬送経路K12に待機させた先行のシートP1(待機シート)を、第1搬送経路K11から搬送される後行のシートP2に、さらにきれいに又は狙った状態に重ね合わせることができる。
<変形例3>
変形例3におけるシート搬送装置50(後処理装置40)は、操作部としての操作表示パネル95への入力をおこなうことで、第2搬送ローラ対54(第2搬送手段)によって第2搬送経路K12から待機シートPを合流搬送経路K13に向けて順方向に搬送するときの搬送速度を調整できるように構成されている。
詳しくは、第2駆動モータ92は、その回転数を変更できるように構成されている。そして、ユーザーやサービスマンなどの操作者は、排出トレイ59(図1参照)に排出された綴じ処理後のシート束PTの処理品質を確認して、その揃え状態を微調整したいときなどに、図10に示す操作表示パネル95(操作部)の画面上から第2駆動モータ92の回転数の調整値を入力することになる。そして、そのように操作表示パネル95から入力された調整値に基づいて、第2搬送経路K12から待機シートを順方向に搬送開始するときの搬送速度が微調整されることになる。
図11は、そのときにシート搬送装置50でおこなわれる制御フローを示すものであって、ステップS41、S42、S33を除いて、図5の制御フローと同等であるため、図11においてステップS10〜S22の図示を省略するとともに、図5のものと共通するステップについては説明を省略する。なお、図9の例では、待機シートの搬送開始タイミングをも微調整できるように構成されている。
まず、操作表示パネル95(図8参照)に入力された搬送開始タイミング(第2搬送経路K12の駆動開始タイミングM)の調整値(設定値)と、図11に示すように、操作表示パネル95に入力された搬送速度(第2駆動モータ92の回転数N)の調整値(設定値)と、が制御部90にて取得される(ステップS41)。そして、ステップS0〜S5のフローがおこなわれるが、ステップS4で待機シートがないものと判別された場合には、カウンタ値P1は更新されない(ステップS6)。そして、ステップS5で、誤差Eが0である場合にはカウンタ値P1の更新はおこなわず(ステップS6)、誤差Eがある場合にはカウンタ値P1に誤差Eと調整値M(ステップS41で取得した駆動開始タイミングである。)とを加算した値をカウンタ値P1として更新する(ステップS33)。
そして、パルスカウンタC1のカウント値がステップS6、S33で設定された値P1に達すると(ステップS8)、第2駆動モータ92をオンして、第2、第3、第4搬送ローラ対54〜56による待機シートPの順方向の搬送を開始する(ステップS42)。このとき、第2駆動モータ92の回転数V(搬送速度)は、ステップS41で取得した回転数(搬送速度)の調整値Nを加算したものとしている。
そして、そのように第2駆動モータ92の回転数を最適化して待機シートを搬送した後に、ステップS10以降のフローをおこなう。
このように、変形例3では、操作表示パネル95への入力によって待機シートP1を搬送開始するときの搬送速度を微調整できるため、第2搬送経路K12に待機させた先行のシートP1(待機シート)を、第1搬送経路K11から搬送される後行のシートP2に、さらにきれいに又は狙った状態に重ね合わせることができる。
変形例3におけるシート搬送装置50(後処理装置40)は、操作部としての操作表示パネル95への入力をおこなうことで、第2搬送ローラ対54(第2搬送手段)によって第2搬送経路K12から待機シートPを合流搬送経路K13に向けて順方向に搬送するときの搬送速度を調整できるように構成されている。
詳しくは、第2駆動モータ92は、その回転数を変更できるように構成されている。そして、ユーザーやサービスマンなどの操作者は、排出トレイ59(図1参照)に排出された綴じ処理後のシート束PTの処理品質を確認して、その揃え状態を微調整したいときなどに、図10に示す操作表示パネル95(操作部)の画面上から第2駆動モータ92の回転数の調整値を入力することになる。そして、そのように操作表示パネル95から入力された調整値に基づいて、第2搬送経路K12から待機シートを順方向に搬送開始するときの搬送速度が微調整されることになる。
図11は、そのときにシート搬送装置50でおこなわれる制御フローを示すものであって、ステップS41、S42、S33を除いて、図5の制御フローと同等であるため、図11においてステップS10〜S22の図示を省略するとともに、図5のものと共通するステップについては説明を省略する。なお、図9の例では、待機シートの搬送開始タイミングをも微調整できるように構成されている。
まず、操作表示パネル95(図8参照)に入力された搬送開始タイミング(第2搬送経路K12の駆動開始タイミングM)の調整値(設定値)と、図11に示すように、操作表示パネル95に入力された搬送速度(第2駆動モータ92の回転数N)の調整値(設定値)と、が制御部90にて取得される(ステップS41)。そして、ステップS0〜S5のフローがおこなわれるが、ステップS4で待機シートがないものと判別された場合には、カウンタ値P1は更新されない(ステップS6)。そして、ステップS5で、誤差Eが0である場合にはカウンタ値P1の更新はおこなわず(ステップS6)、誤差Eがある場合にはカウンタ値P1に誤差Eと調整値M(ステップS41で取得した駆動開始タイミングである。)とを加算した値をカウンタ値P1として更新する(ステップS33)。
そして、パルスカウンタC1のカウント値がステップS6、S33で設定された値P1に達すると(ステップS8)、第2駆動モータ92をオンして、第2、第3、第4搬送ローラ対54〜56による待機シートPの順方向の搬送を開始する(ステップS42)。このとき、第2駆動モータ92の回転数V(搬送速度)は、ステップS41で取得した回転数(搬送速度)の調整値Nを加算したものとしている。
そして、そのように第2駆動モータ92の回転数を最適化して待機シートを搬送した後に、ステップS10以降のフローをおこなう。
このように、変形例3では、操作表示パネル95への入力によって待機シートP1を搬送開始するときの搬送速度を微調整できるため、第2搬送経路K12に待機させた先行のシートP1(待機シート)を、第1搬送経路K11から搬送される後行のシートP2に、さらにきれいに又は狙った状態に重ね合わせることができる。
以上説明したように、本実施の形態におけるシート搬送装置50は、第1搬送経路K11でシートPを順方向に搬送可能な第1搬送ローラ対53(第1搬送手段)と、第1搬送経路K11の順方向下流に合流部Xを介して接続された合流搬送経路K13で第1搬送経路K11から搬送されたシートPを搬送可能な第3、第4搬送ローラ対55、56(合流搬送手段)と、合流部Xで第1搬送経路K11と合流するように合流搬送経路K13に接続された第2搬送経路K12で合流搬送経路K13から逆方向に搬送されるシートPを搬送停止して待機シートとして一時的に待機させるとともにその待機シートPを順方向に搬送するようシートPを順方向にも逆方向にも搬送可能な第2搬送ローラ対54(第2搬送手段)と、が設けられている。さらに、合流搬送経路K13において搬送されるシートPを検知可能な第1センサ66(第1検知部)と、第2搬送経路K12において搬送されるシートPを検知可能な第2センサ67(第2検知部)と、が設けられている。そして、合流搬送経路K13から第2搬送経路K12に向けて逆方向にシートPが搬送されるときの第1センサ66又は第2センサ67の検知結果に基づいて、第2搬送経路K12から待機シートPを合流搬送経路K13に向けて順方向に搬送する第2搬送ローラ対54(第2搬送手段)によるシートPの搬送動作を制御している。
これにより、第2搬送経路K12に待機させた先行のシートPを、第1搬送経路K11から搬送される後行のシートPに精度良く重ね合わせることができる。
これにより、第2搬送経路K12に待機させた先行のシートPを、第1搬送経路K11から搬送される後行のシートPに精度良く重ね合わせることができる。
なお、本実施の形態では、カラーの画像形成装置1に接続される後処理装置40のシート搬送装置50に対して本発明を適用したが、モノクロの画像形成装置に接続される後処理装置のシート搬送装置に対しても当然に本発明を適用することができる。
また、本実施の形態では、電子写真方式の画像形成装置1に接続される後処理装置40のシート搬送装置50に対して本発明を適用したが、本発明の適用はこれに限定されることなく、その他の方式の画像形成装置(例えば、インクジェット方式の画像形成装置や、孔版印刷装置などである。)に接続される後処理装置のシート搬送装置に対しても、本発明を適用することができる。
また、本実施の形態では、後処理装置40と画像形成装置1とが設置された画像形成システム100に対して本発明を適用したが、画像形成装置1が接続されておらず後処理装置(シート処理装置)として独立した装置に対しても当然に本発明を適用することができる。
また、本実施の形態では、綴じ処理の他に穿孔処理やソート処理をおこなう後処理装置40のシート搬送装置50に対して本発明を適用したが、綴じ処理のみをおこなう後処理装置のシート搬送装置や、その他の処理をおこなう後処理装置のシート搬送装置、などに対しても、当然に本発明を適用することができる。
また、本実施の形態では、後処理装置40に設置されたシート搬送装置50に対して本発明を適用したが、その他の装置に設置されたシート搬送装置や、シート搬送装置として独立した装置に対しても当然に本発明を適用することができる。
そして、それらのような場合であっても、本実施の形態のものと同様の効果を得ることができる。
また、本実施の形態では、電子写真方式の画像形成装置1に接続される後処理装置40のシート搬送装置50に対して本発明を適用したが、本発明の適用はこれに限定されることなく、その他の方式の画像形成装置(例えば、インクジェット方式の画像形成装置や、孔版印刷装置などである。)に接続される後処理装置のシート搬送装置に対しても、本発明を適用することができる。
また、本実施の形態では、後処理装置40と画像形成装置1とが設置された画像形成システム100に対して本発明を適用したが、画像形成装置1が接続されておらず後処理装置(シート処理装置)として独立した装置に対しても当然に本発明を適用することができる。
また、本実施の形態では、綴じ処理の他に穿孔処理やソート処理をおこなう後処理装置40のシート搬送装置50に対して本発明を適用したが、綴じ処理のみをおこなう後処理装置のシート搬送装置や、その他の処理をおこなう後処理装置のシート搬送装置、などに対しても、当然に本発明を適用することができる。
また、本実施の形態では、後処理装置40に設置されたシート搬送装置50に対して本発明を適用したが、その他の装置に設置されたシート搬送装置や、シート搬送装置として独立した装置に対しても当然に本発明を適用することができる。
そして、それらのような場合であっても、本実施の形態のものと同様の効果を得ることができる。
なお、本発明が本実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、本実施の形態の中で示唆した以外にも、本実施の形態は適宜変更され得ることは明らかである。また、前記構成部材の数、位置、形状等は本実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。
なお、本願明細書等において「シート」とは、用紙はもちろんのこと、綴じ処理などの処理の対象となるすべてのシートを含むものと定義する。
1 画像形成装置、
40 後処理装置(シート処理装置)、
50 シート搬送装置、
53 第1搬送ローラ対(第1搬送手段)、
54 第2搬送ローラ対(第2搬送手段)、
55 第3搬送ローラ対(合流搬送手段、搬送ローラ対)、
56 第4搬送ローラ対(合流搬送手段)、
57 第5搬送ローラ対(トレイ入口搬送ローラ)、
60 ステイプルトレイ(載置部)、
61 可動フェンス(整合部)、
62 ストッパ部、
65 上流側センサ(上流側検知部)、
66 第1センサ(第1検知部)、
67 第2センサ(第2検知部)、
68 切替爪(切替部材)、
80 ステイプラ(シート処理部)、
91 第1駆動モータ、
92 第2駆動モータ、
95 操作表示パネル(操作部、表示部)、
100 画像形成システム、
K11 第1搬送経路、
K12 第2搬送経路(待機搬送経路)、
K13 合流搬送経路、
X 合流部、
P シート、 PT シート束。
40 後処理装置(シート処理装置)、
50 シート搬送装置、
53 第1搬送ローラ対(第1搬送手段)、
54 第2搬送ローラ対(第2搬送手段)、
55 第3搬送ローラ対(合流搬送手段、搬送ローラ対)、
56 第4搬送ローラ対(合流搬送手段)、
57 第5搬送ローラ対(トレイ入口搬送ローラ)、
60 ステイプルトレイ(載置部)、
61 可動フェンス(整合部)、
62 ストッパ部、
65 上流側センサ(上流側検知部)、
66 第1センサ(第1検知部)、
67 第2センサ(第2検知部)、
68 切替爪(切替部材)、
80 ステイプラ(シート処理部)、
91 第1駆動モータ、
92 第2駆動モータ、
95 操作表示パネル(操作部、表示部)、
100 画像形成システム、
K11 第1搬送経路、
K12 第2搬送経路(待機搬送経路)、
K13 合流搬送経路、
X 合流部、
P シート、 PT シート束。
Claims (13)
- 第1搬送経路でシートを順方向に搬送可能な第1搬送手段と、
前記第1搬送経路の順方向下流に合流部を介して接続された合流搬送経路で、前記第1搬送経路から搬送されたシートを搬送可能な合流搬送手段と、
前記合流部で前記第1搬送経路と合流するように前記合流搬送経路に接続された第2搬送経路で、前記合流搬送経路から逆方向に搬送されるシートを搬送停止して待機シートとして一時的に待機させるとともに、その待機シートを順方向に搬送するよう、シートを順方向にも逆方向にも搬送可能な第2搬送手段と、
前記合流搬送経路において搬送されるシートを検知可能な第1検知部と、
前記第2搬送経路において搬送されるシートを検知可能な第2検知部と、
を備え、
前記合流搬送経路から前記第2搬送経路に向けて逆方向にシートが搬送されるときの前記第1検知部又は前記第2検知部の検知結果に基づいて、前記第2搬送経路から前記待機シートを前記合流搬送経路に向けて順方向に搬送する前記第2搬送手段によるシートの搬送動作を制御することを特徴とするシート搬送装置。 - 前記合流搬送経路から前記第2搬送経路に向けて逆方向にシートが搬送されるときの移動量を前記第1検知部又は前記第2検知部の検知結果から求めて、前記移動量の狙いの値に対するズレ量を求めて、前記待機シートとしての当該シートに対して、前記第2搬送経路から前記合流搬送経路に向けて順方向に搬送するときの前記第2搬送手段による搬送動作の開始タイミングを前記ズレ量が相殺されるように調整することを特徴とする請求項1に記載のシート搬送装置。
- 前記第1搬送手段によって前記第1搬送経路から前記合流搬送経路に向けて順方向に搬送されるシートに合わせて、前記第2搬送手段によって前記第2搬送経路から1枚又は複数枚の前記待機シートを前記合流搬送経路に向けて順方向に搬送して、前記合流搬送経路で前記シートと前記待機シートとをシート束として重ね合わせた後に、そのシート束としてのシートを前記合流搬送手段によって前記第2搬送経路に向けて逆方向に搬送して、前記第2搬送経路でそのまま逆方向に搬送した後に搬送停止して再び待機シートとして一時的に待機させることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のシート搬送装置。
- 前記第1搬送手段によって前記第1搬送経路から前記合流搬送経路に向けて順方向に搬送されるシートに合わせて、前記第2搬送手段によって前記第2搬送経路から1枚又は複数枚の前記待機シートを前記合流搬送経路に向けて順方向に搬送した後に、前記合流搬送手段によって前記合流搬送経路で重ね合わせた前記シートと前記待機シートとをシート束として順方向に搬送するとともに、前記第1検知部の検知結果と前記第2検知部の検知結果とから前記シート束の搬送方向の長さを求めることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載のシート搬送装置。
- 前記第1搬送経路において搬送されるシートを検知可能な上流側検知部を備え、
前記待機シートを前記第2搬送経路から前記合流搬送経路に向けて順方向に搬送するときの前記第2搬送手段による搬送動作を、前記上流側検知部による検知タイミングをトリガーにして開始することを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載のシート搬送装置。 - 操作部への入力をおこなうことで、前記第2搬送手段によって前記第2搬送経路から前記待機シートを前記合流搬送経路に向けて順方向に搬送するタイミングを調整できるように構成されたことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載のシート搬送装置。
- 操作部への入力をおこなうことで、前記第2搬送手段によって前記第2搬送経路から前記待機シートを前記合流搬送経路に向けて順方向に搬送するときの搬送速度を調整できるように構成されたことを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載のシート搬送装置。
- 前記合流部から前記第1検知部に至る搬送経路の長さが、搬送可能な最小サイズのシートの搬送方向長さよりも短いことを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載のシート搬送装置。
- 前記第1検知部は、前記合流搬送経路において前記合流部に最も近い位置に配置された搬送ローラ対に対して順方向下流側に設置され、
前記搬送ローラ対から前記第2検知部に至る搬送経路の長さが、搬送可能な最小サイズのシートの搬送方向長さよりも短いことを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれかに記載のシート搬送装置。 - 請求項1〜請求項9のいずれかに記載のシート搬送装置を備え、
前記合流搬送経路に対して順方向下流側にシート処理部が設けられていることを特徴とする後処理装置。 - 前記シート処理部は、シート束が載置される載置部と、前記載置部に載置されたシート束を搬送方向に揃える整合部と、を具備し、
前記第1搬送手段によって前記第1搬送経路から前記合流搬送経路に向けて順方向に搬送されるシートに合わせて、前記第2搬送手段によって前記第2搬送経路から1枚又は複数枚の前記待機シートを前記合流搬送経路に向けて順方向に搬送した後に、前記合流搬送手段によって前記合流搬送経路で重ね合わせた前記シートと前記待機シートとをシート束として前記シート処理部に向けて順方向に搬送するとともに、
前記第1検知部の検知結果と前記第2検知部の検知結果とから求めた前記シート束の搬送方向の長さに基づいて、前記整合部を制御することを特徴とする請求項10に記載の後処理装置。 - シートに画像を形成する画像形成装置と、前記画像形成装置によって画像が形成されたシートに対して所望の処理を施す請求項10又は請求項11に記載の後処理装置と、を備えたことを特徴とする画像形成システム。
- シートに画像を形成する画像形成装置と、請求項1〜請求項9のいずれかに記載のシート搬送装置と、を備えたことを特徴とする画像形成システム。
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