JP2005221671A - 光コリメータ - Google Patents

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Abstract

【課題】光ファイバとレンズとの調芯作業を無くし、無調整で組み立てるだけで、高精度に光軸を合わせることのできる光コリメータを提供する。
【解決手段】フェルール10は金属製であって、ファイバ保持孔11にコア2の先端側を挿入した状態で光ファイバ1を保持し、先端面に形成したレンズ固定穴13にレンズ20を一部埋設した状態で固定してある。レンズ20は前面視の形状が正六角形に形成され、正六角形の隣り合う2つの面(この面をレンズ基準面21と言う)を基準として光軸Xを設定してある。一方、レンズ固定穴13の前面視の形状は、レンズ20と一辺の長さが略同じ正六角形に形成され、隣り合う2つの面がファイバ保持孔11を基準としたフェルール基準面14に形成されており、レンズ20はレンズ基準面21をフェルール基準面14に当接させた状態でレンズ固定穴13に固定されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、光コリメータに関するものである。
光通信に用いられる光ファイバを接続する際に、光ファイバ同士を直接突き合わせて接続する場合、特にシングルモードファイバでは光の通路となるコアの直径が10μm程度と極細のため、光ファイバ同士の許容される偏芯距離が1μm程度となり、このような高精度の位置決めを現場の接続作業で得ることは困難であった。
そこで、光ファイバ同士の許容される偏芯距離を大きくとるために、光ファイバの先端部にレンズを光結合し、コア内を通過する光をレンズにより一旦平行光に変換した後に、接続相手の光ファイバに光結合されたレンズでコアに光を収束するようにしたものもあり、このような光コリメータとしては、球レンズやGrinレンズに光ファイバを位置決めして接着剤で固定したものが従来より提供されている。
例えば特許文献1、2には球レンズを用いた光コリメータが開示されており、このものでは、光ファイバの先端部に球レンズを光結合して、この球レンズでコア内を伝搬した光を平行光に変換し、接続相手の光ファイバの先端部に光結合された球レンズで平行光をコアに収束させている。
また特許文献3に示されるように、光ファイバの先端面にコアと略同じ径のレンズを形成したものも提供されており、この光コリメータでは、光ファイバの先端面のコア部分に窪みを設け、この窪みにコア部分よりも屈折率の大きな透光性の物質を充填することで、コアと略同じ径のレンズを形成していた。
特開昭56−33617号公報 特開昭56−94313号公報 特開昭58−57102号公報
上述した光コリメータの内、特許文献1、2に示されるような球レンズを用いた光コリメターでは、球レンズの場合、球の中心を通る直線が全て光軸となってセルフアライメントされるため、光ファイバと球レンズの光軸とを高精度に位置合わせできるが、この接続方式では、光ファイバ相互の光軸の位置決め精度が以下に示す(a)〜(c)の部品精度によって決定される。すなわち、(a)フェルールに形成された光ファイバの保持孔の孔径精度、(b)フェルールの外周円の中心と保持孔の中心との位置ずれ、(c)球レンズおよびフェルールを保持するスリーブの内径精度と球レンズおよびフェルールそれぞれの外径精度、の3つの部品精度が光軸の位置決め精度に大きく影響することになり、これら3つの要因の中で(c)の要因が組立時に問題となる。つまり球レンズの外径精度を±2μm程度(外径が1〜数mmの場合に)、フェルールの外径精度を±0.5μmとし、スリーブをかなり高精度に加工できたと仮定して、その内径精度を±2μmとした場合でも、光軸の位置決め精度は2.1μm程度になるため、シングルモードファイバ用には不十分であり、コア径が50μmのマルチモードファイバ用に適用するのが限界であった。したがって、シングルモードファイバ用に使用する場合にはレンズと光ファイバとを調芯する必要があった。またレンズとして円柱型のGrinレンズ(セルフォックスレンズ)を用いた光コリメータも従来より提供されているが、この場合でもGrinレンズの光軸と光ファイバの光軸とを調芯して、接着剤で固定しており、やはりレンズと光ファイバとを調芯する作業が必要であった。
また、上述した特許文献3に示される光コリメータでは、光ファイバの先端面のコア部分に窪みを設け、この窪みに透光性の物質を充填してレンズを形成しているが、コア部分の外径は非常に細いため(例えば125μm程度)、そこに半球状の窪みを形成するのは非常に困難な加工であり、コスト高を招いたり、所望の性能を達成できなくなる可能性があった。
本発明は上記問題点に鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、光ファイバとレンズとの調芯作業を無くし、無調整で組み立てるだけで、高精度に光軸を合わせることのできる光コリメータを提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、両端が開口したファイバ保持孔を有し該ファイバ保持孔に光ファイバの光ファイバ素線を挿入して保持する金属製のフェルールと、フェルールの先端側の開口に光ファイバ素線の先端面と対向して取り付けられ、光ファイバ素線から出射される光を平行光に変換するとともに、光ファイバ素線に入射する光を光ファイバ素線に収束させるレンズとを備え、レンズは前面視の形状が多角形であって、フェルールの先端側の開口の周りに前面視の形状および寸法がレンズと同等の形状および寸法に形成され、レンズの少なくとも一部を埋設した状態で固定するレンズ固定穴を設け、レンズ固定穴の複数の側面を、ファイバ保持孔を基準としたレンズ位置決め用のフェルール基準面に形成するとともに、レンズは、複数のフェルール基準面にそれぞれ当接する複数の側面をレンズ基準面とし、該レンズ基準面を基準に光軸を形成したことを特徴とする。
請求項2の発明は、両端が開口したファイバ保持孔を有し該ファイバ保持孔に光ファイバの光ファイバ素線を挿入して保持する金属製のフェルールと、フェルールの先端側の開口に光ファイバ素線の先端面と対向して取り付けられ、光ファイバ素線から出射される光を平行光に変換するとともに、光ファイバ素線に入射する光を光ファイバ素線に収束させる球形のレンズとを備え、フェルールの先端側の開口の周りにレンズ固定穴を凹設するとともに、該レンズ固定穴の前面視の形状をレンズの直径よりも小さく且つファイバ保持孔と同心の円形とし、レンズの球面をレンズ固定穴の穴縁に当接させた状態でレンズがフェルールに固定されたことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、レンズ固定穴の複数の側面をファイバ保持孔を基準としたレンズ位置決め用のフェルール基準面に形成するとともに、複数のフェルール基準面にそれぞれ当接するレンズの複数の側面を基準としてレンズの光軸を形成しているので、レンズ基準面をフェルール基準面に当接させた状態でレンズをレンズ固定穴に固定することによって、ファイバ保持孔に挿通された光ファイバの光軸とレンズの光軸とをパッシブアライメントすることができ、光ファイバとレンズとの調芯作業が不要になり、無調整で組み立てるだけで、光ファイバとレンズの光軸を高精度に合わせることができる。しかもフェルールは金属製なので加工性が良く、フェルールの先端面にフェルール基準面を精度良く形成することができる。
請求項2の発明によれば、フェルールの先端側の開口の周りに形成したレンズ固定穴の形状を、球形のレンズの直径よりも直径が小さく、且つ、ファイバ保持孔と同心の円形に形成しているので、レンズ固定穴の穴縁にレンズの球面を当接させた状態でレンズをフェルールに固定すれば、レンズの中心とファイバ保持孔の中心とが正確に一致することになり、ファイバ保持孔に挿通された光ファイバの光軸とレンズの光軸とをパッシブアライメントすることができる。したがって、光ファイバとレンズとの調芯作業が不要になり、無調整で組み立てるだけで、光ファイバとレンズの光軸を高精度に合わせることができる。またフェルールは金属製なので加工性が良く、フェルールの先端面にフェルール基準面を精度良く形成することができる。
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(実施形態1)
本発明の実施形態1を図1〜図7を参照して説明する。本実施形態の光コリメータは、広帯域、長距離の通信に適したシングルモードファイバを保持して、ファイバ同士を接続するために用いられるものであり、光の通路となるコア(光ファイバ素線)2の周りをシリコン樹脂などの外被3で被覆して構成される光ファイバ1を保持するフェルール10と、フェルール10の先端面に取り付けられるレンズ20とを主要な構成として備えている。
フェルール10は図1(a)に示すようにNi、Coなどの金属により円柱状に形成され、両端が開口するファイバ保持孔11がフェルール10の中心を軸方向に貫通して形成されている。フェルール10の軸方向における一端面には、ファイバ保持孔11の開口の周りに円錐状に窪んだ収納凹部12が形成され、この収納凹部12内に光ファイバ1aの外被3が挿入される。またフェルール10の軸方向における他端面(先端面)には、ファイバ保持孔11の開口の周りにレンズ20を一部埋設した状態で固定するためのレンズ固定穴13が凹設されている。このレンズ固定穴13は前面視の形状および寸法がレンズ20と同等の形状および寸法に形成されており、本実施形態では前面視の形状がレンズ20の形状と同じ正六角形であって、正六角形の各辺の長さがレンズ20と同等の寸法に形成されている。そして、レンズ固定穴13の軸方向に沿う6つの内側面の内、隣り合う2つの内側面はファイバ保持孔11を基準としたフェルール基準面14に形成されている。またレンズ固定穴13の底面には、ファイバ保持孔11の外周に接着剤を溜めるための円周溝13aが形成されている。
ところで、従来は一般的にフェルール10の材料としてジルコニアなどのセラミックを用いていたため、フェルール10の機械加工が難しく、フェルール10の先端面にレンズ固定穴やフェルール基準面などを後加工で形成するのは困難であったが、本実施形態ではフェルール10を金属で形成しているので、レンズ固定穴13やフェルール基準面14を後加工で容易に形成することができる。
なおフェルール10は、光ファイバ1のコア径と略同じ径の金属線の周囲に電鋳法を用いて金属をめっきすることで形成される。図7はフェルール10の製造方法を説明する説明図であり、容器30に充填されたNi、Coなどのめっき液31中に光ファイバ1のコア径と略同じ径の金属線32を浸漬させ、同じくめっき液31中に浸漬された電極33,33間に電圧を印加することで、金属線32の周りに金属をめっきし、めっきが進行して所望のフェルール径より大きくなったところで、電鋳を終了する。そして、中心の金属線32を基準にして外周面を加工することで、外径を所望の径(例えばJISで規格化されたSC形コネクタでは2.5mm、MU形コネクタでは1.25mm)に形成するとともに、前面から見た形状が正六角形のレンズ固定穴13を凹設し、さらに金属線32(つまりファイバ保持孔11)を基準にしてレンズ固定穴13の2つの内側面にフェルール基準面14を形成した後、金属線32を離型することでフェルール10を所望の形状に形成している。なお機械加工の精度としては±0.5μm程度の精度が得られる。
一方、レンズ20はフェルール10に保持された光ファイバ1と光結合されて、コア2からの光を平行光に変換して接続相手の光ファイバ(図示せず)に入射させるとともに、接続相手の光ファイバから入射した光をコア2に収束させるもので、図2(a)(b)に示すように前面視の形状が正六角形に形成された角柱状であって、軸方向に沿う6つの側面の内、上述のフェルール基準面14に当接する2つの側面をレンズ基準面21とし、この2つのレンズ基準面21を基準としてレンズ20の光軸Xを設定している。ここに、2つのレンズ基準面21に対する光軸Xの位置精度は±0.5μm程度の精度となっている。
このレンズ20はGrinレンズあるいはDOEレンズからなり、半導体加工技術であるフォトリソグラフィ法やエッチング技術やイオン拡散の技術を用いてガラス板に形成される。本実施形態ではレンズ20としてGrinレンズを用いており、Grinレンズの製造に当たっては、図4に示すように、容器50に充填された低屈折率溶液51中に、表面および裏面にマスク48が形成されたガラス基板40を浸漬して、片側のマスク48の開口48aから露出するガラス基板40の部位にドーパントを拡散させることで、レンズ内部で屈折率が連続的に変化するGrinレンズ20を作成することができる。なお図3(a)はGrinレンズからなるレンズ20の断面図であり、図中の点線は屈折率の分布を示している。
なおレンズ20としてGrinレンズに代えてDOEレンズを用いても良く、DOEレンズを用いる場合の製造方法を図5(a)〜(g)を参照して説明する。図5(a)に示すようにガラス基板40の主表面に感光性樹脂の薄膜(レジスト層41)を形成した後、マスク42に描かれたマスクパターンを紫外線を用いて転写、現像することでレジストパターン43を形成し(図5(b)参照)、このレジストパターン43をマスクとしてガラス基板40を反応性イオンエッチングすることで、ガラス基板40の主表面に複数の溝40aを形成する(図5(c)参照)。その後、図5(d)に示すようにガラス基板40の主表面および溝40aの底面に感光性樹脂の薄膜(レジスト層44)を形成して、マスク45に描かれたマスクパターンを紫外線を用いて転写、現像することでレジストパターン46を形成し(図5(e)参照)、このレジストパターン46をマスクとしてガラス基板40を反応性イオンエッチングすることで、溝40a内の外側部分に内側部分よりも深い溝40bを形成する。(図5(f)参照)。そして、上述の工程を繰り返すことで図5(g)に示すように溝40b内の外側部分に内側部分よりも深い溝40cを形成し、隣接する溝40aの間をブレーズ化することによって図3(b)に示すようにレンズ20の表面に複数の鋸歯状の断面構造を形成し、複数の回折機能を持たせたレンズ20を得ることができる。
ここでレンズ20を形成する際には、図6に示すように1枚のガラス基板40に複数個のレンズ20を一定の間隔をおいて複数列に並べて形成してあり、六角柱のレンズ20の6つの側面の内、レンズ20の配列方向と平行な1つの側面以外の面を形成するために、ガラス基板40をエッチングして、ガラス基板40を厚み方向に貫通する貫通溝47を貫設した後、ガラス基板40をレンズ20の配列方向と略平行な切断面L1(図中に一点鎖線で示す)で切断することによって、個々のレンズ20に分離している。つまり図2(a)中の22が切断面となる。なお貫通溝47はガラス基板40をICPエッチングすることで形成されており、ICPエッチングを用いればガラス基板40を高速にエッチングすることが可能なので、レンズ20の側面をガラス基板40の主表面(レンズ20の前面)に対して略垂直な面に形成することができる。すなわち半導体加工技術を利用することでレンズ20の6つの側面の内、少なくとも2つの側面をレンズ基準面21とし、この2つのレンズ基準面21を基準としてレンズ20の光軸Xを設定することができる。
次にこの光コリメータの組立手順について図1(b)〜(d)を参照して説明する。上述のようにしてフェルール10およびレンズ20を形成した後、同図(b)に示すようにレンズ20をフェルール10の先端面に形成したレンズ固定穴13に前面側から挿入し、レンズ20の2つのレンズ基準面21を、レンズ固定穴13の2つのフェルール基準面14に押し当てて、レンズ20をレンズ固定穴13内に位置決めした状態でフェルール10に接着固定する。そして、フェルール10のファイバ保持孔11に光ファイバ1のコア2を挿通して、光ファイバ1をフェルール10に保持させると、光ファイバ1のコア2にレンズ20が光結合される。なおレンズ20を接着固定する際には余分な接着剤がレンズ固定穴13の底面に形成された円周溝13aに溜まるので、ファイバ保持孔11に挿入されたコア2に接着剤が付着するのを防止できる。またレンズ20の固定方法を接着に限定する趣旨のものではなく、圧入などの方法でレンズ20を固定しても良い。
ここでレンズ20は、2つのレンズ基準面21をそれぞれレンズ固定穴13のフェルール基準面14に押し当てた状態でレンズ固定穴13内に固定されており、2つのレンズ基準面21を基準としてレンズ20の光軸Xが設定されるとともに、2つのフェルール基準面14はファイバ保持孔11を基準として形成されているので、ファイバ保持孔11内に挿入される光ファイバ1のコア2とレンズ20の光軸Xとがパッシブアライメントされるのである。したがって、レンズ20の光軸Xと光ファイバ1との調芯作業が不要になり、無調整で組み立てるだけで、レンズ20の光軸Xとコア2の光軸とを高精度に合わせることができる。
(実施形態2)
本発明の実施形態2を図8〜図10を参照して説明する。本実施形態では、上述した実施形態1において、DOEレンズ又はGrinレンズからなるレンズ20の代わりに球形のレンズ23を用いている。なお光コリメータの基本的な構成は実施形態1と同様であるので、共通する構成要素には同一の符号を付して、その説明は省略する。
フェルール10は金属製であって、実施形態1と同様に電鋳法を用いて円柱状に形成されており、両端が開口するファイバ保持孔11がフェルール10の中心を軸方向に貫通して形成されている(図9および図10(a)参照)。フェルール10の軸方向における一端面には、ファイバ保持孔11の開口の周りに円錐状に窪んだ収納凹部12が形成され、この収納凹部12内に光ファイバ1の外被3が挿入される。またフェルール10の軸方向における他端面(先端面)には、ファイバ保持孔11の開口の周りに円形に窪んだレンズ固定穴15が凹設されており、レンズ固定穴15の前面視の形状は、直径がレンズ23の直径よりも小さく且つファイバ保持孔11と同心の円形に形成されている。ここで、電鋳法により形成されたフェルール10に後加工を施すことによって、フェルール10の先端面にファイバ保持孔11と同心にレンズ固定穴15を形成してあり、ファイバ保持孔11の中心とレンズ固定穴15の中心との位置合わせの精度は±0.5μm以下の精度で形成されている。
この光コリメータを組み立てるに当たっては、図8に示すようにレンズ23の球面をレンズ固定穴15の穴縁に押し当てた状態で、レンズ23を接着剤でフェルール10に接着固定する。そして、フェルール10のファイバ保持孔11に光ファイバ1のコア2を挿通して、光ファイバ1をフェルール10に保持させると、光ファイバ1のコア2にレンズ20が光結合される。
ここで、レンズ23の球面を円形のレンズ固定穴15の穴縁に押し当てると、レンズ23の中心とレンズ固定穴15の中心の位置が正確に一致することになり、レンズ23の外径の公差は±2〜3μmに形成されており、さらにレンズ固定穴15の中心とファイバ保持孔11の中心との位置ずれは±0.5μm以下となっているので、レンズ23をレンズ固定穴15に固定するだけで、レンズ23の中心とファイバ保持孔11に挿通されるコア2の中心とを正確に一致させることができる。したがって、レンズ23の光軸と光ファイバ1との調芯作業が不要になり、無調整で組み立てるだけで、レンズ23の光軸とコア2の光軸とを高精度に合わせることができる。
なお、本実施形態ではレンズ23の球面をレンズ固定穴15のエッジに線接触させているが、図10(b)に示すように、レンズ固定穴15の穴縁に先端側に行くほど開口部の直径が徐々に大きくなるようなテーパ面15aを形成したり、図10(c)に示すようにレンズ固定穴15の内周面を、先端側に行くほど開口部の直径が徐々に大きくなるようなテーパ面15bに形成することによって、レンズ23の球面をレンズ固定穴15のテーパ面15a,15bと面接触させても良く、レンズ23の納まりを良くできる。
(a)〜(d)は実施形態1の光コリメータの各製造工程の説明図である。 同上に用いるレンズを示し、(a)は正面図、(b)は外観斜視図である。 同上に用いるレンズを示し、(a)はGrinレンズからなるレンズの断面図、(b)はDOEレンズからなるレンズの断面図である。 Grinレンズの製造方法を説明する説明図である。 (a)〜(g)はDOEレンズの各製造工程を説明する断面図である。 レンズの一製造工程を説明する説明図である。 フェルールの製造方法を説明する説明図である。 実施形態2の光コリメータの断面図である。 同上に用いるフェルールの外観斜視図である。 (a)〜(c)は同上に用いるフェルールの断面図である。
符号の説明
1 光ファイバ
2 コア
10 フェルール
11 ファイバ保持孔
13 レンズ固定穴
14 レンズ基準面
20 レンズ
21 レンズ基準面

Claims (2)

  1. 両端が開口したファイバ保持孔を有し該ファイバ保持孔に光ファイバの光ファイバ素線を挿入して保持する金属製のフェルールと、前記フェルールの先端側の開口に光ファイバ素線の先端面と対向して取り付けられ、前記光ファイバ素線から出射される光を平行光に変換するとともに、前記光ファイバ素線に入射する光を光ファイバ素線に収束させるレンズとを備え、前記レンズは前面視の形状が多角形であって、前記フェルールの先端側の開口の周りに前面視の形状および寸法が前記レンズと同等の形状および寸法に形成され、前記レンズの少なくとも一部を埋設した状態で固定するレンズ固定穴を設け、レンズ固定穴の複数の側面を、ファイバ保持孔を基準としたレンズ位置決め用のフェルール基準面に形成するとともに、前記レンズは、複数の前記フェルール基準面にそれぞれ当接する複数の側面をレンズ基準面とし、該レンズ基準面を基準に光軸を形成したことを特徴とする光コリメータ。
  2. 両端が開口したファイバ保持孔を有し該ファイバ保持孔に光ファイバの光ファイバ素線を挿入して保持する金属製のフェルールと、前記フェルールの先端側の開口に光ファイバ素線の先端面と対向して取り付けられ、前記光ファイバ素線から出射される光を平行光に変換するとともに、前記光ファイバ素線に入射する光を光ファイバ素線に収束させる球形のレンズとを備え、前記フェルールの先端側の開口の周りにレンズ固定穴を凹設するとともに、該レンズ固定穴の前面視の形状を前記レンズの直径よりも小さく且つ前記ファイバ保持孔と同心の円形とし、前記レンズの球面をレンズ固定穴の穴縁に当接させた状態でレンズが前記フェルールに固定されたことを特徴とする光コリメータ。
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