JP2005223897A - 撮像装置および撮像機能を備えた電子機器 - Google Patents

撮像装置および撮像機能を備えた電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】 簡易な構成で汎用性か高く、かつ合焦した画像を得る。
【解決手段】 デジタルスチルカメラ10内に、撮影光学系12、CCD14、合焦判別部20、領域抽出部22を設ける。そして、CCD14を、光軸Eに垂直な方向に対して所定の角度傾けて配置する。合焦判別部20は、CCD14から読み出された画像信号に基づき、合焦している画像領域を検出する。そして、その画像領域に応じた画像データを合焦画像としてLCD28に表示し、メモリカード32に記録する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、デジタルスチルカメラ、ビデオカメラ、監視カメラ、TV会議用カメラや、撮影機能付き携帯電話等の撮像機能を備えた電子機器に関し、特に、撮像装置の焦点調整に関する。
従来の撮像装置では、焦点調節の方法として、パンフォーカスやオートフォーカス/マニュアルフォーカスが知られている。パンフォーカスの場合、焦点距離の短いレンズを使用し、絞りを小さくすることにより、画面全体における手前の被写体から遠くの被写体まで焦点が合う。一方、オートフォーカス/マニュアルフォーカスの場合、焦点調整用のレンズが撮影光学系に組み込まれており、レンズを光軸に沿って移動させることで焦点調整が行われる。また、広範囲な被写体すべてにピントを合わせて撮影する場合、アオリ撮影が利用される(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−94841号公報(図2)
パンフォーカスの場合、焦点距離が短くなるとともに、絞りを小さく設定しなければならならない。一方、オートフォーカス/マニュアルフォーカスの場合、焦点調整機構を撮影光学系に設ける必要があり、カメラ等の電子機器の構造が複雑になり、コストが掛かるとともに、カメラ付携帯電話など軽薄短小な小型電子機器に組み込むことが難しい。
そこで本発明では、簡易な構成で汎用性か高く、かつ合焦した画像を得ることが可能な撮像装置、撮像方法、およびデジタルカメラ等の撮像機能付き電子機器を提供することを目的とする。
本発明に係る撮像機能付き電子機器は、例えば、デジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ、TV会議用ビデオカメラ、電子内視鏡、カメラ付携帯電話等の様々な撮像機能付き電子機器に適用可能である。電子機器は、被写体像を形成する撮影光学系と、被写体像が形成される受光面を有し、被写体像に応じた画像信号を発生させる撮像素子とを備えており、受光面は、撮影光学系の光軸垂直方向に対し相対的に所定角度で傾斜している。撮像素子を光軸に対して傾斜させてもよく、あるいは、プリズムなどを撮影光学系と撮像素子との間に設け、光路を撮像素子に対して傾斜させてもよい。撮像素子は、撮影中に任意の角度に傾斜できるように可変であってもよいが、あらかじめ撮影距離範囲を定めて撮影すれば合焦画像を得ることが出来ることから、撮影中は撮像素子を固定させるように構成してもよい。
撮像素子は撮影光学系の光軸に対し垂直な面に平行でないため、受光面上に1つの被写体像が全体的に合焦することはなく、各領域において合焦する被写体像(被写体の位置)が異なる。受光面では、撮影光学系からの光軸に沿った距離が近い一方の端部(第1端部)側が、無限遠あるいは所定の遠距離にある被写体に対する結像点に対応し、撮影光学系からの光軸に沿った距離が遠い他方の端部(第2端部)側が、撮影可能な最近点の位置にある被写体に対する結像点に対応する。本発明の撮像機能付き電子機器は、撮像素子から読み出される画像信号に基づき、被写体像の中で実質的に合焦している画像を合焦画像データとして抽出する抽出手段と、合焦画像データをメモリに記録する記録手段と、合焦画像データに従って、合焦画像を表示する表示手段とを備える。例えば、メモリに合焦画像データが記憶され、記録装置等に記憶可能となる。このように合焦画像データを抽出することにより、特別な焦点調整機構を用いることなく、合焦画像がLCDなどに表示され、あるいはメモリカードなどに記録される。抽出手段により得られた合焦画像データは、一時的に専用メモリに格納してもよい。
合焦画像を抽出する方法としては、自動的に合焦領域を検出するのがよい。例えば、抽出手段が、被写体像の中で合焦している領域を検出する合焦判別手段を有するのが望ましい。例えば、コントラスト方式により合焦領域を検出する。
あるいは、あらかじめ抽出領域を定め、撮影者の操作によって合焦画像を得るようにしてもよい。この場合、抽出手段は、遠距離にある被写体を結像させる第1の領域と、近距離にある被写体を結像させる第2の領域とを規定し、第1および第2の領域に結像される被写体像のいずれかを合焦画像データとして選択的に(例えばスイッチ操作などによって)抽出するようにしてもよい。例えば抽出手段は、受光面における一方の端部側に位置し、無限遠を含む遠距離にある被写体を結像させる領域であって、光軸に沿って撮影光学系から相対的に近い無限遠側被写体領域と、受光面における他方の端部側に位置し、最近点を含む近距離にある被写体を結像させる領域であって、光軸に沿って撮影光学系から相対的に遠い最近点側被写体領域と、無限遠側被写体領域と最近点側被写体領域との間の中間にある被写体を結像させる領域である中間被写体領域とを規定し、いずれかの領域に結像される被写体像を合焦画像データとして選択的に抽出する。
本発明の撮像装置は、被写体像を形成する撮影光学系と、被写体像が形成される受光面を有し、被写体像に応じた画像信号を発生させるとともに、受光面が撮影光学系の光軸垂直方向に対し相対的に所定角度で傾斜する撮像素子と、撮像素子から読み出される画像信号に基づき、被写体像の中で実質的に合焦している合焦画像を合焦画像データとして抽出する抽出手段とを備えたことを特徴とする。
本発明の撮像方法は、撮影光学系を介して被写体像を撮像素子の受光面に形成させ、受光面が光軸垂直方向に対し相対的に所定角度で傾斜するように、撮像素子を位置決めし、撮像素子から読み出される画像信号に基づき、被写体像の中で実質的に合焦している合焦画像を合焦画像データとして抽出することを特徴とする。
本発明の撮像装置は、被写体像を形成する撮影光学系と、被写体像が形成される受光面を有し、被写体像に応じた画像信号を発生させるとともに、受光面が、撮影光学系の光軸垂直方向に対し相対的に所定角度で固定された状態で傾斜する撮像素子とを備え、受光面の一方の端部が無限遠あるいは所定の遠距離にある被写体の像点に対応し、他方の端部が撮影可能となる最近点にある被写体の像点に対応するように、撮像素子が傾斜していることを特徴とする。ただし、錯乱円をここでは考慮していない。このような条件のもとに傾斜させることで、被写体距離が広範囲であっても、いずれかの距離にある被写体を合焦画像データとして抽出することができる。例えば、一方の端部が無限遠である場合、撮像素子は少なくとも以下の角度傾斜している。

θ1 =sin-1(Δf/hc
=sin-1((1/hc) × f2/(Lmin−f))

ただし、fは、焦点距離、Δf=f2/(Lmin−f)、hcは、受光面の有効長、Lminは最近点から撮影光学系の主点までの距離を示す。一方、一方の端部が撮影可能な範囲で実質的に最も遠い距離にある点にある被写体の結像点に対応する場合、撮像素子は少なくとも以下の角度傾斜している。

θ1’=sin-1((1/hc)×f2(1/(Lmin−f)−1/(Lmax−f)))

ただし、Lmaxは、所定の遠距離にある点(ここでは、所定遠距離点という)までの被写体距離を示す。
本発明の撮像装置は、被写体像を形成する撮影光学系と、被写体像が形成される受光面を有し、被写体像に応じた画像信号を発生させるとともに、受光面が、撮影光学系の光軸垂直方向に対し相対的に所定角度で固定された状態で傾斜する撮像素子とを備え、受光面において撮影光学系から相対的に遠い一方の端に、遠距離あるいは無限遠距離にある被写体を合焦させるための第1の画像領域と、撮影光学系から相対的に近い他方の端に近距離にある被写体を合焦させるための第2の画像領域とを規定し、第1の画像領域の中心が無限遠あるいは所定の遠距離にある被写体の像点に対応し、第2の画像領域の中心が撮影可能となる最近点にある被写体の像点に対応するように、撮像素子が傾斜していることを特徴とする。例えば、第1の画像領域が、無限遠距離にある被写体を合焦させるための領域であり、第1の画像領域の中心が無限遠にある被写体の結像点に対応する場合、撮像素子が少なくとも以下の角度傾斜している。

θ2=sin-1(Δf/hc−hp
=sin-1((1/(hc−hp)) × f2/(Lmin−f))

ただし、fは、焦点距離、Δf=f2/(Lmin−f)、hcは、受光面の有効長、hpは、第1および第2の画像領域の長さ、Lminは、最近点から撮影光学系の主点までの距離を示す。一方、第1の画像領域が、遠距離にある被写体を合焦させるための領域であり、第1の画像領域の中心が所定の遠距離にある被写体の結像点に対応する場合、撮像素子は少なくとも以下の角度傾斜する。

θ2’=sin-1((1/(hc−hp))
×f2(1/(Lmin−f)−1/(Lmax−f)))

ただし、Lmaxは、所定の遠距離にある所定遠距離点までの被写体距離を示す。
本発明の撮像装置は、被写体像を形成する撮影光学系と、被写体像が形成される受光面を有し、被写体像に応じた画像信号を発生させるとともに、受光面が、撮影光学系の光軸垂直方向に対し相対的に所定角度で固定された状態で傾斜する撮像素子とを備え、受光面の一方の端部が無限遠あるいは所定の遠距離にある被写体の像点に対応し、他方の端部が撮影可能となる最近点にある被写体の像点に対応し、一方の端部における錯乱円が許容錯乱円以下になるように、撮像素子が傾斜していることを特徴とする。例えば、受光面の一方の端部が無限遠にある被写体の結像点に対応する場合、撮像素子が少なくとも以下の角度傾斜している。

θ3=sin-1((Δf/2−d1f/D)(2f+Δf)/((hc−d1)(f+Δf)))

ただし、fは、焦点距離、Δf=f2/(Lmin−f)、hcは、受光面の有効長、Dは、撮影光学系の有効長、d1は、許容錯乱円の径Lminは、最近点から撮影光学系の主点までの距離を示す。一方、受光面の一方の端部が所定の遠距離にある被写体の結像点に対応する場合、撮像素子は少なくとも以下の角度傾斜する。

θ3’=sin-1(((Δf―Δf2)/2−d1(f+Δf)/D)(2f+Δf+Δf2)/((hc−d1)(f+Δf)))

ただし、Δf2=f2/(Lmax−f)、Lmaxは、所定の遠距離にある所定遠距離点までの被写体距離を示す。
本発明の撮像装置は、被写体像を形成する撮影光学系と、被写体像が形成される受光面を有し、被写体像に応じた画像信号を発生させるとともに、受光面が、撮影光学系の光軸垂直方向に対し相対的に所定角度で固定された状態で傾斜する撮像素子とを備え、受光面において撮影光学系から相対的に遠い一方の端に、遠距離あるいは無限遠距離にある被写体を合焦させるための第1の画像領域と、撮影光学系から相対的に近い他方の端に近距離にある被写体を合焦させるための第2の画像領域とを規定し、第1の画像領域の中心が無限遠あるいは所定の遠距離にある被写体の像点に対応し、第2の画像領域の中心が撮影可能となる最近点にある被写体の像点に対応し、第1の画像領域に対応する錯乱円が許容錯乱円以下になるように、撮像素子が傾斜していることを特徴とする。例えば、第1の画像領域が無限遠距離にある被写体を合焦させるための領域であり、第1の画像領域の中心が無限遠にある被写体の結像点に対応する場合、撮像素子が少なくとも以下の角度傾斜している。

θ4=sin-1(((Δf/2−d1f/D)(2f+Δf))
÷((hc−hp−d1)(f+Δf)))

ただし、fは、焦点距離、Δf=f2/(Lmin−f)、hcは、受光面の有効長、hpは、第1および第2の画像領域の長さ、Dは、撮影光学系の有効長、d1は、許容錯乱円の径、Lminは、最近点から撮影光学系の主点までの距離を示す。一方、第1の画像領域が、遠距離にある被写体を合焦させるための領域であり、第1の画像領域の中心が所定の遠距離にある被写体の結像点に対応する場合、撮像素子は少なくとも以下の角度傾斜している。
θ4
=sin-1((((Δf―Δf2)/2−d1(f+Δf)/D)(2f+Δf+Δf2))÷((hc−hp−d1)(f+Δf)))

ただし、Δf2=f2/(Lmax−f)、Lmaxは、所定の遠距離にある所定遠距離点までの被写体距離を示す。
本発明の撮像装置は、被写体像を形成する撮影光学系と、被写体像が形成される受光面を有し、被写体像に応じた画像信号を発生させるとともに、受光面が、撮影光学系の光軸垂直方向に対し相対的に所定角度で固定された状態で傾斜する撮像素子とを備え、受光面の一方の端部が無限遠あるいは所定の遠距離にある被写体の結像点に対応し、他方の端部が撮影可能となる最近点にある被写体の結像点に対応し、両端の錯乱円の径が同一であって、ともに許容錯乱円以下になるように、撮像素子が配置されることを特徴とする。
本発明によれば、簡易な構成で汎用性が高く、かつ合焦した画像を得ることができる。
以下では、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は、第1の実施形態であるデジタルスチルカメラのブロック図である。
デジタルスチルカメラ10は、撮影光学系12、CCD14とを備えており、CPU27はカメラ全体を制御する。カメラ10の鏡筒13内に設けられた撮影光学系12は、フォーカシングレンズのない単焦点レンズとして構成されており、CCD14の受光面14Aに被写体像を形成する。ここでは、撮影光学系12の倍率は通常使用される標準的な値(例えば1/10以下)に定められている。CCD14は、撮影光学系12の光軸Eに直角な方向Lに対し所定角度αだけ傾斜した状態で配置され、受光面14Aの中心14Wは光軸Eを通る。ただし、角度αは微小角度である。受光面14Aの上部については、撮影光学系12の主点Cを通り、光軸Eに垂直な面からの距離が焦点距離f0よりも短く、一方、受光面14Aの下部については、撮影光学系12の主点Cを通り、光軸Eに垂直な面からの距離が焦点距離f0よりも長い。したがって、被写体距離Dに対して相対的にカメラ10に遠い被写体、あるいは相対的に近い被写体も通常合焦可能である。ここでは被写体として、カメラ10の近距離にある矢印Y2と、遠距離にある矢印Y1とを定める。被写体Y1、Y2は、光軸Eからそれぞれ下側、上側へ延びる位置にあり、被写体Y1、Y2の端部が光軸E上に位置するように構図が採られている。
撮影光学系12によって被写体像が受光面14Aに形成されると、光電変換により被写体像に応じた画像信号が発生し、1フレーム分の画像信号は所定時間間隔で順次読み出される。初期処理部15では、読み出された画像信号に対し、増幅処理、色処理などが施され、A/D変換器16では、アナログの画像信号がデジタル画像信号に変換される。デジタル画像信号は、第1メモリ18に格納されると、合焦判別部20および領域抽出部22へ送られる。
合焦判別部20では、送られてきた画像信号に基づき、撮影された被写体像全体の中で合焦している画像領域(以下では、合焦画像領域という)が検出される。そして、領域抽出部22では、合焦判別部20で検出された合焦画像領域に基づき、合焦画像領域に応じた画像データ(以下では、合焦画像データという)が第2メモリ24へ格納される。合焦画像データは、第2メモリ24からLCDドライバ26へ送られ、LCDドライバ26は送られてきた合焦画像データに基づいてLCDを駆動する。これにより、CCD14に形成された被写体像の中の合焦画像領域に応じた画像(以下では、合焦画像という)が、LCD28全体に表示される。
一方、カメラ10のレリーズボタン29が押下されると、図示しないシャッタなどの撮影機構が作動し、1フレーム分の画像信号がCCD14から読み出される。画像信号は、初期処理部15、A/D変換器16において処理され、第1メモリ18に格納される。第1メモリ18から1フレーム分の画像信号が合焦判別部20、領域抽出部22に送られると、合焦画像データが第2メモリ24へ送られる。そして、圧縮処理部30では、合焦画像データに対して圧縮処理が施され、圧縮データがカメラ10に着脱自在なメモリカード32に記録される。
図2〜図6を用いて、本実施形態における撮影操作について説明する。図2(A)、図2(B)は、受光面14に形成される被写体像を示した図である。
遠距離にある被写体Y1は、光軸Eより下方にあるため、受光面14A上の被写体像IY1は、光軸Eよりも上に形成される。一方、近距離にある被写体Y2は、光軸より上方にあるため、受光面14A上の被写体像IY2は、光軸Eよりも下に形成される。受光面14Aでは、撮影光学系12に近い端部14X(以下では、第1端部という)から他方の端部14Y(以下では、第2端部という)に向かって、合焦する被写体象の撮影距離が変化する。すなわち、第1端部14Xに近いほど、遠距離、あるいは無限遠にある被写体の像が合焦し、第2端部14Yに近いほど、近距離、特に撮影可能な最も近い位置(以下、最近点という)にある被写体の像が合焦する。
被写体Y1、Y2が受光面14A上において結像しない場合、表示/記録される被写体像IY1、IY2は、合焦していない、ボケた画像となる。図2(A)は、CCD14の受光面14Aに形成されるとともに第1メモリ18に格納される像AA(以下では、全体被写体像という)を示している。
一方、被写体Y2が相対的にさらに遠い距離に位置している場合(図1では符号“Y’2”で表す)、被写体像IY’2は、合焦した画像となる(図2(B)参照)。なお、CCD14が傾斜しているのに対して被写体Y’2は光軸Eに垂直であるが、傾斜角度αが微小であって撮影光学系12の像倍率が標準的倍率であることから、実質的に被写体像IY’2の全体が合焦する。本実施形態では、撮影したい画像を合焦画像として抽出するため、撮影者がカメラ10の撮影方向、すなわち撮影光学系12の光軸E方向を調整するようにカメラ10を傾斜させる。
図3は、遠距離の被写体に焦点を合わせた時の光路図であり、図4(A)は、撮影により得られる全体被写体像を示した図であり、図4(B)は、表示される画像を示した図である。また、図5は、近距離の被写体に焦点を合わせた時の光路図であり、図6(A)は、撮影により得られる全体被写体像を示した図であり、図6(B)は、表示される画像を示した図である。
図1に示す状態から、図3に示すようにカメラ10の鏡筒13を上方向へ角度β傾けた場合、遠距離にある被写体Y1はCCD14の受光面14A上で合焦する。これにより、受光面14Aに形成されるとともに第1メモリ18に格納される全体被写体像AAにおいて、鮮明な被写体像IY1が形成される(図4(A)参照)。
合焦判別部20では、コントラスト方式により、全体被写体像AAの中で合焦している領域が検出される。ここでは、全体被写体像を副走査方向(縦方向)であるj方向に沿って画像信号の高周波成分、すなわちコントラストが検出される。合焦位置で振幅が最大となり、その前後においては振幅が小さくなることから、例えば、Mライン上で画像信号の高周波成分を検出した場合、区間E1において振幅が最大となり、区間E2における振幅は区間E1に比べて小さい。
周波数成分に基づき、全体被写体像AAの中で高周波成分の振幅が大きい領域FA(以下では、合焦領域という)が規定され、合焦領域FAを抽出するための制御信号が合焦判別部20から領域抽出部22へ送られる。そして、領域抽出部22では、合焦領域FAに応じた画像信号が抽出され、第2メモリ24に格納される。その結果、LCD28には、合焦領域の画像が表示される(図4(B)参照)。
一方、カメラ鏡筒13を図1の状態から下方へ所定角度γ傾けた場合(図5参照)、近距離にある被写体Y2の結像面は、CCD14の受光面14Aに一致する。このため、第1メモリ18に格納される全体被写体像AAの中で、第2の像IY2は鮮明な像として形成される(図6(A)参照)。そして、全体被写体像AAの中で合焦している合焦領域FAが検出され、合焦領域FAにおける画像(合焦画像)がLCD28全体に表示される(図6(B)参照)。
このように第1の実施形態によれば、カメラ10には、合焦判別部20、領域抽出部22が設けられており、CCD14は、光軸Eに垂直な面に対して所定角度だけ傾斜するように位置決めされている。そして、撮影者がカメラ10を傾けることにより、表示させたい被写体像が合焦画像として表示、あるいは記録される。なお、撮像素子は傾斜調整手段を設け、ユーザにより撮像素子が角度調整可能なように構成してもよい。
次に、図7、8を用いて、第2の実施形態である撮像装置について説明する。第2の実施形態では、第1の実施形態と異なり、あらかじめ抽出される画像領域が定められている。
図7は、第2の実施形態である撮像装置のブロック図である。図8は、CCDの受光面を示した図である。第2実施形態の撮像装置は、動画像を外部機器へ出力するための装置である。
撮像装置10’には、領域抽出部22が設けられるとともに、表示装置41、記録装置45が接続されている。CCD14’の受光面14A上には、あらかじめ抽出される領域が定められている。CCD14には、遠距離にある被写体用の抽出領域14K、近距離にある被写体用の抽出領域14N,中間にある被写体の抽出領域14Mが規定されている。ユーザは、撮影しようとする被写体までの距離を考慮し、撮影距離設定スイッチ31の操作によりいずれかの領域を抽出領域として設定する。ユーザは表示させたい被写体を設定された抽出領域に収まるように、撮像装置を光軸Eに関して上下に傾ける。
CCD14から順次画像信号が読み出されると、領域抽出部22では、CCD14から読み出された画像信号に基づき、設定された画像領域に応じた合焦画像データが抽出され、第2メモリ24へ送られる。第2メモリ24から合焦画像データが読み出されると、外部の表示装置41へ送られる。ユーザは、表示させたい被写体像が合焦しているか確認しながら、撮像装置10の傾斜角度を調整する。そして、スイッチ29が操作されると、合焦画像データが記録装置45へ送られる。
以下では、図9〜図19を用いて、CCDの受光面をできるだけ光軸Eの垂直方向により近づけた状態で(できるだけ撮像素子を傾けない状態で)配置できるように、CCDの最小傾斜角度を考える。
まず、図9を用いて、第3の実施形態である撮像装置について説明する。第3の実施形態では、錯乱円を考慮しない時のCCDの最小傾斜角度条件を求める。撮像装置の構成は、第1の実施形態の撮像装置と同じである。
図9は、CCDの配置を示した図である。受光面14Aの第1端部14X,第2端部14Yに関し、上方にある第1端部14Xを無限遠にある被写体の結像点とし、第2端部14Yを撮影可能な最近距離にある被写体(以下、最近点という)の結像点とする条件を考える。すなわち、無限遠から最近点までの範囲に存在する被写体の像が少なくとも受光面14Aの所定領域において合焦するためのCCD14の最小傾斜角度条件を求める。
焦点距離を「f」、光軸Eに沿った第1端部14Xと第2端部14Yとの距離を「Δf」、被写体Y3の光軸Eからの高さを「H」,被写体Y3の光軸Eとの交点を「S2」,被写体Y3の頂点を「S1」、撮影光学系12の主点を「C」、CCD14を傾斜させずに光軸Eに垂直に配置した場合の最近点の結像面を「KK」,被写体Y3の頂点S1の直線KK上における結像点を「H1」,直線KKと光軸Eとの交点を「H2」,被写体Y3の頂点S1の上限光線ULと光軸Eと垂直な主平面MMとの交点を「C1」、上限光線ULと光軸Eとの交点を「FD」、光軸Eから結像点H1までの距離を「h」、そして、主点Cと最近点にある被写体Y3との距離である最短撮影距離を「Lmin」と規定する。CCD14の第1端部14Xは、焦点面FS上に位置決めされており、CCD14の受光面14Aの傾斜角度をここでは「θ1」と表す。
点C,S1、S2を頂点とする三角形と点C,H1、H2を頂点とする三角形の相似関係により、以下の式が満たされる。

H/Lmin=h/(f+Δf) ・・・(1)

また、点C,C1、FDを頂点とする三角形と点H2、H1、FDを頂点とする三角形の相似関係により、以下の式が満たされる。

H/f=h/Δf ・・・(2)

(1)、(2)式より、Δfが以下の式により算出される。

Δf=f2/(Lmin−f) ・・・(3)
ここで、受光面14Aの有効長を「hc」で表すと、θ1は以下の関係式を満たす。

sinθ1=Δf/hc ・・・(4)

(4)式から、θ1は以下の式によって求められる。

θ1 =sin-1(Δf/hc
=sin-1((1/hc) × f2/(Lmin−f)) ・・・(5)
CCD14をθ1以上傾斜させた場合、無限遠の結像点と最近点の結像点は、受光面14Aの有効長hc内に収まる。したがって、少なくともθ1以上の傾斜角度でCCD14を配置することで、合焦画像を記録、表示することができる。
次に、図10を用いて、第4の実施形態である撮像装置について説明する。第4の実施形態では、抽出領域の中心が無限遠および最近点の結像点として規定された時のCCDの最小傾斜角度条件を求める。撮像装置の構成は、第2の実施形態の撮像装置と同じである。
図10は、抽出領域を考慮したCCDの配置を示した図である。ここでは、第2実施形態で示したように、第1端部14X、第2端部14Y側にそれぞれ遠距離用の抽出領域FA1、近距離用の抽出領域FA2を規定し、各抽出領域の中心が無限遠、あるいは最近点の像に対応させる。このように設定することにより、各抽出領域内における像の鮮明度合いが均一化するとともに、その中心から上下方向に沿って像の鮮明度合いが対称的になる。
受光面14A上において、両端側に位置する部分領域FA1、FA2の長さを「hp」、部分領域FA1、FA2の中心位置をそれぞれ「HC1」、「HC2」、受光面14Aの傾斜角度をθ2と表した場合、θ2は(4)式の代わりに以下の関係式を満たす。

sinθ2=Δf/(hc−2×hp/2)=Δf/(hc−hp) ・・・(6)

従って、θ2は以下の式で求められる。

θ2=sin-1(Δf/(hc−hp))
=sin-1(1/(hc−hp) × f2/(Lmin−f)) ・・・(7)
次に、図11〜図13を用いて、第5の実施形態である撮像装置について説明する。第5の実施形態では、許容錯乱円を考慮するとともに、受光面の中心位置が光軸に沿ってΔf/2に距離にある場合のCCDの最小傾斜角度条件を求める。撮像装置の構成は、第1の実施形態と同じである。
図11は、錯乱円が生じた時のCCDの配置を示した図であり、図12は、無限遠側の錯乱円を考慮したCCDの配置を示した図であり、図13は、図12の撮影光学系付近を拡大した図である。まず、受光面14Aの両端を無限遠、最近点の像点となるように規定し,焦点深度、すなわち像のボケがないと視覚的に許容される許容錯乱円を考慮する。
図11には、第1端部14X、第2端部14Yにそれぞれ無限遠および最近点の結像点と一致した状態の受光面14Aの配置を破線で示しており、その状態から光軸Eに垂直な方向へ姿勢を変えることによって生じる錯乱円c1、c2が表されている。CCD14の受光面14Aの第1端部14X近傍における錯乱円の径を「d1」、第2端部14Y近傍における錯乱円の径を「d2」と表した場合、錯乱円c1、c2の径d1、d2が許容錯乱円の径以下になるCCD14の傾斜角度の条件を求める(図12参照)。ただし、受光面14Aの中心位置14Wが光軸Eに沿ってΔf/2に距離にあるようにCCD14が配置された状態での傾斜角度の条件を求める。
受光面14Aの中心位置14Wが光軸Eに沿ってΔf/2に距離にある場合、錯乱円d1は錯乱円d2より大きい(d1>d2)。したがって、以下では、錯乱円d1が許容錯乱円以下になるCCD14の傾斜角度の条件を求める。
図12に示すように、受光面14Aの傾斜角度を「θ3、」撮影光学系12の有効径を「D」,焦点面FSと第1端部14Xとの光軸Eに沿った距離を「g」、上限光線ULと光軸Eに対する角度を「φ」、上限光線ULと受光面14Aとの交点を「14Z」と、上限光線ULと主点面MMとの交点である上限点を「12X」,主点面MMにおいて下限光線DLとの交点である下限点を「12Y」、受光面14Aに平行であって、下限点12Yを通る平行直線を「JJ」、上限光線ULと平行直線JJとの交点を「JL」、撮影光学系12の下限点12Yと交点JLとの距離を「D1」、第1端部14Xを通り光軸Eに垂直な直線を「JK」と規定する。
上限光線ULと下限光線DLとの交点を「PQ」と表した場合、点JL、12Y、PQを頂点とする三角形と、点14Z、14X、PQを頂点とする三角形との相似関係により、以下の式が満たされる。すなわち、d1とD1との比率と等しい、PQと14Xとを結んだ直線とPQと12Yとを結んだ直線の比率がgとfとの比率に等しいことから(8)式が得られる。

1:D1=g:f ・・・(8)

(8)式により、錯乱円c1の径d1は次式によって求められる。

1=g/f×D1 ・・・(9)
さらに、図13に示すように、上限点12Xを通り光軸Eに平行な直線MNと平行直線JJとの交点を「XX」、交点XXを通り主平面MMに平行な直線MSと上限光線ULとの交点を「YY」と規定し、直線JJにおける点12Yと交点XXとの距離を「D2」、直線MN上における点12Xと点XXとの距離を「D3」、直線MS上における点XXと点YYとの距離を「D4」と表した場合、以下の関係式が満たされる。

2=D/cosθ3 ・・・(10)

3=Dtanθ3 ・・・(11)

4=D3tanφ ・・・(12)
一方、点JL、XX、YYを頂点とする三角形と、点JL、12Y、12Xを頂点とする三角形との相似関係により、以下の式が満たされる。

D:D4=D1:(D2−D1) ・・・(13)

(13)式より、D1は以下の式により求められる。

1=D/(sinθ3×tanφ+cosθ3) ・・・(14)

(9)式に(14)式を代入することにより、d1が以下の式で求められる。

1=(gD/f)× 1/(sinθ3×tanφ+cosθ3)・・・(15)
上限光線ULと、光軸Eに垂直な直線JKとの交点を「PX」とし、直線JK上における点PXと第1端部14Xとの距離を「h1」と規定した場合、点PQ、12Y、12Xを頂点とする三角形と、点PQ、14X、PXを頂点とする三角形の相似関係から、以下の式が満たされる。

1:D=g:f ・・・(16)

(16)式より、h1は以下の式で求められる。

1=(g/f)×D ・・・(17)

また、交点PXを通り光軸Eに平行な直線を「JM」、上限点12Xとの主点面MMに沿った距離差を「D5」とした場合、φは以下の式を満たす。

tanφ=D5/(f+g) ・・・(18)
一方、直線JKと光軸Eとの交点を「ST」と規定した場合、交点14Xと交点STの距離は、以下の式を満たす。

5+D/2+h1=(hc/2)×cosθ3 ・・・(19)

従って、D5は以下の式で求められる。

5=(hc/2)×cosθ3−h1−D/2 ・・・(20)

(20)式を(18)式に代入すると、

tanφ=((hc/2)×cosθ3−h1−D/2)/(f+g)
・・・(21)

さらに、(17)式を(21)式に代入することにより、tanφは以下で表される。

tanφ=((hc/2)×cosθ3−gD/f−D/2)/(f+g)
・・・(22)
Δfは(3)式により求められることから、(15)式に(3)式、(20)式を代入してΔf、φを消去すると、以下の式が導かれる。

sinθ3×(hc/2 × cosθ3−D(g/f+1/2))/(f+g)
+cosθ3=gD/fd1 ・・・(23)
点14X、14W、STを頂点とする三角形に基づき、gとΔfとは以下の関係式を満たす。

g=(Δf−hc×sinθ3)/2 ・・・(24)

よって、(24)式によって(23)式からgを消去すると、以下の式が導かれる。

K+L=M ・・・(25)

ただし、

K=(D/fd1)×(hcsin2θ3−2Δf×hcsinθ3+Δf2)/4
L=((1/d1+sinθ3/f)×D−cosθ3)×(Δf−hcsinθ3)/2
M=sinθ3(hccosθ3−D)/2+fcosθ3
CCD14の傾斜角度は微小と仮定できることから、以下の条件式が導かれる。

cosθ3≒1、sin2θ3≒0 ・・・(26)

したがって、(25)式から、θ3は以下の式によって算出される。

θ3=sin-1((Δf/2−d1f/D)(2f+Δf)/((hc−d1)(f+Δf)))
・・・(27)

ただし、(3)式より、Δf=f2/(Lmin−f)を満たす。また、錯乱円の最大径d1、すなわち許容錯乱円の径は、撮影光学系12、CCD14の画素数、サイズ等に従って定められる。
(27)式より求められる角度θ3は、傾斜最小角度を示す。すなわち、θ3以下の傾斜角度でCCD14を配置した場合、許容錯乱円以上の径をもつ錯乱円が形成されることになり、ボケた画像が形成されてしまう。
例えば、受光面14Aの有効長hc=5.4mm、焦点距離f=5.4mm、最短撮影距離Lmin=300.0mm(遠方距離=∞)、撮影光学系12のFナンバーf/D=2.8、錯乱円の径d1の最大径=許容錯乱円の径=0.009mmと規定した場合、(27)式より、θ3が求められる。

θ3=0.5117° ・・・(28)

ただし、許容錯乱円の径d1は、CCD14の1ライン分の画素数が1800、画素ピッチ間隔が3μmであるときの値である。
次に、第6の実施形態である撮像装置について説明する。第6の実施形態では、焦点深度を考慮した傾斜角度の条件として、抽出領域の中心の一方が最近点のボケ像の端点となる場合の傾斜角度を求める。上述したように、hcの代わりに(hc−hp)を代入すればよいことから、このときの傾斜角度をθ4とすると、

θ4=sin-1(((Δf/2−d1f/D)(2f+Δf))
÷((hc−hp−d1)(f+Δf))) ・・・(29)

(θ4>θ3
次に、図14を参照して、第7の実施形態である撮像装置について説明する。第7の実施形態では、受光面の両端における錯乱円の径が同一である場合のCCDの最小傾斜角度条件を求める。
図14は、錯乱円の径が同一であるときのCCDの配置を示した図である。無限遠(第1端部14X)側の錯乱円の径d1と最近点(第2端部14Y)側の錯乱円の径d2が等しい場合、受光面14Aの有効長hcの中心14Wは、第1〜第4実施形態と異なり、直線FSから光軸Eに沿ってΔf/2の位置にない。ここでは、第1端部14Xを通る直線JKと光軸Eとの交点STと焦点面FSとの距離を「g1」、第2端部14Yを通り光軸Eに垂直な直線KKから最近点の結像点のある直線JSまでの距離を「g2」とする。また、CCD14の受光面14Aの傾斜角度をθ5、無限遠(第1端部14X)側へ進む光の上限光線ULと直線JMとのなす角、すなわち、第3、4実施形態におけるφに相当する角度を「φ1」、そして、光軸Eと最近点(第2端部14Y)側へ進む光の上限光線TLとのなす角を「φ2」と規定する。
一方、CCD14の受光面14Aに平行な直線JJと、最近点(第2端部14Y)側へ進む上限光線TLに沿って撮影光学系12の上限点12Xから延びる直線TTとの交点を「JQ」とした時、撮影光学系12の下限点12Yと交点JQとの距離を「D’2」と規定する。また、主点面MMと交点JQとの距離を「D’3」と、光軸Eに平行で上限点12Xを通る直線MNから交点JQまでの距離を「D’4」と規定する。さらに、上限光線TLと直線KKとの交点を「US」とし、光軸Eに平行であって交点USを通る直線を「MR」とした時、直線MRから撮影光学系12の下限点12Yまでの距離を「D’5」と規定する。
上限光線TLと受光面14Aの交点を「TM」、直線JS上における最近点の結像点を「TN」とした場合、TN、TM、14Yを頂点とする三角形と、TN、JQ、12Yを頂点とする三角形との相似関係により、以下の式が満たされる。

2:D’2=g2:(f+Δf) ・・・(30)

したがって、d2は以下の式により求められる。

2=g2D’2/(f+Δf) ・・・(31)
一方、主平面MM上にあって、撮影光学系12の上限点12Xから距離D’4にある点を「JU」とした場合、12Y、JQ、JUを頂点とする直角三角形に基づき、以下の式が導かれる。

D’2cosθ5=D+D’4
=D+D’2sinθ5×tanφ2 ・・・(32)

(32)式により、D’2は、以下の式で求められる。

D’2=D/(cosθ5−sinθ5×tanφ2) ・・・(33)

(33)式を(31)式に代入することにより、d2は以下の式で求められる。

2=g2/(f+Δf) × D/(cosθ5−sinθ5tanφ2
・・・(34)
点USと第2端部14Yとの距離を「h2」とした場合、次に、TN、US、14Yを頂点とする三角形と、TN、12X、12Yを頂点とする三角形との相似関係により、以下の式が満たされる。

2:D=g2:(f+Δf) ・・・(35)

したがって、

2=g2D/(f+Δf) ・・・(36)
ここで、主平面MM上にあって直線MRとの交点を「JX」とした場合、US、JX、12Xを頂点とする直角三角形から、以下の式が導かれる。

tanφ2=(D+D’5)/(f+Δf−g2) ・・・(37)

ここで、D’5は以下の式により求められる。

D’5=(hc/2)cosθ5−D/2−h2 ・・・(38)

したがって、(36)を代入した(38)式を(37)式に代入することにより、以下の式が導かれる。

tanφ2=((hc/2)cosθ5−g2D/(f+Δf)+D/2)
÷(f+Δf−g2) ・・・(39)
第1端部14Xを通り光軸Eに平行な直線JWと直線KKとの交点を「JZ」とした場合、14Y、14X、JZを頂点とする直角三角形に基づき、以下の式が導かれる。

csinθ5=Δf−g1−g2 ・・・(40)
一方、第3、第4実施形態における(15)、(22)式に従い、d1、φ1は以下の式によって求められる。

1=(g1D/f) × 1/(sinθ5×tanφ1+cosθ5
・・・(41)

tanφ1=((hc/2)×cosθ5−g1D/f−D/2)/(f+g1
・・・(42)
また、上述した条件より、

1=d2 ・・・(43)
したがって、(34)、(39)、(40)、(41)、(42)、(43)式を満たすθ5が、d1、d2を許容錯乱円の径以下にする最小限度角度である。
次に、図15を用いて、第8の実施形態について説明する。第8の実施形態では、第3の実施形態と異なり、被写体が無限遠でなく所定の遠距離にある被写体を撮影する際、錯乱円を考慮しないCCDの最小傾斜角度条件を求める。それ以外の構成は、第3の実施形態と同じである。
図15は、CCDの配置を示した図である。被写体Y4の光軸Eからの高さを「H’」、被写体Y4の頂点を「T1」、被写体Y4と光軸Eとの交点を「T2」、第1端部14Xを通り光軸Eに垂直な直線を「JK’」、被写体Y4の頂点T1の直線JK’上における結像点を「H3」、光軸Eから結像点H3までの距離を「h’」、被写体Y4の下限光線DLと主平面MMとの交点を「C2」と規定する。また、焦点面FSから光軸Eに沿ってCCD14の第1端部14Xまでの距離を「Δf2」、CCD14の傾斜角度を「θ1’」と定める。遠方撮影距離「Lmax」は、被写体Y4が焦点面FSから所定距離Δf2後方で結像する場合の被写体距離を示す。
第3の実施形態と同様に、点C,S1、S2を頂点とする三角形と点C,H1、H2を頂点とする三角形の相似関係と、点C,C1、FDを頂点とする三角形と点H2、H1、FDを頂点とする三角形の相似関係により、以下の式が満たされる。


H/Lmin=h/(f+Δf) ・・・(44)

H/f=h/Δf ・・・(45)

これにより、Δfが以下の式で表される。

Δf=f2/(Lmin−f) ・・・(46)
一方、直線JK’と光軸Eとの交点を「H2’」とした場合、点C,T1、T2を頂点とする三角形と点C,H3、H2’を頂点とする三角形の相似関係により、以下の式が満たされる。

H’/Lmax=h’/(f+Δf2) ・・・(47)

また、点C,C2、FDを頂点とする三角形と点H2’、H3、FDを頂点とする三角形の相似関係により以下の式が満たされる。

H’/f=h’/Δf2 ・・・(48)
(47)、(48)式により、以下の式が導かれる。

Δf2=f2/(Lmax−f) ・・・(49)

また(4)式と同様に、θ1’は以下の関係式を満たす。

sinθ1’=(Δf―Δf2)/hc ・・・(50)

(50)式から、θ1’は以下の式によって求められる。

θ1 =sin-1((Δf−Δf2)/hc
=sin-1((1/hc)×f2(1/(Lmin−f)−1/(Lmax−f)))
・・・(51)

なお、頂点が第1端部14Xに結像する被写体Y4’は破線で示されている。
次に、第9の実施形態である撮像装置について説明する。第9の実施形態は、第4の実施形態に対応しており、抽出領域の中心が所定の遠距離点および最近点の結像点として規定された時のCCDの最小傾斜角度条件を求める。
図16は、抽出領域を考慮したCCDの配置を示した図である。第4の実施形態と同様、θ2’は(4)式の代わりに以下の関係式を満たす。

sinθ2’=(Δf―Δf2)/(hc−hp) ・・・(52)

従って、θ2’は以下の式で求められる。

θ2’=sin-1((1/(hc−hp))
×f2(1/(Lmin−f)−1/(Lmax−f))) ・・・(53)
次に、第10の実施形態である撮像装置について説明する。第10の実施形態は、第5の実施形態に対応しており、許容錯乱円を考慮する。ただし、遠距離点の結像面が焦点面FSから所定距離だけ後方に位置する。
図17は、錯乱円が生じる時のCCDの配置を示した図であり、図18は、遠距離点側の錯乱円を考慮したCCDの配置を示した図であり、図19は、図17の撮影光学系付近を拡大した図である。受光面14Aの両端を遠近点、最近点の像点となるように規定し,焦点深度、すなわち像のボケがないと視覚的に許容される許容錯乱円を考慮する。
図17では、錯乱円c1、c2の径d1、d2がそれぞれ第1端部14X、第2端部14Y近傍に生じており、受光面14Aは、光軸Eに沿って焦点面FSから距離(Δf+Δf2)/2だけ後方に中心位置14Wが位置するように配置される。
第5の実施形態と同様に、点JL、12Y、PQを頂点とする三角形と、点14Z、14X、PQを頂点とする三角形との相似関係により、以下の式が満たされる。

1:D1’=g:f+Δf2 ・・・(54)

(54)式から、錯乱円の径d1は次式によって求められる。

1=g/(f+Δf2)×D1’ ・・・(55)
また、第5の実施形態同様に、以下の関係式が満たされる。

2’=D/cosθ3’ ・・・(56)

3’=Dtanθ3’ ・・・(57)

4’=D3’tanφ’ ・・・(58)
点JL、XX、YYを頂点とする三角形と、点JL、12Y、12Xを頂点とする三角形との相似関係により、以下の式が満たされる。

D:D4’=D1’:(D2’−D1’) ・・・(59)

(58)式より、D1’は以下の式により求められる。

1’=D/(sinθ3’×tanφ’+cosθ3’) ・・・(60)

(55)式に(60)式を代入することにより、d1が以下の式で求められる。

1=(gD/(f+Δf2))× 1/(sinθ3’×tanφ’+cosθ3’)
・・・(61)
第5の実施形態と同様、点PQ、12Y、12Xを頂点とする三角形と、点PQ、14X、PXを頂点とする三角形の相似関係から、以下の式が満たされる。

1’:D=g:(f+Δf2) ・・・(62)

また、h1’、tanφ’は、以下の式により求められる。

1’=(g/(f+Δf2))×D ・・・(63)

tanφ’=D5’/(f+Δf2+g) ・・・(64)
第5の実施形態同様、D5’、tanφ’は以下の式により求められる。

5’=(hc/2)×cosθ3’−h1−D/2 ・・・(65)

tanφ’=((hc/2)×cosθ3’−gD/(f+Δf2)−D/2)
/(f+Δf2+g)
・・・(66)
そして、Δf、φ’を消去することにより、以下の式が導かれる。

sinθ3’×(hc/2 × cosθ3’−gD/(f+Δf2)−D/2)
/(f+Δf2+g)+cosθ3’=gD/(f+Δf2)d1
・・・(67)
gとΔf、Δf2は以下の関係式を満たす。

g=(Δf−Δf2−hcsinθ3’)/2 ・・・(68)

したがって、以下の式が導かれる。

K’+L’=M’ ・・・(69)

ただし、

K’=((D/(f+Δf2)×d1))×g2
L’=((1/d1+sinθ3’/(f+Δf2))×D−cosθ3’)×g
M’=sinθ3’(hccosθ3’−D)/2+(f+Δf2)cosθ3
cosθ3’≒1、sin2θ3’≒0 であることから、 θ3’は以下の式によって算出される。

θ3’=sin-1(((Δf―Δf2)/2−d1(f+Δf)/D)(2f+Δf+Δf2)/
((hc−d1)(f+Δf)))
・・・(70)
例えば、電子内視鏡に適用される撮像装置を考慮し、受光面14Aの有効長hc=5.4mm、焦点距離f=4.0mm、最短撮影距離Lmin=10.0mm、所定遠距離点までの距離Lmax=50.0mm,撮影光学系12のFナンバーf/D=8.0、錯乱円の径d1の最大径=許容錯乱円の径=0.009mmと規定した場合、(70)式により、θ3’が求められる。

θ3’=18.58° ・・・(71)
次に、第11の実施形態である撮像装置について説明する、第11の実施形態では、第6の実施形態と同様に、抽出領域の中心の一方が最近点のボケ像の端点となる場合の傾斜角度を求める。この場合、傾斜角度θ4’は以下の式により求められる。

θ4’=
sin-1((((Δf―Δf2)/2−d1(f+Δf)/D)(2f+Δf+Δf2))÷((hc−hp−d1)(f+Δf)))
・・・(72)
第1の実施形態であるデジタルスチルカメラのブロック図である。 受光面に形成される被写体像を示した図である。 遠距離の被写体に焦点を合わせた時の光路図である。 撮影により得られる全体被写体像と表示される画像を示した図である。 近距離の被写体に焦点を合わせた時の光路図である。 撮影により得られる全体被写体像と表示される画像を示した図である。 第2の実施形態である撮像装置のブロック図である。 第2の実施形態におけるCCDの受光面を示した図である。 第3の実施形態におけるCCDの配置を示した図である。 第4の実施形態における抽出領域を考慮したCCDの配置を示した図である。 第5の実施形態における錯乱円が生じた時のCCDの配置を示した図である。 第5の実施形態における無限遠側の錯乱円を考慮したCCDの配置を示した図である。 第5の実施形態における図12の撮影光学系付近を拡大して示した図である。 第7の実施形態における錯乱円の径が同一であるときのCCDの配置を示した図である。 第8の実施形態におけるCCDの配置を示した図である。 第9の実施形態における抽出領域を考慮したCCDの配置を示した図である。 第10の実施形態における錯乱円が生じた時のCCDの配置を示した図である。 第10の実施形態における遠距離点側の錯乱円を考慮したCCDの配置を示した図である。 第10の実施形態における図17の撮影光学系付近を拡大して示した図である。
符号の説明
12 撮影光学系
14 CCD(撮像素子)
14A 受光面
20 合焦判別部
22 領域抽出部
27 CPU
28 LCD(表示手段)
32 メモリカード(メモリ)

Claims (19)

  1. 被写体像を形成する撮影光学系と、
    前記被写体像が形成される受光面を有し、前記被写体像に応じた画像信号を発生させるとともに、前記受光面が、前記撮影光学系の光軸垂直方向に対し相対的に所定角度で傾斜する撮像素子と、
    前記撮像素子から読み出される画像信号に基づき、前記被写体像の中で実質的に合焦している画像を合焦画像データとして抽出する抽出手段と、
    前記合焦画像データをメモリに記録する記録手段と、
    前記合焦画像データに従って、前記合焦画像を表示する表示手段と
    を備えることを特徴とする撮像機能付き電子機器。
  2. 前記抽出手段が、前記被写体像の中で合焦している領域を検出する合焦判別手段を有することを特徴とする請求項1に記載の撮像機能付き電子機器。
  3. 前記抽出手段が、
    遠距離にある被写体を結像させる第1の領域と、近距離にある被写体を結像させる第2の領域とを規定し、
    前記第1及び第2の領域に結像される被写体像のいずれかを合焦画像データとして選択的に抽出することを特徴とする請求項1に記載の撮像機能付き電子機器。
  4. 前記抽出手段が、
    前記受光面における一方の端部側に位置し、無限遠を含む遠距離にある被写体を結像させる領域であって、光軸に沿って前記撮影光学系から相対的に近い無限遠側被写体領域と、
    前記受光面における他方の端部側に位置し、最近点を含む近距離にある被写体を結像させる領域であって、光軸に沿って前記撮影光学系から相対的に遠い最近点側被写体領域と、
    前記無限遠側被写体領域と前記最近点側被写体領域との間の中間にある被写体を結像させる領域である中間被写体領域とを規定し、
    いずれかの領域に結像される被写体像を合焦画像データとして選択的に抽出することを特徴とする請求項1に記載の撮像機能付き電子機器。
  5. 被写体像を形成する撮影光学系と、
    前記被写体像が形成される受光面を有し、前記被写体像に応じた画像信号を発生させるとともに、前記受光面が前記撮影光学系の光軸垂直方向に対し相対的に所定角度で傾斜する撮像素子と、
    前記撮像素子から読み出される画像信号に基づき、前記被写体像の中で実質的に合焦している合焦画像を合焦画像データとして抽出する抽出手段と
    を備えたことを特徴とする撮像装置。
  6. 撮影光学系を介して被写体像を撮像素子の受光面に形成させ、
    前記受光面が光軸垂直方向に対し相対的に所定角度で傾斜するように、前記撮像素子を位置決めし、
    前記撮像素子から読み出される画像信号に基づき、前記被写体像の中で実質的に合焦している合焦画像を合焦画像データとして抽出することを特徴とする撮像方法。
  7. 被写体像を形成する撮影光学系と、
    前記被写体像が形成される受光面を有し、前記被写体像に応じた画像信号を発生させるとともに、前記受光面が、前記撮影光学系の光軸垂直方向に対し相対的に所定角度で固定された状態で傾斜する撮像素子とを備え、
    前記受光面の一方の端部が無限遠あるいは所定の遠距離にある被写体の結像点に対応し、他方の端部が撮影可能となる最近点にある被写体の結像点に対応するように、前記撮像素子が傾斜していることを特徴とする撮像装置。
  8. 前記受光面の一方の端部が無限遠にある被写体の結像点に対応し、
    前記撮像素子が少なくとも以下の角度傾斜していることを特徴とする請求項7に記載の撮像装置。

    θ1 =sin-1(Δf/hc
    =sin-1((1/hc) × f2/(Lmin−f))

    ただし、fは、焦点距離、Δf=f2/(Lmin−f)、hcは、受光面の有効長、Lminは最近点から撮影光学系の主点までの距離を示す。
  9. 前記受光面の一方の端部が所定の遠距離にある被写体の結像点に対応し、前記撮像素子が少なくとも以下の角度傾斜していることを特徴とする請求項7に記載の撮像装置。

    θ1’=sin-1((1/hc)×f2(1/(Lmin−f)−1/(Lmax−f)))

    ただし、fは焦点距離、Δf=f2/(Lmin−f)、hcは受光面の有効長、Lminは最近点から撮影光学系の主点までの距離を示す。また、Lmaxは、所定の遠距離にある所定遠距離点までの被写体距離を示す。
  10. 被写体像を形成する撮影光学系と、
    前記被写体像が形成される受光面を有し、前記被写体像に応じた画像信号を発生させるとともに、前記受光面が、前記撮影光学系の光軸垂直方向に対し相対的に所定角度で固定された状態で傾斜する撮像素子とを備え、
    前記受光面において前記撮影光学系から相対的に遠い一方の端に、遠距離あるいは無限遠距離にある被写体を合焦させるための第1の画像領域と、前記撮影光学系から相対的に近い他方の端に近距離にある被写体を合焦させるための第2の画像領域とを規定し、
    前記第1の画像領域の中心が無限遠あるいは所定の遠距離にある被写体の結像点に対応し、前記第2の画像領域の中心が撮影可能となる最近点にある被写体の結像点に対応するように、前記撮像素子が傾斜していることを特徴とする撮像装置。
  11. 前記第1の画像領域が、無限遠距離にある被写体を合焦させるための領域であり、
    前記第1の画像領域の中心が無限遠にある被写体の結像点に対応し、前記撮像素子が少なくとも以下の角度傾斜していることを特徴とする請求項10に記載の撮像装置。

    θ2=sin-1(Δf/hc−hp
    =sin-1((1/(hc−hp)) × f2/(Lmin−f))

    ただし、fは、焦点距離、Δf=f2/(Lmin−f)、hcは、受光面の有効長、hpは、第1および第2の画像領域の長さ、Lminは、最近点から撮影光学系の主点までの距離を示す。
  12. 前記第1の画像領域が、遠距離にある被写体を合焦させるための領域であり、
    前記第1の画像領域の中心が所定の遠距離にある被写体の結像点に対応し、前記撮像素子が少なくとも以下の角度傾斜していることを特徴とする請求項10に記載の撮像装置。


    θ2’=sin-1((1/(hc−hp))
    ×f2(1/(Lmin−f)−1/(Lmax−f)))

    ただし、fは、焦点距離、Δf=f2/(Lmin−f)、hcは、受光面の有効長、hpは、第1および第2の画像領域の長さ、Lminは、最近点から撮影光学系の主点までの距離を示す。また、Lmaxは、所定の遠距離にある所定遠距離点までの被写体距離を示す。
  13. 被写体像を形成する撮影光学系と、
    前記被写体像が形成される受光面を有し、前記被写体像に応じた画像信号を発生させるとともに、前記受光面が、前記撮影光学系の光軸垂直方向に対し相対的に所定角度で固定された状態で傾斜する撮像素子とを備え、
    前記受光面の一方の端部が無限遠あるいは所定の遠距離にある被写体の結像点に対応し、他方の端部が撮影可能となる最近点にある被写体の結像点に対応し、
    前記一方の端部における錯乱円が許容錯乱円以下になるように、前記撮像素子が傾斜していることを特徴とする撮像装置。
  14. 前記受光面の一方の端部が無限遠にある被写体の結像点に対応し、前記撮像素子が少なくとも以下の角度傾斜していることを特徴とする請求項13に記載の撮像装置。

    θ3=sin-1((Δf/2−d1f/D)(2f+Δf)/((hc−d1)(f+Δf)))

    ただし、fは、焦点距離、Δf=f2/(Lmin−f)、hcは、受光面の有効長、Dは、撮影光学系の有効長、d1は、許容錯乱円の径、Lminは、最近点から撮影光学系の主点までの距離を示す。
  15. 前記受光面の一方の端部が所定の遠距離にある被写体の結像点に対応し、前記撮像素子が少なくとも以下の角度傾斜していることを特徴とする請求項13に記載の撮像装置。

    θ3’=sin-1(((Δf―Δf2)/2−d1(f+Δf)/D)(2f+Δf+Δf2)/((hc−d1)(f+Δf)))

    ただし、fは、焦点距離、Δf=f2/(Lmin−f)、Δf2=f2/(Lmax−f)、hcは、受光面の有効長、Dは、撮影光学系の有効長、d1は、許容錯乱円の径、Lminは、最近点から撮影光学系の主点までの距離、Lmaxは、所定の遠距離にある所定遠距離点までの被写体距離を示す。
  16. 被写体像を形成する撮影光学系と、
    前記被写体像が形成される受光面を有し、前記被写体像に応じた画像信号を発生させるとともに、前記受光面が、前記撮影光学系の光軸垂直方向に対し相対的に所定角度で固定された状態で傾斜する撮像素子とを備え、
    前記受光面において前記撮影光学系から相対的に遠い一方の端に、遠距離または無限遠距離にある被写体を合焦させるための第1の画像領域と、前記撮影光学系から相対的に近い他方の端に近距離にある被写体を合焦させるための第2の画像領域とを規定し、
    前記第1の画像領域の中心が無限遠あるいは所定の遠距離にある被写体の結像点に対応し、前記第2の画像領域の中心が撮影可能となる最近点にある被写体の結像点に対応し、
    前記第1の画像領域に対応する錯乱円が許容錯乱円以下になるように、前記撮像素子が傾斜していることを特徴とする撮像装置。
  17. 前記第1の画像領域が、無限遠距離にある被写体を合焦させるための領域であり、
    前記第1の画像領域の中心が無限遠にある被写体の結像点に対応し、前記撮像素子が少なくとも以下の角度傾斜していることを特徴とする請求項16に記載の撮像装置。

    θ4=sin-1(((Δf/2−d1f/D)(2f+Δf))
    ÷((hc−hp−d1)(f+Δf)))

    ただし、fは、焦点距離、Δf=f2/(Lmin−f)、hcは、受光面の有効長、hpは、第1および第2の画像領域の長さ、Dは、撮影光学系の有効長、d1は、許容錯乱円の径、Lminは、最近点から撮影光学系の主点までの距離を示す。
  18. 前記第1の画像領域が、遠距離にある被写体を合焦させるための領域であり、前記第1の画像領域の中心が所定の遠距離にある被写体の結像点に対応し、前記撮像素子が少なくとも以下の角度傾斜していることを特徴とする請求項16に記載の撮像装置。

    θ4
    = sin-1((((Δf―Δf2)/2−d1(f+Δf)/D)(2f+Δf+Δf2))÷((hc−hp−d1)(f+Δf)))

    ただし、fは、焦点距離、Δf=f2/(Lmin−f)、Δf2=f2/(Lmax−f)、hcは、受光面の有効長、hpは、第1および第2の画像領域の長さ、Dは、撮影光学系の有効長、d1は、許容錯乱円の径、Lminは、最近点から撮影光学系の主点までの距離、Lmaxは、所定の遠距離にある所定遠距離点までの被写体距離を示す。
  19. 被写体像を形成する撮影光学系と、
    前記被写体像が形成される受光面を有し、前記被写体像に応じた画像信号を発生させるとともに、前記受光面が、前記撮影光学系の光軸垂直方向に対し相対的に所定角度で固定された状態で傾斜する撮像素子とを備え、
    前記受光面の一方の端部が無限遠あるいは所定の遠距離にある被写体の結像点に対応し、他方の端部が撮影可能となる最近点にある被写体の結像点に対応し、
    両端の錯乱円の径が同一であって、ともに許容錯乱円以下になるように、前記撮像素子が配置されることを特徴とする撮像装置。
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