JP2008138327A - ゴム補強用繊維すだれ織物 - Google Patents

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謙二 大洞
Masatsugu Furukawa
雅嗣 古川
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昇治 森下
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Abstract

【課題】接着剤付与工程において、タビー部付近での、皺の発生あるいは密度不良の発生を極力少なくすることができるゴム補強用すだれ織物を提供する。
【解決手段】反始及び反末に緯糸を本体部よりも密に打ち込んだタビー部を有するゴム補強用すだれ織物において、タビー部の緯糸を本体部の緯糸と同一とし、タビー部の緯糸のカバーファクター(CF)を130〜600かつタビー部の長さを0.5〜2.0cmとする。
【選択図】なし

Description

本発明はゴム補強用すだれ織物に関し、さらに詳しくは、接着剤付与工程を通した際に織物幅が減少した場合でも、織物本体部付近に密度不良を起こさないようにしたゴム補強用すだれ織物に関する。
ゴム補強用に使用されるすだれ織物は、製織工程において長手方向の反始及び反末に本体部と比較し、緯糸を密に打ち込んだタビー部を形成し、製織工程及び接着剤付与工程において該タビー部により本体部の経糸抜け、エンド(密度)乱れ、緯糸切れ等を防止するようにしている(例えば、特許文献1)。
このようにして形成された長尺のすだれ織物は、ゴムとの接着性を良好にするため、接着剤付与(ディッピング)工程により接着剤処理が施されると共に、所望のコード物性を得るためにストレッチ処理が施される。
接着剤付与工程では、すだれ織物は、接着剤に浸漬(ディップ)され、乾燥され、熱処理が施され、この際、加熱雰囲気内で張力が付与され、さらに加熱状態を保持したまま張力が緩和されて経糸の物性を安定化させた後、冷却して温度と張力から開放されて、巻き取られる。
一般的に製織工程において、タビー部の緯糸を本体部よりも密に打ち込むと、本体部と幅と比較してタビー部の幅は狭くなる。また、接着剤付与工程において、所望の物性を得るため熱あるいは張力が付与されると、本体部が、本体部と比較し幅の狭いタビー部に影響され、皺になることがある。皺にならなくとも、本体部のタビー部付近のエンド(密度)が、本体部のエンドと比較して高くなり、本体部の該部分がゴム補強用すだれとして使用できなくなることがある。
特開2005−206962号公報
本発明の目的は、かかる従来の問題点を解消し、接着剤付与工程において、タビー部付近での、皺の発生あるいは密度不良の発生を極力少なくすることができるゴム補強用すだれ織物を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明のゴム補強用すだれ織物は、反始及び反末に緯糸を本体部よりも密に打ち込んだタビー部を有するゴム補強用すだれ織物について、タビー部の緯糸が本体部の緯糸と同一であると共に、タビー部緯糸のカバーファクター(CF)が130〜600かつタビー部の長さが0.5〜2.0cmであることを特徴とする。
本発明のゴム補強用すだれ織物は、タビー部の幅が本体部と比較し狭くなるのを抑制し、接着剤付与工程において、タビー部付近の皺の発生、あるいは密度不良の発生を極力少なくすることができる。
本発明のゴム補強用すだれ織物は、反始及び反末に緯糸を本体部よりも密に打ち込んだタビー部を有するすだれ織物である。かかる織物とすることにより、製織工程及び接着剤付与工程においてタビー部により本体部の経糸抜け、エンド(密度)乱れ、緯糸切れ等を防止することができる。
本発明においては、タビー部の緯糸が本体部の緯糸と同一であり、タビー部の緯糸のカバーファクター(CF)が130〜600かつタビー部の長さが0.5〜2.0cmであることが肝要である。かかる構成の織物とすることによって、タビー部が本体部と比較して幅が狭くなることを抑制し、接着剤付与工程において、タビー部付近の皺の発生、あるいは密度不良の発生を極力少なくすることができる。
すなわち、一般に、タビー部の緯糸に本体部の緯糸とは別の種類のものを用いることが多いが、本発明のようにタビー部の緯糸と本体部の緯糸に同一のものを用いることによって、接着剤付与工程において熱や張力が加わった際、タビー部と本体部とにおいて、同様の熱収縮挙動や力学的挙動を発現するため、タビー部付近で皺や密度不良が発生し難い。
また、タビー部の緯糸のカバーファクター(CF)が130未満の場合は、エンドの乱れが発生しやすく、一方、該カバーファクター(CF)が600を超える場合は、タビー部付近で皺や密度不良が発生する。好ましいタビー部の緯糸のカバーファクター(CF)は200〜550である。
さらに、タビー部の長さが0.5cm未満の場合は、本体部の経糸抜けやエンド乱れが発生し、タビー部の効果が十分に発揮できない。一方、タビー部の長さが2.0cmを超える場合は、製織工程においてタビー部の織物の幅が本体部の織物の幅よりも極めて狭くなり、接着剤付与工程におけるタビー部付近で皺や密度不良の発生につながる。好ましい、タビー部の長さは、1.0〜2.0cmである。
本発明で使用する経糸としては、特に限定はされないが、ナイロン6繊維、ナイロン66繊維に代表されるポリアミド繊維、ポリエチレンテレフタレート繊維、ポリエチレンナフタレート繊維、ポリブチレンテレフタレート繊維に代表されるポリエステル繊維およびポリビニールアルコール繊維、アラミド繊維、レーヨン繊維、炭素繊維などを撚糸した繊維コード、または、これらの繊維を2種類以上混繊または複合したハイブリッドコードなども挙げることができる。
一方、緯糸は、特に限定されないが、綿糸、ポリエステル、ナイロン、精製セルロース、再生セルロース又はこれらを2種類以上組み合せた糸が用いられる。好ましくは、表面に毛羽あるいはループが存在している緯糸である。
本発明において経糸を構成する糸の総繊度は、好ましくは560〜2200dtex、より好ましくは1100〜1670dtexである。経糸は、上記糸を1〜4本撚糸して用い、該経糸の繊度は、好ましくは1100〜5000dtex、より好ましくは2200〜3340dtexである。一方、緯糸の繊度は、好ましくは33〜560dtex、より好ましくは56〜330dtexである。
本発明の織物としては、経糸を1000〜1500本並べ、これらに緯糸を打ち込み製織したものを好ましく用いることができる。
本体部の織物の幅は140〜160cm、長さは800〜2500mである。タビー部の織物の幅は、本発明の目的を達成する上で、本体部の織物の幅と同じか、若干それより狭くなったとしてもその差を好ましくは2cm以下、より好ましくは1.5cm以下に抑えることが望ましい。
本発明の織物においては、本体部の緯糸は1.0〜5.0cm間隔で打ち込まれていることが好ましい。一方、タビー部の緯糸は前述したカバーファクターを満足するように打ち込まれていればよい。
本発明のすだれ織物は、公知のすだれ織物用の織機を用いて、以上に詳述したように経糸に対して緯糸を打ち込むことにより製織することができる。また、本発明においては、本体部の緯糸とタビー部の緯糸が同一であり、緯糸の打ち込み密度を変えることで本発明の織物を製織することができる。
以上に説明した本発明の織物は、例えば、熱接着処理工程で、接着剤に浸漬(ディップ)し、乾燥し、熱処理を施し、この際、加熱雰囲気内で張力が付与され、さらに加熱状態を保持したまま張力が緩和されて経糸の物性を安定化させた後、冷却して温度と張力から開放し、これを巻き取ってゴム補強材として用いることができる。
上記接着剤として、エポキシ化合物、イソシアネ−ト化合物およびハロゲン化フェノ−ル化合物およびレゾシンポリサルファイド化合物などを用いる接着剤処方を適用することができ、具体的には第1処理液でエポキシ化合物、ブロックイソシアネ−ト、ラテックスの混合液を付与し、熱処理後に第2処理液としてレゾルシンとホルムアルデヒドとの初期縮合物およびゴムラテックスからなる液(RFL液)が付与される。
また、熱処理の条件としては、例えば経糸がナイロン6繊維の場合は170〜215℃で30〜90秒、好ましくは190〜210℃で50〜70秒、またナイロン66繊維の場合は200〜240℃、30〜90秒、好ましくは210〜230℃で50〜70秒がよい。また、ポリエチレンテレフタレート繊維やポリエチレンナフタレート繊維の場合は200〜250℃で30〜150秒、好ましくは210〜230℃の処理が好ましい。
本発明の織物は、上記の接着剤付与工程を経ても、タビー部付近の皺の発生、あるいは密度不良の発生が少ないため、ゴム補強用すだれ織物として極めて優れている。
以下に、実施例をあげて、本発明の構成および効果についてさらに詳細に説明する。なお、実施例中の評点は次の方法により評価した。
(1)緯糸のカバーファクター(CF)
織物の緯糸密度(本/2.54cm)と緯糸の繊度(dtex)から下記式により算出した。
緯糸のカバーファクター(CF)=緯糸の密度×(緯糸の繊度)0.5
(2)エンド乱れ
処理後のすだれ織物のタビー部に近接した本体部におけるエンド乱れの発生状況を観察し、比較例1を5点とする10点法の評価で表した。この数値が大きいほど良好であることを示す。
(3)皺発生
処理後のすだれ織物のタビー部に近接した本体部における皺の発生状況を観察し、比較例1を5点とする10点法の評価で表した。この数値が大きいほど良好であることを示す。
[実施例1]
経糸として帝人ファイバー(株)製ポリエチレンナフタレート繊維「テオネックス」1670デシテックス250フィラメントのマルチフィラメント2本を下撚数40回/10cm、上撚数40回/10cmの撚数で撚糸したコ−ドを、総本数1450本を引揃えて経糸とし、これにポリエステル加工糸(帝人ファイバー(株)社製「NobilII」300dtex)を、緯糸として打ち込み、本体部緯糸密度4本/5cm、タビー部20本/5cm(CF=346)、タビー部の長さ1cm、織物の長さ1500mのすだれ織物を得た。得られたすだれ織物の、本体部の幅は158cm、タビー部の幅は157cmであった。
上記のすだれ織物を、エポキシ化合物、ブロックイソシアネ−ト化合物およびゴムラテックスからなる混合液(第1浴処理液)に浸漬した後、130℃で100秒間乾燥し、続いて240℃で45秒間延伸熱処理した。また、上記第1浴処理液で処理した織物を、レゾルシン・ホルマリン・ゴムラテックス(RFL)からなる第2浴処理液に浸漬した後、100℃で100秒間乾燥し、続いて240℃で60秒間延伸熱処理、リラックス熱処理を施した。(以下、上記の第1浴処理液の浸漬から、リラックス熱処理までを接着剤付与工程と称することがある。)上記の接着剤付与工程を経た後のすだれ織物を観察したところ、エンド乱れ8点、皺発生10点であった。
[実施例2]
タビー部の緯糸密度を30本/5cm(CF=520)で打ち込んだ以外は実施例1と同様にした。得られたすだれ織物の、本体部の幅は158cm、タビー部の幅は156cmであった。また、接着剤付与工程を経た後のすだれ織物を観察したところ、エンド乱れ7点、皺発生8点であった。
[実施例3]
タビー部の緯糸密度を15本/5cm(CF=260)で打ち込んだ以外は実施例1と同様にした。得られたすだれ織物の、本体部の幅は158cm、タビー部の幅は157.5cmであった。また、接着剤付与工程を経た後のすだれ織物を観察したところ、エンド乱れ7点、皺発生10点であった。
[実施例4]
タビー部長さを1.5cmにした以外は実施例1と同様にした。得られたすだれ織物の、本体部の幅は158cm、タビー部の幅は156.5cmであった。また、接着剤付与工程を経た後のすだれ織物を観察したところ、エンド乱れ7点、皺発生8点であった。
[実施例5]
緯糸に綿/ポリエステル複合糸(帝人ファイバー(株)社製「Nobil」195dtex)、タビー部の緯糸密度を10本/5cm(CF=140)、タビー部長さを2cmにした以外は実施例1と同様にした。得られたすだれ織物の、本体部の幅は158cm、タビー部の幅は157.5cmであった。また、接着剤付与工程を経た後のすだれ織物を観察したところ、エンド乱れ7点、皺発生8点であった。
[比較例1]
タビー部長さを3cmにした以外は実施例1と同様にした。得られたすだれ織物の、本体部の幅は158cm、タビー部の幅は155.5cmであった。また、接着剤付与工程を経た後のすだれ織物を観察したところ、エンド乱れ5点、皺発生5点であった。
[比較例2]
タビー部の緯糸密度を37本/5cm(CF=640)で打ち込んだ以外は実施例1と同様にした。得られたすだれ織物の、本体部の幅は158cm、タビー部の幅は155cmであった。また、接着剤付与工程を経た後のすだれ織物を観察したところ、エンド乱れ4点、皺発生4点であった。
本発明のすだれ織物によれば、接着剤付与工程において、タビー部付近の皺の発生、あるいは密度不良の発生を極力少なくすることができる。このため、特にタイヤのベルトカバー材やカーカス材などの補強用として、その他ベルトや各種のゴム製品の補強材として好適に使用することができる。

Claims (1)

  1. 反始及び反末に緯糸を本体部よりも密に打ち込んだタビー部を有するゴム補強用すだれ織物であって、タビー部の緯糸が本体部の緯糸と同一であり、タビー部の緯糸のカバーファクター(CF)が130〜600かつタビー部の長さが0.5〜2.0cmであることを特徴とするゴム補強用すだれ織物。
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