JP2005213201A - 抗酸化剤、抗老化剤及び抗炎症・抗アレルギー剤、並びに、皮膚化粧料 - Google Patents

抗酸化剤、抗老化剤及び抗炎症・抗アレルギー剤、並びに、皮膚化粧料 Download PDF

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Abstract

【課題】 パウリニア・ピンナタの抽出物を含む抗酸化剤、抗老化剤及び抗炎症・抗アレルギー剤、並びに、これらを有効成分として配合した皮膚化粧料の提供。
【解決手段】 パウリニア・ピンナタ(Paullinia pinnata)の抽出物を含むことを特徴とする抗酸化剤、抗老化剤、又は抗炎症・抗アレルギー剤である。該抗酸化剤、抗老化剤、又は抗炎症・抗アレルギー剤は、活性酸素消去作用、ラジカル消去作用、コラゲナーゼ阻害作用、エラスターゼ阻害作用、エストロゲン様作用、紫外線照射ダメージからの回復作用、ヒアルロニダーゼ阻害作用、ヘキソサミニダーゼ遊離抑制作用、血小板凝集抑制作用及びサイクリックAMPホスホジエステラーゼ阻害作用の少なくともいずれかを有することが好ましい。該抗酸化剤、抗老化剤、又は抗炎症・抗アレルギー剤を配合した皮膚化粧料である。
【選択図】 なし

Description

本発明は、パウリニア・ピンナタの抽出物を含む抗酸化剤、抗老化剤、及び抗炎症・抗アレルギー剤、並びに、これらを有効成分として配合した皮膚化粧料に関する。
活性酸素は、食細胞の殺菌機構にとって必要なものであり、ウイルスや癌細胞の除去に重要な役割を果たしている。しかし、該活性酸素の過剰な生成は生体内の膜や組織を構成する生体内分子を攻撃し、コラーゲン等の生体組織を分解、変性又は架橋したり、油脂類を酸化して細胞に障害を与える過酸化脂質を生成し、皮膚のシワ形成や皮膚の弾力低下等の老化の原因になるものと考えられている。したがって、活性酸素や生体内ラジカルの生成を阻害・抑制することにより、シワ形成や弾力低下等の皮膚の老化を予防・治療できるものと考えられる。このような活性酸素消去作用又はラジカル消去作用を有する生薬としては、例えば、オスベッキア属に属する植物の抽出物(特許文献1参照)、プルメリア属に属する植物の抽出物(特許文献2参照)、カナリウム属に属する植物の抽出物(特許文献3参照)、ランタナ抽出物(特許文献4参照)、などが報告されている。
また、紫外線によるコラーゲンの減少・変性は、皮膚のシワの形成等の大きな要因となることが考えられる。このため、コラーゲン産生の促進や、コラゲナーゼ活性の阻害は、皮膚の老化を防止・改善する上で重要である。このようなコラゲナーゼ阻害活性作用を有する生薬としては、例えば、オスベッキア属に属する植物の抽出物(特許文献1参照)、藤茶抽出物(特許文献5参照)、五斂子抽出物(特許文献6参照)、などが報告されている。
一方、加齢に伴う皮膚老化の一因としては、女性ホルモンの一種であるエストロゲンの分泌が減退することがある。これは、エストロゲンは成人女性の健康維持に深く関わっていて、その分泌不足は種々の内科的疾患を招くほか、肌の過敏症、弾力性低下、潤いの減少等、好ましくない肌の変化の原因となることが知られている。従って、加齢によるエストロゲン分泌減退を補うことにより、皮膚のしわの形成や弾力性低下等の皮膚の老化を予防・治療できるものと考えられる。このようなエストロゲン様作用を有する生薬としては、例えば、五斂子抽出物(特許文献6参照)、エピメディウム属に属する植物の抽出物(特許文献7参照)、ハス胚芽抽出物(特許文献8参照)、などが報告されている。
また、ヒアルロン酸は細胞間組織として存在し、血管透過性にも関与している。更に、ヒアルロニダーゼは肥満細胞中にあって活性化により、肥満細胞から脱顆粒に関与していると言われている。従ってヒアルロン酸の加水分解酵素であるヒアルロニダーゼの活性を阻害することにより、ヒアルロン酸の安定化をはかり、肥満細胞からの種々ケミカルメディエーターの放出を防ぐことができ、保湿の強化又は抗炎症が期待できる。このようなヒアルロニダーゼ阻害活性作用を有する生薬としては、例えば、オスベッキア属に属する植物の抽出物(特許文献1参照)、藤茶抽出物(特許文献9参照)、ローズマリー抽出物、タイム抽出物、及びメリッサ抽出物(特許文献10参照)、などが報告されている。
血小板凝集は、アラキドン酸カスケードのホスホリパーゼAの活性化を招き、それによりロイコトリエンBやプロスタグランジンE等が放出されて起炎物質となる。このため、血小板の凝集を阻害・抑制する物質によりアレルギー疾患性疾患や炎症性疾患を予防・治療する試みが提案されている。このような血小板凝集抑制作用を有する生薬としては、例えば、カナリウム属に属する植物の抽出物(特許文献3参照)、コウサンフウ抽出物(特許文献11参照)、藤茶抽出物(特許文献12参照)、などが報告されている。
また、血小板の凝集は、血小板中のサイクリックAMPの濃度と関係があり、サイクリックAMPホスホジエステラーゼによってサイクリックAMPが分解されてサイクリックAMPの濃度が低下すると、血小板は凝集しやすくなる。従って、サイクリックAMPホスホジエステラーゼの作用を抑制してサイクリックAMPの低下を防止すれば、血小板凝集を防止できるものと考えられる。また、サイクリックAMPホスホジエステラーゼは脂肪の代謝促進にも関与しており、このサイクリックAMPホスホジエステラーゼの作用を抑制することで、細胞内サイクリックAMPの濃度が上昇して脂肪代謝が活発になり、肥満が解消されることが知られている。このようなサイクリックAMPホスホジエステラーゼ阻害作用を有する生薬としては、例えば、オスベッキア属に属する植物の抽出物(特許文献1参照)、藤茶抽出物(特許文献9参照)、などが報告されている。
このように、安全性、及び生産性に優れ日常的に摂取可能であり、かつ安価でありながら、高い活性酸素消去作用、ラジカル消去作用、コラゲナーゼ阻害作用、エラスターゼ阻害作用、エストロゲン様作用、紫外線照射ダメージからの回復作用、ヒアルロニダーゼ阻害作用、ヘキソサミニダーゼ遊離抑制作用、血小板凝集抑制作用、及びサイクリックAMPホスホジエステラーゼ阻害作用から選択される少なくともいずれかを有する天然系の各種製剤に対する需要者の要望は極めて強く、未だ十分満足し得るものが提供されていないのが現状である。
特開2003−55242号公報 特開2002−97151号公報 特開2002−53478号公報 特開2002−179583号公報 特開2002−370962号公報 特開2002−226323号公報 特開2002−53427号公報 特開2002−29980号公報 特開2003−12532号公報 特開平8−333267号公報 特開2002−53477号公報 特開2001−97873号公報
本発明は、かかる現状に鑑みてなされたものであり、従来における前記諸問題を解決し、以下の目的を達成することを課題とする。即ち、本発明は、第一に、安全性の高い天然物の中で、活性酸素消去作用及びラジカル消去作用の少なくともいずれかを通して、活性酸素や生体内ラジカルを消去し得る物質を見つけ出し、該物質を含む抗酸化剤を提供することを目的とする。
本発明は、第二に、安全性の高い天然物の中で、コラゲナーゼ阻害作用、エラスターゼ阻害作用、エストロゲン様作用、及び紫外線照射ダメージからの回復作用から選択される少なくとも1つを通して、皮膚の老化を予防・改善し得る物質を見つけ出し、該物質を含む抗老化剤を提供することを目的とする。
本発明は、第三に、安全性の高い天然物の中で、ヒアルロニダーゼ阻害作用、ヘキソサミニダーゼ遊離抑制作用、血小板凝集抑制作用、及びサイクリックAMPホスホジエステラーゼ阻害作用から選択される少なくとも1つを通して、抗アレルギー・炎症性疾患を予防・改善し得る物質を見つけ出し、該物質を含む抗炎症・抗アレルギー剤を提供することを目的とする。
本発明は、第四に、本発明の前記抗酸化剤、前記抗老化剤及び前記抗炎症・抗アレルギー剤の少なくともいずれかを含有する安全性の高い皮膚化粧料を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明者らが鋭意検討を重ねた結果、以下の知見を得た。即ちパウリニア・ピンナタ(Paullinia pinnata)の抽出物が、活性酸素消去作用、ラジカル消去作用、コラゲナーゼ阻害作用、エラスターゼ阻害作用、エストロゲン様作用、紫外線照射ダメージからの回復作用、ヒアルロニダーゼ阻害作用、ヘキソサミニダーゼ遊離抑制作用、血小板凝集抑制作用、及びサイクリックAMPホスホジエステラーゼ阻害作用から選択される少なくとも1つを有し、抗酸化剤、抗老化剤、又は抗炎症・抗アレルギー剤として好適に用いることができるという新しい知見である。
本発明は、本発明者らの前記知見に基づくものであり、前記課題を解決するための手段としては、以下の通りである。即ち、
<1> パウリニア・ピンナタ(Paullinia pinnata)の抽出物を含むことを特徴とする抗酸化剤である。
<2> 活性酸素消去作用及びラジカル消去作用の少なくともいずれかを有する前記<1>に記載の抗酸化剤である。
<3> パウリニア・ピンナタ(Paullinia pinnata)の抽出物を含むことを特徴とする抗老化剤である。
<4> コラゲナーゼ阻害作用、エラスターゼ阻害作用、エストロゲン様作用及び紫外線照射ダメージからの回復作用から選択される少なくとも1つを有する前記<3>に記載の抗老化剤である。
<5> パウリニア・ピンナタ(Paullinia pinnata)の抽出物を含むことを特徴とする抗炎症・抗アレルギー剤である。
<6> ヒアルロニダーゼ阻害作用、ヘキソサミニダーゼ遊離抑制作用、血小板凝集抑制作用及びサイクリックAMPホスホジエステラーゼ阻害作用から選択される少なくとも1つを有する前記<5>に記載の抗炎症・抗アレルギー剤である。
<7> 前記<1>から<6>のいずれかに記載のパウリニア・ピンナタ(Paullinia pinnata)の抽出物を有効成分として含有することを特徴とする皮膚化粧料である。
本発明によると、従来における諸問題を解決できる、抗酸化剤、抗老化剤、又は抗炎症・抗アレルギー剤が提供される。本発明の抗酸化剤によれば、活性酸素消去作用や生体内ラジカル消去作用による生体成分の酸化の防止を通じて、皮膚のしわの形成や弾力性低下等の老化現象を効果的に予防・治療することができる。また、本発明の抗老化剤によれば、コラゲナーゼ阻害作用、エラスターゼ阻害作用、エストロゲン様作用、及び紫外線照射ダメージからの回復作用から選択される少なくとも1つを通じて、皮膚のしわの形成や弾力性低下等の老化現象を効果的に予防・治療することができる。また、本発明の抗炎症剤によれば、ヒアルロニダーゼ阻害作用、ヘキソサミニダーゼ遊離抑制作用、血小板凝集抑制作用、及びサイクリックAMPホスホジエステラーゼ阻害作用から選択される少なくとも1つを通して、これらの関与する炎症を効果的に予防又は改善することができる。本発明の抗酸化剤、抗老化剤及び抗炎症・抗アレルギー剤は、皮膚に適用した場合の使用感と安全性に優れているので皮膚化粧料に配合するのに好適なものである。また、本発明の皮膚化粧料は、炎症性疾患や皮膚の老化を防止及び/又は改善するのに有用である。
(抗酸化剤、抗老化剤、及び抗炎症・抗アレルギー剤)
本発明の抗酸化剤、抗老化剤、及び抗炎症・抗アレルギー剤は、いずれもパウリニア・ピンナタの抽出物を含んでなり、更に必要に応じてその他の成分を含有してなる。
前記パウリニア・ピンナタ(学名:Paullinia pinnata)は、ムクロジ科に属する、つる性の木本であり、熱帯アメリカや熱帯アフリカなどに分布し、外用として、肝臓、脾臓の疾患、発汗にハップ又はポマードなどとして用いられている。
前記パウリニア・ピンナタの使用部位は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、葉部、枝部、根部、樹皮部、果実部などの構成部位を原料として用いることができるが、これらの中でも、特に葉部を抽出原料として用いることが好ましい。
前記パウリニア・ピンナタの抽出物が含有する活性酸素消去作用、ラジカル消去作用、コラゲナーゼ阻害作用、エラスターゼ阻害作用、エストロゲン様作用、紫外線照射ダメージからの回復作用、ヒアルロニダーゼ阻害作用、ヘキソサミニダーゼ遊離抑制作用、血小板凝集抑制作用、及びサイクリックAMPホスホジエステラーゼ阻害作用の少なくともいずれかを有する物質の詳細は不明であるが、該物質は植物の抽出に一般に用いられている抽出方法により得ることができる。なお、前記抽出液、該抽出液の希釈液を乾燥して得られる乾燥物、又はこれらの粗精製物もしくは精製物のいずれもが含まれる。例えば、パウリニア・ピンナタの葉部を乾燥した後、そのまま又は粗砕機を用い粉砕して溶媒抽出に供することにより得ることができる。乾燥は天日で行ってもよいし、通常使用される乾燥機を用いて行ってもよい。また、パウリニア・ピンナタの葉部は、ヘキサン、ベンゼン等の非極性溶媒によって脱脂等の前処理を施してから抽出原料として使用してもよい。脱脂等の前処理を行うことにより、パウリニア・ピンナタの葉部の極性溶媒による抽出処理を効率よく行うことができる。
前記抽出に用いる溶媒としては、水、親水性有機溶媒、又はこれらの混合液を室温又は溶媒の沸点以下の温度で用いることが好ましい。
前記水としては、例えば、純水、水道水、井戸水、鉱泉水、鉱水、温泉水、湧水、淡水等の他、これらに各種処理を施したものが含まれる。水に施す処理としては、例えば、精製、加熱、殺菌、ろ過、イオン交換、浸透圧の調整、緩衝化等が含まれる。従って、本発明において抽出溶媒として使用し得る水には、精製水、熱水、イオン交換水、生理食塩水、リン酸緩衝液、リン酸緩衝生理食塩水等も含まれる。
前記親水性有機溶媒としては、例えば、メタノール、エタノール、プロピルアルコール、イソプロピルアルコール等の炭素数1〜5の低級アルコール;アセトン、メチルエチルケトン等の低級脂肪族ケトン;1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン等の炭素数2〜5の多価アルコールなどが挙げられ、これら親水性有機溶媒と水との混合溶媒などを用いることができる。なお、水と親水性有機溶媒との混合系溶媒を使用する場合には、前記低級アルコールの場合には、水10質量部に対して低級アルコール1〜90質量部が好ましい。前記低級脂肪族ケトンの場合には、水10質量部に対して低級脂肪族ケトン1〜40質量部が好ましい。前記多価アルコールの場合には、水10質量部に対して多価アルコール1〜90質量部が好ましい。
本発明において、活性酸素消去作用、ラジカル消去作用、コラゲナーゼ阻害作用、エラスターゼ阻害作用、エストロゲン様作用、紫外線照射ダメージからの回復作用、ヒアルロニダーゼ阻害作用、ヘキソサミニダーゼ遊離抑制作用、血小板凝集抑制作用、サイクリックAMPホスホジエステラーゼ阻害作用を有する抽出物を得るにあたり、特殊な抽出方法を採用する必要はなく、室温又は還流加熱下で、任意の装置を用いて抽出することができる。
具体的には、抽出溶媒を満たした処理槽にパウリニア・ピンナタの葉部を投入し、必要に応じて時々攪拌しながら、30分から2時間静置して可溶性成分を溶出した後、ろ過して固形物を除去し、得られた抽出液から抽出溶媒を留去し、乾燥することにより抽出物が得られる。抽出溶媒量は通常、抽出原料の5〜15倍量(質量比)であり、抽出条件は、抽出溶媒として水を用いた場合には、通常50〜95℃にて1〜4時間程度である。また、抽出溶媒として水とエタノールとの混合溶媒を用いた場合には、通常40〜80℃にて30分〜4時間程度である。
なお、溶媒で抽出することにより得られる抽出液は、抽出溶媒が安全性の高いものであればそのまま配合して本発明の抗酸化剤、抗老化剤、抗炎症・抗アレルギー剤として用いることができるが、濃縮液又はその乾燥物としたものの方が利用しやすい。抽出液の乾燥物を得るにあたっては、吸湿性を改善するためにデキストリン、シクロデキストリン等のキャリアーを添加してもよい。
得られた抽出液は、該抽出液の希釈液若しくは濃縮液、該抽出液の乾燥物、又はこれらの粗精製物若しくは精製物を得るために、常法に従って希釈、濃縮、乾燥、精製等の処理を施してもよい。
なお、前記パウリニア・ピンナタ抽出物は、特有のにおいを有しているが、不快なものではなく、そのまま皮膚化粧料の原料として利用できる。しかし、必要ならば活性の向上や脱色・脱臭を目的とする精製を施したり、任意な助剤と混合して製剤化しても良い。
以上のようにして得られる抽出物は、活性酸素消去作用、ラジカル消去作用、コラゲナーゼ阻害作用、エラスターゼ阻害作用、エストロゲン様作用、紫外線照射ダメージからの回復作用、ヒアルロニダーゼ阻害作用、ヘキソサミニダーゼ遊離抑制作用、血小板凝集抑制作用、及びサイクリックAMPホスホジエステラーゼ阻害作用の少なくともいずれかを有するので、当該抽出物を抗酸化剤、抗老化剤又は抗炎症・抗アレルギー剤として利用できるとともに、活性酸素消去剤、ラジカル消去剤、コラゲナーゼ阻害剤、エラスターゼ阻害剤、エストロゲン様作用剤、紫外線照射ダメージからの回復作用剤、ヒアルロニダーゼ阻害剤、ヘキソサミニダーゼ遊離抑制剤、血小板凝集抑制剤、又はサイクリックAMPホスホジエステラーゼ阻害剤としても利用することができる。なお、本発明の各種薬剤を皮膚に適用する際、直接皮膚に適用してもよいし、皮膚化粧料に配合して適用してもよい。
本発明の抗酸化剤は、活性酸素消去作用及びラジカル消去作用の少なくともいずれかを通して、活性酸素や生体内ラジカルを消去し、皮膚の老化及びこれに伴って生じる各種皮膚疾患を予防及び/又は改善することができる。ここで、前記「活性酸素」には、スーパーオキサイド、過酸化水素、ヒドロキシラジカル、一重項酸素等が含まれる。また、前記「ラジカル」とは、不対電子を1つ又はそれ以上有する分子又は原子を意味し、スーパーオキサイド、ヒドロキシラジカル、DPPH(ジフェニルピクリルヒドラジド)等が含まれる。
本発明の抗老化剤は、コラゲナーゼ阻害作用、エラスターゼ阻害作用、エストロゲン様作用及び紫外線照射ダメージからの回復作用から選択される少なくとも1つの作用を通じて、皮膚の老化及びこれに伴って生じる各種皮膚疾患を予防及び/又は改善することができる。
本発明の抗炎症・抗アレルギー剤は、ヒアルロニダーゼ阻害作用、ヘキソサミニダーゼ遊離抑制作用、血小板凝集抑制作用及びサイクリックAMPホスホジエステラーゼ阻害作用から選択される少なくとも1つの作用を通じて、接触性皮膚炎(かぶれ)、乾癬、尋常性天疱瘡等の皮膚疾患を始めとした各種炎症性疾患を予防及び/又は改善することができる。
前記パウリニア・ピンナタの抽出物は、抗酸化作用、抗老化作用、及び抗アレルギー・抗炎症作用の少なくともいずれかを有するとともに、皮膚に適用した場合の使用感や安全性に優れているため、皮膚化粧料に配合するのに好適である。パウリニア・ピンナタの抽出物を皮膚化粧料に配合することによって、皮膚化粧料に抗酸化作用、抗老化作用及び抗アレルギー・抗炎症作用の少なくともいずれかを付与することができる。
(皮膚化粧料)
本発明の皮膚化粧料は、本発明の前記抗酸化剤、前記抗老化剤及び前記抗炎症・抗アレルギー剤の少なくともいずれかを含むこと以外には、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択したその他の成分を含んでいてもよい。
なお、パウリニア・ピンナタの抽出物を配合する皮膚化粧料は、抽出物の生理活性を妨げないような任意の主剤、助剤に配合したものであってもよいし、当該抽出物を主成分とするものであってもよい。
前記その他の成分としては、抗酸化作用、抗老化作用、及び抗アレルギー・抗炎症作用の妨げとならない限り、特に制限はなく、目的に応じて公知の成分の中から適宜選択して用いることができ、例えば、美白剤、収斂剤、殺菌・抗菌剤、紫外線吸収剤、保湿剤、細胞賦活剤、油脂類、ロウ類、炭化水素類、脂肪酸類、アルコール類、エステル類、界面活性剤、香料、などが挙げられる。これらの成分は、前記パウリニア・ピンナタの抽出物と共に併用した場合、相乗的に作用して、通常期待される以上の優れた使用効果をもたらすことがある。
前記パウリニア・ピンナタの抽出物を配合し得る皮膚化粧料の種類は特に限定されるものではなく、その具体例としては軟膏、クリーム、乳液、ローション、パック、ファンデーション等が挙げられる。
前記皮膚化粧料におけるパウリニア・ピンナタの抽出物の好適配合率は、皮膚化粧料全体量の0.0001%〜10質量%が好ましく、0.001〜1質量%がより好ましい。
なお、前記皮膚化粧料は、直接皮膚に塗布してもよいし、フィルム、シート、不織布、などに含浸させて皮膚に貼付して使用してもよい。また、前記皮膚化粧料は、人体のみならず、動物にも適用することができる。
以下、本発明の実施例について説明するが、本発明はこれら実施例に何ら限定されるものではない。
(製造例1)
−パウリニア・ピンナタの水抽出物−
パウリニア・ピンナタの葉部の乾燥物を細切りしたもの300gに対し水3Lを加え、還流抽出器で80℃にて2時間加熱抽出し、熱時濾過した。残渣についても更に同様の抽出処理を行った。得られた抽出液を合わせて減圧下に濃縮し、次いで乾燥してパウリニア・ピンナタの水抽出物を得た。抽出物の収率は表1に示すとおりであった。
(製造例2)
−パウリニア・ピンナタの80質量%エタノール抽出物−
パウリニア・ピンナタの葉部の乾燥物を細切りしたもの300gに対し80質量%エタノール3Lを加え、還流抽出器で80℃にて2時間加熱抽出し、熱時濾過した。残渣についても更に同様の抽出処理を行った。得られた抽出液を合わせて減圧下に濃縮し、次いで乾燥してパウリニア・ピンナタの80質量%エタノール抽出物を得た。抽出物の収率は表1に示すとおりであった。
Figure 2005213201
(実施例1)
−スーパーオキサイド消去試験(NBT法)−
製造例1及び2で得られた抽出物について、下記の試験法によりスーパーオキサイド消去作用を試験した。
3mMキサンチン、0.05MのNaCO緩衝液(pH10.2)、3mMのEDTA、BSA溶液、及び0.75mMのNBT(ニトロブルーテトラゾリウム)を、試験管に各々0.1mLずつとり、これに製造例1及び2の各試料溶液0.1mLを添加し、25℃にて10分間放置した。次に、キサンチンオキシダーゼ溶液を加えて素早く攪拌し、25℃にて20分間静置した。その後、6mM塩化銅0.1mLを加えて反応を停止させて、波長560nmにおける吸光度を測定した。
同様の操作と吸光度の測定を、酵素溶液を添加せずに行った。更に、試料溶液を添加せずに蒸留水を添加した場合についても同様の測定を行った。
以上の測定結果から、下記数式1によりスーパーオキサイド消去率(%)を求めた。
<数式1>
スーパーオキサイド消去率(%)={1−(A−B)/(C−D)}×100
但し、前記数式1中、Aは、酵素溶液及び試料溶液を添加したときの吸光度を表す。Bは、酵素溶液を添加せず、試料溶液を添加したときの吸光度を表す。Cは、酵素溶液を添加し、試料溶液を添加しないときの吸光度を表す。Dは、酵素溶液及び試料溶液を添加しないときの吸光度を表す。
次に、試料溶液の濃度を段階的に減少させて、前記スーパーオキサイド消去率の測定を行い、スーパーオキサイド消去率が50%になる試料濃度(μg/mL)を内挿法により求めた。結果を表2に示す。
Figure 2005213201
表2の結果から、パウリニア・ピンナタの抽出物がスーパーオキサイド消去作用を有することが確認できた。
(実施例2)
−一重項酸素消去試験−
製造例1及び2で得られた抽出物について、下記の試験法により一重項酸素消去作用を試験した。
透明ガラス瓶(10mL容)中で2%赤血球懸濁液5mL、製造例1及び2の各試料を所定濃度で含むpH7.4の等張リン酸緩衝液5mL、及び光増感剤(10mMのヘマトポルフイリン−20mM水酸化ナトリウム溶液)0.01mLを混合した。得られた溶液をメリーゴーランド上で、7.5Wハロゲンランプを35分間均一に照射して一重項酸素(2)を発生させ、赤血球の溶血を生じさせた。この反応溶液1mLを採取し、等張リン酸緩衝液2mLを加えて混合した後、3,000rpmで4℃にて5分間遠心分離を行った。次に、上清を採取し、波長540nmの吸光度を測定した。
これとは別に、赤血球を一部溶血させた前記反応溶液1mLをとり、これに蒸留水2mLを加えて完全に溶血させたものをコントロールとし、上清液の場合と同様に吸光度測定を行った。測定された吸光度から、下記数式2により一重項酸素消去率(%)を求めた。
<数式2>
一重項酸素消去率(%)=(1−B/A)×100
但し、前記数式2中、Aは、コントロールの吸光度を表す。Bは、反応溶液の上清液の吸光度を表す。
次に、試料濃度を段階的に減少させて上記消去率の測定を行い、前記一重項酸素の消去率が50%になる試料濃度(μg/mL)を内挿法により求めた。結果を表3に示す。
Figure 2005213201
表3の結果から、パウリニア・ピンナタの抽出物が一重項酸素消去作用を有することが確認された。
(実施例3)
−DPPH(ジフェニルピクリルヒドラジド)に対するラジカル消去試験−
製造例1及び2で得られた抽出物について、下記の試験法によりDPPHに対するラジカル消去作用を試験した。
1.5×10−4MのDPPHエタノール溶液3mLに、製造例1及び2の各試料溶液3mLを加え、直ちに容器を密栓して振り混ぜ、30分間静置した後、波長520nmの吸光を測定した。
コントロールとして、試料溶液の代わりに試料溶液を溶解した溶媒を用いて同様に操作し、波長520nmの吸光度を測定した。また、ブランクとして、エタノールに試料溶液3mLを加えた後、直ちに波長520nmの吸光度を測定した。
以上の測定結果から、下記数式3によりラジカル消去率(%)を算出した。
<数式3>
ラジカル消去率(%)={1−(B−C)/A}×100
但し、前記数式3中、Aは、コントロールの吸光度を表す。Bは、試料溶液を添加したときの吸光度を表す。Cは、ブランクの吸光度を表す。
次に、試料溶液の濃度を段階的に減少させて前記ラジカル消去率の測定を行い、DPPHに対するラジカルの消去率が50%になる試料濃度(μg/mL)を内挿法により求めた。結果を表4に示す。
Figure 2005213201
表4の結果から、パウリニア・ピンナタの抽出物がDPPHに対するラジカル消去作用を有することが確認された。
(実施例4)
−過酸化水素消去試験−
製造例1及び2で得られた抽出物について、下記の試験法により過酸化水素消去作用を試験した。
過酸化水素の標準溶液(濃度1.5mM)10μLに、製造例1及び2の各試料溶液10μLを加え、37℃にて20分間インキュベーションした後、発色試薬〔DA−64(和光純薬製)を10mM、トライトンX-100を0.5質量%含む0.1MのPIPES緩衝液(pH7.0)にペルオキシダーゼ溶液(100unit/mL、和光純薬製)1mLを加え、全量を100mLに調整したもの〕2.98mLを添加し、37℃にて5分間インキュベーションした後、波長727nmにおける吸光度を測定した。
同様の操作と吸光度測定を、過酸化水素の標準溶液を添加せずに行った。更に、試料溶液を添加せずに蒸留水を添加した場合についても同様の測定を行った。
以上の測定結果から、下記数式4により過酸化水素の消去率を求めた。
<数式4>
過酸化水素消去率(%)={1−(A−B)/(C−D)}×100
但し、前記数式4中、Aは、過酸化水素標準溶液及び試料溶液を添加したときの吸光度を表す。Bは、過酸化水素標準溶液を添加せず、試料溶液を添加したときの吸光度を表す。Cは、過酸化水素標準溶液を添加し、試料溶液を添加しないときの吸光度を表す。Dは、過酸化水素標準溶液及び試料溶液を添加しないときの吸光度を表す。
次に、試料溶液の濃度を段階的に減少させて前記過酸化水素消去率の測定を行い、過酸化水素消去率が50%になる試料濃度(μg/mL)を内挿法により求めた。結果を表5に示す。
Figure 2005213201
表5の結果から、パウリニア・ピンナタの抽出物が過酸化水素消去作用を有することが確認された。
(実施例5)
−コラゲナーゼ阻害試験−
製造例1及び2で得られた抽出物について、下記の試験法によりコラゲナーゼ阻害作用を試験した。
製造例1及び2の各試料溶液(溶媒:トリス塩酸緩衝液)50μL、コラゲナーゼ溶液50μL、及び基質溶液400μLを混合し、37℃にて30分間インキュベーションした。次いで、25mMクエン酸溶液1mLを加えて反応を停止し、酢酸エチル5mLで抽出した。得られた抽出液について、波長320nmの吸光度(対照液:酢酸エチル)を測定した。上記と同様の酵素反応と吸光度測定を、試料溶液の代わりに試料溶液と等量の緩衝液を添加して行った。更に、それぞれの場合について、コラゲナーゼ溶液の代わりに緩衝液を添加して同じ操作と測定を行った。
なお、コラゲナーゼ溶液は、コラゲナーゼTypeIV(シグマ社製)を緩衝液1mLに溶解させ、使用時に50倍に希釈したものを使用した。基質溶液には、20nmol/Lの塩化カルシウムを含有するトリス塩酸緩衝液にPz−ペプチド(BACHEM Fenichemikalien AG社製)を濃度が0.5mol/Lになるように溶解して使用した。
得られた測定結果より、下記数式5によりコラゲナーゼ阻害率を算出した。
<数式5>
コラゲナーゼ阻害率(%)={1−(A−B)/(C−D)}×100
但し、前記数式5中、Aは、酵素添加、試料溶液添加時の吸光度を表す。Bは、酵素無添加、試料溶液添加時の吸光度を表す。Cは、酵素添加、試料溶液無添加時の吸光度を表す。Dは、酵素無添加、試料溶液無添加時の吸光度を表す。
次に、試料濃度を段階的に減少させて上記阻害率の測定を行い、コラゲナーゼの活性を50%阻害する試料濃度(μg/mL)を内挿法により求めた。結果を表6に示す。
Figure 2005213201
表6の結果から、パウリニア・ピンナタの抽出物がコラゲナーゼ阻害作用を有することが確認された。
(実施例6)
−エラスターゼ阻害試験−
製造例1及び2で得られた抽出物について、下記の試験法によりエラスターゼ阻害作用を試験した。
96穴プレートを用意し、1穴に対して製造例1及び2の各試料溶液(溶媒:DMSO+水)50μL及びエラスターゼ溶液50μLを添加し、次いで、基質溶液100μLを添加し混合した。25℃で15分間インキュベーションさせた後、波長415nmの吸光度を測定した。上記と同様の酵素反応と吸光度測定を、試料溶液の代わりに試料溶液と等量の溶媒のみを添加して行った。更に、それぞれの場合について、エラスターゼ溶液の代わりに緩衝液を添加して同じ操作と測定を行った。
なお、エラスターゼ溶液は、エラスターゼTypeIII(シグマ社製)5mgを0.2mol/Lトリス塩酸緩衝液(pH8)1mLに溶解し、使用時に250倍に希釈したものを使用した。基質溶液として、N−SUCCINYL−ALA−ALA−ALA−p−NITROANILIDE(シグマ社製)をDMSOに溶解した濃度45.14mg/mLの溶液を上記トリス塩酸緩衝液で100倍に希釈して使用した。
以上の測定結果より、下記数式6によりエラスターゼ阻害率を求めた。
<数式6>
エラスターゼ阻害率(%)={1−(A−B)/(C−D)}×100
但し、前記数式6中、Aは、酵素添加、試料溶液添加時の吸光度を表す。Bは、酵素無添加、試料溶液添加時の吸光度を表す。Cは、酵素添加、試料溶液無添加時の吸光度を表す。Dは、酵素無添加、試料溶液無添加時の吸光度を表す。
次に、試料濃度を段階的に減少させて上記阻害率の測定を行い、エラスターゼの活性を50%阻害する試料濃度(μg/mL)を内挿法により求めた。その結果は表7のとおりであった。
Figure 2005213201
表7の結果から、パウリニア・ピンナタの抽出物がエラスターゼ阻害作用を有することが確認された。
(実施例7)
−エストロゲン様作用試験−
製造例1及び2で得られた抽出物について、下記の試験法によりエストロゲン様作用を試験した。
エストロゲン依存性細胞の増殖に対する影響を調べるThomasらの方法(In Vitro Cell.Dev.Biol.28A,595−602,1992)に準拠して試験を行った。
ヒト乳ガン由来のMCF−7細胞を75cmフラスコでコンフルエント様になるまで培養し、トリプシン処理によりこのMCF−7細胞を集め、10%FBS(活性炭処理済み)、1%NEAA及び1mMピルビン酸ナトリウムを含みフェノールレッドを含まないMEM培地(以下、「MEM培地」と称することがある)を用いて、3×10cells/mLに調製した。
調製したMCF−7細胞を24穴プレートに0.9mLずつ播種し、これを定着させるために37℃、5%CO−95%airの下で培養した。6時間後(0日日)、MEM培地で終濃度(3.125ppm)の10倍の濃度に調製した製造例1及び2の各試料溶液100μLを上記プレートに添加し、培養を続けた。培養開始から6日目、培地を0.97mmol/LのMTTを含むMEM培地に交換し、2時間培養後、培地をイソプロパノールに交換して細胞内に生成したブルーホルマザンを抽出した。溶出したブルーホルマザンを含有するイソプロパノールについて、ブルーホルマザンの吸収極大点がある570nmの吸光度を測定した。
なお、付着細胞の影響を補正するため、同時に650nmの吸光度も測定し、両吸光度の差をもってブルーホルマザンの生成量に比例する値とした(下記の計算式における吸光度はこの補正済み吸光度である)。
陽性対照としては、0.02ppmエチニルエストラジオールを使用した。エストロゲン様作用(エストロゲン依存性増殖作用)の強さは、試料無添加時の吸光度を100%として、下記数式7により算出した。その結果は表8のとおりであった。
<数式7>
エストロゲン様作用(%)=A/B×100
但し、前記数式7中、Aは、試料添加の場合の吸光度を表す。Bは、試料無添加の場合の吸光度を表す。
Figure 2005213201
表8の結果から、パウリニア・ピンナタの抽出物がエストロゲン様作用を有することが確認された。
(実施例8)
−紫外線照射による細胞死抑制試験−
製造例1及び2で得られた抽出物について、下記の試験法により紫外線照射による細胞死抑制作用を試験した。
正常ヒト線維芽細胞を48穴プレートに播種し、37℃、5%CO−95%airの下にて24時間培養した後、培地を、PBS(−)に交換し5.0J/cmのUV−B(302nm)を照射した。照射後直ちにPBS(−)を捨て、製造例1及び2の各試料を溶解した培地に交換し、更に24時間培養した。培養後、PBS(−)にて調製した0.4mg/mlのMTT溶液に交換し、2時間培養後、培地をイソプロパノールに交換して細胞内に生成したブルーホルマザンを抽出した。溶出したブルーホルマザンを含有するイソプロパノールについて、ブルーホルマザンの吸収極大点がある570nmの吸光度を測定した。
なお、付着細胞の影響を補正するため、同時に650nmの吸光度も測定し、両吸光度の差をもってブルーホルマザンの生成量に比例する値とした(下記の計算式における吸光度はこの補正済み吸光度である)。
また、同時に細胞播種後紫外線を照射しない細胞及び細胞播種後紫外線を照射し試料を添加しない細胞についても測定し、それぞれ非照射群と照射群とした。
以上の測定結果から、紫外線照射障害からの回復率(%)を下記数式8より算出した。この値が大きいほど紫外線照射による細胞死抑制効果が大きいと判断した。その結果は表9のとおりであった。
<数式8>
紫外線照射障害からの回復率(%)
={{(A−B)−(A−C)}/(A−B)}×100
ただし、前記数式8中、Aは、紫外線を照射しない細胞での吸光度を表す。Bは、紫外線を照射し試料を添加しない細胞での吸光度を表す。Cは、紫外線を照射し試料を添加した細胞での吸光度を表す。なお、試料濃度は25ppmとした。
Figure 2005213201
表9の結果から、パウリニア・ピンナタの抽出物が紫外線照射による細胞死抑制作用を有することが確認された。
(実施例9)
−ヒアルロニダーゼ阻害試験−
製造例1及び2で得られた抽出物について、以下のようにしてヒアルロニダーゼ阻害作用を試験した。
ヒアルロニダーゼ溶液(400ユニット/mL、pH3.5酢酸緩衝液)0.1mLと、製造例1及び2の各試料溶液0.2mLを混合し、37℃にて20分間加温した後、活性化剤溶液(2.5mmol/LのCaCl)0.2mLを加え、37℃にて20分間加温して酵素を活性化した。ヒアルロン酸カリウム緩衝液0.5mLを加え、37℃にて40分間反応させた後、0.4N水酸化ナトリウム0.2mLを加えると共に、氷冷して反応を停止させた。
次いで、0.8mol/Lのホウ酸溶液(pH9.1)0.2mLを加え、沸騰湯浴中で3分間加熱後、直ちに20分間氷冷した。p−DABA試薬(p−ジメチルアミノベンズアルデヒド10gを10Nの塩酸12.5mLと酢酸87.5mLの混合液に溶解し、酢酸で10倍に希釈したもの)6.0mLを加えて37℃にて20分間インキュベーションした。上記酵素反応で遊離したN−アセチルグルコサミンを発色させて、波長585nmの吸光度を測定した。同様の操作と吸光度測定を酵素を添加せずに行った。更に、コントロールとして、試料溶液の代わりに蒸留水を加えた場合について、同様の操作と吸光度測定を行った。
以上の測定結果から、下記数式9によりヒアルロニダーゼ活性阻害率(%)を算出した。
<数式9>
ヒアルロニダーゼ活性阻害率(%)=〔1−(A−B)/(C−D)〕×100
但し、前記数式9中、Aは、試料溶液添加,酵素添加時の吸光度を意味する。Bは、試料溶液添加,酵素無添加時の吸光度を意味する。Cは、試料無添加,酵素添加時(コントロール)の吸光度を意味する。Dは、試料無添加,酵素無添加時(コントロール)の吸光度を意味する。
次に、試料溶液の濃度を段階的に変更して上記ヒアルロニダーゼ活性阻害率を測定し、阻害率が50%になる試料濃度IC50(μg/mL)を内挿法により求めた(IC50値が小さいほどヒアルロニダーゼ阻害作用が強い)。結果を表10に示す。
Figure 2005213201
表10の結果から、パウリニア・ピンナタの抽出物がヒアルロニダーゼ阻害作用を有することが確認された。
(実施例10)
−ヘキソサミニダーゼ遊離抑制試験−
製造例1及び2で得られた抽出物について、下記の試験法によりヘキソサミニダーゼ遊離抑制作用を試験した。なお、細胞内のヒスタミンが遊離されると同時にヘキソサミニダーゼも遊離されることから、該ヘキソサミニダーゼ遊離を指標にヒスタミン遊離抑制作用を評価することができる。
25mLの培養フラスコに入れた培地(15%FBS添加S−MEM培地;以下同じ)にRBL−2H3細胞1.0×10個を播種し、37℃、5%CO−95%airの下で4日間培養した。次いで、トリプシン処理し、遠心分離(800rpm,4分間)して細胞を集めた。得られた細胞を4.0×10cell/mLで培地に懸濁した。そこにマウスモノクロナール抗ジニトロフェニル基IgE(DNP−Specific IgE)を0.5μg/mLの濃度で添加した。この細胞浮遊液を96穴プレートの1穴に付き100μLずつ播種し、37℃、5%CO−95%airの下で24時間培養した。培養終了後、各穴中の培地を除去し、シラガニアン緩衝液で2回洗浄した。次に、上記緩衝液30μL及び試料溶液10μLを加え、37℃で10分間インキュベーションした。次にジニトロフェニル化ウシ血清アルブミン(DNP−BSA)10μLを加え、更に37℃で15分間インキュベーションした。その後、氷冷下で上清10μLを新たな96穴プレートに移し替え、これに1mmol/Lのp−ニトロフェニル−N−アセチル−β−D−グルコサミド溶液10μLを加え、37℃で1時間インキュベーションした。反応終了後、0.1mol/LのNaCO−NaHCO溶液250μLを加え、マイクロプレートリーダーにて650nmを対照に415nmにおける吸光度Aを測定した。
試料溶液の代りにシラガニアン緩衝液を添加した細胞上清についても同様の処理と吸光度測定を行った(このとき測定された吸光度をBとした)。また、細胞上清と0.1mol/LのNaCO−NaHCO溶液を同様の処理で反応させたものについても、吸光度測定を行った(このとき測定された吸光度をCとした)。同様の操作をDNP−BSAのかわりにシラガニアン緩衝液を加えたものについても行った(このとき、測定された吸光度をDとした)。
以上の測定結果から、下記数式10によりへキソサミニダーゼ遊離抑制率を求めた。
<数式10>
遊離抑制率(%)=〔1−{(A−C−D)/(B−D)}〕×100
次に、試料濃度を段階的に減少させて上記抑制率の測定を行い、ヘキソサミニダーゼの遊離を50%阻害する試料濃度(μg/mL)を内挿法により求めた。その結果は表11のとおりであった。
Figure 2005213201
表11の結果から、パウリニア・ピンナタの抽出物がヘキソサミニダーゼ遊離抑制作用を有することが確認された。
(実施例11)
−血小板凝集抑制作用試験−
製造例1及び2で得られた抽出物について、以下のようにして血小板凝集抑制作用を試験した。
日本種白色家兎の血液に77mMのEDTAを血液量の1/10容量添加し、1000rpmで10分間遠心分離して沈殿物を除いた。上清を2100rpmで10分間遠心分離し、沈殿した血小板を採取した。得られた血小板を血小板洗浄液に浮遊させ、2100rpmで10分間遠心分離した。沈殿した血小板を採取し、血小板数が30万個/μLになるように血小板浮遊液に浮遊させた。
次に、調製した洗浄血小板浮遊液223μLに塩化カルシウム溶液1μLを加え、37℃にて1分間保持した。該溶液に製造例1及び2の各試料溶液1μLを加えて、更に2分間同温度に保持した後、1分間撹拌した。
次いで、凝集惹起剤として10ppmコラーゲン溶液25μLを添加し、37℃にて10分間インキュベーションした後、血小板凝集測定装置(PAM12CL、メバニクス株式会社製)を用いて血小板凝集率Aを測定した。別に、試料溶液の代わりに試料溶液の溶媒を添加しない以外は、上記と同様に操作して血小板凝集率Bを測定した。
以上の測定結果から、下記数式11により血小板凝集抑制率(%)を求めた。
<数式11>
血小板凝集抑制率(%)=〔(B−A)/B〕×100
ただし、前記数式11中、Aは、凝集惹起剤添加、試料溶液添加時の血小板凝集率を意味する。Bは、凝集惹起剤添加、試料溶液無添加時の血小板凝集率を意味する。
次に、試料溶液の濃度を段階的に減少させて上記血小板凝集抑制率を測定し、抑制率が50%になる濃度IC50(μg/mL)を内挿法により求めた(このIC50値が小さいほど血小板凝集抑制作用が強い)。結果を表12に示す。
Figure 2005213201
表12の結果から、パウリニア・ピンナタの抽出物が血小板凝集抑制作用を有することが確認された。
(実施例12)
−サイクリックAMPホスホジエステラーゼ阻害作用試験−
製造例1及び2で得られた抽出物について、以下のようにしてサイクリックAMPホスホジエステラーゼ阻害作用を試験した。
5mLの塩化マグネシウムを含有するトリス塩酸緩衝液(pH7.5)0.2mLに胎児血清アルブミン溶液0.1mL及びサイクリックAMPホスホジエステラーゼ溶液0.1mLを加え、次いで、製造例1及び2の各試料溶液0.05mLを加え、37℃で5分間インキュベーションした。
次いで、サイクリックAMPホスホジエステラーゼ溶液0.05mLを加え、37℃で60分間インキュベーションした。沸騰浴中で3分間煮沸して反応を停止させ、4℃、3500rpmで遠心分離し、上清中の反応基質である5’−AMPを高速液体クロマトグラフィーにより定量した。
また、試料溶液を添加せずに同様の酵素反応と反応基質の分析を行い、試料無添加時の反応基質量に対する試料添加時の反応基質量の比率より、試料のサイクリックAMPホスホジエステラーゼ阻害率(%)を求めた。
そして、試料溶液の試料濃度を段階的に減少させて上記の測定を繰り返し、サイクリックAMPホスホジエステラーゼ活性の抑制率が50%になる濃度IC50(μg/mL)を内挿法により求めた(このIC50値が小さいほどサイクリックAMPホスホジエステラーゼ阻害作用が強い)。結果を表13に示す。
Figure 2005213201
表13の結果から、パウリニア・ピンナタの抽出物がサイクリックAMPホスホジエステラーゼ阻害作用を有することが確認された。
(配合実施例1)
下記組成の乳液を常法により製造した。
ホホバオイル 4.0g
オリーブオイル 2.0g
スクワラン 2.0g
セタノール 2.0g
モノステアリン酸グリセリル 2.0g
ポリオキシエチレンセチルエーテル(20E.O) 2.5g
オレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.O) 2.0g
1,3−ブチレングリコール 3.0g
ヒノキチオール 0.15g
香料 0.05g
パウリニア・ピンナタ水抽出物(製造例1) 0.01g
精製水 残部
合計 100g
(配合実施例2)
下記組成のクリームを常法により製造した。
流動パラフィン 5.0g
サラシミツロウ 4.0g
セタノール 3.0g
スクワラン 10.0g
ラノリン 2.0g
ステアリン酸 1.0g
オレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.O) 1.5g
モノステアリン酸グリセリル 3.0g
1,3−ブチレングリコール 6.0g
パラオキシ安息香酸メチル 1.5g
香料 0.1g
パウリニア・ピンナタ80%エタノール抽出物(製造例2) 0.1g
精製水 残部
合計 100g
(配合実施例3)
下記組成のパックを常法により製造した。
ポリビニルアルコール 15g
ポリエチレングリコール 3g
プロピレングリコール 7g
エタノール 10g
パラオキシ安息香酸エチル 0.05g
香料 0.05g
パウリニア・ピンナタ80%エタノール抽出物(製造例2) 0.05g
精製水 残部
合計 100g
本発明の抗酸化剤は、活性酸素消去作用や生体内ラジカル消去作用による生体成分の酸化の防止を通じて、皮膚のしわの形成や弾力性低下等の老化現象を効果的に予防・治療することができる。
また、本発明の抗老化剤は、コラゲナーゼ阻害作用、エラスターゼ阻害作用、エストロゲン様作用、及び紫外線照射ダメージからの回復作用の少なくとも1つを通じて、皮膚のしわの形成や弾力性低下等の老化現象を効果的に予防・治療することができる。
また、本発明の抗炎症・抗アレルギー剤は、ヒアルロニダーゼ阻害作用、ヘキソサミニダーゼ遊離抑制作用、血小板凝集抑制作用及びサイクリックAMPホスホジエステラーゼ阻害作用の少なくとも1つを通して、これらの関与する炎症を効果的に予防又は改善することができる。
また、本発明の皮膚化粧料は、皮膚に適用した場合の使用感と安全性に優れ本発明の前記抗酸化剤、前記抗老化剤及び前記抗炎症・抗アレルギー剤を配合しているので、炎症性疾患や皮膚の老化を防止及び/又は改善するのに有用である。

Claims (7)

  1. パウリニア・ピンナタ(Paullinia pinnata)の抽出物を含むことを特徴とする抗酸化剤。
  2. 活性酸素消去作用及びラジカル消去作用の少なくともいずれかを有する請求項1に記載の抗酸化剤。
  3. パウリニア・ピンナタ(Paullinia pinnata)の抽出物を含むことを特徴とする抗老化剤。
  4. コラゲナーゼ阻害作用、エラスターゼ阻害作用、エストロゲン様作用及び紫外線照射ダメージからの回復作用から選択される少なくとも1つを有する請求項3に記載の抗老化剤。
  5. パウリニア・ピンナタ(Paullinia pinnata)の抽出物を含むことを特徴とする抗炎症・抗アレルギー剤。
  6. ヒアルロニダーゼ阻害作用、ヘキソサミニダーゼ遊離抑制作用、血小板凝集抑制作用及びサイクリックAMPホスホジエステラーゼ阻害作用から選択される少なくとも1つを有する請求項5に記載の抗炎症・抗アレルギー剤。
  7. 請求項1から2のいずれかに記載の抗酸化剤、請求項3から4のいずれかに記載の抗老化剤及び請求項5から6のいずれかに記載の抗炎症・抗アレルギー剤の少なくともいずれかを含有することを特徴とする皮膚化粧料。
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