JP2003014635A - So3,nh3同時連続濃度計 - Google Patents
So3,nh3同時連続濃度計Info
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Abstract
おいてデータ処理量をより少なくでき、しかも正確なア
ンモニアとSO3 濃度の測定ができるSO3 ,NH3 同
時連続濃度計を提供する。 【解決手段】 煙道10中の排ガスをガスセル17内に
導入し、そのガスセル17に紫外線UVを照射し、波長
200〜260nmの範囲の吸光度スペクトルを計測し
て排ガス中のSO3 とNH3 濃度を測定するようにした
ようにしたものである。
Description
器等の燃焼設備の煙道中の排ガス中に含まれるSO3 ,
NH3 同時連続濃度計に関するものである。
排出されるガスには硫黄酸化物や窒素酸化物の有害な成
分が含まれているため、排煙処理装置などで除去する必
要がある。
れた排ガスを脱硝装置で窒素酸化物(NOx )を除去
し、ガス−エアーヒータを通して熱回収し、電気集塵機
で除塵した後、湿式脱硫装置に導入して排ガス中の硫黄
酸化物(SOx )を吸収除去して大気に放出する。
窒素酸化物には、NO、NO2 がある。
硝装置において、脱硝触媒にNOを通すことによって、
NOを還元しているが、その際にアンモニア(NH3 )
を注入して、下式のようにNOを還元する。
N2 + 6H2 O しかし、注入したNH3 は全て上式で使われるわけでは
なく、一部リークして脱硝装置(通常の装置は400℃
近辺)を通過する。この量は、脱硝装置内の触媒が劣化
するにつれて大きくなる。
も発生するが、脱硝触媒の劣化が進むと、下式のように
触媒によるSO2 のSO3 への転換率も上昇するため、
SO 3 濃度が高まる。
NH3 とSO3 が同時に存在しており、両者のガス濃度
を同時に測定することが必要である。
式のように酸性硫安、硫安に変化し、これは液体または
固体であり、煙道壁面や煙道内の機器に付着する。
H4 HSO4 2NH3 + SO3 + H2 O = (NH4 )2
HSO4 酸性硫安は、エアーヒータのエレメントへの付着による
閉塞などを引き起こす。酸性硫安は腐食性物質であり、
これが付着すると壁面や機器が腐食してしまう。
用され、電気集塵機の手前で煙道中に注入される。その
ためアンモニア量の制御のためにも、アンモニア量とS
O3量の把握が必要であった。
する必要がある。
分析の方法が一般的であり、信頼できる連続計測計は存
在しない。また、NH3 濃度計も紫外線吸収法、赤外線
吸収法、溶液導電率分析計等があるが、信頼できる連続
計測計はなく、またSO3 とNH3 を同時に計測できる
計測装置は存在しない。
の検出は、既知濃度の紫外線吸収スペクトルをとり、吸
光度を濃度毎にプロットした検量線を作成した後で、未
知濃度の吸光度と対比することで、ガスの濃度を求めて
いる。
ールの法則により作成した検量線が、直線になるので、
その直線の式を求めれば、吸光度の代入で濃度が求めら
れるという原理による。
2 とSO3 のガス濃度を紫外線吸収分析により測定する
場合、煙道中の排ガスをポンプの吸引力でガスセル内に
導入し、そのガスセルに紫外線を透過して吸収スペクト
ルを求めて計測することが行われている。
帯が同じために、これらを個々に計測することが困難で
あったが、本出願人が先に出願した特願平11−374
106号(発明の名称:煙道中のSO3 ガスの濃度算出
方法)により、SO2 とSO 3 の濃度を検出することが
可能となった。この濃度算出方法は、SO3 の濃度を検
出する際に妨害ガスとなるSO2 を混入したガスで、S
O3 の組成比を変えながら吸光度スペクトルをとり、そ
の吸光度スペクトルデータを基に、PLS(Partial Le
ast Squares)等による多変量解析により、SO2 とSO
3 検量線を作成し、その検量線を基に、煙道中の排ガス
を紫外線吸収分析して排ガス中の、未知濃度のSO2 と
SO3 を計測できるようにしたものであり、同様にNH
3 もその組成比を変えながら吸光度スペクトルをとるこ
とで、多変量解析にて、SO3 とNH3 を同時に計測で
きる。
領域は、400nmまであり、この波長帯域の全てにわ
たって多変量解析したのでは、データ処理量が膨大にな
りやすい。また、排ガス中にはSO3 とNH3 の他にも
SO2 ,O2 ,CO2 ,N2 ,H2 Oなどの成分があり、帯
域によってはこれら成分の吸収が阻害する問題がある。
し、多変量解析を用いて紫外線吸収分析をするにおいて
データ処理量をより少なくでき、しかも正確なアンモニ
アとSO3 濃度の測定ができるSO3 ,NH3 同時連続
濃度計を提供することにある。
に、請求項1の発明は、煙道中の排ガス中のSO3 とN
H3 を紫外線吸収分析で同時に連続的に計測する濃度計
において、波長200〜260nmの範囲の紫外線で吸
収分析するようにしたSO3 ,NH3 同時連続濃度計で
ある。
セル内に導入し、そのガスセルに紫外線を照射し、波長
200〜260nmの吸光度スペクトルを計測して排ガ
ス中のSO3 とNH3 濃度を測定するようにしたSO
3 ,NH3 同時連続濃度計である。
mの吸光度スペクトルデータを基に多変量解析により排
ガス中のSO3 とNH3 濃度を測定する請求項1又は2
記載のSO3 ,NH3 同時連続濃度計である。
を添付図面に基づいて詳述する。
3 同時連続濃度計を説明する。
スが流れる煙道で、その煙道10の排ガス流れ方向に沿
って、それぞれフランジ11,11を介して入口プロー
ブ12と出口プローブ13と煙道10内に、排ガス流と
直交して突出するように設けられ、その出入口プローブ
12,13がバイパス配管14で接続され、そのバイパ
ス配管14にフィルタ15とブロア16が接続される。
セル17に導入する導入配管18が接続され、ガスセル
17の出口側には、排気手段としての排気管19が接続
され、その排気管19にトラップ20、圧力モニター2
1、制御弁22、ポンプ23、フローメータ24が順次
接続されて排気手段が構成される。
の標準ガスを供給するガス供給配管25が接続され、そ
のガス供給配管25に、開閉弁26を介してゼロ測定用
の窒素ガス供給ボンベ27が接続されると共に、開閉弁
28を介して参照用の標準ガス供給ボンベ29が接続さ
れる。またボンベ27,29には、供給ガス圧を調整す
るレギュレータ30,31が設けられている。
れぞれ切換弁32,33が接続される。また導入配管1
8には、排気弁34が接続される。
に空気でもよい。標準ガスは、SO 3 、アンモニア、そ
の他、安定なSO2 ガスでもよい。
給配管25には、ガスセル17に導入するガスを350
〜450℃に保つための加熱ヒータ35,36,37が
設けられている。またガスセル17にも加熱ヒータ38
が設けられる。
水素ランプ、Xeフラッシュランプなど紫外線を照射す
る光源40が設けられると共に受光部41が設けられ、
そのガスセル17の両側に全反射ミラー42,43,4
4が設けられる。
示のようにガスセル17の光源40と受光部41に位置
して2枚の全反射ミラー42,43が、他方側に1枚の
全反射ミラー44が配置され、光源40からの紫外線U
Vが、全反射ミラー42より反射されてガスセル17を
透過し、他方のガスセル17側に配置した全反射ミラー
44で、反射されてガスセル17を透過し、一方の全反
射ミラー43より受光部41に入射するようにされる。
を形成することで紫外線の吸光路長が長くすることがで
き測定精度を向上できる。
ファイバ45を介して分光器46で分光されると共にそ
の光強度が検出される。
m)中の200〜350nmの範囲の波長を分光し、そ
れを光検出素子で検出し、その吸光度データが演算装置
47に入力されて演算される。
入口プローブ12よりバイパス配管14に導入し、フィ
ルタ15でフライアッシュ等の固形分を除去した後、導
入配管18よりガスセル17内に排ガスを導入し、測定
後は、排気管19よりトラップ20にて排ガスを冷却し
て排ガス中のSO3 等の腐食性ガス分を除去し、圧力モ
ニター21で測定圧力をモニターした後、ポンプ23よ
りフローメータ24を介して系外に排気する。
バイパス配管14、導入配管18には加熱ヒータ35,
36が設けられているため、排ガス温度が350〜45
0℃に保たれるため、排ガス中のアンモニアとSOx が
反応して酸性硫安や硫安となることを防止できる。また
ガスセル17内は、加熱ヒータ38で、350〜450
℃に保たれるため、同様にアンモニアとSOx が反応す
ることがない。
プ20で100℃以下に冷却され、そこで、SO3 等の
腐食性ガスが除去されるため、圧力モニター21は、腐
食環境から保護され、通常の半導体圧力計などが使用で
きる。
する際には、窒素ガス供給ボンベ27から窒素ガスを校
正ガス供給配管25を介してガスセル17内に供給して
セル内の透過率のゼロ測定を行い、標準ガス供給ボンベ
29より、SO3 ,NH3,SO2 等の参照用の標準ガ
スをガスセル17内に供給すると共にこれらガスを加熱
ヒータ37で、測定時の温度350〜450℃に保って
計測を行う、この場合、ガスセル17内の圧力が変化す
ると吸光度も変化するため、圧力モニター21にて、測
定圧力が一定となるように排気手段の制御弁22を制御
する。
るため、圧力モニター21で検出した測定時の圧力に応
じて吸光度データを補正するようにしてもよい。
O3 の濃度を同時に求めるが、煙道10中の排ガスに
は、NH3 ,SO3 だけでなく、SO2 ,NO等のガス
が多く含まれている。
nmまでの範囲には、NH3 の吸収があり、また、SO
2 ,NOの吸収がある。
O3 (濃度50ppm)の紫外線吸収スペクトルを示
し、図17は、NH3 (濃度25ppm)とNO(濃度
100ppm)の紫外線吸収スペクトルを示したもので
ある。
吸収スペクトルは、200nmから260nmまでの範
囲にあり、波長260nm以上では、SO2 を除いて、
NH 3 とSO3 の吸収は、顕著でない。
行うに際して、200〜260nmの波長帯域で紫外線
吸収分析を行うようにしたものである。
射により原子又は分子の状態に変化が起こった場合、放
出又は吸収された光の振動数は二つの状態のエネルギー
差の絶対値と関係がある。
10-34 Js νは、波長 cm-1 ΔEは、エネルギー J このエネルギーは、分子の遷移エネルギーと等しく、こ
の大きさによってどのような型の変化が起こっているか
が分かる。
て、下記の1)〜5)のように原子や分子中の異なる変
化に対応している。 1)X線(波長1nm以下);原子の内部電子遷移 2)紫外線及び可視光(波長1nm〜800nm);原
子又は分子の外殻(又は価)電子の遷移 3)赤外線(波長800nm〜20μm);分子の振動
−回転状態の変化 4)遠赤外線及びマイクロ波(20μm以上);回転だ
けの状態 5)ラジオ波;地場における核のスピン配向の変化 ボイラ煙道中の排ガスは、紫外線領域と赤外線領域(遠
赤外線領域及びマイクロ波領域)に吸収があり、それぞ
れ分光分析に使われている。
mの範囲は、SO3 、NH3 、NO、SO2 の吸収(原
子の外殻電子の遷移)があるのでガス分析に使用でき
る。
煙道中のガス主成分(%オーダー)であるN2 ,O2 ,
CO2 ,H2Oの吸収がないため、これらが高濃度に存
在しても200〜260nmの範囲の紫外線は、そのま
ま透過し、測定しようとするごく低濃度のSO3 、NH
3 (ppmオーダ)に対して吸収があり、吸光度が変化
する。
吸収が大きく、光路長を長くすると光が透過しなくなっ
てしまい、吸収が小さく吸収波形がブロードなSO3 等
のガスの計測は非常に困難となる。すなわち、赤外線領
域でのSO3 吸収は長波、1390cm-1、1304c
m-1付近(約7μm)の他に485cm-1近辺、497
cm-1 、543cm-1 近辺(波長は約20μmくら
い)にあり、これらは、CO2 ,H2Oの吸収にかくれ
てしまい、濃度計測は困難である。
り長い波長では、煙道の排ガス吸収は少なくなるので使
用してもメリットは少ない。260〜310nm付近ま
では、煙道中の排ガスとしては、SO2 の吸収のみある
ので、SO2 を単独で測定するのに使用されるが、その
他のガスの吸収はない(NO2 の吸収はあるが影響は少
ない)。一方200nmより短い波長となると、ガスの
吸収スペクトルは存在するが、以下の〜により計測
が困難である。
いる合成石英の窓の透過率が悪くなる)。
り短波長で高い反射率のミラーがない)。
は極端に大きいので、光が透過しない(一般に185n
m以下の分光分析は、空気を除いた状態で行う必要があ
り、真空紫外と呼ばれている)。
ガスに当たるとオゾンを発生してしまう。
囲で計測することが最適である。
スペクトルで多変量解析により、SO3 、NH3 の濃度
を計測する方法を説明する。
分析、PLS(部分最小二乗法)、ニューラルネット法
などがあるが、ここではPLS法を説明する。
る。
ものであるそのほかに他成分を同時に計算するPLS2
も使用することができる。
数とするPLSモデルを数1に示す。
モデルの場合、数1における、x(n,d)は、波長
d、計測番号nのときの吸光度である。y(n)は、計
測番号nのとき濃度である。Nは計測数(サンプル
数)、Dは波長の分割数(説明変数の数)である。
は、以下の二つの基本式(数2、数3)で求める。
グ、Eは、説明変数Xの残差、ローディングPの上添え
字Tは転置行列である。
である。
qとは数4、数5、数6で示される。
数Tのa成分目の潜在変数ベクトル、pa は、ローディ
ングPのa成分目のローディングベクトルである。
潜在変数である。Aは成分数で、1〜Nの範囲内を選択
できる。
いまでの成分であり、それ以上は、予測誤差を低下させ
る。最適な成分数Aの決定は、クロスバリエーションを
行うことで決定する。
ングであり、q(a)は、a成分目の係数である。
数yのモデリングに直接用いるのではなく、説明変数X
の情報の一部を潜在定数tに変換して潜在定数tを用い
て目的変数yをモデリングする。
合であるとすれば、数7で表される。
れ、数8で表される。
の重み係数である。
(a=1)を計算する。
数9,10で表される。
ることで、数12になる。
tとの相関を大きくすると同時にtの分散を大きくする
ことである。これを満たす条件は、数13の目的変数y
と潜在定数tの共分散Sが最大になるポイントである。
Sが最大になる条件をLarange の未定乗数法を用いて数
14のように求める。
(d,0)について偏微分して、次の数15,数16の
関係を得る。
7となる。
る。
19となる。
義なので、2μはyT tの値となる。従って、S=yT
tが最大になる最大のwの値は数20で与えられる。
る。
変数Xの残差Eの要素の二乗和が最小になるように数2
3で求める。
クトルfの要素の二乗和が最小になるように条件から数
24で求める。
は数25、数26のように書ける。
ち数25のt1p1 T が使われ、yのうちt1q1が説明に
使われたので、残っている情報を数27、数28と置き
換えることができる。
は、数29、数30となる。
9、数10と同じ式である。
2 を求めることができる。
降の算出ができる。
り返し計算をしたモデル式は数31、数32のように書
ける。
を代入すると、推定するモデル式は、数33となる。
てXでまとめると、数34となる。
クトル(x’)に対して、目的変数(y’)を推定する
モデル式に変換する。
で、数36で示される。
うに求められる。
て、図2に示した。
ら、成分をa=0に設定51して第1成分を求め、次に
数21で説明した第1成分の重みベクトルwa を演算5
2したのち、そのwa を基に数21の潜在変数tを演算
53し、数23のローディングベクトルPa を演算54
し、数24の係数qa を演算55し、求めたローディン
グベクトルPa と係数qa から数27,28で説明した
第2成分のモデルを設定56し、成分aをa=a+1と
インクリメント57し、step1で、次の成分の演算
が必要かどうかを判断し、あれば(yes)、すなわち
第2成分の重みベクトルwa の演算52に戻して、上述
の演算52〜55を行った後、次の成分のの設定56を
行うと共にインクリメント57し、step1で、成分
の演算が必要数行い必要でないとき(no)、数37で
説明した回帰ベクトルbを演算58して終了35する。
ル PLS法を使用して、実際にSO3 とNH3 の紫外線吸
収分析を行う過程を説明する。
の濃度で組み合わせて混合ガスを作成する。 NH3 濃度 ; 0、10、20、30、40、50 ppm SO3 濃度 ; 0、10、20、30、40、50 ppm SO3 とNH3 の混合ガスの吸光度スペクトルを、図3
に示した。
示したものである。
まとめたSO3 とNH3 の混合ガスの吸光度スペクトル
を図4〜9に示す。
ppmにおける吸光度スペクトル、図5は、SO3 濃度
10ppmにおける吸光度スペクトル、図6は、SO3
濃度20ppmにおける吸光度スペクトル、図7は、S
O3 濃度30ppmにおける吸光度スペクトル、図8
は、SO3 濃度40ppmにおける吸光度スペクトル、
図9は、SO3 濃度50ppmにおける吸光度スペクト
ルを示したものである。
に、ローディングベクトルの計算を説明する。
変数yに各測定サンプルのSO3 濃度をとり、説明変数
Xに各測定スペクトルをとったものと、目的変数yに各
測定サンプルのNH3 濃度をとり、説明変数Xに各測定
スペクトルをとり、二つのPLS回帰分析を行う。
ョンによって求めた。
0,図11に示す。
(スペクトル)を、図11は、アンモニアのローディン
グベクトル(スペクトル)を示す。
分割し、干渉成分の吸収に影響されずに目的濃度に相関
がある成分を抽出している。各ローディングベクトル同
士は直交して干渉していないように計算している。
又はPLS得点と呼ばれている。各サンプルのスペクト
ルは、元々D個の波長による吸光度の配列で表現されて
いるものである。潜在変数tは、D個よりも十分少ない
A個の成分で表現したものである。
には、図12,図13に示す回帰ベクトルが求められ
る。図12は、SO3 の回帰ベクトル、図13は、NH
3 の回帰ベクトルである。
をとることにより、濃度の予測を行うことができる。
回帰ベクトルを、NH3 の濃度を求めたいときは、NH
3 の回帰ベクトルをかけ合わせればよい。
LS回帰計算の結果を示し、図14は、SO3 の検量線
を、図15はNH3 の検量線を示す。
混合したときの標準ガスの濃度から算出した濃度で、縦
軸はPLS回帰分析で計算された濃度を示す。
3 濃度が同時に計算できることがわかる。
の検量線が示すように、調整濃度と測定濃度の値は、一
致しており、略同じ位置吸収がある二つのスペクトルを
きれいに分離することが可能となる。
に吸収があるSO2 ,NO,NO2 も同時計測が可能
である。
て説明したが、これはPLS法で予め濃度調整した調整
濃度と測定濃度の整合性を見るためであり、この検量線
(回帰線)が得られば、回帰ベクトルから未知のSO3
濃度、NH3 濃度を容易に計測することができる。
7で回帰ベクトルbが求まったならば、これを図1に示
した演算装置47に予め入力しておき、新たに採取した
吸光度スペクトル(x’)から、未知のSO3 濃度
(y’)は、数35で説明した通り、数38のようにし
て求められる。
とそれに対応した波長dの吸光度x(n,d)を回帰ベ
クトルbから求めて演算することで未知の濃度を求める
ことができる。
て、PLS法を例に説明したが、一般の重回帰分析で
も、主成分回帰分析、CLSあるいはニューラルネット
などを用いて解析を行うようにしてもよい。
のSO3 とNH3 の濃度を紫外線吸収分析で測定するに
当たって、200〜260nmの範囲の波長の吸光度ス
ペクトルを基に測定することで、酸素や窒素など他のガ
ス成分の影響を受けずに測定することができる。
リズムを示す図である。
スペクトルを示す図である。
3 の吸光度スペクトルを示す図である。
H3 の吸光度スペクトルを示す図である。
H3 の吸光度スペクトルを示す図である。
H3 の吸光度スペクトルを示す図である。
H3 の吸光度スペクトルを示す図である。
H3 の吸光度スペクトルを示す図である。
ローディングベクトルを示す図である。
ローディングベクトルを示す図である。
PLS回帰ベクトルを示す図である。
PLS回帰ベクトルを示す図である。
度検量線を示す図である。
度検量線を示す図である。
である。
である。
Claims (3)
- 【請求項1】 煙道中の排ガス中のSO3 とNH3 を紫
外線吸収分析で同時に連続的に計測する濃度計におい
て、波長200〜260nmの範囲の紫外線で吸収分析
することを特徴とするSO3 ,NH3 同時連続濃度計。 - 【請求項2】 煙道中の排ガスをガスセル内に導入し、
そのガスセルに紫外線を照射し、波長200〜260n
mの吸光度スペクトルを計測して排ガス中のSO3 とN
H3 濃度を測定することを特徴とするSO3 ,NH3 同
時連続濃度計。 - 【請求項3】 波長200〜260nmの吸光度スペク
トルデータを基に多変量解析により排ガス中のSO3 と
NH3 濃度を測定する請求項1又は2記載のSO3 ,N
H3 同時連続濃度計。
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