JP2005339695A - 記録再生装置及び方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】
ストレージ機器としての高速応答性を向上させながら低消費電力化させることができる記録再生装置及び方法を提案する。
【解決手段】
外部機器から送信されるデータを一時記憶した後に記録媒体に記録し、外部機器から記録媒体の同じ位置への新たなデータの書込み要求が与えられたか否かを確認し、当該書込み要求が与えられた場合には、当該新たなデータを一時記憶した後に記録媒体に記録し、当該書込み要求が与えられない場合には、直前に記録媒体に記録したデータについてベリファイを行うようにした。
【選択図】 図7

Description

本発明は、記録再生装置及び方法に関し、例えば外部機器から送信されるデータをディスクに記録再生する記録再生装置に適用して好適なものである。
近年、CD(Compact Disc)、MD(Mini Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)及びブルーレイディスク(Blue-Ray Disc)などの種々のディスクメディアが開発され、オーディオデータや、ビデオデータ又はその他のコンピュータデータなどの記録媒体として広く普及している。
これらディスクメディアに対応する記録再生装置としては、例えば単体の機器として用いられ、CDやMD等に対してオーディオデータ等を記録再生する装置や、コンピュータ周辺機器としてパーソナルコンピュータ等のホスト機器に接続され、ホスト機器からのコマンドに応じて各種データの記録再生を行うストレージ機器が知られている。
さらに近年に至っては、単体としてもコンピュータ周辺機器としても使用できる記録再生装置が本願特許出願人により開発されている(例えば特許文献1参照)。この記録再生装置は、MDを記録媒体とするもので、単体でMDプレーヤとして利用でき、ホスト機器と接続することでデータストレージ機器としても利用できるものである。
特開2003−100018公報
ところで、かかる特開2003−100018号公報に開示された記録再生装置においては、パーソナルコンピュータと接続されたストレージモード時、当該パーソナルコンピュータから書込み要求と共に転送されるデータをその内部に設けられたキャッシュメモリに一時記憶し、これを所定のタイミングで読み出してディスクメディアに記録する一方、パーソナルコンピュータからの読出し要求に応じてディスクメディアから再生したデータをキャッシュメモリに一時記憶し、これを所定のタイミングで読み出してパーソナルコンピュータに送信する方法が採用されている。
この場合、この記録再生装置において、キャッシュメモリに一時記憶されたデータのディスクメディアへの記録処理が迅速に行われないと、当該ディスクメディア上の同じ位置へのデータの書込み要求がパーソナルコンピュータから与えられたときにこれを待たせる場合が生じるなど、パーソナルコンピュータからのデータの書込み要求に対して高速に応答し得なくなる問題がある。
また、この記録再生装置において、キャッシュメモリに一時記憶されたデータをディスクに記録する際には、スピンドルモータ等に電源供給を行っていなければならず、この記録処理が迅速に行われないと、その分余計な電力が必要となる問題がある。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、ストレージ機器としての高速応答性を向上させながら低消費電力化させ得る記録再生装置及び方法を提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明においては、記録再生装置において、外部機器から送信されるデータを一時記憶する記憶手段と、記憶手段に一時記憶したデータを記録媒体に記録再生する記録再生手段と、記憶手段及び記録再生手段を制御する制御手段とを設け、制御手段が、記憶手段に一時記憶したデータを記録媒体に記録させた後に、外部機器から記録媒体の同じ位置への新たなデータの書込み要求が与えられたか否かを確認し、当該書込み要求が与えられた場合には、当該新たなデータを記憶手段に一時記憶させた後に記録媒体に記録させ、当該書込み要求が与えられない場合には、直前に記録媒体に記録したデータについてベリファイを行うように、記憶手段及び又は記録再生手段を制御するようにした。
この結果この記録再生装置では、直ぐに上書きされるデータに対する不要なベリファイを省略して、外部機器からの書込み要求を迅速に受理することができる。
また本発明においては、記録再生方法において、外部機器から送信されるデータを一時記憶する第1のステップと、一時記憶したデータを記録媒体に記録する第2のステップと、外部機器から記録媒体の同じ位置への新たなデータの書込み要求が与えられたか否かを確認する第3のステップと、当該書込み要求が与えられた場合には、当該新たなデータを一時記憶した後に記録媒体に記録し、当該書込み要求が与えられない場合には、直前に記録媒体に記録したデータについてベリファイを行う第4のステップとを設けるようにした。
この結果この記録再生方法によれば、直ぐに上書きされるデータに対する不要なベリファイを省略して、外部機器からの書込み要求を迅速に受理することができる。
本発明によれば、記録再生装置において、外部機器から送信されるデータを一時記憶する記憶手段と、記憶手段に一時記憶したデータを記録媒体に記録再生する記録再生手段と、記憶手段及び記録再生手段を制御する制御手段とを設け、制御手段が、記憶手段に一時記憶したデータを記録媒体に記録させた後に、外部機器から記録媒体の同じ位置への新たなデータの書込み要求が与えられたか否かを確認し、当該書込み要求が与えられた場合には、当該新たなデータを記憶手段に一時記憶させた後に記録媒体に記録させ、当該書込み要求が与えられない場合には、直前に記録媒体に記録したデータについてベリファイを行うように、記憶手段及び又は記録再生手段を制御するようにしたことにより、直ぐに上書きされるデータに対する不要なベリファイを省略して、外部機器からの書込み要求を迅速に受理することができ、かくしてストレージ機器としての高速応答性を向上させながら低消費電力化させることができる記録再生装置を実現できる。
また本発明によれば、記録再生方法において、外部機器から送信されるデータを一時記憶する第1のステップと、一時記憶したデータを記録媒体に記録する第2のステップと、外部機器から記録媒体の同じ位置への新たなデータの書込み要求が与えられたか否かを確認する第3のステップと、当該書込み要求が与えられた場合には、当該新たなデータを一時記憶した後に記録媒体に記録し、当該書込み要求が与えられない場合には、直前に記録媒体に記録したデータについてベリファイを行う第4のステップとを設けるようにしたことにより、直ぐに上書きされるデータに対する不要なベリファイを省略して、外部機器からの書込み要求を迅速に受理することができ、かくしてストレージ機器としての高速応答性を向上させながら低消費電力化させることができる記録再生方法を実現できる。
以下図面について、本発明の一実施の形態を詳述する。
(1)本実施の形態による記録再生装置の構成
図1において、1は全体として本実施の形態による記録再生装置を示し、ミニディスク(MD)方式のディスクを記録媒体として、データの記録再生を行い得るようになされている。ただし、この記録再生装置1は、既に普及している音楽用途のミニディスクのみではなく、より高密度記録を可能とし、コンピュータユースの各種データのストレージに利用できる高密度ディスク(次世代ディスクとも言う)についても対応し得るようになされている。
また本実施の形態による記録再生装置1は、外部機器(以下、パーソナルコンピュータとする)2とUSBケーブル3を介して接続することで、パーソナルコンピュータ2に対する外部ストレージ機器として機能し得るようになされている。また、パーソナルコンピュータ2を介したり、或いは直接ネットワークと接続できる機能を搭載するなどしてネットワーク接続することで、音楽や各種データをダウンロードし、これをストレージ部12においてディスク4に保存できるものともなる。
一方、この記録再生装置1はパーソナルコンピュータ2等に接続しなくとも、例えばオーディオ機器として機能する。例えば他のオーディオ機器等から入力された音楽データをディスク4に記録したり、ディスク4に記録された音楽データ等を再生出力することができる。
すなわち本実施の形態による記録再生装置1は、パーソナルコンピュータ2等に接続することで汎用的なデータストレージ機器として利用でき、かつ単体でもオーディオ記録再生機器としても利用できる装置である。
なお以下においては、パーソナルコンピュータ2の被接続機器とされてデータ記録再生がおこなわれる動作状態を「ストレージモード」、パーソナルコンピュータ2と接続されずに単体でオーディオ記録再生を行う動作状態を「オーディオモード」と呼ぶこととする。
ここで、本実施の形態による記録再生装置1の構成の説明に先立って、この記録再生装置1が対応する、光磁気記録による次世代ディスクの概要について説明しておく。
まず、このような次世代ディスクは、現行のパーソナルコンピュータとの親和性が図れるように、ファイル管理システムとしてFAT(File Allocation Table)システムを使って、オーディオデータのようなコンテンツデータを記録再生するものである。また、現行のMDシステムに対して、エラー訂正方式や変調方式等の改善を行うことで、データの記録容量の増大を図るとともにデータの信頼性を高めている。
次世代ディスクの記録再生のフォーマットとしては、現在2種類の仕様が開発されている。説明上、これらを第1の次世代MD、第2の次世代MDと呼ぶこととする。
第1の次世代MDは、現行のMDシステムで用いられているディスクと全く同様のディスクを用いるようにした仕様であり、第2の次世代MDは、現行のMDシステムで用いられているディスクと外形は同様であるが、磁気超解像(MSR)技術を使うことにより、線記録方向の記録密度を上げて、記録容量をより増大した仕様である。
現行のMDシステム(オーディオ用MDやMD−DATA)では、カートリッジに収納された直径64mmの光磁気ディスクが記録媒体として用いられている。ディスクの厚みは1.2mmであり、その中央に11mmの径のセンターホールが設けられている。カートリッジの形状は、長さ68mm、幅72mm、厚さ5mmである。
第1及び第2の次世代MDの仕様でも、これらディスクの形状やカートリッジの形状は、すべて同じである。リードイン領域の開始位置についても、第1及び第2の次世代MDのディスクも、半径位置29mmから始まり、現行のMDシステムで使用されているディスクと同様である。つまり、従来のMDシステムとの外形上での互換性が確保されているものである。
トラックピッチについては、第2の次世代MDでは、1.25μmとされ、現行のMDシステムのディスクを流用する第1の次世代MDでは、トラックピッチは1.6μmとされている。ビット長は、第1の次世代MDが0.44μm/ビットとされ、第2の次世代MDが0.16μm/ビットとされる。冗長度は、第1及び第2の次世代MDともに、20.50%である。
第2の次世代MD仕様のディスクでは、磁気超解像技術を使うことにより、線密度方向の記録容量を向上するようにしている。磁気超解像技術は、所定の温度になると、切断層が磁気的にニュートラルな状態になり、記録層に転写されていた磁壁が転写されることで、微少なマークがビームスポットの中に見えるようになることを利用したものである。
具体的に、第2の次世代MD仕様のディスクでは、透明基板上に、少なくとも情報を記録する記録層となる磁性層と、切断層と、情報再生用の磁性層とが積層される。切断層は、交換結合力調整用層となる。所定の温度になると、切断層が磁気的にニュートラルな状態になり、記録層に転写されていた磁壁が再生用の磁性層に転写される。これにより、微少なマークがビームスポットの中に見えるようになる。なお、記録時には、レーザパルス磁界変調技術を使うことで、微少なマークを生成することができる。
また、第2の次世代MD仕様のディスクでは、デトラックマージン、ランドからのクロストーク、ウォブル信号のクロストーク、フォーカスの漏れを改善するために、グルーブを深くし、グルーブの傾斜を鋭くしている。即ち第2の次世代MD仕様のディスクでは、グルーブの深さは例えば160nmから180nmであり、グルーブの傾斜は例えば60度から70度であり、グルーブの幅は例えば600nmから700nmである。
光学的仕様については、第1の次世代MDの仕様では、レーザ波長λが780nmとされ、光学ヘッドの対物レンズの開口率NAが0.45とされている。第2の次世代MDの仕様も同様に、レーザ波長λが780nmとされ、光学ヘッドの開口率NAが0.45とされている。
また記録方式としては、第1の次世代MDでは、グルーブ(ディスクの盤面上の溝)をトラックとして記録再生に用いるグルーブ記録方式が採用され、第2の次世代MDではグルーブ記録方式及び磁壁移動検出(DWDD)方式が採用されている。
さらに、エラー訂正符号化方式としては、現行のMDシステムでは、ACIRC(Advanced Cross Interleave Reed-Solomon Code)による畳み込み符号が用いられていたが、第1及び第2の次世代MDの仕様では、RS−LDC(Reed Solomon−Long Distance Code)とBIS(Burst Indicator Subcode)とを組み合わせたブロック完結型の符号が用いられている。このブロック完結型のエラー訂正符号を採用することにより、リンキングセクタが不要になる。LDCとBISとを組み合わせたエラー訂正方式では、バーストエラーが発生したときに、BISによりエラーロケーションが検出できる。このエラーロケーションを使って、LDCコードにより、イレージャ訂正を行うことができる。
アドレス方式としては、シングルスパイラルによるグルーブを形成したうえで、このグルーブの両側に対してアドレス情報としてのウォブルを形成したウォブルドグルーブ方式が採用されている。このようなアドレス方式は、ADIP(Address in Pregroove)と呼ばれている。
ADIPの仕様については、現行のMDシステムと同様であるが、現行のMDシステムでは、2352バイトからなるセクタを記録再生のアクセス単位としているのに対して、第1及び第2の次世代MDの仕様では、64Kバイトを記録再生のアクセス単位(レコーディングブロック)としている。
また、現行のMDシステムでは、エラー訂正符号としてACIRCと呼ばれる畳み込み符号が用いられているのに対して、第1及び第2の次世代MDの仕様では、LDCとBISとを組み合わせたブロック完結型の符号が用いられている。
そこで、現行のMDシステムのディスクを流用する第1の次世代MDの仕様では、ADIP信号の扱いを、現行のMDシステムのときとは異なるようにしている。また、第2の次世代MDでは、第2の次世代MDの仕様により合致するように、ADIP信号の仕様に変更を加えている。
変調方式については、現行のMDシステムでは、EFM(8 to 14 Modulation)が用いられているのに対して、第1及び第2の次世代MDの仕様では、RLL(1,7)PP(RLL;Run Length Limited ,PP;Parity Preserve/Prohibit rmtr(repeated minimum transition runlength))(以下、1−7pp変調と称する)が採用されている。また、データの検出方式は、第1の次世代MDではパーシャルレスポンスPR(1,2,1)MLを用い、第2の次世代MDではパーシャルレスポンスPR(1,−1)MLを用いたビタビ復号方式とされている。
また、ディスク駆動方式はCLV(Constant Linear Velocity)で、その線速度は、第1の次世代MDの仕様では、2.7m/秒とされ、第2の次世代MDの仕様では、1.98m/秒とされる。なお、現行のMDシステムの仕様では、60分ディスクで1.2m/秒、74分ディスクで1.4m/秒とされている。
現行のMDシステムで用いられるディスクをそのまま流用する第1の次世代MDの仕様では、ディスク1枚当たりのデータ総記録容量は約300Mバイト(80分ディスクを用いた場合)になる。変調方式がEFM変調から1−7pp変調とされることで、ウィンドウマージンが0.5から0.666となり、この点で、1.33倍の高密度化が実現できる。
また、エラー訂正方式として、ACIRC方式からBISとLDCを組み合わせたものとしたことで、データ効率が上がり、この点で、1.48倍の高密度化が実現できる。総合的には、全く同様のディスクを使って、現行のMDシステムに比べて、約2倍のデータ容量が実現されたことになる。
これに対し磁気超解像を利用した第2の次世代MDの仕様のディスクでは、更に線密度方向の高密度化が図られ、データ総記録容量は、約1Gバイトになる。なお、データレートは第1の次世代MDでは4.4Mビット/秒であり、第2の次世代MDでは、9.8Mビット/秒である。
図2(A)は、第1の次世代MDのディスクの構成を示すものである。第1の次世代MDのディスクは、現行のMDシステムのディスクをそのまま流用したものである。すなわち、透明のポリカーボネート基板上に、誘電体膜と、磁性膜と、誘電体膜と、反射膜とを積層して構成される。さらに、その上に保護膜が積層される。
第1の次世代MDのディスクでは、この図2(A)に示すようにディスクの内周のリードイン領域に、P−TOC(プリマスタードTOC(Table Of Contents))領域が設けられる。ここは、物理的な構造としてはプリマスタード領域となり、エンボスピットによりコントロール情報等がP−TOC情報として記録されていることになる。
そして、このようにP−TOC領域が設けられるリードイン領域の外周は、レコーダブル領域(光磁気記録可能な領域)とされ、記録トラックの案内溝としてグルーブが形成された記録再生可能領域となっている。このレコーダブル領域の内周には、U−TOC(ユーザTOC)が設けられる。
この場合のU−TOCは、現行のMDシステムでディスクの管理情報を記録するために用いられているU−TOCと同様の構成のものである。確認のために述べておくと、U−TOCは、現行のMDシステムにおいては、トラック(オーディオトラック/データトラック)の曲順、記録、消去などに応じて書き換えられる管理情報であり、各トラック(トラックを構成するパーツ)について、開始位置、終了位置や、モードを管理するものである。
また、U−TOCの外周には、アラートトラックが設けられる。アラートトラックは、このディスクが第1の次世代MD方式で使用され、現行のMDシステムのプレーヤでは再生できないことを示す警告音が記録された警告トラックである。
図2(B)は、第1の次世代MDの仕様のディスクのレコーダブル領域の構成を示すものである。この図2(B)からも明らかなように、レコーダブル領域の先頭(内周側)には、U−TOCおよびアラートトラックが設けられる。U−TOCおよびアラートトラックが含まれる領域は、現行のMDシステムのプレーヤでも再生できるように、EFMでデータが変調されて記録される。
そして、このEFM変調でデータが変調されて記録される領域の外周には、次世代MD1方式の1−7pp変調によりデータが変調されて記録される領域が設けられる。EFM変調によりデータが変調されて記録される領域と、1−7pp変調によりデータが変調されて記録される領域との間は所定の距離の間だけ離間されており、ガードバンドが設けられている。このようなガードバンドが設けられるため、現行のMDプレーヤに第1の次世代MDの仕様のディスクが装着されて、不具合が発生されることが防止される。
1−7pp変調によりデータが変調されて記録される領域の先頭(内周側)には、DDT(Disc Description Table)領域と、セキュアトラックが設けられる。DDT領域には、物理的に欠陥のあるセクタ(レコーディングブロック)に対する交替セクタ処理をするために設けられる。DDT領域には、さらに、ディスクIDが記録される。ディスクIDは、記録媒体毎に固有の識別コードであって、例えば所定に発生された乱数に基づく。
また、スクラッチパッドとしての領域や、SRB(Serial Recording Bitmap)と呼ばれる、記録したクラスタに対応したビットを「1」とするビットマップが記録される。セキュアトラックは、コンテンツの保護を図るための情報が格納される。
さらに、1−7pp変調でデータが変調されて記録される領域には、FAT(File Allocation Table)領域が設けられる。このFAT領域は、FATシステムでデータを管理するための領域である。
FATシステムは、汎用のパーソナルコンピュータで使用されているFATシステムに準拠したデータ管理を行うものである。FATシステムは、ルートにあるファイルやディレクトリのエントリポイントを示すディレクトリと、FATクラスタの連結情報が記述されたFATテーブルとを用いて、FATチェーンによりファイル管理を行うものである。
このような第1の次世代MDの仕様のディスクにおいて、上述のU−TOC領域には、アラートトラックの開始位置の情報と、1−7pp変調でデータが変調されて記録される領域の開始位置の情報が記録されるものとなる。
ここで、現行のMDシステムのプレーヤに、上述の構成による第1の次世代MDのディスクが装着されると、U−TOC領域が読み取られ、U−TOCの情報から、アラートトラックの位置が分かり、アラートトラックがアクセスされ、アラートトラックの再生が開始される。
アラートトラックには、このディスクが第1の次世代MD方式で使用され、現行のMDシステムのプレーヤでは再生できないことを示す警告音が記録されている。この警告音から、このディスクが現行のMDシステムのプレーヤでは使用できないことが通知される。なお、この場合の警告音としては、「このプレーヤでは使用できません」というような言語による警告とすることができる。勿論、ブザー音とするようにしても良い。
一方、第1の次世代MDに準拠したプレーヤに対し、第1の次世代MDのディスクが装着された場合、U−TOC領域が読み取られ、U−TOCの情報から1−7pp変調でデータが記録された領域の開始位置が分かり、上述したDDT、セキュアトラック、FAT領域が読み取られる。上述のように1−7pp変調のデータの領域では、U−TOCではなくFATシステムによるデータ管理が行われる。
図3(A)は、第2の次世代MDのディスクの構成を示すものである。この場合もディスクは、透明のポリカーボネート基板上に誘電体膜、磁性膜、誘電体膜、反射膜、さらにその上層に保護膜を積層してなる。
そして、第2の次世代MDのディスクの場合では、図示するようにディスクの内周のリードイン領域には、ADIP信号により、コントロール情報が記録されるものとなる。
第2の次世代MDのディスクには、リードイン領域にはエンボスピットによるP−TOCは設けられておらず、その代わりに、ADIP信号によるコントロール情報が用いられる。リードイン領域の外周からレコーダブル領域が開始され、記録トラックの案内溝としてグルーブが形成された記録再生可能領域となっている。このレコーダブル領域には、1−7pp変調方式によりデータが変調されて記録される。
あるディスクが第1の次世代MDであるか第2の次世代MDであるかは、リードインの情報から判断できる。すなわち、リードインにエンボスピットによるP−TOCが検出されれば、現行のMDまたは第1の次世代MDのディスクであると判断できる。リードインにADIP信号によるコントロール情報が検出され、エンボスピットによるP−TOCが検出されなければ、第2の次世代MDであると判断できる。
なお第1及び第2の次世代MDの判別は、このような方法に限定されるものではない。オントラックのときとオフトラックのときとのトラッキングエラー信号の位相から判別することも可能である。勿論、カートリッジ等にディスク識別用の検出孔等を設けるようにしても良い。
第2の次世代MDの仕様のディスクのレコーダブル領域の構成としては、図3(B)に示すように、全て1−7pp変調方式によりデータが変調されて記録される領域が形成される。そして、この1−7pp変調方式によりデータが変調されて記録される領域の先頭(内周側)には、DDT領域及びセキュアトラックが設けられる。
この場合も上述のDDT領域には、物理的に欠陥のあるセクタ(レコーディングブロック)に対する交替セクタ処理を行うための領域とされる。またDDT領域には、上述したディスクIDが記録される。また上述したスクラッチパッド領域やSRBが設けられる。さらにセキュアトラックには、この場合もコンテンツの保護を図るための情報が格納される。
また、1−7pp変調でデータが変調されて記録される領域には、FAT領域も設けられる。FAT領域は、FATシステムでデータを管理するための領域である。FATシステムは、汎用のパーソナルコンピュータで使用されているFATシステムに準拠したデータ管理を行うものである。
そして、このような第2の次世代MDのディスクにおいては、この図3(B)からも明らかなように、U−TOC領域は設けられていない。つまり第2の次世代MDのディスクについては、次世代MDに準拠したプレーヤのみでの使用が想定されているものである。
次世代MDに準拠したプレーヤでは、第2の次世代MDのディスクが装着されると、所定の位置にあるDDT領域、セキュアトラック及びFAT領域が読み取られ、FATシステムを使ってデータの管理が行われることになる。
FATシステムで管理され、図2(B)及び図3(B)のデータ領域に記録されるデータとしては、データファイル、トラックインフォメーションファイル(TIF)、鍵情報ファイル、MACリストファイルなどがある。
データファイルは、例えばオーディオデータやコンピュータユースのデータなどのデータファイルである。
またトラックインフォメーションファイル(TIF)は、オーディオデータファイルに納められた音楽データを管理するための各種の情報が記述されたファイルである。トラックインフォメーションファイルには、楽曲の再生順を示すプレイオーダテーブル、ユーザが指定した再生順を管理するプログラムドプレイオーダテーブル、楽曲のアルバム単位等のグループかを管理するグループインフォメーションテーブル、各トラック(楽曲)に関する情報が記述されるトラックインフォメーションテーブル、各トラックのパーツを管理するパーツインフォメーションテーブル、各トラックに付加される文字情報を管理するネームテーブルを有する。
さらに鍵情報ファイルは、暗号化方式における鍵のバージョン情報を示すデータが記述される。さらにMACリストファイルは、改竄チェックのためのMAC値が記述される。
ここまで説明してきたような次世代ディスクに対応するために、図1に示す本例の記録再生装置1は、ストレージ部5として、図4に示す構成のストレージ部12を備えて、データの記録・再生を行うものとされる。
図4において、このストレージ部12では、装填されたディスク4をスピンドルモータ20によってCLV方式で回転駆動させる。そして、このディスク4に対しては記録/再生時に光学ヘッド21によってレーザ光が照射される。
なお、この場合、ディスク4としては、現行のMD仕様のディスクと、第1の次世代MDの仕様のディスクと、第2の次世代MDの仕様のディスクとが装着される可能性があることから、これらのディスクにより線速度が異なるものとなる。このため、スピンドルモータ20は、装填されたディスク4の別に応じた異なる線速度に対応して回転されることになる。
光学ヘッド21は、記録時には記録トラックをキュリー温度まで加熱するための高レベルのレーザ出力を行い、また再生時には磁気カー効果により反射光からデータを検出するための比較的低レベルのレーザ出力を行う。
このため、光学ヘッド21には、図示は省略するがレーザ出力手段としてのレーザダイオード、偏光ビームスプリッタや対物レンズ等からなる光学系、及び反射光を検出するためのディテクタが搭載されている。光学ヘッド21に備えられる対物レンズとしては、例えば2軸機構によってディスク半径方向及びディスクに接離する方向に変位可能に保持されている。
また、ディスク4を挟んで光学ヘッド21と対向する位置には磁気ヘッド22が配置されている。磁気ヘッド22は記録データによって変調された磁界をディスク4に印加する動作を行う。
また、図示しないが光学ヘッド21全体及び磁気ヘッド22をディスク半径方向に移動させためスレッドモータ及びスレッド機構が備えられている。
光学ヘッド21および磁気ヘッド22は、第2の次世代MDのディスクの場合には、パルス駆動磁界変調を行うことで、微少なマークを形成することができる。現行MDのディスクや、第1の次世代MDのディスクの場合には、磁界変調方式とされる。
また、このストレージ部12では、光学ヘッド21、磁気ヘッド22による記録再生ヘッド系、スピンドルモータ20によるディスク回転駆動系のほかに、記録処理系、再生処理系、サーボ系等が設けられる。
記録処理系では、現行のMDシステムのディスクの場合において、オーディオトラックの記録時に、ACIRCでエラー訂正符号化を行い、EFMで変調してデータを記録する部位と、第1又は第2の次世代MDの場合に、BISとLDCを組み合わせた方式でエラー訂正符号化を行い、1−7pp変調により変調して記録する部位が設けられる。
再生処理系では、現行のMDシステムのディスクの再生時に、EFMの復調とACIRCによるエラー訂正処理と、第1又は第2の次世代MDシステムのディスクの再生時に、パーシャルレスポンスおよびビタビ復号を用いたデータ検出に基づく1−7pp復調と、BISとLDCによるエラー訂正処理とを行う部位が設けられる。
また、現行のMDシステムや第1の次世代MDのADIP信号よるアドレスをデコードする部位と、第2の次世代MDのADIP信号をデコードする部位とが設けられる。
光学ヘッド21のディスク4に対するレーザ照射によりその反射光として検出された情報(フォトディテクタによりレーザ反射光を検出して得られる光電流)は、RFアンプ23に供給される。
RFアンプ23では入力された検出情報に対して電流−電圧変換、増幅、マトリクス演算等を行い、再生情報としての再生RF信号、トラッキングエラー信号TE、フォーカスエラー信号FE、グルーブ情報(ディスク4にトラックのウォブリングにより記録されているADIP情報)等を抽出する。
現行のMDシステムのディスクを再生するときには、RFアンプで得られた再生RF信号は、EFM復調部24およびACIRCデコーダ25で処理される。すなわち再生RF信号は、EFM復調部24で2値化されてEFM信号列とされた後、EFM復調され、更にACIRCデコーダ25で誤り訂正およびデインターリーブ処理される。つまりこの時点でATRAC圧縮データの状態となる。
そして現行のMDシステムのディスクの再生時には、セレクタ26はB接点側が選択されており、その復調されたATRAC圧縮データがディスク40からの再生データとして出力される。
一方、第1又は第2の次世代MDのディスクを再生するときには、RFアンプ23で得られた再生RF信号は、RLL(1−7)PP復調部27およびRS−LDCデコーダ28で処理される。
すなわち再生RF信号は、RLL(1−7)PP復調部27において、PR(1,2,1)MLまたはPR(1,−1)MLおよびビタビ復号を用いたデータ検出によりRLL(1−7)符号列としての再生データを得、このRLL(1−7)符号列に対してRLL(1−7)復調処理が行われる。そして更にRS−LDCデコーダ28で誤り訂正、及びデインターリーブ処理される。
そして、第1又は第2の次世代MDのディスクの再生時には、セレクタ26はA接点側が選択されており、その復調されたデータがディスク4からの再生データとして出力される。
RFアンプ23から出力されるトラッキングエラー信号、フォーカスエラー信号はサーボ回路29に供給され、グルーブ情報はADIP復調部30に供給される。
ADIP復調部30は、グルーブ情報に対してバンドパスフィルタにより帯域制限してウォブル成分を抽出した後、FM復調、バイフェーズ復調を行ってADIP信号を復調する。
そして、このように復調された、ディスク上の絶対アドレス情報であるADIPアドレスは、図1に示されるシステムコントローラ13に供給される。システムコントローラ13ではADIPアドレスに基づいて所要の制御処理を実行する。
またグルーブ情報はスピンドルサーボ制御のためにサーボ回路31に供給される。サーボ回路31は、例えばグルーブ情報に対して再生クロック(デコード時のPLL系クロック)との位相誤差を積分して得られる誤差信号に基づき、CLVサーボ制御のためのスピンドルエラー信号を生成する。
またサーボ回路31は、スピンドルエラー信号や、RFアンプ23から供給されたトラッキングエラー信号、フォーカスエラー信号、あるいはシステムコントローラ13からのトラックジャンプ指令、アクセス指令等に基づいて各種サーボ制御信号(トラッキング制御信号、フォーカス制御信号、スレッド制御信号、スピンドル制御信号等)を生成し、モータドライバ31に対して出力する。すなわち前記サーボエラー信号や指令に対して位相補償処理、ゲイン処理、目標値設定処理等の必要処理を行って各種サーボ制御信号を生成する。
モータドライバ31では、サーボ回路29から供給されたサーボ制御信号に基づいて所要のサーボドライブ信号を生成する。ここでのサーボドライブ信号としては、二軸機構を駆動する二軸ドライブ信号(フォーカス方向、トラッキング方向の2種)、スレッド機構を駆動するスレッドモータ駆動信号、スピンドルモータ29を駆動するスピンドルモータ駆動信号となる。
このようなサーボドライブ信号により、ディスク4に対するフォーカス制御、トラッキング制御、およびスピンドルモータ20に対するCLV制御が行われることになる。
現行のMDシステムのディスクでオーディオデータを記録するときには、セレクタ32がB接点に接続され、したがってACIRCエンコーダ33およびEFM変調部34が機能することになる。
この場合、記録データとして図1に示されるキャッシュメモリ11から供給される圧縮データは、ACIRCエンコーダ33でインターリーブおよびエラー訂正コード付加が行われた後、EFM変調部34でEFM変調が行われる。
そして、EFM変調データがセレクタ32を介して磁気ヘッドドライバ35に供給され、磁気ヘッド22がディスク4に対してEFM変調データに基づいた磁界印加を行うことでオーディオトラックの記録が行われる。
これに対し、第1の次世代MDまたは第2の次世代MD2ディスクにデータを記録する時には、セレクタ32がA接点に接続され、RS−LDCエンコーダ36およびRLL(1−7)PP変調部37が機能することになる。この場合、キャッシュメモリ11からの高密度データは、RS−LDCエンコーダ36でインターリーブおよびRS−LDC方式のエラー訂正コード付加が行われた後、RLL(1−7)PP変調部37でRLL(1−7)変調が行われる。
そして、RLL(1−7)符号列としての記録データがセレクタ32を介して磁気ヘッドドライバ35に供給され、磁気ヘッド22がディスク4に対して変調データに基づいた磁界印加を行うことでデータトラックの記録が行われる。
レーザドライバ/APC38は、前記のような再生時および記録時においてレーザダイオードにレーザ発光動作を実行させるが、いわゆるAPC(Automatic Lazer Power Control)動作も行う。
つまり、図示していないが、光学ヘッド21内にはレーザパワーモニタ用のディテクタが設けられ、そのモニタ信号がレーザドライバ/APC38にフィードバックされる。レーザドライバ/APC38は、モニタ信号として得られる現在のレーザパワーを、設定されているレーザパワーと比較して、その誤差分をレーザ駆動信号に反映させることで、レーザダイオードから出力されるレーザパワーが、設定値で安定するように制御している。
なお、レーザパワーとしては、再生レーザパワー、記録レーザパワーとしての値がシステムコントローラ13によって、レーザドライバ/APC38内部のレジスタにセットされる。
以上の各動作(アクセス、各種サーボ、データ書込、データ読出の各動作)は、図1に示されるシステムコントローラ13からの指示に基づいて実行されるものとなる。
説明を図1に戻し、本実施の形態による記録再生装置1内部の全体構成について説明する。
図1において、USBインターフェース10は、ホスト機器として接続されたパーソナルコンピュータ2とUSBケーブル3で接続された際のデータ伝送のための処理を行う。
またキャッシュメモリ11は、例えばD−RAM(Dynamic-RAM(Random Access Memory))より構成され、ストレージ部12に装填されたディスク4に書き込むデータ、或いはストレージ部12によってディスク4から読み出されたデータについてのバッファリングを行う。
ストレージ部12は、上述のように現行MDと、第1及び第2の次世代MDとに対応した記録再生手段であり、記録モード時には、キャッシュメモリ11から転送されるデータに対してEFM変調方式又は1−7pp変調方式で変調してディスク4に書き込む。またストレージ部12は、再生モード時には、ディスク4から読み出したデータをEFM復調方式又は1−7pp復調方式で復調してキャッシュメモリ11に転送する。
システムコントローラ13は、USBインターフェース10を介してパーソナルコンピュータ2からの書込み要求や読出し要求などの各種コマンドを受信し、このコマンドに応じてキャッシュメモリ11及びストレージ部12を制御するなどの各種制御処理を実行する。
例えばシステムコントローラ13は、パーソナルコンピュータ13から送信されるアドレス及びデータ長を指定したデータの書込み要求をUSBインターフェース10を介して受信すると、これに応じてUSBインターフェース10及びキャッシュメモリ11を制御することにより、その後パーソナルコンピュータ13から送信されるそのデータをUSBインターフェース10を介してキャッシュメモリ11に入力して一時記憶させる。そしてシステムコントローラ13は、この後キャッシュメモリ11及びストレージ部12を制御することにより、このキャッシュメモリ11に一時記憶されたデータをストレージ部12に転送させてディスク4上の指定されたアドレス位置に書き込ませる。
またシステムコントローラ13は、パーソナルコンピュータ13から送信されるアドレス及びデータ長を指定したデータの読出し要求をUSBインターフェース10を介して受信すると、これに応じてストレージ部12及びキャッシュメモリ11を制御することにより、指定されたデータをディスク4から読み出させてキャッシュメモリ11に転送させ、これを当該キャッシュメモリ11に一時記憶させる。そしてシステムコントローラ13は、この後キャッシュメモリ11及びUSBインターフェース10を制御することにより、このキャッシュメモリ11に一時記憶されたデータをUSBインターフェース10を介してパーソナルコンピュータ2に送信させる。
入出力処理部14は、例えば記録再生装置1が単体でオーディオ機器として機能する場合に記録再生データの入出力のための処理を行う。
この入出力処理部14は、例えば入力系として、ライン入力回路/マイクロホン入力回路等のアナログ音声信号入力部、アナログ/ディジタル変換器や、デジタルオーディオデータ入力部及びATRAC圧縮エンコーダ/デコーダを有する。ATRAC圧縮エンコーダ/デコーダは、ATRAC方式によるオーディオデータの圧縮/伸長処理を実行するための回路である。なお、もちろんのこと、本実施の形態の記録再生装置1としては、例えばMP3などの他のフォーマットによる圧縮オーディオデータが記録再生可能な構成を採ってもよく、この場合には、これらの圧縮オーディオデータのフォーマットに対応したエンコーダ/デコーダを設ければよい。
また本実施の形態としては、ビデオデータに関しては特に記録再生可能なフォーマットの限定は行わないが、例えばMPEG(Moving Pictures Experts Group)4などが考えられる。そして、入出力処理部14としては、このようなフォーマットに対応したエンコーダ/デコーダを設ければよいこととなる。
さらに入出力処理部14は、出力系として、デジタルオーディオデータ出力部や、ディジタル/アナログ変換器及びライン出力回路/ヘッドホン出力回路等のアナログ音声信号出力部を有する。
そして、この場合の入出力処理部14内には、暗号処理部(図示せず)が設けられる。暗号処理部においては、例えばディスクに記録すべきAVデータについて、所定のアルゴリズムによる暗号化処理を施すようにされる。また、例えばディスクから読み出されたAVデータについて暗号化が施されている場合には、必要に応じて暗号解読のための復号処理を実行するようにもされている。
入出力処理部14を介した処理として、ディスクにオーディオデータが記録されるのは、例えば入力TINとして入出力処理部14にデジタルオーディオデータ(又はアナログ音声信号)が入力される場合である。入力されたリニアPCMデジタルオーディオデータ、或いはアナログ音声信号で入力されアナログ/ディジタル変換器で変換されて得られたリニアPCMオーディオデータは、必要に応じてATRAC圧縮エンコードされてキャッシュメモリ11に蓄積される。そして所定タイミング(ADIPクラスタ相当のデータ単位)でキャッシュメモリ11から読み出されてストレージ部12に転送される。ストレージ部12では、転送されてくる圧縮データを所定の変調方式で変調してディスク4に書き込む。
ディスクからミニディスク方式のオーディオデータが再生される場合は、ストレージ部12は再生データをATRAC圧縮データ状態に復調してキャッシュメモリ11に転送する。そしてキャッシュメモリ11から読み出されて入出力処理部14に転送される。入出力処理部14は、供給されてくる圧縮オーディオデータに対してATRAC圧縮デコードを行ってリニアPCMオーディオデータとし、デジタルオーディオデータ出力部から出力する。或いはディジタル/アナログ変換器によりアナログ音声信号としてライン出力/ヘッドホン出力を行う。
ROM(Read Only Memory)15Aには、システムコントローラ13の動作プログラムや固定パラメータ等が記憶される。またRAM15Bは、システムコントローラ13によるワーク領域として用いられ、また各種必要な情報の格納領域とされる。例えばストレージ部12によってディスク4から読み出された各種管理情報や特殊情報、例えば上述したP−TOCデータ、U−TOCデータ、FATデータ等、楽曲トラックの管理情報については、キャッシュメモリ11に取り込まれ、ストレージモード時にはその後パーソナルコンピュータに転送されるが、システムコントローラ13は、それらの管理情報のうち、必要な情報をRAM15Bに取り込んで処理することが行われる。
キャッシュ管理メモリ16は、例えばS−RAM(Static-RAM)で構成され、キャッシュメモリ11の状態を管理する情報が格納される。システムコントローラ13はキャッシュ管理メモリ16を参照しながらデータキャッシュ処理の制御を行う。
表示部17は、システムコントローラ13の制御に基づいて、ユーザに対して提示すべき各種情報の表示を行う。例えば動作状態、モード状態、楽曲等の名称などの文字データ、トラックナンバー、時間情報、その他の情報表示を行う。
また本実施の形態において、例えばディスク4が次世代ディスクである場合には、このディスク4に対し楽曲データに対応づけて画像データが記憶されていることが想定されているが、表示部17は、ディスク4のロード時や再生時等においてシステムコントローラ13の制御に基づき、このように対応づけられた画像データの表示を行うようにすることも考えられる。
操作部18には、ユーザの操作のための各種操作子として、各種操作ボタンやジョグダイヤルなどが形成される。ユーザは、この操作部18に対する操作により記録再生装置1に対する所要の動作指示を行う。システムコントローラ13は操作部18によって入力された操作情報に基づいて所定の制御処理を行う。
なお、これまでに説明した記録再生装置1の構成はあくまでも一例であり、例えば入出力処理部14に、オーディオデータだけでなく、ビデオデータに対応する入出力処理系を設けるようにしてもよい。またパーソナルコンピュータ2との接続はUSBでなく、IEEE(Institute of Electrical and Electronic Engineers)1394等の他の外部インターフェースが用いられても良い。さらに操作部18としては、リモートコントローラ上に先に例示したものと同様の操作子を設けるようにすることも可能である。
(2)データ記録制御処理
(2−1)データ記録時におけるシステムコントローラ13の制御処理
次に、この記録再生装置のディスクへのデータ記録時におけるシステムコントローラ13の具体的な制御処理内容について説明する。
この記録再生装置1では、パーソナルコンピュータ2からのデータの書込み要求がセクタ単位で行われるのに対して、ディスク4へのデータの記録再生はクラスタ単位で行われる。これは、上述のように第1及び第2の次世代MDの仕様では、1クラスタ分のデータ量である64Kバイトを記録再生のアクセス単位(1レコーディングブロック)としているからである。従って、キャッシュメモリ11及びストレージ部12間でのデータのやり取りや、キャッシュメモリ11におけるデータ管理単位もこのクラスタ単位で行われることとなる。
ここで、仮に1クラスタを16セクタとすると、キャッシュメモリ11内のデータ構成は図5に示すようになる。そして、パーソナルコンピュータ2からディスク4上のアドレス(セクタ)及びデータ長を指定してセクタ単位で送信されるデータは、キャッシュメモリ11内のそのときそのセクタが属するクラスタと対応付けられた16セクタ分の記憶容量を有する記憶領域(以下、これをキャッシュと呼ぶ)11〜11内のそのセクタと対応付けられたアドレス位置に格納される。
例えば、そのときディスク4上の「0」番のクラスタと対応付けられたキャッシュメモリ11内のキャッシュ11に既に「0」番のセクタのデータが保持されている状態において、次にパーソナルコンピュータ2から「5」番のセクタに対する書込み要求が与えられた場合、「0」番のセクタ及び「5」番のセクタは同じ「0」番のクラスタに属することから、そのデータは、「0」番のクラスタと対応付けられたキャッシュ11における「5」番のセクタと対応付けられたアドレス位置に格納されることとなる。
そして、このようなキャッシュメモリ11へのデータの書き込みが行われると、その後そのデータは、1レコーディングブロック単位で(すなわちキャッシュ11〜11を単位として)キャッシュメモリ11から読み出されてストレージ部12に転送され、ディスク4上の対応するクラスタに記録される。
さらに、この後ベリファイモードが設定されている場合には、かかるディスク4に記録されたデータを再生して当該データのディスク4への書き込みが正しく行われたか否かを検証する、いわゆるベリファイが実行される。
この場合において、従来の記録再生装置では、ディスク4へのデータの記録とベリファイとがセットとなっており、これら一連の処理が終了するまでは、キャッシュメモリ11において中途半端に更新されたデータがディスク4に書き込まれるのを防止等するために、そのデータが読み出されているキャッシュ11〜11への新たなデータの書き込みが禁止(ロック)される構成となっている。
すなわち、図6に示すように、パーソナルコンピュータ2から記録再生装置に対して書込み要求が送信され(「PC」のC1)、これが記録再生装置において受理されると(「受理」のC1)、キャッシュメモリ11へのデータの書き込みが実行され(「キャッシュ」のW1)、その後当該データのディスク4への記録処理が実行される(「動作」のW1)。
そしてこのときベリファイモードが設定されている場合には、このデータのディスク4への記録に続いてベリファイが行われ(「動作」のV1)、これが終了するまではパーソナルコンピュータ2からディスク4上の同じクラスタへのデータの書込み要求を受信してもこれを受理しないようになされている。因みに、パーソナルコンピュータ2は、この後かかる書込み要求を、予め設定された所定のタイムアウト時間(例えば5秒)が経過するまで、一定時間間隔で記録再生装置1に送信し続けることとなる。
このため、キャッシュメモリ11に格納されたデータをディスク4に記録し始めてからベリファイが終わるまでの間に、パーソナルコンピュータ2からディスク4上の同じクラスタへの新たなデータの書込み要求が送信された場合(「PC」のC2)、最終的にこれが受理されるのは当該ベリファイが終了してからであり(「受理」のC2)、その間この書込み要求が待たされるという事態が生じていた。
なお、書込み要求が受理された新たなデータは、この後キャッシュメモリ11に書き込まれた後に(「キャッシュ」のW2)、ディスク4に記録される(「動作」のW2)。そしてこの後にベリファイが実行される(「動作」のV2)。
これに対してこの記録再生装置1では、データをディスク4に記録した後にパーソナルコンピュータ2から当該ディスク4上の同じクラスタへの新たなデータの書込み要求が与えられているか否かを確認し、当該書込み要求を所定時間以内に受信した場合には、ベリファイを行うことなく、その書込み要求を受理するようになされている。
すなわち、図7に示すように、パーソナルコンピュータ2から記録再生装置1に対して書込み要求が送信され(「PC」のC1)、これが記録再生装置において受理されると(「受理」のC1)、キャッシュメモリ11へのデータの書き込みが実行され(「キャッシュ」のW1)、その後当該データのディスク4への記録処理が実行される(「動作」のW1)。
そして、この記録再生装置1では、かかる記録処理が終了すると、ベリファイモードの設定の有無にかかわりなく、この後パーソナルコンピュータ2からディスク4上の同じクラスタへの新たなデータの書込み要求が与えられているか否かを確認する(「書込み要求確認」のt)。
そして記録再生装置1においては、かかる書込み要求を所定時間以内に受信した場合には(「PC」のC2)、これを受理する(「受理」のC2)。かくしてこの書込み要求が受理された新たなデータは、この後キャッシュメモリ11内の対応するキャッシュ11〜11に書き込まれた後に(「キャッシュ」のW2)、ディスク4に記録される(「動作」のW2)。
さらに記録再生装置1では、この後パーソナルコンピュータ2からディスク4の同じクラスタへの新たなデータの書込み要求が与えられるか否かの確認が再度行われ(「書込み要求確認」のt)、当該書込み要求を所定時間以内に受信しなかった場合には、その直前にディスク4に記録したデータについてのベリファイが行われることとなる(「動作」のV2)。
ここで、ディスク4にデータを記録中にパーソナルコンピュータ2においてディスク4上の同じクラスタへの新たなデータの書込み要求が発生した場合、かかるディスク4に記録されたデータは、その後直ぐに新たなデータに更新(上書き)されることとなる。
従って、この記録再生装置1のように、かかるディスクに記録された更新される前のデータについてのベリファイを行わなくても何らの問題も生じず、またこのように不要なベリファイを省略することによって、パーソナルコンピュータ2からの書込み要求を待たせる時間を格段的に減少させることができる。
実際上、例えばキャッシュメモリ11に書き込まれた1レコーディングブロック(1クラスタ)分のデータをディスク4に記録し始めた直後(1ms後とする)にパーソナルコンピュータ2においてディスク4上の同じクラスタへの新たなデータの書込み要求が発生した場合について考えると、1クラスタ分のデータ記録及びそのベリファイに要する時間を60msとして、図6について上述した従来の記録再生装置ではパーソナルコンピュータ2の書込み要求を119msだけ待たせることとなるのに対し、図7について上述した本実施の形態による記録再生装置1では、かかる待ち時間を59msにまで減少させることができることが分かる。
このようにこの記録再生装置1においては、不要なベリファイを省略することでパーソナルコンピュータ2からの書込み要求を待たせる時間を減少させ得、これによりストレージモード時における応答性を高速化し得るようになされている。
(2−2)データ記録制御処理手順
ここで、この記録再生装置1における上述のような動作は、予めROM15A(図1)に格納された制御プログラムに基づき、図8に示すデータ記録制御処理手順RTに従って、システムコントローラ13(図1)の制御のもとに実行される。
すなわちシステムコントローラ12は、記録再生装置1の電源が投入されるとこのデータ記録制御処理手順RT1をステップSP0において開始し、続くステップSP1において、パーソナルコンピュータ2からデータの書込み要求が与えられたか否かを判断する。
そしてシステムコントローラ13は、このステップSP1において否定結果を得ると、ステップSP2に進んで、ベリファイ要求があるか否かを判断する。なおこのベリファイ要求は、後述のように、キャッシュメモリ11に書き込まれたデータをディスク4に記録し終えた後にシステムコントローラ13自身が発行するものである。従って、ディスク4にデータを書き込んでいない初期状態ではこのステップSP2において否定結果が得られ、かくしてこのときシステムコントローラ13は、ステップSP1に戻って、この後パーソナルコンピュータ2からの書込み要求が与えられるまで、ステップSP1−SP2−SP1のループを繰り返す。
そしてシステムコントローラ13は、やがてパーソナルコンピュータ2からデータの書込み要求が与えられることによりステップSP1において肯定結果を得ると、ステップSP3に進んで、書込み要求と共にパーソナルコンピュータ2から与えられるアドレス及びデータ長に基づいて、その書込み要求がそのときベリファイしようとしているディスク4の同じクラスタに対するものであるか否かを判断すると共に、続くステップSP5において、ベリファイ要求があったか否かを判断する。
ここで、未だディスク4にデータを記録していない初期状態では、このステップSP3及びステップSP5において共に否定結果が得られる。かくしてこのときシステムコントローラ13は、ステップSP6に進んでパーソナルコンピュータ2から書込み要求を受理し、この後キャッシュメモリ11を制御してパーソナルコンピュータ2から送信されるデータをキャッシュメモリ11の対応するキャッシュ11〜11に書き込ませる。
さらにシステムコントローラ13は、この後ステップSP7に進んで、キャッシュメモリ11及びストレージ部12を制御して、キャッシュメモリ11に書き込まれたかかるデータをディスク4の対応するクラスタに記録させ、この後ステップSP8に進んで、ベリファイを実行すべき旨の要求であるベリファイ要求を発行する。
そしてシステムコントローラ13は、この後ステップSP1に戻って、パーソナルコンピュータ2からの書込み要求があったか否かを判断し、否定結果を得ると、ステップSP2に進んで、ベリファイ要求があったか否かを判断する。
このときシステムコントローラ13は、先行するステップSP8においてベリファイ要求を発行していることからこのステップSP2において肯定結果を得ることとなる。かくしてこのときシステムコントローラ13は、ステップSP9に進んで、ストレージ部12を制御してベリファイを実行させ、この後ステップSP1に戻って同様の処理を繰り返す。
これに対してシステムコントローラ13は、ステップSP1において肯定結果を得た場合には、ステップSP3に進んで、このときパーソナルコンピュータ2から書込み要求と共に通知されたデータを記録すべきディスク4上のアドレス及びデータ長に基づいて、その書込み要求のあったデータを記録すべきディスク4上のクラスタが、そのときベリファイしようとしているディスク4のクラスタと同じであるか否かを判断する。
このステップSP3において否定結果を得ることは、直前にデータを記録し、かつ未だベリファイを行っていないディスク4のクラスタと異なるクラスタに対するデータの書込み要求がパーソナルコンピュータ2から与えられたことを意味する。
かくしてこのときシステムコントローラ2は、ステップSP5に進んで、ベリファイ要求があったか否かを判断する。そしてこのときシステムコントローラ13は、先行するステップSP8においてベリファイ要求を発行していることからこのステップSP5において肯定結果を得、この後ステップSP9に進んで、ストレージ部12を制御してベリファイを実行させる。そしてシステムコントローラ13は、この後ステップSP1に戻って同様の処理を繰り返す。
これに対してステップSP3において肯定結果を得ることは、直前にデータを記録し、かつ未だベリファイを行っていないディスク4のクラスタと同じクラスタに対して再度パーソナルコンピュータ2からデータの書込み要求が与えられたことを意味する。
かくしてこのときシステムコントローラ13は、ステップSP4に進んで、先行するステップSP8において発行したベリファイ要求を取り下げる。またシステムコントローラ13は、この後ステップSP6に進んで、この後ステップSP6〜ステップSP8を上述のように処理する。これによりかかる書込み要求のあったデータがキャッシュメモリ11の対応するキャッシュ11〜11に書き込まれ、その後このデータがディスク4の対応するクラスタに記録され、さらにこの後システムコントローラ13からベリファイ要求が発行されることとなる。
そしてシステムコントローラ13は、この後ステップSP1に戻り、さらにこの後ステップSP1〜ステップSP9について同様の処理を繰り返す。
このようにしてシステムコントローラ13は、データを記録したディスク4上のクラスタに対してベリファイ前に再度パーソナルコンピュータ2からのデータの書込み要求があったときには、不要なベリファイを省略して書込み要求のあった新たなデータをディスク4上の当該クラスタに記録させるようになされている。
(3)本実施の形態の動作及び効果
以上の構成において、この記録再生装置1では、キャッシュメモリ11に書き込まれたデータをディスク4に記録した後に、当該ディスク4上の同じクラスタへの新たなデータの書込み要求がパーソナルコンピュータ2から与えられるか否かを確認し、当該書込み要求が与えられた場合には、直前にディスク4に記録したデータについてのベリファイを行うことなく、当該新たなデータをキャッシュメモリ11を介してディスク4に記録する一方、当該書込み要求が与えられない場合には、直前にディスク4に記録したデータについてのベリファイを実行する。
従って、この記録再生装置1では、直ぐに上書きされてしまうデータについてのベリファイを省略して、パーソナルコンピュータ2からの書込み要求を迅速に受理することができ、その分パーソナルコンピュータ2の書込み要求を待たせる時間を格段的に減少させて、ストレージ機器としての応答性能を向上させることができる。
またこの記録再生装置1では、このように直ぐに上書きされてしまうデータについてのベリファイを省略することで、データをディスク4に記録する際の全体の処理時間をも減少させることができるため、その分スピンドルモータ等への余分な電力を省略して低消費電力化を図ることもできる。
以上の構成によれば、キャッシュメモリ11に書き込まれたデータをディスク4に記録した後に、当該ディスク4上の同じクラスタへの新たなデータの書込み要求がパーソナルコンピュータ2から与えられるか否かを確認し、当該書込み要求が与えられた場合には、直前にディスク4に記録したデータについてのベリファイを行うことなく、当該新たなデータをキャッシュメモリ11を介してディスク4に記録する一方、当該書込み要求が与えられない場合には、直前にディスク4に記録したデータについてのベリファイを実行するようにしたことにより、直ぐに上書きされてしまうデータについてのベリファイを省略して、パーソナルコンピュータ2の書込み要求を待たせる時間を格段的に減少させることができ、かくしてストレージ機器としての応答性を向上させながら低消費電力化させ得る記録再生装置を実現できる。
(4)他の実施の形態
なお、上述の実施の形態においては、本発明を、現行のMDや第1及び第2の次世代MDを記録媒体とする記録再生装置1に適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、他のディスクメディアやテープ状記録媒体を記録媒体とする記録再生装置にも適用することができ、要は、ベリファイを行うようになされたこの他種々の記録再生装置に広く適用することができる。
この場合において、上述の実施の形態においては、バッファメモリ11に一時記憶したデータをディスク4に記録再生する記録再生手段としてのストレージ部12を図4のように構成するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、本発明が適用される記録再生装置に適用される記録媒体の種類に応じて、この他種々の構成を広く適用することができる。
また上述の実施の形態においては、パーソナルコンピュータ2から送信されるデータを一時記憶する記憶手段としてのキャッシュメモリ11をD−RAMにより構成するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、D−RAM以外のメモリなど、この他種々の記憶手段を広く適用することができる。
さらに上述のバッファメモリ11及びストレージ部12を制御する制御手段としてのシステムコントローラ13が、図8について上述したデータ記録制御処理手順RTに従ってバッファメモリ11に書き込まれたデータをディスク4に記録し、これについてのベリファイを行うようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、これ以外の手順によりかかる制御処理を行うようにしても良い。
本発明は、現行のMDや第1及び第2の次世代MDを記録媒体とする記録再生装置のほか、この他種々の記録再生装置に広く適用することができる。
本実施の形態による記録再生装置の構成を示すブロック図である。 第1の次世代MDのディスク構成及びデータフォーマットの説明に供する平面図及び概念図である。 第2の次世代MDのディスク構成及びデータフォーマットの説明に供する平面図及び概念図である。 ストレージ部の構成を示すブロック図である。 キャッシュメモリにおけるデータ構成の説明に供する概念図である。 従来の記録再生装置における書込み要求の受理タイミングの説明に供するタイミングチャートである。 本実施の形態による記録再生装置の書込み要求の受理タイミングの説明に供するタイミングチャートである。 データ記録制御処理手順を示すフローチャートである。
符号の説明
1……記録再生装置、2……パーソナルコンピュータ、4……ディスク、11……キャッシュメモリ、11〜11……キャッシュ、12……ストレージ部、13……システムコントローラ、RT……データ記録制御処理手順。

Claims (4)

  1. 外部機器から送信されるデータを記録媒体に記録した後にベリファイを行う記録再生装置において、
    上記外部機器から送信される上記データを一時記憶する記憶手段と、
    上記記憶手段に一時記憶した上記データを上記記録媒体に記録再生する記録再生手段と、
    上記記憶手段及び上記記録再生手段を制御する制御手段と
    を具え、
    上記制御手段は、
    上記記憶手段に一時記憶した上記データを上記記録媒体に記録させた後に、上記外部機器から上記記録媒体の同じ位置への新たな上記データの書込み要求が与えられたか否かを確認し、当該書込み要求が与えられた場合には、当該新たなデータを上記記憶手段に一時記憶させた後に上記記録媒体に記録させ、当該書込み要求が与えられない場合には、直前に上記記録媒体に記録した上記データについて上記ベリファイを行うように、上記記憶手段及び又は上記記録再生手段を制御する
    ことを特徴とする記録再生装置。
  2. 上記記録媒体は、光磁気ディスクでなる
    ことを特徴とする請求項1に記載の記録再生装置。
  3. 外部機器から送信されるデータを記録媒体に記録した後にベリファイを行う記録再生方法において、
    上記外部機器から送信される上記データを一時記憶する第1のステップと、
    一時記憶した上記データを上記記録媒体に記録する第2のステップと、
    上記外部機器から上記記録媒体の同じ位置への新たな上記データの書込み要求が与えられたか否かを確認する第3のステップと、
    当該書込み要求が与えられた場合には、当該新たなデータを一時記憶した後に上記記録媒体に記録し、当該書込み要求が与えられない場合には、直前に上記記録媒体に記録した上記データについて上記ベリファイを行う第4のステップと
    を具えることを特徴とする記録再生方法。
  4. 上記記録媒体は、光磁気ディスクでなる
    ことを特徴とする請求項3に記載の記録再生方法。
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