JP2009156640A - 導波路のねじり試験機及び導波路のねじり試験方法 - Google Patents

導波路のねじり試験機及び導波路のねじり試験方法 Download PDF

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和敏 谷田
Masahiro Igusa
正寛 井草
Toru Fujii
徹 藤居
Toshihiko Suzuki
俊彦 鈴木
Takashi Shimizu
敬司 清水
Shigemi Otsu
茂実 大津
Hidekazu Akutsu
英一 圷
Tatsumi Imoto
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Abstract


【課題】導波路のねじり耐性を正確かつ容易に評価することのできる導波路のねじり試験機、及び、導波路のねじり試験方法を提供することである。
【解決手段】アレイ状に配置された複数のコアを有するシート状の導波路の各コアに向けて光を照射する光源と、前記光源から照射され前記コアを導光した光を受光する受光手段と、前記光源から導波路まで、及び、該導波路から前記受光手段まで、光を伝播する光伝播手段と、前記導波路における各コア及び前記光伝播手段を光接続する光照射側及び光受光側の光接続手段と、少なくとも前記シート状の導波路にねじりを繰り返し印加するねじり手段と、を有する導波路のねじり試験機である。
【選択図】なし

Description

本発明は、導波路のねじり試験機及び導波路の試験方法に関する。
光ファイバが敷設される環境に関しては、例えばねじれた状態で保持され敷設された場合や、電柱等へ敷設後に風雪などで繰返しねじれを与えられる場合が想定でき、このような環境に対応できるよう光ファイバにはねじり耐性が必要とされる。このねじれた状態で保持され敷設された場合のねじり耐性は、例えば、光ファイバ両端を保持する固定手段、なじり印加手段、及び所定回数ねじり回し保持し破断することに応動するタイマを備えたねじり強度試験装置などにより評価できる(例えば、特許文献1参照)。
また、前記ねじりが繰返し与えられる場合のねじり耐性は、緩やかなねじりを繰返し揺動して与え、外観や導光状態で評価されている(例えば、非特許文献1参照)。
近年、FPP(Flexible Printed Circuit:フレキシブルプリント配線板)のように、部品間の信号接続であり、ねじりや曲げ稼動する部位を光ファイバや導波路を適用して光信号化することが検討されている。部品間のねじりや曲げ稼動する部位では、ねじりや曲げで伝播する光は損失を生じ、さらに繰返し揺動でクセがついたり微小欠陥が大きくなったりすることでその損失が増大する。また部品間の信号送受信に用いられるので、外観や導光状態だけでなく、ある一定以上の損失増加で使用不可となる。
この点、光ファイバの場合は、その一端に光源を配置し入射させ他端に配置した受光部で光強度変化を検知することができるので、その経過変化量で耐性を評価することができる。また光ファイバは、線引きで製作されるので長尺にでき、光源から試験機に導入しねじり試験部位を経由し受光部まで結線することが容易である。
しかし、導波路の場合、導光するコアは一般的にアレイ状に配置されており、前記光ファイバと異なり、ねじり回転中心に対し非対称となってしまう。そのため導波路をねじると、回転中心からの距離に応じて異なる螺旋状態となり、同一導波路にあるコアであっても光閉じ込め効率が異なることとなり、光強度の変化量も異なってしまう。
また、例えばコアをシリコーン樹脂の鋳型を用いたマイクロモールディング法で形成して導波路を作製する場合には(例えば、特許文献3参照)、当該製造方法で光源から試験機に導入しねじり試験部位を経由し受光部まで結線することは、かなり困難である。
特開平7−333126号公報 特開昭60−211405号公報 特開2004−86144号公報 日本工業規格 JIS C 6821
本発明の目的は、導波路のねじり耐性を正確かつ容易に評価することのできる導波路のねじり試験機、及び、導波路のねじり試験方法を提供することにある。
上記課題は、以下の本発明により達成される。
すなわち、本発明の請求項1に係る発明は、アレイ状に配置された複数のコアを有するシート状の導波路の各コアに向けて光を照射する光源と、
前記光源から照射され前記コアを導光した光を受光する受光手段と、
前記光源から導波路まで、及び、該導波路から前記受光手段まで、光を伝播する光伝播手段と、
前記導波路における各コア及び前記光伝播手段を光接続する光照射側及び光受光側の光接続手段と、
少なくとも前記シート状の導波路にねじりを繰り返し印加するねじり手段と、
を有する導波路のねじり試験機である。
請求項2に係る発明は、前記シート状の導波路を保持する保持部及び前記光照射側の光接続手段が、前記ねじり手段により印加されるねじりモーメントに対して共に回転可能に備えられ、該ねじりモーメントに対して同期して同方向に揺動するように一体化されている請求項1に記載の導波路のねじり試験機である。
請求項3に係る発明は、前記光照射側の光接続手段が基台上に固定されており、前記シート状の導波路のみに前記ねじりが繰り返し印加される請求項1に記載の導波路のねじり試験機である。
請求項4に係る発明は、前記光伝播手段が、光ファイバである請求項1乃至3のいずれか1項に記載の導波路のねじり試験機である。
請求項5に係る発明は、アレイ状の配置された複数のコアを有するシート状の導波路に繰り返しねじり揺動を与えると共に、前記複数のコアの各々に光源から光を照射して該コアを導光した光を各々受光手段で受光し、前記複数のコアを導光した光のうち光強度変化量の最大値に基いて前記導波路のねじりに対する寿命を評価する導波路のねじり試験方法である。
請求項6に係る発明は、前記導波路のねじりに対する寿命を、前記光強度変化量の最大値が既定値に達するまでに印加したねじり揺動の繰り返し回数により評価する請求項5に記載の導波路のねじり試験方法である。
請求項7に係る発明は、アレイ状の配置された複数のコアを有するシート状の導波路に繰り返しねじり揺動を与えると共に、前記複数のコアの各々に光源から光を照射して該コアを導光した光を各々受光手段で受光し、前記複数のコアを導光した光のうち光強度変化量の最大値及び最小値の差に基いて前記導波路のねじりに対する寿命を評価する導波路のねじり試験方法である。
本発明の請求項1に係る発明によれば、導波路のねじり耐性を正確かつ容易に評価することのできる導波路のねじり試験機が提供される。
請求項2に係る発明によれば、導波路と光伝播手段のねじり揺動に対する光軸のずれの影響を低減でき、導波路のねじり耐性をより正確に評価することができる。
請求項3に係る発明によれば、アレイ状に配置されたコアごとのねじり耐性が実用に則した状態で評価することができる。
請求項4に係る発明によれば、光接続が容易であり、配置自由度が大きい導波路のねじり試験が提供される。
請求項5に係る発明によれば、導波路のねじり耐性を、実用に則して正確かつ容易に評価することができる。
請求項6に係る発明によれば、導波路のねじりや剪断歪による品質低下度合いを、容易にかつ高精度に判断できる。
請求項7に係る発明によれば、ねじりに対するコアごとの耐久性のばらつきも含めた導波路のねじり耐性評価を容易に行うことができる。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の導波路のねじり試験機は、アレイ状に配置された複数のコアを有するシート状の導波路の各コアに向けて光を照射する光源と、前記光源から照射され前記コアを導光した光を受光する受光手段と、前記光源から導波路まで、及び、該導波路から前記受光手段まで、光を伝播する光伝播手段と、前記導波路における各コア及び前記光伝播手段を光接続する光接続手段と、前記シート状の導波路を保持する保持部及び該導波路にねじりを繰り返し印加するねじり印加部を備えるねじり手段と、を有することを特徴とする。
また、本発明の導波路のねじり試験方法は、アレイ状の配置された複数のコアを有するシート状の導波路に繰り返しねじり揺動を与えると共に、前記複数のコアの各々に光源から光を照射して該コアを導光した光を各々受光手段で受光し、前記複数のコアを導光した光のうち光強度変化量の最大値、あるいは、最大値及び最小値の差に基いて前記導波路のねじりに対する寿命を評価することを特徴とし、上記本発明の導波路のねじり試験機の好適な態様によれば、効率的に当該ねじり試験を行うことができる。
前述のように、光伝送部材のねじり耐性試験に関しては、例えば光ファイバはその断面が同心円構造であり導光するコアも一本であるから、光ファイバにねじりを与えた場合、その断面の同心円中心に回転中心が倣うことになり、光伝播方向の形状変化がほとんどなく光閉じ込め効率があまりかわらない。そのため光ファイバのねじり耐性は、繰返し揺動するねじりを与え、外観に現れた欠陥や心線に現れた欠陥で導光状態が変化するといった疲労破壊による現象でねじり耐性を評価できる。
しかし、導波路は一般的にアレイ状にコアが配置されているため、導波路にねじり(導波路のコア端面側から見たときの導波路端の時計回り方向、反時計回り方向の回転)を与えると、導光するコアのねじれがねじり回転中心に対して非対称となる。そのため、前記ねじりに対して、コアは回転中心からの距離に応じて異なる螺旋形状となり、同一導波路にあるコアであっても光閉じ込め効率は異なってしまう。またねじりによる応力も各々のコアで異なるため、掛かる繰返し揺動するねじりによる疲労によって各々コアに現れる欠陥などの破壊現象や程度も異なることになる。
さらに実用を鑑みれば、アレイ状のコアは各々別信号光を伝播するので、コア1つでも許容損失値を超えれば部品性能は満たさなくなる。
したがって、導波路のねじり試験としては、導波路に対して前記ねじりを与え、同時に複数のコアすべてについて導光の光強度変化量を確認する必要がある。またこの場合に、各コアの光強度は、繰り返し揺動に対しても導波路と検出部との接続部分にずれを生じることなく、安定して計測できる必要がある。
本発明者等は、上記要求を満たすべく検討し、導波路のねじり試験機として下記に示すような構成を見出すに到った。以下、図面を参照して本発明の導波路のねじり試験機を実施形態により示すと共に、前記本発明の導波路のねじり試験方法についても併せて説明する。
<第1の実施形態>
図1は、第1の実施形態に係る導波路のねじり試験機の概略構成図である。
図に示すように、本実施形態の導波路のねじり試験機は、主に供試される導波路60の一端を保持固定し繰返し揺動するねじりを与えるねじり機構部(ねじり手段)10と、導波路60の他端を保持固定し引張荷重を与える固定調整機構部20、導波路60の光を照射しコアに導光させる光入射機構部30、導光した光を受光し光強度を計測する受光計測機構部40及びそれらを制御する制御部50から構成される。
供試される導波路60の一端を保持固定し繰返し揺動するねじりを与えるねじり機構部10には、導波路60を保持固定するチャック(固定板)12を備えた支持体(保持部)14が設けられており、把持体16に回動自在に保持されている。また支持体14はベルト19でステッピングモータ(ねじり手段)18と連結され、ステッピングモータ18の回転駆動が伝達されるようになっている。支持体14上にチャック12で保持固定されたシート状の導波路60は、例えば支持体14の矢印方向の回転にしたがって、一端がねじられることとなる。このとき、導波路60の他端は動かない保持台24にチャック22で保持されているため、チャック間の導波路60にねじりが印加されることとなる。
一方、導波路60の他端を保持固定し引張荷重を与える固定調整機構部20は、支持体14の回転軸方向に設置されたスライドガイド26上に、導波路60を保持固定するチャック(固定板)22を備えた固定台24が設置されている。固定台24は、スライドガイド26の前記支持体14の回動軸に自在に移動可能であり、導波路60を保持固定した側とは反対の方向に移動することにより、導波路60に引張荷重を与えられるようになっている。なお、引張荷重は、スプリングの張力や分銅などにより与えられる。また、導波路60に引張荷重を与えるのは、弛みを除くため、もしくは、ねじりに加え引張応力を与えた複合耐久試験を行うことも可能にするためである。
光入射機構部30は、光源32及び光ファイバ(光伝播手段)34から構成される。
光源30としては、半導体レーザ、LED等、光を出射できるものであれば特に制限されないが、光としてはコヒーレントな光であることが望ましい。
光伝播手段としては、本実施形態では光ファイバ30を用いているが、これに制限されることはない。ただし、光ファイバを用いることが光源と光接続部との接続の容易性等の観点から望ましい。
受光計測機構部40は、導波路60のコアを導光した光を受光する光センサ(受光手段)42と、光センサ42で受光した光の光強度を計測する光パワーメータ46と、コアを導光した光を光センサ42に各々伝播する光ファイバ(光伝播手段)44と、から構成される。
光センサ42としては、フォトダイオードでもよく、テレビカメラ(CCD、CMOS等のエリアセンサー)であってもよく、光を検出可能なものであれば特に制限されない。
光強度を計測する手段としては、光センサ42が出力したエネルギーを測定できれば良く、前記光パワーメータ44に限らない。
なお本実施形態では、供試される導波路60の一端は、光ファイバ34(コア径:50μm、GI−MMF)を介して光源32(Kingfisher社製、KI−3812)と光接続され、他端は同様に、光ファイバ44(コア径:62.5μm、GI−MMF)を介して光センサ42(ADC社製、82321)と光接続されている。そして光センサ42は、光パワーメータ46(ADC社製、ADCE8250A)に接続され、光パワーメータ46が光センサ42の受光強度を計測する。
制御部50は、支持体14に回転駆動を与えるステッピングモータ18の角速度、回転角及び回転方向を制御する機構と、支持体14が既定角度で揺動した回数を計数するカウンタ52とを備え、後述する導波路60に伝播させた光の受光強度の計測値を記録する。
本実施形態のねじり試験機に供される導波路60としては、柔軟性(フレキシブル)を有しており、折り曲げたりねじったりした場合に、これらの変形に対して追従するようになっているものが望ましい。このため導波路60は、例えば、脂環式オレフィンフィルム、アクリル系フィルム、エポキシ系フィルム、ポリイミド系フィルム等を全体のベース(コアを囲むクラッド)とした導波路フィルムが好適に用いられる。
導波路中のコアとしては、例えば、光インターコネクションにおいて使用され、光を伝播する複数のコアがアレイ状に配列されており、その配列は、複数のコアが互いに伝播光が並進するように構成され、導波路厚み方向は1列の2次元のアレイであってもよく、n(導波路幅方向のコアの個数)×m(導波路厚み方向のコアの個数)の3次元のアレイであってもよい。
導波路60は、その厚さが40μm以上500μm以下であることが望ましく、より望ましくは、50μm以上200μm以下である。一方、導波路60は、その幅が0.2mm以上10mm以下であることが望ましく、より望ましくは、0.5mm以上4mm以下である。導波路60の厚さ及び幅を上記範囲とすることで、柔軟性を確保させつつ、強度が得やすくなる。
また、コアの幅は30μm以上200μm以下の範囲であることが好ましく、40μm以上150μm以下の範囲であることがより好ましい。
導波路60の製造は、例えば、シリコーン樹脂を用いた鋳型による複製方法、スタンパーを用いた方法、ダイシングソーを用いた切削による方法、直接露光法など、様々な方法を用いて製造することができるが、前記シリコーン樹脂を用いた鋳型による複製方法が、簡易で精度良くコアを形成することができる点で望ましい。
本実施形態で用いる導波路60は、幅1.5mm、厚さ0.07mm、長さ150mmの大きさで、コアを3本内包したシート状の導波路であり、厚み方向及び幅方向の中央にコア高さが50μm、コア幅が50μmのコアが形成されており、その導波路幅方向の左右に250μmの間隔をあけて、2本の同様のコアが形成されている。
上記導波路60のコアと、光源32、光センサ42との光接続は、以下のように行う。
まず光ファイバ34、44の一端は、導波路60のコアピッチ同様に250μm間隔で光ファイバを配置するようにした光コネクタブロック(光接続手段)17、27に貫挿され固定してあり、導波路60と光コネクタブロック17、27の各々光ファイバとの光軸を調心合わせした後、接着固定して光接続される。また、導波路60と光接続した光ファイバ34、44の他端は、FC型光コネクタに加工され、コア径が50μmの光ファイバ34は光源32に接続され、コア径が62.5μmの光ファイバ44は光センサ42に接続される。
なお本実施形態では、光源側の光コネクタブロック17が支持体14と同一面となるように一体化されており、ステッピングモータ18により印加されるねじりモーメントに対して共に回転可能であり、該ねじりモーメントに対して同期して同方向に揺動するように接続されている。
導波路のねじり試験は、以下のように行われる。
まず供試される導波路60は、導波路一端を繰返し揺動してねじりを与える支持台14のチャック12に保持固定し、導波路他端に引張荷重を与える固定調整機構部20のチャック22に保持固定して、ねじり試験機へ取り付ける。このとき、上記引張荷重としては、0.2N以上50N以下とすることが望ましい。
ねじり試験は、導波路60に上記一定の引張荷重を与え、例えば±180度の回転角度で、20サイクル/分(ここで、180度一方向に回転させ、次にスタート位置まで戻し、反対方向に180度回転させ、さらにスタート位置まで戻す動作を1サイクルとする)の速度で、同時にこのときコア3本に導光し、各々の光強度変化を計測しながら行った。
このときの各コアに入射させる光強度は−30dBm以上+6dBm以下とすることが望ましい。
そして、光源32から伝播された光が光コネクタブロック17を介して導波路60に入射され、また導波路60から出射する光が光コネクタブロック27を介して光センサ42まで伝播することで、導波路60に繰返し揺動するねじりが与えられた際の光強度変化や経過変化量が計測できる。
<第2の実施形態>
本実施形態の導波路のねじり試験機の構成は、例えば、図1に示した第1の実施形態のねじ試験機において、光照射側の光コネクタブロック17も支持体14と一体化せず光コネクタブロック17のみを基台に固定し、ステッピングモータ18の回転により支持台14のみが回転する構成とした以外は、第1の実施形態と同様である。
すなわち本実施形態では、光照射側及び光受光側の光コネクタブロック17、27をともに固定状態とし、導波路60のみにステッピングモータ18からの回転駆動(ねじり)が伝達されるようにする。
すなわち、導波路60と光コネクタブロック17は固定されているが、支持体14に対して光コネクタブロック17は未固定であるため、支持体14の回転揺動で跳ねたり捻られたりと、導波路60と光コネクタブロック17の固定部位に外力が加わり、光軸のずれなどとなって伝播光の漏出が生じ、ねじり耐性の評価精度を低下させてしまう。
これに対し本実施形態の導波路のねじり試験機では、光入射部側の光コネクタブロック17及び支持体14が一体となって構成されており、また光受光側は、固定台に固定された光コネクタブロック27の導波路側でチャック22により導波路60の他端が保持されているため、前記印加される揺動に対して光コネクタブロック17,27及び導波路60間、あるいは、光ファイバ34、44及び導波路60間で光軸のずれを生じることがなく、導波路に繰り返しねじりを印加した場合のすべてのコアに導光する光強度変化(光強度損失)が安定して計測される。
前述のように、導波路のねじり耐性の基準として、複数のコアのうち1つでも許容損失値を超えれば基本的に使用には適さないもの判断される。したがって、ねじり試験における各コアの光強度変化量のうち、最大値に基づいて導波路のねじりに対する寿命を判断することができる(本発明の第1の導波路のねじり試験方法)。そして、このねじり試験方法を実施するために、本実施形態の導波路のねじり試験機は特に有効なものとなる。
なお、本実施形態のねじり試験機としては、前記のように図1における光コネクタブロック17を支持体14と一体化しないで支持体14のみに回転を付与する構成以外に、図示しないが、支持体を用いず光入射側の光コネクタブロック17の直後でチャック等により導波路端を固定し、それ以降の導波路を回転させる態様であってもよい。
また、上記導波路のねじり耐性の評価において、導波路として不良と判断される光強度の損失変化量が既知であれば、同一のねじり印加条件で繰り返しねじりを付与し、前記のように各コアの光強度損失量(変化量)の最大値を逐次確認して、前記不良とされる光強度変化量の既定値に達した繰返し揺動するねじり回数をもって、導波路のねじりに対する寿命を評価することが可能となる。
具体的には、図1に示すねじり試験機では、導波路60に伝播させた光の受光強度は、光センサ42、光パワーメータ46を介してその計測値が制御部50に記録される。したがって、制御部においてあらかじめ光強度変化量の規定値を設定しておき、各コアの前記変化量のうちの最大値が前記規定値に達するまでの導波路60の揺動回数をカウンタ52でカウントする。そして、供試される導波路ごとのカウント数を比較することにより、導波路のねじり耐性を評価することができる。
図2に、上記光強度変化量の規定値までのカウント数によりねじり耐性を評価する場合の制御フローの一例を示す。
先ず、最初のステップ100では、カウンタ52がリセットされる。ステップ102では、制御部50はステッピングモータ18を作動させて所定条件のねじり1サイクル(所定角度までのねじり往復)を付与する。
ステップ104では、光強度変化量が前記既定値に達したか否かが判断される。判断が否定されるとステップ106へ進み、カウントアップされ、ステップ108でカウント値を表示してステップ102へ戻る。一方、ステップ104で判断が肯定されると、ステップ110へ進んでステッピングモータ18を停止し、さらにステップ112へ進んでカウント値(ねじり寿命回数)を表示し、試験終了となる。
この実施形態でのねじり試験機では、カウンタ52に表示されたねじりサイクルのカウント値(既定の光強度変化量までのねじり回数)が導波路60のねじり回数となるので、ねじり寿命回数(耐ねじり寿命)を正確かつ簡単に得ることができる。
また、前記試験方法においては、各コアごとの光強度変化量を計測するため、供試された導波路における変化量の最大値だけでなく最小値も求めることができる。そして、変化量の最大値と最小値との差に基づいて導波路のねじり耐性を評価することもできる(本発明の第2の導波路のねじり試験方法)。
すなわち、同一ねじり回数時における光強度変化量の最大値は、複数のコアを有する1つの導波路における最も破壊の程度が大きいコア特性を示し、逆に変化量の最小値は導波路における最も破壊の程度が小さいコア特性を示す。したがって、光強度変化量の最大値と最小値との差をみれば、所定回数のねじりを付与した場合の導波路におけるコア間の光学特性のばらつき(コアごとの破壊の程度のばらつき)を判断することができる。
より具体的には、例えば、前述の光強度変化量が既定値に達するまでのカウント数を測定してねじり耐性を評価する方法において、変化量の最大値が既定値に達するまでの揺動数(カウント数)を求めると同時に、その時点での変化量の最大値と最小値との差も求めれば、ねじれ寿命と寿命時の破壊ばらつきをも評価することができる。
<第3の実施形態>
本実施形態のねじり試験機の構成は、基本的に第2の実施形態のねじり試験機と同様であるが、光接続手段である光コネクタブロック17、27と導波路60とを接着固定しない構成をとる以外は、第2の実施形態と同様である。
具体的に図を用いて説明する。図3は、図1に示したねじり試験機における光受光側の光接続部について、本実施形態の構成としたものの一例を光伝播方向と垂直方向から見た概略構成図である。
図においては、繰返し揺動してねじりが印加される導波路70の端部は、固定された基台56にチャック58により保持固定され、導波路70のコアピッチと同間隔で光ファイバ54を貫挿し固定した光コネクタブロック57が導波路70と光接続できる位置に配置されている。
光コネクタブロック57は、導波路を保持固定して引張荷重を与える基台56に、端部が保持固定された導波路70と調芯して光接続可能とするように6軸調芯機構62を介して固定される。また、図示しないが、導波路70の光入射側の端部も、同様に固定された基台に保持固定された導波路端に、導波路のコアピッチと同間隔で光ファイバを貫挿し固定した光コネクタブロックが導波路と光接続できる位置に、導波路70と調芯して光接続可能とするように6軸調芯機構を介して配置される。そして、光ファイバ54における光コネクタブロック57に貫挿された反対端は、FC型光コネクタに加工してあり、供試される導波路からの光を受光する光センサへ接続される。一方、前記光入射側の光コネクタブロックに貫挿された光ファイバの反対端は光源に接続される。
供試される導波路70は、前記実施形態と同様であるが、導波路70の両端をそれぞれ光コネクタブロックに接着固定することなく、ねじり試験機のチャックに保持固定して取り付ける。その後、前記6軸調芯機構を用いて光軸を合わせて導光できるようにする。
したがって、本実施形態のねじり試験機で試験を行う場合には、チャックを取り外して供試される導波路を試験ごとに交換するだけで済むため、光コネクタブロック、チャック等を再利用することができる。
以下、実施例により本発明をより具体的に説明する。なお、これらの実施例は全て例示であり、この記述によって本発明の適用範囲が制限されるものではない。
<実施例1>
まず、アクリル系高分子で構成され、屈折率1.51のクラッド層中に、屈折率1.55、高さ及び厚みが50μmのコアを、250μm間隔で3本並列して配設させた導波路フィルムを用意した。この導波路フィルムの長さは150mm、幅は1.5mm、厚みは70μmであった。
上記導波路フィルムを、前記第1の実施形態のねじり試験機にセットし、ねじり試験を行った。ねじり試験は、導波路に0.5Nの引張荷重を与え、±180度の回転角度で、20サイクル/分(一方向に180度回転させスタート位置まで戻し、次に反対方向に180度回転させ再度スタート位置まで戻して1サイクルとする)の速度でねじりを与え、コア3本に光源(Kingfisher社製、KI−3812)から光強度−23dBmの光を照射して、各々のコアに導光し各々の光強度を計測しながら行った。
その結果、導波路のねじりによって光強度が変化することを確認でき、100万サイクルで各コアの光強度が1dB低下した。ただし、導波路と光コネクタブロックとの光接続部がねじり揺動に対して自由状態であるため、光強度の計測値の振れの影響で、コア3本間の損失変化の差は明確には確認できなかった。
<実施例2>
導波路として実施例1の導波路フィルムを用い、ねじり試験機として前記第2の実施形態のねじり試験機を使用した以外は、実施例1と同様にしてねじり試験を行った。
その結果、導波路と光コネクタブロックとの光接続部がねじり揺動に対して拘束状態であるため、光接続部の影響が極力除かれ、導波路の幅方向の左右に配設されたコアを伝播した光強度変化量が、中央のコアの光強度変化量に対し少しずつ大きくなっていくことが確認できた。
また、導波路の左右に配設されたコアの光強度変化はほぼ等しく、1dB低下したのは100万サイクル時であった。またその時、導波路の中央に配設されたコアの光強度は、0.9dB低下していた。
<実施例3>
導波路として実施例1の導波路フィルムを用い、ねじり試験機として前記第3の実施形態のねじり試験機を使用した以外は、実施例1と同様にしてねじり試験を行った。
その結果、実施例2と同様に、導波路の左右に配設されたコアを伝播した光強度変化量が、中央のコアの光強度変化量に対し少しずつ大きくなっていくことが確認できた。
また、導波路の左右に配設されたコアの光強度変化はほぼ等しく、1dB低下したのは100万サイクル時であった。またその時、導波路の中央に配設されたコアの光強度は、0.9dB低下していた。
試験終了後、別の導波路フィルムとの交換を行ったが、試験試料の設置に際しては、導波路フィルムと光コネクタブロックとを接着していないので、供試する導波路フィルムのみを交換することが可能であり、光コネクタブロックおよび光ファイバが再利用できた。また、試験に取り掛かる準備を大幅に簡略化できた。
導波路のねじり試験機の全体構成の概略を示す斜視構成図である。 制御系のブロック図である。 光接続部の一例を示す概略構成図である。
符号の説明
10 ねじり機構部
12、22、58 チャック
14 支持体
16 把持体
17、27、57 光コネクタブロック(光接続手段)
18 ステッピングモータ(ねじり手段)
24 固定台
26 スライドガイド
30 光入射機構部、
32 光源
34、44、54 光ファイバ(光伝播手段)
40 受光計測機構部
42 光センサ(受光手段)
46 光パワーメータ
50 制御部
52 カウンタ
56 基台
60、70 導波路
62 6軸調芯機構

Claims (7)

  1. アレイ状に配置された複数のコアを有するシート状の導波路の各コアに向けて光を照射する光源と、
    前記光源から照射され前記コアを導光した光を受光する受光手段と、
    前記光源から導波路まで、及び、該導波路から前記受光手段まで、光を伝播する光伝播手段と、
    前記導波路における各コア及び前記光伝播手段を光接続する光照射側及び光受光側の光接続手段と、
    少なくとも前記シート状の導波路にねじりを繰り返し印加するねじり手段と、
    を有することを特徴とする導波路のねじり試験機。
  2. 前記シート状の導波路を保持する保持部及び前記光照射側の光接続手段が、前記ねじり手段により印加されるねじりモーメントに対して共に回転可能に備えられ、該ねじりモーメントに対して同期して同方向に揺動するように一体化されていることを特徴とする請求項1に記載の導波路のねじり試験機。
  3. 前記光照射側の光接続手段が基台上に固定されており、前記シート状の導波路のみに前記ねじりが繰り返し印加されることを特徴とする請求項1に記載の導波路のねじり試験機。
  4. 前記光伝播手段が、光ファイバであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の導波路のねじり試験機。
  5. アレイ状の配置された複数のコアを有するシート状の導波路に繰り返しねじり揺動を与えると共に、前記複数のコアの各々に光源から光を照射して該コアを導光した光を各々受光手段で受光し、前記複数のコアを導光した光のうち光強度変化量の最大値に基いて前記導波路のねじりに対する寿命を評価することを特徴とする導波路のねじり試験方法。
  6. 前記導波路のねじりに対する寿命を、前記光強度変化量の最大値が既定値に達するまでに印加したねじり揺動の繰り返し回数により評価することを特徴とする請求項5に記載の導波路のねじり試験方法。
  7. アレイ状の配置された複数のコアを有するシート状の導波路に繰り返しねじり揺動を与えると共に、前記複数のコアの各々に光源から光を照射して該コアを導光した光を各々受光手段で受光し、前記複数のコアを導光した光のうち光強度変化量の最大値及び最小値の差に基いて前記導波路のねじりに対する寿命を評価することを特徴とする導波路のねじり試験方法。
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