JP2005224183A - 常温揮散性の防虫化合物を用いた防虫材 - Google Patents

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Abstract

【課題】
誰でも簡単に常温揮散性の防虫性化合物の揮散抑制と揮散促進を行うことが可能な防虫材を提供すること。
【解決手段】
常温揮散性の防虫性化合物を含有した多数のセルからなる折り畳み可能な柱状材と該柱状材を内包する多数の開口部を有する柱状容器とからなる防虫材において、該柱状材の上端または下端のいずれか一方が該柱状容器面に固着され、該柱状材のもう一方の端に柱状材の折り畳み防止手段が設けられてなることを特徴とする防虫材。
【選択図】図5

Description

本発明は、常温揮散性の防虫化合物を用いた防虫材に関するものである。
常温揮散性の防虫化合物を用いて有効成分を空気中に放出させる防虫材およびその薬剤担持体として、従来から様々なものが提案されている。例えば、特開平9−308421号公報(特許文献1)には、折り畳み可能な紙製の穴を多数有する筒状材に、常温揮散性の薬剤が保持されてなる防虫材が開示されている。また、特開平10−265303号公報(特許文献2)には、ハニカム状、格子状、網目状等のセル壁で構成された立体状構造体の内部に空間を設けた薬剤担持体が開示されている。
特開平9−308421号公報 特開平10−265303号公報
前記筒状材、立体状構造体は、古くから紙製の玩具や飾り材料としてよく知られている「デングリ」の製造方法ないしその応用技術が用いられており、これら従来技術は、エネルギーを別途必要としないで常温において有効成分を含む薬剤を空気中に効率的に放出するという点において極めて有効な手段である。ただし、薬剤担持体が露出した状態となるため、薬剤が手などに付着する機会を増加させ、薬剤のロスや安全性の点で問題である。
これらの問題点を回避する方法として特開平11−322504号公報(特許文献3)には、有効成分を保持可能な素材から形成されたハニカム状、格子状、網目状等のセル壁から構成される多数のセルを有し、所定の間隔をあけて互いに離間した少なくとも内外二層の多重構造の立体状構造体が開示されている。
特開平11−322504号公報
特開平11−322504号公報に開示された立体状構造体は、ハニカム状、格子状、網目状等のセル壁から構成される多数のセルを有した最外層を有効成分が保持されない保護層とすることにより、薬剤が手などに付着する機会を減らし安全性を向上したものである。
しかしながら前記公報の立体構造体では、使用中、最外層を保護するものはなく複雑な構造のため何かに引っかけて破れてしまう可能性があり、必ずしも内部の層に触れることがないため安全性が高いとは言い難い。また、立体状構造体が多層の構造であり複雑なため、薬剤の含浸もしくは注入工程が難しく、複雑な製造工程が必要であり、立体構造体を所定の形にするためには、断裁ロスが多いなどの解決すべき課題がある。
したがって、本発明では、薬剤が手などに付着し易いという従来技術の問題を複雑な立体構造体を取らずシンプルな構造で解決することを目的とする。すなわち、薬剤が手などに付着する機会の少ない安全性の向上した防虫材を安価に提供することを目的とする。
また、本発明では、防虫材の置き方を上下逆さまに置き換えたり、係留されている紐を外したりするだけで、誰でも簡単に常温揮散性の防虫性化合物の揮散抑制と揮散促進を行うことが可能な防虫材を提供することを目的とする。
本発明の請求項1の防虫材は、常温揮散性の防虫性化合物を含有した多数のセルからなる折り畳み可能な柱状材と該柱状材を内包する多数の開口部を有する柱状容器とからなる防虫材において、該柱状材の上端または下端のいずれか一方が該柱状容器面に固着され、該柱状材のもう一方の端に柱状材の折り畳み防止手段が設けられてなることを特徴とする防虫材である。
本発明の請求項2の防虫材は、該柱状材の上端が該柱状容器の天板面に固着され、該柱状材の下端に設けられた折り畳み防止手段が、柱状材を引き伸ばす重さを有する部材が該柱状材の下端に付されてなることを特徴とする請求項1に記載の防虫材である。
本発明の請求項3の防虫材は、該柱状材の下端が該柱状容器の底板面に固着され、該柱状材の上端に設けられた折り畳み防止手段が、該柱状材の上端と積層された板状材とその板状体に接続され柱状容器の天板の穴を貫通して柱状容器の外部に延びる紐状材と該柱状容器の外部に設けられた係留具とからなることを特徴とする請求項1に記載の防虫材である。
すなわち本発明の防虫材の1つは、柱状容器の天板が上になるよう通常に置いたとき柱状材の各セル表面から含有されている防虫性化合物の揮散が促進され、該柱状容器の天板が下になるように逆さまに置き替えたとき多数のセルからなる折り畳み可能な柱状材が折り畳まれ防虫性化合物の揮散が抑制される防虫材である。また、もう1つの防虫材は、柱状材が紐により引き伸ばされているとき柱状材の各セルから含有されている防虫性化合物の揮散が促進され、紐の引き伸ばしを止めると柱状材は折り畳まれ防虫性化合物の揮散が抑制される防虫材である。
本発明により使用者は防虫材の天地を置き替えたり、紐を引っ張ったり緩めたりするだけで柱状材が引き伸ばされたり折り畳まれたりするので、容易に常温揮散性の防虫性化合物の揮散の促進と抑制を切り替えることが可能であり、利便性に優れた防虫材が提供される。また、柱状材への防虫性化合物(以下、単に「薬剤」と称することもある。)の注入が容易であり、複雑な構造を取らずに防虫性化合物が手などに付着する機会を減らし安全性を向上した防虫材が提供される。
本発明において用いられる常温揮散性の防虫性化合物としては、25℃における蒸気圧が1.0×10−6mmHg以上の化合物が好ましく、通常、25℃における蒸気圧が1.0×10−6〜5.0×10−2mmHgの範囲内にあるエムペントリン、トランスフルスリン、1−エチニル−2−フルオロ−2−ペンテニル 3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシラート、1−エチニル−2−メチル−2−ペンテニル 3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシラート、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メトキシメチルベンジル 3−(1−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシラート、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メチルベンジル 3−(1−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシラート等の常温揮散性ピレスロイド化合物に代表される殺虫性化合物、N,N−ジエチル−m−トルアミド、カラン−3,4−ジオール、1−メチルプロピル 2−(2−ヒドロキシエチル)−1−ピペリジンカルボキシラート等の害虫忌避性化合物などが用いられる。
本発明において用いられる多数の折り畳み可能なセルからなる柱状材には、前記のように「デングリ」と呼ばれ紙製の玩具や飾りとして知られるものが利用できる。多数枚の多孔性シートをその各シートに交互に半ピッチずらして線状に接着剤を塗布して接着することにより積層一体化した後、所定の形状に断裁や内抜き加工して得られる。その最上層と最下層の多孔性シートを互いに反対方向に直線的に引き伸ばすと多数のセルが形成される。図3のように広げたところが蜂の巣のように見える所から英語ではハニカムティシュデコレーション(Honeycomb Tissue Decoration)と呼ばれている。なお、デングリの特徴は、引き伸ばしたり広げたりをやめると見かけ上普通の積層体であるもとの形態に戻ることである。
前記の例は、図2、図3に示すような一方の端面の一辺を軸にして180°擺動することにより作られる扇形や更に360°擺動した円柱形もしくは球形(図示せず)に広げて装飾や玩具などとして用いられることが一般的である。
しかしながら、本発明における多数のセルからなる折り畳み可能な柱状材は、その最上層と最下層の多孔性シートを互いに反対方向に直線的に引き伸ばして、図1に示すような多数のセルが全体にほぼ均一に形成されるように用いるのが好ましい。図2、図3に示すような一つの端面の辺を軸にして扇形に引き伸ばされたときは、図2のような場合、扇形の中心付近のセルは小さくなり、外縁部のセルは大きくなるため防虫性化合物の揮散に偏りが生ずるため好ましくなく、図3のような場合、比較的均一なセルが形成され見栄えも良くなるが、各セルは開口部が片側だけとなり風通しが悪いため防虫性化合物の揮散にとっては効率的な形態とは言えない。しかしながら図1に示したように引き伸ばされた該柱状材は全体的に均一なセルが形成され、常温揮散性の防虫化合物の揮散が均一になり風の通りも良いため、柱状材の内部に分布する防虫性化合物に偏りが生じない効率的な防虫効果が得られ好ましい。なお、デングリの製造方法が用いられている本発明の柱状材は、引き伸ばしをやめるとデングリと同様、見かけ上普通の積層体であるもとの形態に戻るのは当然で、本発明では引き伸ばす力が加えられると引き伸ばされ、その力を外すと折り畳まれもとの積層体に見えるまで収縮してしまう特性を利用しているのである。
本発明の防虫材における柱状材に用いられる多孔性シートには、板紙、ろ紙、合成繊維混抄紙などの紙材や不織布、フェルト状織物、無機繊維シート、プラスチックの多孔質材など、液体透過性と液体保持力があり、常温揮散性の防虫化合物の揮散状態に応じて順次残存する液体を移行させることができ、含有する常温揮散性の防虫化合物に対して化学的不活性な物を用いる。紙材からなる多孔性シートの場合、坪量は10〜70g/mが好ましい。坪量が10g/mより低いと紙の強度が不足し、70g/mより高いと紙の剛度が高くなりすぎてしまい好ましくない。坪量20g/m程度の所謂薄葉紙が均一なセルの形成、引き伸ばしや折り畳みのし易さから最も好適に用いられる。
本発明は3ヶ月程度の使用が可能な防虫材を想定しており、毎日引き伸ばしと折り畳みが繰り返される点においても上述した柱状材が好ましい。なお、線状の接着剤を塗布するピッチに特に限定はなく、ピッチは同じでも異なっていてもよい。また、ピッチは引き伸ばされた時のセルの大きさにかかわるため、薬剤の揮散速度、揮散量など防虫材の使用方法、さらには意匠性も考慮して適宜選択でき、ピッチは5〜30mmとするのが好ましい。15〜30mmのピッチから形成されるセルの大きさは防虫性化合物が効率的に揮散し易く、美観上も優れており好ましい実施形態の一つといえる。
本発明の多数セルからなる折り畳み可能な柱状材として、通常、同じピッチで線状に接着剤を塗布した多数枚の多孔性シートをその各シートに交互に半ピッチずらして接着することにより積層一体化されたものが使用されるが、必ずしもこれに限定されない。例えば、柱状材の上半分と下半分のピッチが異なる態様や、また、塗布される接着剤の線の方向が柱状材の上半分と下半分がクロスしている態様も可能であり、本発明に含まれる。多孔性シートの形状も、引き伸ばしや折り畳みのスムーズさで円形がやや優れるものの特に限定はなく、四角形、六角形、円形、更には星形やその他の意匠性のある形状であっても良い。また多数の多孔性シートが同じ形状であっても異なる形状であっても良い。
本発明を説明するため作製の手順を以下に述べるが、特にこの方法に限定されるものではない。まず、1枚の多孔性シートに同じピッチ、つまり一定の距離を離して線状に接着剤を塗布する。接着剤を塗布する多孔性シート面は片面でよい。もう1枚接着剤を塗布した多孔性シートを用意して1枚目の多孔性シートの接着剤面に線状の接着剤を半ピッチずらして2枚目の多孔性シートの非接着剤面を重ね合わせて接着する。なお、線状の接着剤は、交差させず同じ方向(平行)に塗布し、重ね合わせるシートの接着剤塗布の方向もその下のシートと同じ方向(平行)に塗布する。3枚目は1枚目と同じ位置になるように半ピッチ戻し、4枚目は2枚目と同じ位置になるよう半ピッチずらし、その後、同様にして1枚毎に半ピッチずらしながら所定の枚数まで重ねて接着する。所定の枚数に達したら接着剤を塗布していない多孔性シートを重ねて接着する。例えば、約20g/mの薄葉紙52枚からなり、接着剤のピッチを20mmとした積層体を65mm×65mmに断裁して柱状材に用い、一般的な常温揮散性の防虫性化合物を所定量含有させた防虫材は6畳間における有効成分の必要揮散量を満たすことが可能である。
上記手順によって作製された積層体は、引き伸ばされない限り、折り畳まれたままで単なる多孔性シートの積層体にみえる。これを最上層と最下層の多孔性シートを互いに反対方向に直線的に引き伸ばすと図1に示すように均一な多数のセルが形成された状態となり、多数セルからなる折り畳み可能な柱状材となる。なお、本発明を説明する便宜上、この柱状材に関し、引き伸ばされた状態を引き伸ばされた柱状材とも称しており、折り畳まれた状態を折り畳まれた柱状体とも称している。
本発明の防虫材に用いられる柱状容器は、引き伸ばされた該柱状材を内包することが可能であればその水平断面形状は、特に限定されず、四角柱、六角柱、円柱などとすることができる。引き伸ばされた該柱状材が柱状容器の側壁面に触れることなく、かつ該柱状材を折り畳むことが可能であれば柱状材の形状と異なるものであっても構わない。但し、高さについては、内包された柱状材が柱状容器の高さいっぱいまで引き伸ばされたとき、柱状材が全体にほぼ均等に引き伸ばされていることが好ましく、柱状材の下端の2〜3枚の多孔性シート間が引き伸ばされずセルが開かれないで残る程度のとき、多孔性シートやその接着部にかかる負荷が最も小さく柱状材を破壊するおそれが少なくなりより好ましい。
該柱状容器の素材は、板紙のような紙製、成形プラスチック製、金網のような金属製など、特に限定されない。紙製の場合、坪量300〜1,000g/mの板紙が強度や腰(剛度)、加工のしやすさ、製造コストの点で好ましく用いられる。また、紙製の容器とした場合、廃棄の面でも他の素材よりも環境への負荷が少なく、容易にリサイクル可能で好ましい。ある種のプラスチックのように防虫性化合物の揮散を損なうような吸着がおきにくいため防虫性化合物のロスが少ないといった点でも好ましい。
該柱状容器に設けられる多数の開口部の形状や数は特に限定がなく、薬剤の揮散および容器外への拡散を妨げない限り特に限定されず、スリット状、円状をはじめとして切り抜きの文字や図形などでもよい。スリット幅や円径などの大きさについては3〜15mmの幅であればよく、特に5〜12mmの幅が柱状容器の内部へ指などが入りづらくなるため好ましい。
該柱状容器は、簡単に組み立てられる形状であることが好ましい。例えば、図4に示す展開図は、紙製の柱状容器の好ましい一例である。図4の展開図は、天面および底面が差し込みタイプを示したが、これ以外にも、底面が一体化して折り込まれている所謂地獄底のタイプや起こすと底が組上がるワンタッチ貼り加工のタイプは簡単に組み立て可能な紙製の柱状容器として好ましい。柱状容器が簡単に組み立て可能な形状であると柱状容器を組み立て前の状態で折り畳まれた柱状材とともに消費者に提供することが可能となるため好ましい。
柱状容器に柱状材の上端または下端を固着する方法は、使用の際に該柱状材が柱状容器の固着面から外れなければ特に限定されず、両面粘着テープや糊剤などによって固着することが可能である。
本発明の防虫材は、柱状容器に固着されていない柱状材の端部に設けられた柱状材の折り畳み防止手段が、請求項2の態様と請求項3の態様とで異なるため、まず、請求項2の態様について、図を用い、実施例をまじえて具体的に説明する。即ち、柱状材の上端が該柱状容器の天板面に固着され、該柱状材の下端に付された該柱状材を引き伸ばす重さを有する部材としては、板紙のような紙製がより好ましいが、プラスチック製、金属製などであってもかまわない。板紙などを用いる場合、複数枚を積層したものであっても構わない。例えば、坪量20g/mの薄葉紙をピッチ20mmで52枚重ね合わせて作成した柱状材に、該部材としては坪量600〜1,200g/mの板紙を用いたとき、部材は柱状容器の底面に重なって接しており、柱状材を引き伸ばす重さを有する部材として適していることが確認された。該部材の形状については板状、リング状または枠状でも構わず、柱状材を構成する多孔性シートの形と同じでも異なっても構わない。形が同じであれば大きさは同じかやや大きいことが好ましく、形が異なればやや大きい方が好ましい。
請求項2の態様の防虫材において、柱状容器の天板に引き伸ばされないよう留め具などなんらかの手段で折り畳まれていた柱状材がその手段を取り除かれると柱状材の下端に取り付けられた重さを有する部材が柱状容器の底板面側に自由落下により移動するために折り畳まれた柱状材が引き伸ばされ、図5に示すように柱状材のセルが全体にほぼ均等に開いた状態となり、含有された防虫化合物の揮散面積が大幅に増加し、揮散が促進される。一方、防虫材をひっくり返して天板を下にすると、該部材は天板面側へ移動し、該柱状材は折り畳まれ図6に示すような状態となり、揮散面積は激減し、揮散が抑制される。つまり、防虫材の柱状容器の天板面と底板面の上下が逆さになるよう置き換えるだけで容易に柱状材から揮散する常温揮散性の防虫化合物の揮散を制御することができる。
したがって請求項2の態様の防虫材は、柱状容器の天板面を上にした状態で住居、事務所、倉庫等の屋内の適当な場所に1〜数個を設置して、蚊、蠅等の防除に使用される。使用の際には、本発明の防虫材の天板面を上にしたとき該柱状材が引き伸ばされ常温揮散性の防虫化合物の揮散が促進され防虫材として機能する。非使用時には、防虫材が天地をひっくり返して置かれると柱状材が折り畳まれ防虫性化合物の揮散を抑制できる。したがって誰にでもできる簡単な操作で、防虫効果をより長く保つことができる。
次に実施例により詳細に説明するが、本発明の請求項2の態様は以下の例に限定されるものではない。
本発明の柱状材の例として図1に実施例1を示す。図1に示す柱状材1の作製方法を以下に示す。多孔性シート2として20g/mの薄葉紙を用い20mmピッチ、つまり20mmの距離を離して約2mm幅の線状に接着剤を塗布した。次にもう1枚の同じ薄葉紙に同様に接着剤を塗布して1枚目の薄葉紙の接着剤塗布面に線状の接着剤を半ピッチ(10mm)ずらして2枚目の薄葉紙の非接着剤面を重ね合わせて接着した。同様にして1枚毎に重ね合わせる薄葉紙と半ピッチ(10mm)ずらしながら51枚まで重ねて接着した。最後に接着剤を塗布していない薄葉紙を重ねて接着して得られた積層体を個々の大きさが65mm×65mmに断裁して得られたものを両手で引き伸ばしたところ図1に示すように多孔性シート2によって形成され多数のセルが開いた状態となり、本発明の多数のセルからなる折り畳み可能な柱状材1として使用できることが確認された。
柱状材を引き伸ばす重さを有する部材4として、65mm×65mmの大きさの800g/mの板紙を両面粘着テープで柱状材1の片側端面に薄葉紙の形状に合わせて接着した。
なお、柱状材1には、常温揮散性の防虫化合物として2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メトキシメチルベンジル (1R)−トランス−3−(1−プロペニル(Z/E=8/1))−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシラート(住友化学工業製ピレスロイド化合物、商品名:エミネンス)を300mg用い、折り畳まれた状態で数カ所に分注して含有させた。
次に、天板10及び底板11が四角形の89mm×89mm、高さ160mm、16本のスリット状の開口部9を有する柱状容器5を準備した。この柱状容器5は、坪量350g/mの厚紙を図4に示す展開図にあわせて打ち抜き加工した。破線は折り曲げ部分、のり付け部6、天板および底板の差し込み部7を示す。図4中の凸部8は天板及び底板が四角形の柱状容器5に組み立てられたとき防虫材の脚となる部分であり、防虫材をバランス良く安定して設置するのに有効である。
次に、柱状材1の一方の多孔性シート面に部材4を取り付け、もう一方の多孔性シート面の板状材を両面粘着テープで天板10に固着した後、柱状材1が引き伸ばされないように紙帯をかけた後、折り曲げ、のり付け、差し込みの順に組み立て作業を進め、実施例1の防虫材を作製した。組み立て前の展開図を図10に示した。この防虫材は、組み立てた状態で提供することもできるが、誰でも簡単な作業で容易に組み立てることが可能な構造であるため、図10、図11に示すように組み立て前あるいは組み立て途中のコンパクトな状態を取りうる段階で提供でき、物流や収納などの面でも優れている。なお、柱状材1は使用開始直前まで折り畳まれている必要があるため、図10に示した取り外し可能な紙帯以外の方法、例えば、輪ゴム、差し込み具などの引き伸ばし防止手段で部材4と共に柱状材1が引き伸ばされないように天板10に固定されているとより好ましい。防虫材の使用開始時に、これら留め具を取り外し、折り畳まれた柱状材1が引き伸ばして使用する。
図5〜9に本発明の防虫材の使用例を示している。図5は天板を上にした時の防虫材の状態であり、図6は天板10を下にした時の防虫材の状態である。なお、図5、図6は柱状容器内部の外側から見えない部分を点線で示している。また、図7〜9は防虫材の内部模式図であり、柱状材1と柱状容器5の天板10(点線)を示している。使用開始前の折り畳まれた柱状材1は部材4が落下して引き伸ばされないよう紙帯12がかけられている(図7)。柱状材1を固定している紙帯12を外すと部材4が底板11の方向へ落下し(図8)、ついに部材4は底板11まで達して、柱状材1は引き伸ばされて開いた多数のセル3からなる柱状材1となる(図9)。
したがってこの防虫材は図5に示すように天板10を上にした時は、柱状材1は多数のセル3が開いた状態が維持される。一方、図6に示すように天板10を下にした時は、部材4が天板10の方向へ落下することにより柱状材1は折り畳まれて見かけ上薄葉紙が積層した状態となる。
つまり使用者は防虫材の置き方を変えるだけで容易に柱状材から揮散する常温揮散性の防虫化合物の揮散を制御することができ、柱状材1が引き伸ばされセルが開いた状態で蚊、蠅等の防除用防虫材として使用される。非使用時には、防虫材をひっくり返して配置すると柱状材が折り畳まれた状態となり防虫性化合物の揮散を抑制できる。
また、この実施例では、防虫材を構成する柱状材や柱状容器などほとんどすべてが紙を主体として製造されており、全ての防虫化合物が揮散し使い終わって防虫材を廃棄するときも環境への負荷が少なく、また製紙原料などにリサイクル可能である。
次に、本発明の請求項3の態様について、具体的に説明する。即ち、該柱状材の下端が該柱状容器の底板面に固着され、該柱状材の上端に設けられた折り畳み防止手段が、該柱状材1の上端と積層された板状材15とその板状体15に接続され柱状容器の天板10の穴を貫通して柱状容器の外部に延びる紐状材13と該柱状容器の外部に設けられた係留具14とからなるものである。板状材15には、柱状材1を紐状材13で引き伸ばす際に平面を保つ程度の腰(剛度)を有していれば足りることから300〜500g/mの比較的薄手の板紙を用いる。紐状材13は植物繊維または合成繊維が撚られてなるものが特に限定なく使用できる。紐状材13の長さは少なくとも柱状容器の高さより長く、一端は柱状材1の上端と固着された板状材15と接続一体化されており、折り畳まれた柱状材1の上端から柱状容器の天板10の穴を貫通して柱状容器の外部に達した部分から他端に設けられる係留部14の間に柱状容器の天板10の穴を通過しない戻り防止具が設けられていると好ましい。紐状材の他端に設けられる係留部について、その形状に限定はなく、フック状またはリング状などのプラスチックまたは金属が好ましく用いられる。紐状材の他端が折り返され結ばれ形成された輪が係留具であることも好ましい例といえる。また、これら係留具が戻り防止具を兼ねていてもかまわない。
次に実施例により詳細に説明するが、本発明の請求項3の態様は以下の例に限定されるものではない。
本発明の柱状材の例として図12、図13に実施例2を示す。実施例2の柱状材は実施例1と同じものをそのまま使用できる。但し、柱状材の上端はその反対面から接続された紐状材が延びる板状材と積層一体化した。柱状容器も図4の展開図とほとんど変わらないため図は省略して説明すると、図4の展開図の天板10の中央に紐状材13が貫通する比較的小径の穴が設けられ、底板11に前記上端に紐状材が積層された柱状材の下端を両面粘着テープで固着して、実施例2の防虫材の組立を始める準備を終えた。折り曲げ、のり付けまでは実施例1と同様に進めたが、差し込みの前に柱状材1の上端から延びている紐状材13の端部を柱状容器の天板中央の穴を貫通させてから差し込みを行い、組み立て後に天板10の穴から外部に延びていた紐状材13の端部を折り返して結び輪を形成させて係留部14とし、実施例2の防虫材を完成させた。
実施例2の防虫材の使用前の状態を図12に示した。柱状材1は折り畳まれており、含有されている薬剤の揮散は抑制されている。防虫材の天板10から延びている紐状材13の端部の輪(係留部14)を天井から下がっているフックに引っかけて空中に吊り下げ、使用を開始した。その重さによって柱状容器が柱状容器の高さと同じ長さ下がって停止した。そのため柱状材1の上端は柱状容器の上端まで引き上げられ、各セルが開いているのが確認された。この状態を図13に示した。柱状材1が引き伸ばされており、含有されている薬剤の揮散が促進されている。吊り下げられた防虫材をフックから外したところ、容器の外に長く延びていた紐状材13は端部の輪の部分以外のほとんどが容器に引き込まれ、柱状材1は折り畳まれて、薬剤の揮散は抑制されている状態が確認された。実施例2の防虫材を台の上に置き、紐状材を上に引いて柱状材を引き伸ばし、戻し防止具として洗濯ばさみを用いて紐状材を動かないようにしてそのまま放置したが、柱状材は引き伸ばされた状態のままであった。洗濯ばさみを外すと紐状材の大部分は容器の内部に引き込まれ、柱状材は折り畳まれていた。
実施例2の防虫材においても、使用者は防虫材を吊り下げたり外したりするだけで容易に柱状材から揮散する常温揮散性の防虫化合物の揮散を制御することができ、柱状材1が引き伸ばされセルが開いた状態で蚊、蠅等の防除用防虫材として使用されることが確認された。
実施例1の防虫材の柱状材が引き伸ばされた状態を示す説明図。 比較例の薬剤保持体が拡げられた状態を示す説明図。 他の比較例の薬剤保持体が拡げられた状態を示す説明図。 本発明の柱状容器の展開図。 実施例1の防虫材の薬剤の揮散が促進されているときの形態を示す説明図。 実施例1の防虫材の薬剤の揮散が抑制されているときの形態を示す説明図。 実施例1の防虫材が使用開始前の状態を示す内部模式図。 実施例1の防虫材が使用開始の瞬間を示す内部模式図。 実施例1の防虫材が使用中を示す内部模式図。 実施例1の防虫材の組み立て前の一例を示す展開図。 実施例1の防虫材の組み立て途中の一例を示す説明図。 実施例2の防虫材が使用開始前の状態を示す内部模式図。 実施例2の防虫材が使用中を示す内部模式図。
符号の説明
1 柱状材
2 多孔性シート
3 セル
4 部材
5 柱状容器
6 のり付け部
7 差し込み部
8 凸部
9 開口部
10 天板
11 底板
12 紙帯
13 紐状材
14 係留部
15 板状材

Claims (3)

  1. 常温揮散性の防虫性化合物を含有した多数のセルからなる折り畳み可能な柱状材と該柱状材を内包する多数の開口部を有する柱状容器とからなる防虫材において、該柱状材の上端または下端のいずれか一方が該柱状容器面に固着され、該柱状材のもう一方の端に柱状材の折り畳み防止手段が設けられてなることを特徴とする防虫材。
  2. 該柱状材の上端が該柱状容器の天板面に固着され、該柱状材の下端に設けられた折り畳み防止手段が、柱状材を引き伸ばす重さを有する部材が該柱状材の下端に付されてなることを特徴とする請求項1に記載の防虫材。
  3. 該柱状材の下端が該柱状容器の底板面に固着され、該柱状材の上端に設けられた折り畳み防止手段が、該柱状材の上端と積層された板状材とその板状体に接続され柱状容器の天板の穴を貫通して柱状容器の外部に延びる紐状材と該柱状容器の外部に設けられた係留具とからなることを特徴とする請求項1に記載の防虫材。

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