JP5362518B2 - ロータリーバルブおよびパルスチューブ冷凍機 - Google Patents

ロータリーバルブおよびパルスチューブ冷凍機 Download PDF

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Description

本発明は、パルスチューブ冷凍機のロータリーバルブに関し、特に、マルチバルブ型パルスチューブ冷凍機のロータリーバルブに関する。
従来より、極低温環境が必要となる装置、例えば、核磁気共鳴診断装置(MRI)等を冷却する際に、パルスチューブ冷凍機が使用されている。
パルスチューブ冷凍機では、圧縮機により圧縮された作動流体である冷媒ガス(例えば、ヘリウムガス)が蓄冷管およびパルス管に流入する動作と、作動流体がパルス管および蓄冷管から流出され、圧縮機に回収される動作を繰り返すことで、蓄冷管およびパルス管の低温端に寒冷が形成される。また、これらの低温端に、被冷却対象を熱的に接触させることで、被冷却対象から熱を奪うことができる。
特に、マルチバルブ型パルスチューブ冷凍機は、高い冷却効率を有するという特徴を有し、様々な分野での適用が期待されている。
なお、マルチバルブ型パルスチューブ冷凍機では、所定のタイミングで冷媒ガスを適正な部位および方向に流通させるため、複数のバルブを相互に関連付けて、これらを所定のタイミングで開閉する必要がある。そのため、通常の場合、各バルブの機能を統合させた部材として、ロータリーバルブが使用される(例えば特許文献1)。
ロータリーバルブは、回転体である回転ディスクと、静止状態にある固定シートとを備える。回転ディスクの略円形の平坦面(摺動面)には、圧縮機の高圧側および低圧側に連通された複数の穴(溝)が開口されている。また、固定シートの略円形の平坦面(摺動面)には、蓄冷管およびパルス管に連通された複数のポートが開口されている。従って、固定シートの摺動面を回転ディスクの摺動面に押し付けた状態で、回転ディスクを回転させた際、両摺動面の相対位置(より具体的には穴とポートの相対位置)が第1の所定の関係になると、圧縮機から蓄冷管および/またはパルス管までの高圧冷媒ガスの供給流路が形成される。また、両摺動面の相対位置(より具体的には穴とポートの相対位置)が第2の所定の関係になると、蓄冷管および/またはパルス管から圧縮機への低圧冷媒ガスの排出流路が形成される。このように、ロータリーバルブは、回転ディスクを回転させることにより冷媒ガスの流路を交互に切り換えることができる。
特開2007−522431号公報
特許文献1に示すような通常のロータリーバルブにおいて、固定シートの摺動面には、高圧冷媒ガスを蓄冷管に導入するための複数の第1ポートと、高圧冷媒ガスを第1段パルス管に導入するための第2ポートと、低圧冷媒ガスを第1段パルス管から排出するための第3ポートと、高圧冷媒ガスを第2段パルス管に導入するための第4ポートと、低圧冷媒ガスを第1段パルス管から排出するための第5ポートとが設けられる。このうち、複数の第1ポートは、固定シートの摺動面の中心からの距離(すなわち半径)が等しい第1の円周(トラック)上に設置される。また、第2ポートおよび第4ポートは、固定シートの摺動面の中心からの距離(すなわち半径)が等しい第2の円周(トラック)上に設置される。さらに、第3ポートおよび第5ポートは、固定シートの摺動面の中心からの距離(すなわち半径)が等しい第3の円周(トラック)上に設置される。
換言すれば、固定シートの摺動面は、第1のポート、第2および第4のポート、ならびに第3および第5のポートの、それぞれのための3つの異なるトラックを有する必要がある。なお、例えば、蓄冷管用の第1ポートの長さ(摺動面の半径方向における長さ)は、例えば10mm程度であり、この第1のトラックの摺動面の中心からの距離(半径)は、約20mm程度である。
しかしながら、このような構成では、固定シートの摺動面の直径を、3トラック分未満まで狭めることは物理的に不可能である。このため、固定シートおよび回転ディスクの摺動面は、必然的に大きな直径を有することになり、従って、ロータリーバルブも必然的に大型化してしまう。なお、ロータリーバルブが大きくなると、パルスチューブ冷凍機内でのロータリーバルブの設置位置が限定される他、回転ディスクの回転に必要なトルクが大きくなるという問題がある。また、ロータリーバルブが大きくなると、両摺動面の摩耗によって生じる摩耗粉の量が増加するという問題がある。
本発明は、このような背景に鑑みなされたものであり、本発明では、小型化の可能なロータリーバルブ、およびそのようなロータリーバルブを有するマルチバルブ型パルスチューブ冷凍機を提供することを目的とする。
本発明では、少なくとも一つのパルス管と蓄冷管とを有するマルチバルブ型パルスチューブ冷凍機用のロータリーバルブであって、
当該ロータリーバルブは、固定シートの摺動面に対して、回転ディスクの摺動面が面接触したまま回転することにより、冷媒の流路を切り替えることでき、
前記固定シートの摺動面には、
高圧の冷媒を前記蓄冷管側に供給し、低圧の冷媒を前記蓄冷管側から排出するための、複数の第1のポートと、
前記高圧の冷媒を前記パルス管側に供給し、前記低圧の冷媒を前記パルス管側から排出するための、複数の第2のポートと、
が設けられ、
前記複数の第1のポートは、前記固定シートの摺動面の中心から同一半径位置にある第1のトラック領域内に、前記固定シートの摺動面の中心に対して回転対称となるように配置され、
前記複数の第2のポートは、前記固定シートの摺動面の中心から同一半径位置にある、前記第1のトラック領域とは異なる第2のトラック領域内に、前記固定シートの摺動面の中心に対して回転対称となるように配置されることを特徴とするロータリーバルブが提供される。
なお、本発明によるロータリーバルブにおいて、前記回転ディスクの摺動面には、前記高圧の冷媒が流通する第1の開口と、前記低圧の冷媒が流通する第2の開口とが設置されても良い。
また、本発明によるロータリーバルブにおいて、前記回転ディスクの1回転は、前記パルスチューブ冷凍機の2回以上の冷却サイクルに相当しても良い。
また、本発明によるロータリーバルブにおいて、前記第1のポートは、前記固定シートの摺動面の円周方向に沿って第1の全長を有し、
前記第2のポートは、前記固定シートの摺動面の円周方向に沿って第2の全長を有し、
前記第1の全長は、前記第2の全長と同等以上であっても良い。
また、本発明によるロータリーバルブにおいて、前記回転ディスクの摺動面が前記固定シートの摺動面に対して回転した際に、
前記第1の開口は、前記第1のポートと連通される前に、前記第2のポートと連通され、および/または
前記第2の開口は、前記第1のポートと連通される前に、前記第2のポートと連通されても良い。
また、本発明によるロータリーバルブにおいて、前記回転ディスクの摺動面が前記固定シートの摺動面に対して回転した際に、
前記第1の開口が前記第1のポートと連通される時間は、前記第1の開口が前記第2のポートと連通される時間よりも長く、および/または
前記第2の開口が前記第1のポートと連通される時間は、前記第2の開口が前記第2のポートと連通される時間よりも長くても良い。
また、本発明によるロータリーバルブにおいて、前記パルスチューブ冷凍機は、単一のパルス管を有する単段式パルスチューブ冷凍機であっても良い。
あるいは、本発明によるロータリーバルブにおいて、前記パルスチューブ冷凍機は、第1段および第2段のパルス管を有し、
前記複数の第2のポートのうちの一つは、前記高圧の冷媒を前記第1段パルス管側に供給し、前記低圧の冷媒を前記第1段パルス管側から排出するための第1段パルス管用ポートであり、
前記複数の第2のポートのうちの別の一つは、前記高圧の冷媒を前記第2段パルス管側に供給し、前記低圧の冷媒を前記第2段パルス管側から排出するための第2段パルス管用ポートであっても良い。
この場合、前記第1段パルス管用ポートは、前記固定シートの摺動面の円周方向に沿って第3の全長を有し、
前記第2段パルス管用ポートは、前記固定シートの摺動面の円周方向に沿って第4の全長を有し、
前記第4の全長は、前記第3の全長と同等以上であっても良い。
また、本発明によるロータリーバルブにおいて、前記回転ディスクの摺動面が前記固定シートの摺動面に対して回転した際に、
前記第1の開口は、前記第1段パルス管用ポートと連通される前に、前記第2段パルス管用ポートと連通され、および/または
前記第2の開口は、前記第1段パルス管用ポートと連通される前に、前記第2段パルス管用ポートと連通されても良い。
また、本発明によるロータリーバルブにおいて、前記回転ディスクの摺動面が前記固定シートの摺動面に対して回転した際に、
前記第1の開口が前記第2段パルス管用ポートと連通される時間は、前記第1の開口が前記第1段パルス管用ポートと連通される時間よりも長く、および/または
前記第2の開口が前記第2段パルス管用ポートと連通される時間は、前記第2の開口が前記第1段パルス管用ポートと連通される時間よりも長くても良い。
さらに、本発明によるロータリーバルブにおいて、前記マルチバルブ型パルスチューブ冷凍機は、さらに、第3段のパルス管を有し、
前記複数の第2のポートのうちの一つは、前記高圧の冷媒を前記第3段パルス管側に供給し、前記低圧の冷媒を前記第3段パルス管側から排出するための第3段パルス管用ポートであっても良い。
この場合、前記第3段パルス管用ポートは、前記固定シートの摺動面の円周方向に沿って第5の全長を有し、
前記第5の全長は、前記第4の全長と同等以上であっても良い。
また、本発明によるロータリーバルブにおいて、前記回転ディスクの摺動面が前記固定シートの摺動面に対して回転した際に、
前記第1の開口は、前記第2段パルス管用ポートと連通される前に、前記第3段パルス管用ポートと連通され、および/または
前記第2の開口は、前記第2段パルス管用ポートと連通される前に、前記第3段パルス管用ポートと連通されても良い。
また、本発明によるロータリーバルブにおいて、前記回転ディスクの摺動面が前記固定シートの摺動面に対して回転した際に、
前記第1の開口が前記第3段パルス管用ポートと連通される時間は、前記第1の開口が前記第2段パルス管用ポートと連通される時間よりも長く、および/または
前記第2の開口が前記第3段パルス管用ポートと連通される時間は、前記第2の開口が前記第2段パルス管用ポートと連通される時間よりも長くても良い。
さらに、本発明では、少なくとも一つのパルス管と、蓄冷管と、ロータリーバルブとを有するマルチバルブ型パルスチューブ冷凍機であって、
前記ロータリーバルブは、固定シートの摺動面に対して、回転ディスクの摺動面が面接触したまま回転することにより、冷媒の流路を切り替えることでき、
前記固定シートの摺動面には、
高圧の冷媒を前記蓄冷管に供給し、低圧の冷媒を前記蓄冷管から排出するための、複数の第1のポートと、
前記高圧の冷媒を前記パルス管側に供給し、前記低圧の冷媒を前記パルス管側から排出するための、複数の第2のポートと、
が設けられ、
前記複数の第1のポートは、前記固定シートの摺動面の中心から同一半径位置にある第1のトラック領域内に、前記固定シートの摺動面の中心に対して回転対称となるように配置され、
前記複数の第2のポートは、前記固定シートの摺動面の中心から同一半径位置にある、前記第1のトラック領域とは異なる第2のトラック領域内に、前記固定シートの摺動面の中心に対して回転対称となるように配置されることを特徴とするマルチバルブ型パルスチューブ冷凍機が提供される。
ここで、本発明によるマルチバルブ型パルスチューブ冷凍機において、前記回転ディスクの摺動面には、前記高圧の冷媒が流通する第1の開口と、前記低圧の冷媒が流通する第2の開口とが設置されても良い。
また、本発明によるマルチバルブ型パルスチューブ冷凍機において、前記回転ディスクの1回転は、当該パルスチューブ冷凍機の2回以上の冷却サイクルに相当しても良い。
また、本発明によるマルチバルブ型パルスチューブ冷凍機において、前記第1のポートは、前記固定シートの摺動面の円周方向に沿って第1の全長を有し、
前記第2のポートは、前記固定シートの摺動面の円周方向に沿って第2の全長を有し、
前記第1の全長は、前記第2の全長と同等以上であっても良い。
また、本発明によるマルチバルブ型パルスチューブ冷凍機において、前記回転ディスクの摺動面が前記固定シートの摺動面に対して回転した際に、
前記第1の開口は、前記第1のポートと連通される前に、前記第2のポートと連通され、および/または
前記第2の開口は、前記第1のポートと連通される前に、前記第2のポートと連通されても良い。
また、本発明によるマルチバルブ型パルスチューブ冷凍機において、前記回転ディスクの摺動面が前記固定シートの摺動面に対して回転した際に、
前記第1の開口が前記第1のポートと連通される時間は、前記第1の開口が前記第2のポートと連通される時間よりも長く、および/または
前記第2の開口が前記第1のポートと連通される時間は、前記第2の開口が前記第2のポートと連通される時間よりも長くても良い。
また、当該パルスチューブ冷凍機は、単一のパルス管を有する単段式パルスチューブ冷凍機であっても良い。
あるいは、当該パルスチューブ冷凍機は、第1段および第2段のパルス管を有し、
前記複数の第2のポートのうちの一つは、前記高圧の冷媒を前記第1段パルス管に供給し、前記低圧の冷媒を前記第1段パルス管から排出するための第1段パルス管用ポートであり、
前記複数の第2のポートのうちの別の一つは、前記高圧の冷媒を前記第2段パルス管に供給し、前記低圧の冷媒を前記第2段パルス管から排出するための第2段パルス管用ポートであっても良い。
この場合、前記第1段パルス管用ポートは、前記固定シートの摺動面の円周方向に沿って第3の全長を有し、
前記第2段パルス管用ポートは、前記固定シートの摺動面の円周方向に沿って第4の全長を有し、
前記第4の全長は、前記第3の全長と同等以上であっても良い。
また、本発明によるパルスチューブ冷凍機において、前記回転ディスクの摺動面が前記固定シートの摺動面に対して回転した際に、
前記第1の開口は、前記第1段パルス管用ポートと連通される前に、前記第2段パルス管用ポートと連通され、および/または
前記第2の開口は、前記第1段パルス管用ポートと連通される前に、前記第2段パルス管用ポートと連通されても良い。
また、本発明によるパルスチューブ冷凍機において、前記回転ディスクの摺動面が前記固定シートの摺動面に対して回転した際に、
前記第1の開口が前記第2段パルス管用ポートと連通される時間は、前記第1の開口が前記第1段パルス管用ポートと連通される時間よりも長く、および/または
前記第2の開口が前記第2段パルス管用ポートと連通される時間は、前記第2の開口が前記第1段パルス管用ポートと連通される時間よりも長くても良い。
さらに、当該パルスチューブ冷凍機は、さらに、第3段のパルス管を有し、
前記複数の第2のポートのうちの一つは、前記高圧の冷媒を前記第3段パルス管に供給し、前記低圧の冷媒を前記第3段パルス管から排出するための第3段パルス管用ポートであっても良い。
この場合、前記第3段パルス管用ポートは、前記固定シートの摺動面の円周方向に沿って第5の全長を有し、
前記第5の全長は、前記第4の全長と同等以上であっても良い。
また、本発明によるパルスチューブ冷凍機において、前記回転ディスクの摺動面が前記固定シートの摺動面に対して回転した際に、
前記第1の開口は、前記第2段パルス管用ポートと連通される前に、前記第3段パルス管用ポートと連通され、および/または
前記第2の開口は、前記第2段パルス管用ポートと連通される前に、前記第3段パルス管用ポートと連通されても良い。
また、本発明によるパルスチューブ冷凍機において、前記回転ディスクの摺動面が前記固定シートの摺動面に対して回転した際に、
前記第1の開口が前記第3段パルス管用ポートと連通される時間は、前記第1の開口が前記第2段パルス管用ポートと連通される時間よりも長く、および/または
前記第2の開口が前記第3段パルス管用ポートと連通される時間は、前記第2の開口が前記第2段パルス管用ポートと連通される時間よりも長くても良い。
本発明では、小型化の可能なロータリーバルブ、およびそのようなロータリーバルブを有するマルチバルブ型パルスチューブ冷凍機を提供することができる。
従来の4バルブ型パルスチューブ冷凍機を概略的に示した図である。 従来の4バルブ型パルスチューブ冷凍機に使用されるロータリーバルブの摺動面を概略的に示した図である。 本発明の第1の実施例による4バルブ型パルスチューブ冷凍機の一例を概略的に示した図である。 図3に示した4バルブ型パルスチューブ冷凍機の作動の際の、6つのバルブの開閉状態を時系列的に示した図である。 本発明によるロータリーバルブの摺動面を概略的に示した図である。 トラック領域の概念を説明するため、固定シートの摺動面を模式的に示した図である。 本発明の第2の実施例による4バルブ型パルスチューブ冷凍機の一例を概略的に示した図である。 図7に示した4バルブ型パルスチューブ冷凍機の作動の際の、8つのバルブの開閉状態を時系列的に示した図である。 本発明による第2のロータリーバルブの摺動面を概略的に示した図である。 本発明の第3の実施例による4バルブ型パルスチューブ冷凍機の一例を概略的に示した図である。 図10に示した4バルブ型パルスチューブ冷凍機の作動の際の、4つのバルブの開閉状態を時系列的に示した図である。 本発明による第3のロータリーバルブの摺動面を概略的に示した図である。 本発明による第4のロータリーバルブの摺動面を概略的に示した図である。
以下、図面を参照して、本発明を詳しく説明する。
まず最初に、図1を参照して、従来の典型的な4バルブ型パルスチューブ冷凍機の構成について、簡単に説明する。
図1には、従来の2段式の4バルブ型パルスチューブ冷凍機の概略構成図を示す。従来の2段式の4バルブ型パルスチューブ冷凍機10は、圧縮機12、第1段および第2段の蓄冷管40、80、第1段および第2段のパルス管50、90、第1および第2の配管56、86、オリフィスO3〜O6、ならびに開閉バルブVa1〜Va6等を備える。
第1段蓄冷管40は、高温端42および低温端44を有し、第2段蓄冷管80は、高温端44(第1段の低温端44に相当)および低温端84を有する。第1段パルス管50は、高温端52および低温端54を有し、第2段パルス管90は、高温端92および低温端94を有する。第1段および第2段のパルス管50、90の各高温端52、92および低温端54、94には、熱交換器が設置されている。第1段蓄冷管40の低温端44は、第1の配管56を介して、第1段パルス管50の低温端54と接続される。また、第2段蓄冷管80の低温端84は、第2の配管86を介して、第2段パルス管90の低温端94と接続される。
なお、通常の場合、開閉バルブVa1〜Va6の機能は、ロータリーバルブと呼ばれる単一の部材で代替される。ロータリーバルブは、圧縮機12と、蓄冷管40およびパルス管50、90との間に配置される。
図2には、そのようなロータリーバルブR1を構成する固定シートおよび回転ディスクの摺動面の一例を模式的に示す。図2の左側には、固定シートR10の円形摺動面R12の上面図が示されている。また図2の右側には、回転ディスクR50の円形摺動面R52の上面図が示されている。ロータリーバルブR1の作動時には、固定シートR10の円形摺動面R12と、回転ディスクR50の円形摺動面R52とは、面接触される。
回転ディスクR50は、圧縮機12の側に設けられ、固定シートR10は、蓄冷管42、44およびパルス管50、90の側に設置される。すなわち、圧縮機12からの高圧冷媒ガスは、まず回転ディスクR50の方に供給され、その後、固定シートR10を介して、蓄冷管42、44およびパルス管50、90の方に供給される。逆に、蓄冷管42、44およびパルス管50、90からの低圧冷媒ガスは、固定シートR10の側から、回転ディスクR50を介して、圧縮機12の方に戻される。
固定シートR10の摺動面R12には、高圧冷媒ガスを、それぞれ、第1蓄冷管40、第1段パルス管50、および第2段パルス管90の方に供給するためのポートR15、R17、およびR18が設けられている。さらに、固定シートR10の摺動面R12には、それぞれ、第1段パルス管50および第2段パルス管90から、低圧の冷媒ガスを圧縮機12の方に戻すためのポートR27およびR28が設けられている。
図2において、蓄冷管40、80用の2つのポートR15は、円形摺動面R12の中心から同一半径で描かれた軌跡上にある。この軌跡のことを、以下、「トラック」(第1のトラックTA1)と称する。換言すれば、2つのポートR15は、第1のトラックTA1上にある。同様に、ポートR17およびR18は、第2のトラックTA2上にある。さらに、ポートR27およびR28は、第3のトラックTA3上にある。なお、3つのトラックTA1〜TA3の直径は、
第2のトラックTA2の直径<第1のトラックTA1の直径<
第3のトラックTA3の直径
の関係にある。
一方、回転ディスクR50の摺動面R52には、固定シートR10の円形摺動面R12に形成された各ポートに対応する配置で、合計3つの穴(溝)R57、R58が開口さられている。穴R57は、圧縮機12側からの高圧冷媒ガスの流通路に対応し、穴R58は、圧縮機12への低圧冷媒ガスの流通路に相当する。
ロータリーバルブR1の作動時には、回転ディスクR50が矢印F1の方向に回転する。この際、固定シートR10の摺動面R12に設けられた各ポートが、所定のタイミングで回転ディスクR50の摺動面R52に設けられた3つの穴R57、R58と連通/遮断され、これにより、所定の流通路が形成される。また、このようなロータリーバルブR1の動作により、図1の各バルブV1〜V6の開閉動作に相当する動作を行うことができる。
ここで、従来のロータリーバルブR1では、固定シートR10の摺動面R12に、少なくとも3つのトラック、すなわち、高圧冷媒ガスを蓄冷管40、80に供給するためのポートR15が設置される第1のトラックTA1、高圧冷媒ガスを第1および第2パルス管50、90に供給するためのポートR17、R18が配置される第2のトラックTA2、ならびに低圧冷媒ガスを第1および第2パルス管50、90から排気するためのポートR27、R28が配置される、第3のトラックTA3が必要となる。
従って、固定シートR10の摺動面R12の寸法は、3つのトラックTA1〜TA3の配置による制限を受け、あまり小さくすることはできない。また、このため、ロータリーバルブR1の小型化には、限界がある。
次に、図3〜図5を参照して、本発明について説明する。
(第1の実施例)
図3は、本発明の第1の実施例による4バルブ型パルスチューブ冷凍機の一例を概略的に示した図である。このパルスチューブ冷凍機200は、2段式の構造となっている。
図3に示すように、パルスチューブ冷凍機200は、圧縮機212、第1段および第2段の蓄冷管240、280、第1段および第2段パルス管250、290、第1および第2の配管256、286、オリフィス260、261、ならびに開閉バルブV1〜V6等を備える。
第1段蓄冷管240は、高温端242および低温端244を有し、第2段蓄冷管280は、高温端244(第1段の低温端244に相当)および低温端284を有する。第1段パルス管250は、高温端252および低温端254を有し、第2段パルス管290は、高温端292および低温端294を有する。第1段および第2段のパルス管250、290の各高温端252、292および低温端254、294には、熱交換器が設置されている。第1段蓄冷管240の低温端244は、第1の配管256を介して、第1段パルス管250の低温端254と接続される。また、第2段蓄冷管280の低温端284は、第2の配管286を介して、第2段パルス管290の低温端294と接続される。
圧縮機212の高圧側(吐出側)の冷媒用流路は、A点で、3方向に分岐されており、第1〜第3の冷媒供給路H1〜H3が構成される。第1の冷媒供給路H1は、圧縮機212の高圧側〜開閉バルブV1が設置された第1の高圧側配管215A〜共通配管220〜第1段の蓄冷管240で構成される。第2の冷媒供給路H2は、圧縮機212の高圧側〜開閉バルブV3が接続された第2の高圧側配管225A〜オリフィス260が設置された共通配管230〜第1段パルス管250で構成される。第3の冷媒供給路H3は、圧縮機212の高圧側〜開閉バルブV5が接続された第3の高圧側配管235A〜オリフィス261が設置された共通配管299〜第2段パルス管290で構成される。
一方、圧縮機212の低圧側(吸込側)の冷媒用流路は、第1〜第3の冷媒回収路L1〜L3の、3方向に分岐されている。第1の冷媒回収路L1は、第1段の蓄冷管240〜共通配管220〜開閉バルブV2が設置された第1の低圧側配管215B〜B点〜圧縮機212の経路で構成される。第2の冷媒回収路L2は、第1段パルス管250〜オリフィス260が設置された共通配管230〜開閉バルブV4が設置された第2の低圧側配管225B〜B点〜圧縮機212の経路で構成される。第3の冷媒回収路L3は、第2段パルス管290〜オリフィス261が設置された共通配管299〜開閉バルブV6が設置された第3の低圧側配管235B〜B点〜圧縮機212の経路で構成される。
次に、このように構成された4バルブ型パルスチューブ冷凍機200の動作について、簡単に説明する。
図4は、パルスチューブ冷凍機200の作動中の、6つの開閉バルブV1〜V6の開閉状態を時系列的に示した図である。パルスチューブ冷凍機200の作動時には、6つの開閉バルブV1〜V6の開閉状態は、以下のように周期的に変化する。
(第1過程:時間0〜t
まず、時間t=0において、開閉バルブV5のみが開にされる。これにより、圧縮機212から、第3の冷媒供給路H3を介して、すなわち第3の高圧側配管235A〜共通配管299〜高温端292の経路で、第2段パルス管290に高圧冷媒ガスが供給される。その後、時間t=tにおいて、開閉バルブV5が開状態のまま、開閉バルブV3が開にされる。これにより、圧縮機212から、第2の冷媒供給路H2を介して、すなわち第2の高圧側配管225A〜共通配管230〜高温端252の経路で、第1段パルス管250に高圧冷媒ガスが供給される。
(第2過程:時間t〜t
次に、時間t=tにおいて、開閉バルブV5、V3が開いた状態で、開閉バルブV1が開にされる。これにより、高圧冷媒ガスは、圧縮機212から、第1の冷媒供給路H1を介して、すなわち第1の高圧側配管215A〜共通配管220〜高温端242の経路で、第1段および第2段の蓄冷管240、280に導入される。冷媒ガスの一部は、第1の配管256を介して、第1段パルス管250に、低温端254の側から流入する。また冷媒ガスの他の一部は、第2段の蓄冷管280を通り、第2の配管286を介して、第2段パルス管290に、低温端294の側から流入する。
(第3過程:時間t〜t
次に、時間t=tにおいて、開閉バルブV1が開状態のまま、開閉バルブV3が閉にされ、その後、時間t=tにおいて、開閉バルブV5も閉にされる。圧縮機212からの冷媒ガスは、第1の冷媒供給路H1のみを介して、第1段蓄冷管240に流入するようになる。冷媒ガスは、その後、両パルス管250および290内に、低温端254および294の側から流入する。
(第4過程:時間t=t
時間t=tにおいて、全ての開閉バルブV1〜V6が閉にされる。第1段および第2段パルス管250、290の圧力上昇のため、第1段および第2段パルス管250、290内の冷媒ガスは、両パルス管の高温端252、292の側に設置されたリザーバ(図示されていない)の方に移動する。
(第5過程:時間t〜t
その後、時間t=tにおいて、開閉バルブV6が開かれ、第2段パルス管290内の冷媒ガスは、第3の冷媒回収路L3を通って圧縮機212に戻る。その後、時間t=tにおいて、開閉バルブV4が開かれ、第1段パルス管250内の冷媒ガスは、第2の冷媒回収路L2を通って圧縮機212に戻る。これにより、両パルス管250、290の圧力が低下する。
(第6過程:時間t〜t
次に、時間t=tにおいて、開閉バルブV6、V4が開状態のまま、開閉バルブV2が開かれる。これにより、両パルス管250、290、および第2段蓄冷管280内の冷媒ガスの大部分は、第1段の蓄冷管240を通り、第1の冷媒回収路L1を介して、圧縮機212に戻るようになる。
(第7過程:時間t〜t10
次に、時間t=tにおいて、開閉バルブV2が開いた状態で、開閉バルブV4が閉止され、その後、時間t=tにおいて、開閉バルブV6も閉にされる。その後、時間t=t10において、開閉バルブV2が閉止され、1サイクルが完了する。
以上のサイクルを1サイクルとして、サイクルを繰り返すことにより、第1段パルス管250の低温端254、および第2段パルス管290の低温端294に寒冷が発生し、被冷却対象を冷却させることができる。
なお、図4のタイミング図では、各開閉バルブの開状態の時間長さは、開閉バルブV1>開閉バルブV5>開閉バルブV3、および開閉バルブV2>開閉バルブV6>開閉バルブV4の順となっている。ただし、これは一例であって、各開閉バルブの開状態の時間長さとして、別の組み合わせを採用しても良いことは、当業者には明らかである。
(ロータリーバルブ)
次に、図5を参照して、図4に示したタイミングで、各バルブV1〜V6の操作を行うためのロータリーバルブの構成について説明する。
図5には、ロータリーバルブ300を構成する固定シート310および回転ディスク360の模式的な上面図を示す。図5の左側には、固定シート310の円形摺動面312が示されており、右側には、固定シート310の円形摺動面312と面接触される、回転ディスク360の円形摺動面362が示されている。
図5の左側に示すように、固定シート310の摺動面312には、2つのポート315と、一つのポート317と、一つのポート318とが設けられている。図5の例では、ポート315は、実質的に円形であり、ポート317および318は、摺動面312の円周方向に沿って延伸した略長円状の形状を有する。なお、ポート318の幅W2(摺動面312の円周方向の長さ)は、ポート317の幅W1(摺動面312の円周方向の長さ)よりも大きい。
2つのポート315は、回転ディスク360を介して供給される、第1の冷媒供給路H1からの高圧冷媒ガスを蓄冷管240、280の方に供給するとともに、蓄冷管240、280の低圧冷媒ガスを、回転ディスク360を介して、第1の低圧側配管L1の方に排出する役割を有する。以下、2つのポート315を、「蓄冷管用ポート」315と称する。ポート317は、回転ディスク360を介して供給される、第2の冷媒供給路H2からの高圧冷媒ガスを第1段パルス管250の方に供給するとともに、第1段パルス管250の低圧冷媒ガスを、回転ディスク360を介して、第2の低圧側配管L2の方に排出する役割を有する。以下、このポート317を、「第1段パルス管用ポート」317と称する。また、ポート318は、回転ディスク360を介して供給される、第3の冷媒供給路H3からの高圧冷媒ガスを第2段パルス管290の方に供給するとともに、第2段パルス管290の低圧冷媒ガスを、回転ディスク360を介して、第3の低圧側配管L3の方に排出する役割を有する。以下、このポート318を、「第2段パルス管用ポート」318と称する。
ここで、図5に示されているように、2つの蓄冷管用ポート315は、いずれも固定シート310の円形摺動面312の中心から同一半径上にある。以下、この蓄冷管用ポート315を通る同一半径の軌跡を、トラックT1と称する。同様に、第1段パルス管用ポート317と、第2段パルス管用ポート318は、いずれも固定シート310の円形摺動面312の中心から同一半径上にある。以下、これらのポート317、318を通る同一半径の軌跡を、トラックT2と称する。
図5から明らかなように、2つのポート315は、摺動面312の中心に対して、実質的に回転対称な位置に設置されている。同様に、ポート317および318は、摺動面312の中心に対して、実質的に回転対称な位置に設置されている。
一方、図5の右側に示すように、回転ディスク360の円形摺動面362は、円形摺動面362の中心を通って半径方向に延在する、一つの長穴365と、摺動面362の外周端から中心に向かって延在する、2つの小穴367とを有する。小穴367は、円形摺動面362の中心に対して回転対称となるようにして、円形摺動面362内に設けられる。長穴365は、高圧冷媒ガスの流通路に相当するため、以降、「高圧流路開口」365と称する。また、2つの小穴367は、低圧冷媒ガスの流通路に相当するため、以降、「低圧流路開口」367と称する。
なお、図5の例では、回転ディスク360の摺動面362の中心には、高圧冷媒ガス用の通路が開口されており、この通路は、「高圧流路開口」365と連通されている。また、回転ディスク360の摺動面362の外側には、低圧冷媒ガス用の空間が形成されており、「低圧流路開口」367は、この空間と連通されている。
ロータリーバルブ300の作動時には、回転ディスク360の摺動面362が固定シート310の摺動面312に対して回転する。この際に、回転ディスク360の摺動面362に設けられた高圧流路開口365、および低圧流路開口367が固定シート310の摺動面312に設けられた各ポート315、317、318を通過すると、丁度、図4に示すようなタイミングで冷媒ガスの流通が行われる。換言すれば、回転ディスク360の摺動面362の高圧流路開口365、および低圧流路開口367と、固定シート310の摺動面312の各ポート315、317、318とは、回転ディスク360が図5の矢印F2で示す方向に回転した際に、図4に示すようなタイミングで、冷媒ガスの流通が行われる相対位置関係となるように、寸法および配置が定められる。
以下、前述の図4を参照して、ロータリーバルブ300の回転ディスク360の回転角(位相角)αと、図3に示した各バルブV1〜V6の開閉の関係について説明する。なお、図4には、第2の横軸として、位相角αが示されていることに留意する必要がある。
(位相角α=0゜〜90゜)
まず、回転ディスク360の高圧流路開口365が固定シート310の第2段パルス管用ポート318に連通されると、高圧冷媒ガスが第2段パルス管290に導入される。これは、図4において、バルブV5が開いた状態(時間t=0)に相当する。さらに回転ディスク360が回転すると(α=α)、今度は、回転ディスク360の高圧流路開口365が固定シート310の第1段パルス管用ポート317とも連通されるようになり、高圧冷媒ガスが第1段パルス管250に導入される。これは、図4において、バルブV3が開いた状態(時間t=t)に相当する。さらに回転ディスク360が回転すると(α=α)、回転ディスク360の高圧流路開口365は、蓄冷管用ポート315とも連通されるようになり、高圧冷媒ガスが蓄冷管240に導入される。これは、バルブV1が開いた状態(時間t=t)に相当する。
その後、さらに回転ディスク360の摺動面362が回転すると、まず、位相角α=αにおいて、高圧流路開口365が第1段パルス管用ポート317と連通されなくなり、さらに、位相角α=αにおいて、高圧流路開口365が第2段パルス管用ポート318と連通されなくなる。従って、第1段パルス管250への高圧冷媒ガスの供給、および第2段パルス管290への高圧冷媒ガスの供給が停止される(バルブV3、V5の閉止に相当)。さらに、位相角α=α(90゜)になると、蓄冷管240への高圧冷媒ガスの供給も停止される(バルブV1の閉止に相当)。
(位相角α=90゜〜180゜)
一方、位相角α=α(90゜)では、回転ディスク360の低圧流路開口367が固定シート310の第2段パルス管用ポート318に連通され、これにより第2段パルス管290からの低圧冷媒ガスの排出が開始される。(バルブV6の開に相当)。また、位相角α=αおよびα=αでは、それぞれ、回転ディスク360の低圧流路開口367が固定シート310の第1段パルス管用ポート317、および蓄冷管用ポート315と順次連通される(それぞれ、バルブV4、V2の開に相当)。これにより、第1段パルス管250からの低圧冷媒ガスの排出、および蓄冷管240、280からの低圧冷媒ガスの排出が開始される。
次に、位相角α=αでは、回転ディスク360の低圧流路開口367が固定シート310の第1段パルス管用ポート317と連通されなくなり、第1段パルス管250からの低圧冷媒ガスの排出が停止される(開閉バルブV4の閉止に相当)。また、位相角α=αでは、回転ディスク360の低圧流路開口367が固定シート310の第2段パルス管用ポート318とも連通されなくなり、第2段パルス管290からの低圧冷媒ガスの排出が停止される(開閉バルブV6の閉止に相当)。
最後に、位相角α=α10(180゜)では、回転ディスク360の低圧流路開口367が固定シート310の蓄冷管用ポート315と連通されなくなり、蓄冷管240、280からの低圧冷媒ガスの排出が停止する(開閉バルブV2の閉止に相当)。
回転ディスク360が180゜回転すると、以上のような冷却サイクルが1回行われる。従って、図5に示したロータリーバルブ300の場合、回転ディスク360の1回転が、冷却サイクルの2サイクル分に相当する。
ここで、前述のように、従来のロータリーバルブR1では、固定シートR10の摺動面R12に、少なくともTA1〜TA3の3つのトラックが必要である。従って、ロータリーバルブR1の寸法を小さくすることには、限界がある。
これに対して、本発明によるロータリーバルブ300では、固定シート310の摺動面312におけるトラックの数は、2つに低減されている。従って、固定シート310の摺動面312の直径を小さくすることができる。また、これにより、ロータリーバルブ300を小型化することが可能となり、さらにはロータリーバルブ300を回転させる際に必要となるトルクが低減される。また、固定シート310の摺動面312、および回転ディスク360の摺動面362が小さくなるため、両摺動面312、362の摩耗によって生じる摩耗粉の発生量を有意に抑制することができるという効果が得られる。
さらに、本発明におけるロータリーバルブ300では、2つのポート315は、固定シートの摺動面312の中心に対して、実質的に回転対称な位置に設置される。また、ポート317および318は、摺動面312の中心に対して、実質的に回転対称な位置に設置される。
従って、本発明によるロータリーバルブでは、回転ディスクの回転中に、双方の摺動面が安定に面接触され、両者の間に隙間が生じたり、逆に双方が極度に強接触されたりすることが抑制される。また、これにより、ロータリーバルブの安定な動作が可能となるとともに、摺動面の摩耗による摩耗粉の発生が有意に抑制される。さらに、このようなロータリーバルブを備えるマルチバルブ型パルス管冷凍機では、長期にわたって、安定な冷却特性を維持することができる。
なお、図5に示した各ポートと各穴の形状および相対的な位置関係は、一例であって、図5に示すものとは異なる形状および相対的な位置関係にも、本発明が適用できることは、当業者には明らかである。すなわち、本発明において重要なことは、
(i)従来別個に設けられていた、高圧冷媒ガスをパルス管50、90に供給するためのポートR17、R18用の第2のトラックTA2と、低圧冷媒ガスをパルス管50、90から排出するためのポートR27、R28用の第3のトラックTA3とを一つに統合して、総トラック数を2つ(T1、T2)に抑制したこと、ならびに
(ii)それぞれのトラックT1、T2において、配置される複数のポートを回転対称となる位置に配置したこと
であり、この思想が維持される限り、その他の構成も本発明の範囲に属する。
また、図5を参照して示した上記記載では、回転ディスク360の1回転が冷却サイクルの2回分に相当する、いわゆる「1回転2サイクル方式」について説明した。しかしながら、本発明は、このような方式に限定されるものではなく、本発明では、「1回転3サイクル方式」など、他の方式とすることも可能である。
ここで、本願において、2つの蓄冷管用ポート315のそれぞれの中心は、必ずしも、摺動面312の中心から同一距離にあるトラックT1の「線」上にある必要はないことに留意する必要がある。同様に、第1段パルス管用ポート317と、第2段パルス管用ポート318のそれぞれの中心は、必ずしも、摺動面312の中心から同一距離にあるトラックT2の「線」上にある必要はない。この意味では、「トラック」は、線ではなく、ある領域を有する概念である。そのため、本願では、「トラック」を「トラック領域」とも称する場合がある。
以下、そのような「トラック」または「トラック領域」の概念について説明する。
図6は、「トラック領域」の概念を示すために描かれた、固定シート310の摺動面312の模式図である。なお、図には、明確化のため、蓄冷管用ポート315は、示されていない。
「トラック領域」(第1のトラックT1)は、以下のようにして定義される。
まず、第1段パルス管用ポート317と、第2段パルス管用ポート318のうち、摺動面312の半径方向の寸法が大きい方を選定する(この場合、第2段パルス管用ポート318)。次に、選定されたポートが丁度含まれるようにして、摺動面312の中心Xを中心とする同心円L1、L2を描く(ただしL1<L2)。
このようにして得られた同心円L1とL2で囲まれた領域(図のハッチ部分)が「トラック領域」となる。そして、図6のように、摺動面312の半径方向の寸法が小さい方のポート(この場合、第1段パルス管用ポート317)の中心(摺動面312の半径方向の中心)が、この「トラック領域」内にあれば、両ポートは、同一トラック(第2のトラックT2)上にあるといえる。
蓄冷管用ポート315についても同様の方法により、「トラック領域」(第1のトラックT1)を定めることができ、複数の蓄冷管用ポート315が同一トラック(第1のトラックT1)上にあるかどうかを判断することができる。
(第2の実施例)
次に、図7〜図9を参照して、本発明の第2の実施例について説明する。
図7は、本発明の第2の実施例による4バルブ型パルスチューブ冷凍機の一例を概略的に示した図である。このパルスチューブ冷凍機201は、3段式の構造となっている。なお、図7において、前述の図3と同様の部材には、図3のものと同じ参照番号が付されている。
3段式のパルスチューブ冷凍機201は、前述の2段式のパルスチューブ冷凍機200と同様の構成を有する。ただし、3段式のパルスチューブ冷凍機201は、さらに第3段蓄冷管440および第3段パルス管420を有する。
第3段蓄冷管440は、高温端284(第2段蓄冷管280の低温端に相当する)および低温端444を有する。第3段パルス管420は、高温端422および低温端424を有し、各高温端422、424には、熱交換器が設置されている。第3段蓄冷管440の低温端444は、第3の配管416を介して、第3段パルス管420の低温端424と接続される。
圧縮機212の高圧側(吐出側)の冷媒用流路は、図3のような第1〜第3の冷媒供給路H1〜H3の他、第4の冷媒供給路H4を有する。また、圧縮機212の低圧側(吸込側)の冷媒用流路は、図3のような第1〜第3の冷媒回収路L1〜L3の他、第4の冷媒回収路L4を有する。
第4の冷媒供給路H4は、圧縮機212の高圧側〜開閉バルブV7が接続された第4の高圧側配管245A〜オリフィス450が設置された共通配管455〜第3段パルス管420で構成される。第4の冷媒回収路L4は、第3段パルス管420〜オリフィス450が設置された共通配管455〜開閉バルブV8が設置された第4の低圧側配管245B〜B点〜圧縮機212の経路で構成される。
次に、このように構成された4バルブ型パルスチューブ冷凍機201の動作について、簡単に説明する。
図8は、パルスチューブ冷凍機201の作動中の、8つの開閉バルブV1〜V8の開閉状態を時系列的に示した図である。パルスチューブ冷凍機201の作動時には、8つの開閉バルブV1〜V8の開閉状態は、以下のように周期的に変化する。
(第1過程:時間0〜t
まず、時間t=0において、開閉バルブV7のみが開にされる。これにより、圧縮機212から、第4の冷媒供給路H4を介して、すなわち第4の高圧側配管245A〜共通配管455〜高温端422の経路で、第3段パルス管420に高圧冷媒ガスが供給される。その後、時間t=tにおいて、開閉バルブV7が開状態のまま、開閉バルブV5が開にされる。これにより、圧縮機212から、第3の冷媒供給路H3を介して、すなわち第3の高圧側配管235A〜共通配管299〜高温端292の経路で、第2段パルス管290に高圧冷媒ガスが供給される。
次に、時間t=tにおいて、開閉バルブV7、V5が開いた状態で、開閉バルブV3が開にされる。これにより、高圧冷媒ガスは、圧縮機212から、第2の冷媒供給路H2を介して、すなわち第2の高圧側配管225A〜共通配管230〜高温端252の経路で、第1段パルス管250に供給される。
次に、時間t=tにおいて、開閉バルブV7、V5、V3が開いた状態で、開閉バルブV1が開にされる。これにより、高圧冷媒ガスは、第1段〜第3段の蓄冷管240、280、440に導入される。冷媒ガスの一部は、第1の配管256を介して、第1段パルス管250に、低温端254の側から流入する。また冷媒ガスの別の一部は、第2段の蓄冷管280を通り、第2の配管286を介して、第2段パルス管290に、低温端294の側から流入する。冷媒ガスのさらに別の一部は、第3段の蓄冷管440を通り、第3の配管416を介して、第3段パルス管420に、低温端424の側から流入する。
(第2過程:時間t〜t
次に、時間t=tにおいて、開閉バルブV1、V5、V7が開状態のまま、開閉バルブV3が閉にされ、その後、開閉バルブV5、V7も順次閉にされる(時間t=t、およびt=t)これに対応して、圧縮機212からの冷媒ガスは、第1の冷媒供給路H1のみを介して、第1段蓄冷管240に流入するようになる。冷媒ガスは、その後、3つのパルス管250、290、420内に、低温端254、294、424の側から流入する。
時間t=tでは、全ての開閉バルブV1〜V8が閉にされる。第1段〜第3段パルス管250、290、420の圧力上昇のため、第1段〜第3段パルス管250、290、420内の冷媒ガスは、両パルス管の高温端252、292、422の側に設置されたリザーバ(図示されていない)の方に移動する。
(第3過程:時間t〜t10
その後、時間t=tにおいて、開閉バルブV8が開かれ、第3段パルス管420内の冷媒ガスは、第4の冷媒回収路L4を通って圧縮機212に戻る。その後、時間t=tにおいて、開閉バルブV6が開かれ、第2段パルス管290内の冷媒ガスは、第3の冷媒回収路L3を通って圧縮機212に戻る。これにより、両パルス管420、290の圧力が低下する。その後、時間t=tにおいて、開閉バルブV4が開かれ、第1段パルス管250内の冷媒ガスは、第2の冷媒回収路L2を通って圧縮機212に戻る。これにより、第1段パルス管250の圧力が低下する。
さらに、時間t=t10において、開閉バルブV8、V6、V4が開状態のまま、開閉バルブV2が開かれる。これにより、各パルス管420、290、250、および蓄冷管240、280、440内の冷媒ガスの大部分は、第1段の蓄冷管240を通り、第1の冷媒回収路L1を介して、圧縮機212に戻るようになる。
(第4過程:時間t11〜t14
次に、時間t=t11において、開閉バルブV2、V6、V8が開いた状態で、開閉バルブV4が閉止され、その後、開閉バルブV6、V8が順次閉止される(時間t=t12およびt=t13)。
最後に、時間t=t14において、開閉バルブV2が閉止され、1サイクルが完了する。
以上のサイクルの繰り返しにより、第1段パルス管250の低温端254、第2段パルス管290の低温端294、および第3段パルス管420の低温端424、に寒冷が発生し、被冷却対象を冷却させることができる。
なお、図8のタイミング図では、各開閉バルブの開状態の時間長さは、開閉バルブV1>開閉バルブV7>開閉バルブV5>開閉バルブV3、および開閉バルブV2>開閉バルブV8>開閉バルブV6>開閉バルブV4の順となっている。ただし、これは一例であって、各開閉バルブの開状態の時間長さとして、別の組み合わせを採用しても良いことは、当業者には明らかである。
(第2のロータリーバルブ)
次に、図9を参照して、図8に示したタイミングで、各バルブV1〜V8の操作を行うための第2のロータリーバルブの構成について説明する。
図9には、第2のロータリーバルブ900を構成する固定シート910の摺動面912、および回転ディスク960の摺動面962の模式的な上面図を示す。図9の左側には、固定シート910の円形摺動面912が示されており、右側には、固定シート910の円形摺動面912と面接触される、回転ディスク960の円形摺動面962が示されている。
図9の左側に示すように、固定シート910の摺動面912には、ポート915、917、918、および919が設けられている。図9の例では、ポート915およびポート917は、実質的に円形であり、ポート918および919は、摺動面912の円周方向に沿って延伸した略長円状の形状を有する。なお、図9の例では、ポート919の幅S3(摺動面912の円周方向の長さ)は、ポート918の幅S2(摺動面912の円周方向の長さ)よりも大きい。また、ポート918の幅S2は、ポート917の直径(S1)よりも大きい。さらに、ポート915の直径は、ポート919の幅S3よりも大きい。
3つのポート915は、第1の冷媒供給路H1からの高圧冷媒ガスを蓄冷管240、280、440の方に供給するとともに、蓄冷管240、280、440の低圧冷媒ガスを第1の低圧側配管L1の方に排出する役割を有する。以下、3つのポート915を、「蓄冷管用ポート」915と称する。ポート917は、第2の冷媒供給路H2からの高圧冷媒ガスを第1段パルス管250の方に供給するとともに、第1段パルス管250の低圧冷媒ガスを第2の低圧側配管L2の方に排出する役割を有する。以下、このポート917を、「第1段パルス管用ポート」917と称する。また、ポート918は、第3の冷媒供給路H3からの高圧冷媒ガスを第2段パルス管290の方に供給するとともに、第2段パルス管290の低圧冷媒ガスを第3の低圧側配管L3の方に排出する役割を有する。以下、このポート918を、「第2段パルス管用ポート」918と称する。さらに、ポート919は、第4の冷媒供給路H4からの高圧冷媒ガスを第3段パルス管420の方に供給するとともに、第3段パルス管420の低圧冷媒ガスを第4の低圧側配管L4の方に排出する役割を有する。以下、このポート919を、「第3段パルス管用ポート」919と称する。
ここで、図9に示されているように、3つの蓄冷管用ポート915は、いずれもトラックT1上にある。換言すれば、3つの蓄冷管用ポート915の中心は、トラック領域T1に含まれている。同様に、第1段パルス管用ポート917と、第2段パルス管用ポート918と、第3段パルス管用ポート919とは、いずれもトラックT2上にある。換言すれば、3つのポート917、918、919の中心は、トラック領域T2に含まれている。
一方、図9の右側に示すように、回転ディスク960の円形摺動面962は、一つの高圧流路開口965と、3つの低圧流路開口967とを有する。高圧流路開口965は、円形摺動面962の中心を通り、3方向に延在する3つの羽根状部965Aを有する。羽根状部965Aは、相互に角度β=120゜となるように半径方向に沿って延伸する。3つの低圧流路開口967は、円形摺動面962において、円形摺動面962の中心に対してほぼ回転対称となるようにして、高圧流路開口965の各羽根状部965Aの間に設けられる。
ロータリーバルブ900の作動時には、回転ディスク960の摺動面962が固定シート910の摺動面912に対して回転する。この際に、回転ディスク960の摺動面962に設けられた高圧流路開口965、および低圧流路開口967が固定シート910の摺動面912に設けられた各ポート915、917、918、919を通過すると、丁度、図8に示すようなタイミングで冷媒ガスの流通が行われる。換言すれば、回転ディスク960の摺動面962の高圧流路開口965、および低圧流路開口967と、固定シート910の摺動面912の各ポート915、917、918、919とは、回転ディスク960が回転した際に、図8に示すようなタイミングで、冷媒ガスの流通が行われる相対位置関係となるように、寸法および配置が定められる。
なお、ロータリーバルブ900の回転ディスク960の摺動面962が、図9の矢印F3で示す方向に回転した際に、固定シート910の各ポートと回転ディスク960の各開口との相対位置関係により、図8に示すような関係(すなわち、回転角(位相角)αと各バルブV1〜V8の関係)が得られることは、当業者には明らかである。そのため、ここでは、回転角と各バルブの開閉タイミングの関係については、これ以上説明しない。ただし、図9に示したロータリーバルブの構成は、「1回転3サイクル方式」に相当することに留意する必要がある。
第2の実施例においても、第1の実施例の場合と同様の効果が得られ、すなわち摺動面の直径の低減、およびロータリーバルブの小型化が可能となることは明らかであろう。
(第3の実施例)
次に本発明の第3の実施例による4バルブ型パルスチューブ冷凍機について説明する。
図10は、本発明の第3の実施例による4バルブ型パルスチューブ冷凍機の一例を概略的に示した図である。第3の実施例による4バルブ型パルスチューブ冷凍機202は、単段式である。図10において、図3の部材と同様の部材には、図3の部材と同様の参照符号が付されている。
図10に示すように、本発明の第3の実施例による4バルブ型パルスチューブ冷凍機202は、圧縮機212、蓄冷管240、パルス管250、およびこれらに接続された各配管類を備える。なお、各部材については、既に図3を参照して説明しているため、ここではこれ以上説明しない。
図11は、パルスチューブ冷凍機202の作動中の、4つの開閉バルブV1〜V4の開閉状態を時系列的に示した図である。以下、各過程について説明する。
(第1過程:時間0〜t
まず、時間t=0において、開閉バルブV3のみが開にされる。これにより、圧縮機1212から、第2の冷媒供給路H2を通り、パルス管250に高圧の冷媒ガスが供給される。次に、時間t=tにおいて、開閉バルブV3が開状態のまま、開閉バルブV1が開にされる。これにより、圧縮機212から、第1の冷媒供給路H1を通り、蓄冷管240に高圧の冷媒ガスが供給される。また、蓄冷管240に流入した冷媒ガスは、蓄冷管240内に設置された蓄冷材で冷却される。冷却された冷媒ガスは、第1の配管256を介して、パルス管250に流入する。この際に、冷媒ガスは、低温端254に設置された熱交換器で熱交換される。
次に、時間t=tにおいて、開閉バルブV1が開状態のまま、開閉バルブV3が閉にされる。これにより、パルス管250への高圧冷媒ガスの供給が停止される。次に、時間t=tにおいて、開閉バルブV1が閉にされると、蓄冷管240への高圧ガスの供給が停止される。
(第2過程:時間t〜t
次に、時間t=tにおいて、開閉バルブV4が開にされる。これにより、パルス管150内の冷媒ガスは、第2の冷媒回収路L2を経由して、圧縮機212に戻される。
時間t=tでは、開閉バルブV4が開状態のまま、開閉バルブV2が開にされる。これにより、蓄冷管240からの低圧冷媒ガスが圧縮機212に戻される。
次に、時間t=tにおいて、開閉バルブV4が閉にされる。これにより、第2の冷媒回収路L2を通る経路が遮断される。さらに、時間t=tにおいて、開閉バルブV2が閉にされると、蓄冷管240からの第1の冷媒回収路L1を通る経路が遮断される。
以上の過程を1サイクルとして、サイクルが繰り返されることにより、パルス管250の低温端254に設置された被冷却対象が冷却される。
(第3のロータリーバルブ)
次に、図12を参照して、図11に示したタイミングで、各バルブV1〜V4の開閉に相当する操作を行うためのロータリーバルブの構成について説明する。
図12には、第3のロータリーバルブ1000を構成する固定シート1010の摺動面1012、および回転ディスク1060の摺動面1062の模式的な上面図を示す。図12の左側には、固定シート1010の円形摺動面1012が示されており、右側には、固定シート1010の円形摺動面1012と面接触される、回転ディスク1060の円形摺動面1062が示されている。
図12の左側に示すように、固定シート1010の摺動面1012には、ポート1015、および1017がそれぞれ2つずつ設けられている。図12の例では、ポート1015は、実質的に円形であり、ポート1017は、摺動面1012の円周方向に沿って延伸した略長円状の形状を有する。なお、ポート1015の直径U1は、ポート1017の幅U2(摺動面1012の円周方向の長さ)よりも大きい。
2つのポート1015は、第1の冷媒供給路H1からの高圧冷媒ガスを蓄冷管240の方に供給するとともに、蓄冷管240の低圧冷媒ガスを第1の低圧側配管L1の方に排出する役割を有する。以下、2つのポート1015を、「蓄冷管用ポート」1015と称する。ポート1017は、第2の冷媒供給路H2からの高圧冷媒ガスをパルス管250の方に供給するとともに、パルス管250の低圧冷媒ガスを第2の低圧側配管L2の方に排出する役割を有する。以下、このポート1017を、「パルス管用ポート」1017と称する。
ここで、図12に示されているように、2つの蓄冷管用ポート1015は、いずれもトラックT1上にある。換言すれば、2つの蓄冷管用ポート1015の中心は、トラック領域T1に含まれている。同様に、2つのパルス管用ポート1017は、いずれもトラックT2上にある。換言すれば、2つのパルス管用ポート1017の中心は、トラック領域T2に含まれている。
また、図12から明らかなように、2つのポート1015は、摺動面1012の中心に対して、実質的に回転対称な位置に設置されている。同様に、2つのポート1017は、摺動面1012の中心に対して、実質的に回転対称な位置に設置されている。
一方、図12の右側に示すように、回転ディスク1060の円形摺動面1062は、円形摺動面1062の中心を通って半径方向に延在する一つの長穴1065と、摺動面1062の外周端から中心に向かって延在する、2つの小穴1067とを有する。小穴1067は、円形摺動面1062の中心に対してほぼ回転対称となるようにして、円形摺動面1062内に設けられる。長穴1065は、高圧冷媒ガスの流通路に相当するため、以降、「高圧流路開口」1065と称する。また、2つの小穴1067は、低圧冷媒ガスの流通路に相当するため、以降、「低圧流路開口」1067と称する。
ロータリーバルブ1000の作動時には、回転ディスク1060の摺動面1062が固定シート1010の摺動面1012に対して回転する。この際に、回転ディスク1060の摺動面1062に設けられた高圧流路開口1065、および低圧流路開口1067が固定シート1010の摺動面1012に設けられた各ポート1015、1017を通過すると、丁度、図11に示すようなタイミングで冷媒ガスの流通が行われる。換言すれば、回転ディスク1060の摺動面1062の高圧流路開口1065、および低圧流路開口1067と、固定シート1010の摺動面1012の各ポート1015、1017とは、回転ディスク1060が回転した際に、図11に示すようなタイミングで、冷媒ガスの流通が行われる相対位置関係となるように、寸法および配置が定められる。
なお、ロータリーバルブ1000の回転ディスク1060の摺動面1062が、図12の矢印F4で示す方向に回転した際に、固定シート1010の各ポートと回転ディスク1060の各開口との相対位置関係により、図11に示すような関係(すなわち、回転角(位相角)αと各バルブV1〜V4の関係)が得られることは、前述の記載から明らかである。そのため、ここでは、回転角と各バルブの開閉タイミングの関係については、これ以上説明しない。ただし、図12に示したロータリーバルブの構成は、「1回転2サイクル方式」に相当することに留意する必要がある。
第3の実施例においても、第1および第2の実施例の場合と同様に、摺動面の直径の低減、およびロータリーバルブの小型化が可能となることは明らかであろう。
(第4のロータリーバルブ)
図13には、図11に示したタイミングで、各バルブV1〜V4の開閉に相当する操作を行うための、さらに別のロータリーバルブ(第4のロータリーバルブ)1100を示す。
図13には、第4のロータリーバルブ1100を構成する固定シート1110の摺動面1112、および回転ディスク1160の摺動面1162の模式的な上面図を示す。図13の左側には、固定シート1110の円形摺動面1112が示されており、右側には、固定シート1110の円形摺動面1112と面接触される、回転ディスク1160の円形摺動面1162が示されている。
図13の左側に示すように、固定シート1110の摺動面1112には、ポート1115、および1117がそれぞれ3つずつ設けられている。図13の例では、ポート1115は、実質的に円形であり、ポート1117は、摺動面1112の円周方向に沿って延伸した略長円状の形状を有する。なお、ポート1115の直径U3は、ポート1117の幅U4(摺動面1112の円周方向の長さ)よりも大きい。
3つのポート1115は、蓄冷管用ポートであり、第1の冷媒供給路H1からの高圧冷媒ガスを蓄冷管240の方に供給するとともに、蓄冷管240の低圧冷媒ガスを第1の低圧側配管L1の方に排出する役割を有する。3つのポート1117は、パルス管用ポートであり、第2の冷媒供給路H2からの高圧冷媒ガスをパルス管250の方に供給するとともに、パルス管250の低圧冷媒ガスを第2の低圧側配管L2の方に排出する役割を有する。
ここで、図13に示されているように、3つの蓄冷管用ポート1115は、いずれもトラックT1上にある。換言すれば、3つの蓄冷管用ポート1115の中心は、トラック領域T1に含まれている。同様に、3つのパルス管用ポート1117は、いずれもトラックT2上にある。換言すれば、2つのパルス管用ポート1117の中心は、トラック領域T2に含まれている。
また、図13から明らかなように、3つのポート1115は、摺動面1112の中心に対して、実質的に回転対称な位置に設置されている。同様に、3つのポート1117は、摺動面1112の中心に対して、実質的に回転対称な位置に設置されている。
一方、図13の右側に示すように、回転ディスク1160の円形摺動面1162は、一つの高圧流路開口1165と、3つの低圧流路開口1167とを有する。高圧流路開口1165は、円形摺動面1162の中心を通り、3方向に延在する3つの羽根状部1165Aを有する。羽根状部1165Aは、相互に角度β=120゜となるように半径方向に沿って延伸する。3つの低圧流路開口1167は、円形摺動面1162の中心に対してほぼ回転対称となるようにして、高圧流路開口1165の各羽根状部1165Aの間に設けられる。
ロータリーバルブ1100の作動時には、回転ディスク1160の摺動面1162が固定シート1110の摺動面1112に対して回転する。この際に、回転ディスク1160の摺動面1162に設けられた高圧流路開口1165、および低圧流路開口1167が固定シート1110の摺動面1112に設けられた各ポート1115、1117を通過すると、丁度、図11に示すようなタイミングで冷媒ガスの流通が行われる。換言すれば、回転ディスク1160の摺動面1162の高圧流路開口1165、および低圧流路開口1167と、固定シート1110の摺動面1112の各ポート1115、1117とは、回転ディスク1160が回転した際に、図11に示すようなタイミングで、冷媒ガスの流通が行われる相対位置関係となるように、寸法および配置が定められる。
なお、ロータリーバルブ1100の回転ディスク1160の摺動面1162が、図13の矢印F5で示す方向に回転した際に、固定シート1110の各ポートと回転ディスク1160の各開口との相対位置関係により、図11に示すような関係(すなわち、回転角(位相角)αと各バルブV1〜V4の関係)が得られることは、当業者には明らかである。そのため、ここでは、回転角と各バルブの開閉タイミングの関係については、これ以上説明しない。ただし、図13に示したロータリーバルブの構成は、「1回転3サイクル方式」に相当することに留意する必要がある。
本発明は、マルチバルブ型パルスチューブ冷凍機に適用することができる。
10 従来の4バルブ型パルスチューブ冷凍機
12 圧縮機
15A 第1の高圧側配管
15B 第1の低圧側配管
20 共通配管
25A 第2の高圧側配管
25B 第2の低圧側配管
30 共通配管
35A 第3の高圧側配管
35B 第3の低圧側配管
40 第1段蓄冷管
50 第1段パルス管
80 第2段蓄冷管
90 第2段パルス管
56 第1の配管
86 第2の配管
99 共通配管
200 第1の実施例による4バルブ型パルスチューブ冷凍機
201 第2の実施例による4バルブ型パルスチューブ冷凍機
202 第3の実施例による4バルブ型パルスチューブ冷凍機
212 圧縮機
215A 第1の高圧側配管
215B 第1の低圧側配管
220 共通配管
225A 第2の高圧側配管
225B 第2の低圧側配管
230 共通配管
235A 第3の高圧側配管
235B 第3の低圧側配管
240 第1段蓄冷管
245A 第4の高圧側配管
245B 第4の低圧側配管
250 第1段パルス管
256 第1の配管
260、261 オリフィス
280 第2段蓄冷管
286 第2の配管
290 第2段パルス管
299 共通配管
300 ロータリーバルブ
310 固定シート
312 固定シートの摺動面
315 蓄冷管用ポート
317 第1段パルス管用ポート
318 第2段パルス管用ポート
360 回転ディスク
362 回転ディスクの摺動面
365 高圧流路開口
367 低圧流路開口
416 第3の配管
420 第3段パルス管
440 第3段蓄冷管
450 オリフィス
455 共通配管
900 ロータリーバルブ
910 固定シート
912 固定シートの摺動面
915 蓄冷管用ポート
917 第1段パルス管用ポート
918 第2段パルス管用ポート
919 第3段パルス管用ポート
960 回転ディスク
962 回転ディスクの摺動面
965 高圧流路開口
967 低圧流路開口
1000 ロータリーバルブ
1010 固定シート
1012 固定シートの摺動面
1015 蓄冷管用ポート
1017 パルス管用ポート
1060 回転ディスク
1062 回転ディスクの摺動面
1065 高圧流路開口
1067 低圧流路開口
1100 ロータリーバルブ
1110 固定シート
1112 固定シートの摺動面
1115 蓄冷管用ポート
1117 パルス管用ポート
1160 回転ディスク
1162 回転ディスクの摺動面
1165 高圧流路開口
1167 低圧流路開口
H1 第1の冷媒供給路
H2 第2の冷媒供給路
H3 第3の冷媒供給路
H4 第4の冷媒供給路
L1 第1の冷媒回収路
L2 第2の冷媒回収路
L3 第3の冷媒回収路
L4 第4の冷媒回収路
O3〜O6 オリフィス
R1 従来のロータリーバルブ
R10 固定シート
R12 固定シートの摺動面
R15 蓄冷管用ポート
R17 第1段パルス用高圧冷媒ガスのポート
R18 第2段パルス用高圧冷媒ガスのポート
R27 第1段パルス用低圧冷媒ガスのポート
R28 第2段パルス用低圧冷媒ガスのポート
R50 回転ディスク
R52 回転ディスクの摺動面
R57 高圧冷媒ガス用の開口
R58 低圧冷媒ガス用の開口
TA1、TA2、TA3 トラック
T1、T2 トラック
V1〜V8 開閉バルブ
Va1〜Va6 開閉バルブ。

Claims (12)

  1. 少なくとも一つのパルス管と、蓄冷管と、ロータリーバルブとを有するマルチバルブ型パルスチューブ冷凍機であって、
    前記ロータリーバルブは、固定シートの摺動面に対して、回転ディスクの摺動面が面接触したまま回転することにより、冷媒の流路を切り替えることでき、
    前記固定シートの摺動面には、
    高圧の冷媒を前記蓄冷管に供給し、低圧の冷媒を前記蓄冷管から排出するための、複数の第1のポートと、
    前記高圧の冷媒を前記パルス管側に供給し、前記低圧の冷媒を前記パルス管側から排出するための、複数の第2のポートと、
    が設けられ、
    前記複数の第1のポートは、前記固定シートの摺動面の中心から同一半径位置にある第1のトラック領域内に、前記固定シートの摺動面の中心に対して回転対称となるように配置され、
    前記複数の第2のポートは、前記固定シートの摺動面の中心から同一半径位置にある、前記第1のトラック領域とは異なる第2のトラック領域内に、前記固定シートの摺動面の中心に対して回転対称となるように配置されることを特徴とするマルチバルブ型パルスチューブ冷凍機。
  2. 前記回転ディスクの摺動面には、前記高圧の冷媒が流通する第1の開口と、前記低圧の冷媒が流通する第2の開口とが設置されることを特徴とする請求項に記載のパルスチューブ冷凍機。
  3. 前記回転ディスクの1回転は、当該パルスチューブ冷凍機の2回以上の冷却サイクルに相当することを特徴とする請求項またはに記載のパルスチューブ冷凍機。
  4. 前記第1のポートは、前記固定シートの摺動面の円周方向に沿って第1の全長を有し、
    前記第2のポートは、前記固定シートの摺動面の円周方向に沿って第2の全長を有し、
    前記第1の全長は、前記第2の全長と同等以上であることを特徴とする請求項乃至のいずれか一つに記載のパルスチューブ冷凍機。
  5. 前記回転ディスクの摺動面が前記固定シートの摺動面に対して回転した際に、
    前記第1の開口は、前記第1のポートと連通される前に、前記第2のポートと連通され、および/または
    前記第2の開口は、前記第1のポートと連通される前に、前記第2のポートと連通されることを特徴とする請求項乃至のいずれか一つに記載のパルスチューブ冷凍機。
  6. 前記回転ディスクの摺動面が前記固定シートの摺動面に対して回転した際に、
    前記第1の開口が前記第1のポートと連通される時間は、前記第1の開口が前記第2のポートと連通される時間よりも長く、および/または
    前記第2の開口が前記第1のポートと連通される時間は、前記第2の開口が前記第2のポートと連通される時間よりも長いことを特徴とする請求項乃至のいずれか一つに記載のパルスチューブ冷凍機。
  7. 当該パルスチューブ冷凍機は、第1段および第2段のパルス管を有し、
    前記複数の第2のポートのうちの一つは、前記高圧の冷媒を前記第1段パルス管に供給し、前記低圧の冷媒を前記第1段パルス管から排出するための第1段パルス管用ポートであり、
    前記複数の第2のポートのうちの別の一つは、前記高圧の冷媒を前記第2段パルス管に供給し、前記低圧の冷媒を前記第2段パルス管から排出するための第2段パルス管用ポートであることを特徴とする請求項乃至のいずれか一つに記載のパルスチューブ冷凍機。
  8. 前記第1段パルス管用ポートは、前記固定シートの摺動面の円周方向に沿って第3の全長を有し、
    前記第2段パルス管用ポートは、前記固定シートの摺動面の円周方向に沿って第4の全長を有し、
    前記第4の全長は、前記第3の全長と同等以上であることを特徴とする請求項に記載のパルスチューブ冷凍機。
  9. 前記回転ディスクの摺動面が前記固定シートの摺動面に対して回転した際に、
    前記第1の開口は、前記第1段パルス管用ポートと連通される前に、前記第2段パルス管用ポートと連通され、および/または
    前記第2の開口は、前記第1段パルス管用ポートと連通される前に、前記第2段パルス管用ポートと連通されることを特徴とする請求項またはに記載のパルスチューブ冷凍機。
  10. 前記回転ディスクの摺動面が前記固定シートの摺動面に対して回転した際に、
    前記第1の開口が前記第2段パルス管用ポートと連通される時間は、前記第1の開口が前記第1段パルス管用ポートと連通される時間よりも長く、および/または
    前記第2の開口が前記第2段パルス管用ポートと連通される時間は、前記第2の開口が前記第1段パルス管用ポートと連通される時間よりも長いことを特徴とする請求項乃至のいずれか一つに記載のパルスチューブ冷凍機。
  11. 当該パルスチューブ冷凍機は、さらに、第3段のパルス管を有し、
    前記複数の第2のポートのうちの一つは、前記高圧の冷媒を前記第3段パルス管に供給し、前記低圧の冷媒を前記第3段パルス管から排出するための第3段パルス管用ポートであることを特徴とする請求項乃至10のいずれか一つに記載のパルスチューブ冷凍機。
  12. 少なくとも一つのパルス管と蓄冷管とを有するマルチバルブ型パルスチューブ冷凍機用のロータリーバルブであって、
    当該ロータリーバルブは、固定シートの摺動面に対して、回転ディスクの摺動面が面接触したまま回転することにより、冷媒の流路を切り替えることでき、
    前記固定シートの摺動面には、
    高圧の冷媒を前記蓄冷管側に供給し、低圧の冷媒を前記蓄冷管側から排出するための、複数の第1のポートと、
    前記高圧の冷媒を前記パルス管側に供給し、前記低圧の冷媒を前記パルス管側から排出するための、複数の第2のポートと、
    が設けられ、
    前記複数の第1のポートは、前記固定シートの摺動面の中心から同一半径位置にある第1のトラック領域内に、前記固定シートの摺動面の中心に対して回転対称となるように配置され、
    前記複数の第2のポートは、前記固定シートの摺動面の中心から同一半径位置にある、前記第1のトラック領域とは異なる第2のトラック領域内に、前記固定シートの摺動面の中心に対して回転対称となるように配置されることを特徴とするロータリーバルブ。
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