JP2005219869A - 穀物乾燥機における繰出バルブのシール装置 - Google Patents

穀物乾燥機における繰出バルブのシール装置 Download PDF

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Abstract

【課題】循環式穀物乾燥機の繰出バルブに対してシールの摺接度合いの調整を容易にする。
【解決手段】乾燥室3の左右の穀物流下通路5,5の下端合流部下方に円筒状の繰出バルブ7を設け、この繰出バルブ7の左右周面部と左右の穀物流下通路5,5の下端部との間には左・右間隙67を構成し、左右の穀物流下通路5,5の下端部下方に設けられているシール保持枠体68を機枠側壁に支持軸73a,73bにより支架して、シール保持枠体68の内側部にシール69を取り付け、機枠側壁の外側に前記支持軸73aを回動調節する調節ボルト78を設け、繰出バルブ7に対するシール69の摺接度合いを調整可能に構成する。
【選択図】図12

Description

この発明は、穀物乾燥機における繰出バルブのシール装置に関するものである。
循環式穀物乾燥機において、乾燥室の左右の穀物流下通路の下端合流部下方に正逆転しながら穀粒を繰り出す円筒状の繰出バルブを設け、繰出バルブの左右周面部と左右の穀物流下通路の下端部との間には左・右間隙を構成し、左右の穀物流下通路の下端部下方に断面凹状のシール保持枠体を機枠側壁に軸支し、このシール保持枠体の内側部には繰出バルブに摺接対向するシールを取り付け、シール保持枠体を開閉回動してシール保持枠体のシールと繰出バルブとの左・右間隙を開閉するものは公知である(例えば、特許文献1)。
また、循環式穀物乾燥機において、シール保持枠体を機枠側壁の開口部から左右方向あるいは前後方向に取り外すように構成したものは公知である(例えば、特許文献2)。
実公平1−14580号公報 特許第3351616号公報
前記従来の繰出バルブのシール装置は、残粒の処理を行うために左・右の間隙を開閉する構成であって、シール保持枠体に支持されているシールを繰出バルブに対して適正な摺接状態への調整がし難く、シールが摩耗すると穀粒が漏れるという不具合があった。そこで、この発明はこのような不具合を解消しようとするものである。
前記問題点を解決するために、この発明は次のような技術的手段を講じた。
請求項1に記載の発明は、上部の貯溜タンク2と、中間部の乾燥室3と、下部にあって乾燥作用を受けた穀物を集める集穀室4と、集穀室4に集められた穀物を前記貯溜タンク2に還元する昇降機30等の循環移送手段25,30,31とからなる穀物乾燥機において、乾燥室3の左右の穀物流下通路5,5の下端合流部下方部位に正逆転しながら穀粒を繰り出す円筒状の繰出バルブ7を設け、該繰出バルブ7の左右周面部と左右の穀物流下通路5,5の下端部との間には左・右間隙67を構成し、左右の穀物流下通路5,5の下端部下方に設けられていて且つ前記繰出バルブ7の左右両側部位に対向するシール保持枠体68を機枠側壁に前記繰出バルブ7の軸心に沿う支持軸73a,73bにより軸支すると共に、該シール保持枠体68の内側部には前記繰出バルブ7に摺接対向するシール69を取り付けてシール69と前記繰出バルブ7との間を遠近調整可能に構成し、機枠側壁の外側に前記支持軸73a,73bを回動調節する間隙調整手段Aを設けたことを特徴とする穀物乾燥機における繰出バルブのシール装置とした。
前記構成によると、上部の貯溜タンク2に堆積した穀物は乾燥室3の左右の穀物流下通路5,5を流下する間に、乾燥室3の中央側の熱風室3から左右両側の排風室16に流れる熱風により乾燥される。左右の穀物流下通路5,5の下端部に流下し合流した穀物は正回転あるいは逆回転を繰り返す繰出バルブ7により繰り出されて下側の集穀室4に溜り、循環移送手段25,30,31により揚穀移送され貯溜タンク2に還元される。
また、乾燥室3の左右の穀物流下通路5,5の下端合流部下方に設けられている繰出バルブ7には、機枠側壁に支持軸73a,73bにより軸支されているシール保持枠体68のシール69が対向摺接し、繰出バルブ7の左右周面部と左右の穀物流下通路5,5の下端部間に構成されている左・右間隙67がシールされ、また、シール保持枠体68のシール69と繰出バルブ7との摺接度合いを間隙調整手段により遠近に調整することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1記載の発明に加えて、機枠側壁に支持軸73a,73bを介してシール69取付用のシール保持枠体68を支持するにあたり、前後側壁部に夫々支持軸73a,73bを貫通して保持させるように構成し、これら前後の支持軸のうち一方の支持軸73aには間隙調整手段Aの連動アーム74を一体的に設けると共に、支持軸73aをシール保持枠体68に対して着脱自在に設けてなる穀物乾燥機における繰出バルブのシール装置とした。
前記構成によると、請求項1記載の発明の前記作用に加えて、支持軸73を前後に設けうち一方は間隙調整手段Aの連動アーム74を一体的に構成すると共にこれらがシール保持枠体68から切り離されて他方の支持軸73bを側壁に係脱保持しながら、支持軸73a側との一体化によってシール保持枠体68を所定に保持し、又は取り外すことができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1及び請求項2記載の発明に加えて、機枠側壁におけるシール保持枠体68の軸支部近傍で且つ乾燥室3の排風室16に対応する部位に開閉自在の点検窓81を設け、支持軸73aから取り外したシール保持枠体68及びシール69をこの点検窓81から抜き取り可能に構成したことを特徴とする穀物乾燥機における繰出バルブのシール装置とした。
前記構成によると、請求項1及び請求項2記載の発明の前記作用に加えて、支持軸73aから取り外したシール保持枠体68及びシール69を、機枠側壁におけるシール保持枠体68の軸支部近傍で且つ乾燥室3の排風室16に対応する部位に構成した開閉自在の点検窓81から抜き取ることができる。
請求項1に記載の発明は、シール保持枠体68の内側部に取り付けられているシール69と繰出バルブ7との間隙を間隙調整手段により遠近に調整しシール69の繰出バルブ7への摺接度合いを調整することができるので、シール69が摩耗しても繰出バルブ7との摺接度を適正化し耐久性を高めることができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1記載の発明の効果に加えて、支持軸73を前後に設けうち一方は間隙調整手段Aの連動アーム74を一体的に構成すると共にこれらがシール保持枠体68から切り離されて他方の支持軸73bを側壁に係脱保持しながら、支持軸73a側との一体化によってシール保持枠体68を所定に保持し、又は取り外すことができ、一方の支持軸73aの着脱という極めて簡単な操作でシール保持枠体68の所期の固定と取り外しとを行うことができ、メンテナンス性を良好とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1及び請求項2記載の効果に加えて、支持軸73aから取り外したシール保持枠体68及びシール69を点検窓81から抜き取ることができ、繰出バルブ7のメンテナンス性を向上させることができる。
(実施例1)
以下、図面に基づきこの発明の一実施の形態を説明する。
まず、この発明を具備する穀物乾燥機の全体構成について説明する。1は穀物乾燥機の機枠で、内部に貯溜タンク2、乾燥室3、集穀室4の順に積み重ねられている。乾燥室3内には、通気性網体5a,5aを左右に対向させて傾斜状の穀物流下通路5,5を形成し、左右一対の穀物流下通路5,5を正面視V字型に形成している。各穀物流下通路5,5の上位側は更にV字型を形成するように左右の穀物流下通路5,5の内側を断面菱形の空間部とし、この空間部を熱風室6に形成している。なお、菱形断面の空間形成体のうち下半部は通気網体により構成し、V字型の上半部は非通気性の板材により構成している。
穀物流下通路5,5下端の左右合流部下方には繰出バルブ7を設けている。この繰出バルブ7は断面円形の筒体に構成されていて、正回転及び逆回転に伴って外周の一部に形成した導入口部から穀物を受入れて、正逆回転に従って下方の集穀室4に落下させる構成である。
乾燥室3内側の菱型空間部に形成した熱風室6内には、多角形の筒状に構成されていて乾燥室3正面側壁から後面側壁に亘る長さに形成された遠赤外線放射体10を配置し、機壁前面及び後面に夫れ夫れ着脱自在に固着している。この遠赤外線放射体10の断面形状は、前記菱型空間部の断面形状に相似して対応するように上部の逆V字形状と下部のV字形状とを短い垂直部で連結する略6角形状に構成されていて、上部突端と下部突端とには前後に亘るスリット状の開口11,12を形成し、実質的には左半部と右半部とを所定間隙を隔てて対向配置するように構成している(図3参照)。なお、左・右半部の前・後壁への取り付けは、左・右半部の前側上部をまたぐ形状の係止具26により前壁にボルト・ナットで取り付け、左・右半部の前側下部及び後側上・下部を独立的に設ける係止具27,27により前・後壁に夫れ夫れボルト・ナットで着脱自在に固着している。
前記遠赤外線放射体10の入口側には、乾燥機正面に配置するバーナ13からの熱風を受け入れる構成である。即ち、例えば気化型バーナ13を中心部に配置したバーナ風胴14を機体前側壁に取り付け、このバーナ風胴14と遠赤外線放射体10の入口部とを連通している。
機体の背面側には、吸引ファン15を設け、この吸引ファン15の起風によって、菱形空間である熱風室6から穀物流下通路5,5を経て、穀物流下通路5,5の外側に形成される排風路16,16に向けて通風するように構成している。
集穀室4にはその中央に移送ラセンを備えた下部搬送装置25を設け、繰出バルブ7から繰り出した穀粒を下部搬送装置25で受けて例えば機体の正面側に移送する。機体の正面側には昇降機30を設け、内部にバケット30a,…を備え、下部搬送装置25からの穀粒を掬い上げて上部天井に設ける上部搬送装置31の始端部に揚穀するように構成している。移送ラセンを備えた上部搬送装置31の終端側の天井中央部には垂下軸32を設け、この垂下軸32に回転拡散板33を取り付けている。
また、図6に示すように、バーナ風胴14を囲うように外気導入スリット36a,…の形成された入口風胴36を機壁正面に取り付け、この入口風胴36の前面には乾燥機用コントローラ(制御部)40を設けている。入口風胴36の正面にはコントローラ40操作盤41を備えている。この操作盤41には張込スイッチ42、通風スイッチ43、乾燥スイッチ44、排出スイッチ45、停止スイッチ46を備え、これらのスイッチ群により各種の運転モードに切り替えると共に運転停止を司る。また、緊急スイッチ47を設け、この緊急スイッチ47を操作すると、機体運転部の全体を略同時に停止することができる。
これらのスイッチ42〜47の他に、張込量を設定する張込量設定スイッチ48、最終仕上げ水分値を設定する水分設定スイッチ49、及び、乾燥設定スイッチ50(籾乾燥の場合には乾燥速度を速い・普通・遅いに設定し、また、他の穀粒乾燥の場合には、例えば小麦・大麦等の品種に関連付けて予め設定した乾燥速度に設定する)を備えている。更に、乾燥仕上がりを水分値によらないで処理時間により乾燥する等のためのタイマ増・減スイッチ51,52を備えている。
水分検出手段53(図1に示す)は一粒式の水分計を採用し、所定時間毎に所定粒数単位で水分値を測定し、所定回数の検出結果を平均処理して水分値を算出し、前記操作盤41の表示部54に検出熱風温度等と交代的に表示する構成である。制御部40は併せて一粒水分値から水分のバラツキを判定したり、未熟粒の多少を判定できる構成とし、これらを3個のLED55,56により表示している。
制御部40には、操作盤41のスイッチから乾燥情報等を入力するほか、各種センサから検出情報が入力され、前記気化型バーナ13の燃料供給量を制御したり、穀粒の移送系手段を運転制御するように構成している。
次に、前記構成の作用について説明する。
張込ホッパ(図示省略)に投入された穀粒は、張込スイッチ(図示省略)をONすることにより駆動される昇降機30、上部搬送装置32等を経由して貯溜タンク2に張り込まれる。穀粒の張込が完了すると、乾燥作業に移行するが、前段階で水分設定スイッチ49及び乾燥設定スイッチ50により穀粒種類の設定や希望の乾燥仕上げ水分値を設定する。
前記の設定操作の終了後に乾燥スイッチ44をONすると、昇降機30、上・下搬送装置25,31、繰出バルブ7等の駆動が開始されると共に、バーナ13も駆動されて熱風が乾燥室3の菱形空間である熱風室6の入口部に向けて供給される。
ここで、バーナの火炎は吸引ファン15の回転により熱風化され、適宜に導入される外気と混合されながら遠赤外線放射体10内に流入し、遠赤外線放射体10を加熱しつつ上部及び下部に形成されているスリット状開口11,…、12,…を経て遠赤外線放射体10の外に流出する。その際に遠赤外線放射体10の加熱により遠赤外線放射体10の表面から遠赤外線が放射されて、この熱放射及び前記熱風は共に流下通路5,5を流下中の穀粒に作用し、遠赤外線による輻射熱と熱風により穀粒内部での水分移行が促進され、熱風による水分除去作用に伴って効率的な乾燥作用が行なわれる。
穀物流下通路5,5の前後に亘って遠赤外線の放射と熱風による乾燥作用がなされ、穀物流下通路5,5を通過した熱風は排風室16,16を経て排風される。乾燥室3で乾燥された穀粒は、集穀室4の下部搬送装置25、昇降機30、上部移送ラセン31を経由して再び貯溜タンク2に戻されて調質作用を受ける。このような行程を繰り返し、所定の水分値に達すると乾燥が終了するものである。
前記図3に示す実施例では、遠赤外線放射体10の断面形状を穀類流下通路5,5の断面形状に略沿うように構成したので、遠赤外線放射体10からの遠赤外線放射を流下穀粒に均等に作用させることができる。
また、前記図3に示す実施例では、遠赤外線放射体10,10を左右対称形状に構成し、熱風室6に上下に間隔を設けて配置することによりスリット状開口11,12を構成したので、上下面双方から熱風が流出し、遠赤外線放射体10,10の過熱を防止できる。
また、図4に示すように、遠赤外線放射体10の上部一方にのみスリット状開口部11を形成し、下部側は熱風を排風せずに専らバーナ熱風により遠赤外線放射体10の下部側の加熱を促進するように構成してもよい。なお、塵埃防止用遮蔽部材28を設けて熱風室6内の温度分布を適正化するように構成してもよい。
また、図5に示すように、逆に遠赤外線放射体10の下部側にのみスリット状下部開口12を形成して、上部側には熱風を排風せず専らバーナ熱風により遠赤外線放射体10の上部側の加熱を促進するように構成してもよい。
また、図7に示すように熱風室6に遠赤外線放射体10を配置してもよい。即ち、遠赤外線放射体10の後側部を蓋61により閉鎖し、機枠1の後側壁62に対して間隔を空けて金具により遠赤外線放射体10を取り付ける。そして、遠赤外線放射体10の後端部上方の左右に熱風温度センサ63及び排風温度センサ64を取り付ける。また、図8に示すように、蓋61の左右両側に取付片61a,61aをプレス加工により一体的に構成すると、部品点数を少なくしながら遠赤外線放射体10に蓋61を強固に取り付けることができる。
前記のように、遠赤外線放射体10と後側壁62との間に所定の間隔を設けたので、熱風室6の後側部の温度が部分的に高くなり過ぎることもなく、熱風温度センサ63及び排風温度センサ64の検出温度を適正化することができる。
また、図9に示すように、後側壁62の遠赤外線放射体10の後側部の対応する部位の下方にスリット65を設けてもよい。このように構成することにより、スリット65からの外気吸入により熱風室6後端部の過度の温度上昇を防止し温度分布を均等化することができ、熱風温度センサ63及び排風温度センサ64により適正な温度検出をすることができる。
また、遠赤外線放射体10を放熱鋼板により構成してもよい。耐熱鋼板等に遠赤外線放射塗料を塗装するものに比べて工程を省略し組付生産面でのコストの低減を図ることができる。
また、図10に示すように、遠赤外線放射体10の下側部を閉鎖状態とし、上側部の前側部にのみ開口部66を構成してもよい。バーナ13に近い前側部にのみ開口部66を設けることにより、遠赤外線放射体10の前側部の温度が上昇し、熱風室6の前後の温度分布を均等化することができる。即ち、バーナに近い入口側は火炎の影響をそれほど受け得ず熱気が後側に流れる傾向にあって、熱風室入口側の温度が低い傾向となっており、これを解消するために上記開口部66を設けて温度分布の均一化を図るものである。
なお、図10における遠赤外線放射体10は、下方のスリット部を適宜間隔毎に接続して強度を確保すべく構成している。
また、図11に示すように、熱風室6の中心部に遠赤外線放射体10を配置し、遠赤外線放射体10の左右外周部と左右の穀物流下通路5,5との間隔を左右均等にしてもよい。このように構成することにより、吸入空気の熱風室6内での風速分布が均等化し安定した温度分布とすることができる。また、遠赤外線放射体10の断面略6角形状の左・右上・中・下面部10a,10a、10b,10b、10c,10cと左右の穀物流下通路5,5の上通路5b,5b・中通路5c,5c・下通路5d,5dとを対向させることができ、熱風室6全体を輻射熱により均等に温めることができる。
次に、図12〜図15に基づき繰出バルブ7のシール構成について説明する。
左右の穀物流下通路5,5の下端合流部下方には、断面円筒状で正転及び逆転を繰り返しながら穀粒を繰り出す円筒状の繰出バルブ7を設け、この繰出バルブ7には穀物流下通路5,5の全幅に対応する穀粒繰出用の繰出開口部7aを構成し、繰出バルブ7の左右周面部と左右の穀物流下通路5,5の下端部との間に左・右間隙67,67を構成している。
左右の穀物流下通路5,5の下端部下方で且つ繰出バルブ7の左右両側部位に断面凹状の左右のシール保持枠体68,68を配置している。即ち、断面U状に形成した外枠体68aと該外枠体68aに嵌合する内枠体68bとを一体的に構成する。このシール保持枠体68,68の内側部、つまり該内枠体68bの一隅部には繰出バルブ7に摺接対向するシール69,69を押え板69aをもってボルト・ナットで着脱自在に固着している。シール保持枠体68,68の前後両端部にはブラケット70a,70bを取り付け、機枠1の前・後側壁71a,71bの支持孔71´a,71´bと前記ブラケット70a,70bの支持孔70´a,70´bに前後の支持軸73a,73bを挿通して、シール保持枠体68,68を前・後側壁71a,71bに回動自在に軸支する(イ)。この回動軸心(イ)は前側の支持軸73aにアーム74を設け、このアーム74を前側壁71aの外側に沿って回動可能に構成している。
しかして、繰出バルブ7を正逆転駆動手段(図示省略)により正逆転すると、繰出バルブ7の繰出開口部7aが左右のシール69,69より上方を回動する間には左右の穀粒流下通路5,5からの穀粒を繰出バルブ7内に受入れ、繰出バルブ7が左右のシール69,69より下方を回動する間に内部の穀粒を下方に繰り出す構成である。
そして、ブラケット70a,70bの支持孔70´a,70´bに前側のアーム74付きの支持軸73aを取り付けるに際しては、アーム74付き支持軸73aを丸棒に構成し、支持軸73の周面に回転方向にずらして錐孔状のロック孔73c,…を複数構成しておき、ブラケット70aにねじ込むロックボルト75の先端をロック孔73c,…のいずれかに選択的に係止して、シール保持枠体68,68に対するアーム74の取り付け角度を調節可能に構成し、繰出バルブ7に対するシール69の摺接度合いの粗調整を行える構成としている。
また、前側壁71aの上下に折り曲げ片76,76を設け、この折り曲げ片76,76を上下に貫通すべく調節ボルト78を設け、該調節ボルト78には調節体79をナット80をもって螺合している。77はボルト78の下方側から螺合して該ボルト78を折り曲げ片76,76間に固定するロック用ナットである。しかして調節ボルト78を正逆に回転すると、調節体79は上下動する構成となっている。
この調節体79に設けた支持孔79aに螺合するボルト80aにアーム74の長孔74aを係合することにより、調節体79の上下動をもってアーム74を連動しもって前記支持軸73aを回動軸心(イ)回りに正逆に回転連動する構成である。しかして、調節ボルト78を回転することにより、支持軸73aのアーム74を介してシール保持枠体68を回動調節し、シール69と繰出バルブ7との摺接度合いを微調整することができる(間隙調整手段A)。
なお、後側面の壁部には支持軸73bを貫通支持する支持壁71bが形成され、該支持軸73b、ブラケット70b、及びシール保持枠体68の三者は一体構成とされており、組立て順としては、手前側支持軸73aを外しておき、シール保持枠体68を支持軸73bの装着によって保持し、次いで手前側のブラケット70aに支持軸73a及び間隙調整手段を組付けする。
また、前・後側壁71a,71bにおけるシール保持枠体68の軸支部近傍、即ち、前・後側壁71a,71bの軸支部の左右外側寄りで且つ乾燥室3の排風室16に対応する部位に点検窓81を設け、点検蓋82により該点検窓81を開閉可能に構成している。
このように構成することにより、ロックボルト75及びボルト80aを緩めて、ブラケット70から支持軸73aを取り外し、該支持軸73aをシール保持枠体68から取り外すと、該シール保持枠体68(及びシール69)は他方の支持軸73bによる支持のみの状態となり、この長いシール保持枠体68及びシール69を前側壁において機外に点検窓81から取り出すことができる。また、シール69及びシール保持枠体68の点検・調整を点検窓81から容易に行なうことができメンテナンス性を向上させることができる。
次に、図16〜図19に基づき穀物乾燥機のボデー構成について説明する。
乾燥室3の下部及び集穀室4を内装した下部機枠1a上に、乾燥室3上部の内装されている中間機枠1bを積み重ね、中間機枠1b上に内部を貯溜タンク2とした上部機枠1c,1cを積み重ねて穀物乾燥機を構成している。下部機枠1aには左右の燃焼室6の下部、穀物流下通路5,5の下部、排風室16の下部及び集穀室4が内装されていて、集穀室4の下端部と下部機枠1aとの間に前後一対の補強棒83,83で連結補強し、下部機枠1aの前側壁71における集穀室4の左右側方に挿入開口部84を構成し、上部機枠1cには長物である上部搬送装置31を前後方向に抜き差し自在に取り付けている。
しかして、上部機枠1cから抜き取った上部搬送装置31を、下部機枠1aの前側壁71の挿入開口部84から後側に向けて挿入し、前記補強棒83,83で上部搬送装置31の樋部分を支えてホッパ部31bを上向きにして保持し、このホッパ部31bの上端部と下部機枠1aの上端部とを略揃えた状態で収納することができ、下部搬送装置25と昇降機30とを連結する取付金具85を利用して、上部搬送装置31を下部機枠1aに連結することができる。
従って、下部搬送装置25の昇降機30への接続筒86の側方に上部搬送装置31を収納することができ、部品の共用化を図りながらコンパクトに梱包し輸送空間を小さくすることができる。
次に、穀物乾燥機の穀粒横張込装置について説明する。
下部機枠1aの上部に積重ねた中間機枠1bの例えば右側壁1dに開閉自在の横張込ホッパ(図示省略)を設け、機体の横側から穀粒を張込可能に構成している。右側の穀粒流下通路5の下端部にブラケット87を取り付け、このブラケット87に繰出バルブ7のシール69及びステー88をボルト・ナットで共締めし、このステー77に集穀室4の前後方向に沿ったガイド板89を上下調節自在にボルト・ナットで取り付けている(図20)。
前記のように構成したので、構成の簡素化を図りながらガイド板89と集穀室4との間隔を適宜調整することにより、張込穀粒の流下量を適正化し、下部搬送装置25のラセンの過負荷を防止し穀粒を円滑に張込ことができる。
全体の切断側面図。 全体の一部切断した正面図。 遠赤外線放射体一例の斜視図。 遠赤外線放射体他例の斜視図。 遠赤外線放射体更に他例の斜視図。 操作盤の正面図。 遠赤外線放射体の側面図。 蓋部の側面図、背面図、平面図。 要部の背面図。 遠赤外線放射体の側面図。 要部の正面概要図。 要部の拡大正断面図。 要部の分解した斜視図。 間隙調整機構の分解した斜視図。 要部の平断面図。 上部搬送装置収容状態を示す平面図。 上部搬送装置収容状態を示す側面図、及び正面図。 上部搬送装置収容状態を示す拡大正面図。 上部搬送装置収容状態を示す拡大側面図。 要部の拡大正断面図。
符号の説明
1 穀物乾燥機の機枠
2 貯溜タンク
3 乾燥室
4 集穀室
5 穀物流下通路
6 熱風室
7 繰出バルブ7
7a 繰出開口部
10 遠赤外線放射体
16 排風室
25 下部搬送装置(循環移送手段)
30 昇降機(循環移送手段)
31 上部搬送装置(循環移送手段)
67 左・右間隙
68 シール保持枠体
69 シール
73a,73b 支持軸
73c ロック孔
74 アーム
75 ロックボルト
78 調節ボルト
81 点検窓
A 間隙調整手段

Claims (3)

  1. 上部の貯溜タンク2と、中間部の乾燥室3と、下部にあって乾燥作用を受けた穀物を集める集穀室4と、集穀室4に集められた穀物を前記貯溜タンク2に還元する昇降機30等の循環移送手段25,30,31とからなる穀物乾燥機において、乾燥室3の左右の穀物流下通路5,5の下端合流部下方部位に正逆転しながら穀粒を繰り出す円筒状の繰出バルブ7を設け、該繰出バルブ7の左右周面部と左右の穀物流下通路5,5の下端部との間には左・右間隙67を構成し、左右の穀物流下通路5,5の下端部下方に設けられていて且つ前記繰出バルブ7の左右両側部位に対向するシール保持枠体68を機枠側壁に前記繰出バルブ7の軸心に沿う支持軸73a,73bにより軸支すると共に、該シール保持枠体68の内側部には前記繰出バルブ7に摺接対向するシール69を取り付けてシール69と前記繰出バルブ7との間を遠近調整可能に構成し、機枠側壁の外側に前記支持軸73a,73bを回動調節する間隙調整手段Aを設けたことを特徴とする穀物乾燥機における繰出バルブのシール装置。
  2. 機枠側壁に支持軸73a,73bを介してシール69取付用のシール保持枠体68を支持するにあたり、前後側壁部に夫々支持軸73a,73bを貫通して保持させるように構成し、これら前後の支持軸のうち一方の支持軸73aには間隙調整手段Aの連動アーム74を一体的に設けると共に、支持軸73aをシール保持枠体68に対して着脱自在に設けてなる請求項1記載の穀物乾燥機における繰出バルブのシール装置。
  3. 機枠側壁におけるシール保持枠体68の軸支部近傍で且つ乾燥室3の排風室16に対応する部位に開閉自在の点検窓81を設け、支持軸73aから取り外したシール保持枠体68及びシール69をこの点検窓81から抜き取り可能に構成したことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の穀物乾燥機における繰出バルブのシール装置。
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