JP2003139694A - 測定プレート - Google Patents
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Abstract
る、複数の薄膜層を備えた測定プレートにおいて、正確
に測定を行えるものとする。 【解決手段】 誘電体プレート1aの上面に、試料保持
機構として機能する複数の凹部2aを設ける。各凹部2
aの平滑な底面には金属膜3aを設け、また、誘電体プ
レート1aの下面には、各凹部毎に下面から入射した光
ビームを金属膜3aと誘電体プレート1aとの界面5に
反射させるミラー4aと、前記界面5で反射した光ビー
ムを下面に反射させるミラー4bとからなる反射光学系
4を設ける。
Description
発生を利用して試料中の物質を定量分析する表面プラズ
モンセンサー等の、全反射減衰を利用したセンサーに用
いられる測定プレートに関するものである。
振動して、プラズマ波と呼ばれる粗密波が生じる。そし
て、金属表面に生じるこの粗密波を量子化したものは、
表面プラズモンと呼ばれている。
って励起される現象を利用して、試料中の物質を定量分
析する表面プラズモンセンサーが種々提案されている。
そして、それらの中で特に良く知られているものとし
て、 Kretschmann配置と称される系を用いるものが挙げ
られる(例えば特開平6−167443号参照)。
は基本的に、例えばプリズム状に形成された誘電体プレ
ートと、この誘電体プレートの一面に形成されて試料に
接触させられる金属膜と、光ビームを発生させる光源
と、上記光ビームを誘電体プレートに対して、該誘電体
プレートと金属膜との界面で全反射条件が得られ、かつ
表面プラズモン共鳴による全反射減衰が生じ得るように
種々の角度で入射させる光学系と、上記界面で全反射し
た光ビームの強度を測定して表面プラズモン共鳴の状
態、つまり全反射減衰の状態を検出する光検出手段とを
備えてなるものである。
には、比較的細い光ビームを入射角を変えて上記界面に
入射させてもよいし、あるいは光ビームに種々の角度で
入射する成分が含まれるように、比較的太い光ビームを
上記界面に収束光状態であるいは発散光状態で入射させ
てもよい。前者の場合は、入射した光ビームの入射角の
変化にしたがって反射角が変化する光ビームを、上記反
射角の変化に同期して移動する小さな光検出器によって
検出したり、反射角の変化方向に沿って延びるエリアセ
ンサによって検出することができる。一方後者の場合
は、種々の反射角で反射した各光ビームを全て受光でき
る方向に延びるエリアセンサによって検出することがで
きる。
て、光ビームを金属膜に対して全反射角以上の特定入射
角θSPで入射させると、該金属膜に接している試料中
に電界分布をもつエバネッセント波が生じ、このエバネ
ッセント波によって金属膜と試料との界面に表面プラズ
モンが励起される。エバネッセント光の波数ベクトルが
表面プラズモンの波数と等しくて波数整合が成立してい
るとき、両者は共鳴状態となり、光のエネルギーが表面
プラズモンに移行するので、誘電体プレートと金属膜と
の界面で全反射した光の強度が鋭く低下する。この光強
度の低下は、一般に上記光検出手段により暗線として検
出される。
ときにだけ生じる。したがって、光ビームがp偏光で入
射するように予め設定しておく必要がある。
θSPから表面プラズモンの波数が分かると、試料の誘
電率が求められる。すなわち表面プラズモンの波数をK
SP、表面プラズモンの角周波数をω、cを真空中の光
速、εm とεS をそれぞれ金属、試料の誘電率とす
ると、以下の関係がある。
づいて試料中の特定物質の濃度が分かるので、結局、上
記反射光強度が低下する入射角θSPを知ることによ
り、試料の誘電率つまりは屈折率に関連する特性を求め
ることができる。
似のセンサーとして、例えば「分光研究」第47巻 第
1号(1998)の第21〜23頁および第26〜27
頁に記載がある漏洩モードセンサーも知られている。こ
の漏洩モードセンサーは基本的に、例えばプリズム状に
形成された誘電体プレートと、この誘電体プレートの一
面に形成されたクラッド層と、このクラッド層の上に形
成されて、試料に接触させられる光導波層と、光ビーム
を発生させる光源と、上記光ビームを上記誘電体プレー
トに対して、該誘電体プレートとクラッド層との界面で
全反射条件が得られ、かつ光導波層での導波モードの励
起による全反射減衰が生じ得るように種々の角度で入射
させる光学系と、上記界面で全反射した光ビームの強度
を測定して導波モードの励起状態、つまり全反射減衰状
態を検出する光検出手段とを備えてなるものである。
光ビームを誘電体プレートを通してクラッド層に対して
全反射角以上の入射角で入射させると、このクラッド層
を透過した後に光導波層においては、ある特定の波数を
有する特定入射角の光のみが導波モードで伝搬するよう
になる。こうして導波モードが励起されると、入射光の
ほとんどが光導波層に取り込まれるので、上記界面で全
反射する光の強度が鋭く低下する全反射減衰が生じる。
そして導波光の波数は光導波層の上の試料の屈折率に依
存するので、全反射減衰が生じる上記特定入射角を知る
ことによって、試料の屈折率や、それに関連する試料の
特性を分析することができる。
たタイプの従来の表面プラズモンセンサーや漏洩モード
センサーにおいて、測定の高速化または自動化のため
に、複数の測定チップをプレートに並べて使用する方法
が提案されているが、上述のようにプレートに複数の測
定チップを並べて使用する場合、測定時に一つずつ取り
出してセンサーにセットする必要があった。
たまま測定を行おうとすると、隣接する測定チップの底
部などで測定の際に光ビームのケラレが生じてしまい、
正確に測定を行うことができなかった。
あり、上述の様な複数試料を測定可能な測定プレートに
おいて、正確に測定可能な測定プレートを提供すること
を目的とするものである。
ートは、試料に接触させられる薄膜層を有する誘電体プ
レートと、光ビームを発生させる光源と、光ビームを誘
電体プレートに対して、誘電体プレートと薄膜層との界
面で全反射条件が得られるように種々の角度で入射させ
る入射光学系と、前記界面で全反射した光ビームの強度
を測定して、全反射減衰の状態を検知する光検出手段と
を備えてなる全反射減衰を利用したセンサーに用いられ
る誘電体プレートからなる測定プレートであって、誘電
体プレートが、薄膜層上に供給される試料を保持する試
料保持機構として機能する複数の凹部を備え、これらの
各凹部がそれぞれ薄膜層を備え、誘電体プレートが、複
数の凹部毎に、入射光学系から入射される光ビームを前
記界面に入射させ、前記界面で反射した光ビームを所定
位置へ出射させる反射光学系を備え、この反射光学系
が、少なくとも一部に誘電体プレートに一体的に形成さ
れた反射面を有することを特徴とするものである。
料に接触させられる金属膜を有する誘電体プレートと、
光ビームを発生させる光源と、光ビームを誘電体プレー
トに対して、誘電体プレートと金属膜との界面で全反射
条件が得られるように種々の角度で入射させる入射光学
系と、前記界面で全反射した光ビームの強度を測定し
て、表面プラズモン共鳴に伴う全反射減衰の状態を検知
する光検出手段とを備えてなる全反射減衰を利用したセ
ンサーに用いられる誘電体プレートからなる測定プレー
トであって、誘電体プレートが、薄膜層上に供給される
試料を保持する試料保持機構として機能する複数の凹部
を備え、これらの各凹部がそれぞれ金属膜を備え、誘電
体プレートが、複数の凹部毎に、入射光学系から入射さ
れる光ビームを前記界面に入射させ、前記界面で反射し
た光ビームを所定位置へ出射させる反射光学系を備え、
この反射光学系が、少なくとも一部に誘電体プレートに
一体的に形成された反射面を有することを特徴とするも
のである。
クラッド層およびこのクラッド層上に形成されて、試料
に接触させられる光導波層を有する誘電体プレートと、
光ビームを発生させる光源と、光ビームを誘電体プレー
トに対して、誘電体プレートと前記クラッド層との界面
で全反射条件が得られるように種々の角度で入射させる
入射光学系と、前記界面で全反射した光ビームの強度を
測定して、光導波層での導波モードの励起に伴う全反射
減衰の状態を検知する光検出手段とを備えてなる全反射
減衰を利用したセンサーに用いられる誘電体プレートか
らなる測定プレートであって、誘電体プレートが、薄膜
層上に供給される試料を保持する試料保持機構として機
能する複数の凹部を備え、これらの各凹部がそれぞれク
ラッド層を備え、誘電体プレートが、複数の凹部毎に、
入射光学系から入射される光ビームを前記界面に入射さ
せ、前記界面で反射した光ビームを所定位置へ出射させ
る反射光学系を備え、この反射光学系が、少なくとも一
部に誘電体プレートに一体的に形成された反射面を有す
ることを特徴とするものである。
おいて、上記複数の凹部は、誘電体ブロック上に略等間
隔に設けられるものであり、各凹部毎に設けられる反射
光学系は、誘電体ブロック内において各凹部を測定する
ための光ビームの光路の幅を各凹部の間隔以下に収まる
ようにするためのものである。
て、誘電体プレートは、薄膜層(第1の測定プレー
ト)、金属膜(第2の測定プレート)、またはクラッド
層(第3の測定プレート)を備えた平滑な底面を有する
複数の凹部を上面に備えたものとし、さらに、下面に下
方から入射する光ビームを前記界面(底面)に向けて反
射する反射面を凹部毎に備えたものとしてもよいし、下
面に前記界面(底面)で反射した光ビームを下方に向け
て反射する反射面を凹部毎に備えたものとしてもよい
し、下面に上方から入射する光ビームを前記界面(底
面)に向けて反射する反射面を凹部毎に備えたものとし
てもよいし、下面に前記界面(底面)で反射した光ビー
ムを上方に向けて反射する反射面を凹部毎に備えたもの
としてもよい。なお、この反射面は、反射光学系の反射
面を構成するものである。
測定プレート)、金属膜(第2の測定プレート)、また
はクラッド層(第3の測定プレート)を備えた平滑な側
面を有する複数の凹部を上面に備え、下方から入射する
光ビームを前記界面(側面)に向けて反射するか、また
は下方から入射し前記界面(側面)で反射した光ビーム
を下方に向けて反射する反射面を凹部毎に上面に備えた
ものとしてもよい。なお、この反射面は、上記と同様に
反射光学系の反射面を構成するものである。
の測定プレート)、金属膜(第2の測定プレート)、ま
たはクラッド層(第3の測定プレート)を備え平滑な側
面を有する複数の凹部を上面に備え、上方から入射する
光ビームを前記界面(側面)に向けて反射するか、また
は下方から入射して前記界面(側面)で反射した光ビー
ムを上方に向けて反射する反射面を凹部毎に下面に備え
たものとしてもよい。なお、この反射面は、上記と同様
に反射光学系の反射面を構成するものである。
明樹脂からなることが好ましく、さらに、金型による射
出一体成形により形成されたものとしてもよい。
て、凹部は、凹部の底部から上方に向かって拡大するテ
ーパ状に形成されていることが好ましい。
膜、またはクラッド層を備える凹部毎に、入射光学系か
ら入射される光ビームを誘電体ブロックと上記いずれか
の層との界面に入射させ、この界面で反射した光ビーム
を所定位置へ出射させる反射光学系を備えたものとし、
誘電体ブロック内において各凹部を測定するための光ビ
ームの光路の幅を略等間隔で設けられる複数の凹部の間
隔以下に収まるようにしたため、隣接する凹部の底部等
によるケラレの影響を受けることなく、正確に測定を行
うことが可能である。
施の形態を詳細に説明する。本発明の第1の実施の形態
の測定プレートは、表面プラズモン共鳴を利用した表面
プラズモンセンサーに用いられるものであり、図1は測
定プレート10aの斜視図を示すものである。
どの誘電体からなる誘電体プレート1の上面に、それぞ
れ金属膜を備えた複数の凹部2aが設けられたものであ
る。この凹部2aは、液体試料6を貯える試料保持機構
として機能する。この凹部2aは、底部から上方に向か
って拡大するテーパ状に形成してもよい。なお、誘電体
プレート1aのサイズ、および誘電体プレート1aの上
面に設けられる凹部2aの個数および配列についてはど
のような態様でもよく、例えば96穴、384穴または
1536穴のタイタープレートとなるように形成しても
よい。
り形成することにより、容易に製作することができる。
また、この誘電体プレート1aの材料としては、ガラス
または透明樹脂を用いる。上記透明樹脂の好ましいもの
としては、PMMA、ポリカーボネート、非晶性ポリオ
レフィン、シクロオレフィン等を挙げることができる。
また誘電体プレート1aを形成する材料として一般に
は、屈折率が1.45〜2.5程度の範囲内にあるもの
を用いるのが望ましい。その理由は、この屈折率範囲で
実用的なSPR共鳴角が得られるからである。
A線断面図を示す。誘電体プレート1aの上面に設けら
れる各凹部2aの平滑な底面には例えば金、銀、銅、ア
ルミニウム等からなる金属膜3aが設けられている。ま
た、誘電体プレート1aの下面には、各凹部毎に下面か
ら入射した光ビームを金属膜3aと誘電体プレート1a
との界面5aに反射させるミラー4aと、前記界面5a
で反射した光ビームを下面に反射させるミラー4bとか
らなる反射光学系4が設けられている。この金属膜3a
と、ミラー4aおよび4bとは、上記金属を誘電体プレ
ート1aの所定部位に蒸着することにより形成すること
ができる。
膜3aを、クラッド層および光導波層に代えることによ
り漏洩モードセンサーで用いる測定プレートとすること
ができる。
レートを用いた全反射減衰を利用したセンサーの一例に
ついて説明する。
面プラズモン共鳴を利用した表面プラズモンセンサーで
あり、図3はその表面プラズモン検出部の側面形状を示
すものである。
サーは、上記測定プレート10aと、表面プラズモン検出
部とからなり、表面プラズモン検出部は、1本の光ビー
ム13を発生させる半導体レーザ等からなる光源14(以
下、レーザ光源14という)と、上記光ビーム13を金属膜
3aに対して、反射光学系4を介して種々の入射角が得
られるように入射させる入射光学系15と、誘電体プレー
ト1aと金属膜3aとの界面5aで全反射した光ビーム
13の光量を検出する第1の光検出手段16および第2の光
検出手段17と、これらの光検出手段16、17に接続された
比較器18とを備えている。
は、上記のレーザ光源14、入射光学系15および光検出手
段16、17が測定プレート10aの下面に配置され、レーザ
光源14から光ビーム13をミラー4aに入射し、ミラー4
a、前記界面5aおよびミラー4bで反射した光ビーム
13を光検出手段16、17で検出するものである。
状態で出射した光ビーム13を平行光化するコリメーター
レンズ15aと、該平行光化された光ビーム13を反射光学
系4を介して上記界面5a上で収束させる集光レンズ15
bとから構成されている。
のように集光されるので、界面5aに対して種々の入射
角θで入射する成分を含むことになる。なおこの入射角
θは、全反射角以上の角度とされる。そこで、光ビーム
13は界面5aで全反射し、この反射した光ビーム13に
は、種々の反射角で反射する成分が含まれることにな
る。なお、上記光学系15は、光ビーム13を界面5aにデ
フォーカス状態で入射させるように構成されてもよい。
そのようにすれば、表面プラズモン共鳴の状態検出(例
えば前記暗線の位置測定)の誤差が平均化されて、測定
精度が高められる。
光で入射させる。そのようにするためには、予めレーザ
光源14をその偏光方向が所定方向となるように配設すれ
ばよい。その他、波長板で光ビーム13の偏光の向きを制
御してもよい。
検出手段17は、一例として2分割フォトダイオードから
なる。第1の光検出手段16は上記界面5aで全反射した
光ビーム13のうち、第1の反射角範囲(比較的低角度の
範囲)にある成分の光量を検出するように配され、第2
の光検出手段17は上記界面5aで全反射した光ビーム13
のうち、第2の反射角範囲(比較的高角度の範囲)にあ
る成分の光量を検出するように配されている。
による試料分析について説明する。分析対象の試料6は
金属膜3aに接触する状態に保持される。そして上述の
ように集光された光ビーム13が、金属膜3aに向けて照
射される。この金属膜3aと誘電体プレート1aとの界
面5aで全反射した光ビーム13は、第1の光検出手段16
および第2の光検出手段17によって検出される。
量検出信号S1と、第2の光検出手段17が出力する光量
検出信号S2は比較器18に入力され、比較器18はそれら
両信号S1、S2の差分を示す差分信号Sを出力する。
SPで入射した光は、金属膜3aと試料6との界面に表
面プラズモンを励起させるので、この光については反射
光強度Iが鋭く低下する。つまり、全反射した光ビーム
13の強度Iと入射角θとの関係は概ね図4の(A)、
(B)にそれぞれ曲線a、bで示すようなものとなる。
この全反射減衰(ATR)入射角θSPや、反射光強度
Iと入射角θとの関係曲線が分かれば、試料2中の特定
物質を定量分析することができる。以下、その理由を詳
しく説明する。
とが例えば連続していて、それら両範囲の境界の反射角
がθM であるとすると、入射角θM よりも入射角が
小さい範囲、大きい範囲の光が各々光検出手段16、17に
より検出される。
範囲の光が第1の光検出手段16によって検出され、θ
M よりも入射角が大きい範囲の光ビームが第2の光検
出手段17によって検出されるものとすると、第1の光検
出手段16は図4の(A)、(B)でそれぞれ斜線を付し
た範囲の光を検出することになり、その検出光量は
(A)の場合よりも(B)の場合の方が大きくなる。反
対に、第2の光検出手段17による検出光量は(A)の場
合よりも(B)の場合の方が小さくなる。このように、
第1の光検出手段16の検出光量と第2の光検出手段17の
検出光量は、入射角θと反射光強度Iとの関係に応じた
特有の差異を生じることになる。
量線等を参照すれば、第1の光検出手段16が出力する光
量検出信号S1と、第2の光検出手段17が出力する光量
検出信号S2との差を示す比較器18の出力、すなわち差
分信号Sに基づいて、分析試料6に関する全反射減衰
(ATR)入射角θSPや、入射角θと反射光強度Iと
の関係曲線を推定可能となり、該試料6中の物質を定量
分析できるようになる。
射角範囲とが連続している場合について説明したが、そ
れら両範囲が連続していない場合でも、第1の光検出手
段16の検出光量と第2の光検出手段17の検出光量は、入
射角θと反射光強度Iとの関係に応じた特有の差異を生
じるから、同様にして試料6中の物質を定量分析するこ
とができる。
測定プレート10aの各凹部2aと対応させて1次元また
は2次元的に配置することにより、複数の凹部の測定を
同時に行うことが可能である。このような場合であって
も、各凹部2aを測定するための光ビーム13の光路が、
各凹部の間隔以下に収まるようにしたため、隣接する凹
部の底部等によるケラレの影響を受けることなく、正確
に測定を行うことが可能である。
の形態について説明する。なおこの図5において、図1
および図2中の要素と同等の要素には同番号を付してあ
り、それらについての説明は特に必要の無い限り省略す
る。
電体プレート1bの上面に複数の凹部2aが設けられ、
各凹部2aの平滑な底面には例えば金、銀、銅、アルミ
ニウム等からなる金属膜3aが設けられている。また、
誘電体プレート1bの下面には、各凹部毎に上面から入
射した光ビーム13を金属膜3aと誘電体プレート1bと
の界面5aに反射させるミラー4cと、前記界面5aで
反射した光ビーム13を上面に反射させるミラー4dとか
らなる反射光学系4が設けられている。
を、全反射減衰を利用したセンサーに用いる場合には、
測定プレート10bの上面にレーザ光源14、入射光学系15
および光検出手段16、17を配置して表面プラズモン検出
部を構成し、レーザ光源14から光ビーム13をミラー4c
に入射し、ミラー4c、前記界面5aおよびミラー4d
で反射した光ビーム13を光検出手段16、17で検出するも
のとすればよい。
も、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができ
る。
の形態について説明する。なおこの図6において、図1
および図2中の要素と同等の要素には同番号を付してあ
り、それらについての説明は特に必要の無い限り省略す
る。
電体プレート1cの上面に複数の凹部2aが設けられ、
各凹部2aの平滑な底面には例えば金、銀、銅、アルミ
ニウム等からなる金属膜3aが設けられている。また、
誘電体プレート1cの下面には、各凹部毎に下面から入
射した光ビーム13を金属膜3aと誘電体プレート1cと
の界面5aに反射させるミラー4aと、前記界面5aで
反射した光ビーム13を上面に反射させるミラー4dとか
らなる反射光学系4が設けられている。
を、全反射減衰を利用したセンサーに用いる場合には、
測定プレート10cの下面にレーザ光源14および入射光学
系15を配置し、測定プレート10cの上面に光検出手段1
6、17を配置して表面プラズモン検出部を構成し、レー
ザ光源14から光ビーム13をミラー4aに入射し、ミラー
4a、前記界面5aおよびミラー4dで反射した光ビー
ム13を光検出手段16、17で検出するものとすればよい。
射方向を逆にしてもよい。その場合は、測定プレート10
cの上面にレーザ光源14および入射光学系15を配置し、
測定プレート10cの下面に光検出手段16、17を配置して
表面プラズモン検出部を構成し、レーザ光源14から光ビ
ーム13をミラー4cに入射し、ミラー4c、前記界面5
aおよびミラー4bで反射した光ビーム13を光検出手段
16、17で検出するようにすればよい。
も、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができ
る。
の形態について説明する。なおこの図8において、図1
および図2中の要素と同等の要素には同番号を付してあ
り、それらについての説明は特に必要の無い限り省略す
る。
電体プレート1dの上面に複数の凹部2bが設けられ、
各凹部2bの平滑な側面には例えば金、銀、銅、アルミ
ニウム等からなる金属膜3bが設けられている。また、
誘電体プレート1dの上面には、各凹部毎に下面から入
射し、金属膜3bと誘電体プレート1dとの界面5bで
反射した光ビーム13を下面に反射させるミラー4e(反
射光学系4)が設けられている。本実施の形態におい
て、凹部2bは、底部を有していても、有していなくて
もよい。
を、全反射減衰を利用したセンサーに用いる場合には、
測定プレート10dの下面にレーザ光源14、入射光学系15
および光検出手段16、17を配置して表面プラズモン検出
部を構成し、レーザ光源14から光ビーム13を前記界面5
bに入射し、前記界面5bおよびミラー4eで反射した
光ビーム13を光検出手段16、17で検出するものとすれば
よい。
射方向を逆にしてもよい。その場合は、レーザ光源14か
ら光ビーム13をミラー4eに入射し、ミラー4eおよび
前記界面5bで反射した光ビーム13を光検出手段16、17
で検出するようにすればよい。
も、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができ
る。
施の形態について説明する。なおこの図10において、
図1および図2中の要素と同等の要素には同番号を付し
てあり、それらについての説明は特に必要の無い限り省
略する。
電体プレート1eの上面に複数の凹部2cが設けられ、
各凹部2cの平滑な側面には例えば金、銀、銅、アルミ
ニウム等からなる金属膜3cが設けられている。また、
誘電体プレート1eの下面には、各凹部毎に下面から入
射し、金属膜3cと誘電体プレート1eとの界面5cで
反射した光ビーム13を上面に反射させるミラー4f(反
射光学系4)が設けられている。本実施の形態におい
て、凹部2cは、底部を有していても、有していなくて
もよい。
を、全反射減衰を利用したセンサーに用いる場合には、
測定プレート10eの下面にレーザ光源14および入射光学
系15を配置し、測定プレート10eの上面に光検出手段1
6、17を配置して表面プラズモン検出部を構成し、レー
ザ光源14から光ビーム13を前記界面5cに入射し、前記
界面5cおよびミラー4fで反射した光ビーム13を光検
出手段16、17で検出するものとすればよい。
入射方向を逆にしてもよい。その場合は、測定プレート
10eの上面にレーザ光源14および入射光学系15を配置
し、測定プレート10eの下面に光検出手段16、17を配置
して表面プラズモン検出部を構成し、レーザ光源14から
光ビーム13をミラー4fに入射し、ミラー4f、および
前記界面5cで反射した光ビーム13を光検出手段16、17
で検出するようにすればよい。
も、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができ
る。
ンセンサーの側面図
面図
を用いた表面プラズモンセンサーの一部を示す側面図
角と、光検出手段による検出光強度との概略関係を示す
グラフ
面図
面図
面図
面図
面図
断面図
断面図
Claims (22)
- 【請求項1】 試料に接触させられる薄膜層を有する誘
電体プレートと、 光ビームを発生させる光源と、 前記光ビームを前記誘電体プレートに対して、該誘電体
プレートと前記薄膜層との界面で全反射条件が得られる
ように種々の角度で入射させる入射光学系と、 前記界面で全反射した光ビームの強度を測定して、全反
射減衰の状態を検知する光検出手段とを備えてなる全反
射減衰を利用したセンサーに用いられる前記誘電体プレ
ートからなる測定プレートであって、 前記誘電体プレートが、前記薄膜層上に供給される試料
を保持する試料保持機構として機能する複数の凹部を備
え、 各該凹部が、前記薄膜層を備え、 前記誘電体プレートが、前記複数の凹部毎に、前記入射
光学系から入射される光ビームを前記界面に入射させ、
前記界面で反射した光ビームを所定位置へ出射させる反
射光学系を備え、 該反射光学系が、少なくとも一部に前記ブロックに一体
的に形成された反射面を有することを特徴とする測定プ
レート。 - 【請求項2】 前記誘電体プレートが、前記薄膜層を備
えた平滑な底面を有する前記複数の凹部を上面に備え、
下面に下方から入射する前記光ビームを前記界面に向け
て反射する反射面を前記凹部毎に備え、該反射面が前記
反射光学系の反射面を構成することを特徴とする請求項
1記載の測定プレート。 - 【請求項3】 前記誘電体プレートが、前記薄膜層を備
えた平滑な底面を有する前記複数の凹部を上面に備え、
下面に前記界面で反射した前記光ビームを下方に向けて
反射する反射面を前記凹部毎に備え、該反射面が前記反
射光学系の反射面を構成することを特徴とする請求項1
または2記載の測定プレート。 - 【請求項4】 前記誘電体プレートが、前記薄膜層を備
えた平滑な底面を有する前記複数の凹部を上面に備え、
下面に上方から入射する前記光ビームを前記界面に向け
て反射する反射面を前記凹部毎に備え、該反射面が前記
反射光学系の反射面を構成することを特徴とする請求項
1または3記載の測定プレート。 - 【請求項5】 前記誘電体プレートが、前記薄膜層を備
えた平滑な底面を有する前記複数の凹部を上面に備え、
下面に前記界面で反射した前記光ビームを上方に向けて
反射する反射面を前記凹部毎に備え、該反射面が前記反
射光学系の反射面を構成することを特徴とする請求項
1、2および4のいずれか1項記載の測定プレート。 - 【請求項6】 前記誘電体プレートが、前記薄膜層を備
えた平滑な側面を有する前記複数の凹部を上面に備え、
下方から入射する前記光ビームを前記界面に向けて反射
するか、または下方から入射して前記界面で反射した前
記光ビームを下方に向けて反射する反射面を前記凹部毎
に上面に備え、該反射面が前記反射光学系の反射面を構
成することを特徴とする請求項1記載の測定プレート。 - 【請求項7】 前記誘電体プレートが、前記薄膜層を備
えた平滑な側面を有する前記複数の凹部を上面に備え、
上方から入射する前記光ビームを前記界面に向けて反射
するか、または下方から入射して前記界面で反射した前
記光ビームを上方に向けて反射する反射面を前記凹部毎
に下面に備え、該反射面が前記反射光学系の反射面を構
成することを特徴とする請求項1記載の測定プレート。 - 【請求項8】 試料に接触させられる金属膜を有する誘
電体プレートと、 光ビームを発生させる光源と、 前記光ビームを前記誘電体プレートに対して、該誘電体
プレートと前記金属膜との界面で全反射条件が得られる
ように種々の角度で入射させる入射光学系と、 前記界面で全反射した光ビームの強度を測定して、表面
プラズモン共鳴に伴う全反射減衰の状態を検知する光検
出手段とを備えてなる全反射減衰を利用したセンサーに
用いられる前記誘電体プレートからなる測定プレートで
あって、 前記誘電体プレートが、前記薄膜層上に供給される試料
を保持する試料保持機構として機能する複数の凹部を備
え、 各該凹部が、前記金属膜を備え、 前記誘電体プレートが、前記複数の凹部毎に、前記入射
光学系から入射される光ビームを前記界面に入射させ、
前記界面で反射した光ビームを所定位置へ出射させる反
射光学系を備え、 該反射光学系が、少なくとも一部に前記ブロックに一体
的に形成された反射面を有することを特徴とする測定プ
レート。 - 【請求項9】 前記誘電体プレートが、前記金属膜を備
えた平滑な底面を有する前記複数の凹部を上面に備え、
下面に下方から入射する前記光ビームを前記界面に向け
て反射する反射面を前記凹部毎に備え、該反射面が前記
反射光学系の反射面を構成することを特徴とする請求項
8記載の測定プレート。 - 【請求項10】 前記誘電体プレートが、前記金属膜を
備えた平滑な底面を有する前記複数の凹部を上面に備
え、下面に前記界面で反射した前記光ビームを下方に向
けて反射する反射面を前記凹部毎に備え、該反射面が前
記反射光学系の反射面を構成することを特徴とする請求
項8または9記載の測定プレート。 - 【請求項11】 前記誘電体プレートが、前記金属膜を
備えた平滑な底面を有する前記複数の凹部を上面に備
え、下面に上方から入射する前記光ビームを前記界面に
向けて反射する反射面を前記凹部毎に備え、該反射面が
前記反射光学系の反射面を構成することを特徴とする請
求項8または10記載の測定プレート。 - 【請求項12】 前記誘電体プレートが、前記金属膜を
備えた平滑な底面を有する前記複数の凹部を上面に備
え、下面に前記界面で反射した前記光ビームを上方に向
けて反射する反射面を前記凹部毎に備え、該反射面が前
記反射光学系の反射面を構成することを特徴とする請求
項8、9および11のいずれか1項記載の測定プレー
ト。 - 【請求項13】 前記誘電体プレートが、前記金属膜を
備えた平滑な側面を有する前記複数の凹部を上面に備
え、下方から入射する前記光ビームを前記界面に向けて
反射するか、または下方から入射して前記界面で反射し
た前記光ビームを下方に向けて反射する反射面を前記凹
部毎に上面に備え、該反射面が前記反射光学系の反射面
を構成することを特徴とする請求項8記載の測定プレー
ト。 - 【請求項14】 前記誘電体プレートが、前記金属膜を
備えた平滑な側面を有する前記複数の凹部を上面に備
え、上方から入射する前記光ビームを前記界面に向けて
反射するか、または下方から入射して前記界面で反射し
た前記光ビームを上方に向けて反射する反射面を前記凹
部毎に下面に備え、該反射面が前記反射光学系の反射面
を構成することを特徴とする請求項8記載の測定プレー
ト。 - 【請求項15】 クラッド層および該クラッド層上に形
成されて、試料に接触させられる光導波層を有する誘電
体プレートと、 光ビームを発生させる光源と、 前記光ビームを前記誘電体プレートに対して、該誘電体
プレートと前記クラッド層との界面で全反射条件が得ら
れるように種々の角度で入射させる入射光学系と、 前記界面で全反射した光ビームの強度を測定して、前記
光導波層での導波モードの励起に伴う全反射減衰の状態
を検知する光検出手段とを備えてなる全反射減衰を利用
したセンサーに用いられる誘電体プレートからなる測定
プレートであって、 前記誘電体プレートが、前記薄膜層上に供給される試料
を保持する試料保持機構として機能する複数の凹部を備
え、 各該凹部が、前記クラッド層を備え、 前記誘電体プレートが、前記複数の凹部毎に、前記入射
光学系から入射される光ビームを前記界面に入射させ、
前記界面で反射した光ビームを所定位置へ出射させる反
射光学系を備え、 該反射光学系が、少なくとも一部に前記ブロックに一体
的に形成された反射面を有することを特徴とする測定プ
レート。 - 【請求項16】 前記誘電体プレートが、前記クラッド
層を備えた平滑な底面を有する前記複数の凹部を上面に
備え、下面に下方から入射する前記光ビームを前記界面
に向けて反射する反射面を前記凹部毎に備え、該反射面
が前記反射光学系の反射面を構成することを特徴とする
請求項15記載の測定プレート。 - 【請求項17】 前記誘電体プレートが、前記クラッド
層を備えた平滑な底面を有する前記複数の凹部を上面に
備え、下面に前記界面で反射した前記光ビームを下方に
向けて反射する反射面を前記凹部毎に備え、該反射面が
前記反射光学系の反射面を構成することを特徴とする請
求項15または16記載の測定プレート。 - 【請求項18】 前記誘電体プレートが、前記クラッド
層を備えた平滑な底面を有する前記複数の凹部を上面に
備え、下面に上方から入射する前記光ビームを前記界面
に向けて反射する反射面を前記凹部毎に備え、該反射面
が前記反射光学系の反射面を構成することを特徴とする
請求項15または17記載の測定プレート。 - 【請求項19】 前記誘電体プレートが、前記クラッド
層を備えた平滑な底面を有する前記複数の凹部を上面に
備え、下面に前記界面で反射した前記光ビームを上方に
向けて反射する反射面を前記凹部毎に備え、該反射面が
前記反射光学系の反射面を構成することを特徴とする請
求項15、16および18のいずれか1項記載の測定プ
レート。 - 【請求項20】 前記誘電体プレートが、前記クラッド
層を備えた平滑な側面を有する前記複数の凹部を上面に
備え、下方から入射する前記光ビームを前記界面に向け
て反射するか、または下方から入射して前記界面で反射
した前記光ビームを下方に向けて反射する反射面を前記
凹部毎に上面に備え、該反射面が前記反射光学系の反射
面を構成することを特徴とする請求項15記載の測定プ
レート。 - 【請求項21】 前記誘電体プレートが、前記クラッド
層を備えた平滑な側面を有する前記複数の凹部を上面に
備え、上方から入射する前記光ビームを前記界面に向け
て反射するか、または下方から入射して前記界面で反射
した前記光ビームを上方に向けて反射する反射面を前記
凹部毎に下面に備え、該反射面が前記反射光学系の反射
面を構成することを特徴とする請求項15記載の測定プ
レート。 - 【請求項22】 前記誘電体プレートが、ガラスまたは
透明樹脂からなることを特徴とする請求項1から21の
いずれか1項記載の測定プレート。
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