JP7069786B2 - 検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば生体等の被測定体に照射された光を検出するための技術に関する。
被測定体に照射された光を検出する各種の測定技術が従来から提案されている。例えば特許文献1には、発光部が被測定部位に対して傾斜する方向から光を照射して、被測定部位内で反射した光を受光部により検出する構成が開示されている。
特開2008-35918号公報
しかし、特許文献1の技術では、被測定部位に1方向のみから光を照射するため、均一に光を照射できないという問題がある。
以上の課題を解決するために、本発明の好適な態様に係る検出装置は、被測定体の情報の測定に利用される検出装置であって、光を出射する発光部と、発光部から出射して第1方向に進行する光を、前記第1方向とは異なる第2方向に進行する第1照射光と、前記第1方向および前記第2方向とは異なる第3方向に進行する第2照射光とに分岐する分岐部と、前記被測定体の表面において前記第1照射光が照射される第1領域と、前記表面において前記第2照射光が照射される第2領域とが重なるように、前記第1照射光および前記第2照射光を前記被測定体に向けて反射する反射光学系と、前記第1照射光および前記第2照射光が照射された前記被測定体の内部で反射した光を受光する受光部とを具備する。
本発明の実施形態に係る生体解析装置の構成図である。 Z方向からみた検出装置の断面図である。 Y方向からみた検出装置の断面図である。 第1照射光が照射される領域と第2照射光が照射される領域との説明図である。 受光ユニットの構成図である。 受光光学系のうち絞り部付近に着目した構成図である。
図1は、本発明の実施形態に係る生体解析装置100の構成図である。生体解析装置100は、被験者の生体情報を非侵襲的に測定する測定機器である。例えば利用者の血糖値(グルコース濃度)が生体情報として例示される。
生体解析装置100は、検出装置20と特定部40と表示装置60とを具備する。検出装置20は、被験者の身体のうち測定対象となる部位(以下「測定部位」という)Hの状態に応じた検出信号を生成する光学センサーモジュールである。測定部位Hは、例えば掌、指、手首または上腕である。検出装置20は、測定部位Hの表面に対向する面(以下「対向面」という)Sを具備する。対向面Sは、例えば血糖値の測定時に測定部位Hの表面に接触する面である。なお、対向面Sは、測定部位Hの表面に接触する面でなくてもよい。以下の説明では、対向面Sに垂直な方向をX方向とし、対向面S内で互いに直交する方向をYおよびZ方向とする。Y方向およびZ方向は、X方向に直交する方向である。
図2は、Z方向からみた検出装置20の断面図であり、図3は、Y方向からみた検出装置20の断面図である。図2および図3に例示される通り、検出装置20は、発光ユニット201と受光ユニット203と筐体205とを具備する。筐体205は、中空の構造体であり、発光ユニット201と受光ユニット203とを収容する。前述の対向面Sは、筐体205の表面である。発光ユニット201は、測定部位Hに光を照射する。図3に例示される通り、本実施形態の発光ユニット201は、相異なる方向から光を測定部位Hに照射する。発光ユニット201から出射された光は、対向面Sに形成された開口部Oを通過して生体に照射される。
発光ユニット201から測定部位Hに入射した光は、測定部位Hの内部を通過しながら拡散反射を繰返したうえで筐体205側に出射する。具体的には、測定部位Hの内部に存在する動脈(例えば、上腕動脈、橈骨動脈または尺骨動脈)等の血管と血管内の血液とを通過した光が測定部位Hから筐体205側に出射する。
受光ユニット203は、測定部位Hから到来する光を受光する。発光ユニット201からの出射光が照射された生体(測定部位H)の内部を通過した光の受光強度を表す検出信号を生成する。筐体205の内部において開口部Oと発光ユニット201との間に受光ユニット203が位置する。受光ユニット203の具体的な構成については、後述する。本実施形態の検出装置20は、発光ユニット201と受光ユニット203とが測定部位Hに対して片側に位置する反射型の光学センサーである。ただし、発光ユニット201と受光ユニット203とが測定部位Hを挟んで反対側に位置する透過型の光学センサーを検出装置20として利用してもよい。
図1の特定部40は、受光ユニット203が生成した検出信号に応じて生体情報(血糖値)を特定する。例えばCPU(Central Processing Unit)等の演算処理装置により特定部40の機能が実現される。具体的には、特定部40は、検出信号から吸光スペクトルを生成し、当該吸光スペクトルから血糖値を特定する。吸光スペクトルを利用した血糖値の特定には、例えば重回帰分析法等の公知の技術が任意に利用され得る。PLS(Partial Least Squares)回帰分析法および独立成分分析法等が重回帰分析法として例示される。表示装置(例えば液晶表示パネル)は、特定部40が特定した血糖値を表示する。
<発光ユニット201>
図2に例示される通り、発光ユニット201は、発光部51と分光部53と照射光学系55と分岐部57と反射光学系59とを具備する。発光部51は、光を出射する光源である。例えばLED(Light Emitting Diode)等の発光素子が発光部51として好適である。複数の発光素子により発光部51を構成してもよい。本実施形態の発光部51は、近赤外領域内の所定の波長(1400nm~1700nm)の光をY方向に向けて出射する。すなわち、Y方向は、発光部51が出射した光の進行方向である。なお、発光部51が出射する光は近赤外光に限定されない。また、発光部51が出射する光の進行方向はY方向に限定されない。
発光部51から出射した光は、分光部53に入射する。分光部53は、特定の波長域内の光を選択的に透過させる。例えばファブリ・ペロー型干渉計(エタロン)が分光部53として好適である。分光部53が透過させる光の波長は可変である。分光部53から出射してY方向に進行する光は、照射光学系55に入射する。
照射光学系55は、分光部53を透過した光(すなわち発光部51から出射した光)を分岐部57に向けてX方向(第1方向の例示)に反射する。本実施形態の照射光学系55は、第1反射部R1と第2反射部R2と第3反射部R3とを具備する。各反射部(R1,R2,R3)は、光を反射する反射面を含む。例えば反射面が放物面である非軸パラボラミラーが反射部として好適である。分光部53を出射してY方向に進行する光は、第1反射部R1、第2反射部R2、第3反射部R3の順番で反射されることで、最終的にX方向に進行する。
第1反射部R1は、分光部53を透過した光を反射して平行光に近づける。第1反射部R1で反射された光は、第2反射部R2に向けて進行する。第2反射部R2は、第1反射部R1で反射された光を反射して集光する。第2反射部R2で反射された光は、焦点Qに収束しながら、第3反射部R3に向かう。第3反射部R3は、第2反射部R2で反射された光をX方向に反射して平行光に近づける。第2反射部R2と第3反射部R3の焦点Qは一致する。X方向は、第3反射部R3で反射された光の進行方向である。第3反射部R3で反射された光は、分岐部57に向けて進行する。以上に説明した通り、照射光学系55は、発光部51から出射してY方向に進行する光をX方向に反射する要素として機能する。照射光学系55で反射された光は、発光部51から出射してX方向に進行する。なお、照射光学系55の具体的な構成は、任意である。例えは前述の反射部(R1,R2,R3)以外の反射部を照射光学系55が含んでもよい。
以下の説明では、照射光学系55により反射される光束の中心軸が通る平面を「基準面P」という。具体的には、基準面Pは、第1反射部R1の反射面の光軸と、第2反射部R2の反射面の光軸と、第3反射部R3の反射面の光軸とを含む平面である。各反射部の反射面の光軸は、放物面の中心軸である。各反射部で反射される光の光束の中心軸は基準面Pを通る。本実施形態では、XY平面に平行な面が基準面Pである。すなわち、X方向およびY方向は、基準面P内で相互に直交する方向であり、Z方向は、基準面Pに直交する方向である。
図3の分岐部57は、発光部51から出射してX方向に進行する光(すなわち照射光学系55からの出射光)を分岐する。具体的には、分岐部57は、第1反射面531と第2反射面532とを具備する。第1反射面531および第2反射面532は、基準面Pに対して傾斜する平面であり、基準面Pを挟んで反対側に位置する。第1反射面531で反射された光(以下「第1照射光」という)L1は、基準面Pに交差する方向(第2方向の例示)に進行する。他方、第2反射面532で反射された光(以下「第2照射光」という)L2は、基準面Pを挟んで、第1反射光L1が進行する方向とは反対の方向(第3方向の例示)に進行する。本実施形態では、基準面Pに対して45度の角度で第1反射面531および第2反射面532を傾斜させる。すなわち、第1反射面531および第2反射面532は、照射光学系55により反射された光を、基準面Pに対して直交する方向に反射する。具体的には、第1照射光L1は、Z方向の正側Z1(第2方向の例示)に進行し、第2照射光L2は、Z方向の負側Z2(第3方向の例示)に進行する。以上の説明から理解される通り、本実施形態の分岐部57は、発光部51から出射してX方向に進行する光を、基準面Pに直交する方向(正側Z1)に進行する第1照射光L1と、基準面Pに直交する方向(負側Z2)に進行する第2照射光L2とに分岐する要素として機能する。
分岐部57により分岐された第1照射光L1および第2照射光L2は、反射光学系59により測定部位Hに向けて反射される。反射光学系59は、図3から理解される通り、第4反射部R4と第5反射部R5とを具備する。各反射部(R4,R5)は、光を反射する反射面を含む。例えば反射面が放物面である非軸パラボラミラーが第4反射部R4および第5反射部R5として好適である。第4反射部R4と第5反射部R5とは、反射面が基準面Pに対して面対称となるように設置される。すなわち、第1反射部R1の反射面の中心と基準面Pとの距離と、第2反射部R2の反射面の中心と基準面Pとの距離とが等しい。
第4反射部R4は、Z1側に進行する第1照射光L1を測定部位Hに向けて反射する。第4反射部R4で反射された光は、基準面Pに対して傾斜する方向から測定部位Hに照射される。第5反射部R5は、Z2側に進行する第2照射光L2を測定部位Hに向けて反射する。第5反射部R5で反射された光は、基準面Pに対して傾斜する方向から測定部位Hに照射される。基準面Pを挟んで第4反射部R4とは反対側に第5照射部が位置するから、第2照射光L2は基準面Pを挟んで第1照射光L1とは反対側から測定部位Hに照射される。第4反射部R4で反射された第1照射光L1と、第5反射部R5で反射された第2照射光L2とは、焦点が測定部位Hの表面で略一致し、対向面Sの法線に対してなす角度(例えば60度)が等しい。第1照射光L1と第2照射光L2とは、開口部Oを通過して測定部位Hに照射される。分岐部57により反射された第1照射光L1が測定部位Hの表面に到達するまでの光路長と、分岐部57により反射された第2照射光L2が測定部位Hの表面に到達するまでの光路長との差が所定値(例えば20mm)以内である。したがって、第1照射光L1と第2照射光L2とで光路長が相違する構成と比較して、測定部位Hに対して均一に光を照射することができる。
図4は、測定部位Hの表面において第1照射光L1が照射される領域(以下「第1領域」という)F1と、測定部位Hの表面において第2照射光L2が照射される領域(以下「第2領域」という)F2との模式図である。第1領域F1と第2領域F2とは一部または全部の領域が重なる。第1領域F1と第2領域F2とが重なる領域は、光が均一に照射される領域(以下「重複領域」F0という)である。本実施形態の反射光学系59は、第1領域F1と第2領域F2とが重なるように、第1照射光L1および第2照射光L2を測定部位Hに向けて反射する要素として機能する。
図2の発光部51から出射した光が照射光学系55で反射して分岐部57に到達するまでの光路長は、光の進行方向(X方向)に垂直な断面E内における位置に応じて相違する。図2に例示される通り、Z方向からみて断面E(円形)一方の端部をe1とし、他方の端部をe2とすると、発光部51から端部e1に到達するまでの光の経路(点線)と、発光部51から端部e2に到達するまでの光の経路(実線)とは、長さが相違する。具体的には、端部e1に到達するまでの光の経路は、端部e2に到達するまでの光の経路よりも短い。したがって、照射光学系55で反射された光を、基準面Pと平行な方向(Y方向)に進行する2系統の光に分岐する構成では、分岐後の2系統の光の光路長の相違が大きい。すなわち、2系統の光の間で焦点の位置が相違し、測定部位Hに均一に光を照射することができないという問題がある。それに対して、本実施形態では、基準面Pを挟んで交差する方向に進行する第1照射光L1と第2照射光L2とに分岐されるから、第1照射光L1と第2照射光L2との光路長の相違が低減される。すなわち、反射光学系59により測定部位Hに向けて反射された第1照射光L1と第2照射光L2との焦点の位置の相違が低減される。したがって、測定部位Hに対して均一に光を照射することができる。
なお、本実施形態では、基準面Pに対して直交する方向に進行するように第1照射光L1および第2照射光L2を分岐する構成を例示したが、基準面Pに交差する方向であれば、基準面Pに対して直交する方向でなくてもよい。ただし、基準面Pに対して直交する方向に進行するように第1照射光L1および第2照射光L2を分岐する本実施形態の構成によれば、第1照射光L1と第2照射光L2との焦点の相違が低減される、という効果がより顕著である。
<受光ユニット203>
図5は、受光ユニット203の構成図である。受光ユニット203は、受光光学系71と検出器73とを具備する。受光光学系71は、測定部位Hから開口部Oを通過して到来する光を検出器73に向かって反射する。本実施形態の受光光学系71は、第6反射部R6と第7反射部R7と第8反射部R8と第9反射部R9と絞り部711とを具備する。各反射部(R6,R7,R8,R9)は、光を反射する反射面を含む。例えば反射面が放物面である非軸パラボラミラーが反射部として好適である。測定部位Hから到来する光は、第6反射部R6、第7反射部R7、第8反射部R8、第9反射部R9の順番で当該各反射部により反射されることで、最終的に検出器73に入射する。第7反射部R7で反射された光が第8反射部R8に到達するまでの光路上に絞り部711が設置される。
第6反射部R6は、測定部位Hから到来する光を反射して平行光に近づける。第6反射部R6で反射された光は、第7反射部R7に向けて進行する。第7反射部R7は、第6反射部R6で反射された光を反射して集光する。第7反射部R7による反射光が焦点に収束しながら第8反射部R8に向かう。すなわち、第7反射部R7と第8反射部R8の焦点は一致する。
図6は、受光光学系71のうち絞り部711付近に着目した構成図である。第7反射部R7と第8反射部R8との焦点付近に絞り部711が位置する。したがって、測定部位Hの内部で反射した光から迷光や外光を絞り部711により除去することができる。
図5の第8反射部R8は、第7反射部R7で反射された光を反射して平行光に近づける。第8反射部R8で反射された光は、第9反射部R9に向けて進行する。第9反射部R9は、第8反射部R8で反射された光を検出器73に向けて反射する。第9反射部R9で反射された光は、収束しながら検出器73に進入する。なお、受光光学系71の具体的な構成は、任意である。例えは前述の反射部(R6,R7,R8,R9)以外の反射部を受光光学系71が含んでもよい。
検出器73は、筐体731と受光経路733と受光部735とを具備する。筐体731は、直方体状の中空の構造体であり、受光部735を収容する。受光経路733は、筒状の構造体であり、筐体731の側面から突出するように筐体731に設置される。受光経路733から筐体731の内部にかけて貫通している。受光経路733を通過した光を受光できる位置に受光部735が設置される。受光光学系71により反射された光は、受光経路733を通過して受光部735に入射する。
受光部735は、受光光学系71により反射された光を受光する。すなわち、第1照射光L1および第2照射光L2が照射された測定部位Hの内部で反射した光が受光部735により受光される。具体的には、受光部735は、受光光学系71により反射された光の受光強度を表す検出信号を生成する。例えば、受光強度に応じた電荷を発生するフォトダイオード(PD:Photo Diode)等の受光素子が受光部735として利用される。具体的には、近赤外領域に高い感度を示すInGaAs(インジウムガリウム砒素)で光電変換層が形成された受光素子が受光部735として好適である。本実施形態において、重複領域F0は、受光部735の受光領域(例えば直径3mm)よりも大きい。重複領域F0を中心とする直径3mmの領域から出射した光が受光部735により受光される。それ以外の領域から出射した光は、前述の絞り部711により除去される。なお、各反射部(第1反射部R1-第9反射部R9)および分岐部57は、近赤外領域の光に対して高い反射率を有する。
以上の説明から理解される通り、本実施形態では、第1領域F1と第2領域F2とが測定部位Hの表面で重なるように、第1照射光L1および第2照射光L2が測定部位Hに向けて反射されるから、測定部位Hに1方向から光が照射される構成と比較して、測定部位Hに均一に光を照射することができる。すなわち、重複領域F0内における強度の相違(強度ムラ)が低減される。
例えば測定部位Hの表面においてそれぞれが出射した光が照射される領域が重なるように2つの光源を設ける構成(以下「対比例1」という)では、光源間において、製品誤差や、各光源に供給される駆動電圧の誤差が発生し得る。すなわち、各光源からの出射光に強度誤差が発生する。したがって、測定部位Hを均一に照射することができないという問題が発生する。それに対して、本実施形態では、単体の発光部51から出射した光を分岐した第1照射光L1および第2照射光L2が測定部位Hに向けて反射されるから、2方向からの照射光に強度誤差が発生する可能性を低減することができる。したがって、測定部位Hを均一に照射することが可能である。
また、例えば光源から出射した光をファイバーで分岐して複数方向から測定部位Hに照射する構成(以下「対比例2」という)では、ファイバー内で特定の波長が吸収されるため、所定の波長域にわたり均一な光を測定部位Hに照射することができないという問題がある。それに対して、本実施形態では、発光部51から出射した光が反射を利用して2方向から測定部位Hに照射されるから、所定の波長域にわたり均一な光を測定部位Hに照射することができる。
<変形例>
以上に例示した形態は多様に変形され得る。具体的な変形の態様を以下に例示する。以下の例示から任意に選択された2以上の態様を適宜に併合することも可能である。
(1)前述の形態では、生体情報として血糖値を特定したが、生体情報は以上の例示に限定されない。例えば酸素飽和度(SpO2)や血流量等を生体情報として特定してもよい。
(2)前述の形態では、分岐部57は、発光部51から出射してX方向に進行する光を、Z1側に進行する第1照射光L1と、Z2側に進行する第2照射光L2とに分岐したが、分岐部57により分岐された第1照射光L1と第2照射光L2とが進行する方向は、以上の例示に限定されない。分岐部57は、発光部51から出射して第1方向に進行する光を、第1方向とは異なる第2方向に進行する第1照射光L1と、第1方向および第2方向とは異なる第3方向に進行する第2照射光L2とに分岐する要素として包括的に表現される。すなわち、X方向は、第1方向の例示であり、Z1側は第2方向の例示であり、Z2側は第3方向の例示である。例えば、第2方向および第3方向の一方が基準面Pに平行な方向でもよい。
(3)前述の形態では、発光部51から出射した光を照射光学系55により分岐部57に向けて第1方向に反射したが、本発明において照射光学系55は必須ではない。例えば発光部51が出射する光が平行光であり第1方向に進行する場合には、照射光学系55は省略され得る。
(4)前述の形態では、重複領域F0が受光部735の受光領域よりも大きい構成を例示したが、例えば重複領域F0が受光部735の受光領域よりも小さい構成も採用され得る。ただし、重複領域F0が受光部735の受光領域よりも大きい前述の形態によれば、迷光や外光によるノイズの影響が低減された光を受光することができる。
(5)前述の形態では、発光部51から出射された光が照射光学系55に到達するまでの光路上に分光部53を設けたが、発光部51から出射された光が受光部735に到達するまでの光路上であれば分光部53を設ける位置は任意である。例えば受光光学系71で反射された光が受光部735に到達するまでの光路上に分光部53を設けてもよい。なお、分光部53は、本発明において必須ではない。分光が必要ない生体情報を特定する場合は、検出装置20から省略され得る。「発光部51から出射した光」には、発光部51から出射して分光部53を通過した光も当然に含まれる。
(6)前述の形態では、第7反射部R7で反射された光が第8反射部R8に到達するまでの光路上に絞り部711を設置したが、測定部位Hの内部で反射した光が受光部735に到達するまでの光路上であれば絞り部711を設置する位置は任意である。なお、本発明において絞り部711は必須ではない。ただし、絞り部711を具備する前述の形態によれば、測定部位Hの内部で反射した光から迷光や外光を絞り部711により除去することができるから、迷光や外光によるノイズの影響が低減された光を受光することができる。
(7)前述の形態では、非軸パラボラミラーを反射部(R1-R9)として利用したが、平面状のミラーと集光レンズとの組合せを反射部として利用してもよい。
(8)前述の形態において、生体を測定対象(すなわち被測定体)として第1照射光L1および第2照射光L2を照射したが、被測定体は生体に限定されない。例えば分析または試験等に使用される試料を被測定体としてもよい。検出装置20は、被測定体の情報(例えば生体情報)の測定に利用される検出機器である。
100…生体解析装置、20…検出装置、40…特定部、60…表示装置、201…発光ユニット、203…受光ユニット、205…筐体、51…発光部、53…分光部、55…照射光学系、57…分岐部、59…反射光学系、71…受光光学系、711…絞り部、73…検出器、731…筐体、733…受光経路、735…受光部、R…反射部。

Claims (8)

  1. 被測定体の情報の測定に利用される検出装置であって、
    光を出射する発光部と、
    前記発光部から出射した光を、光束の中心軸が基準面内を通過するように反射させて当該基準面に平行な第1方向に出射する照射光学系であって、前記第1方向に出射する光束の横断面内において前記基準面に平行な方向に沿って反対側に位置する端部を第1端部および第2端部としたときに、前記発光部から前記第1端部に到達する光の経路長と、前記発光部から前記第2端部に到達する光の経路長とが相違する、照射光学系と、
    前記発光部から前記第1方向に進行する光を、前記基準面に直交する第2方向に進行する第1照射光と、前記基準面を挟んで前記第2方向とは反対の第3方向に進行する第2照射光とに分岐する分岐部と、
    前記被測定体の表面において前記第1照射光が照射される第1領域と、前記表面において前記第2照射光が照射される第2領域とが重なるように、前記第1照射光および前記第2照射光を前記被測定体に向けて反射する反射光学系と、
    前記第1照射光および前記第2照射光が照射された前記被測定体の内部で反射した光を受光する受光部とを具備する
    検出装置。
  2. 被測定体の情報の測定に利用される検出装置であって、
    光を出射する発光部と、
    発光部から出射して第1方向に進行する光を、前記第1方向とは異なる第2方向に進行する第1照射光と、前記第1方向および前記第2方向とは異なる第3方向に進行する第2照射光とに分岐する分岐部と、
    前記被測定体の表面において前記第1照射光が照射される第1領域と、前記表面において前記第2照射光が照射される第2領域とが重なるように、前記第1照射光および前記第2照射光を前記被測定体に向けて反射する反射光学系と、
    前記第1照射光および前記第2照射光が照射された前記被測定体の内部で反射した光を受光する受光部とを具備し、
    前記照射光学系は、
    前記発光部から出射した光を反射して平行光に近づける第1反射部と、
    前記第1反射部で反射された光を反射して集光する第2反射部と、
    前記第2反射部で反射された光を前記第1方向に反射して平行光に近づける第3反射部とを含み、
    前記基準面は、前記第1反射部の反射面の光軸と、前記第2反射部の反射面の光軸と、前記第3反射部の反射面の光軸とを含む平面である
    出装置。
  3. 前記第1反射部と前記第2反射部と前記第3反射部とは、非軸パラボラミラーである
    請求項の検出装置。
  4. 前記分岐部により反射された前記第1照射光が前記被測定体の表面に到達するまでの光路長と、前記分岐部により反射された前記第2照射光が前記被測定体の表面に到達するまでの光路長との差が所定値以内である
    請求項1から請求項の何れかの検出装置。
  5. 前記第1領域と前記第2領域とが前記被測定体の表面で重なる領域は、前記受光部の受光領域よりも大きい
    請求項1から請求項の何れかの検出装置。
  6. 前記発光部から出射された光が前記受光部に到達するまでの光路上に設けられ分光部を具備する
    請求項1から請求項の何れかの検出装置。
  7. 前記被測定体の内部で反射した光が前記受光部に到達するまでの光路上に設置された絞り部を具備する
    請求項1から請求項の何れかの検出装置。
  8. 前記被測定体は、生体である
    請求項1から請求項の何れかの検出装置。
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