JP2005225065A - 液体塗布装置およびインクジェット記録装置 - Google Patents

液体塗布装置およびインクジェット記録装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 液体塗布装置において、塗布ローラが塗布液と長時間接することによりローラが劣化する問題を解消する。
【解決手段】 塗布媒体に対する塗布動作が終了すると、液体保持部材に塗布液を保持したまま60秒間待機し(S201)、この間に塗布指令がないときは、液体保持部材から塗布液を排出させる塗布液回収動作を行う(S202)。このように、塗布動作が終了してしばらくの間塗布動作が行われないと判断したときは、液体保持部材から塗布液を回収することにより、長時間塗布ローラが塗布液に浸されることを回避し、塗布液による塗布ローラの劣化を抑制する。
【選択図】 図18

Description

本発明は、液体塗布装置およびインクジェット記録装置に関し、詳しくは、顔料を色材とするインクで記録した際に顔料の凝集の開始を早めるなど所定の目的で媒体に液体を塗布する液体塗布装置に関するものであり、また、同様に、インクジェット記録で用いられる記録媒体に対して、顔料を色材とするインクで記録した際に顔料の凝集の開始を早めるなどの目的で液体を塗布する機構を備えたインクジェット記録装置に関するものである。
広く媒体に液体もしくは液状の材料を塗布する方式として、スピンコータ、ロールコータ、バーコータ、ダイコータが知られている。これらの塗布方式は、比較的長い塗布媒体に塗布を連続的に行うことを前提としたものである。このため、例えば、比較的小さなサイズの塗布媒体が断続的に搬送されてこれらに塗布を行う場合には、塗布媒体ごとに、その塗布開始や終了の位置で塗料ビードが乱れるなどして均一な塗膜が得られなくなるなどの問題を生じることがある。
このような問題を解消可能な一構成として、特許文献1に記載されたものが知られている。この構成は、ダイコーダ方式において、回転するロッドバーを用い、このロッドバーに対して吐出用スリットから塗料を吐出し、ロッドバー上に塗膜を形成する。そして、形成された塗膜はロッドバーの回転に伴い塗布媒体に接触して転写されるものである。ここで、ロッドバーに形成された塗膜を塗布媒体に転写、塗布しないときは、塗料はロッドバーの回転によりヘッド内に戻り回収用スリットを介して回収される。すなわち、非塗布時でもロッドバーは回転し続け、その際、塗料はロッドバーに塗膜を形成した状態にある。これにより、塗布媒体が断続的に供給されそれらに断続的に塗布を行う場合でも、均一な塗膜を得ることを可能としている。
インクジェット記録装置の分野においても液体塗布機構を用いたものが知られている。特許文献2には、ローラと接するドクターブレードを用い、このブレードとローラとの間にコーティング液を溜めるようにし、ローラの回転に伴ってこのローラにコーティング液が付与されることが記載されている。そして、このローラの回転に伴い、これと他のローラとの間を搬送される支持体に対し付与されているコーティング液が転写、塗布される。特許文献3にも、同様に、インクジェット記録装置において、染料を不溶化する処理液を記録の前に予め塗布する機構が示されている。この文献の実施例1には、補充タンクに在る処理液が、回転するローラに付着することによって汲み出され同時にその汲み出した処理液が記録紙に塗布されることが記載されている。
しかしながら、以上の特許文献1ないし3に記載の構成は、いずれも、ロッドバーないしローラが回転しつつそのバーないしローラの表面に塗布液が付与もしくは供給されるが、その付与もしくは供給する部分が大気に開放されあるいは連通した部分である。このため、塗布液の蒸発などが問題となる他、装置の姿勢が変わったときに、それよって塗布液が漏れるなどの問題を生じるおそれがある。
特に、プリンタなどのインクジェット記録装置では、運搬時の姿勢変化による液体の漏れなどを考慮すると、小型化された装置には上記各文献に記載の塗布機構を適用し難い。
これに対し、塗布液としてのインクをローラに付与ないし供給する部分をシールする構成が、特許文献4に開示されている。同文献に記載の塗布機構は、グラビア印刷装置において印刷版のパターンが表面に形成されたローラにインクを塗布する機構である。ここでは、ローラの周面に沿った上下2ヶ所に対応した位置で、ローラの長手方向に延在するドクターブレードと、この2つのドクターブレードの両側部にそれぞれ設けられた弾性部材と、を有したインクチャンバーを用いたものである。このチャンバーをローラの周面に当接させることにより、ローラとの間で液室を形成する。そして、ローラが回転することにより、この液室の塗布液がローラに付与ないし供給される。
特開2001−70858号公報 特表2002−517341号公報 特開平08−72227号公報 特開平08−58069号公報 特開2002−96452号公報
しかしながら、特許文献4を始めとして上述した特許文献に記載のいずれの構成も、塗布を行わないとき、媒体に液体を直接塗布する塗布ローラまたはこの塗布ローラに塗布液を供給するためのローラは、所定量溜まった塗布液に浸されたままである。このため、塗布を行わない時間が長時間にわたる場合は、塗布液に浸されたローラが塗布液によって劣化したり、その後の塗布動作で塗布むらを生じたりするなどの問題がある。
一方で、複数の媒体に対して塗布が連続的に行われるような場合は、上記の直接塗布を行う塗布ローラもしくはこの塗布ローラに塗布液を供給するローラはそれらの機能を果たすべく、塗布液に浸されたままで次の塗布動作に備えることが望ましい。
本発明は、上述の問題を解消するためになされたものであり、その目的とするところは、塗布ローラ等、塗布部材が塗布液と長時間接することによる問題を解消することを可能とする液体塗布装置およびインクジェット記録装置を提供することにある。
そのために本発明では、その移動に伴って媒体に液体を塗布する塗布部材と、塗布すべき液体が前記塗布部材の一部と接した状態で当該液体を保持する液体保持部材を備え、前記塗布部材によって媒体に液体を塗布する液体塗布装置において、前記液体保持部材が保持する液体を当該液体保持部材から排出させるための排出手段と、前記塗布部材によって媒体に塗布を行わない間の、予め定められた所定のタイミングになったとき、前記排出手段を制御して前記液体保持部材から液体を排出させる制御手段と、を具えたことを特徴とする。
また、その移動に伴って媒体に液体を塗布する塗布部材と、塗布すべき液体が前記塗布部材の一部と接した状態で当該液体を保持する液体保持部材と、を備えて前記塗布部材によって記録媒体に液体を塗布する液体塗布機構を備え、該液体塗布機構によって液体が塗布された記録媒体に対してインクを吐出して記録を行うインクジェット記録装置において、前記液体保持部材が保持する液体を当該液体保持部材から排出させるための排出手段と、前記塗布部材によって媒体に塗布を行わないとき、前記排出手段を制御して前記液体保持部材から液体を排出させる制御手段と、を具えたことを特徴とする。
以上の構成によれば、制御手段は塗布ローラ等の塗布部材によって媒体に塗布を行わないとき、排出手段を制御して前記液体保持部材から液体を排出させるので、塗布が行われない時間が比較的長時間になるとき、その間塗布部材が液体に浸されることを防止できる。また、制御手段は、例えば、塗布動作の終了後直ちに排出するのではなく、所定時間待機しその間に次の塗布の指示がない場合に始めて排出を行ったり、電源がオフされてから排出を行ったりすることもできる。
その結果、塗布部材の劣化など塗布媒体が塗布液と長時間接することによる問題を解消することができるとともに、複数の媒体に連続して塗布を行うような場合に、1つの媒体に塗布を行うごとに液体を排出してしまい、結果としてスループットが低下することを防止することが可能となる。
以下、添付図面を参照して本発明の好適な実施の形態を詳細に説明する。
図1は、本発明の液体塗布装置100に係る実施形態の全体構成を示す斜視図である。ここに示す液体塗布装置100は、概略、液体の塗布対象である媒体(以下、塗布媒体ともいう)に対し所定の塗布液を塗布する液体塗布手段と、この液体塗布手段に塗布液を供給する液体供給手段を有して構成されている。
液体塗布手段は、塗布部材としての円筒状の塗布ローラ1001、この塗布ローラ1001に対向して配置された円筒状のカウンターローラ(媒体支持部材)1002、および塗布ローラ1001を駆動するローラ駆動機構1003などを有する。このローラ駆動機構1003は、ローラ駆動モータ1004と、このローラ駆動モータ1004の駆動力を塗布ローラ1001に伝達するギアトレインなどを有する動力伝達機構1005とによって構成されている。
また、液体供給手段は、塗布ローラ1001の周面との間で塗布液を保持する液体保持部材2001、およびこの液体保持部材2001に液体を供給する後述の液体流路3000(図1では不図示)などを有して構成される。塗布ローラ1001およびカウンターローラ1002は、それぞれ、それらの両端が不図示のフレームに対して回動自在に取り付けられた、互いに平行な軸によって回動自在に支持されている。また、液体保持部材2001は、塗布ローラ1001の長手方向のほぼ全体にわたって延在するものであり、塗布ローラ1001の周面に対して接離動作を可能とする機構を介して上記のフレームに移動可能に取り付けられている。
本実施形態の液体塗布装置は、さらに、塗布ローラ1001とカウンターローラ1002とのニップ部に塗布媒体を搬送するための、ピックアップローラなどからなる塗布媒体供給機構1006を備える。また、この塗布媒体の搬送路において、塗布ローラ1001およびカウンターローラ1002の後流側には、塗布液が塗布された塗布媒体を排紙部(不図示)へ向けて搬送する、排紙ローラなどからなる排紙機構1007が設けられる。これらの給紙機構や排紙機構も、塗布ローラなどと同様、動力伝達機構1005を介して伝えられる駆動モータ1004の駆動力によって動作する。
なお、本実施形態で使用する塗布液は、顔料を色材とするインクで記録した際に顔料の凝集を促進させることを目的とした液体である。
塗布液の成分の一例を以下に記述する。
硝酸カルシウム・4水和物 10%
グリセリン 42%
界面活性剤 1%
水 残量
また、前記塗布液の粘度は25℃で5〜6cP(センチポアズ)である。
なお、本発明の適用において、塗布液は上記のものに限られないことは勿論である。
塗布する液体に水を用いる場合、本発明の塗布ローラとの液体保持部材の当接部分での周動性は、表面張力を下げる成分を前記液体に含ませることで良好なものとなる。上述の塗布する液体の成分の一例では、グリセリン及び界面活性剤が水の表面張力を下げる成分である。
次に、以上概略を説明した塗布装置を構成する各部の要素についてより詳細に説明する。
図2は、塗布ローラ1001、カウンターローラ1002および液体保持部材2001などの配置の一例を示す説明縦断側面図である。
カウンターローラ1002は、不図示の付勢手段によって塗布ローラ1001の周面に向けて付勢されており、塗布ローラ1001を図中、時計方向に回転させることにより、両ローラの間に塗布液を塗布すべき塗布媒体Pを挟持し得ると共に、塗布媒体Pを図中の矢印方向に搬送し得るようになっている。
また、液体保持部材2001は、バネ部材(押圧手段)2006の付勢力によって塗布ローラ1001の周面に対して付勢されて当接するとき、塗布ローラ1001による液体塗布領域全体に亘って延在する長尺な液体保持空間Sを形成するようになっている。この液体保持空間S内には、後述の液体流路3000から液体保持部材2001を介して塗布液が供給されるが、液体保持部材2001が以下のように構成されているため、塗布ローラ1001の停止状態において、液体保持空間Sから外方へ不用意に塗布液が漏出するのを防止することができる。
この液体保持部材2001の構成を、図3ないし図8に示す。
図3に示すように、液体保持部材2001は、空間形成基材2002と、この空間形成基材2002の一方の面に突設された環状の当接部材2009とを有して構成されている。空間形成基材2002には、その中央部分における長手方向に沿って、底部の断面形が円弧状をなす凹部2003が形成される。そして、当接部材2009は、その直線部分がこの凹部2003の上縁部に沿って固着され、また、円周部分が上記上縁部から底部を経て反対側の上縁部に至るように固着される。これにより、液体保持部材2001の当接部2009が塗布ローラ1001に当接したとき、塗布ローラの周面形状に沿った当接が可能となり、均一な圧力の当接を実現することができる。
上記のようにこの実施形態における液体保持部材は、継ぎ目のない一体に形成された当接部材2009が、バネ部材2006の付勢力によって塗布ローラ1001の外周面に隙間なく連続した状態で当接する。その結果、液体保持空間Sは、この当接部材2009と、空間形成基材の一面と、塗布ローラ1001の外周面とによる実質的に閉塞した空間となり、この空間に液体が保持される。そして、塗布ローラ1001の回転が停止した状態では、当接部材2009と塗布ローラ1001の外周面とは液密状態を維持し、液体が外部へと漏出するのを確実に防止することができる。一方、塗布ローラ1001が回転するときは、後述されるように、塗布液は塗布ローラ1001の外周面と当接部材2009との間を摺り抜けるように通ることができる。ここで、塗布ローラ1001の停止状態において、その外周面と当接部材2009とが液密状態にあるとは、上記のとおり、上記空間の内と外の間で液体を通さないことである。この場合、当接部材2009の当接状態としては、それが塗布ローラ1001の外周面に対し直に接する状態の他、毛管力によって形成される液体の膜を介して上記外周面に当接する状態を含むものである。
また、当接部材2009の長手方向における左右両側部は、図3ないし図8に示すように、正面(図6)、平面(図3)および側面(図7、図8)のいずれの方向から見ても緩やかに湾曲する形状をなしている。このため、塗布ローラ1001に対し、比較的強い押圧力で当接部材2009を当接させても、当接部材2009の全体が略均一に弾性変形し、局所的に大きな歪みが生じることはない。このため、当接部材2009は図6ないし図8に示すように、隙間なく連続的に塗布ローラ1001の外周面に当接し、上記の実質的に閉塞した空間を形成することができる。
一方、空間形成基材2002には、図3ないし図5に示すように、当接部材2009に囲繞された領域内に、それぞれ空間形成基材2002を貫通する孔を有して構成される液体供給口2004および液体回収口2005が設けられている。これらは空間形成基材の背面側に突設された円筒状の連結部20041,20051にそれぞれ連通している。また、この連結部20041,20051は、後述の液体供給流路3000に連結されている。なお、この実施形態では、液体供給口2004が当接部材2009に囲繞された領域の一端部(図3では左端部)近傍に形成され、液体回収口2005が同領域の他端部(図3では右端部)近傍に設けられる。この液体供給口2004は、液体流路3000から供給される塗布液を前述の液体保持空間Sに供給し、液体回収口2005は液体保持空間S内の液体を液体流路3000へと流出させるためのものである。この液体の供給、流出を行うことにより、液体保持空間S内において、塗布液は上記の左端部から右端部へと流動する。
(塗布液流路)
図11は、前記塗布液供給手段の液体保持部材2001に連結される液体流路3000の概略構成を示す説明図である。
この液体流路3000は、液体保持部材2001を構成する空間形成基材2002の液体供給口2004と塗布液を貯蔵する貯蔵タンク3003とを連結する第1流路3001と、空間形成基材2002の液体回収口2005と前記貯蔵タンク3003とを連結する第2流路3002とを有する。この貯蔵タンク3003には、大気連通口3004が設けられており、また、この大気連通口には、大気との連通、遮断を切換える大気連通弁3005が設けられる。また、第1流路3001内には切換弁3006が設けられており、この切換弁3006によって第1流路3001と大気との連通、遮断が切換え可能となっている。さらに第2流路3002内には、本液体流路3000内で塗布液および空気を所望の方向へと強制的に流動させるためのポンプ3007が連結されている。ここでは、液体保持空間Sを介して第1流路3001から第2流路3002へ向かう方向の液体の流れを発生させる。
この実施形態において、第1流路3001および第2の流路3002は円管状のチューブによって形成されており、各チューブの端部に形成される開口部は、貯蔵タンク3003の底部もしくは底部に近い位置に配置され、貯蔵タンク3003内の塗布液を完全に消費し得るようになっている。
また、この実施形態における切換弁3006は、第1流路3001と大気との連通、遮断を切換え得るものであれば、種々のものが適用可能であるが、ここでは図11に示すような三方弁を使用している。この三方弁3006は、互いに連通する3つのポートを有し、このポートのうち2つのポートを、第1流路3001における貯蔵タンク側チューブ3011と、液体保持部材側チューブ3012と、大気連通口3013の中のいずれか二つに選択的に連通させ得るものとなっている。そして、この三方弁3006の切換えにより、チューブ3011とチューブ3012とを連通させる連結状態と、チューブ3012と大気連通口3013とを連通させる連結状態とが選択的に切り換えられ、これにより、液体保持部材2001と塗布ローラ1001とによって形成される空間Sに対し、貯蔵タンク3003内の塗布液あるいは大気連通口3013から取り込まれる空気の何れかを選択して供給することが可能となる。詳しくは、図22に示されるようにチューブ3011とチューブ3012とが連通している状態にあっては、貯蔵タンク3003内の塗布液が液体保持空間Sに供給され、一方、図23に示されるようにチューブ3012と大気連通口3013とが連通している状態にあっては、大気連通口3013から取り込まれる空気が液体保持空間Sに供給される。なお、三方弁3006の切換えは、後述の制御部4000からの制御信号によって行われ、塗布液の充填、供給などが行われる。
(制御系)
図12は、本実施形態の液体塗布装置における制御系の概略構成を示すブロック図である。
図において、4000は液体塗布装置全体を制御する制御手段としての制御部である。この制御部4000は、種々の演算、制御、判別などの処理動作を実行するCPU4001と、このCPU4001によって実行される、図13にて後述される処理などの制御プログラムなどを格納するROM4002と、CPU4001の処理動作中のデータや入力データなどを一時的に格納するRAM4003などを有する。
この制御部4000には、所定の指令あるいはデータなどを入力するキーボードあるいは各種スイッチなどを含む入力操作部4004、液体塗布装置の入力・設定状態などをはじめとする種々の表示を行う表示部4005、塗布媒体の位置や各部の動作状態などを検出するセンサなどを含む検出部4006、前記ローラ駆動モータ1004、ポンプ駆動モータ4009、大気連通弁3005および切換弁3006などがそれぞれ駆動回路4007、4008、4010、4011を介して接続されている。
(液体塗布動作シーケンス)
図13は、本実施形態の液体塗布装置の液体塗布に係わる処理手順を示すフローチャートである。以下、このフローチャートを参照して、液体塗布にかかる各工程を説明する。 すなわち、液体塗布装置に電源が投入されると、制御部4000は、図13に示すフローチャートに従って以下の塗布動作シーケンスを実行する。
充填工程
ステップS1では、前記塗布空間Sに対する塗布液の充填工程を実行する。この充填工程では、まず、貯蔵タンク3003の大気連通弁3005を大気に開放させると共に、ポンプ3007を一定時間駆動する。これにより、液体塗布空間Sおよび各流路3001、3002内に塗布液が充填されていない場合には、ポンプによって内部の空気が貯留部へと送られて大気へと排出されると共に各部に塗布液が充填される。また、既に各部に塗布液が充填されている場合には、各部の塗布液が流動して適正な濃度および粘度の塗布液が供給される。この初期動作によって、塗布ローラ1001に対し塗布液が供給された状態となり、塗布媒体への塗布が可能となる。
塗布工程
ここで、塗布開始指令が入力されると(ステップS2)、再びポンプ3007が作動を開始すると共に(ステップS3)、塗布ローラ1001が図1の矢印に示すように、時計周りに回転を開始する(ステップS4)。この塗布ローラ1001の回転により、液体保持空間Sに充填された塗布液Lは、塗布ローラ1001に対する液体保持部材2001の当接部材2009の押圧力に抗して、塗布ローラ1001と当接部材2009の下縁部2011との間を摺り抜け、塗布ローラ1001の外周に層状態となって付着する。塗布ローラ1001に付着した塗布液Lは、塗布ローラ1001とカウンターローラ1002との当接部に送られる。
次いで、塗布媒体送給機構1006によって塗布ローラ1001とカウンターローラ1002との間に塗布媒体が搬送され、これらのローラの間に塗布媒体が挿入されるとともに、塗布ローラの1001とカウンターローラ1002の回転に伴い排紙部へ向けて搬送される(ステップS5)。この搬送の間に、塗布ローラの周面に塗布された塗布液が、図9に示すように塗布ローラ1001から塗布媒体Pに転写される。なお、塗布ローラ1001とカウンターローラ1002との間に塗布媒体を供給する手段としては、上記の送給機構に限られないことはもちろんであり、例えば、所定のガイド部材を補助的に用いる手差しによる手段を併せて用いてもよく、また、手差し手段を単独で用いる構成などどのような手段を用いてもよい。
図9において、交差する斜線で表現した部分が塗布液Lを示している。なお、ここでは、塗布ローラ1001及び塗布媒体Pにおける塗布液の層の厚みは、塗布時における塗布液Lの様子を明確に図示する上で、実際の厚みよりもかなり過大に表している。
上記のようにして、塗布媒体Pの塗布された部分は塗布ローラ2001の搬送力により矢印方向に搬送されると共に、塗布媒体Pと塗布ローラ2001の接触部に塗布媒体Pの未塗布部分が搬送され、この動作を連続もしくは間欠的に行うことで塗布媒体全体に塗布液を塗布していく。
ところで、図9においては、当接部材2009から摺り抜けて塗布ローラ2001に付着した塗布液Lの全てが塗布媒体Pに転写された理想的な塗布状態を示しているが、実際には、塗布ローラ1001に付着した塗布液Lの全てが塗布媒体Pに転写されるとは限らない。つまり、搬送される塗布媒体Pが塗布ローラ1001から離間する際、塗布液Lは、塗布ローラ1001にも付着し、塗布ローラ1001に塗布液Lが残留することが多い。この塗布ローラ1001における塗布液Lの残留量は、塗布媒体Pの材質及び表面の微小な凹凸の状態によっても異なるが、塗布媒体Pが普通紙の場合、塗布動作後も塗布ローラ1001の周面には塗布液Lが残留する。
図25,図26、図27は、媒体Pが普通紙である場合における媒体の表面と塗布面での塗布過程を説明する説明図である。本図では液体を黒く塗りつぶしてある。
図25は塗布ローラ1001とカウンタローラ1002とのニップ部より上流側での状態を示している。同図において塗布ローラ1001の塗布面には液体が塗布面の表面の微細な凹凸をわずかに被うように液体が付着している。
図26は塗布ローラ1001とカウンタローラ1002とのニップ部での、媒体Pである普通紙の表面と塗布ローラ1001の塗布面の状態を示している。同図において媒体Pである普通紙の表面の凸部は塗布ローラ1001の塗布面と接触し、接触した部分より液体が瞬時に媒体Pである普通紙の表面の繊維に浸透ないし吸着する。また塗布ローラ1001の塗布面には普通紙の表面の凸部と接触しない部分に付着した液体が残留される。
図27は塗布ローラ1001とカウンタローラ1002とのニップ部より下流側での状態を示している。同図は媒体と塗布ローラ1001の塗布面が完全に離脱した状態である。塗布ローラ1001の塗布面には普通紙の表面の凸部と接触しない部分に残留した液体と接触部における液体も極微量ながら塗布面に残留する。
この塗布ローラ1001に残留した塗布液は、塗布ローラ1001に対する液体保持部材2001の当接部材2009の押圧力に抗して、塗布ローラ1001と当接部材2009の上縁部2010との間を摺り抜けて液体保持空間S内に戻り、同空間S内に充填されている塗布液と混合される。
また、この塗布液の戻し動作は、図10に示すように塗布媒体が存在しない状態で塗布ローラ1001を回転させた場合にも同様に行われる。すなわち、塗布ローラ1001を回転することで塗布ローラ1001の外周に付着した塗布液は、カウンターローラ1002との当接部の間をすり抜ける。すり抜けた後は塗布ローラ1001側とカウンターローラ1002側とに塗布液が分離し、塗布ローラ1001に塗布液が残留する。そして、塗布ローラ1001側に付着した塗布液Lは当接部材2009の上縁部2010と塗布ローラ1001との間をすり抜けて液体保持空間S内に侵入し、同空間S内に充填されている塗布液に混合する。
終了工程
上記のようにして、塗布媒体への塗布動作が実行されると、次に塗布工程を終了して良いか否かの判断を行い(ステップS6)、塗布工程を終了しない場合は、ステップS5に戻り、塗布媒体の塗布が必要な部分全体に塗布工程を終了するまで塗布動作を繰り返す。塗布工程を終了すると、塗布ローラ1001を停止させ(ステップS7)、さらに、ポンプ3007の駆動を停止させる(ステップS8)。この後、ステップS2へ移行し、塗布開始指令が入力されていれば、前述のステップS2〜S8の動作を繰り返し、塗布開始指令が入力されていなければ、図18以降でその詳細が後述される、液体保持空間Sおよび液体流路内の塗布液を回収する回収動作を含む後処理を行い、塗布にかかる処理を終了する。
回収動作
次に、図13のステップS9に示される後処理としての塗布液回収動作について図24を参照しながら説明する。なお、この図24のフローチャートは、後述する図18のS202に示される塗布液回収シーケンスで行われるものである。この回収動作は、図11において、大気連通弁3005および大気連通弁3013を開放し、ポンプ3007を駆動することによって、第1流路3001のチューブ3012、液体保持空間Sおよび第2流路3002内の塗布液を液体貯留タンク3003へと流入させることによって行うが、これについて以下詳細に説明する。
回収動作の開始直前においては、塗布ローラ1001およびポンプ3007は停止状態となっている。また、大気連通弁3005は開状態にあり、大気連通口3004は大気に開放されている。
回収動作が開始されると、図24のステップS901においてポンプ3007を動作させ、液体流路3000内において塗布液の流れを生じさせる。例えば、第2流路3002における塗布液の流れ方向は、図11の矢印で示される方向である。
次に、ステップS902において、三方弁3006を図23の状態にして大気連通口3013と液体保持部材側チューブ3012を連通させる。すると、既にポンプ3007の動作で図11の矢印で示される方向へ塗布液の流れが発生しているため、この塗布液の流れに伴って大気連通口3013から空気が流入し、液体保持空間Sを含む液体保持部材側チューブ3012から第2流路3002に至る経路(以下、液体経路Aともいう)に存在する塗布液は貯蔵タンク3003へと回収され、また、液体経路Aには空気が充満される。また、三方弁3006が図23のような状態となるため、貯蔵タンク側チューブ3011は外気と遮断された状態となる。
次に、ステップS903において、ポンプ3007の動作を停止すると共に、このポンプ3007により第2流路3002を外気と遮断する。最後に、ステップS904において、大気連通弁3005を閉じる。
このような構成によれば、塗布動作が所定期間以上行われない場合に液体経路Aから塗布液を回収するようにしているので、仮に、塗布動作が長期間行われない場合であっても、液体経路A内の液体保持空間Sで塗布液が蒸発し固着するようなことはなく、その結果、当接部材2009に塗布液が固着することで生じる塗布不良を発生されずに済む。
また、この回収動作を行うことにより、液体保持空間Sからの塗布液の蒸発を完全に防止することができる。また、回収動作後は大気連通弁3005を閉じ、切換弁3006を切換えて貯蔵タンク側チューブ3011と大気連通口3013との連通を遮断することにより、貯蔵タンク3003を大気から遮断している。これにより、貯蔵タンク3003からの塗布液の蒸発を防止することができると共に、移動、運搬などにおいて装置の姿勢が傾いた場合にも塗布液が外部へ流出するのを完全に防止することができる。
なお、以上説明したステップS9で回収処理を行うこと、あるいは次の塗布動作に備えてポンプが停止しないようにすること、すなわち、ステップS8のポンプを停止する処理を省略してもよい。この場合、塗布液は、図11に示した回路、つまり、貯蔵タンク3003、第1流路3001、液体保持空間S、第2流路3002で構成される流路を循環することになる。
以上説明した本発明の一実施形態にかかる塗布装置に基づく、液体保持部材に保持される塗布液の回収動作に関するいくつかの実施形態を以下に説明する。
<実施形態1>
図18は、本発明の第一の実施形態に係る塗布液回収処理を示すフローチャートである。同図に示すように、本処理は、1枚の塗布媒体に対する塗布動作が終了すると起動される。具体的には、図13に示したステップS9の「後処理」として行われるものである。
最初に、ステップS201で、液体保持部材2001に塗布液を保持したまま60秒間待機する。これにより、続いて塗布媒体が給紙されてこれに塗布を行う場合には、直ちに、塗布動作を始めることができる。すなわち、60秒間待機している間に、新たな塗布指令があったときは、図13に示されるステップS3に移行する。一方、60秒間待機している間に塗布指令がないときは、次のステップS202に移行し、液体保持部材2001から塗布液を排出させる塗布液回収動作を行い、本処理を終了する。この回収動作は、図24にて前述したとおりである。なお、待機する時間は、上記の60秒に限られないことはもちろんであり、その装置の使用などに応じて定められる所定の時間であってもよい。
なお、上述した図18では、ステップS202において回収動作を開始しているが、この回収動作の前にあってはポンプ動作が停止していため(図13のS8参照)、回収動作開始時にポンプ動作を再開しなければならない(図24のS901参照)。しかし、所定期間(ここでは、60秒)内に新たな塗布指令があったら直ちに塗布動作を行えることが好ましく、また所定期間(ここでは、60秒)内に新たな塗布指令がなかったら直ちに回収動作を行えることが好ましいことを鑑みれば、図13におけるステップS8のポンプ停止工程は省略した方が好ましい。すなわち、図13のステップS7の塗布ローラ停止工程の後、ステップS8はスキップし、そのままステップS9の後処理工程へ移行するのである。この場合、後処理工程の開始時においてポンプ動作は継続中となっている。従って、後処理工程として行われる図18のS201において所定期間内に塗布開始信号が入力されたら、図13のステップS4へ移行することができ、直ちに塗布動作を行うことが可能となる。一方、所定期間内に塗布開始信号が入力されなかったら、図18のステップS202へ移行し、そこで、図24に示される回収動作を行うわけであるが、このときポンプ動作は継続中であるため、図24のステップS901はスキップし、図24のステップS902へ移行し、直ちに塗布液回収動作を開始することができる。このように本実施形態によれば、塗布動作が終了してしばらくの間塗布動作が行われないと判断したときは、液体保持部材から塗布液を回収することにより、長期間塗布ローラが塗布液に浸されることを回避することができる。この結果、塗布液による塗布ローラの劣化を抑えることが可能となる。これとともに、本実施形態では、所定期間待機した後、回収動作を行うので、次に塗布を行う塗布媒体があると判断したときは、回収を行わずに次の塗布動作に備えることができる。これにより、複数の媒体に連続的に塗布を行うような場合に、その都度、回収し次の塗布動作の前に再充填を行うような無駄を省くことができ、装置全体のスループットの低下などを防ぐことが可能となる。
<実施形態2>
図19は、本発明の第二の実施形態に係る塗布液回収処理を示すフローチャートである。この図19のフローチャートは、図13に示したステップS9の「後処理」として行われるものである。
本実施形態では、ユーザーのキー操作等で塗布装置の電源を切る指令が出ているかの判断を行い、電源を切る指令が出ている場合に(ステップS301)、回収動作(ステップS302)を行うものである。なお、この回収動作は、図24にて前述したとおりである。
このように、しばらくの間塗布動作が行われないと判断したとき回収を行うことは上記の実施形態と同じであるが、その判断の基準ないし要素を、本実施形態では、装置の電源を切る指令が出ている時(いわゆる、電源オフ時)としたものである。
<実施形態3>
本実施形態では、給紙から排紙まで搬送経路の過程で紙詰まりを起こした場合、あるいは紙詰まりを起こしたと判断した場合に回収動作を行うものである。なお、この回収動作は、図24にて前述したとおりである。
紙詰まりを起こした場合、紙詰まりを起こしている場所によっては、ユーザが装置の姿勢を変えなければ紙詰まりを解消できないことがある。装置の姿勢を変えると、後述する図21のような液体塗布機構の場合、液漏れの発生を招く場合がある。そこで、本実施形態では、紙詰まりを起こした場合、あるいは紙詰まりを起こしたと判断した場合に回収動作を行うように構成している。
この構成によれば、紙詰まりを解消する為にユーザが装置の姿勢を変えて液漏れを発生させてしまう危険性を排除することができる。
<実施形態4>
図20は、本発明の第四の実施形態に係る塗布液回収処理を示すフローチャートである。
同図に示すように、本実施形態では、上述した2つの実施形態と異なり、1枚の塗布媒体に塗布動作が終了した後、直ちに、塗布液回収を行う(ステップS401)。例えば、ユーザによって塗布を行う枚数が1枚に設定されていることを予め検知している場合に、このような処理を行うようにすることができる。この場合、図13のステップS8に示されるポンプの停止工程は省略し、図13のステップS7における塗布ローラの停止処理から図24のステップS902の動作へ移行することで回収動作が行われる。
<他の実施形態>
図14は、上述した実施形態の液体塗布装置とほぼ同様の構成を有した塗布機構を備えたインクジェット記録装置1の概略構成を示す図である。すなわち、記録部の動作との関連で図18〜図20にて説明した各実施形態の塗布液回収処理を行う。
このインクジェット記録装置1には、複数枚の記録媒体Pを積載する給送トレイ2が設けられており、半月形状の分離ローラ3が、給送トレイに積載された記録媒体Pを1枚ずつ分離して搬送経路に給送する。搬送経路中には、上記液体塗布機構の液体塗布手段を構成する塗布ローラ1001およびカウンターローラ1002が配置されており、給送トレイ2から給送された記録媒体Pは、両ローラ1001,1002の間に送られる。塗布ローラ1001はローラ駆動モータの回転によって図14において時計周り方向に回転し、記録媒体Pを搬送しながら塗布液を記録媒体Pの記録面に塗布する。塗布液が塗布された記録媒体Pは、搬送ローラ4とピンチローラ5との間に送られ、搬送ローラ4が、図中、反時計周り方向へと回転することによって、記録媒体Pはプラテン6の上を搬送され、記録手段を構成する記録ヘッド7に対向する位置へと移動する。記録ヘッド7は所定数のインク吐出用のノズルを配設したインクジェット記録ヘッドであり、この記録ヘッド7が図の紙面と垂直方向に走査する間に、記録データに従ってノズルから記録媒体Pの記録面に対してインク滴を吐出して記録を行う。この記録動作と搬送ローラ4による所定量の搬送動作とを交互に繰り返しながら、記録媒体に画像を形成してゆく。この画像形成動作とともに、記録媒体の搬送路において記録ヘッドの走査領域の後流側に設けられた、排紙ローラ8と排紙拍車9によって記録媒体Pが挟持され、排紙ローラ8の回転によって排紙トレイ10上に排紙される。
なお、このインクジェット記録装置としては、インクを吐出するノズルを記録媒体の最大幅に亘って配設した長尺な記録ヘッドを用いて記録動作を行ういわゆるフルライン型のインクジェット記録装置を構成することも可能である。
また、本実施形態で用いる塗布液は、顔料を色材とするインクで記録した際に顔料の凝集を促進させる処理液である。
本実施形態では、塗布液として処理液を用いることにより、この処理液とこの処理液が塗布された記録媒体に吐出されるインクの色材である顔料を反応させて顔料の凝集を促進させる。そして、顔料の凝集を促進させることにより、記録濃度の向上を図ることができる。さらに、ブリーディングの軽減または防止することも可能となる。なお、インクジェット記録装置において用いる塗布液としては、上記の例に限られないことはもちろんである。
図15は、上述したインクジェット記録装置の要部を示す斜視図である。同図に示すように、給送トレイ2の一端の上方に塗布機構100が設けられ、この塗布機構より上部で、給送トレイ2の中央部上方に記録ヘッド7などを備えた記録機構が設けられる。
図16は、上述したインクジェット記録装置の制御構成を示すブロック図である。同図において、液体塗布機構の要素であるローラ駆動モータ1004、ポンプ駆動モータ4009、および大気連通弁のアクチュエータ3005は、前述した液体塗布装置で説明したものと同様の要素である。
CPU5001は、図17にて後述する処理手順のプログラムに従い、塗布機構の各要素の駆動を制御するとともに、記録機構にかかるLFモータ5013、CRモータ5015、および記録ヘッド7の駆動を、それぞれの駆動回路5012、5014、ヘッドドライバ5016を介して制御する。すなわち、LFモータ5013の駆動によって搬送ローラ4などを回転させ、また、CRモータの駆動によって記録ヘッド7を搭載したキャリッジを移動させる。さらに、記録ヘッドのノズルからインクを吐出させる制御を行う。
図17は、本実施形態のインクジェット記録装置における液体塗布およびそれに伴う記録動作の手順を示すフローチャートである。同図において、ステップS101、S103〜S105の処理、およびステップS108〜S110の処理は、図13に示した、それぞれ、ステップS1、S3〜S5、S7〜S9の処理と同様である。特に、ステップS110では、図18〜図20にて説明した各実施形態の塗布液回収処理を行う。なお、本実施形態の場合、図18のステップS201の処理は、60秒間待機し、この間に記録の指示があると、ステップS103の処理に移行する処理を行う。
図17に示すように、本実施形態では、記録開始の指令があると(ステップS102)、ポンプ作動などの一連の液体塗布動作を行う(ステップS103〜S105)。この塗布工程の後、必要な部分に塗布液が塗布された記録媒体に対して、記録動作を行う(ステップS106)。すなわち、搬送ローラ4によって所定量ずつ搬送される記録媒体Pに対して記録ヘッド7を走査させ、この走査の間に記録データに応じてノズルからインクを吐出することにより記録媒体にインクを付着させてドットを形成する。この付着するインクは塗布液と反応するため、濃度向上や滲みの防止が可能となる。以上の記録媒体の搬送と記録ヘッドの走査を繰り返すことにより、記録媒体Pに対して記録がなされ、記録を終了した記録媒体は排紙トレイ10上に排紙される。
なお、本実施形態では、記録媒体に対する液体塗布に伴い、その塗布が終了した部分に対して順次記録を行うものである。すなわち、塗布ローラから記録ヘッドへ至る搬送路の長さが記録媒体の長さよりも短く、記録媒体上の液体の塗布がなされた部分が記録ヘッドによる走査領域に至るときに、記録媒体の他の部分に塗布機構によって塗布が行われる形態であり、記録媒体の所定量の搬送ごとに、記録媒体の異なる部分で、順次、液体塗布と記録がなされていく。しかし、本発明の適用する上で、別の形態として、特許文献5に記載されるように、1つの記録媒体に対する塗布が完了してから記録を行うものであってもよい。
ステップS107で記録が終了したと判断すると、ステップS108以降の処理を行い、本処理を終了する。
<さらに他の実施形態>
上述の実施形態では、液体保持部材と塗布ローラとによって液密の空間を形成しその空間に塗布液を保持する形態において、塗布動作を行わないときはそこから塗布液を回収する実施形態について説明した。しかし、塗布液を保持する形態はこのようなものに限られず、どのような形態であってもよい。
図21は、その一例を示す図である。同図に示す形態は、塗布ローラ1001とドクターブレード6001とによって塗布液を保持する空間を形成し、この保持した塗布液を塗布ローラ1001の回転に伴ってその表面に塗布液を供給ないし付与するものである。そして、この表面に塗布液が供給ないし付与された塗布ローラ1001はその回転に伴い塗布媒体Pに塗布液を塗布する。この構成において、ドクターブレード6001と塗布ローラ1001とによって形成される上記空間には、供給/回収装置6003によって液路6002を介して塗布液が供給され、また、この空間の塗布液が回収される。この供給/回収装置6003は、ポンプや貯留タンクなどを備えて構成されるものである。このような形態における塗布液の回収も、図18〜図20にそれぞれ示した回収処理を行うことができる。
なお、ここでは、1つの液路6002が供給路および回収路の両機能を有するものとして説明したが、上述した実施形態ように供給路および回収路は別々に設けられていてもよい。
さらに、上記の実施形態では、塗布部材としての塗布ローラが塗布液に浸されている場合にその塗布液を回収する形態について説明したが、例えば、特許文献5に記載されるような、塗布ローラと液体に浸されるローラとが別のローラで、この液体に浸されたローラが汲み上げる液体が塗布ローラに供給される構成についても本発明を適用できることは、これまでの説明からも明らかである。本明細書において、「塗布部材」は、このような複数のローラなどの組み合わせによって液体のくみ上げと塗布が行われる場合のそれら複数のローラなどの組をも含むものである。
また、以上説明した実施形態では、液体保持部材から貯蔵タンクなどの容器に塗布液を回収する場合について説明したが、本発明は、このような回収に限らず塗布液を廃棄するような構成をも含む。すなわち、形態を問わず液体保持部材から液体が排出されればよい。
また、以上説明した実施形態では、しばらくの間塗布動作が行われないと判断したとき回収を行う場合に、その判断の基準ないし要素を、60秒間の所定時間が経過したかどうか、あるいは装置の電源がオフとなったかどうかといったものとした。しかし、その判断基準は上記のようなものに限られないことはもちろんである。例えば、塗布媒体の補充動作など、装置において塗布動作を一定時間中断するようなときに回収を行うようにしてもよく、また、他の実施形態で示した記録装置において、ホスト装置から一定時間記録データが送られてこないときなど、装置の仕様やユーザの設定などに応じて、判断基準を定めることもできる。
さらに、図18〜図20に示した塗布液回収処理では、塗布液を回収した後に液体保持部材とカウンターローラについて塗布ローラとの当接を解除することは行われないが、回収の後にこの当接の解除を行ってもよい。この場合、当接を解除すること、すなわち、離間することだけに限られない。すなわち、離間せずに当接力を小さくするだけでもよい。
さらに加えて、液体保持部材が保持する塗布液を塗布媒体に転写、塗布する塗布部材としては塗布ローラに限られず、例えば、無端ベルトのようなベルト状の塗布部材であってもよい。
また、上述した実施形態では、インクジェット方式の記録装置において液体を塗布する例について説明したが、本発明は他の方式の記録装置に適用することもできる。例えば、塗布液として、蛍光増白剤を含有する液体を用いることにより、媒体の白色度を向上させることが可能である。この塗布液は、前記液体塗布後の記録手段は、インクジェット記録方式に限られず、熱転写方式、電子写真方式などの記録方式でも効果を得ることができる。また、銀塩写真方式の記録装置において、塗布液として、記録前に感光剤を塗布してもよい。
本発明の液体塗布装置に係る実施形態の全体構成を示す斜視図である。 図1に示した塗布ローラ、カウンターローラおよび液体保持部材などの配置の一例を示す縦断側面図である。 図1および図2に示した液体保持部材の正面図である。 図3に示した液体保持部材をA−A線にて切断した端面を示す端面図である。 図3に示した液体保持部材をB−B線にて切断した端面を示す端面図である。 図3に示した液体保持部材の平面図である。 図3に示した液体塗布部材の当接部を液体塗布ローラに当接させた状態を示す左側面図である。 図3に示した液体塗布部材の当接部を液体塗布ローラに当接させた状態を示す右側面図である。 本発明の実施形態において、液体保持部材と塗布ローラとによって形成される液体保持空間に塗布液が充填され、塗布ローラの回転により塗布媒体に液体が塗布されている状態を示す縦断断面図である。 本発明の実施形態において、液体保持部材と塗布ローラとによって形成される液体保持空間に塗布液が充填され、塗布媒体が存在しない状態で塗布ローラを回転させた状態を示す縦断断面図である。 本発明の実施形態における液体塗布装置の液体流路の概略構成を示す図である。 本発明の実施形態における制御系の概略構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態における液体塗布動作シーケンスを示すフローチャートである。 本発明の実施形態におけるインクジェット記録装置の概略構成を示す縦断側面図である。 図14の実施形態におけるインクジェット記録装置をシリアルプリンタ型インクジェット記録装置として構成した場合の記録部と液体塗布装置との配置状態を示す斜視図である。 上記インクジェット記録装置の制御系の概略構成を示すブロック図である。 本発明の他の実施形態における塗布動作および記録動作のシーケンスを示すフローチャートである。 本発明の第一の実施形態に係る塗布液回収処理を示すフローチャートである。 本発明の第二の実施形態に係る塗布液回収処理を示すフローチャートである。 本発明の第四の実施形態に係る塗布液回収処理を示すフローチャートである。 本発明の他の実施形態にかかる、塗布液を保持する形態を示す図である。 三方弁3006によりチューブ3011とチューブ3012とを連通させた状態を示す図である。 三方弁3006によりチューブ3012と大気連通口3013とを連通させた状態を示す図である。 回収動作のシーケンスを示すフローチャートである。 媒体Pが普通紙である場合における媒体の表面と塗布面での塗布過程を説明する説明図である。 媒体Pが普通紙である場合における媒体の表面と塗布面での塗布過程を説明する説明図である。 媒体Pが普通紙である場合における媒体の表面と塗布面での塗布過程を説明する説明図である。
符号の説明
1 インクジェット記録装置
2 給紙トレイ
3 分離ローラ
4 搬送ローラ
5 ピンチローラ
6 プラテン
7 記録部
8 排紙ローラ
9 排紙拍車
10 排紙トレイ
100 液体塗布装置
1001 塗布ローラ
1002 カウンターローラ
1003 ローラ駆動機構
1004 ローラ駆動モータ
1005 動力伝達機構
2001 液体保持部材
2002 空間形成部材
2003 凹部
2004 液体供給口
2005 液体回収口
2006 ばね
2009 当接部材
2010 上縁部
2011 下縁部
2012 左側縁部
2013 右側縁部
3000 液体流路
3001 第1流路
30011 貯蔵タンク側チューブ
30012 液体塗布部材側チューブ
30013 大気連通口
3002 第2流路
3003 貯蔵タンク
3004 大気連通口
3005 大気連通弁
3006 切換弁
3007 ポンプ
4000 制御部
4001 CPU
4002 ROM
4003 RAM
4004 入力操作部
4005 表示部
4006 検出部
4007 ローラ駆動モータの駆動回路
4008 ポンプ駆動モータの駆動回路
4009 ポンプ駆動モータ
4010 大気連通弁の駆動回路
4011 切換弁の駆動回路
6001 ドクターブレード
6003 塗布液供給/回収装置

Claims (14)

  1. その移動に伴って媒体に液体を塗布する塗布部材と、塗布すべき液体が前記塗布部材の一部と接した状態で当該液体を保持する液体保持部材を備え、前記塗布部材によって媒体に液体を塗布する液体塗布装置において、
    前記液体保持部材が保持する液体を当該液体保持部材から排出させるための排出手段と、
    前記塗布部材によって媒体に塗布を行わない間の、予め定められた所定のタイミングになったとき、前記排出手段を制御して前記液体保持部材から液体を排出させる制御手段と、
    を具えたことを特徴とする液体塗布装置。
  2. 前記排出手段は、当該排出した液体を所定の貯留部に回収することを特徴とする請求項1に記載の液体塗布装置。
  3. 前記液体保持部材に液体を供給するための供給手段をさらに具え、
    前記制御手段は、さらに、前記塗布部材が塗布を行うとき、前記供給手段を制御して前記液体保持部材に液体を供給させることを特徴とする請求項1または2に記載の液体塗布装置。
  4. 前記制御手段は、前記塗布部材が媒体に対して液体の塗布を終了した後、所定期間が経過しても塗布開始の指令がないとき、前記排出手段を制御して前記液体保持部材から液体を排出させることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の液体塗布装置。
  5. 前記制御手段は、当該塗布装置の電源をオフする指令があったとき、前記排出手段を制御して前記液体保持部材から液体を排出させることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の液体塗布装置。
  6. 前記所定の貯留部は、前記液体保持部材に供給される塗布液を貯蔵する貯蔵手段であることを特徴とする請求項2に記載の液体塗布装置。
  7. 前記制御手段は、当該液体塗布装置の媒体搬送経路で媒体の詰まりが発生したときに、前記排出手段を制御して前記液体保持部材から液体を排出させることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の液体塗布装置。
  8. その移動に伴って媒体に液体を塗布する塗布部材と、塗布すべき液体が前記塗布部材の一部と接した状態で当該液体を保持する液体保持部材と、を備えて前記塗布部材によって記録媒体に液体を塗布する液体塗布機構を備え、該液体塗布機構によって液体が塗布された記録媒体に対してインクを吐出して記録を行うインクジェット記録装置において、
    前記液体保持部材が保持する液体を当該液体保持部材から排出させるための排出手段と、
    前記塗布部材によって媒体に塗布を行わないとき、前記排出手段を制御して前記液体保持部材から液体を排出させる制御手段と、
    を具えたことを特徴とするインクジェット記録装置。
  9. 前記排出手段は、当該排出した液体を所定の貯留部に回収することを特徴とする請求項8に記載のインクジェット記録装置。
  10. 前記制御手段は、記録媒体に対する記録が終了した後、所定期間経過しても記録開始の指令がないとき、前記排出手段を制御して前記液体保持部材から液体を排出させることを特徴とする請求項8または9に記載のインクジェット記録装置。
  11. 前記制御手段は、記録媒体に対する記録を終了した後、当該記録装置の電源がオフとなったとき、前記排出手段を制御して前記液体保持部材から液体を排出させることを特徴とする請求項8または9に記載のインクジェット記録装置。
  12. その移動に伴って媒体に液体を塗布する塗布部材と、塗布すべき液体が前記塗布部材の一部と接した状態で当該液体を保持する液体保持部材を備え、前記塗布部材によって媒体に液体を塗布する液体塗布装置の制御方法において、
    前記液体保持部材が保持する液体を当該液体保持部材から排出させるための排出手段を用意し、
    前記塗布部材によって媒体に塗布を行わない間の、予め定められた所定のタイミングになったとき、前記排出手段を制御して前記液体保持部材から液体を排出させる、
    ステップを有したことを特徴とする液体塗布装置の制御方法。
  13. その移動に伴って媒体に液体を塗布する塗布部材と、塗布すべき液体が前記塗布部材の一部と接した状態で当該液体を保持する液体保持部材と、を備えて前記塗布部材によって記録媒体に液体を塗布する液体塗布機構を備え、該液体塗布機構によって液体が塗布された記録媒体に対してインクを吐出して記録を行うインクジェット記録装置の制御方法において、
    前記液体保持部材が保持する液体を当該液体保持部材から排出させるための排出手段を用意し、
    前記塗布部材によって媒体に塗布を行わないとき、前記排出手段を制御して前記液体保持部材から液体を排出させる、
    ステップを有したことを特徴とするインクジェット記録装置の制御方法。
  14. その移動に伴って媒体に液体を塗布する塗布部材と、塗布すべき液体が前記塗布部材の一部と接した状態で当該液体を保持する液体保持部材と、を備えて前記塗布部材によって記録媒体に液体を塗布する液体塗布機構を備え、該液体塗布機構によって液体が塗布された記録媒体に対して画像の記録を行う記録装置において、
    前記液体保持部材が保持する液体を当該液体保持部材から排出させるための排出手段と、
    前記塗布部材によって媒体に塗布を行わないとき、前記排出手段を制御して前記液体保持部材から液体を排出させる制御手段と、
    を具えたことを特徴とする記録装置。
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