JP2005224992A - サーマルヘッド、サーマルヘッドの製造方法及び昇華方式プリンタ - Google Patents

サーマルヘッド、サーマルヘッドの製造方法及び昇華方式プリンタ Download PDF

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Sadao Maeyama
貞夫 前山
Minoru Yamazaki
実 山崎
Masato Oba
眞人 大庭
Yoshinori Muya
義憲 撫養
Yasuhiro Sato
靖宏 佐藤
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Abstract

【課題】 印画紙表面のラミネーションの光沢度を向上させることを目的とする。
【解決手段】 基板と、この基板上に形成されたグレーズ2と、このグレーズ2上に形成された発熱抵抗体3及び電極4からなるヘッド素子と、このヘッド素子の上から全面を覆うように形成された保護膜5とを備えたサーマルヘッドであって、少なくとも保護膜5表面の発熱抵抗体3膜厚に起因して現れる段差及び電極4膜厚に起因して現れる段差が0.01μm未満であることを特徴とする。
【選択図】 図2

Description

本発明は、サーマルヘッド、そのサーマルヘッドの製造方法及びそのサーマルヘッドを使用した昇華方式プリンタに関する。
従来、プリンタの一種として、熱転写方式プリンタが普及している。その熱転写方式プリンタの一つである昇華方式プリンタは、階調(白から黒までの画像の濃淡)に応じた電流を印字ヘッドのヘッド素子(発熱素子)に流すことによりリボンに塗布した熱溶融性又は熱昇華性の材料をヘッド素子の熱で媒体に転写させて印画するようにしたものである。
例えば、昇華方式プリンタに用いられるリボンは、PET(ポリエチレンテレフタレート)フィルム上に、例えば印刷の3原色であるイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)インクが順番に塗布され、最後に保存性を向上させるとともに印画後の光沢を与えるラミネーションが塗布されているものがある。これら4つの面で1画面分を構成する単位になり、これら4つの面を含むリボンがスプールと呼ばれる巻き芯に巻かれている。
図10を参照して、昇華方式プリンタの一例の構成及び動作について説明する。
図示のように、プラテンローラー107の上に印画紙108、リボン105、印字ヘッドであるラインサーマルヘッド(以下、サーマルヘッドという。)111が順番に重ねられる。プラテンローラー107はサーマルヘッド111の発熱抵抗体部112を印画紙108に押し付けるためにクッション性を持たせる必要があり、適度な硬度を持つゴムで覆われている。印画紙108をグリップ力を持つグリップローラー109とキャプスタンローラー110により搬送される。リボン105はガイド113S,113Tにより両スプール間でシワが発生しないようにそれぞれのスプールの方向にテンションが掛けられ、ピンと張られた状態になっている。そして、色ごとに塗り分けられたリボン105の各色の先頭位置がそれぞれ頭出しされて、サーマルヘッド111の発熱抵抗体部123(ヘッド素子)がプラテンローラー107に対し押しあてられるようになっている。
次に、画像に応じた印画エネルギーをサーマルヘッド111に通電し、印刷する画像の1ライン毎に染料を印画紙108に転写しながら、キャプスタンローラー110によってサーマルヘッドの記録スピードに合わせて印画紙108が搬送される。この時、印画紙108の搬送にともない、リボン105も巻き取り側スプール106Tに一定のテンションを保ったまま巻き取られていく。1色分の記録が完了したら、圧着していたサーマルヘッド111を持ち上げて印画紙108を記録開始点まで戻し、リボン105は次の色の頭出しを行って、再びサーマルヘッド111を印画紙108に圧着して次の色の画像を記録する。このようにしてイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の転写を行った後、印画紙全面にラミネーションによるラミネート層を形成し1画面の記録が完了する。
ところが、上述のラミネーションによる表面光沢は、サーマルヘッドの保護膜が持つ段差のため、リボンとの接触が不安定になり、所望の光沢度が得にくくなるという不都合が生じるという問題があった。
この問題を解消するために、サーマルヘッドをサーマルプリンタに取り付けた状態で、記録材料の代わりに研磨用ラッピングシートをサーマルヘッドとプラテンローラーとの間に通して、ヘッド素子の保護膜の表面を研磨する方法が提案されている。この方法は、特にヘッド素子を構成する電極と抵抗体膜との段差に起因して保護膜の表面に現れる表面段差が無くなるまで研磨を行うことにより、平滑面に仕上げ、ヘッドのタッチを改善することで媒体の光沢度の低下を抑えるようにしている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平10−193662号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、ヘッドインライン方向(主走査方向)での熱の拡散が充分でないために、主走査方向の光沢度を改善することはできない。
一般に昇華方式プリンタに使用されているサーマルヘッドの保護膜には、抵抗体膜の厚みに起因する段差と、電極の厚みに起因する段差が存在する。一般に、抵抗体膜段差は0.1〜0.2μmと薄く、一方アルミニウム(Al)等からなる電極の段差は0.7〜1.0μmあり、この薄い抵抗体膜段差が上記主走査方向の光沢に大きく影響している。
以下、サーマルヘッドの構成について説明する。図11はサーマルヘッドの一例の平面図を示すとともに、図12A、図12B、図12Cは、それぞれ図11のIV−IV断面図、V−V断面図、VI−VI断面図を示すものである。
図11において、122はグレーズ、123は抵抗体膜から構成される発熱抵抗体、124は例えばアルミニウム(Al)膜などから構成される電極、112は発熱抵抗体及び電極より構成されるヘッド素子である。サーマルヘッド111にヘッド素子112が所定数例えば2056個主走査方向に一列に並んで配置されている。そして、ヘッド素子を含む全面には保護膜が形成されている(図示略)。
図12Aは、図11のIV−IV断面図を示し、例えばアルミナ(Al)基板(図示略)上の例えばSiOなどの絶縁材料からなるグレーズ122の上に、発熱抵抗体123、その上に電極124が形成されヘッド素子が形成される。このヘッド素子を覆うようにサーマルヘッド全体に保護膜125が形成され、保護膜125の表面に帯電防止用の除電膜126が塗布されている。図示されるように、保護膜125表面には、電極124の厚みに起因する表面段差(ギャップ)125aが存在する。例えばアルミニウムからなる電極124の厚さは0.7〜1.0μmであるので、電極124の厚みに起因する表面段差125aはおおよそ0.7〜1.0μmとなる。
図12Bは、図11のV−V断面図である。図示されるように、保護膜125表面には、発熱抵抗体123の厚みに起因する、例えば約幅12μmの表面段差125bが存在する。
図12Cは、図11のVI−VI断面図である。図示されるように、保護膜125表面には、発熱抵抗体123及び電極124の厚みに起因する、例えば幅約12μmの表面段差125cが存在する。
図12Aに示される、電極124の厚みに起因する保護膜125の表面段差125aは、特許文献1に記載の研磨技術により解消することができる。一方、図12Bに示される、発熱抵抗体123の厚みに起因する保護膜125の表面段差125bは、特許文献1に記載の研磨技術では解消することができない。このため、この表面段差125bにより、ヘッドインライン方向に印画熱の連続性がなくなり、印画紙表面のラミネーションは一定幅のギャップを持つ筋を持って形成されていた。
図13は、従来の昇華方式プリンタの印画時の発色図を示すものである。この図は、印画時のサーマルヘッド111の熱拡散の状態を図12のIV−IV断面図と同じ角度から表現したものであって、105はリボン、108は印画紙、129は熱拡散を示している。図13に示すように、保護膜125の段差部分125bでは、発熱抵抗体123の発熱による熱拡散129が連続していない。そもそもラミネーション材は昇華染料とは異なり、溶融などのワックス(Wax)であるために拡散という現象が起こらない。このように、熱の連続性がないギャップ部125bなどは熱拡散が充分に起こらず、その部分では印画紙にラミネーション材がまったく付かない状態が起こる。そのために印刷後の印画紙に筋が発生し、この筋による乱反射が起きて、ラミネーションの表面光沢度は銀塩写真のそれに比べ大きく劣るという問題があった。
近年印画スピードの高速化が進むにつれこの問題が顕著に目立つようになってきている。このため、ギャップを狭める工夫が種々試みられているが、それも従来の技術では製造的限界があり、サーマルヘッドでのラミネーション光沢の改良は困難を極めていた。
斯かる点に鑑み、本発明は、印画紙表面のラミネーションの光沢度を向上させることを目的とするものである。
上記課題を解決し、本発明の目的を達成するため、本発明のサーマルヘッドは、基板と、この基板上に形成されたグレーズと、このグレーズ上に形成された発熱抵抗体及び電極からなるヘッド素子と、このヘッド素子の上から全面を覆うように形成された保護膜とを備えたサーマルヘッドであって、少なくともこの保護膜表面の発熱抵抗体膜厚に起因する段差及び電極膜厚に起因する段差が0.01μm未満であることを特徴とする。
斯かる本発明によれば、保護膜の表面段差が0.01μm未満と滑らかであるので、ヘッド素子に印画電流を流したときに発熱した熱が拡散する際の不連続性が生じることがない。
また、上述のサーマルヘッドにおいて、保護膜上に熱伝導率の大きい35W/mk以上の材料を成膜することが好適である。
斯かる本発明によれば、保護膜上に熱伝導率の大きい材料を成膜することにより、保護膜表面での熱の拡散速度が上がり、ヘッド素子に印画電流を印加した際の熱拡散範囲が広がる。
本発明のサーマルヘッドの製造方法は、基板と、この基板上に形成されたグレーズと、このグレーズ上に形成された発熱抵抗体及び電極からなるヘッド素子と、このヘッド素子の上から全面を覆うように形成された少なくとも一層以上の保護膜とを備えたサーマルヘッドの製造方法であって、保護膜を成膜した後、この保護膜表面の発熱抵抗体膜厚に起因する段差及び電極膜厚に起因する段差を0.01μm未満に研磨する工程を有することを特徴とする。
この場合、研磨手段として例えば粒度が#1000〜#20000の研磨材を用い、発熱抵抗体近傍を選択的に研磨することが好適である。
斯かる本発明によれば、例えば粒度の異なる研磨媒体を使い分け発熱抵抗体近傍を選択的に研磨し、少なくともこの保護膜の表面に発熱抵抗体膜厚に起因する段差、及び電極膜厚に起因する段差が0.01μm未満に仕上げられた滑らかな面とすることにより、ヘッド素子に印画電流を流したときに発熱した熱が拡散する際の不連続性が生じないようにしたサーマルヘッドを比較的簡単な方法で得ることができる。
なお、上述のサーマルヘッドの製造方法において、上記研磨処理が終了後、上記保護膜上に熱伝導率35W/mk以上の材料からなる熱伝導膜を成膜する工程を有することを特徴とする。
斯かる本発明によれば、保護膜上に熱伝導率の大きい材料を成膜することにより、保護膜表面での熱の拡散速度が上がり、ヘッド素子に印画電流を印加した際の熱拡散範囲が広がるサーマルヘッドを比較的簡単な方法で得ることができる。
本発明の昇華方式プリンタは、基板と、この基板上に形成されたグレーズと、このグレーズ上に形成された発熱抵抗体及び電極からなるヘッド素子と、このヘッド素子の上から全面を覆うように形成された保護膜とを備えたサーマルヘッドを有する昇華方式プリンタであって、少なくともこの保護膜表面の発熱抵抗体膜厚に起因する段差及び電極膜厚に起因する段差が0.01μm未満に仕上げられていることを特徴とする。
斯かる本発明によれば、少なくとも保護膜表面の発熱抵抗体膜厚に起因する段差及び電極膜厚に起因する段差が0.01μm未満に仕上げられた滑らかな面とすることにより、ヘッド素子に印画電流を流したときに発熱した熱が拡散する際の不連続性が生じず、印画紙表面に発生する筋を減少することができる。
なお、この昇華方式プリンタにおいて、サーマルヘッドの保護膜上に熱伝導率の大きい例えば35W/mk以上の材料が成膜されていることが好適である。
斯かる本発明によれば、保護膜表面での熱の拡散速度が上がり、ヘッド素子に印画電流を印加した際の熱拡散範囲が広がり、印画紙に発生する筋をさらに減少することができる。
また、この昇華方式プリンタにおいて、リボンのラミネーション加熱時にヘッド素子に印加するパルス幅変調された印画電流のデューティー比が、画像印画時のものより大きくかつ100%に近いことが好適である。
斯かる本発明によれば、ヘッド素子に対し100%に近いデューティー比のパルス幅変調された印画電流を印加することにより、熱変動の少ない安定した加熱を行うことができ、熱拡散効果が向上し、印画紙に発生する筋をさらに減少することができる。
本発明によれば、サーマルヘッドの保護膜表面を研磨し、少なくとも保護膜表面の発熱抵抗体膜厚に起因する段差及び電極膜厚に起因する段差が0.01μm未満の滑らかな面としたので、熱拡散時の熱の不連続性が生じず、熱拡散効果が向上する。また、これに加えて保護膜表面に熱伝導率の高い材料を成膜した場合には、より熱拡散効果が向上し、印画時に発生する筋を減少することができる。また、ラミネーション加熱時の印画電流をおおよそ100%デューティー比のパルス幅変調信号とした場合、熱変動の少ない安定した加熱を行うことができるので、印画時に発生する筋をさらに減少することができるという効果がある。
したがって、印画紙の改良によらずに印画紙表面に転写したラミネーションの光沢度を向上させることができるので、高品質の印画品質を得ることができるという効果がある。
以下、図面を参照して、本発明の一実施の形態の例のサーマルヘッドについて説明する。
本例のサーマルヘッドは、階調(白から黒までの画像の濃淡)に応じた電流を印字ヘッドのヘッド素子(発熱素子)に流すことにより、リボンに塗布した熱溶融性又は熱昇華性の材料をヘッド素子の熱で媒体に転写させて印画するようにした昇華方式プリンタに使用して好適なものである。
図1は、本発明が適用される昇華方式のラインプリンタのサーマルヘッド平面図を示すものである。図1において、2はグレーズ、3は抵抗体膜から構成される発熱抵抗体、4は例えばアルミニウム(Al)膜やアルミニウム合金膜等から構成される電極であり、この発熱抵抗体3及び電極4よりヘッド素子(発熱素子)10が構成され、サーマルヘッド1上にヘッド素子10が所定数例えば2056個主走査方向に一列に並んで配置される。そして、ヘッド素子を含む全面に保護膜が形成されている(図示略)。
図2Aは、図1のI−I断面図を示し、例えばアルミナ(Al)基板(図示略)上のグレーズ2の上に、発熱抵抗体3、その上に電極4が形成されヘッド素子10が構成される。そして、ヘッド素子10を覆うようにサーマルヘッド1全体に少なくとも一層以上の保護膜5(図には一層のみ表現)が成膜され、保護膜5の表面にヘッド素子10に帯電を防止するとともに電流印加時の熱の伝導を速める例えば膜厚0.7μmの熱伝導膜6が成膜される。電極4の厚さは例えば0.7〜1.0μm、発熱抵抗体3と電極4との段差は例えば0.7〜1.0μmである。発熱抵抗体3と電極4との段差に起因する保護膜5の表面段差は後述する保護膜表面の研磨工程により研磨されている。すなわち、グレーズ2上のシリンドリカル状突起部の曲線に沿って保護膜5表面が滑らかに加工され、少なくとも保護膜5表面の発熱抵抗体3膜厚に起因する段差及び電極4膜厚に起因する段差が0.01μm未満になるまで研磨される。
図2Bは、図1のII−II断面図を示す。従来、保護膜表面に発熱抵抗体の段差に起因する表面段差が存在していたものを、本例では保護膜5を成膜後に後述する研磨工程により表面段差は0.01μm未満に研磨され、グレーズ2上の保護膜5表面が滑らかに加工されている。
図2Cは、図1のIII−III断面図を示すものである。本例の後述する研磨工程により表面段差が0.01μm未満に研磨され滑らかな状態となっている。
このように、保護膜5表面の段差を0.01μm未満の滑らかな面にすることで、電流印加時の熱伝導の連続性が確保される。
本例では、保護膜5の表面に、熱伝導率の大きい材料からなる熱伝導膜6を形成するようにしているが、この例のSiOからなる保護膜との親和性のよい材料として、例えば、
Ta−SiO・・・・42(W/mk)
SiC・・・・・・・・・・・272(W/mk)
等が挙げられる。なお、熱伝導膜の熱伝導率としては35W/mk以上のものが望まれ、この熱伝導膜の選定は保護膜材料との親和性及び熱伝導率の双方を考慮し行われる。また、熱伝導膜の膜厚は、ヘッド素子発熱時における熱拡散効果等を考慮して決定される。
図3は、本例のサーマルヘッドを使用した昇華方式プリンタの印画時の発色の様子を模式的に表したものである。すなわち、図3の模式図は、印画時のサーマルヘッド1の熱拡散の状態を図2のII−II断面図と同じ角度から表現したものであって、7はリボン、8は印画紙、9は熱拡散を示している。ここで、保護膜5は抵抗体膜3や電極4に起因する表面段差が0.01μm未満の滑らかな面であるので、発熱抵抗体3から発せされた熱が熱伝導膜6を矢印方向に円滑に伝わってリボン7へ拡散する。したがって、図13に示した従来の熱拡散129の様子と比べて、熱拡散範囲が広がり、より多くのラミネーション材を印画紙8に転写することができるため、印刷後の印画紙に発生する筋を減少させて光沢度を向上することができる。
このように、より熱伝導率の大きい材料を熱伝導膜6として用いることによって熱伝導を速め、表面段差のない滑らかな保護膜5表面上での熱伝導をさらに促進し、熱拡散効果を向上させることができる。
さらに、本出願人は、上述のサーマルヘッドの構造に加えて、印画時に印加する印画エネルギーを工夫することで熱拡散効果のさらなる向上が可能であることを見出した。以下に印画エネルギーの改善による熱拡散効果について説明する。
図4は、本例の昇華方式のラインプリンタの信号処理系の全体構成の一例を示すブロック図である。1ラインあたり2056のドット位置での階調をそれぞれ8ビットで(すなわち256段階の濃度レベルで)表すRGB3原色の画像データが、外部からこのラインプリンタに供給されて、メモリコントローラ11の制御のもとでメモリ12に書き込まれる。印画時には、このメモリ12に書き込まれたRGBの画像データが、メモリコントローラ11により読み出されて、パレット部13、マスキング部14、ガンマ補正部15、PQC部16を経てヘッドコントローラ17に送られる。
パレット部13では、RGBの画像データをY(イエロー),M(マゼンタ),C(シアン)の画像データに変換する処理が行われる。マスキング部14では、リボンに塗布したYMC3色の材料の分光特性に起因する再現色の濁りを補正する処理が行われる。
また、ガンマ補正部15では、リボンに塗布した熱溶融性又は熱昇華性材料の熱に対する発色特性に合わせて、画像データを補正する処理が行われる。PQC部16では、ヘッド素子の電流印加開始時の温度上昇特性や、温度上昇後のヘッド素子の蓄熱効果に応じて、画像データを補正する処理が行われる。
図5は、各ヘッド素子に流す電流を制御するために設けられているヘッドコントローラの構成の一例を示すものである。このヘッドコントローラ17では、媒体の各ラインのドット位置での階調をそれぞれ例えば8ビットで(すなわち256段階の濃度レベルで)表す画像データのうちの、1ライン分のN個の画像データがラインメモリ32に書き込まれる。例えば1ラインあたりのドット数が2056である場合には、ラインメモリ32には2056個の画像データが書き込まれることになる。31はヘッドコントローラ17の各部とヘッド1及び図4に示す本数補正部18を制御するCPU(Central Processing Unit)である。
ヘッドコントローラ17内の階調カウンタ33は、リセット信号RSで初期値0にリセットされた後、クロック信号CKを動作クロックとして、8ビットで表される256段階の階調の最小値0から最大値255に向けて階調データを1ずつカウントアップするカウンタである。
最初に、この階調カウンタ33の値が最小値0のときに、ラインメモリ32から画像データが1個ずつ読み出されて、コンパレータ34で階調カウンタ33からの最小値0と比較される。コンパレータ34からは、画像データの値のほうが大きいときにはH(ハイ)の信号CPが出力され、そうではないときにはL(ロー)の信号CPが出力される。
この比較結果を示す信号CPは、シフトパルス(図示略)と共に、ヘッドコントローラ17からヘッド1内のシフトレジスタ21に順次送られる。これにより、ラインメモリ32から読み出した1ライン分すべての画像データについてコンパレータ34での比較が終了するときには、ヘッド1内のシフトレジスタ21には、この1ライン上の各ドット位置での画像の濃度レベルがそれぞれ0よりカウントアップする値よりも高いか否かを示す信号であるPWM信号が格納される。
ラインメモリ32から読み出した1ライン分すべての画像データについてコンパレータ34での比較が終了すると、ヘッドコントローラ17は、ヘッド1内のシフトレジスタ21に格納されているPWM信号を、シフトレジスタ21から一斉に出力させて、ヘッド1内のラッチ回路22にラッチさせる。ラッチ回路22でラッチされた各信号は、ヘッド1内のヘッド素子に供給される。
図6は、ヘッド素子の構造の一例を示す。図示しない基板上に、1ライン上の各ドット位置に対応させて(したがって1ラインあたりのドット数と等しいN個の)トランジスタ45が配置されており、各トランジスタ45がそれぞれ1個のヘッド素子として機能する。各トランジスタ45のコレクタはそれぞれ発熱用の抵抗器(発熱抵抗体)44を介して半導体46に並列に接続されており、半導体46の両端はそれぞれ銅線47を用いて電源端子48に接続されている。各トランジスタ45のエミッタは、銅線49を用いてアース端子50に接続されている。
図5のラッチ回路22でラッチされた各信号は、対応するドット位置のトランジスタ45のベースに供給される。これにより、Hの信号がベースに供給されるトランジスタ45(ここでは、濃度レベルが0よりも高いドット位置に対応するトランジスタ45)にだけ電流が流れるので、そのトランジスタ45に接続された抵抗器44だけが加熱される。
ヘッドコントローラ17では、階調カウンタ33で階調データが最大値255にまで1ずつカウントアップされながら、同様な処理が繰り返される。これにより、各トランジスタ45では、対応するドット位置での階調に応じた時間だけHの信号がベースに供給される(換言すれば、濃度レベルをパルス幅変調したPWM信号がベースに供給される)ので、この階調に応じた時間だけ電流が流れることになる。リボンに塗布した熱溶融性又は熱昇華性材料がこの電流による各トランジスタ45に接続された抵抗器44の熱で媒体に転写されることにより、媒体に1ライン分の印画が行われる。
このようにして1ライン分の印画が行われた後、ヘッドコントローラ17では、階調カウンタ33が初期値ゼロにリセットされ、次の1ライン分の画像データが新たにラインメモリ32に書き込まれて、それらの画像データについて上述の処理が繰り返される。
なお、ヘッドコントローラ17のCPU31からは、ラインメモリ32から読み出した1ライン分全ての画像データについてコンパレータ34での比較が終了する毎に、1ライン分の2056個の画像データのうち何個の画像データについてコンパレータ17からHの信号CPが出力されたかを示す信号が、図4の本数補正部18に送られる。
そして、本数補正部18では、この信号の示す画像データの個数に応じて、ヘッド1のラッチ回路22に信号をラッチさせる時間の長さ(すなわち、図6のトランジスタ45に電流を流す長さ)を、階調カウンタ33で階調データがカウントアップされる周期の範囲内で補正する処理を行うことにより、ヘッド1のコモン抵抗(図6の半導体46や銅線47等)での電圧降下を原因とする印画ムラの発生を抑制している。
ここで、一般にヘッド素子に印加される印画エネルギーについて、図14を参照して説明する。Aは画像印画時の電流波形、Bはラミネーション加熱時の電流波形、Cはラミネーション加熱時のヘッド素子の加熱波形である。図14A〜14Cの横軸は時間軸を表す。
これまでの印画方法においては、画像印画後のラミネーション加熱時は、ヘッド素子に対し概ねグレー(階調データの値が中間値付近)を印画するエネルギーを印加すればよいように設計されており、図14Bに示すように1周期Tの半分程度のPWM信号の電流をヘッド素子に流していた。しかしながら、ヘッド素子の加熱温度は、図14Cに示すように印画電流のオンオフにともない、例えば上限温度200℃〜300℃、下限温度40℃〜50℃と変動するために、ラミネーション膜を均一に媒体に付着させているとは言えなかった。この温度変動によりラミネーション膜は印画副走査方向においても厚みにムラを生じていたため、高いラミネーション光沢度が得られていなかった。
そこで、印画時に印加する印画エネルギーの改善を考える。図7は本例のヘッド素子に印加する印画エネルギーの説明図であり、Aは画像印画時の電流波形、Bはラミネーション加熱時の電流波形、Cはラミネーション加熱時のヘッド素子の加熱波形である。図7A〜7Cの横軸は時間軸を表す。
図7Aに示すように、本例の画像印画時のヘッド素子に印加する印画電流は、図14の例と同様である。しかし、図7Bに示すように、画像印画後のラミネーション加熱時の印画電流は、画像印画時より大きく周期Tと電流オン時間とのデューティー比が100%に近いPWM信号電流が印加される。これにより、ヘッド素子の加熱温度は、図7Cに示す熱変動の少ない安定した加熱波形となるために、より均一なラミネーション膜を媒体表面に生成することができる。このデューティー比ほぼ100%のPWM信号は、PWM信号を作成する回路にて、ラミネーション印画データを設計時ほぼ100%デューティーとなるデータ、即ち階調データの値を高く設定することで得られる。この場合に、転写済みの画像及び自身のラミネーションに熱ダメージを与えない範囲で加熱エネルギーをコントロールすることは勿論である。
図8は、本例の昇華方式プリンタの印画時に印加する印画エネルギー改善後の発色の様子を表したものである。この図8において、図3に対応する部分には同一符号を付している。図中、9aは熱拡散を示している。
本例の印画エネルギー改善後は、図7Cに示す熱変動の少ない安定した加熱波形となるとともに熱拡散が促進される。例えば図3では隣あうヘッド素子3からの発熱による熱拡散9間に隙間があり熱拡散がまだ完全でなかったものが、図8においては矢印で示すように熱拡散範囲が広がり、リボン7上の熱拡散9a間の隙間がほとんどなくなる。したがって、ラミネーション加熱時にさらに多くのラミネーション材を印画紙8に転写することができ、印刷後の印画紙に発生する筋を減少させてラミネーションの光沢度を向上することができる。
上述したラミネーション加熱時の印画エネルギーを改善した印画方法によれば、ラミネーション加熱時に図7Bのような波形の印画電流をヘッド素子に加えることで、より均一な発熱が得られるため、表面研磨された保護膜6表面の熱伝導膜6での熱拡散効果を高めることができ、優れたラミネーション光沢を得ることができる。また、印画表面に発生する筋による不快な虹を減少できるため、銀塩写真並みの印画品質を得ることができる。
次に、本例の図2に示した構造を持つサーマルヘッドの製造方法について説明する。まず、従来の一般的なサーマルヘッドの製造方法について図15A〜15Jを参照して説明する。
まず、例えばアルミナ基板の上に絶縁膜としてSiOなどからなるグレーズ122を形成し、グレーズドアルミナ基板を作成する(図15A)。グレーズドアルミナ基板の上に発熱抵抗体を構成する抵抗体膜123を成膜し、次いで電極となるアルミニウム(Al)膜124をそれぞれ全面に成膜する(図15B)。この図15の例では、1枚のグレーズドアルミナ基板から2個のサーマルヘッドが作成されるようになっている。次に、パターニング工程において、図11〜図13に示す所定のヘッド素子形状となるよう抵抗体膜123及びAl膜124をパターンエッチングし、発熱抵抗体と電極を形成する(図15C)。
そして、保護膜形成工程において、発熱抵抗体と電極を覆うようにして基板全面に例えばSiOからなる例えば約7μmの保護膜125をスパッタリング法により成膜する(図15D)。除電膜を塗布しない場合は、次のブレーキング工程に移行し、2つの抵抗体基板の短手方向を二等分するように切断し(図15E)、個々の抵抗体基板(R基板)の形成を完了する。
次に、放熱板132に抵抗体基板130とPC基板(配線基板)131を配置して粘着テープ等を用い合体する(図15F)。さらに、ダイマウント工程において、PC基板131上に接着ペースト134でIC135を接着する(図15G)。次に、ボンディング工程において、IC135と電極を金(Au)ワイヤ136で接続する(図15H)。そして、エンキャップ工程において、IC135とAuワイヤ136の保護のため樹脂等のエンキャップ材137をコーティングして被覆保護する(図15I)。最後に部品半田付けを行った後、ICカバー138で封止し保護する(図15J)。以上のような工程を経て、サーマルヘッドの製造を完了する。
上述のような従来のサーマルヘッドの製造方法においては、保護膜形成工程で抵抗体基板(R基板)の形成は完了であったが、本例の製造方法は、図12A,Bに示すような保護膜125表面に存在していた段差を充分研磨し、表面段差を少なくともヘッド方向の発熱抵抗体123に起因する例えば0.1〜0.2μmの段差を0.01μm未満に研磨し、その上に熱伝導膜を塗布するようにする。
以下、本例のサーマルヘッドの製造方法について、図9A〜9Gを参照しながら説明する。本例のサーマルヘッドの製造方法において、図9A〜9Cの製造工程は上述従来例の図15A〜15Cの製造工程と同様である。
まず、アルミナ基板の上に絶縁膜として例えばSiOからなるグレーズ2を形成し、グレーズドアルミナ基板を作成する(図9A)。グレーズドアルミナ基板の上に発熱抵抗体を構成する抵抗体膜3、次いで電極となるアルミニウム(Al)膜4をそれぞれ全面に成膜する(図9B)。この図9の例では、1枚のグレーズドアルミナ基板から2個のサーマルヘッドが作成されるものとしている。次に、パターニング工程において、図1〜図3に示す所定のヘッド素子形状となるよう抵抗体膜3及びAl膜4をパターンエッチングし、発熱抵抗体と電極を形成する(図9C)。
そして、保護膜形成工程において、発熱抵抗体と電極を覆うようにして基板全面に例えばSiOからなる例えば約7μmの保護膜をスパッタリング法により成膜する(図9D)。
上述の保護膜を成膜後、研磨材60を保護膜5の上に被せ保護膜表面を研磨し、電極及び発熱抵抗体に起因する保護膜表面の段差を除去する。特に図12Bに示すような保護膜125表面に発熱抵抗体123に起因して現れる段差125bまで充分研磨する。このとき、研磨手段として粒度#1000〜#20000の研磨材を用いるとよい。この研磨材60を用いて、発熱抵抗体3膜厚に起因する段差及び電極4膜厚に起因する段差が0.01μm未満になるまで発熱抵抗体近傍を選択的に研磨し、例えばギャップ深さ0.1〜0.2μmの段差125bを除去して、図2Bに示すような滑らかな表面構造の保護膜5とする(図9E)。
また、保護膜表面の段差を研磨する方法として、保護膜完成後に研磨処理を行うのではなく、保護膜の形成途中において一旦研磨して段差を除去し、その後再度スパッタリング法等の保護膜形成工程を行い最終的に保護膜形成工程終了時点で表面段差のない保護膜を生成する方法も考えられる。なお、研磨手段としては上述の研磨材60の他、保護膜表面の発熱抵抗体及び電極に起因する段差を研磨でき、さらに図2の例のような最適化されているシリンドリカル状の保護膜突起部の形状(曲線)が必要以上に平坦にならないように研磨できるものであればよい。
表面段差の無い保護膜5を作成後、その上に例えばTa−SiO又はSiCなどをスパッタリング法などにより成膜(図9F)し熱伝導膜6を形成する。その後、ブレーキング工程にて、2つの抵抗体基板の短手方向を二等分するように切断し(図9G)、個々の抵抗体基板(R基板)が完成する。
その後の工程は従来例と同様であり、図15Fの合体工程から図15Jまでの部品半田付け工程に至る各工程を行い、本例のサーマルヘッドの製造が完了する。
斯かるサーマルヘッドの製造方法によれば、保護膜形成後又は形成過程において、研磨テープ10などの研磨手段により保護膜表面の研磨を行うことにより、比較的簡単に発熱抵抗体に起因する段差を除去した保護膜を生成することができる。さらに、保護膜表面の研磨後に熱伝導率の大きい材料を成膜するようにしたので、このサーマルヘッドを使用した昇華方式プリンタにおいて、ラミネーション加熱時にヘッド素子から発熱した熱が保護膜5表面の熱伝導膜6をより速く伝わるようになり、熱拡散の効果を高め、ラミネーション光沢度を向上させることができる。
なお、本発明は上述した実施の形態の例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱することなくその他種々の構成を取り得ることは勿論である。
本発明の一実施の形態の例のサーマルヘッドの例を示す平面図である。 本発明の一実施の形態の例のサーマルヘッド構造図である。 本発明の一実施の形態の例の印画時の発色図である。 昇華方式プリンタの例を示すブロック構成図である。 ヘッドコントローラの例を示すブロック構成図である。 ヘッド素子の例を示す平面図である。 本発明の一実施の形態の例の印画エネルギーの説明図である。 本発明の一実施の形態の例の印画エネルギー改善後の印画時の発色図である。 本発明の一実施の形態の例のサーマルヘッド製造工程の説明図である。 昇華方式プリンタの例の構成図である。 従来のサーマルヘッドの例を示す平面図である。 従来のサーマルヘッド構造図である。 従来の印画時の発色図である。 従来の印画エネルギーの説明図である。 従来のサーマルヘッド製造工程の例の説明図である。
符号の説明
1,111…サーマルヘッド、2…グレーズ、3…発熱抵抗体(抵抗体膜)、4…電極、5…保護膜、6…熱伝導膜、7…リボン、8…印画紙(媒体)、9,9a,129…熱拡散、60…研磨材、125a,125b,126c…表面段差

Claims (7)

  1. 基板と、該基板上に形成されたグレーズと、該グレーズ上に形成された発熱抵抗体及び電極からなるヘッド素子と、該ヘッド素子の上から全面を覆うように形成された保護膜とを備えたサーマルヘッドであって、
    少なくとも前記保護膜表面の前記発熱抵抗体膜厚に起因する段差及び前記電極膜厚に起因する段差が0.01μm未満である
    ことを特徴とするサーマルヘッド。
  2. 請求項1に記載のサーマルヘッドにおいて、
    前記保護膜上に熱伝導率35W/mk以上の材料からなる熱伝導膜を成膜した
    ことを特徴とするサーマルヘッド。
  3. 基板と、該基板上に形成されたグレーズと、該グレーズ上に形成された発熱抵抗体及び電極からなるヘッド素子と、該ヘッド素子の上から全面を覆うように形成された少なくとも一層以上の保護膜とを備えたサーマルヘッドの製造方法であって、
    前記保護膜を成膜した後、前記保護膜表面の前記発熱抵抗体膜厚に起因する段差及び前記電極膜厚に起因する段差を0.01μm未満に研磨する工程を有する
    ことを特徴とするサーマルヘッドの製造方法。
  4. 請求項3に記載のサーマルヘッドの製造方法において、
    前記研磨処理が終了後、前記保護膜上に熱伝導率35W/mk以上の材料からなる熱伝導膜を成膜する工程を有する
    ことを特徴とするサーマルヘッドの製造方法。
  5. 基板と、該基板上に形成されたグレーズと、該グレーズ上に形成された発熱抵抗体及び電極からなるヘッド素子と、該ヘッド素子の上から全面を覆うように形成された保護膜とを備えたサーマルヘッドを有する昇華方式プリンタであって、
    少なくとも前記保護膜表面の前記発熱抵抗体膜厚に起因する段差及び前記電極膜厚に起因する段差が0.01μm未満である
    ことを特徴とする昇華方式プリンタ。
  6. 請求項5に記載の昇華方式プリンタにおいて、
    前記サーマルヘッドの保護膜上に熱伝導率35W/mk以上の材料からなる熱伝導膜が成膜されている
    ことを特徴とする昇華方式プリンタ。
  7. 請求項5又は6に記載の昇華方式プリンタにおいて、
    リボンのラミネーション加熱時にヘッド素子に印加するパルス幅変調された印画電流のデューティー比が、画像印画時のものより大きくかつ100%に近い
    ことを特徴とする昇華方式プリンタ。
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