JP2003014627A - 多成分分析計の検量線作成方法 - Google Patents

多成分分析計の検量線作成方法

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JP2003014627A
JP2003014627A JP2001196484A JP2001196484A JP2003014627A JP 2003014627 A JP2003014627 A JP 2003014627A JP 2001196484 A JP2001196484 A JP 2001196484A JP 2001196484 A JP2001196484 A JP 2001196484A JP 2003014627 A JP2003014627 A JP 2003014627A
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gas
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JP2001196484A
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English (en)
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Takao Kurata
孝男 倉田
Takeshi Kobayashi
健 小林
Taketo Yagi
武人 八木
Masataka Obara
正孝 小原
Kohei Suzuki
孝平 鈴木
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IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多成分の検量線を作成するに際して、より少
ない組合せで、正確な検量線を作成できる多成分分析計
の検量線作成方法を提供する。 【解決手段】 排ガス中のSO3 ,SO2 ,NO,NH
3 等の多成分の濃度を、その成分毎に組成比を変えなが
ら吸光度スペクトルを採取し、このスペクトルを基に多
変量解析を行って各成分の検量線を作成するための多成
分分析計の検量線作成方法において、直交表を用い、直
交表に割り当てられた水準に対して各ガスの濃度を決定
してそれぞれサンプルガスを調整し、その直交表などに
基づいたサンプルガスの吸光度スペクトルを測定して検
量線を作成するようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ボイラ、ごみ焼却
器等の燃焼設備の煙道中の排ガス中に含まれるSO3
NH3 同時連続分析方法に係り、特に多成分の濃度を分
析する際に用いる検量線の作成を容易にできる多成分分
析計の検量線作成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ボイラやゴミ焼却器などの燃焼設備から
排出されるガスには硫黄酸化物や窒素酸化物の有害な成
分が含まれているため、排煙処理装置などで除去する必
要がある。
【0003】この排煙処理装置は、ボイラーから排出さ
れた排ガスを脱硝装置で窒素酸化物(NOx )を除去
し、ガス−エアーヒータを通して熱回収し、電気集塵機
で除塵した後、湿式脱硫装置に導入して排ガス中の硫黄
酸化物(SOx )を吸収除去して、大気に放出する。
【0004】硫黄酸化物には、SO2 、SO3 があり、
窒素酸化物には、NO、NO2 がある。
【0005】通常ボイラでは、NOを除去するための脱
硝装置において、脱硝触媒にNOを通すことによって、
NOを還元しているが、その際にアンモニア(NH3
を注入して、下式のようにNOを還元する。
【0006】4NH3 + 4NO + O2 = 4
2 + 6H2 O しかし、注入したNH3 は全て上式で使われるわけでは
なく、一部リークして脱硝装置(通常の装置は400℃
近辺)を通過する。この量は、脱硝装置内の触媒が劣化
するにつれて大きくなる。
【0007】また、SO3 は、ボイラでの燃焼によって
も発生するが、脱硝触媒の劣化が進むと、下式のように
触媒によるSO2 のSO3 への転換率も上昇するため、
SO 3 濃度が高まる。
【0008】2SO2 + O2 = 2SO3 このように、ボイラ煙道中(温度350℃以上)では、
NH3 とSO3 が同時に存在しており、両者のガス濃度
を同時に測定することが必要である。
【0009】SO2 とSO3 は、ガス温度が下がると下
式のように酸性硫安、硫安に変化し、これは液体または
固体であり、煙道壁面や煙道内機器に付着する。
【0010】NH3 + SO3 + H2 O = N
4 HSO4 2NH3 + SO3 + H2 O = (NH42
HSO4 酸性硫安は、エアーヒータのエレメントへの付着による
閉塞などを引き起こす。酸性硫安は腐食性物質であり、
これが付着すると壁面や機器が腐食してしまう。
【0011】またアンモニアは、SO3 の中和用にも使
用され、電気集塵機の手前で煙道中に注入される。その
ためアンモニア量の制御のためにも、アンモニア量とS
3量の把握が必要であった。
【0012】このように、NH3 とSO3 は同時に計測
する必要がある。
【0013】しかし、現状では、直接SO3 濃度を連続
分析する分析計は存在しておらず、赤外線吸収分析で計
測したSO2 の量からの類推(通常SO3 は、SO2
量の1/10)や、凝縮法、酸露点法、イソプロピル法
など手分析の方法が一般的であり、信頼できる連続計測
計は存在しない。また、NH3 濃度計も紫外線吸収法、
赤外線吸収法、溶液導電率分析計等があるが、信頼でき
る連続計測計はなく、またSO3 とNH3 を同時に計測
できる計測装置は存在しない。
【0014】一般に、紫外線吸収分析でのガス中の濃度
の検出は、既知濃度の紫外線吸収スペクトルをとり、吸
光度を濃度毎にプロットした検量線を作成した後で、未
知濃度の吸光度と対比することで、ガスの濃度を求めて
いる。
【0015】検量線による濃度の測定は、ランベルトベ
ールの法則により作成した検量線が、直線になるので、
その直線の式を求めれば、吸光度の代入で濃度が求めら
れるという原理による。
【0016】この検量線に基づくボイラの排煙中のSO
2 とSO3 のガス濃度を紫外線吸収分析により測定する
場合、煙道中の排ガスをポンプの吸引力でガスセル内に
導入し、そのガスセルに紫外線を透過して吸収スペクト
ルを求めて計測することが行われている。
【0017】この際、SO2 とSO3 の吸収スペクトル
帯が同じために、これらを個々に計測することが困難で
あったが、本出願人が先に出願した特願平11−374
106号(発明の名称:煙道中のSO3 ガスの濃度算出
方法)により、SO2 とSO 3 の濃度を検出することが
可能となった。この濃度算出方法は、SO3 の濃度を検
出する際に妨害ガスとなるSO2 を混入したガスで、S
3 の組成比を変えながら吸光度スペクトルをとり、そ
の吸光度スペクトルデータを基に、PLS(Partial Le
ast Squares)等による多変量解析により、SO2 とSO
3 検量線を作成し、その検量線を基に、煙道中の排ガス
を紫外線吸収分析して排ガス中の、未知濃度のSO2
SO3 を計測できるようにしたものである。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】ところで、検量線を作
成する場合、例えば上述のようにSO2 とSO3 の二つ
の成分を三段階の濃度の組合せで検量線を作成した場
合、9通りの組合せとなり、9つの組合せガスの吸光度
スペクトルを採取する必要がある。
【0019】しかしながら、SO2 とSO3 の他にNH
3 やNO等の濃度も同時に測定するとすると、3種類の
成分の場合は、27通り、4種類の場合は81通りの組
合せとなり、検量線作成に多くの時間がかかる。また数
段階の濃度の組合せにした際には指数関数的に組み合わ
せ数が増大し、検量線作成に時間がかかりすぎると、そ
の間に装置の状態が変化したり、不安定な物質の計測の
場合、物質が変化してしまうため、正確な検量線の作成
ができない欠点がある。
【0020】そこで、本発明の目的は、上記課題を解決
し、多成分の検量線を作成するに際して、より少ない組
合せで、正確な検量線を作成できる多成分分析計の検量
線作成方法を提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、多成分の濃度を、その成分毎に
組成比を変えながら吸光度スペクトルを採取し、このス
ペクトルを基に多変量解析を行って各成分の検量線を作
成するための多成分分析計の検量線作成方法において、
各組成比の組合せを直交表などを用いて決定し、その組
合せたサンプルガスの吸光度スペクトルに基づいて検量
線を作成するようにした多成分分析計の検量線作成方法
である。
【0022】請求項2の発明は、排ガス中のSO3 ,S
2 ,NO,NH3 等のガス濃度を測定すべく、その各
ガスの検量線を作成するに際し、直交表に割り当てられ
た水準に対して各ガスの濃度を決定してそれぞれサンプ
ルガスを調整し、その直交表などに基づいたサンプルガ
スの吸光度スペクトルを測定して検量線を作成する請求
項1記載の多成分分析計の検量線作成方法である。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適一実施の形態
を添付図面に基づいて詳述する。
【0024】図1により、本発明におけるSO3 ,NH
3 同時連続濃度計を説明する。
【0025】図1において、10は、ボイラからの排ガ
スが流れる煙道で、その煙道10の排ガス流れ方向に沿
って、それぞれフランジ11,11を介して入口プロー
ブ12と出口プローブ13とが設けられ、その出入口プ
ローブ12,13がバイパス配管14で接続され、その
バイパス配管14にフィルタ15とブロア16が接続さ
れる。
【0026】フィルタ15には、除塵後の排ガスをガス
セル17に導入する導入配管18が接続され、ガスセル
17の出口側には、排気手段としての排気管19が接続
され、その排気管19にトラップ20、圧力モニター2
1、制御弁22、ポンプ23、フローメータ24が順次
接続されて排気手段が構成される。
【0027】導入配管18には、校正用ガス及び参照用
の標準ガスを供給するガス供給配管25が接続され、そ
のガス供給配管25に、開閉弁26を介してゼロ測定用
の窒素ガス供給ボンベ27が接続されると共に、開閉弁
28を介して参照用の標準ガス供給ボンベ29が接続さ
れる。またボンベ27,29には、供給ガス圧を調整す
るレギュレータ30,31が設けられている。
【0028】導入配管18とガス供給配管25には、そ
れぞれ切換弁32,33が接続される。また導入配管1
8には、排気弁34が接続される。
【0029】窒素ガス供給ボンベ27は、窒素ガスの他
に空気でもよい。標準ガスは、SO 3 、アンモニア、そ
の他、安定なSO2 ガスでもよい。
【0030】バイパス配管14、導入配管18、ガス供
給配管25には、ガスセル17に導入するガスを350
〜450℃に保つための加熱ヒータ35,36,37が
設けられている。またガスセル17にも加熱ヒータ38
が設けられる。
【0031】ガスセル17の一方には、Xeランプ、重
水素ランプ、Xeフラッシュランプなど紫外線を照射す
る光源40が設けられると共に受光部41が設けられ、
そのガスセル17の両側に全反射ミラー42,43,4
4が設けられる。
【0032】この全反射ミラー42,43,44は、図
示のようにガスセル17の光源40と受光部41に位置
して2枚の全反射ミラー42,43が、他方側に1枚の
全反射ミラー44が配置され、光源40からの紫外線U
Vが、全反射ミラー42より反射されてガスセル17を
透過し、他方のガスセル17側に配置した全反射ミラー
44で、反射されてガスセル17を透過し、一方の全反
射ミラー43より受光部41に入射するようにされる。
【0033】このように、ガスセル17内でマルチパス
を形成することで紫外線の吸光路長が長くすることがで
き測定精度を向上できる。
【0034】受光部41に入射された紫外線UVは、光
ファイバ45を介して分光器46で分光されると共にそ
の光強度が検出される。
【0035】分光器46は、紫外線(領域0〜400n
m)中の200〜350nmの範囲の波長を分光し、そ
れを光検出素子で検出し、その吸光度データが演算装置
47に入力されて演算される。
【0036】この図1において、煙道10内の排ガスを
入口プローブ12よりバイパス配管14に導入し、フィ
ルタ15でフライアッシュ等の固形分を除去した後、導
入配管18よりガスセル17内に排ガスを導入し、測定
後は、排気管19よりトラップ20にて排ガスを冷却し
て排ガス中のSO3 等の腐食性ガス分を除去し、圧力モ
ニター21で測定圧力をモニターした後、ポンプ23よ
りフローメータ24を介して系外に排気する。
【0037】このガスセル17に排ガスを導入する際、
バイパス配管14、導入配管18には加熱ヒータ35,
36が設けられているため、排ガス温度が350〜45
0℃に保たれるため、排ガス中のアンモニアとSOx が
反応して酸性硫安や硫安となることを防止できる。また
ガスセル17内は、加熱ヒータ38で、350〜450
℃に保たれるため、同様にアンモニアとSOx が反応す
ることがない。
【0038】計測後の排ガスは、排気管19よりトラッ
プ20で100℃以下に冷却され、そこで、SO3 等の
腐食性ガスが除去されるため、圧力モニター21は、腐
食環境から保護され、通常の半導体圧力計などが使用で
きる。
【0039】また、SO3 ,NH3 などの検量線を作成
する際には、窒素ガス供給ボンベ27から窒素ガスを校
正ガス供給配管25を介してガスセル17内に供給して
セル内の透過率のゼロ測定を行い、標準ガス供給ボンベ
29より、SO3 ,NH3,SO2 等の参照用の標準ガ
スをガスセル17内に供給すると共にこれらガスを加熱
ヒータ37で、測定時の温度350〜450℃に保って
計測を行う、この場合、ガスセル17内の圧力が変化す
ると吸光度も変化するため、圧力モニター21にて、測
定圧力が一定となるように排気手段の制御弁22を制御
する。
【0040】また、圧力と吸光度は一定の比例関係にあ
るため、圧力モニター21で検出した測定時の圧力に応
じて吸光度データを補正するようにしてもよい。
【0041】次に多変量解析による計測方法を説明す
る。
【0042】紫外線吸収法によって、NH3 ,SO3
濃度を同時に求めるが、煙道10中の排ガスには、NH
3 ,SO3 だけでなく、SO2 ,NO等のガスが多く含
まれている。
【0043】SO3 の吸収がある200nmから260
nmまでの範囲には、NH3 の吸収があり、また、SO
2 ,NOの吸収がある。
【0044】これらスペクトルから各ガス濃度を独立し
て、互いに別のガスのスペクトルに干渉されないように
計算する方法として、多変量解析による計算を実施す
る。
【0045】多変量解析には、重回帰分析、主成分回帰
分析、PLS(部分最小二乗法)、ニューラルネット法
などがあるが、ここではPLS法を説明する。
【0046】(1)PLSモデルの計算理論 ここでは、PLS1法と呼ばれる方法について説明す
る。
【0047】PLS1法は1成分ごとに別々に計算する
ものである。そのほかに他成分を同時に計算するPLS
2も使用することができる。
【0048】PLSモデル;Xを説明変数、yを目的変
数とするPLSモデルを数1に示す。
【0049】
【数1】
【0050】吸光度スペクトル波形解析による濃度推定
モデルの場合、数1における、x(n,d)は、波長
d、計測番号nのときの吸光度である。y(n)は、計
測番号nのとき濃度である。Nは計測数(サンプル
数)、Dは波長の分割数(説明変数の数)である。
【0051】PLS法では、説明変数Xと目的変数y
は、以下の二つの基本式(数2、数3)で求める。
【0052】
【数2】
【0053】ここで、Tは潜在変数、Pはローディン
グ、Eは、説明変数Xの残差、ローディングPの上添え
字Tは転置行列である。
【0054】
【数3】
【0055】ここで、qは係数、fは目的変数yの残差
である。
【0056】また潜在変数T、ローディングP及び係数
qとは数4、数5、数6で示される。
【0057】
【数4】
【0058】
【数5】
【0059】
【数6】
【0060】数4,5で示した、後半の式ta は潜在変
数Tのa成分目の潜在変数ベクトル、pa は、ローディ
ングPのa成分目のローディングベクトルである。
【0061】t(n,a)は、a成分目の計測番号nの
潜在変数である。Aは成分数で、1〜Nの範囲内を選択
できる。
【0062】モデルの特徴を表すのは、上位6番目くら
いまでの成分であり、それ以上は、予測誤差を低下させ
る。最適な成分数Aの決定は、クロスバリエーションを
行うことで決定する。
【0063】p(a,d)は、a成分目の波長ローディ
ングであり、q(a)は、a成分目の係数である。
【0064】PLS法では、説明変数Xの情報を目的変
数yのモデリングに直接用いるのではなく、説明変数X
の情報の一部を潜在定数tに変換して潜在定数tを用い
て目的変数yをモデリングする。
【0065】潜在定数t;ta は、説明変数Xの線形結
合であるとすれば、数7で表される。
【0066】
【数7】
【0067】ここで数7のwa は重みベクトルと呼ば
れ、数8で表される。
【0068】
【数8】
【0069】数8中、w(d,a)は、a成分目の波長
の重み係数である。
【0070】第1成分の計算;先ず、成分が一つの場合
(a=1)を計算する。
【0071】成分aが一つの場合、数2,数3は以下の
数9,10で表される。
【0072】
【数9】
【0073】
【数10】
【0074】数7より潜在定数tは、数11になる。
【0075】
【数11】
【0076】数11のwのノルムは、1になるようにす
ることで、数12になる。
【0077】
【数12】
【0078】PLSのモデルは、目的変数yと潜在定数
tとの相関を大きくすると同時にtの分散を大きくする
ことである。これを満たす条件は、数13の目的変数y
と潜在定数tの共分散Sが最大になるポイントである。
【0079】
【数13】
【0080】ここで、wのノルムを1とする制約条件で
Sが最大になる条件をLarange の未定乗数法を用いて数
14のように求める。
【0081】
【数14】
【0082】関数Gは、変数wの関数なので、Gをw
(d,0)について偏微分して、次の数15,数16の
関係を得る。
【0083】
【数15】
【0084】
【数16】
【0085】数16の両辺にw(d,1)を掛ける数1
7となる。
【0086】
【数17】
【0087】さらにdについて総和をとると数18とな
る。
【0088】
【数18】
【0089】ここで、‖w1 ‖=0の制約条件より、数
19となる。
【0090】
【数19】
【0091】数15の左辺は、数13のS=yT tの定
義なので、2μはyT tの値となる。従って、S=yT
tが最大になる最大のwの値は数20で与えられる。
【0092】
【数20】
【0093】w1 のノルムは1なので、wは数21とな
る。
【0094】
【数21】
【0095】潜在変数tは、数22によって求まる。
【0096】
【数22】
【0097】数9のローディングベクトルp1 は、説明
変数Xの残差Eの要素の二乗和が最小になるように数2
3で求める。
【0098】
【数23】
【0099】数10の係数qa は、目的変数yの残差ベ
クトルfの要素の二乗和が最小になるように条件から数
24で求める。
【0100】
【数24】
【0101】第2成分以降の計算;第2成分のモデル式
は数25、数26のように書ける。
【0102】
【数25】
【0103】
【数26】
【0104】ここで、成分数1のモデリングで、Xのう
ち数25のt11 T が使われ、yのうちt11が説明に
使われたので、残っている情報を数27、数28と置き
換えることができる。
【0105】
【数27】
【0106】
【数28】
【0107】Xnewとynewを用いると、数25、数26
は、数29、数30となる。
【0108】
【数29】
【0109】
【数30】
【0110】これは、成分番号が一つ増えた以外は、数
9、数10と同じ式である。
【0111】従って、第1成分と同様にt2 、p2 、q
2 を求めることができる。
【0112】このループを繰り返すことで、第3成分以
降の算出ができる。
【0113】回帰ベクトルの算出;必要な成分数A回繰
り返し計算をしたモデル式は数31、数32のように書
ける。
【0114】
【数31】
【0115】
【数32】
【0116】数32の潜在変数tに数7のt1 =Xw1
を代入すると、推定するモデル式は、数33となる。
【0117】
【数33】
【0118】この数33に数7のt1 =Xw1 を代入し
てXでまとめると、数34となる。
【0119】
【数34】
【0120】ここで、数35のように、ある説明するベ
クトル(x’)に対して、目的変数(y’)を推定する
モデル式に変換する。
【0121】
【数35】
【0122】数35で、bは回帰ベクトル呼ばれるもの
で、数36で示される。
【0123】
【数36】
【0124】回帰ベクトルbは、数34から数37のよ
うに求められる。
【0125】
【数37】
【0126】以上のPLS法のアルゴリズムをまとめ
て、図2に示した。
【0127】先ず、PLS法による計算の開始50か
ら、成分をa=0に設定51して第1成分を求め、次に
数21で説明した第1成分の重みベクトルwa を演算5
2したのち、そのwa を基に数21の潜在変数tを演算
53し、数23のローディングベクトルPa を演算54
し、数24の係数qa を演算55し、求めたローディン
グベクトルPa と係数qa から数27,28で説明した
第2成分のモデルを設定56し、成分aをa=a+1と
インクリメント57し、step1で、次の成分の演算
が必要かどうかを判断し、あれば(yes)、すなわち
第2成分の重みベクトルwa の演算52に戻して、上述
の演算52〜55を行った後、次の成分のの設定56を
行うと共にインクリメント57し、step1で、成分
の演算が必要数行い必要でないとき(no)、数37で
説明した回帰ベクトルbを演算58して終了35する。
【0128】(2)多成分の濃度の作成モデル PLS法を使用して、実際に多成分の紫外線吸収分析を
行う過程を説明する。計測するサンプルが、例えば、S
3 とNH3 とすると、通常は、以下の濃度で組み合わ
せて混合ガスを作成する。 NH3 濃度 ; 0、10、20、30、40、50 ppm SO3 濃度 ; 0、10、20、30、40、50 ppm SO3 とNH3 の混合ガスの吸光度スペクトルを、図3
に示した。
【0129】図3は、計測した全スペクトルをまとめて
示したものである。
【0130】分かりやすくするために、SO3 濃度毎に
まとめたSO3 とNH3 の混合ガスの吸光度スペクトル
を図4〜9に示す。
【0131】図4〜9において、図4は、SO3 濃度0
ppmにおける吸光度スペクトル、図5は、SO3 濃度
10ppmにおける吸光度スペクトル、図6は、SO3
濃度20ppmにおける吸光度スペクトル、図7は、S
3 濃度30ppmにおける吸光度スペクトル、図8
は、SO3 濃度40ppmにおける吸光度スペクトル、
図9は、SO3 濃度50ppmにおける吸光度スペクト
ルを示したものである。
【0132】次に、ローディングベクトルの計算を説明
する。
【0133】ローディングベクトルの計算;先ず、目的
変数yに各測定サンプルのSO3 濃度をとり、説明変数
Xに各測定スペクトルをとったものと、目的変数yに各
測定サンプルのNH3 濃度をとり、説明変数Xに各測定
スペクトルをとり、二つのPLS回帰分析を行う。
【0134】ここで、最適な成分数はクロスバリデーシ
ョンによって求めた。
【0135】計算された、ローディンベクトルを図1
0,図11に示す。
【0136】図10は、SO3 のローディングベクトル
(スペクトル)を、図11は、アンモニアのローディン
グベクトル(スペクトル)を示す。
【0137】ローディングスペクトルは、スペクトルを
分割し、干渉成分の吸収に影響されずに目的濃度に相関
がある成分を抽出している。各ローディングベクトル同
士は直交して干渉していないように計算している。
【0138】潜在変数t;潜在変数tは、一般にスコア
又はPLS得点と呼ばれている。各サンプルのスペクト
ルは、元々D個の波長による吸光度の配列で表現されて
いるものである。潜在変数tは、D個よりも十分少ない
A個の成分で表現したものである。
【0139】回帰ベクトル;PLS法によって、最終的
には、図12,図13に示す回帰ベクトルが求められ
る。図12は、SO3 の回帰ベクトル、図13は、NH
3 の回帰ベクトルである。
【0140】採取したスペクトルと回帰ベクトルとの積
をとることにより、濃度の予測を行うことができる。
【0141】SO3 の濃度を求めたいときは、SO3
回帰ベクトルを、NH3 の濃度を求めたいときは、NH
3 の回帰ベクトルをかけ合わせればよい。
【0142】検量線(回帰線);図14、図15は、P
LS回帰計算の結果を示し、図14は、SO3 の検量線
を、図15はNH3 の検量線を示す。
【0143】図14、図15において、横軸は、ガスを
混合したときの標準ガスの濃度から算出した濃度で、縦
軸はPLS回帰分析で計算された濃度を示す。
【0144】PLS法を使用すれば、SO3 濃度とNH
3 濃度が同時に計算できることがわかる。
【0145】さて上述の測定は二成分での測定であり、
多変量解析を用いた統計的手法の検量線作成は、多数の
サンプルデータが必要であり、求める成分数が増えるほ
ど指数関数的に増加する。
【0146】そこで、本発明では、このデータ数を減ら
すために、実験計画法等で用いられている直交表を使用
すれば、検量線作成のデータ数を極端に減らすことがで
きる。
【0147】1)例えばSO3 とSO2 の二成分の検量
線の作成する場合 いま、例えば、濃度の組合せで検量線の作成を以下の表
1のようにしたとする。
【0148】
【表1】
【0149】表1の組合せでは、SO2 の濃度を変化さ
せていないので、SO2 が変化した場合のデータが得ら
れない。
【0150】また濃度の組合せを表2のようにしたとす
る。
【0151】
【表2】
【0152】表2の組合せでは、SO3 とSO2 が同時
に同じ濃度で変わってしまい、SO 3 とSO2 の濃度を
分離することができない。
【0153】SO3 とSO2 の濃度をきれいに分離する
ためには、SO3 とSO2 の濃度の組合せを表3に示す
ように均等に割り当てることが必要になる。
【0154】
【表3】
【0155】表3のように組み合わせれば、SO3 とS
2 の濃度の組合せができており、「SO3 の濃度増加
による吸光度の増加」と「SO2 の濃度増加による吸光
度の増加」が分離できる。
【0156】この表3は、表4のように書き直すことが
できる。
【0157】
【表4】
【0158】表4は、SO2 の濃度を列に、SO3 の濃
度を行にして測定値A1〜A9を示したものである。各
列・行の平均値をみると各成分濃度による増加分が計算
できることが把握できる。
【0159】2)NH3 を加えた三成分にした場合の検
量線の作成 SO3 とSO2 にNH3 を加えた場合について検討す
る。
【0160】この場合、全ての組合せを実施すると表5
のようになる。
【0161】組合せ数は、3×3×3=27(通り)と
なる。
【0162】
【表5】
【0163】この場合も二成分と同様に「SO3 の濃度
増加による吸光度の増加」、「SO 2 の濃度増加による
吸光度の増加」、「NH3 の濃度増加による吸光度の増
加」が計算できる。
【0164】SO3 に関しては、 avg(0) = (A1+A2+A3+A4+A5+A6+A7+A8+A9)/9 avg(10)= (A10+A11+A12+A13+A14+A15+A16+A17
+A18)/9 avg(20)= (A19+A20+A21+A22+A23+A24+A25+A26
+A27)/9 上式は、SO3 の同じ濃度のものを集めて、その個数で
割ることで計算している。
【0165】SO2 に関しても同様に、 avg(0) = (A1+A2+A3+A10+A11+A12+A19+A20+A2
1)/9 avg(10)= (A4+A5+A6+A13+A14+A15+A22+A23+A2
4)/9 avg(20)= (A7+A8+A9+A16+A17+A18+A25+A26+A2
7)/9 上式もSO3 と同様に、SO2 の濃度の同じものを集め
てその個数で割っている。
【0166】NH3 に関しても同様である。
【0167】avg(0) = (A1+A4+A7+A10+A13+A1
6+A19+A22+A25)/9 avg(10)= (A2+A5+A8+A11+A14+A17+A20+A23+A2
6)/9 avg(20)= (A3+A6+A9+A12+A15+A18+A21+A24+A2
7)/9 上式も同様にNH3 の同じものを集めてその個数で割っ
たものである。
【0168】以上のようにすれば、成分数が増えてもそ
の分測定個数を増やせば対応できるように思われるが、
成分数が増えると指数関数で測定するサンプル数が増加
する。
【0169】なお、各水準ごとに平均を求める方法は、
一般的な直交表による効果の確認法であって、多変量解
析による検量線の作成ではない。各成分の濃度毎の平均
値が分かっても、測定で求められた値から、各成分の濃
度は求められない。
【0170】3)測定個数を減らす ところで、最初のSO3 とSO2 の二成分の表である表
4を表6に再度示す。
【0171】
【表6】
【0172】この表6の中に下のようにすればNH3
まんべんなく組み込むことができる。
【0173】
【表7】
【0174】ここで、A,B,Cの並びはラテン方格と
呼ばれるもので、行にも列にも一つづつ公平に割り付け
られたものである。このように割り付ければ、表1の組
合せや表2の組合せのように偏った割付にはならない。
【0175】表7は表8のように書き直せる。
【0176】
【表8】
【0177】この場合の「SO3 の濃度増加による吸光
度の増加」、「SO2 の濃度増加による吸光度の増
加」、「NH3 の濃度増加による吸光度の増加」も同様
に計算できる。
【0178】SO3 に関しては、 avg(0) = (A1+A2+A3)/3 avg(10)= (A4+A5+A6)/3 avg(20)= (A7+A8+A9)/3 上式は、SO3 の同じ濃度のものを集めて、その個数で
割ることで計算している。
【0179】SO2 に関しても同様に、 avg(0) = (A1+A4+A7)/3 avg(10)= (A2+A5+A8)/3 avg(20)= (A3+A6+A9)/3 上式は、SO3 のものと同様に、SO2 の同じ濃度のも
のを集めて、その個数で割っている。
【0180】NH3 に関しも同様で、 avg(0) = (A1+A6+A8)/3 avg(10)= (A2+A4+A9)/3 avg(20)= (A3+A5+A7)/3 上式も同様にNH3 の同じ濃度のものを集めて、その個
数で割ったものである。
【0181】このようにすれば、成分数を増やしても測
定サンプル数を減らしていくことができる。
【0182】表8のような組合せを、いろいろな場合に
ついて予め直交表として作成されており、実験回数を減
らす手段として使われている。
【0183】例えば、表8に示される直交表は、L9と
呼ばれ、表9に示す。
【0184】
【表9】
【0185】表9の番号以外の0〜2の数字は、条件の
水準を示していて、多変量解析を実施する上では、この
部分に濃度を当てはめればよい。
【0186】表9によれば、4成分まで9回の計測でで
きることが分かる。
【0187】直交表については、さまざまな種類があ
り、検量線の規模にあったものを選べばよい。
【0188】実際に多変量解析の検量線を作成する場合
には、測定値のAのところに吸光度スペクトルが入り、
各成分の濃度が目的変数となるようにする。
【0189】例えば、表8の場合については、PLS回
帰分析を行う場合、上述した数1は以下の数38のよう
になる。
【0190】
【数38】
【0191】すなわち数38において、Xを説明変数、
yを目的変数とし、上述したPLS計算を行えばよい。
【0192】ここで、xは測定したスペクトル、nは実
験回数の番号で、dは波長に相当する。yは実験番号に
相当する検量線作成対象ガスのガス濃度の行列になる。
【0193】数48は、SO3 の濃度であるが、SO2
を対象とする場合は、表8に示されるSO2 濃度を並べ
ればよい。
【0194】このようにして、SO3 、SO2 、NH3
の検量線を作成することができる。次に、SO3 とSO
2 、NO、NH3 の同時検量線を作成した実施した例を
説明する。先ず、SO3 、SO2 、NO、NH3 の組成
が、表10となるようにガス組成の組合せを準備した。
【0195】
【表10】
【0196】表10は、基本的には表9に示したL9の
直交表に基づいているが、SO3 の検量線の精度を上げ
るために、SO3 の列を2列とし、「1,1」を0pp
m、「1,2」を10ppm、「1,3」を20pp
m、「2,1」を30ppm、「2,2」を40pp
m、「2,3」を50ppmとすることで、9行を18
行としてL18の直交表とし、更にSO2 は、濃度範囲
が広いため、0,200,400ppmと、600,8
00、1000ppmと6段階にすることで、L18の
L18の直交表を二つあわせた直交表としている。
【0197】この直交表に基づいて、SO3 、SO2
NO、NH3 の組成がNo1〜36までのサンプルガス
を調整し、このNo1〜36のサンプルガス組成を基
に、SO3 、SO2 、NO、NH3 の検量線を作成し
た。
【0198】この場合、実際に全部の組合せでやろうと
すると、 6×6×3×3 = 324 (個) のガス組成を準備した上で、これらサンプルガスの測定
が必要であるが、表10のようなL18の直交表を二つ
合わせた直交表で、ガス組成を準備して測定すると36
回ですむ。
【0199】ガス組成は、ガスセル中でのガスが安定
し、温度も安定するまでに少なくとも3〜10分程度以
上かかるため、324回の実施は現実的でないが、直交
表を用いて測定することで、少ない測定回数で検量線の
作成が実施できる。
【0200】表10に基づいた試験で得られた検量線を
図16〜図19に示した。図16は、SO3 の検量線、
図17はSO2 の検量線、図18は、NOの検量線、図
19は、NH3 の検量線を示したものである。
【0201】図16のSO3 の検量線と、二成分で求め
た図14のSO3 の検量線及び図19のNH3 の検量線
と二成分で求めた図15のNH3 の検量線とを比較する
と、両者は共に一致しており、少ないサンプル数で検量
線が正しく引けていることが分かる。
【0202】すなわち、直交表を用いれば少ないサンプ
ル数でも検量線の作成が可能である。
【0203】ここで図16〜図19を検量線として説明
したが、これはPLS法で予め濃度調整した調整濃度と
測定濃度の整合性を見るためであり、この検量線(回帰
線)が得られば、回帰ベクトルから未知の未知のSO3
濃度、SO2 濃度、NO濃度、NH3 濃度を容易に計測
することができる。
【0204】未知の成分濃度の計測;数37で回帰ベク
トルbが求まったならば、これを図1に示した演算装置
47に予め入力しておき、新たに採取した吸光度スペク
トル(x’)から、未知のSO3 濃度(y’)は、数3
5で説明した通り、数39のようにして求められる。
【0205】
【数39】
【0206】これは、数40のように、波長の分割数D
とそれに対応した波長dの吸光度x(n,d)を回帰ベ
クトルbから求めて演算することで未知の濃度を求める
ことができる。
【0207】
【数40】
【0208】このように、多変量解析を用い、且つ直交
表を用いることで、測定数を少なくできると共に吸収帯
が重なる多成分の検量線を作成することができると共に
未知濃度の多成分のガス分析が可能になる。
【0209】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、多変量解
析で多成分のガスの検量線を作成して未知濃度のガスを
測定するにおいて、直交表を利用し、その直交表に基づ
いた組成比のサンプルガスを調整して吸光度スペクトル
を求めて検量線を作成することで、少ないサンプル数で
正確な検量線作成が簡単に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における濃度計の概略構成を示す図であ
る。
【図2】本発明におけるPLS法における計算のアルゴ
リズムを示す図である。
【図3】本発明の前提として、SO3 とNH3 の混合ガ
ススペクトルを示す図である。
【図4】本発明の前提として、SO3 濃度0ppmでの
NH3 の吸光度スペクトルを示す図である。
【図5】本発明の前提として、SO3 濃度10ppmで
のNH3 の吸光度スペクトルを示す図である。
【図6】本発明の前提として、SO3 濃度20ppmで
のNH3 の吸光度スペクトルを示す図である。
【図7】本発明の前提として、SO3 濃度30ppmで
のNH3 の吸光度スペクトルを示す図である。
【図8】本発明の前提として、SO3 濃度40ppmで
のNH3 の吸光度スペクトルを示す図である。
【図9】本発明の前提として、SO3 濃度50ppmで
のNH3 の吸光度スペクトルを示す図である。
【図10】本発明の前提として、PLS法で求めたSO
3 のローディングベクトルを示す図である。
【図11】本発明の前提として、PLS法で求めたNH
3 のローディングベクトルを示す図である。
【図12】本発明の前提として、PLS法で求めたSO
3 のPLS回帰ベクトルを示す図である。
【図13】本発明の前提として、PLS法で求めたNH
3 のPLS回帰ベクトルを示す図である。
【図14】本発明の前提として、PLS法で求めたSO
3 濃度検量線を示す図である。
【図15】本発明の前提として、PLS法で求めたNH
3 濃度検量線を示す図である。
【図16】本発明に基づいて求めたSO3 濃度検量線を
示す図である。
【図17】本発明に基づいて求めたSO2 濃度検量線を
示す図である。
【図18】本発明に基づいて求めたNO濃度検量線を示
す図である。
【図19】本発明に基づいて求めたNH3 濃濃度検量線
を示す図である。
【符号の説明】
10 煙道 18 導入配管 19 排気管(排気手段) 17 ガスセル 40 光源(Xeランプ) 46 分光器 47 演算装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 健 東京都江東区豊洲三丁目1番15号 石川島 播磨重工業株式会社東京エンジニアリング センター内 (72)発明者 八木 武人 東京都江東区豊洲三丁目1番15号 石川島 播磨重工業株式会社東京エンジニアリング センター内 (72)発明者 小原 正孝 東京都江東区豊洲三丁目2番16号 石川島 播磨重工業株式会社東京エンジニアリング センター技術開発本部内 (72)発明者 鈴木 孝平 神奈川県横浜市磯子区新中原町1番地 石 川島播磨重工業株式会社機械・プラント開 発センター内 Fターム(参考) 2G052 AA02 AB01 AB07 AB08 AC25 AD02 AD22 AD42 BA03 CA02 CA03 CA04 CA12 CA38 EA03 EB11 GA12 HB06 HB07 HC25 2G059 AA01 BB01 CC05 CC06 DD12 DD16 EE01 EE12 FF08 GG10 HH03 HH06 JJ01 JJ13 JJ17 KK01 LL03 MM01 MM03 MM12 MM14 MM15

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多成分の濃度を、その成分毎に組成比を
    変えながら吸光度スペクトルを採取し、このスペクトル
    を基に多変量解析を行って各成分の検量線を作成するた
    めの多成分分析計の検量線作成方法において、各組成比
    の組合せを直交表などを用いて決定し、その組合せたサ
    ンプルガスの吸光度スペクトルに基づいて検量線を作成
    することを特徴とする多成分分析計の検量線作成方法。
  2. 【請求項2】 排ガス中のSO3 ,SO2 ,NO,NH
    3 等のガス濃度を測定すべく、その各ガスの検量線を作
    成するに際し、直交表に割り当てられた水準に対して各
    ガスの濃度を決定してそれぞれサンプルガスを調整し、
    その直交表などに基づいたサンプルガスの吸光度スペク
    トルを測定して検量線を作成する請求項1記載の多成分
    分析計の検量線作成方法。
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