JP3207542U - 枝切り鋏 - Google Patents

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健治 池野
健治 池野
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Abstract

【課題】異物の巻き込みを防止でき、故障を防ぐことができる枝切り鋏を提供する。【解決手段】刃受部11と、先端部が刃受部の基端部に連なる第1連結部12と、先端部が第1連結部の基端部に連なる固定柄部13と、第1連結部の一方の側縁に設けられた案内部とを含む固定杆と、第2連結部22と、先端部が第2連結部の基端部に連なり、揺動可能に設けられた可動柄部23と、案内部と当接し且つ可動柄部の揺動に伴って当接位置が所定の当接範囲内で移動可能である被案内部24とを含む可動杆2と、刃受部と対峙する刃先31aを有する刃部31と、基端部が刃部の基端部に連なり且つ第1回動軸線L1周りに回動可能に第1連結部に連結され、先端部が第1回動軸線と平行な第2回動軸線L2周りに回動可能に第2連結部に連結されている揺動アームとを含む可動刃3と、一方の端部が固定杆に連結され、他方の端部が可動杆に連結されているカバー4と、を備える。【選択図】図3

Description

本考案は、枝切り鋏に関する。
従来から枝の剪定等に使用することができる枝切り鋏が知られている。
そして、枝切り鋏の中には倍力機構を備えるものがあり、太い枝や、硬い枝を容易に切断することができるように構成されている。
しかし、倍力機構を備えることにより構成が複雑となり、その結果、枝切り鋏が故障しやすくなる場合があるという問題があった。
上記課題を解決するため、本考案のある態様に係る枝切り鋏は、刃受部と、先端部が前記刃受部の基端部に連なる第1連結部と、先端部が前記第1連結部の基端部に連なる固定柄部と、前記第1連結部の一方の側縁に設けられた案内部とを含む固定杆と、第2連結部と、先端部が前記第2連結部の基端部に連なり、閉位置と前記閉位置よりも前記固定柄部と成す角の角度が大きい開位置との間で揺動可能に設けられた可動柄部と、前記第2連結部の側縁に設けられ、前記案内部と当接し且つ前記可動柄部の揺動に伴って当接位置が所定の当接範囲内で移動可能である被案内部とを含む可動杆と、前記刃受部と対峙する刃先を有する刃部と、基端部が前記刃部の基端部に連なり且つ第1回動軸線周りに回動可能に前記第1連結部に連結され、先端部が前記第1回動軸線と平行な第2回動軸線周りに回動可能に前記第2連結部に連結されている揺動アームとを含む可動刃と、一方の端部が前記固定杆に連結され、他方の端部が前記可動杆に連結されているカバーと、を備え、前記揺動アームは、前記当接範囲に亘って前記案内部と前記被案内部との当接位置を前記第1回動軸線の延在方向における一方側から覆うように配設され、前記カバーは、前記当接範囲に亘って前記案内部と前記被案内部との当接位置を前記第1回動軸線の延在方向における他方側から覆うように配設されている。
この構成によれば、案内部と被案内部との間への異物の巻き込みを防止することができ、故障や事故の発生を防ぐことができる。
前記案内部は前記第1回動軸線の円周方向に延在し、前記被案内部は前記第2回動軸線の円周方向に延在してもよい。
この構成によれば、可動杆を円滑に操作することができる。
前記案内部は第1ラック歯部を含み、前記被案内部は、前記第1ラック歯部と噛み合う第2ラック歯部を含んでいてもよい。
この構成によれば、案内部と被案内部との位相関係をより確実に保つことができ、可動杆に与えた力を刃部に効率よく伝達することができる。よって、枝切り鋏の操作を円滑に行うことができる。
前記カバーは、一方の端部が前記第1回動軸線周りに回動可能に前記第1連結部に連結され、他方の端部が前記第2回動軸線周りに回動可能に前記第2連結部に連結されていてもよい。
この構成によれば、カバーの取り付け構造を簡素化することができる。
前記第1回動軸線上に配設され、前記第1連結部、前記揺動アームの基端部及び前記カバーの一方の端部を互いに締結する第1締結具と、前記第2回動軸線上に配設され、前記第2連結部、前記揺動アームの先端部及び前記カバーの他方の端部を互いに締結する第2締結具と、を更に備えていてもよい。
この構成によれば、ガタ付きを抑制することができる。
前記可動刃は、前記可動柄部を前記閉位置に位置させた状態において前記刃受部及び前記刃先が閉じ且つ前記可動柄部を前記開位置に位置させた状態において前記刃受部及び前記刃先が開くように構成されていてもよい。
この構成によれば、枝切り鋏を扱い易いものとすることができる。
本考案は、枝切り鋏の故障を防ぐことができるという効果を奏する。
本考案の実施の形態に係る枝切り鋏の構成例を示す正面図である。 図1の枝切り鋏の構成例を示す背面図である。 図1の枝切り鋏の構成例を示す要部拡大図であり、可動柄を閉位置に位置させた枝切り鋏の背面側の先端部を拡大して表した図である。 図1の枝切り鋏の構成例を示す要部拡大図であり、可動柄を閉位置に位置させた枝切り鋏の背面側の先端部を拡大して表した図である。
以下、本考案の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本実施の形態によって本考案が限定されるものではない。また、以下では、全ての図を通じて、同一又は相当する要素には同一の参照符号を付して、その重複する説明を省略する。
図1は、本考案の実施の形態に係る枝切り鋏100の構成例を示す正面図である。図2は、枝切り鋏100の構成例を示す背面図である。図2において、手前側に設けられているカバー4を破線で表し、カバーの内側の構造を実線で表している。
枝切り鋏100は、枝の剪定等に使用することができる長尺の枝切り鋏である。枝切り鋏100は、切断対象物を挟み切る機構が先端部に配設され、この機構を操作する操作部が基端部に配設されている。また、枝切り鋏100は、詳細は後述する倍力機構を備え、太い枝や、硬い枝を容易に切断することができるように構成されている。
図1及び図2に示すように、枝切り鋏100は、固定杆1と、可動杆2と、可動刃3と、カバー4と、第1締結具5と、第2締結具6とを備える。
図2に示すように、固定杆1は、長尺の杆状体である。固定杆1は、刃受部11と、第1連結部12と、固定柄部13と、案内部14とを含む。
刃受部11は、切断対象物を宛がう部分である。刃受部11は、可動刃3の後述する刃部31と衝合するよう構成され、枝切り鋏100の長手方向に伸延する。刃受部11の先端部、すなわち、刃受部11の端部のうち枝切り鋏100の先端側の端部は、自由端を構成する。
刃受部11は、例えば、刃受面11aと、突出部11bとを含む。刃受部11は、本体が金属製の板状体であり、刃受面11a及び突出部11bを含む樹脂製の部材が本体に固着されている。刃受面11aは、使用時に切断対象物を宛がう部分である。刃受面11aは、刃受部11の内側の側縁、すなわち、刃受部11の側縁のうち刃部31の刃先31aが位置する側の側縁に形成されている。また、刃受面11aは、枝切り鋏100の長手方向に伸延し、刃部31の刃先31aと対向して内側に位置している。そして、刃受面11aは、内向き(刃部31の刃先31aに向かう方向)に凹となるように湾曲する曲面である。これによって、刃受面11aの凹部に宛がった切断対象物を切断する際にこの切断対象物が刃受面11a上から外れ難くすることができ、容易に切断対象物を刃受面11a上に位置決めすることができる。よって、枝切り鋏100を扱い易いものとすることができる。突出部11bは、刃受面11aの先端部に設けられ、刃受部11から刃部31の刃先31a側に突出した凸部である。これによって、刃受面11aに宛がった切断対象物を切断する際にこの切断対象物が刃受面11a上から更に外れ難くすることができ、更に容易に切断対象物を刃受面11a上に位置決めすることができる。よって、更に枝切り鋏100を扱い易いものとすることができる。
第1連結部12は、例えば金属製の板状体であり、先端部が刃受部11の基端部、すなわち刃受部11の端部のうち枝切り鋏100の基端部側の端部に連なる。第1連結部12は、刃受部11の伸延方向と交差する方向に伸延し、刃受部11の基端部から刃部31に向かう側に伸延している。そして、第1連結部12の両側縁のうち、一方の側縁は、枝切り鋏100の基端側に向くように形成されており、他方の側縁は枝切り鋏100の先端側に向くように形成されている。第1連結部12には、第1締結具5を挿通するための図示しない挿通孔が設けられている。この挿通孔は、第1連結部12の両面を接続し、所定の第1回動軸線L1と同軸に形成されている。
固定柄部13は、枝切り鋏100の操作部を構成し、使用時において使用者がその両手のうち一方の手で把持する部分を有する長尺の杆状体である。固定柄部13は、先端部が第1連結部12の基端部、すなわち、第1連結部12の端部のうち枝切り鋏100の基端部側の端部に連なる。よって、第1連結部12は、刃受部11と固定柄部13との間に位置している。固定柄部13は、操作杆71と、ハンドル72とを含む。操作杆71は、例えば金属製の板状体であり、先端部が第1連結部12の基端部に連なる。操作杆71は、刃受部11の伸延方向と略同一方向に伸延し、第1連結部12と交差して伸延している。すなわち、正面視において、刃受部11と固定柄部13との間には段差が形成され、この段差が形成されている部分に第1連結部12が位置する。このように、刃受部11の本体、第1連結部12及び固定柄部13は、一体的に設けられた金属製の部材によって構成されている。
ハンドル72は、枝切り鋏100の基端部に配設されている。そして、ハンドル72は、先端部が操作杆71の基端部、すなわち、操作杆71の端部のうち枝切り鋏100の基端部側の端部に固着され、当該端部に連なっている。ハンドル72は、長尺の杆状体であり、例えば、円筒形に形成されている。したがって、ハンドル72は、使用者が握り易いように構成されている。ハンドル72の基端部は自由端を構成する。このハンドル72の基端部には、例えば樹脂製のカバーが嵌着されている。そして、このカバーが設けられた部分が使用者によって把持される握り部72bを構成する。
図3は、枝切り鋏100の構成例を示す要部拡大図であり、可動杆2を閉位置P1に位置させた枝切り鋏の背面側の先端部を拡大して表した図である。図3において、手前側に設けられているカバー4を破線で表し、カバーの内側の構造を実線で表している。
図3に示すように、案内部14は、その上を転がって移動する可動杆2の後述する被案内部24との位相関係を保ちながら被案内部24を所定の案内方向に案内する。案内部14は、第1連結部12の一方の側縁に設けられている。具体的には、案内部14は、第1連結部12の両側縁のうち枝切り鋏100の基端側に向くように形成されている側縁に設けられ、可動杆2の後述する第2連結部22と対向して位置するように構成されている。また、案内部14は、第1回動軸線L1の円周方向に延在する。すなわち、案内部14は可動杆2の被案内部24を第1回動軸線L1の円周方向に案内する。案内部14は、ラック歯である第1ラック歯部16を含む。
図2に示すように、可動杆2は、長尺の杆状体である。可動杆2は、第2連結部22と、可動柄部23と、被案内部24とを含む。
第2連結部22は、例えば金属製の板状体であり、可動杆2の先端部、すなわち可動杆2の端部のうち枝切り鋏100の先端側の端部に設けられている。第2連結部22には、第2締結具6を挿通するための図示しない挿通孔が設けられている。この挿通孔は、第2連結部22の両面を接続し、所定の第2回動軸線L2と同軸に形成されている。
可動柄部23は、枝切り鋏100の操作部を構成し、使用時において使用者がその両手のうち他方の手(固定柄部13を把持する手とは異なる手)で把持する部分を有する長尺の杆状体である。可動柄部23は、先端部が第2連結部22の基端部、すなわち、第2連結部22の端部のうち枝切り鋏100の基端部側の端部に連なる。可動柄部23は、操作杆71と、ハンドル72とを含む。可動柄部23の操作杆71は、金属製の板状体であり、先端部が第2連結部22の基端部に連なる。このように、第2連結部22及び可動柄部23の操作杆71は、一体的に設けられた金属製の部材よって構成されている。可動柄部23のハンドル72の構成は、固定柄部13のハンドル72の構成と同様であるので、その詳細な説明を省略する。
図3に示すように、被案内部24は、案内部14の上を転がって移動するように構成されている。すなわち、被案内部24は、案内部14と当接し且つ可動柄部23の揺動に伴って当接位置が所定の当接範囲内で移動可能に構成されている。そして、被案内部24は、固定杆1の案内部14との位相関係を保ちながら、案内部14によって所定の案内方向に可逆的に案内されるよう構成されている。被案内部24は、第2連結部22の側縁(周縁)に設けられている。具体的には、被案内部24は、第2連結部22の周縁のうち固定杆1の第1連結部12の一方の側縁(枝切り鋏100の基端側に向く側縁)と対向する部分に設けられている。また、案内部14は、第2回動軸線L2の円周方向に延在する。すなわち、被案内部24は、第2回動軸線L2の円周方向に案内部14によって案内される。被案内部24は、ラック歯である第2ラック歯部26を含む。第2ラック歯部26は、第1ラック歯部16と噛み合うように構成されている。これによって、案内部14と被案内部24との位相関係を保たれるように構成されている。
図4は、枝切り鋏100の構成例を示す要部拡大図であり、可動杆2を開位置P2に位置させた枝切り鋏の背面側の先端部を拡大して表した図である。図4において、手前側に設けられているカバー4を破線で表し、カバーの内側の構造を実線で表している。
そして、上述の通り、被案内部24が案内部14の上を転がって移動することによって、固定柄部13と可動柄部23との成す角度が変化するように構成されている。すなわち、可動柄部23を図3に示す閉位置に位置させた状態においては、固定柄部13と可動柄部23とが成す角の角度が小さい状態にある。そして、可動柄部23を図4に示す開位置P2に向かって揺動させることによって、被案内部24が案内部14の上を転がって移動し、固定柄部13と可動柄部23との間隔が拡がる。そして、可動柄部23を開位置P2に位置させた状態においては、固定柄部13と可動柄部23とが成す角の角度が閉位置P1におけるものよりも大きい状態となる。このように、可動柄部23は、図3に示す閉位置P1と図4に示す開位置P2との間で揺動可能に構成されている。なお、開位置P2は、刃先31aと刃受面11aとの間に切断対象物を位置させることができる程度に刃先31aと刃受面11aとを離間させた際に可動杆2が位置する位置である。したがって、必ずしも開位置P2は、可動杆2を最大限開いた位置を意味するものではない。
図1に示すように、可動刃3は、刃先を含む金属製の板状体である。可動刃3は、刃部31と、揺動アーム32とを含む。刃部31は、固定杆1の刃受部11と衝合するよう構成され、枝切り鋏100の長手方向に伸延する。刃先31aの先端部、すなわち刃受部11の端部のうち枝切り鋏100の先端側の端部は、自由端を構成する。
刃部31は、刃受面11aに宛がった切断対象物を刃受面11aに向かって圧縮して切断する刃先31aを含む。刃先31aは、刃部31の内側の側縁、すなわち、刃部31の側縁のうち刃受部11の刃受面11aが位置する側の側縁に形成されている。すなわち、刃先31aは、枝切り鋏100の長手方向に伸延し、刃受部11の刃受面11aと対峙して位置している。そして、刃先31aは、全体が刃受面11aに密接するよう構成され、外向き(刃受部11の刃受面11aに向かう方向)に凸となるように湾曲して延在している。
本実施の形態において、枝切り鋏100は、刃先31aが刃受部11の刃受面11aに宛がった切断対象物を刃受面11aに向かって圧縮して切断するよう構成されているがこれに限られるものではない。これに代えて、刃受部11が刃部31と同様の刃先を含むように構成してもよい。そして、刃部31の刃先31aと刃受部11の刃先とが協働して切断対象物を挟み切るように構成してもよい。
揺動アーム32は、基端部が刃部31の基端部、すなわち、刃部31の端部のうち枝切り鋏100の基端部側の端部に連なる。そして、揺動アーム32は、刃部31の伸延方向と交差して伸延し、刃受部11に向かう側に刃部31の基端部から伸延する。そして、揺動アーム32は、第1回動軸線L1方向から見て、固定杆1の固定柄部13と交差している。
揺動アーム32は、基端部に第1締結具5を挿通するための図示しない挿通孔が設けられている。この挿通孔は、揺動アーム32の両面を接続し、第1回動軸線L1と同軸に形成されている。そして、揺動アーム32の基端部は、第1締結具5を挿通するための第1連結部12に形成されている挿通孔と共に上記挿通孔に挿通された第1締結具5によって、第1回動軸線L1周りに回動可能に第1連結部12に連結されている。
更に、揺動アーム32は、先端部に第2締結具6を挿通するための図示しない挿通孔が設けられている。この挿通孔は、揺動アーム32の両面を接続し、第1回動軸線L1の延在方向と平行な第2回動軸線L2と同軸に形成されている。そして、揺動アーム32の先端部は、第2締結具6を挿通するための第2連結部22に形成されている挿通孔と共に上記挿通孔に挿通された第2締結具6によって、第2回動軸線L2周りに回動可能に第2連結部22に連結されている。
そして、可動刃3は、可動柄部23を閉位置P1に位置させた状態において、刃受部11の刃受面11aと刃部31の刃先31aとが衝合し、閉じるように構成されている。そして、可動柄部23を閉位置P1から開位置P2に向かって移動させることによって、被案内部24が案内部14の上を転がって移動し、第2連結部22と連結されている揺動アーム32の先端部が第1回動軸線L1周りに刃部31の刃先31aから峰31bに向かう側の回転方向R1(図4参照)に回動する。これによって、刃部31が第1回動軸線L1周りに刃先31aから峰31bに向かう側に回動し、刃受部11及び刃先31aが開くように構成されている。同様に、可動柄部23を開位置P2から閉位置P1に向かって移動させることによって、刃受部11及び刃先31aが閉じるように構成されている。
そして、揺動アーム32は、可動柄部23の揺動に伴って移動する案内部14と被案内部24との当接位置を当接範囲に亘って第1回動軸線L1の延在方向における一方側から覆うように配設されている。すなわち、可動杆2を閉位置P1と開位置P2との間の何れの位置に位置させても、第1ラック歯部16と第2ラック歯部26との噛み合い部分は揺動アーム32によって覆われた状態を維持し、第1回動軸線L1から見て外部に露出しないように構成されている。また、揺動アーム32は、その内側面が案内部14及び被案内部24の一方の側面と当接するように配設されている。
カバー4は、例えば金属製の板状体であり、一方の端部4aが固定杆1に連結され、他端部が可動杆2に連結されている。すなわち、カバー4は、一方の端部4aに第1締結具5を挿通するための図示しない挿通孔が設けられている。この挿通孔は、揺動アーム32の両面を接続し、第1回動軸線L1と同軸に形成されている。そして、カバー4の一方の端部4aは、第1締結具5を挿通するための第1連結部12に形成されている挿通孔及び揺動アーム32の基端部に形成されている挿通孔と共に上記挿通孔に挿通された第1締結具5によって、第1回動軸線L1周りに回動可能に第1連結部12及び揺動アーム32の基端部に連結されている。また、カバー4は、他方の端部4bに第2締結具6を挿通するための図示しない挿通孔が設けられている。この挿通孔は、揺動アーム32の両面を接続し、第2回動軸線L2と同軸に形成されている。そして、カバー4の他方の端部4bは、第2締結具6を挿通するための第2連結部22に形成されている挿通孔及び揺動アーム32の先端部に形成されている挿通孔と共に上記挿通孔に挿通された第2締結具6によって、第2回動軸線L2周りに回動可能に第2連結部22及び揺動アーム32の先端部に連結されている。したがって、カバー4及び揺動アーム32は、案内部14及び被案内部24の側方を通って伸延するように構成されている。
そして、カバー4は、可動柄部23の揺動に伴って移動する案内部14と被案内部24との当接位置を当接範囲に亘って第1回動軸線L1の延在方向における他方側から覆うように配設されている。すなわち、可動杆2を閉位置P1と開位置P2との間の何れの位置に位置させても、第1ラック歯部16と第2ラック歯部26との噛み合い部分はカバー4によって覆われた状態を維持し、第1回動軸線L1から見て外部に露出しないように構成されている。また、カバー4は、その内側面が案内部14及び被案内部24の他方の側面と当接するように配設されている。
本実施の形態において、カバー4の周縁のうち他方の端部4bから中間部(一方の端部4aと他方の端部4bとの間の部分)までの部分は、第1回動軸線L1方向から見て、揺動アーム32の周縁上に形成されている。
第1締結具5は、第1回動軸線L1上に配設され、第1連結部12、揺動アーム32の基端部及びカバー4の一方の端部4aを互いに締結する。第1締結具5は、例えばボルト及びナットを含み、第1連結部12に形成されている挿通孔、揺動アーム32の基端部に形成されている挿通孔、及びカバー4の一方の端部4aに形成されている挿通孔に挿通したボルトにナットを螺合させることにより、第1連結部12、揺動アーム32及びカバー4を共締めしている。
第2締結具6は、第2回動軸線L2上に配設され、第2連結部22、揺動アーム32の先端部及びカバー4の他方の端部4bを互いに締結する。第2締結具6は、例えばボルト及びナットを含み、第2連結部22に形成されている挿通孔、揺動アーム32の先端部に形成されている挿通孔、及びカバー4の他方の端部4bに形成されている挿通孔に挿通したボルトにナットを螺合させることにより、第2連結部22、揺動アーム32及びカバー4を共締めしている。
このように、案内部14の第1ラック歯部16及び被案内部24の第2ラック歯部26は、互いに締結された可動刃3の揺動アーム32及びカバー4の間に位置し、可動刃3の揺動アーム32及びカバー4が第1ラック歯部16及び第2ラック歯部26の何れか一方が他方に対して相対的にその厚み方向に移動することを規制している。よって、第1ラック歯部16及び第2ラック歯部26のガタ付きを抑制することができる。
また、カバー4は、固定杆1及び可動刃3を連結する第1締結具5並びに可動杆2及び可動刃3を連結する第2締結具6によって枝切り鋏100に取り付けられているので、カバー4の枝切り鋏100への取り付け構造を簡素化することができ、製造に有利、且つ、製造コストも安価となる。
次に、枝切り鋏100の倍力機構について説明する。
図2に示すように、開位置P2に位置する可動杆2を閉位置P1に向かって移動させるように、可動杆2の握り部72bに力を加えると、可動杆2の第2回動軸線L2上の点に案内部14と被案内部24とが当接する点を支点とする第1段階のてこ力が発生する。この第1段階のてこ力は、更に刃部31の刃先31aに第1回動軸線L1を支点とする第2段階のてこ力を発生させ、刃部31の刃先31aと刃受部11の刃受面11aとの間に位置する切断対象物を圧縮し、切断する。このようにして、握り部72bに加えた力が2段階に亘って倍加され、切断対象物に作用するので、少ない力で太い枝や硬い枝を切断することができる。
なお、本実施の形態において、第2回動軸線L2と案内部14との距離は一定に構成されている。したがって、可動杆2を円滑に操作することができる。また、案内部14及び被案内部24は第1ラック歯部16及び第2ラック歯部26の噛み合い構造によって互いに係合しているので、案内部14と被案内部24との位相関係をより確実に保つことができ、可動杆2に与えた力を刃部31に効率よく伝達することができる。よって、枝切り鋏100の操作を円滑に行うことができる。
このように、本実施の形態において、枝切り鋏100は、可動柄部23を閉位置と開位置との間において揺動させたときに、第1ラック歯部16と第2ラック歯部26との噛み合い部分の一方の側面は揺動アーム32によって覆われた状態を維持し、第1回動軸線L1から見て外部に露出しないように構成されている。また、第1ラック歯部16と第2ラック歯部26との噛み合い部分の他方の側面も、カバー4によって覆われた状態を維持し、第1回動軸線L1から見て外部に露出しないように構成されている。したがって、噛み合い部分への異物の巻き込みを防止することができ、故障や事故の発生を防ぐことができる。
上記説明から、当業者にとっては、本考案の多くの改良や他の実施形態が明らかである。従って、上記説明は、例示としてのみ解釈されるべきであり、本考案を実行する最良の態様を当業者に教示する目的で提供されたものである。本考案の精神を逸脱することなく、その構造及び/又は機能の詳細を実質的に変更できる。
L1 第1回動軸線
L2 第2回動軸線
1 固定杆
2 可動杆
3 可動刃
4 カバー
11 刃受部
12 第1連結部
13 固定柄部
14 案内部
16 第1ラック歯部
22 第2連結部
23 可動柄部
24 被案内部
26 第2ラック歯部
31 刃部
31a 刃先
32 揺動アーム
100 枝切り鋏

Claims (6)

  1. 刃受部と、先端部が前記刃受部の基端部に連なる第1連結部と、先端部が前記第1連結部の基端部に連なる固定柄部と、前記第1連結部の一方の側縁に設けられた案内部とを含む固定杆と、
    第2連結部と、先端部が前記第2連結部の基端部に連なり、閉位置と前記閉位置よりも前記固定柄部と成す角の角度が大きい開位置との間で揺動可能に設けられた可動柄部と、前記第2連結部の側縁に設けられ、前記案内部と当接し且つ前記可動柄部の揺動に伴って当接位置が所定の当接範囲内で移動可能である被案内部とを含む可動杆と、
    前記刃受部と対峙する刃先を有する刃部と、基端部が前記刃部の基端部に連なり且つ第1回動軸線周りに回動可能に前記第1連結部に連結され、先端部が前記第1回動軸線と平行な第2回動軸線周りに回動可能に前記第2連結部に連結されている揺動アームとを含む可動刃と、
    一方の端部が前記固定杆に連結され、他方の端部が前記可動杆に連結されているカバーと、を備え、
    前記揺動アームは、前記当接範囲に亘って前記案内部と前記被案内部との当接位置を前記第1回動軸線の延在方向における一方側から覆うように配設され、
    前記カバーは、前記当接範囲に亘って前記案内部と前記被案内部との当接位置を前記第1回動軸線の延在方向における他方側から覆うように配設されている、枝切り鋏。
  2. 前記案内部は前記第1回動軸線の円周方向に延在し、前記被案内部は前記第2回動軸線の円周方向に延在する、請求項1に記載の枝切り鋏。
  3. 前記案内部は第1ラック歯部を含み、
    前記被案内部は、前記第1ラック歯部と噛み合う第2ラック歯部を含む、請求項1又は2に記載の枝切り鋏。
  4. 前記カバーは、一方の端部が前記第1回動軸線周りに回動可能に前記第1連結部に連結され、他方の端部が前記第2回動軸線周りに回動可能に前記第2連結部に連結されている、請求項1乃至3の何れかに記載の枝切り鋏。
  5. 前記第1回動軸線上に配設され、前記第1連結部、前記揺動アームの基端部及び前記カバーの一方の端部を互いに締結する第1締結具と、
    前記第2回動軸線上に配設され、前記第2連結部、前記揺動アームの先端部及び前記カバーの他方の端部を互いに締結する第2締結具と、を更に備える、請求項4に記載の枝切り鋏。
  6. 前記可動刃は、前記可動柄部を前記閉位置に位置させた状態において前記刃受部及び前記刃先が閉じ且つ前記可動柄部を前記開位置に位置させた状態において前記刃受部及び前記刃先が開くように構成されている、請求項1乃至5の何れかに記載の枝切り鋏。
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