JP7033777B2 - 光学式センサチップ及び光学式ガスセンサ - Google Patents
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Description
本願の第1の発明に係る光学式センサチップでは、上記検出溝部をレーザ光の光路に沿って延設し、且つ該検出溝部の内側面には上記受光窓が設けるとともに、該受光窓に設けられた上記透明部材はレーザ光の上記光路に対して略平行な平坦面を備える一方、上記検出溝部の光軸方向前方には集光レンズを備えたので、
(a-1)例えば、上記照射用光ファイバーの光路前方に設けられた集光レンズでの反射によって反射レーザ光が生じたとしても、該反射レーザ光は、上記検出溝部の内側面、即ち、上記反射レーザ光の光路に略平行な面に設けられた上記受光窓には入射しにくい。
(a-2)また、上記受光窓側に反射レーザ光が入射したとしても、その入射角は大きく、しかも受光窓にはレーザ光の光路に対して略平行な平坦面をもつ透明部材が備えられているため、該受光窓から入射した反射レーザ光の多くは該平坦面で反射して透明部材内には入射されにくい。
したがって、これらa-1及びa-2の相乗効果として、上記反射レーザ光が上記受光用光ファイバー側に導入されることによる測定精度の低下が可及的に防止され、高い測定精度が担保される。
本願の第2の発明に係る光学式センサチップによれば、上記(a)に記載の効果に加えて以下のような特有の効果が得られる。即ち、この発明では、上記受光窓に入射したラマン散乱光の光路を、該受光窓近傍に配置した反射面によって略直角に曲げて上記受光用光ファイバーに導入するようにしていることから、上記受光用光ファイバーを上記照射用光ファイバーと略平行に並設して光学式センサチップの小型化を図ることができる。
本願の第3の発明に係る光学式センサチップによれば、上記(b)に記載の効果に加えて以下のような特有の効果が得られる。即ち、この発明では、上記透明部材として、直角二等辺三角柱状のプリズムを用いているので、該プリズムの斜辺を構成する面を、上記ラマン散乱光を反射させる上記反射面として使用するとともに、該斜辺以外の辺を構成する二面のうちの一つを、上記透明部材の平坦面として利用することができ、部材の共用化によって光学式センサチップをより小型化することが可能となる。
本願の第4の発明に係る光学式センサチップによれば、上記(a)、(b)又は(c)に記載の効果に加えて以下のような特有の効果が得られる。即ち、この発明では、少なくとも上記受光窓から上記透明部材を経て上記受光用光ファイバーに至る光学系で構成される受光ユニットを複数設けているので、上記ラマン散乱光が微弱なものであっても、これら複数の受光ユニットにそれぞれ入射されるラマン散乱光が合算されることでその強さが高められることから、例え反射レーザ光が受光ユニットに入射されたとしてもその影響を可及的に抑えることができ、この結果、測定対象ガスに対する測定精度がより一層高められる。
本願の第5の発明に係る光学式ガスセンサによれば、上記第1,2,3又は4の発明に係る光学式センサチップを備えているため、上記(a)、(b)、(c)又は(d)に記載の効果と同様の効果を得ることができる。
本願の第6の発明に係る光学式ガスセンサによれば、上記(e)に記載の効果に加えて以下のような特有の効果が得られる。
この発明に係る光学式ガスセンサでは、上記第一の光学式センサチップは、上記レーザ光源から供給されるレーザ光を伝送して照射する第一の照射用光ファイバーに接続し、上記第二の光学式センサチップは、上記第一の照射用光ファイバーから照射されて上記第一の光学式センサチップの上記検出溝部を経て出射するレーザ光を、集光及び伝送して照射する第二の照射用光ファイバーに接続している。
したがって、上記第一の光学式センサチップにおいて測定対象ガスの検出に利用したレーザ光を、上記第二の光学式センサチップにおいて再度測定対象ガスの検出に利用できるため、レーザ光のエネルギーを有効に利用することができる。
図1には、本願発明の第1の実施形態に係る光学式センサチップ1を示している。この光学式センサチップ1は、次述するベース部材2に、照射側フェルール8と受光側フェルール9と照射側レンズ5とプリズム6及び受光側レンズ7を配置して構成される。
上記ベース部材2への上記各構成部材の配置は以下のとおりである。
また、上記受光用光ファイバー4は、その一端が図示しない光検出器に接続されており、後述するように上記検出溝部15で発生したラマン散乱光を上記光検出器まで伝送し、該光検出器において上記検出溝部15に存在する測定対象ガスの濃度を算出するようになっている。
上記光学式センサチップ1は、例えば、測定対象ガスが流通する配管内とか、測定対象ガスの雰囲気内に固定され、上記検出溝部15には常時測定対象ガスが導入される。
入射角80度の場合、反射レーザ光Rrの反射率は約38%、
入射角85度の場合、反射レーザ光Rrの反射率は約61%
であった。
図7には、本願発明の第2の実施形態に係る光学式センサチップ1を示している。なお、この実施形態においては、上記第1の実施形態における光学式センサチップ1と同一の部材にはこれに付した符号と同じ符号を付してその説明を援用する。
図8には、本願発明の第3の実施形態に係る光学式センサチップ1を示している。なお、この実施形態においては、上記第1の実施形態における光学式センサチップ1(図1~図6参照)と同一の部材にはこれに付した符号と同じ符号を付してその説明を援用する。
図9には、本願発明の第4の実施形態に係る光学式センサチップ1を示している。なお、この実施形態においては、上記第1の実施形態(図1~図6参照)及び第3の実施形態(図8参照)における光学式センサチップ1と同一の部材にはこれに付した符号と同じ符号を付してその説明を援用する。
図10には、本願発明の第5の実施形態に係る光学式センサチップ1を示している。なお、この実施形態においては、上記第1の実施形態における光学式センサチップ1(図1~図6参照)と同一の部材にはこれに付した符号と同じ符号を付してその説明を援用する。
図11には、本願発明の第6の実施形態に係る光学式センサチップ1を示している。なお、この実施形態においては、上記第1の実施形態(図1~図6参照)及び第4の実施形態(図9参照)における光学式センサチップ1と同一の部材にはこれに付した符号と同じ符号を付してその説明を援用する。
2 ・・ベース部材
3 ・・照射用光ファイバー
4 ・・受光用光ファイバー
5 ・・照射側レンズ
6 ・・プリズム
7 ・・受光側レンズ
8 ・・照射側フェルール
9 ・・受光側フェルール
10 ・・蓋体
11 ・・フェルール取付溝
12 ・・フェルール取付溝
13 ・・光路溝部
14 ・・光路溝部
15 ・・検出溝部
16 ・・プリズム取付部
17 ・・受光窓
18 ・・レンズ保持部
19 ・・レンズ保持部
20 ・・反射鏡取付部
21 ・・板ガラス
22 ・・反射鏡
23 ・・受光側レンズ
24 ・・集光レンズ
2A ・・第1溝
2B ・・第2溝
U1 ・・照射ユニット
U2 ・・受光ユニット
Claims (6)
- 照射用光ファイバーから照射したレーザ光が検出溝部に存在する測定対象ガスの分子に当たることで発せられるラマン散乱光を、受光窓に設けられた透明部材を介して受光用光ファイバーに導入する光学式センサチップであって、
上記検出溝部がレーザ光の光路に沿って延設され、且つ該検出溝部の内側面には上記受光窓が設けられるとともに、該受光窓に設けられた上記透明部材はレーザ光の上記光路に対して略平行な平坦面を備える一方、
上記検出溝部の光軸方向前方には集光レンズが備えられていることを特徴とする光学式センサチップ。 - 請求項1に記載の光学式センサチップにおいて、
上記受光窓に入射したラマン散乱光の光路を、該受光窓近傍に配置した反射面によって略直角に曲げて上記受光用光ファイバーに導入することを特徴とする光学式センサチップ。 - 請求項2に記載の光学式センサチップにおいて、
上記透明部材として、直角二等辺三角柱状のプリズムを用いたことを特徴とする光学式センサチップ。 - 請求項1,2又は3に記載の光学式センサチップにおいて、
少なくとも上記受光窓から上記透明部材を経て上記受光用光ファイバーに至る光学系で構成される受光ユニットを複数設けたことを特徴とする光学式センサチップ。 - 請求項1,2,3又は4に記載の光学式センサチップと、
該光学式センサチップに接続された上記照射用光ファイバーにレーザ光を供給するレーザ光源と、
上記光学式センサチップに接続された上記受光用光ファイバーによって伝送されたラマン散乱光から上記検出溝部に存在する測定対象ガスの濃度を算出する光検出器と、
を備えて構成されたことを特徴とする光学式ガスセンサ。 - 請求項5に記載の光学式ガスセンサにおいて、
少なくとも第一及び第二の光学式センサチップを備え、
上記第一の光学式センサチップは、上記レーザ光源から供給されるレーザ光を伝送して照射する第一の照射用光ファイバーに接続し、
上記第二の光学式センサチップは、上記第一の照射用光ファイバーから照射されて上記第一の光学式センサチップの上記検出溝部を経て出射するレーザ光を、集光及び伝送して照射する第二の照射用光ファイバーに接続していることを特徴とする光学式ガスセンサ。
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