JP2014164069A - 測定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】高い測定精度で光量測定が可能な測定装置を提供する。
【解決手段】分光測定装置1は、固定反射膜、可動反射膜、及び固定反射膜及び可動反射膜の間のギャップ寸法を変更する静電アクチュエーターを備える波長可変干渉フィルター5と、入射光を受光するディテクター12と、固定反射膜及び可動反射膜の間のギャップ寸法を測定対象波長域よりも小さい第一波長の光に対応した第一寸法に設定するフィルター制御部22と、測定対象波長域よりも小さい波長の光をカットするカットフィルター11と、ギャップ寸法を第一寸法に設定した際にディテクター12で受光される迷光の光量を取得する光量取得部23と、を具備した。
【選択図】図1

Description

本発明は、光量を測定する測定装置に関する。
従来、光学素子を通過した光を受光して受光量を測定する測定装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1では、光をファブリーペローフィルターに入射させて、当該ファブリーペローフィルターを透過した測定光を赤外検出器で受光して受光量を測定する装置である。
特開2002−71562号公報
ところで、上記特許文献1では、ファブリーペローフィルター(波長可変干渉フィルター)を透過した測定光を検出器で検出しているが、測定光と同時に波長可変干渉フィルターを透過しなかった迷光が検出器で受光される場合がある。この場合、迷光がノイズ成分となり、測定精度が悪化してしまうという課題がある。
本発明は、高い測定精度で光量測定が可能な測定装置を提供することを目的とする。
本発明の測定装置は、入射光における所定波長域の光を減少させるカットフィルターと、前記カットフィルターを透過した光の一部を反射し一部を透過する第一反射膜と、前記第一反射膜に対向し、前記第一反射膜を透過した光の一部を反射し一部を透過する第二反射膜と、前記第一反射膜及び前記第二反射膜の間のギャップ寸法を変更するギャップ変更部と、前記第二反射膜を透過した光を受光する受光部と、前記ギャップ変更部を制御して、前記ギャップ寸法を前記所定波長域内の第一波長に対応した第一寸法に設定するギャップ設定部と、を具備したことを特徴とする。
本発明では、第一反射膜及び第二反射膜の間のギャップ寸法を、カットフィルターにより光量が減少される(カットされる)波長域内の第一波長に対応した第一寸法に設定し、その際に受光部で受光される光量を取得する。
これにより、第一反射膜及び第二反射膜により構成される干渉フィルターは、第一寸法に対応した第一波長の光を透過可能となるが、当該第一波長の光は、カットフィルターによりカットされる。したがって、受光部では、干渉フィルターを通過する光が入射せず、干渉フィルターを通過しなかった光、すなわち迷光が受光されることになり、迷光の光量を精度よく検出することができる。これにより、実際に測定対象となる所定波長域の光の光量を測定する際、測定値から迷光の光量を差し引くことで、高い測定精度で光量測定を実施することが可能となる。
本発明の測定装置は、入射光の一部を反射し一部を透過する第一反射膜と、前記第一反射膜に対向し、前記第一反射膜を透過した光の一部を反射し一部を透過する第二反射膜と、前記第一反射膜及び前記第二反射膜の間のギャップ寸法を変更するギャップ変更部と、前記第二反射膜を透過した光を受光する受光部と、前記ギャップ変更部を制御して、前記ギャップ寸法を所定波長域内の第一波長に対応した第一寸法に設定するギャップ設定部と、を具備し、前記第一波長は、前記受光部における受光感度が所定の感度閾値以下となる波長であることを特徴とする。
本発明では、上記発明と同様に、第一反射膜及び第二反射膜の間のギャップ寸法を第一寸法に設定し、その際に受光部で受光される光量を取得する。
この際、ギャップ設定部は、第一寸法として、受光部における受光感度が所定の感度閾値以下となる第一波長に対応した寸法に設定する。この感度閾値を第一波長以外の波長に対する受光感度よりも十分小さい値に設定すれば、干渉フィルターにより取り出された光が受光部に到達したとしても検出される受光量は迷光に対する光量に比べて無視できる程度となる。したがって、本発明においても、迷光の光量を精度よく検出することができ、検出された迷光の光量に基づいて、高い測定精度で光量測定を実施することができる。
また、本発明では、カットフィルター等の別フィルターが不要となり、構成の簡略化を図れる。
本発明の測定装置は、前記第一反射膜が設けられる第一基板と、前記第二反射膜が設けられる第二基板と、前記第一基板及び前記第二基板の少なくともいずれか一方に設けられ、前記ギャップ寸法が前記第一寸法になった際に他方の基板に当接するギャップ寸法規制部と、を備えることが好ましい。
ここで、ギャップ寸法規制部として、第一基板及び第二基板の双方にギャップ寸法規制部が設けられ、これらのギャップ寸法規制部同士が接触することでギャップ寸法が第一寸法になる構成も本発明に含まれる。
本発明では、ギャップ寸法規制部が対向する基板に当接することでギャップ寸法が第一寸法に設定される。このような構成では、容易に反射膜間のギャップ寸法を第一寸法に設定することができる。特に、ギャップ変更部として、第一基板に第一電極を設け、第二基板に第一電極に対向する第二電極を設け、これらの第一電極及び第二電極間に電圧を印加することでギャップ寸法を変更する静電アクチュエーターを用い、第一波長を測定対象となる所定波長域よりも小さい波長にする場合に有効となる。すなわち、静電アクチュエーターを用いる場合、静電引力は、第一電極及び第二電極の間の寸法の−2乗に比例するため、電極間の寸法が小さくなるにしたがって制御が困難になり、ギャップ寸法を極めて小さい寸法に設定することは困難となる。これに対して、本発明のようにギャップ寸法規制部を設ける場合、静電アクチュエーターに対して、第一波長に対応した駆動電圧以上の電圧を印加することで、ギャップ寸法を第一寸法に容易に設定することができる。
本発明の測定装置では、前記ギャップ寸法規制部は、前記第一基板及び前記第二基板を基板厚み方向から見た平面視において、前記第一反射膜及び前記第二反射膜と重ならない位置に設けられていることが好ましい。
本発明では、上記のようなギャップ寸法規制部は、平面視において第一反射膜及び第二反射膜と重ならない位置に設けられているので、第一反射膜や第二反射膜の面積が制限されることがなく、干渉フィルターにより取り出される光の光量減少を抑えることができる。
本発明の測定装置は、前記ギャップ寸法を前記第一寸法に設定した際に前記受光部で受光される光量を取得する光量取得部と、前記ギャップ寸法を前記所定波長域外の第二波長に対応したギャップ寸法に変更した際に、前記受光部により受光される前記第二波長の光の光量を取得する測定部と、前記測定部で取得された第二波長の光の光量から、前記光量取得部により取得された光量を減算して、前記第二波長の光の光量として取得する光量補正部と、を備えることが好ましい。
本発明では、測定部により第二波長(例えば測定対象となる目標波長)の光の光量の測定値を取得し、光量補正部により測定値から上述したような迷光の光量を減算する。したがって、迷光が含まれる実測値から、迷光の光量を除外した正確な第二波長の光に対する光量を取得することができる。
本発明の測定装置では、前記測定部による測定を実施する毎に、前記ギャップ設定部は、前記ギャップ寸法を前記第一寸法に設定し、前記光量取得部において前記受光部で受光される光量を取得することが好ましい。
本発明では、測定を実施する毎に迷光の光量を取得するため、迷光の光量が変化した場合でも正確な測定値を取得することができる。
ここで、本発明において、「測定を実施する毎に光量を取得する」とは、例えば、測定対象となる所定波長域において第二波長を順次切り替え、各第二波長の光の光量を順次測定する場合、全ての第二波長に対する光量測定を1回の測定処理動作とし、測定処理動作を実施する毎に光量(迷光量)を測定してもよく、各第二波長に対する光量測定をする毎に光量(迷光量)を測定してもよい。前者であれば、迅速な光量測定を実施でき、後者であればより精度の高い迷光の光量により測定値を補正でき、正確な光量測定を実施できる。
本発明に係る第一実施形態の分光測定装置の概略構成を示すブロック図。 第一実施形態の波長可変干渉フィルターの概略構成を示す断面図。 ディテクターの受光感度の一例を示す図。 第一実施形態の分光測定装置の分光測定方法を示すフローチャート。 第一実施形態において、迷光検査モードでの波長可変干渉フィルターの状態、及びディテクターに入射する光を示す図。 第一実施形態において、迷光検査モードで波長可変干渉フィルターを透過する光のピーク波長と、カットフィルターにおける光の透過波長域を示す図。 第一実施形態において、測定モードでの波長可変干渉フィルターの状態、及びディテクターに入射する光を示す図。 第一実施形態において、ディテクターにより検出される測定光量及び迷光量、及び算出された補正光量の一例を示す図。 本発明に係る第二実施形態の分光測定装置の概略構成を示すブロック図。 第二実施形態の分光測定装置において、迷光検査モードにおける波長可変干渉フィルターを透過する光のピーク波長と、ディテクターの感度領域とを示す図。 本発明の他の実施形態において、反射膜として誘電体多層膜を用いた場合の反射膜間のギャップの寸法に対する透過ピーク波長を示す図。 波長可変干渉フィルターを収納した光学フィルターデバイスの概略構成を示す断面図。 測定装置の一例である測色装置の概略構成を示すブロック図。 測定装置の一例であるガス検出装置の概略図。 図14のガス検出装置の制御系の構成を示すブロック図。 測定装置の一例である食物分析装置の概略構成を示す図。 測定装置の一例である分光カメラの概略構成を示す模式図。
[第一実施形態]
以下、本発明に係る第一実施形態について、図面に基づいて説明する。
図1は、第一実施形態の分光測定装置(測定装置)の概略構成を示すブロック図である。
[分光測定装置の構成]
図1は、本発明に係る分光測定装置の概略構成を示すブロック図である。
分光測定装置1は、本発明の測定装置の一例であり、測定対象Xからの入射光(測定対象光)における各波長の光強度を分析し、分光スペクトルを測定する装置である。なお、本実施形態では、測定対象Xで反射した測定対象光を測定する例を示すが、測定対象Xとして、例えば液晶パネル等の発光体を用いる場合、当該発光体から発光された光を測定対象光としてもよい。
そして、この分光測定装置1は、図1に示すように、光学モジュール10と、光学モジュール10を制御し、かつ光学モジュール10から出力された信号を処理する制御部20と、を備えている。
[光学モジュールの構成]
光学モジュール10は、波長可変干渉フィルター5と、カットフィルター11と、ディテクター12(受光部)と、I−V変換器13と、アンプ14と、A/D変換器15と、電圧制御部16とを備える。
この光学モジュール10は、測定対象Xで反射された測定対象光を、入射光学系(図示略)を通して、カットフィルター11及び波長可変干渉フィルター5に導き、波長可変干渉フィルター5を透過した光をディテクター12で受光する。そして、ディテクター12から出力された検出信号は、I−V変換器13、アンプ14、及びA/D変換器15を介して制御部20に出力される。なお、本実施形態では、カットフィルター11を波長可変干渉フィルター5の前段に設ける例を示すが、これに限定されず、例えば、ディテクター12の表面に貼付してもよく、波長可変干渉フィルター5及びディテクター12の間に設けてもよく、入射光学系内に設けてもよい。
[波長可変干渉フィルターの構成]
次に、光学モジュール10に組み込まれる波長可変干渉フィルター5について説明する。
図2は、波長可変干渉フィルター5の概略構成を示す断面図である。
波長可変干渉フィルター5は、図2に示すように、第一基板を構成する固定基板51及び第二基板を構成する可動基板52を備えている。これらの固定基板51及び可動基板52は、それぞれ例えば、ソーダガラス、結晶性ガラス、石英ガラス、鉛ガラス、カリウムガラス、ホウケイ酸ガラス、無アルカリガラス等の各種ガラスや、水晶等により形成されている。そして、固定基板51の第一接合部513及び可動基板52の第二接合部523が、例えばシロキサンを主成分とするプラズマ重合膜などにより構成された接合膜53により接合されることで、一体的に構成されている。
固定基板51の可動基板52に対向する面には、本発明の第一反射膜を構成する固定反射膜54が設けられ、可動基板52の固定基板51に対向する面には、本発明の第二反射膜を構成する可動反射膜55が設けられている。これらの固定反射膜54及び可動反射膜55は、ギャップG1を介して対向配置されている。そして、固定基板51及び可動基板52を厚み方向から見た平面視において、これらの固定反射膜54及び可動反射膜55が重なる領域により光干渉領域が構成される。
波長可変干渉フィルター5には、反射膜54,55間のギャップG1のギャップ寸法を調整(変更)するのに用いられる本発明のギャップ変更部の一例である静電アクチュエーター56が設けられている。このような静電アクチュエーター56は対向する電極間に所定の電圧を印加することで、静電引力により容易にギャップG1の寸法を変化させることができ、構成の簡略化を図れる。静電アクチュエーター56は、電圧制御部16の制御により駆動可能となる。
なお、以降の説明に当たり、固定基板51又は可動基板52の基板厚み方向から見た平面視、つまり、固定基板51及び可動基板52の積層方向から波長可変干渉フィルター5を見た平面視を、フィルター平面視と称する。また、本実施形態では、フィルター平面視において、固定反射膜54の中心点及び可動反射膜55の中心点は、一致し、平面視におけるこれらの反射膜の中心点をフィルター中心点と称し、これらの反射膜の中心点を通る直線を中心軸と称する。
(固定基板の構成)
固定基板51は、可動基板52に対して厚み寸法が大きく形成されており、静電アクチュエーター56による静電引力や、固定基板51上に形成される膜部材(例えば固定反射膜54等)の内部応力による固定基板51の撓みはない。
この固定基板51は、図2に示すように、例えばエッチング等により形成された電極配置溝511及び反射膜設置部512を備える。
電極配置溝511は、フィルター平面視で、固定基板51のフィルター中心点を中心とした環状に形成されている。反射膜設置部512は、フィルター平面視において、電極配置溝511の中心部から可動基板52側に突出して形成されている。この電極配置溝511の溝底面は、静電アクチュエーター56を構成する第一駆動電極561が配置される電極設置面511Aとなる。また、反射膜設置部512の突出先端面は、固定反射膜54が配置される反射膜設置面512Aとなる。
また、固定基板51には、電極配置溝511から、固定基板51の外周縁に向かって延出する2つの電極引出溝(図示略)が設けられている。
第一駆動電極561は、電極設置面511Aに直接設けてもよく、電極設置面511Aの上に他の薄膜(層)を設け、その上に設置してもよい。この第一駆動電極561は、例えば、フィルター中心点を中心とした環状に形成されている。なお、本実施形態では、環状の電極構成を例示するが、例えば環形状の一部が切り欠かれたC字状の電極などであってもよい。また、2つ以上の第一駆動電極561が同心円状に配置される2重電極構成などとしてもよい。
そして、この第一駆動電極561の外周縁の一部には第一引出電極(図示略)が接続されている。この第一引出電極は、固定基板51に設けられた電極引出溝の1つに沿って、固定基板51の外周縁まで引き出され、その先端部において電圧制御部16に接続されている。
このような第一駆動電極561及び第一引出電極としては、例えば、ITO(Indium Tin Oxide)などが挙げられる。
また、第一駆動電極561には、その表面に絶縁膜が形成されていてもよい。
反射膜設置部512は、上述したように、電極配置溝511と同軸上で、電極配置溝511よりも小さい径寸法となる略円柱状に形成され、可動基板52に対向する反射膜設置面512Aを備えている。
この反射膜設置部512には、固定反射膜54、及び本発明のギャップ寸法規制部の1つを構成する第一ピラー部571が設置されている。
固定反射膜54は、反射膜設置部512に直接設けてもよいし、反射膜設置部512の上に他の透光性の薄膜(層)を設け、その上に設置してもよい。固定反射膜54としては、例えばAg等の金属膜や、Ag合金等、導電性の合金膜を用いることができる。Ag等の金属膜を用いる場合、Agの劣化を抑制するため保護膜を形成することが好ましい。
また、例えば高屈折率層をTiO、低屈折率層をSiOとし、高屈折率層と低屈折率層とを交互に積層して形成された誘電体多層膜を用いてもよく、誘電体多層膜及び金属膜を積層した反射膜や、誘電体単層膜及び合金膜を積層した反射膜等を用いてもよい。
第一ピラー部571は、フィルター平面視において、固定反射膜54の外に設けられている。この第一ピラー部571は、例えば、フィルター中心点を中心とした環状に設けられていてもよく、例えば、フィルター中心点を中心とする仮想円の円周上で一定間隔に配置されていてもよい。
そして、この第一ピラー部571は、反射膜設置面512Aからの高さ寸法は、固定反射膜54の膜厚寸法よりも例えば25nm大きく形成されている。
第一ピラー部571の形成素材としては特に限定されず、例えばSiO等により構成されていればよい。なお、第一ピラー部571と固定基板51とが一体形成されていてもよい。この場合、固定基板51に対して3段階のエッチング処理を実施することで、電極配置溝511、反射膜設置部512、及び第一ピラー部571を形成する。
さらに、固定基板51の光入射面(固定反射膜54が設けられない面)には、固定反射膜54に対応する位置に反射防止膜を形成してもよい。この反射防止膜は、固定基板51の表面での可視光の反射率を低下させ、透過率を増大させる。
(可動基板の構成)
可動基板52は、図2に示すように、フィルター平面視においてフィルター中心点を中心とした円形状の可動部521と、可動部521と同軸であり可動部521を保持する保持部522と、保持部522の外側に設けられた第二接合部523と、を備えている。
可動部521は、保持部522よりも厚み寸法が大きく形成され、例えば、本実施形態では、可動基板52(第二接合部523)の厚み寸法と同一寸法に形成されている。この可動部521は、フィルター平面視において、少なくとも反射膜設置面512Aの外周縁の径寸法よりも大きい径寸法に形成されている。そして、この可動部521には、静電アクチュエーター56を構成する第二駆動電極562、可動反射膜55、及び第二ピラー部572が設けられている。第二駆動電極562及び可動反射膜55は、可動面521Aに直接設けてもよいし、可動面521Aの上に他の薄膜(層)を設け、その上に設置してもよい。
なお、固定基板51と同様に、可動部521の固定基板51とは反対側の面には、反射防止膜が形成されていてもよい。
第二駆動電極562は、フィルター中心点を中心とした環状に形成され、第一駆動電極561に対向する。また、第二駆動電極562には、第二引出電極が接続され、この第二引出電極は、第一引出電極が配置されていない電極引出溝に対向し、可動基板52の外周縁まで引き出されている。そして、第二引出電極の先端部は、例えばFPCやリード線等により、電圧制御部16に接続されている。
また、第二駆動電極562には、その表面に絶縁膜が形成されていてもよい。
可動反射膜55は、可動部521の可動面521Aの中心部に、固定反射膜54とギャップG1を介して対向して設けられる。この可動反射膜55としては、上述した固定反射膜54と同一の構成の反射膜が用いられる。
第二ピラー部572は、本発明のギャップ寸法規制部の1つを構成し、フィルター平面視において、可動反射膜55の外で、第二駆動電極562よりフィルター中心点側に設けられ、第一ピラー部571と対向する。
第二ピラー部572は、第一ピラー部571と同様、フィルター平面視において環状に形成されていてもよく、フィルター中心点を中心とした仮想円の円周上で等間隔に配置されていてもよい。
そして、この第二ピラー部572は、可動部521の固定基板51に対向する可動面521Aからの高さ寸法が、可動反射膜55の膜厚寸法よりも例えば25nm大きくなるように形成されている。つまり、反射膜54,55間のギャップG1の寸法よりも、第一ピラー部571及び第二ピラー部572のギャップG2の寸法が小さくなる。
第二ピラー部572を形成素材としては、特に限定されず、例えば第一ピラー部571と同様、SiO等により構成されていればよい。また、第二ピラー部572と可動基板52とが一体形成されていてもよい。
保持部522は、可動部521の周囲を囲うダイヤフラムであり、可動部521よりも厚み寸法が小さく形成されている。このような保持部522は、可動部521よりも撓みやすく、僅かな静電引力により、可動部521を固定基板51側に変位させることが可能となる。この際、可動部521が保持部522よりも厚み寸法が大きく、剛性が大きくなるため、可動部521が静電引力により固定基板51側に引っ張られた場合でも、可動部521の形状変化をある程度抑制出来る。
なお、本実施形態では、ダイヤフラム状の保持部522を例示するが、これに限定されず、例えば、可動部521のフィルター中心点を中心として、等角度間隔で配置された梁状の保持部が設けられる構成などとしてもよい。
[カットフィルターの構成]
図1に戻り、光学モジュール10のカットフィルター11について説明する。
カットフィルター11は、光学モジュール10に入射した光のうち、測定対象波長(例えば、本実施形態では、380nmから700nmの可視光域とする)の光を透過し、その他の波長域の光を遮光、すなわち光量を減少させる。ここで、測定対象波長の他の波長域が本発明で述べる所定波長域となる。
なお、カットフィルター11により遮光する波長域としては、少なくとも測定対象波長よりも小さい波長域であればよく、例えば本実施形態では、近赤外波長域以上の光を透過してもよい。
[ディテクターの構成]
ディテクター12は、波長可変干渉フィルター5を透過した光を受光(検出)し、受光量に基づいた検出信号をI−V変換器13に出力する。
図3は、各種ディテクターの感度特性の一例を示す図である。
本実施形態では、測定対象波長域を可視光域とする。したがって、ディテクター12としては、可視光域に対する受光感度が高い、Siフォトダイオードを用いる。なお、カットフィルター11が設けられているため、380nm未満の波長の光がカットされる。
[光学モジュールのその他の構成]
I−V変換器13は、ディテクター12から入力された検出信号を電圧値に変換し、アンプ14に出力する。
アンプ14は、I−V変換器13から入力された検出信号に応じた電圧(検出電圧)を増幅する。
A/D変換器15は、アンプ14から入力された検出電圧(アナログ信号)をデジタル信号に変換し、制御部20に出力する。
電圧制御部16は、制御部20の制御に基づいて、波長可変干渉フィルター5の静電アクチュエーター56に対して駆動電圧を印加する。これにより、静電アクチュエーター56の第一駆動電極561及び第二駆動電極562間で静電引力が発生し、可動部521が固定基板51側に変位する。
[制御部の構成]
次に、分光測定装置1の制御部20について説明する。
制御部20は、例えばCPUやメモリー等が組み合わされることで構成され、分光測定装置1の全体動作を制御する。この制御部20は、図1に示すように、モード切替部21と、フィルター制御部22と、光量取得部23と、光量補正部24と、分光測定部25と、を備えている。また、制御部20のメモリーには、波長可変干渉フィルター5を透過させる光の波長と、当該波長に対応して静電アクチュエーター56に印加する駆動電圧との関係を示すV−λデータが記憶されている。
モード切替部21は、光学モジュール10を用いて分光測定を実施する測定モードと、光学モジュール10に入射する光のうち、迷光の光量を検出する迷光検査モードと、を切り替える。
フィルター制御部22は、測定モードにおいて、測定対象波長(例えば、本実施形態では可視光域とする)における所定の目標波長(本発明における第二波長)に対応した駆動電圧をV−λデータから読み出し、読み出した駆動電圧を静電アクチュエーター56に印加する旨の指令信号を電圧制御部16に出力する。
また、フィルター制御部22は、迷光検査モードにおいて、例えば静電アクチュエーター56に最大駆動電圧を印加する旨の指令信号を出力する。つまり、フィルター制御部22は、本発明のギャップ設定部として機能する。
なお、ここで、最大駆動電圧とは、波長可変干渉フィルター5において、第一ピラー部571及び第二ピラー部572が当接する際の反射膜54,55間のギャップ寸法である第一寸法(例えば、本実施形態では50nm)に対応する駆動電圧以上の電圧である。例えば、V−λデータとして、ギャップ寸法を50nmに設定する際の駆動電圧V50(V)が記録されている場合、フィルター制御部22は、迷光検査モードにおいて、V50(V)以上の駆動電圧を印加するよう指令信号を出力する。
光量取得部23は、ディテクター12により受光された光の光量を取得する。つまり、光量取得部23は、測定モードにおいて、波長可変干渉フィルター5を透過した光の光量(測定値)を取得し、迷光検査モードにおいて、波長可変干渉フィルター5を透過せずにディテクター12に受光された迷光の光量を取得する。したがって、光量取得部23は、本発明の測定部としても機能する。
光量補正部24は、測定モードで取得した目標波長の光の光量を、迷光検査モードで取得した迷光の光量を用いて補正し、目標波長の光の正確な光量を算出する。
分光測定部25は、光量補正部24により算出された光量に基づいて、測定対象光のスペクトル特性を測定する。
[分光測定装置における測定処理]
次に、本実施形態の分光測定装置1を用いた分光測定処理について、図面に基づいて説明する。
図4は、本実施形態の分光測定処理のフローチャートである。
例えば、測定者の操作により分光測定処理が開始されると、制御部20のモード切替部21は、まず、動作モードを迷光検査モードに設定する(ステップS1)。
迷光検査モードでは、フィルター制御部22は、第一寸法(本実施形態では、50nm)に対応した駆動電圧以上となる検査用電圧(例えば最大電圧)を波長可変干渉フィルター5の静電アクチュエーター56に印加する(ステップS2)。
図5は、迷光検査モードにおける波長可変干渉フィルター5の状態、及びディテクター12に入射する光を示す図である。図5において破線は迷光を示し、実線は波長可変干渉フィルター5に入射する光を示す。
図5に示すように、ステップS2のように静電アクチュエーター56に検査用電圧を印加すると、第一ピラー部571及び第二ピラー部572が当接し、反射膜54,55間のギャップG1が第一寸法である50nmとなる。
また、図6は、ステップS2により波長可変干渉フィルター5を透過する光のピーク波長と、カットフィルター11における光の透過波長域を示す図である。
ステップS2により反射膜54,55間のギャップG1を第一寸法(50nm)に設定すると、ピーク波長が330nmである光が、波長可変干渉フィルター5を透過可能な状態となる。一方、本実施形態では、ディテクター12として、Siフォトダイオードを用い、190nm近傍の波長の光まで検出可能となる。
しかしながら、本実施形態では、図6に示すように、カットフィルター11が設けられているため、波長可変干渉フィルター5を透過可能な波長330nm近傍の光は、カットフィルター11にカットされ、ディテクター12まで到達しない。
これにより、図5に示すように、波長可変干渉フィルター5を透過しなかった迷光がディテクター12に到達されることになる。
ステップS2の後、制御部20の光量取得部23は、ディテクター12で受光された光の光量を迷光量として取得し、例えばメモリー等の記憶手段に記憶する(ステップS3)。
この後、制御部20のモード切替部21は、動作モードを測定モードに設定する(ステップS4)。
測定モードでは、フィルター制御部22は、メモリーに記憶されたV−λデータから、測定対象波長域の所定の目標波長に対する駆動電圧を読み出し、当該駆動電圧を静電アクチュエーター56に印加する旨の指令信号を電圧制御部16に出力する。これにより、静電アクチュエーター56に駆動電圧が印加され、ギャップG1が、目標波長に対応した寸法に設定される(ステップS5)。
図7は、測定モードにおける波長可変干渉フィルター5の状態、及びディテクター12に入射する光を示す図である。
ステップS5により、電圧制御部16により静電アクチュエーター56に駆動電圧が印加されると、波長可変干渉フィルター5から目標波長の光が透過され、ディテクター12に受光される。
ステップS5の後、制御部20の光量取得部23は、ディテクター12で受光された光の光量を測定光量として取得し、例えばメモリー等の記憶手段に記憶する(ステップS6)。
この後、制御部20は、測定対象波長域において、全ての目標波長の光の測定光量が取得されたか否かを判断する(ステップS7)。
ステップS7において、取得していない目標波長の測定光量がある場合(「No」と判定された場合)、ステップS5に戻り、目標波長を変更して測定モードにおける光量測定を継続する。なお、目標波長としては、例えば測定者により予め設定された波長であってもよく、所定波長間隔(例えば10nm間隔)となる波長であってもよい。
ステップS7において、全ての目標波長の測定光量が取得されたと判定された場合、光量補正部24は、ステップS6により取得された測定光量から、ステップS3により取得された迷光量を差し引いた補正光量を算出する(ステップS8)。
図8は、ディテクター12から出力された測定光量(実線)、迷光量(一点鎖線)、及び算出された補正光量(破線)を示す図である。
図7に示すように、測定モードでは、波長可変干渉フィルター5を透過した光の他、波長可変干渉フィルター5を透過しなかった迷光もディテクター12で受光される。したがって、図8に示すように、測定光量は、実際の目標波長の光の光量よりも大きくなる。
これに対して、ステップS8では、測定光量から迷光量を差し引くことで、図8の破線に示すような補正光量を取得することできる。すなわち、各波長に対する正確な光量を取得することができる。なお、算出された補正光量は、メモリー等の記憶手段に記憶される。
この後、分光測定部25は、算出された補正光量に基づいて、図8の破線に示されるような分光スペクトルを測定する(ステップS9)。
[第一実施形態の作用効果]
本実施形態では、波長可変干渉フィルター5の前段にカットフィルター11を配置することで、測定対象波長域よりも小さい波長域の光をカットし、そのうえで、迷光検査モードにおいて、波長可変干渉フィルター5における反射膜54,55間のギャップG1の寸法を、測定対象波長域に対応した寸法よりも小さい第一寸法、つまりカットフィルター11によりカットされる波長域内の所定寸法に対応した第一寸法に設定する。このため、迷光検査モードでは、ディテクター12には、波長可変干渉フィルター5を透過した光が到達せず、波長可変干渉フィルター5を通過しなかった迷光がディテクター12にて受光され、迷光量を精度よく検出することができる。
このような迷光量を測定しておくことで、測定モードにおいて、光量補正部24により、測定光量から迷光量を差し引いた、実際の目標波長の光量を精度よく検出することができ、迷光成分を除外した測定対象Xに対する正確な分光スペクトルを求めることができる。
本実施形態では、波長可変干渉フィルター5の固定基板51に第一ピラー部571が設けられ、可動基板52に、第一ピラー部571に対向する第二ピラー部572が設けられており、第一ピラー部571及び第二ピラー部572が当接した際に、ギャップG1の寸法が第一寸法となるように、各第一ピラー部571及び第二ピラー部572の高さ寸法(厚み寸法)が設定されている。
このような構成では、迷光検査モードにおいて、静電アクチュエーター56に印加する迷光検査用電圧として、迷光検査寸法に対応した駆動電圧以上の電圧を設定すれば、容易に、ギャップG1の寸法を迷光第一寸法にすることができる。
また、本実施形態では、ギャップ変更部として静電アクチュエーター56を用いている。このような静電アクチュエーター56は駆動電極561,562を対向配置させるだけの簡単な構成により実現することができるが、駆動電極561,562間のギャップが小さくなるに従ってギャップ制御が困難となる。これに対して、本実施形態では、上記のように、第一ピラー部571及び第二ピラー部572を設けることで、静電アクチュエーター56を用いた場合でも、容易に、ギャップG1のギャップ量を、測定対象波長域よりも小さい第一波長に対する第一寸法に合わせることができる。さらに、静電アクチュエーター56に印加する電圧がノイズ等の混入により一時的に大きくなった場合でも、第一ピラー部571及び第二ピラー部572が当接することで、それ以上ギャップ寸法が小さくなることがなく、反射膜54,55の接触を防止することができる。
本実施形態では、第一ピラー部571及び第二ピラー部572は、それぞれ、フィルター平面視において、固定反射膜54及び可動反射膜55の外に設けられている。したがって、第一ピラー部571や第二ピラー部572によって、反射膜54,55の面積が制限されることがなく、波長可変干渉フィルター5を透過させる光の光量が減少することがない。これにより、光量減少がなく、精度よく、分光測定処理を実施することができる。
本実施形態では、測定モードにおいて複数の目標波長に対する測定光量を取得する前に、迷光検査モードにより迷光量を取得する。このため、各波長に対する測定光量を取得した後、これらの測定光量から迷光検査モードで取得した迷光量を差し引くことで容易に、各波長に対する正確な光量(補正光量)を取得することができる。また、次回測定を実施する際、再度迷光検査モードが実施されることで、測定毎に迷光量が異なる場合でも、迷光検査モードで取得した迷光により測定光量を適切に補正することができる。
[第二実施形態]
次に、本発明に係る第二実施形態について、図面に基づいて説明する。
上述した第一実施形態では、測定対象波長を可視光域とし、可視光域より小さい波長域の光をカットするカットフィルター11を設け、反射膜54,55間のギャップG1の寸法を第一寸法とした際に、カットフィルター11により波長可変干渉フィルター5を透過可能な光(第一実施形態の例では330nmにピーク波長を有する光)を遮断する例を示した。
これに対して、第二実施形態では、カットフィルター11が設けられない点で上記第一実施形態と相違する。
図9は、本実施形態の分光測定装置1Aの概略構成を示す図である。なお、以降の説明にあたり、第一実施形態と同一の構成については、同一符号を付し、その説明を省略、または簡略化する。
図9に示すように、本実施形態の分光測定装置1Aでは、光学モジュール10Aには、カットフィルター11が設けられず、測定対象Xからの入射光が波長可変干渉フィルター5を通過してそのままディテクター12に入射する。
また、本実施形態では、測定対象波長域が赤外域(近赤外域)であるとする。
本実施形態のディテクター12としては、測定対象波長よりも小さい波長域(例えば可視光域や紫外域)に対しての受光感度が低く、迷光検査モードにおいて波長可変干渉フィルター5を透過した光に対する感度が、所定の感度閾値(例えば、100mA/W)以下となるものを用いる。換言すれば、本実施形態では、迷光検査モードにおける第一寸法として、波長可変干渉フィルター5を透過した光に対するディテクター12の受光感度が感度閾値以下となる寸法が設定される。なお、感度閾値としては、測定誤差の許容範囲に応じて適宜設定すればよい。
例えば、測定対象波長が赤外域(近赤外域)である場合、図3に示す、InGaAsフォトダイオード(受光可能波長域:800nm〜2600nm)、或いは、Geフォトダイオード(受光可能波長域:400nm〜1700nm)を用いることができる。したがって、これらのディテクター12の感度領域より小さい波長の光が波長可変干渉フィルター5を透過するように、第一寸法が設定される。具体的には、第一ピラー部571及び第二ピラー部572が当接した際にギャップG1の寸法が前記第一寸法となるように、第一ピラー部571及び第二ピラー部572の高さ寸法(厚み寸法)が設定されている。
本実施形態においても、上述した第一実施形態と同様の分光測定処理により、各目標波長に対する補正光量を取得することができる。
図10は、迷光検査モードにおける波長可変干渉フィルター5を透過する光のピーク波長と、ディテクター12における感度領域を示す図である。
ステップS1からステップS3の迷光検査モードにおいて、反射膜54,55間のギャップG1を第一寸法に設定すると、第一寸法に対応した波長の光(例えば第一寸法が50nmである場合、波長330nmの光)が波長可変干渉フィルター5を透過する。しかしながら、ディテクター12は、図10に示すように、当該第一寸法に対応した波長の光に対して受光感度が小さく、当該光を受光したとしても、出力される信号は、迷光量に対する信号値と比べて、無視できる程度に十分小さい値となる。このため、上記第一実施形態と同様、本実施形態においても精度よく迷光量を取得することが可能となる。
以降は、第一実施形態と同様、ステップS4からステップS9の処理を実施する。
[第二実施形態の作用効果]
本実施形態では、迷光検査モードにおいて波長可変干渉フィルター5における反射膜54,55間のギャップG1の寸法を、ディテクター12の受光感度が所定の感度閾値以下となる波長に対応した第一寸法に設定する。
これにより、迷光検査モードにおいて、波長可変干渉フィルター5から光が透過された場合でも、ディテクター12により当該光に対する光量が検出されない、若しくは検出される光量が迷光量に対して十分に小さい値となるため、迷光量を精度よく検出することができる。これにより、上記第一実施形態と同様に、正確な迷光量を取得することができ、光量補正部24により、測定光量及び迷光量に基づいた補正光量を精度よく算出することができる。
また、本実施形態では、カットフィルター11が設けられない分、光学モジュール10A及び分光測定装置1Aの構成を簡略化できる。
[その他の実施形態]
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、上記各実施形態では、駆動電極561,562間のギャップが反射膜54,55間のギャップG1よりも大きい例を示すがこれに限定されない。例えば、測定対象光として赤外線や遠赤外線を用いる場合等、測定対象光の波長域によっては、ギャップG1が駆動電極561,562間のギャップよりも大きくなる構成としてもよい。この場合、第一ピラー部571は電極設置面511Aに設けられ、第二ピラー部572が第一ピラー部571に対向する位置に設けられる構成とする。そして、第一ピラー部571及び第二ピラー部572が当接した際に、反射膜54,55間のギャップ寸法が第一寸法となるように、第一ピラー部571及び第二ピラー部572の高さ寸法が設定されていればよい。
固定基板51に第一ピラー部571が設けられ、可動基板52に第二ピラー部572が設けられ、これらの第一ピラー部571及び第二ピラー部572が当接することで、ギャップG1が第一寸法になる例を示したがこれに限定されない。例えば、固定基板51に設けられた第一ピラー部571が可動基板52に当接することで、ギャップG1が第一寸法になる構成としてもよい。同様に、可動基板52に設けられた第二ピラー部572が固定基板51に当接することで、ギャップG1が第一寸法になる構成としてもよい。また、固定基板51に第一ピラー部571が設けられ、可動基板52に第二ピラー部572が設けられ、第一ピラー部571が可動基板52の第二ピラー部572以外の領域に当接し、第二ピラー部572が固定基板51の第一ピラー部571以外の領域に当接する構成としてもよい。
上記第一実施形態において、ステップS1からステップS3で迷光検査モードにより迷光量を取得した後、ステップS4からステップS7の測定モードを実施して各目標波長の測定光量を取得する例を示したが、これに限定されない。
測定モードにより各目標波長の測定光量を取得した後、迷光検査モードによる迷光量の取得を行ってもよい。
また、測定モードにおいて、目標波長を切り替える度(ステップS7において「No」と判定される毎)に、ステップS1に戻って迷光量を取得する処理をしてもよい。
さらに、1回の測定モード(ステップS4からステップS7)により各目標波長に対する測定光量の測定を実施する毎に、迷光検査モードで迷光量を取得する例を示したが、これに限らない。例えば、分光測定装置1,1Aの設置環境に変化がない場合等では、複数回の測定モードを実施する毎に、迷光検査モードで迷光量を取得する処理などとしてもよい。また、測定者の操作に基づいて迷光検査モードにより迷光量を取得する処理をしてもよい。
上記第一実施形態において、測定対象波長域を可視光域に設定したが、これに限定されない。赤外域(近赤外域を含む)を測定対象波長域としてもよい。この場合、上記第一実施形態と同じカットフィルター11を用いてもよく、赤外域よりも小さい波長域(可視光域を含んでもよい)をカット可能なカットフィルター11を用いてもよい。
第二実施形態において、第一実施形態と同様に、第一寸法を50nmとする例を示すが、これに限定されない。測定波長域が赤外域または近赤外域である場合、図3に示すように、Geフォトダイオードでは、400nm〜1700nmの範囲で受光感度を有する。したがって、迷光検査モードにおいて、波長可変干渉フィルター5から400nm未満の波長の光が透過するように、第一寸法を設定してもよい。同様に、InGaAsフォトダイオードでは、800nm〜2600nmの範囲で受光感度を有するため、迷光検査モードにおいて、波長可変干渉フィルター5から800nm未満の波長の光が透過するように、第一寸法を設定してもよい。
また、この場合、静電アクチュエーター56により、反射膜54,55が接触することなくギャップG1を第一寸法に設定可能であるならば、第一ピラー部571及び第二ピラー部572が設けられない構成としてもよい。
また、迷光検査モードにおいては、波長可変干渉フィルター5を透過した透過光がディテクター12により検出されなければよいため、透過光の波長が多少ばらついてもよい。例えば、第一実施形態において、迷光検査モードにおいて、ギャップG1を第一寸法に設定したが、第一寸法よりも僅かに大きくても、波長可変干渉フィルター5を透過可能な光の波長が、カットフィルター11によりカットされる波長域であればよい。また、第二実施形態においても、波長可変干渉フィルター5を透過した光が、ディテクター12の受光感度領域外の波長の光であればよい。
上記第一及び第二実施形態では、第一波長を測定波長域よりも小さい波長であり、ギャップG1の寸法を、第一波長に対応した第一寸法に設定する例を示したがこれに限定されない。
例えば、測定波長域よりも大きい波長を第一波長としてもよい。図11は、反射膜54,55として誘電体多層膜を用いた場合において、ギャップG1のギャップ寸法に対する波長可変干渉フィルター5を透過する光のピーク波長を示す図である。
本例では、測定波長域を1000nmから1200nmとした場合、第一波長を約1240nmとして設定し、1000nm未満の波長の光、及び1200nmより大きい波長の光を遮光するカットフィルター11を用いる。この場合、ギャップG1の寸法を図11に示すように、250nmに設定すると、波長可変干渉フィルター5から、1次ピーク波長である1237nm近傍の光、及び2次ピーク波長である970nm近傍の光が透過される。しかしながら、これらの光はカットフィルター11により遮光されるため、ディテクター12に受光されない。したがって、迷光検査モードにおいて、ギャップG1の寸法を250nmに設定することで、迷光の光量のみを検出することが可能となる。
一方、測定モードでは、図11に示すように、ギャップG1の寸法を、例えば600nmから350nmの間で切り替えることで、1000nmから1125nmの間の光を2次ピーク波長の光として順次透過させることができる。この際、2次ピーク波長の光はカットフィルター11により遮光されるため、ディテクター12に受光されない。さらに、ギャップG1の寸法を、例えば180nm以下の範囲(例えば180nm〜100nm)で順次切り替えることで、1125nmから1200nmの間の光を1次ピーク波長として順次透過させることができる。この際、1次ピーク波長の光はカットフィルター11により遮光されるため、ディテクター12に受光されない。
なお、上記は、カットフィルター11を用いた例であるが、第二実施形態のように、1000nm未満の波長の光、及び1200nmより大きい波長の光に対して、受光感度が感度閾値以下なるディテクター11を用いてもよい。
上述した各実施形態では、第二基板である可動基板52に可動反射膜55が設けられる構成を例示したが、これに限定されない。例えば、固定基板51の溝(電極配置溝511や反射膜設置部512等)を閉塞するように第二反射膜である可動反射膜が設けられ、当該可動反射膜上に、絶縁層を介して第二駆動電極562が設けられる構成としてもよい。また、この場合では、第二ピラー部572を可動反射膜上に設ける。
さらに、第一基板である固定基板51や第二基板である可動基板52が設けられず、第一反射膜及び第二反射膜が対向する構成などとしてもよい。この場合、例えば、平行平板状の犠牲層の一方の面に第一駆動電極、第一ピラー部を形成してこれらを覆うように第一反射膜を形成する。また、犠牲層の他方の面に第二駆動電極、第二ピラー部を形成してこれらを覆うように第二反射膜を形成する。この後、犠牲層を除去する。これにより、第一駆動電極及び第一制御電極が設けられた第一反射膜と、第二駆動電極及び第二制御電極が設けられた第二反射膜とが、空間を介して対向するファブリーペローエタロンを形成することができる。当該構成では、第一基板や第二基板が設けられない構成となり、分光素子をより薄型化することができる。また、この場合、第一反射膜及び第二反射膜の間に例えばスペーサ等を介在させることで、反射膜間のギャップ寸法を維持できる。
また、上述した各実施形態では、ギャップ変更部として静電アクチュエーター56を例示し、静電アクチュエーター56により、固定反射膜54及び可動反射膜55の間のギャップG1の寸法を変更する構成を例示したが、これに限定されない。
例えば、ギャップ変更部としては、固定基板51に設けられる第一誘電コイルと、可動基板52に設けられる第二誘電コイルまたは永久磁石とにより構成される誘電アクチュエーターを用いる構成としてもよい。
更に、静電アクチュエーター56の代わりに圧電アクチュエーターを用いる構成としてもよい。この場合、例えば保持部522に下部電極層、圧電膜、及び上部電極層を積層配置させ、下部電極層及び上部電極層の間に印加する電圧を入力値として可変させることで、圧電膜を伸縮させて保持部522を撓ませることができる。
さらには、電圧印加により反射膜54,55間のギャップG1の大きさを変化させる構成に限られず、例えば、固定基板51及び可動基板52の間の空気圧を変化させることで、ギャップG1の大きさを調整する構成なども例示できる。
また、上記各実施形態では、光学モジュール10,10Aに対して、波長可変干渉フィルター5が直接設けられる構成とした。しかしながら、光学モジュールとしては、複雑な構成を有するものもあり、特に小型の光学モジュールに対して、波長可変干渉フィルター5を直接設けることが困難な場合がある。これに対して、波長可変干渉フィルター5を筐体内に収納して光学モジュール等に設置する構成としてもよい。
図12は、本発明の他の実施形態に係る光学フィルターデバイスの概略構成を示す断面図である。
図12に示すように、光学フィルターデバイス600は、波長可変干渉フィルター5と、当該波長可変干渉フィルター5を収納する筐体601と、を備えている。
筐体601は、ベース基板610と、リッド620と、ベース側ガラス基板630と、リッド側ガラス基板640と、を備える。
ベース基板610は、例えば単層セラミック基板により構成される。このベース基板610には、波長可変干渉フィルター5の可動基板52が設置される。ベース基板610への可動基板52の設置としては、例えば接着層等を介して配置されるものであってもよく、他の固定部材等に嵌合等されることで配置されるものであってもよい。また、ベース基板610には、光干渉領域(反射膜54,55が対向する領域)に対向する領域に、光通過孔611が開口形成される。そして、この光通過孔611を覆うように、ベース側ガラス基板630が接合される。ベース側ガラス基板630の接合方法としては、例えば、ガラス原料を高温で熔解し、急冷したガラスのかけらであるガラスフリットを用いたガラスフリット接合、エポキシ樹脂等による接着などを利用できる。
このベース基板610のリッド620に対向するベース内側面612には、波長可変干渉フィルター5の駆動電極561,562に接続される各引出電極のそれぞれに対応して内側端子部615が設けられている。なお、各引出電極と、内側端子部615との接続は、例えばFPC615Aを用いることができ、例えばAgペースト、ACF(Anisotropic Conductive Film)、ACP(Anisotropic Conductive Paste)等により接合する。なお、内部空間650を真空状態に維持する場合は、アウトガスが少ないAgペーストを用いることが好ましい。また、FPC615Aによる接続に限られず、例えばワイヤーボンディング等による配線接続を実施してもよい。
また、ベース基板610は、各内側端子部615が設けられる位置に対応して、貫通孔614が形成されており、各内側端子部615は、貫通孔614に充填された導電性部材を介して、ベース基板610のベース内側面612とは反対側のベース外側面613に設けられた外側端子部616に接続されている。
そして、ベース基板610の外周部には、リッド620に接合されるベース接合部617が設けられている。
リッド620は、図12に示すように、ベース基板610のベース接合部617に接合されるリッド接合部624と、リッド接合部624から連続し、ベース基板610から離れる方向に立ち上がる側壁部625と、側壁部625から連続し、波長可変干渉フィルター5の固定基板51側を覆う天面部626とを備えている。このリッド620は、例えばコバール等の合金または金属により形成することができる。
このリッド620は、リッド接合部624と、ベース基板610のベース接合部617とが、接合されることで、ベース基板610に密着接合されている。
この接合方法としては、例えば、レーザー溶着の他、銀ロウ等を用いた半田付け、共晶合金層を用いた封着、低融点ガラスを用いた溶着、ガラス付着、ガラスフリット接合、エポキシ樹脂による接着等が挙げられる。これらの接合方法は、ベース基板610及びリッド620の素材や、接合環境等により、適宜選択することができる。
リッド620の天面部626は、ベース基板610に対して平行となる。この天面部626には、波長可変干渉フィルター5の光干渉領域に対向する領域に、光通過孔621が開口形成されている。そして、この光通過孔621を覆うように、リッド側ガラス基板640が接合される。リッド側ガラス基板640の接合方法としては、ベース側ガラス基板630の接合と同様に、例えばガラスフリット接合や、エポキシ樹脂等による接着などを用いることができる。
このような光学フィルターデバイス600では、筐体601により波長可変干渉フィルター5が保護されているため、異物や大気に含まれるガス等による波長可変干渉フィルター5の特性変化を防止でき、また、外的要因による波長可変干渉フィルター5の破損を防止できる。また、帯電粒子の侵入を防止できるため、各電極561,562の帯電を防止できる。したがって、帯電によるクーロン力の発生を抑制でき、反射膜54,55の平行度をより確実に維持することができる。
また、例えば工場で製造された波長可変干渉フィルター5を、光学モジュールや測定装置を組み立てる組み立てライン等まで運搬する場合に、光学フィルターデバイス600により保護された波長可変干渉フィルター5では、安全に運搬することが可能となる。
また、光学フィルターデバイス600は、筐体601の外周面に露出する外側端子部616が設けられているため、光学モジュールや測定装置に対して組み込む際にも容易に配線を実施することが可能となる。
また、本発明の測定装置として、上記各実施形態では、分光測定装置1,1Aを例示したが、その他、様々な分野により本発明の測定装置を適用することができる。
例えば、図13に示すように、本発明の測定装置を、色を測定するための測色装置に適用することもできる。
図13は、波長可変干渉フィルター5を備えた測色装置400の一例を示すブロック図である。
この測色装置400は、図13に示すように、検査対象Aに光を射出する光源装置410と、測色センサー420と、測色装置400の全体動作を制御する制御装置430とを備える。そして、この測色装置400は、光源装置410から射出される光を検査対象Aにて反射させ、反射された検査対象光を測色センサー420にて受光し、測色センサー420から出力される検出信号に基づいて、検査対象光の色度、すなわち検査対象Aの色を分析して測定する装置である。
光源装置410、光源411、複数のレンズ412(図13には1つのみ記載)を備え、検査対象Aに対して例えば基準光(例えば、白色光)を射出する。また、複数のレンズ412には、コリメーターレンズが含まれてもよく、この場合、光源装置410は、光源411から射出された基準光をコリメーターレンズにより平行光とし、図示しない投射レンズから検査対象Aに向かって射出する。なお、本実施形態では、光源装置410を備える測色装置400を例示するが、例えば検査対象Aが液晶パネルなどの発光部材である場合、光源装置410が設けられない構成としてもよい。
測色センサー420は、図13に示すように、波長可変干渉フィルター5と、波長可変干渉フィルター5を透過する光を受光するディテクター12と、波長可変干渉フィルター5で透過させる光の波長を可変する電圧制御部16とを備える。また、測色センサー420は、波長可変干渉フィルター5に対向する位置に、検査対象Aで反射された反射光(検査対象光)を、内部に導光する図示しない入射光学レンズを備えている。そして、この測色センサー420は、波長可変干渉フィルター5により、入射光学レンズから入射した検査対象光のうち、所定波長の光を分光し、分光した光をディテクター12にて受光する。
制御装置430は、測色装置400の全体動作を制御する。
この制御装置430としては、例えば汎用パーソナルコンピューターや、携帯情報端末、その他、測色専用コンピューターなどを用いることができる。そして、制御装置430は、図13に示すように、光源制御部431、測色センサー制御部432、及び測色処理部433などを備えて構成されている。
光源制御部431は、光源装置410に接続され、例えば利用者の設定入力に基づいて、光源装置410に所定の制御信号を出力して、所定の明るさの白色光を射出させる。
測色センサー制御部432は、上記実施形態におけるモード切替部21、フィルター制御部22、光量取得部23、及び光量補正部24として機能する。
測色処理部433は、ディテクター12により検出され、測色センサー制御部432により算出される補正光量から、検査対象Aの色度を分析する。
また、本発明の測定装置の他の例として、特定物質の存在を検出するための光ベースのシステムが挙げられる。このようなシステムとしては、例えば、本発明の光学モジュールを用いた分光計測方式を採用して特定ガスを高感度検出する車載用ガス漏れ検出器や、呼気検査用の光音響希ガス検出器等のガス検出装置を例示できる。
このようなガス検出装置の一例を以下に図面に基づいて説明する。
図14は、本発明の光学モジュールを備えたガス検出装置の一例を示す概略図である。
図15は、図14のガス検出装置の制御系の構成を示すブロック図である。
このガス検出装置100は、図14に示すように、センサーチップ110と、吸引口120A、吸引流路120B、排出流路120C、及び排出口120Dを備えた流路120と、本体部130と、を備えて構成されている。
本体部130は、流路120を着脱可能な開口を有するセンサー部カバー131、排出手段133、筐体134、光学部135、フィルター136、波長可変干渉フィルター5、及び受光素子137(検出部)等を含む検出装置(光学モジュール)と、検出された信号を処理し、検出部を制御する制御部138(処理部)、電力を供給する電力供給部139等から構成されている。また、光学部135は、光を射出する光源135Aと、光源135Aから入射された光をセンサーチップ110側に反射し、センサーチップ側から入射された光を受光素子137側に透過するビームスプリッター135Bと、レンズ135C,135D,135Eと、により構成されている。
また、図15に示すように、ガス検出装置100の表面には、操作パネル140、表示部141、外部とのインターフェイスのための接続部142、電力供給部139が設けられている。電力供給部139が二次電池の場合には、充電のための接続部143を備えてもよい。
更に、ガス検出装置100の制御部138は、図15に示すように、CPU等により構成された信号処理部144、光源135Aを制御するための光源ドライバー回路145、波長可変干渉フィルター5を制御するための電圧制御部16、受光素子137からの信号を受信する受光回路147、センサーチップ110のコードを読み取り、センサーチップ110の有無を検出するセンサーチップ検出器148からの信号を受信するセンサーチップ検出回路149、及び排出手段133を制御する排出ドライバー回路150などを備えている。
次に、上記のようなガス検出装置100の動作について、以下に説明する。
本体部130の上部のセンサー部カバー131の内部には、センサーチップ検出器148が設けられており、このセンサーチップ検出器148でセンサーチップ110の有無が検出される。信号処理部144は、センサーチップ検出器148からの検出信号を検出す
ると、センサーチップ110が装着された状態であると判断し、表示部141へ検出動作を実施可能な旨を表示させる表示信号を出す。
そして、例えば利用者により操作パネル140が操作され、操作パネル140から検出処理を開始する旨の指示信号が信号処理部144へ出力されると、まず、信号処理部144は、光源ドライバー回路145に光源作動の信号を出力して光源135Aを作動させる。光源135Aが駆動されると、光源135Aから単一波長で直線偏光の安定したレーザー光が射出される。また、光源135Aには、温度センサーや光量センサーが内蔵されており、その情報が信号処理部144へ出力される。そして、信号処理部144は、光源135Aから入力された温度や光量に基づいて、光源135Aが安定動作していると判断すると、排出ドライバー回路150を制御して排出手段133を作動させる。これにより、検出すべき標的物質(ガス分子)を含んだ気体試料が、吸引口120Aから、吸引流路120B、センサーチップ110内、排出流路120C、排出口120Dへと誘導される。なお、吸引口120Aには、除塵フィルター120A1が設けられ、比較的大きい粉塵や一部の水蒸気などが除去される。
また、センサーチップ110は、金属ナノ構造体が複数組み込まれ、局在表面プラズモン共鳴を利用したセンサーである。このようなセンサーチップ110では、レーザー光により金属ナノ構造体間で増強電場が形成され、この増強電場内にガス分子が入り込むと、分子振動の情報を含んだラマン散乱光、及びレイリー散乱光が発生する。
これらのレイリー散乱光やラマン散乱光は、光学部135を通ってフィルター136に入射し、フィルター136によりレイリー散乱光が分離され、ラマン散乱光が波長可変干渉フィルター5に入射する。そして、信号処理部144は、上記実施形態におけるモード切替部21、フィルター制御部22、光量取得部23、及び光量補正部24として機能する。つまり、信号処理部144は、上記各実施形態と同様にして波長可変干渉フィルター5の静電アクチュエーター56を駆動させ、受光素子137から受光回路147を介して入力された迷光量(迷光検査モードで検出)、検出対象となるガス分子に対応したラマン散乱光の測定光量(測定モードで検出)から、ラマン散乱光の補正光量を算出する。
信号処理部144は、上記のようにして得られた検出対象となるガス分子に対応したラマン散乱光のスペクトルデータと、ROMに格納されているデータとを比較し、目的のガス分子か否かを判定し、物質の特定をする。また、信号処理部144は、表示部141にその結果情報を表示させたり、接続部142から外部へ出力したりする。
なお、上記図14及び図15において、ラマン散乱光を波長可変干渉フィルター5により分光して分光されたラマン散乱光からガス検出を行うガス検出装置100を例示したが、ガス検出装置として、ガス固有の吸光度を検出することでガス種別を特定するガス検出装置として用いてもよい。この場合、センサー内部にガスを流入させ、入射光のうちガスにて吸収された光を検出するガスセンサーを本発明の光学モジュールとして用いる。そして、このようなガスセンサーによりセンサー内に流入されたガスを分析、判別するガス検出装置を本発明の測定装置とする。このような構成でも、波長可変干渉フィルターを用いてガスの成分を検出することができる。
また、特定物質の存在を検出するためのシステムとして、上記のようなガスの検出に限られず、近赤外線分光による糖類の非侵襲的測定装置や、食物や生体、鉱物等の情報の非侵襲的測定装置等の、物質成分分析装置を例示できる。
以下に、上記物質成分分析装置の一例として、食物分析装置を説明する。
図16は、本発明の光学モジュールを利用した測定装置の一例である食物分析装置の概略構成を示す図である。
この食物分析装置200は、図16に示すように、検出器210(光学モジュール)と、制御部220と、表示部230と、を備えている。検出器210は、光を射出する光源211と、測定対象物からの光が導入される撮像レンズ212と、撮像レンズ212から導入された光を分光する波長可変干渉フィルター5と、分光された光を検出する撮像部213(検出部)と、を備えている。
また、制御部220は、光源211の点灯・消灯制御、点灯時の明るさ制御を実施する光源制御部221と、波長可変干渉フィルター5を制御する電圧制御部16と、撮像部213を制御し、撮像部213で撮像された分光画像を取得する検出制御部223と、信号処理部224と、記憶部225と、を備えている。信号処理部224は、上記実施形態におけるモード切替部21、フィルター制御部22、光量取得部23、及び光量補正部24として機能する。
この食物分析装置200は、システムを駆動させると、光源制御部221により光源211が制御されて、光源211から測定対象物に光が照射される。そして、測定対象物で反射された光は、撮像レンズ212を通って波長可変干渉フィルター5に入射する。波長可変干渉フィルター5は電圧制御部16の制御により、上記第一実施形態に示すような駆動方法で駆動される。これにより、迷光量を除外した精度の高い補正光量(分光画像)を取得することができる。取得された分光画像は、記憶部225に蓄積される。
そして、信号処理部224は、記憶部225に蓄積された各画像における各画素のデータを演算処理し、各画素におけるスペクトルを求める。また、記憶部225には、例えばスペクトルに対する食物の成分に関する情報が記憶されており、信号処理部224は、求めたスペクトルのデータを、記憶部225に記憶された食物に関する情報を基に分析し、検出対象に含まれる食物成分、及びその含有量を求める。また、得られた食物成分及び含有量から、食物カロリーや鮮度等をも算出することができる。更に、画像内のスペクトル分布を分析することで、検査対象の食物の中で鮮度が低下している部分の抽出等をも実施することができ、更には、食物内に含まれる異物等の検出をも実施することができる。
そして、信号処理部224は、上述のようにして得られた検査対象の食物の成分や含有量、カロリーや鮮度等の情報を表示部230に表示させる処理をする。
また、図16において、食物分析装置200の例を示すが、略同様の構成により、上述したようなその他の情報の非侵襲的測定装置としても利用することができる。例えば、血液等の体液成分の測定、分析等、生体成分を分析する生体分析装置として用いることができる。このような生体分析装置としては、例えば血液等の体液成分を測定する装置として、エチルアルコールを検知する装置とすれば、運転者の飲酒状態を検出する酒気帯び運転防止装置として用いることができる。また、このような生体分析装置を備えた電子内視鏡システムとしても用いることができる。
更には、鉱物の成分分析を実施する鉱物分析装置としても用いることができる。
更には、本発明の光学モジュール、測定装置としては、以下のような装置に適用することができる。
例えば、各波長の光の強度を経時的に変化させることで、各波長の光でデータを伝送させることも可能であり、この場合、光学モジュールに設けられた波長可変干渉フィルターにより特定波長の光を分光し、受光部で受光させることで、特定波長の光により伝送されるデータを抽出することができ、このようなデータ抽出用光学モジュールを備えた測定装置により、各波長の光のデータを処理することで、光通信を実施することもできる。この際、上記各実施形態のように、迷光量を除外することで、光通信の信頼性を向上させることができる。
また、測定装置としては、本発明の光学モジュールにより光を分光することで、分光画像を撮像する分光カメラ、分光分析機などにも適用できる。このような分光カメラの一例として、波長可変干渉フィルターを内蔵した赤外線カメラが挙げられる。
図17は、分光カメラの概略構成を示す模式図である。分光カメラ300は、図17に示すように、カメラ本体310と、撮像レンズユニット320と、撮像部330とを備えている。
カメラ本体310は、利用者により把持、操作される部分である。
撮像レンズユニット320は、カメラ本体310に設けられ、入射した画像光を撮像部330に導光する。また、この撮像レンズユニット320は、図17に示すように、対物レンズ321、結像レンズ322、及びこれらのレンズ間に設けられた波長可変干渉フィルター5を備えて構成されている。
撮像部330は、受光素子により構成され、撮像レンズユニット320により導光された画像光を撮像する。
このような分光カメラ300では、波長可変干渉フィルター5により撮像対象となる波長の光を透過させることで、所望波長の光の分光画像を撮像することができる。この時、迷光量を検出し、測定光量から差し引くことで、各波長に対する正確な分光画像を取得することができる。
また、本発明の光学モジュールを生体認証装置として用いてもよく、例えば、近赤外領域や可視領域の光を用いた、血管や指紋、網膜、虹彩などの認証装置にも適用できる。
更には、光学モジュール及び測定装置を、濃度検出装置として用いることができる。この場合、波長可変干渉フィルターにより、物質から射出された赤外エネルギー(赤外光)を分光して分析し、サンプル中の被検体濃度を測定する。
上記に示すように、本発明の測定装置は、入射光から所定の光を分光するいかなる装置にも適用することができる。そして、本発明では、光学モジュールとして、上述のように、1デバイスで複数の波長を分光させることができるため、複数の波長のスペクトルの測定、複数の成分に対する検出を精度よく実施することができる。したがって、複数デバイスにより所望の波長を取り出す従来の装置に比べて、光学モジュールや測定装置の小型化を促進でき、例えば、携帯用や車載用の光学デバイスとして好適に用いることができる。
その他、本発明の実施の際の具体的な構造は、本発明の目的を達成できる範囲で他の構造等に適宜変更できる。
1,1A…分光測定装置、5…波長可変干渉フィルター、10,10A…光学モジュール、16…電圧制御部、20…制御部、51…固定基板、52…可動基板、54…固定反射膜、55…可動反射膜、56…静電アクチュエーター、100…ガス検出装置、200…食物分析装置、300…分光カメラ、400…測色装置、430…制御装置、571…第一ピラー部、572…第二ピラー部、G1…反射膜間のギャップ。

Claims (6)

  1. 入射光における所定波長域の光を減少させるカットフィルターと、
    前記カットフィルターを透過した光の一部を反射し一部を透過する第一反射膜と、
    前記第一反射膜に対向し、前記第一反射膜を透過した光の一部を反射し一部を透過する第二反射膜と、
    前記第一反射膜及び前記第二反射膜の間のギャップ寸法を変更するギャップ変更部と、
    前記第二反射膜を透過した光を受光する受光部と、
    前記ギャップ変更部を制御して、前記ギャップ寸法を前記所定波長域内の第一波長に対応した第一寸法に設定するギャップ設定部と、
    を具備したことを特徴とする測定装置。
  2. 入射光の一部を反射し一部を透過する第一反射膜と、
    前記第一反射膜に対向し、前記第一反射膜を透過した光の一部を反射し一部を透過する第二反射膜と、
    前記第一反射膜及び前記第二反射膜の間のギャップ寸法を変更するギャップ変更部と、
    前記第二反射膜を透過した光を受光する受光部と、
    前記ギャップ変更部を制御して、前記ギャップ寸法を所定波長域内の第一波長に対応した第一寸法に設定するギャップ設定部と、
    を具備し、
    前記第一波長は、前記受光部における受光感度が所定の感度閾値以下となる波長である
    ことを特徴とする測定装置。
  3. 請求項1または請求項2のいずれかに記載の測定装置において、
    前記第一反射膜が設けられる第一基板と、前記第二反射膜が設けられる第二基板と、前記第一基板及び前記第二基板の少なくともいずれか一方に設けられ、前記ギャップ寸法が前記第一寸法になった際に他方の基板に当接するギャップ寸法規制部と、を備える
    ことを特徴とする測定装置。
  4. 請求項3に記載の測定装置において、
    前記ギャップ寸法規制部は、前記第一基板及び前記第二基板を基板厚み方向から見た平面視において、前記第一反射膜及び前記第二反射膜と重ならない位置に設けられた
    ことを特徴とする測定装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の測定装置において、
    前記ギャップ寸法を前記第一寸法に設定した際に前記受光部で受光される光量を取得する光量取得部と、
    前記ギャップ寸法を前記所定波長域外の第二波長に対応したギャップ寸法に変更した際に、前記受光部により受光される前記第二波長の光の光量を取得する測定部と、
    前記測定部で取得された第二波長の光の光量から、前記光量取得部により取得された光量を減算して、前記第二波長の光の光量として取得する光量補正部と、
    を備えることを特徴とする測定装置。
  6. 請求項5に記載の測定装置において、
    前記測定部による測定を実施する毎に、前記ギャップ設定部は、前記ギャップ寸法を前記第一寸法に設定し、前記光量取得部において前記受光部で受光される光量を取得する
    ことを特徴とする測定装置。
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