JP7027742B2 - 分光システム - Google Patents

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Description

本発明は、例えば生体等の被測定体に照射された光を検出するための技術に関する。
被測定体に照射された光を検出する各種の測定技術が従来から提案されている。例えば特許文献1には、測定対象に照射した光を検出して、当該検出した光から測定対象を分析する構成が開示されている。
特開2016-121926号公報
ここで、生体の生体情報を光学的に測定するためには、生体に照射された光を分光部により分光したうえで、受光部で受光することが必要な場合もある。しかし、受光部が受光可能な光の波長の範囲が広範囲にわたる場合、分光部が所望の波長域外の光を分光すると、受光部が当該波長域外の光を受光してしまう場合がある。以上の事情を考慮して、本発明は、所望の波長域外の光を受光する可能性を低減することを目的とする。
以上の課題を解決するために、本発明の第1態様に係る分光システムは、生体に光を照射する発光部と、生体の内部で反射した光を受光する受光部と、発光部と生体との間に設けられ、波長可変範囲内における透過率の複数のピークのうち何れかのピークに対応する波長の光を選択的に透過させる分光部と、発光部と生体との間に設けられ、波長可変範囲の上限値に対応する第1波長を上回る波長の光を低減する第1フィルターと、生体と受光部との間に設けられ、第1波長よりも長波長側の第2波長を上回る波長の光を低減する第2フィルターとを具備する。ここで、生体に照射される光の強度は、所定の許容値を下回る必要がある。以上の態様では、発光部と生体との間で波長可変範囲の上限値に対応する第1波長を上回る波長の光が低減されるから、生体と受光部との間で第1波長を上回る波長の光を低減する構成と比較して、所定の許容値を下回る範囲内で波長可変範囲内の光(第1波長を下回る光)をより多く生体に照射することが可能である。また、第1波長よりも長波長側の第2波長を上回る波長の光が第2フィルターにより低減されるから、第1フィルターで低減しきれなかった波長可変範囲外の光を低減することが可能である。
本発明の第1態様の好適例において、第2波長は、受光部が受光可能な光の波長の範囲である受光波長範囲の上限値を下回る。以上の態様では、受光部が受光可能な光の波長の範囲である受光波長範囲の上限値を第2波長が下回るから、第1フィルターで低減しきれなかった光を受光部が受光する可能性が低減できる。
本発明の第2態様に係る分光システムは、生体に光を照射する発光部と、生体の内部で反射した光を受光する受光部と、発光部と生体との間に設けられ、波長可変範囲内における透過率の複数のピークのうち何れかのピークに対応する波長の光を選択的に透過させる分光部と、発光部と生体との間に設けられ、波長可変範囲の下限値に対応する第3波長を下回る波長の光を低減する第1フィルターと、生体と受光部との間に設けられ、第3波長よりも短波長側の第4波長を下回る波長の光を低減する第3フィルターとを具備する。ここで、生体に照射される光の強度は、所定の許容値を下回る必要がある。以上の態様では、発光部と生体との間で波長可変範囲の下限値に対応する第1波長を下回る波長の光が低減されるから、生体と受光部との間で第1波長を下回る波長の光を低減する構成と比較して、所定の許容値を下回る範囲内で波長可変範囲内の光(第1波長を上回る光)をより多く生体に照射することが可能である。また第3波長よりも短波長側の第4波長を下回る波長の光が第3フィルターにより低減されるから、第1フィルターで低減しきれなかった波長可変範囲外の光(具体的には波長可変範囲の下限値よりも短波長側の光)を低減することが可能である。
本発明の第2態様の好適例において、第4波長は、受光部が受光可能な光の波長の範囲である受光波長範囲の下限値を上回る。以上の態様では、受光部が受光可能な光の波長の範囲である受光波長範囲の下限値を第4波長が上回るから、第1フィルターで低減しきれなかった光を受光部が受光する可能性が低減できる。
本発明の第1実施形態に係る生体情報測定装置の構成図である。 検出装置を測定部位に垂直な断面における断面図である。 第1フィルターおよび第2フィルターの透過率特性を示す説明図である。 本発明の第2実施形態に係る第1フィルターおよび第3フィルターの透過率特性を示す説明図である。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係る生体情報測定装置1の構成図である。生体情報測定装置1は、被験者の生体情報を非侵襲的に測定する測定機器である。例えば利用者の血糖値(グルコース濃度)が生体情報として例示される。なお、生体情報は血糖値に限定されない。
生体情報測定装置1は、検出装置20と特定部40と表示部60とを具備する。検出装置20は、利用者の身体のうち測定対象となる部位(以下「測定部位」という)Mの状態に応じた検出信号を生成する光学センサーモジュールである。測定部位M(例えば手首または上腕)の表面に生体情報測定装置1が装着される。
図2は、測定部位Mに垂直な断面における検出装置20の断面図である。図2に例示される通り、検出装置20は、筐体21と発光ユニット23と受光ユニット25と保護部27とを具備する。なお、検出装置20が具備する発光ユニット23の個数は任意である。図2では、2個の発光ユニット23を検出装置20が具備する場合を例示する。
筐体21は、中空の構造体であり、発光ユニット23と受光ユニット25と保護部27とを収容する。具体的には、筐体21は、測定部位Mの表面に対向する面(以下「対向面」という)Fと、受光経路11と照射経路13とを具備する。対向面Fは、血糖値の測定時に測定部位Mの表面に接触する。受光経路11は、対向面Fから略垂直に受光ユニット25に向って形成された断面円形の空間である。受光経路11において対向面Fとは反対側の端部に受光ユニット25が位置する。照射経路13は、発光ユニット23から出射された光が通過する断面円形の空間であり、受光経路11から分岐して発光ユニット23に向うように形成される。照射経路13の軸線は、対向面Fに対して傾斜する。対向面Fには、受光経路11を覆うように光透過性の保護部27(例えばガラス板)が設置される。
発光ユニット23は、測定部位Mに光を照射する。具体的には、発光ユニット23は、発光部231とリフレクター233とレンズ235と第1フィルター237とを具備する。発光部231は、生体(測定部位M)に光を照射する。図3には、発光部231による出射光の分光特性(強度スペクトル)が点線で図示されている。第1実施形態の発光部231は、広い範囲にわたり強度が分布する光を出射する。例えば白熱電球等の発光素子が発光部231として好適である。なお、LED(Light Emitting Diode)を発光部231として利用してもよい。
図2のリフレクター233は、筒状の構造体である。リフレクター233の一方の端部には発光部231が設置され、他方の端部にはレンズ235および第1フィルター237が位置する。発光部231から出射された光は、リフレクター233の内面で反射することでレンズ235に誘導される。
レンズ235は、発光部231から出射された光を通過させる。発光部231から出射された光を平行光に変換する凸レンズがレンズ235として好適である。レンズ235からみて発光部231とは反対側に第1フィルター237が位置する。つまり、第1フィルター237は、発光部231と生体(保護部27)との間に設けられる。レンズ235を通過した光は、第1フィルター237を通過する。第1フィルター237は、所定の通過帯域(波長域)内の成分を選択的に透過させて、他の成分を低減(理想的には遮光)する光学フィルターである。第1フィルター237の詳細については後述する。
第1フィルター237を透過した光は、照射経路13と保護部27とを通過して、測定部位M(生体)の表面に照射される。測定部位Mの表面に入射した光は、測定部位Mの内部を通過しながら拡散反射を繰返したうえで検出装置20側に出射する。具体的には、測定部位Mの内部に存在する血管と血管内の血液および間質液とを通過した光が測定部位Mから検出装置20側に出射する。測定部位Mから出射した光は、保護部27と受光経路11とを通過して、受光ユニット25に到達する。すなわち、発光ユニット23と受光ユニット25とは、反射型の光学センサーモジュールとして機能する。ただし、発光ユニット23と受光ユニット25とが測定部位Mを挟んで反対側に位置する透過型の光学センサーを検出装置20として利用してもよい。
受光ユニット25は、発光ユニット23から照射されて生体(測定部位M)の内部で反射した光の受光レベルに応じた検出信号を生成する。具体的には、受光ユニット25は、第2フィルター251と分光部253と受光部255とを具備する。血糖値の測定時に受光経路11を介して測定部位Mに対向するように、測定部位M側から第2フィルター251と分光部253と受光部255とがこの順番で位置する。つまり、第2フィルター251と分光部253とは、受光部255と生体(または保護部27)との間に設けられる。なお、第2フィルター251と分光部253との位置が逆でもよい。
発光ユニット23から照射され生体の内部で反射した光は、保護部27および受光経路11を通過して、第2フィルター251に入射する。第2フィルター251は、所定の通過帯域(波長域)内の成分を選択的に透過させて、他の成分を低減(理想的には遮光)する光学フィルターである。第2フィルター251の詳細については後述する。第2フィルター251を透過した光は、分光部253で分光される。
分光部253は、特定の波長域(以下「波長可変範囲」という)WV内の光を選択的に透過させる。例えばファブリ・ペロー型干渉計(エタロン)が分光部253として好適に利用される。図3には、分光部253の透過率特性(波長と透過率との関係)が示されている。
ここで、分光部253の透過率特性には、複数の異なる干渉次数に対応する透過率のピークが存在する。図3の波長可変範囲WVは、例えば分光部253の透過率特性において特定の干渉次数に対応するピークが存在する範囲である。例えば干渉次数が1次である透過率の複数のピークが存在する範囲が波長可変範囲WVとして例示される。図3では、1000nm以上1200nm以下の波長域が波長可変範囲WVとして例示される。波長可変範囲WV外の範囲WSには、波長可変範囲WVにおける干渉次数とは異なる干渉次数の透過率のピークが存在する。例えば、波長可変範囲WVにおける干渉次数が1次の場合は、1次以外の干渉次数(2次,3次,…)に対応する透過率のピークが存在する。
具体的には、分光部253は、波長可変範囲WV内および波長可変範囲WV外(範囲WS)における透過率の複数のピークのうち、干渉次数が異なる複数のピーク(以下「透過ピーク」という)の各々に対応する波長の光を選択的に透過させる。分光部253に印加される電圧値に応じた複数の透過ピークの各々に対応する波長の光が選択的に透過される。具体的には、所定の電圧値を分光部253に印加することで、波長可変範囲WV内の1次の透過ピークに対応する波長の光と、範囲WSにおける他の干渉次数の透過ピークに対応する光とが同時に透過される。
図2の受光部255は、生体の内部で反射した光を受光する。具体的には、分光部253を通過した光(すなわち透過ピークに対応する波長の光)の受光レベルに応じた検出信号を生成する。例えば近赤外光に受光感度を示すInGaAs(インジウムガリウム砒素)で光電変換層が形成された受光素子が受光部255として好適に利用される。図3には、受光部255の受光感度特性が図示されている。受光部255が受光可能な光の波長の範囲(以下「受光波長範囲」という)WRは、波長可変範囲WVの全部と範囲WSの一部とを含む。具体的には、受光波長範囲WRの下限値は、波長可変範囲WVの下限値(1000nm)を下回り、受光波長範囲WRの上限値は、波長可変範囲WVの上限値(1200nm)を上回る。図3では、700nm以上1700nm以下の波長域が受光波長範囲WRとして例示されている。なお、発光部231による出射光は、受光波長範囲WRを内包する広範囲にわたり強度が分布する。
波長可変範囲WVの全部および範囲WSの一部が受光波長範囲WRに含まれるので、波長可変範囲WV外の光を遮光しない構成では、波長可変範囲WV内の光だけでなく範囲WS内の光も受光部255が受光し得る。したがって、波長可変範囲WVの光の受光レベルに応じた検出信号を高精度に生成できないという問題がある。そこで、第1実施形態では、波長可変範囲WV外の光を低減(理想的には遮光)するために、第1フィルター237および第2フィルター251を利用する。
図3には、第1フィルター237および第2フィルター251の透過率特性が図示されている。第1フィルター237は、波長可変範囲WV外(範囲WS)の光を低減する。具体的には、第1フィルター237は、発光部231が出射した光のうち、波長可変範囲WV内の波長の光を透過させ、波長可変範囲WV外の波長の光を低減する。第1実施形態では、ショートパスフィルター(ハイパスフィルター)とロングパスフィルター(ローパスフィルター)とで第1フィルター237が構成される。ショートパスフィルターは、波長可変範囲WVの上限値に対応する第1波長λ1を上回る範囲の波長の光を低減する。第1波長λ1を下回る光はショートパスフィルターを通過する。他方、ロングパスフィルターは、波長可変範囲WVの下限値に対応する第3波長λ3を下回る範囲の波長の光を低減する。第3波長λ3を上回る光はロングパスフィルターを通過する。図3では、波長可変範囲WVの上限値(1200nm)を第1波長λ1とし、波長可変範囲WVの下限値(1000nm)を第3波長λ3とする場合を例示する。
ここで、第1フィルター237は、理想的には波長可変範囲WV外(範囲WS)の光を完全に遮光するが、実際の第1フィルター237(具体的にはショートパスフィルター)は、波長可変範囲WV外の光のうち、仕様上において遮光可能な波長の範囲(以下「遮光保証範囲」という)WG外の光を透過し得る。したがって、受光部255の受光波長範囲WR(700nm~1700nm)が第1フィルター237の遮光保証範囲WGよりも広範囲にわたる場合、受光部255が波長可変範囲WV外の光を受光し得る。
第1実施形態では、波長可変範囲WVの上限値である第1波長λ1よりも長波長側において、遮光保証範囲WG外の光が第1フィルター237で透過される場合を例示する。図3では、1200nm以上1500nm以下の波長域が第1フィルター237(ショートパスフィルター)の遮光保証範囲WGとして例示される。つまり、波長可変範囲WV外の光のうち、1500nmを上回る光は第1フィルター237を通過する。したがって、第2フィルター251を設置しない構成では、範囲WSのうち1500nmより大きく1700nm以下の光が受光部255により受光されてしまう。以上の事情を考慮して、第1実施形態では、第1波長λ1よりも長波長側の第2波長λ2を上回る範囲の波長の光を低減する第2フィルター251を設置する。
第2波長λ2は、第1波長λ1(1200nm)を上回り、かつ、遮光保証範囲WGの上限値(1500nm)を下回るように設定される。つまり、第2波長λ2は受光波長範囲WRの上限値(1700nm)を下回る。図3では、第2波長λ2が1300nmに設定された場合が例示される。具体的には、第2フィルター251は、発光ユニット23から照射され生体の内部で反射した光のうち、第2波長λ2を上回る範囲の波長の光を低減する。第2波長λ2を下回る成分を透過させ、第2波長λ2を上回る成分を低減するショートパスフィルターが第2フィルター251として採用される。
特定部40は、受光部255が生成した検出信号に応じて生体情報(血糖値)を特定する。具体的には、特定部40は、検出信号から吸光スペクトルを生成し、当該吸光スペクトルから血糖値を特定する。吸光スペクトルを利用した血糖値の特定には、例えば重回帰分析法等の公知の技術が任意に利用され得る。PLS(Partial Least Squares)回帰分析法および独立成分分析法等が重回帰分析法として例示される。表示部60(例えば液晶表示パネル)は、特定部40が特定した血糖値を表示する。
以上の説明から理解される通り、第1実施形態では、発光部231と生体との間で波長可変範囲WV外の光が第1フィルター237により低減される。ここで、生体に照射される光の強度は、所定の許容値を下回る必要がある。発光部231と生体との間で波長可変範囲WV外の光が低減される第1実施形態の構成によれば、生体と受光部255との間で波長可変範囲WV外の光を低減する構成と比較して、所定の許容値を下回る範囲内で波長可変範囲WV内の光をより多く生体に照射することが可能である。
第1実施形態では特に、波長可変範囲WVの上限値に対応する第1波長λ1よりも長波長側の第2波長λ2を上回る範囲の波長の光が第2フィルター251により低減されるから、第1フィルター237で低減しきれなかった波長可変範囲WV外の光(具体的には波長可変範囲WVの上限値よりも長波長側において低減しきれなかった光)を低減することが可能である。また、第1実施形態では、受光部255の受光波長範囲WRの上限値を第2波長λ2が下回るから、第1フィルター237で低減しきれなかった光を受光部255が受光する可能性が低減できる。以上の説明から理解される通り、第1フィルター237および第2フィルター251の双方を具備する第1実施形態の構成によれば、充分な光量で波長可変範囲WVの光(所望の波長域外の光)を生体に照射し、かつ、波長可変範囲WV外の光が受光されることを低減することが可能である。すなわち、波長可変範囲WVの光の受光レベルに応じた検出信号を高精度に生成することができる。
<第2実施形態>
本発明の第2実施形態を説明する。なお、以下に例示する各形態において作用または機能が第1実施形態と同様である要素については、第1実施形態の説明で使用した符号を流用して各々の詳細な説明を適宜に省略する。
第2実施形態の検出装置20における受光ユニット25は、第1実施形態の第2フィルター251に代えて第3フィルターを具備する構成である。検出装置20におけるその他の構成は、第1実施形態と同様である。
図4には、第2実施形態における第1フィルター237および第3フィルターの透過率特性が図示されている。その他の特性(発光部231の分光特性,受光部255の受光感度特性,分光部253の透過率特性)は、第1実施形態と同様である。第1実施形態では、波長可変範囲WVの上限値である第1波長λ1よりも長波長側において、遮光保証範囲WG外の光が第1フィルター237を通過する場合を例示した。それに対して、第2実施形態では、波長可変範囲WVの下限値である第3波長λ3よりも短波長側において、遮光保証範囲WG外の光が第1フィルター237(具体的にはロングパスフィルター)を通過する場合を例示する。図4では、800nm以上1000nm以下の波長域が第1フィルター237(ロングパスフィルター)の遮光保証範囲WGとして例示される。つまり、波長可変範囲WV外の光のうち、800nmを下回る光が第1フィルター237を通過する。したがって、第3フィルターを設置しない構成では、範囲WSのうち700nm以上800nmより小さい光が受光部255により受光されてしまう。以上の事情を考慮して、第2実施形態では、第3波長λ3よりも短波長側の第4波長λ4を下回る範囲の波長の光を低減する第3フィルターを設置する。
第4波長λ4は、第3波長λ3(1000nm)を下回り、かつ、遮光保証範囲WGの下限値(800nm)を上回るように設定される。つまり、第4波長λ4は受光波長範囲WRの下限値(700nm)を上回る。図4では、第4波長λ4が800nmに設定された場合が例示される。
第3フィルターは、生体(または保護部27)と受光部255との間に設けられる。具体的には、第3フィルターは、発光ユニット23から照射され生体の内部で反射した光のうち、第4波長λ4を下回る範囲の波長の光を低減する。第4波長λ4を上回る成分を透過させ、第4波長λ4を下回る成分を低減するロングパスフィルター(ローパスフィルター)が第3フィルターとして採用される。
以上の説明から理解される通り、第2実施形態でも第1実施形態と同様に、発光部231と生体との間で波長可変範囲WV外の光が第1フィルター237により低減される。したがって、所定の許容値を下回る範囲内で波長可変範囲WV内の光をより多く生体に照射することが可能である。
第2実施形態では特に、波長可変範囲WVの下限値に対応する第3波長λ3よりも短波長側の第4波長λ4を下回る範囲の波長の光が第3フィルターにより低減されるから、第1フィルター237で低減しきれなかった波長可変範囲WV外の光(具体的には波長可変範囲WVの下限値よりも短波長側において低減しきれなかった光)を低減することが可能である。また、受光部255の受光波長範囲WRの下限値を第4波長λ4が上回るから、第1フィルター237で低減しきれなかった光を受光部255が受光する可能性が低減できる。以上の説明から理解される通り、第1フィルター237および第3フィルターの双方を具備する第1実施形態の構成によれば、充分な光量で波長可変範囲WVの光を生体に照射し、かつ、波長可変範囲WV外の光が受光されることを低減することが可能である。すなわち、波長可変範囲WVの光の受光レベルに応じた検出信号を高精度に生成することができる。
<変形例>
以上に例示した各形態は多様に変形され得る。具体的な変形の態様を以下に例示する。以下の例示から任意に選択された2以上の態様を適宜に併合することも可能である。
(1)第1実施形態では生体と受光部255との間に第2フィルター251を設ける構成を例示し、第2実施形態では生体と受光部255との間に第3フィルターと設ける構成を例示したが、生体と受光部255との間に第2フィルター251および第3フィルターの双方を設けてもよい。例えば、波長可変範囲WVの上限値よりも長波長側と波長可変範囲WVの下限値よりも短波長側との双方において、遮光保証範囲WG外の光が第1フィルター237で透過される場合には、第2フィルター251および第3フィルターの双方を設ける構成が好適である。
(2)前述の各形態では、ショートパスフィルターとロングパスフィルターとで第1フィルター237を構成したが、第1フィルター237の構成は以上の例示に限定されない。例えば波長可変範囲WV内の光を選択的に透過し、波長可変範囲WV外の光を遮光する帯域通過フィルターを第1フィルター237としてもよい。また、ショートパスフィルターおよびロングパスフィルターの何れか一方のみで第1フィルター237を構成してもよい。例えば受光部255の受光波長範囲WRの下限値が波長可変範囲WVの下限値を上回る場合は、ショートパスフィルターのみで第1フィルター237を構成してもよい。また、受光部255の受光波長範囲WRの上限値が波長可変範囲WVの上限値を下回る場合は、ロングパスフィルターのみで第1フィルター237を構成してもよい。
(3)前述の各形態では、波長可変範囲WVの上限値を第1波長λ1としたが、第1波長λ1は波長可変範囲WVの上限値に一致しなくてもよい。例えば、波長可変範囲WVの上限値を下回る第1波長λ1を設定してもよい。また、第3波長λ3についても同様に、波長可変範囲WVの下限値に一致しなくてもよい。
1…生体情報測定装置、11…受光経路、13…照射経路、20…検出装置、40…特定部、60…表示部、21…筐体、23…発光ユニット、231…発光部、233…リフレクター、235…レンズ、237…フィルター、25…受光ユニット、251…フィルター、253…分光部、255…受光部、27…保護部。

Claims (4)

  1. 第1発光ユニットと、
    第2発光ユニットと、
    受光ユニットと、
    前記第1発光ユニットと前記第2発光ユニットと前記受光ユニットとを収容する筐体と
    を具備し、
    前記第1発光ユニットおよび前記第2発光ユニットの各々は、
    生体に光を照射する発光部と、
    前記発光部と前記生体との間に設けられ、第1波長を上回る波長の光を低減する第1フィルターとを含み、
    前記受光ユニットは、
    前記生体の内部で反射した前記光を受光する受光部と、
    前記生体と前記受光部との間に設けられ、上限値が前記第1波長に対応する波長可変範囲内における透過率の複数のピークのうち何れかのピークに対応する波長の光を選択的に透過させる分光部と
    前記生体と前記受光部との間に設けられ、前記第1波長よりも長波長側の第2波長を上回る波長の光を低減する第2フィルターとを含み、
    前記筐体は、
    前記生体に対向する対向面と、
    前記対向面に対して略垂直に形成されて前記受光ユニットに至る受光経路と、
    前記対向面から前記第1発光ユニットに至る第1照射経路と、
    前記対向面から前記第2発光ユニットに至る第2照射経路とを含み、
    前記受光経路は、前記第1照射経路および前記第2照射経路よりも長く、
    前記第1照射経路と前記第2照射経路とは、前記受光経路を挟んで相互に反対側において、前記対向面に対して相等しい角度で傾斜する
    分光システム。
  2. 前記第2波長は、前記受光部が受光可能な光の波長の範囲である受光波長範囲の上限値を下回る
    請求項1の分光システム。
  3. 第1発光ユニットと、
    第2発光ユニットと、
    受光ユニットと、
    前記第1発光ユニットと前記第2発光ユニットと前記受光ユニットとを収容する筐体と
    を具備し、
    前記第1発光ユニットおよび前記第2発光ユニットの各々は、
    生体に光を照射する発光部と、
    前記発光部と前記生体との間に設けられ、第3波長を下回る波長の光を低減する第1フィルターとを含み、
    前記受光ユニットは、
    前記生体の内部で反射した前記光を受光する受光部と、
    前記生体と前記受光部との間に設けられ、下限値が前記第3波長に対応する波長可変範囲内における透過率の複数のピークのうち何れかのピークに対応する波長の光を選択的に透過させる分光部と
    前記生体と前記受光部との間に設けられ、前記第3波長よりも短波長側の第4波長を下回る波長の光を低減する第3フィルターとを含み、
    前記筐体は、
    前記生体に対向する対向面と、
    前記対向面に対して略垂直に形成されて前記受光ユニットに至る受光経路と、
    前記対向面から前記第1発光ユニットに至る第1照射経路と、
    前記対向面から前記第2発光ユニットに至る第2照射経路とを含み、
    前記受光経路は、前記第1照射経路および前記第2照射経路よりも長く、
    前記第1照射経路と前記第2照射経路とは、前記受光経路を挟んで相互に反対側において、前記対向面に対して相等しい角度で傾斜する
    分光システム。
  4. 前記第4波長は、前記受光部が受光可能な光の波長の範囲である受光波長範囲の下限値を上回る
    請求項3の分光システム。
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