JP2009047326A - 空調・冷凍・冷蔵システム - Google Patents
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Abstract
【課題】圧力損失、消費電力を低減し、高低差限界を大幅に向上させる。
【解決手段】冷却器2で蒸発した冷媒ガスを、サクション配管4を経由して圧縮機8で圧縮して高温高圧の冷媒ガスとし、凝縮器10で周囲の空気と熱交換して凝縮した冷媒を再び冷却器へ戻す冷媒循環流路を備えている。冷却器で冷媒が蒸発し、残溜する圧縮機オイルを溜める圧縮機オイルタンク20が設けられる。圧縮機オイルタンクから圧縮機オイルを圧縮機に戻すためのオイル戻し専用回路24を設置し、冷却器−圧縮機間のサクション配管を冷却器で冷媒が蒸発し、蒸発した冷媒のみを圧縮機に戻すに必要な太さの管径サイズに配管選定するものである。
【選択図】図1
【解決手段】冷却器2で蒸発した冷媒ガスを、サクション配管4を経由して圧縮機8で圧縮して高温高圧の冷媒ガスとし、凝縮器10で周囲の空気と熱交換して凝縮した冷媒を再び冷却器へ戻す冷媒循環流路を備えている。冷却器で冷媒が蒸発し、残溜する圧縮機オイルを溜める圧縮機オイルタンク20が設けられる。圧縮機オイルタンクから圧縮機オイルを圧縮機に戻すためのオイル戻し専用回路24を設置し、冷却器−圧縮機間のサクション配管を冷却器で冷媒が蒸発し、蒸発した冷媒のみを圧縮機に戻すに必要な太さの管径サイズに配管選定するものである。
【選択図】図1
Description
本発明は空調・冷凍・冷蔵システムに関し、特に圧力損失を低減でき、消費電力を低減し、高低差限界を大幅に向上できる空調・冷凍・冷蔵システムに係る。
一般に、冷凍装置(本明細書では冷蔵装置を含む概念とする)は、ショーケース内部の冷却や冷蔵庫などの広い分野で使用され、従来から、図2に示すような冷凍装置が採用されている(例えば、特許文献1−5参照)。
このような冷凍装置の一般的な冷媒回路を同図を参照して説明する。すなわち、蒸発器50で冷媒が蒸発することによって冷却(冷凍、冷蔵)機能を発揮し、蒸発器50で蒸発した冷媒は、冷媒サクション管52を経由してアキュームレータ54に送られ、冷媒のうち蒸発し切れなかった冷媒液が蒸発するまで一時的に蓄えられ、蒸発した冷媒ガスのみが圧縮機56へ送られて圧縮され、高温高圧の冷媒ガスとされる。高温高圧の冷媒ガスは凝縮器58で周囲の空気又は水と熱交換して冷却され、凝縮する。凝縮した冷媒液は、ドライヤ60に送られ冷媒中に存在する余分な水分がゼオライトなどの吸着材によって吸着される。その後、冷媒はキャピラリチューブ62に通されて減圧され、冷媒液供給管64経由して再び蒸発器50へ送られる。
冷媒としては、CFC(クロロフルオロカーボン)、HCFC(ハイドロクロロフルホロカーボン)やオゾン層を破壊しないHFC(ハイドロフルオロカーボン)系冷媒(例えばHFC−134a)が使用されるようになっている。また、冷凍装置には圧縮機56の潤滑のためなどに用いられる圧縮機オイルが冷媒に混合され溶け合った状態で用いられる。そして、HFC系冷媒を使用する場合の圧縮機オイルとしては、この冷媒と相溶性のある圧縮機オイルに例えばエステル、PAG(ポリアルキレングリコールオイル)などを用いるのが通常である。
この場合、蒸発器(冷却器)はコンビニやデパートの食品売場となる1階又は地下1階にショーケースや冷蔵庫などに設置され、圧縮機、凝縮器はスペースファクターの観点から例えば屋上に設置されるという位置関係をもつのが一般的である。
特許文献1には、蒸発器1を構成する蒸発器15の冷媒配管13のうちUベント部分29の下側には、断面積が拡大されて形成されるオイル溜まり31が設けられ、このオイル溜まり31の底面には導油管28が接続され、各オイル溜まり31からの複数の導油管28は、一本の導油本管33に合流し、電磁弁35を介して、圧縮機5の上流側の冷媒配管13に接続され、導油管28を用いて圧縮機5へ直接に接続し、圧縮機5の働きによる負圧によって積極的に冷凍機油25を戻すことが開示されている(段落0031−0032、図4、図5)。しかしながら、この文献記載のシステムは、冷却器伝熱管全部を瓢箪形の形状として加工し、必ず瓢箪形の小円部分を下側に配置する必要があり、実際の汎用冷却器への応用が困難であり、複数台の冷却器の集合冷却設備にて全体のオイル戻しに応用すると、立上り管の設計については或る管内ガス流速を必要とするという難点がある。
また、特許文献2にはケース体11に設けた冷媒流入管路12の器内側開口端13に、径が約3オングストロームの細孔を無数に有する合成ゼオライト製のブロック14を下側から密着し、冷媒流出管路15の器内側開口端16をブロック14から離間した部位に配設し、これらより低位となる部位にオイル戻し管17を配管接続し、冷凍機油を含んだ冷媒は、ブロック14に衝突しながらケース体11に流入するので、冷媒に混入していたオイル18が冷媒から効率良く衝突分離されて滴下し、オイル戻し管17から圧縮機1に戻すことが開示されている(段落0016−0017、図1、図4)。しかしながら、この文献記載のシステムは、ゼオライトブロックを大きく製作しないと、圧力的に冷媒流入管路12のガス圧力と冷媒流出管路15の内部ガス圧力が大きくなり、吐出ガス自体に圧力損失が生まれ、効率ロス、消費電力増加に至るという難点がある。即ち、入口ガス圧力と出口ガス圧力に大きな差圧(損失)が生じて損失を少なくするためにはゼオライトブロックを大きくする必要があり実用向きではない。
また、特許文献3には蒸発器30の冷媒出口側と圧縮機10の冷媒吸入側とを繋ぐ第2オイル戻し通路80に逆止弁81を設けるとともに、蒸発器30の冷媒出口側の圧力が圧縮機10の冷媒吸入側の圧力より大きくなり、その圧力差が所定圧力差以上となったときに開くように逆止弁81を設定して蒸発器30内に滞留する冷凍機油を所定量以下に制御して圧縮機10に十分な量の冷凍機油を戻すことが開示されている(段落0030、図1)。しかしながら、この文献記載のシステムは、冷却器(蒸発器)−圧縮機を1対1の構成とし、定まった単一冷却器に関してのオイル戻し機構であって、圧縮機にオイルを戻すときは冷却効果を減少させなければならない。また、冷却能力の異なる複数台の冷却器に対してオイル戻し制御に関して難しい。
また、特許文献4には蒸発器30の冷媒出口側と圧縮機10の冷媒吸入側とを繋ぐオイル戻し通路70に逆止弁71を設けるとともに、蒸発器30の冷媒出口側の圧力が圧縮機10の冷媒吸入側の圧力より大きくなり、その圧力差が所定圧力差以上となったときに開くように逆止弁71を設定して蒸発器30内に滞留する冷凍機油を圧縮機10に戻すことができ、気液分離器50に多量の液相成分を蓄える必要がなく、気液分離器50の小型化を図ることが開示されている(段落0025、図1)。しかしながら、この文献記載のシステムは、特許文献3記載のシステム効率を上昇したもので、上記の特許文献3記載のシステムと同様の難点がある。
さらに、特許文献5には、キャピラリーチューブ(細管)やオリフィス等の絞り開度が固定された固定絞りにて構成され、オイルセパレータ70にて分離抽出された冷凍機油を圧縮機10の吸入側に戻すオイル戻し回路71が開示されている(段落0045、図1)。しかしながら、この文献記載のシステムの主目的は、自動車搭載の冷却器(カーエアコン)と圧縮機に関して起動時の過負荷防止を目的とするもので、上記の特許文献4記載のシステムを補う装置であって、特許文献3記載のシステムと同様の難点がある。
ところで冷凍設備業界では、蒸発器(冷却器)−圧縮機、凝縮器間の位置関係は高低差25メートル(圧力損失0.02Mpa程度発生にて)が汎用の冷凍設備では限界とされている。
その限界理由について説明すると、冷凍・冷蔵設備では従来、冷凍機の循環は冷媒サクション管52中を冷媒液・冷媒ガスと一緒に戻している。
したがって、冷凍機オイルを低圧配管である冷媒サクション管52内で戻すのには、ある一定以上のガス流速(3〜15m/s)が必要である。
このため、蒸発器(冷却器)−圧縮機、凝縮器間の高低差が大きくなると、冷媒サクション管52を細くして冷凍機をパワーアップし、戻りガス速度を増して冷凍機オイルを圧縮機56に戻している。
しかしながら、冷媒サクション管52を細くし、冷媒のガス流速を増やすと、管内抵抗が大きくなり、冷媒サクション管52内の圧力損失が大きくなり、冷却効率な減少を惹起することになる。
また、蒸発器(冷却器)−圧縮機、凝縮器間の高低差が大きくなると、オイル戻し用トラップを6メートル前後毎に配置する必要がある。
このような理由で冷凍冷却設備業界においては、汎用の冷凍機では蒸発器(冷却器)−圧縮機、凝縮器間の高低差限界を25メートルとされているのである。
したがって、本発明は以上の難点を解消するためになされたもので、その目的は、圧力損失を低減でき、消費電力を減らし、高低差限界を大幅に向上できる空調・冷凍・冷蔵システムを提供しようとするものである。
上記の目的を達成するために、本発明の空調・冷凍・冷蔵システムは、冷却器で蒸発した冷媒ガスを、圧縮機で圧縮して高温高圧の冷媒ガスとし、凝縮器で周囲の空気と熱交換して凝縮した冷媒を再び冷却器へ戻す冷媒循環流路を備えている。
この空調・冷凍・冷蔵システムにおいて、冷媒には圧縮機の潤滑のための圧縮機オイルが混在している。
この空調・冷凍・冷蔵システムにおいて、冷却器で冷媒が蒸発し、残溜する圧縮機オイルを溜める圧縮機オイルタンクが冷却器の出口側に設けられる。
この空調・冷凍・冷蔵システムにおいて、圧縮機オイルタンクから圧縮機オイルを圧縮機に戻すためのオイル戻し専用回路が設置される。
この空調・冷凍・冷蔵システムにおいて、冷却器−圧縮機間のサクション配管は冷却器で冷媒が蒸発し、蒸発した冷媒のみを圧縮機に戻すに必要な太さの管径サイズに配管選定される。
この空調・冷凍・冷蔵システムにおいて、サクション配管の管径サイズを太くして圧縮機と冷却器間の垂直・水平距離に比例する圧力損失を低減することにより圧縮機はより小型のものにする。
この空調・冷凍・冷蔵システムにおいて、サクション配管の管径サイズを太くすることにより、圧縮機をより大型のものにすることなく圧縮機と冷却器間の垂直・水平距離を延長する。
本発明の空調・冷凍・冷蔵システムによれば、従来の業界高低差限界を超えての冷凍設備が可能となる。
また、本発明の空調・冷凍・冷蔵システムによれば、消費電力を低減し、従来設備25メートル差の冷凍システム配管物件では約3O%の電気代節約が期待でき、高低差のある冷却設備の省エネ運転が可能となる。
また、本発明の空調・冷凍・冷蔵システムによれば、オイル戻し用トラップを6メートル前後毎に加工する必要がなくなる。したがって、見栄え、施工費の低減が図られ、設備製作費用及び設備製作日程の低減が望める。
さらに、本発明の空調・冷凍・冷蔵システムによれば、HFC(ハイドロフルオロカーボン)系冷媒としてR4O4A冷媒ガス使用時は高低差が1OOメートルでも可能となる。
また、本発明の空調・冷凍・冷蔵システムによれば、圧力損失を低減することができ、そのため、より圧縮機はより小型のものを使用できることになる。
以下、本発明の空調・冷凍・冷蔵システムを、その好ましい実施の最良の形態について、図面を参照して説明する。
図1において、本発明の空調・冷凍・冷蔵システムは、冷却器(クーリングコイル)2で蒸発した冷媒ガスを、サクション配管4、アキュムレータ6を経由して圧縮機(コンプレッサー)8で圧縮して高温高圧の冷媒ガスとし、凝縮器(コンデンサ)10で周囲の空気と熱交換して凝縮した冷媒をレシーバタンク(受液器)12、ドライコア14、電磁弁16、膨張弁を経由して再び冷却器2へ戻す冷媒循環流路11を備えている。
この場合、冷却器(クーリングコイル)2はコンビニやデパートの食品売場となる1階又は地下1階にショーケースや冷蔵庫の庫内に設置され、圧縮機(コンプレッサー)8、凝縮器(コンデンサ)10はスペースファクターの観点から例えば屋上に設置されるという位置関係をもち、したがって冷却器−圧縮機(凝縮器)間の高低差は比較的長い距離(15m以上)となる。
冷媒には圧縮機8の潤滑のための圧縮機オイルが混在しており、冷媒としては、オゾン層を破壊しないHFC(ハイドロフルホロカーボン)系冷媒(例えばHFC−134a)が使用されるようになっている。また、冷凍装置には圧縮機56の潤滑のためなどに用いられる圧縮機オイルが冷媒に混合され溶け合った状態で用いられる。そして、HFC系冷媒を使用する場合の圧縮機オイルとしては、この冷媒と相溶性のある圧縮機オイルに例えばエステル、PAG(ポリアルキレングリコールオイル)等が用いられる。
本発明の空調・冷凍・冷蔵システムにおいて、冷却器2で冷媒が蒸発し、残溜する圧縮機オイルを溜める圧縮機オイルタンク20が設けられる。
圧縮機オイルタンク20から圧縮機オイルをオイルポンプ26によりアキュムレータ6を経由して圧縮機8に戻すためのオイル戻し管22を含むオイル戻し専用回路24が設置される。
冷却器−圧縮機間のサクション配管4は、冷却器2で冷媒が蒸発し、蒸発した冷媒のみを圧縮機8に戻すに必要な太さの管径サイズに配管選定される。
ここで、冷却器−圧縮機間のサクション配管を冷却器で冷媒が蒸発し、蒸発した冷媒及び冷媒のうち蒸発し切れなかった冷媒液のみを圧縮機に戻すに必要な太さの管径サイズに配管選定するとは、冷媒ガスの圧力損失を1℃以内とする場合には、損失は2〜6%程度となる配管設計することをいう。理想的には0℃、0%であるが、実際の現実的設計では、このように慣行されている。
この空調・冷凍・冷蔵システムにおいて、サクション配管の管径サイズを太くして圧縮機と冷却器間の垂直・水平距離に比例する圧力損失を低減することにより圧縮機はより小型のものを使用可能である。
この空調・冷凍・冷蔵システムにおいて、サクション配管の管径サイズを太くすることにより、圧縮機をより大型のものにすることなく圧縮機と冷却器間の垂直・水平距離を延長可能である。
このように構成された空調・冷凍・冷蔵システムにおいて、冷却器(クーリングコイル=蒸発器)2で冷媒が蒸発することによって冷却(冷凍、冷蔵)機能を発揮し、冷却空気が放散され、冷却器(クーリングコイル=蒸発器)2で蒸発した冷媒は、冷媒サクション管4を経由してアキュームレータ6に送られ、冷媒のうち蒸発し切れなかった冷媒液が蒸発するまで一時的に蓄えられ、蒸発した冷媒ガスのみが圧縮機(コンプレッサー)8へ送られて圧縮され、高温高圧の冷媒ガスとされる。
この場合、アキュームレータ6から圧縮機(コンプレッサー)8に至る間の圧力は低圧ゲージ30で測定され、冷却器が正常に動作しているか否かを確認できる。
圧縮機(コンプレッサー)8におけるオイルの量、汚れ度はオイルサイトグラス34から観察し、圧縮機の潤滑が適正であるかが確認できる。
高温高圧の冷媒ガスは高圧管を介して凝縮器(コンデンサ)10で周囲の空気と熱交換して冷却され、凝縮する。
凝縮した冷媒液は、高圧管を介してレシーバタンク(受液器)12に送られ、冷媒に混在した圧縮機オイルが底部に滞留され、冷媒がドライコア14に送られ冷媒中に存在する余分な水分がゼオライトなどの吸着材によって吸着される。
レシーバタンク(受液器)12内の圧力は高圧ゲージ32で測定され、凝縮器が正常であるか否かが確認できる。
ドライコア14通過後の冷媒は冷媒サイトグラス36で色、フラッシュについて観察され、冷媒量及び装置内水分が適切であるか否かが確認できる。
その後、冷媒は電磁弁16で流量が調節され、膨張弁18で必要冷却圧力に減圧され、再び冷却器(クーリングコイル)2へ送られて冷媒循環流路11を循環する。
この場合、冷却器−圧縮機間のサクション配管4は、冷却器2で冷媒が蒸発し、蒸発した冷媒のみを圧縮機8に戻すに必要な太さの管径サイズに配管選定される。即ち、冷媒ガスの圧力損失を1℃以内とする場合には、損失は2〜6%程度となる配管設計となっている。
この空調・冷凍・冷蔵システムにおいて、サクション配管の管径サイズを太くして圧縮機と冷却器間の垂直・水平距離に比例する圧力損失を低減することにより圧縮機はより小型のものを使用できることになる。
この空調・冷凍・冷蔵システムにおいて、サクション配管の管径サイズを太くすることにより、圧縮機をより大型のものにすることなく圧縮機と冷却器間の垂直・水平距離を延長できる。
本発明の空調・冷凍・冷蔵システムによれば、従来の業界高低差限界を超えての冷凍設備が可能となる。
また、本発明の空調・冷凍・冷蔵システムによれば、消費電力を低減し、従来設備25メートル差の冷凍システム配管物件では約30%の電気代節約が期待でき、高低差のある冷却設備の省エネ運転が可能となる。
また、本発明の空調・冷凍・冷蔵システムによれば、オイル戻し用トラップを6メートル前後毎に加工する必要がなくなる。したがって、見栄え、施工費の低減が図られ、設備製作費用及び設備製作日程の低減が望める。
さらに、本発明の空調・冷凍・冷蔵システムによれば、HFC(ハイドロフルオロカーボン)系冷媒としてR4O4A冷媒ガス使用時は高低差が1OOメートルでも可能となる。
また、本発明の空調・冷凍・冷蔵システムによれば、圧力損失を低減することができ、そのため、より圧縮機はより小型のものを使用できることになる。
実施例1
図1に示す冷媒循環流路11及びオイル戻し専用回路24を下記の仕様で配備して空調・冷凍・冷蔵システムを構成した。
実施例1
図1に示す冷媒循環流路11及びオイル戻し専用回路24を下記の仕様で配備して空調・冷凍・冷蔵システムを構成した。
冷却器(クーリングコイル)2の出力・・・5.5kW
圧縮機(コンプレッサー)8の出力・・・7.5kW
凝縮器(コンデンサ)10の出力・・・240W
サクション配管4(低圧配管)の管径サイズ・・・φ66.68mm
サクション配管4(低圧配管)の圧力損失・・・1.0kPa
オイル戻し管22(低圧配管)の管径サイズ・・・φ9.57mm
冷却器−圧縮機(凝縮器)間の水平距離・・・30m
冷却器−圧縮機(凝縮器)間の垂直距離・・・20m
この実施例によれば、サクション配管の管径サイズを太くして圧縮機と冷却器間の垂直・水平距離に比例する圧力損失を低減することにより圧縮機はより小型のものにすることができた。
比較例1
図2に示す冷媒循環流路を下記の仕様で配備して空調・冷凍・冷蔵システムを構成した。
圧縮機(コンプレッサー)8の出力・・・7.5kW
凝縮器(コンデンサ)10の出力・・・240W
サクション配管4(低圧配管)の管径サイズ・・・φ66.68mm
サクション配管4(低圧配管)の圧力損失・・・1.0kPa
オイル戻し管22(低圧配管)の管径サイズ・・・φ9.57mm
冷却器−圧縮機(凝縮器)間の水平距離・・・30m
冷却器−圧縮機(凝縮器)間の垂直距離・・・20m
この実施例によれば、サクション配管の管径サイズを太くして圧縮機と冷却器間の垂直・水平距離に比例する圧力損失を低減することにより圧縮機はより小型のものにすることができた。
比較例1
図2に示す冷媒循環流路を下記の仕様で配備して空調・冷凍・冷蔵システムを構成した。
蒸発器(冷却器)50の出力・・・5.5kW
圧縮機56の出力・・・10.5kW
凝縮器58の出力・・・360W
サクション管52(低圧配管)の管径サイズ・・・φ53.98mm
蒸発器−圧縮機(凝縮器)間の水平距離・・・30m
蒸発器−圧縮機(凝縮器)間の高低差・・・20m
この従来構成によれば、サクション配管の管径サイズを細くするので圧縮機と冷却器間の垂直・水平距離に比例する圧力損失が大きくなり、圧縮機は大型のものとなった。
実施例2
図1に示す冷媒循環流路11及びオイル戻し専用回路24を下記の仕様で配備して空調・冷凍・冷蔵システムを構成した。
圧縮機56の出力・・・10.5kW
凝縮器58の出力・・・360W
サクション管52(低圧配管)の管径サイズ・・・φ53.98mm
蒸発器−圧縮機(凝縮器)間の水平距離・・・30m
蒸発器−圧縮機(凝縮器)間の高低差・・・20m
この従来構成によれば、サクション配管の管径サイズを細くするので圧縮機と冷却器間の垂直・水平距離に比例する圧力損失が大きくなり、圧縮機は大型のものとなった。
実施例2
図1に示す冷媒循環流路11及びオイル戻し専用回路24を下記の仕様で配備して空調・冷凍・冷蔵システムを構成した。
冷却器(クーリングコイル)2の出力・・・10kW
圧縮機(コンプレッサー)8の出力・・・15.0kW
凝縮器(コンデンサ)10の出力・・・480W
サクション配管4(低圧配管)の管径サイズ・・・φ79.38mm
サクション配管4(低圧配管)の圧力損失・・・2.0kPa
オイル戻し管22(低圧配管)の管径サイズ・・・φ9.52mm
冷却器−圧縮機(凝縮器)間の水平距離・・・30m
冷却器−圧縮機(凝縮器)間の垂直距離・・・60m
この実施例によれば、サクション配管の管径サイズを太くすることにより、圧縮機をより大型のものにすることなく圧縮機と冷却器間の垂直・水平距離を延長することができた。
比較例2
図2に示す冷媒循環流路を下記の仕様で配備して空調・冷凍・冷蔵システムを構成した。
圧縮機(コンプレッサー)8の出力・・・15.0kW
凝縮器(コンデンサ)10の出力・・・480W
サクション配管4(低圧配管)の管径サイズ・・・φ79.38mm
サクション配管4(低圧配管)の圧力損失・・・2.0kPa
オイル戻し管22(低圧配管)の管径サイズ・・・φ9.52mm
冷却器−圧縮機(凝縮器)間の水平距離・・・30m
冷却器−圧縮機(凝縮器)間の垂直距離・・・60m
この実施例によれば、サクション配管の管径サイズを太くすることにより、圧縮機をより大型のものにすることなく圧縮機と冷却器間の垂直・水平距離を延長することができた。
比較例2
図2に示す冷媒循環流路を下記の仕様で配備して空調・冷凍・冷蔵システムを構成した。
蒸発器(冷却器)50の出力・・・10kW
圧縮機56の出力・・・18.75kW
凝縮器58の出力・・・480W
サクション管52(低圧配管)の管径サイズ・・・φ66.68mm
蒸発器−圧縮機(凝縮器)間の水平距離・・・30m
蒸発器−圧縮機(凝縮器)間の高低差・・・25m
この従来構成によれば、サクション配管の管径サイズを細くするので、圧縮機を大型のものにしなければならず、圧縮機と冷却器間の垂直・水平距離を延長することに限界があった。
圧縮機56の出力・・・18.75kW
凝縮器58の出力・・・480W
サクション管52(低圧配管)の管径サイズ・・・φ66.68mm
蒸発器−圧縮機(凝縮器)間の水平距離・・・30m
蒸発器−圧縮機(凝縮器)間の高低差・・・25m
この従来構成によれば、サクション配管の管径サイズを細くするので、圧縮機を大型のものにしなければならず、圧縮機と冷却器間の垂直・水平距離を延長することに限界があった。
以上の本発明の実施例においては、冷凍・冷蔵システムについて説明したが、本発明は空調・冷房機を室内に設ける空調システムについても等しく適用できるものである。
また、以上の本発明の実施例においては、図1に示すように冷却器(蒸発器)2−圧縮機8を1対1の構成としたが、冷却器(蒸発器)2を複数台並列接続し、圧縮機8を並列接続した複数台の冷却器(蒸発器)2に見合ったパワーとすることができる。この場合においても、複数台の冷却器(蒸発器)2−圧縮機8間のサクション配管4は複数台の冷却器(蒸発器)2で冷媒が蒸発し、蒸発した冷媒のみを圧縮機8に戻すに必要な太さの管径サイズに配管選定される。
本発明の空調・冷凍・冷蔵システムによれば、大型店舗、倉庫、施設等の空調・冷凍・冷蔵設備として利用できる。ここに、「大型」とは、7.5kW以上の動力規模をいう。
2・・・冷却器
4・・・サクション配管
8・・・圧縮機
10・・・凝縮器
11・・・冷媒循環流路
20・・・圧縮機オイルタンク
24・・・オイル戻し専用回路
4・・・サクション配管
8・・・圧縮機
10・・・凝縮器
11・・・冷媒循環流路
20・・・圧縮機オイルタンク
24・・・オイル戻し専用回路
Claims (3)
- 冷却器で蒸発した冷媒ガスを、圧縮機で圧縮して高温高圧の冷媒ガスとし、凝縮器で周囲の空気と熱交換して凝縮した冷媒を再び前記冷却器へ戻す冷媒循環流路を備え、
前記冷媒には前記圧縮機の潤滑のための圧縮機オイルが混在しており、
前記冷却器で冷媒が蒸発し、残溜する圧縮機オイルを溜める圧縮機オイルタンクを前記冷却器の出口側に設け、
前記圧縮機オイルタンクから圧縮機オイルを前記圧縮機に戻すためのオイル戻し専用回路を設置し、
前記冷却器−前記圧縮機間のサクション配管を前記冷却器で冷媒が蒸発し、蒸発した冷媒のみを前記圧縮機に戻すに必要な太さの管径サイズに配管選定することを特徴とする空調・冷凍・冷蔵システム。 - 前記サクション配管の前記管径サイズを太くして前記圧縮機と前記冷却器間の垂直・水平距離に比例する圧力損失を低減することにより前記圧縮機をより小型のものにすることを特徴とする請求項1記載の空調・冷凍・冷蔵システム。
- 前記サクション配管の前記管径サイズを太くすることにより、前記圧縮機をより大型のものにすることなく前記圧縮機と前記冷却器間の垂直・水平距離を延長することを特徴とする請求項1記載の空調・冷凍・冷蔵システム。
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JP2007212302A JP2009047326A (ja) | 2007-08-16 | 2007-08-16 | 空調・冷凍・冷蔵システム |
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