JPH09318551A - 円筒内面撮影装置 - Google Patents

円筒内面撮影装置

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JPH09318551A
JPH09318551A JP15751696A JP15751696A JPH09318551A JP H09318551 A JPH09318551 A JP H09318551A JP 15751696 A JP15751696 A JP 15751696A JP 15751696 A JP15751696 A JP 15751696A JP H09318551 A JPH09318551 A JP H09318551A
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photographing
light
illumination
camera
illumination light
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JP15751696A
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Takahiro Fukui
貴弘 福井
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Toyota Motor Corp
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Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 撮影部分を均一に照明することができない。
照明装置を複数にすると装置が大型化してしまう。 【解決手段】 照明手段を設けた撮影カメラ1を有し、
この撮影カメラ1を撮影対象の円筒内に挿入し、円筒内
面の撮影部分を照明手段にて照明しながら撮影する。照
明手段は、光源装置13と、光源装置13の照明光を複
数の分割照明光に分割する照明光スプリッタと、複数の
分割照明光を撮影方向に対して対称に所定の照射角をな
す照射方向からそれぞれ前記撮影部分に導く導光装置と
を含む。光源装置は光ファイバ15および集光用レンズ
19を有し、照明光スプリッタは照明光分割プリズム2
3からなり、導光装置は一対のミラー25からなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は円筒内面撮影装置、
特に照明手段を設けた撮影カメラを有し、この撮影カメ
ラを撮影対象の円筒内に挿入し、円筒内面の撮影部分を
照明手段にて照明しながら撮影する円筒内面撮影装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、円筒内面を撮影するために、以下
に説明するような円筒内面撮影装置が用いられている。
この撮影装置は、例えば、撮影画像を基に円筒内面の表
面性状の計測を行うために用いられ、また計測結果を用
いた円筒内面の検査に利用されている。以下では、円筒
内面撮影装置をエンジン用シリンダブロックのシリンダ
ボア内面の撮影に用いる場合を例にとって説明する。
【0003】図5は、従来の円筒内面撮影装置の構成を
示す斜視図である。同図は、円筒内に挿入される撮影カ
メラ51部分のみを模式的に示している。この撮影カメ
ラ51は、下記のようにカメラケース53の内部にCC
Dカメラ55とこのCCDカメラ55の撮影部分を照明
する照明手段を備えた構成となっている。
【0004】図5において、カメラケース53は円筒形
状であり、外周面の一部に撮影用の撮影窓53aが設け
られていて、撮影窓53aにはガラス等の透明な板状部
材がはめこまれている。カメラケース53の内部にはC
CD(電荷結合素子)カメラ55が固定されており、C
CDカメラ55の撮影軸は鉛直方向に向けて設定されて
いる。撮影用プリズム57は、撮影軸上でCCDカメラ
55に近接した位置に固定されており、撮影窓53aの
外側からの光(図中矢印e)をCCDカメラ55に導い
ている。
【0005】さらに、カメラケース53内には、撮影窓
53aに対して撮影用プリズム57の背面側に光源59
が固定されており、光源59からの照明光(図中矢印
f)の光軸上にはミラー61が固定されている。そして
撮影窓53aと撮影用プリズム57の間にはハーフミラ
ー63が固定されており、このハーフミラー63は、ミ
ラー61が反射した照明光をさらに反射して撮影窓53
aに導くとともに、撮影窓53aからの光を透過させて
いる。以上により本従来例の円筒内面撮影装置の撮影カ
メラ51が構成されている。
【0006】撮影時、上記撮影カメラ51を撮影対象の
円筒内に挿入し、撮影窓53aが撮影部分と対向するよ
うに撮影カメラ51を位置させる。そして、光源59か
らの照明光fをミラー61およびハーフミラー63にて
反射させて撮影部分に導くことにより、撮影部分を照明
する。照明された撮影部分を、ハーフミラー63および
撮影用プリズム57を介して、CCDカメラ55により
撮影する。撮影画像を基にシリンダボア内面の表面性状
の計測などが行われる。以上において、光源59からの
照明光にて撮影部分を照明することにより明るい撮影画
像を得ることができる。図5に示したような照明方式
は、一般に落射方式と呼ばれ広範囲に用いられている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の撮影装置に対
し、撮影画像を基にした計測の精度向上が求められてお
り、また、円筒内面を拡大撮影してより精密な計測を行
うことが求められている。さらに、拡大撮影した画像に
画像処理を施して精密な計測を自動的に行い、計測の精
度向上と効率化を図ることが求められている。このよう
な用途として、例えば画像処理によりシリンダボア内面
の黒鉛脱落痕を検出して発生状態を計測することが挙げ
られる。黒鉛脱落痕とは、鋳鉄製のシリンダボアの加工
時に直径100μm程度の黒鉛塊が脱落して生じるシリ
ンダボア表面の孔である。
【0008】上記のような要求に応えるためには、撮影
部分を十分な光量にて均一に照明しながら撮影すること
が必要である。しかし、従来の照明装置を適用した撮影
装置では、以下に説明する如く、このような要求に対応
することが困難である。
【0009】従来の落射方式の照明によれば、撮影部分
の中央付近では円筒面が撮影方向に対してほぼ垂直であ
るので照明光が正反射するのに対し、撮影部分の両端付
近では円筒面が撮影方向に対して斜めになっているので
照明光が撮影方向に反射しない。その結果、両端付近の
照明が中央付近と比べて暗くなる。従って、照明光の光
量を画像中央付近に適当な設定とすると画像両端付近が
暗くなり、また画像両端付近に適当な設定とすると画像
中央付近が明るくなりすぎる。このような照明の不均一
は、撮影画像を基にした画像処理の能力向上の制約とな
っている。
【0010】ここで、円筒内面を拡大撮影するために
は、照明光の光量を増加させる必要がある。また奥行き
のある円筒面を撮影して細密な画像を得るためにカメラ
の絞りを絞って被写界深度を深くすることが求められ、
この点でも光量の増加が必要である。そしてこのような
要求に応じて光量を増加させると、画像中央付近と両端
付近の明るさの格差がさらに大きくなってしまう。
【0011】図6は、従来装置にて、直径74mmのシ
リンダボアの内面を撮影した撮影画像を示しており、撮
影視野は11mm×8mmに設定されている。拡大撮影
を行うために照明光の光量を増加させ、かつ画像中央付
近に合わせて照明光の光量を設定した結果、画像両端付
近が暗くなりすぎて、画像全域の表面性状計測が不可能
となっている。
【0012】また、従来技術により照明光の光量を増加
させる場合、撮影部分全体に効率よく均一に光量を増加
させることが困難であるという問題がある。例えば、実
開平6−37709号公報に記載される如くレーザーを
用いて光量を増加させることが考えられるが、出力管理
や光量の制御が困難である。また光源を白熱球とするこ
とが考えられるが、この場合は照度むらが生じる。さら
にまた光源を複数とすることも考えられるが、装置が大
型化して撮影可能な円筒直径が制約され、また光源間の
光量のばらつきも問題となる。
【0013】本発明は上記の課題を解決するためになさ
れたものである。本発明の目的は、円筒面の撮影部分を
均一に照明しながら撮影可能であり小型な円筒内面撮影
装置を提供することにある。また照明光の光量を効率よ
く、そしてムラなく容易に増加させることができる撮影
装置を提供する。
【0014】本発明は、このような装置を提供すること
により、円筒内面を拡大撮影して細密な撮影画像を得る
ことを容易とし、撮影画像を用いて画像処理を行い表面
性状の精密な計測を行うのに適した撮影装置を提供する
ものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、照明手段を設
けた撮影カメラを有し、この撮影カメラを撮影対象の円
筒内に挿入し、該円筒内面の撮影部分を前記照明手段に
て照明しながら撮影する円筒内面撮影装置において、前
記照明手段は、光源装置と、前記光源装置の照明光を複
数の分割照明光に分割する照明光スプリッタと、前記複
数の分割照明光を撮影方向に対して対称に所定の照射角
をなす照射方向からそれぞれ前記撮影部分に導く導光装
置と、を含み、前記複数の分割照明光にて前記撮影部分
をほぼ均一に照明する。
【0016】ここで「照明手段を備えた撮影カメラ」と
は、撮像手段(例えば固体撮像装置や撮像管)とともに
照明手段が設けられた撮像カメラである。
【0017】また「対称」とは、撮影部分の中心を通る
直線に対して線対称な場合と、撮影部分の中心点に対し
て点対称な場合を含む。上記構成によれば、光源装置か
らの照明光は照明光スプリッタにて分割されて複数の分
割照明光となり、この複数の分割照明光が導光装置によ
り円筒内面の撮影部分へ導かれる。この際、分割照明光
は、撮影方向に対して対称に所定の照射角をなす照射方
向からそれぞれ撮影部分に導かれるので、撮影部分がほ
ぼ均一に照明される。
【0018】また本発明の一態様では、前記光源装置
は、光源からの光を導く光ファイバ、および該光ファイ
バの先端部分に設けられ該光ファイバに導かれた光を所
定範囲に集光するようにして前記照明光として出射する
集光レンズを有し、前記照明光スプリッタは、入射され
た前記照明光を2分割して前記分割照明光として出射す
るように設けられた照明光分割プリズムを有し、前記導
光装置は、前記分割照明光をそれぞれ反射して前記撮影
部分に導く一対の導光ミラーを有する。
【0019】上記構成によれば、光ファイバに導かれた
光を集光レンズにて集光しているので、照明光の光量を
効率よく増加させることができる。また、照明光スプリ
ッタとして照明光分割プリズムを設け、導光装置として
導光ミラーを設けることにより、簡単かつ小型な構成と
なっている。
【0020】さらにまた本発明の一態様では、前記計測
対象の円筒の中心軸周りに前記撮影カメラを駆動する周
方向駆動装置と、該中心軸方向に前記撮影カメラを駆動
する軸方向駆動装置とを備える。この構成により、円筒
内の任意の位置を撮影することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の円筒
内面撮影装置について、図面を参照し説明する。
【0022】図1は、本実施形態の撮影装置のうちで、
円筒内に挿入する撮影カメラ1の構成を示す斜視図であ
る。撮影カメラ1は、前述の従来装置と同様に、撮影窓
3aを設けた円筒形状のカメラケース3に、CCDカメ
ラ5とこのCCDカメラ5の撮影部分を照明するための
照明手段を備えた構成となっている。なお、図1にはカ
メラケース3の内部の構成のみが示されている。
【0023】同図において、CCDカメラ5は、撮影軸
が鉛直方向となるようにカメラケース3に固定されてお
り、拡大撮影のための接写リング7および撮像用レンズ
9が取り付けられている。CCDカメラ5の撮影軸上に
は、撮像用レンズ9に近接して撮影窓3aと同じ高さ位
置に撮影用プリズム11が固定されており、従来装置と
同様に撮影窓3aの外側からの光(図中矢印a)をCC
Dカメラ5に導いている。ここで、撮影用プリズム11
に代えて反射ミラーを設けてもよい。
【0024】なお、本装置は直径74mmのシリンダボ
アを有するエンジン用シリンダブロックを撮影対象と
し、撮影視野は11mm×8mmに設定されている。そ
こで、カメラケース3の外径は、シリンダボア内径より
も十分小さく設定され、撮影窓3aは上記撮影視野より
も十分に大きく設定されている。また、撮影用プリズム
11の断面形状は、上記撮影視野に対応して、斜辺が約
15mmの直角三角形に設定されている。
【0025】次に、本発明の特徴的な構成であり、撮影
カメラ1に設けられた照明手段について説明する。撮影
窓3aに対して撮影用プリズム11の背面側であって、
撮影窓3aの高さより少し高い位置に、光源装置13が
設けられている。この光源装置13としては、約100
本の光ファイバ15が円筒部材17により直径約5mm
に束ねられ、この光ファイバ15の先端に集光レンズ1
9が取り付けられている。そして、カメラケース3の外
部に設けられた図示しない光源からの光が光ファイバに
て導かれ、集光レンズ19にて一定の範囲に集光するよ
うにして、照明光bとして鉛直下方に出射されている。
【0026】光源装置13の下方であって撮影窓3aと
同じ高さの位置に、円形のミラー21が傾斜して固定さ
れている。そしてミラー21と撮影用プリズム11の間
に照明光スプリッタとして照明光分割プリズム23が固
定され、また、撮影用プリズム11の両側に円形のミラ
ー25が対称の位置に固定されている。照明光分割プリ
ズム23およびミラー25も、撮影窓3aと同じ高さに
配置されている。
【0027】図2は、撮影カメラ1を撮影対象のシリン
ダに挿入した状態であり、撮影窓3aの高さで切断して
上方から見た断面図である。同図には、ミラー21、照
明光分割プリズム23およびミラー25の詳細な配置が
示されるとともに、照明光bの光路が示されている。な
お、同図においてカメラケース3は省略されている。図
2に示すように、撮影窓3a、撮影用プリズム11、照
明光分割プリズム23およびミラー21は、カメラケー
ス3の中心を通る直線m上に一直線に配置されている。
この直線mは撮影方向(すなわち、撮影カメラ1が撮影
窓3aを通して撮影部分を撮影する方向)と一致してい
る。
【0028】図2に示すように、ミラー21は、照明光
bを水平方向であって、直線mの方向へ反射するように
設定されている。照明光分割プリズム23は、断面形状
が2等辺三角形の三角柱形状であり、直線mに対して対
称に配置されている。すなわち、等しい長さの2辺が直
線mと同一角度をなし、同2辺間の頂点が直線m上にあ
り、同2辺と長さの異なる残りの一辺が直線mと垂直と
なるように配置されている。このように配置したことに
より、照明光分割プリズム23は、入射された照明光b
を2分割して分割照明光c、dとし、直線mに対して対
称な方向に出射している。ここで、分割照明光c、dが
撮影用プリズム11に入射することによる光量の損失を
回避するため、分割照明光c、dの出射方向の直線mに
対する角度が十分に大きくなるように、照明光分割プリ
ズム23の形状および位置が設定されている。
【0029】ミラー25は、図示の如く直線mと平行に
配置され、照明光分割プリズム23から出射された分割
照明光c、dをそれぞれを反射して、撮影窓3aを通し
て撮影部分に導くように配置されている。ここで、ミラ
ー25は以下の設定に従って配置されている。すなわ
ち、分割照明光c、dの照射方向が撮影方向に対して対
称であり、かつこの照射方向が撮影方向に対して照射角
αをなす斜め方向となるように設定されている。また、
分割照明光cは図中で撮影部分の上半分を、分割照明光
dは撮影部分の下半分を照明するように設定されてい
る。さらに、ミラー25にて反射した後に分割照明光
c、dが撮影用プリズム11に入射することによる光量
の損失を回避するため、照明角αが十分に大きくなるよ
うに設定されている。そして、ミラー25を含めた照明
手段全体の設定により、照明光が撮影視野(11mm×
8mm)の全範囲に照射され、かつ撮影視野の外側を過
度に照明しないようになっている。
【0030】図3は、上記撮影カメラ1を備えた撮影装
置全体の構成を示している。図示しない基台上にカメラ
台31が載置されており、カメラ台31にはボールねじ
33が回転可能に鉛直方向を向けて取り付けられてい
て、ボールねじ33の上部は、カメラ台31に固定され
た上下駆動用サーボモータ35に取り付けられている。
そして、ボールねじ33のねじ部にはカメラ保持板37
が係合しており、上下駆動用サーボモータ35がボール
ねじ33を回転させるとカメラ保持板37が上下移動す
る。
【0031】カメラ保持板37の下面には、回転駆動用
サーボモータ39が固定されていて、回転駆動用サーボ
モータ39には撮影カメラ1が取り付けられている。撮
影カメラ1は、カメラケース3の中心が回転駆動用サー
ボモータ39の回転中心と一致するように取り付けられ
ている。従って回転駆動用サーボモータ39が回転する
と、撮影カメラ1がカメラケース3の中心軸周りに回転
する。
【0032】基台には、さらに、ボールねじ41が回転
可能に、そして前後方向(図中矢印x方向)に向けて取
り付けられており、ボールねじ41は、基台上に固定さ
れた前後駆動用サーボモータ43に取り付けられてい
る。ボールねじ41はカメラ台31と係合しており、前
後駆動用サーボモータ43がボールねじ41を回転させ
るとカメラ台31が前後方向にスライド駆動される。
【0033】そのほか、図3には示されていないが、本
撮影装置には、撮影対象のシリンダブロックを左右方向
(図中矢印y方向)に駆動するためのボールねじおよび
サーボモータが設けられている。以上の構成により、撮
影カメラ1をシリンダブロックに対して3次元方向の任
意の位置に移動することができ、かつ、撮影カメラ1を
回転させて撮影窓3aを任意の方向に向けることができ
る。
【0034】また、図3に示すように、本実施形態で
は、画像処理装置47がCCDカメラ5に接続されてお
り、撮影画像はCCDカメラ5から画像処理装置47に
取り込まれて保管される。
【0035】以上に、本実施形態の円筒内面撮影装置の
構成を説明した。次に、同装置の動作について説明す
る。
【0036】撮影時、撮影対象のシリンダブロックをセ
ットした後に、前後駆動用サーボモータ43を回転させ
て撮影カメラ1の前後方向の位置を調整し、撮影カメラ
1の中心を撮影対象のシリンダボアの中心軸と一致させ
る。そして、上下駆動用サーボモータ35を回転させる
ことにより撮影カメラ1を降下させてシリンダボアに挿
入するとともに、回転駆動用サーボモータ39を回転さ
せることにより撮影カメラ1の撮影窓3aを撮影部分と
対向させる。この状態で、前述の光源装置13、ミラー
21、照明光分割プリズム23およびミラー25を用い
て、図2に示す如く撮影部分を照明する。そして、照明
された撮影部分を撮像用レンズ9にて拡大しながらCC
Dカメラ5にて撮影して画像処理装置47に取り込む。
【0037】なお、上下駆動用サーボモータ35と回転
駆動用サーボモータ39を制御して撮影カメラ1を回転
させながら上下駆動することにより、シリンダボア内面
の全面を撮影することができる。
【0038】以上に説明した本実施形態の円筒内面撮影
装置の利点について説明する。
【0039】(1)本実施形態では、以下の如く、撮影
部分を均一に照明することができる。図2に示すよう
に、分割照明光c、dが照射角αにて、撮影方向に対し
て斜め方向から照射されている。すなわち本実施形態で
は、撮影部分からの拡散光を撮影している。従って正反
射光がCCDカメラ5に入射した場合に表れる撮影画像
の明暗が解消される。また分割照明光c、dは撮影方向
に対して対称な照射方向から照射されており、かつ、分
割照明光c、dと円筒面の角度が照明範囲全体において
大きく変化しないように照射角αが設定されている。以
上より、本実施形態では撮影部分が均一に照明されてい
る。
【0040】(2)本実施形態では、光ファイバ15に
て導かれた光が集光レンズ19により集光され、照明光
として出射されている。集光の範囲は、撮影視野に対応
した設定となっている。すなわち、照明光が分割された
後、撮影部分に照射された時に、撮影視野の全体を適切
に照明し、かつ撮影視野の外側を過度に照明しないよう
に集光範囲が設定されている。従って、光ファイバ15
にて導かれた光を効率よく撮影部分に導くことができ
る。その結果、光源を複数としたり、レーザーを用いた
りせずとも照明に寄与する光量が増加している。
【0041】(3)本装置の光源装置13は光ファイバ
15を用いた小型の構成であるが、それでも光ファイバ
15を束ねている円筒部材の長さは約50mmである。
従って直径70mm程度の円筒撮影用の装置において、
複数個の光源装置13をカメラケース3に内蔵する構成
とすることは困難である。一方、本実施形態において、
照明光分割プリズム23の大きさは、図2の上下方向に
約20mmである。このように本実施形態では、照明手
段がコンパクトであり、2方向から照明する構成とした
にもかかわらず撮影カメラ1の大型化が回避されてい
る。
【0042】(4)また本実施形態では、光源装置13
が一つであって、この光源装置13から出射された照明
光が分割された後に2方向から照射されている。従っ
て、2方向から照明しているにもかかわらず、両方向か
らの照明光の強さが同一である。このように、本実施形
態では、照明ムラを発生させることなく2方向からの照
明を容易に行うことができる。
【0043】(5)図3に示した各サーボモータを駆動
することにより、撮影カメラ1をシリンダボアに対して
任意の位置に移動させ、撮影カメラ1を360度の任意
方向に向けることができる。従って、前述の如くシリン
ダボア全面の任意の位置を撮影することができる。また
撮影カメラ1と撮影部分の距離を一定に保つことができ
るので鮮明な撮影画像を得ることができる。
【0044】図4(a)は、本撮影装置によるシリンダ
ボア内面の撮影画像を示している。同図に示すように、
本撮影装置では、撮影視野全体が均一に照明されてい
る。この撮影画像を用いて、例えば以下のような画像処
理を行うことができる。同図(b)に示す如く、一般の
ホーニング加工傷の幅は約50μmであり、黒鉛脱落痕
の大きさは約100μmである。従って、撮影画像を基
に画像処理を行って走査線上の凹部を検出した場合に、
凹部の大きさに基づいてホーニング加工傷をノイズとし
て除去し、黒鉛脱落痕のみを抽出することができる。従
って黒鉛脱落痕を検出して発生状況を計測することが容
易に可能である。
【0045】その他、本実施形態の円筒内面撮影装置に
対しては、以下の如く、本発明の範囲内で様々な変形が
可能である。例えば、撮影対象の円筒内面は、エンジン
用シリンダブロックのシリンダボアには限られない。
【0046】また分割照明光が撮影方向に対称であれ
ば、各構成の配置は図1、2に示したものと異なってい
てよい。ここで、対称とは、前述の如く、撮影視野の中
心を通る任意の直線に対して線対称な設定の場合と、撮
影視野の中心点に対して点対称な設定の場合を含む。一
例として、分割照明光の照射方向の設定を、図2のよう
に上方から見た場合には撮影方向と平行とし、かつ、上
方または下方に所定の照射角をなす方向に設定してもよ
い。この場合、一方の分割照明光を上方から、他方の分
割照明光を下方から照明するような設定も、上記線対称
または点対称に該当している。その他、照明光スプリッ
タの変形(例えばプリズムを複数段にする変形)によ
り、照明光の分割数を2以上にしてもよい。
【0047】また、一つの撮影装置で複数種類の直径の
円筒内面を撮影可能な構成とすることもできる。この構
成は、例えば、CCDカメラ1のピント調整により可能
である。また、撮影窓3aと円筒内面の距離を一定に保
った状態で、撮影カメラ1自体を円筒内面に沿った周方
向に移動するような構成としてもよい。
【0048】また、本実施形態では、撮影部分を拡大撮
影するように構成されていたが、もちろん拡大撮影しな
い場合に用いることもできる。また本実施形態では撮影
画像を画像処理するように構成されているが、もちろん
目視計測に用いることもできる。すなわち、本発明は、
正反射光の影響を排除して撮影部分を均一に照明しなが
ら撮影するという要求に応えて広範囲に利用することが
できる。
【0049】
【発明の効果】本発明の円筒内面撮影装置では、分割照
明光が撮影方向に対して対称に所定の照射角をなす方向
から撮影部分に導かれるので、撮影部分をほぼ均一に照
明することができる。そして照明光スプリッタにより照
明光を分割して分割照明光としているので、照明手段が
小型であり照明ムラの発生も回避される。
【0050】また本発明によれば、光源装置において光
ファイバにより導かれた光を集光レンズにて集光するよ
うにして出射しているので、照明光の光量を効率よく増
加させることができる。
【0051】また本発明によれば、撮影カメラを駆動す
る周方向駆動装置と軸方向駆動装置を設けたことによ
り、撮影対象の円筒面の任意の位置を容易に撮影するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態の円筒内面撮影装置の撮
影カメラの構成を示す斜視図である。
【図2】 図1の撮影カメラの断面図である。
【図3】 本発明の実施の形態の円筒内面撮影装置の全
体の構成を示す斜視図である。
【図4】 本発明の実施の形態の円筒内面撮影装置によ
り撮影されたシリンダボア内面の撮影画像を示す中間調
画像の写真である。
【図5】 従来の円筒内面撮影装置の撮影カメラの構成
を示す斜視図である。
【図6】 従来の円筒内面撮影装置により撮影されたシ
リンダボア内面の撮影画像を示す中間調画像の写真であ
る。
【符号の説明】
1 撮影カメラ、3 カメラケース、5 CCDカメ
ラ、9 撮像用レンズ、11 撮影用プリズム、13
光源装置、15 光ファイバ、19 集光レンズ、2
1,25 ミラー、23 照明光分割プリズム。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 照明手段を設けた撮影カメラを有し、こ
    の撮影カメラを撮影対象の円筒内に挿入し、該円筒内面
    の撮影部分を前記照明手段にて照明しながら撮影する円
    筒内面撮影装置において、 前記照明手段は、光源装置と、 前記光源装置の照明光を複数の分割照明光に分割する照
    明光スプリッタと、 前記複数の分割照明光を撮影方向に対して対称に所定の
    照射角をなす照射方向からそれぞれ前記撮影部分に導く
    導光装置と、 を含み、前記複数の分割照明光にて前記撮影部分をほぼ
    均一に照明することを特徴とする円筒内面撮影装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の円筒内面撮影装置にお
    いて、 前記光源装置は、光源からの光を導く光ファイバ、およ
    び該光ファイバの先端部分に設けられ該光ファイバに導
    かれた光を所定範囲に集光するようにして前記照明光と
    して出射する集光レンズを有し、 前記照明光スプリッタは、入射された前記照明光を2分
    割して前記分割照明光として出射するように設けられた
    照明光分割プリズムを有し、 前記導光装置は、前記分割照明光をそれぞれ反射して前
    記撮影部分に導く一対の導光ミラーを有することを特徴
    とする円筒内面撮影装置。
  3. 【請求項3】 請求項1、2のいずれかに記載の円筒内
    面撮影装置において、 前記計測対象の円筒の中心軸周りに前記撮影カメラを駆
    動する周方向駆動装置と、 該中心軸方向に前記撮影カメラを駆動する軸方向駆動装
    置と、 を備えたことを特徴とする円筒内面撮影装置。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005038446A1 (ja) * 2003-10-16 2005-04-28 Hitachi, Ltd. 欠陥検査装置及びその方法並びに円筒物体の内面加工方法
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