JP2005216236A - 画像処理装置 - Google Patents

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淳一 清水
Yoko Ogura
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Abstract

【課題】 出力物において出力に関する指定機能の設定内容を容易に特定可能にすることができる画像処理装置を提供する。
【解決手段】 入力したイメージデータにより示される画像をページ単位で記録する際に、前記イメージデータ及び前記画像に関する制御コマンドの設定内容を示す設定データを入力して、前記画像と共に前記設定データに基づいて前記設定内容を示す設定内容イメージを記録するように前記イメージデータを加工する。
【選択図】 図5

Description

本発明は、入力したイメージデータにより示される画像をページ単位で記録する画像記録装置に適用される画像処理装置に関する。
従来の印刷(例えばオフセット印刷)では、写植等の紙焼き(印画紙)、版下、網ネガ、網ポジ、PS版(刷版)等の中間成果物を生成し、これら中間成果物を元に印刷や製本等を行っていた。近年、DTP(DeskTop Publishing /Prepress)の普及によって、DTPデータから直接印刷する「ダイレクト印刷」または「オンデマンド印刷」が知られている。DTPでは、ページレイアウトをコンピュータ上で処理して得た印刷データを印画紙や製版フィルム等に形成し、これに基づいて刷版を作成して印刷する処理が普及している。また、中間成果物を生成せずに電子データにより直接刷版を形成するCTP(Computer To Plate)も注目されている。このような印刷処理に用いることが可能なものとして、プリンタ装置や複写装置等の印刷機能を備えた画像形成装置が知られている。近年の画像形成装置は、画質向上が高まると共にカラー化され、例えば、電子写真プロセス(ゼログラフィ)を用いたカラープリンタ装置は、高品質かつ高速な画像形成が可能である。この画像形成装置では、印刷データを受け取り刷版等を生成せずに印刷物を出力することができる。
図11は、従来の画像形成システムの概略図である。図11(A)に全体構成図を示すように、画像形成システムは、画像形成装置11と、画像形成装置11に印刷データを渡し印刷指示をするDFE(Digital Front End Processor)装置とから構成されている。また、図11(B)にはデータの流れを示した。
DFE装置は、描画機能とプリンタコントローラ(印刷制御装置)機能とを備えており、例えばページ記述言語(PDL:Page Description Language)で記述された印刷データをクライアント端末から順次受け取り、この印刷データをラスターイメージに変換(RIP処理;Raster Image Process)し、さらにRIP処理済みのイメージデータ及び印刷枚数や用紙サイズ等の印刷制御情報(ジョブチケット)を画像形成装置11に送り、画像形成装置11のプリントエンジンや用紙搬送系を制御して、画像形成装置11に印刷処理を実行させる。すなわち、画像形成装置11の印刷動作は、DFE装置によるプリンタコントローラによって制御される。印刷データは、カラー印刷用の基本色の、イエロ(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)の3色と、ブラック(K)とを合わせた4色(YMCK)分が画像形成装置11に送られる。
画像形成装置11は、電子写真プロセスを利用して画像を印刷用紙に記録するもので、IOT(Image Output Terminal)モジュール12、IOTモジュール12に連結されたフィードモジュール(FM;Feeder Module;給紙モジュール)15、出力モジュール17、タッチパネル等を含んで各種データの入力支援をするためのユーザインターフェース装置18、を備えている。IOTモジュール12は、YMCK分のトナーカートリッジ24が搭載されたトナー供給部22と、IOTコア部20とを有する。IOTコア部20は、光走査装置や感光体ドラム等を有するプリントエンジン(印字ユニット)30を色毎でかつベルト回転方向に一列に配置した所謂タンデム構成になっており、プリントエンジン30を制御する電気回路等を収容する電気系制御収納部39を備えている。IOTコア部20では、感光体ドラム上のトナー像を中間転写ベルト43に転写(1次転写)することにより、YMCKの各色トナー像が中間転写ベルト43に多重転写される。中間転写ベルト43上に転写された画像(トナー像)は、所定のタイミングでフィードモジュール15から搬送されてきた印刷用紙上に転写され(2次転写)、定着器(Fuser)70によりトナー像が用紙上に溶融定着される。その後、排紙処理装置72を経由して機外へ排出される。また、両面印刷時には、片面に印刷済みの用紙が排紙トレイ(スタッカ)74に一時的に保持され、排紙トレイ74から引き出され、反転搬送路49を介して反転されて再度IOTコア部20に渡される。
このシステムを用いた場合、画像形成処理(プリント処理)の高性能化や高速化の要求(例えば、100枚〜200枚/分以上のカラー印刷)を実現するためには、画像形成装置の対応のみならず、RIP処理や出力側の画像記録部に対する印刷制御部分であるプリンタコントローラも高速・高性能化が必要である。
ところが、DFE装置は、クライアント端末からのPDLデータに対するRIP処理だけでなく、印刷ジョブに従ったページ再配置(昇順/降順の並び替え、両面印刷時の処理ページ順決定、フィニッシャ対応の位置づらし等)や、プリントエンジンや定着器等の出力側の処理特性に応じたデータ変換(例えばグレイバランスや色ズレ校正等)等の、付加処理も実行するようになっている。このため、DFE装置と画像形成装置11との間を専用の通信プロトコルで接続した専用かつ独立の装置構成を採用していた。
しかしながら、この構成は、専用の装置を個別に用意する必要があり、システム全体がコスト高になるとともに、汎用性にかけていた。
そこで、近年、DFE装置(フロントエンドプロセッサ)及び画像形成装置の間に出力側に依存した制御を行なうプリンタコントローラ機能を備えた画像形成支援装置(バックエンドプロセッサ)を設け、当該画像形成支援装置がDFE装置から送られたイメージデータを受け取り、出力側の画像形成装置の処理特性に応じて順次イメージデータを画像形成装置へ送ると共に、画像形成装置を制御して印刷処理を行なわせるシステムも提案されている。これにより、クライアントからの要求に基づく出力形態に適合した処理やリカバリ処理等をする際に、DFE装置とは無関係に対応することができる。
ところで、上述したDFE装置、画像形成支援装置や画像形成装置においては、ユーザにより指定されたスクリーン種別、出力プロファイル、ガンマ、画像品質等の機能(指定機能)について設定されたパラメータに基づいて画像の印刷を行うようになっているが、印刷された出力物を見ても、指定機能についてのパラメータの設定内容を特定することは困難である。
従来、電子機器における設定を確認するために、設定値等を印刷して出力する技術として、ファクシミリ装置において、画像出力のための制御を行なうメインコントローラに、操作部コントローラの入力操作と、これに伴なうファクシミリコントローラ86による応答動作と、その応答時間差とを履歴情報として蓄積する履歴情報メモリを設けると共に、履歴情報から機能別入力キー毎の待ち時間を基準値と比較して操作性の良否を判断し、誤入力の発生頻度を集計する解析部を設け、解析結果及び履歴情報を印刷して出力するようにした技術があった(例えば、特許文献1参照)。
特開平9−107430号公報
しかしながら、上記従来の設定値等を出力する技術をそのまま上述したDFE装置、画像形成支援装置や画像形成装置に適用した場合、出力されるのはジョブ毎のパラメータの設定内容ではなく、それまでに設定されたパラメータの統計や解析結果だけであり、どのような指定機能の設定内容で出力されたかを特定することが困難である、という問題点があった。
また、上述したDFE装置、画像形成支援装置や画像形成装置では、多数のジョブが入力されると共に、ジョブ単位又はジョブを構成するページ単位でそれぞれ異なる機能が設定されるので、ジョブとパラメータとを関連付けて設定されたパラメータの統計や解析結果を出力したとしても、出力物と設定内容との照合が困難である。
さらに、クライアント端末及びDFE装置のそれぞれで指定機能の設定が行なえる画像形成システムもあり、この種の画像形成システムにおいては、どのような設定内容で出力されたかを特定することがさらに困難となる。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、出力物において出力に関する指定機能の設定内容を容易に特定可能にすることができる画像処理装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の画像処理装置は、入力したイメージデータにより示される画像をページ単位で記録する画像記録装置に適用される画像処理装置であって、前記イメージデータ及び前記画像に関する指定機能の設定内容を示す設定データを入力する入力手段と、前記画像と共に前記設定データに基づいて前記設定内容を示す設定内容イメージを記録するように前記イメージデータを加工する加工手段と、を備えている。
本発明によれば、入力したイメージデータにより示される画像をページ単位で記録する際に、前記イメージデータ及び前記画像に関する指定機能の設定内容を示す設定データが入力手段により入力され、前記画像と共に前記設定データに基づいて前記設定内容を示す設定内容イメージを記録するように前記イメージデータが加工手段により加工される。
なお、上記画像に関する指定機能としては、スクリーン種別、出力プロファイル、ガンマ調整データ、画像品質、出力枚数、カラー/モノクロ、出力倍率等、出力に関して指定可能な機能を適用することができる。また、設定内容には、各機能の指定の有無や各指定機能を実行する際の設定値等のパラメータが含まれる。
このように、本発明によれば、入力したイメージデータにより示される画像をページ単位で記録する際に、前記イメージデータ及び前記画像に関する指定機能の設定内容を示す設定データを入力して、前記画像と共に前記設定データに基づいて前記設定内容を示す設定内容イメージを記録するように前記イメージデータを加工しているので、出力物には、画像と共に設定内容を示す設定内容イメージが記録されることになり、出力物において出力に関する指定機能の設定内容を容易に特定可能にすることができる。
なお、本発明は、請求項2に記載の発明のように、 前記設定データの更新を行うための更新手段を更に備え、前記加工手段は、前記入力手段により入力された設定データ及び前記更新手段により更新された設定データの少なくとも一方に基づく前記設定内容イメージを前記画像と共に記録するようにイメージデータを加工することもできる。
さらに、本発明の加工手段は、請求項3に記載の発明のように、前記画像が記録されるページの余白に前記設定内容イメージが記録されるように前記イメージデータを加工することもできる。
また、本発明加工手段は、請求項4に記載の発明のように、前記設定内容イメージとして、前記設定内容を符号化した符号列を記録するように前記イメージデータを加工することもできる。
以上のように、本発明の画像処理装置によれば、入力したイメージデータにより示される画像をページ単位で記録する際に、前記イメージデータ及び前記画像に関する指定機能の設定内容を示す設定データを入力して、前記画像と共に前記設定データに基づいて前記設定内容を示す設定内容イメージを記録するように前記イメージデータを加工しているので、出力物において出力に関する指定機能の設定内容を容易に特定可能にすることができる、という優れた効果を有する。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
〔画像形成システム〕
図1は、本実施の形態に係る画像形成システムの全体概略構成を示す図である。画像形成システムは、汎用の通信プロトコルによる高速LAN(Local Area Network)を備えており、高速LANには例えばページ記述言語(PDL)で記述された電子データ(印刷データ)を入力するためのクライアント端末400,402が接続されている。クライアント端末400,402は、異なるオペレーティングシステム(OS)下で各種アプリケーションプログラムを実行可能なコンピュータである。この高速LANには、原稿の画像を読み取りその画像データを出力するスキャナ装置410も接続されている。また、高速LANには、DFE装置500,502,504,506,508、BEP(Back End Processor:バックエンドプロセッサ)装置600,602,604、電子データで直接刷版を作成するCTP装置702が接続されている。
CTP装置702で作成された刷版を用いてプレス装置710において印刷がなされる。また、このCTP装置702に並列的に(高速LANに)BEP装置600が接続される。このBEP装置600には画像形成装置11と同様の高速プリンタ746が接続される。
また、高速LANに接続されたBEP装置604の出力側には、出力機730、同様の構成の高速プリンター740,742、CTP装置700が接続されている。出力機730、高速プリンター740、742からはプリント出力がなされ、CTP装置700では刷版が作成される。また、DFE装置502は、BEP装置602を介して同様の構成のプリンタプルーファ720,722に接続されている。プリンタプルーファ720,722は印刷のための出力確認用のものであり、画像形成装置として機能する場合がある。
また、DFE装置504は画像形成装置11と同様の高速プリンター744に接続され、DFE装置504と高速プリンター744とはオンデマンド印刷処理を担当する部門を担っている。DFE装置506は出力機732に接続され、DFE装置508は大型出力機750に接続されている。DFE装置506と出力機732からなる構成及びDFE装置508と大型出力機750からなる構成は、従来の画像形成装置の構成と同様である。
本実施の形態の画像形成システムでは、CTPと、POD(プリントオンデマンド)の機能を有する装置を同一のシステム内に混在可能な構成である。これは、本実施の形態にかかるBEP装置が、クライアントからの印刷データがラスタデータに変換(RIP処理)された後のデータを、各種処理する機能を備えているためである。
〔構成例〕
上記構成による画像形成システムにおいて、本発明の実施形態について説明を簡単にするために、刷版を作成して印刷する構成と、刷版作成なしに印刷する構成との代表例を、一実施形態として説明する。すなわち、クライアント端末400、DFE装置500、CTP装置702、及びプレス装置710の装置を利用して画像を形成する場合の構成A、クライアント端末400、DFE装置500、BEP装置600、及び高速プリンタ746(画像形成装置11)の装置を利用して画像を形成する場合の構成B、について説明する。
なお、DFE装置500は、クライアント端末400からのデータをラスタデータに変換(RIP処理)し、その変換後のラスタ画像を圧縮処理する機能を備えるが、本実施の形態では、高速プリンタ746(画像形成装置11)に依存した印刷制御機能を果たすプリンタコントローラ機能を要求しない。すなわち、DFE装置500は、主にRIP処理の機能のみを有する構成でよい。
図2は、本発明に係る画像形成システムの一実施形態を示す図である。すなわち、クライアント端末400で印刷指示した画像をDFE装置500でRIPして、CTP装置702で刷版を作成した後にプレス装置710で印刷する構成Aと、RIPされた画像をBEP装置600を介して高速プリンタ746(画像形成装置11)で印刷する構成Bとを本発明に係る画像形成システムの一実施形態として説明する。図2(A)は本実施形態で構成Aと構成Bからなるシステム構成の概略を示し、図2(B)は、構成Bによる接続例を示している。
〔構成A〕
構成Aは、刷版を作成するCTP装置702と、このCTP装置702に印刷データを出力し刷版作成の指示をするDFE装置500と、CTP装置702で作成された刷版を用いて印刷するプレス装置710と、からシステムを構成する。
この構成Aは、従来の印刷処理と同様のため、詳細な説明を省略するが、DFE装置500は、フロントエンドプロセッサ(FEP:Front End Processor)部や、フロントエンジンによるROP(Raster OPeration)処理によりクライアント端末400からのデータをラスタデータに変換(RIP処理)し、その変換後のラスタ画像を圧縮処理する機能を備える。そして、DFE装置500では、刷版を作成するために、主にRIP処理のみを実行する。このRIP処理されたラスタ画像(圧縮画像)のラスタデータにより、CTP装置702で刷版が作成される。このCTP装置702で作成された刷版を用いてプレス装置710で印刷媒体に画像がプレスされ、印刷がなされる。
なお、上記構成Aでは、高速LANに、CTP装置702を接続し、DFE装置500からの印刷データで刷版を作成する場合を説明したが、CTP装置702をBEP装置600を介して接続してもよい(図1のBEP装置604と、CTP装置700の構成)。この場合には、以下の構成Bで説明するように、DFE装置500からの印刷データによりBEP装置600において画像形成装置11などの下流側装置に依存する処理を行ってデータ出力する。この下流側装置として、CTP装置700を採用したときに、BEP装置600は、そのCTP装置700に依存する処理を行ってデータ出力する。
〔構成B〕
次に、構成Bは、画像形成装置11(高速プリンタ746)と、この画像形成装置11に印刷データを渡し印刷指示をするDFE装置500と、画像形成装置11とDFE装置500との間に設けられるBEP装置600からシステムを構成する。
画像形成装置11は、IOTモジュール(IOT本体)12と、フィード(給紙)モジュール(FM:Feeder Module)15と、出力モジュール17と、パソコン(PC)等のユーザインターフェース装置18とを備える。なお、フィードモジュール15は、多段構成としてもよい。また、必要に応じて、各モジュール間を連結する連結モジュールを設けてもよい。また、出力モジュール17の後段に、フィニッシャ(Finisher:後処理装置)モジュールを接続してもよい。フィニッシャモジュールとしては、例えば、用紙をスタック処理し、1個所以上を綴じるステープラを備えたもの、またはパンチ孔を穿設するパンチング機構を備えたもの等がある。
DFE装置500は、クライアント端末400からのデータをラスタデータに変換(RIP処理)し、その変換後のラスタ画像を圧縮処理する機能を備えて、主にRIP処理をする。このデータは、BEP装置600により処理されて画像形成装置11へ出力される。
BEP装置600は、画像形成装置11に依存した処理の制御機能を有するが、この制御機能は、ユーザインターフェース装置18により指示してもよく、予め定めておいてもよい。ユーザインターフェース装置18により指示する場合、ユーザインターフェース装置18は、キーボード等の入力デバイスやユーザに画像を提示しつつ指示入力を受け付けるGUI(Graphic User Interface)機能を有し、画像形成装置11に依存した処理を指示するように構成すればよい。
BEP装置600は、DFE装置に保持しておいたRIP処理済みのデータを利用することで、効率的な高速出力を可能としている。すなわち、BEP装置600は、DFE装置500から受け取った印刷制御情報に基づいてコマンドコード(Command Code)を生成し、画像形成装置11内の各部の処理タイミングをエンジン特性に応じて制御する。また、BEP装置600は、IOTモジュール12やフィードモジュール15または出力モジュール17等のエンジン特性に適合するようにスプール(Spool)処理を完結させてからIOTモジュール12に画像データを渡す。
例えば、DFE装置500からBEP装置600には、RIP処理が施されたラスタベース画像を含むデータが送られる。このデータとしては、TIFF(Tagged Image File Format)フォーマット等の圧縮されたラスタベースの画像ファイルデータの他、印刷部数、両面/片面、カラー/白黒、合成印刷、ソートの有無、ステープラの有無等印刷制御情報等が含まれる。以下、印刷制御情報として上記印刷処理に係る各種の制御コマンドが記述されたデータのことを、ジョブチケットと称す。
なお、回転(Rotation)、1枚の用紙内へのページ割付(N−UP)、リピート処理、用紙サイズ合わせ、デバイス差を補正するCMS(Color Management System;カラー管理システム)、解像度変換、コントラスト調整、圧縮率指定(低/中/高)等のRIP処理と関わりのある処理は、DFE装置500にて処理し、その制御コマンドをBEP装置600へは通知しない(非通知)。
また、コレーション(帳合い)、両面印刷、スタンプ・パンチ・ステープラ等のフィニッシャ装置または用紙トレーと関わりのある位置合わせ処理、排出面(上下)合わせ、グレーバランスや色ズレ補正等のキャリブレーション処理、スクリーン指定処理等、画像形成装置11の処理特性と関わりの強いもの(IOT依存の処理)に関しては、その制御コマンドをDFE装置500がスルーすることで、BEP装置600にて処理する。
このように、本実施形態のDFE装置側は1つのジョブ(JOB)をエンジン特性に依存せずRIP処理した順にBEP装置側へ一方的に転送し、BEP装置側で印刷用にページ再配置をする。
なお、これらの各制御コマンドは、クライアント端末400において設定されると共に、後述するDFE装置500及びBEP装置600において、必要に応じて更新される。
ところで、本実施の形態に係るクライアント端末400では、DFE装置500に入力する印刷データをPDLによって作成する際に、各印刷ページ毎に線画部及び連続階調部の各領域のページ内における位置の指定を行うことができるものとされており、指定内容を示すデータ(以下、「指定データ」という。)は上記制御コマンドの1つとして印刷データに含められてDFE装置500に出力される。
これに対し、DFE装置500では、入力された印刷データに含まれる指定データによって示される線画部及び連続階調部の各領域のページ内における位置の指定結果に基づいて、各ページ毎に線画部のみのイメージデータと、連続階調部のみのイメージデータとに区分してRIP処理を行い、各イメージデータに対して個別に所定の圧縮処理を施した後にBEP装置600に出力する。
また、このとき、DFE装置500では、上記印刷データに含まれる指定データによって示される線画部及び連続階調部の各領域のページ内における位置の指定結果に基づいて、ページ毎でかつ画素毎の線画及び連続階調画の別を示す情報(以下、「画像種別情報」という。)及びページ毎でかつ画素毎のスクリーン線数を示す情報(以下、「スクリーン情報」という。)を、当該印刷データのタグ情報として生成する。
本実施の形態では、線画に対応する情報として‘0’が、連続階調画に対応する情報として‘1’が、各々予め対応されており、画像種別情報は、一例として図3に模式的に示すように、ページ毎でかつ画素毎に印刷画像を示すラスタデータと同様の2次元配置として、パックされて構成される。このように、本実施の形態に係る画像種別情報は、1画素当たり1ビットで表現するようにし、更に、各画素毎の情報をパックしているので、1バイト当たり8画素分の情報を表現することができ、当該情報のサイズを大幅に小さくする(1バイト当たり1画素分の情報を表現する場合に比較して8分の1)ことができる。
一方、本実施の形態では、次の表1に示されるように、取り扱い対象として予め定められた複数種類のスクリーン線数毎に所定の2ビットの情報が対応されている。
Figure 2005216236
また、本実施の形態では、上記印刷データに含まれる指定データによって示される線画部の領域については高精細な画像を得るために比較的高解像度であるスクリーン線数(ここでは、600線)を適用し、連続階調部の領域については視覚的にリニアな画像を得るために比較的低解像度であるスクリーン線数(ここでは、200線)を適用するものとされており、DFE装置500にて、上記指定データに基づいて自動的にスクリーン情報を生成している。
ここで、DFE装置500では、スクリーン情報を、一例として図4に模式的に示すように、ページ毎でかつ画素毎のスクリーン線数に対応する情報が、印刷画像を示すラスタデータと同様の2次元配置として、パックされて構成される。このように、本実施の形態に係るスクリーン情報は、1画素当たり2ビットで表現するようにし、更に、各画素毎の情報をパックしているので、1バイト当たり4画素分の情報を表現することができ、当該情報のサイズを大幅に小さくする(1バイト当たり1画素分の情報を表現する場合に比較して4分の1)ことができる。
そして、DFE装置500では、以上のように生成された画像種別情報及びスクリーン情報からなるタグ情報を所定の圧縮方法で圧縮した後に、前述した圧縮後の線画部のみのイメージデータ(以下、「線画データ」という。)及び連続階調部のみのイメージデータ(以下、「連続階調画データ」という。)と共にBEP装置600に出力する。
図5は、DFE装置500と画像形成装置11との間にBEP装置600を介在させたときのデータの流れに着目した概念ブロック図である。
DFE装置500は、クライアント端末400からPDLで記述された印刷データ(以下PDLデータという)を受け取り、そのPDLデータを一旦順次格納するデータ格納部509と、DFE装置500に含まれる各部の作動を制御する制御部512と、制御部512の制御下でデータ格納部509からPDLデータを読み出して解釈し、ページ単位の前述した線画データ、連続階調画データ及びタグ情報を生成するRIP処理部510と、このRIP処理部510にて生成された各データを個別に所定の圧縮方式にしたがって圧縮する線画圧縮処理部530A、連続階調画圧縮処理部530B及びタグ情報圧縮処理部530Cと、を備えている。そして、各圧縮処理部530A〜530Cの後段にはインターフェース部542が設けられている。
また、RIP処理部510では、PDLデータを展開して線画データ及び連続階調画データの各イメージデータを生成するため、RIP処理部510には、PDL解釈部およびイメージャとして機能するデコンポーザ、所謂RIPエンジンが組み込まれている。各圧縮処理部530A〜530Cは、RIP処理部510からのイメージデータ及びタグ情報を圧縮し、圧縮済のイメージデータ及びタグ情報をBEP装置600へ即時に転送する。なお、本実施の形態では、線画圧縮処理部530及びタグ情報圧縮処理部530Cによる圧縮方式としてランレングス法等の可逆圧縮法が適用されており、連続階調画圧縮処理部530Bによる圧縮方式としてJPEG等の非可逆圧縮法が適用されている。これにより、各イメージデータに基づいて得られる印刷画像の画質の向上と、全体的な印刷データとしてのデータ量の低減とを両立することができる。
さらに、DFE装置500には、制御コマンドを入力するための設定部516も設けられており、当該設定部516により入力された制御コマンドを示す情報は、制御部512を介してRIP処理部510に入力される。そして、RIP処理部510では、設定部516入力された制御コマンドとPDLデータに含まれる制御コマンドとに基づいて、制御コマンドの追加や変更が行われる。
一方、BEP装置600は、DFE装置500にて印刷ジョブやプリントエンジン30の処理特性に無関係に処理された(例えばプリントエンジン30の処理速度に非同期で処理された)圧縮済の線画データ、連続階調画データ及びタグ情報を受け取り保持する画像記憶部605と、画像記憶部605から圧縮済の線画データ、連続階調画データ及びタグ情報を読み出して、DFE装置500側の圧縮処理部530A〜530Cの各圧縮処理に対応する伸張処理を施し、伸張処理済の線画データ及び連続階調画データをページ毎に合成することによりページ毎のイメージデータを生成してIOTコア部20側に送出する一方、伸張処理済のタグ情報を後述する制御部624に出力する伸張処理部610を備える。この伸張処理部610は、生成したイメージデータに対して、画像回転や用紙上の画像位置の調整、または拡大もしくは縮小等、の画像編集機能を備えている。画像記憶部605の前段には、データ受信部601が設けられ、伸張処理部610の後段には、出力側のインターフェース部650が設けられている。
また、BEP装置600は、IOTコア部20の処理性能に依存してBEP装置600の各部やIOTコア部20を制御するプリンタコントローラとして機能する印刷制御部620を備える。印刷制御部620は、DFE装置500からのジョブチケットを解釈(デコード)、またはGUI部80を介したユーザ指示を受けて、プリントエンジン30や定着器70またはフィニッシャの処理特性に応じて出力形態(ページ内の画像位置、またはページ排出順や向き等)を特定する出力形態特定部622と、特定した出力形態で印刷物が出力されるように、プリントエンジン30や定着器70またはフィニッシャ等の各部を制御する制御部624とを備える。
従って、DFE装置500では、RIP処理部510にてページ記述言語からラスタライズされた(描画展開された)イメージデータ及びタグ情報が、BEP装置600側へページ順に転送される。BEP装置600は、DFE装置500から転送されたイメージデータ及びタグ情報を、一旦バッファとして機能する画像記憶部605に蓄積する。伸張処理部610は、画像記憶部605から圧縮済のイメージデータ及びタグ情報を読み出して伸張処理するとともに、クライアント端末やDFE装置500から指定された印刷ジョブに従ってページデータを組み立てたり(ページデータの再配置)、指示されたプリントエンジンへの転送準備をしたりする。そして、BEP装置600では、プリントエンジン30の処理速度に同期して制御コマンドをやり取りしながら、エンジン生産性を最大限生かす速度でページデータを所定の順にIOTコア部20に送出する。
このように、DFE装置500側は1つのジョブ(JOB)をエンジン特性に依存せずRIP処理した順にBEP装置600側へ一方的に転送すればよい。そして、BEP装置600が、印刷用にページ再配置をする等印刷ジョブやプリントエンジン30に依存した処理を担当する。
このように構成Bでは、画像形成装置11とDFE装置500との間にBEP装置600を介在させているので、RIP処理に関わる処理はDFE装置500で行うが、RIP処理のやり直しが必要な際には、DFE装置500へ再RIP処理を要求することなく(DFE装置500とは独立に)、画像記憶部605に保持しておいたデータを再利用することができる。これにより、DFE装置500にての再RIP処理が不要となる。また、プリントエンジン等出力側の処理特性に適応する性能を持ちプリントエンジン30等と接続されたBEP装置600にて、出力側の処理特性に依存する処理をすることができる。
例えば、クライアントが希望する出力形態にて出力する場合において、出力側の処理特性に依存する処理を必要とする一例で、RIP処理と関わりのある再処理としては、1枚の用紙内へのページ割付(N−UP)、リピート処理、用紙サイズ合わせ、デバイス差を補正するCMS(Color Management System;カラー管理システム)、解像度変換、コントラスト調整、圧縮率指定(低/中/高)等がある。
ところで、本実施の形態に係る画像形成システムでは、イメージデータにより示される画像と共に、制御コマンドの設定内容を示す設定内容イメージを記録する設定内容記録機能を有している。なお、当該設定内容記録機能は、制御コマンドの1つとされている。
ここで、上述したように、制御コマンドは、クライアント端末400からDFE装置500に入力される印刷データに含まれているが、DFE装置500及びBEP装置600において必要に応じて変更されるため、本実施の形態では、クライアント端末400、DFE装置500、BEP装置600の何れかにおいての制御コマンドの設定内容を示す設定内容イメージを記録するように指定することができるようにしている。
以下、当該設定内容記録機能の実行時における画像形成システム全体の処理の流れについて、図6乃至図8を参照して説明する。なお、図6は、本実施の形態に係る画像形成システムにおける印刷データの投入から出力までの出力処理の流れを示すフローチャートであり、本発明に特に関係する処理を中心としたものである。
まず、ステップ100では、クライアント端末400により設定された上述の各制御コマンドの設定内容を示す設定データが印刷データの一部としてDFE装置500に出力され、次のステップ102では、DFE装置500が入力された印刷データ(PDLデータ)をRIP処理部510により解釈する。
ここで、当該PDLデータの解釈において、RIP処理部510は、設定データを制御部512に出力するものとして説明する。また、当該制御コマンドには、上述した指定データに基づいて作成されるスクリーン情報も含まれる。
次のステップ104では、DFE装置500により、クライアント端末400における制御コマンドの設定内容と、DFE装置500において更新された制御コマンドの設定内容とをそれぞれ識別可能に出力する設定データ更新出力処理が実行され、その後ステップ106に移行する。
ここで、図7を参照して本実施の形態に係る設定データ更新出力処理について説明する。なお、図7は、制御部512がRIP処理部510により設定データが入力された場合に実行する設定データ更新出力処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。
まず、ステップ120では、入力された設定データをクライアント設定データとしてそのままRIP処理部510に出力し、その後にステップ122に移行する。
ステップ122では、設定データの更新があるか否かを判定し、当該判定が肯定判定となった場合はステップ124に移行して、設定部516からの入力に応じて設定データを更新し、その後にステップ126に移行して、更新後の設定データをフロントエンド設定データとしてRIP処理部520に出力した後に、本設定データ更新出力処理プログラムを終了する。
一方、ステップ122で否定判定となった場合はDFE装置500における設定データはクライアント端末400における設定データと同じであると判断して、ステップ128に移行し、設定データが更新されなかった旨を示す情報をフロントエンド設定データとしてRIP処理部510に出力し、その後に本設定データ更新出力処理プログラムを終了する。
なお、ステップ128では、設定データが更新されなかった旨を示す情報のみをフロントエンド設定データとして出力するので、同一の内容で名称のみが異なるデータの生成を回避し、設定データの情報容量の増大を抑えることができる。
図6のステップ106では、DFE装置500が各種処理済みの印刷データをBEP装置600に出力する。なお、このとき出力される印刷データには、上記設定データ更新出力処理によりRIP処理部510に出力されたクライアント設定データ及びフロントエンド設定データも含まれる。
次のステップ108では、BEP装置600により、入力された印刷データに基づいて、イメージデータにより示される画像と共に制御コマンドの設定内容を示す設定内容イメージを記録するように前記イメージデータを加工するイメージデータ加工処理が行なわれ、その後にステップ110に移行する。
なお、BEP装置600に印刷データが入力されると、出力形態特定部622では、ジョブチケットに含まれるIOT依存の処理に対する制御コマンドの設定内容に、GUI部80により指示された設定内容又はIOTのエンジン特性に応じて予め定められている設定内容を加味した設定データを生成し、制御部624に入力する。
ここで、図8を参照して本実施の形態に係るイメージデータ加工処理について説明する。なお、図8は、出力形態特定部622から設定データが入力された場合に、制御部624が実行するイメージデータ加工処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。
なお、ここでは、出力形態特定部622から設定データが入力される際に、出力形態特定部622における設定データの更新の有無を示す情報も入力されているものとして説明する。
まず、ステップ130では、設定データが更新されたか否かを判定し、当該判定が肯定判定となった場合には、ステップ132に移行して、更新後の設定データ(出力形態特定部622から入力された)をバックエンド設定データとして制御部624に内蔵された不図示のメモリに一時的に記録し、その後にステップ136に移行する。一方、ステップ130で否定判定となった場合は、設定データが更新されなかったことを示す情報をバックエンド設定データとして制御部624に内蔵のメモリに一時的に記録し、その後にステップ136に移行する。
ステップ136では、出力形態特定部622により入力された設定データに基づき、設定内容記録機能のパラメータとして、クライアント端末400における設定内容の記録が指定されているか否かを判定し、当該判定が肯定判定となった場合にはステップ138に移行して、クライアント設定データに基づいて設定内容イメージを生成し、その後にステップ140に移行する。
ここで、図9には、本実施の形態において生成される設定内容イメージの一例が示されている。同図に示すように、設定内容イメージは、出力ページと同じサイズのページの余白に相当する領域に記録されるように生成される。また、同図に拡大して示すように、当該画像がクライアント端末における制御コマンドの設定内容であることを示す文字列「設定内容(クライアント端末)」を記録して、どの段階で指定された設定内容であるかを判別できるようにしている。また、制御コマンドの種類及びそのパラメータを示す文字列(例えば、「出力プロファイル=No.1」)を記録している。
一方、ステップ136で否定判定となった場合は、ステップ142に移行してDFE装置500における設定内容の記録が指定されているか否かを判定し、当該判定が否定判定となった場合はステップ144に移行して、フロントエンド設定データに基づいて設定内容イメージを生成し、その後にステップ140に移行する。
なお、ステップ144の処理において、フロントエンド設定データとして、設定データが更新されなかったことを示す情報のみが記録されている場合には、DFE装置500における設定内容はクライアント端末400における設定内容と同じであるので、クライアント設定データに基づいて設定内容イメージを生成する。
また、ステップ136及びステップ142において共に否定判定となった場合はBEP装置600における設定内容の記録が指定されているものと判断して、ステップ146に移行して、バックエンド設定データに基づいて設定内容イメージを生成し、その後にステップ140に移行する。
なお、ステップ146の処理においても、上記ステップ144の処理と同様にして、バックエンド設定データとして、設定データが更新されなかったことを示す情報のみが記録されている場合には、BEP装置600における設定内容はDFE装置500における設定内容と同じであるので、クライアント設定データに基づいて設定内容イメージを生成する。また、このとき、フロントエンド設定データとしても設定データが更新されなかったことを示す情報のみが記録されている場合には、クライアント設定データに基づいて設定内容イメージを生成する。
ステップ140では、伸張処理部610を制御して、生成した設定内容イメージをイメージデータにより示される出力すべき画像に重ね合わせるようにイメージデータを加工して、その後に本イメージデータ加工処理プログラムを終了する。
図10には、本イメージデータ加工処理によって加工されたイメージデータにより示される出力ページの一例が示されている。同図に示すように、当該加工後のイメージデータにより示される出力ページには、出力すべき画像が指定された位置に記録されると共に、トンボの外周側(余白)には、設定内容イメージが記録されるようになっている。
図6のステップ110では、BEP装置600が、IOTコア部20にイメージデータ及び設定データに基づく制御コマンドを出力し、次のステップ112では、出力されるべき画像と共に設定内容が記録されたページが、IOTコア部20による制御下で制御コマンドの設定内容に応じた出力形態で画像記録部から出力され、本出力処理が終了する。
以上詳細に説明したように、本実施の形態によれば、入力したイメージデータにより示される画像をページ単位で記録する際に、前記イメージデータ及び前記画像に関する制御コマンドの設定内容を示す設定データを入力して、前記画像と共に前記設定データに基づいて前記設定内容を示す設定内容イメージを記録するように前記イメージデータを加工しているので、出力ページには、画像と共に設定内容を示す設定内容イメージが記録されることになり、出力物において出力に関する制御コマンドの設定内容を容易に特定可能にすることができる。
これにより、出力物が意図したものとは異なるものであっても、迅速なトラブルシューティングが可能になる。
また、本実施の形態によれば、DFE装置500及びBEP装置600は、それぞれ設定データの更新を行う設定部516及び出力形態特定部622を備えており、入力された設定データ、設定部516により更新された設定データ及び出力形態特定部622で特定された設定データの何れかに基づいた前記設定内容イメージを前記画像と共に記録するようにイメージデータを加工するようにしているので、どの段階での設定内容を記録するかを指定させ、指定された段階での設定内容を記録することができる。
さらに、本実施の形態によれば、画像が記録されるページの余白に前記設定内容を記録するように前記イメージデータを加工しているので、出力物の視認性を妨げることなく、制御コマンドの設定内容を把握させることができる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は本実施の形態に記載の範囲には限定されない。発明の要旨を逸脱しない範囲で本実施の形態に多様な変更または改良を加えることができ、そのような変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
例えば、本実施の形態では、設定内容イメージとして、設定データを文字列に変換したものを記録する形態について説明したが(図9参照)、本発明はこれに限定されるものではなく、設定データを示すコードをそのまま記録するようにしてもよい。この場合、例えば制御コマンド「スクリーン種別」を示すコードを「00」とし、そのパラメータ「600線」を示すコードが「01」として、当該コードを記録するようにしてもよい。この場合、図9に示す「スクリーン種別=600」は、「0001」と記録される。これにより、設定内容の記録に要する領域を小さくすることができる。
また、このようにした場合、設定内容として記録するコードとして、制御コマンドの設定に用いられるコードを適用することにより、以後の制御コマンドの設定が容易になる。
すなわち、互いに異なる複数の設定内容で目的の画像を出力し、得られた複数の出力物を比較して設定内容を決定する場合に、好適な出力物に記録された設定内容(コード列)を見て、そのまま入力することにより、容易に制御コマンドの設定を行なうことができる。
また、本実施の形態では、DFE装置における設定データ更新出力処理により、クライアント設定データ及びフロントエンド設定データを生成して出力する形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、どの端末又は装置で設定されたかが各制御コマンド単位で判別可能な情報を設定データに含めるようにし、BEP装置において指定された端末又は装置において設定された設定データのみを抽出して設定内容イメージを生成するようにしてもよい。
さらに、本実施の形態では、全ての制御コマンドの設定内容を示す設定イメージを出力すべき画像と共に記録する形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、一部の制御コマンドの設定内容のみを示す設定内容イメージを記録するようにしてもよい。これによれば、必要な制御コマンドについてのみ記録することが可能であり、利便性を向上させることができる。
また、本実施の形態では、各端末又は装置の何れかにおける制御コマンドの設定内容の記録を指定する形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、予め定められた段階での制御コマンドを記録するようにしてもよい。例えば、BEP装置での制御コマンドを記録するように予め定めた場合、DFE装置での設定データ更新出力処理(図6のステップ104及び図7参照)を省略し、BEP装置におけるイメージデータ加工処理の一部のみ(図8におけるステップ132、ステップ146及びステップ140の処理)だけを行なえばよいので、設定内容記録機能の実行による処理期間の増大を防止できる。
さらに、本実施の形態では、出力ページの余白部分に制御コマンドの設定内容を記録する形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、片面印刷が指定されたジョブについては、出力ページの裏面に、設定内容イメージを記録するようにしてもよい。
なお、本実施の形態では、BEP装置においてイメージデータを加工する形態として説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、DFE装置においてイメージデータを加工する形態としてもよい。但し、この形態においてBEP装置により更新された設定内容を記録するようにした場合には、構成が複雑になる。
また、本発明は、クライアント装置に印刷データを入力し、制御コマンドの設定内容を変更してDFE等に変更後の印刷データを出力する場合には、クライアント装置にも適用できる。
さらに、本発明の更新手段と加工手段とは、別体に設けた構成としてもよいし、全ての手段が画像記録装置に備えられた一体型の構成としてもよい。
また、本実施の形態は、クレーム(請求項)にかかる発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明されている特徴の組合せの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。前述した実施の形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜の組合せにより種々の発明を抽出できる。本実施の形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、効果が得られる限りにおいて、この幾つかの構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
なお、圧縮/伸張の処理に際しては、線画や文字等主に2値で表される画像オブジェクト(線画文字オブジェクトLW(Line Work))と背景部や写真部等主に多階調で表される画像オブジェクト(多階調画像オブジェクトCT(Continuous Tone))等、画像オブジェクトの特性に応じて、適応した処理とすることもできる。
実施の形態に係る画像形成システムの全体構成を示す概略図である。 画像形成システムの一実施形態を示す図である。 実施の形態に係る画像種別情報の構成例を示す模式図である。 実施の形態に係るスクリーン情報の構成例を示す模式図である。 DFE装置およびBEP装置の一実施形態を示すブロック図である。 実施の形態に係る画像形成システムにおける印刷データの投入から出力までの処理のうち、本発明に特に関係する処理を中心とした出力処理の流れを示すフローチャートである。 実施の形態に係る設定データ更新出力処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。 実施の形態に係るイメージデータ加工処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。 イメージデータ加工処理において生成される設定内容イメージを模式的に示す説明図である。 イメージデータ加工処理において加工されたイメージデータにより示される出力ページを模式的に示すフローチャートである。 従来の画像形成システムの概略を示す図である。
符号の説明
11 画像形成装置
20 IOTコア部
80 GUI部
400 クライアント端末
500 DFE装置
509 データ格納部
510 RIP処理部
512 制御部
516 設定部(更新手段)
530 圧縮処理部
542 インターフェース部
600 BEP装置
601 データ受信部(入力手段)
605 画像記憶部
610 伸張処理部
620 印刷制御部
622 出力形態特定部(更新手段)
624 制御部(加工手段)
650 インターフェース部
746 高速プリンタ

Claims (4)

  1. 入力したイメージデータにより示される画像をページ単位で記録する画像記録装置に適用される画像処理装置であって、
    前記イメージデータ及び前記画像に関する指定機能の設定内容を示す設定データを入力する入力手段と、
    前記画像と共に前記設定データに基づいて前記設定内容を示す設定内容イメージを記録するように前記イメージデータを加工する加工手段と、
    を備えた画像処理装置。
  2. 前記設定データの更新を行うための更新手段
    を更に備え、
    前記加工手段は、前記入力手段により入力された設定データ及び前記更新手段により更新された設定データの少なくとも一方に基づく前記設定内容イメージを前記画像と共に記録するようにイメージデータを加工する
    請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記加工手段は、前記画像が記録されるページの余白に前記設定内容イメージが記録されるように前記イメージデータを加工する
    請求項1又は請求項2記載の画像処理装置。
  4. 前記加工手段は、前記設定内容イメージとして、前記設定内容を符号化した符号列を記録するように前記イメージデータを加工する
    請求項1乃至請求項3の何れか1項記載の画像処理装置。
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