JP2005210800A - 給電装置 - Google Patents

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充 倉持
Hikari Shibazaki
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Abstract

【目的】電磁誘導を利用した非接触式の給電装置において簡単な構造で受電コイルを確実に検知する。
【構成】電源に接続される給電コイルに、負荷に接続される受電コイルを挿入することにより、電磁誘導で給電部から受電部に対し非接触で給電される。給電コイルを高周波数で駆動し、給電コイルに流れる電流が第1基準値よりも小さい場合には給電コイルが受電コイルに挿入されたと判断し、給電コイルを低周波数で駆動し、給電コイルに流れる電流が第2基準値よりも大きい場合には受電コイルが抜かれたものと判断する。少ない消費電力で受電コイルの挿入を見落としなく検出でき、負荷が高負荷と軽負荷とで切り替わる場合にも伝搬効率を維持しつつ、負荷の変動に対応して大電力を安定して供給できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、電源に接続された給電コイルと、負荷に接続された受電コイルとを、電磁結合が成立する給電状態に置くことにより、給電部から受電部に対し電磁誘導により非接触で給電を行うことができる給電装置に係り、特に検知用のコイルを設ける等の複雑な構成をとらずに両コイルが給電状態にあるか否かを確実に検知することができる給電装置に関するものである。
コネクター・ソケット等、機械的接触を介して電力を供給する給電装置は、水濡れの恐れのある場合や埃・砂等の堆積の恐れがある様な環境では、ショート・感電の可能性があるため使用することができなかった。
この様な場所での使用に適した給電装置として、機械的な結合を用いずに電磁誘導を用いた非接触タイプの給電システムが提案されている。例えば、下記特許文献1には、電源に接続された給電コイルと、負荷に接続された受電コイルとを、電磁結合が成立する給電状態に置くことにより、給電部から受電部に対し電磁誘導により非接触で給電を行うことができる給電装置が開示されている。
特開平10−215530号公報
この様な電磁誘導を用いる給電装置では、給電を受けるコイル(以後受電コイルと呼ぶ)が存在しない時でも、電磁誘導を発生させるコイル(以後給電コイルと呼ぶ)を駆動すれば電力を消費してしまうため、受電コイルの存在の有無を検知する必要があり、前記特許文献1記載の発明のように、給電コイルとは別に受電コイルの鉄心を検出するための検出コイルを給電コイルの側に別途設置したり、また受電コイルより信号を送る構成が必要であった。
しかし、この様な構成では給電コイルの側の構成が大型化・複雑化したり、受電側の回路が複雑になるなどの不都合がある。
そこで本発明は、受電コイルの有無を検出する検出コイル等のように装置を大型化・複雑化する特別な構成を設けることなく、電磁誘導を利用した非接触タイプの給電装置本来の構成から特に大がかりな部品の追加なしで受電コイルの存在を検知できるようにした給電装置を提供することを目的とするものである。
本発明では、給電コイルに流れる電流を検出することにより受電コイルの有無を検出する手段を設けることとした。
しかし、この様に誘導負荷を駆動する側である給電コイル側で検出した電流の波形は、コイルを交番電圧に駆動することから乱れている場合が多いため、給電コイル側の電流を検知して受電コイルの有無を検出する手法は精度が低く、給電コイルの電流を検出することだけで受電コイルの有無を検出するためには受電コイルが有る時と無い時の電流差をなるべく大きくとる必要がある。
そのためには、一般に駆動周波数を低くして給電コイルのインピーダンスを低く抑える必要があるが、駆動する周波数を低くおさえると軽負荷駆動時の伝搬効率が低下してしまう。
そこで、本発明では、負荷に合せて、給電コイルの駆動周波数を相対的に高い周波数と低い周波数とで適宜に切り替えられる構成とし、伝搬効率を維持しつつ給電コイルの電流検知により受電コイルを確実に検出できるような手段を講じたものである。
請求項1に記載された給電装置は、
電源に接続される給電コイルを備えた給電部と負荷に接続される受電コイルを備えた受電部とを有し、前記給電コイルと前記受電コイルを電磁結合が成立する給電状態に置くことにより電磁誘導で給電部から受電部に対し非接触で給電を行う給電装置において、
前記給電コイルを相対的に高い周波数の駆動信号で駆動するとともに、給電コイルに流れる電流を検出して第1の基準値と比較することにより、前記給電コイルと前記受電コイルが前記給電状態以外の状態から前記給電状態となって前記電磁結合が成立したことを検知するとともに、
前記給電コイルを相対的に低い周波数の駆動信号で駆動するとともに、給電コイルに流れる電流を検出して第2の基準値と比較することにより、前記給電コイルと前記受電コイルが前記給電状態から前記給電状態以外の状態となって前記電磁結合が解除されたことを検知する制御手段を備えたことを特徴としている。
請求項2に記載された給電装置は、請求項1記載の給電装置において、
前記制御手段が、
前記給電コイルと前記受電コイルが給電状態におかれたときに、前記給電コイルに流れる電流を検出して第3の基準値と比較し、その結果に応じて前記給電コイルに与える駆動信号の周波数を変更することを特徴としている。
請求項3に記載された給電装置は、請求項2記載の給電装置において、
前記制御手段が、
前記負荷が相対的に小さい抵抗値を有する高負荷であって前記給電コイルに流れる電流が前記第3の基準値を越える場合には、前記給電コイルに与える駆動信号の周波数を相対的に低い周波数の駆動信号で駆動するとともに、
前記負荷が相対的に大きい抵抗値を有する軽負荷であって前記給電コイルに流れる電流が前記第3の基準値を下回る場合には、前記給電コイルに与える駆動信号の周波数を相対的に高い周波数の駆動信号で駆動することを特徴としている。
請求項4に記載された給電装置は、請求項3記載の給電装置において、
前記給電コイルを駆動する駆動回路と前記電源との間に電流検出素子を設けるとともに、
前記制御手段は、発振回路と、分周回路と、前記各基準値が設定された制御回路とを備え、該制御回路は前記電流検出素子で検出された前記給電コイルを流れる電流の電流値と前記各基準値とを比較し、その結果に応じて前記発振回路及び前記分周回路からの信号により前記駆動回路に所定の周波数の駆動信号で前記給電コイルを駆動させるように構成されたことを特徴としている。
請求項5に記載された給電装置は、請求項1乃至4記載の給電装置において、
前記給電コイルと前記受電コイルが前記給電状態以外の状態から前記給電状態となって前記電磁結合が成立したことを検知する操作を、前記制御手段に設けたタイマー手段により所定の周期で繰り返し行うことを特徴としている。
請求項6に記載された給電装置は、請求項1乃至5記載の給電装置において、
前記給電コイルは所定の内径を備えた挿入孔を備えており、前記受電コイルは前記給電コイルの前記挿入孔に挿入可能な長体状であり、前記受電コイルを前記給電コイルの前記挿入孔に挿入することにより、前記給電コイルと前記受電コイルとが前記給電状態となることを特徴としている。
請求項7に記載された給電装置は、請求項1乃至5記載の給電装置において、
前記受電コイルは所定の内径を備えた挿入孔を備えており、前記給電コイルは前記受電コイルの前記挿入孔に挿入可能な長体状であり、前記給電コイルを前記受電コイルの前記挿入孔に挿入することにより、前記給電コイルと前記受電コイルとが前記給電状態となることを特徴としている。
請求項1に記載された給電装置によれば、給電コイルと受電コイルによる電磁誘導により非接触で給電を行う給電装置において、第1の基準値を適当な大きさに設定すれば、給電コイルと受電コイルの間に電磁結合が成立したことの検知を、給電コイルに相対的に高い周波数の駆動信号を与えることにより見落としなく行うことができる。また、相対的に低い周波数の駆動信号を与える場合に比べて電力消費が少なくて済むので、電磁結合の有無の検知周期を相対的に短くして速やかな検知を実現できる。電磁結合が検知された後に、電磁結合が解除されたことを検知する場合には、給電コイルを相対的に低い周波数の駆動信号で駆動して行うことができる。
請求項2乃至3に記載された給電装置によれば、さらに、給電コイルと受電コイルの電磁結合後、前記負荷が高負荷と軽負荷とで切り替わる場合にも、給電コイルの電流値によって給電コイルの駆動周波数を適宜に切り替えることができるので、伝搬効率を維持しつつ、負荷の変動に対応して大電力を安定して供給することができる。
請求項4に記載された給電装置によれば、給電コイルの電流値を電流検出素子で検知して基準値と比較した結果に応じて給電コイルの駆動周波数の切り替えを行う具体的な構成を提供することができる。
請求項5に記載された給電装置によれば、給電コイルと受電コイルの電磁結合を検知する操作を、制御手段のタイマー手段により所定の周期でに繰り返し行うことができるので、前記電磁結合の検知が確実かつ速やかであり、給電コイルの駆動周波数が相対的に高く電力消費が少なければ前記周期を短くすることもできる。
請求項6乃至7に記載された給電装置によれば、前記給電コイルと前記受電コイルの電磁結合を、前記給電コイルと前記受電コイルの一方に前記挿入孔を設け、他方を該挿入孔に挿入するという簡単な構造によって実現することができるので、電磁誘導を用いた非接触の給電装置を広い範囲の技術に応用することができる。
以下、本発明を実施するために特許出願人が出願時点で最良と思う本発明の実施の形態を図1〜図6を参照して説明する。
図1は本発明の実施の形態に係る給電装置の回路構成図であり、図2は本発明の実施の形態に係る給電装置の駆動波形図であり、図3は本発明の実施の形態に係る給電装置の主としてコイル部分の構造を示す断面図であり、図4は本発明の実施の形態に係る給電装置の動作を説明する流れ図であり、図5は本発明の実施の形態に係る給電装置の動作を説明する電流等の波形図であり、図6は本発明の実施の形態に係る給電装置における負荷と駆動周波数に応じた流入電流値・負荷電圧値を表形式で示す図である。
(1)本給電装置の構成(図1〜図3)
図1に示すように、本例の給電装置は、給電コイル1を備えた給電部2と受電コイル3を備えた受電部4を有し、別体に構成された給電コイル1と受電コイル3を電磁結合が成立する給電状態に置くことにより、電磁誘導で給電部2から受電部4に対して非接触で給電を行う装置である。
給電部2は、3つの小給電コイル5からなる給電コイル1と、後述する制御手段からの制御信号により交流で各小給電コイル5を駆動する3つの駆動回路6と、各駆動回路6と電源7との間の電源経路に設けられて電源電圧を一定電圧に変換する定電圧回路8と、前記電源経路に設けられた電流検出素子9と、各駆動回路6を制御する制御手段10とを有している。
制御手段10は、基準となるクロックを発生させる発振回路11と、発振回路11の周波数を所望の周波数にして出力する分周回路12と、電流検出素子9の両端の電圧をデジタル信号に変えるA/D変換器13と、これら各回路等からの信号等を用いて前記各駆動回路6を制御する制御回路14とで構成される。制御回路14には、後述するように、駆動回路6を制御する際の判断基準となる各種の基準値が予め設定されている。
受電部4は、電磁誘導により交流電力を発生させる受電コイル3と、受電コイル3に接続された整流回路15を有する。整流回路15は、ダイオード16及びコンデンサー17を有し、受電コイル3に発生した交流電力を直流に変換して負荷20に供給する。
図1及び図2に示すように、制御回路14からは相対的に高い周波数(本例では32kHz)又は相対的に低い周波数(本例では16kHz)のいずれか一方が、後述する手順に従った判断で選択され、基本信号S0として常時各駆動回路6に出力される。また、制御回路14からは、H又はLの選択信号S1(Hは選択、Lは非選択)が後述する手順に従って選択され、各駆動回路6に出力される。その結果、図2に示すように、給電コイル1に与えられる駆動信号(給電コイル1の波形)は、選択信号S1が入ると(Hになると)、基本信号S0の周波数に基いた交流波形となって給電コイル1に与えられ、これを駆動する。
次に、図3を参照して給電コイル1と受電コイル3のさらに具体的な形状等を説明する。
給電部2の給電コイル1は、所定の内径を備えた横断面円形の挿入孔21(貫通孔)を備え、その他の給電部回路(前記制御手段10、定電圧回路8、電流検出素子9等)とともに外装材料22によって一体に封着された密閉構造とされており、コイルや回路等の電気的構成部分は種々の環境に耐えうる防水性・防湿性・防塵性を備えている。なお電源7は外部から供給される。
受電部4の受電コイル3は、磁性体(フェライト)23に巻かれた被覆導電線24からなり、これと前記整流回路15とが外装材料22によって一体に封着された構造とされており、給電コイル1と同様に所定の耐候性を有している。受電コイル3は給電コイル1と同等の軸方向長さを有する中実円柱形であり、前記給電コイル1の挿入孔21に挿入して軸方向に移動可能である。
なお、円柱状の受電コイル3の上端に設けられた整流回路15は受電コイル3の本体部分よりも大径で外方に張り出した形状に構成されているので、受電コイル3を給電コイル1の挿入孔21に挿入すると、受電コイル3は整流回路15の部分で給電コイル1の上端に引っ掛かり、両コイル1,3は互いに電磁結合する給電位置で保持されることとなる。
両コイル1,3は以上のような構成なので、給電部2(給電コイル1)と受電部4(受電コイル3)を別々にしておけば両コイル1,3間に電磁結合は生じず、非接触の給電は行われない。給電部2(給電コイル1)の挿入孔21内に受電部4(受電コイル3)を挿入すれば、給電部2から受電部4に対し電磁誘導により非接触で給電を行うことができる給電状態となる。
(2)本給電装置の作用(図4〜図6)
次に本給電装置の作用を、制御手段10の動作を中心として説明する。
本給電装置では、以下に説明するように予め制御回路14に幾つかの基準値A1〜A3を設定しておき、給電コイル1に流れる電流の電流値を電流検出素子9で測定してこれら基準値A1〜A3と比較し、その比較結果に基づいて受電コイル3の有無や負荷20の軽重等の状態判断を行う。
まず、第1の基準値であるレベルA1は、給電コイル1と受電コイル3が給電状態以外の状態(具体的には受電コイル3が給電コイル1から外れている状態)から給電状態(具体的には受電コイル3が給電コイル1に全長挿入された状態)となって電磁結合が成立したことを検知するための判断基準値であり、給電コイル1の電流値がこのレベルA1よりも大きい場合には電磁結合がなく(つまり受電コイル3は挿入されておらず)、給電コイル1の電流値がこのレベルA1よりも小さい場合には電磁結合が成立している(つまり受電コイル3が挿入されている)、と判断される。
また、第2の基準値であるレベルA3は、給電コイル1と受電コイル3が給電状態(具体的には受電コイル3が給電コイル1に全長挿入されて電磁結合が成立した状態)から給電状態以外の状態(具体的には受電コイル3が給電コイル1から外れている状態)になったことを検知するための判断基準値であり、給電コイル1の電流値がこのレベルA3よりも大きい場合には給電コイル1に挿入されていた受電コイル3が抜き取られたものと判断される。
また、第3の基準値であるレベルA2は、給電コイル1と受電コイル3が給電状態(具体的には受電コイル3が給電コイル1に全長挿入されて電磁結合が成立した状態)にあることを前提とし、その場合に負荷20が高負荷か軽負荷かを判断するための基準値であって、給電コイル1に流れる電流がレベルA2を越える場合には、相対的に小抵抗値の高負荷であると判断し、給電コイル1に与える駆動信号の周波数を相対的に低い周波数(16kHz)の駆動信号で駆動する。また、給電コイル1に流れる電流がレベルA2を下回る場合には、相対的に高抵抗値の軽負荷であると判断し、給電コイル1に与える駆動信号の周波数を相対的に高い周波数(32kHz)の駆動信号で駆動する。
以下、本給電装置の作動についてさらに具体的に説明する。以下の説明では、図4の流れ図に示す各動作ステップS1〜S9を用いて本装置の動作を適宜区切って説明し、各区切り毎に半括弧付き数字1)〜9)を参照符号として付した。また図5に示す電流波形にも対応して同一の半括弧付き数字1)〜9)を付し、理解の便宜とした。
1)受電部4が挿入されていない状態では、32kHzで給電コイル1を駆動すると、第1の基準値であるレベルA1より大きい電流が流れるため、S1−S2−S3−S4−S5−S1のルートで動作する。制御手段10のタイマーで指定された時間ごとにS1信号はHとなり、受電コイル3の検出動作を繰り返す。
2)受電部4が挿入されると32kHzで給電コイル1を駆動した時の電流がA1レベル未満となり、軽負荷と判断され、S1−S2−S3−S6のルートで動作し、S1信号はHのまま保たれるため駆動動作が連続する。この時電流がA1レベル以下の場合はS6−S8−S9−S6の動作を繰り返す。(軽負荷動作)
3)この後、受電部4を抜き取ると電流がA3レベルを超えるため、S6−S7−S9−S4−S5−S1のルートで動作を行い、受電コイル3の検出動作を繰り返す。
4)受電部4が挿入されると32kHzで給電コイル1を駆動した時の電流がA1レベル以下となり、S1−S2−S3−S6のルートで駆動動作が連続する。この時電流がA2レベルより大きい場合は、高負荷と判断され、S6−S7と動作し、S0出力を16kHzに変更し、S9−S6−S7−S9の動作を繰り返す。(高負荷動作)
5)この後、受電部4を抜き取ると電流がA3レベルを超えるため、S6−S7−S9−S4−S5−S1のルートで動作を行い、S0出力を32kHzとし受電コイル3の検出動作を繰り返す。
6)受電部4が挿入された状態で負荷20が変動して電流が変化すると、電流がA2レベル以下の場合はS6−S8−S9−S6のルートで動作を繰り返す。
7)負荷20が変化してA2レベルより大きな電流が流れるとS6−S7−S9−S6のルートで動作を繰り返し、給電コイル1は16kHzで駆動される。
8)電流が変化して電流がA2レベル以下になるとS6−S8−S9−S6のルートで動作を繰り返し、給電コイル1は32kHzで駆動される。
9)もしA1レベルと受電部4が挿入されていない状態の電流値とが近いために、受電コイル3が給電コイル1に挿入されていないのに挿入されたものと誤検出してしまったとしても、S1−S2−S3−S6−S7−S9のルートで動作し、A1レベルより十分に大きいA3レベルとの大きな差を確実に検出してS9−S4−S5−S1のルートで動作を行い、検出動作を繰り返すことができる。
(3)本給電装置の一数値例(図3、図6)
次に、本例の給電装置における実際の一数値例を説明する。
まず、図3に示すように、給電コイル1は、挿入孔21の内径が26mmであり、φ1.6mmの被覆銅線を14巻きした3つの小給電コイル5で構成される。受電コイル3は、9×10mmの小判型のフェライト23にφ2mmの被覆導電線24を30巻きし、センタータップとしてある。また、外装材料22は樹脂からなる。
また、図6の表図は、給電部2への流入電流Iin(A)と受電部4から負荷20へ供給する電圧Vout (V)を、給電部2に与える駆動周波数(kHz)と負荷20に応じて示したものであり、負荷20については、「受電部無し」(給電部2の給電コイル1から受電部4の受電コイル3を引き抜いた状態)と、高負荷(抵抗値が相対的に小さい)から軽負荷(抵抗値が相対的に大きい)まで0.3(Ω)〜100(Ω)の範囲の負荷抵抗値によって示している。
A1レベルは、受電コイル3を挿入したことの見落としがない様に、極力大きくする必要があり、32kHzにて0.3(Ω)負荷時の電流5.8(A)をA1レベルの電流値として設定している。
A2レベルは、負荷の動作安定のため、受電部4の出力電圧が7.5(V)以上となるように、3.5(A)と設定した。
A3レベルは、電流検出精度の余裕を考えて14(A)と設定した。
一般に給電コイル1のインピーダンスを低く抑えるため駆動周波数を低くおさえると、軽負荷駆動時の伝搬効率は低下してしまう。そこで、本例では、負荷20に合せて、給電コイル1の駆動周波数を相対的に高い周波数と低い周波数とで適宜に切り替えることにより、伝搬効率を維持しつつ給電コイル1の電流検知により受電コイル3を確実に検出できるようにしたものである。
具体的には、軽負荷の例として負荷抵抗値5(Ω)で比較すると、本例による32kHzの場合にはIin=3.2(A)、Vout =7.34(V)での効率が約37%であるのに対して、16kHzで駆動した場合にはIin=約5.3(A)、Vout =7.79(V)で効率約25%となり、大差がある。
高負荷の例として負荷抵抗値0.5(Ω)で比較すると、本例による16kHzの場合にはIin=約11.4(A)、Vout =4.67(V)に対して、32kHzで駆動した場合にはIin=5.7(A)、Vout =3.36(V)となり、大差がある。
この様に、負荷に応じ駆動周波数を切り替えて給電コイル1を駆動することにより、電源7としての能力は大きく改善され、非接触で大電力を安定して供給することができる。
また、受電コイル3の挿入の検出は32kHzにて行うため検出時の電流を少なく抑える事ができる。「受電部無し」と負荷0.3ΩとのIinの差は、32kHzでは2.4(A)であるのに対し、16kHz駆動とした場合には同差が7.1(A)となって検出の精度は高いが、本例ではA1レベルを「受電部無し」の電流値に可及的に近づけて設定することにより受電コイル3挿入の見落としが無くなり動作の確実性が向上する。
以上説明した実施形態では、給電コイル1が中空円筒形であり、受電コイル3がこれに挿入される中実円筒形であったが、この形状の関係は逆であってもよい。すなわち、給電コイルを中実円筒形(すなわち丸棒状)とし、受電コイルを所定の内径の貫通孔を備えた中空円筒形として給電コイルに外挿するようにしてもよい。その場合の回路構成や、機械的構成は、前述した実施形態における技術的意義を変更しない範囲においてこれらと略同様に考えることができる。
図1は本発明の実施の形態に係る給電装置の回路構成図である。 図2は本発明の実施の形態に係る給電装置の駆動波形図である。 図3は本発明の実施の形態に係る給電装置の主としてコイル部分の構造を示す断面図である。 図4は本発明の実施の形態に係る給電装置の動作を説明する流れ図である。 図5は本発明の実施の形態に係る給電装置の動作を説明する電流等の波形図である。 図6は本発明の実施の形態に係る給電装置における負荷と駆動周波数に応じた流入電流値・負荷電圧値を表形式で示す図である。
符号の説明
1…給電コイル
2…給電部
3…受電コイル
4…受電部
5…小給電コイル
6…駆動回路
7…電源
8…定電圧回路
9…電流検出素子
10…制御手段
11…発振回路
12…分周回路
14…制御回路
15…整流回路
20…負荷
21…挿入孔
A1〜A3…基準値

Claims (7)

  1. 電源に接続される給電コイルを備えた給電部と負荷に接続される受電コイルを備えた受電部とを有し、前記給電コイルと前記受電コイルを電磁結合が成立する給電状態に置くことにより電磁誘導で給電部から受電部に対し非接触で給電を行う給電装置において、
    前記給電コイルを相対的に高い周波数の駆動信号で駆動するとともに、給電コイルに流れる電流を検出して第1の基準値と比較することにより、前記給電コイルと前記受電コイルが前記給電状態以外の状態から前記給電状態となって前記電磁結合が成立したことを検知するとともに、
    前記給電コイルを相対的に低い周波数の駆動信号で駆動するとともに、給電コイルに流れる電流を検出して第2の基準値と比較することにより、前記給電コイルと前記受電コイルが前記給電状態から前記給電状態以外の状態となって前記電磁結合が解除されたことを検知する制御手段を備えたことを特徴とする給電装置。
  2. 前記制御手段は、
    前記給電コイルと前記受電コイルが給電状態におかれたときに、前記給電コイルに流れる電流を検出して第3の基準値と比較し、その結果に応じて前記給電コイルに与える駆動信号の周波数を変更する請求項1記載の給電装置。
  3. 前記制御手段は、
    前記負荷が相対的に小さい抵抗値を有する高負荷であって前記給電コイルに流れる電流が前記第3の基準値を越える場合には、前記給電コイルに与える駆動信号の周波数を相対的に低い周波数の駆動信号で駆動するとともに、
    前記負荷が相対的に大きい抵抗値を有する軽負荷であって前記給電コイルに流れる電流が前記第3の基準値を下回る場合には、前記給電コイルに与える駆動信号の周波数を相対的に高い周波数の駆動信号で駆動することを特徴とする請求項2記載の給電装置。
  4. 前記給電コイルを駆動する駆動回路と前記電源との間に電流検出素子を設けるとともに、
    前記制御手段は、発振回路と、分周回路と、前記各基準値が設定された制御回路とを備え、該制御回路は前記電流検出素子で検出された前記給電コイルを流れる電流の電流値と前記各基準値とを比較し、その結果に応じて前記発振回路及び前記分周回路からの信号により前記駆動回路に所定の周波数の駆動信号で前記給電コイルを駆動させるように構成されたことを特徴とする請求項3記載の給電装置。
  5. 前記給電コイルと前記受電コイルが前記給電状態以外の状態から前記給電状態となって前記電磁結合が成立したことを検知する操作を、前記制御手段に設けたタイマー手段により所定の周期で繰り返し行うことを特徴とする請求項1乃至4記載の給電装置。
  6. 前記給電コイルは所定の内径を備えた挿入孔を備えており、前記受電コイルは前記給電コイルの前記挿入孔に挿入可能な長体状であり、前記受電コイルを前記給電コイルの前記挿入孔に挿入することにより、前記給電コイルと前記受電コイルとが前記給電状態となることを特徴とする請求項1乃至5記載の給電装置。
  7. 前記受電コイルは所定の内径を備えた挿入孔を備えており、前記給電コイルは前記受電コイルの前記挿入孔に挿入可能な長体状であり、前記給電コイルを前記受電コイルの前記挿入孔に挿入することにより、前記給電コイルと前記受電コイルとが前記給電状態となることを特徴とする請求項1乃至5記載の給電装置。
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