JP2005210470A - 受動部品 - Google Patents

受動部品 Download PDF

Info

Publication number
JP2005210470A
JP2005210470A JP2004015466A JP2004015466A JP2005210470A JP 2005210470 A JP2005210470 A JP 2005210470A JP 2004015466 A JP2004015466 A JP 2004015466A JP 2004015466 A JP2004015466 A JP 2004015466A JP 2005210470 A JP2005210470 A JP 2005210470A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
low
electrode
pass filter
input
dielectric layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004015466A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Miyazawa
孝治 宮沢
Kohei Takase
耕平 高瀬
Takami Hirai
隆己 平井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Soshin Electric Co Ltd
Original Assignee
Soshin Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Soshin Electric Co Ltd filed Critical Soshin Electric Co Ltd
Priority to JP2004015466A priority Critical patent/JP2005210470A/ja
Publication of JP2005210470A publication Critical patent/JP2005210470A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】受動部品自体の小型化、並びに上述した送受信回路の部品点数の削減化や小型化を促進させ、併せて側面実装による種々の問題点を解決して、特性変動の抑制、製造工程の簡単化を有効に図る。
【解決手段】送受信回路10Aは、EGSM帯の信号を通過させて送信信号Seとする第2のフィルタ系24と、DCS帯/PCS帯の信号を通過させて送信信号Sgとする第3のフィルタ系26とを有する。第2のフィルタ系24は、第1のローパスフィルタ38を有し、第3のフィルタ系26は、第2のローパスフィルタ46とを有する。そして、第2のフィルタ系24における第1のローパスフィルタ38と、第3のフィルタ系26における第2のローパスフィルタ46とが1つの誘電体基板54内に形成されて構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、受動部品に関し、例えばデュアルモードあるいはトリプルモードの通信機器に適用して好適な受動部品に関する。
近時、デュアルモードあるいはトリプルモードの通信機器の例えば送受信回路では、EGSM帯(送信:880〜915MHz)の信号を通過させて、該EGSM帯の2倍、3倍の周波数帯域の減衰を確保するローパスフィルタと、DCS帯(送信:1710〜1785MHz)又はPCS帯(送信:1850〜1910MHz)の信号を通過させてDCS帯又はPCS帯の2倍、3倍の周波数帯域の減衰を確保するローパスフィルタとを使用して、規格値を増大させている。
従来の例えばトリプルモードの送受信回路300は、例えば図12に示すように、アンテナ302に接続され、入出力端子φ1及びφ2を有する1つのダイプレクサ304と、該ダイプレクサ304の入出力端子φ1に接続され、EGSM帯の信号Saの送受信を切り換える第1のスイッチ306と、前記ダイプレクサ304の入出力端子φ2に接続され、DCS帯及びPCS帯の信号Sbの送受信を切り換える第2のスイッチ308とを有する。
また、この送受信回路300は、第1のスイッチ306の非平衡出力端子φ3から出力された信号(受信信号)Scのうち、EGSM帯(受信:925〜960MHz)の信号Sdを通過させてIC回路310の平衡入力端子φ4a及びφ4bに供給する第1のフィルタ系312と、IC回路310の非平衡出力端子φ5aから出力されたEGSM帯(送信:880〜915MHz)の送信信号Seを第1のスイッチ306の非平衡入力端子φ6に供給する第2のフィルタ系314とを有する。
また、この送受信回路300は、IC回路310の非平衡出力端子φ7aから出力されたDCS帯/PCS帯(送信:1710〜1785MHz/1850〜1910MHz)の送信信号Sgを第2のスイッチ308の非平衡入力端子φ8に供給する第3のフィルタ系316と、第2のスイッチ308の非平衡出力端子φ9から出力された信号(受信信号)Siのうち、DCS帯(受信:1805〜1880MHz)の信号Sjを通過させてIC回路310の平衡入力端子φ10a及びφ10bに供給する第4のフィルタ系318と、第2のスイッチ308の非平衡出力端子φ11から出力された信号(受信信号)Skのうち、PCS帯(受信:1930〜1990MHz)の信号Smを通過させてIC回路310の平衡入力端子φ12a及びφ12bに供給する第5のフィルタ系320とを有する。
ここで、第1のフィルタ系312は、例えばSAW素子等を有する第1のバンドパスフィルタ322にて構成される。
第2のフィルタ系314は、IC回路310から出力される送信信号Seを増幅する第1の電力増幅器324と、IC回路310と第1の電力増幅器324間のインピーダンスを整合する第1のインピーダンスマッチング回路326と、第1の電力増幅器324で生じた高調波成分を除去する第1のローパスフィルタ328と、第1のカプラ(方向性結合器)330とを有する。第1のカプラ330は、送信信号Seのレベルを検波し、参照信号SfとしてIC回路310の非平衡入力端子φ5bに入力させる。この参照信号Sfは、送信信号Seの出力制御(APC:Auto Power Control)に使用される。
第3のフィルタ系316は、IC回路310から出力される送信信号Sgを増幅する第2の電力増幅器332と、IC回路310と第2の電力増幅器332間のインピーダンスを整合する第1のインピーダンスマッチング回路334と、第2の電力増幅器332で生じた高調波成分を除去する第2のローパスフィルタ336と、第2のカプラ(方向性結合器)338とを有する。第2のカプラ338は、送信信号Sgのレベルを検波し、参照信号ShとしてIC回路310の非平衡入力端子φ7bに入力させる。この参照信号Sfは、送信信号Seの出力制御(APC)に使用される。
第4のフィルタ系318は、例えばSAW素子等を有する第2のバンドパスフィルタ340にて構成され、第5のフィルタ系320は、例えばSAW素子等を有する第3のバンドパスフィルタ342にて構成される。
このような送受信回路300においては、IC回路310が高集積化され、IC回路310自体の小型化が急速に進んでいる。これに伴い、IC回路310の周辺に使用される上述した第1〜第5のフィルタ系312、314、316、318、320等の受動部品も小型化が進んでいる。また、受動部品の小型化には、誘電体基板を使用した積層型誘電体受動部品が有効である(例えば特許文献1及び2参照)。
このような積層型誘電体で作製された受動部品を例えば配線基板に実装する場合は、該配線基板に形成された配線パターンと、受動部品の側面に形成された入出力端子とを半田等で電気的に接続するようにしている(側面実装)。
また、従来では、チップ状の電子部品の外周面に形成された端子を表面実装の下面電極の一部として利用する例も提案されている(例えば特許文献3参照)。
特開2002−280805号公報 特開2002−261643号公報 特開平10−150138号公報
従来の送受信回路300においては、第2のフィルタ系314並びに第3のフィルタ系316において、それぞれ単一の第1のローパスフィルタ328並びに単一の第2のローパスフィルタ336を使用していることから、これら第1及び第2のローパスフィルタ328及び336の入力側及び出力側にそれぞれインピーダンスを整合(例えば50オームに整合)させるためのインピーダンスマッチング回路が必要になる。
具体的には、第1のローパスフィルタ328の入力端子と第1の電力増幅器324との間に第1のインピーダンスマッチング回路344を接続し、第1のローパスフィルタ328の出力端子と第1のカプラ330との間に第2のインピーダンスマッチング回路346を接続する必要がある。
同様に、第2のローパスフィルタ336の入力端子と第2の電力増幅器332との間に第3のインピーダンスマッチング回路348を接続し、第2のローパスフィルタ336の出力端子と第2のカプラ338との間に第4のインピーダンスマッチング回路350を接続する必要がある。
また、これら第2及び第3のフィルタ系314及び316が実装される配線基板や第1〜第4のインピーダンスマッチング回路344、346、348、350の特性のばらつき等で最良の特性を出すことができない場合がある。
更に、これら第1〜第5のフィルタ系312、314、316、318、320等の受動部品においては、上述したように、側面に端子が形成された部品(側面端子部品)が主流であり、該側面端子部品の実装(側面実装)には、以下のような問題点がある。
(1)広い実装面積を確保する必要がある。つまり、実装面積として、受動部品の被実装面の面積よりも大きな面積(例えば被実装面の面積の約1.5倍)を確保する必要がある。
(2)受動部品の側面に形成された電極(側面電極)の浮遊容量によってアイソレーション特性が劣化する。
(3)側面電極を受動部品の側面に形成する必要から製造工程が多くなる。
(4)受動部品の近傍に設置されたシールド板や隣接する他部品の影響によって特性が変動する。
本発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、受動部品自体の小型化、並びに上述した送受信回路の部品点数の削減化や小型化を促進させることができ、併せて側面実装による種々の問題点を解決することができ、特性変動の抑制、製造工程の簡単化を有効に図ることができる受動部品を提供することを目的とする。
本発明に係る受動部品は、少なくとも第1の周波数帯域の信号を通過させる第1のローパスフィルタと第2の周波数帯域の信号を通過させる第2のローパスフィルタとが1つの誘電体基板内に形成されて構成されていることを特徴とする。
これにより、2つの単一のローパスフィルタを有する受動部品と比してサイズを小型化することができる。また、第1及び第2のローパスフィルタを1つの誘電体基板内に形成することで、第1及び第2のローパスフィルタにおける各入力インピーダンス及び出力インピーダンスを所望のインピーダンスに合わせ込むことができ、別途インピーダンスマッチング回路を挿入する必要がなくなる。即ち、例えば本発明に係る受動部品を送受信回路に適用した場合、該送受信回路を構成する部品点数を削減することができ、送受信回路の小型化を図る上で有利になる。
そして、前記誘電体基板は、異種材料による複数の誘電体層が積層されて構成されていてもよい。
この場合、誘電体基板を構成する複数の誘電体層のうち、インダクタンス成分が形成される誘電体層や容量値の小さいキャパシタンス成分が形成される誘電体層について誘電率の低い誘電体層を用い、他のキャパシタンス成分が形成される誘電体層について誘電率の高い誘電体層を用いることにより、受動部品の小型化を有効に図ることができる。
また、少なくとも前記第1のローパスフィルタの複数の入出力端子と前記第2のローパスフィルタの複数の入出力端子が前記誘電体基板の下面のみに導出されていてもよい。また、前記誘電体基板の下面に1以上のシールド端子が導出されていてもよい。
これにより、受動部品を例えば配線基板等に実装する場合に、誘電体基板の下面のみに形成された端子を表面実装方式で配線基板に実装すればよいため、受動部品の実装面積を側面実装の場合よりも狭い面積にすることができる。
端子が誘電体基板の下面のみに存在するため、複数の電極の面積を小さくでき、これら端子と電極間に浮遊容量が形成されにくくなる。従って、受動部品のアイソレーション特性が改善される。
受動部品の側面に電極を形成する必要がなくなるため、製造工程も簡単になり、製造コストの低廉化を図ることができる。
受動部品の近傍に設置されたシールド板や隣接する他部品の影響を受けにくくなり、特性の変動を小さくすることができる。
また、少なくとも前記第1のローパスフィルタの複数の入出力端子のいずれか一方と、前記第2のローパスフィルタの入出力端子のいずれか一方が前記誘電体基板の下面に導出され、少なくとも前記第1のローパスフィルタの複数の入出力端子のいずれか他方と、前記第2のローパスフィルタの複数の入出力端子のいずれか他方が前記誘電体基板の上面に導出されていてもよい。この場合、前記誘電体基板の上面及び下面にそれぞれ1以上のシールド端子が導出されていてもよい。
これにより、受動部品を配線基板に実装する際に、誘電体基板の下面に形成された端子を表面実装方式で配線基板に実装したり、誘電体基板の上面に形成された端子を例えばワイヤボンディング方式で配線基板に実装する等の実装方法を採用することができ、受動部品の実装に関し、様々な仕様に対応させることができる。
また、前記誘電体基板内に、前記第1のローパスフィルタの複数の入出力用電極と、前記第2のローパスフィルタの複数の入出力用電極とが形成され、前記第1のローパスフィルタの少なくとも前記入出力用電極のいずれか一方と前記入出力端子のいずれか一方が容量結合され、前記第2のローパスフィルタの少なくとも前記入出力用電極のいずれか一方と前記入出力端子のいずれか一方が容量結合されていてもよい。
これにより、入出力用電極と入出力端子間の容量を適宜調整することによって、外部回路(IC回路や電力増幅器、カプラ等)とのインピーダンスマッチングを容易にとることができ、インピーダンスマッチング回路の接続を省略することができる。これは、本発明に係る受動部品にて例えば送受信回路等を構成する場合に、部品点数の削減化、小型化及び配線基板への実装面積の縮小化を図る上で有利になる。
そして、前記誘電体基板の上面及び/又は下面には、前記入出力端子の間に前記シールド端子が配列されていることが好ましい。これにより、入出力端子間のアイソレーションを確保することができる。
以上説明したように、本発明に係る受動部品によれば、受動部品自体の小型化、並びに上述した送受信回路の部品点数の削減化や小型化を促進させることができ、併せて側面実装による種々の問題点を解決することができ、特性変動の抑制、製造工程の簡単化を有効に図ることができる。
以下、本発明に係る受動部品を例えばトリプルモードの送受信回路に適用したいくつかの実施の形態例を図1〜図11を参照しながら説明する。
第1の実施の形態に係る送受信回路10Aは、図1に示すように、アンテナ12に接続され、入出力端子φ1及びφ2を有する1つのダイプレクサ14と、該ダイプレクサ14の入出力端子φ1に接続され、EGSM帯の信号Saの送受信を切り換える第1のスイッチ16と、前記ダイプレクサ14の入出力端子φ2に接続され、DCS帯及びPCS帯の信号Sbの送受信を切り換える第2のスイッチ18とを有する。
また、この第1の実施の形態に係る送受信回路10Aは、第1のスイッチ16の非平衡出力端子φ3から出力された信号(受信信号)Scのうち、EGSM帯(受信:925〜960MHz)の信号Sdを通過させてIC回路20の平衡入力端子φ4a及びφ4bに供給する第1のフィルタ系22と、IC回路20の非平衡出力端子φ5aから出力されたEGSM帯(送信:880〜915MHz)の送信信号Seを第1のスイッチ16の非平衡入力端子φ6に供給する第2のフィルタ系24とを有する。
また、この送受信回路10Aは、IC回路20の非平衡出力端子φ7aから出力されたDCS帯/PCS帯(送信:1710〜1785MHz/1850〜1910MHz)の信号(送信信号)Sgを第2のスイッチ18の非平衡入力端子φ8に供給する第3のフィルタ系26と、第2のスイッチ18の非平衡出力端子φ9から出力された信号(受信信号)Siのうち、DCS帯(受信:1805〜1880MHz)の信号Sjを通過させてIC回路20の平衡入力端子φ10a及びφ10bに供給する第4のフィルタ系28と、第2のスイッチ18の非平衡出力端子φ11から出力された信号(受信信号)Skのうち、PCS帯(受信:1930〜1990MHz)の信号Smを通過させてIC回路20の平衡入力端子φ12a及びφ12bに供給する第5のフィルタ系30とを有する。
ここで、第1のフィルタ系22は、例えばSAW素子等を有する第1のバンドパスフィルタ32にて構成される。
第2のフィルタ系24は、IC回路20から出力される送信信号Seを増幅する第1の電力増幅器34と、IC回路20と第1の電力増幅器34間のインピーダンスを整合する第1のインピーダンスマッチング回路36と、第1の電力増幅器324で生じた高調波成分を除去する第1のローパスフィルタ38と、第1のカプラ(方向性結合器)40とを有する。
第1のカプラ40は、送信信号Seのレベルを検波し、参照信号SfとしてIC回路20の非平衡入力端子φ5bに入力させる。この参照信号Sfは、送信信号Seの出力制御(APC)に使用される。
第3のフィルタ系26は、IC回路20から出力される送信信号Sgを増幅する第2の電力増幅器42と、IC回路20と第2の電力増幅器42間のインピーダンスを整合する第2のインピーダンスマッチング回路44と、第1の電力増幅器324で生じた高調波成分を除去する第2のローパスフィルタ46と、第2のカプラ(方向性結合器)48とを有する。第2のカプラ48は、送信信号Sgのレベルを検波し、参照信号ShとしてIC回路20の非平衡入力端子φ7bに入力させる。この参照信号Shは、送信信号Seの出力制御(APC)に使用される。
第4のフィルタ系28は、例えばSAW素子等を有する第2のバンドパスフィルタ50にて構成され、第5のフィルタ系30は、例えばSAW素子等を有する第3のバンドパスフィルタ52にて構成される。
そして、この第1の実施の形態に係る送受信回路10Aは、第2のフィルタ系24における第1のローパスフィルタ38と、第3のフィルタ系26における第2のローパスフィルタ46とが1つの誘電体基板54内に形成されて構成されている。
ここで、第1のローパスフィルタ38は、図2に示すように、入力端子56と、出力端子62と、該入力端子56と出力端子62との間にそれぞれ直列に接続された第1のLC回路58及び第2のLC回路60と、入力端子56とGND(グランド)間に接続された第1の容量C1と、第1のLC回路58と第2のLC回路60との接続点とGND間に接続された第2の容量C2と、出力端子62とGND(グランド)間に接続された第3の容量C3とを有する。
第2のローパスフィルタ46も上述した第1のローパスフィルタ38と同様の構成を有し、図3に示すように、入力端子64と、出力端子65と、第3のLC回路66と、第4のLC回路68と、第4の容量C4と、第5の容量C5と、第6の容量C6とを有する。
次に、第1の実施の形態に係る送受信回路10Aにおいて、第1及び第2のローパスフィルタ38及び46を1つの誘電体基板54内に形成したいくつかの具体例(ローパスフィルタ)について図4〜図7を参照しながら説明する。
まず、第1の具体例に係るローパスフィルタ70Aについて図4を参照しながら説明する。
誘電体基板は、図4に示すように、第1〜第12の誘電体層S1〜S12が積層、焼成一体化され、かつ、第9の誘電体層S9の一主面に内層シールド電極72が形成されている。なお、第1〜第12の誘電体層S1〜S12は、1枚あるいは複数枚の層にて構成される。
第2〜第5の誘電体層S2〜S5の各主面には、それぞれ第1のローパスフィルタ38における第1のLC回路58のインダクタンス成分を構成する電極74、76、78、80と、第2のLC回路60のインダクタンス成分を構成する電極82、84、86、88と、第2のローパスフィルタ46における第3のLC回路66のインダクタンス成分を構成する電極90、92、94、96と、第4のLC回路68のインダクタンス成分を構成する電極98、100、102、104とが形成されている。
第6の誘電体層S6の主面には、第1のLC回路58と第2のLC回路60を結ぶ線路106と、第3のLC回路66と第4のLC回路68を結ぶ線路108とが形成されている。
第7の誘電体層S7の主面には、第1のLC回路58の容量成分を構成する電極110と、第2のLC回路60の容量成分を構成する電極112と、第3のLC回路66の容量成分を構成する電極114と、第4のLC回路68の容量成分を構成する電極116とが形成されている。
第8の誘電体層S8の主面には、第1のローパスフィルタ38における第1〜第3の容量C1〜C3を構成する電極118、120、122と、第2のローパスフィルタ46における第4〜第6の容量C4〜C6を構成する電極124、126、128とが形成されている。
最下層の第12の誘電体層S12の下面には、第1のローパスフィルタ38の入力端子56を構成する1つの入力電極130と、出力端子62を構成する1つの出力電極132と、第2のローパスフィルタ46の入力端子64を構成する1つの入力電極134と、出力端子65を構成する1つの出力電極136と、シールド端子を構成する4つのシールド電極(第1〜第4のシールド電極138a〜138d)とが形成されている。
この場合、入力電極130と134間に第2のシールド電極138bが配置され、出力電極132と136間に第3のシールド電極138cが配置されている。つまり、これら入力電極130、134、出力電極132、136並びに第1〜第4のシールド電極138a〜138dは、市松配列で配置されている。
そして、第1〜第4のシールド電極138a〜138dは、それぞれ第9〜第12の誘電体層S9〜S12を貫通するビアホール140a〜140dを通じて内層シールド電極72に電気的に接続されている。
入力電極130は、第2〜第12の誘電体層S2〜S12を貫通するビアホール142を通じて第8の誘電体層S8上の電極118(第1の容量C1を構成する電極)と、第7の誘電体層S7上の電極110(第1のLC回路58の容量成分を構成する電極)と、第2の誘電体層S2上の電極74(第1のLC回路58のインダクタンス成分を構成する電極)の一端にそれぞれ電気的に接続されている。
第2の誘電体層S2上の前記電極74の他端は、第2の誘電体層S2を貫通するビアホール144を通じて第3の誘電体層S3上の電極76の一端に接続されている。電極76の他端は、第3の誘電体層S3を貫通するビアホール146を通じて第4の誘電体層S4上の電極78の一端に接続されている。電極78の他端は、第4の誘電体層S4を貫通するビアホール148を通じて第5の誘電体層S5上の電極80の一端に接続されている。電極80の他端は、第5の誘電体層S5を貫通するビアホール150を通じて第6の誘電体層S6上の線路106の一端に接続されている。
出力電極132は、第2〜第12の誘電体層S2〜S12を貫通するビアホール152を通じて第8の誘電体層S8上の電極122(第3の容量C3を構成する電極)と、第7の誘電体層S7上の電極112(第2のLC回路60の容量成分を構成する電極)と、第2の誘電体層S2上の電極82(第2のLC回路60のインダクタンス成分を構成する電極)の一端にそれぞれ電気的に接続されている。
第2の誘電体層S2上の前記電極82の他端は、第2の誘電体層S2を貫通するビアホール154を通じて第3の誘電体層S3上の電極84の一端に接続されている。電極84の他端は、第3の誘電体層S3を貫通するビアホール156を通じて第4の誘電体層S4上の電極86の一端に接続されている。電極86の他端は、第4の誘電体層S4を貫通するビアホール158を通じて第5の誘電体層S5上の電極88の一端に接続されている。電極88の他端は、第5の誘電体層S5を貫通するビアホール160を通じて第6の誘電体層S6上の線路106の他端に接続されている。
第6の誘電体層S6上の前記線路106のほぼ中央部分は、第6及び第7の誘電体層S6及びS7を貫通するビアホール162を通じて第8の誘電体層S8上の電極120(第2の容量C2を構成する電極)に接続されている。
一方、入力電極134は、第2〜第12の誘電体層S2〜S12を貫通するビアホール164を通じて第8の誘電体層S8上の電極124(第4の容量C4を構成する電極)と、第7の誘電体層S7上の電極114(第3のLC回路66の容量成分を構成する電極)と、第2の誘電体層S2上の電極90(第3のLC回路66のインダクタンス成分を構成する電極)の一端にそれぞれ電気的に接続されている。
第2の誘電体層S2上の前記電極90の他端は、第2の誘電体層S2を貫通するビアホール166を通じて第3の誘電体層S3上の電極92の一端に接続されている。電極92の他端は、第3の誘電体層S3を貫通するビアホール168を通じて第4の誘電体層S4上の電極94の一端に接続されている。電極94の他端は、第4の誘電体層S4を貫通するビアホール170を通じて第5の誘電体層S5上の電極96の一端に接続されている。電極96の他端は、第5の誘電体層S5を貫通するビアホール172を通じて第6の誘電体層S6上の線路108の一端に接続されている。
出力電極136は、第2〜第12の誘電体層S2〜S12を貫通するビアホール174を通じて第8の誘電体層S8上の電極128(第5の容量C5を構成する電極)と、第7の誘電体層S7上の電極116(第4のLC回路68の容量成分を構成する電極)と、第2の誘電体層S2上の電極98(第4のLC回路68のインダクタンス成分を構成する電極)の一端にそれぞれ電気的に接続されている。
第2の誘電体層S2上の前記電極98の他端は、第2の誘電体層S2を貫通するビアホール176を通じて第3の誘電体層S3上の電極100の一端に接続されている。電極100の他端は、第3の誘電体層S3を貫通するビアホール178を通じて第4の誘電体層S4上の電極102の一端に接続されている。電極102の他端は、第4の誘電体層S4を貫通するビアホール180を通じて第5の誘電体層S5上の電極104の一端に接続されている。電極104の他端は、第5の誘電体層S5を貫通するビアホール182を通じて第6の誘電体層S6上の線路108の他端に接続されている。
第6の誘電体層S6上の前記線路108のほぼ中央部分は、第6及び第7の誘電体層S6及びS7を貫通するビアホール184を通じて第8の誘電体層S8上の電極126(第4の容量C4を構成する電極)に接続されている。
次に、第2の具体例に係るローパスフィルタ70Bについて図5を参照しながら説明する。なお、図4と対応する部材については同符号を付してその重複説明を省略する。
この第2の具体例に係るローパスフィルタ70Bは、上述した第1の具体例に係るローパスフィルタ70Aとほぼ同様の構成を有するが、図5に示すように、入力電極130及び134、並びに出力電極132及び136を誘電体基板54の上面から導出させた点で異なる。また、第11の誘電体層S11の主面に、内層シールド電極72が形成されている。
即ち、最上層の第1の誘電体層S1の上面に、入力電極130、134、出力電極132、136、並びに4つのシールド電極(第1〜第4のシールド電極138a〜138d)とが形成されている。
そして、第1〜第4のシールド電極138a〜138dは、それぞれ第1〜第12の誘電体層S1〜S12を貫通するビアホール140a〜140dを通じて内層シールド電極72と、最下層の第12の誘電体層S12の下面に形成された4つのシールド電極190a〜190dにそれぞれ電気的に接続されている。
第4〜第7の誘電体層S4〜S7の各主面には、それぞれ第1のローパスフィルタ38における第1のLC回路58のインダクタンス成分を構成する電極74、76、78、80と、第2のLC回路60のインダクタンス成分を構成する電極82、84、86、88と、第2のローパスフィルタ46における第3のLC回路66のインダクタンス成分を構成する電極90、92、94、96と、第4のLC回路68のインダクタンス成分を構成する電極98、100、102、104とが形成されている。
第8の誘電体層S8の主面には、第1のLC回路58と第2のLC回路60を結ぶ線路106と、第3のLC回路66と第4のLC回路68を結ぶ線路108とが形成されている。
第9の誘電体層S9の主面には、第1のLC回路58の容量成分を構成する電極110と、第2のLC回路60の容量成分を構成する電極112と、第3のLC回路66の容量成分を構成する電極114と、第4のLC回路68の容量成分を構成する電極116とが形成されている。
第10の誘電体層S10の主面には、第1のローパスフィルタ38における第1〜第3の容量C1〜C3を構成する電極118、120、122と、第2のローパスフィルタ46における第4〜第6の容量C4〜C6を構成する電極124、126、128とが形成されている。
入力電極130は、第1〜第9の誘電体層S1〜S9を貫通するビアホール142を通じて第4の誘電体層S4上の電極74の一端と、第9の誘電体層S9上の電極110と、第10の誘電体層S10上の電極118にそれぞれ電気的に接続されている。
入力電極134は、第1〜第9の誘電体層S1〜S9を貫通するビアホール164を通じて第4の誘電体層S4上の電極90の一端と、第9の誘電体層S9上の電極114と、第10の誘電体層S10上の電極124にそれぞれ電気的に接続されている。
出力電極132は、第1〜第9の誘電体層S1〜S9を貫通するビアホール152を通じて第4の誘電体層S4上の電極84の一端と、第9の誘電体層S9上の電極112と、第10の誘電体層S10上の電極122にそれぞれ電気的に接続されている。
出力電極136は、第1〜第9の誘電体層S1〜S9を貫通するビアホール174を通じて第4の誘電体層S4上の電極98の一端と、第9の誘電体層S9上の電極116と、第10の誘電体層S10上の電極128にそれぞれ電気的に接続されている。
次に、第3の具体例に係るローパスフィルタ70Cは、上述した第1の具体例に係るローパスフィルタ70Aとほぼ同様の構成を有するが、容量結合を介しての入出力構成となっている点で異なる。
具体的には、図6に示すように、入力電極130に接続されるビアホール142が第10の誘電体層S10の部分で分断されてビアホール142a及び142bで構成された形状を有する。
そして、第11の誘電体層S11の主面に入力電極130とビアホール142aを介して接続される電極200が形成され、第10の誘電体層S10の主面に、前記電極200と第10の誘電体層S10を挟んで対向する電極202が形成されている。即ち、前記電極200及び202によって、第1のローパスフィルタ38の入力側にインピーダンスマッチング用の容量が形成されることになる。
これは、他の出力電極132、入力電極134及び出力電極136についても同様である。即ち、第11の誘電体層S11の主面に、前記電極200に加えて、出力電極132とビアホール152aを介して接続される電極204と、入力電極134とビアホール164aを介して接続される電極206と、出力電極136とビアホール174aを介して接続される電極208とが形成されている。
第10の誘電体層S10の主面には、前記電極202に加えて、前記電極204と第10の誘電体層S10を挟んで対向する電極210と、前記電極206と第10の誘電体層S10を挟んで対向する電極212と、前記電極208と第10の誘電体層S10を挟んで対向する電極214とが形成されている。
そして、前記電極204及び210によって、第1のローパスフィルタ38の出力側にインピーダンスマッチング用の容量が形成され、前記電極206及び212によって、第2のローパスフィルタ46の入力側にインピーダンスマッチング用の容量が形成され、前記電極208及び214によって、第2のローパスフィルタ46の出力側にインピーダンスマッチング用の容量が形成されることとなる。
次に、第4の具体例に係るローパスフィルタ70Dは、上述した第2の具体例に係るローパスフィルタ70Bとほぼ同様の構成を有するが、容量結合を介しての入出力構成となっている点で異なる。
具体的には、図7に示すように、入力電極130に接続されるビアホール142が第2の誘電体層S2の部分で分断されてビアホール142a及び142bで構成された形状を有する。
そして、第2の誘電体層S2の主面に入力電極130とビアホール142aを介して接続される電極200が形成され、第3の誘電体層S3の主面に、前記電極200と第2の誘電体層S2を挟んで対向する電極202が形成されている。即ち、前記電極200及び202によって、第1のローパスフィルタ38の入力側にインピーダンスマッチング用の容量が形成されることになる。
これは、他の出力電極132、入力電極134及び出力電極136についても同様である。即ち、第2の誘電体層S2の主面に、前記電極200に加えて、出力電極132とビアホール152aを介して接続される電極204と、入力電極134とビアホール164aを介して接続される電極206と、出力電極136とビアホール174aを介して接続される電極208とが形成されている。
第3の誘電体層S3の主面には、前記電極202に加えて、前記電極204と第2の誘電体層S2を挟んで対向する電極210と、前記電極206と第2の誘電体層S2を挟んで対向する電極212と、前記電極208と第2の誘電体層S2を挟んで対向する電極214とが形成されている。
このように、第1の実施の形態に係る送受信回路10Aにおいては、第1のローパスフィルタ38と第2のローパスフィルタ46とを1つの誘電体基板54内に形成するようにしたので、2つの単一のローパスフィルタを有する受動部品と比してサイズを小型化することができる。
また、第1及び第2のローパスフィルタ38及び46を1つの誘電体基板54内に形成することで、第3及び第4の具体例に係るローパスフィルタ70C及び70Dのように、第1及び第2のローパスフィルタ38及び46における各入力インピーダンス及び出力インピーダンスを所望のインピーダンスに合わせ込むことができる。そのため、図1に示すように、例えば第1のローパスフィルタ38と第1の電力増幅器34との間、第1のローパスフィルタ38と第1のスイッチ16との間、第2のローパスフィルタ46と第2の電力増幅器42との間、第2のローパスフィルタ46と第2のスイッチ18との間に、それぞれインピーダンスマッチング回路を挿入接続する必要がなくなる。その結果、第1の実施の形態に係る送受信回路10Aを構成する部品点数を大幅に削減することができ、送受信回路10Aの小型化を図る上で有利になる。
そして、誘電体基板54は、異種材料による複数の誘電体層が積層されて構成されていてもよい。
この場合、誘電体基板54を構成する複数の誘電体層のうち、インダクタンス成分が形成される誘電体層や容量値の小さいキャパシタンス成分が形成される誘電体層について誘電率の低い誘電体層を用い、他のキャパシタンス成分が形成される誘電体層について誘電率の高い誘電体層を用いることにより、ローパスフィルタ70A〜70Dの小型化を有効に図ることができる。
具体的には、第1の具体例に係るローパスフィルタ70Aについては、第2〜第7の誘電体層S2〜S7について誘電率の低い誘電体層を用い、第8の誘電体層S8について誘電率の高い誘電体層を用いることができる。
第2の具体例に係るローパスフィルタ70Bについては、第4〜第9の誘電体層S4〜S9について誘電率の低い誘電体層を用い、第10の誘電体層S10について誘電率の高い誘電体層を用いることができる。
第3の具体例に係るローパスフィルタ70Cについては、第2〜第7の誘電体層S2〜S7について誘電率の低い誘電体層を用い、第8〜第10の誘電体層S8〜S10について誘電率の高い誘電体層を用いることができる。
第4の具体例に係るローパスフィルタ70Dについては、第4〜第9の誘電体層S4〜S9について誘電率の低い誘電体層を用い、第2及び第10の誘電体層S2及びS10について誘電率の高い誘電体層を用いることができる。
また、第1及び第3の具体例に係るローパスフィルタ70A及び70Cでは、第1のローパスフィルタ38の入力端子56(入力電極130)及び出力端子62(出力電極132)、第2のローパスフィルタ46の入力端子64(入力電極134)及び出力端子65(出力電極136)、並びに第1〜第4のシールド端子(第1〜第4のシールド電極138a〜138d)を誘電体基板54の下面のみに導出するようにしたので、ローパスフィルタ70A及び70Cを例えば配線基板等に実装する場合に、誘電体基板54の下面のみに形成された端子群を表面実装方式で配線基板に実装すればよいため、ローパスフィルタ70A及び70Cの実装面積を側面実装の場合よりも狭い面積にすることができる。これは、第2及び第4の具体例に係るローパスフィルタ70B及び70Dについても同様である。
端子群が誘電体基板54の下面のみに存在するため、誘電体基板54内に形成される複数の電極の面積を小さくでき、これら端子群と電極間に浮遊容量が形成されにくくなる。従って、ローパスフィルタ70A〜70Dのアイソレーション特性は改善する。
ローパスフィルタ70A〜70Dの側面に電極を形成する必要がなくなるため、製造工程も簡単になり、製造コストの低廉化を図ることができる。
ローパスフィルタ70A〜70Dの近傍に設置されたシールド板や隣接する他部品の影響を受けにくくなり、特性の変動を小さくすることができる。
また、第2及び第4の具体例に係るローパスフィルタ70B及び70Dでは、第1のローパスフィルタ38の入力端子56(入力電極130)及び出力端子62(出力電極132)、第2のローパスフィルタ46の入力端子64(入力電極134)及び出力端子65(出力電極136)、並びに第1〜第4のシールド端子(第1〜第4のシールド電極138a〜138d)を誘電体基板54の上面に導出するようにしたので、ローパスフィルタ70B及び70Dを配線基板に実装する際に、誘電体基板54の下面に形成された端子を表面実装方式で配線基板に実装したり、誘電体基板54の上面に形成された端子を例えばワイヤボンディング方式で配線基板に実装する等の実装方法を採用することができ、ローパスフィルタ70B及び70Dの実装に関し、様々な仕様に対応させることができる。
また、第3及び第4の具体例に係るローパスフィルタ70C及び70Dでは、第1のローパスフィルタ38の入出力側にそれぞれ容量結合のための電極200、202、204、210を形成し、第2のローパスフィルタ46の入出力側にそれぞれ容量結合のための電極206、208、212、214を形成するようにしたので、入出力側の容量を適宜調整することによって、外部回路(IC回路や電力増幅器、カプラ等)とのインピーダンスマッチングを容易にとることができ、インピーダンスマッチング回路の接続を省略することができる。これは、第1の実施の形態に係る送受信回路10Aを構成する場合に、部品点数の削減化、小型化及び配線基板への実装面積の縮小化を図る上で有利になる。
また、第1〜第4の具体例に係るローパスフィルタ70A〜70Dでは、入力電極130及び134間に第2のシールド電極138bを配列し、出力電極132及び136間に第3のシールド電極138cを配列するようにしたので、入力電極130及び134間、出力電極132及び136間、入力電極130と出力電極132間、入力電極134と出力電極136間等のアイソレーションを確保することができる。
次に、第2〜第5の実施の形態に係る送受信回路10B〜10Eについて図8〜図11を参照しながら説明する。
まず、第2の実施の形態に係る送受信回路10Bは、図8に示すように、上述した第1の実施の形態に係る送受信回路10Aとほぼ同様の構成を有するが、第1のローパスフィルタ38と第2のローパスフィルタ46とが1つの誘電体基板54内に一体化されて形成されていると共に、第1のカプラ40と第2のカプラ48とが別の誘電体基板220内に一体化されて形成されている点で異なる。
この場合、第1の実施の形態に係る送受信回路10Aよりも更なる小型化を図ることができる。
第3の実施の形態に係る送受信回路10Cは、図9に示すように、上述した第1の実施の形態に係る送受信回路10Aとほぼ同様の構成を有するが、第1のローパスフィルタ38と、第2のローパスフィルタ46と、第1のカプラ40と、第2のカプラ48とが1つの誘電体基板54内に一体化されて形成されている点で異なる。
この場合、第1の実施の形態に係る送受信回路10Aや第2の実施の形態に係る送受信回路10Bよりも更なる小型化を図ることができる。
第4の実施の形態に係る送受信回路10Dは、図10に示すように、上述した第1の実施の形態に係る送受信回路10Aとほぼ同様の構成を有するが、第1のローパスフィルタ38と、第2のローパスフィルタ46と、デュアルカプラ49とが1つの誘電体基板54内に一体化されて形成されている点で異なる。デュアルカプラ49は、送信信号Se及びSgのレベルを検波し、参照信号SnとしてIC回路20の非平衡入力端子φ7bに入力させる。この参照信号Snは、送信信号Se及びSgの出力制御(APC)に使用される。
この場合も、第1の実施の形態に係る送受信回路10Aや第2の実施の形態に係る送受信回路10Bよりも更なる小型化を図ることができる。
第5の実施の形態に係る送受信回路10Eは、図11に示すように、上述した第4の実施の形態に係る送受信回路10Dとほぼ同様の構成を有するが、第1のローパスフィルタ38と第2のローパスフィルタ46とが1つの誘電体基板54内に一体化されて形成されている点と、ダイプレクサ14とデュアルカプラ49とが別の誘電体基板222内に一体化されて形成されている点で異なる。デュアルカプラ49は、信号Sa及びSbのレベルを検波し、参照信号SpとしてIC回路20の非平衡入力端子φ7bに入力させる。この参照信号Spは、例えば送信信号Se及びSgの出力制御(APC)に使用される。
この場合も、第1の実施の形態に係る送受信回路10Aや第2の実施の形態に係る送受信回路10Bよりも更なる小型化を図ることができる。
なお、本発明に係る受動部品は、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
第1の実施の形態に係る送受信回路を示すブロック図である。 第1の実施の形態に係る送受信回路に接続される第1のローパスフィルタを示す回路図である。 第1の実施の形態に係る送受信回路に接続される第2のローパスフィルタを示す回路図である。 第1の具体例に係るローパスフィルタを示す分解斜視図である。 第2の具体例に係るローパスフィルタを示す分解斜視図である。 第3の具体例に係るローパスフィルタを示す分解斜視図である。 第4の具体例に係るローパスフィルタを示す分解斜視図である。 第2の実施の形態に係る送受信回路を示すブロック図である。 第3の実施の形態に係る送受信回路を示すブロック図である。 第4の実施の形態に係る送受信回路を示すブロック図である。 第5の実施の形態に係る送受信回路を示すブロック図である。 従来例に係る送受信回路を示すブロック図である。
符号の説明
10A〜10E…送受信回路 12…アンテナ
14…ダイプレクサ 16…第1のスイッチ
18…第2のスイッチ 20…IC回路
22…第1のフィルタ系 24…第2のフィルタ系
26…第3のフィルタ系 28…第4のフィルタ系
30…第5のフィルタ系 38…第1のローパスフィルタ
46…第2のローパスフィルタ 54…誘電体基板
70A〜70D…ローパスフィルタ

Claims (8)

  1. 少なくとも第1の周波数帯域の信号を通過させる第1のローパスフィルタと第2の周波数帯域の信号を通過させる第2のローパスフィルタとが1つの誘電体基板内に形成されて構成されていることを特徴とする受動部品。
  2. 請求項1記載の受動部品において、
    前記誘電体基板は、異種材料による複数の誘電体層が積層されて構成されていることを特徴とする受動部品。
  3. 請求項1又は2記載の受動部品において、
    少なくとも前記第1のローパスフィルタの複数の入出力端子と前記第2のローパスフィルタの複数の入出力端子が前記誘電体基板の下面のみに導出されていることを特徴とする受動部品。
  4. 請求項3記載の受動部品において、
    前記誘電体基板の下面に1以上のシールド端子が導出されていることを特徴とする受動部品。
  5. 請求項1又は2記載の受動部品において、
    少なくとも前記第1のローパスフィルタの複数の入出力端子のいずれか一方と、前記第2のローパスフィルタの入出力端子のいずれか一方が前記誘電体基板の下面に導出され、
    少なくとも前記第1のローパスフィルタの複数の入出力端子のいずれか他方と、前記第2のローパスフィルタの複数の入出力端子のいずれか他方が前記誘電体基板の上面に導出されていることを特徴とする受動部品。
  6. 請求項5記載の受動部品において、
    前記誘電体基板の上面及び下面にそれぞれ1以上のシールド端子が導出されていることを特徴とする受動部品。
  7. 請求項5又は6記載の受動部品において、
    前記誘電体基板内に、
    前記第1のローパスフィルタの複数の入出力用電極と、
    前記第2のローパスフィルタの複数の入出力用電極とが形成され、
    前記第1のローパスフィルタの少なくとも前記入出力用電極のいずれか一方と前記入出力端子のいずれか一方が容量結合され、
    前記第2のローパスフィルタの少なくとも前記入出力用電極のいずれか一方と前記入出力端子のいずれか一方が容量結合されていることを特徴とする受動部品。
  8. 請求項4又は6記載の受動部品において、
    前記誘電体基板の上面及び/又は下面には、前記入出力端子の間に前記シールド端子が配列されていることを特徴とする受動部品。
JP2004015466A 2004-01-23 2004-01-23 受動部品 Pending JP2005210470A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004015466A JP2005210470A (ja) 2004-01-23 2004-01-23 受動部品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004015466A JP2005210470A (ja) 2004-01-23 2004-01-23 受動部品

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005210470A true JP2005210470A (ja) 2005-08-04

Family

ID=34900926

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004015466A Pending JP2005210470A (ja) 2004-01-23 2004-01-23 受動部品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005210470A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008278100A (ja) * 2007-04-27 2008-11-13 Ngk Spark Plug Co Ltd 積層型分波器
JP2010068165A (ja) * 2008-09-10 2010-03-25 Nec Corp 低周波透過回路、通信回路、通信方法、通信回路のレイアウト方法

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01226162A (ja) * 1988-03-07 1989-09-08 Matsushita Electric Ind Co Ltd 半導体チップの接続方法
JPH06302471A (ja) * 1993-04-15 1994-10-28 Tokin Corp バンドパスフィルタ
JPH11103229A (ja) * 1997-09-26 1999-04-13 Tdk Corp 高周波部品およびその製造方法
JP2000101377A (ja) * 1998-09-21 2000-04-07 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> フィルタ装置およびアンテナ装置
JP2002252567A (ja) * 2001-02-26 2002-09-06 Hitachi Metals Ltd 周波数分波回路、およびマルチバンドアンテナスイッチ積層モジュール複合部品
JP2003046358A (ja) * 2001-05-16 2003-02-14 Matsushita Electric Ind Co Ltd 積層フィルタ、積層複合デバイス、および通信装置
JP2003060465A (ja) * 2001-08-10 2003-02-28 Murata Mfg Co Ltd ローパスフィルタ回路および積層型ローパスフィルタ
JP2003069358A (ja) * 2001-08-28 2003-03-07 Tdk Corp 積層型フィルタ
JP2003087076A (ja) * 2001-09-07 2003-03-20 Murata Mfg Co Ltd チップ状lc複合部品およびそれを用いた回路
JP2004007575A (ja) * 2002-04-15 2004-01-08 Matsushita Electric Ind Co Ltd 高周波デバイス、通信機器

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01226162A (ja) * 1988-03-07 1989-09-08 Matsushita Electric Ind Co Ltd 半導体チップの接続方法
JPH06302471A (ja) * 1993-04-15 1994-10-28 Tokin Corp バンドパスフィルタ
JPH11103229A (ja) * 1997-09-26 1999-04-13 Tdk Corp 高周波部品およびその製造方法
JP2000101377A (ja) * 1998-09-21 2000-04-07 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> フィルタ装置およびアンテナ装置
JP2002252567A (ja) * 2001-02-26 2002-09-06 Hitachi Metals Ltd 周波数分波回路、およびマルチバンドアンテナスイッチ積層モジュール複合部品
JP2003046358A (ja) * 2001-05-16 2003-02-14 Matsushita Electric Ind Co Ltd 積層フィルタ、積層複合デバイス、および通信装置
JP2003060465A (ja) * 2001-08-10 2003-02-28 Murata Mfg Co Ltd ローパスフィルタ回路および積層型ローパスフィルタ
JP2003069358A (ja) * 2001-08-28 2003-03-07 Tdk Corp 積層型フィルタ
JP2003087076A (ja) * 2001-09-07 2003-03-20 Murata Mfg Co Ltd チップ状lc複合部品およびそれを用いた回路
JP2004007575A (ja) * 2002-04-15 2004-01-08 Matsushita Electric Ind Co Ltd 高周波デバイス、通信機器

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008278100A (ja) * 2007-04-27 2008-11-13 Ngk Spark Plug Co Ltd 積層型分波器
JP2010068165A (ja) * 2008-09-10 2010-03-25 Nec Corp 低周波透過回路、通信回路、通信方法、通信回路のレイアウト方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7612634B2 (en) High frequency module utilizing a plurality of parallel signal paths
KR100753319B1 (ko) 분파기
EP1261143B1 (en) Transceiver front end module
JP5187361B2 (ja) 高周波モジュール
CN104348442A (zh) 高频模块
US20060043580A1 (en) Bandpass filter within a multilayerd low temperature co-fired ceramic substrate
WO2015104882A1 (ja) 高周波モジュール
JP2005166702A (ja) バラン
JP5018858B2 (ja) 高周波モジュール
TWI484753B (zh) High frequency module
JP2007128939A (ja) 高周波モジュール
JP2004312065A (ja) 受動部品
US8422972B2 (en) Antenna combining module
US20050146398A1 (en) Multilayer diplexer
US7965989B2 (en) High frequency module
JP5218570B2 (ja) デュプレクサモジュール
JP5660223B2 (ja) 分波装置
JP2005210470A (ja) 受動部品
JP4012923B2 (ja) 受動部品
US11368135B2 (en) High-frequency module
JP2005333675A (ja) モジュール
WO2011136100A1 (ja) 複合部品
JP2004328118A (ja) 誘電体フィルタ
US8872601B2 (en) Circuit module including a duplexer mounted on a circuit substrate having a specified second ground path
US11362634B2 (en) Filter module and high frequency module

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20061218

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20100202

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Effective date: 20100405

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110208

A02 Decision of refusal

Effective date: 20110906

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02