JP2005212627A - ガス燃料タンクの支持構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ガス燃料タンクの支持構造10は、ガス燃料タンク18をサポートフレーム16に支持バンドユニット71で固定し、このサポートフレーム16をガス燃料タンク18が車幅方向へ延びる姿勢で、車体前後方向へ延びる左右のリヤフレーム12,13に取り付けたものである。このガス燃料タンクの支持構造10は、左右のサポートフレーム12,13に、ガス燃料タンク18の高さ中心G1にほぼ達する高さの前支持部28を左右サイドフレーム部材41,43に取り付けた状態で設け、前支持部28に支持バンドユニット71の前取付ブラケット83を固定したものである。
【選択図】図1
Description
ガス燃料タンクの支持構造200によれば、前ガス燃料タンク201に一対の前支持バンド202,202を巻き付け、前支持バンド202,202の前取付ブラケット203,203及び後取付ブラケット204,204をサポートフレーム205にボルト206…で取り付ける。
これにより、サポートフレーム205に前ガス燃料タンク201を前支持バンド202,202で支持する。
これにより、サポートフレーム205に後ガス燃料タンク211を後支持バンド212,212で支持する。
悪路走行の際に、後ガス燃料タンク211が前後方向に移動しようとして、後ガス燃料タンク211の重心G3に水平力が作用する。
このため、(水平力)×(高低差L)のモーメント(転倒モーメント)が前取付ブラケット213や後取付ブラケット214に作用する。
前ガス燃料タンク201も後ガス燃料タンク211と同様であり、その説明を省略する。
そこで、請求項1において、支持部をガス燃料タンクの高さ中心にほぼ達する高さとし、この支持部に支持バンドの前部及び/又は後部を固定することにした。
具体的には、支持バンドの前部に前取付ブラケットを取り付けるとともに、支持バンドの後部に後取付ブラケットを取り付け、前取付ブラケット及び/又は後取付ブラケットを支持部に取り付ける。
このモーメントは、ガス燃料タンクの重心位置(高さ中心)とガス燃料タンクの取付位置との高低差によって発生するモーメントである。
併せて、これらの部材の強度を抑えることで、支持バンドの板厚の厚さを抑えることができる。
したがって、前取付ブラケット及び/又は後取付ブラケットや支持バンドの強度をより一層抑えることができる。
図1は本発明に係る第1実施の形態のガス燃料タンクの支持構造を示す分解斜視図である。
ガス燃料タンクの支持構造10は、左右のサイドシルなどからなる車体フレーム11(図2も参照)の左右後端部から車体後方に左右のリヤフレーム12,13を延ばし、これらのリヤフレーム12,13の略中央部を中央クロスメンバー14で連結するとともに後端部を後クロスメンバー15で連結し、矩形形状のサポートフレーム16(図2も参照)にガス燃料タンク18を取り付け、ガス燃料タンク18が車幅方向へ延びる姿勢になるようにサポートフレーム16を下方から左右のリヤフレーム12,13にセットし、サポートフレーム16の前後左右端部をそれぞれボルト19…で左右のリヤフレーム12,13に取り付けたものである。
このサポートフレーム16をボルト19…で左右のリヤフレーム12,13に下方から取り付ける。
よって、組付け作業が容易になり、作業者にかかる負担を軽減することができる。
サポートフレーム16については、図4で詳しく説明する。
サポートフレーム16の四隅をボルト19…で左右のリヤフレーム12,13に下方から取り付ける際に、左傾斜部32aを左リヤフレーム(リヤフレーム)12に取り付け、右傾斜部32bを右リヤフレーム(リヤフレーム)13に取り付ける(図2参照)。
ガス燃料タンク18のタンクバルブ22に、ガス供給管23及びガス導入管24をそれぞれ備える。ガス供給管23は、ガス燃料タンク18にガスを供給するための配管である。
ガス導入管24は、ガス燃料タンク18内のガスを所望の部品に導くための配管である。
左リヤフレーム(リヤフレーム)12は、上へ膨出する左湾曲部25の前端25aに前方直線部26を接続し、左湾曲部25の後端25bに後方直線部27を接続し、車体前後方向へ延びる湾曲フレームである。
前方凹部26aにサポートフレーム16の前左端部16aを嵌め込むとともに、後方凹部27aにサポートフレーム16の後左端部16bを嵌め込む。
これにより、左リヤフレーム12の前方直線部26の下部並びに後方直線部27の下部にサポートフレーム16を取り付ける。
前方凹部36aにサポートフレーム16の前右端部16c(図1も参照)を嵌め込むとともに、後方凹部37aにサポートフレーム16の後右端部16dを嵌め込む。
これにより、右リヤフレーム13の前方直線部36の下部並びに後方直線部37の下部にサポートフレーム17を取り付ける。
これにより、左右のリヤフレーム12,13及びサポートフレーム16でガス燃料タンク18を保護する。
左側後領域42bに、ガス燃料タンク18に付属するタンクバルブ22を配置する。
これにより、左リヤフレーム12、サポートフレーム16及び左脚部29でガス燃料タンク18のタンクバルブ22を保護する。
右リヤフレーム13の右湾曲部35及びサポートフレーム16の右サイドフレーム部材43の外側に右後輪48を備える。
さらに、前方直線部26に合わせて後方直線部27を下方に下げる。
さらに、前方直線部36に合わせて後方直線部37を下方に下げる。
これにより、前方直線部26,36及び後方直線部27,37に相当する部位の床面(図示せず)を下げ、車室99内の低床化を図る。
ガス燃料タンク18に、図1に示すように一対の支持バンドユニット71,71を所定間隔をおいて巻き付ける。図3においては、手前側(左側)の支持バンドユニット71を例に説明する。
支持バンドユニット71を、第1バンド72、第2バンド73及び第3バンド74で構成する。第1バンド72の後端部72aと第2バンド73の前端部73aをボルト76・ナット77で連結するとともに、ボルト76と前端部73aとの間に圧縮ばね78を配置する。
このように、第1バンド72、第2バンド73及び第3バンド74をボルト76,79,81で連結して支持バンドユニット71を構成し、支持バンドユニット71をガス燃料タンク18に巻き付ける。
すなわち、前取付ブラケット83を、ガス燃料タンク18の高さ中心G1より僅か上方に取り付ける。また、後取付ブラケット84を、ガス燃料タンク18の高さ中心G1より下方で、かつサポートフレーム16の上面と同じ位置に取り付ける。
さらに、第1バンド72の後端部72aと第2バンド73の前端部73aをボルト76で連結するとともに、ボルト76と後端部72aとの間に圧縮ばね78を配置することで、支持バンドユニット71によるガス燃料タンク18の締付け力を好適に保つ。
ガス燃料タンク18を直径が大きなタンクとすることで、ガス燃料タンク18のタンクバルブ22をサポートフレーム16の上方の高さに位置させる。
これにより、前支持部28の支持梁32に前取付ブラケット83をボルト86で固定することで、ガス燃料タンク18の高さ中心G1、すなわち重心位置を前支持部28で支えることが可能になる。
サポートフレーム16は、図1で説明したように、左右のサイドフレーム部材41,43を所定間隔をおいて車体前後方向に延ばし、左右のサイドフレーム部材41,43の前端部を前クロス部材91で連結し、左右のサイドフレーム部材41,43の後端部を後クロス部材92で連結し、左右のサイドフレーム部材41,43の前端部近傍を中央クロス部材93で連結したものである。
左右のサイドフレーム部材41,43、中央クロス部材93及び後クロス部材92でガス燃料タンク18を収納する収納エリア95を形成する。
これにより、前支持部28の支持梁32を、ガス燃料タンク18の前方で、かつガス燃料タンク18と平行に配置する。
この際、ガス燃料タンク18の左右の端部18a,18bをそれぞれ左右のサイドフレーム部材41,43側に配置する。
図5(a),(b)は本発明に係る第1実施の形態のガス燃料タンクの支持構造を説明する図であり、(a)は図10の従来技術を比較例として示し、(b)は図1〜図4の第1実施の形態を実施例として示す。
なお、(a)の比較例は後ガス燃料タンク211を例に説明し、(b)の実施例はガス燃料タンク18を例に説明する。
よって、後ガス燃料タンク211の取付位置は、後ガス燃料タンク211の高さ中心から距離Lだけ下方に位置する。
ここで、後ガス燃料タンク211の高さ中心G3に矢印Fの力がかかった場合について考える。
このモーメントMに耐えるためには、前後の取付ブラケット213,214の強度や後支持バンド212の強度を大きくする必要がある。
また、サポートフレーム16に支持バンドユニット71の後取付ブラケット84を取り付ける。
したがって、前後の取付ブラケット83,84や支持バンドユニット71の強度を抑えることができる。
併せて、これらの部材の強度を抑えることで、支持バンドユニット71の板厚の厚さを抑えることができる。
したがって、前後の取付ブラケット83,84や支持バンドユニット71の強度をより一層抑えることができる。
図6は本発明に係る第2実施の形態のガス燃料タンクの支持構造を示す側面図である。
第2実施の形態のガス燃料タンクの支持構造110は、サポートフレーム16の後端部でかつガス燃料タンク18の後方に、ガス燃料タンク18の高さ中心G1にほぼ達する高さの後支持部(支持部)112を設け、この後支持部112に一対の支持バンドユニット(支持バンド)113,113の後取付ブラケット(後部)114,114を固定し、サポートフレーム16の中央クロス部材93(図1も参照)に一対の支持バンドユニット113,113の前取付ブラケット115,115を固定した点で第1実施の形態のガス燃料タンクの支持構造10と異なるだけで、その他の構成は第1実施の形態と同様である。
すなわち、後支持部112は、サポートフレーム16の後クロス部材92(図1も参照)に左右の脚部117,118を左右方向に所定間隔をおいて立設し、左脚部117の上端部117a及び右脚部118の上端部118aを支持梁119で連結したものである。
この支持梁119に、一対の支持バンドユニット113,113の後取付ブラケット114,114をボルト86,86で固定する。
図7は本発明に係る第2実施の形態のガス燃料タンクの支持構造を説明する図である。
サポートフレーム16の後端部でかつガス燃料タンク18の後方に、ガス燃料タンク18の高さ中心G1にほぼ達する高さの後支持部112に支持バンドユニット113の後取付ブラケット114を取り付ける。
また、サポートフレーム16に支持バンドユニット113の前取付ブラケット115を取り付ける。
したがって、前後の取付ブラケット115,114や支持バンドユニット113の強度を抑えることができる。
併せて、これらの部材の強度を抑えることで、支持バンドユニット113の板厚の厚さを抑えることができる。
したがって、前後の取付ブラケット115,114や支持バンドユニット113の強度をより一層抑えることができる。
図8は本発明に係る第3実施の形態のガス燃料タンクの支持構造を示す側面図である。
第3実施の形態のガス燃料タンクの支持構造130は、第1実施の形態のガス燃料タンクの支持構造10に第2実施の形態の後支持部112を加えたものであり、その他の構成は第1実施の形態と同様である。
図9は本発明に係る第3実施の形態のガス燃料タンクの支持構造を説明する図である。
前支持部28及び後支持部112を、ガス燃料タンク18の高さ中心G1にほぼ達する高さに設定する。これにより、前支持部28及び後支持部112でガス燃料タンク18の中心G1、すなわち重心位置を支える。
したがって、前後の取付ブラケット83,114や支持バンドユニット132の強度を抑えることができる。
併せて、これらの部材の強度を抑えることで、支持バンドユニット132の板厚の厚さを抑えることができる。
加えて、ガス燃料タンク18が後支持部114側に矢印dの如く移動しようした際に、前後の取付ブラケット83,114や支持バンドユニット132に頼らないで、後支持部114でガス燃料タンク18の移動を抑える。
したがって、前後の取付ブラケット83,114や支持バンドユニット132の強度をより一層抑えることができる。
これにより、サポートフレーム16の前半分に前ガス燃料タンク18を取り付け、サポートフレーム16の後半分に後ガス燃料タンク18を取り付けることが可能になる。
併せて、前ガス燃料タンク18用の前後の取付ブラケットや支持バンドユニットの強度を抑えることで、支持バンドユニットの板厚の厚さを抑えることができる。
さらに、前支持部28を、前後の2個のガス燃料タンク18,18を取り付ける部材として兼用することができるので、スペースの有効活用が可能になる。
Claims (1)
- 円筒形のガス燃料タンクを矩形形状のサポートフレームに支持バンドで固定し、このサポートフレームを前記ガス燃料タンクが車幅方向へ延びる姿勢で、車体前後方向へ延びる左右のリヤフレームに取り付けたガス燃料タンクの支持構造であって、
前記サポートフレームに、前記ガス燃料タンクの高さ中心にほぼ達する高さの支持部を設け、この支持部に前記支持バンドの前部及び/又は後部を固定したことを特徴とするガス燃料タンクの支持構造。
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