JP5877194B2 - 光コネクタ - Google Patents

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Description

本発明は、複数のコアを有するマルチコアファイバと、複数の光ファイバ心線がバンドルされたバンドル構造との接続構造を具備する光コネクタ、および、マルチコアファイバとバンドル構造との調芯方法等に関するものである。
近年の光通信におけるトラフィックの急増により、現状で用いられているシングルコアの光ファイバにおいて伝送容量の限界が近づいている。そこで、さらに通信容量を拡大する手段として、一つのファイバに複数のコアが形成されたマルチコアファイバが提案されている。
このようなマルチコアファイバとしては、例えば、複数のコア部がクラッド部の内部に設けられ、クラッド部の外周の一部に、長手方向に垂直な平坦部が形成されたものがある(特許文献1)。
マルチコアファイバが伝送路として用いられた場合、このマルチコアファイバの各コア部は、他のマルチコアファイバの対応するコア部や、それぞれ別の光ファイバや光素子等と接続されて伝送信号を送受する必要がある。このようなマルチコアファイバとシングルコアファイバとを接続する方法として、マルチコアファイバと、そのマルチコアファイバのコア部に対応する位置にシングルコアの光ファイバが配列されたバンドルファイバとを接続し、伝送信号を送受信する方法が提案されている(特許文献2)。また、このようなバンドル光ファイバの作製方法として、複数のシングルコアのファイバを所定間隔で結束等によってバンドル化する方法が提案されている(特許文献3)。
特開2010−152163号公報 特開昭62−47604号公報 特開平03−12607号公報
上述のように、マルチコアファイバの各コア部を個々の光ファイバ心線に接続させる場合には、マルチコアファイバの端面と個々の光ファイバ心線とで、互いにコア部同士を光学的に精密に接続する必要がある。しかしながら、通常、マルチコアファイバのコア部間隔は狭く(例えば40〜50μm)、通常の光ファイバ心線(外径125μm)を使用することはできない。すなわち、マルチコアファイバのコア部間隔と同等以下の外径の光ファイバ心線を用いる必要がある。
しかしながら、このような光ファイバ心線は極めて細く、取り扱い性が悪い。また、特にシングルモードファイバの場合には、接続部の位置ずれは1〜2μm以下とする必要があるため、非常に高い位置精度が必要となる。
これに対し、従来の特許文献3のように機械的に外側からの押圧力等でファイバ束を形成しようとしても、対象となるシングルコアファイバのコアの位置が意図する配置とならず、コア間隔が若干ずれてしまい、結果として接続対象のマルチコアファイバのコアと位置ずれが生じて光損失が生じる。すなわち、このようなマルチコアファイバと個々の光ファイバ心線との接続構造を、光損失が少なく精密に位置合わせする方法については現状十分な方法は提案されていない。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、狭ピッチのコア部を有するマルチコアファイバと複数の光ファイバ心線がバンドルされたバンドル構造との接続構造を内部に有し、マルチコアファイバとバンドル構造との変換機能を有する光コネクタを提供することを目的とする。
前述した目的を達成するため、発明は、所定間隔で複数のコアを有するマルチコアファイバと、複数の光ファイバ心線が最密配置でバンドル化されたバンドル構造とが光接続されたファイバ接続構造を有し、前記ファイバ接続構造が収納された光コネクタであって、前記バンドル構造の端部が前記マルチコアファイバと接続されており、前記光コネクタは、前記マルチコアファイバが挿通された第1のキャピラリと、前記バンドル構造が挿通された第2のキャピラリと、を具備し、前記第1のキャピラリと前記第2のキャピラリとが、接合されていることを特徴とする光コネクタである。
前記マルチコアファイバの先端が光コネクタ端面に露出し、前記第1のキャピラリがフェルール先端を構成し、前記第2のキャピラリがフェルール後端を構成してもよい。前記第1のキャピラリの外周にフランジ部具備し前記第1のキャピラリと、前記第2のキャピラリとが、前記フランジ部の後方で接合されてもよい。
また、前記第2のキャピラリの外周にフランジ部具備し前記第1のキャピラリと、前記第2のキャピラリとが、前記フランジ部の前方で接合され、前記第1のキャピラリの外径に対し、前記第2のキャピラリの外径が小さくてもよい。
前記第1のキャピラリは、ジルコニアキャピラリと、ガラスキャピラリとからなり、前記第1のキャピラリの後端側の前記ガラスキャピラリと、前記第2のキャピラリとが接着剤によって接合されてもよい。
前記第2のキャピラリは前記光コネクタ内に収納され、
前記バンドル構造を構成する複数の光ファイバ心線の先端が光コネクタ端面に露出してもよい。
発明によれば、内部にマルチコアファイバと複数の光ファイバ心線との接続構造が内蔵される。このため、マルチコアファイバが端面に露出すれば、同一のマルチコアファイバと容易に接続が可能であるとともに、コネクタによって複数の光ファイバ心線に分離可能である。同様に、端面に複数の光ファイバ心線のファイバ先端が露出すれば、光ファイバ心線同士を接続可能である。すなわち、光ファイバ心線とマルチコアファイバとをコネクタ内部で変換することが可能である。
また、コネクタ内部の接続構造において、マルチコアファイバの端部と前記バンドル構造はそれぞれキャピラリに挿通され、前記キャピラリ同士が対向して接続されれば、当該接続部の接続作業が容易となる。
本発明によれば、狭ピッチのコア部を有するマルチコアファイバと複数の光ファイバ心線がバンドルされたバンドル構造との接続構造を内部に有し、マルチコアファイバとバンドル構造との変換機能を有する光コネクタを提供することができる。
光コネクタ10を示す図。 ファイバ接続構造1aを示す図であり、(a)は正面図、(b)は(a)のA−A線断面図。 (a)はバンドル構造5aを示す図であり図2(a)のB−B線断面図、(b)はバンドル構造5bを示す図、(c)はバンドル構造5cを示す図。 バンドル構造の製造工程を示す図。 光ファイバ心線同士の接着構造を示す図。 キャピラリ先端を研磨する状態を示す図。 マルチコアファイバ3とバンドル構造5aの調芯方法を示す図。 マルチコアファイバ3とバンドル構造5aの調芯方法を示す図。 光コネクタ10aを示す図。 光コネクタ30を示す図。 光コネクタ40を示す図。 光コネクタ50を示す図。 光コネクタ55を示す図。 コネクタ構造60を示す図。 ファイバ配列変換部材70を示す図。 (a)は、図14のI矢視図、(b)は図14のJ矢視図。 治具83、89を示す図。 治具83を用いたバンドル構造の製造工程を示す図。 マルチコアファイバ90とバンドル構造91とを示す図。
以下、本発明の実施の形態にかかる光コネクタ10について説明する。図1は光コネクタ10の正面断面図である。光コネクタ10は、内部にファイバ接続構造1aを内蔵する構造である。
フェルール12の内部にはマルチコアファイバ3が内蔵され、フェルール基板に固定される。マルチコアファイバ3の一方の端部は、フェルール12の端面に露出する。すなわち、マルチコアファイバ3が、他のコネクタに内蔵された他のマルチコアファイバ等と接続可能である。
マルチコアファイバ3の他方の端部は、キャピラリ21aに挿通されて固定される。キャピラリ21aと対向するキャピラリ21bには、複数の光ファイバ心線7が挿通され、同様にキャピラリ21bに固定される。ファイバ接続構造1aにおいてキャピラリ21aとキャピラリ21bとが接着剤等で接合される。すなわち、マルチコアファイバ3と複数の光ファイバ心線7とが接続される。なお、複数の光ファイバ心線7がキャピラリ21bに挿通されてバンドルされた構造をバンドル構造5aとする。すなわち、マルチコアファイバ3が固定されるキャピラリ21aは、バンドル構造5aと接合される。
図2(a)はファイバ接続構造1aの拡大図であり、図2(b)は図2(a)のA−A線断面図、図3(a)は図2(a)のB−B線断面図である。
図2(b)に示すように、マルチコアファイバ3は、複数のコア11が所定の間隔で配置され、周囲をクラッド13で覆われたファイバである。全部で7つのコア11は、マルチコアファイバ3の中心と、その周囲に正六角形の各頂点位置に配置される。すなわち、中心のコア11と周囲の6つのコア11とは全て一定の間隔となる。また、6つのコア11において、隣り合う互いのコア11同士の間隔も同一となる。ここで、コア11のピッチは例えば40〜50μm程度である。
前述の通り、マルチコアファイバ3は、キャピラリ21aに挿通される。キャピラリ21aは内部に孔を有する筒状部材である。キャピラリ21aの孔はマルチコアファイバ3の外径よりもわずかに大きい。マルチコアファイバ3とキャピラリ21aとは、例えば接着剤で接着される。この場合、当該接着剤の屈折率が、マルチコアファイバ3のクラッド13の屈折率よりも小さいことが望ましい。このようにすることで、クラッドからの光のもれを防止することができる。
また、図3(a)に示すように、バンドル構造5aは、同一径の7本の光ファイバ心線7が最密配置で接合される。すなわち、中央に1本の光ファイバ心線7が配置され、その周囲に6本の光ファイバ心線7が配置される。したがって、それぞれの光ファイバ心線7のコア15は全て等間隔で配置される。また、光ファイバ心線7同士は接着剤19aによって接着される。したがって、隣り合う光ファイバ心線7のクラッド17同士は直接または接着剤19aを介して互いに全て接触する。また、光ファイバ心線7同士の隙間にも接着剤19aが充填される。
なお、マルチコアファイバ3および光ファイバ心線7は例えば石英ガラス製である。また、本実施例では、中心コアの外周に6つのコアを有する全7つのコアで構成される最密配置の例について説明するが、その外周にさらに12のコアを形成して最密配置とすることもできる。すなわち、本発明では、コア同士が最密配置されていれば、その個数は限定されない。
ただし、本願発明はファイバ間に侵入した接着剤等の表面張力のバランスにより自己整合的にファイバを最密に整列させることを意図しているので、7本のファイバからなるバンドル構造が最も精度がよく、ついでその外周にさらに12のコアを設けるバンドル構造が精度良く形成できる。それ以上の本数からなるバンドル構造においても本願は適用可能であるが、コアの位置ずれの精度(特に外周側)が劣化する。ただし、本数を多くした場合には例えば、まず、7本のファイバからなるバンドル構造を形成し、その接着後にさらに、その外周に12本のファイバを表面張力によって接着するというように段階的にバンドル構造を形成することでコアの位置ずれ精度の劣化を減少させることができる。
光ファイバ心線7は最密配置された状態でキャピラリ21bに挿入される。キャピラリ21bは内部に孔を有する筒状部材であり、キャピラリ21bの孔は光ファイバ心線7が最密配置された状態の外接円の外径よりもわずかに大きい円断面形状である。また、光ファイバ心線7とキャピラリ21bとは、接着剤19bで接着される。この場合、接着剤19bの屈折率が、光ファイバ心線7のクラッド17の屈折率よりも小さいことが望ましい。このようにすることで、クラッドからの光のもれを防止することができる。なお、接着剤19bは接着剤19aと同一のものであってもよい。
マルチコアファイバ3の端面(キャピラリ21aの端面)とバンドル構造5の端面(キャピラリ21bの端面)は互いに研磨されて対向して配置される。この状態で、それぞれのコア11とコア15とが光接続する位置で対向する。すなわち、コア11のピッチと、光ファイバ心線7の外径(クラッド17の径)とは略一致する。なお、光ファイバ心線7同士の隙間に接着剤19aによる接着層が形成されることを考慮して、光ファイバ心線7(クラッド17)の外径をマルチコアファイバ3のコア11のピッチよりも0.1〜3μm程度小さく設定してもよい。この場合でも、光ファイバ心線7同士が接着されたバンドル構造において、個々のコア15の間隔はコア11のピッチと一致する。
キャピラリ21a、21bの端面が対向して配置され、互いのコア11とコア15とが光接続した位置で、接着剤等によって互いに固定される。位置合わせについての詳細は後述するが、キャピラリ21a、21bの端面が対向して配置された状態で、少なくとも一方を回転装置付治具で固定し、例えば、マルチコアファイバ3の各コアに、対向端面の反対側の端部より信号光を入力し、バンドルファイバの対向端面の反対側から出力された信号光を受信させるようにし、バンドルファイバ束(あるいはマルチコアファイバ)の位置調整および回転調整を行い、その光信号出力が最大になった位置で治具を固定し、双方のファイバを接着(あるいは融着)接続させる。
ここで、本願の最密構造のバンドルファイバは非常にコアの位置精度が高いので少なくとも2つのコアに関して調整を行えばよい。なお、まずは、中心のコアについて位置あわせを行い、周囲の1または2つのコアについて位置合わせを行うと簡便で精度も高くなる。また当然ではあるが、より高精度な位置あわせを行うために、全てのコアに対して軸ずれの測定を行い、最適な位置に位置あわせを行う事も可能である。
以上により、マルチコアファイバ3の各コア11と光ファイバ心線7の各コア15とが光接続された接続構造を得ることができる。ここで、ファイバ接続構造1aでは、光ファイバ心線7が最密配置された状態でバンドルされるため、互いのコア15の間隔を精度よく一定に保つことができる。また、マルチコアファイバ3とバンドル構造5aの端部がそれぞれキャピラリ21a、21bに収められるため、取り扱いが容易である。また、キャピラリの面同士の接合となるため、接合面が広く確実に互いを接合することができる。
上述のように本願の7コアのバンドル構造と7コアのマルチコアファイバの接続構造によれば、従来の7コアのバンドル構造と7コアのマルチコアファイバの接続構造に比べて、7コアの平均で1dBの損失の改善が認められた。
なお、キャピラリ21bに光ファイバ心線7が挿通されるバンドル構造としては、図3(b)に示すバンドル構造5bであってもよい。バンドル構造5bは、キャピラリ21bの内部の孔が円形ではなく、略正六角形となる。すなわち、光ファイバ心線7の最密配置状態に外接する略正六角形であり、孔のそれぞれの頂点部にそれぞれ光ファイバ心線7が配置される。したがって、光ファイバ心線7の配置が規制され、キャピラリ21bに対して光ファイバ心線7が常に一定の配置となるようにすることができる。
また、図3(c)に示すように、バンドル構造5cとしてもよい。バンドル構造5cは、キャピラリ21bの内部の略円形の孔の内面の少なくとも一部に、突起23が設けられる。すなわち、光ファイバ心線7の最密配置状態に外接する外接円の内面に、光ファイバ心線7の最密配置状態における光ファイバ心線7同士の隙間に形成される凹部に嵌るように突起23が形成される。したがって、光ファイバ心線7の配置が規制され、キャピラリ21bに対して光ファイバ心線7が常に一定の配置となるようにすることができる。なお、突起23は、一つだけでも良く、複数個形成してもよい。
次に、特にバンドル構造5a〜5cを対象とした、光ファイバ心線7を最密に接着するバンドル構造の製造方法について説明する。まず、図4に示すように、所定本数の光ファイバ心線7の被覆を除去してキャピラリ21bに挿入する。この際、キャピラリ21bの端部からは、光ファイバ心線7の先端がそれぞれ同一長さだけ出るように(例えば10mm程度)、光ファイバ心線7をキャピラリ21bに挿入する。なお、キャピラリ21bは例えば光ファイバ心線7に仮固定される。
キャピラリ21bの端部から突出する光ファイバ心線7の先端は、あらかじめ容器に溜められた接着剤25に浸けられる。接着剤25は例えば溶液系の接着剤であり、合成樹脂等の高分子固形分が、水、アルコール、有機溶剤などの溶媒に溶け込んだ液状のものである。このような溶液系接着剤では、溶媒が気化した後に残留する溶質が硬化することで接着される。
なお、接着剤25としては、通常使用される溶質濃度よりもさらに希釈されたものが望ましい。このようにすることで、接着剤の粘度を下げ、また、残留する溶質量を抑えることができる。このため、光ファイバ心線同士の隙間の接着層を薄くし、光ファイバ心線7同士の間隔をより精度よく一定にすることができる。すなわち、接着力は弱くてもよいが、例えば100cps以下のごく低粘度のものが望ましい。また、硬化時に接着剤が収縮する事で、光ファイバをより密接に引き寄せ合う効果が得られる。また、光ファイバ心線のクラッドよりも低屈折率のものが望ましい。
このような接着剤としては、例えば、溶液系としては、セメダイン社製「セメダインC」(商品名)を薄め液で希釈したもの(屈折率の調整のためフッ素を添加することが望ましい)や、極低粘度の接着剤(アクリレート系)としては、NTT−AT社製の屈折率制御樹脂(UV硬化)や、極低粘度の接着剤(エポキシ系)としては、Epo-Tek社製の熱硬化型接着剤を用いることができる。また接着剤を加熱することにより、より粘度を下げることができるため、接着後の光ファイバ心線同士の隙間をより小さくすることが可能である。
ここで、キャピラリ21b内部では、光ファイバ心線7は略最密に近い状態で挿入されるが、光ファイバ心線7の先端が接着剤25に浸けられる前の状態では、一部では互いの間に隙間が形成したり、また他の部位では互いが密着したりするなど、完全な最密配置(一定のコア間隔)とすることは困難である。
図5は接着剤25の表面張力による光ファイバ心線7同士の接着状態を示す概念図で、図5(a)は正面図(簡単のため光ファイバ心線7は2本のみ示す)、図5(b)は断面図である。
前述の通り、光ファイバ心線7同士の間には隙間が形成される場合があるが、接着剤25の粘度は低く、表面張力(毛細管現象)によって接着剤25は光ファイバ心線7同士の隙間に吸い上げられる。この際、互いの表面張力によって光ファイバ心線7同士が密着される(図中矢印C方向)。
すなわち、図5(b)に示すように、光ファイバ心線7同士の間に多少不均一な隙間が形成されていても、その隙間には接着剤25が吸い上げられて、光ファイバ心線7同士が密着される。この際、それぞれのファイバ間に吸引されて存在する接着剤の表面張力が安定化する配置、すなわち、光ファイバ心線7同士が確実に最密配置となるとともに、この状態で接着剤25を硬化させることで互いを接着することができる。このような効果は、本発明のように極めて微細な光ファイバ心線7(例えばΦ50μm以下)に対して特に有効である。なお、接着剤25は希釈された溶液タイプの接着剤であるので、硬化後のファイバ束のファイバ間のファイバ同士が密接しない部位には接着剤の収縮によって隙間が形成される事になる。
次に、図6に示すように、光ファイバ心線7同士が最密状態で互いに接着された状態で、当該部位をキャピラリ21bに接着する。この際に使用される接着剤(接着剤19a)としては、熱硬化型エポキシ系接着剤や、UV硬化型アクリレート系接着剤を使用すればよい。接着剤19aは、キャピラリ21bとファイバ束との隙間およびファイバ心線同士(接着剤25同士)の隙間を埋めて、ファイバ束とキャピラリとを接着する。なお、ここではキャピラリと光ファイバ束を接着したが、キャピラリを取り外して光ファイバ束のみを用いてマルチコアファイバと接続させてもよい。
次いで、キャピラリ21bより突出する光ファイバ心線7およびキャピラリ21bの一部を研磨面27で研磨する。以上によりバンドル構造5aが形成される。なお、バンドル構造の端面を研磨によって均一な面を得るのではなく、例えばダイシングソー等による切断により均一な面を得ても良い。
なお、接着剤19a(19b)としては、低粘度であることが望ましいが接着剤25よりも粘度が高くてもよい(例えば5000cps以下)。また、硬化時の収縮率は低く、硬度が高い(ショアDで60以上)であることが望ましい。なお、接着剤25も硬化後の硬度は高い方が良いが、硬化後の接着層がかなり薄くなるため、その硬度が研磨時の特性への影響は小さい。
このような接着剤としては、例えば、エポキシ系の熱硬化接着剤である、EPOXY TECHNOLOGY社製「Epo-tek 353−ND」(商品名)や、アクリレート系UV硬化接着剤である、大日本インキ社製「OP−40Z」(商品名)や、NTT−AT社製の屈折率制御樹脂(UV硬化)を用いることができる。
なお、本実施例では先に複数の光ファイバ心線7をキャピラリ21bに挿通する手順としたが、本発明はこれに限られる必要は無く、例えば本実施例と同様の方法により複数の光ファイバ心線7を密着して固定し、しかる後にキャピラリ21bに挿入し第2の接着剤で固定しても良い。この場合、複数の光ファイバ心線7は筒状の仮配列部材に挿入した状態で第1の接着剤25に浸す事で、確実に細密構造に固定する事が可能となる。
この方法の場合、キャピラリ21bへの光ファイバ心線7の挿入が容易になるため、キャピラリ21bの内径クリアランスを小さくする事が可能となる。
なお、本実施例においては、接着剤19aは接着剤25とは別の接着剤としたが、接着剤19aは接着剤25が兼ねる事も可能である。すなわち、接着剤25を用いてファイバ同士を密着固定する際に、ファイバ間に隙間が空かないような、硬化時の収縮が小さい接着剤を用いる事も可能である。この場合においても、接着剤25の表面張力を用いてファイバ同士を密着固定する事が可能である。この場合、接着剤25は、硬度が高い(ショアDで60以上)であることが望ましい。また、キャピラリは必ずしも必要なく、直接コネクタ内部で接続構造を形成してもよい。
また、本実施例においては、接着剤25として溶媒型接着剤を希釈したものを用いたが、本発明はこれに限るものではなく、ごく低粘度な接着剤を用いることで、希釈を行わなくても同様の効果を得ることが可能である。また、接着剤25は屈折率が低いものが好ましいが、これは、光の閉じ込め効果を高めるためのものであり、光ファイバ心線に十分に光の閉じ込め効果があるものを用いるならば、接着剤25は屈折率が高いものも使用可能である。
また、光ファイバ心線の凝集効果を向上させる手段として、光ファイバ心線7の表面の濡れ性を向上させてもよい。濡れ性を向上させる手段としては、プライマーと呼ばれる表面処理剤を塗布乾燥する方法や、プラズマ放電処理による方法が知られている。また当然ではあるが、作業に際し、光ファイバ心線7は十分に清浄にしておく事が望ましい。
次に、バンドル構造とマルチコアファイバとの調芯方法について詳細に説明する。図7はバンドル構造5aとマルチコアファイバ3との調芯方法を示す図であり、マルチコアファイバ3を点線(コア部を黒塗り)で示し、バンドル構造5a側を実線(コア部が白抜き)で示す。なお以下の例では、バンドル構造5aについて説明するが、他の実施形態のバンドル構造であっても同様に行うことができる。
まず、図7(a)に示すように、マルチコアファイバ3とバンドル構造5aを対向させた状態(互いの端面間距離は例えば5μm)でそれぞれの中心のコア11a、15aの位置を合わせる。この際、例えばマルチコアファイバ側から光を入射した状態で、マルチコアファイバ3側(キャピラリ21a)をバンドル構造5a側(キャピラリ21b)に対してX方向およびこれと垂直なY方向(図中D方向およびE方向)に移動させる。
図7(b)に示すように、コア11a、15aの位置が合うと、例えばコア15aに接続された光検出器で検出される光強度が最大となる。なお、光はコア15a側から入射してコア11a側で検出してもよい。
この状態で、マルチコアファイバ3側(キャピラリ21a)をキャピラリ21bに対して、キャピラリ21aの断面中心を回転軸として回転させる(図中矢印F方向)。この際、例えば一方のコア11側から光を入射させて他方のコア15で光を検出する。
図7(c)に示すように、コア11、15の位置が合うと、例えばコア15に接続された光検出器で検出される光強度が最大となる。なお、光はコア15側から入射してコア11側で検出してもよい。
なお、キャピラリ21b側を移動(回転)させて調芯を行うことも可能である。しかしながら、マルチコアファイバ3の方が、キャピラリ21aとのクリアランスを小さくすることが可能である。このため、キャピラリ21aの中心とマルチコアファイバ3の中心の位置とが略一致する。したがって、キャピラリ21aを、断面中心を回転軸として回転させた際には、マルチコアファイバ3の略断面中心が回転軸となる。
一方、キャピラリ21b側では、複数の光ファイバ心線7を挿入する必要があることから、キャピラリ21aとマルチコアファイバ3とのクリアランスと比較して、より大きなクリアランスが必要となる。このため、キャピラリ21bの断面中心と光ファイバ心線7の最密配置断面中心との位置がずれる恐れがある。したがって、キャピラリ21bの断面中心を回転軸とすると、光ファイバ心線7の最密配置断面中心が回転軸とならず、中心のコア15a自体の位置ずれの恐れがある。したがって、キャピラリ21bを固定し、キャピラリ21a側を回転させることが望ましい。
また、上記中心コアの調芯と、その他のコアの調芯を繰り返しながら、それぞれのコアでの光の検出強度が最大となるようにすることもできる。さらに、上記調芯が終了後、5点調芯(現在の位置、±X方向、±Y方向の計5点における光の検出強度から、現状の軸ずれ状態を計算して最適な方向に最適な量を移動させる調芯方法)を用いることもできる。調芯が終了後、その状態で接着剤等により接合して固定すればよい。
また、他の調芯方法を用いる事も可能である。例えば最初に任意の2心の調芯を行い、その後、残りのコアの調芯を行う方法も可能である。具体的には以下の様な方法である。最初に中心のファイバを挟んでX軸上の両端に位置する2つのコア同士を、XY及び回転の調整を行い調芯する。更にその状態から、全ての心線の軸ずれ状態(X、Yの軸ずれ)の状態を測定し、最適な方向に最適な量を移動させる調芯方法である。
ここでいう最適な方向及び最適な量とは、軸ずれが最大となるコアの軸ずれ量ができるだけ小さくなるような状態にする事である。またその他に、全体の軸ずれの平均が小さくなるようにする方法や、二乗平均が小さくなるようにする方法(最小二乗法)を用いる事も可能である。
また、さらに、他の調芯方法を用いる事も可能である。例えば、まず、中心のコアの調芯を行う(図7(b))。次いで、中心のファイバを挟んで対称の位置にある一対の2つのコアを、中心コアを中心に回転して調芯する。図8は、中心のコア15aに対して対称の位置にあるコア15b、15cと、コア11b、11cを回転調芯させる状態を示す図である。中心のコアが調芯されても、ファイバ径のばらつき等によって、他のコア同士が、完全に一致しない場合もある。
この場合には、一対のコア15a、15bの配列方向(図中G)と、一対のコア11b、11cの配列方向(図中H)とが、平行になるように調芯する。なお、互いが平行になるように調整するためには、例えば、コア15a、15b側から光を入射し、コア11b、11c側での光の検出強度から判断することができる。このように、中心に対して対称位置にある一対のコアにより回転調芯を行えば、コア位置に多少のずれが生じても、正確に調芯を行うことができる。
また、回転調芯を行った後、さらに全体の位置ずれを調整してもよい。例えば、図7(c)に示すように、中心位置および回転調芯後の状態で、マルチコアファイバ3とバンドル構造5aとを相対的に互いに垂直な方向(X方向およびこれと垂直なY方向(図中D方向およびE方向))に微動させてもよい。この場合、マルチコアファイバ3とバンドル構造5aの各コア同士を光結合させて、それぞれのコア同士の光の検出強度を測定する。
X方向およびY方向に相対的に微動させると、それぞれのコアにおいて光の検出強度が最大となる位置(ずれ量が最も少ない位置)が異なる場合がある。このような場合には、それぞれの位置において、最もずれ量が大きいコアのずれ量(例えば、最大検出強度に対して、最も検出強度が小さくなるコアについての検出強度の低下割合)が、最小となるように位置を決定する。なお、ここでいう軸ずれは、ある軸ずれ量があるときの透過損失(光の検出強度の最大値との差)、すなわち、軸ずれ損失により観測される。すなわち、軸ずれ損失を測定する事で、軸ずれ量も算定可能である。なお、一般に、軸ずれ損失は軸ずれ量の2乗に比例する。
例えば、ある位置において、全コアの平均の軸ずれ損失(それぞれのコアの最大検出強度に対する検出強度の低下量の平均)が、3dBであり、最大軸ずれ損失が5dBである状態があるとする。この状態から、マルチコアファイバ3とバンドル構造5aとを相対的に微動させると、平均軸ずれ損失が3.1dBとなり、最大軸ずれ損失が4.5dBとなる場合には、この状態を適正と判断する。また、さらに、この位置からXY方向に微動させて、最大ずれ量が最も小さくなる位置で固定すればよい。
なお、最大軸ずれ損失ではなく、全コアの軸ずれ損失の平均値が小さくなるように調整してもよい。また、上述した調芯方法は、順序を変えてもよく、また、それぞれの調芯方法を組み合わせてもよい。
本発明によれば、光ファイバ心線7を最密配置した状態で一体化するため、各光ファイバ心線7同士の間隔を容易に一定とすることができる。したがって、マルチコアファイバ3の各コア11と光ファイバ心線7の各コア15とを確実に光接続することができる。
特に、光ファイバ心線7が最密配置した状態で接着され、キャピラリまたは保持部材で保持されるため、接続作業が容易である。また、キャピラリ21bの孔を六角形にしたり、または内面に突起23を形成したりすることで、キャピラリ21bに対する光ファイバ心線7の最密配置の方向を規制することができる。このため、例えばキャピラリ21bの外周に内部の光ファイバ心線7の配置が認識可能なマークを設ければ、調芯作業においてコアの位置を把握することが容易である。
また、光ファイバ心線を最密配置する方法として、希釈した接着剤25の表面張力を利用することで、容易に確実に光ファイバ心線7同士を最密に配置して接着することができる。この際、最密状態の光ファイバ心線7を、より高粘度かつ高硬度な接着剤でキャピラリ21bに接着し、端面を研磨することで、キャピラリ21bと光ファイバ心線7とを確実に接合することが可能であるとともに、研磨時に光ファイバ心線7の先端を破損することがない。
本発明の光コネクタ10は、このようなファイバ接続構造1aを内蔵するため、内蔵されるマルチコアファイバ3と同一サイズのマルチコアファイバ(これを内蔵する光コネクタ)とを容易に接続することが可能である。また、光コネクタ10によって接続対象のマルチコアファイバを複数の光ファイバ心線に分離可能である。すなわち、光ファイバ心線とマルチコアファイバとを光コネクタ10内部で変換することが可能である。
以上、添付図を参照しながら、本発明の実施の形態を説明したが、本発明の技術的範囲は、前述した実施の形態に左右されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、光コネクタ10は、マルチコアファイバ3の端面をコネクタ端面に露出させたが、本発明はこれに限られない。図9は光ファイバ心線7の端面を露出させた光コネクタ10aを示す図である。
光コネクタ10aでは、光コネクタ10と同様に、内部にファイバ接続構造1aを内蔵し、コネクタ内部で光ファイバ心線とマルチコアファイバとを変換可能である。この場合、光ファイバ心線7は、光コネクタ10a端面に向かうにつれて互いの間隔を広げるように配置してもよい。
例えば、前述の通り、ファイバ接続構造1aにおいては、光ファイバ心線7同士のピッチはマルチコアファイバ3のコアピッチと一致する(例えば40〜50μm)。一方、光コネクタ10a端面においては、通常の光ファイバ心線径である125μmピッチにそれぞれの光ファイバ心線7の間隔を広げることで、光コネクタ10aを通常のサイズの光ファイバと容易に接続することが可能である。この場合、例えば、コネクタ端面において、125μm径のファイバが最密配置となるように(全ての光ファイバ心線7の間隔が同一となるように)配置することが望ましい。
また、光ファイバの間隔は250μmピッチとしても良く、この場合、一般に良く使用されるMTコネクタとの接続が可能となる。またこの際には、MTコネクタとの接続のためにガイドピン用の穴を設けてもよい。また、光ファイバの配列は、必ずしも1列である必要はなく、2列以上、あるいは、円形等に配置されても良い。
すなわち、光コネクタ10aによれば、光ファイバ心線とマルチコアファイバとを変換するのみでなく、コア間隔を変換する機能を奏する。
図10は、さらに他の実施形態であるコネクタ30を示す図である。コネクタ30は、マルチコアファイバ3が第1のキャピラリであるキャピラリ31aに挿通される。同様に、複数の光ファイバ心線7が最密配置で第2のキャピラリであるキャピラリ31bに挿通され、バンドル構造5aが構成される。キャピラリ31aの外周にはフランジ部33が設けられる。フランジ部33は、コネクタのハウジング等に固定する際に利用される。
コネクタ30の先端側に配置されるキャピラリ31aと、コネクタ30の後端側に配置されるキャピラリ31bとは、接着や融着で接合される。すなわち、キャピラリ31aとキャピラリ31bとは、フランジ部33の後方で接合される。なお、キャピラリ31aとキャピラリ31bとの接合部において、マルチコアファイバ3と光ファイバ心線7とが光接続される。コネクタ30によっても、本発明の効果を得ることができる。
図11は、さらに他の実施形態であるコネクタ40を示す図である。コネクタ40は、コネクタ30と略同様であるが、キャピラリ31aが、ジルコニアキャピラリ41とガラスキャピラリ43によって構成される。キャピラリ31aの先端側が、ジルコニアキャピラリ41であり、後端側がガラスキャピラリ43となる。
コネクタ40では、キャピラリ31aとキャピラリ31bとは、紫外線硬化接着剤で接着される。この際、キャピラリ31aは、キャピラリ31bとの接合部近傍がガラスキャピラリ43で構成されるため、互いの境界面に紫外線を透過することができる。したがって、接合面にあらかじめ紫外線硬化接着剤を塗布しておき、外部から紫外線を照射することで、容易にキャピラリ31aとキャピラリ31bとを接着することができる。なお、この場合、キャピラリ31bもガラス製など透明であることが望ましい。
図12は、さらに他の実施形態であるコネクタ50を示す図である。コネクタ50は、コネクタ30と略同様であるが、キャピラリ31aとキャピラリ31bとの接合部が、フランジ部33よりも前方側に配置される。すなわち、フランジ部33は、キャピラリ31bの外周に配置される。
コネクタ50においては、キャピラリ31aの外径が、キャピラリ31bの外径よりも大きい。したがって、他のコネクタとの接続時、キャピラリ31aの外周にキャピラリ31bの外周がはみ出すことがない。したがって、他のコネクタとの接続時に、キャピラリ31bが他のコネクタと干渉することがない。なお、コネクタ50においても、キャピラリ31aをジルコニアキャピラリ41とガラスキャピラリ43によって構成してもよい。
図13は、さらに他の実施形態であるコネクタ55を示す図である。コネクタ55は、コネクタ30等と略同様であるが、キャピラリ31aとキャピラリ31bとの接続部がフランジ部33a内に保持される点で異なる。フランジ部33aは、MUコネクタ用のフランジ部である。この場合、マルチコアファイバ3とバンドル構造5aとを調芯し、接続した後、フランジ部33aを取り付ければよい。
この際、マルチコアファイバとフランジ部33aとの周方向位置を合わせることで、フランジ部33aに対して、既定の位置に、それぞれコア部を配置することができる。また、フランジ部33aとしては、オルダムカップリング対応のものを用いてもよい。なお本例ではMUコネクタの構造を示したが、コネクタの構造はMUコネクタ以外のコネクタ(例えばSCコネクタ)でも良い。
図14は、前述の各コネクタを用いたコネクタ構造60を示す図である。コネクタ構造60は、コネクタ30〜50(図ではコネクタ30の例を示す)がハウジング61内に収容される。ハウジング61の後方にはブーツ65が設けられる。ブーツ65内では、キャピラリ31bから導出された光ファイバ心線7がテープ化される。すなわち、一方の端部のコネクタ部からは、テープ心線63が引出される。
テープ心線63の他端には、一般的なMTコネクタ67が接続される。MTコネクタ67は、他の光ファイバ心線と接続可能である。すなわち、一方の端部のコネクタ部には、マルチコアファイバ3が露出し、他端のコネクタ部には、光ファイバ心線が整列する。したがって、コネクタ構造60を用いれば、マルチコアファイバ(またはバンドル構造)と光ファイバ心線(またはテープ心線)とを容易に接続することができる。
図15は、ファイバ配列変換部材70を示す図である。ファイバ配列変換部材70は、本体部71と光ファイバ心線7とから構成される。本体部71の一方の端部は、第1の固定部である固定部73aとなる。また、本体部71の他端が第2の固定部である固定部73bとなる。固定部73aには、孔75が設けられる。
図16(a)は、図15のI矢視図であり、ファイバ配列変換部材70の側面図である。固定部73aに形成される孔75は、略六角形の貫通孔である。孔75内には、光ファイバ心線7が最密配置される。なお、光ファイバ心線7は、孔75に接着剤等によって接着される。このような構造は、図4〜図6のようにして形成してもよい。固定部73aの端面には、光ファイバ心線7の端面が露出する。したがって、マルチコアファイバ等の最密配置されたコアと光接続することができる。
また、図15に示すように、固定部73bには、蓋77、V溝81、ガイド孔79等が形成される。図16(b)は、図15のJ矢視図であり、ファイバ配列変換部材70の側面図である。固定部73bには、複数のV溝81が一列に所定間隔で併設される。V溝81内には、それぞれ光ファイバ心線7が収容される。光ファイバ心線7は、上方から蓋77によって押えられる。したがって、光ファイバ心線7が一列に並列して固定される。なお、光ファイバ心線7は、V溝81に接着剤等によって接着されてもよい。また、蓋77と本体部71とを接着剤によって固定してもよい。
光ファイバ心線7の整列部の両側部には、ガイド孔79が一対形成される。ガイド孔79は、他のコネクタとの接続時に、ガイドピンが挿入される部位である。ガイドピンによって、光ファイバ心線の位置を合わせることができる。なお、固定部73a側にも、ガイド孔を形成してもよい。
固定部73bの端面には、光ファイバ心線7の端面が露出する。したがって、光ファイバ心線が一列に配列された他のテープ心線等と接続することができる。すなわち、ファイバ配列変換部材70を用いれば、マルチコアファイバとテープ心線等を容易に接続することができる。なお、ファイバ配列変換部材70をコネクタ内部に内蔵させてもよい。
また、以上の実施例ではコアを7個有するマルチコアファイバに対するバンドル構造の例を示したが、本発明はこれに限るものではない。例えば、コアの層が更に1層増え、19コアとしたマルチコアファイバに対しても適用可能である。この場合、同様の方法により19本の光ファイバのバンドル構造を作製する事で、上記実施例と同様の効果を得ることが可能である。
図17(a)は、19コアのバンドル構造を製造するための治具83を示す図である。治具83は、中央に孔85が形成され、孔85の周囲に、略六角形の線上に12個の孔87が形成される。孔85には、予めバンドルされた光ファイバ心線7が挿通される。すなわち、孔85には、予め断面において最密配置で(仮)接合された7本の光ファイバ心線7が挿通される。また、孔87には、それぞれ、光ファイバ心線7が挿通される。
図18(a)は、図17のK−K線断面図である。バンドル化された中央の7本の光ファイバ心線7に対し、周囲の光ファイバ心線7を、先端部において接触するようにして、接着剤25に浸漬する。このようにすることで、7本の最密配置された光ファイバ心線7の外周に、さらに12本の光ファイバ心線7を互いの表面張力によって光ファイバ心線7同士が密着される。
なお、図18(b)に示すように、孔87は、光ファイバ心線7の挿通方向に向けて斜めに形成してもよい。また、バンドルする光ファイバ心線の本数に応じて、治具83の孔85、87の配置や大きさは適宜設定することができる。
また、マルチコアファイバのコア間隔は必ずしも均一でなくても良い。この場合、マルチコアファイバのコアピッチに合わせて、バンドルするファイバの外径(すべて同じ外径ではなく異なる外径)を適宜選択すればよい。
この場合でも、図17(b)に示すような治具89を用いればよい。例えば、中央の太径の光ファイバ心線7を孔85に挿通し、周囲の細径の光ファイバ心線7を孔87に挿通すればよい。また、これらの先端を、接着剤等に浸漬することで、互いに密着したバンドル構造を得ることができる。
図19(a)は、10コアのマルチコアファイバ90を示す図であり、図19(b)は、図17(b)の方法で製造されたバンドル構造91を示す図である。図19(a)に示すように、マルチコアファイバ90は、クラッド13にコア11が10個配置される。すなわち、中心のコア11に対し、周囲に9個のコア11が40°の間隔で配置される。
図19(b)に示すように、バンドル構造91は、このようなマルチコアファイバ90と接続可能に各光ファイバ心線7が配置される。このように、それぞれの光ファイバ心線7を密接させて固定することで、マルチコアファイバ90と接続可能となる。ここで、中央に1つのコアを持ち、周囲に等間隔で配列されたn個のコアを持つマルチコアファイバに対応するバンドル構造としては、中心の光ファイバ心線7のクラッド17の半径をRとし、周囲に配置される光ファイバ心線7の半径をrとすると、下式で与えられる。
Figure 0005877194
このような関係になるように、中心の光ファイバ心線と周囲の光ファイバ心線の半径を決定する事で、前述のようなマルチコアファイバと接続可能なバンドル構造を得ることが可能となる。
1a………ファイバ接続構造
3、90………マルチコアファイバ
5a、5b、5c、91………バンドル構造
7………光ファイバ心線
10、10a、30、40、50、55………コネクタ
11、11a………コア
12………フェルール
13………クラッド
15、15a、15b、15c………コア
17………クラッド
19a、19b………接着剤
21a、21b、31a、31b………キャピラリ
23………突起
25………接着剤
27………研磨面
33、33a………フランジ部
41………ジルコニアキャピラリ
43………ガラスキャピラリ
60………コネクタ構造
61………ハウジング
63………テープ心線
65………ブーツ
67………MTコネクタ
70………ファイバ配列変換部材
71………本体部
73a、73b………固定部
75………孔
77………蓋
79………ガイド孔
81………V溝
83、89………治具
85、87………孔

Claims (6)

  1. 所定間隔で複数のコアを有するマルチコアファイバと、複数の光ファイバ心線が最密配置でバンドル化されたバンドル構造とが光接続されたファイバ接続構造を有し、
    前記ファイバ接続構造が収納された光コネクタであって、
    前記バンドル構造の端部が前記マルチコアファイバと接続されており、
    前記光コネクタは、前記マルチコアファイバが挿通された第1のキャピラリと、前記バンドル構造が挿通された第2のキャピラリと、を具備し、
    前記第1のキャピラリと前記第2のキャピラリとが、接合されていることを特徴とする光コネクタ。
  2. 前記マルチコアファイバの先端が光コネクタ端面に露出し、
    前記第1のキャピラリがフェルール先端を構成し、前記第2のキャピラリがフェルール後端を構成することを特徴とする請求項1記載の光コネクタ。
  3. 前記第1のキャピラリの外周にフランジ部具備し
    前記第1のキャピラリと、前記第2のキャピラリとが、前記フランジ部の後方で接合されることを特徴とする請求項2記載の光コネクタ。
  4. 前記第2のキャピラリの外周にフランジ部具備し
    前記第1のキャピラリと、前記第2のキャピラリとが、前記フランジ部の前方で接合され、
    前記第1のキャピラリの外径に対し、前記第2のキャピラリの外径が小さいことを特徴とする請求項2記載の光コネクタ。
  5. 前記第1のキャピラリは、ジルコニアキャピラリと、ガラスキャピラリとからなり、
    前記第1のキャピラリの後端側の前記ガラスキャピラリと、前記第2のキャピラリとが接着剤によって接合されることを特徴とする請求項1記載の光コネクタ。
  6. 前記第2のキャピラリは前記光コネクタ内に収納され、
    前記バンドル構造を構成する複数の光ファイバ心線の先端が光コネクタ端面に露出することを特徴とする請求項1記載の光コネクタ。
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