JP2011191125A - 発熱量計測装置およびこれを備えたガス焚き発電プラント - Google Patents

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Abstract

【課題】燃焼器に供給される燃料ガスの発熱量を迅速に計測して、ガス焚き発電プラントの運転の信頼性や運転コストの低減が可能な発熱量計測装置およびこれを備えたガス焚き発電プラントを提供することを目的とする。
【解決手段】一定波長の光を計測領域の試料流体に入射する光源14と、試料流体に光を入射することにより生じるラマン散乱光を分光する分光手段13と、計測領域を挟んで分光手段13の反対側に位置し、ラマン散乱光を分光手段13側に反射する反射手段12と、分光手段13によって分光されたラマン散乱光の波長から試料流体の発熱量を算出する算出手段と、を備えることを特徴とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、発熱量計測装置およびこれを備えたガス焚き発電プラントに関し、特に、ガスタービンに供給される燃料ガスの発熱量の計測に関するものである。
一般に、低発熱量ガス、例えば、BFG(Blast Furnace Gas)を主とする燃料ガスをガスタービンの燃焼器によって燃焼させるガス焚き発電プラントでは、BFGが低発熱量であるため、BFGよりも高発熱量のガス、例えば、COG(Cokes Oven Gas)を混合させて、例えば、1000Kcal/Nm3程度に増熱させた燃料ガスが用いられている。
燃焼器に導かれる燃料ガスは、燃焼器の特性やガスタービンの出力変動を抑制するために燃焼器に供給する前に低発熱量ガスの発熱量が計測されている。この計測された発熱量の結果により、高発熱量のガスの流量を制御して燃焼器に供給される燃料ガスの発熱量を制御している。この発熱量の計測には、燃焼式や特許文献1から特許文献4に記載のラマン散乱光を用いた方式がある。
特開平9−230397号公報 特開2006−287649号公報 特開2002−286644号公報 特開2005−24250号公報
しかしながら、燃焼式の発熱量計測装置では、測定ガスをサンプリングし、試料ガスをバーナで燃焼させ、その燃焼排ガスの温度と燃焼空気のバーナ入り口における温度との差を用いて発熱量を測定するため、ガスのサンプリング、除湿などの測定ガス前処理などに時間を要し、その応答は、分単位であるためガスタービンに供給される燃料ガスを迅速に制御することができないという問題があった。
また、特許文献1から特許文献4に記載の発明は、燃料ガスに入射させた光の入射軸方向に対して前方方向または後方方向のいずれかのラマン散乱光だけを検知して計測するため、装置構成上、ラマン散乱光を効率よく検知できず、検知されるラマン散乱光の強度が微弱となり計測時間に数十秒要するという問題があった。原理的には、入射するレーザー光強度を上げれば、信号強度も上昇するが、装置コストが高額となるほか、ノイズも増えることが多く、実用上現実的ではない。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、燃焼器に供給される燃料ガスの発熱量を迅速に計測して、ガス焚き発電プラントの運転の信頼性や運転コストの低減が可能な発熱量計測装置およびこれを備えたガス焚き発電プラントを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の発熱量計測装置およびこれを備えたガス焚き発電プラントは、以下の手段を採用する。
すなわち、本発明に係る発熱量計測装置によれば、一定波長の光を計測領域の試料流体に入射する光源と、試料流体に光を入射することにより生じるラマン散乱光を分光する分光手段と、前記計測領域を挟んで前記分光手段の反対側に位置し、ラマン散乱光を前記分光手段側に反射する反射手段と、前記分光手段によって分光されたラマン散乱光の波長から試料流体の発熱量を算出する算出手段と、を備えることを特徴とする。
試料流体に光を入射した場合には、試料流体中の成分によって異なる波長のラマン散乱光が生じる。試料ガス中の成分は、ラマン散乱光から分光した波長によって知ることができ、それら分光した波長により試料流体の発熱量を求めることができる。
そこで、ラマン散乱光を反射させる反射手段を計測領域を挟んで分光手段の反対側に設けることとした。これにより、分光手段には、直接受光されるラマン散乱光と反射手段によって反射されたラマン散乱光とを導くことができラマン散乱光の強度を高めることができる。そのため、高応答にて試料流体の発熱量を算出することができる。したがって、発熱量計測装置の応答性の向上を図ることができる。
さらに、本発明に係る発熱量計測装置によれば、前記分光手段によって分光されたラマン散乱光は、前記光源の入射方向のラマン散乱光と前記反射手段により反射されたラマン散乱光とであることを特徴とする。
分光手段には、光源の入射方向のラマン散乱光と、反射手段により反射されたラマン散乱光とを導くこととした。そのため、分光するラマン散乱光の強度を向上させることができる。したがって、高応答、高精度で発熱量を算出することができる。
さらに、本発明に係る発熱量計測装置によれば、前記計測領域の圧力を該計測領域の上流側より高い圧力とすることを特徴とする。
計測領域の圧力を計測領域の上流側よりも高い圧力にすることとした。これにより、理論上において圧力が2倍になると粒子の量も2乗倍となるため、検出されるラマン散乱光の強度が増す。したがって、高応答、高精度で発熱量を算出することができる。
さらに、本発明に係る発熱量計測装置によれば、互いに平行に設けられて、試料流体中の異物を除去する2つのフィルタと、各該フィルタに導出入される試料流体の流れ方向を制御するとともに、前記計測領域の上流側および下流側にそれぞれ位置する上流側弁および下流側弁とを各々有して、互いに平行に設けられる2つのバルブセットと、を備え、1の前記バルブセットの前記上流側弁および他のバルブセットの前記下流側弁が開状態の場合には、1の前記バルブセットの前記下流側弁および他の前記バルブセットの前記上流側弁は、閉状態とされて試料流体が導かれ、1の前記バルブセットの前記下流側弁および他の前記バルブセットの前記上流側弁が開状態の場合には、1の前記バルブセットの前記上流側弁および他の前記バルブセットの前記下流側弁は、閉状態とされて試料流体が導かれることを特徴とする。
2つのフィルタに導出入させる試料流体が導かれる上流側弁および下流側弁を備えている2つのバルブセットを互いに平行に設け、各バルブセットの上流側弁と下流側弁との開閉状態を制御して発熱量計測装置に導かれる試料流体の流れ方向を変えることとした。これにより、各フィルタに導かれる試料流体の流通方向を変えて、フィルタを試料流体によって洗浄することができる。そのため、フィルタのメンテナンス頻度を低減することができる。したがって、発熱量計測装置のメンテナンス性を向上させることができる。
通常、ガス焚き発電プラントでは、燃料ガス供給管を流れる試料流体には煤等の異物が混入している。そのため、発熱量計測装置に導入する試料流体に異物が含まれた状態で計測すると、高精度で高応答な発熱量の計測ができない。また、レーザー窓や集光レンズ等の光学系機器が排ガスにより汚れると、ノイズとなる。そのため、発熱量計測装置に導入される試料流体は、一旦フィルタを介して除塵する必要があるが、フィルタ目詰まり等によりメンテナンス頻度が高くなると、ラマン分光によるオンラインでの安定した発熱量計測ができない。
したがって、オンラインで高応答な発熱量計測を行うためには、試料流体の清浄度および集光レンズやレーザー窓などの汚れ防止のために、機器を停止させることなくフィルタの洗浄を行う必要があり、本発明と組合せることでオンライン計測、高応答での発熱量計測を行うことができる。
また、フィルタを洗浄するためのパージガス系統を別途設ける必要がなく、バルブセットの切り替えのみでフィルタを洗浄することができ、メンテナンス性を向上させることができる。
さらに、本発明に係るガス焚き発電プラントによれば、燃料ガスの一部が試料流体として導かれる上記に記載の発熱量計測装置と、燃料ガスを圧縮するガス圧縮機と、該ガス圧縮機によって圧縮された燃料ガスを燃焼して排ガスを排出する燃焼器と、該燃焼器が排出する排ガスによって駆動されるガスタービンと、該ガスタービンおよび前記ガス圧縮機に接続されて駆動される回転軸と、該回転軸によって駆動される空気圧縮機と、前記ガスタービンによって駆動されて発電する発電機と、を備え、前記発熱量計測装置で計測された発熱量を用いて、前記ガスタービンの出力を制御することを特徴とする。
ガスタービンの燃焼器に導かれる燃料ガスの発熱量を迅速に計測することができる発熱量計測装置を設けることとした。そのため、燃焼器に供給される燃料ガス中の高発熱量な燃料ガスの過剰な供給を制御することができる。或いは、高発熱量の燃料ガスを使用せずに低発熱量の燃料ガスのみを使用して熱量(或いは発熱量)を制御することもできる。したがって、ガス焚き発電プラントの運転コストを低減させることができる。
ラマン散乱光を反射させる反射手段を計測領域を挟んで分光手段の反対側に設けることとした。これにより、分光手段に受光させるラマン散乱光の強度を高めることができる。そのため、高応答にて試料流体の発熱量を算出することができる。したがって、発熱量計測装置の応答性の向上を図ることができる。
本発明の一実施形態に係る発熱量計測装置を備えたガス焚き発電プラントの概略構成図である。 図1に示した発熱量計測装置の概略構成図である。 (A)は、図2に示した計測ユニットの概略構成図であり、(B)は、(A)に示したB−B矢視正面図である。 各成分のラマンシフト量と、波長と、窒素によって規格化した微分散乱断面積とを示すグラフである。 各成分を正規化した相対信号強度と波長とのグラフである。
図1には、本発明の一実施形態に係る発熱量計測装置を備えたガス焚き発電プラントの概略構成図が示されている。
図1に示されているように、BFG焚き複合発電プラント(ガス焚き発電プラント)1は、燃料ガスを燃焼して回転駆動するガスタービン2と、燃料ガス中のダストを除去する電気集塵装置3と、燃料ガスを圧縮するガス圧縮機4と、蒸気によって回転駆動される蒸気タービン5と、電気を発生する発電機(図示せず)と、燃料ガスの発熱量を計測する発熱量計測装置6とを有している。
本実施形態では一軸式のBFG焚き複合発電プラントを用いて説明するが、本発明は一軸式複合発電プラントに限定されるものではなく、ガスタービン単独の発電プラント、或いは二軸式、多軸式の発電プラントにも適用可能である。
電気集塵装置3は、燃料ガス中のダストを除去するものである。電気集塵装置3によってダストが除去された燃料ガスは一部が、発熱量計測装置6へと導かれ、残りが、ガス圧縮機4へと導かれる。発熱量計測装置6は、ラマン散乱光を用いて燃料ガス(試料流体)の発熱量を計測するものである。発熱量計測装置6によって発熱量が計測された燃料ガスは、ガス圧縮機4へと導かれる。
ガス圧縮機4は、燃料ガスを圧縮するものである。ガス圧縮機4には、回転軸2aが接続されている。回転軸2aは、図示しない減速機を介してガスタービン2および蒸気タービン5に接続されている。
ガス圧縮機4によって圧縮された燃料ガスは、ガスタービン2へと導かれる。
ガスタービン2は、燃料ガスを燃焼して排ガスを排出する燃焼器(図示せず)と、燃焼器から排出された排ガスによって駆動されるタービン(図示せず)と、燃焼器へと高圧空気を送り出す空気圧縮機(図示せず)とを備えている。
燃焼器では、導かれた燃料ガスと、圧縮空気とが燃焼される。燃焼器において、燃料ガスと圧縮空気とが燃焼されることによって、燃焼器からは、排ガスが排出される。燃焼器から排出された排ガスは、タービンへと導かれる。タービンに導かれた排ガスは、タービンを回転駆動する。タービンが排ガスによって駆動されることによって、タービンに接続されている回転軸2aが回転駆動される。
回転軸2aが回転駆動されることによって、回転軸2a上に設けられている空気圧縮機が回転駆動して空気を圧縮する。空気圧縮機から導出された圧縮空気の一部は、前述した燃焼器へと導かれる。
空気圧縮機およびタービンが設けられている回転軸2a端には、発電機が接続されている。そのため、タービンの回転駆動に伴い回転軸2aが回転することによって、発電機が駆動して電気を発生する。また、回転軸2aが回転駆動することによって、前述したように減速機を介してガス圧縮機4が回転駆動される。
タービンを回転駆動させた排ガスは、排ガス回収ボイラ(図示せず)へと導かれる。排ガス回収ボイラは、ガスタービン2から導かれた排ガスの熱によって蒸気を発生するものである。排ガス回収ボイラにおいて蒸気を発生させた排ガスは、煙突(図示せず)からBFG複合発電プラント1の外へと排出される。
排ガス回収ボイラにおいてガスタービン2から導かれた高温の排ガスにより発生した蒸気は、蒸気タービン5へと供給される。蒸気タービン5は、ガスタービン2と同回転軸2aに接続されており、いわゆる一軸式のコンバインドシステムとなっている。なお、一軸式のコンバインドシステムに限らず、別軸式のコンバインドシステムであっても構わない。
タービンによって回転駆動される回転軸2aは、蒸気タービン5によって駆動力が増加する。そのため、回転軸2aが接続されている発電機の発電量が増加する。また、回転軸2aに接続されている減速機を介して、ガス圧縮機4が回転駆動される。
蒸気タービン5を回転駆動した蒸気は、復水器(図示せず)へと導かれる。蒸気タービン5を回転駆動した蒸気は、復水器によって冷却されて水に戻される。復水器によって戻された水は、排ガス回収ボイラへと導かれる。
次に、本実施形態における発熱量計測装置に導かれる燃料ガスの流れについて説明する。
高炉ガス(BFG:Blast Furnace Gas)等の低発熱量燃料ガスは、図示しない混合器へと導かれる。コークス炉ガス(COG:Cokes Oven Gas)等の高発熱量燃料ガスは、流量制御弁7を介して混合器へと導かれる。
流量調整弁7は、発熱量計測装置6によって計測された低発熱量燃料ガスと高発熱量燃料ガスとが混合した燃料ガスの発熱量に応じて制御される。流量調整弁7が制御されることによって、混合器に供給される高発熱量燃料ガスの流量が制御される。
燃料ガスの発熱量が所望発熱量よりも低い場合には、流量調整弁7の開度を増加させる。流量調整弁7の開度が増加するので、混合器へと導かれる高発熱量燃料ガスの流量が増加する。混合器へと導かれる高発熱量燃料ガスの流量が増加するので、混合器からガスタービン2には、発熱量が増加した燃料ガスが供給される。ガスタービン2には、発熱量が増加した燃料ガスが供給されるのでガスタービン2の出力が増加する。
一方、燃料ガスの発熱量が所望発熱量よりも高い場合には、流量調整弁7の開度を減少させる。流量調整弁7の開度が減少するので、混合器へと導かれる高発熱量燃料ガスの流量が減少する。混合器に導かれる高発熱量燃料ガスの流量が減少するので、混合器からガスタービン2には、発熱量が低下した燃料ガスが供給される。ガスタービン2には、発熱量が減少した燃料ガスが供給されるのでガスタービン2の出力が低下する。
次に、本実施形態における発熱量計測装置について説明する。
図2には、発熱量計測装置の概略構成図が示されている。
発熱量計測装置6は、図2に示すように計測ユニット10と、計測用ポンプ22と、フィルタ23と、バルブセット24と、流量検出器25とを備えている。
計測用ポンプ22は、電気集塵装置3(図1参照)とガス圧縮機4(図1参照)との間を接続している燃料ガス供給配管26からフィルタ23を介して、計測ユニット10へと燃料ガスを導くものである。計測用ポンプ22は、計測ユニット10の下流側に設けられている。
バルブセット24は、計測ユニット10の上流側に接続されている上流側弁28と、下流側に接続されている下流側弁30とを備えている。バルブセット24は、第1バルブセット24aと第2バルブセット24bの2つ設けられている。第1バルブセット24aは、第1上流側弁28aと第1下流側弁30aとを備えている。第2バルブセット24bは、第2上流側28bと第2下流側弁30bとを備えている。
フィルタ23は、2つ設けられている。各フィルタ23a、23bは、燃料ガスが通過することによって燃料ガス中の異物を除去するものである。フィルタ23a、23bによって除去された異物は、燃料ガスが吸入された側のフィルタ23a、23bの表面に捕捉される。
流量検出器25は、計測ユニット10に導かれる燃料ガスの流量を計測するものである。流量検出器25は、計測ユニット10と計測用ポンプ22との間に設けられている。なお、この流量検出器25は、圧力検出器であっても良い。
計測ユニット10の上流側には、上流側計測用配管27(図2参照)が接続されている。上流側計測用配管27は、図2に示すように途中で2つに分岐して燃料ガス供給配管26に接続されている。上流側計測用配管27aには、第1上流側弁28aと、フィルタ23aとが設けられている。上流側計測用配管27bには、第2上流側弁28bと、フィルタ23bとが設けられている。
計測ユニット10の下流側には、流量検出器25と計測用ポンプ22とを介して下流側計測用配管29が接続されている。下流側計測用配管29は、計測用ポンプ22の下流側において2つに分岐している。下流側計測用配管29aには、第1下流側弁30aが設けられている。下流側計測用配管29bには、第2下流側弁30bが設けられている。
下流側計測用配管29aの他端は、フィルタ23bの上流側の上流側計測用配管27bに合流している。下流側計測用配管29bの他端は、フィルタ23aの上流側の上流側計測用配管27aに合流している。
図3(A)には、計測ユニットの概略構成図を示し、図3(B)には、(A)のB−B矢視正面図を示す。
計測ユニット10は、ラマン散乱光を用いて燃料ガスの発熱量を計測するものである。図3(A)に示すように、計測ユニット10は、筒状のケーシング11と、ラマン散乱光を反射させるラマン散乱光反射ミラー(反射手段)12と、ラマン散乱光を分光する集光レンズ(分光手段)13と、一定波長の光を入射する送光用光ファイバー(光源)14と、集光レンズ13によって分光された波長を検出する受光用光ファイバー15と、受光用光ファイバー15によって検出された波長から燃料ガスの発熱量を算出する算出手段(図示せず)とを備えている。
ケーシング11は、筒状を形成している。ケーシング11内は、送光用光ファイバー14から入射された光を計測する計測領域となっている。ケーシング11の長手方向に垂直な側壁の中央部には、送光用光ファイバー14が側壁の外側から設けられている。送光用光ファイバー14が設けられているケーシング11の側壁の内側には、ラマン散乱光反射ミラー12が設けられている。送光用光ファイバー14が設けられている側壁の反対側の側壁の内側には、ラマン散乱光用計測窓16が設けられている。
ケーシング11の長手方向の側壁には、電気集塵装置3(図1参照)から導かれた燃料ガスが導入される導入口11aと、計測領域内を通過した燃料ガスをケーシング11から導出する導出口11bとが開口している。導入口11aは、ラマン散乱光反射ミラー12の近傍に開口している。導出口11bは、ラマン散乱光用計測窓16の近傍に開口している。
ラマン散乱光用計測窓16が設けられているケーシング11の側壁の中央部には、受光用光ファイバー15が側壁の外側から設けられている。受光用光ファイバー15と、ケーシング11の側壁の外側との間には、ケーシング11の側壁に対して平行になるように集光レンズ13が設けられている。
ラマン散乱光用計測窓16は、送光用光ファイバー14によってケーシング11内に入射されたレーザー光を完全に反射する全波長光反射域16a(図3(B)参照)、ラマン散乱光のみを透過するラマン散乱光透過域16b(図3(B)参照)とを備えている。ラマン散乱光用計測窓16は、円盤形状とされており、その中央部には、全波長光反射域16aが設けられており、それ以外の部分がラマン散乱光透過域16bとされている。
全波長光反射域16aは、入射されたレーザーの光を完全に反射するものである。全波長光反射域16aは、ラマン散乱光反射ミラー12(図3(A)参照)側へと反射される。これによって、計測領域内の排ガスには入射されたレーザー光と反射されたレーザー光とが入射される。したがって、排ガスに入射されるレーザー光の強度を強くすることができる。
ラマン散乱光透過域16bは、ラマン散乱光のみを透過させるものである。このラマン散乱光透過域16bを透過したラマン散乱光は、ノイズ光が除去される。
ラマン散乱光反射ミラー12(図3(A)参照)は、ラマン散乱光を全反射するものである。ラマン散乱光反射ミラー12は、計測領域を挟んでラマン散乱光用計測窓16の反対側に位置している。ラマン散乱光反射ミラー12によって全反射されたラマン散乱光は、集光レンズ13側、すなわちラマン散乱光用計測窓16側へと反射される。
ラマン散乱光反射ミラー12は、送光用光ファイバー14が計測領域に入射するレーザー光およびラマン散乱光用計測窓16の全波長光反射域16a(図3(B)参照)によって反射されたレーザー光が貫通できる孔を中央部に有している。ラマン散乱光反射ミラー12は、送光用光ファイバー14に向かって緩やかな凸形状を有する円盤形状となっている。
集光レンズ13は、レーザー光を計測領域内の燃料ガスに入射することによって生じるラマン散乱光を分光するものである。ラマン散乱光は、集光レンズ13によって燃料ガス中の成分に応じた波長に分光される。
送光用光ファイバー14は、一定波長のレーザー光(光)をケーシング11内の計測領域内の燃料ガスに入射するものである。
受光用光ファイバー15は、集光レンズ13によって分光された各成分のラマン散乱光の波長を検出するものである。
算出手段は、集光レンズ13によって分光されて受光用光ファイバー15により検出された各成分のラマン散乱光の波長から排ガスの発熱量を算出するものである。
次に、発熱量計測装置に導かれる燃料ガスの流れについて図2を参照して説明する。
燃料ガス供給配管26中を流れている燃料ガスの一部は、計測用ポンプ22が作動することによって上流側計測用配管27aへと導かれる。この場合、第2バルブセット24bを構成している第2上流側弁28bおよび第2下流側弁30bは閉状態とされ、第1バルブセット24aを構成している第1上流側弁28aおよび第1下流側弁30aは開状態とされている。
上流側計測用配管27aに導かれた燃料ガスは、フィルタ23aを通過する。フィルタ23aを燃料ガスが透過することによって、燃料ガス中に含まれている異物がフィルタ23aの燃料ガス供給配管26側の面に捕捉される。フィルタ23aを通過して異物が除去された燃料ガスは、第1上流側弁28aを経て計測ユニット10へと導入される。
計測ユニット10に導入された燃料ガスは、その発熱量が計測される。発熱量が計測された燃料ガスは、計測ユニット10から導出される。導出された燃料ガスは、流量検出器25によって流量が計測される。流量検出器25によって流量が検出された燃料ガスは、計測用ポンプ22を経て下流側計測用配管29aへと導出される。
下流側計測用配管29aに導出された燃料ガスは、フィルタ23bと第2上流側弁28bとの間を接続している上流側計測配管27bに合流される。上流側計測配管27bに合流された燃料ガスは、フィルタ23bへと導かれる。フィルタ23bに導かれた燃料ガスは、フィルタ23bを通過して燃料ガス供給配管26へと戻される。
所定時間経過後、第1バルブセット24aの第1上流側弁28aおよび第1下流側弁30aが閉状態とされ、第2バルブセット24bの第2上流側弁28bおよび第2下流側弁30bが開状態とされる。
第2バルブセット24bの第2上流側弁28bおよび第2下流側弁30bが開状態とされ、第1バルブセット24aの第1上流側弁28aおよび第1下流側弁30aが閉状態とされるので、燃料ガス供給配管26中を流れている燃料ガスの一部は、上流側計測用配管27bへと導かれる。
燃料ガス供給配管26から吸引された燃料ガスは、フィルタ23bを通過して上流側計測用配管27bへと導出される。フィルタ23bを燃料ガスが透過することによって、燃料ガス中に含まれていた異物がフィルタ23bの燃料ガス供給配管26側の面に捕捉される。フィルタ23bを通過して異物が除去された燃料ガスは、第2上流側弁28bを経て計測ユニット10へと導入される。
計測ユニット10に導入された燃料ガスは、その発熱量が計測される。発熱量が計測された燃料ガスは、計測ユニット10から導出される。導出された燃料ガスは、流量検出器25によって流量が計測される。流量検出器25によって流量が検出された燃料ガスは、計測用ポンプ22を経て下流側計測用配管29bへと導出される。
下流側計測用配管29bに導出された燃料ガスは、フィルタ23aと第1上流側弁28aとの間を接続している上流側計測配管27aに合流される。上流側計測配管27aに合流された燃料ガスは、フィルタ23aへと導かれる。フィルタ23aに導かれた燃料ガスは、フィルタ23aを通過して燃料ガス供給配管26へと戻される。
燃料ガスがフィルタ23aを上流側計測配管27aから燃料ガス供給配管26へと通過する際には、フィルタ23aの燃料ガス供給配管26側の面に捕捉されていた異物が燃料ガスによって吹き飛ばされる。これによって、フィルタ23aは、燃料ガスによって洗浄される。
同様に、フィルタ23bの燃料ガス供給配管26側の面に捕捉されている異物は、第1バルブユニット24aおよび第2バルブユニット24bを構成している各弁28a、28b、30a、30bの開閉状態を切り替えることによって、計測ユニット10に導かれた燃料ガスにより吹き飛ばされる。
このように、フィルタ23a、23bに捕捉された異物をパージするためのパージガス系統(逆洗ガス)を別途設ける必要がなく、第1バルブセット24aと第2バルブセット24bとの系統を切り替えるのみでフィルタ23a、23bの洗浄、および集光レンズ13やラマン散乱光用計測窓16の汚れの防止が可能となり、安定的にラマン分光による発熱量の計測が可能となる。
次に、燃料ガスの発熱量の検出方法と算出方法について説明する。
低発熱量燃料ガスと高発熱量燃料ガスとが混合した燃料ガスの一部は、燃料ガス供給配管26から計測ユニット10へと導かれる。計測ユニット10に導かれた燃料ガスは、試料ガスとしてケーシング11(図3(A)参照)に設けられている導入口11aからケーシング11内の計測領域へと導かれる。ケーシング11内に導かれた燃料ガスには、送光用光ファイバー14から、例えば、532nmの波長のレーザー光が入射される。
燃料ガスにレーザー光を入射することによってラマン散乱光が生じる。ラマン散乱光は、燃料ガス中の各成分に特有な振動エネルギーによって異なる波長を生じる散乱光である。そのため、レーザー光の波長とラマン散乱光の波長との差であるラマンシフト量は、成分毎に特有であることが知られている。
図4は、入射光として532nmの波長のレーザー光を燃料ガスの各成分に入射させた場合におけるラマンシフト量と、波長と、窒素によって規格化した微分散乱断面積とを示した表である。図4が示すようにラマンシフト量によって燃料ガスに含まれている成分を知ることができる。
送光用光ファイバー14(図3(A)参照)から計測領域内の燃料ガスに入射されたレーザー光は、様々な波長のラマン散乱光を生じる。ラマン散乱光の強度は、レーザー光の入射軸方向の前方方向(以下「前方側ラマン散乱光」という。)および後方方向(以下「後方側ラマン散乱光」という。)が大きいことが知られている。
前方側ラマン散乱光は、ラマン散乱光用計測窓16を透過する。ラマン散乱光用計測窓16に達したレーザー光は、全波長光反射域16a(図3(B)参照)によって全反射される。
後方側ラマン散乱光は、ラマン散乱光反射ミラー12によって集光レンズ13側へと全反射される。ラマン散乱光反射ミラー12によって全反射された後方側ラマン散乱光は、ラマン散乱光用計測窓16を透過する。
ラマン散乱光用計測窓16を透過した前方側ラマン散乱光および後方側ラマン散乱光は、集光レンズ13によって集光されて燃料ガスの成分に応じた波長のラマン散乱光に分光される。集光レンズ13によって分光された各波長のラマン散乱光は、受光用光ファイバー15によって検出される。
本発明では、このラマン散乱光用計測窓16を透過した前方側ラマン散乱光と、ラマン散乱光反射ミラー12によって全反射された後方側ラマン散乱光を主に用いて燃料ガスの発熱量を算出するものである。
一方、ラマン散乱光用計測窓16の全波長光反射域16a(図3(B)参照)によって全反射されたレーザー光は、ラマン散乱光反射ミラー12の中央部に設けられている孔から計測ユニット10の外へと導出される。
受光用光ファイバー15が検出する各波長は、ラマン散乱光用計測窓16が汚れている場合には信号強度が異なる。そのため、電気集塵装置3により除塵して、汚れの影響を抑制している。これに加え、燃料ガス中において最も濃度の高い成分、例えば、窒素成分のラマン散乱光の強度であるINを基準として、他の成分のラマン散乱光の強度との比をとった相対値ICO、ICO、IHO、IH、ICHを用いることがよく知られている。これにより、ラマン散乱光用計測窓16の汚れの影響を考慮する必要がなくなる。
なお、ケーシング11内の圧力をケーシング11より上流側である上流側計測配管27a内の圧力より高くすることで、計測領域における前方ラマン散乱光および後方ラマン散乱光の強度を向上させることができる。計測領域を高圧(例えば、100〜1000Pa)とすることで、理論上において圧力が2倍になると粒子の量も2乗倍となるため、検出されるラマン散乱光の強度が増す。これにより高応答、高精度で発熱量を算出することができる。
図5には、燃料ガス中の各成分を正規化した相対信号強度と、波長とのグラフが示されている。図5において、横軸は、各成分のラマン散乱光の波長を示し、縦軸は、各成分を窒素成分のラマン散乱光の強度INによって正規化した相対信号強度を示している。
燃料ガスの発熱量は、各成分のラマン散乱光の波長の相対信号強度と、各成分のモル分率とを用いることによって算出することが知られている。
式(1)には、燃料ガスの高位発熱量(HHV)を求める式が示されている。式(2)には、燃料ガスの低位発熱量(LHV)を求める式が示されている。
なお、HHVは、燃料ガス中の水分及び燃焼によって生成された水分の凝縮熱を発熱量として含む発熱量(kcal/m3)であり、LHVは、該凝縮熱を含まない燃料ガス中の発熱量(kcal/m3)である。また、CN、CCO、CCO、CHO、CH、CCHは、それぞれ以下の式(3)から式(8)によって求められる各成分N、CO、CO、HO、H、CHのモル分率である。
HHV=3020×CCO+3050×CH+9520×CCH (1)
LHV=3020×CCO+2570×CH2+8550×CCH4 (2)
CN2=1/(1+αCO・ICO/IN2+αCO2・ICO2/IN2+αH2OIH2O/IN2+αH2I・H2/IN2+αCH4・ICH4/IN2) (3)
CCO=(αCO・ICO/IN2)/(1+αCO2・ICO2/IN2+αH2O・IH2O/IN2+αH2・IH2/IN2+αCH4・ICH4/IN2) (4)
CCO2=(αCO2・ICO2/IN2)/(1+αCO2・ICO2/IN2+αH2O・IH2O/IN2+αH2・IH2/IN2+αCH4・ICH4/IN2) (5)
CH2O=(αH2O・IH2O/IN2)/(1+αCO2・ICO2/IN2+αH2O・IH2O/IN2+αH2・IH2/IN2+αCH4・ICH4/IN2) (6)
CH2=(αH2I・H2/IN2)/(1+αCO2・ICO2/IN2+αH2O・IH2O/IN2+αH2・IH2/IN2+αCH4・ICH4/IN2) (7)
CCH4=(αCH4・ICH4/IN2)/(1+αCO2・ICO2/IN2+αH2O・IH2O/IN2+αH2・IH2/IN2+αCH4・ICH4/IN2) (8)
受光用光ファイバー15によって検出された排ガス中の各成分N、CO、CO、HO、H、CHのラマン散乱光の波長は、算出手段によって窒素成分INに対する相対強度値ICO、ICO、IHO、IH、ICHが算出される。算出手段は、算出された各成分の相対強度値IN、ICO、ICO、IHO、IH、ICHと、前述した式(1)から式(8)を用いて排ガスの発熱量HHV(又はLHV)を算出する。このようにして、ガスタービン2(図1参照)に導かれる燃料ガスの発熱量HHV(又はLHV)を求める。
以上の通り、本実施形態に係る発熱量計測装置およびこれを備えたガス焚き発電プラントによれば、以下の作用効果を奏する。
ラマン散乱光を反射させるラマン散乱光反射ミラー(反射手段)12を計測領域を挟んで集光レンズ(分光手段)13の反対側に設けることとした。これにより、集光レンズ13には、集光レンズ13に直接受光されるラマン散乱光とラマン散乱光反射ミラー12によって反射されたラマン散乱光とを導くことができラマン散乱光の強度を高めることができる。そのため、高応答にて燃料ガス(試料流体)の発熱量を算出することができる。したがって、発熱量計測装置6の応答性の向上を図ることができる。
2つのフィルタ23a、23bに導出入させる燃料ガスが導かれる上流側弁28および下流側弁30を各々備えている第1および第2バルブセット24a、24bを互いに平行に設けて、各バルブセット24a、24bの各弁28a、28b、30a、30bの開閉状態を制御して、発熱量計測装置6に導かれる燃料ガスの流れ方向を変えることとした。これにより、各フィルタ23a、23bに導かれる燃料ガスの流通方向を変えて、フィルタ23a、23bを燃料ガスによって洗浄することができる。そのため、発熱量計測装置6に導入される燃料ガスを清浄化でき、ラマン散乱光(前方側ラマン散乱光と後方側ラマン散乱光)のノイズを低減でき、高精度で燃料ガスの発熱量を求めることができる。また、フィルタ23a、23bのメンテナンス頻度を低減することができる。したがって、発熱量計測装置6の計測精度、メンテナンス性を向上させることができる。
集光レンズ(分光手段)13には、前方側ラマン散乱光(送光用光ファイバー(光源)14の入射方向のラマン散乱光)と、後方側ラマン散乱光(ラマン散乱光反射ミラー(反射手段)12により反射されたラマン散乱光)とを導くこととした。そのため、分光するラマン散乱光の強度を向上させることができる。したがって、高応答、高精度で発熱量を算出することができる。
ケーシング11内の計測領域の圧力を上流側計測配管27a(計測領域の上流側)内よりも高い圧力にすることとした。これにより、理論上において圧力が2倍になると粒子の量も2乗倍となるため、検出されるラマン散乱光の強度が増す。したがって、高応答、高精度で発熱量を算出することができる。
ガスタービン2の燃焼器に導かれる燃料ガスの発熱量を迅速に計測することができる発熱量計測装置6を設けることとした。そのため、燃焼器に供給される燃料ガス中の高発熱量の燃料ガスの過剰な供給を制御することができる。或いは、高発熱量の燃料ガスを使用せずに低発熱量の燃料ガスのみを使用して発熱量を制御することもできる。したがって、BFG焚き複合発電プラント(ガス焚き発電プラント)1の運転コストを低減させることができる。
1 BFG焚き複合発電プラント(ガス焚き発電プラント)
10 計測ユニット(発熱量計測装置)
12 ラマン散乱光反射ミラー(反射手段)
13 集光レンズ(分光手段)
14 光源(送光用光ファイバー)

Claims (5)

  1. 一定波長の光を計測領域の試料流体に入射する光源と、
    該試料流体に光を入射することにより生じるラマン散乱光を分光する分光手段と、
    前記計測領域を挟んで前記分光手段の反対側に位置し、ラマン散乱光を前記分光手段側に反射する反射手段と、
    前記分光手段によって分光されたラマン散乱光の波長から試料流体の発熱量を算出する算出手段と、を備える発熱量計測装置。
  2. 前記分光手段によって分光されたラマン散乱光は、前記光源の入射方向のラマン散乱光と前記反射手段により反射されたラマン散乱光である請求項1に記載の発熱量計測装置。
  3. 前記計測領域の圧力を該計測領域の上流側より高い圧力とする請求項1または請求項2に記載の発熱量計測装置。
  4. 互いに平行に設けられて、試料流体中の異物を除去する2つのフィルタと、
    各該フィルタに導出入される試料流体の流れ方向を制御するとともに、前記計測領域の上流側および下流側にそれぞれ位置する上流側弁および下流側弁とを各々有して、互いに平行に設けられる2つのバルブセットと、を備え、
    1の前記バルブセットの前記上流側弁および他のバルブセットの前記下流側弁が開状態の場合には、1の前記バルブセットの前記下流側弁および他の前記バルブセットの前記上流側弁は、閉状態とされて試料流体が導かれ、1の前記バルブセットの前記下流側弁および他の前記バルブセットの前記上流側弁が開状態の場合には、1の前記バルブセットの前記上流側弁および他の前記バルブセットの前記下流側弁は、閉状態とされて試料流体が導かれる請求項1から請求項3のいずれかに記載の発熱量計測装置。
  5. 燃料ガスの一部が試料流体として導かれる請求項1から請求項4のいずれかに記載の発熱量計測装置と、
    燃料ガスを圧縮するガス圧縮機と、
    該ガス圧縮機によって圧縮された燃料ガスを燃焼する燃焼器と、該燃焼器が排出する排ガスによって駆動されるガスタービンと、該ガスタービンおよび前記ガス圧縮機に接続されて駆動される回転軸と、該回転軸によって駆動される空気圧縮機と、
    前記ガスタービンによって駆動されて発電する発電機と、を備え、
    前記発熱量計測装置で計測された発熱量を用いて、前記ガスタービンの出力を制御するガス焚き発電プラント。
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