JP2005226176A - 光触媒機能を有するポリアミド繊維およびその製造方法 - Google Patents

光触媒機能を有するポリアミド繊維およびその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】
光触媒による黄変、強度低下がなく、消臭、抗菌といった機能を有し、ストッキング、インナーウェア、外衣などの衣料用途、カーペット、カーテンなどの生活資材用途に好適であるポリアミド繊維を提供することを課題とする。
【解決手段】
光触媒機能を有する酸化チタンを0.3〜3重量%含有するポリアミド繊維であって、ピロリン酸ナトリウム化合物を0.005〜0.1重量%含有するとともに、酸化チタンがシリカで被覆されており、かつ繊維表面に露出していることを特徴とする光触媒機能を有するポリアミド繊維。
【選択図】 なし

Description

本発明は、悪臭の除去や抗菌作用を有するポリアミド繊維およびその製造方法に関するものである。
合成繊維の一つであるナイロン繊維は、高強度、耐摩耗性、ソフト性、染色鮮明性などの優れた特徴を持っている。そのため、パンティストッキング、タイツ等のレッグウェア、ランジェリー、ファンデーション等のインナーウェア、スポーツウェア、カジュアルウェア等の衣料用途に好まれて用いられてきている。また、衣料用途のみならず、カーペット、カーテンなどのインテリア用品、傘などの生活資材用途にも広く用いられている。
また、近年、家庭、オフィスなどの住環境においては清潔志向の高まりを見せており、消臭、抗菌などといった機能に対する要求が高くなってきている。臭気成分や雑菌を除去するための手段として光触媒による方法が挙げられる。光触媒を繊維製品に付与する方法としては、特許文献1に示すような後加工による方法が提案されている。しかしながら後加工では繰り返し洗濯により光触媒が脱落し、機能が低下するといった問題が生じていた。また、特許文献2にはポリエステル繊維に光触媒を練り込む方法が提案されている。しかしながら、ポリアミド繊維に練り込んだ場合、ポリアミドの基質が光触媒より発生する反応エネルギーによる影響を受け、黄変、強度低下するなどといった問題が生じていた。
特開平2000−110064号公報 特開平5−247723号公報
そこで本発明は、上記のような欠点を解消し、光触媒による黄変、強度低下がなく、消臭、抗菌といった機能を有するポリアミド繊維を提供することを課題とする。本発明の光触媒機能を有するポリアミド繊維はストッキング、インナーウェア、外衣などの衣料用途、カーペット、カーテンなどの生活資材用途に好適である。
上記課題を解決するため、本発明は
(1)光触媒機能を有する酸化チタンを0.3〜3重量%含有するポリアミド繊維であって、ピロリン酸ナトリウム化合物を0.005〜0.1重量%含有するとともに、酸化チタンがシリカで被覆されており、かつ繊維表面に露出していることを特徴とする光触媒機能を有するポリアミド繊維。
(2)マンガン化合物を0.001〜0.1重量%含有することを特徴とする前記記載の光触媒機能を有するポリアミド繊維。
(3)アミノ末端基量が3.0×10-5〜8.0×10-5mol/gであることを特徴とする前記記載の光触媒機能を有するポリアミド繊維。
(4)鞘部分が酸化チタンを含有するポリアミド、芯部分が実質的に酸化チタンを含まないポリアミドの芯鞘構造であることを特徴とする前記記載の光触媒を有するポリアミド繊維。
(5)光触媒機能を有する酸化チタンを0.3〜3重量%含有するポリアミド樹脂組成物を、溶融紡糸の後、1000m/分以上の引取速度で紡糸引取し、一旦巻き取ることなく引き続いて延伸し巻取ることを特徴とする光触媒を有するポリアミド繊維の製造方法。
(6)光触媒機能を有する酸化チタンを0.3〜3重量%含有するポリアミド樹脂組成物を、溶融紡糸の後、3000m/分以上の引取速度で紡糸引取し実質的に延伸することなく巻取ることを特徴とする光触媒を有するポリアミド繊維の製造方法。
本発明によれば、光触媒による黄変、強度低下がなく、消臭、抗菌といった機能を有し、ストッキング、インナーウェア、外衣などの衣料用途、カーペット、カーテンなどの生活資材用途に好適であるポリアミド繊維を生産安定性よく提供することができる。
以下本発明を詳細に説明する。
本発明の光触媒機能を有するポリアミド繊維に含まれる光触媒機能を有する酸化チタン量は、繊維に対して0.3〜3重量%である必要がある。酸化チタンの含有量が0.3重量%未満である場合、狙いとする消臭、抗菌といった機能が不充分である。また、3.0重量%を超える場合、紡糸時の糸切れが増加するとともに、繊維の物理特性が低下するために充分な強度を保持できない。好ましくは酸化チタンの含有量は0.5〜2.5重量%、さらに好ましくは0.7〜2.0重量%がよい。
光触媒機能を有する酸化チタンとは、紫外線などの光線の照射により活性酸素が生成され、多くの有害物、悪臭物を酸化分解し、光酸化触媒として機能するものをいう。このような光触媒を用いると、単なる吸着作用ではなく、触媒的な分解を利用して消臭できるため、効果が長期間持続する。さらには消臭機能だけではなく殺菌作用も有している。
酸化チタンの結晶構造は特に限定されず、例えばアナターゼ型、ブルイカイト型、ルチル型、アモルファス型などのいずれであっても良いが、好ましくはアナターゼ型酸化チタンである。
光触媒機能を有する酸化チタンの粒径は、平均粒子径で0.5μm以下であることが臭気成分や有害成分を分解する活性点が多く存在するという観点より好ましい。
本発明における光触媒機能を有する酸化チタンは表面がシリカで被覆処理されていることが必要である。シリカで被覆することにより、ポリアミド基質と光触媒とが直接接触するのを防ぐことができ、光触媒より発生する反応エネルギーによる黄変、強度低下などといった従来発生していた問題を防ぐことができる。
また、光触媒機能を有する酸化チタンは繊維表面に露出していることが必要である。表面に露出していることにより、外部の臭気成分や有害成分を効率的に分解することが可能となる。ここで、繊維表面に露出しているとは、繊維表面を形成するポリマー中に光触媒を含有していることを意味し、繊維表面および内部に均一に光触媒を含有させてもよいし、芯鞘複合形態とし、鞘部のみに光触媒を含有させてもよい。
また、光触媒機能を有する酸化チタンを含有せしめる方法としては、ポリアミドペレットへ酸化チタンをブレンドし溶融する方法、ポリアミドペレットへ高濃度の酸化チタンを含有するマスタペレットをブレンドし溶融する方法、溶融状態のポリアミドへ酸化チタンを添加し混練する方法、ポリアミドの重合前あるいは重合中の段階で原料あるいは反応系へ酸化チタンを添加する方法などが挙げられるがそのいずれも可能である。
本発明の光触媒機能を有するポリアミド繊維はいかなるものでもよいが、製造コスト、繊維の強度保持の面からポリカプロラクタム(ナイロン6)繊維、ポリヘキサメチレンアジパミド(ナイロン66)繊維が好ましく、酸化チタンの分散性の観点からポリカプロラクタム繊維がさらに好ましい。また、用いるポリアミドの重合度は繊維を形成できる範囲であればいかなる範囲でも良いが、一般的には硫酸相対粘度(ηr)で2.0〜3.5程度が好ましい。また、アミノ末端基量は3.0×10-5〜8.0×10-5mol/gの範囲が好ましい。3.0×10-5mol/g未満では、衣料用として用いるために染色加工をおこなった際に発色性が乏しく色がくすみがちになってしまう。また、8.0×10-5mol/gを超えると、ポリアミド基質の反応性が高くなり、光触媒より発生した反応エネルギーによる影響を受けやすくなる。
本発明の光触媒機能を有するポリアミド繊維はピロリン酸ナトリウム化合物を0.005〜0.1重量%含有する必要がある。ピロリン酸ナトリウム化合物は、ポリアミド中に微量添加することによりポリアミドの黄変を防ぎ色調を保つ効果があるが、発明者らは、光触媒酸化チタンにシリカ被覆を施して活性をコントロールした上で、かつピロリン酸ナトリウムをポリアミド繊維中に含有させることにより充分な光触媒機能を保持しつつ実用に耐えうる耐久性、耐黄変性が得られることを見いだしたのである。ピロリン酸ナトリウム化合物の含有量が0.005重量%未満では含有量が少なすぎて効果が不充分である。また、0.1重量%を超えると、紡糸時の糸切れが増加して製糸性が悪くなるとともに、生産コストが上がるので良くない。
本発明の光触媒機能を有するポリアミド繊維はマンガン化合物を0.001〜0.1重量%含有することが好ましい。マンガン化合物は光触媒より発生した過剰な反応エネルギーを捕捉するため、ポリアミド基質の黄変や強度劣化を抑制する効果がある。マンガン化合物としては、塩化マンガン、ホウ酸マンガン、リン酸マンガンなどが一般的に用いられる。
本発明の光触媒機能を有するポリアミド繊維の繊度は、特に制限なく目的や用途に応じて定めることができる。また、単糸繊度についても特に制限はないが、細繊度の方が、表面積が大きくなり露出する光触媒が多くなるためより好ましい。 本発明の光触媒機能を有するポリアミド繊維は溶融紡糸−高速巻取方法で得られる。その製糸方法は、ポリアミドペレットを溶融し、吐出孔から吐出し、冷却、給油、交絡の後、1000m/分以上の速度で紡糸引取りし、一旦巻き取ることなく引き続いて延伸し、130℃以上の温度で熱処理し、3000m/分以上の速度で巻取る高速直接熱延伸法による製糸方法や、ポリアミドペレットを溶融し、吐出孔から吐出し、冷却、給油後、3000m/分以上の速度で紡糸引取りし、一旦巻き取ることなく実質延伸しないで3000m/分以上の速度で紡糸引取る高速法によって、POYを製糸し、その後、必要に応じて仮撚加工など高次加工を施す方法である。ここで、繊維糸条に給油をする際には、含水系油剤を付与することにより給油をおこなうのが好ましい。含水系油剤としては水に平滑剤、制電剤といった油剤成分とイオン系あるいは非イオン系界面活性剤を混合し乳化させたものを用いる。含水系油剤を繊維表面に付与することにより、繊維表面の摩擦係数を上げ、製品パッケージの崩れを軽減することが可能となる。含水系油剤の付与量は、パッケージ状態における繊維中の水分率が2.5〜5.5%となる程度が好ましい。また、含水系油剤を付与するためには引き取り速度を3000m/以上にし、油剤付与前に繊維構造を安定させることが、品位を安定させる観点から必要である。
また、本発明のポリアミド繊維には、ポリアクリル酸ソーダ、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸およびその共重合体、ポリメタアクリル酸およびその共重合体、ポリビニルアルコールおよびその共重合体、架橋ポリエチレンオキサイド系ポリマなどの吸湿・吸水物質が本発明の目的を阻害しない範囲で含有されていてもよい。また、従来公知の酸化防止剤、着色防止剤、耐光剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤等が本発明の目的を阻害しない範囲で含有されていてもよい。
本発明のポリアミド繊維の断面形状は特に限定されるものではないが、例えば,丸断面、偏平断面、レンズ型断面、三葉断面、マルチローバル断面、中空断面その他公知の異形断面でもよい。
本発明の光触媒機能を有するポリアミド繊維は、公知の方法により加工をおこない二次製品とすることができる。織物に仕立てる場合は、本発明の光触媒機能を有するポリアミド繊維をタテ糸および/またはヨコ糸に用いることにより得ることができる。織物を仕立てる方法は公知の方法でおこなうことができる。タテ糸に用いる場合はクリールに並べて整経をおこないビームに巻き、つづいてビームに巻いた糸を糊付け・乾燥してタテ糸の準備をおこなう。また、ヨコ糸に用いる場合には織機に仕掛けて打ち込む。織機はシャトル織機、エアジェットルーム織機、ウォータジェットルーム織機などの種類があるがいずれでも良い。ヨコ糸の打ち込み方により、平織り、ツイル、サテンなどのいくつかの織り組織があるが目的に応じていずれをも選ぶことができる。また、得られた織物はそのまま用いても良いし、精錬、染色、熱セットを施しても良い。
本発明の光触媒機能を有するポリアミド繊維をニットに仕立てる場合は、丸編み、タテ編みなどいずれの組織でも可能である。丸編みの場合は丸編機に仕掛けて編成すればよいし、タテ編みの場合はクリールに並べて整経をおこないビームに巻き、タテ糸の準備をおこなった後に編成すればよい。また、必要に応じてポリウレタン弾性繊維に巻き付けたり、他の合成繊維、天然繊維と交編することも可能である。
本発明の光触媒機能を有するポリアミド織物を用いて得られる衣料品としては、パンティストッキング、タイツ等のレッグウェア、ランジェリー、ファンデーション等のインナーウェア、スポーツウェア、カジュアルウェア等などが挙げられる。
本発明の光触媒機能を有するポリアミド織物を用いて得られる資材用品としては、カーテン、カーペット、傘、テント地、スクリーンなどが挙げられる。
以下、実施例により本発明をさらに詳細に説明する。物性の測定方法は次の通りである。
A.製糸性
260℃で溶融し、それぞれの水準におけるフィラメント数と同数の孔数、および断面形状に合わせた吐出孔形状を持つ口金から吐出させ、巻取速度4000m/分で高速直接延伸法により、ポリアミド繊維糸条を得るときの、1糸条1t当たりの製糸糸切れについて、次の基準をもって製糸性を示した。
◎:糸切れ2回未満、○:糸切れ2以上4回未満、×:糸切れ4回以上。
B.臭気成分の除去率
実施例および比較例で得られた編み地3gを容積5リットルのテドラーバッグに入れて密封した。次に所定の濃度の臭気成分3リットルを注入し紫外線強度1.0mW/cm2の光を24時間照射した。初期濃度はアンモニア40ppm、アセトアルデヒド20ppm、硫化水素60ppmとした。照射後のテドラーバッグ内のガス濃度をガス検知管(ガステック社製、アンモニア用3L型、アセトアルデヒド92L型、硫化水素4LL型)で測定し、次式により臭気成分の除去率を求めた。
除去率(%)=(C0−C1)/C0×100
(C0:初期濃度、 C1:光照射24時間後の濃度)
なお、光照射後のガス濃度測定は3回おこない、その平均値により除去率を求めるが、除去率70%以上で消臭性能を充分に有すると判断した。
C.抗菌性能
実施例および比較例で得られた編み地を用い、JIS L−1902繊維製品の定量的抗菌性試験方法(統一試験法)に準拠して黄色ブドウ球菌を用いて接種18時間後の静菌活性値を測定し抗菌性の評価をおこなった。なお、試験中編み地には紫外線強度1.0mW/cm2の光を照射し続けた。静菌活性値が4以上で抗菌性能を充分に有すると判断した(測定回数は1回)。
D.強度保持率
実施例および比較例で得られたポリアミド繊維をオリエンテック(株)社製TENSILON RTC-1210を用い、試料長500mm、引張速度500mm/分で引張試験をおこない強度を測定した。ポリアミド繊維にJIS B 7751 紫外線カーボンアーク灯式耐光性試験機を用い、カーボンアークを光源とし24時間光照射をおこない、次式により強度保持率を求めた。なお、引張試験は光照射前後とも3回おこない、その平均値をそれぞれの強度とした。
強度保持率(%)= T1/T0×100
(T0:未照射での強度、T1:光照射後の強度)
強度保持率85%未満で強度低下が大きいと判断した。
E.△YI値
JIS K−7103プラスチックの黄変度試験方法に準拠して、実施例および比較例で得られたポリアミド繊維のパッケージの三刺激値(X、Y、Z)を色差計Σ80(日本電色工業(株)製)にて測定し、次式よりYI値(黄色度)を求める。
YI= 100(1.28X−1.06Z)/Y
パッケージにJIS B 7751 紫外線カーボンアーク灯式耐光性試験機を用い、カーボンアークを光源とし24時間光照射をおこない、次式により△YIを求めた。なお、測定は光照射前後とも3回おこない、その平均値をそれぞれのYI値とした。
△YI = YI1 − YI0
(YI0:未照射でのYI値、YI1:光照射後のYI値)
△YI値が1.5以上で黄変が大きいと判断した。
[実施例1]
硫酸相対粘度(ηr)2.6、アミノ末端基量が6.0×10-5mol/gであり、重合時にピロリン酸ナトリウム0.02重量%、ホウ酸マンガンを0.005重量%添加したナイロン6ペレットに、シリカを膜厚3nmで被覆した平均粒子径0.2μmの光触媒酸化チタン(昭和電工(株)製)を1.5重量%ブレンドし、260℃で溶融し、孔径0.3mmの丸孔口金から吐出させ冷却させた。その後、給油、交絡した後に2500m/分のゴデローラーで引き取り、続いて延伸した後に155℃で熱固定し、巻取速度4000m/分で78デシテックス24フィラメントのポリアミド繊維を得た。次に得られたポリアミド繊維を筒編機(釜径3.5インチ、針本数240本、英光産業(株)製NE450W)に仕掛けて1本給糸で編み密度50本/インチの筒編み地を作成した。
[実施例2]
光触媒酸化チタンの添加量を0.4重量%とする以外は実施例1と同様に紡糸し、78デシテックス24フィラメントのポリアミド繊維を得た。つづいて得られたポリアミド繊維を実施例1と同様に編成して筒編み地を得た。
[実施例3]
光触媒酸化チタンの添加量を2.8重量%とする以外は実施例1と同様に紡糸し、78デシテックス24フィラメントのポリアミド繊維を得た。つづいて得られたポリアミド繊維を実施例1と同様に編成して筒編み地を得た。
[実施例4]
ピロリン酸ナトリウム化合物の添加量を0.01重量%とする以外は実施例1と同様に紡糸し、78デシテックス24フィラメントのポリアミド繊維を得た。つづいて得られたポリアミド繊維を実施例1と同様に編成して筒編み地を得た。
[実施例5]
ピロリン酸ナトリウム化合物の添加量を0.08重量%とする以外は実施例1と同様に紡糸し、78デシテックス24フィラメントのポリアミド繊維を得た。つづいて得られたポリアミド繊維を実施例1と同様に編成して筒編み地を得た。
[実施例6]
ホウ酸マンガンの添加量を0.08重量%とする以外は実施例1と同様に紡糸し、78デシテックス24フィラメントのポリアミド繊維を得た。つづいて得られたポリアミド繊維を実施例1と同様に編成して筒編み地を得た。
[実施例7]
ホウ酸マンガンを添加しない以外は実施例1と同様に紡糸し、78デシテックス24フィラメントのポリアミド繊維を得た。つづいて得られたポリアミド繊維を実施例1と同様に編成して筒編み地を得た。
[実施例8]
ホウ酸マンガンの添加量を0.12重量%とする以外は実施例1と同様に紡糸し、78デシテックス24フィラメントのポリアミド繊維を得た。つづいて得られたポリアミド繊維を実施例1と同様に編成して筒編み地を得た。
[実施例9]
ナイロン6ペレットのアミノ末端基量を3.5×10-5mol/gとする以外は実施例1と同様に紡糸し、78デシテックス24フィラメントのポリアミド繊維を得た。つづいて得られたポリアミド繊維を実施例1と同様に編成して筒編み地を得た。
[実施例10]
ナイロン6ペレットのアミノ末端基量を7.5×10-5mol/gとする以外は実施例1と同様に紡糸し、78デシテックス24フィラメントのポリアミド繊維を得た。つづいて得られたポリアミド繊維を実施例1と同様に編成して筒編み地を得た。
[実施例11]
ナイロン6ペレットのアミノ末端基量を2.8×10-5mol/gとする以外は実施例1と同様に紡糸し、78デシテックス24フィラメントのポリアミド繊維を得た。つづいて得られたポリアミド繊維を実施例1と同様に編成して筒編み地を得た。
[実施例12]
ナイロン6ペレットのアミノ末端基量を8.3×10-5mol/gとする以外は実施例1と同様に紡糸し、78デシテックス24フィラメントのポリアミド繊維を得た。つづいて得られたポリアミド繊維を実施例1と同様に編成して筒編み地を得た。
[実施例13]
芯成分に酸化チタンを含まない相対粘度(ηr)2.6のナイロン6、鞘成分に実施例1で用いた光触媒酸化チタン1.5重量%添加ナイロン6を配し、芯鞘比率50:50で複合紡糸する以外は実施例1と同様に紡糸し、78デシテックス24フィラメントのポリアミド繊維を得た。つづいて得られたポリアミド繊維を実施例1と同様に編成して筒編み地を得た。
[実施例14]
実施例1と同様に溶融、吐出させて糸条を冷却し給油、交絡させた後、4000m/分のゴデローラーで引き取り、延伸、熱固定することなく4000m/分で巻き取り、78デシテックス24フィラメントのポリアミド繊維を得た。つづいて得られたポリアミド繊維に加工速度400m/分、延伸倍率1.2倍、ヒーター温度は170℃、D/Y比1.65、3軸ツイスターにてフリクション仮撚加工を施した。得られた仮撚加工糸を実施例1と同様に編成して筒編み地を得た。
[比較例1]
光触媒酸化チタンの添加量を0.2重量%とする以外は実施例1と同様に紡糸し、78デシテックス24フィラメントのポリアミド繊維を得た。つづいて得られたポリアミド繊維を実施例1と同様に編成して筒編み地を得た。
[比較例2]
光触媒酸化チタンの添加量を3.5重量%とする以外は実施例1と同様に紡糸し、78デシテックス24フィラメントのポリアミド繊維を得た。つづいて得られたポリアミド繊維を実施例1と同様に編成して筒編み地を得た。
[比較例3]
ピロリン酸ナトリウム化合物の添加量を0.003重量%とする以外は実施例1と同様に紡糸し、78デシテックス24フィラメントのポリアミド繊維を得た。つづいて得られたポリアミド繊維を実施例1と同様に編成して筒編み地を得た。
[比較例4]
ピロリン酸ナトリウム化合物の添加量を0.15重量%とする以外は実施例1と同様に紡糸し、78デシテックス24フィラメントのポリアミド繊維を得た。つづいて得られたポリアミド繊維を実施例1と同様に編成して筒編み地を得た。
[比較例5]
添加する光触媒酸化チタンにシリカ被覆を施していない酸化チタンを用いる以外は実施例1と同様に紡糸し、78デシテックス24フィラメントのポリアミド繊維を得た。つづいて得られたポリアミド繊維を実施例1と同様に編成して筒編み地を得た。
[比較例6]
芯成分に実施例1で用いた光触媒酸化チタン1.5重量%添加ナイロン6、鞘成分に酸化チタンを含まない相対粘度(ηr)2.6のナイロン6を配し、芯鞘比率50:50で複合紡糸する以外は実施例1と同様に紡糸し、78デシテックス24フィラメントのポリアミド繊維を得た。つづいて得られたポリアミド繊維を実施例1と同様に編成して筒編み地を得た。
[比較例7]
光触媒酸化チタンを用いる替わりに、一般的に艶消し剤として用いられる不活性な酸化チタン(富士チタン工業(株)製、TA−500)を1.5重量%ブレンドする以外は実施例1と同様に紡糸し、78デシテックス24フィラメントのポリアミド繊維を得た。つづいて得られたポリアミド繊維を実施例1と同様に編成して筒編み地を得た。
実施例1〜14および比較例1〜7でポリアミド繊維を製造した際の製糸性、繊維の強度保持率、△YI値、筒編み地の消臭性能、抗菌性能を測定した結果を表1、2に示した。
Figure 2005226176
Figure 2005226176
表1、表2の結果から明らかなように、本発明の光触媒機能を有するポリアミド繊維は、光触媒による黄変、強度低下がなく、消臭、抗菌などに極めて顕著な効果を奏することが判る。

Claims (6)

  1. 光触媒機能を有する酸化チタンを0.3〜3重量%含有するポリアミド繊維であって、ピロリン酸ナトリウム化合物を0.005〜0.1重量%含有するとともに、該酸化チタンがシリカで被覆されており、かつ繊維表面に露出していることを特徴とする光触媒機能を有するポリアミド繊維。
  2. マンガン化合物を0.001〜0.1重量%含有することを特徴とする請求項1記載の光触媒機能を有するポリアミド繊維。
  3. アミノ末端基量が3.0×10-5〜8.0×10-5mol/gであることを特徴とする請求項1、2記載の光触媒機能を有するポリアミド繊維。
  4. 鞘部分が前記酸化チタンを含有するポリアミド、芯部分が実質的に酸化チタンを含まないポリアミドの芯鞘構造であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の光触媒を有するポリアミド繊維。
  5. 光触媒機能を有する酸化チタンを0.3〜3重量%含有するポリアミド樹脂組成物を、溶融紡糸の後、1000m/分以上の引取速度で紡糸引取し、一旦巻き取ることなく引き続いて延伸し巻取ることを特徴とする光触媒を有するポリアミド繊維の製造方法。
  6. 光触媒機能を有する酸化チタンを0.3〜3重量%含有するポリアミド樹脂組成物を、溶融紡糸の後、3000m/分以上の引取速度で紡糸引取し実質的に延伸することなく巻取ることを特徴とする光触媒を有するポリアミド繊維の製造方法。
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