JP2010216864A - 測光装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】測光装置において、測光を行うための被測定面の配置調整を容易に行うことができるようにする。
【解決手段】光源1と、被測定面8を照明する照明光学系と、被測定面8で反射された測定光束Lを集光する集光光学系と、この集光光学系によって集光された測定光束Lを測定する分光器11とを有する測光装置50であって、被測定試料7を保持する保持台19と、被測定面8を集光光学系を介して撮像する撮像部16と、少なくとも被測定試料7の配置調整時に、被測定試料7と撮像部16との間の光路上に設けられた絞り21と、撮像部16で撮像された被測定面8の像の輝度分布から、輝度分布の偏りを示す輝度分布偏り情報を生成する演算処理部18と、演算処理部18で生成された輝度分布偏り情報を表示するモニタ17とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は測光装置に関する。例えば、顕微測光装置、分光測光装置、顕微分光測光装置、反射率測定装置など被測定試料からの反射光の光量を測定する測光装置に関する。
従来、被測定試料からの反射光の光量を測定する測光装置が種々利用されている。
このような測光装置の一例として、例えば、特許文献1には、対物レンズを介して被測定試料に光を照射し、被測定試料が対物レンズの合焦位置に置かれているときの反射光を対物レンズを介して取り込んで測定するとともに、対物レンズを含む顕微光学系から生じる迷光を測定し、測定反射光と迷光との差を被測定試料の実反射光とする顕微測光装置における反射光測定方法であって、迷光は、対物レンズの非合焦位置に被測定試料が位置しているときに測定されることを特徴とする顕微測光装置における反射光測定方法が記載されている。
特許第2806747号公報
しかしながら、上記のような従来の測光装置には、以下のような問題があった。
例えば、特許文献1に記載の技術では、被測定試料の反射率は入射光束の入射角に依存しているため、被測定試料が測定光軸に対して測定を行う所定角度から傾いていると、被測定試料の反射率が変化して、反射光量が変化し、測定誤差の原因となる。
また、被測定試料が光学素子等であって表面にコーティングが施されている場合、反射率はコーティングの膜設計に応じた角度依存性を有し、光学素子のコーティング面に対する入射光束の入射角が変化すると、コーティング面の反射率が変化することになる。特に曲率を有するレンズなどの場合、レンズの全領域でコーティングを均一に行うことは難しいため、光学素子の面頂部と周縁部では反射率は異なることが多い。このため、被測定試料の傾きの影響も測定部位によって異なるものとなる。
また、被測定試料が測定光軸に対して測定を行う所定角度から傾いていると、途中の光学系でけられて、反射光量が変化するため、測定誤差が発生する。
このように、測光装置においては、被測定試料への入射光束の光軸が、被測定試料の被測定面に対して所定角度であることが、再現性の高い測定や、高精度の測定を行うためには重要である。
特許文献1の記載の顕微測光装置の場合、入射光束の光軸に対して被測定試料の被測定面が、例えば配置誤差などによって所定の配置位置からわずかに傾いて配置された場合、被測定試料の反射率もわずかに変化して反射光束の光量が変化するが、反射光束の結像位置や像の大きさは接眼レンズ部においても分光器においてもほとんど変化しないため、被測定試料が所定の配置位置に対して傾いていることを検知できないという問題がある。
本発明は、上記のような問題に鑑みてなされたものであり、測光を行うための被測定面の配置調整を容易に行うことができる測光装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明では、光源と、該光源からの光束により被測定試料の被測定面を照明する照明光学系と、該照明光学系によって照明された前記被測定面で反射された測定光束を集光する集光光学系と、該集光光学系によって集光された前記測定光束の光量を測定する測光部とを有する測光装置であって、前記被測定試料を保持する保持台と、該保持台に保持された前記被測定試料の前記被測定面を前記集光光学系を介して撮像する撮像部と、前記撮像部で撮像された前記被測定面の像の輝度分布から、輝度分布の偏りを示す輝度分布偏り情報を生成する演算処理部と、該演算処理部で生成された前記輝度分布偏り情報を表示する表示部とを備える構成とする。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の測光装置において、前記集光光学系と前記測光部との間の光路を分岐させる光路分岐部材を備え、前記撮像部は、前記光路分岐部材によって分岐された光路上に配置された構成とする。
請求項3に記載の発明では、請求項1または2に記載の測光装置において、前記輝度分布偏り情報は、前記被測定面の像における光軸から一定距離だけ離れた3箇所以上の領域の輝度値である構成とする。
請求項4に記載の発明では、請求項1または2に記載の測光装置において、前記輝度分布偏り情報は、前記被測定面の像の輝度分布の重心位置の情報である構成とする。
請求項5に記載の発明では、請求項1または2に記載の測光装置において、前記輝度分布偏り情報は、前記被測定面の像の輝度分布のうち、一定閾値以上の輝度を有する高輝度領域の位置を示す情報である構成とする。
本発明の測光装置は、撮像部により集光光学系を通して被測定面の像を取得し、演算処理部で求められた被測定面の像の輝度分布偏り情報を表示部に表示することで測定者が被測定面の傾きを検知できるので、測光を行うための被測定面の配置調整を容易に行うことができるという効果を奏する。
本発明の実施形態に係る測光装置の概略構成を示す測定基準軸を含む模式的な断面図である。 本発明の実施形態に係る測光装置の表示部に表示される画像の一例を示す模式図である。 被測定面が傾いた場合の測定光束の様子を示す模式的な光路図である。 本発明の実施形態に係る測光装置の表示部に表示される輝度分布偏り情報の表示例を示す棒グラフである。 本発明の実施形態の第1変形例の測光装置の表示部に表示される輝度分布偏り情報の表示例を示す模式図である。 本発明の実施形態の第1変形例の撮像部の画素配置を示す模式図である。 本発明の実施形態の第2変形例の測光装置の表示部に表示される輝度分布偏り情報の表示例を示す模式図である。 本発明の実施形態の第2変形例の測光装置の輝度分布偏り情報の算出方法を説明する模式的なグラフである。 本発明の実施形態の第2変形例の測光装置の配置調整後の表示部に表示される画像を示す模式図である。
以下では、本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。
本発明の実施形態に係る測光装置について説明する。
図1は、発明の実施形態に係る測光装置の概略構成を示す測定基準軸を含む模式的な断面図である。
本実施形態の測光装置50は、図1に示すように、被測定試料7の被測定面8を落射照明することによって、分光スペクトル、および相対分光反射率を測定するものである。被測定試料7は、特に限定されないが、例えば、レンズ、光学フィルタ、反射ミラー等の光学素子などを挙げることができる。なお、図1は模式図のため、被測定試料7を平板状に描いているが、レンズや曲面ミラーの場合には、被測定面8は曲面になる。
測光装置50の概略構成は、光源1、照明レンズ2、ピンホール板3、コリメータレンズ4、ハーフミラー5、絞り21(開口絞り)、対物レンズ6、保持台19、結像レンズ9、ビームスプリッタ10(光路分岐部材)、分光器11(測光部)、撮像部16、演算処理部18、およびモニタ17(表示部)を備える。
このうち、保持台19、対物レンズ6、絞り21、ハーフミラー5、結像レンズ9、ビームスプリッタ10、分光器11は、分光器11の入射光軸で規定される測光装置50の測定基準軸O上に、この順に配置されている。
光源1は、被測定面8を照明するため照明光束Lを発生するもので、例えば、ハロゲンランプや重水素ランプなどを採用することができる。また、被測定試料7の測定の目的により、LEDや半導体レーザなどの発光素子からなる光源を採用してもよい。
照明レンズ2は、光源1で発生された照明光束Lを集光し、ピンホール板3を照明するレンズである。
ピンホール板3は、被測定面8の一部をスポット状に照明するため、照明レンズ2によって集光された照明光束Lの透過範囲を規制するピンホール3aを備える絞り部材である。
光源1、照明レンズ2、およびピンホール板3は、ピンホール3aから発散する照明光束Lを発生する光源部を構成している。このような光源部は、近似的な点光源を構成している。
本実施形態では、ピンホール3aの像が被測定面8に投影されるため、ピンホール3aを透過する照明光束Lの光量分布は、均一分布であればより好ましいが、少なくとも光軸に対称な光量分布を有するように設定する。
このため、特に図示しないが、光源1からピンホール板3の間の光路には、例えば、拡散板や光量均一化光学系などを適宜配置してもよい。
コリメータレンズ4は、ピンホール3aから出射された照明光束Lを平行光束とするため、焦点位置がピンホール3aの中心に一致するように配置されたレンズまたはレンズ群である。
ハーフミラー5は、対物レンズ6および結像レンズ9の間の光路上で、コリメータレンズ4に対向する位置に配置され、コリメータレンズ4を透過した照明光束Lの一部を対物レンズ6側に反射して、測定基準軸Oの軸上光束として、対物レンズ6に入射させる光路合成手段である。
絞り21は、ハーフミラー5と対物レンズ6との間の光路上で、測定基準軸Oと同軸に設けられた開口絞りである。本実施形態では、開口径が一定の固定絞り板によって構成されている。
絞り21は、測定の妨げとならない限り、被測定試料7の分光スペクトルや相対分光反射率の測定時(以下、単に「測光時」と称する)に設けられていてもよいが、少なくとも後述する被測定試料7の被測定面8の配置調整時(以下、単に「配置調整時」と称する)に設けられていればよい。ただし、以下では、配置調整時の構成および光路を中心に説明するので、特に断らない限り、絞り21が配置されているものとして説明する。
また、絞り21は、分光反射率の測定時と配置調整時とでは、開口径が可変、もしくは切り換え可能に設けられていてもよい。また、配置調整を行う間に、開口径が可変、もしくは切り換え可能になっていてもよい。
対物レンズ6は、ハーフミラー5で反射され、絞り21を透過した照明光束Lを、対物レンズ6に対向して保持された被測定試料7の被測定面8に向けて集光するとともに、照明光束Lが被測定面8で反射された測定光束Lを集光するため、レンズ光軸が測定基準軸Oと同軸に配置されたレンズまたはレンズ群である。
このように、照明レンズ2、ピンホール板3、コリメータレンズ4、ハーフミラー5、および対物レンズ6は、光源1からの光束により被測定試料7の被測定面8を照明する照明光学系を構成している。
保持台19は、被測定試料7を測定基準軸Oに対する傾きおよび測定基準軸Oに直交する方向の位置が調整可能な状態に保持するもので、本実施形態では、例えば、測定基準軸Oに直交する2軸回りの傾斜を調整する傾斜調整ステージと、測定基準軸Oに直交する2軸方向の移動量を調整する2軸移動ステージとが、1軸移動ステージなどからなる移動部20によって測定基準軸Oに沿う方向に移動可能に支持された構成を採用している。
保持台19は、対物レンズ6を挟んで、絞り21と対向する側に、被測定試料7を保持する保持面19aが配置されている。
これにより、保持面19a上に保持された被測定試料7は、移動部20によって測定基準軸Oに沿う方向の移動できる。また、保持台19の傾斜調整ステージを駆動することで、保持面19aの傾斜角を測定基準軸Oに直交する2軸回り(例えば、図1の紙面垂直軸回りと、この紙面垂直軸および測定基準軸Oに直交する紙面内の軸回り)に変化させることができる。また、保持台19の2軸移動ステージを駆動することで、保持面19aの測定基準軸Oに直交する方向の位置を変化させることができる。
結像レンズ9は、測定光束Lのうち、対物レンズ6によって集光され、絞り21およびハーフミラー5を透過した測定光束Lを集光し、分光器11の入射開口11aに結像させるものである。
このように、対物レンズ6および結像レンズ9は、照明光学系によって照明された被測定面8で反射された測定光束Lを集光する集光光学系を構成している。
ビームスプリッタ10は、結像レンズ9と分光器11の間の光路上に配置され、結像レンズ9によって集光される測定光束Lの光路を、測定基準軸Oに沿って透過する測定光束Lの光路と、測定基準軸Oに交差する方向に進む測定光束Lの光路とに分岐する光路分岐部材である。
分光器11は、回折格子12と1次元撮像素子13とを備え、入射開口11aから入射された測定光束Lを回折格子12によって波長毎に分解して、1次元撮像素子13上の異なる位置に結像し、1次元撮像素子13の出力から、測定光束Lの分光スペクトル信号を取得する測光部である。
分光器11は、入射光軸が測定基準軸Oと一致しており、分光器11の入射開口11aは結像レンズ9の焦点位置に配置されている。
また、分光器11は、演算処理部18と電気的に接続され、分光スペクトル信号が演算処理部18に送出されるようになっている。
撮像部16は、被測定面8を、集光光学系を介して撮像するものであり、結像レンズ9の像面位置に形成される被測定面8の像を結像する撮像レンズ14と、撮像レンズ14の像面に撮像面が配置され、撮像レンズ14によって結像された被測定面8の像を光電変換する撮像素子15とを備える。
撮像素子15は、本実施形態の場合、例えば、短辺方向にH個、長辺方向にW個(ただし、H、Wは、H<Wを満たす自然数)の受光部が配列され、画素数がH×Wの矩形状の撮像面を有するもので、例えば、CCDやCMOS撮像デバイスなどを採用することができる。
撮像素子15は、演算処理部18に電気的に接続され、撮像素子15によって光電変換された映像信号が演算処理部18に送出されるようになっている。
演算処理部18は、分光器11から送出された分光スペクトル信号に演算処理を施して、相対分光反射率を算出したり、分光スペクトルや相対分光反射率などの測定結果をモニタ17に表示させたりするとともに、撮像部16から送出された映像信号に演算処理を施すものである。
撮像部16から送出された映像信号に対する演算処理としては、H×W個の受光部からなる各画素に対応して、輝度値g(i,j)(ただし、i,jは、1≦i≦H、1≦j≦Wの整数)からなる輝度分布を取得する演算処理や、これら輝度値g(i,j)の輝度分布の偏りを示す輝度分布偏り情報を生成する演算処理を挙げることができる。
本実施形態の輝度分布偏り情報は、一例として、被測定面8の像における測定基準軸Oから一定距離だけ離れた4箇所の領域の輝度値を採用している。
演算処理部18の装置構成は、CPU、メモリ、入出力インターフェース、外部記憶装置などを備えるコンピュータを採用している。また、演算処理部18には、不図示の操作部が接続され、操作部を通して測定者から適宜表示指示を入力することで、モニタ17に表示させる情報の切り替えや重ね合わせ表示などの表示形態を変更できるようになっている。
モニタ17は、演算処理部18に電気的に接続され、演算処理部18から送出される情報を表示するものである。演算処理部18から送出される情報としては、分光反射率や分光スペクトルなどの測定情報や、演算処理部18で生成された輝度分布偏り情報を挙げることができる。
次に、本実施形態の測光装置50の動作について説明する。
図2は、本発明の実施形態に係る測光装置の表示部に表示される画像の一例を示す模式図である。図3は、被測定面が傾いた場合の測定光束の様子を示す模式的な光路図である。図4(a)、(b)は、本発明の実施形態に係る測光装置の表示部に表示される輝度分布偏り情報の表示例を示す棒グラフである。
測光装置50で、被測定試料7の分光反射率等の測定を行うには、反射率が既知の参照試料(不図示)の分光スペクトルを測定し、次に被測定試料7の分光スペクトルを測定し、参照試料の既知反射率に基づいて測光装置50の測定系の透過率の補正を行った上で、参照試料の分光スペクトルの測定値に対する被測定試料7の分光スペクトルの測定値の比に基づいて分光反射率を求める。
このとき、反射率の測定誤差、測定バラツキを低減して測定精度を向上するには、それぞれの測定に先立って、参照試料の被検面および被測定試料7の被測定面8の配置調整を行って被測定面8の傾きを、測定基準軸Oに対して反射率を定義する入射角に合わせることが重要である。
本実施形態では、参照試料でも被測定試料7でも同様にして配置調整を行うことができるので、以下では、被測定試料7の配置調整の例で説明する。
本実施形態では、反射率を定義する入射角は0°であるため、配置調整として、被測定面8の測光位置での法線を測定基準軸Oに平行にする傾き調整を行う。
また、例えば、被測定試料7が球面レンズからなり、被測定面8にレンズ光軸に沿って入射する入射光に対する反射率を測定する場合には、配置調整として、被測定試料7の面頂位置の法線を測定基準軸Oに一致させる位置および傾きの調整を行う。
以下では、被測定面8が平面である場合の傾き調整について説明する。
まず、図1に示すように、保持台19に被測定試料7を保持させ、移動部20を駆動して被測定面8を測定基準軸Oに沿う方向に移動させ、被測定面8を対物レンズ6の焦点面近傍に位置づける。
そして、光源1を点灯する。
光源1から出射された照明光束Lは、照明レンズ2によって集光され、これによりピンホール板3が照明される。ピンホール板3のピンホール3aは、コリメータレンズ4の焦点位置に配置されているため、照明光束Lのうちピンホール3aを透過した照明光束Lは、コリメータレンズ4に入射して平行光束となってハーフミラー5に到達する。
ハーフミラー5では、照明光束Lの一部が絞り21側に反射され、測定基準軸Oに沿って進む軸上光束として絞り21に到達する。この照明光束Lは、絞り21を通過することで、光束径が絞り21の開口径の大きさに規制された照明光束Lとして、対物レンズ6に入射する。この照明光束Lは、対物レンズ6の焦点位置に向けて集光され、被測定面8に到達する。
ここで、対物レンズ6の焦点面には、コリメータレンズ4および対物レンズ6からなる照明光学系の光学倍率に応じたピンホール3aの像が投影される。
被測定面8では、照明光束Lの一部が反射され、測定光束Lとして対物レンズ6に入射して集光される。この測定光束Lは、絞り21を透過することで、測定基準軸Oを中心として光束径が規制された測定光束Lとしてハーフミラー5に入射する。
ハーフミラー5では、測定光束Lの一部が透過して、結像レンズ9に入射し、結像レンズ9によって集光されて、ビームスプリッタ10に到達する。
ビームスプリッタ10では、ハーフミラー5を透過した測定光束Lの光路が、ビームスプリッタ10を透過する測定光束Lと、ビームスプリッタ10で反射される測定光束Lとに分岐される。
測定光束Lは、分光器11の入射開口11aに入射し、回折格子12によって分光されて、波長毎に1次元撮像素子13上の異なる位置で受光される。
一方、測定光束Lは、撮像部16に入射し、対物レンズ6および結像レンズ9からなる集光光学系の光学倍率、および撮像レンズ14の光学倍率によって決まる大きさで、撮像素子15上に投影され、撮像素子15によって被測定面8上の光像が撮像される。
撮像素子15の映像信号は、演算処理部18に送出され、図1、2に示すように、モニタ17の表示画面17a上に表示される。本実施形態では、ピンホール3aの画像に対応して、背景に比べて輝度が高いスポット画像23が表示される。
被測定面8が、対物レンズ6の焦点面からずれている状態では、スポット画像23はデフォーカスされた画像となっている。
そこで、測定者は、モニタ17の表示画面17aをみてスポット画像23が鮮明な画像となるように、移動部20によって保持台19を測定基準軸Oに沿う方向に移動させて、スポット画像23のフォーカス調整を行う。フォーカス調整された状態では、被測定面8は対物レンズ6の焦点位置に位置づけられている。
次に、測定者は、保持台19の傾きを調整することで、被測定面8の法線の傾きが測定基準軸Oに平行となるように傾き調整を行う。
図3の2点鎖線で示すように、被測定面8が、測定基準軸Oに直交する平面に対して斜めに傾いていると、照明光束Lは、2点鎖線で示す測定光束L’のように、光軸が測定基準軸Oに交差する方向に反射される。このため、対物レンズ6の開口角や絞り21の開口径の外側に入射する光束は、絞り21を通過することができず、けられた状態になる。この結果、被測定面8の法線が測定基準軸Oに平行な場合の測定光束Lよりも、光束径が小さく、かつ光束の中心が測定基準軸Oからずれた測定光束L’として、絞り21を通過する。すなわち、測定光束L’は、測定光束Lに比べて外周側の一部の光束が遮光され、わずかに全体光量が低下するとともに光量分布が測定基準軸Oに対して偏った光束となっている。
また、被測定面8は対物レンズ6の焦点位置に調整されているため、ピンホール板3、被測定面8、撮像素子15の撮像面は互いに共役になっている。この結果、撮像素子15の撮像面上では、測定光束L’による像の大きさは、測定光束Lによる像の大きさと同じだが、スポット画像23の輝度分布には、被測定面8の傾きに応じて偏りが生じることなる。
ここで、スポット画像23は照明光学系によって被測定面8に投影されたピンホール3aの像を拡大表示したものであり、被測定面8上では、微小スポットになっているから、被測定面8に反射率分布があってもスポット画像23内では略均一の反射率と見なすことができる。また、照明光束Lは、少なくとも光軸に対する周方向の輝度分布は均一と見なすことができる。したがって、スポット画像23の輝度分布の偏りは、略すべて被測定面8の傾きによって発生していると見なすことができる。
本実施形態では、演算処理部18によってスポット画像23の輝度分布の偏りを表す輝度分布偏り情報を算出し、測定者が不図示の操作部によって演算処理部18に表示指示を行うことで、算出された輝度分布偏り情報を表示画面17aに表示させる。
本実施形態の輝度分布偏り情報は、図2に示すように、スポット画像23において、測定基準軸Oを中心とする円周上の4箇所の輝度表示領域22A、22B、22D、22Cの輝度値の組を採用している。
輝度表示領域22A、22B、22D、22Cは、円周上にこの順に設定され、輝度表示領域22A、22Dは、撮像素子15の撮像面の短辺方向において対向して設けられ、輝度表示領域22B、22Cは、撮像素子15の撮像面の長辺方向において対向して設けられている。
これら輝度表示領域は、それぞれ単一画素から構成されていてもよいし、それぞれ同数、同一領域形状を有する複数画素によって構成されていてもよい。例えば、長辺方向、短辺方向の2つの画素を組み合わせた合計4つの矩形状の画素領域や、1つの画素を中心として長辺方向、短辺方向にそれぞれ隣接する合計5つの十字状の画素領域などを採用することができる。輝度表示領域が複数画素の集まりからなる場合、輝度表示領域の輝度値は、複数画素の輝度の1つの代表値、例えば平均輝度値などを割り当てる。
輝度表示領域22A、22B、22D、22Cの輝度値は、測定基準軸Oに対する対称性から、被測定面8の法線が測定基準軸Oと平行になると、それぞれの輝度値は等しくなる。
このため、本実施形態では、輝度表示領域22A、22Dの輝度値の大小関係によって、撮像素子15の撮像面の短辺方向に沿う方向の傾き度合いが分かり、輝度表示領域22B、22Cの輝度値の大小関係によって、撮像素子15の撮像面の短辺方向に沿う方向の傾き度合いが分かる。
例えば、輝度値が0〜100までの値をとるとして、輝度表示領域22A、22B、22C、22Dの輝度値の組(A,B,C,D)が、(90,80,100,90)であった場合、A=DかつB<Cなので、撮像素子15の長辺方向に対応する方向に傾きが生じていることが分かり、測定者は、傾きを調整する方向や程度を容易に把握することができる。
輝度分布偏り情報の表示画面17aへの表示形態は、輝度値の組(A,B,C,D)を数値情報として表示する表示形態と、図4(a)、(b)に示すような輝度値の組(A,B,C,D)を棒グラフ30A、30B、30C、30Dで表示する形態とを測定者が選択できるようになっている。
例えば、棒グラフ表示が選択された場合、図4(a)のように各棒グラフの高さにバラツキがあると、測定者は被測定面8が傾いていると判断し、輝度値の差の大きさや差の発生位置から傾き調整の方向を判断して、保持台19の保持面19aの傾き調整を行う。
図4(b)のように輝度値の差を表す各棒グラフの高さの差が許容範囲内となったとき、傾き調整を終了する。
輝度値の差の許容値は、傾き調整の許容誤差から適宜値を設定する。本実施形態では、例えば、5以内としておく。
この場合、例えば、演算処理部18によって、輝度値の組(A,B,C,D)の平均輝度値からの偏差を算出し、偏差が許容値の1/2以内の棒グラフを青色、偏差が許容値の1/2より大きい棒グラフを赤色、というように偏差の大きさによって色分け表示してもよい。この場合、測定者は各棒グラフが青色となるように調整すればよいので、調整状態が直観的に分かりやすくなり、傾き調整をより容易に行うことができる。
なお、傾き調整の過程で、被測定面8の測定基準軸Oに沿う方向の位置が変化するおそれがある場合には、傾き調整後に移動部20を駆動して、再度フォーカス調整を行ってもよい。
このように傾き調整が終了すると、照明光束Lは入射角0°に対する許容範囲内の角度で被測定面8に入射する照明光束になっているので、測定光束Lによって、測光を行うことができる。
例えば、分光器11に入射された測定光束Lによって、分光スペクトル信号を取得して分光スペクトルの測定を行うことができる。
また、分光スペクトル信号から相対分光反射率を求める場合には、上記のような傾き調整と分光スペクトル信号の取得を、参照試料および被測定試料7に対してそれぞれ行って、取得された各分光スペクトル信号を演算処理部18に記憶し、演算処理部18によって、2つの分光スペクトル信号を演算することで、相対分光反射率を求める。
以上では、被測定面8が平面の場合、例えば被測定試料7が光学フィルタなどの平面部材である場合の例で説明したが、被測定面8が曲面からなる光学レンズなどの場合には、輝度分布は、照明光束Lが被測定面8に垂直入射する面頂位置に対応する位置が高輝度となり、面頂位置から被測定面8の外周側に向かうにつれて、曲面の傾斜角の変化に応じて輝度分布が低下していくことになる。
このため、球面からなる被測定面8では、測定基準軸Oに対する面頂位置の位置ずれと、測定基準軸Oに対する光軸の傾きとによって輝度分布の偏りが発生する。したがって、配置調整としては、輝度分布偏り情報を見ながら、保持台19の2軸移動ステージによる位置調整と、傾斜調整ステージの傾き調整とを行えばよい。
被測定面8の曲率半径などにもよるが、一般には、面頂位置の測定基準軸Oに対する位置ずれが、輝度分布の偏りの主たる要因となる。そこで、配置調整の手順としては、輝度分布偏り情報を見ながら、まず保持台19の2軸移動ステージを駆動して、被測定面8を測定基準軸Oに直交する方向に移動させる位置調整を行って輝度分布の偏りを低減してから、輝度分布の偏りが許容値以下にならない場合に保持台19の傾斜調整ステージを駆動して傾き調整を行うという手順で行うと効率的である。
このように、被測定面8が曲面の場合には、被測定面8の傾きとともに、面頂位置の測定基準軸Oに対する位置ずれも調整できるから、測定領域を一定に保った状態で測光を行うことができる。
なお、この場合、照明光束Lが均一な光量分布を有していても、スポット画像23は、レンズ面頂部と外周部との間の反射率の相違によって輝度分布を有するが、測定基準軸Oを中心とする円周上では、均一な輝度分布を有するため、上記と同様にして、配置調整を行うことができる。
本実施形態の測光装置50によれば、被測定試料7の配置調整時に測定基準軸Oと同軸に設けられた絞り21を通して被測定面8の像を取得するので、被測定面8の傾きによる測定光束Lの反射方向のずれが、絞り21を透過後の測定光束Lの光量分布の偏りとなり、測定者は、演算処理部18によって生成された輝度分布偏り情報をモニタ17で見ながら、被測定面8の配置調整を行うことができる。このため、測定光束Lを利用して被測定試料7の配置調整を容易に行うことができる。
また、本実施形態で配置調整に用いる測定光束Lは、ビームスプリッタ10によって、光路分岐されたものなので、配置調整と並行して分光スペクトルを測定し、必要に応じて、モニタ17に表示させることもできる。そして、配置調整終了と同時に、測定光束Lによって測光を行うことができる。そのため、配置調整と測光とを連続的に行うことができるので、迅速な測定を行うことができる。
また、本実施形態では、測光時にも撮像部16によって、輝度分布の偏りを測定し続けることができるので、何らかの理由で、測光中に被測定面8が許容値以上に傾いたり、ずれたりしたことを検知した場合には、警告メッセージをモニタ17に出力させるようにしてもよい。
次に本実施形態の第1変形例について説明する。
図5は、本発明の実施形態の第1変形例の測光装置の表示部に表示される輝度分布偏り情報の表示例を示す模式図である。図6は、本発明の実施形態の第1変形例の撮像部の画素配置を示す模式図である。
本変形例は、測光装置50と同様の装置構成を用いて、輝度分布偏り情報のみを代えたものである。以下、上記実施形態と異なる点を中心に説明する。
本変形例の輝度分布偏り情報は、被測定面8の像の輝度分布の重心位置の情報を採用している。重心位置は、表示画面17a上の測定基準軸Oを原点(0,0)とし、撮像素子15の短辺方向をX軸、長辺方向をY軸としたXY座標系によって、G(X,Y)として表される。
この輝度分布偏り情報の表示形態は、図5に示すように、表示画面17a上に、スポット画像23、スポット画像23の重心位置を示す重心位置マーク24、およびG(X,Y)の数値情報を重ね合わせて表示している。
X、Yは、次式(1)、(2)に基づいて演算処理部18で算出する。
Figure 2010216864
ここで、図6に示すように、i,jは、撮像素子15の短辺方向および長辺方向の画素位置を示す添字であり、H、Wは、撮像素子15の短辺方向および長辺方向の画素数(受光部の数)である。また、g(i,j)は、画素(i,j)の輝度値である。また、(X,Y)は、撮像素子15上における測定基準軸Oの位置座標である。
なお、本変形例の輝度値g(i,j)は、スポット画像23のみの重心位置を算出するようにしている。このため、演算処理部18は、重心位置の演算の前に、背景除去処理のための閾値を設定し、この閾値以下の輝度値を0に設定して、被測定面8上のスポット画像23以外の輝度分布を除去する背景除去処理を行う。背景除去処理のための閾値としては、背景画像の輝度値以上、かつ配置調整時に予想されるスポット画像23の最低輝度より小さい適宜の値を採用する。
(X,Y)は、例えば、演算処理部18によって、スポット画像23を輪郭抽出処理してスポット画像23の外形線23aを取得し、外形線23aの中心座標を求める、といった演算処理によって算出することができる。また、(X,Y)は、測定基準軸Oに対する撮像素子15の配置位置によって決まるため、この位置関係が一定している場合には、測定毎に算出する必要はなく、撮像部16の取付時に決まる一定値に固定してもよい。
本変形例では、上記実施形態と同様にして、配置調整を開始すると、表示画面17aに図5に示す画面が表示される。
被測定面8が測定基準軸Oに直交する平面に対して傾いていると、輝度分布が偏るため、スポット画像23の重心位置マーク24が原点位置(0,0)からずれ、重心位置の情報が数値化されて、表示画面17aに表示される。
測定者、重心位置マーク24およびG(X,Y)の数値を見ながら、保持台19を駆動して、重心位置マーク24が、外形線23aの中心側に移動し、G(X,Y)が原点(0,0)を中心とする所定半径以下の許容範囲に入るように配置調整を行う。
本変形例によれば、重心位置マーク24または2つの数値のみを見ながら調整を行うことができるので、より容易に配置調整を行うことができる。
次に本実施形態の第2変形例について説明する。
図7は、本発明の実施形態の第2変形例の測光装置の表示部に表示される輝度分布偏り情報の表示例を示す模式図である。図8は、本発明の実施形態の第2変形例の測光装置の輝度分布偏り情報の算出方法を説明する模式的なグラフである。横軸は画素位置、縦軸は輝度を示す。図9は、本発明の実施形態の第2変形例の測光装置の配置調整後の表示部に表示される画像を示す模式図である。
本変形例は、測光装置50と同様の装置構成を用いて、輝度分布偏り情報のみを代えたものである。以下、上記実施形態と異なる点を中心に説明する。
本変形例の輝度分布偏り情報は、被測定面8の像の輝度分布のうち、一定閾値以上の輝度を有する高輝度領域の位置を示す情報を採用している。
この輝度分布偏り情報の表示形態は、図6に示すように、表示画面17a上に、スポット画像23、および高輝度領域を示す高輝度領域マーク25aを重ね合わせて表示している。
高輝度領域マーク25aは、演算処理部18によって予め設定された一定閾値Pthと輝度値g(i,j)を比較し、Pth以上の画素領域を、例えば、赤色などで強調表示させる。例えば、図7のE−E線に沿う輝度分布が、図8に示す曲線60で表される場合、点b、c間の範囲が、閾値Pth以上となっているので、表示画面17a上では、赤色などで強調表示される。このため、高輝度領域マーク25aは、図7に示す斜線部の範囲が赤色に表示される。
高輝度領域マーク25aの位置情報は、例えば、高輝度領域マーク25aの範囲内の輝度値を閾値Pthに置き換えた輝度データを生成して、この輝度データの重心位置を第1変形例と同様にして求めることができる。この重心位置を表示画面17a上に表示させてもよい。
本変形例では、数値情報を表示しない例として、演算処理部18は、このように算出された高輝度領域マーク25aの重心位置と原点(0,0)との距離が許容値以下になると、高輝度領域マーク25aの強調表示色を、赤色から青色に変えるようにしている。
本変形例では、上記実施形態と同様にして、配置調整を開始すると、表示画面17aに図7に示す画面が表示される。
被測定面8が測定基準軸Oに直交する平面に対して傾いていると、輝度分布が偏るため、高輝度領域マーク25aがスポット画像23の外形線23aの中心である原点位置からずれた位置に赤色などで強調表示される。高輝度領域マーク25aの外形は、輝度分布の偏りに応じて種々の形状に変化し、配置調整が十分でない場合には、円形からはずれた形状、例えば楕円状などの円形が歪んだ形状になる。
測定者は、高輝度領域マーク25aを見ながら、保持台19を駆動して、高輝度領域マーク25aが外形線23aの中心側に移動し、高輝度領域マーク25aの中心が外形線23aの中心から所定半径以下の許容範囲に入るように配置調整を行う。
高輝度領域マーク25aの中心がこのような許容範囲に入ると、演算処理部18は、図9に示すように、高輝度領域マーク25aの強調表示色を、例えば青色(図示の二重斜線)などに変化させた高輝度領域マーク25bとして表示する。
このように、測定者は、高輝度領域マーク25aの位置、外形を観察しながら、配置調整を進め、強調表示色が変化する高輝度領域マーク25bが現れることで、配置調整が終了したことが分かる。
本変形例によれば、高輝度領域マーク25aのみを見ながら調整を行うことができるので、より容易に配置調整を行うことができる。
なお、上記の説明では、集光光学系と測光部との間の光路を分岐させる光路分岐部材を備え、撮像部は、光路分岐部材によって分岐された光路上に配置された場合の例で説明したが、光路分岐部材を省略した構成としてもよい。
例えば、上記実施形態で、ビームスプリッタ10を削除し、分光器11と撮像部16とを、例えばターレット機構などによって、結像レンズ9の焦点位置に選択的に切り換えて配置した構成としてもよい。この場合、まず、撮像部16を結像レンズ9の焦点位置に配置して、測定光束Lによる画像によって配置傾整を行い、配置調整終了後に、撮像部16と分光器11とを入れ替えることで、分光スペクトル信号を取得する測光を行うことができる。
この場合の測定光束Lは、ビームスプリッタ10による光量減衰が発生しないため、分光スペクトル信号の測定精度が向上される。
また、上記の説明では、測光部として、分光器11を採用した例で説明したが、分光器11に代えて、どのような測光部を備える構成としてもよい。
また、本発明の測光装置は、被測定試料からの反射光の光量を測定する測光装置であれば、分光測光装置に限定されるものではなく、顕微測光装置、顕微分光測光装置、反射率測定装置などであってもよい。
例えば、分光器11に代えて、撮像部16によって被測定面8の輝度分布を取得して、被測定面8の反射率測定を行う測光装置を構成してもよい。この場合、撮像部16は、測光部と、配置調整を行うための撮像部を兼ねることができ、ビームスプリッタ10も省略することができる。
また、上記の実施形態の説明では、輝度表示領域が、4箇所の場合の例で説明したが、輝度表示領域の数は、4箇所に限定されるものではない。
輝度分布の2次元的な偏りを検知して、配置調整を行うには、輝度表示領域は3箇所以上あればよい。
また、上記の説明では、配置調整時の開口絞りとして絞り21を配置した場合の例で説明した。このような構成によれば、測光時と配置調整時とで、測定系の開口絞りを切り替えることができる。
ただし、測光時の開口絞りを配置調整時の開口絞りとして兼用できる場合には、絞り21は削除してもよい。
また、開口絞りは、開口絞り部材で構成されていなくてもよい。例えば、対物レンズ6のレンズ有効径によって開口絞りが構成されていてもよい。
また、上記の説明では、被測定試料の被測定面が平面であっても、球面であっても配置調整を行うことができるように、保持台は、測定基準軸Oに対する傾きおよび測定基準軸Oに直交する方向の位置が調整可能な状態に保持する構成としたが、傾き調整、配置位置調整のいずれかのみが行えるようにしてもよい。例えば、被測定面が平面に限られるような場合には傾き調整が行える構成であればよい。また、被測定面が球面に限られるような場合で、保持姿勢の誤差が少なく、被測定面の光軸の傾きが測定基準軸Oと略同軸に保持できる場合には、測定基準軸Oに直交する方向の位置調整が行える構成であればよい。
また、上記の説明では、保持台における測定基準軸Oに直交する方向の位置の調整は、2軸移動ステージで保持台を移動するものとして説明したが、保持台上の被測定試料の保持面を高精度な平面とし、被測定試料を保持台の保持面上で滑らせて位置調整するような構成としてもよい。
また、上記の説明では、測光装置が落射照明を用いている場合の例で説明したが、落射照明以外の照明を用いてもよい。例えば、被測手試料に入射角0°以上の角度で照明光束を入射させる照明光学系と、被測定試料で反射された測定光束を出射角方向で集光する集光光学系とを備える構成として、まったく同様にして配置調整を行うことができる。この場合、配置調整は、被測定試料の傾き等を調整して、照明光学系の光軸が測定基準軸である集光光学系の光軸に一致する方向に反射させるための調整になる。
この場合、被測定面の位置調整は、理想的な反射面を規定する法線に沿う方向および法線に直交する方向の位置調整になる。
また、上記の説明では、被測定試料の配置調整を保持台で行う場合の例で説明したが、配置調整は、被測定面の集光光学系に対する相対位置の調整と集光光学系の光軸に対する相対傾きの調整が行えればよく、保持台を固定して、集光光学系側を移動できるようにしてもよい。
また、上記の実施形態、各変形例で説明したすべての構成要素は、本発明の技術的思想の範囲で適宜組み合わせて実施することができる。
1 光源
2 照明レンズ
3a ピンホール
4 コリメータレンズ
5 ハーフミラー
6 対物レンズ
7 被測定試料
8 被測定面
9 結像レンズ
10 ビームスプリッタ(光路分岐部材)
11 分光器
15 撮像素子
16 撮像部
17 モニタ(表示部)
17a 表示画面
18 演算処理部
19 保持台
20 移動部
21 絞り(開口絞り)
22A、22B、22C、22D 輝度表示領域(領域)
23 スポット画像
24 重心位置マーク
30A、30B、30C、30D 棒グラフ
50 測光装置
、L 照明光束
、L、L、L 測定光束
O 測定基準軸

Claims (5)

  1. 光源と、該光源からの光束により被測定試料の被測定面を照明する照明光学系と、該照明光学系によって照明された前記被測定面で反射された測定光束を集光する集光光学系と、該集光光学系によって集光された前記測定光束の光量を測定する測光部とを有する測光装置であって、
    前記被測定試料を保持する保持台と、
    該保持台に保持された前記被測定試料の前記被測定面を前記集光光学系を介して撮像する撮像部と、
    前記撮像部で撮像された前記被測定面の像の輝度分布から、輝度分布の偏りを示す輝度分布偏り情報を生成する演算処理部と、
    該演算処理部で生成された前記輝度分布偏り情報を表示する表示部とを備えることを特徴とする測光装置。
  2. 前記集光光学系と前記測光部との間の光路を分岐させる光路分岐部材を備え、
    前記撮像部は、前記光路分岐部材によって分岐された光路上に配置されたことを特徴とする請求項1に記載の測光装置。
  3. 前記輝度分布偏り情報は、
    前記被測定面の像における光軸から一定距離だけ離れた3箇所以上の領域の輝度値であることを特徴とする請求項1または2に記載の測光装置。
  4. 前記輝度分布偏り情報は、
    前記被測定面の像の輝度分布の重心位置の情報であることを特徴とする請求項1または2に記載の測光装置。
  5. 前記輝度分布偏り情報は、
    前記被測定面の像の輝度分布のうち、一定閾値以上の輝度を有する高輝度領域の位置を示す情報であることを特徴とする請求項1または2に記載の測光装置。
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