JP2005221327A - 測定装置及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】光ファイバアレイ間に被測定物を配して光学的に該被測定物の性質を測定する場合において、長期信頼性を確保すると共に、コストの低廉化、装置自体の小型化を有効に図る。
【解決手段】測定装置10Aは、基台12と、4つの光ファイバ14からなる光ファイバアレイ16とを有する。基台12の主面12aには、光ファイバアレイ16が設置固定される4つのV溝と、該V溝に対して交差して設けられ、且つ、キャピラリー20が設置固定される例えばV溝形状の交差溝22とが設けられている。キャピラリー20は、軸方向を交差溝22の軸方向に一致させて交差溝22に設置固定される。このキャピラリー20は、軸方向に中空部30が形成された円筒形状を有し、中空部30には被測定物質32が供給される。
【選択図】図1

Description

本発明は、光ファイバを伝搬する光を被測定物に照射して、該被測定物の性質を測定する測定装置及びその製造方法に関する。
近年のバイオ産業において、DNA、SNPs及びタンパク等の解析及び測定がその重要性を増している。この代表としてDNAチップやフローサイトメトリ方式による解析手段が挙げられる。
このうち、DNAチップは、平面反応の測定系であり、反応性が低いこと、高密度化すると感度が落ちること、測定操作及び前処理が煩雑であること等の問題が存在する。
一方、フローサイトメトリ方式による解析手段は、培養液に懸濁したマイクロビーズや細胞等の被測定物を細管に通し、個別の被測定物にレーザービームを照射し、被測定物の性質(大きさやDNA含有量等)を光学的パラメータとして定量的・定性的に識別する方法である。この方法は、自動化・測定時間の短縮の可能性に優れており、今後期待される測定方式といえる。
このフローサイトメトリ方式を用いた測定・解析としては、例えば非特許文献1が知られている。この非特許文献1では、自動化の提案のほかに、異なる標識の測定を個別に行う手段として光ファイバアレイを用いたマルチチャンネルの解析装置を提案している。
古河電気工業株式会社の時報第112号「自動SNPs解析装置の開発」、平成15年7月、p.83−87
上述した非特許文献1に記載されているようなマルチチャンネルの解析装置用光ヘッドは、入力側の光ファイバアレイと出力側の光ファイバアレイを互いに正確に対向させ、その間にキャピラリーを正確に配することで実現する。
この場合、光ファイバアレイ自身のファイバ精度、2つの光ファイバアレイの対向精度及びキャピラリーの配置精度と3つのパラメータを高める必要がある。
特に、2つの光ファイバアレイの対向精度の確保が困難である。2つの光ファイバアレイ間の距離としてキャピラリーの外径分(少なくとも50μm程度)は必要であるため、2つの光ファイバアレイを対向させて位置を決める作業の際、この距離が対向精度を確保する上で問題となり、位置決めが困難である。
すなわち、例えば、まず、2つのファイバアレイの対向位置を決めた後、キャピラリーの位置を決めるというステップを踏むとする。この場合、2つの光ファイバアレイを対向させる際には、2つの光ファイバアレイ間に空隙が生じる。
ここで、例えば入力側の光ファイバアレイから光を入射して出力側の光ファイバアレイから出射される光を検出して位置決めを行うというアクティブアライメントを想定すると、例えば入力側の光ファイバアレイに入射した光は、該入力側の光ファイバアレイから空隙に向かって出射することになる。このとき、空隙の間隔が長いと、入力側の光ファイバアレイから空隙に向かって出射した光が空隙において大きく拡がることとなる。
その結果、正確に出力側の光ファイバアレイとの対向位置を光学的に認識することが困難となる。これは2つの光ファイバアレイ間にキャピラリーを配した状態でアライメントしても同じ問題が生じる。
また、測定装置に、このようなヘッドを組み込むためには、高精度に位置決めした3者(入力側の光ファイバアレイ、キャピラリー、出力側の光ファイバアレイ)を長期間固定維持するための基台や手段、機構等を考慮する必要があり、長期信頼性の確保、コストの増大、装置(ヘッド)の大型化という課題を解決しなくてはならない。
本発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、光ファイバアレイ間に被測定物を配して光学的に該被測定物の性質を測定する場合において、長期信頼性を確保することができると共に、コストの低廉化、装置自体の小型化を有効に図ることができる測定装置及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明に係る測定装置は、基台と1以上の光ファイバとを有する。基台は、1つの面に、前記1以上の光ファイバが載置固定される1以上のV溝と、該V溝に対して交差して設けられ、且つ、被測定物が配される交差溝とを有する。そして、測定装置は、前記光ファイバを伝搬する光を前記被測定物に照射して、前記被測定物の性質を測定する。
このように、本発明では、基台の1つの面にV溝と交差溝を形成するようにしたので、V溝を形成するための基準面と交差溝を形成するための基準面を同一にすることができ、高精度にV溝と交差溝を形成することができる。
特に、V溝を連続したV溝として形成し、その後に、交差溝を形成することで、V溝が交差溝によって分離されたとしても、各V溝は、前記交差溝を間に挟んで対向することとなる。
従って、V溝にそれぞれ光ファイバを設置した段階で、各光ファイバの光軸が一致するように正確に位置決めされ、アクティブなアライメントは一切不要となる。つまり、本発明においては、光ファイバを高精度に位置決めするための高価な装置や、一旦、位置決めされた光ファイバを長期間維持するための手段や機構等を考慮する必要がない。これは、測定装置の低コスト化、小型化につながる。また、光ファイバをV溝に接着剤にて固定することで、対向位置が高精度に位置決めされた光ファイバの固定を長期間にわたって維持させることができる。
本発明においては、さらに、前記被測定物を前記交差溝に配するための位置決め部材を有するようにしてもよい。この場合、前記位置決め部材を、前記交差溝に載置固定すればよい。これによって、被測定物が、DNA、SNPs、タンパク質等の微小な物質であっても、該被測定物を位置決め部材によって容易に交差溝に配することができる。
ここで、前記位置決め部材は、円筒形状を有し、前記交差溝はV溝形状を有するようにしてもよい。光ファイバがV溝に高精度に位置決め固定されることと同様に、位置決め部材もV溝形状の交差溝に高精度に位置決め固定されることになる。なお、V溝並びにV溝形状とは、深さ方向に幅が連絡的に短くなる溝であれば、底部の形状は問わない。底部の形状が先鋭状であってもよいし、平坦あるいは湾曲になっていてもよい。
また、前記位置決め部材は、少なくとも1つの平面を有し、前記交差溝は底部に平面を有し、前記位置決め部材の前記平面が、前記交差溝の底部に当接されていてもよい。この場合も、位置決め部材を交差溝に高精度に位置決め固定することができる。
また、本発明においては、少なくとも前記V溝に樹脂が塗布される場合に、前記基台の前記面のうち、前記V溝と前記基台の側面との間に前記樹脂を逃すための逃げ溝を形成するようにしてもよい。光ファイバをV溝に固定する場合、V溝に樹脂(接着剤)が塗布されるが、この樹脂が基台の前記面のほぼ全面に塗布されると、交差溝に位置決め部材を位置決めするための基準面にも樹脂が塗布されることになり、位置決め部材を正確に位置決めすることができなくなるおそれがある。しかし、この発明では、前記逃げ溝を形成するようにしているため、V溝に樹脂を塗布したとしても、余分な樹脂が逃げ溝に入り込み、基準面には樹脂は塗布されない。従って、上述のような問題は生じなくなり、樹脂を塗布したとしても、位置決め部材を正確に位置決めすることができる。
また、本発明においては、前記光ファイバの前記交差溝に臨む端部を接着剤にて前記V溝に固定し、前記位置決め部材を前記接着剤にて前記交差溝に固定し、前記交差溝における前記光ファイバ間の光路のうち、前記光ファイバと前記位置決め部材間の光路に前記接着剤を充填するようにしてもよい。
つまり、光ファイバを別の接着剤にてV溝に固定し、その後に、交差溝に前記接着剤を塗布することで、前記光ファイバの前記交差溝に臨む端部を前記接着剤にてV溝に固定すると共に、位置決め部材を前記接着剤にて交差溝に固定し、さらに、交差溝における前記光ファイバ間の光路のうち、光ファイバと位置決め部材間の光路に前記接着剤を充填する。
これによって、前記接着剤として屈折率整合も目的とした接着剤を使用することができ、光ファイバ間の光路を伝搬する光の損失を抑制することができ、測定精度を向上させることができる。
また、前記基台は、前記1つの面に、前記交差溝のほかに、前記V溝に対して交差して設けられ、且つ、光部品が挿入される第2の交差溝を有するようにしてもよい。この場合、前記光部品は、前記光ファイバを伝搬する光の一部を分岐するフィルタ部材とし、前記光ファイバ上のうち、前記フィルタ部材からの分岐光の光路に受光素子を設けるようにしてもよい。
これにより、例えば被測定物質に照射された後の光をフィルタ部材によって分岐させ、該分岐光を受光素子によって検出することで、被測定物質についての様々な性質を光学的に検出することができる。
次に、本発明に係る測定装置の製造方法は、基台の1つの面にV溝を形成し、その後、V溝に光ファイバを載置固定し、該V溝に載置固定された光ファイバを切断するようにして、基台の前記1つの面に交差溝を形成する。つまり、光ファイバをV溝に載置固定後、交差溝を施すため、交差溝を間に挟んで対向する光ファイバの対向位置は確実に一致する。
また、本発明に係る測定装置の製造方法は、基台の1つの面にV溝を形成し、基台の前記1つの面に交差溝を形成し、被測定物を交差溝に配するための位置決め部材を交差溝に載置固定し、光ファイバの端面を位置決め部材に近接させてV溝に光ファイバを載置固定する。この方法では、光ファイバを位置決め部材に接触するまで近づけることができ、光ファイバ間の距離を短くすることができることから、光の損失を抑制することができる。
以上説明したように、本発明に係る測定装置及びその製造方法によれば、光ファイバアレイ間に被測定物を配して光学的に該被測定物の性質を測定する場合において、長期信頼性を確保することができると共に、コストの低廉化、装置自体の小型化を有効に図ることができる。
以下、本発明に係る測定装置及びその製造方法の実施の形態例を図1〜図20を参照しながら説明する。
まず、第1の実施の形態に係る測定装置10Aは、図1に示すように、基台12と、4つの光ファイバ14からなる光ファイバアレイ16とを有する。
基台12の主面12aには、光ファイバアレイ16が設置固定される4つのV溝18(図3及び図4参照)と、該V溝18に対して交差して設けられ、且つ、キャピラリー20が設置固定される例えばV溝形状の交差溝22とが設けられている。つまり、光ファイバアレイ16は、交差溝22を境に2つに分離された形になっている。従って、以下の説明では、例えば左側に位置する光ファイバアレイ16Aを入力側光ファイバアレイ16Aと記し、右側に位置する光ファイバアレイ16Bを出力側光ファイバアレイ16Bと記し、これら入力側光ファイバアレイ16A及び出力側光ファイバアレイ16Bを総称して光ファイバアレイ16と記す。
基台12は、主面12aの例えば左側に、入力側光ファイバアレイ16Aの被覆部24Aが載置固定されるファイバ載置部26Aを有し、主面12aの右側に、出力側光ファイバアレイ16Bの被覆部24Bが載置固定されるファイバ載置部26Bを有する。これら被覆部24A及び24Bの各ファイバ載置部26A及び26Bへの固定は、図示しない被覆用接着剤を用いて行われる。
また、基台12の主面12aの中央部分に、上面が平坦面とされた隆起部28を有する。隆起部28の中央に交差溝22が形成され、図4に示すように、隆起部28のうち、交差溝22を中心とした両側にそれぞれ4つのV溝18が基台12の長手方向に沿って形成されている。図示しないが、基台12を上面から見たとき、V溝18の軸方向と交差溝22の軸方向とは互いに直交した関係になっている。V溝18への光ファイバ14の固定は、上述した被覆用接着剤のヤング率よりも高いヤング率を有する接着剤(図示せず)を用いて行われる。
図1に示すように、キャピラリー20は、軸方向を交差溝22の軸方向に一致させて交差溝22に設置固定される。このキャピラリー20は、軸方向に中空部30が形成された円筒形状を有し、中空部30には被測定物質32が供給される。キャピラリー20の交差溝22への固定は、V溝18に光ファイバ14を固定するための接着剤とは異なる接着剤を用いて行われる。この固定では、V溝18に光ファイバ14を固定する場合と同様に、円筒形状のキャピラリー20をV溝形状を有する交差溝22への2点接触(断面で見たとき)によって正確に位置を決めることができる。被測定物質32は、キャピラリー20の中空部30を正確に流れる。つまり、キャピラリー20は、被測定物質32を交差溝22に配するための位置決め部材として機能する。被測定物質32としては、DNA、SNPs、タンパク質等の微小な物質が好適である。
この測定装置10Aは、入力側光ファイバアレイ16Aから光を導入して、キャピラリー20内の被測定物質32に照射し、その透過光を出力側光ファイバアレイ16Bから取り出して被測定物質32の性質、例えば大きさ等を光学的に測定する。
なお、V溝18並びに交差溝22のV溝形状は、図5A〜図5Cに示すように、深さ方向に幅Wが連絡的に短くなる溝であれば、底部18a、22aの形状は問わない。図5Aに示すように、底部18a、22aの形状が先鋭状であってもよいし、図5Bに示すように、平坦でもよいし、図5Cに示すように、湾曲であってもよい。
このように、第1の実施の形態に係る測定装置10Aにおいては、基台12の主面12aにV溝18と交差溝22を形成するようにしたので、V溝18の溝深さ(中心の深さ)の測定と、交差溝22の溝深さ(中心の深さ)の測定を1つの面を基準に正確に行うことができ、V溝18と交差溝22の相対深さを1つの面を基準に容易に認識することができる。溝深さの測定を正確に行えることは、V溝18及び交差溝22を正確に加工することができることに等しい。つまり、V溝18を形成するための基準面と交差溝22を形成するための基準面を同一にすることができ、高精度にV溝18と交差溝22を形成することができる。基準面としては、例えば基台12の隆起部28の上面28aが挙げられる。
もちろん、図6に示すように、隆起部28の中央部分に段差34が形成されて、隆起部28に第1の上面28aと第2の上面28bが存在する場合においては、V溝18を隆起部28の第1の上面28aを基準に形成し、交差溝22を第2の上面28bを基準に形成してもよい。この場合、第1の上面28aと第2の上面28bの段差量は正確に把握することができるため、基準面が異なっていても、V溝18と交差溝22の相対深さを第1の上面28aを基準に知ることができ、これは、V溝18と交差溝22は実質的に第1の上面28aを基準に正確に形成できることと同じである。
このようなことから、V溝18に光ファイバアレイ16を設置し、交差溝22にキャピラリー20を設置することで、光ファイバアレイ16及びキャピラリー20は正確に位置決めされる。
特に、V溝18を連続したV溝として形成し、その後に、交差溝22を形成することで、V溝18が交差溝22によって分離されたとしても、各V溝18は、交差溝22を間に挟んで対向することとなる。
従って、V溝18にそれぞれ光ファイバ14を設置した段階で、各光ファイバ14の光軸が一致するように正確に位置決めされ、アクティブなアライメントは一切に不要となる。つまり、この第1の実施の形態においては、光ファイバ14を高精度に位置決めするための高価な装置や、一旦、位置決めされた光ファイバを長期間維持するための手段や機構等を考慮する必要がない。これは、測定装置10Aの低コスト化、小型化につながる。また、光ファイバ14をV溝18に接着剤にて固定することで、対向位置が高精度に位置決めされた光ファイバ14の固定を長期間にわたって維持させることができる。
次に、第2の実施の形態に係る測定装置10Bについて図7〜図9を参照しながら説明する。
この第2の実施の形態に係る測定装置10Bは、各チャンネルにおいて波長の異なる光が伝搬する、いわゆるマルチチャンネルに対応させた構成を有する。
先に挙げた非特許文献1に記載された技術において、各チャンネルに波長の異なる光を導入するには、使用する複数の波長に合わせて複数の光源を用意する必要があり、コストの増大、装置の大型化を招くという問題がある。
そこで、この第2の実施の形態に係る測定装置10Bは、このような問題を解決する構成を有し、図7に示すように、基台12の隆起部28のうち、入力側光ファイバアレイ16Aに対応する部分に交差溝22と平行な交差溝40が形成され、さらに、該交差溝40内にフィルタ部材42が挿入されている。交差溝40は、図8に示すように、鉛直方向に対して所定の角度θ1をもって傾斜して形成されている。この傾斜角度θ1は、入力側光ファイバアレイ16Aに導入された光の交差溝40での戻り光を避けるために鉛直方向に対して−6°以上傾けることが望ましい。この第2の実施の形態では、約−8°の傾斜を設けた。
フィルタ部材42は、図9に示すように、4つの光ファイバ14に対応して4つの多層膜44A〜44Dが並列に形成されている。これら4つの多層膜44A〜44Dはそれぞれ異なる波長の光λ1〜λ4を透過するように設計されている。また、入力側光ファイバアレイ16Aには、1つに光源から或る程度の波長帯域を有する光Lが導入される。もちろん、この光Lの波長帯域には、前記4つの多層膜44A〜44Dが透過する4つの波長λ1〜λ4を含む。
従って、入力側光ファイバアレイ16Aに前記光Lを導入することによって、被測定物質32には、4つの光ファイバ14からそれぞれ波長の異なる光L1〜L4が照射されることになる。
このように、第2の実施の形態に係る測定装置10Bは、上述した第1の実施の形態に係る測定装置10Aと同様の効果を奏するほか、1つの光源でそれぞれ波長の異なる光L1〜L4を被測定物質32に照射することができる、いわゆるマルチチャンネルを実現させることができるため、マルチチャンネル方式の測定装置10Bのコストの低廉化並びに装置の小型化を有効に図ることができる。
次に、第3の実施の形態に係る測定装置10Cについて図10及び図11を参照しながら説明する。
この第3の実施の形態に係る測定装置10Cは、被測定物質32が例えばDNA、SNPs、タンパク質等のビーズである場合に、ビーズに光照射することによって生じる蛍光の色を測定する場合に好適な構成を有する。
先に挙げた非特許文献1に記載された技術においては、光源側のファイバにハーフミラー(又はカプラー)を用いて、ビーズからの蛍光反射光を波長選択フィルタ部材を用いて受光することが必要な場合もある。この構成を実現させるには、ハーフミラー(又はカプラー)を各ファイバ毎に設ける必要があり、チャンネル数が多ければ多いほどコストが増大し、装置の大型化の問題が生じることになる。
そこで、この第3の実施の形態に係る測定装置10Cは、このような問題を解決する構成を有し、図10に示すように、基台12の隆起部28のうち、入力側光ファイバアレイ16Aに対応する部分に交差溝22と平行な交差溝50が形成され、さらに、該交差溝50内にハーフミラー部材52が挿入されている。この場合、交差溝50は、図11に示すように、鉛直方向に対して所定の角度θ2をもって傾斜して形成されている。この傾斜角度θ2は、蛍光反射光の交差溝50での戻り光(被測定物質32への戻り光)を避けるために鉛直方向に対して+6°以上傾けることが望ましい。この第3の実施の形態では、約+8°の傾斜を設けた。
また、この第3の実施の形態に係る測定装置10Cは、各光ファイバ14を透過する被測定物質32からの蛍光反射光のうち、少なくともハーフミラー部材52にて分岐された光(分岐光)を検出するPD(フォトダイオード)アレイ54と、該PDアレイ54が実装され、且つ、PDアレイ54を入力側光ファイバアレイ16Aに向けて固定するためのサブマウント56とを有する。入力側光ファイバアレイ16Aとサブマウントには、スペーサ58が介在されてサブマウント56が入力側光ファイバアレイ16Aの光軸とほぼ平行となるように位置決めされている。
また、この第3の実施の形態では、入力側光ファイバアレイ16Aの上面のうち、ハーフミラー部材52を介して分岐した分岐光の光路に波長選択フィルタ部材60が設置されている。この波長選択フィルタ部材60は、例えば外部から供給される電気信号の属性(電圧、電流、周波数等)に基づいて、透過する波長を任意に選択できるようになっている。
従って、波長選択フィルタ部材60で透過する波長を適宜選択することで、蛍光反射光の波長特性を容易に把握することができる。
このように、第3の実施の形態に係る測定装置10Cにおいては、上述した第1の実施の形態に係る測定装置10Aの効果を奏するほか、被測定物質32からの蛍光反射光の波長特性を測定する上で、コストの低廉化並びに装置の小型化を有効に図ることができる。
次に、第4の実施の形態に係る測定装置10Dについて図12を参照しながら説明する。
この第4の実施の形態に係る測定装置10Dは、図12に示すように、角筒状のキャピラリー62を用いる場合に好適な構成を有する。すなわち、交差溝22は、図5Bに示すV溝形状を有し、深さ方向に幅Wが連絡的に短くなる形状であって、底部22aが平坦面(底面22aと記す)とされ、該底面22aにキャピラリー62の1つの面が当接される構成となっている。
この場合、交差溝22の底面22aをキャピラリー62の位置決め基準面とすることができる。交差溝22の底面22aは、V溝18の場合と同様に、例えば特開平02−096609号公報に記載された測定方式を用いることで、測定基準面(例えば隆起部28の上面28a)に対し正確に位置を知ることができる。交差溝22は、V溝18との相対深さが正確に把握できればよく、交差溝22の底面22aをキャピラリー62の位置決め基準面に用いることは十分可能である。
交差溝22は、凹溝でもよいが、上述した測定方法による測定の際に、触針の先端が正確に交差溝22を走査することができるように、交差溝22の側壁の傾斜角度θ3を、触針の先端角より大きい角度とすることが好ましく、通常、触針は50〜60°であるため、70°程度の角度にすることが好ましい。
次に、上述した第1の実施の形態に係る測定装置10Aの2つの実施例(実施例1及び実施例2)について図13〜図20を参照しながら説明する。
まず、実施例1に係る測定装置100Aについて図13の工程ブロック図並びに図14A〜図16Bの製造工程図を参照しながら説明する。
実施例1に係る測定装置100Aは、図16A及び図16Bに示すように、上述した第1の実施の形態に係る測定装置10Aとほぼ同様の構成を有するが、基台12の隆起部28において、両側のV溝18と基台12の両側面12bとの間に接着剤を逃すための逃げ溝70がそれぞれ形成されている点で異なる。逃げ溝70は、V溝18と平行に形成されている。また、キャピラリー20として、外径が光ファイバ14の外径よりも小さいものを用いた。ちなみに、キャピラリー20の外径は0.1mm、内径は0.05mmである。
実施例1に係る測定装置100Aは、まず、図13のステップS1及び図14Aに示すように、基台12を作製する。基台12は硼珪酸ガラス製であって、長さDaが9mm、幅Dwが4mm、厚みが1.5mmである。また、ファイバ載置部26A及び26Bの各長さD1及びD2は3mm、隆起部28の長さD3は3mmである。また、基台12の隆起部28に2つの逃げ溝70を形成した。この逃げ溝70の断面形状は、後に形成されるV溝18と同様の断面形状を有していてもよい。
その後、図13のステップS2及び図14Bに示すように、基台12の隆起部28に4つのV溝18を加工した。V溝18のピッチは、市販のリボンファイバに合わせて0.25mmとした。
V溝18は、光ファイバ14を載置固定したとき、光ファイバ14の中心が隆起部28の上面28aより0.03mm程度高い位置となるように、V溝加工を施した。加工の際には、V溝18の中心深さを測定し、測定値をフィードバックして加工を施し、最終的に所望の寸法となるように加工した。V溝18の形状測定は、先に挙げた特開平02−09660970号公報に記載された方法を用い、1つのV溝18あたり、70点だけ測定して行った。
V溝加工の後、図13のステップS3及び図15Aに示すように、光ファイバ14をV溝18に設置し接着固定した。V溝18に光ファイバ14を設置する際、光ファイバ14の上方から加重を掛け、V溝18に対して確実に2点接触(断面で見たとき)するように行った。接着剤は裸ファイバ14と被覆部24A及び24Bで異なる接着剤72及び74を用いた。裸ファイバ用の接着剤72には比較的ヤング率の高い接着剤72を用い、被覆部24A及び24Bにはヤング率の低い接着剤74を用いた。特に、裸ファイバ用の接着剤72は、例えば紫外線硬化型接着剤を用い、該接着剤72を隆起部28の両側から塗布し、毛細管現象を利用してV溝18全体にわたらせるようにした。このとき、塗布された接着剤72が基台12の両側面12bに向かって広がるが、途中の逃げ溝70によってその広がりが阻止され、基台12の隆起部28のうち、逃げ溝70と基台12の両側面12bとの間の平坦面76に接着剤72が付着するということがない。なお、前記裸ファイバ用の接着剤72は、その後、紫外線を照射することによって硬化させた。この段階で、基台12上に光ファイバアレイ16が設置固定されることになる。
光ファイバアレイ16の設置固定後、図13のステップS4及び図15Bに示すように、光ファイバアレイ16の中央部分を切断するようにして、基台12の隆起部28の中央部分にキャピラリー用のV溝形状の交差溝22の加工を施した。交差溝22の底部22aは先鋭状とし(図16B参照)、その頂角θ4を70°とした。この加工により、光ファイバ14の端面(交差溝22に露出する端面)の品質が決定するので、以下のように加工を行った。
この交差溝22は、#4000の電鋳砥石にて研削加工により形成した。加工機としてマイクログラインダーを用い、砥石回転数12000rpm、送りスピードを50mm/minとした。砥石の周速度が遅ければ加工面は鏡面に近くなるが、砥石へのダメージが大きく結果としてクラック等に結びついてしまうし、周速度が速ければ砥石ダメージは少ないが加工面が若干粗くなる。この兼ね合いにより上記条件を決定した。
なお、砥石の管理が非常に重要となるため、加工前に、まず、硬めの砥石(GC#800)を加工してツルーイングを行い、次に、WA砥石を加工して砥石の目立てを行った。さらに、目立ては必要であるものの、目が立ち過ぎても加工欠陥が生じるため、最後に被加工物と同材であるパイレックス(登録商標)ガラス(50mm)のダミー材に5回ほど、プレカットを施して砥石を慣らした上で本加工を行った。
また、V溝18に設置固定された光ファイバ14の中心と、交差溝22に設置固定されるキャピラリー20の中心とを一致させる必要があるため、交差溝22もV溝18の加工時と同様に、交差溝22の中心深さを測定し、測定値をフィードバックして加工を行った。この測定にあたっての基準面は、接着剤72が付着していない面、例えば隆起部28の上面28aのうち、逃げ溝70と基台12の両側面12bとの間の面76とした。この面76には、逃げ溝70によって、接着剤72の塗布が阻止されて平坦度が維持されているため、測定の基準面に最適だからである。
その後、図13のステップS5及び図16Aに示すように、交差溝22にキャピラリー20を設置し接着固定した。交差溝22にキャピラリー20を載置したとき、交差溝22の上述した加工によって、キャピラリー20の中心位置と光ファイバ14の中心位置が一致する。この実施例1では、キャピラリー20の径が光ファイバ14の径より小さいため、キャピラリー20の上面(上端)は光ファイバ14の上面(上端)より低い位置に存在することになる。そのため、キャピラリー20は自重のみで設置した。
キャピラリー20を固定するための接着剤78として、裸ファイバ用の接着剤72のヤング率と被覆部用の接着剤74のヤング率の中間のヤング率を持つ接着剤を用いた。特に、この接着剤78の一部は光路となるため、光ファイバ14とほぼ同じ屈折率を持つ接着剤とし、キャピラリー20全体を覆うように塗布・硬化した。なお、キャピラリー20には硼珪酸ガラス製の高精度な円筒形状のものを用いた。
最後に、図13のステップS6及び図16Bに示すように、光ファイバアレイ16及びキャピラリー20の上にリッド80を載置し、隆起部28の上面28aに設置・接着固定した。リッド80を固定するための接着剤には、裸ファイバ用の接着剤72と同じものを用いた。このリッド80は信頼性向上を目的とする。なお、図示しないが、2つのリッドを用意し、一方のリッドを入力側光ファイバアレイ16A上に設置固定し、他方のリッドを出力側光ファイバアレイ16B上に設置固定するようにしてもよい。この場合、信頼性のさらなる向上を図ることができる。
この実施例1に係る測定装置100Aにおいては、それぞれの部材、部位に対して好適な接着剤を用いることができ、信頼性の高い測定装置100Aを実現することができる。また、V溝18に光ファイバ14を接着固定後に、交差溝22を施すので、交差溝22を間に挟んで対向する光ファイバ14の位置は確実に一致する。
次に、実施例2に係る測定装置100Bについて図17の工程ブロック図並びに図18A〜図20の製造工程図を参照しながら説明する。なお、実施例1と重複する部分の説明は省略する。
この実施例2に係る測定装置100Bは、上述した実施例1に係る測定装置100Aとほぼ同様の構成を有するが、逃げ溝70が形成されていない点と、キャピラリー20としてポリイミドが被覆された石英製のキャピラリーを用いている点で異なる。キャピラリー20の外径は0.15mm、内径は0.05mmである。
キャピラリー20は、光ファイバ14と同様に細く、折れ易いため、取り扱いが難しいという難点がある。しかも、硼珪酸ガラス製だと、石英製の光ファイバ14と屈折率が異なるため、反射や損失が大きくなるおそれがある。そこで、この実施例2では、キャピラリー20としてポリイミドが被覆された石英製のキャピラリーを用いるようにしている。ポリイミドの被覆により、キャピラリー20の割れが防止でき、しかも、屈折率も整合され、反射や損失を低減することができる。当然、ポリイミドも石英とほぼ同じ屈折率のものを使用した。
そして、実施例2に係る測定装置100Bは、まず、図17のステップS101及び図18Aに示すように、基台12を作製する。この基台12の作製においては、基台12の加工の段階で、隆起部28へのV溝18の形成と交差溝22の形成を行った。この段階では、接着剤を用いていないため、V溝18の中心深さの測定にあたっての基準面並びに交差溝22の中心深さの測定にあたっての基準面は、隆起部28の上面28aのほか、任意の平坦面を選ぶことができる。
そして、図17のステップS102及び図18Bに示すように、交差溝22にキャピラリー20を載置した。その後、図17のステップS103及び図18Cに示すように、入力側光ファイバアレイ16Aを構成する4つの光ファイバ14を入力側のV溝18に載置し、出力側光ファイバアレイ16Bを構成する4つの光ファイバ14を出力側のV溝18に載置した。このとき、各光ファイバ14の端面がキャピラリー20にできるだけ近接するように、図20に示すように、各光ファイバ14の端面14aは、一平面82に揃うように斜め方向に切断しておいた。この傾斜角θ5は8°とした。
この実施例2では、キャピラリー20の径が光ファイバ14の径より大きいため、交差溝22にキャピラリー20を設置する際、キャピラリー20の上方から加重を掛け、交差溝22に対して確実に2点接触(断面で見たとき)するように行った。光ファイバ14も同様に上方から加重を掛けてV溝18に設置した。
その後、図17のステップS104及び図19Aに示すように、隆起部28全体に接着剤84を塗布し、硬化した。この接着剤84には、実施例1における裸ファイバ用の接着剤72と同じ接着剤を用いた。この後、ファイバ載置部26Aに載置されている入力側光ファイバアレイ16Aの被覆部24A並びにファイバ載置部26Bに載置されている出力側光ファイバアレイ16Bの被覆部24Bに被覆用の接着剤74を塗布、硬化して補強した。
最後に、図17のステップS105及び図19Bに示すように、入力側光ファイバアレイ16A、出力側光ファイバアレイ16B及びキャピラリー20の上にリッド80を載置し、隆起部28の上面28aに設置・接着固定した。リッド80を固定するための接着剤には、裸ファイバ用の接着剤72と同じものを用いた。
この実施例2に係る測定装置100Bでは、実装の際に、V溝18と平行方向に光ファイバ14を位置調整する必要があるが、光ファイバ14を実装した状態で、交差溝22の加工、すなわち、光ファイバ14の端面加工を施す必要がない。
また、上述した実施例1では交差溝22の角度そのものが光ファイバ14の端面の角度となるので、交差溝22の角度を大きくすると、光ファイバ14の端面の角度も大きくなり、その分、光ファイバ14間の距離が長くなる。
一方、この実施例2では、光ファイバ14の端面14aの角度を8°と最低限必要な角度にすればよく、角度が大きい場合(実施例1では35°)と比較してキャピラリー20に光ファイバ14の端面14aを近接させることが可能で、光ファイバ14間の距離を短くでき、その分、損失を抑えることが可能となる。
なお、実施例1及び実施例2において、光ファイバ14間の距離が長くなる場合は、TECファイバを用いるとさらによい。TECファイバとは、Thermally-diffused Expanded Core Fiberの略で、熱拡散技術により光ファイバのMFD(モードフィールド径)を局所的に拡大させたファイバである。
そして、実施例1にTECファイバを適用する場合は、V溝18にTECファイバを載置固定した状態でTEC処理し、その後、TECファイバの中央に交差溝を入れるようにすればよい。
実施例2にTECファイバを適用する場合は、それぞれ端面がTEC処理されたファイバを用いればよい。この場合、少なくとも出力側にTECファイバを用いればよいが、光の拡がりを抑える目的で、入力側と出力側とで用いることが好ましい。
なお、本発明に係る測定装置及びその製造方法は、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
第1の実施の形態に係る測定装置を示す平面図である。 第1の実施の形態に係る測定装置を示す側面図である。 基台に形成されるV溝を一部省略して示す断面図である。 基台に形成されるV溝及び交差溝を一部省略して示す斜視図である。 図5A〜図5CはV溝及びV溝形状の例を示す断面図である。 隆起部に段差を有する基台に形成されるV溝及び交差溝を一部省略して示す斜視図である。 第2の実施の形態に係る測定装置を示す平面図である。 第2の実施の形態に係る測定装置を示す側面図である。 第2の実施の形態に係る測定装置で使用されるフィルタ部材を示す斜視図である。 第3の実施の形態に係る測定装置を示す平面図である。 第3の実施の形態に係る測定装置を示す側面図である。 第4の実施の形態に係る測定装置を示す側面図である。 実施例1に係る測定装置の製造方法を示す工程ブロック図である。 図14Aは基台にファイバ載置部、隆起部及び逃げ溝を形成した状態を示す製造工程図であり、図14Bは基台にV溝を形成した状態を示す製造工程図である。 図15AはV溝に光ファイバアレイを設置固定した状態を示す製造工程図であり、図15Bは光ファイバアレイを切断するようにして基台に交差溝を形成した状態を示す製造工程図である。 図16Aは交差溝にキャピラリーを設置固定した状態を示す製造工程図であり、図16Bは隆起部上にリッドを設置固定した状態を示す製造工程図である。 実施例2に係る測定装置の製造方法を示す工程ブロック図である。 図18Aは基台にファイバ載置部、隆起部、V溝及び交差溝を形成した状態を示す製造工程図であり、図18Bは交差溝にキャピラリーを載置した状態を示す製造工程図であり、図18Cは入力側のV溝に入力側光ファイバアレイを載置し、出力側のV溝に出力側光ファイバアレイを載置した状態を示す製造工程図である。 図19Aはキャピラリー、入力側光ファイバアレイ及び出力側光ファイバアレイを設置固定した状態を示す製造工程図であり、図19Bは隆起部上にリッドを設置固定した状態を示す製造工程図である。 実施例2に使用される光ファイバの端面を加工して傾斜させた例を示す説明図である。
符号の説明
10A〜10D、100A、100B…測定装置
12…基台 14…光ファイバ
16、16A、16B…光ファイバアレイ 18…V溝
20、62…キャピラリー 22、40、50…交差溝
28…隆起部 28a…隆起部の上面
32…被測定物質 42…フィルタ部材
52…ハーフミラー部材 54…PDアレイ
56…サブマウント 60…波長選択フィルタ部材
70…逃げ溝

Claims (11)

  1. 基台と、1以上の光ファイバとを有し、
    前記基台は、1つの面に、前記1以上の光ファイバが載置固定される1以上のV溝と、前記V溝に対して交差して設けられ、且つ、被測定物が配される交差溝とを有し、
    前記光ファイバを伝搬する光を前記被測定物に照射して、前記被測定物の性質を測定することを特徴とする測定装置。
  2. 請求項1記載の測定装置において、
    前記V溝は、前記交差溝を間に挟んで対向していることを特徴とする測定装置。
  3. 請求項1又は2記載の測定装置において、
    さらに、前記被測定物を前記交差溝に配するための位置決め部材を有し、
    前記位置決め部材は、前記交差溝に載置固定されていることを特徴とする測定装置。
  4. 請求項3記載の測定装置において、
    前記位置決め部材は、円筒形状を有し、
    前記交差溝はV溝形状を有することを特徴とする測定装置。
  5. 請求項3記載の測定装置において、
    前記位置決め部材は、少なくとも1つの平面を有し、
    前記交差溝は底部に平面を有し、
    前記位置決め部材の前記平面が、前記交差溝の底部に当接されていることを特徴とする測定装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の測定装置において、
    少なくとも前記V溝に樹脂が塗布され、
    前記基台の前記面のうち、前記V溝と前記基台の側面との間に前記樹脂を逃すための逃げ溝が形成されていることを特徴とする測定装置。
  7. 請求項3〜6のいずれか1項に記載の測定装置において、
    前記光ファイバの前記交差溝に臨む端部が接着剤にて前記V溝に固定され、
    前記位置決め部材が前記接着剤にて前記交差溝に固定され、
    前記交差溝における前記光ファイバ間の光路のうち、前記光ファイバと前記位置決め部材間の光路に前記接着剤が充填されていることを特徴とする測定装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の測定装置において、
    前記基台は、前記1つの面に、前記交差溝のほかに、前記V溝に対して交差して設けられ、且つ、光部品が挿入される第2の交差溝を有することを特徴とする測定装置。
  9. 請求項8記載の測定装置において、
    前記光部品は、前記光ファイバを伝搬する光の一部を分岐するフィルタ部材であり、
    前記光ファイバ上のうち、前記フィルタ部材からの分岐光の光路に受光素子を有することを特徴とする測定装置。
  10. 基台と、1以上の光ファイバとを有し、前記基台は、1つの面に、前記1以上の光ファイバが載置固定される1以上のV溝と、前記V溝に対して交差して設けられ、且つ、被測定物が配される交差溝とを有し、前記光ファイバを伝搬する光を前記被測定物に照射して、前記被測定物の性質を測定する測定装置の製造方法であって、
    前記基台の前記1つの面に前記V溝を形成する工程と、
    前記V溝に光ファイバを載置固定する工程と、
    前記V溝に載置固定された前記光ファイバを切断するようにして、前記基台の前記1つの面に前記交差溝を形成する工程とを有することを特徴とする測定装置の製造方法。
  11. 基台と、1以上の光ファイバとを有し、前記基台は、1つの面に、前記1以上の光ファイバが載置固定される1以上のV溝と、前記V溝に対して交差して設けられ、且つ、被測定物が配される交差溝とを有し、前記光ファイバを伝搬する光を前記被測定物に照射して、前記被測定物の性質を測定する測定装置の製造方法であって、
    前記基台の前記1つの面に前記V溝を形成する工程と、
    前記基台の前記1つの面に前記交差溝を形成する工程と、
    前記被測定物を前記交差溝に配するための位置決め部材を前記交差溝に載置固定する工程と、
    前記光ファイバの端面を前記位置決め部材に近接させて前記V溝に前記光ファイバを載置固定する工程とを有することを特徴とする測定装置の製造方法。
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