JP2013167497A - 光学式ガスセンサ - Google Patents

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Abstract

【課題】小型で安価な光学式ガスセンサを提供する。
【解決手段】光学式ガスセンサ1は、入射側光ファイバ20と、受光側光ファイバ30と、光学系が構成されたガス検出部10とを備え、ガス検出部10は小型光学ベンチ11を備え、小型光学ベンチ11には、入射側光ファイバ20を固定する入射側光ファイバ固定部14と、受光側光ファイバ30を固定する受光側光ファイバ固定部15とが一体形成されている。小型光学ベンチ11はフォトリソグラフィにより形成されたものである。入射側光ファイバ20を入射側光ファイバ固定部14に、受光側光ファイバ30を受光側光ファイバ固定部15に、それぞれ固定するだけで調整不要で光学系を構成できる。光学系の調整機構が不要であり、ガス検出部を小型化できる。小型光学ベンチ11を大量生産できるので、光学式ガスセンサ1を安価に製造できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、光学式ガスセンサに関する。さらに詳しくは、ラマン散乱法や吸光測定法を用いた光学式ガスセンサに関する。
ガスセンサとして、接触燃焼式や半導体式などの接触型のガスセンサと、光学式の非接触型のガスセンサが知られている。
このうち接触型のガスセンサは、小型・軽量であり、安価であるので、広範囲に利用されている。しかし、接触型のガスセンサは以下の課題を有している。
(1)応答速度が遅い
接触型のガスセンサは、検出部に測定対象ガスを直接接触させて、電気抵抗や電流などの変化を測定することによりガス濃度を測定する。そのため、正確なガス濃度を測定するためには電気抵抗値や電流値が安定するまで数十秒の時間が必要であり、応答速度が遅いという課題がある。
(2)1つのセンサにつき1種類のガス測定
接触型のガスセンサは、1つのセンサにつき1種類のガスしか測定できない。そのため、複数種類のガスを測定するためには、測定対象のガス種ごとに複数のセンサを用意する必要がある。
(3)誤報要因が多い
接触型のガスセンサは、反応触媒や発熱を用いてガス濃度を測定するため、測定対象以外のガスの干渉が起こる場合があり、誤報を引き起こす恐れがある。また、測定対象ガスが検出部に接触しない限り検出不可能であるため、風向きや設置位置などによっては、電気抵抗値や電流値が安定するまでの接触時間が不十分で、誤報を引き起こす恐れがある。
(4)可燃ガスの発火や爆発の危険性
接触型のガスセンサは、検出部に測定対象ガスを直接接触させて測定するため、電極や電線などの電気系に可燃ガスが接触すると発火や爆発の恐れがある。また、携帯したガスセンサが測定対象ガスを検知した時には、既に身を危険に曝した状態となる。
一方、非接触型の光学式ガスセンサは、ラマン散乱法や吸光測定法を用いることから、原理的に応答速度が速く、ラマン散乱光のスペクトルや光吸収スペクトルを分析することにより1つのセンサで複数種類のガスを測定でき、誤報要因が少なく、検出部に電気系を設ける必要がないため可燃性ガスによる発火や爆発の恐れがないという利点を有している。
しかるに、従来の光学式ガスセンサは、ミラーやレンズなどの光学部品が大型であり、環境温度などの測定状況に合わせて光学系を調整するために調整機構が必要であることから、大型で、高価なものであった(例えば、特許文献1、特許文献2、非特許文献1)。
特開2011−158307号公報 特開2001−188040号公報
福地哲生、二宮英樹「高濃度SO2含有ガス中における微量NH3の紫外吸収分光測定」電気学会誌A 2011年 Vol.131 No.7 pp.540-546
本発明は上記事情に鑑み、小型で安価な光学式ガスセンサを提供することを目的とする。
第1発明の光学式ガスセンサは、一端が光源に接続される入射側光ファイバと、一端が光検出器に接続される受光側光ファイバと、前記入射側光ファイバの他端から出射される光を測定対象ガスに入射し、該測定対象ガスとの相互作用により出射される光を前記受光側光ファイバの他端に入射する光学系が構成されたガス検出部と、を備え、前記ガス検出部は、小型光学ベンチを備え、該小型光学ベンチには、前記入射側光ファイバの他端を固定する入射側光ファイバ固定部と、前記受光側光ファイバの他端を固定する受光側光ファイバ固定部と、が一体形成されていることを特徴とする。
第2発明の光学式ガスセンサは、第1発明において、前記ガス検出部は、前記入射側光ファイバの他端から出射される光を平行光線にする入射側マイクロレンズと、前記測定対象ガスとの相互作用により出射される光を集光して前記受光側光ファイバに入射する受光側マイクロレンズと、を備え、前記小型光学ベンチには、前記入射側マイクロレンズを固定する入射側マイクロレンズ固定溝と、前記受光側マイクロレンズを固定する受光側マイクロレンズ固定溝と、が一体形成されていることを特徴とする。
第3発明の光学式ガスセンサは、第1または第2発明において、前記小型光学ベンチには、光を反射する光反射体が一体形成されていることを特徴とする。
第4発明の光学式ガスセンサは、第1、第2または第3発明において、前記ガス検出部には、前記入射側光ファイバの他端から出射される光を前記測定対象ガスに入射し、該測定対象ガスとの相互作用により出射されるラマン散乱光を前記受光側光ファイバの他端に入射する、ラマン散乱光学系が構成されていることを特徴とする。
第5発明の光学式ガスセンサは、第3発明において、前記ガス検出部には、前記測定対象ガスに光を入射する前記入射側光ファイバと、前記入射側光ファイバの光軸上に配置され、該入射側光ファイバから出射された光を反射する前記光反射体と、前記入射側光ファイバから出射された光と前記測定対象ガスとの相互作用により出射される前方ラマン散乱光、および、前記光反射体により反射された光と前記測定対象ガスとの相互作用により出射される後方ラマン散乱光が入射する位置に配置された前記受光側光ファイバと、からラマン散乱光学系が構成されていることを特徴とする。
第6発明の光学式ガスセンサは、第3発明において、前記ガス検出部には、前記測定対象ガスに光を入射する前記入射側光ファイバと、前記入射側光ファイバの光軸上に配置され、該入射側光ファイバから出射された光を反射する前記光反射体と、前記入射側光ファイバから出射された光と前記測定対象ガスとの相互作用により出射される後方ラマン散乱光、および、前記光反射体により反射された光と前記測定対象ガスとの相互作用により出射される前方ラマン散乱光が入射する位置に配置された前記受光側光ファイバと、からラマン散乱光学系が構成されていることを特徴とする。
第7発明の光学式ガスセンサは、第3発明において、前記ガス検出部には、前記測定対象ガスに光を入射する前記入射側光ファイバと、前記入射側光ファイバの光軸を挟んで所定間隔を空けて配置され、該入射側光ファイバから出射された光と前記測定対象ガスとの相互作用により出射される前方ラマン散乱光を反射する一対の前記光反射体と、前記一対の光反射体により反射された前方ラマン散乱光が入射する位置に配置された前記受光側光ファイバと、からラマン散乱光学系が構成されていることを特徴とする。
第8発明の光学式ガスセンサは、第1、第2または第3発明において、前記ガス検出部には、前記入射側光ファイバの他端から出射される光を前記測定対象ガスに入射し、該測定対象ガスを通過した出射光を前記受光側光ファイバの他端に入射する、光吸収光学系が構成されていることを特徴とする。
第9発明の光学式ガスセンサは、第3発明において、前記ガス検出部には、前記測定対象ガスに光を入射する前記入射側光ファイバと、前記入射側光ファイバから出射された光を前記測定対象ガス中において多数回反射させる複数の前記光反射体と、前記光反射体により反射され、前記測定対象ガスを通過した出射光が入射する位置に配置された前記受光側光ファイバと、から光吸収光学系が構成されていることを特徴とする。
第10発明の光学式ガスセンサは、第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、第8または第9発明において、前記小型光学ベンチは、フォトリソグラフィ、フォトファブリケーション、ナノインプリント、射出成形、金型成形のいずれか一の手段により形成されたものであることを特徴とする。
第1発明によれば、小型光学ベンチに、入射側光ファイバ固定部、受光側光ファイバ固定部が一体形成されているので、入射側光ファイバを入射側光ファイバ固定部に、受光側光ファイバを受光側光ファイバ固定部に、それぞれ固定するだけで調整不要で光学系を構成できる。そのため、光学系の調整機構が不要であり、ガス検出部を小型化できる。
第2発明によれば、小型光学ベンチに、入射側マイクロレンズ固定溝、受光側マイクロレンズ固定溝が一体形成されているので、入射側マイクロレンズを入射側マイクロレンズ固定溝に、受光側マイクロレンズを受光側マイクロレンズ固定溝に、それぞれ嵌め込むだけで調整不要で光学系を構成できる。そのため、光学系の調整機構が不要であり、ガス検出部を小型化できる。
第3発明によれば、小型光学ベンチに、光反射体が一体形成されているので、調整不要で光学系を構成できる。そのため、光学系の調整機構が不要であり、ガス検出部を小型化できる。
第4発明によれば、ガス検出部にはラマン散乱光学系が構成されているので、ラマン散乱法により測定対象ガスを測定できる。そのため、応答速度が速く、ラマン散乱光のスペクトルを分析することにより1つのセンサで複数種類のガスを測定でき、誤報要因が少なく、可燃性ガスによる発火や爆発の恐れがない。
第5発明によれば、受光側光ファイバには、前方ラマン散乱光と後方ラマン散乱光とが入射されるので、光強度が強くなり、高感度で測定対象ガスを測定できる。
第6発明によれば、受光側光ファイバには、前方ラマン散乱光と後方ラマン散乱光とが入射されるので、光強度が強くなり、高感度で測定対象ガスを測定できる。
第7発明によれば、受光側光ファイバには、入射側光ファイバの光軸を挟んで両側に出射された前方ラマン散乱光が入射されるので、光強度が強くなり、高感度で測定対象ガスを測定できる。また、入射側光ファイバから出射された光は一対の光反射体の間を透過して受光側光ファイバに入射しないので、外乱成分が少なくなり測定精度が向上する。
第8発明によれば、ガス検出部には光吸収光学系が構成されているので、吸光測定法により測定対象ガスを測定できる。そのため、応答速度が速く、光吸収スペクトルを分析することにより1つのセンサで複数種類のガスを測定でき、誤報要因が少なく、可燃性ガスによる発火や爆発の恐れがない。
第9発明によれば、入射側光ファイバから出射された光を測定対象ガス中において多数回反射させるので、光路長が長くなり、高感度で測定対象ガスを測定できる。
第10発明によれば、入射側光ファイバ固定部、受光側光ファイバ固定部、光学部品固定部および/または光学部品を、高い位置精度、寸法精度で形成できる。また、小型光学ベンチを数mm〜数十mm四方に形成できるので、小型のガス検出部の製造が可能である。また、小型光学ベンチを大量生産できるので、光学式ガスセンサを安価に製造できる。
本発明の第1実施形態に係る光学式ガスセンサのガス検出部の平面図である。 同ガス検出部の光路図である。 図1におけるIII-III線矢視断面図である。 図3におけるIV-IV線矢視断面図である。 図3におけるV-V線矢視断面図である。 図1におけるVI-VI線矢視断面図である。 本発明の第2実施形態に係る光学式ガスセンサのガス検出部の平面図である。 本発明の第3実施形態に係る光学式ガスセンサのガス検出部の平面図である。 本発明の第4実施形態に係る光学式ガスセンサのガス検出部の平面図である。 本発明の第5実施形態に係る光学式ガスセンサのガス検出部の平面図である。 光強度試験の結果を示すグラフである。 感度試験の結果を示すグラフである。
つぎに、本発明の実施形態を図面に基づき説明する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態に係る光学式ガスセンサ1は、ラマン散乱法を用いた光学式ガスセンサである。図1に示すように、光学式ガスセンサ1は、ガス検出部10と、そのガス検出部10に接続された入射側光ファイバ20および受光側光ファイバ30とを備えている。
入射側光ファイバ20は、その一端が、単色光源であるレーザ、高輝度のLEDなどの光源に接続されており、その光源からの光をガス検出部10に導いている。また、受光側光ファイバ30は、その一端が光電子増倍管、アバランシェホトダイオード、ホトトランジスタ、CCDなどの光検出器に接続されており、ガス検出部10で発生したラマン散乱光を光検出器まで導いている。なお、光検出器には、ADC(アナログ‐デジタル変換回路)や、コンピュータなどが接続されている。そして、公知の方法で、光検出器の検出信号から、ガス検出部10に存在するガスの種類や濃度を算出できるようになっている。例えば、受光側光ファイバ30と光検出器の間に干渉フィルタを挿入し、その干渉フィルタにより測定対象ガスに対応するラマン散乱光を選択することにより、その測定対象ガスの濃度を測定できる。また、干渉フィルタを交換することで、ガス検出部10に存在するガスの種類を特定できる。
ガス検出部10は、測定対象ガスに直接曝される部分であり、例えば配管の内部など、ガスを測定したい場所(測定位置)に固定される、いわゆるプローブに相当するものである。なお、ガス検出部10と、光源および光検出器とは、入射側光ファイバ20および受光側光ファイバ30で接続されているので、ガス検出部10のみを測定位置に固定し、光源や光検出器など、その他の機器は測定位置から離れた場所に設置することができる。
ガス検出部10は、小型光学ベンチ11と、入射側マイクロレンズ12と、受光側マイクロレンズ13とから構成されている。小型光学ベンチ11は、数mm〜数十mm四方の寸法を有する平板部材である。
また、小型光学ベンチ11には、入射側光ファイバ20の先端に設けられたフェルール21を固定する入射側光ファイバ固定溝14と、受光側光ファイバ30の先端に設けられたフェルール31を固定する受光側光ファイバ固定溝15と、入射側マイクロレンズ12を固定する入射側マイクロレンズ固定溝16と、受光側マイクロレンズ13を固定する受光側マイクロレンズ固定溝17と、マイクロミラー18とが一体形成されている。
そして、入射側光ファイバ20のフェルール21が入射側光ファイバ固定溝14に、受光側光ファイバ30のフェルール31が受光側光ファイバ固定溝15に、入射側マイクロレンズ12が入射側マイクロレンズ固定溝16に、受光側マイクロレンズ13が受光側マイクロレンズ固定溝17に、それぞれ嵌め込まれることにより、ラマン散乱光学系が構成されている。
なお、マイクロミラー18は、特許請求の範囲に記載の光反射体に相当する。
ラマン散乱現象とは、気体などの物質に光を照射したときに、その物質の分子振動や回転により一部の散乱光の波長が変化する現象である。そして、このような散乱光はラマン散乱光と称される。また、分子種(気体ではガス種、液体では結合分子種)ごとにラマン散乱光の波長が異なり、気体の濃度とラマン散乱光の強度には相関があることが知られている。そのため、ラマン散乱光波長からガス種を特定でき、ラマン散乱光強度からガス濃度を特定できる。
本実施形態におけるガス検出部10には、入射側光ファイバ20の先端から出射されるレーザ光を測定対象ガスに入射し、そのレーザ光と測定対象ガスとの相互作用により出射されるラマン散乱光を受光側光ファイバ30の先端に入射するラマン散乱光学系が構成されている。
より詳細には、図2に示すように、ガス検出部10の一端(図2における左端)には、入射側光ファイバ20の先端が、その端面がガス検出部10の他端(図2における右端)に向くように固定されている。また、入射側光ファイバ20の光軸上には反射面が平面であるマイクロミラー18が形成されている。マイクロミラー18の反射面は入射側光ファイバ20の端面にほぼ対向しており、その角度は、入射側光ファイバ20から出射されたレーザ光L1が、入射側光ファイバ20またはその近傍に向かって反射されるように設定されている。また、マイクロミラー18の反射面の角度は、反射したレーザ光L2が受光側光ファイバ30に直接入射しない角度に設定されている。例えば、入射側光ファイバ20の光軸と反射面の法線とのなす角(入射側光ファイバ20から出射されたレーザ光L1のマイクロミラー18への入射角)αが、0°〜30°に設定されている。
また、ガス検出部10の他端(図2における右端)には受光側光ファイバ30の先端が固定されている。受光側光ファイバ30の位置および角度は、入射側光ファイバ20から出射されたレーザ光L1とガス検出部10に存在する測定対象ガスとの相互作用により出射される前方ラマン散乱光Rf、および、マイクロミラー18により反射されたレーザ光L2と測定対象ガスとの相互作用により出射される後方ラマン散乱光Rbが受光側光ファイバ30に入射するように設定されている。また、受光側光ファイバ30の位置および角度は、入射側光ファイバ20から出射されたレーザ光L1、および、マイクロミラー18により反射されたレーザ光L2が受光側光ファイバ30に直接入射しない位置および角度に設定されている。例えば、入射側光ファイバ20の光軸と受光側光ファイバ30の光軸とのなす角βが、150°〜175°に設定されている。
図3に示すように、入射側マイクロレンズ12は、入射側光ファイバ20の端面の前方に配置されており、その光軸aが入射側光ファイバ20の光軸aと一致するように配置されている。また、入射側マイクロレンズ12は、凸レンズであり、その焦点に入射側光ファイバ20の端面が位置するように配置されているので、入射側光ファイバ20の先端から出射されるレーザ光を平行光線にすることができる。
一方、受光側マイクロレンズ13も、受光側光ファイバ30の端面の前方に配置されており、その光軸が受光側光ファイバ30の光軸と一致するように配置されている。また、受光側マイクロレンズ13は、凸レンズであり、その焦点に受光側光ファイバ30の端面が位置するように配置されているので、レーザ光と測定対象ガスとの相互作用により出射されるラマン散乱光を集光して受光側光ファイバ30に入射することができる。
上記の光学系とすれば、入射側光ファイバ20の先端から出射されるレーザ光L1は、ガス検出部10に存在する測定対象ガスに入射し、その測定対象ガスとの相互作用により出射される前方ラマン散乱光Rfが受光側光ファイバ30の先端に入射する。また、測定対象ガスを通過したレーザ光L1はマイクロミラー18で反射されて再度測定対象ガスに入射する。そして、反射されたレーザ光L2と測定対象ガスとの相互作用により出射される後方ラマン散乱光Rbが受光側光ファイバ30の先端に入射することができる。
このように、受光側光ファイバ30には、前方ラマン散乱光Rfと後方ラマン散乱光Rbとが入射されるので、いずれか一方のみ入射される場合に比べて光強度が強くなり、高感度で測定対象ガスを測定できる。そのため、ガス検出部10を小型化したとしても十分な感度を維持できる。
また、光学式ガスセンサ1は、ガス検出部10にラマン散乱光学系が構成されているので、ラマン散乱法により測定対象ガスを測定できる。そのため、光学式ガスセンサ1は、原理的に応答速度が速く、ラマン散乱光のスペクトルを分析することにより1つのセンサで複数種類のガスを測定でき、誤報要因が少ない。
また、一般に、電極や電線などの電気系に可燃ガスが接触すると発火や爆発の恐れがある。しかし、本実施形態において、測定対象ガスに曝されるガス検出部10には電気系が存在しないので、発火や爆発の恐れがなく安全である。そのため、光学式ガスセンサ1は、電力設備や石油化学プラントといった可燃性ガスの検知が必要な現場にも取り付けることができる。
ところで、図3および図4に示すように、小型光学ベンチ11には、一対の壁体から構成される入射側光ファイバ固定溝14が一体形成されている。そして、この入射側光ファイバ固定溝14に入射側光ファイバ20のフェルール21が嵌め込まれている。
一般に光ファイバのフェルールの外形寸法は、μmオーダーの寸法精度を有している。そのため、入射側光ファイバ固定溝14をμmオーダーの位置精度、寸法精度で形成すれば、フェルール21をμmオーダーの精度で位置決めし、配置できる。また、一般的なフェルールの外形は、内部に挿入された光ファイバと同心の円筒形である。そのため、フェルール21の側面を小型光学ベンチ11の表面に接触させることで、入射側光ファイバ20の光軸aを小型光学ベンチ11の表面と平行にできる。
なお、フェルール21と入射側光ファイバ固定溝14とは、摩擦で固定されるように構成してもよいし、接着剤で固定してもよい。
また、図3および図5に示すように、小型光学ベンチ11には、一対の壁体から構成される入射側マイクロレンズ固定溝16が一体形成されている。入射側マイクロレンズ固定溝16には平面視略菱形の空間が形成されており、この空間内に入射側マイクロレンズ12が嵌め込まれている(図1参照)。
ここで、マイクロレンズとは、直径が数mmのレンズであり、一般にμmオーダーの寸法精度を有している。そのため、入射側マイクロレンズ固定溝16をμmオーダーの位置精度、寸法精度で形成すれば、入射側マイクロレンズ12をμmオーダーの精度で位置決めし、配置できる。また、入射側マイクロレンズ12として、直径がフェルール21の直径と同一のものを採用すれば、入射側マイクロレンズ12の外周縁を小型光学ベンチ11の表面に接触させることで、入射側光ファイバ20の光軸aと入射側マイクロレンズ12の光軸aの高さを一致させることができる。
なお、入射側マイクロレンズ12と入射側マイクロレンズ固定溝16とは、摩擦で固定されるように構成してもよいし、接着剤で固定してもよい。
受光側光ファイバ固定溝15および受光側マイクロレンズ固定溝17も、入射側光ファイバ固定溝14および入射側マイクロレンズ固定溝16と同様の形状、位置精度、寸法精度で、小型光学ベンチ11に一体形成されている。そのため、受光側光ファイバ30のフェルール31および受光側マイクロレンズ13もμmオーダーの精度で配置できる。
なお、各固定溝14〜17の形状は、本実施形態に記載の形状に限られず、マイクロレンズ12、13および光ファイバ20、30を固定するのに適した形状であればどのような形状でもよい。また、マイクロレンズ12、13および光ファイバ20、30を固定できれば、溝状でない形状の固定部を採用してもよい。
図6に示すように、小型光学ベンチ11には、小型光学ベンチ11の表面に対して垂直な壁体であるマイクロミラー18が一体形成されている。このマイクロミラー18の表面は、メッキ処理や真空蒸着、スパッタ蒸着などの方法により、光の反射率が高められている。
マイクロミラー18も、μmオーダーの位置精度、寸法精度で形成される。
以上のように、小型光学ベンチ11には、入射側光ファイバ固定溝14、受光側光ファイバ固定溝15、入射側マイクロレンズ固定溝16、受光側マイクロレンズ固定溝17、マイクロミラー18が、μmオーダーの位置精度、寸法精度で一体形成されている。
このような小型光学ベンチ11は、例えば、フォトリソグラフィ、フォトファブリケーション、ナノインプリント、射出成形、金型成形などの方法により形成することができる。
例えば、フォトリソグラフィにより小型光学ベンチ11を形成する場合には、シリコン基板やガラス基板上にSU-8やポリイミドなどの感光性樹脂を100μm〜2mm厚に塗布し、露光、現像することで入射側光ファイバ固定溝14、受光側光ファイバ固定溝15、入射側マイクロレンズ固定溝16、受光側マイクロレンズ固定溝17を構成する壁体、およびマイクロミラー18(図1おけるハッチング部分)を小型光学ベンチ11に一体形成することができる。なお、ネガ特性の感光性樹脂を用いる場合は構造として残す部分を露光し、ポジ特性の感光性樹脂を用いる場合は構造として残さない部分を露光する。また、フォトリソグラフィにより形成された後の小型光学ベンチ11の全体にメッキ処理や真空蒸着、スパッタ蒸着などを施すことで、マイクロミラー18の表面の光の反射率を高めることができる。
上記の形成方法であれば、各固定溝14〜17およびマイクロミラー18を高い位置精度、寸法精度で小型光学ベンチ11に一体形成できる。そのため、入射側光ファイバ20のフェルール21を入射側光ファイバ固定溝14に、受光側光ファイバ30のフェルール31を受光側光ファイバ固定溝15に、入射側マイクロレンズ12を入射側マイクロレンズ固定溝16に、受光側マイクロレンズ13を受光側マイクロレンズ固定溝17に、それぞれ嵌め込むだけで、調整不要で最適なラマン散乱光学系を構成できる。このように、光学系の調整機構が不要であるため、ガス検出部10を小型化できる。そして、光学式ガスセンサ1は、ガス検出部10が小型であるので、配管の内部など狭い場所にも設置することができ、様々な場所でのガス測定をすることができる。
また、上記の形成方法であれば、小型光学ベンチ11を数mm〜数十mm四方に形成できるので、小型のガス検出部10の製造が実現可能である。
さらに、小型光学ベンチ11はフォトリソグラフィ、フォトファブリケーション、ナノインプリント、射出成形、金型成形などの方法により大量生産できるので、光学式ガスセンサ1を安価に製造できる。そのため、多地点にガス検出部10を設置することができるので、プラントなどの設備をリアルタイムでネットワーク監視することができる。
また、予め光学シミュレーションなどにより最適光学系の設計を行い、その設計に基づいて小型光学ベンチ11が形成される。そのため、小型光学ベンチ11に光ファイバ20、30、およびマイクロレンズ12、13を固定するだけで、調整不要で最適な光学系を構成できる。
さらに、各固定溝14〜17およびマイクロミラー18が小型光学ベンチ11に一体形成されているので、光学式ガスセンサ1は部品点数が少ない。そのため、故障の頻度が低く、耐久性に優れている。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態に係る光学式ガスセンサ2は、ラマン散乱法を用いた光学式ガスセンサである。図7に示すように、本実施形態に係る光学式ガスセンサ2のガス検出部10には、第1実施形態に係る光学式ガスセンサ1のガス検出部10に構成されたラマン散乱光学系とは異なるラマン散乱光学系が構成されている。
より詳細には、ガス検出部10の一端(図7における左端)には、入射側光ファイバ20の先端が、その端面がガス検出部10の他端(図7における右端)に向くように固定されている。また、入射側光ファイバ20の光軸上には反射面が平面であるマイクロミラー18が形成されている。マイクロミラー18の反射面は入射側光ファイバ20の端面にほぼ対向しており、その角度は、入射側光ファイバ20から出射されたレーザ光L1が、入射側光ファイバ20から少し離れた位置に向かって反射されるように設定されている。また、マイクロミラー18の反射面の角度は、反射したレーザ光L2が受光側光ファイバ30に直接入射しない角度に設定されている。例えば、入射側光ファイバ20の光軸と反射面の法線とのなす角(入射側光ファイバ20から出射されたレーザ光L1のマイクロミラー18への入射角)αが、5°〜30°に設定されている。
また、ガス検出部10の一端(図7における左端)には、入射側光ファイバ20に並んで受光側光ファイバ30の先端が固定されている。受光側光ファイバ30の位置および角度は、入射側光ファイバ20から出射されたレーザ光L1とガス検出部10に存在する測定対象ガスとの相互作用により出射される後方ラマン散乱光Rb、および、マイクロミラー18により反射されたレーザ光L2と測定対象ガスとの相互作用により出射される前方ラマン散乱光Rfが受光側光ファイバ30に入射するように設定されている。また、受光側光ファイバ30の位置および角度は、入射側光ファイバ20から出射されたレーザ光L1、および、マイクロミラー18により反射されたレーザ光L2が受光側光ファイバ30に直接入射しない位置および角度に設定されている。例えば、受光側光ファイバ30の光軸と反射面の法線とが一致するように設定され、入射側光ファイバ20の光軸と受光側光ファイバ30の光軸とのなす角βが、5°〜30°に設定されている。
その余の構成は、第1実施形態に係る光学式ガスセンサ1と同様であるので、同一部材に同一符号を付して説明を省略する。
上記の光学系とすれば、入射側光ファイバ20の先端から出射されるレーザ光L1は、ガス検出部10に存在する測定対象ガスに入射し、その測定対象ガスとの相互作用により出射される後方ラマン散乱光Rbが受光側光ファイバ30の先端に入射する。また、測定対象ガスを通過したレーザ光L1はマイクロミラー18で反射されて再度測定対象ガスに入射する。そして、反射されたレーザ光L2と測定対象ガスとの相互作用により出射される前方ラマン散乱光Rfが受光側光ファイバ30の先端に入射することができる。
このように、受光側光ファイバ30には、前方ラマン散乱光Rfと後方ラマン散乱光Rbとが入射されるので、いずれか一方のみ入射される場合に比べて光強度が強くなり、高感度で測定対象ガスを測定できる。そのため、ガス検出部10を小型化したとしても十分な感度を維持できる。
前述のごとく、ガス検出部10は、いわゆるプローブとして配管の内部などに固定される。そのため、ガス検出部10は、配管などに設けられたガス検出用の孔から配管の内部に挿入されることが想定される。また、ガス検出部10は、複数の配管が密に配置された場所に挿入されたり、配管内部の狭窄部に固定されたりすることも想定される。
本実施形態に係る光学式ガスセンサ2は、入射側光ファイバ20および受光側光ファイバ30の先端が、ガス検出部10の同一端に固定されているため、それらのケーブルが一方向に延びている。そのため、ガス検出器10を上記のような狭い場所に挿入する際の作業性が良い。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態に係る光学式ガスセンサ3は、ラマン散乱法を用いた光学式ガスセンサである。図8に示すように、本実施形態に係る光学式ガスセンサ3のガス検出部10には、第1、第2実施形態に係る光学式ガスセンサ1、2のガス検出部10に構成されたラマン散乱光学系とは異なるラマン散乱光学系が構成されている。
より詳細には、ガス検出部10の一端(図8における左端)には、入射側光ファイバ20の先端が、その端面がガス検出部10の他端(図8における右端)に向くように固定されている。また、ガス検出部10の他端(図8における右端)には、入射側光ファイバ20の光軸を挟んで所定間隔を空けて配置された一対のマイクロミラー18a、18bが形成されている。すなわち、一対のマイクロミラー18a、18bの間には、入射側光ファイバ20の光軸上に位置するスリットsが形成されている。マイクロミラー18a、18bの反射面は凹面であり、入射側光ファイバ20の端面にほぼ対向している。そして、入射側光ファイバ20から出射されたレーザ光Lと測定対象ガスとの相互作用により出射される前方ラマン散乱光Rf1を反射して、入射側光ファイバ20から少し離れた位置に集光できるようになっている。
また、ガス検出部10の一端(図8における左端)には、入射側光ファイバ20を挟んで2本の受光側光ファイバ30a、30bの先端が固定されている。そのうちの一方の第1受光側光ファイバ30aの位置および角度は、一方のマイクロミラー18aにより反射、集光された前方ラマン散乱光Rf2が第1受光側光ファイバ30aに入射するように設定されている。また、他方の第2受光側光ファイバ30bの位置および角度は、他方のマイクロミラー18bにより反射、集光された前方ラマン散乱光Rf2が第2受光側光ファイバ30bに入射するように設定されている。これら2本の受光側光ファイバ30a、30bの他端は、共通の光検出器に接続されるか、別々の光検出器に接続され、それらの光検出器が接続されたコンピュータなどで光強度を加算できるようになっている。
その余の構成は、第1実施形態に係る光学式ガスセンサ1と同様であるので、同一部材に同一符号を付して説明を省略する。
なお、符号31a、31bは、それぞれ第1受光側光ファイバ30a、第2受光側光ファイバ30bのフェルール、符号13a、13bは、それぞれ第1受光側光ファイバ30a、第2受光側光ファイバ30bの端面の前方に配置された入射側マイクロレンズ、符号15a、15bは、それぞれフェルール31a、31bを固定する受光側光ファイバ固定溝、符号17a、17bは、それぞれ入射側マイクロレンズ13a、13bを固定する受光側マイクロレンズ固定溝である。
上記の光学系とすれば、入射側光ファイバ20の先端から出射されるレーザ光Lは、ガス検出部10に存在する測定対象ガスに入射し、その測定対象ガスとの相互作用により出射される前方ラマン散乱光Ra1がマイクロミラー18a、18bで反射、集光されて受光側光ファイバ30a、30bの先端に入射することができる。
このように、受光側光ファイバ30a、30bには、入射側光ファイバ20の光軸を挟んで両側に出射された前方ラマン散乱光Rf1が入射されるので、片側のみに出射された前方ラマン散乱光Rf1が入射される場合よりも光強度が強くなり、高感度で測定対象ガスを測定できる。そのため、ガス検出部10を小型化したとしても十分な感度を維持できる。
また、入射側光ファイバ20から出射されたレーザ光Lは一対のマイクロミラー18a、18bの間のスリットsを透過するので、受光側光ファイバ30a、30bに入射しない。ラマン散乱光は、入射光の前方および後方に分布する指向性を有するが、入射光に比べて光強度が弱いことが知られている。そのため、本実施形態のように、レーザ光Lを受光側光ファイバ30a、30bに入射させないことにより、外乱成分が少なくなり測定精度が向上する。
さらに、入射側光ファイバ20および受光側光ファイバ30a、30bの先端が、ガス検出部10の同一端に固定されているため、それらのケーブルが一方向に延びている。そのため、ガス検出器10を狭い場所に挿入する際の作業性が良い。
(第4実施形態)
本発明の第4実施形態に係る光学式ガスセンサ4は、吸光測定法を用いた光学式ガスセンサである。図9に示すように、光学式ガスセンサ4は、第1、第2、第3実施形態に係る光学式ガスセンサ1、2、3と同様に、ガス検出部10と、そのガス検出部10に接続された入射側光ファイバ20および受光側光ファイバ30とを備えている。
ガス検出部10は、小型光学ベンチ11と、入射側マイクロレンズ12と、受光側マイクロレンズ13とから構成されている。小型光学ベンチ11は、数mm〜数十mm四方の寸法を有する平板部材である。
また、小型光学ベンチ11には、入射側光ファイバ20の先端に設けられたフェルール21を固定する入射側光ファイバ固定溝14と、受光側光ファイバ30の先端に設けられたフェルール31を固定する受光側光ファイバ固定溝15と、入射側マイクロレンズ12を固定する入射側マイクロレンズ固定溝16と、受光側マイクロレンズ13を固定する受光側マイクロレンズ固定溝17とが、μmオーダーの位置精度、寸法精度で一体形成されている。
小型光学ベンチ11は、例えば、フォトリソグラフィ、フォトファブリケーション、ナノインプリント、射出成形、金型成形などにより形成することができる。
上記の形成方法であれば、各固定溝14〜17を高い位置精度、寸法精度で小型光学ベンチ11に一体形成できる。そのため、入射側光ファイバ20のフェルール21を入射側光ファイバ固定溝14に、受光側光ファイバ30のフェルール31を受光側光ファイバ固定溝15に、入射側マイクロレンズ12を入射側マイクロレンズ固定溝16に、受光側マイクロレンズ13を受光側マイクロレンズ固定溝17に、それぞれ嵌め込むだけで、調整不要で最適な吸光光学系を構成できる。このように、光学系の調整機構が不要であるため、ガス検出部10を小型化できる。
また、上記の形成方法であれば、小型光学ベンチ11を数mm〜数十mm四方に形成できるので、小型のガス検出部10の製造が実現可能である。
さらに、小型光学ベンチ11を大量生産できるので、光学式ガスセンサ4を安価に製造できる。
つぎに、ガス検出部10に構成された吸光光学系について説明する。
吸光測定法とは、測定対象ガスに光を入射し、その入射光が測定対象ガスを通過する際の吸光度から、測定対象ガスの濃度を定量的に分析する方法である。また、光吸収スペクトルのピーク波長からガス種も特定できる。
本実施形態におけるガス検出部10には、入射側光ファイバ20の先端から出射される光を測定対象ガスに入射し、その測定対象ガスを通過した出射光を受光側光ファイバ30の先端に入射する、光吸収光学系が構成されている
より詳細には、図9に示すように、ガス検出部10の一端(図9における左端)には、入射側光ファイバ20の先端が、その端面がガス検出部10の他端(図9における右端)に向くように固定されている。また、ガス検出部10の他端(図9における左端)には、受光側光ファイバ30の先端が、その端面が入射側光ファイバ20の端面に対向するように固定されている。すなわち、入射側光ファイバ20および受光側光ファイバ30は、同一光軸上に対向して固定されている。
上記の光学系とすれば、入射側光ファイバ20の先端から出射されるレーザ光をガス検出部10に存在する測定対象ガスに入射し、測定対象ガスを通過した出射光を受光側光ファイバ30の先端に入射することができる。
このように、光学式ガスセンサ4は、ガス検出部10に光吸収光学系が構成されているので、吸光測定法により測定対象ガスを測定できる。光学式ガスセンサ4は、吸光測定法により測定対象ガスを測定することから、原理的に応答速度が速く、光吸収スペクトルを分析することにより1つのセンサで複数種類のガスを測定でき、誤報要因が少ない。
また、測定対象ガスに曝されるガス検出部10には電気系が存在しないので、発火や爆発の恐れがなく安全である。
さらに、各固定溝14〜17が小型光学ベンチ11に一体形成されているので、光学式ガスセンサ4は部品点数が少ない。そのため、故障の頻度が低く、耐久性に優れている。
(第5実施形態)
本発明の第5実施形態に係る光学式ガスセンサ5は、吸光測定法を用いた光学式ガスセンサである。図10に示すように、本実施形態に係る光学式ガスセンサ5のガス検出部10には、第4実施形態に係る光学式ガスセンサ4のガス検出部10に構成された吸光光学系とは異なる吸光光学系が構成されている。
より詳細には、図10に示すように、入射側光ファイバ20および受光側光ファイバ30は、それぞれの光軸が平行になるように、小型光学ベンチ11の一端(図10における左端)に固定されている。また、小型光学ベンチ11には、3つのマイクロミラー18a、18b、18cがμmオーダーの位置精度、寸法精度で一体形成されている。このうち、マイクロミラー18aは、入射側光ファイバ20の光軸上に配置されており、マイクロミラー18cは、受光側光ファイバ30の光軸上に配置されている。また、マイクロミラー18bは、入射側光ファイバ20および受光側光ファイバ30の間に配置されている。そして、マイクロミラー18aの角度は、入射側光ファイバ20から出射される光をマイクロミラー18bに向かって反射するように設定されており、マイクロミラー18bの角度は、マイクロミラー18aからの光をマイクロミラー18cに向かって反射するように設定されており、マイクロミラー18cの角度は、マイクロミラー18bからの光を受光側光ファイバ30に向かって反射するように設定されている。
その余の構成は、第4実施形態に係る光学式ガスセンサ4と同様であるので、同一部材に同一符号を付して説明を省略する。
上記の光学系とすれば、入射側光ファイバ20の先端から出射される光を3つのマイクロミラー18a、18b、18cにより測定対象ガス中において3回反射させ、測定対象ガスを通過した出射光を受光側光ファイバ30の先端に入射することができる。
このように、入射側光ファイバ20の先端から出射される光を測定対象ガス中において多数回反射させるので、光路長が長くなり、高感度で測定対象ガスを測定できる。そのため、ガス検出部10を小型化したとしても十分な感度を維持できる。
さらに、入射側光ファイバ20および受光側光ファイバ30の先端が、ガス検出部10の同一端に固定されているため、それらのケーブルが一方向に延びている。そのため、ガス検出器10を狭い場所に挿入する際の作業性が良い。
(その他の実施形態)
上記実施形態においてガス検出部10に構成された光学系は一例であり、他の種々の光学系をガス検出部10に構成してもよい。
例えば、第1実施形態において、マイクロミラー18を設けず、測定対象ガスとの相互作用により出射される前方ラマン散乱光を直接受光側光ファイバ30の先端に入射するように構成してもよい。
また、第2実施形態において、マイクロミラー18を設けず、測定対象ガスとの相互作用により出射される後方ラマン散乱光を直接受光側光ファイバ30の先端に入射するように構成してもよい。
これらの場合に、受光側光ファイバ30を複数本設ければ、ラマン散乱光を効率よく受光できるので測定精度が向上する。なお、複数本の受光側光ファイバ30を設ける場合に、全ての受光側光ファイバが前方ラマン散乱光または後方ラマン散乱光を受光するように構成してもよいし、一部の受光側光ファイバ30が前方ラマン散乱光を受光し、残りの受光側光ファイバ30が後方ラマン散乱光を受光するように構成してもよい。
また、第5実施形態において、マイクロミラー18a、18b、18cの数は3つより少なくても、多くてもよい。より多数のマイクロミラーを設ければ光路長を長くできるが、反射回数が多いとマイクロミラーの光の反射率により受光側光ファイバ30に入射される出射光の光強度が弱くなる。そのため、光路長と反射率とを考慮して、最適な光学系を採用することが好ましい。
また、マイクロミラーとして、平面鏡の他に、凹面鏡、凸面鏡などの表面が曲面の鏡を採用してもよい。また、マイクロミラーに代えて、特定の波長の光を反射するグレーティングなど、他の光反射体を設けても良い。グレーティングなど、小型光学ベンチ11とは別部材として形成される光反射体を採用する場合には、小型光学ベンチ11に固定部を一体形成し、その固定部に光反射体を固定してもよい。さらに、レンズやミラーに限られず、他の種々の光学部品を採用してもよい。この場合には、小型光学ベンチ11に固定部を一体形成し、その固定部に光学部品を固定すればよい。
[光強度試験]
(実施例1)
上記第1実施形態に係る光学式ガスセンサ1(図1、図2参照)を用いて、受光側光ファイバ30に入射されるラマン散乱光の光強度を測定した。
試験に用いた光学式ガスセンサ1のガス検出部10に構成されたラマン散乱光学系は、入射側光ファイバ20の光軸とマイクロミラー18の反射面の法線とのなす角αは8.6°、入射側光ファイバ20の光軸と受光側光ファイバ30の光軸とのなす角βは151.9°、入射側光ファイバ20の光軸上における入射側マイクロレンズ12とマイクロミラー18との間の距離は20.0mm、受光側光ファイバ30の光軸上における受光側マイクロレンズ13と入射側光ファイバ20の光軸との間の距離は9.55mmに設定されている。また、入射側光ファイバ20に接続する光源として発振波長532nmのNd:YAGレーザ(スペクトラフィジックス社製エクスプローラ)の第2高調波レーザ光、受光側光ファイバ30に接続する光検出器として光電子増倍管(浜松ホトニクス社製R3896)を用いた。そして、ガス検出部10に濃度100%の水素ガスを導入して、光検出器で得られる信号強度を測定した。
その結果、光検出器から、図11のグラフの黒の線で示す信号が得られた。
(比較例1)
上記実施例1の光学式ガスセンサ1において、マイクロミラー18を設けない形態の光学式ガスセンサを用い、実施例1と同様の条件で試験を行った。
その結果、光検出器から、図11のグラフのグレーの線で示す信号が得られた。
図11に示すように、実施例1の信号強度は、比較例1の信号強度に比べて2倍以上強いことが確認された。これは、実施例1では受光側光ファイバ30に前方ラマン散乱光と後方ラマン散乱光の両方が入射されるのに対し、比較例では受光側光ファイバ30に前方ラマン散乱光のみが入射されるためである。
以上より、第1実施形態おけるラマン散乱光学系を構成すれば、受光側光ファイバ30に入射されるラマン散乱光の光強度が強くなり、高感度で測定対象ガスを測定できることが確認された。
[感度試験]
(実施例2)
上記第4実施形態に係る光学式ガスセンサ4(図9参照)を用いて、ガス濃度に対する感度を測定した。
試験に用いた光学式ガスセンサ4のガス検出部10に構成された吸光光学系は、入射側マイクロレンズ12と受光側マイクロレンズ13との間の距離は10mmに設定されている。また、入射側光ファイバ20に接続する光源として重水素ランプ(浜松ホトニクス社製L10671)、受光側光ファイバ30に接続する光検出器としてCCDアレイ付き分光器(オーシャンオプティクス社製USB2000+)を用いた。そして、ガス検出部10に種々の濃度のアンモニアガス(NH3)を導入して、各濃度における吸光度を測定した。
その結果、図12のグラフが得られた。
図12に示すように、実施例2の光学式ガスセンサ4を用いれば、アンモニアガスの毒性許容濃度である25ppmまでを十分に検出可能であることが確認された。
1、2 光学式ガスセンサ、
10 ガス検出部、
11 小型光学ベンチ、
12 入射側マイクロレンズ、
13 受光側マイクロレンズ、
14 入射側光ファイバ固定溝、
15 受光側光ファイバ固定溝、
16 入射側マイクロレンズ固定溝、
17 受光側マイクロレンズ固定溝、
18 マイクロミラー、
20 入射側光ファイバ、
30 受光側光ファイバ、

Claims (10)

  1. 一端が光源に接続される入射側光ファイバと、
    一端が光検出器に接続される受光側光ファイバと、
    前記入射側光ファイバの他端から出射される光を測定対象ガスに入射し、該測定対象ガスとの相互作用により出射される光を前記受光側光ファイバの他端に入射する光学系が構成されたガス検出部と、を備え、
    前記ガス検出部は、
    小型光学ベンチを備え、
    該小型光学ベンチには、
    前記入射側光ファイバの他端を固定する入射側光ファイバ固定部と、
    前記受光側光ファイバの他端を固定する受光側光ファイバ固定部と、が一体形成されている
    ことを特徴とする光学式ガスセンサ。
  2. 前記ガス検出部は、
    前記入射側光ファイバの他端から出射される光を平行光線にする入射側マイクロレンズと、
    前記測定対象ガスとの相互作用により出射される光を集光して前記受光側光ファイバに入射する受光側マイクロレンズと、を備え、
    前記小型光学ベンチには、
    前記入射側マイクロレンズを固定する入射側マイクロレンズ固定溝と、
    前記受光側マイクロレンズを固定する受光側マイクロレンズ固定溝と、が一体形成されている
    ことを特徴とする請求項1記載の光学式ガスセンサ。
  3. 前記小型光学ベンチには、
    光を反射する光反射体が一体形成されている
    ことを特徴とする請求項1または2記載の光学式ガスセンサ。
  4. 前記ガス検出部には、
    前記入射側光ファイバの他端から出射される光を前記測定対象ガスに入射し、
    該測定対象ガスとの相互作用により出射されるラマン散乱光を前記受光側光ファイバの他端に入射する、ラマン散乱光学系が構成されている
    ことを特徴とする請求項1、2または3記載の光学式ガスセンサ。
  5. 前記ガス検出部には、
    前記測定対象ガスに光を入射する前記入射側光ファイバと、
    前記入射側光ファイバの光軸上に配置され、該入射側光ファイバから出射された光を反射する前記光反射体と、
    前記入射側光ファイバから出射された光と前記測定対象ガスとの相互作用により出射される前方ラマン散乱光、および、前記光反射体により反射された光と前記測定対象ガスとの相互作用により出射される後方ラマン散乱光が入射する位置に配置された前記受光側光ファイバと、からラマン散乱光学系が構成されている
    ことを特徴とする請求項3記載の光学式ガスセンサ。
  6. 前記ガス検出部には、
    前記測定対象ガスに光を入射する前記入射側光ファイバと、
    前記入射側光ファイバの光軸上に配置され、該入射側光ファイバから出射された光を反射する前記光反射体と、
    前記入射側光ファイバから出射された光と前記測定対象ガスとの相互作用により出射される後方ラマン散乱光、および、前記光反射体により反射された光と前記測定対象ガスとの相互作用により出射される前方ラマン散乱光が入射する位置に配置された前記受光側光ファイバと、からラマン散乱光学系が構成されている
    ことを特徴とする請求項3記載の光学式ガスセンサ。
  7. 前記ガス検出部には、
    前記測定対象ガスに光を入射する前記入射側光ファイバと、
    前記入射側光ファイバの光軸を挟んで所定間隔を空けて配置され、該入射側光ファイバから出射された光と前記測定対象ガスとの相互作用により出射される前方ラマン散乱光を反射する一対の前記光反射体と、
    前記一対の光反射体により反射された前方ラマン散乱光が入射する位置に配置された前記受光側光ファイバと、からラマン散乱光学系が構成されている
    ことを特徴とする請求項3記載の光学式ガスセンサ。
  8. 前記ガス検出部には、
    前記入射側光ファイバの他端から出射される光を前記測定対象ガスに入射し、
    該測定対象ガスを通過した出射光を前記受光側光ファイバの他端に入射する、光吸収光学系が構成されている
    ことを特徴とする請求項1、2または3記載の光学式ガスセンサ。
  9. 前記ガス検出部には、
    前記測定対象ガスに光を入射する前記入射側光ファイバと、
    前記入射側光ファイバから出射された光を前記測定対象ガス中において多数回反射させる複数の前記光反射体と、
    前記光反射体により反射され、前記測定対象ガスを通過した出射光が入射する位置に配置された前記受光側光ファイバと、から光吸収光学系が構成されている
    ことを特徴とする請求項3記載の光学式ガスセンサ。
  10. 前記小型光学ベンチは、フォトリソグラフィ、フォトファブリケーション、ナノインプリント、射出成形、金型成形のいずれか一の手段により形成されたものである
    ことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、8または9記載の光学式ガスセンサ。
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