JP7033777B2 - 光学式センサチップ及び光学式ガスセンサ - Google Patents

光学式センサチップ及び光学式ガスセンサ Download PDF

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Description

本願発明は、ラマン効果を利用した光学式ガスセンサに用いられる光学式センサチップ及び光学式ガスセンサに関するものである。
従来から、ガス濃度を計測するガスセンサとして、燃焼式や半導体式の接触型ガスセンサと、光学式の非接触型ガスセンサが知られているが、計測時の応答速度が速く、計測可能なガスの種類が多く、しかも可燃性ガスであっても発火や爆発の危険性が無い等の理由で、非接触型の光学式ガスセンサが主流となっている。この光学式ガスセンサは、ラマン効果を利用した光学式センサチップを備えて構成され、この光学式センサチップについては多くの技術提案がなされている(例えば、特許文献1を参照)。
なお、ラマン効果とは、光を物質に照射するときに当該物質から発せられる散乱光の中に、入射光とは波長の異なる光(即ち、ラマン散乱光)が混じって観測される現象であり、この散乱光を計測するのが光学式センサチップであり、この光学式センサチップの計測結果が計測信号として別設置の光検出器に伝送され、該光検出器において上記計測信号に基づいてガスの種類や濃度が算出されるようになっている。
特開2013-167497号公報
ところで、光学式ガスセンサにおいては、照射光源としてのレーザ光のエネルギーを有効に利用するという観点から、複数の光学式センサチップを、光ファイバーを介して直列に配置し、これら複数の光学式センサチップに対して順次レーザ光を入射させることが試みられている。
しかし、このように直列に配置された複数の光学式センサチップに順次レーザ光を入射させようとした場合、以下のような問題があった。即ち、上掲の特許文献1に基づいて示されるように、従来一般的な光学式センサチップにおいては、照射光学系から照射されるレーザ光の作用によって発せられるラマン散乱光を、該照射光学系に対して所定の交差角をもって配置された受光光学系によって直接計測する構成としている。
このため、被計測ガスに作用してラマン散乱光を発生させた後のレーザ光を、さらに集光レンズ等によって集光して次の光学式センサチップ側へ入射させる場合、上記集光レンズ等においてレーザ光が反射して強い反射レーザ光等の外乱光が発生し、この外乱光がラマン散乱光とともに上記受光光学系に入射する恐れがある。このように外乱光が上記受光光学系に入射すると、元来、ラマン散乱光は極めて微弱であることから、この外乱光に埋もれてしまい、これを検出することが難しくなり、延いてはガス濃度等の検出精度の低下を招来することにもなる。
また、上記光学式センサチップの上記照射光学系から照射されるレーザ光の光路の前方に、壁面や配管などが存在する場合にも、レーザ光の反射による外乱光が発生してラマン散乱光とともに上記受光光学系に入射する恐れがあり、ガス濃度等の検出精度の低下を招来する懸念がある。
そこで本願発明は、外乱光の影響を可及的に抑制して高い検出精度が得られるようにした光学式センサチップ及び光学式ガスセンサを提供することを目的としてなされたものである。
本願発明ではかかる課題を解決するための具体的手段として次のような構成を採用している。
本願の第1の発明では、照射用光ファイバーから照射したレーザ光が検出溝部に存在する測定対象ガスの分子に当たることで発せられるラマン散乱光を、受光窓に設けられた透明部材を介して受光用光ファイバーに導入する光学式センサチップにおいて、上記検出溝部がレーザ光の光路に沿って延設され、且つ該検出溝部の内側面には上記受光窓が設けられるとともに、該受光窓に設けられた上記透明部材はレーザ光の上記光路に対して略平行な平坦面を備える一方、上記検出溝部の光軸方向前方には集光レンズが備えられていることを特徴としている。
本願の第2の発明では、上記第1の発明に係る光学式センサチップにおいて、上記受光窓に入射したラマン散乱光の光路を、該受光窓近傍に配置した反射面によって略直角に曲げて上記受光用光ファイバーに導入することを特徴としている。
本願の第3の発明では、上記第2の発明に係る光学式センサチップにおいて、上記透明部材として、直角二等辺三角柱状のプリズムを用いたことを特徴としている。
本願の第4の発明では、上記第1,2又は3の発明に係る光学式センサチップにおいて、少なくとも上記受光窓から上記透明部材を経て上記受光用光ファイバーに至る光学系で構成される受光ユニットを複数設けたことを特徴としている。
本願の第5の発明に係る光学式ガスセンサは、上記第1,2,3又は4の発明に係る光学式センサチップと、該光学式センサチップに接続された上記照射用光ファイバーにレーザ光を供給するレーザ光源と、上記光学式センサチップに接続された上記受光用光ファイバーによって伝送されたラマン散乱光から上記検出溝部に存在する測定対象ガスの濃度を算出する光検出器とを備えて構成されたことを特徴としている。
本願の第6の発明では、上記第5の発明に係る光学式ガスセンサにおいて、少なくとも第一及び第二の光学式センサチップを備え、上記第一の光学式センサチップは、上記レーザ光源から供給されるレーザ光を伝送して照射する第一の照射用光ファイバーに接続し、上記第二の光学式センサチップは、上記第一の照射用光ファイバーから照射されて上記第一の光学式センサチップの上記検出溝部を経て出射するレーザ光を、集光及び伝送して照射する第二の照射用光ファイバーに接続していることを特徴としている。
本願発明では次のような効果が得られる。
(a)本願の第1の発明
本願の第1の発明に係る光学式センサチップでは、上記検出溝部をレーザ光の光路に沿って延設し、且つ該検出溝部の内側面には上記受光窓が設けるとともに、該受光窓に設けられた上記透明部材はレーザ光の上記光路に対して略平行な平坦面を備える一方、上記検出溝部の光軸方向前方には集光レンズを備えたので、
(a-1)例えば、上記照射用光ファイバーの光路前方に設けられた集光レンズでの反射によって反射レーザ光が生じたとしても、該反射レーザ光は、上記検出溝部の内側面、即ち、上記反射レーザ光の光路に略平行な面に設けられた上記受光窓には入射しにくい。
(a-2)また、上記受光窓側に反射レーザ光が入射したとしても、その入射角は大きく、しかも受光窓にはレーザ光の光路に対して略平行な平坦面をもつ透明部材が備えられているため、該受光窓から入射した反射レーザ光の多くは該平坦面で反射して透明部材内には入射されにくい。
したがって、これらa-1及びa-2の相乗効果として、上記反射レーザ光が上記受光用光ファイバー側に導入されることによる測定精度の低下が可及的に防止され、高い測定精度が担保される。
(b)本願の第2の発明
本願の第2の発明に係る光学式センサチップによれば、上記(a)に記載の効果に加えて以下のような特有の効果が得られる。即ち、この発明では、上記受光窓に入射したラマン散乱光の光路を、該受光窓近傍に配置した反射面によって略直角に曲げて上記受光用光ファイバーに導入するようにしていることから、上記受光用光ファイバーを上記照射用光ファイバーと略平行に並設して光学式センサチップの小型化を図ることができる。
(c)本願の第3の発明
本願の第3の発明に係る光学式センサチップによれば、上記(b)に記載の効果に加えて以下のような特有の効果が得られる。即ち、この発明では、上記透明部材として、直角二等辺三角柱状のプリズムを用いているので、該プリズムの斜辺を構成する面を、上記ラマン散乱光を反射させる上記反射面として使用するとともに、該斜辺以外の辺を構成する二面のうちの一つを、上記透明部材の平坦面として利用することができ、部材の共用化によって光学式センサチップをより小型化することが可能となる。
(d)本願の第4の発明
本願の第4の発明に係る光学式センサチップによれば、上記(a)、(b)又は(c)に記載の効果に加えて以下のような特有の効果が得られる。即ち、この発明では、少なくとも上記受光窓から上記透明部材を経て上記受光用光ファイバーに至る光学系で構成される受光ユニットを複数設けているので、上記ラマン散乱光が微弱なものであっても、これら複数の受光ユニットにそれぞれ入射されるラマン散乱光が合算されることでその強さが高められることから、例え反射レーザ光が受光ユニットに入射されたとしてもその影響を可及的に抑えることができ、この結果、測定対象ガスに対する測定精度がより一層高められる。
(e)本願の第5の発明
本願の第5の発明に係る光学式ガスセンサによれば、上記第1,2,3又は4の発明に係る光学式センサチップを備えているため、上記(a)、(b)、(c)又は(d)に記載の効果と同様の効果を得ることができる。
(f)本願の第6の発明
本願の第6の発明に係る光学式ガスセンサによれば、上記(e)に記載の効果に加えて以下のような特有の効果が得られる。
この発明に係る光学式ガスセンサでは、上記第一の光学式センサチップは、上記レーザ光源から供給されるレーザ光を伝送して照射する第一の照射用光ファイバーに接続し、上記第二の光学式センサチップは、上記第一の照射用光ファイバーから照射されて上記第一の光学式センサチップの上記検出溝部を経て出射するレーザ光を、集光及び伝送して照射する第二の照射用光ファイバーに接続している。
したがって、上記第一の光学式センサチップにおいて測定対象ガスの検出に利用したレーザ光を、上記第二の光学式センサチップにおいて再度測定対象ガスの検出に利用できるため、レーザ光のエネルギーを有効に利用することができる。
本願発明の第1の実施形態に係る光学式センサチップの蓋体を外した状態における平面図である。 図1に示したベース部材の斜視図である。 図1のA-A断面図である。 図1のB-B断面図である。 図1のC-C断面図である。 図1のD-D断面図である。 本願発明の第2の実施形態に係る光学式センサチップの蓋体を外した状態における平面図である。 本願発明の第3の実施形態に係る光学式センサチップの蓋体を外した状態における平面図である。 本願発明の第4の実施形態に係る光学式センサチップの蓋体を外した状態における平面図である。 本願発明の第5の実施形態に係る光学式センサチップの蓋体を外した状態における平面図である。 本願発明の第6の実施形態に係る光学式センサチップの蓋体を外した状態における平面図である。 透明部材における光の反射状態説明図である。
以下、本願発明を幾つかの実施形態に基づいて具体的に説明する。
「第1の実施形態」
図1には、本願発明の第1の実施形態に係る光学式センサチップ1を示している。この光学式センサチップ1は、次述するベース部材2に、照射側フェルール8と受光側フェルール9と照射側レンズ5とプリズム6及び受光側レンズ7を配置して構成される。
上記ベース部材2は、図1及び図2に示すように、長矩形厚板体で一体構成され、その上面2aには、長軸方向に延びる第1溝2Aと第2溝2Bが短軸方向に所定間隔をもって略平行に形成されている。
上記第1溝2Aは、一端が上記ベース部材2の一方の端面2bに開口して他方の端面2c側へ延出する深溝状のフェルール取付溝11と、該フェルール取付溝11の他端に連続し且つ次第に拡幅変化しながら他方の端面2c側へ延出する深溝状の光路溝部13と、該光路溝部13の端部から上記他方の端面2cの間において該ベース部材2の表面2aから裏面2dに跨って所定幅で切り込まれた切欠き溝状の検出溝部15で構成される。したがって、上記検出溝部15は、上記フェルール取付溝11に取り付けられる後述の照射側フェルール8から照射されるレーザ光の光路に沿って延設されることになる。また、上記光路溝部13の延出方向中間位置には、その両壁面を浅く弧状に切り込んでレンズ保持部18が形成されている。
上記第2溝2Bは、一端が上記ベース部材2の一方の端面2bに開口して他方の端面2c側へ延出する深溝状のフェルール取付溝12と、該フェルール取付溝12の他端に連続し且つ次第に拡幅変化しながら他方の端面2c側へ延出する深溝状の光路溝部14と、該光路溝部14の他端に連続し且つ平面視において直角二等辺三角形状に陥没する深穴状のプリズム取付部16で構成される。なお、上記プリズム取付部16は、平面視において、その斜辺に相当する面を上記フェルール取付溝12の軸心に対して45度の傾斜角で対向させている。また、上記光路溝部14の上記プリズム取付部16寄り位置には、その両壁面を浅く弧状に切り込んでレンズ保持部19が形成されている。
このように、上記ベース部材2の表面2aに上記第1溝2Aと第2溝2Bを形成した場合、該第1溝2A側の上記検出溝部15と上記第2溝2B側の上記プリズム取付部16は上記ベース部材2の他方の端面2c寄り位置において上記ベース部材2の短軸方向に隣接するが、これら両者は上記検出溝部15の内側面に設けた受光窓17を介して相互に連通している。
「ベース部材2への各構成部材の配置」
上記ベース部材2への上記各構成部材の配置は以下のとおりである。
図1、図2及び図6に示すように、上記フェルール取付溝11には、上記照射用光ファイバー3が接続された上記照射側フェルール8がその先端を上記光路溝部13側に指向させた状態で、また上記フェルール取付溝12には、上記受光用光ファイバー4が接続された受光側フェルール9が、その先端を上記光路溝部14側に指向させた状態で、それぞれ嵌挿固定されている。
なお、上記照射用光ファイバー3は、その一端が図示しないレーザ発振器等のレーザ光源に接続されており、該レーザ光源から供給されるレーザ光を上記照射用光ファイバー3により伝送し、該照射用光ファイバー3から上記ベース部材2の上記検出溝部15側に向けて照射する。
また、上記受光用光ファイバー4は、その一端が図示しない光検出器に接続されており、後述するように上記検出溝部15で発生したラマン散乱光を上記光検出器まで伝送し、該光検出器において上記検出溝部15に存在する測定対象ガスの濃度を算出するようになっている。
一方、上記第1溝2Aに属する上記光路溝部13の光路途中に設けた上記レンズ保持部18には、図1及び図4に示すように、球形の照射側レンズ5が上記照射側フェルール8の光軸上に位置するようにして嵌挿される。この照射側レンズ5の上記照射側フェルール8の光軸上における配置位置は、該照射側レンズ5の焦点が上記検出溝部15の略中央位置に対応するように設定されており、上記照射側フェルール8から入射されるレーザ光は上記照射側レンズ5において屈折して上記検出溝部15の略中央位置に集束するように照射される。
なお、図1では、上記検出溝部15の光軸方向前方に集光レンズ24を記載しているが、この集光レンズ24は、光学式センサチップ1を直列に複数配置する場合において、上記検出溝部15でラマン散乱光を発生させた後、さらにその検出溝部15から光軸方向前方へ照射されるレーザ光を再度集光させて次段の光学式センサチップ1側へ出射させるためのものである。
このような、光学式センサチップ1を直列に複数配置する光学式ガスセンサの一形態としては、例えば、第一及び第二の光学式センサチップ1,1を備えるものとし、第一の光学式センサチップ1は、図示しないレーザ光源から供給されるレーザ光を伝送して照射する第一の照射用光ファイバー3に接続しており、第二の光学式センサチップ1は、第一の照射用光ファイバー3から照射されて第一の光学式センサチップ1の検出溝部15を経て出射するレーザ光を、集光及び伝送して照射する第二の照射用光ファイバー3に接続しているものとすればよい。
上記第2溝2Bに属する上記光路溝部14の拡幅側端部近傍に設けた上記レンズ保持部19には、図1及び図3に示すように、上記受光側フェルール9の光軸上に位置するようにして球形の受光側レンズ7が 嵌挿固定される。この受光側レンズ7は、次述のプリズム6側から入射されるラマン散乱光を集光させて上記受光側フェルール9側に入射させるものであって、光軸方向における位置は、該受光側レンズ7の焦点が上記受光側フェルール9の端面に位置するように設定されている。
一方、上記プリズム取付部16には直角二等辺三角柱状のプリズム6が、その反射面として機能する斜面6aを上記プリズム取付部16の斜面に対向させる一方、直交する一対の面6b、6cのうちの第1面6bを上記受光窓17に当接させるとともに、第2面6cを上記受光側レンズ7に近接対向させた状態で取り付けられる。したがって、検出溝部15において上記照射側フェルール8から照射されるレーザ光の作用によって発生したラマン散乱光は、上記受光窓17から上記プリズム6に対してその第1面6bから入射し、その斜面6aで直角に反射した後、第2面6cから上記受光側レンズ7側へ出射される。この場合、上記プリズム6の第1面6bは平坦面で、且つレーザ光の上記光路に対して略平行に延出していることから、特許請求の範囲中の「透明部材」としても機能する。なお、ここでいう「透明部材」は、小さい入射角で入射する光の多くを通過させるが、大きい入射角で入射する光の多くは反射するという機能をもった部材という意味である(図12(イ)、(ロ)参照)。
なお、上記ベース部材2の上面には、図2~図6に示すように、蓋体10が衝合固定される。したがって、上記ベース部材2に設けられた上記第1溝2A及び第2溝2Bのうち、上記第1溝2A側の上記検出溝部15のみがその前面と下面の二面で外部に開口しており、この開口部分から上記検出溝部15内に測定対象ガスが導入される。
また、この実施形態においては、上記照射用光ファイバー3から上記照射側レンズ5を経て上記検出溝部15に至る光学系で照射ユニットU1が構成され、上記受光窓17から上記透明部材(即ち、上記プリズム6)と上記反射面(即ち、上記プリズム6の斜面6a)と上記受光側レンズ7を経て上記受光用光ファイバー4に至る光学系で受光ユニットU2が構成される。
「光学式センサチップ1の作動等」
上記光学式センサチップ1は、例えば、測定対象ガスが流通する配管内とか、測定対象ガスの雰囲気内に固定され、上記検出溝部15には常時測定対象ガスが導入される。
光源(図示省略)からのレーザ光Rは、上記照射用光ファイバー3を介して上記照射側フェルール8に導入され、該照射側フェルール8から上記照射側レンズ5を通して上記検出溝部15側へ照射される。上記検出溝部15においては、ここに導入される測定対象ガスにレーザ光Rが照射されることでラマン散乱現象によってラマン散乱光Raが発生する。この検出溝部15内で発生したラマン散乱光Raは、図12(イ)に示すように、上記受光窓17を通って上記プリズム6内にその第1面6bから入射角が最少の垂直に近い状態で入射する。したがって、ラマン散乱光Raは、上記プリズム6の第1面6bで殆ど反射されることがなく、即ち、光の強さが殆ど低下することなく該プリズム6に入射される。因みに、本願発明者らの実験によれば、入射角0度(垂直入射)の場合、レーザ光Rの反射率は約4%であった。
上記プリズム6に入射したラマン散乱光Raは、該プリズム6の斜面6aで構成される反射面において直角に反射した後、その第2面6cから上記受光側レンズ7側へ出射し、該受光側レンズ7で集光されながら上記受光側フェルール9に導入され、さらに上記受光用光ファイバー4を通して上記光検出器(図示省略)に導入される。そして、この光検出器において、上記検出溝部15に存在するガスの種類や濃度の算出に供される。
ここで、上記光検出器におけるガスの種類や濃度の測定精度であるが、上記ラマン散乱光Raは微弱であるため、該ラマン散乱光Raとともに反射レーザ光Rrのような外乱光が導入されると、該ラマン散乱光Raが反射レーザ光Rrに埋まって検出されにくくなり、その結果、測定精度が低下することは既述の通りである。
ところが、この実施形態の光学式センサチップ1においては、上述のように上記プリズム6側への光の入口となる上記受光窓17が、上記照射側フェルール8からのレーザ光Rの光路に沿って延設された上記検出溝部15の内側面に設けられているため、上記検出溝部15の前方に設けられた上記集光レンズ24の表面でレーザ光Rが反射して反射レーザ光Rrが発生したとしても、該反射レーザ光Rrの上記受光窓17に対する入射角が大きく、該受光窓17における反射レーザ光Rrの進入可能領域が狭いことから、該反射レーザ光Rrの上記受光窓17への進入が可及的に抑制される。
さらに、もし反射レーザ光Rrが上記受光窓17に進入し、該受光窓17に臨んで配置された上記プリズム6の第1面6b(即ち、特許請求の範囲中の「透明部材」の平坦面に該当する面)に達したとしても、図12(ロ)に示すように、反射レーザ光Rrの上記第1面6bに対する入射角αが大きいため、その多くが光線Rr2で示すように該第1面6bで反射され、該第1面6bから上記プリズム6内に進入する割合は少ない。因みに、本願発明者らの実験によれば、
入射角80度の場合、反射レーザ光Rrの反射率は約38%、
入射角85度の場合、反射レーザ光Rrの反射率は約61%
であった。
このような上記受光窓17への反射レーザ光Rrの入射の抑制作用と、該受光窓17に進入した反射レーザ光Rrの上記プリズム6(即ち、透明部材)への入射の抑制作用の相乗効果によって、反射レーザ光Rrが上記受光用光ファイバー4側に導入されるのが可及的に防止され、その分だけ上記ラマン散乱光Raがより正確に検出されることから、測定対象ガスについての測定精度が向上することになる。
「第2の実施形態」
図7には、本願発明の第2の実施形態に係る光学式センサチップ1を示している。なお、この実施形態においては、上記第1の実施形態における光学式センサチップ1と同一の部材にはこれに付した符号と同じ符号を付してその説明を援用する。
この光学式センサチップ1は、上記第1の実施形態に係る光学式センサチップ1の発展型として位置づけられるものであって、その基本思想を同じとしている。
即ち、上記第1の実施形態に係る光学式センサチップ1においては、上記ベース部材2に、上記照射用光ファイバー3から上記照射側レンズ5を経て上記検出溝部15に至る光学系でなる一つの照射ユニットU1と、上記受光窓17と上記透明部材(即ち、上記プリズム6)と上記反射面(即ち、上記プリズム6の斜面6a)と上記受光側レンズ7を経て上記受光用光ファイバー4に至る光学系でなる一つの受光ユニットU2を備えていたのに対して、この第2の実施形態に係る光学式センサチップ1では、上記ベース部材2に、一つの上記照射ユニットU1を設けるとともに、該照射ユニットU1の左右両側にそれぞれ上記受光ユニットU2を配置しており、この受光ユニットU2の数を増やしたことを最大の特徴としている。
したがって、この第2の実施形態に係る光学式センサチップ1においては、上記第1の実施形態に係る光学式センサチップ1におけると同様の基本的な作用効果が得られることとは勿論であるが、それに加えて、上記受光ユニットU2の設置数を増加させたことによる特有の作用効果が得られる。即ち、この実施形態の光学式センサチップ1においては、上記照射ユニットU1の左右両側にそれぞれ上記受光ユニットU2を配置しているので、上記ラマン散乱光Raが微弱なものであっても、これら二つの受光ユニットU2にそれぞれ入射されるラマン散乱光が合算されることでその強さが高められることから、例え反射レーザ光Rrが受光ユニットU2に入射されたとしてもその影響を最小限に抑えることができ、この結果、測定対象ガスに対する測定精度がより一層高められる。
なお、上記光学式センサチップ1の基本的な作用効果については、上記第1の実施形態における記載を援用し、ここでの説明を省略する。
「第3の実施形態」
図8には、本願発明の第3の実施形態に係る光学式センサチップ1を示している。なお、この実施形態においては、上記第1の実施形態における光学式センサチップ1(図1~図6参照)と同一の部材にはこれに付した符号と同じ符号を付してその説明を援用する。
この第3の実施形態の光学式センサチップ1は、上記第1の実施形態に係る光学式センサチップ1の変形例として位置づけられるものである。即ち、上記第1の実施形態に係る光学式センサチップ1においては、受光ユニットU2にプリズム6を配置し、該プリズム6を特許請求の範囲中の「透明部材」と「反射面」に兼用させていたのに対して、この第3の実施形態の光学式センサチップ1においては、上記プリズム6に代えて、上記受光窓17の内側に板ガラス21を備えるとともに、上記第1の実施形態において「プリズム取付部16」としていた位置に反射鏡取付部20を設け、ここに反射鏡22を配置したものである。
なお、上記板ガラス21と上記反射鏡22を用いると、例えば、上記第1の実施形態のようにプリズム6を用いる場合に比して、光学式センサチップ1の軽量化及び低コスト化が図れる。
また、この実施形態においては、上記照射用光ファイバー3から上記照射側レンズ5を経て上記検出溝部15に至る光学系によって照射ユニットU1を構成し、上記受光窓17から上記板ガラス21、上記反射鏡22及び受光側レンズ7を経て上記受光用光ファイバー4に至る光学系で受光ユニットU2を構成している。
このように構成された光学式センサチップ1においては、光源(図示省略)からのレーザ光Rは、上記照射用光ファイバー3を介して上記照射側フェルール8に導入され、該照射側フェルール8から上記照射側レンズ5を通して上記検出溝部15側へ照射される。上記検出溝部15においては、ここに導入される測定対象ガスにレーザ光Rが照射されることでラマン散乱現象によってラマン散乱光Raが発生する。
この検出溝部15内で発生したラマン散乱光Raは、図12(イ)に示すように、上記受光窓17から上記板ガラス21に対して入射角が最少の垂直に近い状態で入射する。したがって、ラマン散乱光Raは、上記板ガラス21において殆ど反射されることなく、即ち、光の強さが殆ど低下することなく、該板ガラス21を通過して上記反射鏡22側へ入射する。
上記反射鏡22に入射したラマン散乱光Raは、該反射鏡22において直角に反射され、上記受光側レンズ7側に出射し、さらに該受光側レンズ7において集光されながら上記受光側フェルール9に導入され、上記受光用光ファイバー4を通して上記光検出器(図示省略)に導入される。そして、この光検出器においては、上記検出溝部15に存在するガスの種類や濃度の算出に供される。
また、この光学式センサチップ1においては、上記受光窓17が、上記照射側フェルール8からのレーザ光Rの光路に沿って延設された上記検出溝部15の内側面に設けられているため、例えば、上記検出溝部15の前方に上記集光レンズ24が設けられ、集光レンズ24の表面でレーザ光Rが反射して反射レーザ光Rrが発生したとしても、該反射レーザ光Rrの上記受光窓17に対する入射角が大きく、該受光窓17における反射レーザ光Rrの進入可能領域が狭いことから、該反射レーザ光Rrの上記受光窓17への進入が可及的に抑制される。
さらに、もし反射レーザ光Rrが上記受光窓17に進入し、該受光窓17に臨んで配置された上記板ガラス21の表面21a(即ち、特許請求の範囲中の「透明部材」の平坦面に該当する面)に達したとしても、図12(ロ)に示すように、反射レーザ光Rrの上記板ガラス21の表面21aに対する入射角αが大きいため、その多くが光線Rr2で示すように該表面21aで反射され、該表面21aを透過して上記反射鏡22側へ進入する割合は少ない。
このような上記受光窓17への反射レーザ光Rrの入射の抑制作用と、該受光窓17に進入した反射レーザ光Rrの上記板ガラス21への入射の抑制作用の相乗効果によって、反射レーザ光Rrが上記受光用光ファイバー4側に導入されるのが可及的に防止され、その分だけ上記ラマン散乱光Raがより正確に検出され、延いては測定対象ガスについての測定精度が向上することになる。
なお、上記以外の作用効果については、上記第1実施形態における該当記載を援用し、ここでの説明は省略する。
「第4の実施形態」
図9には、本願発明の第4の実施形態に係る光学式センサチップ1を示している。なお、この実施形態においては、上記第1の実施形態(図1~図6参照)及び第3の実施形態(図8参照)における光学式センサチップ1と同一の部材にはこれに付した符号と同じ符号を付してその説明を援用する。
この光学式センサチップ1は、上記第3の実施形態に係る光学式センサチップ1の発展型として位置づけられるものであって、その基本思想を同じとしている。
即ち、上記第3の実施形態に係る光学式センサチップ1においては、上記ベース部材2に、上記照射用光ファイバー3から上記照射側レンズ5を経て上記検出溝部15に至る光学系でなる一つの照射ユニットU1と、上記受光窓17と上記板ガラス21と上記反射鏡22と上記受光側レンズ7を経て上記受光用光ファイバー4に至る光学系でなる一つの受光ユニットU2を備えていたのに対して、この第4の実施形態に係る光学式センサチップ1では、上記ベース部材2に、一つの上記照射ユニットU1を設けるとともに、該照射ユニットU1の左右両側にそれぞれ上記受光ユニットU2を配置しており、この受光ユニットU2の数を増やしたことを最大の特徴としている。
したがって、この第4の実施形態に係る光学式センサチップ1においては、上記第3の実施形態に係る光学式センサチップ1におけると同様の基本的な作用効果が得られることとは勿論であるが、それに加えて、上記受光ユニットU2の設置数を増加させたことによる特有の作用効果が得られる。即ち、この実施形態の光学式センサチップ1においては、上記照射ユニットU1の左右両側にそれぞれ上記受光ユニットU2を配置しているので、上記ラマン散乱光Raが微弱なものであっても、これら二つの受光ユニットU2にそれぞれ入射されるラマン散乱光が合算されることでその強さが高められることから、例え反射レーザ光Rrが受光ユニットU2に入射されたとしてもその影響を可及的に抑えることができ、この結果、測定対象ガスに対する測定精度がより一層高められる。
なお、上記光学式センサチップ1の基本的な作用効果については、上記第1及び第3の実施形態における記載を援用し、ここでの説明を省略する。
「第5の実施形態」
図10には、本願発明の第5の実施形態に係る光学式センサチップ1を示している。なお、この実施形態においては、上記第1の実施形態における光学式センサチップ1(図1~図6参照)と同一の部材にはこれに付した符号と同じ符号を付してその説明を援用する。
この第5の実施形態の光学式センサチップ1は、上記第1の実施形態に係る光学式センサチップ1の変形例として位置づけられるものである。即ち、上記第1の実施形態に係る光学式センサチップ1においては、上記照射用光ファイバー3から上記照射側レンズ5を経て上記検出溝部15に至る光学系で構成される上記照射ユニットU1と、上記受光窓17から上記プリズム6及び受光側レンズ7を経て上記受光用光ファイバー4に至る光学系で構成される受光ユニットU2とを略平行に配置し、上記照射ユニットU1側で発生したラマン散乱光Raを上記受光ユニットU2側へ折り返すための上記プリズム6の斜面6aを反射面として利用したものである。
これに対して、この実施形態の光学式センサチップ1においては、上記照射用光ファイバー3から上記照射側レンズ5を経て上記検出溝部15に至る光学系で構成される上記照射ユニットU1と、上記受光窓17から半球状の受光側レンズ23を経て上記受光用光ファイバー4に至る光学系で構成される受光ユニットU2を備え、該受光ユニットU2を上記照射ユニットU1の上記検出溝部15部分に対してこれに直交する方向から取り付けたものであり、ラマン散乱光Raの折り返し用の反射面を必要としないことから部材点数が削減され、構造の簡略化及びコンパクト化が図れる。
また、上記受光側レンズ23は、これを半球状に形成し且つその平面23aを上記受光窓17に衝合させることで、該平面23aを特許請求の範囲中の「透明部材」として機能させるとともに、本来の集光用レンズとして利用するものであることから、例えば、透明部材と集光用レンズをそれぞれ設ける場合に比して、構造の簡略化とコンパクト化が図れる。
このように構成された光学式センサチップ1においては、光源(図示省略)からのレーザ光Rは、上記照射用光ファイバー3を介して上記照射側フェルール8に導入され、該照射側フェルール8から上記照射側レンズ5を通して上記検出溝部15側へ照射される。上記検出溝部15においては、ここに導入される測定対象ガスにレーザ光Rが照射されることでラマン散乱現象によってラマン散乱光Raが発生する。
この検出溝部15内で発生したラマン散乱光Raは、上記受光窓17から上記受光側レンズ23に対して入射角が最少の垂直に近い状態で入射する。したがって、ラマン散乱光Raは、上記受光側レンズ23の平面23aにおいて殆ど反射されることがなく、即ち、光の強さが殆ど低下することなく、該平面23aから該受光側レンズ23に入射する。
上記受光側レンズ23に入射したラマン散乱光Raは、該受光側レンズ23において集光されながら上記受光側フェルール9に導入され、上記受光用光ファイバー4を通して上記光検出器(図示省略)に導入され、該光検出器において上記検出溝部15に存在するガスの種類や濃度の算出に供される。
また、この光学式センサチップ1においては、上記受光窓17が、上記照射側フェルール8からのレーザ光Rの光路に沿って延設された上記検出溝部15の内側面に設けられているため、例えば、上記検出溝部15の前方に上記集光レンズ24が設けられ、集光レンズ24の表面でレーザ光Rが反射して反射レーザ光Rrが発生したとしても、該反射レーザ光Rrの上記受光窓17に対する入射角が大きく、該受光窓17における反射レーザ光Rrの進入可能領域が狭いことから、該反射レーザ光Rrの上記受光窓17への進入が可及的に抑制される。
さらに、もし反射レーザ光Rrが上記受光窓17に進入し、該受光窓17に臨んで配置された上記受光側レンズ23の平面23aに達したとしても、反射レーザ光Rrの上記平面23aに対する入射角が大きいため、その多くが該平面23aで反射され、該平面23aを透過して上記受光側フェルール9に入射する割合は少ない。
このような上記受光窓17への反射レーザ光Rrの入射の抑制作用と、該受光窓17に進入した反射レーザ光Rrの上記受光側レンズ23側への入射の抑制作用の相乗効果によって、反射レーザ光Rrが上記受光用光ファイバー4側に導入されるのが可及的に防止され、その分だけ上記ラマン散乱光Raがより正確に検出され、延いては測定対象ガスについての測定精度が向上することになる。
なお、上記以外の作用効果については、上記第1実施形態における該当記載を援用し、ここでの説明は省略する。
「第6の実施形態」
図11には、本願発明の第6の実施形態に係る光学式センサチップ1を示している。なお、この実施形態においては、上記第1の実施形態(図1~図6参照)及び第4の実施形態(図9参照)における光学式センサチップ1と同一の部材にはこれに付した符号と同じ符号を付してその説明を援用する。
この光学式センサチップ1は、上記第4の実施形態に係る光学式センサチップ1の変形例として位置づけられるものであって、その基本思想を同じとしている。
即ち、上記第4の実施形態に係る光学式センサチップ1においては、上記ベース部材2に、上記照射用光ファイバー3から上記照射側レンズ5を経て上記検出溝部15に至る光学系でなる一つの照射ユニットU1と、上記受光窓17から上記板ガラス21、上記反射鏡22及び上記受光側レンズ7を経て上記受光用光ファイバー4に至る光学系でなる二つの受光ユニットU2を、略平行に並設していたのに対して、この第6の実施形態に係る光学式センサチップ1では、上記二つの受光ユニットU2から上記反射鏡22を除いて、該受光ユニットU2を上記照射ユニットU1の上記検出溝部15部分に対してこれに直交する両側方向から取り付けたものである。
したがって、この第6の実施形態に係る光学式センサチップ1においては、上記第4の実施形態に係る光学式センサチップ1におけると同様の基本的な作用効果が得られるとともに、ラマン散乱光Raの折り返し用の反射鏡22を必要としないことから、部材点数が削減され構造の簡略化が図れる。
なお、上記光学式センサチップ1の基本的な作用効果については、上記第1及び第4の実施形態における記載を援用し、ここでの説明を省略する。
本願発明に係る光学式センサチップは、ガス濃度の監視が要求される発電プラントとか石油化学プラント等において、排気ガスとか有害ガスの濃度測定作業において広く利用できるものである。
1 ・・光学式センサチップ
2 ・・ベース部材
3 ・・照射用光ファイバー
4 ・・受光用光ファイバー
5 ・・照射側レンズ
6 ・・プリズム
7 ・・受光側レンズ
8 ・・照射側フェルール
9 ・・受光側フェルール
10 ・・蓋体
11 ・・フェルール取付溝
12 ・・フェルール取付溝
13 ・・光路溝部
14 ・・光路溝部
15 ・・検出溝部
16 ・・プリズム取付部
17 ・・受光窓
18 ・・レンズ保持部
19 ・・レンズ保持部
20 ・・反射鏡取付部
21 ・・板ガラス
22 ・・反射鏡
23 ・・受光側レンズ
24 ・・集光レンズ
2A ・・第1溝
2B ・・第2溝
U1 ・・照射ユニット
U2 ・・受光ユニット

Claims (6)

  1. 照射用光ファイバーから照射したレーザ光が検出溝部に存在する測定対象ガスの分子に当たることで発せられるラマン散乱光を、受光窓に設けられた透明部材を介して受光用光ファイバーに導入する光学式センサチップであって、
    上記検出溝部がレーザ光の光路に沿って延設され、且つ該検出溝部の内側面には上記受光窓が設けられるとともに、該受光窓に設けられた上記透明部材はレーザ光の上記光路に対して略平行な平坦面を備える一方、
    上記検出溝部の光軸方向前方には集光レンズが備えられていることを特徴とする光学式センサチップ。
  2. 請求項1に記載の光学式センサチップにおいて、
    上記受光窓に入射したラマン散乱光の光路を、該受光窓近傍に配置した反射面によって略直角に曲げて上記受光用光ファイバーに導入することを特徴とする光学式センサチップ。
  3. 請求項2に記載の光学式センサチップにおいて、
    上記透明部材として、直角二等辺三角柱状のプリズムを用いたことを特徴とする光学式センサチップ。
  4. 請求項1,2又は3に記載の光学式センサチップにおいて、
    少なくとも上記受光窓から上記透明部材を経て上記受光用光ファイバーに至る光学系で構成される受光ユニットを複数設けたことを特徴とする光学式センサチップ。
  5. 請求項1,2,3又は4に記載の光学式センサチップと、
    該光学式センサチップに接続された上記照射用光ファイバーにレーザ光を供給するレーザ光源と、
    上記光学式センサチップに接続された上記受光用光ファイバーによって伝送されたラマン散乱光から上記検出溝部に存在する測定対象ガスの濃度を算出する光検出器と、
    を備えて構成されたことを特徴とする光学式ガスセンサ。
  6. 請求項5に記載の光学式ガスセンサにおいて、
    少なくとも第一及び第二の光学式センサチップを備え、
    上記第一の光学式センサチップは、上記レーザ光源から供給されるレーザ光を伝送して照射する第一の照射用光ファイバーに接続し、
    上記第二の光学式センサチップは、上記第一の照射用光ファイバーから照射されて上記第一の光学式センサチップの上記検出溝部を経て出射するレーザ光を、集光及び伝送して照射する第二の照射用光ファイバーに接続していることを特徴とする光学式ガスセンサ。
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