JP6734886B2 - アダプタ、及び、レーザドップラ速度計システム - Google Patents

アダプタ、及び、レーザドップラ速度計システム Download PDF

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Description

本発明は、レーザ測定装置のアダプタに関するものである。
レーザ測定装置としては、被測定物の移動方向と垂直な方向に対して成す角が+θ、-θとなる方向から、レーザ光を分岐した第1のビームと第2のビームを照射すると共に、第1のビームと第2のビームの反射光を検出し、反射光のビート周波数をヘテロダイン検波して、被測定物の移動速度を算出するレーザドップラ速度計が知られている(特許文献1)。
また、このようなレーザドップラ速度計に関する技術としては、レーザドップラ速度計にアダプタを装着して、当該アダプタにより、第1ビームと第2ビームとの交差角2×θを変更したり、レーザドップラ速度計のワーキングデスタンス(被測定物までの距離)を変更する技術も知られている(特許文献2)。
また、赤外光を用いて距離等を計測するレーザ測定装置において、可視領域の波長のレーザ光である可視レーザ光を照準光として赤外光に波長合成器で合成して測定対象物に出射することにより、測定対象物上の赤外光の照射箇所を可視光により視認可能とする技術も知られている(特許文献3)。
特開2005-61928号公報 特開平7-55940号公報 特開2005-098835号公報
レーザドップラ速度計のようなレーザ製品には、レーザ製品から所定距離の位置で所定サイズの開口を通るレーザ光のパワーの上限を基準の一つとしてレーザ製品の安全性のクラスを定めるIEC60825-1(JIS C 6802)の安全基準が適用される。
たとえば、この安全基準では、可視領域の波長(400nmから700nm)のレーザ光については、レーザ製品から100mmの位置で7mmの開口を通るレーザ光のパワーが1mW未満であることをクラス2の条件としている。
一方、レーザドップラ速度計を単体で用いた場合には、レーザビームの太さを考慮しないとき、100mm離れた位置で第1ビームと第2ビームとの間隔が7mm以上であるレーザドップラ速度計に、上述したアダプタを装着して、100mm離れた位置で第1ビームと第2ビームとの間隔が7mm以内となるように、第1ビームと第2ビームとの光路を変更したい場合がある。
このような場合に、上述のように、照準光として可視領域の波長のレーザ光を第1ビームと第2ビームに重畳するようにすると、レーザドップラ速度計を単体で用いた場合には、100mm離れた7mmの開口内を第1ビームに重畳された可視レーザ光と第2ビームに重畳された可視レーザ光の双方が通ることが無いのに対して、アダプタを装着した場合には、100mm離れた7mmの開口内を第1ビームに重畳された可視レーザ光と第2ビームに重畳された可視レーザ光の双方が通ることとなり、レーザドップラ速度計を単体で用いた場合よりも、100mm離れた7mmの開口を通る可視領域の波長のレーザ光のパワーが増大する。
したがって、アダプタを装着すると、レーザドップラ速度計単体における可視領域の波長のレーザ光についてのクラス2の安全基準を満たすことができなくなることがある。
なお、第1ビームと第2ビームとして用いる波長が不可視領域のレーザ光については、その波長が1400nm以上である場合には、クラスの条件として、波長が可視領域のレーザ光とは異なる条件が適用される。
そこで、本発明は、第1ビームと第2ビームとを出射するレーザ測定装置に装着され、第1ビームと第2ビームとの交差角やワーキングデスタンスを変更するアダプタにおいて、レーザ測定装置単体と同等の安全性の基準を満たすことを課題とする。
前記課題達成のために、本発明は、測定に用いる不可視領域の波長の測定光に、当該測定光の照準用の可視領域の波長の照準光を合成して形成した、第1の合成ビームと第2の合成ビームとを、出射面の離間した位置から、当該出射面から第1の所定距離離れた位置で所定の交差角で交差するように出射するレーザ測定装置の前記出射面に装着されるアダプタとして、前記レーザ測定装置から出射された前記第1の合成ビームと前記第2の合成ビームの光路を変更して出射する光路変更光学系と、前記測定光の波長の光に比べ、前記照準光の波長の光を大きく減衰する光学フィルタとを備えたアダプタを提供する。ここで、前記光路変更光学系は、当該アダプタの前記第1の合成ビームと前記第2の合成ビームの出射位置から、第2の所定距離離れた位置における前記第1の合成ビームと前記第2の合成ビーム間の間隔が、当該アダプタを装着しない状態で前記レーザ測定装置が前記第1の合成ビームと前記第2の合成ビームを出射した場合における、前記レーザ測定装置の出射面から前記第2の所定距離離れた位置における前記第1の合成ビームと前記第2の合成ビーム間の間隔よりも小さくなるように、前記第1の合成ビームと前記第2の合成ビームの光路を変更して出射する。また、前記光学フィルタは、前記第1の合成ビームと前記第2の合成ビームの光路が通る位置に設けられている。
このようなアダプタにおいて、前記測定光の波長を1400nm以上4000nm未満の波長とし、前記照準光の波長を400nm以上の可視領域の波長とし、前記第2の所定距離は100mmとし、当該アダプタを装着しない状態で前記レーザ測定装置が前記第1の合成ビームと前記第2の合成ビームを出射した場合の、前記レーザ測定装置の出射面から、前記第2の所定距離、離れた位置における前記第1の合成ビームと前記第2の合成ビーム間の間隔を7mm超とし、前記光路変更光学系において、当該アダプタの前記第1の合成ビームと前記第2の合成ビームの出射位置から、前記第2の所定距離、離れた位置における前記第1の合成ビームと前記第2の合成ビーム間の間隔が、3.5mm超7mm以下となるように前記第1の合成ビームと前記第2の合成ビームの光路を変更して出射するようにしてもよい。
また、以上のアダプタは、前記光路変更光学系において、前記第1の合成ビームと前記第2の合成ビームが、前記所定の交差角と異なる交差角で交差するように、前記第1の合成ビームと前記第2の合成ビームの光路を変更するように構成してもよい。
また、以上のアダプタは、前記光路変更光学系において、前記第1の合成ビームと前記第2の合成ビームが、前記第1の所定距離と異なる距離、前記レーザ測定装置の出射面から離れた位置で交差するように、前記第1の合成ビームと前記第2の合成ビームの光路を変更するように構成してもよい。
また、以上のアダプタに前記第1の合成ビームと前記第2の合成ビームが当該アダプタ内からアダプタ外に出射される光学窓を設け、前記光学フィルタを、前記光学窓を形成するものとしてもよい。
また、以上のアダプタに、前記光学フィルタとして、前記第1の合成ビームの光路が通るように配置された第1の光学フィルタと、前記第2の合成ビームの光路が通るように配置された第2の光学フィルタとの二つの光学フィルタを備えてもよい。
また、以上のアダプタにおいて、前記レーザ測定装置は、被測定対象物で反射して入射した第1の合成ビームと第2の合成ビームの反射光に含まれる前記測定光の反射光を検出し、第1の合成ビームに含まれる前記測定光の反射光と前記第2の合成ビームに含まれる前記測定光の反射光との干渉によるビート信号の周波数から前記測定点の速度を計測するレーザドップラ速度計であってもよい。
本発明は、併せて、装着されるレーザ測定装置を前記レーザドップラ速度計とした1または複数の以上のアダプタと、当該アダプタが前記出射面に選択的に装着されるレーザドップラ速度計を有することを特徴とするレーザドップラ速度計システムも提供する。
以上のようなアダプタによれば、アダプタに備えた光学フィルタによって、第1の合成ビームと第2の合成ビームを、これら合成ビームに含まれる可視領域の波長の照準光の成分を減衰して出射するので、アダプタにおいて、当該アダプタの前記第1の合成ビームと前記第2の合成ビームの出射位置から、第2の所定距離離れた位置における前記第1の合成ビームと前記第2の合成ビーム間の間隔が、当該アダプタを装着しない状態で前記レーザ測定装置が前記第1の合成ビームと前記第2の合成ビームを出射した場合における、前記レーザ測定装置の出射面から前記第2の所定距離離れた位置における前記第1の合成ビームと前記第2の合成ビーム間の間隔よりも小さくなるように、前記第1の合成ビームと前記第2の合成ビームの光路を変更して出射しても、レーザ測定装置単体が満たしている可視領域の波長のレーザ光についてのクラス2の安全基準を、アダプタを装着した状態においても満たすことができる。
また、以上のようなアダプタによれば、前記第1の合成ビームと前記第2の合成ビームに含まれる、測定に用いる測定光の成分を減衰せずにアダプタから出射できるので、当該測定光を用いた測定に支障が生じることはない。
また、出射される前記第1の合成ビームと前記第2の合成ビームに含まれる照準光の成分は減衰してしまうが、照準光は照準用の光であるので、前記第1の合成ビームと前記第2の合成ビームの交差点において視認できれば足り、多少減衰しても実用上の問題は生じない。
本発明によれば、第1ビームと第2ビームとを出射するレーザ測定装置に装着され、第1ビームと第2ビームとの交差角やワーキングデスタンスを変更するアダプタにおいて、レーザ測定装置単体と同等の安全性の基準を満たすことができる。
本発明の実施形態に係るレーザドップラ速度計システムを示す図である。 本発明の実施形態に係るセンサユニットの構成を示す図である。 本発明の実施形態に係るアダプタの構成を示す図である。 本発明の実施形態に係るフィルタの特性を示す図である。 本発明の実施形態に係るアダプタの構成を示す図である。 本発明の実施形態に係るアダプタの他の構成例を示す図である。 本発明の実施形態に係るアダプタの他の構成例を示す図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。
図1aに、本実施形態に係るレーザドップラ速度計システムの構成を示す。
図示するように、レーザドップラ速度計システムは、センサユニット1と、1または複数のアダプタ2と、制御装置3とを含んでいる。
センサユニット1は、先端に設けたセンサユニット光学窓11から第1合成ビームと第2合成ビームを両ビームの交差点での交差角が2×θ0となるように出射し、センサユニット光学窓11に入射する第1ビームと第2ビームの被測定物による反射光を光電変換した検出信号、もしくは、検出信号に所定の信号処理を施した信号を制御装置3に出力する。
ここで、図2に、センサユニット1の内部構成を示す。
図示するようにセンサユニット1は、測定用レーザ光源101、照準用レーザ光源102、ファイバ型WDM光カプラ103、コリメータレンズ104、ビームスプリッタ105、ミラー106、対物レンズ107、光検出器108、計測制御部109を備えている。
ここで、測定用レーザ光源101は、計測制御部109によって駆動され、近赤外レーザ光を測定光として出射する。測定用レーザ光源101が出射する近赤外レーザ光の波長としては、1400nmから2600nmまでの高出力でも安全なレーザの波長範囲の波長を用いる。以下では、測定光として波長1550nmの近赤外レーザを用いるものとして説明を行う。
また、照準用レーザ光源102は、計測制御部109によって駆動され、可視レーザ光を照準光として出射する。以下では、照準光として波長635nmの赤色のレーザを用いるものとして説明を行う。
測定用レーザ光源101から出射された測定光と、照準用レーザ光源102から出射された照準光はファイバ型WDM光カプラ103に導入され、ファイバ型WDM光カプラ103は、導入された測定光と照準光とを波長合成し、コリメータレンズ104に出射する。
コリメータレンズ104は、ファイバ型WDM光カプラ103から入射する測定光と照準光とを平行光束に変換してビームスプリッタ105に出射する。
ビームスプリッタ105は、コリメータレンズ104から入射する測定光と照準光とをそれぞれ二つに分岐し、分岐した一方の測定光と照準光とよりなる合成光を、上述した第1合成ビームとして、センサユニット光学窓11を通して被測定物100に出射し、分岐した他方の測定光と照準光とよりなる合成光をミラー106に向けて出射する。
ミラー106は、ビームスプリッタ105から入射する合成光を反射し被測定物100に、上述した第2合成ビームとしてセンサユニット光学窓11を通して出射する。
ここで、第1合成ビームと第2合成ビームとは、交差角が2×θ0となるように出射する。
ここで、出射された第1合成ビームと第2合成ビームは、被測定物100の同じ領域を照射する。そして、第1合成ビームの測定光と第2合成ビームの測定光が照射されている領域には、第1合成ビームと第2合成ビームの測定光が照射されると共に、第1合成ビームの照準光と第2合成ビームの照準光による可視の光スポットも形成される。
次に、対物レンズ107は、被測定物100で散乱された第1合成ビームと第2合成ビームの散乱光を光検出器108に集光し、光検出器108は集光された散乱光の測定光の成分を光電変換し、測定光の成分の強度を表す検出信号を計測制御部109に出力する。
計測制御部109は、光検出器108から出力された検出信号、もしくは、検出信号に所定の信号処理を施した信号を制御装置3に出力する。
図1に戻り、制御装置3は、センサユニット1から出力される信号に基づいて被測定物100の速度の計測などの各種計測処理を行う。
ここで、第1合成ビームの測定光の散乱光の周波数と第2合成ビームの測定光の散乱光の周波数には、被測定物100の移動速度に応じた大きさのドップラーシフトが生じており、光検出器108が検出した検出信号には、ドップラーシフトの大きさに応じた周波数のビートが生じている。そして、センサユニット1の計測制御部109を、光検出器108で検出した検出信号を制御装置3に出力するように構成した場合には、制御装置3は、当該検出信号のビート周波数を計測し、計測したビート周波数から被測定物100の移動速度vを算定する処理等を行う。
また、制御装置3は、センサユニット1への電源供給も行う。
次に、アダプタ2は、図1bに示すように、ネジ等によりセンサユニット1の先端に選択的に装着して使用される装置であり、装着時にセンサユニット1と反対側となる面にアダプタ光学窓21が設けられている。
以下、本実施形態に係るアダプタ2について説明する。
まず、上述のように、センサユニット1は、第1合成ビームと第2合成ビームを両ビームの交差点での交差角が2×θ0となるように出射する装置であり、センサユニット1をアダプタ2を装着せずに単体で使用した場合、図3aに示すように、センサユニット1の先端から第1合成ビームB1と第2合成ビームB2の交差点Pまでの距離であるワーキングデスタンスはL0となる。
また、上述のようにセンサユニット1は、被測定物100で反射された第1合成ビームと第2合成ビームの反射光を光検出器108に集光する対物レンズ107と、光電変換を行う光検出器108とを内蔵している。
以下では、第1合成ビームB1と第2合成ビームB2の交差点Pを通り、第1合成ビームB1と第2合成ビームB2がなす角度を2等分する直線を「光軸J」と呼んで説明を行う。
なお、本実施形態に係るセンサユニット1では、第1合成ビームB1の出射点と第2合成ビームB2の出射点の中間点Mと、第1合成ビームB1と第2合成ビームB2の交差点Pを結ぶ直線が光軸Jとなる。また、図中において時計回り方向に角度を測ることとして、センサユニット1は、第1合成ビームB1を、光軸Jと成す角の大きさがθ0となるように出射し、第2合成ビームB2を-θ0となるように出射している。
次に、図3bに、第1のアダプタ2の構成を示す。
図示するように、アダプタ2の内部には、第1合成ビーム用折返ミラー22、第1合成ビーム用出射ミラー23、第2合成ビーム用折返ミラー24、第2合成ビーム用出射ミラー25が配置されている。また、アダプタ光学窓21を形成する光学フィルタ26が、第1合成ビーム、第2合成ビームが光学フィルタ26を通って外部に出射されるように設けられている。
光学フィルタ26は、照準光の波長635nm周辺の光を比較的大きく減衰させて透過し、測定光の波長1550nm周辺の光を減衰させずに、または、比較的小さな減衰で透過する透過特性を備えている。
ここで、光学フィルタ26としては、波長635nm周辺の光のみを大きく減衰させるノッチフィルタや、波長1550nm周辺の光のみをほぼ減衰させずに透過する波長選択フィルタなどを用いることができる。
図3bに戻り、第1合成ビーム用折返ミラー22はミラーホルダ220に保持されており、ミラーホルダ220をアダプタ2のフレームにネジ等により固定することにより、第1合成ビーム用折返ミラー22はアダプタ2の内部に固定される。同様に、第1合成ビーム用出射ミラー23はミラーホルダ230に保持されており、ミラーホルダ230をアダプタ2のフレームにネジ等により固定することにより、第1合成ビーム用出射ミラー23はアダプタ2の内部に固定される。また、第2合成ビーム用折返ミラー24はミラーホルダ240に保持されており、ミラーホルダ240をアダプタ2のフレームにネジ等により固定することにより、第2合成ビーム用折返ミラー24はアダプタ2の内部に固定される。また、第2合成ビーム用出射ミラー25はミラーホルダ250に保持されており、ミラーホルダ250をアダプタ2のフレームにネジ等により固定することにより、第2合成ビーム用出射ミラー25はアダプタ2の内部に固定される
アダプタ2の装着時にセンサユニット1側となる面は開放されており、センサユニット1から出射された第1合成ビームB1と第2合成ビームB2は、アダプタ2の内部に進入する。
第1合成ビーム用折返ミラー22は、アダプタ2の内部に進入した第1合成ビームB1の光路上に反射面が位置するように配置されており、反射面に入射した第1合成ビームB1を反射し、センサユニット1の光軸Jに近づく方向に折り返す。また、第2合成ビーム用折返ミラー24は、アダプタ2の内部に進入した第2合成ビームB2の光路上に反射面が位置するように配置されており、反射面に入射した第2合成ビームB2を反射し、センサユニット1の光軸Jに近づく方向に折り返す。なお、第1合成ビーム用折返ミラー22と第2合成ビーム用折返ミラー24とは、センサユニット1の光軸Jに対して線対称に配置されている。
ここで、第1合成ビーム用出射ミラー23は、第1合成ビーム用折返ミラー22よりも光軸Jに近い位置に配置されており、第2合成ビーム用出射ミラー25は、第2合成ビーム用折返ミラー24よりも光軸Jに近い位置に配置されている。
そして、第1合成ビーム用折返ミラー22は、このように配置された第1合成ビーム用出射ミラー23に第1合成ビームB1が入射するように第1合成ビームB1の反射を行い、第2合成ビーム用折返ミラー24は、このように配置された第2合成ビーム用出射ミラー25に第2合成ビームB2が入射するように第2合成ビームB2の反射を行う。
第1合成ビーム用出射ミラー23の反射面は、第1合成ビーム用折返ミラー22で反射され折り返された第1合成ビームB1の光路上にあり、反射面に入射した第1合成ビームB1を、センサユニット1と反対側に、光軸Jと成す角がθ1となるように反射する。また、第2合成ビーム用出射ミラー25の反射面は第2合成ビーム用折返ミラー24で折り返された第2合成ビームB2の光路上にあり、反射面に入射した第2合成ビームB2を、センサユニット1と反対側に、光軸Jと成す角が-θ1となるように反射する。なお、第1合成ビーム用出射ミラー23と第2合成ビーム用出射ミラー25とは、センサユニット1の光軸Jに対して線対称に配置されている。
そして、第1合成ビーム用出射ミラー23で反射された第1合成ビームB1と、第2合成ビーム用出射ミラー25で反射された第2合成ビームB2は、光学フィルタ26を通って照準光成分が減衰された上で、アダプタ光学窓21から出射される。
ここで、第1合成ビーム用出射ミラー23と第2合成ビーム用出射ミラー25の向きは、θ1が|θ1|<|θ0|となるように設定されており、第1合成ビーム用出射ミラー23から出射された第1合成ビームB1と第2合成ビーム用出射ミラー25から出射された第2合成ビームB2の交差点での交差角は2×θ1となる。
したがって、第1のアダプタ2をセンサユニット1に装着したときの交差角は、図3aに示したセンサユニット1を単体で用いた場合の交差角2×θ0より小さくなる。このように第1合成ビームB1と第2合成ビームB2の交差角を小さくすることにより、より高速なレンジで速度を計測することができる。
また、第1合成ビーム用出射ミラー23と第2合成ビーム用出射ミラー25の向きは、センサユニット1の先端から第1合成ビームB1と第2合成ビームB2の交差点Pまでの距離がL0となるように設定している。
つまり、第1のアダプタ2をセンサユニット1に装着したときのワーキングデスタンスは、図3aに示したセンサユニット1を単体で用いた場合のワーキングデスタンスと同じになる。
ここで、図3aに示すセンサユニット1は、センサユニット1を単体で用いた場合、センサユニット1の先端から100mm離れた位置において、第1合成ビームと第2合成ビームが7mm超離れるように、第1合成ビームと第2合成ビームを出射するように構成されている。ここで、図3a、b中のArは、7mmの開口を表している。
一方、センサユニット1に第1のアダプタ2を装着した状態で、第1のアダプタ2の先端から100mm離れた位置において、第1合成ビームと第2合成ビームの間隔が3.5mm超かつ7mm以下離れるように、第1合成ビームと第2合成ビームが出射されるように、第1のアダプタ2の各部のサイズや配置や向きは設定されている。
ここで、IEC60825-1(JIS C 6802)の安全基準によれば、635nmの照準光に対しては、レーザ製品から100mmの位置における7mmの開口を通るレーザ光のパワーが1mW未満であることがクラス2の条件として適用される。
一方、1550nmの測定光に対するクラス1の安全基準は、レーザ製品から100mmの位置における3.5mmの開口を通るレーザ光のパワーの条件が適用される。
実際にはレーザビームの太さを考慮する必要があるが、以下説明を簡略にするため、レーザビームの太さを考慮しない状態で説明する。
1550nmの測定光については、センサユニット単体でも第1のアダプタ2を装着した状態でもレーザ装置の先端(センサユニット単体ではセンサユニット1の先端、第1のアダプタ2を装着した状態では第1のアダプタ2の先端)から100mm離れた位置において第1合成ビームと第2合成ビーム間の距離は3.5mm超離れるので、3.5mmの開口内には第1合成ビームか第2合成ビームの一方のみが通ることとなり、センサユニット1が単体で1550nmの測定光についてのクラス1の条件を満たしている場合、センサユニット1に第1のアダプタ2を装着しても1550nmの測定光についてはクラス1の条件が満たされる。
一方、635nmの照準光については、センサユニット単体では、レーザ装置の先端(センサユニット1の先端)から100mm離れた位置において第1合成ビームと第2合成ビーム間の距離が7mm超離れ7mmの開口内には第1合成ビームと第2合成ビームの一方のみが通ることとなるが、第1のアダプタ2を装着した状態ではレーザ装置の先端(第1のアダプタ2の先端)から100mm離れた位置において第1合成ビームと第2合成ビームの間の距離が7mm以下となり、7mmの開口内に第1合成ビームと第2合成ビームの双方が通り、光学フィルタ26を設けなかった場合、センサユニット1が単体で635nmの照準光についてクラス2の条件を満たしていても、センサユニット1に第1のアダプを装着することで635nmの照準光についてのクラス2の条件が満たされなくなることがある。
しかし、第1のアダプタ2では、光学フィルタ26によって照準光の波長635nm周辺の光を大きく減衰させた上で、第1合成ビームと第2合成ビームを出射するので、センサユニット1に第1のアダプタ2を装着した状態においても、635nmの照準光についてクラス2の条件を満たすことができる。
すなわち、本実施形態では、第1のアダプタ2の光学フィルタ26は、測定光の波長1550nm周辺の光をほぼ減衰させず、かつ、635nmの照準光についてはクラス2の条件が満たされるように波長635nm周辺の光を比較的大きく減衰させる透過特性を備えたものを用いている。
ここで、図4に、このような光学フィルタ26の透過特性の例を示す。
図示するように、この例では、光学フィルタ26の透過特性は、測定光の波長1550nm周辺の光をほぼ減衰させず、照準光の波長635nm周辺の光を60%から70%程度減衰させるものとなっている。ただし、光学フィルタ26の透過特性は、波長635nm周辺の光のパワーを半分未満とするものであれば充分である。
以上のような第1のアダプタ2によれば、第1の合成ビームと第2の合成ビームに含まれる、測定に用いる測定光の成分は減衰せずにアダプタ2から出射できるので、当該測定光を用いた測定に支障が生じることはない。
また、出射される前記第1の合成ビームと前記第2の合成ビームに含まれる照準光の成分は減衰してしまうが、照準光は照準用の光であるので、第1の合成ビームと第2の合成ビームの交差点において視認できれば足り、多少減衰しても実用上の問題は生じない。
以上、本実施形態に係る第1のアダプタ2について説明した。
以下、本実施形態に係る第2のアダプタ2について説明する。
図5aに、第2のアダプタ2の構成を示す。
図5aに示すように、第2のアダプタ2の構成は、図3bに示した第1のアダプタ2と同様に、第1合成ビーム用折返ミラー22、第1合成ビーム用出射ミラー23、第2合成ビーム用折返ミラー24、第2合成ビーム用出射ミラー25、光学フィルタ26を備えている。また、第2のアダプタ2は、補正レンズ27を備えている。
また、第2のアダプタ2では、第1合成ビーム用出射ミラー23を、反射面に入射した第1合成ビームB1を、センサユニット1と反対側に、光軸Jと成す角がθ0となるように反射する向きで配置し、第2合成ビーム用出射ミラー25を、反射面に入射した第2合成ビームB2を、センサユニット1と反対側に、光軸Jと成す角が-θ0となるように反射する向きで配置している。
したがって、上述のように第1合成ビーム用出射ミラー23と第2合成ビーム用出射ミラー25の向きを設定しているので、第2のアダプタ2から出射された第1合成ビームB1と第2合成ビームB2の交差点での交差角は2×θ0となり、図3aに示したセンサユニット1を単体で用いた場合の交差角2×θ0と等しくなる。
また、第2のアダプタ2から出射された第1合成ビームB1と第2合成ビームB2は、第1合成ビームB1と第2合成ビームB2を光軸Jに近づく方向に折り返すことにより、第1合成ビームB1と第2合成ビームB2との間の間隔を狭めた上で、第1合成ビームB1と第2合成ビームB2との交差点における交差角がセンサユニット1を単体で使用した場合と等しくなるように進行方向を変更して出射しているので、第2のアダプタ2をセンサユニット1に装着したときのワーキングデスタンスL1は、図3aに示したセンサユニット1を単体で用いた場合のワーキングデスタンスL0より小さくなる。
したがって、第2のアダプタ2によれば、第1合成ビームB1と第2合成ビームB2の交差角を変化させることなく、ワーキングデスタンスを小さくすることができる。
センサユニット1の対物レンズ107は、光軸J方向にセンサユニット1の先端からセンサユニット1を単体で用いた場合のワーキングデスタンスL0離れた位置で反射した第1合成ビームと第2合成ビームの反射光を、光検出器108に良好に集光できるように焦点距離が設定されている。
第2のアダプタ2によってワーキングデスタンスをL1に変更すると、対物レンズ107のみによっては、第1合成ビームと第2合成ビームの反射光を、光検出器108に良好に集光できない。
第2のアダプタ2の補正レンズ27は、このようなワーキングデスタンスの変更による、光検出器108への集光の問題を解決するために設けられており、補正レンズ27と対物レンズ107との合成焦点距離が、光軸J方向にセンサユニット1の先端からワーキングデスタンスL1離れた位置で反射した第1合成ビームと第2合成ビームの反射光を光検出器108に良好に集光できる焦点距離となるように、補正レンズ27の焦点距離は設定されている。
以上、第2のアダプタ2について説明した。
第2のアダプタ2によれば、第1合成ビームB1と第2合成ビームB2交差角を変化させることなくワーキングデスタンスを小さくすることができる。
ここで、第2のアダプタ2においても、センサユニット1に第2のアダプタ2を装着した状態で、第2のアダプタ2の先端から100mm離れた位置において、第1合成ビームと第2合成ビームの距離が3.5mm超かつ7mm以下離れ、第1合成ビームと第2合成ビームが出射されるように、第2のアダプタ2の各部のサイズや配置や向きは設定されている。
第2のアダプタ2においても、光学フィルタ26を、測定光の波長1550nm周辺の光をほぼ減衰させず、かつ、センサユニット1に第2のアダプタ2を装着した状態において、635nmの照準光についてのクラス2の条件が満たされるように波長635nm周辺の光を比較的大きく減衰させる透過特性の光学フィルタ26とすることで第2のアダプタ2を装着しても安全基準を満たすことができる。
次に、本実施形態に係る第3のアダプタ2について説明する。
図5bに、第3のアダプタ2の構成を示す。
図示するように、第3のアダプタ2は、図5aに示した第2のアダプタ2において、第1合成ビームB1と第2合成ビームB2との交差点における交差角2×θ2がセンサユニット1を単体で使用した場合の交差角より小さくなり、ワーキングデスタンスL2がセンサユニット1を単体で用いた場合のワーキングデスタンスL0より小さくなるように第1合成ビーム用出射ミラー23と第2合成ビーム用出射ミラー25の向きを設定したものである。
なお、第3のアダプタ2の補正レンズ27の焦点距離は、補正レンズ27と対物レンズ107との合成焦点距離が、光軸J方向にセンサユニット1の先端からワーキングデスタンスL2離れた位置で反射した第1合成ビームと第2合成ビームの反射光を光検出器108に良好に集光できる焦点距離となるように設定されている。
ここで、第3のアダプタ2においても、センサユニット1に第3のアダプタ2を装着した状態で、第3のアダプタ2の先端から100mm離れた位置において、第1合成ビームと第2合成ビームの距離が3.5mm超かつ7mm以下離れ、第1合成ビームと第2合成ビームが出射されるように、第3のアダプタ2の各部のサイズや配置や向きは設定されている。
また、第3のアダプタ2においても、光学フィルタ26を、測定光の波長1550nm周辺の光をほぼ減衰させず、かつ、センサユニット1に第2のアダプタ2を装着した状態において、635nmの照準光についてのクラス2の条件が満たされるように波長635nm周辺の光を比較的大きく減衰させる透過特性の光学フィルタ26とすることで第3のアダプタ2を装着しても安全基準を満たすことができる。
次に、本実施形態に係る第4のアダプタについて説明する。
図5cに、第4のアダプタの構成を示す。
図示するように、第4のアダプタは、図5aに示した第2のアダプタ2において、第1合成ビームB1と第2合成ビームB2との交差点における交差角2×θ3がセンサユニット1を単体で使用した場合の交差角より小さくなり、ワーキングデスタンスL3がセンサユニット1を単体で用いた場合のワーキングデスタンスL0より大きくなるように第1合成ビーム用出射ミラー23と第2合成ビーム用出射ミラー25の向きを設定したものである。
なお、第4のアダプタ2の補正レンズ27の焦点距離は、補正レンズ27と対物レンズ107との合成焦点距離が、光軸J方向にセンサユニット1の先端からワーキングデスタンスL3離れた位置で反射した第1合成ビームと第2合成ビームの反射光を光検出器108に良好に集光できる焦点距離となるように設定されている
ここで、第4のアダプタ2においても、センサユニット1に第4のアダプタ2を装着した状態で、第4のアダプタ2の先端から100mm離れた位置において、第1合成ビームと第2合成ビームの距離が3.5mm超かつ7mm以下離れ、第1合成ビームと第2合成ビームが出射されるように、第4のアダプタ2の各部のサイズや配置や向きは設定されている。
第4のアダプタ2においても、光学フィルタ26を、測定光の波長1550nm周辺の光をほぼ減衰させず、かつ、センサユニット1に第2のアダプタ2を装着した状態において、635nmの照準光についてのクラス2の条件が満たされるように波長635nm周辺の光を比較的大きく減衰させる透過特性の光学フィルタ26とすることで第4のアダプタ2を装着しても安全基準を満たすことができる。
以上、本実施形態に係るアダプタ2について説明した。
ところで、以上に示してきた第1のアダプタ2や第3のアダプタ2や第4のアダプタ2をセンサユニット1に装着して計測を行う場合、センサユニット1を単体で使用した場合と交差角が異なるので、観測されるビート信号の周波数と速度の関係が変化する。
したがって、制御装置3における速度の算出動作の設定を、装着したアダプタ2や、アダプタ2を装着したときの交差角に応じて変更する必要がある。
このような設定の変更は、ユーザが、装着したアダプタ2に応じて、制御装置3に対して行うようにする。
以上の実施形態においては、光学フィルタ26をアダプタ2のアダプタ光学窓21を形成するように設けたが、これは、図6aに示すように、アダプタ光学窓21を形成する保護ガラス600を設け、光学フィルタ26を、保護ガラス600とは別に、第1合成ビームB1と第2合成ビームB2が光学フィルタ26を通るように設けてもよい。
または、図6b、cに示すように、第1合成ビームB1と第2合成ビームB2のそれぞれに対応する光学フィルタ26を計2つ、各光学フィルタ26を対応する合成ビームが通るように設けても良い。
この場合には、図6bに示すように、アダプタ光学窓21を形成する保護ガラス600を設け、保護ガラス600上に蒸着などにより2つの光学フィルタ26を形成するようにしてもよいし、図6cに示すように、アダプタ光学窓21を形成する保護ガラス600を設けた上で、保護ガラス600とは別に、2つの光学フィルタ26を設けるようにしてもよい。
または、アダプタ光学窓21を形成する保護ガラス600を設けると共に、第1合成ビームB1と第2合成ビームB2のそれぞれに対応する光学フィルタ26を計2つ、対応する合成ビームの光路上の任意の位置に配置するようにしてもよい。すなわち、第1合成ビームB1と第2合成ビームB2のそれぞれに対応する光学フィルタ26は、図6dに示すように、第1合成ビームB1と第2合成ビームB2がセンサユニット1から入射する光路上等に設けるようにしてもよい。
ここで、以上の実施形態において、光学フィルタ26として特定の波長周辺の光を反射することにより透過光に含まれる当該特定の波長成分を減衰する反射型の光学フィルタ26を用いる場合、図7aに模式的に示すように、光学フィルタ26による反射光rの光路中に植毛紙等の吸収体700を設け、当該反射光rがセンサユニット1に入射しないようにすることが好ましい。
また、この場合、光学フィルタ26による反射光rの光路が、第1合成光や第2合成光や第1合成光の反射光や第2合成光の反射光の光路外において吸収体700によって光学フィルタ26による反射光を吸収できる光路となる入射角度で第1合成ビームB1と第2合成ビームB2が入射するように、光学フィルタ26の形状や配置をを設定する。たとえば、図7bに示すように、光学フィルタ26の形状を屈曲させた形状として、第1合成ビームB1と第2合成ビームB2が入射する位置における面が、光軸Jを法線とする面から傾けて設けることにより、第1合成光や第2合成光や第1合成光の反射光や第2合成光の反射光の光路外に配置した吸収体700に向かう光路に反射光rの光路を設定する等してよい。
1…センサユニット、2…アダプタ、3…制御装置、11…センサユニット光学窓、21…アダプタ光学窓、22…第1合成ビーム用折返ミラー、23…第1合成ビーム用出射ミラー、24…第2合成ビーム用折返ミラー、25…第2合成ビーム用出射ミラー、26…光学フィルタ、27…補正レンズ、100…被測定物、101…測定用レーザ光源、102…照準用レーザ光源、103…ファイバ型WDM光カプラ、104…コリメータレンズ、105…ビームスプリッタ、106…ミラー、107…対物レンズ、108…光検出器、109…計測制御部、220…ミラーホルダ、230…ミラーホルダ、240…ミラーホルダ、250…ミラーホルダ、600…保護ガラス、700…吸収体。

Claims (8)

  1. 測定に用いる不可視領域の波長の測定光に、当該測定光の照準用の可視領域の波長の照準光を合成して形成した、第1の合成ビームと第2の合成ビームとを、出射面の離間した位置から、当該出射面から第1の所定距離離れた位置で所定の交差角で交差するように出射するレーザ測定装置の前記出射面に装着されるアダプタであって、
    前記レーザ測定装置から出射された前記第1の合成ビームと前記第2の合成ビームの光路を変更して出射する光路変更光学系と、
    前記測定光の波長の光に比べ、前記照準光の波長の光を大きく減衰する光学フィルタとを備え、
    前記光路変更光学系は、当該アダプタの前記第1の合成ビームと前記第2の合成ビームの出射位置から、第2の所定距離離れた位置における前記第1の合成ビームと前記第2の合成ビーム間の間隔が、当該アダプタを装着しない状態で前記レーザ測定装置が前記第1の合成ビームと前記第2の合成ビームを出射した場合における、前記レーザ測定装置の出射面から前記第2の所定距離離れた位置における前記第1の合成ビームと前記第2の合成ビーム間の間隔よりも小さくなるように、前記第1の合成ビームと前記第2の合成ビームの光路を変更して出射し、
    前記光学フィルタは、前記第1の合成ビームと前記第2の合成ビームの光路が通る位置に設けられていることを特徴とするアダプタ。
  2. 請求項1記載のアダプタであって、
    前記測定光の波長は1400nm以上4000nm未満の波長であり、前記照準光の波長は400nm以上の可視領域の波長であり、前記第2の所定距離は100mmであり、
    当該アダプタを装着しない状態で前記レーザ測定装置が前記第1の合成ビームと前記第2の合成ビームを出射した場合における、前記レーザ測定装置の出射面から前記第2の所定距離、離れた位置における前記第1の合成ビームと前記第2の合成ビーム間の間隔は7mm超であり、
    前記光路変更光学系は、当該アダプタの前記第1の合成ビームと前記第2の合成ビームの出射位置から、前記第2の所定距離、離れた位置における前記第1の合成ビームと前記第2の合成ビーム間の間隔が、3.5mm超7mm以下となるように前記第1の合成ビームと前記第2の合成ビームの光路を変更して出射することを特徴とするアダプタ。
  3. 請求項1または2記載のアダプタであって、
    前記光路変更光学系は、前記第1の合成ビームと前記第2の合成ビームが、前記所定の交差角と異なる交差角で交差するように、前記第1の合成ビームと前記第2の合成ビームの光路を変更することを特徴とするアダプタ。
  4. 請求項1、2または3記載のアダプタであって、
    前記光路変更光学系は、前記第1の合成ビームと前記第2の合成ビームが、前記第1の所定距離と異なる距離、前記レーザ測定装置の出射面から離れた位置で交差するように、前記第1の合成ビームと前記第2の合成ビームの光路を変更することを特徴とするアダプタ。
  5. 請求項1、2、3または4記載のアダプタであって、
    前記第1の合成ビームと前記第2の合成ビームが当該アダプタ内からアダプタ外に出射される光学窓を有し、
    前記光学フィルタは、前記光学窓を形成していることを特徴とするアダプタ。
  6. 請求項1、2、3または4記載のアダプタであって、
    前記光学フィルタとして、前記第1の合成ビームの光路が通るように配置された第1の
    光学フィルタと、前記第2の合成ビームの光路が通るように配置された第2の光学フィルタとの二つの光学フィルタを備えていることを特徴とするアダプタ。
  7. 請求項1、2、3、4、5または6記載のアダプタであって、
    前記レーザ測定装置は、被測定対象物で反射して入射した第1の合成ビームと第2の合成ビームの反射光に含まれる前記測定光の反射光を検出し、第1の合成ビームに含まれる前記測定光の反射光と前記第2の合成ビームに含まれる前記測定光の反射光との干渉によるビート信号の周波数から前記被測定対象物の速度を計測するレーザドップラ速度計であり、当該レーザドップラ速度計に装着されることを特徴とするアダプタ。
  8. 1または複数の請求項7記載のアダプタと、当該アダプタが前記出射面に選択的に装着されるレーザドップラ速度計を有することを特徴とするレーザドップラ速度計システム。
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