JP2001289783A - 排ガス中のso3濃度測定方法及び装置 - Google Patents
排ガス中のso3濃度測定方法及び装置Info
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Abstract
できるようにする。 【解決手段】 高温腐食が生じる温度域での排ガス中の
SO3濃度を測定する際は、SO3ガスが存在する試験空
間2に紫外光を通過させて透過光を分光することにより
吸収スペクトルを計測する試験計測を、SO3濃度とガ
ス温度とを変化させて行うことにより複数の吸収スペク
トルを得、且つノイズ成分の影響を求め、吸収スペクト
ルの強度とノイズ成分の影響とを用いてケモメトリック
ス法によりSO3濃度と吸収スペクトルとの校正特性2
1を得、プラントの煙道にて計測した実吸収スペクトル
と排ガス温度とを校正特性21と照合することにより、
排ガス中のSO3濃度を測定する。
Description
濃度測定方法及び装置に関するものである。
ントやボイラ等においては、石炭、オリマルジョン、油
等のように硫黄分を含有する燃料を用いる場合がある。
このような硫黄分を含有する燃料を燃焼させると排ガス
中にSO3が生じ、このSO3は、高温腐食や低温腐食の
原因となっている。
トのガスタービン入口の温度は通常略700〜900℃
程度の範囲にあり、この温度域においては、SO3によ
りCOSO4、NiSO4等が生じて、タービンブレード
を高温腐食させるという問題がある。
コンバインドサイクルプラントでは、経験則からタービ
ンブレードの寿命を予測し、定期的にタービンブレード
の点検、交換を行っていた。
温度は通常略150〜400℃程度の範囲にあり、この
温度域においては、SO3によりH2SO4が生じて、排
ガス煙道、下流のガス空気予熱器や集塵器等を低温腐食
させるという問題がある。又、上記したSO3は、煙突
から紫煙を発生する原因とされており、この問題に対し
ても対処する必要がある。
ガス中のSO3を測定する方法が実施されている。
は、排ガスをサンプリングし、除塵、除湿等を行った、
サンプリングガスを水に通してSO3を水中に溶解さ
せ、その後SO3が溶解した水を手分析による化学分析
を行ってSO3を定量している。
ガス中のSO3濃度測定方法は、排ガスをサンプリング
し手分析によってSO3を定量する方法であるために、
測定に30分〜1時間の測定時間を要し、計測時間に遅
れが生じるという問題を有していた。又、サンプリング
した排ガスの除塵、除湿等を行っているために、排ガス
煙道中の排ガスとは性状が異なった状態で測定されてし
まう可能性があるという問題を有していた。
ス中のSO3を、オンラインで計測できる方法の開発が
望まれていたが、このような方法は存在しなかった。
解決すべくなしたもので、排ガス煙道のSO3濃度をオ
ンラインで測定することができるようにした排ガス中の
SO3濃度測定方法及び装置を提供することを目的とし
ている。
じる温度域での排ガス中のSO3濃度を測定する方法で
あって、SO3ガスを存在させた試験空間を有する試験
装置を用いて、集光光学系から発せられる紫外光を試験
空間に通過させ、SO3によって光強度が変化した透過
光を受光光学系により取り出し、得られた透過光を分光
することにより光路上に存在するSO3濃度に比例する
吸収スペクトルを計測する試験計測を行い、上記試験計
測を、SO3濃度と、ガス温度とを変化させて複数回実
施することにより複数の吸収スペクトルを得ると共に、
妨害ガス等によるノイズ成分の影響を求め、上記吸収ス
ペクトルの強度とノイズ成分の影響とを用いてケモメト
リックス法によりSO3濃度と吸収スペクトルとの校正
特性を得、上記試験計測と同様の操作により、プラント
の煙道を流動する排ガスの実吸収スペクトルを計測する
と共に、排ガス温度を計測し、実吸収スペクトルと排ガ
ス温度とを前記校正特性と照合することにより、排ガス
中のSO3濃度を測定することを特徴とする排ガス中の
SO3濃度測定方法に係るものである。
ガス中のSO3濃度を測定する方法であって、SO3ガス
と水分を存在させた試験空間を有する試験装置を用い
て、集光光学系から発せられる紫外光を試験空間に通過
させ、SO3によって光強度が変化した透過光を受光光
学系により取り出し、得られた透過光を分光することに
より光路上に存在するSO3濃度に比例する吸収スペク
トルと、SO2濃度に比例する吸収スペクトルとを計測
する試験計測を行い、上記試験計測を、SO3濃度と、
SO2濃度と、ガス温度とを変化させて複数回実施する
ことにより複数の吸収スペクトルを得ると共に、妨害ガ
ス等によるノイズ成分の影響を求め、上記吸収スペクト
ルの強度と、SO3の吸収スペクトルとSO2の吸収スペ
クトルとの化学平衡曲線と、ノイズ成分の影響とを用い
て、ケモメトリックス法によりSO3濃度と吸収スペク
トルとの校正特性を得、上記試験計測と同様の操作によ
り、プラントの煙道を流動する排ガスの実吸収スペクト
ルと、排ガス温度と、水分濃度を計測し、実吸収スペク
トルと排ガス温度と水分濃度を前記校正特性と照合する
ことにより、排ガス中のSO3濃度を測定することを特
徴とする排ガス中のSO3濃度測定方法に係るものであ
る。
度であってもよい。
ガス中のSO3濃度を測定する装置であって、SO3ガス
の濃度を変化させて収容でき且つ温度が調整可能な試験
空間を有する吸収セルと、紫外光を試験空間に導く集光
光学系と、試験空間のSO3によって光強度が変化した
透過光を取り出す受光光学系と、得られた透過光を分光
して光路上に存在するSO3濃度に比例する吸収スペク
トルの強度とノイズ成分の影響を計測する試験計測装置
と、試験計測装置によりSO3濃度と温度を変化して得
た複数の吸収スペクトルとノイズ成分の影響とによりS
O3濃度と吸収スペクトルとの校正特性を求める演算装
置と、プラントの排ガス煙道に備えて煙道内に紫外光を
導く集光光学系と、煙道内のSO3によって光強度が変
化した透過光を取り出す受光光学系と、得られた透過光
を分光することにより光路上に存在するSO3濃度に比
例する実収スペクトルを計測する実計測装置と、煙道内
の排ガス温度を計測する温度計と、前記実吸収スペクト
ルと排ガス温度とを前記校正特性と照合して、排ガス中
のSO3濃度を測定する濃度演算装置と、を備えたこと
を特徴とする排ガス中のSO3濃度測定装置に係るもの
である。
ガス中のSO3濃度を測定する装置であって、SO3ガス
の濃度と水分濃度を変化させて収容でき且つ温度が調整
可能な試験空間を有する吸収セルと、紫外光を試験空間
に導く集光光学系と、試験空間のSO3によって光強度
が変化した透過光を取り出す受光光学系と、得られた透
過光を分光して光路上に存在するSO3濃度に比例する
吸収スペクトルの強度とノイズ成分の影響を計測する試
験計測装置と、試験計測装置によりSO3濃度と、水分
濃度と、ガス温度とを変化させて得た複数の吸収スペク
トルの強度と、SO3の吸収スペクトルとSO2の吸収ス
ペクトルとの化学平衡曲線と、ノイズ成分の影響とを用
いて、ケモメトリックス法によりSO3濃度と吸収スペ
クトルとの校正特性を求める演算装置と、プラントの排
ガス煙道に備えて煙道内に紫外光を導く集光光学系と、
煙道内のSO3によって光強度が変化した透過光を取り
出す受光光学系と、得られた透過光を分光することによ
り光路上に存在するSO3濃度に比例する実収スペクト
ルを計測する実計測装置と、煙道内の水分濃度を計測す
る水分計と、煙道内の排ガス温度を計測する温度計と、
前記実吸収スペクトルと、水分濃度と、排ガス温度とを
前記校正特性と照合して、排ガス中のSO3濃度を測定
する濃度演算装置と、を備えたことを特徴とする排ガス
中のSO3濃度測定装置に係るものである。
系との対の構成を、煙道の排ガスの流動方向と直交する
方向に複数並べて備えることにより、排ガス煙道内のS
O3濃度の偏りを測定するようにしてもよく、又、集光
光学系と受光光学系との対の構成を、排ガスの流動方向
と直交する方向で且つ互いに交差する3つの方向に複数
並べて備えることにより、排ガス煙道内のSO3濃度の
二次元分布を測定するようにしてもよい。
高精度に測定できる。高温腐食の温度域におけるSO3
濃度を精度よく測定できるので、タービンブレードの寿
命等を精度よく予測できる。低温腐食の温度域における
SO3濃度をオンラインで精度よく計測できるので、低
温腐食対策、紫煙対策を時間遅れを生じることなく適切
に講じることができる。
たり、排ガス煙道内のSO3濃度の二次元分布を測定で
きる。
を図面に基づいて説明する。
スペクトルを持ち、しかもその吸収スペクトルの強度が
SO3の濃度に対応することを見出し、この関係を用い
ることにより、排ガス中のSO3濃度をオンラインで測
定できる方法及び装置を完成した。
ス中のSO3濃度を測定する方法を実施するための試験
計測装置の一例を示したものである。
験空間2を有する吸収セル3と、少なくともSO3の吸
収域をカバーする紫外域の光を投射するランプあるいは
レーザ等の光源を備えた集光光学系4と、該集光光学系
4からの紫外光を前記吸収セル3の一端に備えた石英の
透過板5から試験空間2に入射し、吸収セル3の他端に
備えた反射鏡6により反射させて透過板5から外部の受
光光学系7に導き、透過光を分光器8に導入するように
している。
化させたガスを供給できる濃度調整装置9に、弁11を
備えた供給管10を介して接続されていると共に、吸収
セル3には弁11を備えた排出管12が接続されてお
り、吸収セル3の試験空間2のSO3濃度を任意に調整
できるようにしている。
3が設けられていて試験空間2のSO3ガスの温度を調
整できるようになっている。14は温度モニタ、15は
圧力計である。
トローラ17が備えられて試験計測部18が構成されて
おり、試験計測部18にて計測した吸収スペクトルが演
算装置19に入力されている。演算装置19には、試験
空間2のSO3濃度を種々変化させた場合の吸収スペク
トルと、温度コントローラ13により温度を種々変化さ
せたときの吸収スペクトルが入力されており、更に、S
O3の吸収スペクトル計測時にノイズとなるSO2等の有
害ガスの影響を計測したノイズ成分20が入力されてお
り、演算装置19は、SO3濃度と吸収スペクトルとの
校正特性21を出力するようになっている。
度域での排ガス中のSO3濃度を計測するための煙道2
2に備える実計測装置23を示している。
類似した構成を有しており、前記集光光学系4と受光光
学系7と同様に対の構成を有して、煙道22のガス流路
と直交する面において幅方向(図2の左右)に3個の集
光光学系4aと受光光学系7aを、前後方向(図2の上
下)に2個の集光光学系4bと受光光学系7bを配置し
ている。
電源、25は、受光光学系7に光ファイバ26を介して
接続された分光器8と、CCD16と、分光器コントロ
ーラ17とからなる実計測部である。
ラ17に接続された濃度演算装置であり、該濃度演算装
置27には、前記図1の演算装置19によって得られた
校正特性21が入力されると共に、煙道22に設けた温
度計28からの排ガス温度29が入力されるようになっ
ている。
学系4a,4bの一例を示しており、煙道22の側壁に
管台状に形成した計測口30のフランジ31に取り付け
られている。図3の集光光学系4a,4bは、ケーシン
グ32の内部に、少なくともSO3の吸収域をカバーす
る紫外域の光を投射するキセノンランプ33、細口34
を有するプレート35、光をパルス的に投射するための
チョッパー36、必要紫外域の光のみを透過させてノイ
ズを防止するカットオン等のフィルタ37、レンズ3
8、前記フランジ31との間に挟持するようにした光学
窓39、光学窓39の計測口30側に空気を吹き付ける
パージ管40とを備えている。41はケーシング32内
の温度の上昇を防止する空冷ファンである。
学系7a,7bの一例を示しており、煙道22の側壁に
前記計測口30と対抗するように設けられた計測口42
のフランジ43に取り付けられている。図4の受光光学
系7a,7bは、前記計測口42のフランジ43との間
に光学窓44を挟むようにしたケーシング45を備えて
おり、該ケーシング45の内部に、必要紫外域の光のみ
を透過させてノイズを防止するカットオン等のフィルタ
46と受光部47とを備えている。受光部47は前記光
ファイバ26に接続されている。光学窓39の計測口3
0側にも空気を吹き付けるパージ管40を備えている。
び図4の受光光学系7a,7bの構成は、図1の試験計
測装置1の構成にも適用することができる。
排ガス中のSO3濃度を測定する方法を実施するための
試験計測装置48の一例を示したものである。この試験
計測装置48は、吸収セル3に供給するSO3を含有す
るガス中の水分濃度を調整する水分付加装置49を備え
ていることと、吸収セル3内のガス中の水分濃度を検出
する水分モニタ50を備えていること以外は図1の試験
計測装置1と同一である。
排ガス中のSO3濃度を測定する方法を実施するための
煙道22に備える実計測装置51の一例を示したもので
ある。この実計測装置51は、吸収セル3内のガス中の
水分濃度を検出する水分計52を備えて検出した水分濃
度53を濃度演算装置27に入力していること以外は図
2の実計測装置23と同一である。
向に配置した集光光学系4a,4bと受光光学系7a,
7bに対して、斜めに交差する方向の集光光学系4cと
受光光学系7cを対で設けた場合を示している。
測定することを考え、種々の試験を行った結果、図7に
示すように、紫外光を投射すると、特定波長域におい
て、吸収により透過率が大きく変化することが得られ
た。図7の曲線は夫々SO3の濃度を示しており、図中
aは100ppm、bは300ppm、cは800pp
m、dは1000ppm、eは3000ppmの場合を
示す。
ついて試験したところ、図8に示すように、温度が40
0℃以上だと水分濃度依存性は小さいが、400℃以下
だと温度が低くなるほど水分濃度依存性が顕著になるこ
とが判明した。
ところ、図9に示すように、ドライの場合は若干の温度
依存性が見られ、温度が400℃以下だと吸収スペクト
ルが急激に低下することが判明した。
測に際して、水分濃度、ガスの温度が重要であることが
判明した。
際に、他のガスが妨害ガスとなってノイズを生じること
によってSO3の吸収スペクトルの高精度での計測を困
難にしていることが判明した。試験の結果、主にSO2
が妨害ガスとなっており、この妨害ガスによる影響は、
プラントの運用条件での影響の大きさを定量できること
が判明した。
00〜900℃での排ガス中のSO 3濃度を測定する場
合の方法について説明する。
り所定濃度のSO3ガスを吸収セル3内に供給して密閉
した状態において、集光光学系4から発せられる紫外光
を試験空間2に通過させ、SO3によって光強度が変化
した透過光を受光光学系7により取り出し、得られた透
過光を試験計測部18の分光器8で分光することによ
り、吸収セル3内の光路上に存在するSO3濃度に比例
する吸収スペクトルが計測される。
させて複数回実施することにより、各々の吸収スペクト
ルを得ると共に、温度コントローラ13によりガス温度
を変化させて複数回実施することにより複数の吸収スペ
クトルを得て夫々演算装置19に入力し、更に妨害ガス
等によるノイズ成分を求め、上記吸収スペクトルの強度
とノイズ成分とを用いてケモメトリックス法により、S
O3濃度と吸収スペクトルとの校正特性21を得る。
た実計測装置23の各集光光学系4a,4bから発せら
れる紫外光を煙道22内に通過させ、SO3によって光
強度が変化した透過光を受光光学系7a,7bにより取
り出し、得られた透過光を実計測部25の分光器8で分
光することにより、煙道22内の光路上に存在するSO
3濃度に比例する実吸収スペクトルを計測し、計測した
実吸収スペクトルを濃度演算装置27に入力する。又、
温度計28により検出した排ガス温度29を濃度演算装
置27に入力する。
置19で得られた校正特性21が入力されているので、
濃度演算装置27は、実吸収スペクトルと、排ガス温度
29とを、前記校正特性21と照合することにより、排
ガス中のSO3濃度を高精度に測定することができる。
試験の結果、SO3濃度を1ppmの単位で測定するこ
とができた。
50〜400℃での排ガス中のSO 3濃度を測定する場
合の方法について説明する。
合には、通常12%前後の水分を含有しており、このよ
うな排ガスにおいては、排ガス中のSO3は十分な水分
に対して飽和雰囲気にあるために反応してH2SO4とな
る。この点について調査したところ、図10に示すよう
な愕化学平衡曲線が得られた。化学平衡的には、400
℃以下の低温度は、SO3と水分が反応して一部のSO3
がH2SO4蒸気に変化している。このときの変化域X
は、調度ボイラの出口温度域に一致している。
り所定濃度のSO3ガスを吸収セル3内に供給して密閉
した状態において、集光光学系4から発せられる紫外光
を試験空間2に通過させ、SO3によって光強度が変化
した透過光を受光光学系7により取り出し、得られた透
過光を試験計測部18の分光器8で分光することによ
り、吸収セル3内の光路上に存在するSO3濃度に比例
する吸収スペクトルが計測される。
させて複数回実施することにより各々の吸収スペクトル
を得ると共に、温度コントローラ13によりガス温度を
変化させて複数回実施することにより複数の吸収スペク
トルを得、更に、水分付加装置49により水分濃度を変
化させて得た吸収スペクトルを夫々演算装置19に入力
し、更に妨害ガス等によるノイズ成分を求め、上記吸収
スペクトルの強度とノイズ成分とを用いてケモメトリッ
クス法により、SO3濃度と吸収スペクトルとの校正特
性21を得る。
た実計測装置23の各集光光学系4a,4b,4cから
発せられる紫外光を煙道22内に通過させ、SO3によ
って光強度が変化した透過光を受光光学系7a,7b,
7cにより取り出し、得られた透過光を実計測部25の
分光器8で分光することにより、煙道22内の光路上に
存在するSO3濃度に比例する実吸収スペクトルを計測
し、計測した実吸収スペクトルを濃度演算装置27に入
力する。又、温度計28により検出した排ガス温度29
を濃度演算装置27に入力すると共に、水分計52によ
り検出した水分濃度53濃度演算装置27に入力する。
置19で得られた校正特性21が入力されているので、
濃度演算装置27は、実吸収スペクトルと、排ガス温度
29と、水分濃度53とを、前記校正特性21と照合す
ることにより、排ガス中のSO3濃度を高精度に測定す
ることができる。試験の結果、SO3濃度を1ppmの
単位で測定することができた。
4b及び受光光学系7a,7bの光学窓39,44にお
ける計測口30,42側にパージ管40を備えているこ
とにより、排ガス煙道22内を流動する排ガスがダスト
を含んでいても、ダストに影響されることなくSO3濃
度を測定することができる。
光光学系7aとの対の構成と、集光光学系4bと受光光
学系7bとの対の構成とを、煙道22の排ガスの流動方
向と直交する方向に複数並べて備えると、排ガス煙道内
のSO3濃度の偏りを測定することができる。
と受光光学系7aとの対の構成、集光光学系4bと受光
光学系7bとの対の構成、集光光学系4cと受光光学系
7cとの対の構成を、排ガスの流動方向と直交する方向
で且つ互いに交差する3つの方向に複数並べて備えるこ
とにより、排ガス煙道内のSO3濃度の二次元分布を測
定することができる。二次元分布の測定は、一般に知ら
れているCT法(コンボリューション法)を用いて求め
ることができる。
a,4b,4cと受光光学系7a,7b,7cとを対向
させて配置するようにしているが、煙道22の一側に鏡
を配置し、他側に集光光学系4a,4b,4cと受光光
学系7a,7b,7cを配置して、集光光学系4a,4
b,4cから投射された光を鏡で反射させて受光光学系
7a,7b,7cに導くようにすれば、光路距離を大き
くできるので、排ガス中のSO3濃度が小さい場合にも
測定することができる。
ものではなく、ケモメトリックス法においてプラントの
運転条件等の種々の要素を加味するようにしてもよいこ
と、集光光学系、受光光学系等の構成は図示のものに限
定されないこと、その他本発明の要旨を逸脱しない範囲
内において種々変更を加え得ること、等は勿論である。
濃度をオンラインで高精度に測定できるという優れた効
果を奏し得る。
度よく測定できるので、タービンブレードの寿命等を精
度よく予測できる効果がある。
ンラインで精度よく計測できるので、低温腐食対策、紫
煙対策を時間遅れを生じることなく適切に講じることが
できる効果がある。
たり、排ガス煙道内のSO3濃度の二次元分布を測定で
きる効果がある。
SO3濃度を測定する方法を実施するための試験計測装
置の概略図である。
SO3濃度を測定する方法を実施するための実計測装置
の平面図である。
側面図である。
側面図である。
SO3濃度を測定する方法を実施するための試験計測装
置の概略図である。
SO3濃度を測定する方法を実施するための実計測装置
の平面図である。
した線図である。
変えて示した線図である。
示した線図である。
の関係を示す線図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 高温腐食が生じる温度域での排ガス中の
SO3濃度を測定する方法であって、 SO3ガスを存在させた試験空間を有する試験装置を用
いて、集光光学系から発せられる紫外光を試験空間に通
過させ、SO3によって光強度が変化した透過光を受光
光学系により取り出し、得られた透過光を分光すること
により光路上に存在するSO3濃度に比例する吸収スペ
クトルを計測する試験計測を行い、 上記試験計測を、SO3濃度と、ガス温度とを変化させ
て複数回実施することにより複数の吸収スペクトルを得
ると共に、妨害ガス等によるノイズ成分の影響を求め、
上記吸収スペクトルの強度とノイズ成分の影響とを用い
てケモメトリックス法によりSO3濃度と吸収スペクト
ルとの校正特性を得、 上記試験計測と同様の操作により、プラントの煙道を流
動する排ガスの実吸収スペクトルを計測すると共に、排
ガス温度を計測し、 実吸収スペクトルと排ガス温度とを前記校正特性と照合
することにより、排ガス中のSO3濃度を測定すること
を特徴とする排ガス中のSO3濃度測定方法。 - 【請求項2】 低温腐食が生じる温度域での排ガス中の
SO3濃度を測定する方法であって、 SO3ガスと水分を存在させた試験空間を有する試験装
置を用いて、集光光学系から発せられる紫外光を試験空
間に通過させ、SO3によって光強度が変化した透過光
を受光光学系により取り出し、得られた透過光を分光す
ることにより光路上に存在するSO3濃度に比例する吸
収スペクトルと、SO2濃度に比例する吸収スペクトル
とを計測する試験計測を行い、 上記試験計測を、SO3濃度と、SO2濃度と、ガス温度
とを変化させて複数回実施することにより複数の吸収ス
ペクトルを得ると共に、妨害ガス等によるノイズ成分の
影響を求め、上記吸収スペクトルの強度と、SO3の吸
収スペクトルとSO2の吸収スペクトルとの化学平衡曲
線と、ノイズ成分の影響とを用いて、ケモメトリックス
法によりSO3濃度と吸収スペクトルとの校正特性を
得、 上記試験計測と同様の操作により、プラントの煙道を流
動する排ガスの実吸収スペクトルと、排ガス温度と、水
分濃度を計測し、 実吸収スペクトルと排ガス温度と水分濃度を前記校正特
性と照合することにより、排ガス中のSO3濃度を測定
することを特徴とする排ガス中のSO3濃度測定方法。 - 【請求項3】 ノイズ成分がSO2濃度であることを特
徴とする請求項1又は2記載の排ガス中のSO3濃度測
定方法。 - 【請求項4】 高温腐食が生じる温度域での排ガス中の
SO3濃度を測定する装置であって、 SO3ガスの濃度を変化させて収容でき且つ温度が調整
可能な試験空間を有する吸収セルと、紫外光を試験空間
に導く集光光学系と、試験空間のSO3によって光強度
が変化した透過光を取り出す受光光学系と、得られた透
過光を分光して光路上に存在するSO3濃度に比例する
吸収スペクトルの強度とノイズ成分の影響を計測する試
験計測装置と、 試験計測装置によりSO3濃度と温度を変化して得た複
数の吸収スペクトルとノイズ成分の影響とによりSO3
濃度と吸収スペクトルとの校正特性を求める演算装置
と、 プラントの排ガス煙道に備えて煙道内に紫外光を導く集
光光学系と、煙道内のSO3によって光強度が変化した
透過光を取り出す受光光学系と、得られた透過光を分光
することにより光路上に存在するSO3濃度に比例する
実収スペクトルを計測する実計測装置と、 煙道内の排ガス温度を計測する温度計と、 前記実吸収スペクトルと排ガス温度とを前記校正特性と
照合して、排ガス中のSO3濃度を測定する濃度演算装
置と、 を備えたことを特徴とする排ガス中のSO3濃度測定装
置。 - 【請求項5】 低温腐食が生じる温度域での排ガス中の
SO3濃度を測定する装置であって、 SO3ガスの濃度と水分濃度を変化させて収容でき且つ
温度が調整可能な試験空間を有する吸収セルと、紫外光
を試験空間に導く集光光学系と、試験空間のSO3によ
って光強度が変化した透過光を取り出す受光光学系と、
得られた透過光を分光して光路上に存在するSO3濃度
に比例する吸収スペクトルの強度とノイズ成分の影響を
計測する試験計測装置と、 試験計測装置によりSO3濃度と、水分濃度と、ガス温
度とを変化させて得た複数の吸収スペクトルの強度と、
SO3の吸収スペクトルとSO2の吸収スペクトルとの化
学平衡曲線と、ノイズ成分の影響とを用いて、ケモメト
リックス法によりSO3濃度と吸収スペクトルとの校正
特性を求める演算装置と、 プラントの排ガス煙道に備えて煙道内に紫外光を導く集
光光学系と、煙道内のSO3によって光強度が変化した
透過光を取り出す受光光学系と、得られた透過光を分光
することにより光路上に存在するSO3濃度に比例する
実収スペクトルを計測する実計測装置と、 煙道内の水分濃度を計測する水分計と、 煙道内の排ガス温度を計測する温度計と、 前記実吸収スペクトルと、水分濃度と、排ガス温度とを
前記校正特性と照合して、排ガス中のSO3濃度を測定
する濃度演算装置と、を備えたことを特徴とする排ガス
中のSO3濃度測定装置。 - 【請求項6】 集光光学系と受光光学系との対の構成
を、煙道の排ガスの流動方向と直交する方向に複数並べ
て備えることにより、排ガス煙道内のSO3濃度の偏り
を測定するようにしていることを特徴とする請求項4又
は5記載の排ガス中のSO3濃度測定装置。 - 【請求項7】 集光光学系と受光光学系との対の構成
を、排ガスの流動方向と直交する方向で且つ互いに交差
する3つの方向に複数並べて備えることにより、排ガス
煙道内のSO3濃度の二次元分布を測定するようにして
いることを特徴とする請求項4又は5記載の排ガス中の
SO3濃度測定装置。
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