JP2005230349A - カッター - Google Patents

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Mitsuharu Kobayashi
光春 小林
Makoto Igarashi
誠 五十嵐
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KOBAYASHI KOGU SEISAKUSHO KK
Kobayashi Tool Mfg Co Ltd
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KOBAYASHI KOGU SEISAKUSHO KK
Kobayashi Tool Mfg Co Ltd
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Abstract

【課題】 持ち運びが容易で、しかも、石膏などの固いものを簡単に破砕することができるカッターを提供する。
【解決手段】 先端に固定刃150を固定した固定刃側の固定レバー130と、先端に可動刃140を回動可能に支持する可動刃側の固定レバー120と、可動刃を固定刃から離間する方向に付勢する弾性部材145と、可動刃140に形成され、可動歯の回転軸と同心の円弧上に形成されたラチェット歯142と、該ラチェット歯に噛み合って可動刃を固定刃に向けて回転させる送り爪170と、固定レバー110に先端を回動可能に軸支され送り爪を駆動する操作レバー160と、送り爪170により回転した可動刃140の逆転を阻止するためにラチェット歯に噛み合う受け爪180と、操作レバーの戻りを阻止するロック爪190とを有し、操作レバー160を反対方向に回動すると受け爪がラチェット歯から外れて可動刃が弾性部材の弾性によって初期状態に復帰する。
【選択図】 図2

Description

本発明はカッターに関し、特に、ギプスを破砕したり、金属ケーブルを切断するのに適したカッターに関する。
従来、骨折した場合、骨折部位をギプスで固定している。このギプスは石膏を主成分とするものである。また、歯科医では、歯型模型を石膏で作る。これらのギプスや歯型模型は、使用後に廃棄されるが、大きすぎたり、個人情報の保護などの観点から、細かく破砕して廃棄することが望まれている。
このような目的に対し、ギプスなどを切断する各種の装置が提案されている。たとえば、特許文献1(特開平9−103449)は、電動の丸鋸を使用している。しかし、丸鋸を用いるものは、粉状の屑が大量に飛散し、後の処理が困難である。
また、特許文献2(特開平8−10270)では、押切式のカッターを用いたものを提案している。しかし、押切式カッターの場合、小型のものでは、ギプスなど大きいものは切断できず、大型化すると持ち運びが困難になる。
また、特許文献3(実開平6−36718)では、ラチェット機構を用いたパイプカッターを提案している。これを使用すれば、ギプスなどの石膏製品の粉砕ができそうに思える。しかし、特許文献3のカッターは刃が一方にしかなく、他方にはパイプ保持用の凹所しかない。石膏製品の破砕や金属ケーブルの切断は、鋏のように2つの刃と刃の間に挟んで切断しなければ、破砕できないという問題があり、特許文献3に記載のカッターでは、石膏の破砕や金属ケーブルの切断はできない。
特開平9−103449 特開平8−10270 実開平6−36718
本発明は、このような実情から考えられたもので、持ち運びが容易で、しかも、石膏などの固いものを簡単に破砕することができるカッターを提供することを目的としている。
前記の目的を達成するために本願の請求項1に記載のカッターは、基端を把手部として先端に固定刃を固定した固定刃側の固定レバーと、基端を把手部として先端に可動刃を回動可能に支持するとともに前記固定刃側の固定レバーと重なりあって固定レバーを構成する可動刃側の固定レバーと、前記可動刃を固定刃から離間する方向に付勢する弾性部材と、前記可動刃に形成され、可動歯の回転軸と同心の円弧上に形成されたラチェット歯と、該ラチェット歯に噛み合って可動刃を固定刃に向けて回転させる送り爪と、前記固定レバーに先端を回動可能に軸支され前記送り爪を駆動する操作レバーと、前記送り爪により回転した前記可動刃の逆転を阻止するために前記ラチェット歯に噛み合う受け爪と、前記操作レバーの戻りを阻止するロック爪とを有し、該ロック爪の係止を外し、前記操作レバーを送り爪の送り方向と反対方向に回動すると前記受け爪がラチェット歯から外れて前記可動刃が弾性部材の弾性によって初期状態に復帰することを特徴としている。
本願の請求項2に記載のカッターは、前記ロック爪が棒状体からなり、先端に送り爪との係止用爪があり基端側に送り爪との係止及び解除を操作する操作部を有し、中間部分に設けられた回動軸により前記固定レバーに回動自在に取り付けられ、前記操作部が固定レバーの操作レバーと対向する側と反対側に突出していることを特徴としている。
本願の請求項3に記載のカッターは、前記固定刃と可動刃とが相互に摺接し、摺接する面が平面で、摺接する面と反対側の面が傾斜面となった切刃を有することを特徴としている。
本願の請求項4に記載のカッターは、前記固定刃と可動刃の双方が先端が尖り、前記切刃が湾曲していることを特徴としている。
本発明の請求項1記載のカッターによれば、固定レバーと可動刃、固定刃とが別体になっているので、固定レバーは軽く取り扱い易い素材で作り、可動刃や固定刃は刃物に適した工具鋼やチタン合金などの硬い素材を用いることができるという優れた効果を奏する。
また、ロック爪の係止を外し、前記操作レバーを送り爪の送り方向と反対方向に回動すると前記受け爪がラチェット歯から外れて前記可動刃が弾性部材の弾性によって初期状態に復帰するので、1回の切断が完了して次の切断を開始する際に、簡単に可動刃を初期状態に戻すことができる。
本発明の請求項2のカッターによれば、ロック爪の操作部が、固定レバーの操作レバーと対向する側と反対側に突出しているので、固定レバーを上方に、操作レバーを下方にして手に持って使用したとき、ロック爪をカッターを持つ手の親指で操作することができる。したがって、ロックするために持ち代えるなどの動作が不要となる。
請求項3のカッターによれば、固定刃と可動刃とが相互に摺接し、摺接する面が平面で、摺接する面と反対側の面が傾斜面となった切刃を有するので、切断力の大きいカッターを得ることができる。
請求項4のカッターによれば、固定刃と可動刃の双方が先端が尖り、各切刃が湾曲しているので、切断する対象物に尖った先端が食い込むことで、対象物が逃げるのを防止することができる。
以下、本発明の実施例を添付した図面を参照して説明する。
図1は、本発明のカッターの外観を示す平面図で、図2は図1の一部を取り除いて内部構成を表した図である。
図1に示すように、本発明のカッター100は、基部は把手部となった固定レバー110と、この先端に設けられた可動刃140と、この可動刃140と対向した固定刃150と、操作レバー160とが外部から見える主な部材である。
固定レバー110は、図3に示す可動刃側の固定レバー120と、図4に示す固定刃側の固定レバー130とからなる。これらは、対称形状で、完全に重なり合う形状をしている。
図2は、図1から固定刃側の固定レバー130と固定刃150を取り除いた図で、固定刃150の先端部のみを仮想線で示している。すなわち、固定刃150を取り付けた固定刃側の固定レバー130を、図2の上から被せるようにすると、図1のカッターとなる。以下に各部品について説明する。
図3は、可動刃側の固定レバー120の図で、(a)は平面図、(b)は下面図である。可動刃側の固定レバー120は、アルミ合金などの軽量な金属製で、基端側に把手部121を有し、先端側に薄肉の拡大部122を有する。把手部121は、一方側に細幅の厚肉部121aがある。この厚肉部121aの上面は平面である。また、厚肉部121aの両端には、貫通孔121b,121cが穿設されている。
拡大部122は、先端側に厚肉部121aより薄く、拡大部122の薄肉部より厚い中肉部124があり、ここに凹部124aと貫通孔123とが形成されている。拡大部122の中央付近には、図の上方に凹部125があり、凹部125の図の右側に貫通していない丸穴127aがある。拡大部122の中央と下方とに2つの貫通孔126a,126bが穿設され、これらの中間に貫通していない丸穴127bがある。
図4は固定刃側の固定レバー130の図で、(a)は平面図、(b)は下面図である。固定刃側の固定レバー130は、可動刃側と同じく軽量なアルミ合金製で、基端側に把手部131を有し、先端側に薄肉の拡大部132を有する。把手部131は、一方側に厚肉部131aがある。この厚肉部131aの上面も平面である。また、厚肉部131aの両端には、雌ネジ孔131b,131cが穿設されている。
拡大部132は、先端側に拡大部132の薄肉部分より薄い極薄肉部134があり、ここに貫通孔133と、これより小さい径の3つの貫通孔134a,134b,134cが穿設されている。拡大部132の中央付近には、図の下方に凹部135があり、凹部135の図の右側に貫通していない丸穴137aがある。拡大部132の中央と上方とに2つの貫通孔136a,136bが穿設され、これらの中間に貫通していない丸穴137bがある。
図5は可動刃140の拡大図で、(a)は平面図、(b)は(a)のV−V線の切断端面図である。可動刃140は、工具鋼やチタン合金製の平板で、先端に鷲の嘴のような尖って湾曲した切刃141を有し、後側が扇形に拡がり、後端に円弧状のラチェット歯142を備えている。ラチェット歯142の曲率中心となる位置には、貫通孔143があり、ラチェット歯142の近傍には、円弧状の長孔144が貫通形成されている。
図5(b)に示すように、切刃141は、一方の面141aが平面で、他方の面141bが斜面になっている。
図6は固定刃150の拡大図で、(a)は平面図、(b)は(a)のVI−VI線の切断端面図である。固定刃150は、工具鋼やチタン合金製の平板で、先端が可動刃140と同様に尖って湾曲した切刃151を有し、後縁152がZ字形状に曲がっている。この後縁152の形状は、図4(a)に示す極薄肉部134の後縁134dの形状と一致している。固定刃150のほぼ中央には貫通孔153がある。また、後縁152に沿うように3つのネジ孔154a,154b,154cが穿設されている。
図6(b)に示すように、切刃151は、一方の面151aが平面で、他方の面151bが斜面になっている。この固定刃150と前記の可動刃140とは、カッター100を組み立てて使用する際、平面となる面141aと面151aとが相互に摺接するようになる。
図7は、操作レバー160の図で、(a)は上面図、(b)は正面図、(c)は右側面図である。同図に示すように操作レバー160は、鉄などの展性の良い金属製の薄板をU字型に折り曲げ、基端側が操作部161となり、先端に湾曲部162を形成している。U字型の中間の空間部分は、可動刃140や送り爪170が遊嵌可能な幅となっている。湾曲部162には、先端と中央部とに貫通孔163,164が穿設されている。さらに、湾曲部162の操作部161側には、小径の貫通孔165a,165bが穿設されている。
図8は送り爪170の拡大図で、(a)は平面図、(b)は下面図である。送り爪170は、板状で一端にラチェット歯142と噛み合う爪171を有し、他端に貫通孔172を有する。また、爪171と貫通孔172を底辺とする三角形の頂点に当たる位置に、係止部173がある。さらに、爪171近傍には、軸174が貫通した状態で取り付けられている。
図9は、受け爪180の拡大図で、(a)は正面図、(b)は上面図である。受け爪180は、先端に尖った爪181を有し、後端側には尾部183があり、中間に貫通孔182が穿設されている。
図10は、ロック爪190の拡大図で、(a)は正面図、(b)は上面図である。ロック爪190は、棒状体で、一端は直角に曲がった係止爪191となっており、他端は操作部192となっている。中央には貫通孔193が穿設されている。
以上で主要な部品の説明を終え、次にカッター100の組み立て方を説明する。
まず、図4に示す固定刃側の固定レバー130に図6に示す固定刃150を固定する。これには、固定刃150の後縁152の曲線が、固定刃側の固定レバー130の極薄肉部134の後縁134dの曲線と一致しているので、これらを重ね合わせることで位置決めができる。位置決めがされたら、貫通孔134a,134b,134cからビス156(図1)を挿入し、固定刃150のネジ孔154a,154b,154cに螺合して締め付ける。このとき固定刃側の固定レバー130の貫通孔133と固定刃150の貫通孔153とは重なり合う。
次に、図3の可動刃側の固定レバー120の中肉部124の上に可動刃140を載せる。このとき、可動刃140の貫通孔143と可動刃側の固定レバー120の先端の貫通孔123とを重ねて、雌ネジ孔の形成された中空のピン146を挿入し、可動刃側の固定レバー120側からビスで締め付け、片持ち状態にする。凹部124aは、中肉部124と可動刃140とが摺動するので、接触面積を減らして抵抗を小さくするためのものである。中空のピン146は、貫通孔143を貫通して若干突出した状態となっている。そして、円弧状の長孔144の上端と可動刃側の固定レバー120の貫通孔126aとを重ねる。円弧状の長孔144には、コイルスプリングからなる弾性手段145を挿入する。
受け爪180の貫通孔182にピン184を貫通し、両端が突出した状態で固定し、丸穴127bに回動自在に軸支させる。また、固定刃側の固定レバー130の貫通孔126bに雌ネジの形成された中空のピン185を挿入し、裏側からビスで締め付けて固定し、片持ち状態にする。捻りばね186の中央の環をピン184に挿通し、一端を中空のピン185に当接し、他端を受け爪180の尾部183に当接させ、受け爪180を図2において反時計方向に付勢する。受け爪180の尖った爪181はラチェット歯142の歯と噛み合う。
次に、送り爪170の軸174を凹部125に入れるようにして送り爪170を載置する。また、ロック爪190の貫通孔193にピン194を挿通し、このピン194を丸穴127aに挿入する。ピン194は丸穴127a内で回動自在な状態となる。
操作レバー160の貫通孔165a,165bにピン166a,166bを挿入するが、ピン166aの方には、予め送り爪ばね175の中央の環を通しておき、ピン166bを装着したとき、送り爪ばね175の一端部を図2に示すようにピン166bの上に出るようにする。
操作レバー160の先端の湾曲部162の間に、可動刃140のラチェット歯142の一部分と、送り爪170の一部とを入れ、湾曲部162の先端の貫通孔163と円弧状の長孔144と、可動刃側の固定レバー120の貫通孔126aとを重ね、中空のピン167を挿通し、可動刃側の固定レバー120の外側からビスを挿入して中空のピン167に形成された雌ネジと螺合する。中空のピン167は片持ち状態となり、先端は貫通孔163を貫通して若干突出した状態となっている。
操作レバー160の貫通孔164と、送り爪170の貫通孔172とを重ね、ビス168で係止する。このとき、送り爪170はビス168に対して回動自在になっている。送り爪ばね175の先端を送り爪170に当接させると、送り爪170は反時計方向に付勢され、爪171がラチェット歯142にを噛み合う。以上で図2の状態まで組み立てられる。
次に、固定刃150が固定された固定刃側の固定レバー130を図2の紙面の上方から被せるように重ねる。中空のピン146の突出した先端が、貫通孔133に進入し、中空のピン167の先端が貫通孔136aに進入し、中空ピン185の先端が貫通孔136bに進入する。固定刃側の固定レバー130の外側から、中空のピン146にビス155を螺合し、中空のピン168にはビス169を螺合し中空のピン185にはビス187を螺合して締め付ける。最後に可動刃側の固定レバー120の貫通孔121b,121cからビスを挿入し、固定刃側の固定レバー130に形成された雌ネジ孔131b,131cに螺合して締め付ける。以上で組立完了となる。
なお、送り爪170の軸174は一方が可動刃側の固定レバー120の凹部125に入り、他方は、固定刃側の固定レバー130に形成された凹部135に入っている。そして、送り爪170は操作レバー160のU字の間に納まっているので、軸174の両端は凹部125,135の底面から離間した状態となっている。したがって送り爪170は、軸174が凹部125,135内にある限りは、移動可能な構造であるが、凹部125,135の外には出られない。
本発明のカッター100はこのような構成なので、固定レバー110と可動刃140及びに固定刃150を、それぞれ最適な素材から別々に作ることが可能となる。
次に、本実施例のカッターの使用方法を説明する。
図1は、可動刃140と固定刃150とが最も開いた状態を示している。この状態で、可動刃140と固定刃150の間に、ギプスの石膏や金属ケーブル等の切断しようとする対象物を挟む。そして操作レバー160を図1の矢印a方向に回動する。操作レバー160は、先端の貫通孔163に挿通されたビス169を中心として反時計方向に回動する。これに伴って、ビス168もビス169を中心にして回動し、ビス168と一体になっている送り爪170を図2の上方に持ち上げる。送り爪170は送り爪ばね175によって常時ラチェット歯142と噛み合っているので、可動刃140は、弾性手段145の付勢力に抗しビス148を中心として反時計方向に回動し、可動刃140は固定刃150に近づく。
操作レバー160に加えた力を取り除くと、受け爪180がラチェット歯142の新しい歯と噛み合って可動刃140の戻りを阻止する。操作レバー160が元の位置に戻ると、送り爪170は図2の下方に移動し、ラチェット歯142の別の歯と噛み合う。これを繰り返すことによって、可動刃140は徐々に固定刃150に近づいていく。図2の仮想線140’は、可動刃140が固定刃150に示す最も近づいた位置を示す。
可動刃140と固定刃150との間に挟まれた石膏などの対象物は、可動刃140と固定刃150の切刃141,151が湾曲しており、しかも先端が尖っているので、先端の尖りが最初に対象物に食いつく。切刃141,151が湾曲していない直線の場合には、挟まれた石膏等が刃の先端方向に滑って逃げ易いが、本実施例では、先端の尖りが食い込んでいるので、逃げられない。そのため、操作レバー160を締め付けることで確実に切断することができる。また、切断するものが固い場合には、ラチェット歯142を1枚づつ送ることもでき、小さい力で確実に切断することが可能となる。また、可動刃140の面141aと固定刃150の面151aが摺接するので、切断力が大きくなる。
ロック爪190は、先端の係止爪191が送り爪170の係止部173と係合することで、操作レバー160の戻りを阻止するものである。カッターを収納しておく場合などに、収容スペースを小さくするために可動刃140が固定刃150に最も近づいた位置にしておく場合等に利用する。本発明の実施例では、ロック爪190の操作部192を、固定レバー110の操作レバー160と反対側に突出している。通常、このカッター100を使用する場合、固定レバー110を上にし、操作レバー160を下にして片手で掴んで使用する。したがって、操作部192は、カッター100を持った手の親指で簡単に操作することができる。
操作レバー160は、切断作業を複数回に分割して行う。1回の操作レバー160の操作で一枚又は数枚のラチェット歯を送り、この操作が終わると一旦加えた力を除き、再度次の操作レバーの操作のために力を加え、また何枚かの歯を送る。これを何回か繰り返して可動刃140は図2の140’の位置に達し、1回の切断が完了する。操作レバー160に加えた力を除くと、操作レバー160は送り爪ばね175の付勢力によって初期状態に戻るが、ラチェット歯142と送り爪170と受け爪180とからなるラチェット機構により、可動刃140は初期状態には戻らないようになっている。したがって、1回の切断作業が終わり、次の切断を開始する場合には、可動刃140を図2に示す仮想線140’から実線に示す位置に戻す必要がある。
そこで、本発明の実施例では、操作レバー160を、初期状態から図2の矢印bに示す時計方向に若干回動させる。操作レバー160は、初期状態では、図2のA点において、受け爪180の尾部183に接触した状態である。この状態から操作レバー160が矢印bに示す時計方向に廻ると、尾部183が押されて受け爪180は時計方向に回転し、受け爪180の先端がラチェット歯142から抜け出る。すると、可動刃140は、弾性手段145の付勢力によって、時計方向に回転し、図2の初期状態に一瞬の内に戻ることができる。
本発明のカッターの外観を示す平面図である。 図1の一部を取り除いて内部構成を表した図である。 可動刃側の固定レバーの図で、(a)は平面図、(b)は下面図である。 固定刃側の固定レバーの図で、(a)は平面図、(b)は下面図である。 可動刃の拡大図で、(a)は平面図、(b)は(a)のV−V線の切断端面図である。 固定刃の拡大図で、(a)は平面図、(b)は(a)のVI−VI線の切断端面図である。 操作レバーの図で、(a)は上面図、(b)は正面図、(c)は右側面図である。 送り爪の拡大図で、(a)は平面図、(b)は下面図である。 受け爪の拡大図で、(a)は正面図、(b)は上面図である。 ロック爪の拡大図で、(a)は正面図、(b)は上面図である。
符号の説明
100 カッター
110 固定レバー
120 可動刃側の固定レバー
121 把手部
130 固定刃側の固定レバー
131 把手部
140 可動刃
141,151 切刃
142 ラチェット歯
145 弾性手段
150 固定刃
151 切刃
160 操作レバー
170 送り爪
180 受け爪
190 ロック爪
192 操作部

Claims (4)

  1. 基端を把手部として先端に固定刃を固定した固定刃側の固定レバーと、
    基端を把手部として先端に可動刃を回動可能に支持するとともに前記固定刃側の固定レバーと重なりあって固定レバーを構成する可動刃側の固定レバーと、
    前記可動刃を固定刃から離間する方向に付勢する弾性部材と、
    前記可動刃に形成され、可動歯の回転軸と同心の円弧上に形成されたラチェット歯と、
    該ラチェット歯に噛み合って可動刃を固定刃に向けて回転させる送り爪と、
    前記固定レバーに先端を回動可能に軸支され前記送り爪を駆動する操作レバーと、
    前記送り爪により回転した前記可動刃の逆転を阻止するために前記ラチェット歯に噛み合う受け爪と、
    前記操作レバーの戻りを阻止するロック爪とを有し、
    該ロック爪の係止を外し、前記操作レバーを送り爪の送り方向と反対方向に回動すると前記受け爪がラチェット歯から外れて前記可動刃が弾性部材の弾性によって初期状態に復帰することを特徴とするカッター。
  2. 前記ロック爪が棒状体からなり、先端に送り爪との係止用爪があり基端側に送り爪との係止及び解除を操作する操作部を有し、中間部分に設けられた回動軸により前記固定レバーに回動自在に取り付けられ、前記操作部が固定レバーの操作レバーと対向する側と反対側に突出していることを特徴とする請求項1記載のカッター。
  3. 前記固定刃と可動刃とが相互に摺接し、摺接する面が平面で、摺接する面と反対側の面が傾斜面となった切刃を有することを特徴とする請求項1又は2に記載のカッター。
  4. 前記固定刃と可動刃の双方が先端が尖り、前記切刃が湾曲していることを特徴とする請求項3記載のカッター。
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JP2000176731A (ja) * 1990-07-24 2000-06-27 Knipex Werk C Gustav Putsch ラチェットカッタ
JP2002078988A (ja) * 2000-09-08 2002-03-19 Ogura:Kk 油圧作動装置

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