JP2005228364A - 光ディスク装置および受光信号正規化方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 受光信号の振幅を和信号で正規化する場合に、レーザパワー切替時の乱れを短時間で収束させる。
【解決手段】 複数の分割フォトディテクタの検出信号を演算したサーボエラー信号S1が割り算回路103において正規化信号S3で正規化される。正規化信号は、複数の分割フォトディテクタの検出信号を加算し、ローパスフィルタ104で平滑化した信号である。コントロール信号S4によって、レーザパワー切替タイミングの前後の遷移期間でのみ、ローパスフィルタ104のカットオフ周波数が高周波側に切り替えられる。正規化された信号S5がホールド回路106に供給され、遷移期間でホールドされる。カットオフ周波数の切替は、ホールド動作がなされている期間内で行われる。遷移期間経過後に、カットオフ周波数が低周波側に切り替えられる。
【選択図】 図10
【解決手段】 複数の分割フォトディテクタの検出信号を演算したサーボエラー信号S1が割り算回路103において正規化信号S3で正規化される。正規化信号は、複数の分割フォトディテクタの検出信号を加算し、ローパスフィルタ104で平滑化した信号である。コントロール信号S4によって、レーザパワー切替タイミングの前後の遷移期間でのみ、ローパスフィルタ104のカットオフ周波数が高周波側に切り替えられる。正規化された信号S5がホールド回路106に供給され、遷移期間でホールドされる。カットオフ周波数の切替は、ホールド動作がなされている期間内で行われる。遷移期間経過後に、カットオフ周波数が低周波側に切り替えられる。
【選択図】 図10
Description
この発明は、光ディスク装置および受光信号正規化方法に関する。
今日、情報記録媒体として用いられる光ディスクの一つとして、ミニディスク(以下、MD(Mini Disc )と表記する)が知られている。MDは、直径64mmの光磁気ディスクであり、オーディオデータの記録・再生に使用される。オーディオデータは、ATRAC(Adaptive Transfer Acoustic Coding) 方式でデータ量が1/5〜1/10に圧縮されて記録される。例えば1枚のMDに80分の音楽の記録が可能とされている。
MDをオーディオ用以外の汎用性のあるストレージメディアとして利用することを目的として、固有の管理領域(P−TOC、U−TOC)による管理方式に加えて、ファイルシステムにFAT(File Allocation Table) システムを導入することが下記の特許文献1に記載されている。
また、特許文献1には、既存のオーディオ用MDと同一のメディアを使用して高密度記録技術を採用することによって、オーディオ用MDの記録容量(140MB)の約2倍(297MB)の高密度化を達成できることが記載されている。
すなわち、ディジタル変調方式をEFMからRLL(1,7)PR方式(RLL:Run Length Limited、PP(Parity preserve/Prohibitrmtr(repeated minimum transition runlength))に変更することによって、ウインドマージンを向上させ、1.33倍の高密度化が達成される。また、誤り訂正方式をCIRC(Cross Interleaved Reed-Solomon Code)
方式からBIS(Burst Indicator Subcode)付きのRS−LDC(Reed-Solomon-Long Distance Code)方式を用い、セクター構造を変更し、ビタビ復号を用いる方式によって、データ効率を向上でき、記録密度を1.48倍を実現できる。総合的にオーディオ用MDの1.98倍の記録容量を実現することが可能となる。
方式からBIS(Burst Indicator Subcode)付きのRS−LDC(Reed-Solomon-Long Distance Code)方式を用い、セクター構造を変更し、ビタビ復号を用いる方式によって、データ効率を向上でき、記録密度を1.48倍を実現できる。総合的にオーディオ用MDの1.98倍の記録容量を実現することが可能となる。
さらに、DWDD(Domain Wall Displacement Detection)によって面記録密度を向上させることによって、MDと同一径のメディアに約1GBのデータの記録が可能となる。DWDDは、光磁気ディスクで使用される磁区拡大再生技術の一つである。例えば下記特許文献2には、DWDDについての技術が開示されている。
図17は、特許文献2に開示されている光磁気ディスクの一部断面を拡大して示す。参照符号151が基板を示し、参照符号152が誘電体層を示し、参照符号153が磁性層を示し、参照符号154が誘電体層を示す。参照符号155がグルーブであり、参照符号156がランドである。
磁性層153は、第1の磁性層、第2の磁性層および第3の磁性層が順次積層されたものである。第1の磁性層が周囲温度近傍の温度において第3の磁性層に比して相対的に磁壁抗磁力が小さく磁壁移動度が大きな垂直磁化膜からなり、第2の磁性層は、第1の磁性層および第3の磁性層よりもキューリ温度が低い磁性層からなり、第3の磁性層が垂直磁化膜とされている。そして、データ信号の記録は、媒体を移動させながら、第3の磁性層がキューリ温度以上になるようなパワーレーザ光を照射しながら外部磁界を変調してなされる。
記録可能なMDにおいては、ディスク径方向に微小な振幅(例えば30nm)で振動するウォブルグルーブが予め形成され、グルーブ内にデータを記録するようにしている。MDでは、36セクタを単位としたクラスタ毎にデータを記録する。ディスク上のアドレスは、クラスタアドレスおよびセクタアドレスとからなる。このアドレスは、メインチャンネルのデータのセクタヘッダに挿入され、また、ADIP(Address In Pregroove)にも成形記録されている。すなわち、ディスクの全体にわたってアドレス情報で変調をかけた22.05kHzの周波数の正弦波信号によってウォブルされたグルーブをディスク製造時に形成している。
MD等の光ディスクでは、複数に分割されたフォトディテクタからなる受光素子を使用して、トラッキングエラー信号、フォーカスエラー信号等を生成するようにしている。例えば下記の特許文献3には、半導体レーザの発光出力をモード毎に切り替えると共に、各モードにおいて最適なレーザパワーとなるようにしたAPC(Automatic Power Control)
に関する技術が開示されている。
に関する技術が開示されている。
レーザパワーの変動、光ディスクの反射率の変化等によって、光ディスクからの戻り光量が変動し、その結果、サーボエラー信号の振幅が変動する。この問題に対処するために、サーボエラー信号の振幅を正規化することが行われる。サーボエラー信号の生成に使用する複数の分割フォトディテクタの全ての出力信号の和信号で割り算することによって、サーボエラー信号の振幅の正規化がなされる。和信号をそのまま使用すると、ディスクのディフェクトによって和信号の振幅が変動する場合があるので、和信号を平滑化した信号(以下、正規化信号と適宜称する)を使用してサーボエラー信号の正規化がなされる。
光ディスクの場合、レーザパワーが動作モードによって異なったものとされる。例えばデータを光ディスクに書き込むライト時と、光ディスクからデータを読み出すリード時とで、レーザパワーが切り替えられる。和信号を平滑化するための積分回路、ローパスフィルタ等の平滑化回路が設けられているので、レーザパワーの切替時に正規化信号の振幅が切替に瞬時に追従できない。その結果、レーザパワー切替時にサーボが乱れる問題があった。
したがって、この発明の目的は、ローパスフィルタによって和信号を平滑化して正規化信号を得る場合に、レーザパワー切替時に正規化信号が乱れ、サーボが不安定となることを防止できる光ディスク装置および受光信号正規化方法を提供することにある。
上述した課題を解決するために、この発明の第1の態様は、光ディスクに対して信号を記録し、または光ディスクから信号を再生する光ディスク装置において、
複数の分割フォトディテクタの検出信号を加算した第1の受光信号を平滑する平滑化手段と、
平滑化手段からの正規化信号によって、複数の分割フォトディテクタの検出信号を演算した第2の受光信号の振幅を正規化する正規化手段とを備え、
レーザパワー切替タイミングの前後の遷移期間でのみ、平滑化手段の応答を遷移期間以外に比して速めるようにした光ディスク装置である。
複数の分割フォトディテクタの検出信号を加算した第1の受光信号を平滑する平滑化手段と、
平滑化手段からの正規化信号によって、複数の分割フォトディテクタの検出信号を演算した第2の受光信号の振幅を正規化する正規化手段とを備え、
レーザパワー切替タイミングの前後の遷移期間でのみ、平滑化手段の応答を遷移期間以外に比して速めるようにした光ディスク装置である。
この発明の第2の態様は、光ディスクに対して信号を記録し、または光ディスクから信号を再生する光ディスク装置において、複数の分割フォトディテクタの検出信号を加算した第1の受光信号を平滑して正規化信号を形成し、正規化信号によって、複数の分割フォトディテクタの検出信号を演算した第2の受光信号の振幅を正規化する受光信号正規化方法において、
レーザパワーの切替タイミングの前のタイミングで、第1の受光信号を平滑する平滑化手段の応答をより速くするステップと、
レーザパワーの切替タイミングの後のタイミングで、平滑化手段の応答をより遅くするステップとからなる受光信号正規化方法である。
レーザパワーの切替タイミングの前のタイミングで、第1の受光信号を平滑する平滑化手段の応答をより速くするステップと、
レーザパワーの切替タイミングの後のタイミングで、平滑化手段の応答をより遅くするステップとからなる受光信号正規化方法である。
この発明では、平滑化回路によって正規化信号のレベル変動を平滑化することができ、また、レーザパワーの切替により生じる乱れの収束時間を短くすることができる。
以下、この発明の一実施形態について図面を参照しながら説明する。最初に、この発明を適用できる光ディスク装置の一例について説明する。
この発明の一実施形態による光ディスク装置では、記録媒体として光磁気ディスクが使用される。フォームファクタのような、ディスクの物理的属性は、いわゆるMD(Mini-Disc) システムによって使用されるディスクと実質的に同じである。しかし、ディスク上に記録されたデータと、そのデータがどのようにディスク上に配置されているかについては、従来のMDと異なる。
より具体的には、この一実施形態では、ファイル管理システムとしてFAT(File Allocation Table) システムを使用している。これによって、当該装置は、現行のパーソナルコンピュータに対して互換性を保証することができる。ここでは、「FAT」又は「FATシステム」という用語は、種々のPCベースのファイルシステムを指すのに総称的に用いられる。
また、一実施形態では、現行のMDシステムに対して、エラー訂正方式や変調方式を改善することにより、データの記録容量の増大を図るとともに、データの信頼性を高めるようにしている。更に、コンテンツデータを暗号化するとともに、不正コピーを防止して、コンテンツデータの著作権の保護が図れるようにしている。
記録再生のフォーマットとしては、現行のMDシステムで用いられているディスクと全く同様のディスク( すなわち、物理媒体)を用いるようにした次世代MD1の仕様と、現行のMDシステムで用いられているディスクとフォームファクター及び外形は同様であるが、DWDD技術を使うことにより、線記録方向の記録密度を上げて、記録容量をより増大した次世代MD2の仕様とがある。
現行のMDシステムでは、カートリッジに収納された直径64mmの光磁気ディスクが記録媒体として用いられている。ディスクの厚みは1.2mmであり、その中央に11mmの径のセンターホールが設けられている。カートリッジの形状は、長さ68mm、幅72mm、厚さ5mmである。
次世代MD1の仕様でも次世代MD2の仕様でも、これらディスクの形状やカートリッジの形状は、全て同じである。リードイン領域の開始位置についても、次世代MD1の仕様および次世代MD2の仕様のディスクも、29mmから始まり、現行のMDシステムで使用されているディスクと同様である。
トラックピッチについては、次世代MD2では、1.2μmから1.3μm(例えば1.25μm)とすることが検討されている。これに対して、現行のMDシステムのディスクを流用する次世代MD1では、トラックピッチは1.6μmとされている。ビット長は、次世代MD1が0.44μm/ビットとされ、次世代MD2が0.16μm/ビットとされる。冗長度は、次世代MD1および次世代MD2ともに、20.50%である。
次世代MD2の仕様のディスクでは、DWDD技術を使うことにより、線密度方向の記録容量を向上するようにしている。DWDD技術は、所定の温度になると、切断層が磁気的にニュートラルな状態になり、再生層に転写されていた磁壁が移動することで、微少なマークがビームスポットの中で大きく見えるようになることを利用したものである。
すなわち、次世代MD2の仕様のディスクでは、透明基板上に、少なくとも情報を記録する記録層となる磁性層と、切断層と、情報再生用の磁性層とが積層される。切断層は、交換結合力調整用層となる。所定の温度になると、切断層が磁気的にニュートラルな状態になり、記録層に転写されていた磁壁が再生用の磁性層に転写される。これにより、微少なマークがビームスポットの中に見えるようになる。なお、記録時には、レーザパルス磁界変調技術を使うことで、微少なマークを生成することができる。
また、次世代MD2の仕様のディスクでは、デトラックマージン、ランドからのクロストーク、ウォブル信号のクロストーク、フォーカスの漏れを改善するために、グルーブを従来のMDディスクより深くし、グルーブの傾斜を鋭くしている。次世代MD2の仕様のディスクでは、グルーブの深さは例えば160nmから180nmであり、グルーブの傾斜は例えば60度から70度であり、グルーブの幅は例えば600nmから700nmである。
また、光学的の仕様については、次世代MD1の仕様では、レーザ波長λが780nmとされ、光学ヘッドの対物レンズの開口率NAが0.45とされている。次世代MD2の仕様も同様に、レーザ波長λが780nmとされ、光学ヘッドの開口率NAが0.45とされている。
記録方式としては、次世代MD1の仕様も次世代MD2の仕様も、グルーブ記録方式が採用されている。つまり、グルーブ(ディスクの盤面上の溝)をトラックとして記録再生に用いるようにしている。
エラー訂正符号化方式としては、現行のMDシステムでは、ACIRC(Advanced Cross Interleave Reed-Solomon Code) による畳み込み符号が用いられていたが、次世代MD1および次世代MD2の仕様では、RS−LDC(Reed Solomon−Long Distance Code)とBIS(Burst Indicator Subcode )とを組み合わせたブロック完結型の符号が用いられている。ブロック完結型のエラー訂正符号を採用することにより、リンキングセクタが不要になる。LDCとBISとを組み合わせたエラー訂正方式では、バーストエラーが発生したときに、BISによりエラーロケーションが検出できる。このエラーロケーションを使って、LDCコードにより、イレージャ訂正を行うことができる。
アドレス方式としては、シングルスパイラルによるグルーブを形成したうえで、このグルーブの両側に対してアドレス情報としてのウォブルを形成したウォブルドグルーブ方式が採用されている。このようなアドレス方式は、ADIP(Address in Pregroove)と呼ばれている。現行のMDシステムと、次世代MD1および次世代MD2の仕様では、線密度が異なると共に、現行のMDシステムでは、エラー訂正符号として、ACIRCと呼ばれる畳み込み符号が用いられているのに対して、次世代MD1および次世代MD2の仕様では、LDCとBISとを組み合わせたブロック完結型の符号が用いられているため、冗長度が異なり、ADIPとデータとの相対的な位置関係が変わっている。そこで、現行のMDシステムと同じ物理構造のディスクを流用する次世代MD1の仕様では、ADIP信号の扱いを、現行のMDシステムのときとは異なるようにしている。また、次世代MD2の仕様では、次世代MD2の仕様により合致するように、ADIP信号の仕様に変更を加えている。
変調方式については、現行のMDシステムでは、EFM(8 to 14 Modulation)が用いられているのに対して、次世代MD1および次世代MD2の仕様では、RLL(1,7)PP(RLL;Run Length Limited , PP;Parity Preserve/Prohibit rmtr(repeated minimum transition runlength))(以下、1−7pp変調と称する)が採用されている。また、データの検出方式は、次世代MD1ではパーシャルレスポンスPR(1,2,1)MLを用い、次世代MD2ではパーシャルレスポンスPR(1,−1)MLを用いたビタビ復号方式とされている。
また、ディスク駆動方式はCLV(Constant Linear Verocity)またはZCAV(Zone Constant Angular Verocity)で、その標準線速度は、次世代MD1の仕様では、2.4m/秒とされ、次世代MD2の仕様では、1.98m/秒とされる。なお、現行のMDシステムの仕様では、60分ディスクで1.2m/秒、74分ディスクで1.4m/秒とされている。
現行のMDシステムで用いられるディスクをそのまま流用する次世代MD1の仕様では、ディスク1枚当たりのデータ総記録容量は約300Mバイト(80分ディスクを用いた場合)になる。変調方式がEFMから1−7pp変調とされることで、ウィンドウマージンが0.5から0.666となり、この点で、1.33倍の高密度化が実現できる。また、エラー訂正方式として、ACIRC方式からBISとLDCを組み合わせたものとしたことで、データ効率が上がり、この点で、1.48倍の高密度化が実現できる。総合的には、全く同様のディスクを使って、現行のMDシステムに比べて、約2倍のデータ容量が実現されたことになる。
DWDD技術を利用した次世代MD2の仕様のディスクでは、更に線密度方向の高密度化が図られ、データ総記録容量は、約1Gバイトになる。
データレートは標準線速度にて、次世代MD1では4.4Mビット/秒であり、次世代MD2では、9.8Mビット/秒である。
図1は、次世代MD1のディスクの構成を示すものである。次世代MD1のディスクは、現行のMDシステムのディスクをそのまま流用したものである。すなわち、ディスクは、透明のポリカーボネート基板上に、誘電体膜と、磁性膜と、誘電体膜と、反射膜とを積層して構成される。更に、その上に、保護膜が積層される。
次世代MD1のディスクでは、図1に示すように、ディスクの内周(ディスクのレコーダブル領域の最も内側の周(「最も内側」は、ディスクの中心から放射状に延びる方向において最も内側を示す)のリードイン領域に、P−TOC(プリマスタードTOC(Table Of Contents))領域が設けられる。ここは、物理的な構造としては、プリマスタード領域となる。すなわち、エンボスピットにより、コントロール情報等が、例えば、P−TOC情報として記録されている。
P−TOC領域が設けられるリードイン領域の外周(ディスクの中心から放射状に延びる方向において外側の周)は、レコーダブル領域(光磁気記録可能な領域)とされ、記録トラックの案内溝としてグルーブが形成された記録再生可能領域となっている。このレコーダブル領域の内周には、U−TOC(ユーザTOC)が設けられる。
U−TOCは、現行のMDシステムでディスクの管理情報を記録するために用いられているU−TOCと同様の構成のものである。U−TOCは、現行のMDシステムにおいて、トラック(オーディオトラック/データトラック)の曲順、記録、消去などに応じて書き換えられる管理情報であり、各トラック(トラックを構成するパーツ)について、開始位置、終了位置や、モードを管理するものである。
U−TOCの外周には、アラートトラックが設けられる。このトラックには、ディスクが現行のMDシステムにロードされた場合に、MDプレーヤによって起動(出力)される警告音が記録される。この警告音は、そのディスクが次世代MD1方式で使用され、現行のシステムでは再生できないことを示すものである。レコーダブル領域の残りの部分(詳しくは、図2に示されている)は、リードアウト領域まで、放射状に延びる方向に広がっている。
図2は、図1に示す次世代MD1の仕様のディスクのレコーダブル領域の構成を示すものである。図2に示すように、レコーダブル領域の先頭(内周側)には、U−TOCおよびアラートトラックが設けられる。U−TOCおよびアラートトラックが含まれる領域は、現行のMDシステムのプレーヤでも再生できるように、EFMでデータが変調されて記録される。EFM変調でデータが変調されて記録される領域の外周に、次世代MD1方式の1−7pp変調でデータが変調されて記録される領域が設けられる。EFMでデータが変調されて記録される領域と、1−7pp変調でデータが変調されて記録される領域との間は所定の距離の間だけ離間されており、「ガードバンド」が設けられている。このようなガードバンドが設けられるため、現行のMDプレーヤに次世代MD1の仕様のディスクが装着されて、不具合が発生されることが防止される。
1−7pp変調でデータが変調されて記録される領域の先頭(内周側)には、DDT(Disc Description Table)領域と、リザーブトラックが設けられる。DDT領域には、物理的に欠陥のある領域に対する交替処理をするために設けられる。DDT領域には、必要に応じて、ユニークID(UID)が記録される。UIDは、記録媒体毎に固有の識別コードであって、例えば所定に発生された乱数に基づく。リザーブトラックは、コンテンツの保護を図るための情報が格納される。
更に、1−7pp変調でデータが変調されて記録される領域には、FAT(File Allocation Table )領域が設けられる。FAT領域は、FATシステムでデータを管理するための領域である。FATシステムは、汎用のパーソナルコンピュータで使用されているFATシステムに準拠したデータ管理を行うものである。FATシステムは、ルートにあるファイルやディレクトリのエントリポイントを示すディレクトリと、FATクラスタの連結情報が記述されたFATテーブルとを用いて、FATチェーンによりファイル管理を行うものである。なお、FATの用語は、前述したように、PCオペレーティングシステムで利用される、様々な異なるファイル管理方法を示すように総括的に用いられている。
次世代MD1の仕様のディスクにおいては、U−TOC領域には、アラートトラックの開始位置の情報と、1−7pp変調でデータが変調されて記録される領域の開始位置の情報が記録される。
現行のMDシステムのプレーヤに、次世代MD1のディスクが装着されると、U−TOC領域が読み取られ、U−TOCの情報から、アラートトラックの位置が分かり、アラートトラックがアクセスされ、アラートトラックの再生が開始される。アラートトラックには、このディスクが次世代MD1方式で使用され、現行のMDシステムのプレーヤでは再生できないことを示す警告音が記録されている。この警告音から、このディスクが現行のMDシステムのプレーヤでは使用できないことが知らされる。
なお、警告音としては、「このプレーヤでは使用できません」というような言語による警告とすることができる。勿論、単純なビープ音、トーン、又はその他の警告信号とするようにしても良い。
次世代MD1に準拠したプレーヤに、次世代MD1のディスクが装着されると、U−TOC領域が読み取られ、U−TOCの情報から、1−7pp変調でデータが記録された領域の開始位置が分かり、DDT、リザーブトラック、FAT領域が読み取られる。1−7pp変調のデータの領域では、U−TOCを使わずに、FATシステムを使ってデータの管理が行われる。
図3は、次世代MD2のディスクを示すものである。ディスクは、透明のポリカーボネート基板上に、誘電体膜と、磁性膜と、誘電体膜と、反射膜とを積層して構成される。更に、その上に、保護膜が積層される。
次世代MD2のディスクでは、図3Aに示すように、ディスクの内周(ディスクの中心から放射状に延びる方向において内側の周)のリードイン領域には、ADIP信号により、コントロール情報が記録されている。次世代MD2のディスクには、リードイン領域にはエンボスピットによるP−TOCは設けられておらず、その代わりに、ADIP信号によるコントロール情報が用いられる。リードイン領域の外周からレコーダブル領域が開始され、記録トラックの案内溝としてグルーブが形成された記録再生可能領域となっている。このレコーダブル領域には、1−7pp変調で、データが変調されて記録される。
次世代MD2の仕様のディスクでは、図3Bに示すように、磁性膜として、情報を記録する記録層となる磁性層201と、切断層202と、情報再生用の磁性層203とが積層されたものが用いられる。切断層202は、交換結合力調整用層となる。所定の温度になると、切断層202が磁気的にニュートラルな状態になり、記録層201に転写されていた磁壁が再生用の磁性層203に転写される。これにより、記録層201では微少なマークが再生用の磁性層203のビームスポットの中に拡大されて見えるようになる。
次世代MD1であるか次世代MD2であるかは、例えば、リードインの情報から判断できる。すなわち、リードインにエンボスピットによるP−TOCが検出されれば、現行のMDまたは次世代MD1のディスクであると判断できる。リードインにADIP信号によるコントロール情報が検出され、エンボスピットによるP−TOCが検出されなければ、次世代MD2であると判断できる。なお、次世代MD1と次世代MD2との判別は、このような方法に限定されるものではない。オントラックのときとオフトラックのときとのトラッキングエラー信号の位相から判別することも可能である。勿論、ディスク識別用の検出孔等を設けるようにしても良い。
図4は、次世代MD2の仕様のディスクのレコーダブル領域の構成を示すものである。図4に示すように、レコーダブル領域では全て1−7pp変調でデータが変調されて記録され、1−7pp変調でデータが変調されて記録される領域の先頭(内周側)には、DDT領域と、リザーブトラックが設けられる。DDT領域は、物理的に欠陥のある領域に対する交替領域を管理するための交替領域管理データを記録するために設けられる。
具体的には、DDT領域は、物理的に欠陥のある上記領域に替わるレコーダブル領域を含む置き換え領域を管理する管理テーブルを記録する。この管理テーブルは、欠陥があると判定された論理クラスタを記録し、その欠陥のある論理クラスタに替わるものとして割り当てられた置き換え領域内の論理クラスタ(1つ又は複数)も記録する。さらに、DDT領域には、必要に応じて上述したUIDが記録される。リザーブトラックは、コンテンツの保護を図るための情報が格納される。
更に、1−7pp変調でデータが変調されて記録される領域には、FAT領域が設けられる。FAT領域は、FATシステムでデータを管理するための領域である。FATシステムは、汎用のパーソナルコンピュータで使用されているFATシステムに準拠したデータ管理を行うものである。
次世代MD2のディスクにおいては、U−TOC領域は設けられていない。次世代MD2に準拠したプレーヤに、次世代MD2のディスクが装着されると、所定の位置にあるDDT、リザーブトラック、FAT領域が読み取られ、FATシステムを使ってデータの管理が行われる。
なお、次世代MD1および次世代MD2のディスクでは、時間のかかる初期化作業は不要とされる。すなわち、次世代MD1および次世代MD2の仕様のディスクでは、DDTやリザーブトラック、FATテーブル等の最低限のテーブルの作成以外に、初期化作業は不要で、未使用のディスクからレコーダブル領域の記録再生を直接行うことが可能である。
次に、次世代MD1および次世代MD2のシステムの信号フォーマットについて説明する。現行のMDシステムでは、エラー訂正方式として、畳み込み符号であるACIRCが用いられており、サブコードブロックのデータ量に対応する2352バイトからなるセクタを記録再生のアクセス単位としている。畳み込み符号の場合には、エラー訂正符号化系列が複数のセクタに跨るため、データを書き換える際には、隣接するセクタ間に、リンキングセクタを用意する必要がある。アドレス方式としては、シングルスパイラルによるグルーブを形成したうえで、このグルーブの両側に対してアドレス情報としてのウォブルを形成したウォブルドグルーブ方式であるADIPが使われている。現行のMDシステムでは、2352バイトからなるセクタをアクセスするのに最適なように、ADIP信号が配列されている。
これに対して、次世代MD1および次世代MD2のシステムの仕様では、LDCとBISとを組み合わせたブロック完結型の符号が用いられ、64Kバイトを記録再生のアクセス単位としている。ブロック完結型の符号では、リンキングセクタは不要である。そこで、現行のMDシステムのディスクを流用する次世代MD1のシステムの仕様では、ADIP信号の扱いを、新たな記録方式に対応するように、変更するようにしている。また、次世代MD2のシステムの仕様では、次世代MD2の仕様により合致するように、ADIP信号の仕様に変更を加えている。
ADIP信号は、図5に示すように、シングルスパイラルのグルーブの両側に対してウォブルを形成することで記録される。すなわち、ADIP信号は、FM変調されたアドレスデータを有し、ディスク素材にグルーブのウォブルとして形成されることにより記録される。
図6は、次世代MD1の場合のADIP信号のセクタフォーマットを示すものである。
図6に示すように、ADIP信号の1セクタ(ADIPセクタ)は、4ビットのシンクと、8ビットのADIPクラスタナンバの上位ビットと、8ビットのADIPクラスタナンバの下位ビットと、8ビットのADIPセクタナンバと、14ビットのエラー検出コードCRCとからなる。
シンクは、ADIPセクタの先頭を検出するための所定パターンの信号である。従来のMDシステムでは、畳み込み符号を使っているため、リンキングセクタが必要になる。リンキング用のセクタナンバは、負の値を持ったセクタナンバで、「FCh」、「FDh」、「FEh」、「FFh」(hは16進数を示す)のセクタナンバのものである。次世代MD1では、現行のMDシステムのディスクを流用するため、このADIPセクタのフォーマットは、現行のMDシステムのものと同様である。
図7は、次世代MD2の場合のADIPセクタの構成を示すものである。次世代MD2の仕様では、ADIPセクタが16セクタで、ADIPセクタが構成される。したがって、ADIPのセクタナンバは、4ビットで表現できる。また、次世代MDでは、ブロック完結のエラー訂正符号が用いられているため、リンキングセクタは不要である。
次世代MD2のADIPセクタは、図7に示すように、4ビットのシンクと、4ビットのADIPクラスタナンバの上位ビットと、8ビットのADIPクラスタナンバの中位ビットと、4ビットのADIPクラスタナンバの下位ビットと、4ビットのADIPセクタナンバと、18ビットのエラー訂正用のパリティとからなる。
シンクは、ADIPセクタの先頭を検出するための所定パターンの信号である。ADIPクラスタナンバとしては、上位4ビット、中位8ビット、下位4ビットの16ビット分が記述される。16個のADIPセクタでADIPクラスタが構成されるため、ADIPセクタのセクタナンバは4ビットとされている。現行のMDシステムでは14ビットのエラー検出コードであるが、18ビットのエラー訂正用のパリティとなっている。そして、次世代MD2の仕様では、1つのADIPクラスタに、1レコーディングブロック(64Kバイト)のデータが配置される。
このようなディスクでは、記録再生を開始するときに、レーザパワーの制御等を行うために、各種のコントロール情報が必要である。次世代MD1の仕様のディスクでは、図1に示したように、リードイン領域にP−TOCが設けられており、このP−TOCから、各種のコントロール情報が取得される。
次世代MD2の仕様のディスクには、エンボスピットによるP−TOCは設けられず、コントロール情報がリードイン領域のADIP信号により記録される。また、次世代MD2の仕様のディスクでは、DWDDの技術が使われるため、レーザのパワーコントロールが重要である。次世代MD2の仕様のディスクでは、リードイン領域とリードアウト領域には、パワーコントロール調整用のキャリブレーション領域が設けられる。
すなわち、図8は、次世代MD2の仕様のディスクのリードインおよびリードアウトの構成を示すものである。図8に示すように、ディスクのリードインおよびリードアウト領域には、レーザビームのパワーコントロール領域として、パワーキャリブレーション領域が設けられる。
また、リードイン領域には、ADIPによるコントロール情報を記録したコントロール領域が設けられる。ADIPによるコントロール情報の記録とは、ADIPクラスタナンバの下位ビットとして割り当てられている領域を使って、ディスクのコントロール情報を記述するものである。
すなわち、ADIPクラスタナンバは、レコーダブル領域の開始位置から始まっており、リードイン領域では負の値になっている。図8に示すように、次世代MD2のADIPセクタは、4ビットのシンクと、8ビットのADIPクラスタナンバの上位ビットと、8ビットのコントロールデータ(ADIPクラスタナンバの下位ビット)と、4ビットのADIPセクタナンバと、18ビットのエラー訂正用のパリティとからなる。ADIPクラスタナンバの下位ビットとして割り当てられている8ビットに、図8に示すように、ディスクタイプや、磁気位相、強度、読み出しパワー等のコントロール情報が記述される。
なお、ADIPクラスタの上位ビットは、そのまま残されているので、現在位置は、ある程度の精度で知ることができる。また、ADIPセクタ「0」と、ADIPセクタ「8」は、ADIPクラスタナンバの下位8ビットを残しておくことにより、所定間隔で、ADIPクラスタを正確に知ることができる。
図9は、メディアドライブ部の構成を示すものである。メディアドライブ部は、現行のMDシステムのディスクと、次世代MD1のディスクと、次世代MD2のディスクとが装填されるターンテーブルを有しており。メディアドライブ部では、ターンテーブルに装填されたディスク90をスピンドルモータ29によってCLV方式で回転駆動させる。このディスク90に対しては記録/再生時に光学ヘッド19によってレーザ光が照射される。
光学ヘッド19は、記録時には記録トラックをキュリー温度まで加熱するための高レベルのレーザ出力を行い、また再生時には磁気カー効果により反射光からデータを検出するための比較的低レベルのレーザ出力を行う。このため、光学ヘッド19には、ここでは詳しい図示は省略するがレーザ出力手段としてのレーザダイオード、偏光ビームスプリッタや対物レンズ等からなる光学系、および反射光を検出するためのディテクタが搭載されている。光学ヘッド19に備えられる対物レンズとしては、例えば2軸機構によってディスク半径方向およびディスクに接離する方向に変位可能に保持されている。
また、ディスク90を挟んで光学ヘッド19と対向する位置には磁気ヘッド18が配置されている。磁気ヘッド18は記録データによって変調された磁界をディスク90に印加する動作を行う。また、図示しないが光学ヘッド19全体および磁気ヘッド18をディスク半径方向に移動させためスレッドモータおよびスレッド機構が備えられている。
光学ヘッド19および磁気ヘッド18は、次世代MD2のディスクの場合には、パルス駆動磁界変調を行うことで、微少なマークを形成することができる。現行MDのディスクや、次世代MD1のディスクの場合には、DC発光の磁界変調方式とされる。
このメディアドライブ部では、光学ヘッド19、磁気ヘッド18による記録再生ヘッド系、スピンドルモータ29によるディスク回転駆動系のほかに、記録処理系、再生処理系、サーボ系等が設けられる。
なお、ディスク90としては、現行のMD仕様のディスクと、次世代MD1の仕様のディスクと、次世代MD2の仕様のディスクとが装着される可能性がある。これらのディスクにより、線速度が異なっている。スピンドルモータ29は、これら線速度の異なる複数種類のディスクに対応する回転速度で回転させることが可能である。ターンテーブルに装填されたディスク90は、現行のMD仕様のディスクの線速度と、次世代MD1の仕様のディスクの線速度と、次世代MD2の仕様のディスクの線速度とに対応して回転される。
記録処理系では、現行のMDシステムのディスクの場合に、オーディオトラックの記録時に、ACIRCでエラー訂正符号化を行い、EFMで変調してデータを記録する部位と、次世代MD1または次世代MD2の場合に、BISとLDCを組み合わせた方式でエラー訂正符号化を行い、1−7pp変調で変調して記録する部位が設けられる。
再生処理系では、現行のMDシステムのディスクの再生時に、EFMの復調とACIRCによるエラー訂正処理と、次世代MD1または次世代MD2システムのディスクの再生時に、パーシャルレスポンスおよびビタビ復号を用いたデータ検出に基づく1−7復調と、BISとLDCによるエラー訂正処理とを行う部位が設けられる。
また、現行のMDシステムや次世代MD1のADIP信号よるアドレスをデコードする部位と、次世代MD2のADIP信号をデコードする部位とが設けられる。
光学ヘッド19のディスク90に対するレーザ照射によりその反射光として検出された情報(フォトディテクタによりレーザ反射光を検出して得られる光電流)は、RFアンプ21に供給される。
RFアンプ21では入力された検出情報に対して電流−電圧変換、増幅、マトリクス演算等を行い、再生情報としての再生RF信号、トラッキングエラー信号TE、フォーカスエラー信号FE、グルーブ情報(ディスク90にトラックのウォブリングにより記録されているADIP情報)等を抽出する。
現行のMDシステムのディスクを再生するときには、RFアンプで得られた再生RF信号は、EFM復調部24およびACIRCデコーダ25で処理される。すなわち再生RF信号は、EFM復調部24で2値化されてEFM信号列とされた後、EFM復調され、更にACIRCデコーダ25で誤り訂正およびデインターリーブ処理される。すなわちこの時点でATRAC圧縮データの状態となる。
そして現行のMDシステムのディスクの再生時には、セレクタ26はB接点側が選択されており、その復調されたATRAC圧縮データがディスク90からの再生データとして出力される。
一方、次世代MD1または次世代MD2のディスクを再生するときには、RFアンプで得られた再生RF信号は、RLL(1−7)PP復調部22およびRS−LDCデコーダ23で処理される。すなわち再生RF信号は、RLL(1−7)PP復調部22において、PR(1,2,1)MLまたはPR(1,−1)MLおよびビタビ復号を用いたデータ検出によりRLL(1−7)符号列としての再生データを得、このRLL(1−7)符号列に対してRLL(1−7)復調処理が行われる。そして更にRS−LDCデコーダ23で誤り訂正およびデインターリーブ処理される。
そして次世代MD1または次世代MD2のディスクの再生時には、セレクタ26はA接点側が選択されており、その復調されたデータがディスク90からの再生データとして出力される。
RFアンプ21から出力されるトラッキングエラー信号TE、フォーカスエラー信号FEはサーボ回路27に供給され、グルーブ情報はADIP復調部30に供給される。
ADIP復調部30は、グルーブ情報に対してバンドパスフィルタにより帯域制限してウォブル成分を抽出した後、FM復調、バイフェーズ復調を行ってADIP信号を復調する。復調されたADIP信号は、アドレスデコーダ32およびアドレスデコーダ33に供給される。
現行のMDシステムのディスクまたは次世代MD1のシステムのディスクでは、図9に示したように、ADIPセクタナンバが8ビットになっている。これに対して、次世代MD2のシステムのディスクでは、ADIPセクタナンバが4ビットになっている。アドレスデコーダ32は、現行のMDまたは次世代MD1のADIPアドレスをデコードする。アドレスデコーダ33は、次世代MD2のアドレスをデコードする。
アドレスデコーダ32および33でデコードされたADIPアドレスは、ドライブコントローラ31に供給される。ドライブコントローラ31ではADIPアドレスに基づいて、所要の制御処理を実行する。またグルーブ情報はスピンドルサーボ制御のためにサーボ回路27に供給される。
サーボ回路27は、例えばグルーブ情報に対して再生クロック(デコード時のPLL系クロック)との位相誤差を積分して得られる誤差信号に基づき、CLVまたはCAVサーボ制御のためのスピンドルエラー信号を生成する。
またサーボ回路27は、スピンドルエラー信号や、RFアンプ21から供給されたトラッキングエラー信号、フォーカスエラー信号、あるいはドライブコントローラ31からのトラックジャンプ指令、アクセス指令等に基づいて各種サーボ制御信号(トラッキング制御信号、フォーカス制御信号、スレッド制御信号、スピンドル制御信号等)を生成し、モータドライバ28に対して出力する。すなわち上記サーボエラー信号や指令に対して位相補償処理、ゲイン処理、目標値設定処理等の必要処理を行って各種サーボ制御信号を生成する。
モータドライバ28では、サーボ回路27から供給されたサーボ制御信号に基づいて所要のサーボドライブ信号を生成する。ここでのサーボドライブ信号としては、二軸機構を駆動する二軸ドライブ信号(フォーカス方向、トラッキング方向の2種)、スレッド機構を駆動するスレッドモータ駆動信号、スピンドルモータ29を駆動するスピンドルモータ駆動信号となる。このようなサーボドライブ信号により、ディスク90に対するフォーカス制御、トラッキング制御、およびスピンドルモータ29に対するCLVまたはCAV制御が行われることになる。
現行のMDシステムのディスクでオーディオデータを記録するときには、セレクタ16がB接点に接続され、したがってACIRCエンコーダ14およびEFM変調部15が機能することになる。この場合、オーディオ処理部10からの圧縮データはACIRCエンコーダ14でインターリーブおよびエラー訂正コード付加が行われた後、EFM変調部15でEFM変調が行われる。
そしてEFM変調データがセレクタ16を介して磁気ヘッドドライバ17に供給され、磁気ヘッド18がディスク90に対してEFM変調データに基づいた磁界印加を行うことでオーディオトラックの記録が行われる。
次世代MD1または次世代MD2のディスクにデータを記録するときには、セレクタ16がA接点に接続され、したがってRS−LDCエンコーダ12およびRLL(1−7)PP変調部13が機能することになる。この場合、メモリ転送コントローラ3からの高密度データはRS−LDCエンコーダ12でインターリーブおよびRS−LDC方式のエラー訂正コード付加が行われた後、RLL(1−7)PP変調部13でRLL(1−7)変調が行われる。
そしてRLL(1−7)符号列としての記録データがセレクタ16を介して磁気ヘッドドライバ17に供給され、磁気ヘッド18がディスク90に対して変調データに基づいた磁界印加を行うことでデータトラックの記録が行われる。
レーザドライバ/APC20は、上記のような再生時および記録時においてレーザダイオードにレーザ発光動作を実行させるが、いわゆるAPC(Automatic Lazer Power Control )動作も行う。
すなわち、図示していないが、光学ヘッド19内にはレーザパワーモニタ用のディテクタが設けられ、そのモニタ信号がレーザドライバ/APC20にフィードバックされる。レーザドライバ/APC20は、モニタ信号として得られる現在のレーザパワーを、設定されているレーザパワーと比較して、その誤差分をレーザ駆動信号に反映させることで、レーザダイオードから出力されるレーザパワーが、設定値で安定するように制御している。
なお、レーザパワーとしては、再生レーザパワー、記録レーザパワーとしての値がドライブコントローラ31によって、レーザドライバ/APC20内部のレジスタにセットされる。
ドライブコントローラ31は、システムコントローラ9からの指示に基づいて、以上の各動作(アクセス、各種サーボ、データ書込、データ読出の各動作)が実行されるように制御を行う。
なお、図9において一点鎖線で囲ったA部、B部は、例えば1チップの回路部として構成できる。
次に、この発明の特徴とするサーボエラー信号の正規化方法について、図10以下を参照して説明する。図10は、この発明による正規化回路の構成を示す。図10において、入力端子101に対して複数の分割フォトディテクタの検出信号を演算した第2の受光信号例えばサーボエラー信号S1が供給される。サーボエラー信号S1は、分割フォトディテクタの出力信号を演算することによって形成されたものである。
図11は、2分割フォトディテクタの一例および他の例を示す。図11Aに示すフォトディテクタ141は、トラックの接線方向と一致する境界線Lを挟んでフォトディテクタ142Aおよび142Bが配置された構成である。破線は、光ディスクで反射され、フォトディテクタ141の受光面に投影された光ビームスポットの像SPを示す。フォトディテクタ142Aおよび142Bの一方の出力信号から他方の出力信号を減算することによって、プッシュプル信号が得られる。
図11Bに示すフォトディテクタ143は、トラックの接線方向と一致する境界線L1、L2、L3で4分割されたフォトディテクタ144a、144b、144cおよび144dを有する。フォトディテクタ144aおよび144bの出力信号を加算して成る信号、並びにフォトディテクタ144cおよび144dの出力信号を加算して成る信号の一方から他方を減算することによって、プッシュプル信号が得られる。プッシュプル信号は、サーボエラー信号S1の一つである。
図10に戻って説明すると、サーボエラー信号S1が正規化回路としての割り算回路103に対して被除数として供給される。割り算回路103に対して除数として正規化信号S3が供給される。正規化信号は、入力端子102からの和信号S2を平滑化回路としてのローパスフィルタ104で平滑化した信号である。ここで、和信号S2は、第1の受光信号であり、複数の分割フォトディテクタの中で、サーボエラー信号S1を生成するのに寄与する全ての分割フォトディテクタの出力信号を加算した信号である。割り算回路103において、S1/S3の割り算がなされ、レーザパワーの変動等による戻り光の光量変動が補正される。
ローパスフィルタ104に対しては、端子105からカットオフ周波数コントロール信号S4が供給される。コントロール信号S4は、図示しない制御部例えばマイクロコンピュータから供給される。コントロール信号S4によって、ローパスフィルタ104のカットオフ周波数が切り替えられる。すなわち、レーザパワー切替タイミングの前後の遷移期間でのみ、平滑化回路としてのローパスフィルタ104の応答を遷移期間以外に比して速めるようになされる。ローパスフィルタの場合では、遷移期間において、カットオフ周波数がより高周波側に切り替えられる。
S1/S3の割り算の結果得られた信号S5がホールド回路106に供給される。ホールド回路106に対して端子107からホールドコントロール信号S6が供給される。ホールド回路106から出力端子108に正規化されたサーボエラー信号S7が取り出される。ホールドコントロール信号S6が遷移期間において例えばハイレベルとされ、この期間で、ホールド動作がなされ、サーボエラー信号S7のレベルがホールドされる。上述したカットオフ周波数の切替は、ホールド動作がなされている期間内で行われる。ホールドコントロール信号S6は、カットオフ周波数コントロール信号S4と同様に、マイクロコンピュータによって生成される。
正規化されたサーボエラー信号S7によって、トラッキングサーボ、フォーカスサーボ、スレッドサーボ等のサーボ動作がなされる。スレッドサーボは、光ピックアップ全体をディスク径方向に送る送りモータに対するサーボである。
図12は、上述したサーボエラー信号S1および和信号S2を生成するための構成の一例を示す。入力端子111aには、上述した4分割フォトディテクタ(図11B)のフォトディテクタ144aの受光光量に比例した振幅の受光信号Saが入力される。入力端子111bには、上述した4分割フォトディテクタのフォトディテクタ144dの受光光量に比例した振幅の受光信号Sdが入力される。
入力信号SaおよびSdがそれぞれバンドパスフィルタ112aおよび112bに供給される。これらのバンドパスフィルタ112aおよび112bは、ADIP信号のウォブリング周波数(22.05kHz)の信号を抽出するものである。バンドパスフィルタ112aの出力信号がトップホールド回路113aに供給され、バンドパスフィルタ112bの出力信号がボトムホールド回路113bに供給される。
トップホールド回路113aによってトップレベルSTが検出され、ボトムホールド回路113bによってボトムレベルSBが検出される。トップホールド回路113aおよびボトムホールド回路113bの両者は、ピーク検波回路の構成を有する。ボトムホールド回路113bに入力される信号の位相を、トップホールド回路113aに対して入力される信号と逆位相とすることによって、ボトムレベルSBをピーク値として検出できる。
トップホールド回路113aのトップレベルを示す信号STと、ボトムホールド回路113bのボトムレベルを示す信号SBが減算回路114aに対して供給される。減算回路114aから対物レンズ移動検出信号S8が出力端子115に取り出される。信号STとSBが加算回路114bに供給され、加算回路114bから対物レンズ移動検出正規化信号S9が出力端子116に取り出される。
対物レンズ移動検出信号S8が図10に示す正規化回路における入力端子101に対してサーボエラー信号S1として供給される。対物レンズ移動検出正規化信号S9が図10に示す構成における入力端子102に対して和信号S2として供給される。図10の出力端子108には、正規化された対物レンズ移動検出信号が得られる。
2分割フォトディテクタまたは4分割フォトディテクタを使用してプッシュプル方式のトラッキングサーボを行う場合、対物レンズが中心位置に位置しないと、プッシュプル信号に直流オフセットが発生することが知られている。この直流オフセットによるトラックずれを補正するために、直流オフセットに対応する正規化された対物レンズ移動検出信号が使用される。すなわち、直流オフセットを有するプッシュプル信号と、正規化された対物レンズ移動検出信号が減算回路に供給され、対物レンズの移動で発生したプッシュプル信号の直流変動がキャンセルされる。
図13は、上述したサーボエラー信号S1および和信号S2を生成するための構成の他の例を示す。参照符号121a、121b、121c、121dにそれぞれ示す入力端子に対して、4分割フォトディテクタ(図11B)のフォトディテクタ144a、144b、144c、144dの受光光量に比例した振幅の受光信号Sa、Sb、Sc、Sdが入力される。
4個の受光信号が演算回路122および123に対して供給される。演算回路122は、(Sa+Sb)−(Sc+Sd)で表される出力信号S11を生成する。出力信号S11が係数K1の乗算回路124を介して出力端子125にプッシュプル信号S13として取り出される。演算回路123は、(Sa+Sb+Sc+Sd)で表される出力信号S12を生成する。出力信号S12が係数K2の乗算回路126を介して出力端子127にプッシュプル正規化信号S14として取り出される。
プッシュプル信号S13が図10中の入力端子101にサーボエラー信号S1として供給され、プッシュプル正規化信号S14が図10中の入力端子102に和信号S2として供給される。そして、出力端子108に正規化されたサーボエラー信号S7として取り出される。
図13には、スレッドエラー信号を生成する構成も含まれている。すなわち、演算回路122の出力信号S11がローパスフィルタ128および係数K3を乗じる乗算回路129を介して出力端子130にスレッドエラー信号S21として取り出される。演算回路123の出力信号S12が係数K4を乗じる乗算回路131を介して出力端子132にスレッドエラー正規化信号S22として取り出される。ローパスフィルタ128のカットオフ周波数は、ローパスフィルタ104のカットオフ周波数の低周波側よりも低い周波数とされている。さらに、図示しないが、図10に示す正規化回路は、フォーカスエラー信号等の他の受光信号の正規化に適用することができる。
上述したこの発明の一実施形態についてより詳細に説明する。一例として、図12に示す構成によって生成された、対物レンズ移動検出正規化信号S9を使用した対物レンズ移動検出信号S8の正規化処理について説明する。
図14は、一実施形態の光ディスク装置のレーザパワー切替動作の概略を示すものである。参照符号161、162および163がそれぞれ再生状態、記録状態およびシーク状態を表している。シーク状態とは、目標のディスク上の位置(アドレス)にレーザスポットの位置を移動させる動作である。再生状態161におけるレーザパワーをPrで示し、記録状態162におけるレーザパワーをPwで示し、シーク状態163におけるレーザパワーをPaで示す。これらのレーザパワーの間には、例えば(Pw>Pr>Pa)の関係がある。さらに、記録状態および再生状態のそれぞれとシーク状態との間では、状態変化が可能であるが、記録状態と再生状態との直接的な状態変化ができず、シーク状態が必ず介在するようになされている。
図15は、マイクロコンピュータによって制御されるサーボエラー信号の正規化処理の流れを示す。ステップST1において、ホールドコントロール信号S6がローレベルからハイレベルに立ち上げられ、サーボエラー信号のホールドが開始される。このタイミングは、レーザパワーの切替直前である。
ステップST2において、カットオフ周波数コントロール信号S4によってローパスフィルタ104のカットオフ周波数が高周波側に切り替えられる。カットオフ周波数が高周波側に切り替えられると、ローパスフィルタ104は、対物レンズ移動検出正規化信号S9の高い周波数の変動に追従した出力信号を発生する。
ステップST3において、レーザパワーが切り替えられる。例えばシーク状態のレーザパワーPaから記録状態のレーザパワーPwに切り替えられる。ステップST2において、カットオフ周波数が高周波側に切り替えられているので、ローパスフィルタ104から出力される対物レンズ移動検出正規化信号は、レーザパワーの切替により生じるレベル変動に追従したものとなる。
ステップST4において、カットオフ周波数コントロール信号S4によってカットオフ周波数が低周波側に切り替えられる。すなわち、カットオフ周波数を高周波側に切り替える以前のカットオフ周波数に戻す処理がなされる。ステップST5において、ホールドコントロール信号S6がハイレベルからローレベルに立ち下げられ、サーボエラー信号としての対物レンズ移動検出信号のホールドが解除される。
図16に示す各部波形図を参照して一実施形態の処理について説明する。図16において、t1がレーザパワー切替タイミングを示し、t0がその前のタイミングを示し、t2がその後のタイミングを示す。t0からt2の期間が遷移期間である。
ホールドコントロール信号S6(図16E)は、タイミングt0からt2までの期間でハイレベルとされる。t0−t2の期間、ホールド回路106がホールド動作を行い、ホールド回路106から出力端子108に取り出される正規化された対物レンズ移動検出信号S7(図16F)は、タイミングt0のレベルをホールドしたものとなる。t0−t2の遷移期間では、正規化が中断されることになるので、レーザパワーの切替によって生じる正規化信号の変動を吸収することができる範囲で、遷移期間がなるべく短い時間に設定されている。
カットオフ周波数コントロール信号S4は、ホールドコントロール信号S6と同様のもので、タイミングt0またはそのやや後のタイミングからタイミングt2またはそのやや前までの期間、ローパスフィルタ104のカットオフ周波数を高い周波数とする。他の期間は、平滑化動作を行うのに必要な低いカットオフ周波数をローパスフィルタ104が持つようになされる。
図16Aに示すレーザパワーコントロール信号によって、タイミングt1で、図16Bに示すように、レーザパワーがシーク状態のPaから記録状態のPwまたは再生状態のPrに切り替えられる。図16Cは、対物レンズ移動検出正規化信号S9をローパスフィルタ104で平滑化した正規化信号である。正規化信号が割り算回路103に除数として供給される。
図16Dが割り算回路103に対して被除数として供給される対物レンズ移動検出信号S8を示す。対物レンズ移動検出信号S8は、タイミングt1においてレーザパワーが高いものに切り替えられるために、その振幅が大きくなる。対物レンズ移動検出信号S8がのこぎり波状になるのは、トラッキングアクチュエータ(例えばトラッキングコイル)が駆動されることでなされるシーク動作と、スレッドモータが駆動されることでなされるシーク動作とが交互になされるためである。
図16Cに示す破線の波形は、ローパスフィルタ104のカットオフ周波数を制御しない場合の対物レンズ移動検出正規化信号を示している。カットオフ周波数が低いままであると、レーザパワーの切替がなされても、正規化信号の立ち上がりが緩やかなものとなり、正規化信号の収束時間が長くなる。その結果、正規化動作が正常になされない問題が生じる。一実施形態では、上述したように、ローパスフィルタ104のカットオフ周波数を制御するので、正規化信号が急峻に立ち上がり、レーザパワーの切替がなされても、収束時間を短くできる。
以上、この発明の一実施形態について具体的に説明したが、この発明は、上述の一実施形態に限定されるものではなく、この発明の技術的思想に基づく各種の変形が可能である。例えばこの発明によれば、レーザパワー切替時の収束時間を短くできるので、ホールド回路を省略するようにしても良い。
12・・・RS−LDCエンコーダ
13・・・1−7pp変調部
14・・・ACIRCエンコーダ
15・・・EFM変調部
16・・・セレクタ
17・・・磁気ヘッドドライバ
18・・・磁気ヘッド
19・・・光学ヘッド
22・・・1−7復調部
23・・・RS−LDCデコーダ
24・・・EFM復調部
25・・・ACIRCデコーダ
26・・・セレクタ
30・・・ADIP復調部
32,33・・・アドレスデコーダ
90・・・ディスク
101・・・サーボエラー信号の入力端子
102・・・和信号の入力端子
103・・・割り算回路
104・・・ローパスフィルタ
105・・・位相反転回路
106・・・ホールド回路
108・・・正規化されたサーボエラー信号の出力端子
13・・・1−7pp変調部
14・・・ACIRCエンコーダ
15・・・EFM変調部
16・・・セレクタ
17・・・磁気ヘッドドライバ
18・・・磁気ヘッド
19・・・光学ヘッド
22・・・1−7復調部
23・・・RS−LDCデコーダ
24・・・EFM復調部
25・・・ACIRCデコーダ
26・・・セレクタ
30・・・ADIP復調部
32,33・・・アドレスデコーダ
90・・・ディスク
101・・・サーボエラー信号の入力端子
102・・・和信号の入力端子
103・・・割り算回路
104・・・ローパスフィルタ
105・・・位相反転回路
106・・・ホールド回路
108・・・正規化されたサーボエラー信号の出力端子
Claims (5)
- 光ディスクに対して信号を記録し、または光ディスクから信号を再生する光ディスク装置において、
複数の分割フォトディテクタの検出信号を加算した第1の受光信号を平滑する平滑化手段と、
上記平滑化手段からの正規化信号によって、上記複数の分割フォトディテクタの検出信号を演算した第2の受光信号の振幅を正規化する正規化手段とを備え、
レーザパワー切替タイミングの前後の遷移期間でのみ、上記平滑化手段の応答を上記遷移期間以外に比して速めるようにした光ディスク装置。 - 請求項1記載の光ディスク装置において、
さらに、上記正規化手段の出力信号をホールドするホールド手段を有し、
上記遷移期間で上記正規化手段の出力信号のレベルをホールドする光ディスク装置。 - 請求項1記載の光ディスク装置において、
上記平滑化手段がローパスフィルタであって、上記遷移期間でのみカットオフ周波数が上記遷移期間以外に比して高周波側に設定する光ディスク装置。 - 請求項1記載の光ディスク装置において、
シーク状態および記録状態の間、並びにシーク状態および再生状態の間で、レーザパワーの切替が可能とされた光ディスク装置。 - 光ディスクに対して信号を記録し、または光ディスクから信号を再生する光ディスク装置において、複数の分割フォトディテクタの検出信号を加算した第1の受光信号を平滑して正規化信号を形成し、上記正規化信号によって、上記複数の分割フォトディテクタの検出信号を演算した第2の受光信号の振幅を正規化する受光信号正規化方法において、
レーザパワーの切替タイミングの前のタイミングで、上記第1の受光信号を平滑する平滑化手段の応答をより速くするステップと、
上記レーザパワーの切替タイミングの後のタイミングで、上記平滑化手段の応答をより遅くするステップとからなる受光信号正規化方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004032864A JP2005228364A (ja) | 2004-02-10 | 2004-02-10 | 光ディスク装置および受光信号正規化方法 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004032864A JP2005228364A (ja) | 2004-02-10 | 2004-02-10 | 光ディスク装置および受光信号正規化方法 |
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JP (1) | JP2005228364A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013235639A (ja) * | 2012-05-10 | 2013-11-21 | Funai Electric Co Ltd | 光ディスク装置 |
-
2004
- 2004-02-10 JP JP2004032864A patent/JP2005228364A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2013235639A (ja) * | 2012-05-10 | 2013-11-21 | Funai Electric Co Ltd | 光ディスク装置 |
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