JP2005210163A - フェーダ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 十分に長いストロークを持つ高価な操作子を用いなくても、必要に応じて制御値を簡単に微調整することのできるフェーダ装置の提供。
【解決手段】 操作子に対する所定の操作を検出すると、操作子の操作位置全体にわたって割り当てた制御値をそのまま制御値に設定する第1の制御値設定法と、操作子の操作位置全体にわたって割り当てた差分値を用いた演算により制御値を設定する第2の制御値設定法とを切り替え、該切り替えられた制御値設定法に従って制御値の設定を行う。第1の制御値設定法では制御値を微調整する際に微少な操作が要求されるが、第2の制御値設定法では設定可変レートを大きくすることができることから制御値を微調整する際にも大きな操作で済む。これにより、十分に長いストロークを持つ高価な操作子を用いなくても、ユーザの必要に応じて簡単に高分解能での制御値の設定を行うことができるようになる。
【選択図】 図4

Description

この発明はオーディオミキサのミキシングコンソール(調整卓)等におけるフェーダ装置に関し、特に操作子の操作量に対応して設定される制御値の設定法を簡単な操作により切り替え、必要に応じて高い分解能で制御値を設定することのできるようにしたフェーダ装置に関する。
従来から、オーディオミキサのミキシングコンソール(調整卓)等において入力信号の音量レベル調整、周波数イコライジング、残響付加などのエフェクト付与等を行うために利用されるフェーダ装置が知られている。下記に示す特許文献1に記載のフェーダ装置のように、フェーダ装置は一般に手動で所定の範囲内を自在にスライド操作することが可能な所謂フェーダと呼ばれる操作子を多数有し、このフェーダのつまみ部分を操作することにより音量レベルなどの所定の各制御値を設定することができるようになっており、該設定された各制御値に基づいて各種信号制御が行われている。また、最近では音楽製作や音量制御の現場において手動でのフェーダ操作の省力化、あるいは外部のコンピュータによるフェーダ操作の自動制御化等を実現するために、下記に示す特許文献2に記載のフェーダ装置のようなつまみ部分をモータで自動駆動するモータ駆動式のフェーダ(モータドライブフェーダ)を具えたフェーダ装置を用いることが増えてきている。上記したこれらのフェーダ装置においてはフェーダのつまみ部分をスライド操作することのできる範囲が決まっており、このフェーダのつまみ部分を操作することが可能な範囲内の全てにわたって例えば+10〜−∞(dB)のように予め所定の絶対的な制御値が固定的に対応付けられている(後述する図4(b)参照)。したがって、ユーザが所望の制御値に設定するためには、該制御値に対応する位置にフェーダのつまみ部を移動することが必要である。
特開平3-260710号 実用新案第2508700号
ところで、フェーダの操作にあわせて制御値を高精度に設定できるようにするには、フェーダのつまみ部分を操作することが可能な範囲内の全てにわたって固定的に対応付けられている所定の絶対的な制御値を予め細かく対応付けておくようにするとよい。しかし、こうした場合には、制御値をほんの少しだけ変更したいような場合につまみ部分を微妙に操作することがユーザに対して要求されることになるので、ユーザ所望の制御値に素早く設定することは非常に難しいことであった。そこで、こうした問題を解決する1つの方法として、機械的に長い範囲内においてつまみ部分の操作を行うことを可能としたフェーダ、つまりストロークの長いフェーダを用いることが考えられる。すなわち、つまみ部分を操作することが可能な範囲を広くすると、操作可能な範囲が狭い場合に比べて同じ制御値を得るために必要とされるユーザ操作を大きな操作態様とすることができることから、ユーザは細かな制御値の設定を簡単に行うことができるようになる。しかし、ストロークの長いフェーダはそれ自体が高価でありコスト増となるだけでなく、機械的に長い範囲のストロークを持つ分だけフェーダを設置するために広大な設置スペースが必要とされミキシングコンソール自体の巨大化を招いてしまうことから非常に都合が悪い、という問題が生ずる。このような問題は上記したようなスライド操作可能なフェーダに限らず、回転操作可能なロータリーエンコーダなどの操作子にも起こり得る。
本発明は上述の点に鑑みてなされたもので、ユーザによる特定の操作指示に応じて操作子の操作に対応する制御値の設定法を変更することによって、必要に応じて制御値を簡単に微調整することのできるようにしたフェーダ装置を提供することを目的とする。
本発明に係るフェーダ装置は、手動操作が可能な操作子と、前記操作子に対する所定の操作を検出する検出手段と、前記検出した所定の操作に応じて、前記操作子の操作位置全体にわたって割り当てた制御値をそのまま制御値に設定する第1の制御値設定法と、前記操作子の操作位置全体にわたって割り当てた差分値を用いた演算により制御値を設定する第2の制御値設定法とを切り替える切替手段と、前記制御値設定法の切り替えに従い、前記操作子の操作位置全体にわたって制御値又は差分値のいずれかを割り当てる割り当て手段と、前記操作子の操作位置を検出する操作位置検出手段と、前記切り替えた制御値設定法に従い前記操作子の操作位置に対応する制御値を設定する設定手段とを具える。
本発明によると、操作子に対する所定の操作を検出すると、前記操作子の操作位置全体にわたって割り当てた制御値をそのまま制御値に設定する第1の制御値設定法と、前記操作子の操作位置全体にわたって割り当てた差分値を用いた演算により制御値を設定する第2の制御値設定法とを切り替え、該切り替えられた制御値設定法に従って制御値の設定を行う。すなわち、ユーザ所望の制御値を設定するためには対応する操作位置に正しく操作子を移動しなければならず、特に制御値を微調整する際には微少な操作が要求される第1の制御値設定法から、設定可変レートを大きくすることができることから制御値を微調整する際にも大きな操作で済む第2の制御値設定法へと切り替える。これにより、十分長いストロークを持つ(設定可変レートを大きくすることができる)高価な操作子を用いなくても、ユーザの必要に応じて簡単に高分解能での制御値の設定を行うことができるようになる。
この発明によれば、ユーザによる特定の操作に従い制御値の設定法を適宜に切り替え、当該操作子を高分解能の操作子として用いることができるようにしたことから、十分に長いストロークを持つ高価な操作子を用いなくても、必要に応じて制御値を簡単に微調整することができるようになる、という優れた効果を奏する。
以下、この発明の実施の形態を添付図面に従って詳細に説明する。
図1は、この発明に係るフェーダ装置を適用したディジタルオーディオミキサの一実施例を示すハード構成ブロック図である。本実施例に示すディジタルオーディオミキサX(以下、単にミキサ)のハードウエア構成例はコンピュータを用いて構成されており、そこにおいて、CPU1は入力された複数のオーディオ信号を適宜に組み合わせてミキシング信号を生成するように当該ミキサX全体を制御する。ただし、ディジタルオーディオ信号に対するミキシング演算等の信号処理は該CPU1ではなく、信号処理用のDSP(Digital Signal Processor)3により実行される。マイクロプロセッサユニット(CPU)1及びメモリ2からなるマイクロコンピュータは所定の制御プログラムを含むソフトウエアを実行することにより、ミキシングコンソール4に具備されたミキシング調整用の各操作子に関連する処理(例えば、後述する図3に示す「フェーダ処理」参照)やその他ミキシング処理などの全体的な制御を実施する。勿論、こうしたミキサX全体の制御はコンピュータソフトウエアの形態に限らず、ミキシング処理等を実行する信号処理用のDSP3とは別に構成されたDSP(図示せず)などによって処理されるマイクロプログラムの形態でも実施可能であり、また、この種のプログラムの形態に限らず、ディスクリート回路又は集積回路若しくは大規模集積回路等を含んで構成された専用ハードウエア装置の形態で実施してもよい。
前記CPU1に対しては通信バス(例えば、データ及びアドレスバス等)1Dを介して、メモリ2、DSP3、ミキシングコンソール4、通信インタフェース5がそれぞれ接続される。メモリ2はCPU1により実行あるいは参照される各種プログラムや各種データ等を格納するROM、あるいはCPU1が所定のプログラムを実行する際に発生する各種データなどを一時的に記憶するワーキングメモリ又は現在実行中のプログラムやそれに関連するデータを記憶するメモリ等として使用されるRAMなどである。DSP3はCPU1とは独立してミキシング処理を実行するミキシング処理用の信号処理回路であって、当該ミキサX外部に接続された図示しない外部入力機器から入力インタフェース3aを介して複数の信号が入力される。入力インタフェース3aは、外部入力機器から複数の入力チャンネル分のオーディオ信号を取得するためのインタフェース機器である。DSP3で実行されるミキシング処理に対する各種設定操作(ミキシング操作)はミキシングコンソール4のコントローラ4aをユーザが操作することにより行われ、DSP3ではミキシングコンソール4で設定された各種制御値に基づき該取得した複数のオーディオ信号の調整を行いながらミキシング処理を実行する。
DSP3により生成されたミキシング処理済みの信号等は、出力インタフェース3bを介して当該ミキサX外部に接続された図示しない外部出力機器に出力される。出力インタフェース3bは、外部出力機器へ複数の出力チャンネル分のオーディオ信号を供給するためのインタフェース機器である。通信インターフェース5は、外部接続されたリモートコンピュータ(PC)6や例えばペダルスイッチ等の補助操作子7などから制御値を取得するためのインタフェース機器である。該通信インタフェース5を介して適宜のリモートコンピュータ6から取得した制御値に基づき、ミキシングコンソール4に具備されたコントローラ4aを自動制御することができる。例えば、リモートコンピュータ6において予め設定済みの各種制御値に対応して、各コントローラ4aが該当する所定の位置を指し示すように各コントローラ4aを駆動することができるようになっている。
ミキシングコンソール4上には、コントローラ4aとディスプレイ4bとが少なくとも配置されている。ミキシングコンソール4上に配置されるディスプレイ4bは、CPU1の制御状態、コントローラ4aと同様の構成である擬似的なコントローラ表示、あるいは現在設定されている各スイッチの操作に応じた制御量などを表示するための、ミキサX本体の所定位置に配置された例えば液晶表示パネル(LCD)やCRTなどで構成される装置である。ミキシングコンソール4上に配置されるコントローラ4aは、DSP3で実行されるミキシング処理に対する各種設定(編集操作)等を行うための、フェーダやロータリーエンコーダなどの複数の操作子からなる操作子群を含むものである。この実施例においてはコントローラ4aとして、入出力チャンネルに対応するようにして複数の操作子群がミキシングコンソール4上に構成される。こうしたミキシングコンソール4上のコントローラ4aの一実施例を示すと、図2に示すようになる。図2はコントローラ4aの一実施例を示す概念図であり、ここでは2つの入力チャンネルの操作子構成のみを例示している。
図2から理解できるように、コントローラ4aは、各入力チャンネル毎に設けられた複数個の操作子群OPにより構成される。各チャンネル毎の操作子群OPはそれそれが、当該チャンネルを選択するための「選択(SEL)」操作子SS、「パン(PAN)」設定操作子C1、「ハイ(HIGH)」設定操作子C2、「ミドル(MID)」設定操作子C3、「ロー(LOW)」設定操作子C4、入力信号の音量レベル調整用のフェーダFなどの各種操作子を含む。「選択(SEL)」操作子SSは当該ミキサXのミキシングコンソール4において、単一のチャンネルのみを選択/指定するオン・オフ操作子である。「パン(PAN)」設定操作子C1は、パンコントロールを行うための制御値を設定するロータリーエンコーダである。「ハイ(HIGH)」設定操作子C2、「ミドル(MID)」設定操作子C3、「ロー(LOW)」設定操作子C4は、当該チャンネルのイコライザにおける高周波数帯域、中周波数帯域、低周波数帯域毎の周波数調整を行うための制御値をそれぞれ設定するロータリーエンコーダである。これらのロータリーエンコーダは、入出力チャンネルにおける各信号の周波数成分の特性の変更を各帯域毎に実現するために用意された操作子である。
フェーダFは、例えば音量に関する入力レベルや出力レベルなどの制御値を設定する音量レベル調整用の操作子である。フェーダFはつまみ部Faなどに図示しないタッチセンサを有しており、このタッチセンサによる検出結果に応じて現在いずれのフェーダFが操作されているかを認識して該当する制御値を設定することができると共に、例えばダブルタッチなどのユーザによるフェーダFへの操作態様に応じて当該フェーダFを「通常モード」と「微調整モード」との間で切り替えて用いるようにすることができるようにもなっている。詳しくは後述するが、「通常モード」時においては、従来と同様にフェーダFの有するつまみ部Faがスライドできる範囲に予め所定の絶対的な制御値を固定的に対応付け、ユーザ操作に応じて移動したつまみ部Faの位置(フェーダポジション)に対応付けられている制御値をそのまま制御値として設定する方法を用いる。一方、「微調整モード」時においては、フェーダFの有するつまみ部Faがスライドできる範囲に予め所定の相対的な制御値(差分値)を固定的に対応付け、ユーザ操作に応じて移動したつまみ部Faの位置に対応付けられている差分値と所定の基準値とを演算した結果を制御値として設定する方法を用いる。また、フェーダFは図示しないモータを具えており、「微調整モード」から「通常モード」へと切り替えを行った場合において現在設定済みである制御値に該当する位置を指し示すように、あるいはリモートコンピュータ6などから予め設定された制御値を受信した場合において該受信した制御値に該当する位置を指し示すように、モータを駆動してフェーダFのつまみ部Faを前記該当位置まで自動的に移動することができる。
上記した各操作子の操作に応じて設定された制御値はディスプレイ4bやDSP3などに送られて、該制御値に基づいてディスプレイ4b上での画面表示やDSP3によるミキシング処理などが実行される。
なお、コントローラ4aにおける操作子群OPに設けられる操作子類については図2に示したものはあくまでも例示にすぎず、実際には更に他の操作子などが多数設けられていてよい。例えば、入力チャンネル用操作子群OPにあっては、該入力チャンネルの信号を送出すべき(ミックスすべき)ミックスバスを選択する操作子が更に設けられていてよい。また、出力チャンネル用操作子群OPのうち該出力チャンネルでエフェクト付与処理を行うものにあっては、エフェクト設定用の操作子(例えばディレイを調節するための操作子)などが更に設けられていてよい。
図1に示したミキサXにおいてはミキシング処理を行う際に、ミキシングコンソール4上のコントローラ4aのそれぞれに対するユーザ操作に応じてミキシング処理に関連する各種制御値の設定を行うことができる。その際に、例えばダブルタッチなどのユーザによる各フェーダFへの所定の操作態様に応じて当該フェーダFの使用モードを「通常モード」と「微調整モード」との間で切り替え、制御値の設定方法として各モード毎に異なる方法を用いて制御値の設定を行うようにしている。フェーダFに関する前記制御を行うフェーダ処理は、図1に示したCPU1が「フェーダ処理」を実現する所定の制御プログラムを実行することにより実施される。そこで、この「フェーダ処理」の処理動作について、図3及び図4を用いて説明する。図3は、「フェーダ処理」の一実施例を示したフローチャートである。図4はフェーダFのつまみ部Faが位置するフェーダポジションと設定される制御値との対応関係を示す図であり、図4(a)は微調整モード時、図4(b)は通常モード時における各対応関係を示す。以下、主に図3に示したフローチャートに従って、当該処理の処理動作を説明する。
まず、初期設定値として変数iに「1」をセットする(ステップS1)。この変数iは当該ミキサXにおける入力チャンネル数nに対応する1〜nまでの整数値を順次にとるものであって、ここでは該変数iに従う各入力チャンネルそれぞれに対応して設けられているフェーダF(図2参照)の操作に応じて以下に示す各種処理を実行する。ステップS2では、前記変数iに対応するi番目の入力チャンネルにおけるフェーダFの操作状態の検出処理を実行する。このフェーダFの操作状態の検出は、つまみ部Faに配置されているタッチセンサにより行われる。ステップS3では、現在フェーダFの使用モードが「通常モード」であるか否かを判定する。「通常モード」であると判定した場合、すなわちi番目の入力チャンネルのフェーダFに対してユーザによるダブルタッチ操作がなされておらず、現在の使用モードとして「微調整モード」にセットされていない場合には(ステップS3のYES)、当該フェーダFが移動操作なされたか否かを判定する(ステップS4)。
フェーダFが移動操作された、つまりつまみ部Faがスライド操作されたと判定した場合には(ステップS4のYES)、当該i番目の入力チャンネルにおけるフェーダFのつまみ部Faが位置するフェーダポジションに応じて、該フェーダポジションに対応する値に制御値を更新する(ステップS5)。すなわち、図4(b)に示すように、「通常モード」の場合においては、フェーダFの有するつまみ部Faがスライドする範囲に予め所定の絶対的な制御値が固定的に対応付けられていることから、ユーザ操作に応じて移動したつまみ部Faの位置に対応付けられている制御値をそのまま制御値として設定する。例えば、ユーザ操作によりつまみ部FaがフェーダポジションA´(図中のposA´)まで移動された場合には、当該フェーダポジションA´に対応付けられている値「−50(dB)」がそのまま音量レベル制御値として設定されることになる。図3に示すフローチャートに戻って、こうした従来と同様の制御値の設定処理である通常の設定処理(ステップS5)が行われた後にはステップS18の処理へジャンプする。
上記ステップS4において、フェーダFが移動操作(つまみ部Faのスライド操作)されていないと判定した場合には(ステップS4のNO)、ユーザによりフェーダFへの連続的なタッチ操作、つまりダブルタッチ操作がなされたか否かを判定する(ステップS6)。ユーザによるダブルタッチ操作がなされていないと判定した場合には(ステップS6のNO)、ステップS18の処理へジャンプする。すなわち、この場合としては使用モードが「通常モード」時である場合において当該フェーダFがユーザにより何らの操作もなされていない、つまりユーザにより制御値の設定を行うための操作が何も行われていないことから制御値の設定を行うことなく、次の入力チャンネルのフェーダFについて当該処理を行うか否かを判定するためにステップS18の処理へ飛ぶ。
一方、ユーザによるダブルタッチ操作がなされたと判定した場合には(ステップS6のYES)、現在のフェーダFの使用モードを「通常モード」から「微調整モード」にセットする(ステップS7)。この使用モードの切り替えの際には、現在設定されている制御値を基準値にセットしておく。例えば図4(b)に示すようなフェーダポジションA´(図中のposA´)にあるフェーダFがユーザによりダブルタッチ操作された場合には、基準値として、使用モード切り替え前につまみ部Faが位置していた当該フェーダポジションA´(図中のposA´)に対応付けられていた制御値「‐50(dB)」がセットされる。さらに、差分値に「0」をセットする(ステップS8)。
図3に示すフローチャートに戻って、上記ステップS6〜ステップS8までの各処理の終了後、あるいは上記ステップS3において現在の使用モードが既に「通常モード」ではなく「微調整モード」にセットされていると判定された場合(ステップS3のNO)などには、フェーダFがユーザにタッチされている状態であるか否かを判定する。フェーダFがタッチされている状態であると判定した場合には(ステップS9のYES)、フェーダFが移動操作されたか否かを判定する(ステップS10)。フェーダFが移動操作されていないと判定した場合には(ステップS10のNO)、ステップS18の処理へジャンプする。すなわち、この場合としては「微調整モード」時において当該フェーダFがユーザにより何らの移動操作もなされていない場合であり制御値に何ら変更を加える必要がないことから、次の入力チャンネルのフェーダFについて当該処理を行うか否かを判定するためにステップS18の処理へ飛ぶ。フェーダFが移動操作されたと判定した場合には(ステップS10のYES)、スケール変更フラグに「0」が設定されているか否かを判定する(ステップS11)。このスケール変更フラグは、フェーダFのつまみ部Faがストローク中心位置に到達又は通過したか否かを示すフラグである。スケール変更フラグに「0」が設定されている場合には(ステップS11のYES)、ユーザ操作によりフェーダFのつまみ部Faがストローク中心位置まで到達したか又はストローク中心位置を通過したか否かを判定する(ステップS12)。フェーダFのつまみ部Faがストローク中心位置まで到達した又はストローク中心位置を通過した場合には(ステップS12のYES)、スケール変更フラグに「1」をセットして(ステップS13)、ステップS9の処理へ戻る。
上記ステップS11において、スケール変更フラグに「0」が設定されていない場合、つまりユーザ操作によりフェーダFのつまみ部Faがストローク中心位置まで到達又はストローク中心位置を通過して引き続きフェーダFの移動操作がなされている場合には(ステップS11のNO)、フェーダFのストローク中心を差分値のゼロ点としてスライド可能な各位置にわたって差分値の対応付けを再セットすると共に、該再セットされた新たな対応付けに従って現在のフェーダポジションに対応した差分値に従って制御値を更新する(ステップS14)。すなわち、フェーダFの使用モードが「微調整モード」に設定され、ユーザ操作によりフェーダFのつまみ部Faがストローク中心位置まで到達又はストローク中心位置を通過した場合には、図4(b)に示すようなフェーダFの有するつまみ部Faがスライドする範囲に予め所定の絶対的な制御値が固定的に対応付けられている状態から、図4(a)に示すようなフェーダFの有するつまみ部Faがスライドする範囲に予め所定の相対的な制御値(差分値)を固定的に対応付けた状態とするように、フェーダポジションと差分値との対応付けを変更する。ここに示す実施例では、ダブルタッチ検出時つまり使用モードを「微調整モード」に切り替えた状態で、使用モード切り替え前につまみ部Faが位置していたフェーダポジションA(図中のposA)からフェーダF(つまみ部Fa)がストローク中心位置に到達又は通過した場合に、ストローク中心位置に対して基準となる差分値「0」をセットし、その上下のスライド可能な各位置にわたって上限値「+5」〜下限値「‐5」までの範囲で差分値を対応付けている。
そして、例えば図4(a)に示すようにユーザ操作によりつまみ部FaがフェーダポジションA(図中のposA)からフェーダポジションB(図中のposB)まで移動された場合には、当該フェーダポジションBに対応付けられている差分値「+1(dB)」を予め設定済みの基準値「−50(dB)」に加算した「−49(dB)」が制御値(ここでは音量レベル制御値)として設定される。このように、使用モードの切り替えに応じてフェーダポジションと差分値との対応付けを変更するだけでなく、それにあった制御値の設定方法に切り替える。「微調整モード」切り替え後に、ユーザ操作によりフェーダFのつまみ部Faがストローク中心位置まで到達していない又はストローク中心位置を通過していない場合には、こうしたフェーダFの動き(位置)は制御値に反映されない。上記ステップS14の処理の実行後は、ステップS18の処理へジャンプする。このようにして、「微調整モード」設定時においては、図4(b)に示すようにユーザ操作に応じて移動したつまみ部Faの位置に対応付けられている制御値をそのまま制御値として設定するのではなく、図4(a)に示すようにユーザ操作に応じて移動したつまみ部Faの位置に対応付けられている差分値を基準値と演算した結果を制御値として設定する。
上記ステップS9において、フェーダFがタッチ状態にないと判定した場合には(ステップS9のNO)、モータを駆動して設定済みの制御値に対応するフェーダポジションにフェーダFを移動する(ステップS15)。例えば、「微調整モード」時においてユーザ操作によりつまみ部Faが図4(a)に示すフェーダポジションA(図中のposA)からフェーダポジションB(図中のposB)まで移動され「−49(dB)」が音量レベル制御値として設定されていた場合には、フェーダポジションB(図中のposB)から図4(b)に示すような前記制御値「−49(dB)」に対応するフェーダポジションD(図中のposD)までフェーダFを移動する。図4(b)から理解できるように、通常モードにおいてはフェーダポジションA´からフェーダポジションDまでのフェーダFの移動量は非常に微量なものであるが、微調整モードに切り替えてフェーダFの移動を行うことによって、こうした制御値の微調整を簡単に行うことができる。そして、現在のモードを「微調整モード」から「通常モード」にセットする(ステップS16)。この際に、上記ステップS7においてフェーダFの使用モードを「微調整モード」に切り替える際に設定した基準値を「0」にクリアする。ステップS17では、上記ステップS13において設定したスケール変更フラグをリセットする。ステップS18では、全ての入力チャンネルnにおいて当該フェーダ処理が終了したか否かを判定する。全ての入力チャンネルnにおいて当該フェーダ処理が終了したと判定した場合には(ステップS18のYES)、当該処理を終了する。一方、全ての入力チャンネルnにおいて当該フェーダ処理が終了していないと判定した場合には(ステップS18のNO)、変数iに1を加算して(ステップS19)ステップS2の処理に戻り、次の入力チャンネルに対して上記ステップS2〜ステップS19までの各処理を繰り返し実行する。
なお、上記実施例においてはダブルタッチしたフェーダFをそのまま微調整用の操作子として用いる例を示したがこれに限らず、ダブルタッチしたフェーダFをメイン操作子として、隣接する他のフェーダFを微調整用のサブ操作子として用いるようにしてもよい。こうした場合、メイン操作子に触れている間だけ、隣接するフェーダFをサブ操作子として機能させるようにするとよい。また、隣接するフェーダFを微調整用の操作子として用いずに、同一の入力チャンネルの操作子群に含まれる他の操作子、例えばロータリーエンコーダ等を微調整用の操作子として用いるようにしてもよい。
なお、フェーダFが所定の範囲内(例えば、ノミナル付近)にある場合にのみユーザによるダブルタッチ操作を検出し、微調整モードへの切り替えを行うことができるようにしてよい。また、フェーダFへのユーザによる特定の操作により「通常モード」と「微調整モード」との間の切り替えを行うことに限らず、ペダルスイッチ等の補助操作子7(図1参照)の操作に応じて前記使用モードの切り替えを行うことができるようにしてもよい。
なお、ユーザによる特定の操作によって全ての入力チャンネル分を一斉に、あるいはタッチセンサが予めONされているフェーダFを微調整モードに切り替えることができるようにしてもよい。
なお、上述した実施例においては各入力チャンネルそれぞれに対応して設けられているフェーダFの操作に応じて「フェーダ処理」を行う例を示したが、出力チャンネルそれぞれに対応して設けられているフェーダFの操作に応じて「フェーダ処理」を行うように構成してよいことは言うまでもない。
なお、フェーダFのストローク中心を差分値のゼロ点としてスライド可能な各位置にわたって差分値の対応付けを再セットする際には(「微調整モード」設定時に、ユーザ操作によりフェーダFのつまみ部Faがストローク中心位置まで到達した又はストローク中心位置を通過した場合)、設定可能な差分値の範囲を異ならせて対応付けるようにしてもよい。例えば、図4(a)に示したように上限値「+5」〜下限値「‐5」までの10(dB)の範囲で設定可能に対応付けるだけでなく、上限値「+3」〜下限値「‐3」あるいは上限値「+10」〜下限値「‐10」までのように適宜に設定可能な範囲を変えて対応付けるようにしてもよい。また、ユーザ操作によりフェーダFのつまみ部Faがストローク中心位置まで到達した又はストローク中心位置を通過した回数に応じて、順次に設定する差分値の範囲を変えながら対応付けるようにしてもよい。
なお、本発明に係るフェーダ装置は専用のディジタルオーディオミキサの形態に限らず、電子楽器やカラオケ装置あるいはその他のマルチメディア機器等、任意の製品応用形態をとっているものであってもよい。
この発明に係るフェーダ装置を適用したディジタルオーディオミキサの一実施例を示すハード構成ブロック図である。 コントローラの一実施例を示す概念図である。 フェーダ処理の一実施例を示したフローチャートである。 フェーダのつまみ部が位置するフェーダポジションと設定される制御値との対応関係を示す図であり、図4(a)は微調整モード時、図4(b)は通常モード時における各対応関係を示す図である。
符号の説明
1…CPU、2…メモリ、3…DSP、3a…入力インタフェース、3b…出力インタフェース、4…ミキシングコンソール、4a…コントローラ、4b…ディスプレイ、5…通信インタフェース、6…リモートコンピュータ、7…補助操作子、1D…通信バス、X…ディジタルオーディオミキサ、OP…操作子群、SS…選択(SEL)スイッチ、C1…パン(PAN)設定操作子、C2…ハイ(HIGH)設定操作子、C3…ミッド(MID)設定操作子、C4…ロー(LOW)設定操作子、F…フェーダ

Claims (4)

  1. 手動操作が可能な操作子と、
    前記操作子に対する所定の操作を検出する検出手段と、
    前記検出した所定の操作に応じて、前記操作子の操作位置全体にわたって割り当てた制御値をそのまま制御値に設定する第1の制御値設定法と、前記操作子の操作位置全体にわたって割り当てた差分値を用いた演算により制御値を設定する第2の制御値設定法とを切り替える切替手段と、
    前記制御値設定法の切り替えに従い、前記操作子の操作位置全体にわたって制御値又は差分値のいずれかを割り当てる割り当て手段と、
    前記操作子の操作位置を検出する操作位置検出手段と、
    前記切り替えた制御値設定法に従い前記操作子の操作位置に対応する制御値を設定する設定手段と
    を具えるフェーダ装置。
  2. 前記操作子は該操作子を駆動する駆動手段とタッチセンサとを具えてなり、前記タッチセンサが当該操作子にユーザがダブルタッチ操作をしたことを検知した場合には前記第2の制御値設定法に切り替え、当該操作子にユーザがタッチしていないことを検知した場合には前記第1の制御値設定法に切り替えると共に設定された制御値に対応した所定の操作位置まで当該操作子を移動するように前記駆動手段を制御することを特徴とする請求項1に記載のフェーダ装置。
  3. 前記割り当て手段は、所定の操作を検出した操作子以外の他の操作子の操作位置全体にわたって差分値を割り当てることを特徴とする請求項1又は2に記載のフェーダ装置。
  4. 前記第2の制御値設定法に切り替えられている場合において、前記操作位置検出手段が前記操作子の操作位置として可動限界位置を検出すると、前記割り当て手段は該操作子の可動範囲の中心点を0として再度操作子の操作位置全体にわたって正負の差分値を割り当てることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のフェーダ装置。
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