JP2004163083A - 冷凍機用ロータリーバルブおよび冷凍機 - Google Patents

冷凍機用ロータリーバルブおよび冷凍機 Download PDF

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Abstract

【課題】ロータリーバルブの発熱量を可及的に少量化した冷凍機用ロータリーバルブおよび冷凍機を提供する。
【解決手段】ハウジング10に作動ガスの高圧側連通口12と低圧側連通口13と作動部連通口14が設けられ、ハウジング10内で回転する回転部材11に高圧側流路15と低圧側流路16が設けられ、高圧側流路15により高圧側連通口12と作動部連通口14とが連通され、低圧側流路16により低圧側連通口13と作動部連通口14とが連通される冷凍機用ロータリーバルブ9であり、高圧側流路15と低圧側流路16により作動部連通口14に対する高圧側と低圧側の連通を切換える組を構成し、この組が1つの作動部連通口14に対して複数組配置されている。このため、回転部材11の回転速度を低下させて摩擦熱の発生を可及的に低下させ、小型化された冷凍機の冷凍能力を向上させている。
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、冷凍機用ロータリーバルブおよび同バルブを使用した冷凍機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から知られているパルス管冷凍機は、作動ガスの圧縮機と、上記圧縮機からの作動ガスが供給される蓄冷管と、この蓄冷管に連通している低温熱交換器(コールドエンド)と、この低温熱交換器に連なっているパルス管と、さらに上記パルス管に連通されるバッファタンク等から構成されている。このような形式の冷凍機においては、高圧および低圧の作動ガスをロータリーバルブまたは電磁弁等で切換えて、交互に冷凍機に作用させることが行われている。
【0003】
図10は、上記ロータリーバルブの従来例を示す断面図である。両端が閉塞された円筒状のハウジング1に高圧側連通口2,低圧側連通口3および作動部連通口4があけられている。この作動部連通口4は上記冷凍機の蓄冷管あるいはパルス管に接続されている。一方、上記ハウジング1の内面に摺動しながら回転するローター(回転部材)5がハウジング1内に挿入されている。このローター5の外周面に溝状の高圧側流路6と低圧側流路7が設けられている。上記高圧側流路6は、高圧側連通口2と作動部連通口4との連通を図り、上記低圧側流路7は、低圧側連通口3と作動部連通口4との連通を図り、これらの連通を交互に行わせるために、高圧側流路6と低圧側流路7とはローター5の回転軸方向にずらしてあり、同時に円周方向にもずらしてある。
【0004】
上記高圧側流路6と低圧側流路7は、図10(B)(C)に示すように、ちょうど180度の位相差が付与してある。また、ハウジング1の端部には駆動モータ8が取り付けられ、その回転出力でローター5が回転するようになっている。
【0005】
上記のようにローター5が回転されると、高圧側流路6と低圧側流路7とが、高圧側連通口2と作動部連通口4との連通および低圧側連通口3と作動部連通口4との連通を交互に行い、作動ガスを高圧と低圧で交互に冷凍機に作用させている。
【0006】
【特許文献1】
特開2001−91078号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記冷凍機は設置スペース等の事情から小型化することが望まれるのであるが、小型化された冷凍機に所要の冷凍能力を発揮させるためには、作動ガスの高圧と低圧の切換え周波数を著しく高める必要がある。このような要請にこたえるためには、上記のようなロータリーバルブすなわちローター5の1回転で高低圧の切換えが1回しかできないロータリーバルブを、高速で回転させなければならない。
【0008】
しかし、上記ロータリーバルブにこのような高速回転を行わせると、ハウジング1とローター5との摺動部における摩擦熱量が著しく増大し、ロータリーバルブを流通する作動ガスが高温になってしまう。このような高温ガスが上記冷凍機に供給されると、冷凍機の冷凍機能が低下する。あるいは、ロータリーバルブの表面温度が著しく高くなるので、ロータリーバルブと冷凍機を接近させたり一体化したりすることができなかった。また、上記摩擦熱により、ロータリーバルブ内に組み込まれているシール部材の耐久性が低下する。
【0009】
また、上記ような冷凍機に対する熱的影響を少なくするために、ロータリーバルブと冷凍機の間隔を大きくしているのであるが、このようなことは装置全体をコンパクトにまとめるという点からすると、好ましいことではない。
【0010】
本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、上記のようなロータリーバルブの発熱量を可及的に少量化した冷凍機用ロータリーバルブおよび冷凍機の提供を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の冷凍機用ロータリーバルブは、ハウジングに作動ガスの高圧側連通口と低圧側連通口と作動部連通口が設けられ、ハウジング内で回転する回転部材に高圧側流路と低圧側流路が設けられ、上記高圧側流路により高圧側連通口と作動部連通口とが連通され、上記低圧側流路により低圧側連通口と作動部連通口とが連通される冷凍機用ロータリーバルブであって、上記高圧側流路と低圧側流路により作動部連通口に対する高圧側と低圧側の連通を切換える組を構成し、上記組が1つの作動部連通口に対して複数組配置されていることを要旨とする。
【0012】
すなわち、本発明の冷凍機用ロータリーバルブは、上記高圧側流路と低圧側流路により作動部連通口に対する高圧側と低圧側の連通を切換える組を構成し、上記組が1つの作動部連通口に対して複数組配置されている。
【0013】
このため、複数の組からなる上記高圧側流路と低圧側流路が1つの作動部連通口に順次連通するので、上記回転部材の1回転当たりの高圧側と低圧側との切換えが複数化(最低4回)される。したがって、上記組数を、冷凍機の冷凍能力や回転部材の回転速度による発熱の程度等を勘案して設定することにより、回転部材の回転速度を可及的に低下させて作動ガスの高低圧切換えを頻繁に行うことができ、前述の摩擦熱が異常高温になることが回避できる。さらに、ロータリーバルブの表面温度を低くして、ロータリーバルブと冷凍機の一体化や接近させた配置等が実現する。
【0014】
本発明の冷凍機用ロータリーバルブにおいて、上記ハウジングと上記回転部材が、上記回転部材の回転軸に直交する断面の形状が円形とされている場合には、上記回転部材がハウジング内で円滑に回転し、1回転につき複数回の作動ガスの高低圧切換えが安定した状態でなされる。
【0015】
本発明の冷凍機用ロータリーバルブにおいて、上記高圧側連通口,上記低圧側連通口,上記作動部連通口が、円筒状のハウジングの周壁に形成されている場合には、上記各連通口が円筒面上に配列されているので、回転部材側の高圧側流路や低圧側流路により連通させたり不連通とさせたりすることが、確実に実施できる。とくに、ハウジングの内周面と回転部材の外周面との各真円度を高めることは容易であるので、高圧側連通口と低圧側連通口を交互に作動部連通口に連通させるための構造として、作動精度の面で好適である。
【0016】
また、ハウジング側の高圧側連通口,低圧側連通口,作動部連通口に対する回転部材側の高圧側流路と低圧側流路の通過速度が上記3つの連通口のどれにおいても均一であるので、1回の連通時における作動ガスの流量が均一に設定することができ、冷凍機の動作性能を向上させるのに有効である。上記のように通過速度が均一なので、特定の箇所が異常磨耗を呈するような心配がない。上述のような種々な利点を、例えば、回転部材の端面側の部位に上記の各連通口や各流路を配置して求める場合には、周速差を避けることができないので、状況如何によっては何等か対策を講じる必要がでてくる。
【0017】
本発明の冷凍機用ロータリーバルブにおいて、上記高圧側連通口,上記低圧側連通口,上記作動部連通口が、上記回転軸に沿って列設されている場合には、上記各連通口が略1直線上に列設されているので、各配管を整然と並べてハウジングに接続することができて、配管の取りまわしが良好になり、併せてロータリーバルブの構造簡素化にとっても有効である。さらに、各連通口が上記のように列設されているので、回転部材側の高圧側流路や低圧側流路が上記各連通口を通過するタイミングをそろえることが行いやすくなり、切換えタイミングの制御が容易になる。また、1直線上に各連通口をあけるものなので、ハウジングや回転部材の機械加工等が簡素化され、製造原価の面でも有利である。
【0018】
本発明の冷凍機用ロータリーバルブにおいて、請求項5の場合、請求項6の場合、請求項7の場合には、上記作動部に対する作動ガスの高低圧切換えが、発熱の少ないロータリーバルブで行われるので、冷凍機へ供給される作動ガスの温度を可及的に低下させるとともに、高低圧の切換え周波数を大きく設定することができる。したがって、冷凍機を高周波数で運転しても、ロータリーバルブからの熱的な悪影響はなく、特に、小型化された冷凍機において高い冷凍能力を発揮させることができて有利である。さらに、ロータリーバルブの表面温度を低くして、ロータリーバルブと冷凍機の一体化や接近させた配置等が実現する。
【0019】
本発明の冷凍機用ロータリーバルブにおいて、上記冷凍機は、上記作動ガスを圧縮する圧縮機と、上記圧縮機からの作動ガスが供給される蓄冷管とこの蓄冷管に連通しているパルス管を備えた作動部と、上記パルス管に連通されるバッファタンク等とを含んで構成されている場合には、上記作動部に対する作動ガスの高低圧切換えが、発熱の少ないロータリーバルブで行われるので、冷凍機へ供給される作動ガスの温度を可及的に低下させるとともに、高低圧の切換え周波数を大きく設定することができる。したがって、冷凍機を高周波数で運転しても、ロータリーバルブからの熱的な悪影響はなく、特に、小型化された冷凍機において高い冷凍能力を発揮させることができて有利である。さらに、ロータリーバルブの表面温度を低くして、ロータリーバルブと冷凍機の一体化や接近させた配置等が実現する。
【0020】
本発明の冷凍機用ロータリーバルブにおいて、上記ロータリーバルブが上記冷凍機に一体化されている場合には、冷凍機とロータリーバルブがユニット化されたような状態になり、装置全体としてコンパクトにまとまる。したがって、狭い箇所に冷凍機とロータリーバルブを配置することができて、他の周辺機器等の配置が行いやすくなる。このような一体化は、ロータリーバルブの発熱が問題にならない程度に抑制されていることにより、実現している。
【0021】
本発明の冷凍機用ロータリーバルブにおいて、上記ロータリーバルブが、上記冷凍機に接近させて配置してある場合には、冷凍機とロータリーバルブが接近した位置関係になっていて、あたかも上述のユニット化に近い状態になり、装置全体としてコンパクトにまとまる。したがって、狭い箇所に冷凍機とロータリーバルブを配置することができて、他の周辺機器等の配置が行いやすくなる。このような接近した配置は、ロータリーバルブの発熱が問題にならない程度に抑制されていることにより、実現しているのであり、構造的に近接している場合はもちろんのこと、熱的に近接している場合も含む趣旨である。
【0022】
本発明の冷凍機用ロータリーバルブにおいて、上記ロータリーバルブが、上記圧縮機と上記蓄冷管とのあいだまたは上記バッファタンクと上記パルス管のあいだのいずれかに配置されている場合には、上記圧縮機と蓄冷管とのあいだまたは上記バッファタンクとパルス管のあいだを行き来する作動ガスの高低圧の切換え周波数を大きく設定することができる。したがって、冷凍機を高周波数で運転しても、ロータリーバルブからの熱的な悪影響はなく、特に、小型化された冷凍機において高い冷凍能力を発揮させることができて有利である。
【0023】
本発明の冷凍機用ロータリーバルブにおいて、上記圧縮機と上記蓄冷管とのあいだに配置されている上記ロータリーバルブと、上記バッファタンクと上記パルス管のあいだに配置されている上記ロータリーバルブとが一体化されている場合には、ロータリーバルブが単一のユニットになるので、装置全体のコンパクト化や部品点数の削減にとって有利である。同時に、上記圧縮機と上記蓄冷管とのあいだおよび上記バッファタンクと上記パルス管のあいだにおける作動ガス流の切換えが、一体化されたロータリーバルブにより、定められた順序にしたがって規則正しく行われて、信頼性の高い冷凍機の作動がえられる。
【0024】
本発明の冷凍機用ロータリーバルブにおいて、上記高圧側連通口と作動部連通口との連通状態または上記低圧側連通口と作動部連通口との連通状態に気密保持を行わせるシール部材が設けられている場合には、高圧ガスの連通状態と低圧ガスの連通状態がそれぞれ確実に気密状態とされる。したがって、冷凍機の上記作動部に高圧ガスを供給したり、作動部から低圧ガスを還流等させたりするときに、ガス漏れ等の異常を確実に回避することができる。さらに、回転部材とハウジングとの摺動部における発熱量が著しく減少するので、シール部材への熱的影響が大幅に緩和され、シール部材の耐久性を向上させることができる。また、シール部材の熱的環境が改善されるので、シール部材の材質を変更して、原価低減をはかることが可能である。
【0025】
本発明の冷凍機用ロータリーバルブにおいて、上記高圧側連通口と低圧側連通口に加えて1つまたは2つ以上の中間圧連通口がハウジングに設けられているとともに、上記高圧側流路と低圧側流路に加えて1つまたは2つ以上の中間圧流路が上記回転部材に設けられ、上記中間圧流路により中間圧連通口と作動部連通口を連通させる1つまたは2つ以上の中間圧用の組が形成され、上記中間圧用の組が上記組に複合されている場合には、1つの作動部連通口に対する高圧側と低圧側の連通を切換える組に上記中間圧用の組が機能的に一体化されるので、1つの作動部連通口に対して低圧側連通口,中間圧連通口,高圧側連通口の順で各連通口を連通させることができる。
【0026】
このため、作動部連通口に高圧の作動ガスを供給する前に、中間圧連通口から中間圧力の作動ガスを、例えば中圧バッファタンクから作動部連通口に供給して、冷凍機側の作動ガス圧を予備的に昇圧させ、その後、高圧の作動ガスを冷凍機へ供給することができる。したがって、高圧の作動ガスを圧縮機から供給するような場合には、圧縮機にかかる負荷を軽減することができて、効率の高い圧縮機の動作がえられる。同時に、圧縮機の小型化のためにも有効である。
【0027】
本発明の冷凍機用ロータリーバルブにおいて、上記中間圧流路は低圧側流路と高圧側流路とのあいだに配置されている場合には、低圧状態,中圧状態,高圧状態のように順を追って作動ガスの切換えを行うことができ、また、この逆についても順を追った切換えが可能である。
【0028】
上記目的を達成するため、本発明の冷凍機は、ハウジングに作動ガスの高圧側連通口と低圧側連通口と作動部連通口が設けられ、ハウジング内で回転する回転部材に高圧側流路と低圧側流路が設けられ、上記高圧側流路により高圧側連通口と作動部連通口とが連通され、上記低圧側流路により低圧側連通口と作動部連通口とが連通される冷凍機用ロータリーバルブであって、上記高圧側流路と低圧側流路により作動部連通口に対する高圧側と低圧側の連通を切換える組を構成し、上記組が1つの作動部連通口に対して複数組配置されている冷凍機用ロータリーバルブが装備されたことを要旨とする。
【0029】
すなわち、上記高圧側流路と低圧側流路により作動部連通口に対する高圧側と低圧側の連通を切換える組を構成し、上記組が1つの作動部連通口に対して複数組配置されている冷凍機用ロータリーバルブが装備されている。
【0030】
このため、複数の組からなる上記高圧側流路と低圧側流路が1つの作動部連通口に順次連通するので、上記回転部材の1回転当たりの高圧側と低圧側との切換えが複数化される。したがって、上記組数を、冷凍機の冷凍能力や回転部材の回転速度による発熱の程度等を勘案して設定することにより、回転部材の回転速度を可及的に低下させて作動ガスの高低圧切換えを頻繁に行うことができ、前述の摩擦熱が異常高温になることが回避できる。こうすることにより、実質的に摩擦熱の問題のないロータリーバルブを用いて、特に、小型化された冷凍機において高い冷凍能力を発揮させることができて有利である。
【0031】
また、ロータリーバルブの熱的問題が実質的に解消されているので、上記冷凍機にロータリーバルブを一体化させたり、ロータリーバルブを冷凍機に接近させて配置したりすることができ、装置全体としてのスペースを小さくすることができる。
【0032】
本発明の冷凍機において、上記高圧側連通口と低圧側連通口に加えて1つまたは2つ以上の中間圧連通口がハウジングに設けられているとともに、上記高圧側流路と低圧側流路に加えて1つまたは2つ以上の中間圧流路が上記回転部材に設けられ、上記中間圧流路により中間圧連通口と作動部連通口を連通させる1つまたは2つ以上の中間圧用の組が形成され、上記中間圧用の組が上記組に複合されている冷凍機用ロータリーバルブが装備されている場合には、1つの作動部連通口に対する高圧側と低圧側の連通を切換える組に上記中間圧用の組が機能的に一体化されるので、1つの作動部連通口に対して低圧側連通口,中間圧連通口,高圧側連通口の順で各連通口を連通させることができる。
【0033】
このため、作動部連通口に高圧の作動ガスを供給する前に、中間圧連通口から中間圧力の作動ガスを、例えば中圧バッファタンクから作動部連通口に供給して、冷凍機側の作動ガス圧を予備的に昇圧させ、その後、高圧の作動ガスを冷凍機へ供給することができる。したがって、高圧の作動ガスを圧縮機から供給するような場合には、圧縮機にかかる負荷を軽減することができて、効率の高い圧縮機の動作がえられる。同時に、圧縮機の小型化のためにも有効である。このようにして、作動ガスの圧力制御が効果的になされる冷凍機がえられる。
【0034】
【発明の実施の形態】
つぎに、本発明の実施の形態を詳しく説明する。
【0035】
図1は、本発明の冷凍機用ロータリーバルブの一実施の形態を示す。このロータリーバルブ9は、両端が閉塞された円筒状のハウジング10内に円柱状の回転部材(以下、ローターともいう)11が上記ハウジング10の内面に摺動しながら回転できるよう同軸状に挿入されている。上記ハウジング10に高圧側連通口12,低圧側連通口13および作動部連通口14が、回転部材11の回転軸に沿って列設された状態であけられている。そして、作動部連通口14は、高圧側連通口12と低圧側連通口13との略中央部に配置されている。なお、回転部材11は、肉厚の円筒状部材で構成してもよい。
【0036】
一方、このローター11の外周面に溝状の高圧側流路15と低圧側流路16がローター11の回転軸方向に延びた状態で形成されている。上記高圧側流路15は、高圧側連通口12と作動部連通口14との連通を図り、上記低圧側流路16は、低圧側連通口13と作動部連通口14との連通を図るように構成されている。これらの連通を交互に行わせるために、後述のように、高圧側流路15と低圧側流路16とは、ローター11の回転軸方向にずらしてあり、同時にローター11の円周方向にも一定間隔で配列されている。
【0037】
上記高圧側流路15と低圧側流路16により作動部連通口14に対する高圧側と低圧側の連通を切換える組を構成し、上記組が1つの作動部連通口14に対して複数組配置されている。図1の場合は、同図(B)や(C)に示したように、上記組が4組配置されている。同図(A)のC−C断面である(C)に示すように、4つの高圧側流路15が90度間隔で形成され、また、(A)のB−B断面である(B)に示すように、4つの低圧側流路16が90度間隔で形成されている。そして、隣合う高圧側流路15と低圧側流路16は45度間隔とされている。なお、同図(A)は側面図であるために4組すべては図示されていない。
【0038】
上記高圧側流路15の長さは、高圧側連通口12と作動部連通口14を連通できればよく、高圧側連通口12と作動部連通口14との間隔よりも少し長くても、短くしてもよい。また、上記低圧側流路16の長さも、上記高圧側流路と同様である。したがって、上述のように高圧側流路15と低圧側流路16とは、ローター11の回転軸方向に千鳥状にずらされている。したがって、上記「組」は、隣合っているとともにずれた関係にある高圧側流路15と低圧側流路16により形成され、図1では、4組配置されている。
【0039】
上記ハウジング10の端部には駆動モータ17が取り付けられ、その回転出力でローター11が回転するようになっている。
【0040】
上記ローター11が1回転すると、作動部連通口14に対する高圧側と低圧側の連通が8回切換えられることとなる。このようにローター11の1回転で作動部連通口14に対する高圧流と低圧流とが8回切換えられる。
【0041】
上記高圧側連通口12,低圧側連通口13,作動部連通口14が、上記回転軸に沿って略1直線上に列設されているので、各配管を整然と並べてハウジング10に接続することができて、配管の取りまわしが良好になり、併せてロータリーバルブ9の構造簡素化にとっても有効である。さらに、各連通口12,13,14が上記のように列設されているので、回転部材11側の高圧側流路15や低圧側流路16が上記各連通口を通過するタイミングをそろえることが行いやすくなり、切換えタイミングの制御が容易になる。また、1直線上に各連通口12,13,14をあけるものなので、ハウジング10や回転部材11の機械加工等が簡素化され、製造原価の面でも有利である。
【0042】
図1(A)や図4(A)に示した高圧側流路15と低圧側流路16は、交互に配列され、それらの切換え動作は、高圧流と低圧流とが交互に切換えられる場合を例示しているが、例えば、図1(D)に示すように、ローター11の外周面に高圧側流路15が4本設けられ、低圧側流路16が2本設けられ構造とすることにより、高圧流→高圧流→低圧流のような切換えを行うこともでき、必ずしも高圧流と低圧流との交互切換えに限られるものではない。したがって、高圧流と低圧流とが別々に確保されることが重要であり、高・低圧の切換え順序は冷凍機の動作のさせ方によって適宜選定されるものである。なお、上記のような高圧流→高圧流→低圧流のサイクルは、図1(D)に示す場合であれば、高圧側流路15が2回連続して高圧流の流れを成立させているあいだは、低圧側流路16による低圧流の流れを休止させ、高圧流が2連続した後に高圧流の流れを休止させて低圧流の流れを成立させる。このような動作順序は、ローター11に設けられる高圧側流路15と低圧側流路16の配置位置を適宜選択することにより、適宜実施することができる。
【0043】
また、図1(D)に示すように、2つの高圧側流路15と1つの低圧側流路16から「組」を形成し、この組を複数組配置して回転部材11が1回転する間の切換えサイクル数を複数化することもできる。同図では、高圧側流路15が4本、低圧側流路16が2本設けられ、上記「組」が2組設けられている。すなわち、15a,15a,16aで1組目、15b,15b,16bで2組目ということになる。
【0044】
つぎに、上記ロータリーバルブ9と冷凍機との関係について説明する。
【0045】
図2以降に示されている冷凍機18はパルス管冷凍機であり、これは、上記作動ガスを圧縮する圧縮機19と、上記圧縮機19からの作動ガスが供給される蓄冷管20とこの蓄冷管20に連通しているパルス管21を備えた作動部22と、上記パルス管21に連通される高圧バッファタンク23A,低圧バッファタンク23B等で構成されている。そして、低温熱交換器であるコールドエンド24は、上記作動部22の一部を形成するものとして、上記蓄冷管20とパルス管21とのあいだに配置されている。なお、図示していないが、コールドエンド24と目的箇所とを冷却用導管等で熱的に連結させて、目的箇所の冷却がなされる。
【0046】
図2においては、圧縮機19と蓄冷管20とのあいだにロータリーバルブ9が配置されている。また、同様にパルス管21と両バッファタンク23A,23Bとのあいだにロータリーバルブ9が配置されている。ここでは、両ロータリーバルブ9,9は、同じ構造のものとされているが、後述の作動説明のように、高圧側と低圧側の作動部連通口14に対する切換えタイミング(両バルブ9,9の切換え位相)は異なっている。この切換えタイミングを所定どおりにするために、図示していないが、両ロータリーバルブ9,9の駆動モータ17,17の回転制御手段が設けられている。
【0047】
図2の装置全体において、初期状態では、ロータリーバルブ9,9の各ローター11,11は初期の回転位置に停止していて、パルス管21は圧縮機19の低圧側と同圧になっている。この状態から、圧縮機19の運転と、駆動モータ17,17による両ロータリーバルブ9,9の切換え動作とが開始され、冷凍機は作動状態となる。
【0048】
まず最初に、高圧バッファタンク23Aがロータリーバルブ9,連通管21Aを経てパルス管21に連通すると、図5(A)に示すように、高圧バッファタンク23A内の高圧ガスがパルス管21内に流入し、パルス管21のガス圧は高圧バッファタンク23Aの圧力近くまで上昇する。
【0049】
つぎに、両ロータリーバルブ9,9が回転して、図5(B)に示すように、圧縮機19の高圧側が高圧管12A,ロータリーバルブ9,連通管14A,蓄冷管20,コールドエンド24,パルス管21,連通管21A,ロータリーバルブ9を経て高圧バッファタンク23Aに連通する。このときの圧縮機19からの高圧ガスは高圧バッファタンク23Aのガス圧よりも高くなっているので、パルス管21に流入した高圧ガスは高圧バッファタンク23Aに流入する。
【0050】
ついで、ロータリーバルブ9,9が切換えられると、図5(C)に示すように、パルス管21の作動ガスが低圧バッファタンク23Bに流入するため、パルス管21内のガス圧が低圧バッファタンク23Bの圧力まで低下する。すなわち、パルス管21内の高圧であった作動ガスが低圧バッファタンク23Bの圧力まで低下するので、この過渡期に作動ガスが膨張し温度降下をなしてパルス管21のコールドエンド24側を冷却し、寒冷発生がなされる。
【0051】
さらに、ロータリーバルブ9,9が切換えられると、図5(D)に示すように、低圧バッファタンク23Bがロータリーバルブ9,冷凍機18,ロータリーバルブ9,低圧管13Aを経て圧縮機19の低圧側に連通される。これにより、パルス管21で膨張した作動ガスが圧縮機19の低圧側に排出されるとともに、低圧バッファタンク23Bの低圧ガスがパルス管21に流入する。
【0052】
以上に述べたような作動によって1サイクルが終了し、ロータリーバルブ9,9の継続的な切換え動作により、作動ガスは連続的に冷凍作用を続行する。
【0053】
上述のような作動を行うために、両ロータリーバルブ9,9の切換えタイミングすなわち切換え位相が設定されている。そして、両ロータリーバルブ9,9における作動部連通口14に対する切換えは、複数の組をなしている高圧側流路15と低圧側流路16が順次作動部連通口14に合致するので、回転部材11が1回転するあいだに上記作動ガスの膨張・温度降下が組の数だけ実行される。したがって、ロータリーバルブ9,9に異常発熱が起こらない程度に回転部材11の回転速度を高めることにより、上記膨張・温度降下が頻繁に行われて、冷凍能力がロータリーバルブ9,9の熱的弊害を伴わずに向上する。さらに、ロータリーバルブの表面温度が低く保たれるので、ロータリーバルブと冷凍機の一体化や接近させても冷凍機が異常に加熱されることがなく、正常な冷凍機能が達成される。
【0054】
上記のように、複数の組からなる高圧側流路15と低圧側流路16が1つの作動部連通口14に順次連通するので、回転部材11の1回転当たりの高圧側と低圧側との切換えが複数化(最低4回)される。したがって、上記組数を、冷凍機18の冷凍能力や回転部材11の回転速度による発熱の程度等を勘案して設定することにより、回転部材11の回転速度を可及的に低下させて作動ガスの高低圧切換えを頻繁に行うことができ、前述の摩擦熱が異常高温になることが回避できる。さらに、ロータリーバルブ9の表面温度を低くして、ロータリーバルブ9と冷凍機18の一体化や接近させた配置等が実現する。
【0055】
上記の実施の形態では、上記ロータリーバルブ9,9が、圧縮機19と蓄冷管20とのあいだおよびバッファタンク23A,23Bとパルス管21のあいだの両方に配置されているが、これを片側だけにすることもできる。こうすることにより、熱的問題が厳密に問われる側の箇所にだけ上記ロータリーバルブ9を配置し、他の側においては構造の簡素化を図ることができる。
【0056】
図3は、本発明の冷凍機用ロータリーバルブの第2の実施の形態である。図2に示した実施の形態のバッファタンクは、高圧バッファタンク23Aと低圧バッファタンク23Bに分離されているが、この実施の形態では単一のバッファタンク23とされている。このような単一のバッファタンク23にパルス管21に対応させた蓄圧機能と減圧機能を果たすために、連通管21Aに絞り弁(オリフィス)25が配置されている。このような絞り弁25により、上記高圧バッファタンク23Aと低圧バッファタンク23Bと略同等の作用が、バッファタンク23においてえられる。それ以外は、上記実施の形態と同様であり、同様の部分には同じ符号を付している。また、作用効果の面においても、上記実施の形態と同様の作用効果を奏する。
【0057】
図4は、本発明の冷凍機用ロータリーバルブの第3の実施の形態である。この実施の形態は、図2に示した2つのロータリーバルブ9,9を一体化したものである。また、ここでの高圧側流路15と低圧側流路16との組数は、3組の場合を例示している。
【0058】
上記高圧側連通口12と作動部連通口14との連通状態並びに低圧側連通口13と作動部連通口14との連通状態に気密保持を行わせるシール部材26が設けられている。このシール部材26は、シート状の合成樹脂材料で形成されている。上記シール部材26は図4に示すように、ハウジング10の内周面に配置してもよく、あるいはローター11側に配置してもよい。それ以外は、上記各実施の形態と同様であり、同様の部分には同じ符号を付している。
【0059】
上記構成により、ロータリーバルブ9,9が単一のユニットになるので、装置全体のコンパクト化や部品点数の削減にとって有利である。同時に、上記圧縮機19と上記蓄冷管20とのあいだおよび上記バッファタンク23A,23Bと上記パルス管21のあいだにおける作動ガス流の切換えが、一体化されたロータリーバルブにより、定められた順序にしたがって規則正しく行われて、信頼性の高い冷凍機の作動がえられる。すなわち、両ロータリーバルブ9,9の位相関係が正確に設定できる。
【0060】
さらに、高圧ガスの連通状態と低圧ガスの連通状態がそれぞれ確実に気密状態とされる。したがって、冷凍機の上記作動部22に高圧ガスを供給したり、作動部22から低圧ガスを還流等させたりするときに、ガス漏れ等の異常を確実に回避することができる。また、回転部材11とハウジング10との摺動部における発熱量が著しく減少するので、シール部材26への熱的影響が大幅に緩和され、シール部材26の耐久性を向上させることができる。また、シール部材26の熱的環境が改善されるので、シール部材26の材質を変更して、原価低減をはかることが可能である。それ以外は、上記各実施の形態と同様の作用効果を奏する。
【0061】
図5は、図4に示した一体化式のロータリーバルブ9,9の動作順序を示す作動図である。ここでの動作は、図2に示したものと同じである。
【0062】
図6は、本発明の冷凍機用ロータリーバルブの第4の実施の形態である。すなわち、ロータリーバルブ9が冷凍機18に一体化されている場合である。このような一体化を図る方法としては、1つのケーシング内に冷凍機18,ロータリーバルブ9,圧縮機19,高圧バッファタンク23A,低圧バッファタンク23B等を組みこむ方式等いろいろなものが採用できるが、ここでは支持ブラケットを用いた場合を例示している。
【0063】
図6において、ロータリーバルブ9のハウジング10に固定した基板28の下側に脚状の支持ブラケット29,30が結合されており、このブラケット29,30の下部が支持台等の静止部材31上に載置されている。上記ブラケット29,30は厚板状の部材で構成され、その各々に蓄冷管20とパルス管21が貫通した状態で支持されている。なお、符号32,33はゴム等でできた緩衝材である。それ以外は、上記各実施の形態と同様であり、同様の部分には同じ符号を付している。
【0064】
上記構成により、冷凍機18とロータリーバルブ9がユニット化されたような状態になり、装置全体としてコンパクトにまとまる。したがって、狭い箇所に冷凍機18とロータリーバルブ9を配置することができて、他の周辺機器等の配置が行いやすくなる。このような一体化は、ロータリーバルブ9の発熱が問題にならない程度に抑制されていることにより、実現している。それ以外は、上記各実施の形態と同様の作用効果を奏する。
【0065】
また、上記のような完全な一体化ではなく、周辺の関連部材との関係等でロータリーバルブ9と冷凍機18とを接近させることも可能である。例えば、ロータリーバルブ9と冷凍機18とが接近した関係にある別々の部材に取付けられている場合が挙げられる。
【0066】
以上に述べたロータリーバルブ9が装備された冷凍機を使用することにより、複数の組からなる上記高圧側流路15と低圧側流路16が1つの作動部連通口14に順次連通するので、上記回転部材11の1回転当たりの高圧側と低圧側との切換えが複数化される。したがって、上記組数を、冷凍機18の冷凍能力や回転部材11の回転速度による発熱の程度等を勘案して設定することにより、回転部材11の回転速度を可及的に低下させて作動ガスの高低圧切換えを頻繁に行うことができ、前述の摩擦熱が異常高温になることが回避できる。こうすることにより、実質的に摩擦熱の問題のないロータリーバルブ9を用いて、小型化された冷凍機18に高い冷凍能力を発揮させることができる。
【0067】
また、ロータリーバルブ9の熱的問題が実質的に解消されているので、上記冷凍機18にロータリーバルブ9を一体化させたり、ロータリーバルブ9を冷凍機18に接近させて配置したりすることができ、装置全体としてのスペースを小さくすることができる。
【0068】
上記各実施の形態における冷凍機18は、上記作動ガスを圧縮する圧縮機19と、上記圧縮機19からの作動ガスが供給される蓄冷管20とこの蓄冷管20に連通しているパルス管21を備えた作動部22と、上記パルス管21に連通されるバッファタンク23等とを含んで構成されているが、他の冷凍機の形態としては、パルスチューブのみを有し、冷却された冷媒ガスを直接に被冷却空間または被冷却物に供給するパルスチューブ冷凍機、すなわち、パルスチューブエキスパンダのように、蓄冷管20を装備させずに冷却動作が行えるようにした形式のもの、またはバッファタンク23を装備させずに冷却動作を行うものや、バッファタンクのかわりに圧縮機を設けた形式のもの等も本発明の対象とすることができる。
【0069】
上記高圧側流路15と低圧側流路16とを回転部材11の外周面で傾斜させたいわゆる螺旋形に形成することにより、高圧側連通口12,低圧側連通口13,作動部連通口14を上記螺旋形に沿わせて配置し、そこに配管を接続して配管の配置位置に自由度を持たせることもできる。
【0070】
上記高圧側連通口12と低圧側連通口13とのあいだに作動部連通口14が配置されているので、高低圧両連通口12,13から高圧側流路15と低圧側流路16を経由して作動部連通口14に連通させることが行いやすい構造となる。
【0071】
上記の各実施の形態では、高圧側連通口12,低圧側連通口13,作動部連通口14がハウジング10の円筒面に形成され、高圧側流路15,低圧側流路16が回転部材11の外周面に形成されているが、これらの構造をハウジング10や回転部材11の平たい端面に形成して、同様の作用効果をえることもできる。
【0072】
図7は、本発明の冷凍機用ロータリーバルブの第5の実施の形態であり、図8は、本実施の形態のロータリーバルブの作動順序を示す冷凍機全体の作動図である。なお、図7(A)ではローター11に形成した各流路を示す鎖線が重複すると理解しにくくなるので、高圧側流路15の流路幅は狭く深さは浅く図示し、また、後述の中間圧流路35の流路幅は狭く図示してある。
【0073】
先に説明した実施の形態では、切換えられる作動ガスが低圧ガスと高圧ガスであったが、この実施の形態では、高低両ガス圧のあいだに中間圧の作動ガスが存在している。
【0074】
すなわち、高圧側連通口12,低圧側連通口13,作動部連通口14と同列となるように、ハウジング10に中間圧連通口34があけられ、そこに中圧管34Aが接続されている。ローター11の外周面に溝状の中間圧流路35がローター11の回転軸方向に延びた状態で形成されている。上記中間圧流路35の長さは、図7(F)に示すように、中間圧連通口34と作動部連通口14を連通させる長さとされている。また、ここでの低圧側流路16は(E)に示すように、低圧側連通口13と作動部連通口14が連通されるときには中間圧連通口34を閉塞する必要があるので、閉塞部材36が設けられている。
【0075】
そして、上記中間圧流路35により中間圧連通口34と作動部連通口14を連通させる「中間圧用の組」が構成され、この「中間圧用の組」が1つの作動部連通口14に対する高圧側と低圧側の連通を切換える上記「組」に複合されている。さらに、各組は、第1に低圧側流路16が低圧側連通口13と作動部連通口14を連通させ、第2に中間圧流路35が中間圧連通口34と作動部連通口14を連通させ、第3に高圧側流路15が高圧側連通口12と作動部連通口14を連通させ、第3の高圧側連通口12と作動部連通口14が連通した後は、上記の順序とは逆に上記第2,上記第1の順序で順次連通機能を果たすように、編成されている。それ以外は、上記各実施の形態と同様であり、同様の部分には同じ符号を付している。
【0076】
上記構成により、作動部連通口14に高圧の作動ガスを供給する前に、中間圧連通口34から中間圧力の作動ガスを、例えば中圧バッファタンクから作動部連通口14に供給して、冷凍機18側の作動ガス圧を予備的に昇圧させ、その後、高圧の作動ガスを冷凍機18へ供給することができる。したがって、高圧の作動ガスを圧縮機19から供給するような場合には、圧縮機19にかかる負荷を軽減することができて、効率の高い圧縮機19の動作がえられる。同時に、圧縮機19の小型化のためにも有効である。それ以外は、上記各実施の形態と同様の作用効果を奏する。
【0077】
図8は、図7に示したロータリーバルブ9の動作順序を示す作動図である。ここでは中間圧連通口34に連通させた中圧バッファタンク23Cが配置されている。そして、圧縮機19と蓄冷管20とのあいだに配置されているロータリーバルブ9と各バッファタンク23A,23B,23Cとパルス管21とのあいだに配置されているロータリーバルブ9は、図8に示すように、別々のバルブユニットとされ駆動モータ17,17で個々に動作するようになっており、両ロータリーバルブ9,9の切換えタイミング(作動回転位相)は、図2の場合と同様に、回転制御手段が別に設けられている。
【0078】
図8(A)は、低圧バッファタンク23Bがパルス管21に連通しているとともに、圧縮機19の低圧管13Aが蓄冷管20に連通し、冷凍機18の内部は最も低圧となっている。つぎに、圧縮機19と蓄冷管20との連通が遮断され、中圧バッファタンク23Cがパルス管21に連通されて、(B)の状態になる。この状態では、中圧バッファタンク23Cからの作動ガス圧で冷凍機18が予備的に昇圧されている。さらに、この状態から高圧バッファタンク23Aに切換えられて(C)の状態になると、高圧バッファタンク23Aからの作動ガス圧で上記の予備的な昇圧がさらに促進される。
【0079】
その後、圧縮機19の高圧管12Aが蓄冷管20に連通されると、(D)の状態になり、冷凍機18内のガス圧は最も高圧になり、高圧バッファタンク23Aに高圧ガスが蓄圧される。ついで、圧縮機19と蓄冷管20との連通を遮断し、高圧バッファタンク23Aから中圧バッファタンク23Cに切換えると、(E)の状態になり、冷凍機18の高圧ガスは中圧バッファタンク23Cへ引っ張られ、作動ガスは蓄冷管20からパルス管21へ流入する。それから、中圧バッファタンク23Cから低圧バッファタンク23Bに切換えると、(F)の状態になり、冷凍機18内部の高圧作動ガスが低圧バッファタンク23Bの圧力まで低下するので、この過渡期に作動ガスが断熱膨張をして、パルス管21のコールドエンド24側を冷却し、寒冷発生がなされる。
【0080】
そして、再び(A)の状態にもどって、つぎのロータリーバルブの動作サイクルに移行し、この動作サイクルが継続的に反復される。
【0081】
したがって、作動部連通口14に高圧の作動ガスを供給する前に、中間圧連通口34から中間圧力の作動ガスを、中圧バッファタンク23Cから作動部連通口14に供給して、冷凍機18側の作動ガス圧を予備的に昇圧させ、その後、高圧の作動ガスを圧縮機19から冷凍機18へ供給し、圧縮機19にかかる負荷を軽減することができて、効率の高い圧縮機19の動作がえられる。同時に、圧縮機19の小型化のためにも有効である。
【0082】
上記図8の動作において、(E)で中圧バッファタンク23Cを開き、その後から(F)で低圧バッファタンク23Bを開くため、熱交換部(コールドエンド24)で冷やされた作動ガスをより多くパルス管21に流入させることが可能となり、断熱膨張をさせるガス量が増えて、発生冷熱量が増大する。
【0083】
図9は、本発明の冷凍機用ロータリーバルブの第6の実施の形態である。この実施の形態は、中間ガス圧が2段階になっている形式のものである。したがって、図9(A)に示すように、2つの中間圧連通口34,34がハウジング10にあけられ、それぞれに中圧管34A,34Aが接続されている。そして、(B)は、(A)の配管位置に対応させたローター11の展開図であり、この(B)に示すように、一方の中間圧連通口34と作動部連通口14を連通する中間圧流路35Aと、他方の中間圧連通口34と作動部連通口14を連通する中間圧流路35Bとが設けられている。図示していないが、各中圧管34A,34Aは、2つの中圧バッファタンクにそれぞれ連通してあり、両中圧バッファタンクは、先に開く方が後から開くものより低い圧力とされている。
【0084】
(B)には、上述の複合された組が2組形成されていて、ローター11の1回転で2サイクルの切換え動作がなされる。それ以外は、上記各実施の形態と同様であり、同様の部分には同じ符号を付している。
【0085】
上記構成により、予備的な昇圧が2段階にわたってなされるので、段階的に徐々に昇圧させて、一気に所定圧力に到達させることなく、圧縮機19の負荷を軽減させて確実な昇圧がなされる。なお、(B)に示すように、冷凍機18が高圧に達した後は、昇圧とは逆の順序で圧力制御がなされる。それ以外は、上記各実施の形態と同様の作用効果を奏する。
【0086】
上記図9に示した実施の形態では、2段階の昇圧であるが、これを3段階あるいは4段階に増やすことも可能である。
【0087】
本発明の冷凍機としては、上記高圧側連通口12と低圧側連通口13に加えて1つまたは2つ以上の中間圧連通口34がハウジング10に設けられているとともに、上記高圧側流路15と低圧側流路16に加えて1つまたは2つ以上の中間圧流路35が上記回転部材11に設けられ、上記中間圧流路35により中間圧連通口34と作動部連通口14を連通させる1つまたは2つ以上の中間圧用の組が形成され、上記中間圧用の組が上記組に複合されている冷凍機用ロータリーバルブ9が冷凍機18に装備されているので、1つの作動部連通口14に対する高圧側と低圧側の連通を切換える組に上記中間圧用の組が機能的に一体化されるので、1つの作動部連通口14に対して低圧側連通口13,中間圧連通口34,高圧側連通口12の順で各連通口を連通させることができ、上記各実施の形態と同様の作用効果を奏する冷凍機がえられる。
【0088】
また、本発明は、小型化された冷凍機だけではなく、大型の冷凍機を対象にして実施することも可能である。
【0089】
【発明の効果】
以上のように、本発明の冷凍機用ロータリーバルブによれば、複数の組からなる上記高圧側流路と低圧側流路が1つの作動部連通口に順次連通するので、上記回転部材の1回転当たりの高圧側と低圧側との切換えが複数化(最低4回)される。したがって、上記組数を、冷凍機の冷凍能力や回転部材の回転速度による発熱の程度等を勘案して設定することにより、回転部材の回転速度を可及的に低下させて作動ガスの高低圧切換えを頻繁に行うことができ、前述の摩擦熱が異常高温になることが回避できる。
【0090】
また、本発明の冷凍機によれば、複数の組からなる上記高圧側流路と低圧側流路が1つの作動部連通口に順次連通するので、上記回転部材の1回転当たりの高圧側と低圧側との切換えが複数化される。したがって、上記組数を、冷凍機の冷凍能力や回転部材の回転速度による発熱の程度等を勘案して設定することにより、回転部材の回転速度を可及的に低下させて作動ガスの高低圧切換えを頻繁に行うことができ、前述の摩擦熱が異常高温になることが回避できる。こうすることにより、実質的に摩擦熱の問題のないロータリーバルブを用いて、小型化された冷凍機に高い冷凍能力を発揮させることができる。
【0091】
また、ロータリーバルブの熱的問題が実質的に解消されているので、上記冷凍機にロータリーバルブを一体化させたり、ロータリーバルブを冷凍機に接近させて配置したりすることができ、装置全体としてのスペースを小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の冷凍機用ロータリーバルブを示す断面図である。
【図2】第1の実施の形態を示す全体図である。
【図3】第2の実施の形態を示す全体図である。
【図4】第3の実施の形態を示す断面図である。
【図5】上記第3の実施の形態の作動順序を示す全体図である。
【図6】ロータリーバルブと冷凍機を一体化させた第4の実施の形態の側面図である。
【図7】第5の実施の形態を示す断面図である。
【図8】上記第5の実施の形態の作動順序を示す全体図である。
【図9】第6の実施の形態を示す断面図である。
【図10】従来技術を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ハウジング
2 高圧側連通口
3 低圧側連通口
4 作動部連通口
5 ローター(回転部材)
6 高圧側流路
7 低圧側流路
8 駆動モータ
9 ロータリーバルブ
10 ハウジング
11 回転部材,ローター
12 高圧側連通口
12A 高圧管
13 低圧側連通口
13A 低圧管
14 作動部連通口
14A 連通管
15 高圧側流路
16 低圧側流路
17 駆動モータ
18 冷凍機
19 圧縮機
20 蓄冷管
21 パルス管
21A 連通管
22 作動部
23 バッファタンク
23A 高圧バッファタンク
23B 低圧バッファタンク
23C 中圧バッファタンク
24 コールドエンド,低温熱交換器
25 絞り弁
26 シール部材
28 基板
29 支持ブラケット
30 支持ブラケット
31 静止部材
32 緩衝材
33 緩衝材
34 中間圧連通口
34A 中圧管
35 中間圧流路
35A 中間圧流路
35B 中間圧流路
36 閉塞部材

Claims (16)

  1. ハウジングに作動ガスの高圧側連通口と低圧側連通口と作動部連通口が設けられ、ハウジング内で回転する回転部材に高圧側流路と低圧側流路が設けられ、上記高圧側流路により高圧側連通口と作動部連通口とが連通され、上記低圧側流路により低圧側連通口と作動部連通口とが連通される冷凍機用ロータリーバルブであって、上記高圧側流路と低圧側流路により作動部連通口に対する高圧側と低圧側の連通を切換える組を構成し、上記組が1つの作動部連通口に対して複数組配置されていることを特徴とする冷凍機用ロータリーバルブ。
  2. 上記ハウジングと上記回転部材は、上記回転部材の回転軸に直交する断面の形状が円形とされている請求項1記載の冷凍機用ロータリーバルブ。
  3. 上記高圧側連通口,上記低圧側連通口,上記作動部連通口は、円筒状のハウジングの周壁に形成されている請求項2記載の冷凍機用ロータリーバルブ。
  4. 上記高圧側連通口,上記低圧側連通口,上記作動部連通口は、上記回転軸に沿って列設されている請求項3記載の冷凍機用ロータリーバルブ。
  5. 上記冷凍機は、上記作動ガスを圧縮する圧縮機と、上記圧縮機からの作動ガスが導入されて冷熱を発生させるパルス管を備えた作動部とを含んで構成されている請求項1〜4のいずれか一項に記載の冷凍機用ロータリーバルブ。
  6. 上記冷凍機は、その作動部が、圧縮機からの作動ガスが供給されて上記パルス管と連通する蓄冷管を備えたものである請求項5記載の冷凍機用ロータリーバルブ。
  7. 上記冷凍機は、上記パルス管に連通したバッファタンクを備えた請求項5または6記載の冷凍機用ロータリーバルブ。
  8. 上記冷凍機に一体化されている請求項1〜7のいずれか一項に記載の冷凍機用ロータリーバルブ。
  9. 上記冷凍機に接近させて配置してある請求項1〜7のいずれか一項に記載の冷凍機用ロータリーバルブ。
  10. 上記圧縮機と上記蓄冷管とのあいだまたは上記バッファタンクと上記パルス管のあいだのいずれかに配置されている請求項5〜9のいずれか一項に記載の冷凍機用ロータリーバルブ。
  11. 上記圧縮機と上記蓄冷管とのあいだに配置されている上記ロータリーバルブと、上記バッファタンクと上記パルス管のあいだに配置されている上記ロータリーバルブとが一体化されている請求項5〜10のいずれか一項に記載の冷凍機用ロータリーバルブ。
  12. 上記高圧側連通口と作動部連通口との連通状態または上記低圧側連通口と作動部連通口との連通状態に気密保持を行わせるシール部材が設けられている請求項1〜11のいずれか一項に記載の冷凍機用ロータリーバルブ。
  13. 上記高圧側連通口と低圧側連通口に加えて1つまたは2つ以上の中間圧連通口がハウジングに設けられているとともに、上記高圧側流路と低圧側流路に加えて1つまたは2つ以上の中間圧流路が上記回転部材に設けられ、上記中間圧流路により中間圧連通口と作動部連通口を連通させる1つまたは2つ以上の中間圧用の組が形成され、上記中間圧用の組が上記組に複合されている請求項1〜12のいずれか一項に記載の冷凍機用ロータリーバルブ。
  14. 上記中間圧流路は低圧側流路と高圧側流路とのあいだに配置されている請求項1〜13のいずれか一項に記載の冷凍機用ロータリーバルブ。
  15. ハウジングに作動ガスの高圧側連通口と低圧側連通口と作動部連通口が設けられ、ハウジング内で回転する回転部材に高圧側流路と低圧側流路が設けられ、上記高圧側流路により高圧側連通口と作動部連通口とが連通され、上記低圧側流路により低圧側連通口と作動部連通口とが連通される冷凍機用ロータリーバルブであって、上記高圧側流路と低圧側流路により作動部連通口に対する高圧側と低圧側の連通を切換える組を構成し、上記組が1つの作動部連通口に対して複数組配置されている冷凍機用ロータリーバルブが装備されたことを特徴とする冷凍機。
  16. 上記高圧側連通口と低圧側連通口に加えて1つまたは2つ以上の中間圧連通口がハウジングに設けられているとともに、上記高圧側流路と低圧側流路に加えて1つまたは2つ以上の中間圧流路が上記回転部材に設けられ、上記中間圧流路により中間圧連通口と作動部連通口を連通させる1つまたは2つ以上の中間圧用の組が形成され、上記中間圧用の組が上記組に複合されている冷凍機用ロータリーバルブが装備されている請求項15記載の冷凍機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006070913A (ja) * 2004-08-31 2006-03-16 Fuji Photo Film Co Ltd マイクロ切替えバルブ
KR100811857B1 (ko) * 2006-11-21 2008-03-10 한국과학기술원 완충형 로터리 밸브
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JP2018115778A (ja) * 2017-01-16 2018-07-26 住友重機械工業株式会社 極低温冷凍機および極低温冷凍機の制御装置

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