JP2005206962A - ゴム補強用すだれ織物 - Google Patents

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Abstract

【課題】 経糸コードの中間伸度を低下させるようにした場合であっても、タビー部側の外観不良の発生や経糸コード物性の低下を防止するようにしたゴム補強用すだれ織物を提供する。
【解決手段】 反始J及び反末Kに緯糸4を本体部3よりも密に打ち込んだタビー部2を有するゴム補強用すだれ織物1において、タビー部2を緯糸密度が経糸方向に二段階以上に異なる領域から形成すると共に、互いに隣接し合う領域において本体部3側の領域の緯糸密度を他側の領域の緯糸密度よりも粗にする。
【選択図】 図1

Description

本発明はゴム補強用すだれ織物に関し、さらに詳しくは、経糸に比較的高収縮性の有機繊維コードを使用した場合でも織物本体のタビー部付近に外観不良等を起こさないようにしたゴム補強用すだれ織物に関する。
ゴム補強用に使用されるすだれ織物は、図3に示すように、長手方向の反始J及び反末Kに本体部3に比して緯糸4を密に打ち込んだタビー部2を形成し、該タビー部2により本体部3の経糸ぬけ、エンド乱れ、緯糸切れ等を防止するようにしている。また、タビー部2同士をリーダークロス(接続用の織布)に接合して長手方向に連続する長尺のすだれ織物を形成するようにしている。このようにして形成された長尺のすだれ織物は、ゴムとの接着性を良好にするため、ディッピング工程により接着処理が施されると共に、所望のコード物性を得るためのストレッチ処理が施される。
ディッピング工程は、図4に示すように、すだれ織物がレットオフスタンドAからアキュームレーターBを経てディップゾーンCで接着処理が施された後、乾燥ゾーンDを経てヒートセットゾーンEにおいて加熱雰囲気内で張力が付与された後、ノーマリゼーションゾーンFにおいて加熱状態を保持したまま張力が緩和されて経糸コードの物性を安定化させた後、冷却ゾーンGにおいて温度と張力から開放されて、アキュームレーターHを経て巻取りスタンドIで巻き取られるように行われる。
上記するノーマリゼーションゾーン(以下、N/Lゾーンという)Fにおいてすだれ織物に付与される張力は、経糸コードの物性を安定化させる観点から、ヒートセットゾーン(以下、H/Sゾーンという)Eにおける張力の約30%程度に調整されるのが一般的である。
しかるに、例えばタイヤのベルトカバー層等に使用されるゴム補強用すだれ織物では、経糸が高弾性かつ高収縮性であることが望ましいことから、66ナイロン等比較的高収縮性のコードを経糸として用いたすだれ織物が使用されている。このように経糸に高収縮性のコードを使用し、さらにこのコードの中間伸度を低下させようとするためには、上述したN/LゾーンFにおける張力を大きく保っておく必要がある。しかしながら、張力を大きくした状態ですだれ織物を冷却ゾーンGに移送すると、冷却ゾーンGにおいて急激に温度と張力とが開放されるため、張力に対して伸びに段差のあるタビー部に連接する箇所にエンド乱れなどの外観不良を発生し、極端な場合には経糸コードが飛び出してルーズコードが出現すると共に、アキュームレータHにおいてロールによってルーズコードが折り曲げられるため、経糸コードの物性を低下させるという問題があった。特に、経糸の2.3cN/dtex荷重時の中間伸度を10%未満に調整しようとする場合には、上述する外観不良等の問題が一層顕著になっていた。
本発明の目的は、かかる従来の問題点を解消し、経糸コードの中間伸度を低下させるようにした場合であっても、タビー部側の外観不良の発生や経糸コード物性の低下を防止するようにしたゴム補強用すだれ織物を提供することにある。
上記目的を達成するための本発明のゴム補強用すだれ織物は、反始及び反末に緯糸を本体部よりも密に打ち込んだタビー部を有するゴム補強用すだれ織物において、前記タビー部を緯糸密度が経糸方向に二段階以上に異なる領域から形成すると共に、互いに隣接し合う領域において本体部側の領域の緯糸密度を他側の領域の緯糸密度よりも粗にしたことを特徴とする。
上述したように、本発明のゴム補強用すだれ織物は、タビー部の緯糸密度を二段階以上の領域に異ならせ、本体部側の領域の緯糸密度をその外側の領域よりも粗にし、タビー部の剛性を本体部側から反始側及び反末側に向かって段階的に遷移するようにしたため、ディッピング工程においてすだれ織物に急激な収縮変化が生じても、タビー部が吸収緩和して本体部の箇所にエンド乱れ及びルーズコードの発生を防止すると共に、経糸コードの物性の低下を抑制することができる。上記の効果は、特に経糸の2.3cN/dtex荷重時の中間伸度を10%未満に調整するようなディッピング操作を行なう際のすだれ織物の場合に一層顕著に表れる。
以下、本発明の構成につき添付の図面を参照しながら詳細に説明する。各図において同一の構成要素には同一の符号を付し、重複した説明を省略する。
図1は本発明のゴム補強用すだれ織物の一例を長手方向の中間部を省略して示した平面図である。ゴム補強用すだれ織物1は、長手方向に平行に延びる多数本のナイロンコード等の経糸5とこれに直行する緯糸4とで構成されている。反始J側及び反末K側には緯糸4が本体部3よりも密に打ち込まれたタビー部2,2が形成されている。各タビー部2,2は、それぞれ緯糸密度が密な反始J側の領域2aとこれよりも緯糸密度が粗な本体部3側の領域2b、及び同じく緯糸密度が密な反末K側の領域2aとこれよりも緯糸密度が粗な本体部3側の領域2b、との二つに区分されている。この緯糸密度の変化により、タビー部2の剛性がすだれ織物1の本体部3から反始J側及び反末K側に向けて段階的に大きくなるように遷移させているため、ディッピング工程で経糸5が急激な収縮変化を受けても、その変化を吸収緩和し、すだれ織物1の本体部3側にエンド乱れを発生したり、ルーズコードを発生したりすることがない。
図1の実施形態のゴム補強用すだれ織物1では、タビー部2を緯糸密度が二段階に異なる領域2a、2bで形成する場合を例示したが、この緯糸密度が異なる領域は、図2に例示するように、三段階の異なる領域2a、2b及び2cで構成してもよく、さらには四段階以上で構成してもよい。しかし、いずれの場合にあっても、互いに隣接し合う二つの領域においては、すだれ織物1の本体部3側に位置する側の領域の緯糸密度を粗にし、その反対側の領域の緯糸密度を密に必要がある。したがって、複数の領域の配列において、すだれ織物1の本体部3に直接接合する領域の緯糸密度を最も粗にし、最外側に位置する領域の緯糸密度を最も密にするものでなければならない。
また、ゴム補強用すだれ織物1は、長手方向に連続した長尺物として形成されることから、タビー部2は反始J側及び反末K側の両端部のみに形成することなく、長手方向の中間位置にも形成する場合がある。このような場合には、中間位置に形成するタビー部2の長手方向中央部の領域の緯糸密度を最も高くし、反始J側及び反末K側に向かう領域ほど段階的に緯糸密度を低くする。
本発明のゴム補強用すだれ織物1において、経糸密度は特に限定されるものではない。また、緯糸密度としては、すだれ織物1の本体部3では1〜10本/5cmが好ましい。タビー部2の緯糸密度は最も高い領域、即ち最外側の領域で従来のすだれ織物のタビー部に使用されていたと同等の20〜35本/5cmにするとよい。また、本体部3に直接接合する領域における緯糸密度は、最外側の領域における緯糸密度の30〜66%に調整することが好ましい。本体部3に直接接続する領域の緯糸密度が最外側の領域の緯糸密度の66%超になるとタビー部2の全体の剛性が高くなり過ぎてディッピング工程における経糸5の急激な収縮を緩衝しきれなくなる。一方、30%未満ではタビー部2の全体の剛性が不足し、タビー部2の本来の機能である本体部3の変形防止が難しくなり、本体部3にエンド乱れが発生し易くなる。
上述のように構成された本発明のゴム補強用すだれ織物1は、特に経糸コードの2.3cN/dtex荷重時の中間伸度を10%未満に調整する際に好ましく利用される。ここで、本発明にいう経糸コードの2.3cN/dtex荷重時の中間伸度とは、2.3cN/dtex荷重時下における伸びをいう。
タビー部2の全長(経糸方向の長さ)は特に限定されないが、通例は40〜100cm程度に設定され、各すだれ織物の反始J側のタビー部2と反末K側のタビー部2とがそれぞれ図示しないリーダークロス(接続用の織布)に接合されて長尺のすだれ織物を形成する。このように長尺に形成されたすだれ織物は、図4に示すディッピング工程において接着処理とストレッチ処理が施される。
本発明において使用する緯糸は特に限定されないが、好ましくは熱収縮性の低い糸を使うとよい。例えば、タビー部2の緯糸4にはビニロン糸、綿糸、ガラス糸又はこれらを2以上組み合わせたコードが用いられ、また、本体部3の緯糸4には綿糸、精製セルロース糸、再生セルロース糸等からなるコードが用いられる。
本発明のゴム補強用すだれ織物1は、特にタイヤのベルトカバー材やカーカス材などの補強用として使用されるが、その他ベルトや各種のゴム製品の補強材として有効に使用することができる。
タイヤのベルトカバー材を製造するにあたり、経糸として940dtexの66ナイロンコードを使用し、タビー部の緯糸密度を一段階とした従来すだれ織物(従来例)と、タビー部の緯糸密度を図1に示すように二段階とし、各段階における緯糸密度を表1のように異ならせた本発明すだれ織物(実施例1,2)と、をそれぞれ作製した。
各すだれ織物における経糸の2.3cN/dtex荷重時の中間伸度を8.0%に設定するために、ディッピング工程において各すだれ織物に加える張力をH/Sゾーンにおいて0.90cN/dtexとし、N/Lゾーンにおいて0.81cN/dtexとして、各すだれ織物にディッピング処理及びストレッチ処理を施した。なお、各すだれ織物における各タビー部2の全長を70cm、2a及び2bの長さをそれぞれ35cmと共通にした。
上記により得られた3種のすだれ織物について、タビー部に近接した本体部におけるエンド乱れの発生状況とルーズコードの発生状況を観察し従来例を5点とする10点法で評価(この数値が大きいほど良好であることを示す)すると共に、従来例のルーズコードと実施例1,2の経糸とをそれぞれ抜き取って引張強度を測定し、その結果を表1に併記した。
Figure 2005206962
表1より、本発明すだれ織物(実施例1,2)は従来すだれ織物(従来例)に比してルーズコードの発生がなく、さらに経糸のコード物性が低下していないことがわかる。なお、実施例2では2bにおける緯糸密度が2aにおける緯糸密度の30%未満であったためエンド乱れの抑止効果が顕著ではなかった。
本発明のゴム補強用すだれ織物の一例を長手方向の中間部を省略して示す平面図である。 本発明のゴム補強用すだれ織物の他の例を示す部分平面図である。 従来のゴム補強用すだれ織物の長手方向の中間部を省略して示す平面図である。 ゴム補強用すだれ織物のディッピング工程を説明するための説明図である。
符号の説明
1 ゴム補強用すだれ織物
2 タビー部
3 本体部
4 緯糸
5 経糸

Claims (3)

  1. 反始及び反末に緯糸を本体部よりも密に打ち込んだタビー部を有するゴム補強用すだれ織物において、
    前記タビー部を緯糸密度が経糸方向に二段階以上に異なる領域から形成すると共に、互いに隣接し合う領域において本体部側の領域の緯糸密度を他側の領域の緯糸密度よりも粗にしたゴム補強用すだれ織物。
  2. 前記二段階以上の領域のうち、最も本体部側の領域の緯糸密度を最外側領域の緯糸密度の30〜66%にした請求項1に記載のゴム補強用すだれ織物。
  3. 前記すだれ織物を構成する経糸の2.3cN/dtex荷重時の中間伸度が10%未満である請求項1又は2に記載のゴム補強用すだれ織物。
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