JP2005212944A - 被記録材の取出し装置、記録装置及び液体噴射装置 - Google Patents

被記録材の取出し装置、記録装置及び液体噴射装置 Download PDF

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一夫 斉藤
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Abstract

【課題】動力伝達機構の伝達解除操作を行うことなく、直接操作ノブを操作でき、常時は動力伝達機構と非接続状態とし、搬送停止時にのみ接続状態とすることができるようにする。
【解決手段】上記課題を解決するために本発明の被記録材の取出し装置1は、搬送用駆動ローラ19aの回転を歯車輪列30を介して排出用ローラ20に伝達する動力伝達機構31を利用し、更に所定の方向に回転させた場合にのみ動力伝達機構31に力が伝達される操作ノブ32と、操作ノブ32の回転を動力伝達機構31に伝える遊星機構33とを備えており、前記操作ノブ32は動力伝達機構31の伝達解除操作を行うことなく操作できるようにした。
【選択図】図5

Description

本発明は、被記録材が搬送トラブルによって搬送経路内で停止した場合において、当該被記録材を搬送経路外へ排出するに当たり、搬送用駆動ローラの回転を歯車輪列を介して排出用ローラに伝達する動力伝達機構を利用して行う被記録材の取出し装置及び該取出し装置を備えた記録装置に関する。
更に本発明はインク等の液体をそのヘッドから吐出(噴射)して被記録材(被液体噴射材)に記録を実行する(液体を付着する)インクジェット式記録装置などの液体噴射装置及び該液体噴射装置において設けられる被液体噴射材の取出し装置に関するものである。
ここで液体噴射装置とは、インクジェット式記録ヘッドが用いられ、該記録ヘッドからインクを吐出して被記録材に記録を行なうプリンタ、複写機およびファクシミリ等の記録装置に限らず、インクに代えてその用途に対応する液体を前記記録ヘッドに相当する液体噴射ヘッドから被記録材に相当する被液体噴射材に噴射して、前記液体を前記被液体噴射材に付着させる装置を含む意味で用いる。
液体噴射ヘッドとして、前記記録ヘッドの他に、液晶ディスプレー等のカラーフィルター製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレーや面発光ディスプレー(FED)等の電極形成に用いられる電極材(導電ペースト)噴射ヘッド、バイオチップ製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド、精密ピペットとしての試料噴射ヘッド等が挙げられる。
以下、インクジェット式記録装置あるいは液体噴射装置の一例としてインクジェットプリンタを採り上げて説明する。用紙が搬送トラブルによって搬送経路内で停止した場合には、下記特許文献1に示すように従来は搬送用駆動ローラの回転を歯車輪列を介して排出用ローラに伝達する動力伝達機構における伝達解除操作を行い、操作ノブを上下ないし前後に回転させることによって停止した用紙を外部に排出させていた。また操作ノブは外部に露出した状態で設けられていた。
従って操作ノブを操作するに先立って動力伝達機構の伝達解除という煩わしい予備操作が必要となっていた。また操作ノブの回転方向によって動力伝達機構の通常の回転方向とは逆の方向に動力伝達機構を回転させることが可能であったため、予定外の方向への用紙の排出に伴って、用紙の詰まりを更に頑強にしたり、搬送経路や動力伝達機構を損傷させる等の不具合を生じさせていた。また操作ノブが常時、露出していることに因み、通常の搬送動作中に誤って操作ノブを操作するおそれもあり、その場合、動力伝達機構を損傷させる等の不具合を生じさせる。
一方、操作ノブを常時動力伝達機構に接続させておくことも考えられるが、その場合には動力伝達機構に常時操作ノブを回転させるだけの余分な負荷が掛かり、消費電力の増大や動力伝達機構及び駆動源であるモータの消耗を早めることとなる。また操作ノブを常時回転させることに伴って、異音が生じたり、騒音が大きくなることも想定される。
特開平7−205501号公報
そこで本発明は、このような背景技術、背景技術が抱える問題点を踏まえてなされたものであって、操作ノブを操作するに先立って行なわれていた動力伝達機構の伝達解除操作を不要とし、しかも操作ノブを常時は動力伝達機構と非接続状態とし、搬送停止時にのみ接続状態とすることで、動力伝達機構に掛かる負担を軽減でき、操作ノブの逆方向操作に伴う不具合を介渉し、操作ノブの搬送動作中における誤操作も防止できる操作性に優れる被記録材の取出し装置及び該取出し装置を備えた記録装置等を提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するために本発明の第1の態様に係る被記録材の取出し装置は、被記録材が搬送トラブルによって搬送経路内で停止した場合において、当該被記録材を搬送経路外へ排出するに当たり、搬送用駆動ローラの回転を歯車輪列を介して排出用ローラに伝達する動力伝達機構を利用して行う被記録材の取出し装置であって、前記被記録材の取出し装置は、所定の方向に回転させた場合にのみ、動力伝達機構に力が伝達される操作ノブと、操作ノブの回転を前記動力伝達機構に伝える遊星機構とを備えることによって構成されており、前記操作ノブは動力伝達機構の伝達解除操作を行うことなく操作できるようにしたことを特徴とするものである。
本発明の第1の態様によれば、操作ノブの動作方向は一方向のみであり、これと逆の方向に回転させても動力伝達機構には力が伝達されないため、逆方向操作に伴う不具合は生じない。また遊星機構の採用によって操作ノブの操作は動力伝達機構の伝達解除操作を予め行わなくても、直接行うことが可能となり、操作性が向上する。
本発明の第2の態様に係る被記録材の取出し装置は、第1の態様において、前記遊星機構は搬送動作時には動力伝達機構に対して非接続状態になり、動力伝達機構にはモータからの動力が伝達され、一方、搬送停止時には動力伝達機構に対して接続状態になり、動力伝達機構には操作ノブから力が伝達されるように構成されていることを特徴とするものである。
本発明の第2の態様によれば、遊星機構は搬送動作時には動力伝達機構に対して非接続状態であるから、駆動源であるモータや動力伝達機構に余分な負荷は掛からず、消費電力の軽減、寿命の長大化及び異音や騒音の低減に寄与し得る。また、搬送停止時には操作ノブの回転が動力伝達機構に伝わるから、停止した被記録材の排出が円滑に実行される。
本発明の第3の態様に係る被記録材の取出し装置は、第1または第2の態様において、前記遊星機構は操作ノブの回転軸に操作ノブと一体に回転するように設けられる取出し駆動ギヤと、操作ノブの回転軸に対して嵌合し、回動する回動アームと、回動アームの自由端側において所定の圧接力が付加された状態で遊転自在に設けられ、前記取出し駆動ギヤに対しては常時噛み合うと共に前記動力伝達機構に対しては搬送動作時と搬送停止時とで非接続、接続状態を切り換える遊星ギヤとを備えていることを特徴とするものである。
本発明の第3の態様によれば、比較的簡単な構造によって遊星機構を構成でき、また動力伝達機構側から動力が伝わるか、操作ノブ側から力が伝わるかによって、回動アームが異なる方向に回動するようになって遊星ギヤの非接続状態及び接続状態を自動的に切り換えることが可能となる。
尚、操作ノブの軸上に所定の圧接力を付加することで、遊星回転アームの自重による回転モーメントによって、操作ノブの姿勢が不安定になるのを防止することが可能となり、もって搬送動作時の異音発生を防止することができる。
本発明の第4の態様に係る被記録材の取出し装置は、第1〜第3のいずれか1つの態様において、前記操作ノブは常時は排出ユニットと一体の蓋部によって被覆された状態にあり、搬送停止時において蓋部を取り外すことによって露出し、操作可能状態となること特徴とするものである。
本発明の第4の態様によれば、被記録材の手動操作による取り出しが必要となる搬送停止時にのみ蓋部を取り外して操作ノブを操作することになるから操作ノブの誤操作を防止でき、操作ノブの誤操作によって生ずる動力伝達機構等の損傷を未然に防止できる。
本発明の第5の態様に係る記録装置は、被記録材が搬送トラブルによって搬送経路内で停止した場合において、当該被記録材を搬送経路外へ排出するに当たり、搬送用駆動ローラの回転を歯車輪列を介して排出用ローラに伝達する動力伝達機構を利用して行う被記録材の取出し装置を備える記録装置であって、前記被記録材の取出し装置は第1〜第4のいずれか1つの態様の被記録材の取出し装置であることを特徴とするものである。
本発明の第5の態様によれば、操作ノブを操作するのに先立って行なわれていた動力伝達機構の伝達解除操作を不要とし、しかも操作ノブを常時は動力伝達機構と非接続状態とし、搬送停止時にのみ接続状態とすることで動力伝達機構に掛かる負担を軽減でき、操作ノブの逆方向操作に伴う不具合を介渉し、操作ノブの搬送動作中における誤操作も防止できる操作性に優れる被記録材の取出し装置を備えた記録装置を提供することが可能となる。
本発明の第6の態様に係る液体噴射装置は、被液体噴射材が搬送トラブルによって搬送経路内で停止した場合において、当該被液体噴射材を搬送経路外へ排出するに当たり、搬送用駆動ローラの回転を歯車輪列を介して排出用ローラに伝達する動力伝達機構を利用して行う被液体噴射材の取出し装置を備える液体噴射装置であって、前記被液体噴射材の取出し装置は、所定の方向に回転させた場合にのみ、動力伝達機構に力が伝達される操作ノブと、操作ノブの回転を前記動力伝達機構に伝える遊星機構とを備えることによって構成されており、前記操作ノブは動力伝達機構の伝達解除操作を行うことなく操作できるようにしたことを特徴とするものである。
以下、本願発明に係る被記録材の取出し装置及び該取出し装置を備えた液体噴射装置の一例である記録装置について説明する。最初に記録装置を実施するための最良の形態としてインクジェットプリンタを採り上げて、その全体構成の概略を図面に基づいて説明する。図1はインクジェットプリンタの概略を示す斜視図、図2はインクジェットプリンタの概略を示す側断面図である。
図示のインクジェットプリンタ100は、被液体噴射材の一例である被記録材P(以下単に用紙Pともいう。)を積重可能な給送用カセット2が前面下方に着脱可能に配設され、給送用カセット2から給送された用紙Pに記録が実行されて後部上方に位置する排出用スタッカ50上に記録後の用紙Pが排出される構成のインクジェットプリンタである。
給送用カセット2の内部には、給送用カセット2内に積重された用紙Pを自動給送するための「自動給送手段」を構成するホッパ16が揺動軸17を揺動支点として揺動自在に配設されている。ホッパ16は給送時には、縮設された押上げバネBの付勢力によって上方に揺動し、ホッパ16によって積重されている用紙Pの最上位の用紙Pが給送用カセット2の奥部上方に配設されているピックアップローラ4に対して圧設される。そしてピックアップローラ4の回転によって最上位の用紙Pは給送用カセット2内から引き出され、プリンタ本体3の内部に配設されている給送用ローラ14及びリタードローラ15に向けて用紙搬送方向Aへ送り出される。
給送用ローラ14とリタードローラ15は、上記ホッパ16と共に「自動給送手段」を構成している。このうち給送用ローラ14は、図示しない駆動モータからの回転駆動力が伝達されて給送回転方向AFに駆動回転する。一方、リタードローラ15は一定の回転抵抗を有する状態で従動回転可能に軸支されて上記給送用ローラ14へ圧接されている。そしてピックアップローラ4の回転によって給送用カセット2内から引き出された用紙Pは、給送用ローラ14とリタードローラ15との間に挟持された状態で給送用ローラ14の給送回転方向AFへの駆動回転により搬送用駆動ローラ19a及び搬送用従動ローラ19bとによって構成される搬送用ローラ19へ向けて給送される。
また上記リタードローラ15の回転抵抗は給送用ローラ14の周面の摩擦抵抗より小さく、かつ重送される用紙P間の摩擦抵抗より大きくなるように設定されている。
給送された用紙Pは、搬送用駆動ローラ19aと搬送用従動ローラ19bとの間に挟持された状態で搬送用駆動ローラ19aの駆動回転によって主走査方向Xと直交する副走査方向Yへ所定の搬送量で搬送される。このうち搬送用従動ローラ19bは複数個設けられており、個々にローラホルダ18によって従動回転可能に軸支されている。またローラホルダ18は図示しない付勢手段からの付勢力を常時受けており、これにより搬送用従動ローラ19bは常に搬送用駆動ローラ19aに圧接したニップ状態が保たれている。
搬送用ローラ19によって挟圧された状態で搬送される用紙Pは搬送用従動ローラ19bの近傍、用紙搬送方向A下流側に位置する補助押えローラ5及び押え板6によって上方から押圧され、浮き上がりが防止された状態で記録ヘッド13下方の記録ポジション26に導かれる。記録ポジション26に導かれた用紙Pは、検出装置(図示せず)によって用紙Pの通過タイミング等が検出され、記録が開始され、キャリッジ10及び用紙Pの動作によって用紙Pの記録面のほぼ全面に亘って所望の記録が実行される。
そして、該キャリッジ10には用紙P等に液体の一例であるインクを吐出(噴射)して記録を行う液体噴射ヘッドの一例である記録ヘッド13が搭載されている。またプリンタ本体3内の上部スペースには液体カートリッジの一例であるインクカートリッジCが設けられており、インクカートリッジC内のインクは図示しないインク供給手段によって図示しないインクチューブを経てキャリッジ10内に導かれる。またキャリッジ10には、主走査方向Xの両端部に設けられるプーリ間に巻回される無端ベルト11が接続されており、図示しないモータからの駆動力を受けてキャリッジ10は主走査方向Xに往復動し得るようになっている。
記録ヘッド13の下方には、記録ヘッド13と対向して記録ヘッド13のヘッド面と用紙P等との間のギャップPGを規定するプラテン28が設けられている。尚、上記ギャップPGは高精度の記録を実行する上で極めて重要な要素となっており、用紙Pの厚さの変化に応じて適宜調節されるようになっている。そしてキャリッジ10とプラテン28との間に用紙P等を副走査方向Yに所定の搬送量で搬送する動作と、記録ヘッド13を主走査方向Xに一往復させる間に記録ヘッド13から用紙P等にインクを噴射する動作とを交互に繰り返すことによって用紙P等に記録が行なわれる。
記録ヘッド13の用紙搬送方向Aの下流には排出用駆動ローラ20aと排出用ギザローラ20bとによって構成される被液体噴射材排出手段の一例である排出用ローラ20が設けられ、この排出用ローラ20によって排出された用紙Pは更に下流に位置する被液体噴射材受け部の一例である排出用スタッカ50上の載置面51に排出されるようになっている。
排出用ギザローラ20bは、その外周に複数の歯を有する歯付きローラであり、排出用ギザローラ用の図示しないローラホルダによって自由回転可能に軸支されている。排出用ギザローラ20bの上流には補助ギザローラ22が設けられ、用紙Pは該補助ギザローラ22によってやや下方に押し付けられるようになっている。また搬送用従動ローラ19bは搬送用駆動ローラ19aよりその軸芯位置がやや下流側に配設されていて、更に排出用ギザローラ20bは排出用駆動ローラ20aよりその軸芯位置がやや上流側に配設されている。
このような構成によって用紙Pは搬送用ローラ19と排出用ローラ20との間において僅かに下に凸となる俗に「逆ぞり」と呼ばれている湾曲状態となり、記録ヘッド13に対向する位置にある用紙Pはプラテン28に押し付けられ、これにより用紙Pの浮き上がりが防止され、正常に記録が実行されるようになっている。尚、補助ギザローラ22は排出用ギザローラ20bと同様に歯付きローラから構成されており、図示しない補助ギザローラ用のローラホルダに軸支されている。
[実施例]
次に、このようなインクジェットプリンタ100に対して適用される本願発明に係る被記録材の取出し装置について説明する。図3は被記録材の取出し装置周辺を拡大して示す平面図、図4は搬送時の被記録材の取出し装置周辺を拡大して示す側断面図である。図5は搬送停止時の被記録材の取出し装置周辺を拡大して示す側断面図、図6は同上、斜視図である。また図7は蓋部によって操作ノブが被覆された状態を示すインクジェットプリンタ背面側からの斜視図、図8は蓋部を取り外した状態を示すインクジェットプリンタ背面側からの斜視図である。
被記録材の取出し装置1は、用紙Pが搬送トラブルによって搬送経路内で停止し、紙詰まりを起こした場合において、手動操作によって当該用紙Pを外部に排出したい場合に使用される。具体的には搬送用駆動ローラ19aの回転を歯車輪列30を介して排出用ローラ20に伝達する動力伝達機構31を利用し、更に所定の方向に回転させた場合にのみ動力伝達機構31に力が伝達される操作ノブ32と、操作ノブ32の回転を動力伝達機構31に伝える遊星機構33とを備えることによって構成されている。
動力伝達機構31は、駆動源であるモータ34からの動力を受け、モータ34の出力軸に取り付けられるモータプーリ35からこれに巻回される駆動伝達ベルト36を介して駆動伝達ベルト36に巻回される搬送用伝達ギヤ37に動力を伝達し、更に搬送用伝達ギヤ37と噛み合う搬送用駆動ギヤ38と同軸の搬送用駆動ローラ19aを回転させる。また搬送用駆動ローラ19aの回転は、複数の歯車によって構成される歯車輪列30に伝達され、歯車輪列30の終端に位置する排出用伝達ギヤ39からこれに噛み合う排出用駆動ギヤ40を介して排出用駆動ギヤ40と同軸の排出用駆動ローラ20aを回転させる。
操作ノブ32は、図8に示すようにプリンタ本体3の背面側に設けられており、常時は図7に示すように排出ユニット50と一体の蓋部52によって被覆されている。操作ノブ32は、操作性を考慮して比較的、径が大きく、その周面には指の腹を当てて操作ノブ32を回転させる場合の指掛かりとなる凹凸加工が施されている。また操作ノブ32は、回転軸41を回転中心として上下2方向に自由に回転し得るように構成されているが、次に述べる遊星機構33の作用によって、所定の方向に回転させた場合にのみ動力伝達機構31に力が伝達されるようになっている。
遊星機構33は、操作ノブ32の回転軸41に操作ノブ32と一体に回転するように設けられる取出し駆動ギヤ42と、操作ノブ32の回転軸41に対して嵌合し、所定の圧接力が付加された状態で回動する回動アーム43と、回動アーム43の自由端側において、遊転自在に設けられる遊星ギヤ44とを備えている。尚、遊星ギヤ44は取出し駆動ギヤ42に対しては常時噛み合い、動力伝達機構31に対しては搬送動作時と、搬送停止時とで非接続、接続状態をそれぞれ切り換えるように構成されている。
次に、このようにして構成される被記録材の取出し装置1の作動態様を(1)搬送動作時と(2)搬送停止時とに分けて説明する。
(1)搬送動作時(図4、7参照)
搬送動作時には、モータ34からの動力を受けてモータプーリ35、駆動伝達ベルト36、搬送用伝達ギヤ37及び搬送用駆動ギヤ38を介して搬送用駆動ローラ19aに動力が伝達され、更に歯車輪列30、その終端の排出用伝達ギヤ39及び排出用駆動ギヤ40を介して排出用駆動ローラ20aに動力が伝達され、搬送用ローラ19に供給された用紙Pは記録ポジション26に導かれ、記録ヘッド13による所望の記録が実行された後、排出用ローラ20によって排出用スタッカ50に向けて排出される。
尚、この際、排出用伝達ギヤ39に対して遊星ギヤ44が当初噛み合っていても、排出用伝達ギヤ39からの回転力を受けて回動アーム43は排出用伝達ギヤ39から離反する方向(図4において時計方向)に回動する。これに伴い、遊星ギヤ44も排出用伝達ギヤ39との噛み合い状態が解除されるから、動力伝達機構31には余分な負荷は掛からず、円滑な用紙Pの搬送が実行される。また、操作ノブ32の軸上に所定の圧接力を付加することで、遊星回転アーム43の自重による回転モーメントによって、操作ノブ32の姿勢が不安定になるのを防止することが可能となり、もって搬送動作時の異音発生を防止することができる。更に搬送動作時には、図7に示すように操作ノブ32は蓋部52によって被覆されているから誤って操作ノブ32が操作される事態も回避されている。
(2)搬送停止時(図5、6、8参照)
紙詰まり等が起きて用紙Pの搬送が停止した場合には、モータ34が停止して動力伝達機構31への動力伝達も停止される。そして搬送経路中の用紙Pを取り出すには、図8に示すように排出ユニット50を取り外して蓋部52によって被覆されていた操作ノブ32を操作できる露出状態とする。
次に、操作ノブ32の凹凸加工が施された周面に指の腹を当てて操作ノブ32を所定の方向(図5において反時計方向)に回転させる。操作ノブ32が回転すると操作ノブ32の回転軸41に対して回動アーム43も同方向に回動するようになって、その自由端に所定の圧接力によって取り付けられている遊星ギヤ44を排出用伝達ギヤ39に噛み合せる。
この状態で操作ノブ32を更に同方向に回転させると、操作ノブ32と一体の取出し駆動ギヤ42及び遊星ギヤ44を介して排出用伝達ギヤ39に回転が伝達され、更に排出用駆動ギヤ40を介して排出用駆動ローラ20aを回転させ、また歯車輪列30及び搬送用伝達ギア37を介して搬送用ローラ19を回転させ、搬送経路内で停止していた用紙Pを外部に排出させる。尚、操作ノブ32を逆方向に回転させることも可能であるが、その場合には回動アーム43は図5中、時計方向に回動するため、遊星ギヤ44と排出用伝達ギヤ39は依然として離反し、非接続状態を保っているから動力伝達機構31には操作ノブ32からの力は伝達されない。
[他の実施例]
本願発明に係る被記録材の取出し装置及び該取出し装置を備えた記録装置等は、以上述べたような構成を基本とするものであるが、本願発明の要旨を逸脱しない範囲内の部分的構成の変更や省略等を行なうことも勿論可能である。例えば、操作ノブ32は、プリンタ本体3の後部上面等、他の部位に設けることも可能である。また操作ノブ32を被覆する蓋部52は、必ずしも排出用スタッカ50と一体でなくてもよく、排出用スタッカ50の上面を閉塞するカバー部材等、他の部材と一体に構成してもよいし、蓋部52を単独の部材としてもよい。
インクジェットプリンタの概略を示す斜視図である。 インクジェットプリンタの概略を示す側断面図である。 被記録材の取出し装置周辺を拡大して示す平面図である。 搬送動作時の被記録材の取出し装置を示す側断面図である。 搬送停止時の被記録材の取出し装置を示す側断面図である。 搬送停止時の被記録材の取出し装置を示す斜視図である。 操作ノブが被覆された状態を示すインクジェットプリンタ背面側からの斜視図。 操作ノブが露出された状態を示すインクジェットプリンタ背面側からの斜視図。
符号の説明
1 (被記録材の)取出し装置、2 給送用カセット、3 プリンタ本体、4 ピックアップローラ、5 補助押えローラ、6 押え板、10 キャリッジ、11 無端ベルト、12 キャリッジガイド軸、13 記録ヘッド、14 給送用ローラ、15 リタードローラ、16 ホッパ、17 揺動軸、18 ローラホルダ(搬送用従動ローラの)、19 搬送用ローラ、19a 搬送用駆動ローラ、19b 搬送用従動ローラ、20 排出用ローラ、20a 排出用駆動ローラ、20b 排出用ギザローラ、22 補助ギザローラ、26 記録ポジション、28 プラテン、30 歯車輪列、31 動力伝達機構、32 操作ノブ、33 遊星機構、34 モータ、35 モータプーリ、36 駆動伝達ベルト、37 搬送用伝達ギヤ、38 搬送用駆動ギヤ、39 排出用伝達ギヤ、40 排出用駆動ギヤ、41 回転軸、42 取出し駆動ギヤ、43 回動アーム、44 遊星ギヤ、50 排出ユニット、51 載置面、52 蓋部、100 インクジェットプリンタ(記録装置)、P 用紙(被記録材)、PG (記録ヘッドと被記録材との間の)ギャップ、X 主走査方向、Y 副走査方向、B 押上げバネ、A 用紙搬送方向、AF 給送回転方向、RR 戻し回転方向

Claims (6)

  1. 被記録材が搬送トラブルによって搬送経路内で停止した場合において、当該被記録材を搬送経路外へ排出するに当たり、搬送用駆動ローラの回転を歯車輪列を介して排出用ローラに伝達する動力伝達機構を利用して行う被記録材の取出し装置であって、
    所定の方向に回転させた場合にのみ、動力伝達機構に力が伝達される操作ノブと、操作ノブの回転を前記動力伝達機構に伝える遊星機構とを備えることによって構成されており、前記操作ノブは動力伝達機構の伝達解除操作を行うことなく操作できるようにしたことを特徴とする被記録材の取出し装置。
  2. 請求項1において、前記遊星機構は搬送動作時には動力伝達機構に対して非接続状態になり、動力伝達機構にはモータからの動力が伝達され、一方、搬送停止時には動力伝達機構に対して接続状態になり、動力伝達機構には操作ノブから力が伝達されるように構成されていることを特徴とする被記録材の取出し装置。
  3. 請求項1または2において、前記遊星機構は操作ノブの回転軸に操作ノブと一体に回転するように設けられる取出し駆動ギヤと、操作ノブの回転軸に対して嵌合し、回動する回動アームと、回動アームの自由端側において所定の圧接力が付加された状態で遊転自在に設けられ、前記取出し駆動ギヤに対しては常時噛み合うと共に前記動力伝達機構に対しては搬送動作時と搬送停止時とで非接続、接続状態を切り換える遊星ギヤとを備えていることを特徴とする被記録材の取出し装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項において、前記操作ノブは常時は排出ユニットと一体の蓋部によって被覆された状態にあり、搬送停止時において蓋部を取り外すことによって露出し、操作可能状態となることを特徴とする被記録材の検出装置。
  5. 被記録材が搬送トラブルによって搬送経路内で停止した場合において、当該被記録材を搬送経路外へ排出するに当たり、搬送用駆動ローラの回転を歯車輪列を介して排出用ローラに伝達する動力伝達機構を利用して行う被記録材の取出し装置を備える記録装置であって、
    前記被記録材の取出し装置は請求項1〜4のいずれか1項に記載の被記録材の取出し装置であることを特徴とする記録装置。
  6. 被液体噴射材が搬送トラブルによって搬送経路内で停止した場合において、当該被液体噴射材を搬送経路外へ排出するに当たり、搬送用駆動ローラの回転を歯車輪列を介して排出用ローラに伝達する動力伝達機構を利用して行う被液体噴射材の取出し装置を備える液体噴射装置であって、
    前記被液体噴射材の取出し装置は、所定の方向に回転させた場合にのみ、動力伝達機構に力が伝達される操作ノブと、操作ノブの回転を前記動力伝達機構に伝える遊星機構とを備えることによって構成されており、前記操作ノブは動力伝達機構の伝達解除操作を行うことなく操作できるようにしたことを特徴とする液体噴射装置。
JP2004020048A 2004-01-28 2004-01-28 被記録材の取出し装置、記録装置及び液体噴射装置 Pending JP2005212944A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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