JP2005207633A - ロータリーバルブおよびそれを用いた冷凍機 - Google Patents

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Abstract

【課題】冷凍機等の作動ガス利用機器に対して高い周波数で作動圧の切り換えを行なうことができ、しかも摩擦による発熱を少なくしたロータリーバルブを提供する。
【解決手段】作動ガスの高圧側連通口3と低圧側連通口2および作動部連通口4が設けられたハウジング1と、上記ハウジング1内で回転するロータ5とを備え、上記ロータ5には、上記高圧側連通口3と作動部連通口4を連通させる高圧側流路7と、上記低圧側連通口2と作動部連通口4を連通させる低圧側流路6とが形成され、上記ロータ5の回転により、高圧側流路7による作動部連通口4と高圧側連通口3の連通と、低圧側流路6による作動部連通口4と低圧側連通口2の連通とを切換えるロータリーバルブであって、上記ハウジング1には、高圧側連通口3,低圧側連通口2および作動部連通口4を含んでなる連通口の組がロータ5の回転方向において異なる位置に複数組設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、ロータリーバルブおよびそれを用いた冷凍機に関するものである。
従来から知られているパルス管冷凍機は、作動ガスの圧縮機と、上記圧縮機からの作動ガスが供給される蓄冷管と、この蓄冷管に連通している低温熱交換器(コールドエンド)と、この低温熱交換器に連なっているパルス管と、さらに上記パルス管に連通されるバッファタンク等から構成されている。このような形式の冷凍機においては、高圧および低圧の作動ガスをロータリーバルブまたは電磁弁等で切換えて、交互に冷凍機に作用させることが行なわれている。
図13は、上記ロータリーバルブの従来例を示す断面図である。両端が閉塞された筒状のハウジング1に高圧側連通口3,低圧側連通口2および作動部連通口4があけられている。この作動部連通口4は上記冷凍機の蓄冷管あるいはパルス管に接続されている。一方、上記ハウジング1の内面に摺動しながら回転するロータ(回転部材)5がハウジング1内に挿入されている。このロータ5の外周面に溝状の高圧側流路7と低圧側流路6が設けられている。上記高圧側流路7は、高圧側連通口3と作動部連通口4との連通を図り、上記低圧側流路6は、低圧側連通口2と作動部連通口4との連通を図る。これらの連通を交互に行なわせるために、高圧側流路7と低圧側流路6とはロータ5の回転軸方向にずらしてあり、同時に円周方向にもずらしてある。
上記高圧側流路7と低圧側流路6は、図13(b)に示すように、ちょうど180度の位相差が付与してある。また、ハウジング1の端部には駆動モータ8が取り付けられ、その回転出力でロータ5が回転するようになっている。
上記のようにロータ5が回転されると、高圧側流路7と低圧側流路6とが、高圧側連通口3と作動部連通口4との連通および低圧側連通口2と作動部連通口4との連通を交互に行ない、作動ガスを高圧と低圧で交互に冷凍機に作用させている。図において、19は作動ガスを圧縮する圧縮機である。また、21は作動ガスが導入されて冷熱を発生させるパルス管,20は蓄冷管、24はコールドエンドであり、上記パルス管21、蓄冷管20、コールドエンド24により冷熱を発生させる作動部13が形成されている。そして、上記圧縮機19および作動部13によって冷凍機が構成されている。
特開2001−91078号公報
しかしながら、上記従来のロータリーバルブでは、ハウジング1側面の1方にだけ高圧側連通口3,低圧側連通口2および作動部連通口4が設けられていることから、ロータ5が1回転することにより、作動部連通口4と高圧側連通口3の連通状態と、作動部連通口4と低圧側連通口2の連通状態との切り換えが1回行なわれるだけである。
一方、上記冷凍機は設置スペース等の事情から小型化することが望まれるのであるが、小型化された冷凍機に所要の冷凍能力を発揮させるためには、作動ガスの高圧と低圧の切換え周波数を著しく高める必要がある。このような要請にこたえるためには、上記のようなロータリーバルブすなわちローター5の1回転で高低圧の切換えが1回しかできないロータリーバルブを、高速回転させる必要が生じる。
ところが、上記ロータリーバルブにこのような高速回転を行なわせると、ハウジング1とロータ5との摺動部の摩擦による発熱量が著しく増大し、ロータリーバルブを流通する作動ガスが高温になってしまう。このような高温ガスが上記冷凍機に供給されると、冷凍機の冷凍機能が低下する。また、ロータリーバルブの表面温度が著しく高くなるので、ロータリーバルブと冷凍機を接近させたり一体化したりする配置を採用することができず、設計の自由度が少なかった。
また、ロータ5の回転周波数を高くすると、駆動モータ8もそれに耐えるものにしなければならなくなり、コストを引き上げる要因となるうえ、摺動部分の精度が気密性や摺動抵抗に与える影響が大きくなるうえ、摩擦熱によりロータリーバルブ内に組み込まれているシール部材の耐久性も低下するため、それだけ精度管理がシビアになり、製作コストやメンテナンスコストを引き上げる要因となる。
また、ロータリーバルブで発生する熱が冷凍機に与える影響が大きくなるため、ロータリーバルブを冷凍機に近接したところに配置できなくなり、配置の自由度が少なくなって設計の容易性が損なわれることとなる。しかも、ロータリーバルブを冷凍機から遠ざけた配置にする必要があることから、ロータリーバルブと冷凍機を連結する配管がそれだけ長くなり、配管設備の設置等にコストがかかるうえ、圧力損失も大きくなって圧縮機の設備や動力を増大させる要因となるうえ、装置の小型化の点からも好ましくない。
本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、冷凍機等の作動ガス利用機器に対して高い周波数で作動圧の切り換えを行なうことができ、しかも摩擦による発熱を少なくしたロータリーバルブおよびそれを用いた冷凍機の提供を目的とする。
上記目的を達成するため、本発明のロータリーバルブは、作動ガスの高圧側連通口と低圧側連通口および作動部連通口が設けられたハウジングと、上記ハウジング内で回転する回転部材とを備え、上記回転部材には、上記高圧側連通口と作動部連通口を連通させる高圧側流路と、上記低圧側連通口と作動部連通口を連通させる低圧側流路とが形成され、上記回転部材の回転により、高圧側流路による作動部連通口と高圧側連通口の連通と、低圧側流路による作動部連通口と低圧側連通口の連通とを切換えるロータリーバルブであって、
上記ハウジングには、高圧側連通口,低圧側連通口および作動部連通口とを含んでなる連通口の組が回転部材の回転方向において異なる位置に複数組設けられていることを要旨とする。
また、上記目的を達成するため、本発明の冷凍機は、作動ガスの高圧側連通口と低圧側連通口および作動部連通口が設けられたハウジングと、上記ハウジング内で回転する回転部材とを備え、上記回転部材には、上記高圧側連通口と作動部連通口を連通させる高圧側流路と、上記低圧側連通口と作動部連通口を連通させる低圧側流路とが形成され、上記回転部材の回転により、高圧側流路による作動部連通口と高圧側連通口の連通と、低圧側流路による作動部連通口と低圧側連通口の連通とを切換えるロータリーバルブを備えた冷凍機であって、
上記ハウジングには、高圧側連通口と低圧側連通口および作動部連通口とを含んでなる連通口の組が回転部材の回転方向において異なる位置に複数組設けられていることを要旨とする。
すなわち、本発明のロータリーバルブおよび冷凍機は、上記ハウジングには、高圧側連通口と低圧側連通口および作動部連通口とを含んでなる連通口の組が回転部材の回転方向において異なる位置に複数組設けられている。このため、回転部材が1回転することにより、上記回転部材に設けられた高圧側流路と低圧側流路は、回転部材の回転が進むに従って、ハウジングの回転方向に複数組設けられた連通口の組の各連通口と順次連通し、それぞれの連通口の組において高低圧の切り換えが行なわれる。このように、回転部材が1回転するごとに複数回の作動圧の切り換えを行なうことができるため、おなじ回転数で数倍の切り換え周波数で運転できることとなる。したがって、例えば、作動ガス利用機器として冷凍機を用いた場合は、冷凍能力を大幅に向上させることができるし、小型の冷凍機であっても十分な冷凍能力を確保できるようになる。
また、回転周波数を従来と同等かそれより小さくすることができ、ロータリーバルブからの発熱が冷凍機に与える影響も無視できる範囲に抑えられることから、特に、作動ガス利用機器として冷凍機を使用した場合に有利である。すなわち、ロータリーバルブを冷凍機に近接したところに配置できるようになって、設備の小型化に有利であるだけでなく、配置の自由度が高くなり、設計の容易性が確保できる。また、ロータリーバルブを冷凍機と近接した配置にできることから、ロータリーバルブと冷凍機を連結する配管がそれだけ短くてすみ、配管設備の設置コスト等が節減できるうえ、圧力損失も小さくなって圧縮機の設備や動力を節減でき、小型化にも有利となる。また、回転周波数を従来と同等以下とすることができるため、駆動系の機器も小さなものですむためコスト的に有利である。しかも、気密性の確保や摺動抵抗の抑制を考慮しても、摺動部分の精度管理を従来通りに行なえばよいことから、製作コストやメンテナンスコストの面でも有利である。
しかも、上記各連通口の組は回転部材の回転方向において異なる位置に配置されていることから、回転部材やハウジングの寸法は、回転部材1回転で1回の切り換えを行なうものと実質的に変わらず、ロータリーバルブ自体を大型化することがなく設備の小型化や製作コスト節減に有利である。
本発明において、上記複数の連通口の組は、共通の作動ガス利用機器における連通状態の切り換えに対応している場合には、回転部材が1回転することにより、ハウジングの回転方向に複数組設けられたそれぞれの連通口の組において高低圧の切り換えが行なわれ、これらの連通口の組に接続された共通の作動ガス利用機器に対する作動圧力の切り換え周波数を効率的に向上させることができる。
本発明において、上記回転部材の高圧側流路と低圧側流路とを含んでなる流路の組1つに対し、上記連通口の組が複数組設けられている場合には、回転部材が1回転することにより、ハウジングの回転方向に複数組設けられたそれぞれの連通口の組に対して、上記1つの流路の組が連通状態を切り換えるように作用し、作動圧力の切り換え周波数を効率的に向上させることができる。
本発明において、上記回転部材の高圧側流路と低圧側流路とを含んでなる流路の組が、上記連通口の組と同数の複数組設けられ、上記流路の組および連通口の組は、いずれも回転部材の回転方向において等間隔に配置されている場合には、回転部材の回転によって行なわれる上記複数の流路の組による作動圧の切り換えタイミングが一致することになることから、1回の作動圧の切り換えの際に、回転部材の高圧側流路や低圧側流路内を流れる作動ガスの流量を、上記流路の組の数だけ増加させることができる。例えば、上記流路の組を2組とすれば、上記2組の流路の組において同じタイミングで高圧側連通口と作動部連通口の連通が行なわれ、同じタイミングで低圧側連通口と作動部連通口の連通が行なわれる。したがって、1回の切り換えの際に2つの流路でガスを流通させることができ、作動ガスの流量を略2倍にすることができるのである。上記流路の組を3組とすれば作動ガスの流量は略3倍とし、上記流路の組を4組とすれば作動ガスの流量は略4倍とすることができ、それ以上も同様である。このように、切り換え周波数を向上させると同時に、作動ガスの流量を増大させて圧力損失を軽減し、作動ガス利用機器の性能を効率的に引き出すことができる。
本発明において、1組の連通口の組は、その高圧側連通口,低圧側連通口および作動部連通口が、ハウジングの周壁に回転軸に沿って列設されている場合には、上記各連通口が略1直線上に列設されているので、各配管を整然と並べてハウジングに接続することができて、配管の取りまわしが良好になり、併せてロータリーバルブの構造簡素化にとっても有効である。さらに、各連通口が上記のように列設されているので、回転部材側の高圧側流路や低圧側流路が上記各連通口を通過するタイミングをそろえることが行ないやすくなり、切換えタイミングの制御が容易になる。また、1直線上に各連通口をあけるものなので、ハウジングや回転部材の機械加工等が簡素化され、製造原価の面でも有利である。
本発明において、上記作動部連通口は高圧側連通口と低圧側連通口との間に配置されている場合には、回転部材側の高圧側流路や低圧側流路が上記各連通口を通過するタイミングをそろえることが行ないやすくなり、切換えタイミングの制御が容易になるうえ、回転部材側の機械加工等が簡素化され、製造原価の面でも有利である。
本発明において、上記ハウジングに形成された各連通口の組は、1つまたは2つ以上の中間圧連通口を含んでなり、上記回転部材には、上記中間圧連通口に対応して中間圧連通口と作動部連通口とを連通させる1つまたは2つ以上の中間圧流路が設けられている場合には、1つの作動部連通口に対し、例えば、低圧側連通口,中間圧連通口,高圧側連通口の順で各連通口を連通させることができる。したがって、作動部連通口に高圧の作動ガスを供給する前に、中間圧連通口から中間圧力の作動ガスを、例えば中圧バッファタンクから作動部連通口に供給して、冷凍機側の作動ガス圧を予備的に昇圧させ、その後、高圧の作動ガスを冷凍機へ供給することができる。したがって、高圧の作動ガスを圧縮機から供給するような場合には、圧縮機にかかる負荷を軽減することができて、効率の高い圧縮機の動作がえられる。同時に、圧縮機の小型化のためにも有効である。このようにして、作動ガスの圧力制御が効果的になされる冷凍機がえられる。そして、高圧と低圧の切り換えの間に中間圧の切り換えを行ない、複数の作動ガス利用機器に対し、同時に作動圧力のきめ細かな制御を行なうことができる。
本発明において、上記中間圧流路は、回転部材の回転方向において低圧側流路と高圧側流路との間に配置されている場合には、例えば、低圧状態,中圧状態,高圧状態のように順を追って作動ガスの切換えを行なうことができ、また、この逆についても順を追った切換えが可能である。
つぎに、本発明を実施するための最良の形態を詳しく説明する。
図1は、本発明のロータリーバルブ9およびそれを用いた冷凍機の一実施例を示す。このロータリーバルブ9は、両端が閉塞された筒状のハウジング1と、上記ハウジング1内に納められるロータ5(回転部材)とを備えている。上記ハウジング1は、その内部空間が円柱状のロータ5がその内面に摺動しながら回転しうる空間形状に形成され、上記ハウジング1にはロータ5が同軸状に挿入されている。
上記ハウジング1には、その外周壁に、冷凍機等の作動ガス利用機器の作動ガスが連通する高圧側連通口3A,3B、低圧側連通口2A,2Bおよび作動部連通口4A,4Bが形成されている。上記高圧側連通口3A,低圧側連通口2A,作動部連通口4A、および高圧側連通口3B,低圧側連通口2B,作動部連通口4Bは、それぞれ1組の連通口の組としてロータ5の回転軸に沿って列設された状態で形成されている。そして、作動部連通口4A,4Bは、高圧側連通口3A,3Bと低圧側連通口2A,2Bとの間すなわち略中央部に配置されている。
上記ロータ5の外周面には、溝状の高圧側流路7と低圧側流路6がロータ5の回転軸方向に延びた状態で形成されている。上記高圧側流路7は、高圧側連通口3A,3Bと作動部連通口4A,4Bとの連通を図るよう高圧側連通口3A,3Bと作動部連通口4A,4Bの双方に連通する長さに延びている。一方、上記低圧側流路6は、低圧側連通口2A,2Bと作動部連通口4A,4Bとの連通を図るよう、低圧側連通口2A,2Bと作動部連通口4A,4Bの双方に連通する長さに延びている。すなわち、高圧側流路7と低圧側流路6とは、高圧側流路7の一端部(図示の下端部)と、低圧側流路6の一端部(図示の上端部)が、軸方向において略同じ位置で重なるように、ロータ5の回転軸方向にずれて配置されている。
また、高圧側流路7と低圧側流路6とは、ロータ5の円周方向にも一定間隔ずれて配置されている。この例では、ロータ5の回転方向における高圧側流路7と低圧側流路6とのずれ角は、90°である。なお、ロータ5は、溝状の高圧側流路7や低圧側流路6を形成できる程度に肉厚の円筒状部材で構成してもよい。
そして、上記ロータリーバルブ9では、上記ハウジング1内をロータ5が回転することにより、高圧側流路7による作動部連通口4A,4Bと高圧側連通口3A,3Bの連通と、低圧側流路6による作動部連通口4A,4Bと低圧側連通口2A,2Bの連通とが交互に切換えられるようになっている。図において、8はロータ5を回転駆動する駆動モータである。
上記のように、1組の連通口の組が、その高圧側連通口3A,3B,低圧側連通口2A,2Bおよび作動部連通口4A,4Bが、それぞれハウジング1の周壁に回転軸に沿って列設されている。上記一方の連通口2A,3A,4Aおよび他方の連通口2B,3B,4Bがそれぞれ略1直線上に列設されているので、各配管を整然と並べてハウジング1に接続することができて、配管の取りまわしが良好になり、併せてロータリーバルブ9の構造簡素化にとっても有効である。さらに、各連通口が上記のように列設されているので、ロータ5側の高圧側流路7や低圧側流路6が上記各連通口を通過するタイミングをそろえることが行ないやすくなり、切換えタイミングの制御が容易になる。また、1直線上に各連通口を開けるものなので、ハウジング1やロータ5の機械加工等が簡素化され、製造原価の面でも有利である。
また、上記作動部連通口4A,4Bは高圧側連通口3A,3Bと低圧側連通口2A,2Bとの間に配置されていることから、ロータ5側の高圧側流路7や低圧側流路6が上記各連通口を通過するタイミングをそろえることが行ないやすくなり、切換えタイミングの制御が容易になるうえ、ロータ5側の機械加工等が簡素化され、製造原価の面でも有利である。
そして、上記ロータリーバルブ9では、上記ハウジング1に、高圧側連通口3A,低圧側連通口2Aおよび作動部連通口4A(高圧側連通口3B,低圧側連通口2Bおよび作動部連通口4B)とを含んでなる連通口の組が複数組(この例では2組)設けられている。上記各連通口の組は、ロータ5の回転方向において異なる位置に配置されている。そして、上記複数の連通口の組は、共通の冷凍機に対応して設けられ、共通の冷凍機における連通状態の切り換えに対応している。
具体的には、一方の連通口の組2A,3A,4Aは、ハウジング1の一側において列設され、他方の連通口の組2B,3B,4Bは、ハウジング1の他側において列設されている。すなわち、この例では、2組の連通口の組は、ハウジング1の周壁にロータ5の回転方向において180°のずれ角をもって配置されている。上記複数組の連通口の組は、高圧側連通口3A,3B,低圧側連通口2A,2Bおよび作動部連通口4A,4Bは、軸方向においてそれぞれ同じ高さ位置に配置されている。このようにすることにより、上記複数組の連通口の組は、いずれも1つのロータ5の同じ高圧側流路7および低圧側流路6によって作動部連通口4A,4Bに対する高圧側連通口3A,3Bの連通と低圧側連通口2A,2Bの連通を切り換えることができる。
上記冷凍機は、上記作動ガスを圧縮する圧縮機19と、上記圧縮機19からの作動ガスが導入される作動部13とを含んで構成されている。上記作動部13は、作動ガスが導入される蓄冷管20と、上記蓄冷管20を介して作動ガスが導入されるパルス管21と、上記蓄冷管20とパルス管21との間に配置されて冷熱を取り出すコールドエンド24とを含んで構成されている。なお、図示していないが、パルス管21の蓄冷管20と反対側の端部には、作動ガスを一時的に貯留して作動ガスの圧力サイクルをつくりだすためのバッファタンク等が接続される。
そして、上記複数の連通口の組2A,3A,4Aおよび2B,3B,4Bにおいて、その作動部連通口4A,4Bは、いずれも上記作動部13の蓄冷管20と作動ガス路を介して接続され、高圧側連通口3A,3Bは、いずれも圧縮機19の高圧側に高圧ガス路を介して接続され、低圧側連通口2A,2Bは、いずれも圧縮機19の低圧側に低圧ガス路を介して接続されている。
ここで、ロータ5の外周面に形成された高圧側流路7と低圧側流路6の組は、ロータ5の円周方向において所定角度内に配置されている。この例では、ロータ5の回転方向における高圧側流路7と低圧側流路6とのずれ角は90°であり、高圧側流路7と低圧側流路6は、90°の位相内に存在している。一方、この例において、ハウジング1の周壁に形成された複数の連通口の組は、この例ではロータ5の回転方向において180°の位相角をもって配置されている。すなわち、高圧側流路7と低圧側流路6の組が存在領域の角度は、隣接する複数の連通口の組が形成する角度よりも小さくなるよう設定されている。これにより、ロータ5の一回転で複数回の高低圧の切り換えが確実に行なわれるのである。
上記構成のロータリーバルブ9では、例えば、つぎのようにして作動圧の切り換えが行なわれる。
図1の状態を初期状態として説明すると、まず、一方(図示の右側)の連通口の組における高圧側連通口3Aと作動部連通口4Aとが高圧側流路7によって連通され、作動部13が圧縮機19の高圧側と連通する。つぎに、ロータ5が90°図示の横断面における反時計回り方向に回転すると、図2に示すように、高圧側連通口3Aと作動部連通口4Aとの連通は解除され、一方の連通口の組における低圧側連通口2Aと作動部連通口4Aが低圧側流路6によって連通され、作動部13が圧縮機19の低圧側と連通する。
つぎに、ロータ5が90°図示の横断面における反時計回り方向に回転すると、図3に示すように、一方の連通行の組における低圧側連通口2Aと作動部連通口4Aの連通は解除され、他方(図示の左側)の連通口の組における高圧側連通口3Bと作動部連通口4Bが高圧側流路7によって連通され、作動部13が圧縮機19の高圧側と連通する。そして、ロータ5がさらに90°図示の横断面における反時計回り方向に回転すると、図4に示すように、高圧側連通口3Bと作動部連通口4Bとの連通は解除され、他方の連通口の組における低圧側連通口2Bと作動部連通口4Bが低圧側流路6によって連通され、作動部13が圧縮機19の低圧側と連通する。
以上のように、一方の連通口の組2A,3A,4Aにおける、高圧側流路7による作動部連通口4Aと高圧側連通口3Aとの連通と、低圧側流路6による作動部連通口4Aと低圧側連通口2Aとの連通との切り換えが、ロータ5の1回転毎に1回行なわれ、他方の連通口の組2B,3B,4Bにおける、高圧側流路7による作動部連通口4Bと高圧側連通口3Bとの連通と、低圧側流路6による作動部連通口4Bと低圧側連通口2Bとの連通との切り換えが、ロータ5の1回転毎に1回行なわれる。そして、一方の連通口の組2A,3A,4Aにおける連通の切り換えと、他方の連通口の組2B,3B,4Bにおける連通の切り換えとは、この例では180°の位相差で行なわれる。
そして、上記ロータリーバルブ9では、上記ロータ5の高圧側流路7と低圧側流路6とを含んでなる流路の組1つに対し、上記連通口の組が複数組設けられていることから、ロータ5が一回転するごとに、ハウジング1の回転方向に複数組設けられたそれぞれの連通口の組に対して、上記1つの流路の組が連通状態を切り換えるように作用し、作動圧力の切り換え周波数を効率的に向上させることができ、高低圧の切り換えが連通口の組の数だけ(この例では2回)行なわれるのである。
また、作動部連通口4Aと高圧側連通口3Aとが連通することにより、圧縮機19の高圧側が作動部13に連通して高圧の作動ガスがパルス管21に導入され、作動部連通口4Aと低圧側連通口2Aとが連通することにより、圧縮機19の低圧側が作動部13に連通してパルス管21内の作動ガスが圧縮機19に移動する。このようなパルス管21内の圧力サイクルを形成することにより冷熱を発生させてコールドエンド24で熱交換され利用され、冷凍機を稼動することができるのである。
このように、ロータ5が1回転することにより、上記ロータ5に設けられた高圧側流路7と低圧側流路6は、ロータ5の回転が進むに従って、ハウジング1の回転方向に複数組設けられた連通口の組の各連通口と順次連通し、それぞれの連通口の組において高低圧の切り換えが行なわれる。このように、ロータ5が1回転するごとに複数回の作動圧の切り換えを行なうことができるため、おなじ回転数で数倍(この例では2倍)の切り換え周波数で運転できることとなる。したがって、冷凍機の冷凍能力を大幅に向上させることができるし、小型の冷凍機であっても十分な冷凍能力を確保できるようになる。このように、回転部材が1回転することにより、ハウジング1の回転方向に複数組設けられたそれぞれの連通口の組において高低圧の切り換えが行なわれ、これらの連通口の組に接続された共通の冷凍機に対する作動圧力の切り換え周波数を効率的に向上させることができる。
また、回転周波数を従来と同等かそれより小さくすることができる。すなわち、この例では、切り換え周波数を同じに保ちながらロータの回転数を2分の1にすることができる。これにより、ロータリーバルブ9からの発熱が冷凍機に与える影響も無視できる範囲に抑えられる。すなわち、ロータリーバルブ9を冷凍機に近接したところに配置できるようになって、設備の小型化に有利であるだけでなく、配置の自由度が高くなり、設計の容易性が確保できる。また、ロータリーバルブ9を冷凍機と近接した配置にできることから、ロータリーバルブ9と冷凍機を連結する配管がそれだけ短くてすみ、配管設備の設置コスト等が節減できるうえ、圧力損失も小さくなって圧縮機19の設備や動力を節減でき、小型化にも有利となる。また、回転周波数を従来と同等以下とすることができるため、駆動系の機器も小さなものですむためコスト的に有利である。しかも、気密性の確保や摺動抵抗の抑制を考慮しても、摺動部分の精度管理を従来通りに行なえばよいことから、製作コストやメンテナンスコストの面でも有利である。
しかも、上記各連通口の組はロータ5の回転方向において異なる位置に配置されていることから、ロータ5やハウジング1の寸法は、ロータ5の1回転で1回の切り換えを行なうものと実質的に変わらず、ロータリーバルブ9自体を大型化することがなく設備の小型化や製作コスト節減に有利である。
図5は、本発明のロータリーバルブ9およびそれを用いた冷凍機の第2実施例を示す。
この例では、ロータリーバルブ9は、上記ロータ5の高圧側流路7と低圧側流路6とを含んでなる流路の組が、上記連通口の組と同数の複数組設けられ、上記流路の組および連通口の組は、いずれもロータ5の回転方向において等間隔に配置されている。
すなわち、ハウジング1は、上記第1実施例と同様に、2つの連通口の組がロータ5の回転方向に180°の角度差で異なる位置に設けられている。これに対し、ロータ5は、一方の高圧側流路7Aと低圧側流路6Aが90°の角度差で設けられ、他方の高圧側流路7Bと低圧側流路6Bが同じく90°の角度差で設けられ、一方の流路の組7A,6Aと他方の流路の組7B,6Bとは、180°の角度差で設けられている。
したがって、一方の高圧側流路7Aと、一方の低圧側流路6Aと、他方の高圧側流路7Bと他方の低圧側流路6Bとは、ロータ5の回転方向でそれぞれ90°の角度差で配置されている。
上記構成のロータリーバルブ9では、例えば、つぎのようにして作動圧の切り換えが行なわれる。
図5の状態を初期状態として説明すると、まず、一方の連通口の組における高圧側連通口3Aと作動部連通口4Aとが一方の高圧側流路7Aによって連通され、これと同時に、他方の連通口の組における高圧側連通口3Bと作動部連通口4Bとが他方の高圧側流路7Bによって連通される。このとき、同時に複数(この例では2つ)の高圧側流路7A,7Bを介して作動部13が圧縮機19の高圧側と連通する。
ついで、ロータ5が90°図示の横断面における反時計回り方向に回転すると、図6に示すように、一方の高圧側連通口3Aと作動部連通口4Aとの連通および他方の高圧側連通口3Bと作動部連通口4Bとの連通は解除される。そして、一方の連通口の組における低圧側連通口2Aと作動部連通口4Aが一方の低圧側流路6Aによって連通され、これと同時に、他方の連通口の組における低圧側連通口2Bと作動部連通口4Bが一方の低圧側流路6Aによって連通される。このとき、同時に複数(この例では2つ)の低圧側流路6A,6Bを介して作動部13が圧縮機19の低圧側と連通する。
つぎに、ロータ5が90°図示の横断面における反時計回り方向に回転すると、図7に示すように、一方の低圧側連通口2Aと作動部連通口4Aとの連通および他方の低圧側連通口2Bと作動部連通口4Bとの連通は解除される。そして、一方の連通口の組における高圧側連通口3Aと作動部連通口4Aが他方の高圧側流路7Bによって連通され、これと同時に、他方の連通口の組における高圧側連通口3Bと作動部連通口4Bが一方の高圧側流路7Aによって連通される。このときも、同時に複数(この例では2つ)の高圧側流路7A,7Bを介して作動部13が圧縮機19の高圧側と連通する。
ついで、ロータ5が90°図示の横断面における反時計回り方向に回転すると、図8に示すように、一方の高圧側連通口3Aと作動部連通口4Aとの連通および他方の高圧側連通口3Bと作動部連通口4Bとの連通は解除される。そして、一方の連通口の組における低圧側連通口2Aと作動部連通口4Aが一方の低圧側流路6Aによって連通され、これと同時に、他方の連通口の組における低圧側連通口2Bと作動部連通口4Bが他方の低圧側流路6Bによって連通される。このときも、同時に複数(この例では2つ)の低圧側流路6A,6Bを介して作動部13が圧縮機19の低圧側と連通する。
以上のように、ロータ5の回転によって行なわれる上記複数の流路の組による作動圧の切り換えタイミングが一致することになることから、1回の作動圧の切り換えの際に、ロータ5の高圧側流路7や低圧側流路内6を流れる作動ガスの流量を、上記流路の組の数だけ増加させることができる。例えば、上記流路の組を2組とすれば、上記2組の流路の組において同じタイミングで高圧側連通口3A,3Bと作動部連通口4A,4Bの連通が行なわれ、同じタイミングで低圧側連通口2A,2Bと作動部連通口4A,4Bの連通が行なわれる。したがって、1回の切り換えの際に2つの流路でガスを流通させることができ、作動ガスの流量を略2倍にすることができるのである。
なお、連通口の組を3組にするとともに、上記流路の組を3組とすれば、切り換え周波数を3倍としたり回転数を3分の1にしながら、作動ガスの流量を略3倍とすることができる。連通口の組を3組にするとともに、上記流路の組を4組とすれば、切り換え周波数を4倍としたり回転数を4分の1にしながら、作動ガスの流量は略4倍とすることができ、それ以上も同様である。このように、切り換え周波数を向上させると同時に、作動ガスの流量を増大させて圧力損失を軽減し、作動ガス利用機器の性能を効率的に引き出すことができる。
それ以外は、上記第1実施例と同様であり、同様の部分には同じ符号を付している。この実施例でも、上記実施例と同様の作用効果を奏する。
図9は、本発明のロータリーバルブ9およびそれを用いた冷凍機の第3実施例を示す。
この例では、上記冷凍機は、作動部13に連通するバッファタンク(高圧バッファタンク10Aおよび低圧バッファタンク10B)を含んで構成されている。そして、第1実施例のように、作動部13と圧縮機19との間で作動圧の切り換えを行なう第1のロータリーバルブ9Aと、作動部13とバッファタンク(高圧バッファタンク10Aおよび低圧バッファタンク10B)との間で作動圧の切り換えを行なう第2のロータリーバルブ9Bとを備えて構成されている。そして、第2のロータリーバルブ9Bにおいて、複数の連通口の組は、それぞれバッファタンク(高圧バッファタンク10Aおよび低圧バッファタンク10B)と作動部13間の連通状態の切り換えに対応している。
すなわち、上記第2のロータリーバルブ9Bでは、一方の連通口の組2A,3A,4Aの作動部連通口4Aは作動部13のパルス管21と接続され、高圧側連通口3Aは高圧バッファタンク10Aに接続され、低圧側連通口2Aは低圧バッファタンク10Bに接続されている。
そして、第1のロータリーバルブ9Aによって、作動部13と圧縮機19の間で作動圧の切り換えを行なうとともに、第2のロータリーバルブ9Bによって、作動部とバッファタンク(高圧バッファタンク10Aおよび低圧バッファタンク10B)の間で作動圧の切り換えを行なうようになっている。
なお、図において、一方の作動部連通口4Aと他方の作動部連通口4Bとは、図示しない作動ガス路を介して連通している。そして、上記説明では、一方の連通口の組2A,3A,4Aについてだけ説明したが、一方の連通口の組2A,3A,4Aと一定の時間間隔で(上記第1実施例参照)または同時に(上記第2実施例参照)、他方の連通口の組2B,3B,4Bにおける作動圧の切り換えも行なわれているのは、上記各実施例で説明したとおりであり、以下の説明でも同様である。
つぎに、上記構成の冷凍機の作用について説明する。
まず、図10(a)に示すように、高圧バッファタンク10Aが第2のロータリーバルブ9Bの作動部連通口4A、高圧側流路7A、高圧側連通口3Aを経てパルス管21に連通すると、高圧バッファタンク10A内の高圧ガスがパルス管21内に流入し、パルス管21のガス圧は高圧バッファタンク10Aの圧力近くまで上昇する。
つぎに、両ロータリーバルブ9A,9Bのロータ5が回転して、図10(b)に示すように、圧縮機19の高圧側が、第1のロータリーバルブ9Aの作動部連通口4A、高圧側流路7A、高圧側連通口3Aを介して作動部13と連通し、高圧バッファタンク10Aに連通する。このとき、圧縮機19からの高圧ガスは高圧バッファタンク10Aのガス圧よりも高くなっているので、作動部13に流入した高圧ガスは高圧バッファタンク10Aに流入する。
ついで、両ロータリーバルブ9A,9Bのロータ5が回転すると、図10(c)に示すように、第2のロータリーバルブ9Bの作動部連通口4A、低圧側流路6A、低圧側連通口2Aを介して作動部13と低圧バッファタンク10Bが連通する。すると、作動部13の作動ガスが低圧バッファタンク10Bに流入するため、パルス管21内のガス圧が低圧バッファタンク10Bの圧力まで低下する。すなわち、パルス管21内の高圧であった作動ガスが低圧バッファタンク10Bの圧力まで低下するので、この過渡期に作動ガスが膨張し温度降下をなしてパルス管21のコールドエンド24側を冷却し、寒冷発生がなされる。
さらに、両ロータリーバルブ9A,9Bのロータ5が回転すると、図10(d)に示すように、圧縮機19の低圧側が、第1のロータリーバルブ9Aの作動部連通口4A、低圧側流路6A、低圧側連通口2Aを介して作動部13と連通し、低圧バッファタンク10Bに連通する。このとき、パルス管21で膨張した作動ガスが圧縮機19の低圧側に排出されるとともに、低圧バッファタンク10Bの低圧ガスがパルス管21に流入する。
以上に述べたような動作によって1サイクルが終了し、両ロータリーバルブ9A,9Bによる継続的な圧力の切り換え動作により、作動ガスは連続的に冷凍作用を続行する。上記説明は、第1のロータリーバルブ9Aおよび第2のロータリーバルブ9Bのそれぞれ一方側の連通口の組2A,3A,4Aについての圧力切り換え動作だけを説明したが、実際は、他方の連通口の組2B,3B,4Bも、上記一方側のそれとロータ5半回転分の時間差で同様の圧力切り換えが行なわれている(上記第1実施例および第2実施例参照)。
このようにすることにより、冷凍機のバッファタンク10A,10Bと作動部13間の連通状態の切り換えを行なえるようにできる。そして、この状態で、ロータリーバルブ9A,9Bを冷凍機に近接したところに配置できるようになって、設備の小型化に有利であるだけでなく、配置の自由度が高くなり、設計の容易性が確保できる。また、ロータリーバルブ9A,9Bと各冷凍機を連結する配管がそれだけ短くてすみ、配管設備の設置コスト等が節減できるうえ、圧力損失も小さくなって圧縮機の設備や動力を節減できる。
それ以外は、上記第1および第2実施例と同様であり、同様の部分には同じ符号を付している。この実施例でも、上記各実施例と同様の作用効果を奏する。
図11は、本発明のロータリーバルブ9およびそれを用いた冷凍機の第4実施例を示す。
図11(a)はロータリーバルブの縦断面図であり、図11(b)はロータ5の外周面を周方向に展開して示した図である。
この例では、ロータリーバルブ9は、上記ハウジング1に形成された各連通口の組は、中間圧連通口11A,11Bを含んでなり、上記ロータ5には、上記中間圧連通口11A,11Bに対応して中間圧連通口11A,11Bと作動部連通口4A,4Bとを連通させる中間圧流路12A,12Bが設けられている。
この例では、上記高圧側流路7A,7B、低圧側流路6A,6Bおよび中間圧流路12A,12Bは、溝状ではなく、ロータ5の表面に連通口と合致する位置に設けられた2つの穴部とロータ5の内部で両穴部を連通させる連通路とによって構成されている。上記ロータ5では、一方の高圧側流路7A,低圧側流路6A,中間圧流路12A,12Aで構成される流路の組と、他方の高圧側流路7B,低圧側流路6B,中間圧流路12B,12Bで構成される流路の組とが、180°のずれ角をもって形成されている。
そして、ロータ5が回転することにより、一方の作動部連通口4Aに対して高圧側連通口3A→中間圧連通口11A→低圧側連通口2A→→中間圧連通口11A→高圧側連通口3Aの順で各連通口を連通させることができる。また、他方の作動部連通口4Bに対して高圧側連通口3B→中間圧連通口11B→低圧側連通口2B→→中間圧連通口11B→高圧側連通口3Bの順で各連通口を連通させることができる。
そして、図12に示すように、上記ロータリーバルブ9は、作動部13とバッファタンク(高圧バッファタンク10A、低圧バッファタンク10Bおよび中圧バッファタンク10C)の間で作動圧の切り換えを行なうようになっている。
つぎに、上記構成の冷凍機の作用について説明する。
ロータ5の回転により、まず、図12(a)に示すように、高圧バッファタンク10Aが、ロータリーバルブ9の作動部連通口4A,高圧側流路7A,高圧側連通口3Aを介して作動部13と連通する。ついで、ロータ5が45°回転すると、図12(b)に示すように、中圧バッファタンク10Cが、ロータリーバルブ9の作動部連通口4A,中間圧流路12A,中間圧連通口11Aを介して作動部13と連通する。
つぎに、ロータ5がさらに45°回転すると、図12(c)に示すように、低圧バッファタンク10Bが、ロータリーバルブ9の作動部連通口4A,低圧側流路6A,低圧側連通口2Aを介して作動部13と連通する。ついで、ロータ5が45°回転すると、図12(d)に示すように、中圧バッファタンク10Cが、ロータリーバルブ9の作動部連通口4A,中間圧流路12A,中間圧連通口11Aを介して作動部13と連通する。
そして、さらにロータ5が45°回転すると、図12(a)の状態に戻り、高圧バッファタンク10Aが、ロータリーバルブ9の作動部連通口4A,高圧側流路7A,高圧側連通口3Aを介して作動部13と連通する。
以上に述べたような動作によって1サイクルが終了し、ロータリーバルブ9による継続的な圧力の切り換え動作により、作動ガスは連続的に冷凍作用を続行する。上記説明は、一方側の連通口の組2A,3A,4Aについての圧力切り換え動作だけを説明したが、実際は、他方の連通口の組2B,3B,4Bも、上記一方側のそれとロータ5半回転分の時間差で同様の圧力切り換えが行なわれている(上記第1実施例および第2実施例参照)。
このようにすることにより、1つの作動部連通口4Aに対して上記の順で各連通口を連通させることができる。したがって、作動部連通口4A,4Bに高圧の作動ガスを供給する前に、中間圧連通口11A、11Bから中間圧力の作動ガスを、例えば中圧バッファタンク10Cから作動部連通口4Aに供給して、冷凍機側の作動ガス圧を予備的に昇圧させ、その後、高圧の作動ガスを冷凍機へ供給することができる。これにより、高圧の作動ガスを圧縮機19から供給するような場合には、圧縮機19にかかる負荷を軽減することができて、効率の高い圧縮機19の動作がえられる。同時に、圧縮機19の小型化のためにも有効である。このようにして、作動ガスの圧力制御が効果的になされる冷凍機が得られる。そして、高圧と低圧の切り換えの間に中間圧の切り換えを行ない、複数の作動ガス利用機器に対し、同時に作動圧力のきめ細かな制御を行なうことができる。
また、上記中間圧流路12A、12Bは、ロータの回転方向において低圧側流路6と高圧側流路7との間に配置されている場合には、低圧状態,中圧状態,高圧状態のように順を追って作動ガスの切換えを行なうことができ、また、この逆についても順を追った切換えが可能である。
なお、上記第3実施例において、中間圧連通口は、1つの連通口の組において2つ以上設けることもできる。
それ以外は、上記第1〜第3実施例と同様であり、同様の部分には同じ符号を付している。この実施例でも、上記各実施例と同様の作用効果を奏する。
なお、上記各実施例では、ハウジングに連通口の組をそれぞれ2組設けた例を図示して説明したが、これに限定するものではなく、3組以上設けるようにすることもできる。
本発明のロータリーバルブは、冷凍機だけでなく、PSAの切り換えバルブとしても適用することができる。
本発明の一実施例のロータリーバルブおよび冷凍機を示す図であり、(a)はロータリーバルブの縦断面、(b)はロータリーバルブの横断面を含む図である。 上記第1実施例のロータリーバルブおよび冷凍機の作用を説明する図である。 上記第1実施例のロータリーバルブおよび冷凍機の作用を説明する図である。 上記第1実施例のロータリーバルブおよび冷凍機の作用を説明する図である。 本発明の第2実施例のロータリーバルブおよび冷凍機を示す図であり、(a)はロータリーバルブの縦断面、(b)はロータリーバルブの横断面を含む図である。 上記第2実施例のロータリーバルブおよび冷凍機の作用を説明する図である。 上記第2実施例のロータリーバルブおよび冷凍機の作用を説明する図である。 上記第2実施例のロータリーバルブおよび冷凍機の作用を説明する図である。 本発明の第3実施例のロータリーバルブおよび冷凍機を示す図である。 上記第3実施例のロータリーバルブおよび冷凍機の作用を説明する図である。 本発明の第4実施例のロータリーバルブを示す図であり、(a)はロータリーバルブの縦断面図、(b)はロータの外表面を展開した図である。 上記第4実施例のロータリーバルブおよび冷凍機の作用を説明する図である。 従来技術を示す図である。
符号の説明
1 ハウジング
2 低圧側連通口
2A 低圧側連通口(一方)
2B 低圧側連通口(他方)
3 高圧側連通口
3A 高圧側連通口(一方)
3B 高圧側連通口(他方)
4 作動部連通口
4A 作動部連通口(一方)
4B 作動部連通口(他方)
5 ロータ
6 低圧側流路
6A 低圧側流路(一方)
6B 低圧側流路(他方)
7 高圧側流路
7A 高圧側流路(一方)
7B 高圧側流路(他方)
8 駆動モータ
9 ロータリーバルブ
9A 第1のロータリーバルブ
9B 第2のロータリーバルブ
10A 高圧バッファタンク
10B 低圧バッファタンク
10C 中圧バッファタンク
11A 中間圧連通口(一方)
11B 中間圧連通口(他方)
12A 中間圧流路(一方)
12B 中間圧流路(他方)
13 作動部
19 圧縮機
20 蓄冷管
21 パルス管
24 コールドエンド

Claims (9)

  1. 作動ガスの高圧側連通口と低圧側連通口および作動部連通口が設けられたハウジングと、上記ハウジング内で回転する回転部材とを備え、上記回転部材には、上記高圧側連通口と作動部連通口を連通させる高圧側流路と、上記低圧側連通口と作動部連通口を連通させる低圧側流路とが形成され、上記回転部材の回転により、高圧側流路による作動部連通口と高圧側連通口の連通と、低圧側流路による作動部連通口と低圧側連通口の連通とを切換えるロータリーバルブであって、
    上記ハウジングには、高圧側連通口,低圧側連通口および作動部連通口とを含んでなる連通口の組が回転部材の回転方向において異なる位置に複数組設けられていることを特徴とするロータリーバルブ。
  2. 上記複数の連通口の組は、共通の作動ガス利用機器における連通状態の切り換えに対応している請求項1記載のロータリーバルブ。
  3. 上記回転部材の高圧側流路と低圧側流路とを含んでなる流路の組1つに対し、上記連通口の組が複数組設けられている請求項1または2記載のロータリーバルブ。
  4. 上記回転部材の高圧側流路と低圧側流路とを含んでなる流路の組が、上記連通口の組と同数の複数組設けられ、上記流路の組および連通口の組は、いずれも回転部材の回転方向において等間隔に配置されている請求項1または2記載のロータリーバルブ。
  5. 1組の連通口の組は、その高圧側連通口,低圧側連通口および作動部連通口が、ハウジングの周壁に回転軸に沿って列設されている請求項1〜4のいずれか一項に記載のロータリーバルブ。
  6. 上記作動部連通口は高圧側連通口と低圧側連通口との間に配置されている請求項5記載のロータリーバルブ。
  7. 上記ハウジングに形成された各連通口の組は、1つまたは2つ以上の中間圧連通口を含んでなり、上記回転部材には、上記中間圧連通口に対応して中間圧連通口と作動部連通口とを連通させる1つまたは2つ以上の中間圧流路が設けられている請求項1〜6のいずれか一項に記載のロータリーバルブ。
  8. 上記中間圧流路は、回転部材の回転方向において低圧側流路と高圧側流路との間に配置されている請求項7記載のロータリーバルブ。
  9. 作動ガスの高圧側連通口と低圧側連通口および作動部連通口が設けられたハウジングと、上記ハウジング内で回転する回転部材とを備え、上記回転部材には、上記高圧側連通口と作動部連通口を連通させる高圧側流路と、上記低圧側連通口と作動部連通口を連通させる低圧側流路とが形成され、上記回転部材の回転により、高圧側流路による作動部連通口と高圧側連通口の連通と、低圧側流路による作動部連通口と低圧側連通口の連通とを切換えるロータリーバルブを備えた冷凍機であって、
    上記ハウジングには、高圧側連通口と低圧側連通口および作動部連通口とを含んでなる連通口の組が回転部材の回転方向において異なる位置に複数組設けられていることを特徴とする冷凍機。
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KR100811857B1 (ko) * 2006-11-21 2008-03-10 한국과학기술원 완충형 로터리 밸브
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