JP3722728B2 - 給紙装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、用紙を載置する給紙トレイと、給紙トレイから用紙を1枚宛供給する給紙ローラと、給紙ローラが供給した用紙を挟持して搬送する一対の搬送ローラとを備え、用紙の供給時には、駆動源が給紙ローラを回転駆動し、用紙の搬送時には、駆動源が、給紙ローラを離切して搬送ローラを回転駆動する給紙装置、及びその給紙装置を備えるプリンタ、ファクシミリ、複写機等の画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図8は、プリンタ、ファクシミリ、複写機等の画像形成装置において使用される従来の給紙装置の構成例を示す模式図である。この給紙装置は、用紙Pを1枚宛供給する給紙ローラ118と、給紙ローラ118が用紙Pを複数枚重ねて送るのを防止する為の分離装置120とを備えている。
分離装置120は、給紙ローラ118に当接する摩擦部材119と、摩擦部材119を給紙ローラ118側へ付勢するスプリング121とを有し、用紙Pが複数枚重なって送られそうになると、摩擦部材119が接触している用紙Pを捌くことにより、1枚の用紙Pを確実に送るようになっている。
【0003】
この給紙装置は、また、給紙ローラ118及び分離装置120を通過した用紙Pを導くガイド板123と、ガイド板123を通過した用紙Pを挟持して搬送する駆動ローラ122a及び従導ローラ122bからなる搬送ローラ122とを備えている。
搬送ローラ122により搬送された用紙Pは、印字部124のプラテン126に支持され、プラテン126に支持された用紙Pは、プラテン126に対向する位置に設けられた印字ヘッド112により印字される。印字された用紙Pは、排出ローラ128により排出される。
【0004】
図9は、給紙ローラ118を回転駆動する機構を示す部分断面図である。この機構は、図示しない駆動モータにより回転駆動される駆動ギア176と、この駆動ギア176が固定され、給紙ローラ118を回動自在に貫通した駆動軸140と、駆動軸140の回転を給紙ローラ118に伝達する為のスプリングクラッチ170とを備えている。
【0005】
図10は、スプリングクラッチ170の構成及び動作を説明する為の部分断面図である。スプリングクラッチ170は、駆動軸140と一体となって回転する駆動ボス部174と、駆動ボス部174に巻き回され、また一端が給紙ローラ118に連結されたコイル状のスプリング172とを備えている。
駆動モータが逆回転するとき、駆動ギア176及び駆動軸140も逆回転して、駆動ボス部174も図10(a)(b)に示すように逆回転する。このとき、駆動ボス部174とスプリング172との間の摩擦力により、スプリング172が締め付けられ、駆動ボス部174の回転が給紙ローラ118に伝達され、給紙ローラ118が用紙Pを供給する方向に回転する。
【0006】
給紙ローラ118が回転して、図8に示すように、用紙Pをガイド板123上を通過させ搬送ローラ122が挟持可能な位置迄送ると、駆動モータは正回転する。駆動モータが正回転するとき、駆動ギア176及び駆動軸140も正回転して、駆動ボス部174も図10(c)に示すように正回転する。このとき、スプリング172の駆動ボス部174への締め付けが緩められ、駆動ボス部174の回転が給紙ローラ118に伝達されなくなり、給紙ローラ118は、駆動軸140の回転に拘束されなくなる。
駆動モータは、正回転するとき、図8に示すように、駆動ローラ122aを用紙Pを搬送する方向に駆動回転させ、搬送ローラ122は、用紙Pを挟持して印字部124へ搬送する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
最近のプリンタ等では、標準の用紙Pのみではなく、カラー印字用の用紙及びOHP(Over Head Projecter )用紙等の厚紙、また、封筒等(以下、特殊用紙と記す)にも印字することが多くなった。その為、従来の給紙装置のように、給紙ローラ118及び搬送ローラ122の駆動回転を同じタイミングで切り替えると、標準的な用紙Pでは搬送に支障がない場合でも、特殊用紙を供給した場合には、特殊用紙の厚み及び柔軟性の低さ等の為に、特殊用紙が円滑に送られず、特殊用紙の先端が、搬送ローラ122が挟持可能な位置迄到達しないことがある。この状態で給紙ローラ118及び搬送ローラ122の駆動回転を切り替えてしまうと、特殊用紙は、搬送ローラ122が挟持可能な位置の手前で滞留した状態となり、紙詰まりが発生するという問題がある。
【0008】
このような問題を解決する技術としては、用紙検出手段と円筒状のプラテンの回動量とによって、ホッパ内の用紙長を検出し、検出した用紙長に基づいて、給紙ローラによる用紙の供給量制御する「自動給紙装置の給紙制御方法」が特開平7−315596号公報に、また、クラッチ作動信号が発信してから、給紙ローラにより給送されたシートの先端部をレジセンサにより検知する迄の時間Tと、予め決められた時間tとを比較し、検知する迄の時間Tが時間tに近づくように、レジセンサによるシート先端検知から、次のシートの給紙動作開始信号迄の時間を、予め決められた時間に対して増減させる「シート給送装置」が特開平8−73115号公報にそれぞれ開示されている。
【0009】
本発明は、上述したような事情に鑑みてなされたものであり、簡単な構成により、用紙、特に特殊用紙を供給する場合でも、用紙を搬送ローラが挟持可能な位置に確実に送ることが出来、紙詰まりが発生し難い給紙装置を提供することを目的とする。
また、本発明では、本発明に係る給紙装置を備える画像形成装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る給紙装置は、用紙を載置する給紙トレイと、該給紙トレイから用紙を1枚宛供給する給紙ローラと、該給紙ローラが供給した用紙を挟持して搬送する一対の搬送ローラと、前記給紙ローラ及び搬送ローラを回転駆動する為の駆動源とを備え、用紙の供給時には、前記駆動源は前記給紙ローラを回転駆動し、用紙の搬送時には、前記駆動源は、前記給紙ローラを切離して前記搬送ローラを回転駆動する給紙装置において、用紙の供給時には、前記給紙トレイを前記給紙ローラに圧接させ、用紙の搬送時には、前記給紙トレイを前記給紙ローラから離隔させる圧接離隔手段と、該圧接離隔手段が前記給紙トレイを前記給紙ローラから離隔させる動作に連動して、前記給紙ローラを用紙の供給方向へ更に回転させる回転手段とを備えることを特徴とする。
【0011】
この給紙装置では、給紙トレイが用紙を載置し、給紙ローラが、給紙トレイから用紙を1枚宛供給し、一対の搬送ローラが、給紙ローラが供給した用紙を挟持して搬送し、駆動源が給紙ローラ及び搬送ローラを回転駆動する。用紙の供給時には、駆動源が給紙ローラを回転駆動し、用紙の搬送時には、駆動源が、給紙ローラを切離して搬送ローラを回転駆動する。圧接離隔手段が、用紙の供給時には、給紙トレイを給紙ローラに圧接させ、用紙の搬送時には、給紙トレイを給紙ローラから離隔させ、回転手段は、圧接離隔手段が給紙トレイを給紙ローラから離隔させる動作に連動して、給紙ローラを用紙の供給方向へ更に回転させる。
これにより、特殊用紙を供給する場合でも、用紙を搬送ローラが挟持可能な位置に確実に送ることが出来、紙詰まりが発生し難い給紙装置を、新たな駆動源を必要とせずに、部品コストの上昇を伴わずに実現することが出来る。
【0012】
本発明に係る給紙装置は、前記圧接離隔手段は、前記給紙トレイを回転軸を中心として回動させることにより圧接又は離隔させ、前記回転手段は、前記給紙トレイが前記給紙ローラから離隔するときの前記回転軸の回動を前記給紙ローラの回転軸に伝達することにより、前記給紙ローラを回転させることを特徴とする。
【0013】
この給紙装置では、圧接離隔手段は、給紙トレイを回転軸を中心として回動させることにより圧接又は離隔させ、回転手段は、給紙トレイが給紙ローラから離隔するときの回転軸の回動を給紙ローラの回転軸に伝達することにより、給紙ローラを回転させるので、特殊用紙を供給する場合でも、用紙を搬送ローラが挟持可能な位置に確実に送ることが出来、紙詰まりが発生し難い給紙装置を、簡単な構成により実現することが出来る。
【0014】
本発明に係る給紙装置は、前記回転手段は一方向クラッチを備え、前記給紙ローラの回転軸が、前記給紙トレイが前記給紙ローラから離隔する方向に回動するときに回転すべくなしてあることを特徴とする。
【0015】
この給紙装置では、回転手段は一方向クラッチを備え、給紙ローラの回転軸が、給紙トレイが給紙ローラから離隔する方向に回動するときに回転するように構成してあるので、特殊用紙を供給する場合でも、用紙を搬送ローラが挟持可能な位置に確実に送ることが出来ると共に、給紙ローラの逆回転を防ぎ、用紙の逆搬送を防止することが出来、紙詰まりが発生し難い給紙装置を実現することが出来る。
【0016】
本発明に係る給紙装置は、前記回転手段は、前記給紙トレイの回転軸に連動し先端部に複数の歯が設けられたアームと、該歯と噛合して前記回転軸の回動を前記給紙ローラの回転軸に伝達する歯車とを備え、前記先端部は、前記給紙トレイが前記給紙ローラから離隔する方向に所定角度、回動した後は、前記歯車と噛合しないように歯を欠落させてあり、前記給紙トレイが前記所定角度、回動した後は、前記給紙ローラが自在に回転すべくなしてあることを特徴とする。
【0017】
この給紙装置では、回転手段は、先端部に複数の歯が設けられたアームが、給紙トレイの回転軸に連動し、歯車が、その複数の歯と噛合して回転軸の回動を給紙ローラの回転軸に伝達する。アームの先端部は、給紙トレイが給紙ローラから離隔する方向に所定角度、回動した後は、歯車と噛合しないように歯を欠落させてあり、給紙トレイが所定角度、回動した後は、給紙ローラは自在に回転する。
これにより、特殊用紙を供給する場合でも、用紙を搬送ローラが挟持可能な位置に確実に送ることが出来ると共に、給紙ローラが用紙搬送を妨げることなく、用紙搬送を円滑に実行することが出来、紙詰まりが発生し難い給紙装置を実現することが出来る。
【0018】
本発明に係る給紙装置は、前記回転手段は、前記給紙ローラの回転軸に連動するつめ車と、前記給紙トレイの回転軸に連動するアームと、該アームの先端部に設けられたつめとを備え、該つめは、前記給紙トレイが前記給紙ローラから離隔する方向に回動するときは、前記つめ車に掛合し、前記給紙トレイが前記給紙ローラに圧接する方向に回動するときは、前記つめ車に掛合しないようになしてあることを特徴とする。
【0019】
この給紙装置では、回転手段は、つめ車が給紙ローラの回転軸に連動し、アームが給紙トレイの回転軸に連動し、つめがアームの先端部に設けられている。つめは、給紙トレイが給紙ローラから離隔する方向に回動するときは、つめ車に掛合し、給紙トレイが給紙ローラに圧接する方向に回動するときは、つめ車に掛合しないように構成してある。
これにより、特殊用紙を供給する場合でも、用紙を搬送ローラが挟持可能な位置に確実に送ることが出来ると共に、給紙ローラの逆回転を防ぎ、用紙の逆搬送を防止することが出来、紙詰まりが発生し難い給紙装置を実現することが出来る。
【0020】
本発明に係る画像形成装置は、本発明の何れかに記載された給紙装置を備えることを特徴とする。
【0021】
この画像形成装置では、本発明の何れかに記載された給紙装置を備えているので、特殊用紙を使用する場合でも、用紙を搬送ローラが挟持可能な位置に確実に送ることが出来、紙詰まりが発生し難い画像形成装置を、新たな駆動源を必要とせずに、部品コストの上昇を伴わずに実現することが出来る。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明を、その実施の形態を示す図面に基づき説明する。
図1は、本発明に係る給紙装置及び画像形成装置の実施の形態であるインクジェットプリンタの構成を模式的に示した斜視図である。このインクジェットプリンタ11は、筐体(内部を示す為に外枠のみ図示)の背後から前方斜め下方に、給紙部10(給紙装置)が嵌入された状態で設けられている。給紙部10に載置された用紙Pは、矢印Aに示すように、前方向(副操作方向)に搬送される。
【0023】
印字ヘッド12は、印字ヘッド駆動機構17により、矢印Bに示すように往復運動する鋼帯15に取り付けられ、搬送された用紙Pを横切る方向に架設されたレール13に沿って、往復運動するように設けられている。印字ヘッド12は、レール13に沿って、矢印Bに示す方向に往復運動しながら、その下方を搬送される用紙Pにインクを吐出して印字する。
【0024】
図2は、給紙部10を模式的に示す側断面図である。この給紙部10は、用紙Pを載置収納する給紙トレイ14と、給紙トレイ14に載置された用紙Pを1枚宛印字する為に供給する給紙機構16とが設けられている。
給紙機構16には、給紙トレイ14に載置された用紙Pを1枚宛引き出す為の給紙ローラ18が設けられている。用紙Pの供給時には、給紙トレイ14がその一端に設けられた回転軸50の回りを、矢印Cに示す方向にわずかに回動し、給紙トレイ14の他端に有る用紙Pの端部を給紙ローラ18に圧接して、用紙Pを1枚宛供給する。
【0025】
給紙ローラ18の下方には、給紙ローラ18が用紙Pを複数枚重ねて送るのを防止する為の分離装置20が設けられている。分離装置20は、給紙ローラ18に当接する摩擦部材19と、摩擦部材19を給紙ローラ18側へ付勢するスプリング21とを有し、用紙Pが複数枚重なって送られそうになると、摩擦部材19が接触している用紙Pを捌くことにより、1枚の用紙Pを確実に送るようになっている。
【0026】
この給紙機構16は、また、給紙ローラ18及び分離装置20を通過した用紙Pを導くガイド板23と、ガイド板23を通過した用紙Pを挟持して搬送する駆動ローラ22a及び従導ローラ22bからなる搬送ローラ22とを備えている。
搬送ローラ22により搬送された用紙Pは、印字部24のプラテン26に支持され、プラテン26に支持された用紙Pは、プラテン26に対向する位置に設けられた印字ヘッド12により上方から印字される。印字された用紙Pは、排出ローラ28により排出トレイ30上に排出される。
【0027】
給紙ローラ18及び駆動ローラ22aは、正逆回転が可能な図示しない同一の駆動モータにより回転駆動される。給紙ローラ18は、後述する一方向クラッチ43(図3)を介して、駆動モータの駆動力が伝達されるようになっており、一方向に駆動モータが回転するときは、給紙ローラ18にその駆動力が伝達されるが、他方向に駆動モータが回転するときは、給紙ローラ18にその駆動力は伝達されない。
【0028】
駆動モータが逆回転すると、給紙ローラ18は用紙Pを供給する方向に回転し、駆動ローラ22aは用紙Pを搬送する方向とは逆方向に回転する。駆動モータが正回転すると、給紙ローラ18には駆動モータの駆動力は伝達されず、駆動ローラ22aは、上記とは逆方向、つまり、用紙Pを搬送する方向に回転する。
【0029】
給紙機構16が用紙Pを供給する際、駆動モータは先ず逆回転する。これにより、上述したように、1枚の用紙Pが搬送ローラ側へ送られる。このとき、搬送ローラ22は、用紙Pを搬送する方向とは逆方向に回転している為、用紙Pの先端が搬送ローラ22の駆動ローラ22a及び従導ローラ22bの間に達すると、用紙Pはこれらによって進行が阻まれ、搬送が一旦止められる。
【0030】
次に、駆動モータの回転が正回転に切り替えられる。これにより、給紙ローラ18には駆動モータの駆動力は伝達されず、給紙ローラ18は、回転自在の状態になる。一方、駆動ローラ22aは、用紙Pを搬送する方向へ回転する為、従導ローラ22bの間に挟持した用紙Pを印字部24へ搬送する。この動作により、用紙Pの斜行が抑制されると共に、用紙Pを印字部24へ搬送するタイミングが取られる。
給紙ローラ18は、駆動モータにより回転駆動されると共に、後述するように、給紙トレイ14の回動に連動して回転するようになっている。
【0031】
図3は、給紙トレイ14及び給紙ローラ18の周辺の機構を示す正面図であり、図4は、給紙トレイ14及び給紙ローラ18の周辺の機構を示す斜視図である。給紙トレイ14は、図2に示すように傾斜しており、その上端部には、前後方向へ回動する為の回転軸50が固定して設けられている。回転軸50は、インクジェットプリンタ11の筐体の2つのフレーム52により、回動自在に支持されている。
給紙ローラ18は、給紙ローラ軸40(給紙ローラの回転軸)に取り付けられており、給紙ローラ軸40の一端には、上述した一方向クラッチ43を介してギア42が取り付けられている。ギア42は、一方向クラッチ43の作用により、駆動モータが逆回転している場合のみ、駆動モータの回転駆動力を給紙ローラ軸40に伝達する。
【0032】
給紙ローラ軸40の他端には、一方向クラッチ44を介してギア46(歯車)が取り付けられている。ギア46は、回転軸50に連動するアーム48からの回転駆動力を給紙ローラ軸40に伝達する。アーム48は、一端が回転軸50に固定され、他端の先端部には、ギア46と噛合する複数の歯が設けられた歯部48bと、歯が存在しない平坦部48aとが設けられている。
【0033】
図5は、給紙トレイ14を回動させる機構を模式的に示す側断面図である。この機構は、ギア42に噛合し、側面に螺旋状のカム溝45aが刻まれたリフトギア45と、インクジェットプリンタ11の筐体に固定された回転軸51が一端に回動自在に取り付けられ、カム溝45a内をリフトギア45の回転に従って移動するピン47が他端に設けられ、他端が給紙トレイ14を背後から押圧するリフトアーム53と、給紙トレイ14をリフトアーム53側へ付勢するばね49とを備えている。尚、リフトギア45及びリフトアーム53は、図3,4においては省略してある。
【0034】
このような構成の給紙トレイ14を回動させる機構では、駆動モータが逆回転しているとき、ギア42は、一方向クラッチ43の作用により給紙ローラ軸40を回転駆動させ、給紙ローラ18を回転駆動させると共に、図5(a)に示すように、リフトギア45も回転駆動させる。リフトギア45が回転駆動すると、図5(b)に示すように、ピン47が、カム溝45a内を移動し、リフトギア45の中心方向へ移動して行き、これに伴って、リフトアーム53の他端が、給紙トレイ14を給紙ローラ18の方向へ押して行く。
ピン47が、カム溝45a内を移動し、リフトギア45の中心に接近すると、リフトギア45は回転し続けるが、図5(c)に示すように、ピン47はそれ以上は移動せず、リフトアーム53の他端は、給紙トレイ14を給紙ローラ18の方向へ押圧した状態となる。
【0035】
駆動モータが正回転しているとき、ギア42は、一方向クラッチ43の作用により給紙ローラ軸40を回転駆動させず、給紙ローラ18を回転駆動させないが、リフトギア45を上述のとは反対方向に回転駆動させる。リフトギア45が回転駆動すると、ピン47が、カム溝45a内を移動し、リフトギア45の外周方向へ移動して行き、これに伴って、リフトアーム53の他端が後退すると共に、ばね49の作用により、給紙トレイ14を給紙ローラ18の反対方向へ後退(離隔)させる。
ピン47が、カム溝45a内をリフトギア45の外周縁迄移動すると、リフトギア45は回転し続けるが、ピン47はそれ以上は移動せず、給紙トレイ14は給紙ローラ18から離隔された状態で停止する。
【0036】
以下に、このような構成の給紙装置の動作を説明する。
給紙トレイ14は、駆動モータが逆回転する用紙Pの供給時には、下降した状態から上昇した状態に移行する。このとき、図6(a)に示すように、矢印Dの方向へアーム48が回動し、歯部48bに噛合するギア46は、矢印Eの方向へ回転するが、一方向クラッチ44の作用により、ギア46の回転は給紙ローラ軸40に伝達されない。従って、給紙ローラ18が、矢印Eの方向、つまり、用紙Pの搬送方向とは逆方向に回転することはない。
【0037】
駆動モータが逆回転から正回転に切り替えられると同時的に、給紙トレイ14は、上昇した状態から下降した状態に移行する。このとき、図6(b)に示すように、矢印Fの方向へアーム48が回動し、歯部48bに噛合するギア46は、矢印Gの方向へ回転する。この回転は給紙ローラ軸40に伝達され、給紙ローラ18は、用紙Pの搬送方向に少し回転する。これにより、用紙P、特に、特殊用紙を供給する場合においても、用紙Pを搬送ローラ22が挟持可能な位置に確実に送ることが出来る。
【0038】
給紙トレイ14が下降した状態では、ギア46は、アーム48の歯部48bと噛合せず、平坦部48aに対向している。その為、ギア46は、歯部48bに拘束されず、給紙ローラ軸40及び給紙ローラ18は、自在に回転する。従って、用紙Pが搬送されるとき、給紙ローラ18は、用紙Pに引き連られるが、自在に回転するので、ギア46及び一方向クラッチ44からの抵抗を受けることがない。
【0039】
図7は、図6に示すギア46、一方向クラッチ44及びアーム48に代えて、つめ及びつめ車を用いた構成を模式的に示す説明図である。この構成では、給紙ローラ軸40の他端には、つめ車60が取り付けられている。つめ車60は、回転軸50に連動するアーム62からの回転駆動力を給紙ローラ軸40に伝達する。アーム62は、一端が回転軸50に固定され、他端の先端部には、つめ車60と掛合するつめ64が設けられている。
【0040】
このような構成のつめ車60、アーム62及びつめ64を用いたラッチ機構では、アーム62が、図7(a)に示すように、矢印Dの方向へ回動するときは、つめ64とつめ車60とは掛合せず、つめ車60には回転駆動力は殆ど伝達されない。また、アーム62が、図7(b)に示すように、矢印Fの方向へ回動するときは、つめ64とつめ車60とは掛合して、つめ車60には回転駆動力が伝達される。
【0041】
給紙トレイ14は、駆動モータが逆回転する用紙Pの供給時には、下降した状態から上昇した状態に移行する。このとき、図7(a)に示すように、矢印Dの方向へアーム62が回動する。このとき、つめ64とつめ車60とは掛合しないので、つめ車60は回転しない。従って、給紙ローラ軸40に連動する給紙ローラ18は、矢印Eの方向、つまり、用紙Pの搬送方向とは逆方向に回転することはない。
【0042】
駆動モータが逆回転から正回転に切り替えられると同時的に、給紙トレイ14は、上昇した状態から下降した状態に移行する。このとき、図7(b)に示すように、矢印Fの方向へアーム62が回動する。このとき、つめ64とつめ車60とは掛合するので、つめ車60は矢印Gの方向に少し回転する。この回転は給紙ローラ軸40に伝達され、給紙ローラ18は、用紙Pの搬送方向に少し回転する。これにより、用紙P、特に、特殊用紙を供給する場合においても、用紙Pを搬送ローラ22が挟持可能な位置に確実に送ることが出来る。
【0043】
給紙トレイ14が下降した状態では、つめ64とつめ車60とは掛合せず、給紙ローラ軸40及び給紙ローラ18は、矢印Gの方向に自在に回転する。従って、用紙Pが搬送されるとき、給紙ローラ18は、用紙Pに引き連られるが、つめ64及びつめ車60からの抵抗を受けることがない。
【0044】
【発明の効果】
本発明に係る給紙装置によれば、特殊用紙を供給する場合でも、用紙を搬送ローラが挟持可能な位置に確実に送ることが出来、紙詰まりが発生し難い給紙装置を、新たな駆動源を必要とせずに、部品コストの上昇を伴わずに実現することが出来る。
【0045】
また、本発明に係る給紙装置によれば、特殊用紙を供給する場合でも、用紙を搬送ローラが挟持可能な位置に確実に送ることが出来ると共に、給紙ローラの逆回転を防ぎ、用紙の逆搬送を防止することが出来、紙詰まりが発生し難い給紙装置を実現することが出来る。
【0046】
また、本発明に係る給紙装置によれば、特殊用紙を供給する場合でも、用紙を搬送ローラが挟持可能な位置に確実に送ることが出来ると共に、給紙ローラが用紙搬送を妨げることなく、用紙搬送を円滑に実行することが出来、紙詰まりが発生し難い給紙装置を実現することが出来る。
【0047】
また、本発明に係る給紙装置によれば、特殊用紙を供給する場合でも、用紙を搬送ローラが挟持可能な位置に確実に送ることが出来ると共に、給紙ローラの逆回転を防ぎ、用紙の逆搬送を防止することが出来、紙詰まりが発生し難い給紙装置を実現することが出来る。
【0048】
本発明に係る画像形成装置によれば、特殊用紙を使用する場合でも、用紙を搬送ローラが挟持可能な位置に確実に送ることが出来、紙詰まりが発生し難い画像形成装置を、新たな駆動源を必要とせずに、部品コストの上昇を伴わずに実現することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る給紙装置及び画像形成装置の実施の形態であるインクジェットプリンタの構成を模式的に示した斜視図である。
【図2】給紙部を模式的に示す側断面図である。
【図3】給紙トレイ及び給紙ローラの周辺の機構を示す正面図である。
【図4】給紙トレイ及び給紙ローラの周辺の機構を示す斜視図である。
【図5】給紙トレイを回動させる機構を模式的に示す側断面図である
【図6】本発明に係る給紙装置の動作を示す説明図である。
【図7】本発明に係る給紙装置の動作を示す説明図である。
【図8】従来の給紙装置の構成例を示す模式図である。
【図9】従来の給紙装置の給紙ローラを回転駆動する機構を示す部分断面図である。
【図10】スプリングクラッチの構成及び動作を説明する為の部分断面図である。
【符号の説明】
10 給紙部(給紙装置)
11 インクジェットプリンタ(画像形成装置)
14 給紙トレイ
16 給紙機構
18 給紙ローラ
22 搬送ローラ
22a 駆動ローラ
22b 従導ローラ
40 給紙ローラ軸(給紙ローラの回転軸)
42 ギア
43,44 一方向クラッチ
45 リフトギア
45a カム溝
46 ギア(歯車)
47 ピン
48,62 アーム
48a 平坦部
48b 歯部(複数の歯)
49 ばね
50,51 回転軸
53 リフトアーム
60 つめ車
64 つめ
P 用紙

Claims (6)

  1. 用紙を載置する給紙トレイと、該給紙トレイから用紙を1枚宛供給する給紙ローラと、該給紙ローラが供給した用紙を挟持して搬送する一対の搬送ローラと、前記給紙ローラ及び搬送ローラを回転駆動する為の駆動源とを備え、用紙の供給時には、前記駆動源は前記給紙ローラを回転駆動し、用紙の搬送時には、前記駆動源は、前記給紙ローラを切離して前記搬送ローラを回転駆動する給紙装置において、
    用紙の供給時には、前記給紙トレイを前記給紙ローラに圧接させ、用紙の搬送時には、前記給紙トレイを前記給紙ローラから離隔させる圧接離隔手段と、該圧接離隔手段が前記給紙トレイを前記給紙ローラから離隔させる動作に連動して、前記給紙ローラを用紙の供給方向へ更に回転させる回転手段とを備えることを特徴とする給紙装置。
  2. 前記圧接離隔手段は、前記給紙トレイを回転軸を中心として回動させることにより圧接又は離隔させ、前記回転手段は、前記給紙トレイが前記給紙ローラから離隔するときの前記回転軸の回動を前記給紙ローラの回転軸に伝達することにより、前記給紙ローラを回転させる請求項1記載の給紙装置。
  3. 前記回転手段は一方向クラッチを備え、前記給紙ローラの回転軸が、前記給紙トレイが前記給紙ローラから離隔する方向に回動するときに回転すべくなしてある請求項2記載の給紙装置。
  4. 前記回転手段は、前記給紙トレイの回転軸に連動し先端部に複数の歯が設けられたアームと、該歯と噛合して前記回転軸の回動を前記給紙ローラの回転軸に伝達する歯車とを備え、前記先端部は、前記給紙トレイが前記給紙ローラから離隔する方向に所定角度、回動した後は、前記歯車と噛合しないように歯を欠落させてあり、前記給紙トレイが前記所定角度、回動した後は、前記給紙ローラが自在に回転すべくなしてある請求項2又は3記載の給紙装置。
  5. 前記回転手段は、前記給紙ローラの回転軸に連動するつめ車と、前記給紙トレイの回転軸に連動するアームと、該アームの先端部に設けられたつめとを備え、該つめは、前記給紙トレイが前記給紙ローラから離隔する方向に回動するときは、前記つめ車に掛合し、前記給紙トレイが前記給紙ローラに圧接する方向に回動するときは、前記つめ車に掛合しないようになしてある請求項2記載の給紙装置。
  6. 請求項1〜5の何れかに記載された給紙装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
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