JP2008050282A - 防虫薬剤放散体 - Google Patents

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Masaki Nishihara
正樹 西原
Keisuke Watanabe
敬介 渡辺
Minoru Ueda
穣 上田
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Sumika Life Tech Co Ltd
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Sumika Life Tech Co Ltd
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Abstract

【課題】製造が容易で、携帯にも便利で、簡単に使用でき、また、同一サイズにあっては従来の平面構造の薬剤放散体に比べてループ形状となっているため蒸散面積を大きくすることができ、その結果防虫効果に優れるとともに、防虫薬剤が皮膚等に直接付着することもなく、安全に使用することができる防虫薬剤放散体を提供する。
【解決手段】常温揮散性を有する殺虫・防虫成分を含有する可撓性の防虫ネットに、殺虫・防虫成分非含有の可撓性の保護ネットを重ねた多層ネットが、防虫ネット面が内側になるように曲げられ、その端部同士を結合したループ状の形状からなっている。
【選択図】図2

Description

本発明は、防虫効果が高く、しかも防虫薬剤が人体に直接接触することのない改良された防虫薬剤放散体に関する。
従来から、常温揮散性(蒸散性)の殺虫・防虫薬剤(以下単に防虫薬剤という)を含有させた熱可塑性樹脂樹脂からなるシートや網状物(ネット)は防虫製品としてよく知られている。
しかし、このような防虫シートや防虫ネットをそのままの状態で使用すると、該シートやネットの人体への接触により防虫薬剤が人体表面に直接付着することがあり、特に手などに付着した場合には、その手を介して防虫薬剤が人体内に取り込まれる恐れがある。
このため、防虫シートや防虫ネットなどの防虫基材を多数の通気孔を設けた樹脂製容器に収容したり、このような防虫基材を防虫薬剤非含有の網状の保護シートで挟持して、防虫シートや防虫ネットなどの防虫基材の人体への直接的な接触を防止し、これにより防虫薬剤が直接人体に付着することを防止する薬剤放散体が知られている。
実用新案登録第3104770号公報
しかし、前者の樹脂製容器においては製造・加工に手間がかかり、また、嵩張りすぎるため、携帯に不便であったり、使用しずらいという問題がある。
また、後者の薬剤放散体は防虫基材と人体との直接接触は防止できるという利点は有しているが、該放散体は平面構造であるため蒸散面積が少なく、防虫効果の点で必ずしも十分とはいえないという問題がある。
本発明は、このような従来技術の問題に鑑みてなされたものであって、製造が容易で、携帯にも便利で、簡単に使用でき、また、同一サイズにあっては従来の平面構造の薬剤放散体に比べてループ形状となっているため蒸散面積を大きくすることができ、その結果防虫効果に優れるとともに、防虫薬剤が皮膚等に直接付着することもなく、安全に使用することができる防虫薬剤放散体を提供するものである。
本発明にかかるループ状防虫薬剤放散体(以下、本発明放散体と称すことがある)は、常温揮散性を有する殺虫・防虫成分(以下、単に殺虫成分ということもある)を含有する可撓性の防虫ネットに、殺虫・防虫成分非含有の可撓性の保護ネットを重ねた多層ネットが、防虫ネット面が内側になるように曲げられ、その端部同士を結合したループ状の形状からなることを特徴とするものである。
本発明放散体は、製造が容易で、携帯にも便利で、簡単に使用でき、また、同一サイズにあっては従来の薬剤放散体に比べて蒸散面積を大きくすることができ、その結果防虫効果に優れるとともに、防虫薬剤が皮膚等に直接付着することもなく安全に使用することができる。
本発明放散体は、常温揮散性を有する殺虫成分を含有する柔軟性のある防虫ネット(1)に、殺虫成分非含有の柔軟性のある保護ネット(2)が重ねられた2層構成からなる多層ネット(図1)を、防虫ネットが内側面、保護ネットが外側面になるように丸め、その端部同士を結合したループ状の形状(図2)からなっている。
ここで、防虫ネットとしては棉、麻、羊毛などの各種天然繊維、アクリル、ポリエステルなどの各種合成繊維あるいはその混紡繊維などを原料としたネットのほか、熱可塑性樹脂を原料としたネットが挙げられるが、とりわけ熱可塑性樹脂から形成される樹脂製ネットが好適に使用される。
かかる熱可塑性樹脂としてはポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン樹脂、エチレンーメチルメタクリレート共重合体、エチレンー酢酸ビニル共重合体、ナイロンなどのポリアミド樹脂、軟質ポリ塩化ビニル樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂などの熱可塑性樹脂やエチレンープロピレンーブタジエンなどオレフィン系エラストマーなどが例示され、ここでいう熱可塑性樹脂とはこのような熱可塑性樹脂やエラストマーを総称するものである。
原料として熱可塑性樹脂を使用する場合、熱可塑性樹脂製ネットとしての柔軟性の調整、殺虫成分の含有率や蒸散速度の調整などを目的として、例えば低密度ポリエチレンと高密度ポリエチレンを適宜の割合で混合したり、オレフィン系樹脂にエチレンーメタクリル酸メチル共重合体を混合するなど、前記熱可塑性樹脂を混合物として利用してもよい。
防虫ネットへの殺虫成分の配合は、殺虫成分をアセトン、エタノール、エーテルなどの揮発性の有機溶媒にその濃度が1〜50重量%程度の範囲となるように溶解させ、この殺虫成分溶液中にあらかじめ製造された各種基材からなるネットを含浸させる方法もあるが、長期間安定して殺虫成分を蒸散させるには、原料として熱可塑性樹脂を使用し、該熱可塑性樹脂中に予め所定量の殺虫成分を直接練りこみ、これを溶融紡糸法などの通常の方法で紡糸し、単繊維のままあるいはこれを撚って糸状にしたのちネット状に編んだり、前記殺虫成分含有の熱可塑性樹脂組成物を回転ダイスを用いた押出成形法などによって直接ネット状に成形する方法が好ましい。
防虫ネットの網の太さ、網目一個当りの面積(網目面積)、網目の形状などは特に制限されず任意であるが、一般的にはネットを構成する網糸の太さは0.01〜3mm程度、好ましくは0.05〜1mm程度であり、網目面積は網目一個当り0.5〜500mm、好ましくは5〜200mmの範囲であり、網目の形状としては長方形、正方形、菱形などの四角形、六角形、円形などが例示される。
防虫ネット中に含有される殺虫成分の量は、殺虫・防虫成分の種類、基材の種類、防虫ネットの形状、放散体として設定される予定使用期間など種々の条件によって異なるが、一般的には防虫ネット中の含量として0.5〜10重量%の範囲である。
かかる目的で使用される常温蒸散性の殺虫成分としては、例えばエンペントリン、トランスフルフリン、メトフルトリン(2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メトキシメチルベンジル 3−(1−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシラート)、プロフルトリン(2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メチルベンジル 3−(1−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシラート)などの常温蒸散性のピレスロイド化合物が挙げられ、これらの中でもメトフルトリン、プロフルトリン、トランスフルスリンが好ましく使用される。
防虫ネットに重ねられる保護ネットは、前記の殺虫成分が含有されていない点を除いては先の防虫ネットと同様のネットが適用されるが、ネット原料は防虫ネットと同一であっても異なっていてもよい。
保護ネットの網の太さ、網目面積、網目の形状などは特に制限されず任意であるが、防護ネットの網目が大きすぎると、保護ネットの網目に例えばヒトの指が入り込んで内側面の防虫ネットに接触し、保護ネットとしての機能が失われるため、網目の大きさとしてはヒトの小指が入り込まない程度の面積、通常100mm以下、好ましくは60mm以下であり、下限は特に制限されないが、通気性を有する程度の網目面積であることが好ましく、通常、0.05mm以上である。
本発明放散体は、このような防虫ネット(1)に保護ネット(2)が重ねられた2層構成からなる多層ネット(5)を、防虫ネットが内側面、保護ネットが外側面になるように丸め、その端部同士を結合したループ状の形状としたものである。
多層ネットの大きさ(平面積)は、使用目的、使用方法、所望の殺虫成分含量などによって任意であり、またその幅と長さの比もループ状としたときの形状に応じて任意である。
かかる多層ネットは、両層を完全に密着固定することなく、単に防虫ネット(1)に保護ネット(2)を重ねた構成からなるが、安定した形状の保持および美観上から、少なくとも両ネットの重なる上下両端部が分離することのないように固定することが好ましい。
この固定方法としては、重なった両ネットの上下両端部をそのまま縫製等により固定したり、重なった状態の上下両端部をいずれか一方の側に折り曲げ、あるいはそれぞれを内側に折り曲げて固定してもよく、あるいは他の布地を帯状にして縁布(3)として固定してもよい。
重なった両ネットの上下両端部をそのまま縫製等により固定する場合、美観上から両ネットの上下両端部がそれぞれループ内になるように2〜10mm程度内側に折り曲げて、縫製や熱融着等により固定することが好ましい。
また、帯状の縁布を使用する場合、その幅は多層ネットの大きさにもよるが、一般的には3〜10mm程度である。
尚、上下いずれか一方または両方の縁布を多層ネットの長さ(ループ状形態における外周長さ)より長くしてループ部分よりはみ出させ、このはみ出た部分を紐部分として本発明放散体を衣服等に取り付ける際の取り付け紐(6)として利用することもできる。
また、多層ネットの幅が広く、重ねられた防虫ネットと保護ネットが中央部分で乖離しやすいような場合には、両ネットの乖離止め(4)として多層ネットの中央部分等任意の個所を、好ましくは長さ方向に線状または帯状に縫製や熱融着等によって両ネットを固定してもよい。
かかる本発明放散体は、防虫ネットが内側面、保護ネットが外側面となるループ状の形状となっているため、ヒトと接触する表面部分は保護ネットで覆われ、かつ防虫ネットに含まれる殺虫成分はループ内空間および保護ネットの網目部分を介して外部に放散されることにより防虫効果が得られ、しかも側面から見た投影面積が同じ放散体では従来の平面的な放散体に比べて防虫ネットの面積(蒸散面積)が広くなっているため、単位時間あたりの防虫薬剤の放散量も多くなり、防虫効果が著しく向上する。
本発明放散体を構成する防虫ネットと保護ネットからなる多層ネットの概念図であり、矢印は重なり方向を示す。 本発明放散体の例を概念図で示したものである。
符号の説明
1 防虫ネット
2 保護ネット
3 縁布
4 乖離止め
5 多層ネット
6 取り付け紐

Claims (1)

  1. 常温揮散性を有する殺虫・防虫成分を含有する可撓性の防虫ネットに、殺虫・防虫成分非含有の可撓性の保護ネットを重ねた多層ネットが、防虫ネット面が内側になるように曲げられ、その端部同士を結合したループ状の形状からなることを特徴とするループ状防虫薬剤放散体。
JP2006226235A 2006-08-23 2006-08-23 防虫薬剤放散体 Pending JP2008050282A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010090047A (ja) * 2008-10-07 2010-04-22 Dainippon Jochugiku Co Ltd 空気清浄機設置用薬剤担持体
JP2019170170A (ja) * 2018-03-27 2019-10-10 株式会社大阪製薬 害虫防除具

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