JP2005207632A - ロータリーバルブおよびそれを用いた冷凍機 - Google Patents

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Abstract

【課題】冷凍機等を1つのロータリーバルブで作動圧の切換えを行なうことができ、しかも小型で低コストなロータリーバルブを提供する。
【解決手段】作動ガスの高圧側連通口3と低圧側連通口2および作動部連通口4が設けられたハウジング1と、上記ハウジング1内で回転するロータ5とを備え、上記ロータ5には、上記高圧側連通口3と作動部連通口4を連通させる高圧側流路7と、上記低圧側連通口2と作動部連通口4を連通させる低圧側流路6とが形成され、上記ロータ5の回転により、作動部連通口4に対する高圧側の連通と低圧側の連通とを切換えるロータリーバルブ9であって、上記ハウジング1には、高圧側連通口3,低圧側連通口2および作動部連通口4とを含んでなる連通口の組が複数組設けられ、上記各連通口の組を、それぞれ異なる冷凍機における連通状態の切り換えに対応するようロータ5の回転方向において異なる位置に配置した。
【選択図】図1

Description

本発明は、ロータリーバルブおよびそれを用いた冷凍機に関するものである。
従来から知られているパルス管冷凍機は、作動ガスの圧縮機と、上記圧縮機からの作動ガスが供給される蓄冷管と、この蓄冷管に連通している低温熱交換器(コールドエンド)と、この低温熱交換器に連なっているパルス管と、さらに上記パルス管に連通されるバッファタンク等から構成されている。このような形式の冷凍機においては、高圧および低圧の作動ガスをロータリーバルブまたは電磁弁等で切換えて、交互に冷凍機に作用させることが行われている。
図9は、上記ロータリーバルブの従来例を示す断面図である。両端が閉塞された筒状のハウジング1に高圧側連通口3,低圧側連通口2および作動部連通口4があけられている。この作動部連通口4は上記冷凍機の蓄冷管あるいはパルス管に接続されている。一方、上記ハウジング1の内面に摺動しながら回転するロータ(回転部材)5がハウジング1内に挿入されている。このロータ5の外周面に溝状の高圧側流路7と低圧側流路6が設けられている。上記高圧側流路7は、高圧側連通口3と作動部連通口4との連通を図り、上記低圧側流路6は、低圧側連通口2と作動部連通口4との連通を図り、これらの連通を交互に行わせるために、高圧側流路7と低圧側流路6とはロータ5の回転軸方向にずらしてあり、同時に円周方向にもずらしてある。
上記高圧側流路7と低圧側流路6は、図9(b)に示すように、ちょうど180度の位相差が付与してある。また、ハウジング1の端部には駆動モータ8が取り付けられ、その回転出力でロータ5が回転するようになっている。
上記のようにロータ5が回転されると、高圧側流路7と低圧側流路6とが、高圧側連通口3と作動部連通口4との連通および低圧側連通口2と作動部連通口4との連通を交互に行い、作動ガスを高圧と低圧で交互に冷凍機に作用させている。図において、19は作動ガスを圧縮する圧縮機である。また、21は作動ガスが導入されて冷熱を発生させるパルス管,20は蓄冷管、24はコールドエンドであり、上記パルス管21、蓄冷管20、コールドエンド24により冷熱を発生させる作動部13が形成されている。そして、上記圧縮機19および作動部13によって冷凍機が構成されている。
特開2001−91078号公報
しかしながら、上記従来のロータリーバルブでは、ハウジング1側面の1方にだけ高圧側連通口3,低圧側連通口2および作動部連通口4が設けられていることから、ロータ5が1回転することにより、作動部連通口4と高圧側連通口3の連通状態と、作動部連通口4と低圧側連通口2の連通状態との切り換えが1回行なわれるだけである。したがって、1つのロータリーバルブでは、1台の冷凍機の作動圧の切り換えを行なうことができるに過ぎず、少なくとも冷凍機1台ごとに1つのロータリーバルブを必要としていた。
このように、複数台の冷凍機を近接する場所で起動するような場合でも、各々の冷凍機には少なくとも1つずつのロータリーバルブが必要になる。また、ロータリーバルブは、通常、使用される冷凍機に合わせた設計を行ない、そのつど製作する必要があるため、冷凍機が複数になれば、複数個のロータリーバルブを製作する必要が生じ、その製作費用が嵩むという問題がある。また、ロータリーバルブの設置スペースもその個数分だけ確保する必要があるうえ、メンテナンスもロータリーバルブの個数分だけ対応していかなければならない。
一方、ロータ5およびハウジング1を冷凍機の台数分だけ軸方向に延長した設計とすることにより、1つのロータリーバルブで複数台の冷凍機の作動圧の切り換えを行なうようにすることも考えられる。
ところが、このような直列型のロータリーバルブでは、ロータリーバルブ自体の大きさが冷凍機の台数分だけ長くなってしまい、ロータリーバルブ自体が大型化し、装置の小型化や製作コスト節減の要望に叶うものにはならない。また、ハウジング1やロータ5が長くなると、回転抵抗がそれだけ大きくなるため、駆動モータ8もそれに耐えるものにしなければならなくなり、コストを引き上げる要因となる。しかも、ハウジング1やロータ5が長くなると、摺動部分の精度が気密性や摺動抵抗に与える影響が大きくなるため、それだけ精度管理がシビアになり、製作コストやメンテナンスコストを引き上げる要因となる。
さらに、摺動面積が大きくなると、ロータリーバルブからの発熱もそれだけ大きなものとなることから、ロータリーバルブの発熱が冷凍機に与える影響が無視できなくなる。このため、ロータリーバルブを冷凍機に近接したところに配置できなくなり、配置の自由度が少なくなって設計の容易性が損なわれることとなる。しかも、ロータリーバルブを冷凍機から遠ざけた配置にする必要があることから、ロータリーバルブと冷凍機を連結する配管がそれだけ長くなり、配管設備の設置等にコストがかかるうえ、圧力損失も大きくなって圧縮機の設備や動力を増大させる要因となる。
本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、冷凍機等の作動ガス利用機器複数を1つのロータリーバルブで作動圧の切り換えを行なうことができ、しかも小型で低コストなロータリーバルブおよびそれを用いた冷凍機の提供を目的とする。
上記目的を達成するため、本発明のロータリーバルブは、作動ガスの高圧側連通口と低圧側連通口および作動部連通口が設けられたハウジングと、上記ハウジング内で回転する回転部材とを備え、上記回転部材には、上記高圧側連通口と作動部連通口を連通させる高圧側流路と、上記低圧側連通口と作動部連通口を連通させる低圧側流路とが形成され、上記回転部材の回転により、高圧側流路による作動部連通口と高圧側連通口の連通と、低圧側流路による作動部連通口と低圧側連通口の連通とを切換えるロータリーバルブであって、
上記ハウジングには、高圧側連通口,低圧側連通口および作動部連通口とを含んでなる連通口の組が複数組設けられ、上記各連通口の組は、それぞれ異なる作動ガス利用機器における連通状態の切り換えに対応するよう回転部材の回転方向において異なる位置に配置されていることを要旨とする。
また、上記目的を達成するため、本発明の冷凍機は、作動ガスの高圧側連通口と低圧側連通口および作動部連通口が設けられたハウジングと、上記ハウジング内で回転する回転部材とを備え、上記回転部材には、上記高圧側連通口と作動部連通口を連通させる高圧側流路と、上記低圧側連通口と作動部連通口を連通させる低圧側流路とが形成され、上記回転部材の回転により、高圧側流路による作動部連通口と高圧側連通口の連通と、低圧側流路による作動部連通口と低圧側連通口の連通とを切換えるロータリーバルブを備えた冷凍機であって、
上記ハウジングには、高圧側連通口と低圧側連通口および作動部連通口とを含んでなる連通口の組が複数組設けられ、上記各連通口の組は回転部材の回転方向において異なる位置に配置され、上記各連通口の組はそれぞれ異なる作動ガス利用機器における連通状態の切り換えに対応していることを要旨とする。
すなわち、本発明のロータリーバルブは、上記ハウジングには、高圧側連通口,低圧側連通口および作動部連通口とを含んでなる連通口の組が複数組設けられ、上記各連通口の組は、それぞれ異なる作動ガス利用機器における連通状態の切り換えに対応するよう回転部材の回転方向において異なる位置に配置されている。
また、本発明の冷凍機は、上記ハウジングには、高圧側連通口と低圧側連通口および作動部連通口とを含んでなる連通口の組が複数組設けられ、上記各連通口の組は回転部材の回転方向において異なる位置に配置され、上記各連通口の組はそれぞれ異なる作動ガス利用機器における連通状態の切り換えに対応している。
このため、回転部材が1回転することにより、上記回転部材に設けられた高圧側流路と低圧側流路は、回転部材の回転が進むに従って、ハウジングの回転方向に複数組設けられた連通口の組の各連通口と順次連通し、それぞれの連通口の組において高低圧の切り換えが行なわれる。そして、複数の連通口の組に対応した複数の作動ガス利用機器に対する連通状態の切り換えを行なうことができる。
このように、1つのロータリーバルブで一度に複数の作動ガス利用機器に対する連通状態の切り換えを行なうことができることから、ロータリーバルブの製作コストが大幅に節減できるだけでなく、設置スペースも大幅に小さなものですむようになるうえ、メンテナンスの対応も1つのロータリーバルブの分だけでよいため、メンテナンスコストも大幅に節減できる。また、上記各連通口の組は回転部材の回転方向において異なる位置に配置され、上記各連通口の組はそれぞれ異なる作動ガス利用機器における連通状態の切り換えに対応していることから、回転部材やハウジングの長さ寸法は、作動ガス利用機器1台分を切り換えるロータリーバルブと実質的に変わらないため、ロータリーバルブ自体を大型化することがなく設備の小型化や製作コスト節減に有利であり、回転部材の回転抵抗も大きくならないため、駆動系の機器も小さなものですむためコスト的に有利である。しかも、気密性の確保や摺動抵抗の抑制を考慮しても、摺動部分の精度管理を従来通りに行なえばよいことから、製作コストやメンテナンスコストの面でも有利である。
また、摺動面積も従来のものと変わりない範囲で抑えられ、ロータリーバルブからの発熱が冷凍機に与える影響も無視できる範囲に抑えられることから、特に、作動ガス利用機器として冷凍機を使用した場合に有利である。すなわち、ロータリーバルブを冷凍機に近接したところに配置できるようになって、設備の小型化に有利であるだけでなく、配置の自由度が高くなり、設計の容易性が確保できる。また、ロータリーバルブを冷凍機と近接した配置にできることから、ロータリーバルブと冷凍機を連結する配管がそれだけ短くてすみ、配管設備の設置コスト等が節減できるうえ、圧力損失も小さくなって圧縮機の設備や動力を節減できる。
本発明において、上記作動ガス利用機器は冷凍機であり、各連通口の組は、それぞれ異なる冷凍機に対応して設けられている場合には、複数の冷凍機の作動圧を1つのロータリーバルブで切り換えて運転できるようになる。そして、摺動面積が従来のものと変わりない範囲で抑えられ、ロータリーバルブからの発熱が冷凍機に与える影響も無視できる範囲に抑えられる。このため、ロータリーバルブを冷凍機に近接したところに配置できるようになって、設備の小型化に有利であるだけでなく、配置の自由度が高くなり、設計の容易性が確保できる。また、ロータリーバルブを冷凍機と近接した配置にできることから、ロータリーバルブと冷凍機を連結する配管がそれだけ短くてすみ、配管設備の設置コスト等が節減できるうえ、圧力損失も小さくなって圧縮機の設備や動力を節減できる。
本発明において、上記冷凍機は、上記作動ガスを圧縮する圧縮機と、上記圧縮機からの作動ガスが導入されて冷熱を発生させるパルス管を有する作動部とを含んで構成され、複数の連通口の組は、それぞれ圧縮機と作動部間の連通状態の切り換えに対応している場合には、複数台の冷凍機の圧縮機と作動部間の連通状態の切り換えを行なえるようにできる。そして、複数の冷凍機を一度に運転する状態で、ロータリーバルブを冷凍機に近接したところに配置できるようになって、設備の小型化に有利であるだけでなく、配置の自由度が高くなり、設計の容易性が確保できる。また、ロータリーバルブと各冷凍機を連結する配管がそれだけ短くてすみ、配管設備の設置コスト等が節減できるうえ、圧力損失も小さくなって圧縮機の設備や動力を節減できる。
本発明において、上記冷凍機は、上記作動部に連通するバッファタンクを含んで構成され、複数の連通口の組は、それぞれバッファタンクと作動部間の連通状態の切り換えに対応している場合には、複数台の冷凍機のバッファタンクと作動部間の連通状態の切り換えを行なえるようにできる。そして、複数の冷凍機を一度に運転する状態で、ロータリーバルブを冷凍機に近接したところに配置できるようになって、設備の小型化に有利であるだけでなく、配置の自由度が高くなり、設計の容易性が確保できる。また、ロータリーバルブと各冷凍機を連結する配管がそれだけ短くてすみ、配管設備の設置コスト等が節減できるうえ、圧力損失も小さくなって圧縮機の設備や動力を節減できる。
本発明において、1組の連通口の組は、その高圧側連通口,低圧側連通口および作動部連通口が、ハウジングの周壁に回転軸に沿って列設されている場合には、上記各連通口が略1直線上に列設されているので、各配管を整然と並べてハウジングに接続することができて、配管の取りまわしが良好になり、併せてロータリーバルブの構造簡素化にとっても有効である。さらに、各連通口が上記のように列設されているので、回転部材側の高圧側流路や低圧側流路が上記各連通口を通過するタイミングをそろえることが行ないやすくなり、切換えタイミングの制御が容易になる。また、1直線上に各連通口をあけるものなので、ハウジングや回転部材の機械加工等が簡素化され、製造原価の面でも有利である。
本発明において、上記作動部連通口は高圧側連通口と低圧側連通口との間に配置されている場合には、回転部材側の高圧側流路や低圧側流路が上記各連通口を通過するタイミングをそろえることが行ないやすくなり、切換えタイミングの制御が容易になるうえ、回転部材側の機械加工等が簡素化され、製造原価の面でも有利である。
本発明において、上記ハウジングに形成された各連通口の組は、1つまたは2つ以上の中間圧連通口を含んでなり、上記回転部材には、上記中間圧連通口に対応して中間圧連通口と作動部連通口とを連通させる1つまたは2つ以上の中間圧流路が設けられている場合には、1つの作動部連通口に対し、例えば、低圧側連通口,中間圧連通口,高圧側連通口の順で各連通口を連通させることができる。したがって、作動部連通口に高圧の作動ガスを供給する前に、中間圧連通口から中間圧力の作動ガスを、例えば中圧バッファタンクから作動部連通口に供給して、冷凍機側の作動ガス圧を予備的に昇圧させ、その後、高圧の作動ガスを冷凍機へ供給することができる。したがって、高圧の作動ガスを圧縮機から供給するような場合には、圧縮機にかかる負荷を軽減することができて、効率の高い圧縮機の動作がえられる。同時に、圧縮機の小型化のためにも有効である。このようにして、作動ガスの圧力制御が効果的になされる冷凍機がえられる。そして、高圧と低圧の切り換えの間に中間圧の切り換えを行ない、複数の作動ガス利用機器に対し、同時に作動圧力のきめ細かな制御を行なうことができる。
本発明において、上記中間圧流路は、回転部材の回転方向において低圧側流路と高圧側流路との間に配置されている場合には、例えば、低圧状態,中圧状態,高圧状態のように順を追って作動ガスの切換えを行なうことができ、また、この逆についても順を追った切換えが可能である。
つぎに、本発明を実施するための最良の形態を詳しく説明する。
図1は、本発明のロータリーバルブ9およびそれを用いた冷凍機の一実施例を示す。このロータリーバルブ9は、両端が閉塞された角筒状のハウジング1と、上記ハウジング1内に納められるロータ5(回転部材)とを備えている。上記ハウジング1は、その内部空間が円柱状のロータ5がその内面に摺動しながら回転しうる空間形状に形成され、上記ハウジング1にはロータ5が同軸状に挿入されている。
上記ハウジング1には、その外周壁に、冷凍機等の作動ガス利用機器の作動ガスが連通する高圧側連通口3A,3B、低圧側連通口2A,2Bおよび作動部連通口4A,4Bが形成されている。上記高圧側連通口3A,低圧側連通口2A,作動部連通口4A、および高圧側連通口3B,低圧側連通口2B,作動部連通口4Bは、それぞれ1組の連通口の組としてロータ5の回転軸に沿って列設された状態で形成されている。そして、作動部連通口4A,4Bは、高圧側連通口3A,3Bと低圧側連通口2A,2Bとの間すなわち略中央部に配置されている。
一方、このロータ5の外周面には、溝状の高圧側流路7と低圧側流路6がロータ5の回転軸方向に延びた状態で形成されている。上記高圧側流路7は、高圧側連通口3A,3Bと作動部連通口4A,4Bとの連通を図るよう高圧側連通口3A,3Bと作動部連通口4A,4Bの双方に連通する長さに延びている。一方、上記低圧側流路6は、低圧側連通口2A,2Bと作動部連通口4A,4Bとの連通を図るよう、低圧側連通口2A,2Bと作動部連通口4A,4Bの双方に連通する長さに延びている。すなわち、高圧側流路7と低圧側流路6とは、高圧側流路7の一端部(図示の下端部)と、低圧側流路6の一端部(図示の上端部)が、軸方向において略同じ位置で重なるように、ロータ5の回転軸方向にずれて配置されている。
また、高圧側流路7と低圧側流路6とは、ロータ5の円周方向にも一定間隔ずれて配置されている。この例では、ロータ5の回転方向における高圧側流路7と低圧側流路6とのずれ角は、180°である。なお、ロータ5は、溝状の高圧側流路7や低圧側流路6を形成できる程度に肉厚の円筒状部材で構成してもよい。
そして、上記ロータリーバルブ9では、上記ハウジング1内をロータ5が回転することにより、高圧側流路7による作動部連通口4A,4Bと高圧側連通口3A,3Bの連通と、低圧側流路6による作動部連通口4A,4Bと低圧側連通口2A,2Bの連通とが交互に切換えられるようになっている。図において、8はロータ5を回転駆動する駆動モータである。
上記のように、1組の連通口の組が、その高圧側連通口3A,3B,低圧側連通口2A,2Bおよび作動部連通口4A,4Bが、それぞれハウジング1の周壁に回転軸に沿って列設されている。上記一方の連通口2A,3A,4Aおよび他方の連通口2B,3B,4Bがそれぞれ略1直線上に列設されているので、各配管を整然と並べてハウジング1に接続することができて、配管の取りまわしが良好になり、併せてロータリーバルブ9の構造簡素化にとっても有効である。さらに、各連通口が上記のように列設されているので、ロータ5側の高圧側流路7や低圧側流路6が上記各連通口を通過するタイミングをそろえることが行ないやすくなり、切換えタイミングの制御が容易になる。また、1直線上に各連通口を開けるものなので、ハウジング1やロータ5の機械加工等が簡素化され、製造原価の面でも有利である。
また、上記作動部連通口4A,4Bは高圧側連通口3A,3Bと低圧側連通口2A,2Bとの間に配置されていることから、ロータ5側の高圧側流路7や低圧側流路6が上記各連通口を通過するタイミングをそろえることが行ないやすくなり、切換えタイミングの制御が容易になるうえ、ロータ5側の機械加工等が簡素化され、製造原価の面でも有利である。
そして、上記ロータリーバルブ9では、上記ハウジング1に、高圧側連通口3A,低圧側連通口2Aおよび作動部連通口4A(高圧側連通口3B,低圧側連通口2Bおよび作動部連通口4B)とを含んでなる連通口の組が複数組(この例では2組)設けられている。上記各連通口の組は、ロータ5の回転方向において異なる位置に配置されている。
具体的には、一方の連通口の組2A,3A,4Aは、ハウジング1の一側において列設され、他方の連通口の組2B,3B,4Bは、ハウジング1の他側において列設されている。すなわち、この例では、2組の連通口の組は、ハウジング1の周壁にロータ5の回転方向において180°のずれ角をもって配置されている。上記複数組の連通口の組は、高圧側連通口3A,3B,低圧側連通口2A,2Bおよび作動部連通口4A,4Bは、軸方向においてそれぞれ同じ高さ位置に配置されている。このようにすることにより、上記複数組の連通口の組は、いずれも1つのロータ5の同じ高圧側流路7および低圧側流路6によって作動部連通口4A,4Bに対する高圧側連通口3A,3Bの連通と低圧側連通口2A,2Bの連通を切り換えることができる。
そして、上記複数の連通口の組は、それぞれ異なる冷凍機に対応して設けられ、異なる冷凍機における連通状態の切り換えに対応している。このようにすることにより、複数の冷凍機の作動圧を1つのロータリーバルブ9で切り換えて運転できるようになる。また、摺動面積が従来のものと変わりない範囲で抑えられ、ロータリーバルブ9からの発熱が冷凍機に与える影響も無視できる範囲に抑えられる。このため、ロータリーバルブ9を冷凍機に近接したところに配置できるようになって、設備の小型化に有利であるだけでなく、配置の自由度が高くなり、設計の容易性が確保できる。また、ロータリーバルブ9を冷凍機と近接した配置にできることから、ロータリーバルブ9と冷凍機を連結する配管がそれだけ短くてすみ、配管設備の設置コスト等が節減できるうえ、圧力損失も小さくなって圧縮機の設備や動力を節減できる。
上記冷凍機は、上記作動ガスを圧縮する圧縮機19A,19Bと、上記圧縮機19A,19Bからの作動ガスが導入される作動部13A,13Bとを含んで構成されている。上記作動部13A,13Bは、作動ガスが導入される蓄冷管20A,20Bと、上記蓄冷管20A,20Bを介して作動ガスが導入されるパルス管21A,21Bと、上記蓄冷管20A,20Bとパルス管21A,21Bとの間に配置されて冷熱を取り出すコールドエンド24A,24Bとを含んで構成されている。なお、図示していないが、パルス管21A,21Bの蓄冷管20A,20Bと反対側の端部には、作動ガスを一時的に貯留して作動ガスの圧力サイクルをつくりだすためのバッファタンク等が接続される。
そして、一方の連通口の組2A,3A,4Aは、その作動部連通口4A、一方の作動部13Aの蓄冷管20Aと作動ガス路を介して接続され、高圧側連通口3Aは、一方の圧縮機19Aの高圧側に高圧ガス路を介して接続され、低圧側連通口2Aは、上記一方の圧縮機19Aの低圧側に低圧ガス路を介して接続されている。一方、他方の連通口の組2B,3B,4Bも同様に、その作動部連通口4Bが、他方の作動部13Bの蓄冷管20Bと作動ガス路を介して接続され、高圧側連通口3Bは、他方の圧縮機19Bの高圧側に高圧ガス路を介して接続され、低圧側連通口2Bは、上記他方の圧縮機19Bの低圧側に低圧ガス路を介して接続されている。
上記の構成により、図2に示すように、一方の冷凍機に対応して設けられた一方の連通口の組2A,3A,4Aでは、高圧側流路7による作動部連通口4Aと高圧側連通口3Aとの連通が、ロータ5が1回転する毎に1回ずつ行なわれ、これとロータ5半回転分の時間差をおいて、低圧側流路6による作動部連通口4Aと低圧側連通口2Aとの連通が、ロータ5が1回転する毎に1回ずつ行なわれ、作動部連通口4Aに対する高圧側と低圧側の連通の切り換えが行なわれる。
そして、作動部連通口4Aと高圧側連通口3Aとが連通することにより、圧縮機19Aの高圧側が作動部13Aに連通して高圧の作動ガスがパルス管21Aに導入され、作動部連通口4Aと低圧側連通口2Aとが連通することにより、圧縮機19Aの低圧側が作動部13Aに連通してパルス管21A内の作動ガスが圧縮機19Aに移動する。このようなパルス管21A内の圧力サイクルを形成することにより冷熱を発生させてコールドエンド24Aで熱交換され利用されるのである。
また、他方の冷凍機に対応して設けられた他方の連通口の組2B,3B,4Bでは、図2に示すように、上記一方の連通口の組2A,3A,4Aとはロータ5半回転分の時間差をおいて、高圧側流路7による作動部連通口4Bと高圧側連通口3Bとの連通と、低圧側流路6による作動部連通口4Bと低圧側連通口2Bとの連通が切り換えられるのである。このようにして、ロータ5が1回転する毎に、一方の連通口の組2A,3A,4Aにおける作動部連通口4Aに対する高低圧の連通状態の切り換えと、他方の連通口の組2B,3B,4Bにおける作動部連通口4Bに対する高低圧の連通状態の切り換えとが、それぞれ1回ずつ行なわれ、一方の連通口の組2A,3A,4Aと他方の連通口の組2B,3B,4Bとでそれぞれ冷凍機を稼動することができるのである。
このように、複数の連通口の組が、それぞれ異なる冷凍機の圧縮機19A,19Bと作動部13A,13B間の連通状態の切り換えに対応しているため、複数台の冷凍機の圧縮機19A,19Bと作動部13A,13B間の連通状態の切り換えを行なえるようにできる。そして、複数の冷凍機を一度に運転する状態で、ロータリーバルブ9を冷凍機に近接したところに配置できるようになって、設備の小型化に有利であるだけでなく、配置の自由度が高くなり、設計の容易性が確保できる。また、ロータリーバルブと各冷凍機を連結する配管がそれだけ短くてすみ、配管設備の設置コスト等が節減できるうえ、圧力損失も小さくなって圧縮機の設備や動力を節減できる。
図3および図4は、本発明のロータリーバルブ9およびそれを用いた冷凍機の第2実施例を示す。
この例では、ロータリーバルブ9は、上記第1実施例で説明したものと同様である。そして、上記第1実施例では、複数の連通口の組それぞれに圧縮機19A,19Bと作動部13A,13Bとを対応させて設けたのに対し、この実施例では、作動部13A,13Bが複数の連通口の組それぞれに対応して複数設けられ、1つの圧縮機19を複数の作動部13A,13Bで共用したものである。
すなわち、一方の連通口の組2A,3A,4Aの高圧側連通口3Aと他方の連通口の組2B,3B,4Bの高圧側連通口3Bは、いずれも1つの圧縮機19の高圧側に接続され、一方の連通口の組2A,3A,4Aの低圧側連通口2Aと他方の連通口の組の低圧側連通口2Bは、いずれも上記圧縮機19の低圧側に接続されている。そして、一方の連通口の組2A,3A,4Aの作動部連通口4Aは、一方の作動部13Aの蓄冷管20Aに接続され、他方の連通口の組2B,3B,4Bの作動部連通口4Bは、他方の作動部13Bの蓄冷管20Bに接続されている。
それ以外は、上記第1実施例と同様であり、同様の部分には同じ符号を付している。この実施例でも、上記実施例と同様の作用効果を奏する。
図5は、本発明のロータリーバルブ9およびそれを用いた冷凍機の第3実施例を示す。
この例では、上記冷凍機は、作動部13A,13Bに連通するバッファタンク(高圧バッファタンク10A,10Bおよび低圧バッファタンク14A,14B)を含んで構成されている。そして、第1実施例のように、作動部13A,13Bと圧縮機19A,19Bとの間で作動圧の切り換えを行なう第1のロータリーバルブ9Aと、作動部13A,13Bとバッファタンク(高圧バッファタンク10A,10Bおよび低圧バッファタンク14A,14B)との間で作動圧の切り換えを行なう第2のロータリーバルブ9Bとを備えて構成されている。そして、第2のロータリーバルブ9Bにおいて、複数の連通口の組は、それぞれバッファタンク(高圧バッファタンク10A,10Bおよび低圧バッファタンク14A,14B)と作動部13A,13B間の連通状態の切り換えに対応している。
すなわち、上記第2のロータリーバルブ9Bでは、一方の連通口の組2C,3C,4Cの作動部連通口4Cは一方の作動部13Aのパルス管21Aと接続され、高圧側連通口3Cは一方の高圧バッファタンク10Aに接続され、低圧側連通口2Cは一方の低圧バッファタンク14Aに接続されている。また、他方の連通口の組2D,3D,4Dの作動部連通口4Dは他方の作動部13Bのパルス管21Bと接続され、高圧側連通口3Dは他方の高圧バッファタンク10Bに接続され、低圧側連通口2Dは他方の低圧バッファタンク14Bに接続されている。
そして、第1のロータリーバルブ9Aによって、作動部13A,13Bと圧縮機19A,19Bの間で作動圧の切り換えを行なうとともに、第2のロータリーバルブ9Bによって、作動部13A,13Bとバッファタンク(高圧バッファタンク10A,10Bおよび低圧バッファタンク14A,14B)の間で作動圧の切り換えを行なうようになっている。
つぎに、上記構成の冷凍機の作用について説明する。
まず、図6(a)に示すように、高圧バッファタンク10Aが第2のロータリーバルブ9Bの作動部連通口4C、高圧側流路7、高圧側連通口3Cを経てパルス管21Aに連通すると、高圧バッファタンク10A内の高圧ガスがパルス管21内に流入し、パルス管21のガス圧は高圧バッファタンク10Aの圧力近くまで上昇する。
つぎに、両ロータリーバルブ9A,9Bのロータ5が回転して、図6(b)に示すように、圧縮機19Aの高圧側が、第1のロータリーバルブ9Aの作動部連通口4A、高圧側流路7、高圧側連通口3Aを介して作動部13Aと連通し、高圧バッファタンク10Aに連通する。このとき、圧縮機19Aからの高圧ガスは高圧バッファタンク10Aのガス圧よりも高くなっているので、作動部13Aに流入した高圧ガスは高圧バッファタンク10Aに流入する。
ついで、両ロータリーバルブ9A,9Bのロータ5が回転すると、図6(c)に示すように、第2のロータリーバルブ9Bの作動部連通口4C、低圧側流路6、低圧側連通口2Cを介して作動部13Aと低圧側バッファタンク14Aが連通する。すると、作動部13Aの作動ガスが低圧バッファタンク14Aに流入するため、パルス管21A内のガス圧が低圧バッファタンク14Aの圧力まで低下する。すなわち、パルス管21A内の高圧であった作動ガスが低圧バッファタンク14Aの圧力まで低下するので、この過渡期に作動ガスが膨張し温度降下をなしてパルス管21Aのコールドエンド24A側を冷却し、寒冷発生がなされる。
さらに、両ロータリーバルブ9A,9Bのロータ5が回転すると、図6(d)に示すように、圧縮機19Aの低圧側が、第1のロータリーバルブ9Aの作動部連通口4A、低圧側流路6、低圧側連通口2Aを介して作動部13Aと連通し、低圧バッファタンク14Aに連通する。このとき、パルス管21Aで膨張した作動ガスが圧縮機19Aの低圧側に排出されるとともに、低圧バッファタンク14Aの低圧ガスがパルス管21Aに流入する。
以上に述べたような動作によって1サイクルが終了し、両ロータリーバルブ9A,9Bによる継続的な圧力の切り換え動作により、作動ガスは連続的に冷凍作用を続行する。上記説明は、第1のロータリーバルブ9Aおよび第2のロータリーバルブ9Bのそれぞれ一方側の圧縮機19A、作動部13A、高圧バッファタンク10A,低圧バッファタンク14Aについての圧力切り換え動作だけを説明したが、実際は、他方の圧縮機19B、作動部13B、高圧バッファタンク10B,低圧バッファタンク14Bも、上記一方側のそれとロータ5半回転分の時間差で同様の圧力切り換えが行なわれている。
このようにすることにより、複数台の冷凍機のバッファタンクと作動部13A,13B間の連通状態の切り換えを行なえるようにできる。そして、複数の冷凍機を一度に運転する状態で、ロータリーバルブ9A,9Bを冷凍機に近接したところに配置できるようになって、設備の小型化に有利であるだけでなく、配置の自由度が高くなり、設計の容易性が確保できる。また、ロータリーバルブ9A,9Bと各冷凍機を連結する配管がそれだけ短くてすみ、配管設備の設置コスト等が節減できるうえ、圧力損失も小さくなって圧縮機の設備や動力を節減できる。
それ以外は、上記第1および第2実施例と同様であり、同様の部分には同じ符号を付している。この実施例でも、上記各実施例と同様の作用効果を奏する。
図7は、本発明のロータリーバルブ9およびそれを用いた冷凍機の第4実施例を示す。
この例では、ロータリーバルブ9は、上記ハウジング1に形成された各連通口の組は、中間圧連通口11A,11Bを含んでなり、上記ロータ5には、上記中間圧連通口11A,11Bに対応して中間圧連通口11A,11Bと作動部連通口4A,4Bとを連通させる中間圧流路12が設けられている。
この例では、上記高圧側流路7、低圧側流路6および中間圧流路12は、溝状ではなく、ロータ5の表面に連通口と合致する位置に設けられた2つの穴部とロータ5の内部で両穴部を連通させる連通路とによって構成されている。上記ロータ5では、高圧側流路7と180°のずれ角をもって低圧側流路6が形成され、上記高圧側流路7および低圧側流路6とそれぞれ90°のずれ角をもって2つの中間圧流路12が形成されている。
そして、ロータ5が回転することにより、一方の作動部連通口4Aに対して高圧側連通口3A→中間圧連通口11A→低圧側連通口2A→→中間圧連通口11A→高圧側連通口3Aの順で各連通口を連通させることができる。これとロータ5半回転分の時間差で、他方の作動部連通口4Bに対して高圧側連通口3B→中間圧連通口11B→低圧側連通口2B→→中間圧連通口11B→高圧側連通口3Bの順で各連通口を連通させることができる。
そして、図8に示すように、上記ロータリーバルブ9は、作動部13Aとバッファタンク(高圧バッファタンク10A、低圧バッファタンク14Aおよび中圧バッファタンク15A)の間で作動圧の切り換えを行なうようになっている。
つぎに、上記構成の冷凍機の作用について説明する。
ロータ5の回転により、まず、図8(a)に示すように、高圧バッファタンク10Aが、ロータリーバルブ9の作動部連通口4A,高圧側流路7,高圧側連通口3Aを介して作動部13Aと連通する。ついで、ロータ5が45°回転すると、図8(b)に示すように、中圧バッファタンク15Aが、ロータリーバルブ9の作動部連通口4A,中間圧流路12,中間圧連通口11Aを介して作動部13Aと連通する。
つぎに、ロータ5がさらに45°回転すると、図8(c)に示すように、低圧バッファタンク14Aが、ロータリーバルブ9の作動部連通口4A,低圧側流路6,低圧側連通口2Aを介して作動部13Aと連通する。ついで、ロータ5が45°回転すると、図8(d)に示すように、中圧バッファタンク15Aが、ロータリーバルブ9の作動部連通口4A,中間圧流路12,中間圧連通口11Aを介して作動部13Aと連通する。
そして、さらにロータ5が45°回転すると、図8(a)の状態に戻り、高圧バッファタンク10Aが、ロータリーバルブ9の作動部連通口4A,高圧側流路7,高圧側連通口3Aを介して作動部13Aと連通する。
以上に述べたような動作によって1サイクルが終了し、ロータリーバルブ9による継続的な圧力の切り換え動作により、作動ガスは連続的に冷凍作用を続行する。上記説明は、ロータリーバルブ9の一方側の作動部13A、高圧バッファタンク10A,中圧バッファタンク15A,低圧バッファタンク14Aについての圧力切り換え動作だけを説明したが、実際は、他方の作動部13B、高圧バッファタンク10B,中圧バッファタンク15B,低圧バッファタンク14Bも、上記一方側のそれとロータ5半回転分の時間差で同様の圧力切り換えが行なわれている。
このようにすることにより、1つの作動部連通口4Aに対して上記の順で各連通口を連通させることができる。したがって、作動部連通口4A,4Bに高圧の作動ガスを供給する前に、中間圧連通口11A、11Bから中間圧力の作動ガスを、例えば中圧バッファタンク15Aから作動部連通口4Aに供給して、冷凍機側の作動ガス圧を予備的に昇圧させ、その後、高圧の作動ガスを冷凍機へ供給することができる。これにより、高圧の作動ガスを圧縮機19から供給するような場合には、圧縮機19にかかる負荷を軽減することができて、効率の高い圧縮機19の動作がえられる。同時に、圧縮機19の小型化のためにも有効である。このようにして、作動ガスの圧力制御が効果的になされる冷凍機が得られる。そして、高圧と低圧の切り換えの間に中間圧の切り換えを行ない、複数の作動ガス利用機器に対し、同時に作動圧力のきめ細かな制御を行なうことができる。
また、上記中間圧連通口11A、11Bは、ロータの回転方向において低圧側流路6と高圧側流路7との間に配置されている場合には、低圧状態,中圧状態,高圧状態のように順を追って作動ガスの切換えを行なうことができ、また、この逆についても順を追った切換えが可能である。
それ以外は、上記第1〜第3実施例と同様であり、同様の部分には同じ符号を付している。この実施例でも、上記各実施例と同様の作用効果を奏する。
本発明のロータリーバルブは、冷凍機だけでなく、PSAの切り換えバルブとしても適用することができる。
本発明の一実施例のロータリーバルブおよび冷凍機を示す図であり、(a)はロータリーバルブの縦断面を含む図、(b)はロータリーバルブの横断面を含む図である。 上記第1実施例のロータリーバルブおよび冷凍機の作用を説明する図である。 本発明の第2実施例のロータリーバルブおよび冷凍機を示す図であり、(a)はロータリーバルブの縦断面を含む図、(b)はロータリーバルブの横断面を含む図である。 上記第2実施例のロータリーバルブおよび冷凍機の作用を説明する図である。 本発明の第3実施例のロータリーバルブおよび冷凍機を示す図である。 上記第3実施例のロータリーバルブおよび冷凍機の作用を説明する図である。 本発明の第4実施例のロータリーバルブを示す図であり、(a)はロータリーバルブの縦断面図、(b)はロータリーバルブの横断面図である。 上記第4実施例のロータリーバルブおよび冷凍機の作用を説明する図である。 従来技術を示す図である。
符号の説明
1 ハウジング
2 低圧側連通口
2A 低圧側連通口(一方)
2B 低圧側連通口(他方)
2C 低圧側連通口
2D 低圧側連通口
3 高圧側連通口
3A 高圧側連通口(一方)
3B 高圧側連通口(他方)
3C 高圧側連通口
3D 高圧側連通口
4 作動部連通口
4A 作動部連通口(一方)
4B 作動部連通口(他方)
4C 作動部連通口
4D 作動部連通口
5 ロータ
6 低圧側流路
7 高圧側流路
8 駆動モータ
9 ロータリーバルブ
9A 第1のロータリーバルブ
9B 第2のロータリーバルブ
10A 高圧バッファタンク(一方)
10B 高圧バッファタンク(他方)
11 中間圧連通路
11A 中間圧連通口
11B 中間圧連通口
12 中間圧流路
13 作動部
13A 作動部(一方)
13B 作動部(他方)
14A 低圧バッファタンク(一方)
14B 低圧バッファタンク(他方)
15A 中圧バッファタンク(一方)
15B 中圧バッファタンク
19 圧縮機
19A 圧縮機(一方)
19B 圧縮機(他方)
20 蓄冷管
20A 蓄冷管(一方)
20B 蓄冷管(他方)
21 パルス管
21A パルス管(一方)
21B パルス管(他方)
24 コールドエンド
24A コールドエンド(一方)
24B コールドエンド(他方)

Claims (9)

  1. 作動ガスの高圧側連通口と低圧側連通口および作動部連通口が設けられたハウジングと、上記ハウジング内で回転する回転部材とを備え、上記回転部材には、上記高圧側連通口と作動部連通口を連通させる高圧側流路と、上記低圧側連通口と作動部連通口を連通させる低圧側流路とが形成され、上記回転部材の回転により、高圧側流路による作動部連通口と高圧側連通口の連通と、低圧側流路による作動部連通口と低圧側連通口の連通とを切換えるロータリーバルブであって、
    上記ハウジングには、高圧側連通口,低圧側連通口および作動部連通口とを含んでなる連通口の組が複数組設けられ、上記各連通口の組は、それぞれ異なる作動ガス利用機器における連通状態の切り換えに対応するよう回転部材の回転方向において異なる位置に配置されていることを特徴とするロータリーバルブ。
  2. 上記作動ガス利用機器は冷凍機であり、各連通口の組は、それぞれ異なる冷凍機に対応して設けられている請求項1記載のロータリーバルブ。
  3. 上記冷凍機は、上記作動ガスを圧縮する圧縮機と、上記圧縮機からの作動ガスが導入されて冷熱を発生させるパルス管を有する作動部とを含んで構成され、複数の連通口の組は、それぞれ圧縮機と作動部間の連通状態の切り換えに対応している請求項2記載のロータリーバルブ。
  4. 上記冷凍機は、上記作動部に連通するバッファタンクを含んで構成され、複数の連通口の組は、それぞれバッファタンクと作動部間の連通状態の切り換えに対応している請求項3記載のロータリーバルブ。
  5. 1組の連通口の組は、その高圧側連通口,低圧側連通口および作動部連通口が、ハウジングの周壁に回転軸に沿って列設されている請求項1〜4のいずれか一項に記載のロータリーバルブ。
  6. 上記作動部連通口は高圧側連通口と低圧側連通口との間に配置されている請求項5記載のロータリーバルブ。
  7. 上記ハウジングに形成された各連通口の組は、1つまたは2つ以上の中間圧連通口を含んでなり、上記回転部材には、上記中間圧連通口に対応して中間圧連通口と作動部連通口とを連通させる1つまたは2つ以上の中間圧流路が設けられている請求項1〜6のいずれか一項に記載のロータリーバルブ。
  8. 上記中間圧流路は、回転部材の回転方向において低圧側流路と高圧側流路との間に配置されている請求項7記載のロータリーバルブ。
  9. 作動ガスの高圧側連通口と低圧側連通口および作動部連通口が設けられたハウジングと、上記ハウジング内で回転する回転部材とを備え、上記回転部材には、上記高圧側連通口と作動部連通口を連通させる高圧側流路と、上記低圧側連通口と作動部連通口を連通させる低圧側流路とが形成され、上記回転部材の回転により、高圧側流路による作動部連通口と高圧側連通口の連通と、低圧側流路による作動部連通口と低圧側連通口の連通とを切換えるロータリーバルブを備えた冷凍機であって、
    上記ハウジングには、高圧側連通口と低圧側連通口および作動部連通口とを含んでなる連通口の組が複数組設けられ、上記各連通口の組は回転部材の回転方向において異なる位置に配置され、上記各連通口の組はそれぞれ異なる作動ガス利用機器における連通状態の切り換えに対応していることを特徴とする冷凍機。
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